IP ネットワーク・サービスのロケーションと ID は、サービス URL (Uniform Resource Locator) の形式で表されます。
サービス URL は、次の 2 つの方法のいずれかでフォーマットできます。
それぞれ次のようになります。
<concrete-srv-type> は、具体的なサービス・タイプで、通常は標準のインターネット・プロトコル (IP) 名です。
<abstract-srv-type> は、printer などの抽象的なサービス・タイプです。
<service-addr> は、特定のサービスのロケーションを示し、ホスト名またはドット 10 進 IP アドレスにオプションでコロン (:) とポート番号が続きます。
サービス URL のサービス・タイプ部分の主な目的は、ユーザーおよびクライアント・アプリケーションがサービス要求で検索基準を指定できるようにすることです。例えば、サービス・タイプ service:printer を指定するサービス要求はプリンター・サービスのみを戻し、サービス・タイプ service:printer:http を指定するサービス要求は HTTP プロトコルを使用するプリンター・サービスのみを戻します。SLP 有効範囲および特定の検索述部を使用して、さらに検索を絞り込むことも可能ですが、サービス・タイプが検索基準指定の主な方法となります。
サービス URL のサンプルを次に示します。
service:http://myservice.mycompany.com:9080 service:printer:http://myprinter service:printer:lpr://myprinter.mycompany.com
抽象サービス・タイプ (または、抽象サービス・タイプが指定されない場合は、具象サービス・タイプ) は、ピリオドで区切った追加のサブストリングを含むことができ、これによりサービス・タイプに関連した命名機関を識別します。サービス・タイプに明示的な命名機関が含まれていない場合、IANA (Internet Assigned Numbers Authority) が想定されます。命名機関を含むサービス・タイプの例を次に示します。
service:ftp.experimental service:printer.mytype
命名機関の場合を除き、等しい 2 つの service-type 名は、異なる別個のサービス・タイプとみなされます。このため、明示的な命名機関 ID を使用することにより、実験的、専有、または専用のサービス・タイプを定義することができます。このような命名機関を使用することにより、サービス・タイプの既存のサービス属性 (そのサービス・タイプの標準の属性と異なる) を無視、作成、または修正することができます。
関連トピック(C) Copyright International Business Machines Corporation 2004