コピー・タスクのシナリオ
このシナリオは、Replication Manager を使用して記憶単位のグループをコピーする方法についての架空の例です。
前提条件
コピー・セッションの作成時に、ボリュームのソース・グループもターゲット・プールも表示されない場合は、グループの作成タスクとプールの作成タスクを実行してください。これらのタスクへのリンクは、このシナリオの最後にある「関連トピック」セクションにリストされています。
シナリオの概要
Replication Manager でのコピー・タスク実行シーケンスの中で、以下のステップを実行します。
- ソース・ストレージ・デバイスとターゲット・ストレージ・デバイスの間の接続を作成します。
 | 注: ソースとターゲットのストレージ・デバイスは、ディスカバーされ、MDM でサポートされていなければなりません。 |
- コピー・セッションを作成します。
- コピー・タスクを開始またはスケジュールします。
ソース装置とターゲット装置の間の接続の作成
IBM TotalStorage Enterprise Storage Server (ESS) の場合は、ESS Specialist を使用して、ソース ESS の論理サブシステム (LSS) とターゲット ESS の LSS の間のパスを確立します。ESS から次のタスクを実行します。
- ESS Specialist および ESS コピー・サービスの Web インターフェースにアクセスします。(このアクセスのためのブラウザー・ソフトウェアを含む ESS Master Console を使用できます。)
- ソース ESS とターゲット ESS の間のパスを確立します。
ESS ストレージ・デバイス間のパスを確立する方法の詳細については、「IBM TotalStorage エンタープライズ・ストレージ・サーバー: Web インターフェース使用者の手引き」を参照してください。
IBM TotalStorage SAN ボリューム・コントローラーの場合は、SAN ボリューム・コントローラー・コンソールを使用して、ソース SAN ボリューム・コントローラーのクラスターと、ターゲット SAN ボリューム・コントローラーのクラスターの間の協力関係を確立します。
SAN ボリューム・コントローラーのストレージ・デバイス間の協力関係を確
立する方法については、「IBM TotalStorage SAN Volume Controller: Configuration Guide」を参照してください。
Replication Manager の「パス」パネルを使用すると、確立した後でこれらのパスや関係を表示できます。
- 「IBM Director タスク」ペインで、「Multiple Device Manager」をクリックします。
- 「複製の管理」をクリックします。
- 「パス」をダブルクリックします。「パス」パネルが開きます。
- 確立されたパスを「パス」テーブルで確認できます。
reptool コマンド・プログラム内で lspath コマンドを実行して、パスを表示することもできます。次はその例です。
reptool lspath -devtype ess | svc
コピー・セッションの作成
以下のステップを実行して、コピー・セッションを作成します。
- 「IBM Director タスク」ペインで、「Multiple Device Manager」をクリックします。
- 「複製の管理」をクリックします。
- 「セッション」をダブルクリックします。「セッション」パネルが開きます。
- 「セッション・アクション」をクリックします。「セッション・アクション」リストが開きます。
- 「作成」をクリックします。
「セッションの作成」ウィザードが開きます。
- 「次へ」をクリックします。「コピー・タイプとソース・グループの選択」ページが開きます。
- 「コピー・タイプ」をクリックします。
- 「コピー・タイプ」リストから、「連続同期リモート・コピー」を選択します。
- 「使用可能なグループ」をクリックします。「使用可能なグループ」テーブルが開きます。
- 「使用可能なグループ」テーブルから、ボリュームのソース・グループ (Group1 など) を選択します。
 | 注: 「使用可能なグループ」テーブルが空の場合は、グループを作成する必要があります。『関連トピック』セクションで、コピー・グループ作成のシナリオに対するリンクを参照してください。 |
- 「次へ」をクリックします。「ターゲット・プールの選択」ページが開きます。
- 「ロケーションの基準」フィールドで、次のようにロケーションを指定します。
- プール ID の明示的なリストを指定できます。
- ロケーションに対するフィルターを指定して、そのロケーションの属性を持つすべてのプールを選択できます。フィルターの最初または最後の文字に対するワイルドカードとして、アスタリスク (*) を入力できます (例: ESSa*)。
- 「適用」をクリックし、「ロケーション基準」列の情報を更新します。
- 「シーケンス」をクリックします。「シーケンス」テーブルが開きます。
- 「シーケンス」テーブルでシーケンス (行) を選択します (例: sequenceA)。
(シーケンスでは、セッション内にペアとして存在する 2 つのボリュームが定義されます。)次の情報が表示されます。
- 「ロケーション」リストに、「ロケーションの基準」フィールドで指定したフィルター (つまり、プール ID の明示的なリスト) を満たすすべてのロケーションが表示されます。
- 「使用可能なプール」テーブルに、「ロケーションの基準」フィールドで指定した基準を満たすすべてのプールが表示されます。
 | 注: 「使用可能なプール」テーブルが空の場合は、プールを作成する必要があります。『関連トピック』セクションで、コピー・プール作成のシナリオに対するリンクを参照してください。 |
- 「ロケーション」リストにロケーションがリストされない場合は、「使用可能なプール」リストで少なくとも 1 つのプールをターゲットとして選択してください。
- 「次へ」をクリックします。「セッションの保管」ページが開きます。
- 「名前」フィールドにセッションの名前を入力します (例: copytask1)。名前は必須であり、250 文字以下でなければなりません。
- 「説明」フィールドにセッションの説明を入力します (例: my copy task)。説明はオプションであり、0 文字から 250 文字を入力することができます。
- 「承認」ボックスで、「自動」 (デフォルト) を選択します。
- セッションに対する基準の指定はこれで完了です。「終了」をクリックします。
代わりに、mksess コマンドを使用してセッションを作成することができます。
reptool -cptype pprc -srcgrp group1 -tgtpool sequenceA -approve auto
-desc "my copy task" copytask1
コピー・タスクの開始
コピー・タスクを開始するには、以下のステップを実行します。
- 「IBM Director タスク」ペインで、「Multiple Device Manager」をクリックします。
- 「複製の管理」をクリックします。
- 「セッション」をダブルクリックします。「セッション」パネルが開きます。
- コピー・タスクを実行する複製セッションを、「セッション」テーブルで選択します (例: copytask1)。
- 「開始」をクリックします。選択したセッションで定義されているコピー・タスクが、Replication Manager によって実行されます。
関連トピック
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