smitty コマンド

目的

システム管理を実行します。

構文

smitty [ -D ] [ -f ] [ -h ] [ -t ] [ -v ] [ [ -m | -n | -d ] FastPath ] [ -X ] [ -x ]

説明

smitty コマンドは、System Management Interface Tool (SMIT) を起動します。 SMIT は、システム管理のタスクを簡単にするために設計された対話型インターフェース・アプリケーションです。 smitty コマンドは、対話型処理を行う階層構造のメニューを表示します。 SMIT は、ユーザーの指示に従って、コマンドを作成して実行します。

smitty コマンドは、FastPath パラメーターを指定しないで使用すると、メニュー階層の最上位レベルから開始します。下位レベルにあるメニューから開始するには、FastPath パラメーターを使用してください。 FastPath パラメーターは、コマンドに慣れるに従って役立つようになります。たとえば、smitty mknasuser と入力すると、ファイル・アクセス・ユーザーを作成できるダイアログに直接進むことができます。コマンド fastpaths については、「IBM TotalStorage NAS Gateway 500 Administrator's Guide」(SC30-4072) を参照してください。

root ユーザー情報

smitty は、smit.script ファイルおよび smit.log ファイルという 2 つのファイルを作成します。 smit.script ファイルは、使用されたコマンド・フラグおよびパラメーターとともにコマンドを自動的に記録し、$HOME/smit.script ファイルに保管されます。 smit.log ファイルは、追加の詳細情報が入り、$HOME/smit.log ファイルに記録されます。 smit.log ファイルは、-D-t、および -v フラグの影響を受けます。

smitty は、次のファイルへのアクセスを必要とします。

sm_menu_opt SMIT データベース
sm_name_hdr SMIT データベース
sm_cmd_hdr SMIT データベース
sm_cmd_opt SMIT データベース
smit.log SMIT ログ・ファイル
smit.script SMIT スクリプト・ファイル
/usr/lpp/msg/.../smit.cat メッセージ・カタログ

注: 上記のファイルのいずれかが破壊された場合、または NFS サーバー上に存在していてそのサーバーがダウンした場合、smitty は応答できなくなることがあります。

フラグ

-d FastPath FastPath がダイアログの名前であることを識別します。
-h コマンドの使用法のメッセージを表示します。
-m FastPath FastPath をメニュー名として識別します。
-n FastPath FastPath をセレクター名として識別します。
次のフラグは、root ユーザーが、または root ユーザーの要求によって、SMIT インターフェースの問題診断に使用できます。
-D FastPath FastPath がダイアログの名前であることを識別します。
-f SMIT からの標準入出力をリダイレクトできるようにします。
-t smit.log ファイルに詳細なトレース情報を記録します。
-v SMIT によって実行される中間タスク・コマンドおよびターゲット・タスク・コマンドのコマンド文字列を記録し、その出力も smit.log ファイルに記録します。
-x command_to_execute を実行しませんが、後で実行するためにログに記録しておきます。
-X command_to_discovercommand_to_listcommand_to_classify、または command_to_execute をいずれも実行しません。

  1. システム管理階層全体のメインメニューを表示するには、以下のように入力します。

    smitty 
  2. 新しいファイル・アクセス・ユーザーを定義するには、次のように入力します。

    smitty mknasuser

    mknasuser コマンドは、FastPath パラメーターの一例です。 smitty コマンドおよび FastPath パラメーター mknasuser によって、「Add a Local File Access User (ローカル・ファイル・アクセス・ユーザーの追加)」ダイアログに直接進み、そこで指示に従って新しいファイル・アクセス・ユーザーの定義を処理できます。

関連情報

NAS Gateway 500 Administrator's Guide」の『Using System Management Interface Tool』の章。