要求タイムアウト超過ヘルス・ポリシーは、オンデマンド・ルーター (ODR) からルーティングされた後で、タイムアウトにできる要求の受け入れ可能パーセンテージを指定します。ターゲット・タイムアウト値は、環境での設定によって変わる場合があります。
要求タイムアウト超過ヘルス・ポリシーの説明
要求タイムアウト超過ヘルス・ポリシーは、オンデマンド・ルーター (ODR) からルーティングされ、タイムアウトになる要求の受け入れ可能パーセンテージを定義します。ヘルス・コントローラーの制御サイクルごとに、ODR からルーティングされた後でタイムアウトになる要求の数が調べられます。タイムアウトになる要求のパーセンテージが構成されたパーセンテージを上回ると、その状況を修正するためにランタイム・タスクが生成されます。
デフォルト値
デフォルトでは、要求のターゲット・タイムアウト値は 60 秒です。要求タイムアウト超過ヘルス・ポリシーでタイムアウトにできる要求のパーセンテージのデフォルト値は 5% です。ただし、環境内の他のプロパティーを設定すると、使用されるターゲット・タイムアウト値が影響を受ける場合があります。
タイムアウト値に影響する設定
管理コンソールの以下の設定が、使用されるターゲット・タイムアウト値に影響を及ぼします。
ターゲット・タイムアウト値の決定
構成によっては、要求タイムアウト超過ヘルス・ポリシーのターゲット値として使用されるタイムアウト値が異なる場合があります。環境のターゲット・タイムアウト値の決定の際には、以下の決定木が役立つ場合があります。デフォルト設定は、赤の矢印で示された経路 (すなわち 60 秒のターゲット・タイムアウト値) です。これは、ODR アウトバウンド要求タイムアウトのデフォルト設定です。
図 1. ターゲット・タイムアウト値の決定木.
ターゲット・タイムアウト値に影響する設定は、組み合わされてターゲット・タイムアウト値を示します。
- goodServiceTimeLimitSpec カスタム・プロパティーが指定され、「ODR アウトバウンド要求タイムアウト」の値よりも大きい場合は、goodServiceTimeLimitSpec カスタム・プロパティーの値がターゲット・タイムアウト値として使用されます。
- goodServiceTimeLimitSpec カスタム・プロパティーおよび timeoutFactor カスタム・プロパティーが指定されず、「ODR アウトバウンド要求タイムアウト」の設定が 60 秒未満の場合は、「ODR アウトバウンド要求タイムアウト」の設定値がターゲット・タイムアウト値として使用されます。
- goodServiceTimeLimitSpec カスタム・プロパティーおよび timeoutFactor カスタム・プロパティーが指定されず、「ODR アウトバウンド要求タイムアウト」の設定が 60 秒より大きい値に設定されている場合は、デフォルト値の 60 秒がターゲット・タイムアウト値として使用されます。
- goodServiceTimeLimitSpec カスタム・プロパティーが指定されず、timeoutFactor が指定され、サービス・ポリシーの目標タイプが平均応答時間に設定されている場合は、タイムアウト値は、timeoutFactor カスタム・プロパティーと、サービス・ポリシーの平均応答時間の積に設定されます。
