CIM Agent MDM のインフラストラクチャーと環境 IBM TotalStorage Productivity Center

Common Information Model (CIM) Agent を使用すると、プログラマーは、専有ソフトウェアまたは装置特定のプログラミング・インターフェースの代わりに共通ビルディング・ブロックを使用して、CIM 準拠装置を管理することができます。 アプリケーションがストレージを扱う方法を標準化すると、ストレージ管理が簡単になります。

コンポーネント

CIM Agent には、一般に以下のコンポーネントが含まれます。

Agent コード
CIM の要求および応答を、クライアント・アプリケーションと装置間で転送されるときに解釈するオープン・システム標準。
CIM Object Manager (CIMOM)
クライアント・アプリケーションからの CIM 要求を受信、検証、および認証する、データ管理に対する共通概念フレームワーク。これは次に、要求を適切なコンポーネントまたは装置プロバイダーに送信します。
クライアント・アプリケーション
装置用の CIM Agent への CIM 要求を開始するストレージ管理プログラム。
装置
クライアント・アプリケーション要求を処理してホストするストレージ・サーバー。
装置プロバイダー
CIM 用のプラグインとして動作する装置特定ハンドラー。つまり、CIMOM はハンドラーを使用 して装置をインターフェースで連結します。
Service Location Protocol (SLP)
クライアント・アプリケーションが、CIMOM を見付けるために呼び出すディレクトリー・サービス。
CIM Agent の動作

CIM Agent は一般に次のように動作します。 クライアント・アプリケーションは、SLP ディレクトリー・サービスを呼び出して CIMOM を見付けます。CIMOM は、最初に呼び出されるときに、自身を SLP に登録して、自身が提供するサービスのロケーション、IP アドレス、ポート番号、およびタイプを提供します。この情報を使用して、クライアント・アプリケーションは、CIMOM と直接通信を開始します。

クライアント・アプリケーションは、次に CIM 要求を CIMOM に送信します。要求を受信すると、 CIMOM は、各要求を妥当性検査して認証します。それから、要求を CIMOM の適切な機能コンポーネント または装置プロバイダーに送信します。プロバイダーは、クライアント・アプリケーション要求を満たすために、 CIMOM に代わって装置固有プログラミング・インターフェースへの呼び出しを行います。

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