clsnmp [ -d DebugLevel ] [ -h TargetHost ] [ -c Community ] [ -t TimeOutValue ] [ -r RetryNumber ] [ -n NonRepeaters ] [ -m MaxRepetitions ] [ -p PortNumber ] [ -v ] [ -f ConfigurationFile ] [ -? ] Function [ MIBVariable [ VariableType ] [ Value ] [ ... ] ]
clsnmp コマンドは、SNMP 要求をエージェントに発行し、さらにエージェントから戻された SNMP 応答を処理するために使用します。 clsnmp コマンドは、SNMPv1、SNMPv2c、および SNMPv3 要求の発行をサポートしています。
set 操作は、どの MIB オブジェクトの場合でもサポートされるわけではありません。 set 操作は、その MIB オブジェクトを管理しているエージェントまたはサブエージェントが SET をサポートしていない場合はリジェクトされる可能性があります。
getbulk は、SNMPv2 の機能です。ターゲット・エージェントが SNMPv1 しかサポートしていない場合、発行した要求はそのターゲット・エージェントによって無視されます。その結果、その要求はタイムアウトになります。
機能のキーワードでは、大文字小文字は区別されません。フラグ、変数名、および変数の値の場合は大文字小文字が区別されます。
NetView SNMP からのトラップと AIX clsnmp からのトラップを同時に listen するには、clsnmp コマンドで -p PortNumber パラメーターを使用します。一時には、ある 1 つの IP アドレスを持つ 1 つの管理アプリケーションが 1 つのポートで listen を実行することしかできません。 clsnmp trap コマンドで -p を指定すれば、予約済ポート 162 以外のポートを使用できます。どちらのポートもエージェント・トラップの宛先として構成しなければなりません。
受け入れられるコミュニティー名またはユーザー名を使用して受ける認証を受けていない clsnmp コマンドはタイムアウトになります。
clsnmp コマンドは、2 つの構成ファイル (/etc/mib.defs および clsnmp.conf) を使用します。サンプル・ファイルは /usr/samples/snmpdv3 ディレクトリーに入れられて出荷されます。
clsnmp コマンドは、SNMPv1、SNMPv2c、および SNMPv3 要求の送信をサポートしています。 SNMPv1、SNMPv2c、および SNMPv3 要求のうち、どの要求を送信するのかを判別するために clsnmp が使用するファイルは clsnmp.conf ファイルです。 -h パラメーターを使用して指定されたターゲットが clsnmp.conf ファイル内の winSNMP 名と一致した場合、clsnmp はそのエントリーに指定されているパラメーターを使用して要求を送信します。 -h パラメーターが指定されていないと、要求は SNMPv1 要求として送信されます。
clsnmp get sysName.0このコマンドからの出力は、次のようになります。
1.3.6.1.2.1.1.5.0 = hostname.austin.ibm.com
clsnmp get myName.0このコマンドからの出力は、次のようになります。
1.3.6.1.2.1.1.5.0 = myhostname.austin.ibm.com
clsnmp getnext udpこのコマンドからの出力は、次のようになります。
1.3.6.1.2.1.7.1.0 = 653
clsnmp -v getnext udpこのコマンドからの出力は、次のようになります。
udpInDatagrams.0 = 653
clsnmp set sysName.0 "hostname.austin.ibm.com"このコマンドは、次のような出力を生成します。
1.3.6.1.2.1.1.5.0 = hostname.austin.ibm.com
clsnmp set sysName.0 displayname "hostname.austin.ibm.com"このコマンドは、次のような出力を生成します。
1.3.6.1.2.1.1.5.0 = hostname.austin.ibm.com
以下のコマンドは、同じオブジェクト ID プレフィックスで始まるすべてのオブジェクトを名前別に戻します。ただし、clsnmp コマンドと SNMP エージェント間ではより少ないデータ・パッケージしか交換されません。
clsnmp -h loopback -v -m 10 bulkwalk udp
このコマンドの出力は以下のようなものです。
