ポートの競合の回避 mdm 構成タスクの実行 mdm ディスカバリー設定のセットアップ

このトピックでは、WebSphere Application サーバー と Tivoli NetView の間の ポートの競合を回避するための構成手順について説明します。さらに、IBM Director が Tivoli NetView に SNMP トラップを 転送できるようにする方法についても説明します。

WebSphere Application サーバー と Tivoli NetView の間のポートの競合を回避するには、 以下の構成手順が推奨されます。

ステップ

Tivoli NetView Topology Manager Daemon のポートを変更する: WepSphere Application Server SOAP コネクター・ポートと Tivoli NetView Topology Manager Daemon ポートが 競合する可能性があります。Tivoli NetView Topology Manager Daemon は、デフォルトではポート 8981 に インストールされます。ただし、システムのセットアップによっては、別の競合するポートにインストールされる場合もあります。

  1. Microsoft Windows の \WINNT\system32\drivers\etc\SERVICES ファイルで、8981 ポートの 値を確認します。

    次の項目が存在していなければなりません。

    ovtopmd 8981/tcp # Tivoli NetView Topology Manager daemon

  2. 必要に応じて、このポート番号を、WebSphere Application サーバー と競合しない別の未使用のポート番号に変更します。
  3. Tivoli NetView を再始動します。
  4. nv.log ファイルを参照して、すべてのデーモンが正常に開始したことを検査します。
注:注: インストールの際に、WAS SOAP Connector のポート値を設定することもできます。「拡張」インストール・パスを 選択すると、ポート番号を設定できるようになります。「拡張」インストール・パスを選択しない場合、 インストール・プログラムが競合を検出すると「標準」パスでパネルが表示されます。

IBM Director がトラップ・イベントを Tivoli NetView に 転送できるようにする: IBM Director と Tivoli NetView が SNMP トラップの listen ポートで競合する場合が あります。このような競合を回避するには、以下のステップを実行します。

  1. NetView が SNMP トラップを listen するデフォルトのポート番号 (162) を、別の未使用のポート番号に変更します。
    1. スタート --> ファイル名を指定して実行」を選択します。
    2. regedit」コマンドを入力し、「OK」をクリックします。Registry Editor が開始します。
    3. HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Tivoli\NetView\CurrentVersion を選択します。
    4. trapdSharePort162 というレジストリー値名を右マウス・ボタンでクリックし、 「変更」をクリックします。「値のデータ (Value Data)」ウィンドウの 値を 1 から 0 に変更します。
      注:注: 新しい値を入力するときは、「基本 (Base)」セクションで「10 進」が選択されていることを確認してください。
    5. レジストリー値名のリストの空いている部分 (既存のレジストリー値ではない場所) を右マウス・ボタンでクリックし、 「新規 --> DWORD 値」を選択します。 新しいレジストリー値項目が、「New Value #1」という名前で 強調表示されます。trapdTrapReceptionPort という名前を入力します。
    6. 新しいレジストリー値を右マウス・ボタンでクリックし、「変更」をクリックします。 「値のデータ (Value Data)」フィールドの値を、未使用のポート番号に変更します。
      注:注: 新しいポート番号を入力するときは、「基本 (Base)」セクションで「10 進」が選択されていることを 確認してください。
      この新しいポートは、Tivoli NetView が着信する SNMP トラップを listen するものです。
    7. Tivoli NetView コンソールを停止します。
    8. Tivoli NetView コンソールを再開し、「オプション --> サーバー・セットアップ (Server Setup)」を調べて、すべてのデーモンが動作していることを確認します。すべてのデーモンが、正しく初期化され、 機能していなければなりません。\usr\ov\logs に ある nv.log ファイルが参考になります。 このファイルには、発生したすべての問題がリストされます。
  2. SNMP トラップを NetView に転送するよう、IBM Director を構成します。
    1. \<IBMDirectorInstallationDirectory>\data\snmp に ある SNMPServer.properties ファイルを開きます。
    2. snmp.trap.port が 162 に設定されていることを確認します。これは、IBM Director が着信する SNMP トラップ・ イベントを listen するポートです。
    3. snmp.trap.v1.forward.address.1 の値に、NetView が稼動しているマシンのホスト名を設定します。
      注:注: ホスト名が解決されることを確認してください。
    4. snmp.trap.v1.forward.port.1 の値に XXXX を設定します。XXXX は、NetView が SNMP トラップを listen している ポートです。
    注:注: V2 トラップも同じ手順を使用して設定できます。

    インストールと構成が完了した後でも、IBM Director が まだイベント・ログ内の SNMP トラップを見ることができない場合があります。このような状況の原因としては、 次に示す依存関係が考えられます。

    1. IBM Director サービスを開始します。
    2. IBM Director が開始した後、Tivoli NetView サービスを開始できます。このサービスは、SNMTrap サービスを開始します。
      注:注: IBM Director サービスが開始する前に Tivoli NetView サービスが 開始していると、SNMP トラップ・イベントはイベント・コンソールに表示されず、NetView コンソールに転送されません。

Tivoli Storage Area Network Manager のユーザー情報を 変更する: 「MDM の構成」パネルの「TSANM 情報」セクションで指定されている Tivoli Storage Area Network Manager のユーザー情報は、Tivoli SAN Manager のインストール時に入力したパスワードと一致していなければなりません。 このパスワードは、Tivoli SAN Manager のインストール処理の際にのみ変更できます。

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