no コマンド

目的

ネットワーク・チューニング・パラメーターを管理します。

構文

no [ -p | -r ] { -o Tunable[=NewValue] }

no [ -p | -r ] {-d Tunable }

no [ -p | -r ] { -D }

no [ -p | -r ] -a

no -?

no -h [ Tunable ]

no -L [ Tunable ]

no -x [ Tunable ]

注:
複数のフラグ -o-d-x、および -L を指定できます。

説明

no コマンドは、ネットワーク・チューニング・パラメーターを構成するために使用します。 no コマンドは、ネットワーク・チューニング・パラメーターの現行値または次のブート値を設定または表示します。このコマンドは、永久的な変更を行うことも、次のリブートまで変更を遅らせることもできます。このコマンドでパラメーターを設定するか、表示するかは、指定するフラグによって決まります。 -o フラグを指定すると、設定および表示を行います。これは、パラメーターの値を表示するかまたはパラメーターに新しい値を設定するかのいずれかを行うことができます。no コマンドを使用してネットワーク・オプションを変更すると、 LOG_KERN 機能を使用してメッセージを syslog に記録します。

重要: このコマンドの使用には注意してください。no コマンドを正しく使用しないと、システムが操作不能になることがあります。

フラグ

-a すべてのチューナブル・パラメーターの現行値、リブート値 (-r を指定した場合) または永久値 (-p を指定した場合) を、 Tunable = Value の対にして、1 行に 1 つずつ表示します。永久オプションの場合、パラメーターの値はそのリブート値と現行値が等しい場合のみ表示されます。そうでない場合は、値に「NONE」が表示されます。
-d Tunable Tunable をデフォルト値にリセットします。 Tunable を変更する必要があり (つまり、現在、デフォルト値に設定されていない)、かつタイプが Bosboot または Reboot である場合、またはタイプが Incremental でデフォルト値が変更されており、かつ -r が指定されていない場合は、変更は行なわれず、警告が表示されます。
-D すべての tunable をデフォルト値にリセットします。変更する必要のある Tunable のタイプが Bosboot または Reboot の場合、またはタイプが Incremental でデフォルト値から変更されており、-p-r のいずれも組み合わせて使用されていない場合は、変更は行なわれず、警告が表示されます。
-h [Tunable] Tunable パラメーターのヘルプを表示します (このパラメーターが指定されている場合)。このパラメーターが指定されていない場合は、 no コマンド使用ステートメントを表示します。
-L [Tunable] 1 つまたはすべての Tunable の特性を、次の形式で 1 行に 1 つずつリストします。
NAME                      CUR    DEF    BOOT   MIN    MAX    UNIT           TYPE 
     DEPENDENCIES 
--------------------------------------------------------------------------------
General Network Parameters 
-------------------------------------------------------------------------------- 
sockthresh                85     85     85     0      100    %_of_thewall      D 
-------------------------------------------------------------------------------- 
fasttimo                  200    200    200    50     200    millisecond       D 
-------------------------------------------------------------------------------- 
inet_stack_size           16     16     16     1             kbyte             R 
-------------------------------------------------------------------------------- 
... 
where:
    CUR = current value 
    DEF = default value 
    BOOT = reboot value 
    MIN = minimal value 
    MAX = maximum value 
    UNIT = tunable unit of measure 
    TYPE = parameter type: D (for Dynamic), S (for Static), R for Reboot),
           B (for Bosboot), M (for Mount), I (for Incremental) and C (for Connect) 
    DEPENDENCIES = list of dependent tunable parameters, one per line
-o Tunable [=NewValue ] Tunable の値を表示するかまたは NewValue の値に設定します。 Tunable を変更する必要があり (つまり、指定された値が現行値と異なる)、かつタイプが Bosboot または Reboot である場合、またはタイプが Incremental で現行値が指定値より大きく、かつ -r が組み合わせて使用されていない場合は、変更は行われず、警告が表示されます。

新しい値を指定せずに -r を使用すると、 Tunable の次のブート値が表示されます。新しい値を指定せずに -p を使用すると、Tunable の現行値と次のブート値が同じ場合にのみ、値が表示されます。それ以外の場合は値として「NONE」が表示されます。

-p -o-d、または -D と組み合わせて使用した場合は、現行値とリブート値の両方に変更が適用されます。 Reboot および Bosboot タイプのパラメーターでは現行値を変更できないため、これらの組み合わせは使用できません。

新しい値を指定せずに -a または -o と組み合わせて使用すると、パラメーターの現行値と次のブート値が同じ場合にのみ、値が表示されます。そうでない場合は、値に「NONE」が表示されます。

-r -o-d、または -D と組み合わせて使用した場合は、リブート値に変更が適用されます。タイプ Bosboot のパラメーターを変更すると、ユーザーは bosboot を実行することをプロンプトされます。新しい値を指定せずに -a または -o と組み合わせて使用すると、現行値ではなく Tunable の次のブート値が表示されます。
-x [Tunable] 1 つまたはすべての Tunable の特性を、次のスプレッドシート形式で 1 行に 1 つずつリストします。
tunable,current,default,reboot,min,max,unit,type,{dtunable } 

where:
    current = current value 
    default = default value 
    reboot = reboot value 
    min = minimal value 
    max = maximum value 
    unit = tunable unit of measure 
    type = parameter type: D (for Dynamic), S (for Static), R (for Reboot), B (for Bosboot),
                M (for Mount), I (for Incremental) and C (for Connect) 
    dtunable = space separated list of dependent tunable parameters 

-? no コマンドの使用法を表示します。

タイプ Mount のパラメーターに (-o-d、または -D を指定して) 変更を行うと、その変更は将来のマウントについてのみ有効であることを示す警告メッセージが表示されます。

タイプ Connect のパラメーターに (-o-d、または -D フラグを指定して) 変更を行うと、 inetd が再始動され、その変更は将来のソケット接続についてのみ有効であることを示す警告メッセージが表示されます。

-r を指定せずに、タイプ Bosboot または Reboot のパラメーターを変更しようとすると (-o-d、または -D を使用)、エラー・メッセージが出されます。

タイプ Incremental のパラメーターに、新しい値として現行値よりも小さい値を指定して現行値を変更しようとすると (-o -d、または -D を指定し、-r を指定しない)、エラー・メッセージが出されます。

チューナブル・パラメーターのタイプ

チューニング・コマンド (no、nfso、vmo、ioo、および schedo) で取り扱われるすべてのチューナブル・パラメーターは、下記のカテゴリーに分類されています。

Dynamic パラメーターはいつでも変更できます。
Static パラメーターは決して変更できません。
Reboot パラメーターはリブート時にのみ変更できます。
Bosboot パラメーターは bosboot を実行してマシンをリブートする場合にのみ変更できます。
Mount パラメーターの変更は将来のファイルシステムまたはディレクトリーのマウントについてのみ有効です。
Incremental ブート時を除き、パラメーターの増分のみが可能です。
Connect パラメーターの変更は将来のソケット接続ついてのみ有効です。

タイプ Bosboot のパラメーターの場合は、変更が加えられるたびに、チューニング・コマンドは自動的に、 bosboot コマンドを実行したいかどうかを尋ねるプロンプトを出します。タイプ Connect のパラメーターの場合は、チューニング・コマンドは自動的に inetd デーモンを再始動します。

no コマンドにより管理されるパラメーターの現行セットには、Reboot、Static、 Dynamic、Incremental、および Connect のタイプがあります。

