pg コマンドは、一度に 1 画面ずつ、出力を標準出力用にフォーマットします。各画面には、プロンプトが表示されます。Enter キーを押すと場合、次のページが表示されます。 pg とともにサブコマンドを使用すると、出力のレビューまたは検索を行えます。
ワークステーションの属性を決めるために、pg コマンドは TERM 環境変数で指定されたワークステーション・タイプのファイルをスキャンします。デフォルトは、dumb タイプです。
pg コマンドが一時停止して、プロンプトを出したら、サブコマンドを入力できます。これらのサブコマンドの中には、表示画面をファイルの特定のロケーションに変更するもの、テキスト内で特定パターンの検索のいくつかを変更するもの、pg コマンドが機能する環境を変更するものがあります。
以下のサブコマンドは、出力内の選択した個所を表示します。
以下のサブコマンドは、テキスト内のテキスト・パターンを検索します。 -n フラグを指定した場合も、これらのサブコマンドは改行文字で終わらなければなりません。
[k.a-z]k. などの式で、マイナスは、現在の照合順序に従った範囲 (a 〜 z など) を意味します。照合順序は、文字範囲での使用のための等価クラスを定義します。
[Number]/Pattern/ | Number 変数で指定した Pattern の値のオカレンスを検索します。 検索は、現行ページの直後から始まり、現行ファイルの終わりまで循環しないで続きます。 Number 変数のデフォルトは 1 です。 |
Number?Pattern? |
Number^Pattern^ | |
Number 変数で指定した Pattern の値のオカレンスを逆方向に向かって検索します。検索は、現行ページの直前から始まり、入力の冒頭まで循環なしに続きます。 Number 変数のデフォルトは 1 です。 ^ 表記は、? 表記を適切に処理しない端末装置を 100 台追加するのに便利です。 |
検索後、pg コマンドを指定すると、画面の最上部に一致するパターンを持つ行が表示されます。検索コマンドに 接尾部 m または b を追加することによって、表示位置を変更できます。接尾部 m を指定すると、後続のどのサブコマンドの実行時にも画面の中央に、一致するパターンを持つ行が表示されます。接尾部 b を指定すると、後続のどのサブコマンドの実行時にも画面の下部に一致するパターンを持つ行が表示されます。接尾部 t を指定すると、画面の最上部に一致するパターンを持つ行が再表示されます。
以下のサブコマンドを使用して、pg コマンドの環境を変更できます。
[Number]n | Number 変数で指定した数だけ、コマンド行の次のファイルの検査を開始します。 Number 変数のデフォルトは、1 番目です。 |
[Number]p | Number 変数で指定した数だけ、コマンド行の直前のファイルの検査を開始します。 Number 変数のデフォルトは、1 番目です。 |
[Number]w | テキストの別のウィンドウを表示します。Number 変数を指定すると、ウィンドウ・サイズが指定した行数に設定されます。このサブコマンドは、[Number]z サブコマンドと同じです。 |
[Number]z | テキストの別のウィンドウを表示します。Number 変数を指定すると、ウィンドウ・サイズが指定した行数に設定されます。このサブコマンドは、[Number]w サブコマンドと同じです。 |
s File | 指定したファイルに入力データを保存します。検査しようとする現行ファイルだけが保存されます。 -n フラグを指定した場合でも、このコマンドは、必ず改行文字で終わらなければなりません。 |
h | 使用可能なサブコマンドを省略した要約を表示します。 |
q または Q | pg コマンドを終了します。 |
! コマンド | 指定したコマンドを SHELL 環境変数で指定したシェルに送ります。これを使用できない場合には、デフォルトのシェルが使われます。 -n フラグを使用した場合でも、このコマンドは、必ず改行文字で終わらなければなりません。 |
重要:
ワークステーションに出力を送信しているときはいつでも、キー・シーケンス QUIT WITH DUMP または INTERRUPT を押すことができます。こうすると、pg コマンドを指定することによって、出力の送信が停止し、プロンプトが表示されます。その場合は、コマンド・プロンプトから上記のサブコマンドのいずれかを入力できます。
標準出力がワークステーションでない場合、それぞれのファイルの前にヘッダーが表示されることを除いて、pg コマンドは、 cat コマンドと同じ動作をします。
ワークステーション入力の待機中に、キー・シーケンス INTERRUPT を押すと、 pg コマンドは実行を停止します。プロンプトが表示されていないときにこのシグナルを出すと、現行タスクが中断され、プロンプト・モードになります。