Replication Manager (RM) は、連続リモート・コピーと時刻指定コピーという 2 種類のコピー・サービスを提供します。これらのデータ・コピー・サービスは、Multiple Device Manager によって管理されるソース・ボリューム上のデータの整合コピーを維持します。このトピックでは、ユーザーが実行できるさまざまな Replication Manager コマンドのリストを示します。 これらのコマンドを使用すると、データの複製、詳細なコピー情報のリス ト、セッションやグループやプールの作成、変更、削除および複製セッションの開始と停止を行うことができます。
複製セッションの作成: Replication Manager はセッションの概念をサポートしており、複数のペアを整合した単位として扱います。Replication Manager のコピー・セッションを通して、ソース・ボリュームとターゲット・ボリュームのペア間、ソース・ボリューム・グループ間、およびターゲットのプール間のコピー関係を作成し、管理することができます。セッションを作成して名前を設定するには、mksess コマンドを使用します。セッションを作成するには、コピーされるボリューム・グループの名前、およびこのグループのコピー (コピー・インスタンス) を管理するセッションに割り当てる名前を指定する必要があります。また、コピー・タイプおよびプール基準のセットを選択し、Replication Manager がターゲットを選択するプールを認識できるようにします。次に示すのは、セッションに対するイベントのシーケンスです。
コピー・セットの作成: コピー・セットとは、特定のコピー・タイプに対するソリューションを構成するすべてのボリュームです。たとえば、あるコピー・タイプに 4 つのボリュームが関係し、A から B、B から C、C から D というようにコピーが順次行われる場合、このコピー・セットは、順次で線形で水平なパスと、これらのボリュームの集合で構成されます。A は元のソースで、B、C、および D はすべてターゲットと考えられます。Replication Manager に対してコピー・セットを作成するには、2 つの方法があります。1 つは、mktgtpool コマンドを使用してターゲット・ボリュームを自動的に選択する方法です。もう 1 つは、ソースと組み合わせるターゲットをユーザーが認識している場合です。mkcpset コマンドを使用してユーザーがコピー・セットを指定する場合のイベントのシーケンスは、次のとおりです。