ネットワーク・チューナブル・パラメーター

arpqsize
目的:
ARP 応答を待っている間にキューに加えられるパケットの最大数を指定します。デフォルト値は 1 です。
値:
  • デフォルト: 12
  • 範囲: 1 から MAXSHORT
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
このパラメーターは、イーサネット、802.3、トークンリングおよび FDDI インターフェースでサポートされます。パス MTU ディスカバリーが使用可能な場合、 arpqsize 値は、最小値の 12 に増分されます。 パス MTU ディスカバリーがその後使用不可になっても、値が自動的に減分されることはありません。
arpt_killc
目的:
完全な ARP エントリーを削除するまでの時間 (分) を指定します。
値:
  • デフォルト: 20
  • 範囲: 0 から MAXSHORT
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
安定したネットワークで ARP 活動を減らすには、arpt_killc を増やします。
arptab_bsiz
目的:
アドレス解決プロトコル (ARP) テーブル・バケット・サイズを指定します。
値:
  • デフォルト: 7
  • 範囲: 1 から MAXSHORT
  • タイプ: Reboot


診断:
netstat -p arp は、送信された ARP パケットの数および ARP テーブルから消去された ARP エントリーの数を表示します。多数のエントリーを消去する場合は、ARP テーブル・サイズを大きくする必要があります。 ARP テーブル・ハッシュ分布を表示するには、arp -a を使用します。
チューニング:
該当しない
arptab_nb
目的:
ARP テーブル・バケット数を指定します。
値:
  • デフォルト: 73
  • 範囲: 1 から MAXSHORT
  • タイプ: Reboot
診断:
netstat -p arp は、送信された ARP パケットの数および ARP テーブルから消去された ARP エントリーの数を表示します。多数のエントリーを消去する場合は、ARP テーブル・サイズを大きくする必要があります。 ARP テーブル・ハッシュ分布を表示するには、arp -a を使用します。
チューニング:
多数のクライアントやサーバーを持つシステムの場合、この値を増やします。デフォルトでは 73 x 7 = 511 ARP エントリーを提供していますが、これは均一なハッシュ分布を想定しています。
bcastping
目的:
ブロードキャスト・アドレスへの ICMP エコー・パケットに応答できるようにします。
値:
  • デフォルト: 0 (オフ)
  • 範囲: 0 または 1
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
clean_partial_conns
目的:
SYN (シーケンス番号を同期化する) アタックを避けるかどうかを指定します。
値:
  • デフォルト: 0 (オフ)
  • 範囲: 0 または 1
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
このオプションは、ネットワーク・アタックから保護する必要のあるサーバーについては、オンにすべきです。オンにすると、アタック以外の新しい接続用の余裕を作るため、部分的な接続をランダムに除去します。
delayack
目的:
一定の TCP パケットの肯定応答 (ACK) を遅らせ、代わりに、送信される次のパケットと ACK を結合して 送信を試みます。
値:
  • デフォルト: 0
  • 範囲: 0 から 3
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
これは、宛先ポートが delayackports パラメーターのリストに指定されている接続にのみ実行されます。これを使用すると、送信されるパケットの総数が減るので、 HTTP サーバーとの通信時にパフォーマンスが向上します。パラメーターには、次の 4 つの値のいずれかを指定できます。
  • 0 遅らせない。通常操作。
  • 1 サーバーの SYN (シーケンス番号の同期化) の ACK を遅らせる。
  • 2 サーバーの FIN (送信側のバイト・ストリームが終了した) の ACK を遅らせる。
  • 3 SYN と FIN の両方の ACK を遅らせる。
delayackports
目的:
delayack port オプションで定義した操作が行われる出力先ポートのリストを指定します。この属性では、最大 10 個までのポートのリストを指定します。
値:
  • デフォルト: {}
  • 範囲: ポート番号のリスト (最大 10)
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
パラメーターは 10 個までのポートのリストであり、各ポートをコンマで区切り、中括弧で囲みます。以下に例を示します。
no -o delayackports={80,30080}
リストをクリアするには、オプションを {} にします。
dgd_packets_lost
目的:
デッド・ゲートウェイ検出がゲートウェイをダウン状態と判定するまでに連続して失われる必要のあるパケット数を指定します。
値:
  • デフォルト: 3
  • 範囲: 1 から MAXSHORT
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
dgd_ping_time
目的:
アクティブ・デッド・ゲートウェイ検出による、1 つのゲートウェイの複数の ping 間で経過する必要のある秒数を指定します。
値:
  • デフォルト: 5
  • 範囲: 1 から MAXINT
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
dgd_retry_time
目的:
経路のコストがパッシブ・デッド・ゲートウェイ検出によって格上げされたときに、何分間格上げされたままになる必要があるのかを指定します。この分数が経過すると、その経路のコストはユーザーが構成した値に復元されます。
値:
  • デフォルト: 5
  • 範囲: 1 から MAXSHORT
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
directed_broadcast
目的:
ゲートウェイにブロードキャストを送ることを許すかどうかを指定します。
値:
  • デフォルト: 0 (オフ)
  • 範囲: 0 または 1
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
値 1 を指定すると、ゲートウェイに送られるパケットを、そのゲートウェイの他方の端にあるネットワーク上でブロードキャストできるようになります。
extendednetstats
目的:
ネットワーク・メモリー・サービスについて、より拡張された統計を使用可能にします。
値:
  • デフォルト: 0 (オフ)
  • 範囲: 0 または 1
  • タイプ: Reboot
診断:
該当しない
チューニング:
このパラメーターのデフォルトは 0 であり、オフを示します。その理由は、より多くの統計を取ることにより SMP システム上のシステム・パフォーマンスが低下するためです。
fasttimo
目的:
TCP 高速タイムアウト・タイマーのミリ秒の遅延を設定できるようにします。このタイムアウトは、遅らせた ACK を送信するために、システムが TCP 制御ブロックをスキャンする頻度を制御します。
値:
  • デフォルト: 200
  • 範囲: 50 から 200 ミリ秒
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
IBM 以外のシステムによっては、このタイマー値を小さくするとパフォーマンスが改善されるものがありますが、これによって、システムの使用率が多少上がる場合もあります。
icmp6_errmsg_rate
目的:
1 秒単位で送信可能な ICMP v6 エラー・メッセージの数の上限を指定します。これによって、ICMP v6 エラー・メッセージが使用している帯域幅を除外しないようにします。
値:
  • デフォルト: 10 msg/秒
  • 範囲: 1 から 255
  • タイプ: Dynamic


