shutdown コマンド

目的

システム操作を終了します。

構文

shutdown [ -d ] [ -F ] [ -h ] [ -i ] [ -k ] [ -l ] [ -m ] [ -p ] [ -r ] [ -t mmddHHMM [ yy ] ] [ -u ] [ -v ] [ +Time [ Message ] ]

説明

shutdown コマンドは、NAS Gateway 500 System Software を停止します。デフォルトのシャットダウン時に、ユーザーはまもなくシャットダウンが行われることをメッセージで通知されます。ただし、ユーザーがシャットダウン完了メッセージを受け取るまでは、シャットダウンは完了しません。シャットダウン完了メッセージが表示される前に、システムを再始動したり電源を切ったりしないでください。ファイルシステムが破壊される恐れがあります。

注: シャットダウンを起動する tty が、マルチポート・アダプターを通してシステムに接続されている場合、その tty には halt completed メッセージは表示されません。

シャットダウン時間が近づくと、システム上のすべてのユーザーの端末に警告メッセージが表示されます。

指定された秒数の後 (デフォルトでは 60 秒)、システムはアカウンティング・プロセスおよびエラー・ロギング・プロセスを停止し、エラー・ログにエントリーを書き込みます。

注: shutdown コマンドを実行中のノードでファイルをオープンしていても、そのノードにログインしていないユーザーには、シャットダウンに関する通知が行われません。

NAS Gateway 500 System Software の完全な停止を要求すると、 shutdown コマンドはすべてのプロセスを停止し、すべてのファイルシステムをアンマウントし、NAS Gateway 500 System Software を停止します。

重要: システムを終了させて保守モードにする場合は、ファイルシステムが完全にアンマウントされるように、 / (ルート) ディレクトリーから shutdown コマンドを実行する必要があります。

注: デフォルトでは、ソフトウェア制御を行う電源装置を備えたモデルで shutdown コマンドを発行すると、システムの電源がオフにされます。

フラグ

-d システムを終了させ、分散モードからマルチユーザー・モードにします。
-F ほかのユーザーに対するメッセージをバイパスして、システム・ダウンをできるだけ迅速に行い、高速でシャットダウンを行います。
-h NAS Gateway 500 System Software を完全に停止します。 -v フラグと同じです。
-i 対話モードを指定します。 対話式メッセージが表示され、シャットダウン中にユーザーに指示を出します。
-k 管理者は、システムをシャットダウンしなくてもshutdown 警告メッセージをブロードキャストできます。-k フラグを使用すると、メッセージの送信を除いて、その他のシャットダウン・アクティビティーは発生しません。たとえば、-l フラグを指定すると、プロセスの kill とエントリーのロギングはいっさい発生しません。
-l シャットダウンされるファイルシステム、デーモン、ユーザー・ログイン、ライセンス交付サービス、ネットワーク・インターフェースについての情報が含まれたファイルを作成/付加します。このファイルは、シャットダウン失敗のイベントが発生したときに、診断やデバッグの目的に使用されます。

注: このフラグを使用するときは、 shutdown コマンドがログを記録するのに十分なディスク・スペースがあることを確認してください。
-m システムをダウンさせ、保守 (シングル・ユーザー) モードにします。
-p パワーダウンせずにシステムを停止します。これは無停電電源装置 (UPS) によって使用されます。

注: 永久停止を必要としないフラグとともに使用される場合、 -p フラグは無効です。ほかのオペランドが遅延パワーオンおよびリブートを要求した場合でも、パワーダウンされます。
-r reboot コマンドでシャットダウンした後、システムを再始動します。
-t mmddHHMM [ yy ] mmddHHMM [ yy ] で指定された日付にシステムを再始動します。それぞれの意味は以下のとおりです。
mm
月を指定します。
dd
日を指定します。
HH
時間を指定します。
MM
分を指定します。
yy
年を指定します。

shutdown -t フラグは、 -v オプションや -h オプションと一緒には使用できません。

注: このオプションは、シャットダウン時に自動的にパワーオフする電源機構と、後からのリブートを可能にするアラームを備えたシステムでのみサポートされます。この機能を備えていないシステムは、シャットダウン直後に、停止したりリブートしたりすることがあります。
-u このフラグは、診断において、フラッシュ・メモリーの更新とリブートに使用されます。
-v NAS Gateway 500 System Software を完全に停止します。

フラグ

+Time shutdown コマンドがシステムを停止する時を指定します。即時シャットダウンは画面に表示された now という語で指示されます。将来の時間は、+ 数字かまたは時間 : 分という 2 つのフォーマットのいずれかで指定されます。前者の形式では、指定された時間 (分) の後にシステムが停止され、後者では指定された時刻 (24 時間制) に停止されます。 Message パラメーターが指定される場合は、Time パラメーターも指定されなければなりません。
Message メッセージを指定します。

  1. マシンの電源を切るには、以下のように入力します。

    shutdown
  2. ユーザーが実行中の処理を終えるためにさらに猶予時間を与えてからシステムを保守モードにするには、以下のように入力します。
    shutdown -m +2
    これによって、2 分間待った後にシステムはマルチユーザー・モードから保守モードになります。

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