nisdefaults コマンド

目的

ネーム・スペースで現在アクティブな 7 つのデフォルト値を表示します。

構文

nisdefaults [ -d domain ] [ -g group ] [ -h host ] [ -p principal ] [ -r access_rights ] [ -s search_path ] [ -t time_to_live ] [ -a all(terse) ] [ -v verbose ]

説明

nisdefaults コマンドは、ネーム・スペースで現在アクティブな 7 つのデフォルト値を表示します。 NIS+ のデフォルト値は、NIS+ ソフトウェアによって提供された事前設定値です。

このマシン上で作成されるオブジェクトはすべて、オブジェクトを作成するために使用するコマンドの -D フラグによって変更されない限り、自動的に上記のデフォルト値を獲得します。

デフォルトのセキュリティー値を設定する

このセクションでは、nisdefaults コマンドおよび -D フラグに関連するタスクを実行する方法を説明します。デフォルト値は次のとおりです。

デフォルト値は、そのシェルを使用して作成するすべての NIS+ オブジェクトに適用されます (ただし、オブジェクトを作成するするコマンドで -D フラグを使用して指定変更された場合は除きます)。

NIS_DEFAULTS によって指定されたデフォルト値 (オーナー、グループ、アクセス権限、および存続時間) を指定できます。 NIS_DEFAULTS の値を設定すると、そのシェルから作成されたオブジェクトはすべてこれらのデフォルトを獲得します。ただし、コマンドを呼び出すときに -D フラグを使用して指定変更した場合は除きます。

NIS_DEFAULTS の値を表示する

また、nisdefaults コマンドを使用すると、ネーム・スペース内でアクティブな NIS+ デフォルトの一般的なリストを表示することもできます。

フラグ

-d domain コマンドが入力されたワークステーションのホーム・ドメインを表示します。
-g group このシェルから作成された次のオブジェクトに割り当てられるグループを表示します。
-h host ワークステーションのホスト名を表示します。
-p principal nisdefaults コマンドを入力した NIS+ プリンシパルの完全修飾ユーザー名またはホスト名を表示します。
-r access_rights このシェルから作成された次のオブジェクトまたはエントリーに割り当てられるアクセス権限を表示します。フォーマット: ----rmcdr---r---
-s search_path 検索パスの構文を表示します。検索パスは、NIS+ が情報を探すときに検索するドメインを示します。
-t time_to_live このシェルから作成された次のオブジェクトに割り当てられる存続時間を表示します。デフォルトは 12 時間です。
-a all (terse) 簡略形式の 7 つのデフォルトすべてを表示します。 環境変数の値を表示します。
-v verbose 詳細モードで指定された値を表示します。 環境変数の値を表示します。
注:
これらのオプションを使用して、デフォルト値全部と、それらのサブセットをすべて表示できます。

  1. 詳細形式ですべての値を表示するには、引数を指定せずに nisdefaults コマンドを入力します。

    master% nisdefaults 
    Principal Name : topadmin.wiz.com.
    Domain Name    : Wiz.com.
    Host Name      : rootmaster.wiz.com.
    Group Name     : salesboss
    Access Rights  : ----rmcdr---r---
    Time to live   : 12:00:00:00:00
    Search Path    : Wiz.com.
  2. 簡略形式ですべての値を表示するには、-a オプションを追加します。
  3. 値のサブセットを表示するには、該当のオプションを使用します。値は簡略モードで表示されます。たとえば、アクセス権限と検索パスのデフォルトを表示するには、次のように入力します。

    rootmaster% nisdefaults -rs
    ----rmcdr---r---
    Wiz.com.
  4. 詳細モードで値のサブセットを表示するには、-v フラグを追加します。