診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
icmpaddressmask
目的:
システムが ICMP アドレス・マスク要求に応答するかどうかを指定します。
値:
  • デフォルト: 0 (オフ)
  • 範囲: 0 または 1
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
デフォルト値 0 を設定すると、ネットワークは受信するすべての ICMP アドレス・マスク要求を、何も通知せずに無視します。
ie5_old_multicast_mapping
目的:
値 1 を使用する場合、トークンリングの IP マルチキャストを、機能アドレスではなくブロードキャスト・アドレスにマップすることを指定します。
値:
  • デフォルト: 0 (オフ)
  • 範囲: 0 または 1
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
ifsize
目的:
単一のタイプ (たとえば、イーサネット) のインターフェース当たりのネットワーク・インターフェース構造の最大数を指定します。
値:
  • デフォルト: 256
  • 範囲: 8 から 1024
  • タイプ: Reboot
診断:
該当しない
チューニング:
ホット・プラグ・アダプターをサポートするマシン上および DLPAR 構成上では、 ifsize の値を大きくする必要があります。これは、アダプターをフライ上に追加でき、静的インターフェース・テーブルがこのシステムまたは区画に追加できるアダプターの最悪の場合の数を受け入れるのに十分な大きさでなければならないためです。
inet_stack_size
目的:
inet 割り込みスタック・テーブルのサイズをキロバイトで指定します。
値:
  • デフォルト: 16
  • 範囲: 1 から MAXSHORT
  • タイプ: Reboot
診断:
該当しない
チューニング:
これは、最適化されていないデバッグ・カーネルまたは netinet カーネル拡張を使用して実行している場合に必要です。これは、割り込み上に置かれるため、ピン続行スタック・コード (構成不可能) とは異なります。このパラメーターを変更する必要があるのは、割り込みスタック・オーバーフローにより、システムがパニック状態になる場合のみです。
ipforwarding
目的:
カーネルがパケットを転送するかどうかを指定します。
値:
  • デフォルト: 0 (オフ)
  • 範囲: 0 または 1
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
システムが IP ルーターとして働く場合は、このパラメーターを 1 にします。
参照:
traceroute コマンド
ipfragttl
目的:
IP フラグメントの存続時間を 0.5 秒単位で指定します。
値:
  • デフォルト: 60
  • 範囲: 60 から 255
  • タイプ: Dynamic
診断:
フラグメントがタイムアウトの後でドロップされました (netstat -p ip)。
チューニング:
タイムアウトの後でドロップされた IP フラグメントの値がゼロ以外の場合、 ipfragttl を増やすと再送が減ります。
ipignoreredirects
目的:
受信したリダイレクトを処理するかどうかを指定します。
値:
  • デフォルト: 0 (リダイレクトする)
  • 範囲: 0 または 1 (1 はリダイレクトを無視する)
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
ipqmaxlen
目的:
IP プロトコル入力キューに入れることができる受信パケットの数を指定します。
値:
  • デフォルト: 100
  • 範囲: 100 から MAXINT
  • タイプ: Reboot
診断:
ipintrq オーバーフローを検査するか (netstat -s)、またはクラッシュを使用して IP 入力キューのオーバーフロー・カウンターを見ます。
チューニング:
システムが多数のループバック・セッションを使用している場合はサイズを増やします。ほとんどのオペレーティング・システムのネットワーク・ドライブは、 IP を直接呼び出し、IP キューを使用しません。このようなデバイスで ipqmaxlen を増やしても効果はありません。
ipsendredirects
目的:
カーネルがリダイレクト・シグナルを送信するかどうかを指定します。
値:
  • デフォルト: 1 (リダイレクトを送信する)
  • 範囲: 0 (リダイレクトを送信しない) または 1
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
これは、パフォーマンスに関する構成上の決定です。
ipsrcrouteforward
目的:
システムがソース経路指定パケットを転送するかどうかを指定します。
値:
  • デフォルト: 1 (オン)
  • 範囲: 0 または 1
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
デフォルト値が 1 の場合、ソース経路指定パケットは転送されます。値が 0 の場合、宛先にないすべてのソース経路指定パケットは廃棄されます。
ipsrcrouterecv
目的:
システムがソース経路指定パケットを受け入れるかどうかを指定します。
値:
  • デフォルト: 0 (オフ)
  • 範囲: 0 または 1
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
デフォルト値 0 は、このシステムに向けられたすべてのソース経路指定パケットを廃棄します。値 1 の場合、ソース経路指定パケットを受け取ります。
ipsrcroutesend
目的:
アプリケーションがソース経路指定パケットを送信できるかどうかを指定します。
値:
  • デフォルト: 1 (オン)
  • 範囲: 0 または 1
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
デフォルト値 1 は、ソース経路指定パケットを転送できるようにします。値 0 の場合、アプリケーションがソース経路指定オプションを設定しようとすると、 setsockopt() はエラーを戻し、すべてのソース経路指定オプションが発信パケットから除去されます。
ip6_defttl
目的:
他のホップ・カウントが指定されていない場合に、 IPv6 (インターネット・プロトコル・バージョン 6) パケットに使用するデフォルトのホップ・カウントを指定します。
値:
  • デフォルト: 64
  • 範囲: 1 から 255
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
ip6_prune
目的:
有効期限切れの経路指定に関して IPv6 経路指定テーブルを検査する頻度を秒単位で指定します。
値:
  • デフォルト: 1
  • 範囲: 1 から MAXINT
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
ip6forwarding
目的:
カーネルが IPv6 パケットを転送するかどうかを指定します。
値:
  • デフォルト: 0 (オフ)
  • 範囲: 0 または 1
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
デフォルト値 0 は、 IPv6 パケットがローカル・システムあてでない場合、転送しません。値 1 を指定すると、転送が可能になります。
ip6srcrouteforward
目的:
システムがソース経路指定 IPv6 パケットを転送するかどうかを指定します。
値:
  • デフォルト: 1 (オン)
  • 範囲: 0 または 1
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
デフォルト値が 1 の場合、ソース経路指定パケットは転送されます。値が 0 の場合、宛先にないすべてのソース経路指定パケットは廃棄されます。
llsleep_timeout
目的:
リンクのローカル・タイムアウトのタイムアウト値を秒単位で指定します (multi_homed=1 の場合に使用)
値:
  • デフォルト: 3
  • 範囲: 1 から MAXINT
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
main_if6
目的:
リンク・ローカル・アドレスに使用するインターフェースを指定します。これは、初期経路をセットアップするために autoconf6 のみで使用されます。
値:
  • デフォルト: 0
  • 範囲: 0 または 1
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
main_site6
目的:
サイト・ローカル・アドレス経路指定に使用するインターフェースを指定します。これは、multi_homed が 3 に設定されている場合にのみ使用されます。
値:
  • デフォルト: 0
  • 範囲: 0 または 1
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
maxnip6q
目的:
IPv6 パケット再組み立てキューの最大数を指定します。
値:
  • デフォルト: 20
  • 範囲: 1 から MAXSHORT
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
maxttl
目的:
RIP (ルーティング情報プロトコル) パケットの存続時間を秒単位で指定します。
値:
  • デフォルト: 255
  • 範囲: 1 から 255
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
