tracklun
ワークロード・プロファイルの作成に必要な履歴パフォーマンス統計を報告するには、
tracklun コマンドを使用します。プロファイルは、指定したアクティビティー期間に基づいて、指定した ESS ボリュームについて作成されます。
オプションとして、mkrecom コマンドで使用するパフォーマンス・ワークロード・プロファイルとして履歴統計を保管できます。
- mkcollector コマンドを使用するか、またはグラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI) でデータ収集タスクをスケジュールに入れる必要があります。指定する論理装置番号 (LUN) および時間に対する履歴データが、データベースに存在していなければなりません。
- ESS ボリュームのターゲット・セットにデータを格納するためのパフォーマンス推奨を生成するには、mkrecom コマンドと共に mkcollector コマンドを使用する必要があります。
- すでに存在しているプロファイルと同じ名前でプロファイルを保存することはできません。
- tracklun コマンドを使用する代わりに、mkprofile コマンドを使用して手動でパフォーマンス・ワークロード・プロファイルを作成することもできます。
構文

>>-perfcli-- --tracklun-- ---starttime--new_starttime----------->
>---endtime--new_endtime---startdate--new_startdate------------->
>---enddate--new_enddate-- --+-----------------------+-- ------->
'--timemode--+-client-+-'
+-server-+
+-device-+
'-gmt----'
>--+---------------------+--+----------------------+-- --------->
'--save--profile_name-' '--desc--『description』-'
>--LUNs--+-[...]-+---------------------------------------------><
'-------'
パラメーター
- -starttime new_starttime
- ピーク期間の開始時刻 (HH:MM の形式) です。
- -endtime endtime
- ピーク期間の終了時刻 (HH:MM の形式) です。
- -startdate startdate
- プロファイルの開始日 (yyyymmdd の形式) です。
- -enddate enddate
- プロファイルの終了日 (yyyymmdd の形式) です。
- -timemode client | server | device | gmt
- starttime、endtime、startdate、enddate の各パラメーターの時間帯に関する解釈方法を示すオプショナル・パラメーターです。
- client
- 日付と時刻を、クライアントの時間帯で指定します。
- server
- 日付と時刻を、サーバーの時間帯で指定します。
- device
- 日付と時刻を、装置の時間帯で指定します。
- gmt
- 日付と時刻を、グリニッジ標準時 (GMT) で表したサーバーの時間帯で指定します。
- -save profile_name
- 後で mkrecom コマンドで使用できるパフォーマンス・ワークロード・プロファイルとして、パフォーマンス・データを保管するオプショナル・パラメーターです。
- -desc 『description』
- -save パラメーターを使用するときに、プロファイルの記述を指定するオプショナル・パラメーターです。
- LUNs [...] | -
- トラッキングする ESS ボリュームを指定します。LUN はすべて同じ装置タイプでなければなりません。各ボリューム名は、空白文字で区切ってください。このパラメーターへの入力として入力ストリーム (STDIN) を使うように指定するには、代わりにダッシュ (-) を使用します。
説明
tracklun コマンドを使用して、指定したアクティビティー期間に基づいて、指定した ESS ボリュームに関するワークロード・プロファイルを作成するために必要な、履歴パフォーマンス統計を報告することができます。オプションとして、mkrecom コマンドで使用するパフォーマンス・ワークロード・プロファイルとして履歴統計を保管できます。
戻り値
プロファイル profile_name は正常に作成されました (-save パラメーターを指定した場合)。
- 名前 (-save パラメーターを指定した場合)
- 説明
- 秒/GB あたりの総 I/O
- 平均転送サイズ (KB)
- キャッシュ読み取りヒット (%)
- キャッシュ・デステージ (%)
- ランダム読み取り (%)
- 順次読み取り (%)
- ランダム書き込み (%)
- 順次書き込み (%)
起こりうる障害
- プロファイル profile_name が存在しない。
- 装置タイプが、指定された LUN と一致しません。
- -save フラグを指定しない場合は、-desc フラグを指定できません。
- 指定された LUN に対して使用可能なパフォーマンス・データがありません。指定した LUN に対してデータ収集タスクがスケジュールされていることを確認してください。
例
呼び出し例:
perfcli> tracklun -startime 12:00 -endtime 13:00 -startdate 20040101 -enddate 20040101
ESS:2105.65302:VOL:1610 -save myprofile2
結果出力:
Profile myprofile2 successfully created.
この例では、クライアントは EST 時間帯、サーバーは PST 時間帯、装置 A は PST、装置 B は CST であり、開始時刻は 13:00、終了時刻は 14:00 と指定されています。timemode の値は、次のように解釈されます。
- client
- サーバーは、装置 A と装置 B のデータで 10:00 から 11:00 の間のサーバー・タイム・スタンプを持つものを、サーバー・データベースに照会します。これは、指定より 3 時間早いタイム・スタンプです。
- device
- サーバーは、装置 A と装置 B のデータで 13:00 から 14:00 の間の装置タイム・スタンプを持つものを、データベースに照会します。
- server
- サーバーは、装置 A と装置 B のデータで 13:00 から 14:00 の間のサーバー・タイム・スタンプを持つものを、データベースに照会します。
- gmt
- PST は (GMT - 8) なので、サーバーは、装置 A と装置 B のデータで 05:00 から 06:00 の間のサーバー・タイム・スタンプを持つものを照会します。