インストールおよび構成時に、Multiple Device Manager とそのコンポーネントに対するユーザー名 (ユーザー ID とも呼ばれます) およびパスワードを設定する必要があります。 このトピックでは、さまざまなユーザー名を、いつ、どのように設定するのか、 またそれらのユーザー名がいつ使用されるかを説明します。
Multiple Device ManagerMDM および Performance Manager のインストール・プログラムは、 ユーザーにユーザー名およびパスワードの入力を求めます。 ユーザー名は、オペレーティング・システムに登録する必要が あります。Windows の場合、ユーザー名は、IBM Director グループのグループ名である DirAdmin グループ および DirSystem グループの一部である必要があります。Linux の場合、ユーザー名は Linux IBM Director グループ名で ある diradmin グループおよび dirsystem グループの一部である必要があります。 IBM Director コンソール の 「MDM の構成」タスクを使用して、インストール後に MDM ユーザー名を変更することができます。MDM ユーザー名は、MDM 管理対象装置との接続性を確立するために、 汎用ユーザー名として扱う必要があります。 ユーザーは、社内の自分の CIM Agent に同一のユーザー名およびパスワードを入力する必要があります。
IBM TotalStorage Enterprise Storage Server (ESS) 用 CIM AgentESS 用 CIM Agent は、MDM が ESS にアクセスできるようにします。 ユーザーは、MDM ユーザー名およびパスワードを受け入れるために、 社内の CIM Agent をカスタマイズする必要があります。 ESS 用 CIM Agent の setuser コマンドを参照してください。
IBM TotalStorage SAN Volume Controller 用 CIM AgentSAN ボリューム・コントローラー 用 CIM Agent は SAN ボリューム・コントローラー・コンソール の一部であり、これを使用することにより、MDM が SAN ボリューム・コントローラー クラスター にアクセスできるようになります。ユーザーは、MDM ユーザー名およびパスワードを受け入れるために、 社内の CIM Agent をカスタマイズする必要があります。 SAN ボリューム・コントローラー・コンソール に関するパスワードの変更および新規ユーザー名の作成については、SAN ボリューム・コントローラー・コンソール のユーザー・アシスタンスを参照してください。
MDM をインストールするユーザーインストールを実行するログオン・ユーザーは、MDM および Performance Manager の インストール時にアクティブであるユーザー・アカウントです。このユーザーは、 必ずしも管理者グループに割り当てられているとは限らない、特定のユーザー権限を持っている必要があります。 MDM はそのインストール時に、ユーザーがこのオプションを受け入れると、欠落しているユーザー権限を検出し、 それらのユーザー権限をアカウントに追加します。
IBM DB2 Universal DatabaseDB2 Universal Database のインストール時に、ユーザー名ストリングおよびパスワードを指定してください。 そのユーザー名がオペレーティング・システムに存在しない場合、DB2 インストールは そのユーザー名を作成します。 DB2 サービスは、そのユーザー名のログオン・プロパティーに基づいて実行されます。 パスワードを変更する場合、DB2 用のサービス・ログオン・プロパティーを訂正する必要があります。 以下の製品のインストール時には、DB2 のユーザー名およびパスワードが必要になります。
IBM Director インストール・プログラムでは、IBM Director ユーザー名およびパスワードの入力が必要です。 IBM Director サービスは、ユーザーが入力したユーザー名のログオン・プロパティーに基づいて実行されます。 パスワードを変更する場合、IBM Director 用のサービス・ログオン・プロパティーを訂正する必要があります。 IBM Director のユーザー名とパスワードは、IBM Director コンソール へのログオンにも使用されます。 Windows の場合、IBM Director サーバーがインストールされたシステム上の DirAdmin グループ または DirSuper グループで定義された有効なユーザー名はすべて、IBM Director および MDM Console 機能への アクセス権を有しています。Linux の場合、IBM Director サーバーがインストールされた システム上の diradmin グループまたは dirsuper グループで 定義された有効なユーザー名はすべて、IBM Director および MDM Console 機能へのアクセス権を有しています。
IBM WebSphere Application サーバーWindows の場合、 WebSphere Application サーバー サービスは、 ユーザーが入力したユーザー名のログオン・プロパティーに基づいて実行されます。MDM インストールでは、ユーザー名を入力する必要があります。 ユーザー名が存在しない場合、オペレーティング・システムで新規ユーザー名を作成します。WebSphere Application サーバー の ユーザー名の制約を回避するため、ユーザー名は 8 文字以下で入力し、アルファベット以外の文字とブランクの使用を避けてください。 パスワードを変更する場合、WebSphere Application サーバー 用のサービス・ログオン・プロパティーを訂正する必要があります。
Linux の場合、WebSphere Application サーバー サービスは root の下で実行されます。
WebSphere Application サーバー を MDM インストールの一部としてインストールした場合、WebSphere Application サーバー のスーパーユーザーのユーザー ID とパスワードは、MDM のスーパーユーザーの ID およびパスワードと同じです。WebSphere Application サーバー を停止するには、stopServer コマンドでスーパーユーザーの ID とパスワードを指定する必要があります。 WebSphere Application サーバー Administration Console にログオンするには、MDM スーパーユーザー ID および パスワードを使用する必要があります。
Performance Managerストレージ・デバイス用にパフォーマンス・データ収集タスクを作成する場合、 一部の装置ではユーザー名およびパスワードが必要となります。 以下の状況では、SAN ボリューム・コントローラー のユーザー名およびパスワードが必要になります。
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