yppasswd [ -f Name ]
yppasswd コマンドは、ネットワーク・パスワードを変更 (またはインストール) し、これを UserName パラメーターで指定された名前に関連付けます。パスワードを作成または変更するには、変更しようとするパスワードの所有者である必要があります。 Network Information Services (NIS) パスワードは自分のコンピューターのパスワードと同じである必要はありません。 NIS サーバー上の root ユーザーは、他のユーザーのパスワードを、元のパスワードを知らなくても変更することができます。変更する場合、この root ユーザーは他のユーザーの元のパスワードの代わりに、自分のパスワードを入力します。しかし、NIS クライアント上の root ユーザーには、この特権がありません。
コマンド行に yppasswd コマンドを入力すると、システムは古いパスワードを入力するようプロンプトを表示します。これを行なうと、システムは新しいパスワードを入力するようプロンプトを出します。入力するパスワードは、大文字と小文字を組み合わせた場合、4 文字まで短くできます。そうでなければ、パスワードは 6 文字以上の長さである必要があります。これらの規則は、順守すれば厳しいものではありません。
古いパスワードを誤って入力してしまったら、システムがエラー・メッセージを表示する前に新しいパスワードを入力する必要があります。システムは両方のパスワードを必要とします。これは、update プロトコルが両方のパスワードを同時にサーバーへ送るためです。サーバーはエラーをキャッチし、古いパスワードが誤って入力されたことをユーザーに知らせます。
yppasswd Joe
この例はユーザー名 Joe の NIS パスワードを変更する方法を表しています。システムは、Joe の古いパスワードを入力し、次に新しいパスワードを入力するよう指示するプロンプトを出します。