clsnmp -v walk udp udpInDatagrams.0 = 653 udpNoPorts.0 = 22 udpInErrors.0 = 0 udpOutDatagrams.0 = 678 udpLocalAddress.0.0.0.0.7 = 0.0.0.0 udpLocalAddress.0.0.0.0.9 = 0.0.0.0 udpLocalAddress.0.0.0.0.13 = 0.0.0.0 udpLocalAddress.0.0.0.0.19 = 0.0.0.0 udpLocalAddress.0.0.0.0.37 = 0.0.0.0 udpLocalAddress.0.0.0.0.161 = 0.0.0.0 udpLocalAddress.0.0.0.0.5020 = 0.0.0.0 udpLocalPort.0.0.0.0.7 = 7 udpLocalPort.0.0.0.0.9 = 9 udpLocalPort.0.0.0.0.13 = 13 udpLocalPort.0.0.0.0.19 = 19 udpLocalPort.0.0.0.0.37 = 37 udpLocalPort.0.0.0.0.161 = 161 udpLocalPort.0.0.0.0.5020 = 5020
以下のコマンドは、getbulk 要求タイプを使用して、複数の MIB オブジェクトを要求します。 getbulk 要求タイプは、コマンドにリストされている 1 つ以上の MIB オブジェクトの次の論理オブジェクトを戻します。以下の例では、-n オプションにより、最初の 2 つの変数 (sysLocation および ifTable) についてはすぐ次の論理オブジェクトだけ (つまり 1 つだけ) が要求されていることが指示されます。リスト内のそれ以外のすべてのオブジェクト (tcp、udp、および icmp) については、5 回の繰り返しが要求されていることが -m オプションによって指示されます。
clsnmp -h loopback -v -n 2 -m 5 getbulk sysLocation ifTable tcp udp icmp
このコマンドの出力例を次に示します。
sysLocation.0 = Research Triangle Park, NC ifIndex.1 = 1 tcpRtoAlgorithm.0 = 4 udpInDatagrams.0 = 782 icmpInMsgs.0 = 22 tcpRtoMin.0 = 0 udpNoPorts.0 = 22 icmpInErrors.0 = 0 tcpRtoMax.0 = 120 udpInErrors.0 = 0 icmpInDestUnreachs.0 = 22 tcpMaxConn.0 = -1 udpOutDatagrams.0 = 807 icmpInTimeExcds.0 = 0 tcpActiveOpens.0 = 1 udpLocalAddress.0.0.0.0.7 = 0.0.0.0 icmpInParmProbs.0 = 0
以下のコマンドは、所定の MIBVariable 入力の入力 ASN.1 値と最もよく一致する内部 ASN.1 値を持つテキスト名を取得するための検索を行うよう求める要求を送信します。この検索は /etc/mib.defs ファイルから開始され、そこで見つからなかった場合にはコンパイル済み MIB を対象として継続されます。 MIBVariable は、1 回の clsnmp findname 呼び出しにつき 1 つしか許可されません。たとえば、次のようなコマンドでこれを行えます。
clsnmp findname 1.3.6.1.2.1.6.13.1.2
このコマンドの出力例を次に示します。
1.3.6.1.2.1.6.13.1.2 found as: tcpConnLocalAddress
次も同様の例です。
clsnmp findname 1.3.6.1.2.1.6.13.1.2.0
このコマンドの出力例を次に示します。
1.3.6.1.2.1.6.13.1.2.0 found as: tcpConnLocalAddress.0
同様の例をもう 1 つ示します。
clsnmp findname 1.3.6.1.2.
このコマンドの出力例を次に示します。
1.3.6.1.2. found as: mgmt
target1 9.3.149.26 snmpv3 u1 - - AuthNoPriv HMAC-SHA 76784e5935acd6033a855df1fac42acb187aa867 - -さらに snmpd エージェント・マシン 9.3.149.26、ユーザー u1 が適切に構成されていれば、そのマネージャー・ホスト上で以下の要求を発行できます。
clsnmp -v -h target1 get sysName.0このコマンドは、次のような出力を生成します。
sysName.0 = somehostname.austin.ibm.com
clsnmp trap
pwchange コマンド