ntpdate コマンド

目的

Network Time Protocol (NTP) を使用して日時を設定します。

構文

ntpdate-b ] [  -d ] [  -s ] [  -u ] [  -a Keyid ] [  -e AuthenticationDelay ] [  -k KeyFile ] [  -o Version ] [  -p Samples ] [  -t TimeOut ] Server ...

説明

ntpdate コマンドは、正確な時刻を決定するために指定された NTP サーバーをポーリングして、現地日時を設定します。指定されたそれぞれのサーバーから数多くのサンプルを獲得し、標準 NTP クロック・フィルターおよび選択アルゴリズムを使用して、最良のサンプルを選択します。

ntpdate コマンドは、下記のいずれかの方法で時間調整を行います。

フラグ

-a Keyid Keyid を使用して、すべてのパケットを認証します。
-b settimeofday サブルーチンを呼び出して、クロックの時間を進めます。
-d デバッグ・モードを指定します。 ntpdate コマンドがどのような結果をもたらすかを、実行せずに判別します。結果は、画面上に表示されます。このフラグは、非権限ポートを使用します。
-e AuthenticationDelay 認証処理を遅らせる時間量を秒数で指定します。
-k KeyFile 鍵が入っているファイルに異なる名前を指定します。
-o Version 出力パケットをポーリングするときに使用する NTP バージョン・インプリメンテーションを指定します。Version の値には、1、2 または 3 を指定できます。デフォルト値は 3 です。
-p Samples 各サーバーから獲得するサンプルの数を指定します。Samples の値には、1 から 8 までの値を指定できます。デフォルト値は 4 です。
-s 標準出力の使用ではなく、アクションのログを記録するシステム・ログ機能の使用を指定します。cron コマンドを使用して ntpdate コマンドを実行するときに役に立ちます。
-t TimeOut 応答の待ち時間量を指定します。TimeOut に指定する値は、0.2 秒の倍数に丸められます。デフォルトは 1 秒です。
-u パケットの送信元の非権限ポートの使用を指定します。特権ポートへの着信トラフィックを覆うファイアウォールの内側にいて、そのファイアウォールの外側のホストと同期化したいときに役に立ちます。ファイアウォールとは、外部ネットワークから専用ネットワークへのアクセスを制御するシステムまたはコンピューターのことです。

パラメーター

Server... ポーリングするサーバーを指定します。

戻りコード

このコマンドは次の終了値を戻します。

0 正常終了。
>0 エラーが発生しました。

アドレス 9.3.149.107 の NTP サーバーをポーリングして現地日時を設定するには、下記のように入力します。

/usr/sbin/ntpdate 9.3.149.107

下記のような出力が表示されます。

28 Feb 12:09:13 ntpdate [18450]: step time server 9.3.149.107
offset 38.417792 sec

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