WebSphere Extended Deployment Compute Grid, Version 6.1.1
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows,


グリッド・エンドポイント・データベースの作成

グリッド・エンドポイントは、Compute Grid ジョブの進行を追跡するのに、個別のデータベースを使用します。 この情報をデータベースに保管すると、グリッド・エンドポイントに、 障害からの回復に使用できるトランザクション・データ・ストアが提供されます。 グリッド・エンドポイントの特定のインスタンスは、 独自の専用データベースを持つことができます。あるいは、グリッド・エンドポイントの 他のインスタンスとデータベースを共有することもできます。

このタスクについて

WebSphere Extended Deployment は、<install_root>/longRunning ディレクトリーでデータ定義言語 (DDL) ファイルを提供します。これは、Compute Grid エンドポイント・ データベースを定義するために使用できます。グリッド・エンドポイント・データベースを作成するための DDL ファイルは、CreateLREETablesXxx.ddl および CreateLREETablespaceXxx.ddl です。 ここで、Xxx はデータベース・マネージャーの タイプを示します。WebSphere Extended Deployment では、Derby、DB2、Oracle、および Informix がサポートされています。 すべてのデータベース・マネージャーに 対応するテーブル・スペース DDL ファイルがあるわけではありません。DDL スクリプトのカスタマイズおよび データベース・ツールの使用の詳細については、 データベース・ベンダー資料を参照してください。

DB2 バージョン 7 の場合、長時間実行スケジューラー SPUFI は SPFLRSV7 です。 長時間ランタイム環境 SPUFI は SPFLREV7 です。

Compute Grid エンドポイント・アプリケーションのスキーマ名として D1LREESM を使用するには、 以下のステップを実行します。
  1. SPFLREV7 ファイルで、デフォルトのスキーマ名 LREESCHMD1LREESM に置き換えます。
  2. 従来どおり Compute Grid エンドポイント・アプリケーションを インストールするには、SPUFI を使用します。PostingSample アプリケーションでも 同じアクションを行います。

WebSphere Derby データベースにおいて グリッド・エンドポイント データベースを構成するには、以下のステップを行います。高可用性のシナリオでは Derby データベースを使用しないでください。 以下の指示では、組み込み Derby データベースを使用していることを前提とします。 組み込み Derby データベースには単一の Java 仮想マシン (JVM) のみがアクセス可能であるため、それぞれの グリッド・エンドポイント ごとに独自のデータベースが必要です。 グリッド・エンドポイント をホストするそれぞれのマシンごとに下記のステップを繰り返します。

分散システム上の DB2 9.x をグリッド・エンドポイント・データベースとして使用するには、データ・ソースのカスタム・プロパティー currentSchema を適切な値に設定する必要があります。CreateLREETablesDB2.dd ファイルを使用してグリッド・エンドポイント・データベースを作成する場合は、currentSchema の値を LREESCHEMA (大/小文字の区別あり) に設定します。

Derby および DB2V82 を除くすべての GEE バックエンド・サーバー・データベースは、NULLID スキーマ名で構成されるので、複数の GEE データベース (例えば開発用、テスト用、QA 用、実動前用) を同じデータベース・サーバーに存在させたり、既存の DDL/SPUFI を更新することなく、命名標準に合ったスキーマ名を使用したりできます。

次に実行する作業

Compute Grid により、 LREE Derby データベースが自動的に作成されます。 WebSphere Extended Deployment にデータベースを定義します。 複数のグリッド・エンドポイントが単一データベースを 共有する場合、データベースをセル・レベルで定義します。単一のグリッド・エンドポイントで 使用されるデータベースのデータ・ソースは、ノード・レベルで定義してください。
  1. 管理コンソールで、「リソース」>「JDBC プロバイダー」を選択します。
  2. セル・レベルでデータ・ソースを定義するには、ノード、サーバー、およびクラスターのフィールドをクリアします。 ノード・レベルでデータ・ソースを定義するには、「ノードの参照」をクリックし、適切なノードを選択して「OK」をクリックします。
  3. 「適用」をクリックします。
  4. グリッド・エンドポイント・データベースの 作成に使用したデータベース・システムに対応する JDBC プロバイダーを選択します。 データベース・ベンダーの JDBC プロバイダーがリストにない場合、 新規の JDBC プロバイダーを定義します。 詳しくは、JDBC プロバイダーの資料を参照してください。 Derby を使用してジョブ・データベースを作成する場合は、リストから「Derby JDBC プロバイダー (XA)」を選択します。
  5. データ・ソース」を選択して、「新規」をクリックします。
  6. 以下の値を使用してください。
    • 名前: LREE、または選択した別の名前を入力します。ノードごとのデータ・ソースを定義する場合、 それぞれのノードは固有名である必要があります。
    • JNDI 名: jdbc/lree、またはデータ・ソースに対して選択した別の JNDI 名を入力します。ノードごとのデータ・ソースを定義する場合、 それぞれのノードは固有 JNDI 名である必要があります。
    • 追加パラメーター: この値は、選択する JDBC プロバイダーによって必要とされます。Derby データ・ソースでは、追加パラメーターは必要ありません。
  7. OK」をクリックします。
  8. Derby データベースを使用する場合は、 テーブルでデータ・ソースの名前をクリックし、ページの終了個所にスクロールします。 「データベース 名」フィールドで <db_dir>/LREE データベースを入力し、「OK」をクリックします。
  9. 変更を保存します。



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関連タスク
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ジョブ・スケジューラーのインストールの検証
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最終更新: 2009/09/17 16時38分56秒EDT
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