multi_homed
目的:
マルチホームの IPv6 ホスト・サポートのレベルを指定します。
値:
  • デフォルト: 1
  • 範囲: 0 から 3
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
これは、宛先ポートが delayackports パラメーターのリストに指定されている接続にのみ実行されます。 HTTP サーバーとの通信時に、これを使用してパフォーマンスを向上することができます。パラメーターには、次の 4 つの値のいずれかを指定できます。
  • 0 - 元の機能を示します。
  • 1 - リンク・ローカル・アドレスは、そのリンク・ローカル・アドレスのそれぞれのインターフェースに照会することで解決されます。
  • 2 - リンク・ローカル・アドレスは、main_if6 で定義されたインターフェースのみ検査されます。
  • 3 - リンク・ローカル・アドレスは main_if6 で定義されたインターフェースのみ検査され、サイト・ローカル・アドレスは main_site6 インターフェースにのみ経路指定されます。
nbc_limit
目的:
ネットワーク・バッファー・キャッシュ (NBC) に使用できるメモリーの最大合計量を K バイトで指定します。
値:
  • デフォルト: thewall から算出
  • 範囲: 0 から MAXINT
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
キャッシュがこの制限まで達すると、最も使用度の低いキャッシュがキャッシュからフラッシュされ、新しいオブジェクトが入るようになります。 NBC は、send_file() API およびカーネル内の get エンジンを使用するある種の Web サーバーによってのみ使用されます。
nbc_max_cache
目的:
ネットワーク・バッファー・キャッシュ (NBC) で許容されるキャッシュ・オブジェクトの最大サイズを、バイト単位で指定します。
値:
  • デフォルト: nbc_limit がゼロでない場合は 131072 (128K)。それ以外の場合は 0。
  • 範囲: 1 から MAXINT
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
このサイズより大きいデータ・オブジェクトは、NBC に入りません。 NBC は、send_file() API およびカーネル内の get エンジンを使用するある種の Web サーバーによってのみ使用されます。
nbc_min_cache
目的:
ネットワーク・バッファー・キャッシュ (NBC) で許容されるキャッシュ・オブジェクトの最小サイズを、バイト単位で指定します。
値:
  • デフォルト: nbc_limit がゼロでない場合は 1 バイト。それ以外の場合は 0。
  • 範囲: 1 から 131072(128K)
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
このサイズより小さいデータ・オブジェクトは、NBC に入りません。このパラメーターは、AIX 4.3.2 以降にのみ適用されます。 NBC は、send_file() API およびカーネル内の get エンジンを使用するある種の Web サーバーによってのみ使用されます。
nbc_ofile_hashsz
目的:
ネットワーク・バッファー・キャッシュ内のキャッシュ・オブジェクトのハッシュに使用されるハッシュ・テーブルのサイズ (スロット数) を指定します。このハッシュ・テーブル・サイズは、オープンされたファイル・エントリー、つまりファイルシステムからファイルをキャッシュに入れるエントリーにのみ適用されます。この属性はハッシュ・テーブル・サイズを変更し、すべての既存のエントリーのハッシュに影響を及ぼすので、ネットワーク・バッファー・キャッシュが空の場合にのみ変更できます。ネットワーク・バッファー・キャッシュが空でない場合は、このオプションを使用するとエラーが戻されます。
値:
  • デフォルト: 12841
  • 範囲: 1 から MAXINT
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
チューニングによりハッシュ・テーブル・エントリーのより均一な配布が行われるため、ハッシュ・テーブル・サイズは、通常、基本サイズとなるように選択されます。
nbc_pseg
目的:
ネットワーク・バッファー・キャッシュ (NBC) 用に作成できる専用セグメントの最大数を指定します。
値:
  • デフォルト: 0
  • 範囲: 0 から MAXINT
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
このオプションを 0 以外にすると、 nbc_max_cache に指定されたサイズと、セグメント・サイズ (256 MB) の間のサイズを持つデータ・オブジェクトは、専用セグメント内にキャッシュされます。セグメント・サイズより大きいデータ・オブジェクトはまったくキャッシュされません。ここに指定した数の専用セグメントが NBC に存在する場合、専用セグメントの数が制限を超えないようにするために、専用セグメント内のキャッシュ・データは新しいキャッシュ・データ用にフラッシュされます。このオプションを 0 にすると、専用セグメント内のすべてのキャッシュがフラッシュされます。
nbc_pseg_limit
目的:
ネットワーク・バッファー・キャッシュ (NBC) 内の専用セグメントに許されるキャッシュ・データの最大合計サイズ (KB) を指定します。
値:
  • デフォルト: 131072
  • 範囲: 0 から MAXINT
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
専用セグメント内にキャッシュされるデータはネットワーク・バッファー・キャッシュによりピン (固定) されるため、このオプションは、グローバル・セグメント内のネットワーク・バッファーに加えて、ネットワーク・バッファー・キャッシュが使用する、固定されたメモリーの量も制御できるようにします。この制限に達すると、固定されたメモリー・サイズの合計が制限を超えないようにするために、専用セグメント内のキャッシュ・データは新しいキャッシュ・データ用にフラッシュされます。このオプションを 0 にすると、専用セグメント内のすべてのキャッシュがフラッシュされます。
ndpqsize
目的:
隣接ディスカバリー・プロトコル (NDP) エントリーの完了時に待ち状態を保持するパケットの数を指定します (MTU パス・ディスカバリーで使用される)。
値:
  • デフォルト: 50
  • 範囲: 1 から MAXSHORT
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
ndpt_down
目的:
隣接ディスカバリー・プロトコル (NDP) エントリーを抑制する時間を 0.5 秒単位で指定します。
値:
  • デフォルト: 3 (1.5 秒)
  • 範囲: 1 から MAXINT
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
ndpt_keep
目的:
隣接ディスカバリー・プロトコル (NDP) エントリーを保持する時間を 0.5 秒単位で指定します。
値:
  • デフォルト: 120 (60 秒)
  • 範囲: 1 から MAXINT
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
ndp_mmaxtries
目的:
送信するマルチキャスト NDP パケットの最大数を指定します。
値:
  • デフォルト: 3
  • 範囲: 0 から MAXINT
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
ndpt_probe
目的:
最初の隣接ディスカバリー・プロトコル (NDP) プローブを送信する前に何秒待つかを示す時間を 0.5 秒単位で指定します。
値:
  • デフォルト: 5 (2.5 秒)
  • 範囲: 1 から MAXINT
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
ndpt_reachable
目的:
隣接ディスカバリー・プロトコル (NDP) エントリーがまだ有効であるかどうかをテストする時間を、0.5 秒単位で指定します。
値:
  • デフォルト: 30 (15 秒)
  • 範囲: 1 から MAXINT
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
ndpt_retrans
目的:
隣接ディスカバリー・プロトコル (NDP) 要求を再送する前に何秒待つかを示す時間を、0.5 秒単位で指定します。
値:
  • デフォルト: 1 (0.5 秒)
  • 範囲: 1 から MAXINT
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
ndpt_umaxtries
目的:
送信するユニキャスト NDP パケットの最大数を指定します。
値:
  • デフォルト: 3
  • 範囲: 0 から MAXINT
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
net_malloc_police
目的:
net_malloc および net_free トレース・バッファーのサイズを指定します。
値:
  • デフォルト: 0
  • 範囲: 0 から MAXINT
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
