Multiple Device Manager (MDM) によって、IBM ストレージ・デバイスのディスカバリー機能が IBM Director ディスカバリー・サービスに追加されます。 MDM では、Storage Management Initiative Specification (SMI-S) に準拠したストレージ・デバイスと、スイッチ、ポート、ホストなどの SAN 装置の両方がディスカバーされます。 SMIS 準拠のストレージ・デバイスのディスカバーには、Service Location Protocol (SLP) が使用されます。
MDM サーバー・ソフトウェアは、ネットワーク上で SLP ディスカバリーを実行します。 User Agent は、サービス・タイプが service:wbem であるすべての登録済みサービスを検索します。MDM は以下のディスカバリー・タスクを実行します。
ストレージ・デバイスは、ディスカバーされると、IBM Director の「グループ・コンテンツ」ペインに表示されます。 ストレージ・デバイスのアイコンをダブルクリックすると、装置特性が表示されます。
MDM ディスカバリーは以下の方法で起動できます。
MDM では、CIM Agent ソフトウェアを使用してストレージ・デバイスにアクセスすることもできます。 各 CIM Agent で 1 つ以上のストレージ・デバイスを制御できます。 CIM Agent は 3 つのコンポーネントから成ります。その 1 つは、関連したストレージ・デバイスの構成に使用する Web ベースのインターフェースである CIM Object Manager (CIMOM) です。CIMOM には、ストレージ・デバイスのハードウェアと構成に関する情報を取得する CIM ベースの API があります。 SLP で CIMOM サービスがディスカバーされた後、MDM が各 CIMOM と直接通信して、各 CIMOM で制御されるストレージ・デバイスのリストが検索されます。 それらの各ストレージ・デバイスの重要な特性が MDM で収集されます。
MDM が CIMOM と正常に通信するためには、以下の条件が満たされている必要があります。
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