コピー・タスクのシナリオ 複製セッション 複製セッションの作成

このシナリオは、Replication Manager を使用して記憶単位のグループをコピーする方法についての架空の例です。

前提条件

コピー・セッションの作成時に、ボリュームのソース・グループもターゲット・プールも表示されない場合は、グループの作成タスクとプールの作成タスクを実行してください。これらのタスクへのリンクは、このシナリオの最後にある「関連トピック」セクションにリストされています。

シナリオの概要

Replication Manager でのコピー・タスク実行シーケンスの中で、以下のステップを実行します。

  1. ソース・ストレージ・デバイスとターゲット・ストレージ・デバイスの間の接続を作成します。
    注:注: ソースとターゲットのストレージ・デバイスは、ディスカバーされ、MDM でサポートされていなければなりません。
  2. コピー・セッションを作成します。
  3. コピー・タスクを開始またはスケジュールします。
ソース装置とターゲット装置の間の接続の作成

IBM TotalStorage Enterprise Storage Server (ESS) の場合は、ESS Specialist を使用して、ソース ESS の論理サブシステム (LSS) とターゲット ESS の LSS の間のパスを確立します。ESS から次のタスクを実行します。

  1. ESS Specialist および ESS コピー・サービスの Web インターフェースにアクセスします。(このアクセスのためのブラウザー・ソフトウェアを含む ESS Master Console を使用できます。)
  2. ソース ESS とターゲット ESS の間のパスを確立します。

ESS ストレージ・デバイス間のパスを確立する方法の詳細については、「IBM TotalStorage エンタープライズ・ストレージ・サーバー: Web インターフェース使用者の手引き」を参照してください。

IBM TotalStorage SAN ボリューム・コントローラーの場合は、SAN ボリューム・コントローラー・コンソールを使用して、ソース SAN ボリューム・コントローラーのクラスターと、ターゲット SAN ボリューム・コントローラーのクラスターの間の協力関係を確立します。 SAN ボリューム・コントローラーのストレージ・デバイス間の協力関係を確 立する方法については、「IBM TotalStorage SAN Volume Controller: Configuration Guide」を参照してください。

Replication Manager の「パス」パネルを使用すると、確立した後でこれらのパスや関係を表示できます。

  1. 「IBM Director タスク」ペインで、「Multiple Device Manager」をクリックします。
  2. 複製の管理」をクリックします。
  3. パス」をダブルクリックします。「パス」パネルが開きます。
  4. 確立されたパスを「パス」テーブルで確認できます。

reptool コマンド・プログラム内で lspath コマンドを実行して、パスを表示することもできます。次はその例です。

reptool lspath -devtype ess | svc
コピー・セッションの作成

以下のステップを実行して、コピー・セッションを作成します。

  1. 「IBM Director タスク」ペインで、「Multiple Device Manager」をクリックします。
  2. 複製の管理」をクリックします。
  3. セッション」をダブルクリックします。「セッション」パネルが開きます。
  4. セッション・アクション」をクリックします。「セッション・アクション」リストが開きます。
  5. 作成」をクリックします。 「セッションの作成」ウィザードが開きます。
  6. 次へ」をクリックします。「コピー・タイプとソース・グループの選択」ページが開きます。
  7. コピー・タイプ」をクリックします。
  8. コピー・タイプ」リストから、「連続同期リモート・コピー」を選択します。
  9. 使用可能なグループ」をクリックします。「使用可能なグループ」テーブルが開きます。
  10. 「使用可能なグループ」テーブルから、ボリュームのソース・グループ (Group1 など) を選択します。
    注:注: 「使用可能なグループ」テーブルが空の場合は、グループを作成する必要があります。『関連トピック』セクションで、コピー・グループ作成のシナリオに対するリンクを参照してください。
  11. 次へ」をクリックします。「ターゲット・プールの選択」ページが開きます。
  12. ロケーションの基準」フィールドで、次のようにロケーションを指定します。
    • プール ID の明示的なリストを指定できます。
    • ロケーションに対するフィルターを指定して、そのロケーションの属性を持つすべてのプールを選択できます。フィルターの最初または最後の文字に対するワイルドカードとして、アスタリスク (*) を入力できます (例: ESSa*)。
  13. 適用」をクリックし、「ロケーション基準」列の情報を更新します。
  14. シーケンス」をクリックします。「シーケンス」テーブルが開きます。
  15. 「シーケンス」テーブルでシーケンス (行) を選択します (例: sequenceA)。 (シーケンスでは、セッション内にペアとして存在する 2 つのボリュームが定義されます。)次の情報が表示されます。
    • ロケーション」リストに、「ロケーションの基準」フィールドで指定したフィルター (つまり、プール ID の明示的なリスト) を満たすすべてのロケーションが表示されます。
    • 「使用可能なプール」テーブルに、「ロケーションの基準」フィールドで指定した基準を満たすすべてのプールが表示されます。
      注:注: 「使用可能なプール」テーブルが空の場合は、プールを作成する必要があります。『関連トピック』セクションで、コピー・プール作成のシナリオに対するリンクを参照してください。
  16. ロケーション」リストにロケーションがリストされない場合は、「使用可能なプール」リストで少なくとも 1 つのプールをターゲットとして選択してください。
  17. 次へ」をクリックします。「セッションの保管」ページが開きます。
  18. 名前」フィールドにセッションの名前を入力します (例: copytask1)。名前は必須であり、250 文字以下でなければなりません。
  19. 説明」フィールドにセッションの説明を入力します (例: my copy task)。説明はオプションであり、0 文字から 250 文字を入力することができます。
  20. 承認」ボックスで、「自動」 (デフォルト) を選択します。
  21. セッションに対する基準の指定はこれで完了です。「終了」をクリックします。

代わりに、mksess コマンドを使用してセッションを作成することができます。

reptool -cptype pprc -srcgrp group1 -tgtpool sequenceA -approve auto 
-desc "my copy task" copytask1
コピー・タスクの開始

コピー・タスクを開始するには、以下のステップを実行します。

  1. 「IBM Director タスク」ペインで、「Multiple Device Manager」をクリックします。
  2. 複製の管理」をクリックします。
  3. セッション」をダブルクリックします。「セッション」パネルが開きます。
  4. コピー・タスクを実行する複製セッションを、「セッション」テーブルで選択します (例: copytask1)。
  5. 開始」をクリックします。選択したセッションで定義されているコピー・タスクが、Replication Manager によって実行されます。
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