この変数の値がゼロ以外の場合、すべての net_malloc および net_free バッファーは、カーネル・バッファー内およびシステム・トレース・フック HKWD_NET_MALLOC によりトレースされます。他のエラー検査も使用可能です。 これには、空きバッファーの解放、位置合わせ、バッファーの上書きについての検査が含まれます。 このパラメーターをオンにするとパフォーマンスが悪化するので、何らかのネットワーク問題を調査する場合のみ、使用可能にしてください。デフォルト値はゼロです (ポリシング・オフ)。 net_malloc_police の値が 1024 より大きい場合、それだけの数の項目がカーネル・バッファー内でトレース用に割り当てられます。
nonlocsrcroute
目的:
厳重にソースに経路指定されたパケットはローカル・ネットワーク外部のホストにアドレスする可能性があることをインターネット・プロトコルに通知します。
値:
  • デフォルト: 0
  • 範囲: 0 または 1
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
デフォルト値が 0 の場合は、外部ホストへのアドレッシングは許可されません。値が 1 の場合、パケットは外部ホスト宛となります。 厳重でないソース経路指定パケットは、このパラメーターの影響を受けません。これは、わずかなパフォーマンス向上を求める構成上の決定です。
passive_dgd
目的:
パッシブ・デッド・ゲートウェイ検出を使用可能にするかどうかを指定します。値が 0 の場合はオフになり、値が 1 の場合はすべてのゲートウェイを使用中にすることができます。
値:
  • デフォルト: 0
  • 範囲: 0 または 1
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
pmtu_default_age
目的:
UDP パスのパス MTU 値で、より低い値を調べるまでの、デフォルトの時間を (分単位で) 指定します。
値:
  • デフォルト: 10
  • 範囲: 0 から MAXINT
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
値が 0 の場合、エージングは行われません。デフォルト値は 10 分です。 pmtu_default_age 値は、UDP アプリケーションでオーバーライドされます。
pmtu_rediscover_interval
目的:
UDP パスおよび TCP パスのパス MTU 値で、より高い値を調べるまでの、デフォルトの時間を (分単位で) 指定します。
値:
  • デフォルト: 30
  • 範囲: 0 から MAXINT
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
値が 0 の場合、パス MTU 再ディスカバリーは行われません。デフォルト値は 30 分です。
rfc1122addrchk
目的:
RFC1122 (インターネット・ホスト通信レイヤーの要件) で指定されたアドレス妥当性検査を行ないます。
値:
  • デフォルト: 0 (オフ)
  • 範囲: 0 または 1
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
デフォルト値 0 の場合は、アドレス妥当性検査を行いません。値が 1 の場合、妥当性検査を行います。
rfc1323
目的:
RFC 1323 (ハイパフォーマンス用 TCP 拡張) で指定されたウィンドウ・スケーリングおよびタイム・スタンプを使用可能にします。ウィンドウ・スケーリングにより、 TCP ウィンドウ・サイズ (tcp_recvspace および tcp_sendspace) を 64KB (65536) より大きくすることができます。ウィンドウ・スケーリングは通常、大規模な MTU ネットワークに使用されます。
値:
  • デフォルト: 0 (オフ)
  • 範囲: 0 または 1
  • タイプ: Connect
診断:
該当しない
チューニング:
デフォルト値 0 は、システム全体での RFC 拡張を使用不可にします。値が 1 の場合、すべての TCP 接続が RFC 拡張との交渉を試みることを指定します。 SOCKETS アプリケーションは、setsockopt サブルーチンを使用して、個々の TCP 接続のデフォルトの振る舞いを変更することができます。 tcp_sendspace および tcp_recvspace を 64 KB より大きくする前に変更を行なってください。
rfc2414
目的:
RFC 2414 で記述して、TCP の初期ウィンドウの増加を可能にします。これがオンの場合、初期ウィンドウは調整可能な tcp_init_window の設定値に依存します。
値:
  • デフォルト: 0 (オフ)
  • 範囲: 0 または 1 (オン)
  • タイプ: Connect
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
route_expire
目的:
クローン作成による未使用の経路、またはリダイレクトによって作成および変更された未使用の経路の有効期限が切れるかどうかを指定します。
値:
  • デフォルト: 1 (オン)
  • 範囲: 0 または 1
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
値 1 を指定すると、経路の有効期限が生じます。これはデフォルト値です。 このオプションでは、負の値は指定できません。
routerevalidate
目的:
これを指定すると、各接続のキャッシュに書き込まれた経路指定の妥当性を、新規経路指定が経路指定テーブルに追加されるたびに再検査する必要が生じます。これによって、長時間同じ接続をオープンしたままにするアプリケーション (NFS など) は、経路指定テーブルが変更された後に必ず正しい経路指定を使用できます。
値:
  • デフォルト: 0 (オフ)
  • 範囲: 0 または 1
  • タイプ: Dynamic
診断:
HACMP ノード間または NFS クライアントとサーバー間で通信欠落がある場合、経路指定が変更されたにもかかわらずキャッシュ内の値が使用された可能性があります。
チューニング:
デフォルト値 0 の場合は、キャッシュに書き込まれた経路の妥当性は再検査されません。このオプションをオンにすると、ある程度パフォーマンスが低下します。 HACMP の場合は値を 1 にすべきです。
rto_high
目的:
ファクターの計算に使用される TCP 再送タイムアウトの上限値と、 TCP データ・セグメントの再送時に使用される最大許容再送回数を指定します。
値:
  • デフォルト: 64
  • 範囲: 2 から MAXINT
  • タイプ: Reboot
診断:
該当しない
チューニング:
rto_high パラメーターは上限ファクターです。
rto_length
目的:
ファクターの計算に使用される TCP 再送タイムアウトの長さと、 TCP データ・セグメントの再送時に使用される最大許容再送回数を指定します。
値:
  • デフォルト: 13
  • 範囲: 1 から 64
  • タイプ: Reboot
診断:
該当しない
チューニング:
rto_length パラメーターは、時間セグメントの合計数です。
rto_limit
目的:
ファクターの計算に使用される TCP 再送タイムアウトの限界値と、 TCP データ・セグメントの再送時に使用される最大許容再送回数を指定します。
値:
  • デフォルト: 7
  • 範囲: 1 から 64
  • タイプ: Reboot
診断:
該当しない
チューニング:
rto_limit パラメーターは、 rto_low から rto_high までの時間セグメントの数です。
rto_low
目的:
ファクターの計算に使用される TCP 再送タイムアウトの下限値と、 TCP データ・セグメントの再送時に使用される最大許容再送回数を指定します。
値:
  • デフォルト: 1
  • 範囲: 1 から 63
  • タイプ: Reboot
診断:
該当しない
チューニング:
rto_low パラメーターは下限ファクターです。
sack
目的:
Selective Acknowledgment がオンかどうかを指定します。
値:
  • デフォルト: 0 (オフ)
  • 範囲: 0 または 1
  • タイプ: Connect
診断:
該当しない
チューニング:
通常の TCP は、ドロップされたパケットの後はすべてのパケットを再送する必要があります。ウィンドウ・サイズが大きい場合、多くのパケットがドロップされると、パフォーマンスの悪化につながります。 Selective Ack は、脱落したパケットをコードが選択的に再送できるようにします。フラグメントの再送が多く、受信バッファーのサイズが大きい場合は、このパラメーターをオンにすると効果がある場合があります。これは TCP の交渉オプションなので、使用するには両端でこれをサポートする必要があります。
sb_max
目的:
TCP および UDP ソケットで可能な最大バッファー・サイズを指定します。 setsockoptudp_sendspaceudp_recvspacetcp_sendspace、および tcp_recvspace を制限します。
値:
  • デフォルト: 1048576 バイト
  • 範囲: 1 から MAXINT
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
サイズを、できれば 4096 の倍数に増やします。最大ソケット・バッファー制限のおよそ 2 倍から 4 倍にすべきです。
send_file_duration
目的:
ネットワーク・バッファー・キャッシュ内でシステム・コール send_file がアクセスしたすべてのファイル・オブジェクトに関して、キャッシュ妥当性検査の期間を指定します。
値:
  • デフォルト: 300 (5 分)
  • 範囲: 0 から MAXINT
  • タイプ: Dynamic


