ジョブ・クラスは、グリッド・ジョブによるリソース使用量の制限を指定します。
ジョブ・クラスにより、グリッド・ジョブのセットごとのリソース使用量のポリシーが設定されます。
このポリシーにより、実行時間、並行ジョブの数、ジョブ・ログ、およびジョブ出力キュー・ストレージが制御されます。
ジョブ・クラスの機能によって適用される各制限は、このセクションにリストされています。
ジョブ・クラスは、管理コンソールを使用して構成することができ、jobclass.xml という名前の .xml ファイルで <install_root>/ profiles/Dmgr/config/cells/<cellname>/gridjobclasses/ ディレクトリーに保管されます。それぞれのジョブは、1 つのジョブ・クラスに割り当てられます。
ジョブ・クラスにより、次のポリシーが設定されます。
- 実行時間 - システムにより自動的にキャンセルされるまでの、ジョブが実行可能な最大時間。
- 並行ジョブ数 - 指定されたジョブ・クラスの各ジョブが並行してディスパッチされる最大数。
- ジョブ・ログの保存 - 経過時間に達したジョブ・ログの削除に関するルールを指定します。
保存は、以下のように、時間またはスペースによって指定できます。
- 時間 - 日数の整数値で指定します。
N 日より古い指定されたクラスのジョブ・ログは、システムにより自動的に削除されます。
- スペース - メガバイトで指定します。
指定されたクラスのジョブ・ログは、ジョブ・ログによって使用されているスペースの合計が指定された最大値を超過した場合に、エンドポイント上の古いログから順番に削除されます。
- ジョブ出力キュー - ジョブ出力キュー上のジョブを削除するルールを指定します。
ジョブは、完了、停止、またはキャンセルの後、出力キューに置かれます。
出力キューのポリシーでは、以下の設定により出力キューの自動的なパージが可能です。
- 時間 - 日数の整数値で指定します。
N 日より古い指定されたクラスのジョブ・ログは、システムにより自動的に削除されます。
- 数 - ジョブ数の整数値で指定します。
指定されたクラスの出力キュー上のジョブ数がこの数を超過すると、合計数が指定された数より少なくなるまで、古いジョブから順番に削除されます。
ジョブ・クラスにより適用される制限を以下に示します。
- maxExecutionTime: 整数値、ジョブがキャンセルされるまでに、ジョブの実行が許可される最大秒数を指定します。
- maxConcurrentJob: 整数値、1 つのセルにディスパッチ可能な、同一のジョブ・クラスに属するジョブの最大数を指定します。
この制限に到達すると、同じジョブ・クラスに属する新規ジョブは、現在実行中のジョブが実行を完了するまでディスパッチされません。
- maxClassSpace: 整数値、このジョブ・クラスに属するジョブ・ログに許可されるスペースの量をメガバイトで指定します。
この制限に到達すると、ジョブ・ログは古い順に削除されます。
- maxFileAge: 整数値、このジョブ・クラスのジョブ・ログが保管される日数を指定します。
これより古いジョブ・ログは削除されます。
- maxJob: 整数値、出力キューに許可される、このクラスのジョブの最大数を指定します。
この制限を超過すると、ジョブは古い順に自動的にパージされます。
- maxJobAge: 整数値、出力キューに許可される、このクラスのジョブの最大日数を指定します。
この値より古いジョブは、自動的にパージされます。