Multiple Device Manager (MDM) を使用可能にして、大きなストレージ・デバイス・セットをディスカバーするための、構成の推奨事項がいくつか提供されています。これらの推奨事項では、 より一般的な SLP 構成の問題の一部を取り上げています。
このトピックでは、ルーターの構成、SLP Directory Agent の構成、および環境の構成について説明します。
ルーターの構成一般的なマルチキャストを使用可能にするように、または SLP マルチキャストのアドレス (239.255.255.253) およびポート (ポート 427) でのマルチキャストが可能になるように、 ルーターをネットワーク内に構成します。対象としているルーターは、MDM によってディスカバーされ、管理される 1 つ以上のストレージ・デバイスを含むサブネットに関連付けられているルーターです。ルーターのハードウェアとソフトウェアを構成するには、ご使用のルーターの解説書と構成資料を参照してください。
SLP Directory Agent の構成マルチキャストの制限を回避するように SLP Directory Agent (DA) を構成します。 静的に構成されている DA の場合、すべてのサービス要求は、User Agent によってユニキャストされます。したがって、MDM によってディスカバーされるストレージ・デバイスを含むサブネットごとに、1 つの DA を構成することができます。DA は、そのようなサブネットごとに 1 つあれば十分です。これらの DA はそれぞれ、それ自体のサブネット内のすべてのサービスをディスカバーしますが、それ自体のサブネット外のその他のサービスはディスカバーしません。すべての装置を MDM でディスカバーできるようにするには、これらの DA のそれぞれのアドレスを使用して MDM を静的に構成する必要があります。MDM の「ディスカバリー設定」パネルを使用すれば、これを行うことができます。このパネルを使用すると、DA のアドレスのリストを入力することができます。 MDM は、これらの静的に構成された各 DA にはユニキャスト・サービス要求を送信し、MDM がインストールされているローカルのサブネットではマルチキャスト・サービス要求を送信します。図 11 は、DA がサブネット間のマルチキャストのギャップをブリッジングするサンプル環境を示したものです。
既存の CIM Agent のインストールの一部として組み込まれている SLP Service Agent (SA) の構成を変更して、SLP DA を構成します。これにより、通常は SLP SA として実行するプログラムが、SLP DA として実行するようになります。
![]() | 注: SA から DA に変更しても、従属 CIM Agent の CIMOM サービスには影響を与えません。従属 CIM Agent は通常通り機能し続け、登録コマンドと登録抹消コマンドを DA に直接送信します。 |
次の点に注意してください。
SLP DA または以下の環境を構成しておくと、都合がよいかもしれません。
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