診断:
該当しない
チューニング:
0 は、アクセスごとにキャッシュが妥当性検査されることを意味します。
site6_index
目的:
サイト・ローカル経路指定に関して最大インターフェース番号を指定します。
値:
  • デフォルト: 0
  • 範囲: 0 から MAXSHORT
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
sockthresh
目的:
ソケットに割り当てることができるネットワーク・メモリーの最大量を指定します。新しいソケットまたは TCP 接続がすべての MBUF メモリーを使い果たすことを防ぎ、既存のソケットまたは TCP 接続用に残りのメモリーを予約するために使用します。
値:
  • デフォルト: 85%
  • 範囲: 0 から 100
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
net_malloc サブルーチンによって割り当てられたメモリーの合計量がこのしきい値に達すると、 socket システム・コールと socketpair システム・コールは、エラー ENOBUFS が生じて失敗します。着信接続要求は、警告なしに廃棄されます。既存ソケットは、引き続き追加メモリーを使用できます。sockthresh パラメーターは、 thewall パラメーターのパーセントを示し、可能な値は 1 〜 100 で、デフォルトは 85 です。
sodebug
目的:
新たに作成されたソケットが、オンの SO_DEBUG フラグを持つかどうかを指定します。
値:
  • デフォルト: 0 (no)
  • 範囲: 0 または 1 (yes)
  • タイプ: Connect
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
somaxconn
目的:
最大 listen バックログを指定します。
値:
  • デフォルト: 1024 接続
  • 範囲: 0 から MAXSHORT
  • タイプ: Connect
診断:
該当しない
チューニング:
ピーク時の接続率を処理するため、負荷の高い Web サーバーでこのパラメーターを増やします。
subnetsarelocal
目的:
サブネット・マスクに一致するすべてのサブネットを、確立の観点から (たとえば、TCP 最大セグメント・サイズ) ローカルと見なすかどうかを指定します。
値:
  • デフォルト: 1 (yes)
  • 範囲: 0 または 1
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
このパラメーターは in_localaddress サブルーチンで使用されます。デフォルト値 1 は、ローカル・ネットワーク・マスクと一致するアドレスがローカルであることを指定します。 値 0 の場合は、ローカル・サブネットワークと一致するアドレスだけがローカルになります。 これは、パフォーマンスに関する構成上の決定です。サブネットがすべて同じ MTU を持たない場合、ブリッジでのフラグメント化によりパフォーマンス低下が起こります。サブネットが同じ MTU を持ち、subnetsarelocal が 0 の場合、TCP セッションは不必要に小さい MSS を使用することになります。
tcp_bad_port_limit
目的:
500 ミリ秒の間に、ソケットのないポートに TCP パケットをいくつ受け取ったら、 TCP はこのようなパケットに応答するリセットの送信を停止するかを示す、TCP パケット数を指定します。これをデフォルト値の 0 にすると、正しくないポート番号で TCP パケットを受信した場合、常にリセットが送信されます。
値:
  • デフォルト: 0
  • 範囲: 0 から MAXINT
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
tcp_ecn
目的:
RFC 2481 で記述されているように、明示的輻輳 (ふくそう) 通知の TCP レベル・サポートを可能にします。デフォルトはオフ (0) です。この値をオン (1) にすると、すべての接続はピアとの ECN 機能をネゴシエーションします。この機能を作動させるには、ピア TCP からのサポートとパス内のルーターからの IP レベル ECN サポートが必要です。
値:
  • デフォルト: 0 (オフ)
  • 範囲: 0 または 1 (オン)
  • タイプ: Connect
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
tcp_ephemeral_high
目的:
TCP 一時ポートに割り当てる最大ポート番号を指定します。
値:
  • デフォルト: 65535
  • 範囲: 32769 から 65535
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
一時ソケットの数は、tcp_ephemeral_high から tcp_ephemeral_low を引いた数です。一時ソケットの最大数については、tcp_ephemeral_high を 65535 に、 tcp_ephemeral_low を 1024 にしてください。
tcp_ephemeral_low
目的:
TCP 一時ポートに割り当てる最小ポート番号を指定します。
値:
  • デフォルト: 32768
  • 範囲: 1024 から 65534
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
一時ソケットの数は、tcp_ephemeral_high から tcp_ephemeral_low を引いた数です。一時ソケットの最大数については、 tcp_ephemeral_high を 65535 に、 tcp_ephemeral_low を 1024 にしてください。
tcp_finwait2
目的:
接続をクローズする前に FIN_WAIT2 状態で待つ時間 (0.5 秒単位) を指定します。
値:
  • デフォルト: 1200 (600 秒または 10 分)
  • 範囲: 0 から USHORTMAX
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
tcp_init_window
目的:
この値は、rfc2414 がオンにされた場合だけ使用されます (その他の場合は無視されます)。 rfc2414 がオンで、この値が 0 の場合は、初期ウィンドウの計算は rfc2414 に従って行われます。この値が 0 以外の場合、初期 (輻輳) ウィンドウは最大サイズのセグメントの数として tcp_init_window と等しい値に初期化されます。
値:
  • デフォルト: 0
  • 範囲: 0 から MAXSHORT
  • タイプ: Connect
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
tcp_inpcb_hashtab_siz
目的:
TCP 接続の inpcb ハッシュ・テーブルのサイズを指定します。このテーブルは接続管理に必要な inpcbs を保持し、ハッシュ・チェーンのテーブルとしてインプリメントされます。大きなテーブルは、リンクされたハッシュ・チェーンが小さく、平均トラバーサル時間を下回るが、メモリー・フットプリントは大きくなることを意味します。
値:
  • デフォルト: 24999
  • 範囲: 1 から 999999
  • タイプ: Reboot
診断:
該当しない
チューニング:
このオプションはパフォーマンスに影響を及ぼすため、特に注意して使用する必要があります。この値を変更する必要がある場合は、パフォーマンス分析者に相談してください。実行環境がこの値に影響を及ぼす可能性があります。システム定義のデフォルトを維持することを強くお勧めします。これは、このデフォルトがほとんどの環境で最適に実行される傾向があるためです。
tcp_keepcnt
目的:
キープアライブ・プローブをいくつ送信したら接続を終了するかを示す数を指定します。
値:
  • デフォルト: 8
  • 範囲: 0 から MAXINT
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
tcp_keepidle
目的:
アイドル TCP 接続をアクティブにしておく時間 (0.5 秒単位) を指定します。
値:
  • デフォルト: 14400 (2 時間)
  • 範囲: 1 から MAXINT
  • タイプ: Connect
診断:
該当しない
チューニング:
これは、わずかなパフォーマンス向上を求める構成上の決定です。変更しないことをお勧めします。
tcp_keepinit
目的:
TCP 接続の初期タイムアウト値を 0.5 秒単位で設定します。
値:
  • デフォルト: 150 (75 秒)
  • 範囲: 1 から MAXINT
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
tcp_keepintvl
目的:
TCP 接続を検査するため、何秒おきにパケットを送信するかの間隔を、0.5 秒単位で指定します。
値:
  • デフォルト: 150 (75 秒)
  • 範囲: 1 から MAXSHORT
  • タイプ: Connect
診断:
該当しない
チューニング:
これは、わずかなパフォーマンス向上を求める構成上の決定です。変更しないことをお勧めします。間隔を極端に短くすると、処理と帯域幅に多大なコストがかかります。
tcp_limited_transmit
目的:
RFC 3042 に記述して、TCP の欠落のリカバリーを拡張する機能を使用可能にします。
値:
  • デフォルト: 1 (オン)
  • 範囲: 0 または 1
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
tcp_maxburst
目的:
バックツーバックのパケットを TCP がいくつ送信したら、このようなパケットを宛先に転送することを止めるかを示す数を指定します。これは、ルーターが大量の TCP パケットの洪水を処理できず、そのいくつかをドロップしているような場合に役に立ちます。値 0 は、バックツーバックのパケットについて制限がないことを意味します。
値:
  • デフォルト: 0
  • 範囲: 0 から MAXSHORT
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
tcp_mssdflt
目的:
リモート・ネットワークとの通信に使用するデフォルトの最大セグメント・サイズ。
値:
  • デフォルト: 512 バイト
  • 範囲: 1 から 1448
  • タイプ: Connect
診断:
該当しない
チューニング:
tcp_mssdflt は、パス MTU ディスカバリーが使用不可の場合、またはパス MTU ディスカバリーが パス MTU を見付けることができなかった場合にのみ使用されます。データを (MTU - 52) バイトに制限することで、可能な場合、いっぱいであるパケットだけが送信されます。
tcp_nagle_limit
目的:
これはバイト単位の Nagle アルゴリズムしきい値で、Nagle を使用不可にするために使用できます。
値:
  • デフォルト: 65535 - IP パケットの最大サイズ
  • 範囲: 0 から 65535
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
デフォルト (65535 - IP パケットの最大サイズ) は、オンにされた Nagle です。 Nagle を使用不可にするには、この値を 0 か 1 にします。TCP はこのしきい値以上のデータ・セグメントの Nagle を使用不可にします。
tcp_ndebug
目的:
tcp_debug 構造の数を指定します。
値:
  • デフォルト: 100
  • 範囲: 0 から MAXSHORT
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
tcp_newreno
目的:
RFC 2582 に記述したように、TCP の Fast Recovery アルゴリズムへの修正を可能にします。これは TCP の Fast Retransmit アルゴリズムの制限を固定し、ウィンドウ内の複数のパケットが除去された場合、除去されたパケットから速くリカバリーさせます。sack も同じ結果になりますが、sack には TCP 接続の両端からのサポートが必要です。NewReno 修正は送信側だけで行われます。
値:
  • デフォルト: 1 (オン)
  • 範囲: 0 または 1
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
tcp_nodelayack
目的:
このパラメーターをオンにすると、TCP は即時肯定応答 (Ack) パケットを送信側に送ります。tcp_nodelayack がオフの場合は、 TCP は Ack パケットの送信を最大 200 ミリ秒まで遅らせます。これにより、 Ack を応答に結合することができ、システムのオーバーヘッドが最小化されます。
値:
  • デフォルト: 0 (オフ)
  • 範囲: 0 または 1
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
このオプションを使用して、 TCP nagle アルゴリズムの他のインプリメンテーションでのバグを克服することができます。このオプションを 1 に設定すると、システムのオーバーヘッドが少し増えますが、送信側が受信側の肯定応答を待っている場合は、ネットワーク転送のパフォーマンスが著しく向上する可能性があります。
tcp_pmtu_discover
目的:
TCP アプリケーションのパス MTU ディスカバリーを使用可能または使用不可にします。
値:
  • デフォルト: 1
  • 範囲: 0 または 1
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
値が 0 の場合、TCP アプリケーションのパス MTU ディスカバリーが使用不可になり、値が 1 の場合は使用可能になります。
tcp_recvspace
目的:
データを受信するためのシステムのデフォルト・ソケット・バッファー・サイズを指定します。これは TCP によって使用されるウィンドウ・サイズに影響します。
値:
  • デフォルト: 16384 バイト
  • 範囲: 4096 から 1048576
  • タイプ: Connect
診断:
該当しない
チューニング:
ソケット・バッファー・サイズを 16 キロバイト (16,384) に設定すると、標準イーサネットおよびトークンリング・ネットワークにおけるパフォーマンスが向上します。 シリアル回線インターネット・プロトコル (SLIP) などの帯域幅の狭いネットワーク、または、シリアル・オプティカル・リンクなどの帯域幅の広いネットワークでは、最適バッファー・サイズは異なります。 最適なバッファー・サイズはメディアの帯域幅とパケットの平均往復時間の積です。

