順次アクセス・ストレージ・プールの定義

順次アクセス 1 次ストレージ・プールを定義するには、以下のフィールドを完成させてから「完了 」をクリックします。このタスクを終了するには、「取消」をクリックします。

ストレージ・プール名

ストレージ・プールの名前を入力します。この名前は必須です。この名前の最大長は 30 文字です。

装置クラス

ストレージ・プールが使用する 装置クラス を選択します。

説明

ストレージ・プールの記述を入力します。この説明の最大長は 255 文字です。

メディア・アクセス状況

クライアント・ノードおよびサーバー処理 (マイグレーション およびレクラメーションなど) で ストレージ・プール中のファイルにどのようにアクセスできるかを指定します。省略時値は Readwrite です。

Readwrite クライアント・ノードとサーバー処理の両方がこのストレージ・プール内のボリュームに保管されているファイルの読み取りおよび書き込みを行うことができます。
Readonly クライアント・ノードは、このストレージ・プール内のボリュームからファイルの読み取りだけを行うことができます。サーバー処理は、このストレージ・プールのボリューム内でファイルを移動できますが、新規のファイルを作成することはできません。
Unavail able クライアント・ノードは、このストレージ・プール内のボリュームに 保管されているファイルにアクセスできません。サーバー処理は、このストレージ・プールのボリューム内でファイルを移動できますが、新規のファイルを作成することはできません。また、サーバー処理は、このストレージ・プールから別のストレージ・プールにファイルを移動またはコピーすることもできます。

最大サイズしきい値

クライアント・ノードとのセッション時にストレージ・プール中に保管されるファイルの最大物理サイズを入力します。 数値 (1 〜 999999) の後にスケール因数を付けて入力するか、あるいは NOLIMIT を入力します。省略時値は NOLIMIT です。スケール因数とその意味は次の通りです。

K キロバイト
M メガバイト
G ギガバイト
T テラバイト

たとえば、5G を入力して、最大ファイル・サイズを 5 ギガバイトに設定します。

次のストレージ・プール

サーバーがこのストレージ・プールからファイルをマイグレーションできる宛先の1次ストレージ・プールを選択します。

マイグレーションの高しきい値

サーバーがこのストレージ・プールに対して マイグレーション を開始できる時点を指定するストレージ・プール占有率のパーセントを入力します。省略時値は 90 です。

マイグレーションの低しきい値

サーバーがこのストレージ・プールでマイグレーションを停止できる時点を決定するストレージ・プール占有率のパーセントを入力してください。省略時値は 70 です。

連結

サーバーができるだけ少ない数のボリュームに保持しようとするデータは、単一のクライアント・ノードに属するか、あるいは単一のクライアント・ノードのファイル・スペースに属するかを選択します。省略時値は No です。

Yes コロケーションが使用可能であることを示します。サーバーは、1 つのノードのデータをできるだけ少ない数のボリュームに入れようとします。サーバーは、データをファイル・スペースによって連結しようとしません。
No コロケーションを使用不可能にします。
Filespace クライアント・ノードのファイル・スペース・レベルでコロケーションを使用可能にします。サーバーは、1 つのノードとファイル・スペースのデータをできるだけ少ない数のボリュームに入れようとします。1 つのノードに複数のファイル・スペースがある場合には、サーバーは別のファイル・スペースのデータを別のボリュームに入れようとします。

レクラメーションしきい値

ボリューム上のレクラメーション可能スペースのパーセント値 (1 〜 100) を入力して、サーバーがストレージ・プール内のボリューム上でフラグメント化されたスペースのレクラメーションを開始する時点を指定します。省略時値は 60 です。

最大許容スクラッチ・ボリューム

サーバーがこのストレージ・プール用に要求できるスクラッチ・ボリュームの最大数を指定します。省略時値は 0 です。

ボリューム再利用の遅延時間間隔

ボリュームからすべてのファイルが削除された後、そのボリュームに再書き込みが実行されるとき、またはそのボリュームがスクラッチ・プールに戻されるときまでに、経過していなければならない日数 (0 〜 9999) を入力します。省略時値は 0 です。

ストレージ・プールに対するレクラメーション処理

レクラメーション処理されるストレージ・プール・ボリュームからデータのターゲットとして別の1次プールを選択します。省略時値によって、サーバーはレクラメーション処理されるボリュームから 同じ ストレージ・プール内の他のボリュームにデータを移動します。

ストレージ・プールのライブラリーにあるドライブが 1 つだけの場合には、データをレクラメーション処理中のストレージ・プールを選択したい場合があります。

マイグレーション遅延

ファイルがストレージ・プールからの マイグレーション で適格となる前に、そのファイルがストレージ・プールに残っていなければならない日数を入力します。この日数は、ファイルが最後にストレージ・プールに保管された日付か、あるいはクライアントによってリトリーブされた日付のうちで、どちらか最新の日付からカウントされます。省略時値は 0 で、これは、マイグレーションを遅らせないという意味です。数値は 0-9999 の整数でなければなりません。

