Multiple Device Manager のユーザー名とパスワードの変更 mdm 構成タスクの実行

MDM 認証用のユーザー名とパスワードを変更するには、以下の手順を実行します。

MDM はユーザーを直接管理しません。ただし、MDM ユーザー ID、DB2、または Tivoli Storage Area Network Manager に対するユーザー名またはパスワードを変更するときは、認証が正常に行われるよう、MDM に変更を反映する 必要があります。

注:注: 管理者特権を持つユーザーのみが、このタスクを実行できます。

MDM のスーパーユーザーと DB2 のユーザーは、オペレーティング・システムによって管理されます。 Tivoli Storage Area Network Manager は、それ自身のユーザーを管理します。

ステップ

MDM のユーザー情報を変更する: 「MDM の構成」パネルの「MDM ユーザー情報 (MDM user information)」セクションで指定されている MDM ユーザー ID は、オペレーティング・システムの有効なユーザー ID で なければなりません。つまり、DirSuper グループおよび DirAdmin グループに属している必要があります。

  1. MDM ユーザー ID の変更
    1. 関連するオペレーティング・システム (Microsoft Windows または Linux) に、 新しい MDM ユーザーを作成します。
    2. IBM Director タスク」ペイン --> Multiple Device Manager --> MDM の構成」をクリックして、「MDM の構成」パネルを開きます。変更は、このパネルの「MDM ユーザー情報 (MDM user information)」 セクションで行います。
    3. ユーザー名」フィールドの値を、ステップ 1 で オペレーティング・システムに入力した新しいユーザー名と一致する名前に変更します。
    4. パスワード」フィールドにパスワードを入力します。 (このパスワードは、オペレーティング・システムの対応するユーザーに対して指定したものと同じパスワードでなければなりません。)
    5. 確認パスワード」フィールドに、もう一度そのパスワードを入力します。
    6. OK」をクリックします。
  2. MDM ユーザー・パスワードの変更
    1. IBM Director タスク」ペイン --> Multiple Device Manager --> MDM の構成」をクリックして、「MDM の構成」パネルを開きます。変更は、このパネルの「MDM ユーザー情報 (MDM user information)」 セクションで行います。
    2. オペレーティング・システム (Microsoft Windows または Linux) で MDM ユーザー・パスワードを 変更します。
    3. パスワード」フィールドの値を、ステップ 2 で オペレーティング・システムに入力した新しいパスワードと一致するパスワードに変更します。
    4. 確認パスワード」フィールドに、もう一度そのパスワードを入力します。
    5. OK」をクリックします。
  3. MDM ユーザー名またはパスワードがオペレーティング・システムと MDM で一致しない場合に回復するための手順
    1. IBM Director タスク」ペイン --> Multiple Device Manager --> MDM の構成」をクリックして、「MDM の構成」パネルを開きます。この時点では MDM ユーザー情報以外の情報は取得できないので、MDM ユーザー情報のみが 表示されます。変更は、このパネルの「MDM ユーザー情報 (MDM user information)」セクションで行います。
    2. ユーザー名」フィールドの値を、オペレーティング・システムで 入力したユーザー名と一致する名前に変更します。
    3. パスワード」フィールドの値を、 オペレーティング・システムで入力したパスワードと一致するパスワードに変更します。
    4. 確認パスワード」フィールドに、もう一度そのパスワードを入力します。
    5. OK」をクリックします。
    6. 「MDM の構成」パネルを再び開くと、残りの情報が表示されます。

MDM で DB2 のユーザー情報を変更する: 「MDM の構成」パネルの 「DB2 情報」セクションで指定されている DB2 ユーザー ID は、オペレーティング・システムの有効なユーザー ID で なければなりません。DB2 のユーザー情報は WebSphere Application サーバー にも別名として保管されるので、 この手順ではいくつかの追加ステップが必要です。

