IBM TotalStorage Enterprise Storage Server (ESS) サポートされる装置 ESS Specialist

ESS は、キャッシュを内蔵し、ディスク・ドライブ・モジュール (DDM) の新磁気ディスク制御機構 (RAID) をサポートしています。DDM は、SSA (Serial Storage Architecture) インターフェースを通して接続されています。

ESS には、以下の機能があります。

MDM は、ESS ボリュームのボリューム ID を、LLVV という形式の 4 桁の 16 進数で表示します。LL は LSS ID を表し、VV はボリューム番号を表します。この形式で表示されるボリューム ID は、特定の ESS 内のボリュームを一意的に識別します。

カウント・キー・データ (CKD) ボリュームは ESS アーキテクチャーであるた め、MDM におけるボリューム ID の先頭の文字は 0 で、固定ブロック (FB) ボリュームの ID の先頭の文字は 1 です。つまり、CKD ボリュームは先頭文字が 0 の LSS ID を持つ LSS に属するのに対し、FB は先頭文字が 1 の ID を持つ LSS に属します。

MDM で表示される ESS ボリューム ID を、ESS Specialist および ESS CLI で表示されるボリューム ID と関連付ける必要があります。通常、Specialist で表示される ボリューム ID は、MDM のボリューム ID の下 3 桁と同じ 3 桁の番号です。また、Specialist では、普通、ESS シリアル番号などの追加情報が負荷されます。MDM では、シリアル番号は装置 ID 列の一部として表示されます。

MDM と Specialist の形式を変換するには、3 桁の ESS ボリューム ID と、MDM ボリューム ID の右端の 3 桁を一致させる必要があります。MDM の左端の 1 桁は、常に 0 または 1 であり、CKD ボリュームと FB ボリュームを区別するために使用されます。

注:注: 場合によっては、ESS Specialist においてボリューム ID が 16 進形式ではなく 10 進形式で表示されることがあります。MDM では ESS ボリューム ID に対して常に 16 進形式が 使用されるので、ESS Specialist の 10 進形式のボリューム ID と MDM のボリューム ID を関連付ける場合は、10 進と 16 進の変換が必要です。

最後に、ESS CLI でのボリューム ID は、MDM で使用されるものと同じ 4 桁の 16 進 ID を含む長形式で表示されます。この ID と MDM 形式の関連付けは簡単です。

以下に示すのは、前記の各形式における同じボリューム ID の例です。

MDM
ボリューム ID  装置 ID
---------  ---------
160A       2105.22331
ESS Specialist
Volume------
60A-22331
ESS CLI
ESS.22331.160A.60a22331

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