高速ネットワーク (たとえば、ギガビット・イーサネットや ATM 622 など) の場合は、最良のパフォーマンスを確保するための最小サイズに値 65536 を使用する必要があります。

tcp_recvspace パラメーターには、 sb_max パラメーターの設定値以下のソケット・バッファー・サイズを指定する必要があります。インターフェースごとに ISNO オプションを使用すると、このグローバル設定値もオーバーライドされます。65536 より大きい値の場合は、 TCP ウィンドウ・スケーリングを使用可能にするために rfc1323 (rfc1323=1) を使用可能にする必要があります。

tcp_sendspace
目的:
データを送信するためのシステムのデフォルト・ソケット・バッファー・サイズを指定します。
値:
  • デフォルト: 16384 バイト
  • 範囲: 4096 から 1048576
  • タイプ: Connect
診断:
該当しない
チューニング:
これは TCP によって使用されるウィンドウ・サイズに影響します。ソケット・バッファー・サイズを 16 キロバイト (16,384) に設定すると、標準イーサネットおよびトークンリング・ネットワークにおけるパフォーマンスが向上します。

シリアル回線インターネット・プロトコル (SLIP) などの帯域幅の狭いネットワーク、または、シリアル・オプティカル・リンクなどの帯域幅の広いネットワークでは、最適バッファー・サイズは異なります。 最適なバッファー・サイズはメディアの帯域幅とパケットの平均往復時間の積です。

optimum_window=bandwidth * average_round_trip_time

高速ネットワーク (たとえば、ギガビット・イーサネットや ATM 622 など) の場合は、最良のパフォーマンスを確保するための最小サイズに値 65536 を使用する必要があります。

tcp_sendspace パラメーターには、 sb_max パラメーターの設定値以下のソケット・バッファー・サイズを指定する必要があります。インターフェースごとに ISNO オプションを使用すると、このグローバル設定値もオーバーライドされます。65536 より大きい値の場合は、 TCP ウィンドウ・スケーリングを使用可能にするために rfc1323 (rfc1323=1) を使用可能にする必要があります。

tcp_timewait
目的:
tcp_timewait オプションは、接続を timewait 状態に保つ時間を構成し、15 秒間隔で指定します。
値:
  • デフォルト: 1
  • 範囲: 1 から 5
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
この値を増やすと、多数の TCP 接続をオープン/クローズする Web サーバーやアプリケーションのパフォーマンスが悪化します。
tcp_ttl
目的:
TCP パケットの存続時間を指定します。
値:
  • デフォルト: 60 ティック (100 ティック/分)
  • 範囲: 1 から 255
  • タイプ: Connect
診断:
netstat -s
チューニング:
システムで TCP タイムアウトが起こる場合、 tcp_ttl を増やすと再送が減ります。
thewall
目的:
メモリー・プールに割り当てられる最大メモリー量をキロバイト単位で指定します。
値:
  • デフォルト:
    64 ビット・カーネルの場合、 RAM の 1/2 または 64 GB (どちらか小さい方) です。
    32 ビット・カーネルの場合、 RAM の 1/2 または 1 GB (どちらか小さい方) です。
  • 範囲: 該当しない
  • タイプ: Static
診断:
該当しない
チューニング:
設定できません。
udp_bad_port_limit
目的:
500 ミリ秒の間に、ソケットのないポートに UDP パケットをいくつ受け取ったら、 UDP はこのようなパケットに応答する ICMP エラーの送信を停止するかを示す、UDP パケット数を指定します。これを 0 にすると、正しくないポート番号で UDP パケットを受信した場合、常に ICMP エラーが送信されます。 0 より大きい値は、この数のパケットを受信したら UDP は ICMP エラーの送信を停止することを示す数です。
値:
  • デフォルト: 0
  • 範囲: 0 から MAXINT
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
udp_ephemeral_high
目的:
UDP 一時ポートに割り当てる最大ポート番号を指定します。
値:
  • デフォルト: 65535
  • 範囲: 32769 から 65535
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
udp_ephemeral_low
目的:
UDP 一時ポートに割り当てる最小ポート番号を指定します。
値:
  • デフォルト: 32768
  • 範囲: 1 から 65534
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
udp_inpcb_hashtab_siz
目的:
UDP 接続の inpcb ハッシュ・テーブルのサイズを指定します。このテーブルは接続管理に必要な inpcbs を保持し、ハッシュ・チェーンのテーブルとしてインプリメントされます。大きなテーブルは、リンクされたハッシュ・チェーンが小さく、平均トラバーサル時間を下回るが、メモリー・フットプリントは大きくなることを意味します。
値:
  • デフォルト: 24999
  • 範囲: 1 から 83000
  • タイプ: Reboot
診断:
該当しない
チューニング:
このオプションはパフォーマンスに影響を及ぼすため、特に注意して使用する必要があります。この値を変更する必要がある場合は、パフォーマンス分析者に相談してください。実行環境がこの値に影響を及ぼす可能性があります。システム定義のデフォルトを維持することを強くお勧めします。これは、このデフォルトがほとんどの環境で最適に実行される傾向があるためです。
udp_pmtu_discover
目的:
UDP アプリケーションのパス MTU ディスカバリーを使用可能または使用不可にします。
値:
  • デフォルト: 1
  • 範囲: 0 または 1
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
UDP アプリケーションは、パス MTU ディスカバリーを使用することを特定して書く必要があります。値が 0 の場合、この機能は使用不可になり、値が 1 の場合は使用可能になります。 デフォルト値は 0 です。
udp_recvspace
目的:
UDP データを送信するためのシステムのデフォルト・ソケット・バッファー・サイズを指定します。
値:
  • デフォルト: 42080 バイト
  • 範囲: 4096 から 1048576
  • タイプ: Connect
診断:
netstat -s のゼロでない n は、 udp の報告です。n ソケット・バッファーがオーバーフローしています。
チューニング:
udp_recvspace パラメーターには、 sb_max パラメーターの設定値以下のソケット・バッファー・サイズを指定する必要があります。サイズを、できれば 4096 の倍数に増やします。
udp_sendspace
目的:
UDP データを送信するためのシステムのデフォルト・ソケット・バッファー・サイズを指定します。
値:
  • デフォルト: 9216 バイト
  • 範囲: 4096 から 1048576
  • タイプ: Connect
診断:
該当しない
チューニング:
udp_sendspace パラメーターには、 sb_max パラメーターの設定値以下のソケット・バッファー・サイズを指定する必要があります。サイズを、できれば 4096 の倍数に増やします。
udp_ttl
目的:
UDP パケットの存続時間を指定します。
値:
  • デフォルト: 30 秒
  • 範囲: 1 から 255
  • タイプ: Connect
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
udpcksum
目的:
UDP チェックサムのオン/オフを切り替えます。
値:
  • デフォルト: 1
  • 範囲: 0 または 1
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
値が 0 の場合はオフになり、値が 1 の場合はオンになります。
use_isno
目的:
インターフェースごとのチューニング・オプションを可能にします。
値:
  • デフォルト: 1 (オン)
  • 範囲: 0 または 1
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
値 1 はオンであり、0 はオフです。インターフェースごとの TCP チューナブル・パラメーター (SMIT によりチューニング可能) が設定されている場合、use_isno を 1 にすると TCP グローバル値をオーバーライドします。その場合でも、アプリケーションは setsockopt サブルーチンにより、これらすべてをオーバーライドすることができます。

