Service Location Protocol (SLP)

Service Location Protocol (SLP) は、Request for Comments (RFC) 2165、2608、2609、2610、および 2614 で文書化された Internet Engineering Task Force (IETF) 標準です。SLP は、ネットワーク装置のディスカバリーおよび選択のための拡張が容易なフレームワークを提供します。

SLP の目的

SLP では、汎用サービスのディスカバリーおよび選択が可能で、その機能は、プリンターや FAX 装置などのハードウェア・サービスから、ファイル・サーバー、E メール・サーバー、Web サーバー、データベース、または IP ネットワーク経由でアクセス可能なサービスなどのソフトウェア・サービスまで広範囲に及びます。

SLP の利点

従来より、特定のサービスを使用するには、エンド・ユーザーまたはクライアント・アプリケーションは、そのサービスのホスト名またはネットワーク IP アドレスを提供する必要がありました。一方、SLP では、ユーザーまたはクライアントは、(ほとんどの場合) このホスト名または IP アドレスを知る必要はありません。その代わり、 ユーザーまたはクライアントは、ネットワークから任意のサービス・タイプ、およびオプションの修飾属性セットを検索することができます。

例えば、ユーザーは、ポストスクリプトをサポートするすべての使用可能なプリンターを検索するよう指定できます。指定した サービス・タイプ (プリンター)、および指定属性 (ポストスクリプト) に基づき、SLP はユーザーのネットワークから一致する サービスを検索して、ディスカバーしたリストをユーザーに戻します。

関連トピック

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