マイグレーション続行

マイグレーション遅延時間を満たさないファイルをサーバーがマイグレーションできるようにするかどうかを選択します。省略時値は Yes です。

ファイルが最小日数の間ストレージ・プールに残るように要求することが可能なため、サーバーが次のストレージ・プールに適格なファイルのすべてをマイグレーションしても、マイグレーション停止しきい値 (低しきい値) が満たされない場合があります。「Yes」または「No」を選択することで、マイグレーション遅延時間を満たしていないファイルのマイグレーションの続行がサーバーに許可されるかどうかを決定します。

Yes マイグレーション停止しきい値 (低しきい値) を満たす必要があっても、マイグレーション遅延時間を満たさないファイルのマイグレーションをサーバーで続行できるようにするかどうかを指定します。
No サーバーは、マイグレーション停止しきい値 (低しきい値) に達する前であっても、マイグレーションに適格なファイルがなくなったときに、マイグレーションを停止します。サーバーは、ファイルがマイグレーション遅延時間を満たしていない限り、ファイルをマイグレーションしません。

コピー・ストレージ・プール

クライアント・バックアップ、アーカイブ、または HSM 保管のときに、1 次ストレージ・プールに保管されているファイルのコピーがリストされたすべてのコピー・ストレージ・プールにも同時に書き込まれるようなコピー・ストレージ・プールの名前を入力します。最大 10 のコピー・プール名を指定することができます。 このオプションは、NATIVE または NONBLOCK データ・フォーマットを使用する 1 次ストレージ・プールだけに制限されています。このフィールドを使用する時には、同時に「エラー時にコピーを続行」フィールドも使用してください。 追加情報については、「エラー時にコピーを続行?」の説明を参照してください。

注: 「コピー・ストレージ・プール」オプションによって提供される機能は、「バックアップ・ストレージ・プール」機能を置き換えることを意図したものではありません。また、「コピー・ストレージ・プール」オプションを使用する場合は、すべてのコピーが BACKUP STGPOOL コマンドの呼び出しで実行されることを確認する必要もあります。コピーが行われない場合があり、その詳細について、「エラー時にコピーを続行」パラメーターの説明を参照してください。

エラー時にコピーを続行

コピー・ストレージ・プール入力フィールドにリストされたコピー・プールに対して、コピー・ストレージ・プール書き込み障害時のサーバーの反応を選択します。省略時値は Yes です。このフィールドを選択する時には、「コピー・ストレージ・プール」フィールドも使用しなければなりません。

Yes サーバーは、書き込み障害時には、その特定のクライアント・セッションが活動状態である間、障害のあるコピー・ストレージ・プールをそれ以降の書き込みから除外します。すなわち、そのクライアント・セッションが活動状態である間は、障害のあるコピー・ストレージ・プールをそれ以降の書き込みに組み込みません。障害のあるコピー・ストレージ・プールへの同時書き込みは、このクライアント・セッションが終了して、新規セッションが開始した後で再開されます。したがって、別のノードに対して障害があっても、他のノードが障害のあるコピー・ストレージ・プールへの書き込みを試みる可能性があります。
No 書き込み障害の間、サーバーは、1 次ストレージ・プールへの書き込みを含め、トランザクション全体を失敗とします。1 次ストレージ・プールに対するそれ以降の書き込みには、リスト中のすべてのコピー・ストレージ・プールが組み込まれます。障害のあるコピー・ストレージ・プールが回復されていない場合は、これはおそらくトランザクションの失敗となります。トランザクションの例として、単一バックアップ操作やアーカイブ操作があります。

CRC データ

サーバーで監査ボリューム処理が行われるときに、巡回冗長検査 (CRC) でストレージ・プール・データが妥当性検査されるかどうかを指定します。このパラメーターはオプションです。  CRC データ妥当性検査を「YES」に設定して、ボリューム監査処理をスケジュールすることによって、ストレージ階層に保管したデータの保全性を継続して保持することができます。 省略時値は NO です。

Yes ストレージ・プール・データを妥当性検査するために監査ボリューム処理を行えるように、CRC 情報を含むデータが保管されることを指定します。
No CRC 情報なしでデータが保管されることを指定します。

ストレージ・プール・データ・フォーマット

データを保管するときのフォーマット。使用するデータ・フォーマットによって、使用可能なパラメーターおよびそのパラメーターに使用可能な対応オプションが決定されます。

Native データ・フォーマットが固有の Tivoli Storage Manager サーバー・フォーマットであり、ブロック・ヘッダーが入っていることを指定します。
Nonblock データ・フォーマットが固有の Tivoli Storage Manager サーバー・フォーマットであり、ブロック・ヘッダーが入らないことを指定します。