ストリーム・チューナブル・パラメーター

lowthresh
目的:
BPRI_LO 優先順位の allocb コールを使用して割り当てることができる最大バイト数を指定します。
値:
  • デフォルト: 90 (thewall のパーセント)
  • 範囲: 0 から 100
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
net_malloc コールによって割り当てられたメモリーの合計量がこのしきい値に達すると、 BPRI_LO 優先順位の allocb 要求は 0 を戻します。 lowthresh パラメーターは、 thewall パラメーターのパーセントを表し、0 から 100 までの値を設定できます。
medthresh
目的:
BPRI_MED 優先順位の allocb() コールを使用して割り当てることができる最大バイト数を指定します。
値:
  • デフォルト: 95 (thewall のパーセント)
  • 範囲: 0 から 100
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
net_malloc コールによって割り当てられたメモリーの合計量がこのしきい値に達すると、 BPRI_MED 優先順位の allocb 要求は 0 を戻します。 medthresh パラメーターは、 thewall パラメーターのパーセントを表し、0 から 100 までの値を設定できます。
nstrpush
目的:
単一のストリームにプッシュできるモジュールの最大数 (最小 8) を指定します。
値:
  • デフォルト: 8
  • 範囲: 8 から MAXSHORT
  • タイプ: Reboot
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
psebufcalls
目的:
ストリームによって割り当てられる bufcall の最大数を指定します。
値:
  • デフォルト: 20
  • 範囲: 20 から MAXINT
  • タイプ: Incremental
診断:
該当しない
チューニング:
ストリーム・サブシステムは、初期化時に一定数の bufcall 構造を割り当てます。allocb コールが失敗したときに、ユーザーは bufcall への要求を登録できます。システムがリブートしてデフォルト値に戻すまで、この値を下げることはできません。
psecache
目的:
ストリーム・バッファーの数を制御します。
値:
  • デフォルト: 1
  • 範囲: 0 または 1
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
該当しない
pseintrstack
目的:
offlevel で実行中にストリームによって実行できる割り込みスタックの最大サイズを指定します。
値:
  • デフォルト: 0x3000 (10 進の 12288)
  • 範囲: 12288 から MAXINT
  • タイプ: Reboot
診断:
該当しない
チューニング:
INTBASE レベル以外で稼働しているプロセスがストリームに入った場合、割り込みスタック・サイズが小さ過ぎるとスタック・オーバーフローの問題が起こることがあります。 このパラメーターを適切に設定することによって、スタック・オーバーフローの発生を減らすことができます。
psetimers
目的:
ストリームによって割り当てられるタイマーの最大数を指定します。
値:
  • デフォルト: 20
  • 範囲: 20 から MAXINT
  • タイプ: Incremental
診断:
該当しない
チューニング:
ストリーム・サブシステムは初期設定時に一定数のタイマー構造を割り当てるので、ストリーム・ドライバーまたはモジュールは timeout コールを登録できます。システムがリブートしてデフォルト値に戻すまで、この値を下げることはできません。
strctlsz
目的:
単一のシステム・コールでストリームに渡してメッセージのコントロール部分 (M_PROTO または M_PCPROTO ブロック) に置くことができる情報の最大バイト数を指定します。
値:
  • デフォルト: 1024
  • 範囲: 1 から MAXSHORT
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
putmsg コールでコントロール部分がこのサイズを超えると、ERANGE で失敗します。
strmsgsz
目的:
単一のシステム・コールでストリームに渡してメッセージのデータ部分 (M_DATA ブロック) に置くことができる情報の最大バイト数を指定します。
値:
  • デフォルト: 0
  • 範囲: 1 から MAXSHORT
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
write コールでこのサイズを超えると、複数のメッセージに分割されます。 putmsg コールでデータ部分がこのサイズを超えると、ERANGE で失敗します。
strthresh
目的:
ストリームが通常割り当てることができる最大バイト数を、thewall のパーセントで指定します。
値:
  • デフォルト: thewall の 85%
  • 範囲: 0 から 100
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
このしきい値に達した場合、必要な特権のないユーザーは、ストリームのオープン、モジュールのプッシュまたはストリーム・デバイスへの書き込みを実行できなくなり、ENOSR が戻されます。 しきい値は出力側にのみ適用され、システムに入ってくるデータには影響しません (たとえば、コンソールは引き続き正常に働きます)。値 0 は、しきい値がないことを意味します。 strthresh パラメーターは、 thewall パラメーターのパーセントを表し、 0 から 100 までの値を設定できます。 thewall パラメーターは、net_malloc コールを使用してストリームおよびソケットによって割り当てられる最大バイト数を示します。
strturncnt
目的:
Module または Elsewhere レベルのストリーム同期化用に、現在実行中のスレッドが扱える要求の最大数を指定します。
値:
  • デフォルト: 15
  • 範囲: 1 から MAXINT
  • タイプ: Dynamic
診断:
該当しない
チューニング:
Module レベルの同期では、モジュール内で実行できるスレッドは常に 1 つだけであり、他のすべてのスレッドは、同じモジュールを獲得しようとすると、要求をエンキューして終了します。現在実行中のスレッドが作業を完了すると、その前にエンキューされた要求が 1 つずつデキューされ、呼び出されます。 多数の要求がリストにエンキューされると、現在実行中のスレッドはそのすべてに対応しなければならず、その対応に追われ、動けなくなります。これを避けるため、現在実行中のスレッドは strturncnt で指定した数のスレッドだけに対応し、そのあとで別のカーネル・スレッドを起動し、すべての保留要求を呼び出します。

  1. mbuf プールの最大サイズを表示するには、次のように入力します。

    no -o thewall
  2. UDP パケットの存続時間をデフォルト・サイズにリセットするには、次のように入力します。

    no -d udp_ttl
  3. システムのデフォルトのソケット・バッファー・サイズを変更するには、次のように入力します。

    no -r -o tcp_sendspace=32768
    no -r -o udp_recvspace=32768
  4. マシンを TCP/IP ネットワークでのインターネット作業ルーターとして使用するには、次のように入力します。

     no -o ipforwarding=1
  5. no コマンドが管理するすべてのチューナブル・パラメーターの現行値、リブート値、範囲、単位、タイプ、および依存関係をリストするには、次のように入力します。
    no -L
  6. udp_ephemeral_high のヘルプ情報を表示するには、次のように入力します。
    no -h udp_ephemeral_high
  7. ip6srcrouteforward を永久にオフにするには、次のように入力します。
    no -p -o ip6srcrouteforward=0
  8. すべてのネットワーク・チューニング・パラメーターのリブート値をリストするには、次のように入力します。
    no -r -a
  9. no コマンドが管理するすべてのチューナブル・パラメーターの、現行値とリブート値、範囲、単位、タイプと依存関係をリスト (スプレッドシート形式) するには、次のように入力します。
    no -x

関連情報

ifconfig コマンド