diag コマンド

目的

ハードウェアの問題を判別します。

構文

diag [ [ -a ] | [ -s [ -c ] ] [ -E days] [ -e] | [ -d Device [ -c ] [ -v ] [ -e ] [ -A ] ] | [ -B [ -c ] ] | [ -T taskname] | [ -S testsuite]

説明

diag コマンドは、幅広いタスクや保守援助プログラムを実行する開始点です。タスクや保守援助プログラムの大部分は、プラットフォーム固有です。以下に使用可能なタスクや保守援助プログラムを示します。

フラグ

注: diag コマンドは、メニュー方式のプログラムなので、ほとんどのユーザーはフラグを使用する必要はありません。
-A 拡張モードを指定します。 -d フラグを使用してデバイスも指定する必要があります。
-a 脱落リソースが除去されたかどうか、オフになったかどうかなどを質問することによって、ハードウェア構成の変更を処理します。脱落リソース (「M」で示される) および脱落リソース・パス (「P」で示される) は、診断リソース選択リストに組み込まれます。
-B 診断で、基本システムのテストを実行するように指示します。エラー・ログ分析をサポートする基本システムの領域では、エラー・ログ分析も行われます。
-c マシンが無人で動作することを示します。マシンからの質問は行われません。結果は標準出力に書き出されます。テストされるデバイスを指定するオプションのフラグ (dBs) も使用する必要があります。
-d Device 診断を行うデバイスを指定します。
-E Days エラー・ログ分析実行の際、エラー・ログを検索するときに使用する日数を指定します。このフラグは、他のフラグとともに動作します。
-e エラー・ログ解析を実行します (選択されたデバイスでサポートされている場合)。テストは行われません。 -d フラグとともに使用する必要があります。そうしないと、リソース選択メニューが表示されます。 -v フラグとともに使用された場合は、-v が優先され、-e フラグは無視されます。
-S testsuite テストするデバイスからなる特定のテスト・セット以下に示します。
  1. 基本システム
  2. 入出力デバイス
  3. 非同期デバイス
  4. グラフィック・デバイス
  5. SCSI デバイス
  6. 記憶デバイス
  7. 共通デバイス
  8. マルチメディア・デバイス
-s すべてのリソースを診断します。
-T taskname 実行する特定のタスクへの高速パス。現行の高速パス・タスクは次のとおりです。
format
メディアのフォーマットのタスク
certify
メディア認証のタスク
download
マイクロコードのダウンロードのタスク
disp_mcode
マイクロコード・レベルの表示のタスク
chkspares
スペア・セクターの可用性タスク
identifyRemove
ホット・プラグ・タスク

注: タスクは、プラットフォームおよびデバイスに従属しています。タスクによっては、システムで使用できないものもあります。

-v システム検査モードで診断を行い、エラー・ログ分析は行いません。デフォルトは、デバイスをテストし、エラー・ログ分析を行う問題判別モードです。 -e フラグとともに使用された場合は、 -v フラグが優先され、-e フラグは無視されます。診断を実行するデバイスを指定するには、-d フラグとともに使用する必要があります。

質問を行わないで、scdisk0 デバイスについて診断するには、次のように入力します。

diag -d scdisk0 -c

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