  1. DB2 ユーザー ID の変更
    1. 関連するオペレーティング・システム (Microsoft Windows または Linux) に、 新しい DB2 ユーザーを作成します。
      注:
      注:
      1. DB2 ユーザーは、システム管理者特権を持つシステム・ユーザーとして定義する必要があります。Windows でこれらの 特権を割り当てるには、DB2 ユーザーが Administrators グループに属している必要があります。Linux の場合は、 ユーザーは SYSADM 特権を持つグループ (通常は db2grp1) に属していなければなりません。
      2. DB2 ユーザーは、MDM WebSphere Application サーバー JMS の役割にもマップされます。
    2. IBM Director タスク」ペイン --> Multiple Device Manager --> MDM の構成」をクリックして、「MDM の構成」パネルを開きます。変更は、このパネルの「DB2 情報」セクションで行います。
    3. DB2 ユーザー名」フィールドの値を、 ステップ 1 でオペレーティング・システムに入力した新しいユーザー名と 一致する名前に変更します。
    4. DB2 パスワード」フィールドに、パスワードを入力します。(このパスワードは、 オペレーティング・システムの対応するユーザーに対して指定したものと同じパスワードでなければなりません。)
    5. 確認パスワード」フィールドに、もう一度そのパスワードを入力します。
    6. OK」をクリックします。これにより、新しいユーザー ID は、mdm.properties ファイルに 伝搬され、WebSphere Application サーバー に対して設定されますが、まだ使用されません。
    7. WebSphere Application サーバー を再始動して、新しい設定を有効にします。
  2. DB2 ユーザー・パスワードの変更
    1. IBM Director タスク」ペイン --> Multiple Device Manager --> MDM の構成」をクリックして、「MDM の構成」パネルを開きます。変更は、このパネルの「DB2 情報」セクションで行います。
    2. DB2 パスワード」フィールドで、パスワードを変更します。
    3. 確認パスワード」フィールドに、もう一度そのパスワードを入力します。
    4. OK」をクリックします。
    5. WebSphere Application サーバー を停止します。
    6. オペレーティング・システム (Microsoft Windows または Linux) での DB2 ユーザー・パスワードを、 ステップ 2 で入力したパスワードと一致するように変更します。
    7. WebSphere Application サーバー を再始動して、新しい設定を有効にします。
  3. DB2 のユーザー名またはパスワードがオペレーティング・システムと MDM で一致しない場合に回復するための手順
    1. WebSphere Application サーバー 管理コンソールを開きます。
    2. パネルの左側で、「セキュリティー --> JAAS 構成 (JAAS Configuration) --> J2C 認証データ (J2C Authentication Data)」をクリックします。
    3. DMCoservAlias」を選択します。
    4. MDM で指定されているものと一致するユーザー名とパスワードを入力します。
    5. OK」をクリックします。
    6. 「ローカル構成が変更されました。マスター構成に変更を適用するには、 「保管」をクリックしてください。 (Changes have been made to your local configuration. Click Save to apply changes to master configuration.)」という メッセージが表示されます。「保管」をクリックして、新しいサーバー構成を保管します。
    7. 別のパネルが表示されるので、再び「保管」をクリックします。
    8. WebSphere Application サーバー を停止します。
    9. WebSphere Application サーバー を再始動します。
    10. IBM Director タスク」 ペイン --> Multiple Device Manager --> MDM の構成」を クリックして、「MDM の構成」パネルを開きます。変更は、このパネルの「DB2 情報」セクションで行います。
    11. DB2 ユーザー名」フィールドの値を、 オペレーティング・システムおよび WebSphere Application サーバー で入力したユーザー名と一致する名前に変更します。
    12. パスワード」フィールドの値を、オペレーティング・システム および WebSphere Application サーバー で入力したパスワードと一致するパスワードに変更します。
    13. 確認パスワード」フィールドに、もう一度そのパスワードを入力します。
    14. OK」をクリックします。すべての DB2 設定が一致するようになります。

Tivoli Storage Area Network Manager のユーザー情報を変更する: 「MDM の構成」 パネルの「TSANM 情報」セクションで指定されている Tivoli Storage Area Network Manager のユーザー情報は、Tivoli SAN Manager のインストール時に入力したパスワードと一致していなければなりません。このパスワードは、Tivoli SAN Manager の インストール処理の際にのみ変更できます。

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