Linux への IBM Director のインストール
以下の手順を実行すると、IBM Director をインストールできます。
ステップ
IBM Director をインストールするには、以下のステップを実行します。
- IBM Director 4.12 の CD を CD-ROM ドライブに挿入します。
- CD が自動的にマウントされない場合は、ステップ 3 に進みます。
CD が自動的にマウントされる場合は、次のコマンドを入力します。
umount /mnt/cdrom
/mnt/cdrom は CD-ROM ドライブのマウント・ポイントです。
- CD が自動的にマウントされない場合は、次のコマンドを入力します。
mount -t iso9660 -o map=off /dev/cdrom /mnt/cdrom
/dev/cdrom は CD-ROM ブロック装置に対する固有の装置ファイルであり、/mnt/cdrom は CD-ROM 装置のマウント・ポイントです。
- 次のコマンドを入力して、インストール・スクリプトのあるディレクトリーに移動します。
cd /mnt/cdrom/director/server/linux/i386/
/mnt/cdrom は、CD-ROM ドライブのマウント・ポイントです。
- インストールをカスタマイズする場合は (お勧めしません)、次のステップに進みます。インストールのデフォルト設定をそのまま使用する場合は、次のコマンドを入力します。
./dirinstall
- インストールのデフォルト設定を選択する場合は、次のステップに進みます。インストールをカスタマイズする場合は、このステップを実行します。
- インストール・スクリプトをローカル・ディレクトリーにコピーします。
- 次のコマンドを入力します:
cp dirinstall /directory/dirinstall
/directory はローカル・ディレクトリーです。
- ASCII テキスト・エディターを開き、dirinstall スクリプトの User configuration セクションを変更します。
このファイルはすべてコメントになっています。
Red Hat Package Manager ファイルの場所を指定したり、インストールする IBM Director 拡張および機能を選択したり、ログ・ファイル・オプションを選択したりできます。
- 変更したインストール・スクリプトを保管します。
- IBM Director をインストールするには、次のコマンドを入力します。
/directory/dirinstall
/directory は、インストール・スクリプトをコピーしたローカル・ディレクトリーです。
- CD-ROM ドライブをアンマウントするには、以下のステップを実行します。
- 「cd /」と入力します。
- 次のコマンドを入力します:
umount /mnt/cdrom
/mnt/cdrom は、CD-ROM ドライブのマウント・ポイントです。
- IBM Director 4.12 の CD を CD-ROM ドライブから取り出します。
後処理要件
IBM Director をインストールした後、以下のステップを実行して、DB2 を使用するように IBM Director を構成します。
- /etc/TWGserver/setup_env という名前のファイルを作成します。
/etc/TWGserver/setup_env ファイルに次の行を追加します。
. /home/db2inst1/swllib/db2profile
/home/db2inst1 は、DB2 をインストールしたディレクトリーです。
この行を追加することで、IBM Director は DB2 と通信できるようになります。
- 次のコマンドを入力して、setup_env ファイルの属性を読み取り-実行 (read-execute) に設定します。
chmod 755 /etc/TWGserver/setup_env
- /opt/IBM/director/log/TWGDbInstall.output という名前のファイルを作成します。
- 次のコマンドを入力して、/opt/IBM/director/log/TWGDbInstall.output ファイルに対する書き込み許可を全ユーザーに与えます。
chmod 666 /opt/IBM/director/log/TWGDbInstall.output
- /opt/IBM/director/data/TWGServer.prop という名前のファイルが存在していない場合は作成します。
- 次のコマンドを入力して、/opt/IBM/director/data/TWGServer.prop ファイルに対する書き込み許可を全ユーザーに与えます。
chmod 666 /opt/IBM/director/data/TWGServer.prop
- 次のコマンドを入力して、cfgdb ファイルに対するアクセス権を変更します。
chmod 755 /opt/IBM/director/bin/cfgdb
この変更は、Director 用にデータベースを構成するには cfgdb を root ユーザーではなくデータベース・ユーザーとして実行しなければならないので必要です。
- データベース・ユーザーとしてログインします (db2inst1 など)。IBM
Director 用のデータベース構成インターフェースを表示するには X11 権限が必要なので、
単に su - db2inst1 と入力することはできない場合があります。
- 次のコマンドを入力し、IBM Directory データベースを作成します。
db2 create db ibmdir
- 次のコマンドを入力し、tcpip ノードをカタログします。
db2 catalog tcpip node loopback remote 127.0.0.1 server db2c_db2inst1
- 次のコマンドを入力し、データベース ibmdir をカタログします。
db2 catalog database ibmdir as ibmdir_r at node loopback
- 以下のステップを実行し、DB2 サーバーを停止して再始動します。
- 次のコマンドを入力して、DB2 サーバーを停止します。
db2stop
- 次のコマンドを入力して、DB2 サーバーを再始動します。
db2start
- 次のコマンドを入力して、カタログしたデータベースで動作するように IBM Director を構成します。
/opt/IBM/director/bin/cfgdb
- 「IBM DB2 Universal Database」を選択し、「次へ」をクリックします。
- IBM Director が使用するデータベースとして ibmdir_r と入力し、データベース・アクセスのために IBM Director が使用するデータベース・ユーザー名とパスワードを入力します。
「次へ」をクリックします。
- DB2 のノード名を選択します。DB2 はローカルにインストールされるので、「LOCAL」を選択します。「OK」をクリックします。
- 次のような警告メッセージが表示されます。
The database name specified already exists.
Do you want to use it for this configuration?
「はい」をクリックします。
- 「OK」をクリックして、「IBM Director DB2 Universal Database の構成」ウィンドウを閉じます。
- 暗号化を使用可能にしたり、セキュリティー設定を変更したりする場合は、次のコマンドを入力します。
/opt/IBM/director/bin/cfgsecurity
結果
以上で、IBM Director がインストールされました。
関連トピック
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