以下に、NAS Gateway 500 ライブラリーで使用されている注意表示と強調表記規則について説明します。また、AIX コマンドを入力する際の大文字化の重要性についても説明します。続いて、コマンドの形式と使用法についての説明があります。
NAS Gateway 500 ライブラリーの資料には、特定のトピックに関連した注意表示が含まれます。また、製品とともに配送される文書 CD-ROM の各国語訳の安全上の注意にも、危険の注意表示が含まれています。注意表示にはそれぞれ番号が付けられ、安全上の注意の中の対応する注意表示が参照しやすくなっています。
以下のリストには、ライブラリー全体で使用される強調表記規則も含まれています。
AIX ファイルシステムでは常に大文字小文字の区別があります。たとえば、ファイルをリストするには ls コマンドを使用できます。これを LS と入力すると、システムはコマンドが「見付からない」と応答します。また、FILEA、FiLea、filea は3 つの異なるファイル名であり、同じディレクトリー内に存在することもできます。望ましくないアクションが実行されるのを防ぐために、必ず大文字小文字を正しく使い分けてください。
AIX における大文字小文字の区別のあるファイル名は、Windows オペレーティング・システムを使用している PC クライアントにとって問題の原因になる場合があります。Windows では、通常、ファイル名に大文字小文字の区別がないものとして扱うからです。大文字小文字だけが異なる AIX ファイル名は、PC クライアントからは同じファイル名と見なされてしまいます。
コマンドとは、操作やプログラムを実行させる要求のことです。 NAS Gateway 500 System Software に実行させるタスクを指示するには、コマンドを使用します。コマンドが入力されると、コマンド・インタープリター (シェルとも呼ばれる) によって解読され、そのタスクが処理されます。
一部のコマンドは、1 ワードをタイプするだけで入力できます。また、複数のコマンドを組み合わせて、1 つのコマンドの出力を別のコマンドの入力にすることもできます。これをパイプライン処理 と呼びます。
フラグ は、コマンドのアクションをさらに詳しく定義します。フラグは、コマンド行でコマンド名とともに使用される修飾子で、通常は前にダッシュが付きます。
コマンドの中には、Web-based System Manager アプリケーションまたは System Management Interface Tool (SMIT) を使用して実行できるものがあります。
各コマンドの説明には、次のようなセクションが含まれています。
構文ステートメントは、大括弧 ([ ])、中括弧 ({ })、および垂直バー (|) などの記号を使用して、コマンド構文を表します。次に impvol コマンドの構文ステートメントの例を示します。
impvol [ -r group ] [ -v volumename ] [ -a ] disk1
コマンド構文ステートメントでは、次の表記規則を使用します。
処理に長時間かかるコマンドを実行する場合、コマンドをバックグラウンドで実行するように指定できます。バックグラウンド処理は、処理が低速のプログラムを実行するときに有効な方法です。コマンドをバックグラウンドで実行するには、次のようにコマンドの最後に & 演算子を使用します。
Command&
処理がバックグラウンドで実行されている間、システム上で作業を続け、別のコマンドを入力できます。
通常、コマンドは、コマンド行のシェル・プロンプトの後に入力します。シェル・プロンプトにはいろいろなものがあります。次の例では、$ がプロンプトです。
ユーザー ID smith の属性を表示するには、lsuser smith とタイプして Enter を押します。
$ lsuser smith
この例では、smith は lsuser コマンドに与えるパラメーターです。
ユーザー ID smith に関するすべての属性情報が表示されます。属性は次のようにそれぞれブランク・スペースで区切られます。
userid smith: value1 value2 value3
入力されたコマンドの実行中は、NAS Gateway 500 System Software はシェル・プロンプトを表示しません。コマンドのアクションが完了すると、システムは再びプロンプトを表示します。これは、別のコマンドを入力できることを示します。
コマンドの一般的な入力フォーマットは次のとおりです。
Command Flag(s) Parameter
フラグは、コマンドの機能を変更します。多くのコマンドには複数のフラグがあります。たとえば、lsuser smith コマンドの後に -f フラグを入力すると、システムはスタンザ形式の出力を表示します。 Attribute=Value のそれぞれの対は、別々の行にリストされます。たとえば、
$ lsuser -f smith
と入力すると、出力は次のようになります。
user smith: attribute1=value attribute2=value attribute3=value
コマンドを入力するときは、必ず以下の点に注意してください。
$ cat /usr/ust/mydir/mydata > ¥ /usr/usts/yourdir/yourdata
ある種のコマンドを入力すると、シェル・プロンプトが変化します。一部のコマンドは実際はプログラムであるため、そのコマンドの内部での操作でプロンプトが変わります。あるプログラムの内部で使用するコマンドをサブコマンドと呼びます。プログラムを終了すると、プロンプトはシェル・プロンプトに戻ります。
コマンドを入力してから、そのコマンドの実行を停止したい場合は、それ以上処理させずに中断できます。処理中のコマンドを停止するには、割り込みキー・シーケンス (通常は Ctrl-C または Alt-Pause) を押します。処理が停止されると、シェル・プロンプトが表示され、別のコマンドを入力できます。
このプロダクトの開発および製造において、ISO 9000 認定の品質システムが使用されました。
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