NIS+ テーブルを検索するためのユーティリティー。
コマンド nisgrep は、単純なテキスト一致ではなく、検索基準における正規表現を受け入れる機能に関して、nismatch コマンドと異なっています。
nisgrep はコールバック機能を使用するので、テーブル作成時に特別に検索可能にされたカラムだけを検索するようには制限されていません。これによって、nismatch に比べて柔軟性はありますが、速度は遅くなります。
nismatch ではサーバーが検索を行います。nisgrep ではサーバーがすべての読み取り可能エントリーを戻してから、クライアントがパターン・マッチングを行います。
どちらのコマンドも、パラメーター tablename は、検索されるテーブルの NIS+ 名です。カラム名を指定せずに 1 つの鍵または鍵パターンだけを指定すると、その鍵または鍵パターンは最初のカラムの検索時に適用されます。特定の名前が付いたカラムは、その構文を使用して検索できます。
複数のカラムを検索するときは、すべてのカラムで一致するエントリーだけが戻されます。これは、論理結合演算と同じことです。 nismatch は検索基準の追加形式を受け入れます。これはその形式の NIS+ 索引付きの名前です。
この例では、すべての作業がサーバー上で行われます。
nismatch¥ name=skippy¥ passwd.org_dir.zotz.com.
nisgrep¥ 'shell=[ck]sh'¥ passwd.org_dir.zotz.com.
nisgrep コマンド、nisdefaults コマンド、niscat コマンド、nisls コマンド