WebSphere Virtual Enterprise, Version 6.1.1
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows,


manageODC.py スクリプト

manageODC.py スクリプトは、ODC ツリーを管理します。ODC ツリーは、WebSphere Application Server セルの状態のメモリー内表現です。

目的

manageODC.py スクリプトは、ノードおよびエッジを追加、除去し、またノードのプロパティーの値を変更できます。また、オンデマンド・ルーターのルーティング・ポリシー・エラーのトラブルシューティング時にこのスクリプトを使用することもできます。

ロケーション

manageODC.py スクリプトは、install_root/bin ディレクトリーにあります。

使用法

一般ヘルプのスクリプトの使用法は、以下のとおりです。
./wsadmin.sh|bat -lang jython -f manageODC.py
オペレーション固有ヘルプのスクリプトの使用法は、以下のとおりです。
./wsadmin.sh|bat -lang jython -f manageODC.py operation --help

target.xml ファイルを生成して、スクリプトに入れる ODC 名を設定します。 下記の例を参照してください。

オペレーション

manageODC.py スクリプトを使用して、次のオペレーションを行うことができます。
  • removeODCNode: ノードを除去します。
    • odcNodePath: 除去するノードの絶対 ODC ツリー・パスを指定します。
    • nodeName: 除去を開始するサーバーを含む Websphere ノードの名前を指定します。
    • serverName: 除去を開始するサーバーの名前を指定します。
  • addODCNode: 新規のノードを作成します。
    • odcParentNodePath: 作成される新規ノードの親の絶対 ODC ツリー・パスを指定します。
    • odcNodeType: 作成される新規ノードの ODC ノード・タイプを指定します。
    • newNodeName: 作成される新規ノードの名前を指定します。
    • nodeName: 追加を開始するサーバーを含む Websphere ノードの名前を指定します。
    • serverName: 追加を開始するサーバーの名前を指定します。
    • [--p odcPropertyDescriptor priority::value]: 新規ノード優先順位に対して変更される ODC プロパティーの名前を指定します。値は、ODC プロパティーを新規ノードに設定する優先順位と値になります。デフォルト値が使用される場合、優先順位は省略できます。
    • [--l linkOdcNodePath]: エッジが作成されるノードの絶対 ODC ツリー・パスを指定します。
  • removeODCEdge: 2 つのノード間のリンクを除去します。
    • odcNodePathA odcNodePathB: リンク解除されるノードの絶対 ODC ツリー・パスを指定します。
    • nodeName: 除去を開始するサーバーを含む Websphere ノードの名前を指定します。
    • serverName: 除去を開始するサーバーの名前を指定します。
  • addODCEdge: あるノードを別のノードにリンクします。
    • odcNodePathA odcNodePathB: リンクされるノードの絶対 ODC ツリー・パスを指定します。
    • nodeName: 追加を開始するサーバーを含む Websphere ノードの名前を指定します。
    • serverName: 追加を開始するサーバーの名前を指定します。
  • modifyODCProperty: ノードに指定した ODC プロパティーを変更します。
    • odcNodePath: プロパティーが変更されるノードの絶対 ODC ツリー・パスを指定します。
    • odcPropertyDescriptor: 変更される ODC プロパティーの名前を指定します。
    • priority::value: ODC プロパティーを設定する優先順位と値を指定します。デフォルト値が使用される場合、優先順位は省略できます。
    • nodeName: 変更を開始するサーバーを含む Websphere ノードの名前を指定します。
    • serverName: 変更を開始するサーバーの名前を指定します。

スクリプトに含まれる ODC 名を設定する target.xml ファイルを生成します。 以下のコード例は、短縮バージョンの target.xml ファイルを示しています。スクリプトで使用するセル、ノード、およびサーバーのパラメーターが含まれています。
<cellGroup name="target">
 <!-- cell section -->
    <cell name="Cell1">
     <!--  node section  --> 
       <node name="metis07">
        <!--  server section --> 
         <server name="odr">
         <property name="state" priority="1" value="STOPPED" /> 

ODC ツリーからサーバー odr を削除するには、次のコマンドを入力します。

./wsadmin.sh -lang jython -f manageODC.py removeODCNode /cell/Cell1/node/metis07/server/odr <myNode> <myServer>

/cellGroup/target は、パスの一部としては決して指定されませんので注意してください。

この例では、プロパティー ODC オブジェクトは state で、値は STOPPED、優先順位は 1 になっています。このプロパティーを STARTED に変更する場合は、次のコマンドを使用します。

./wsadmin.sh -lang jython -f manageODC.py modifyODCProperty /cell/Cell1/node/metis07/server/odr state 1::STARTED <mynode> <myserver>



関連資料
スクリプト
関連情報
ODR の作成と構成
ODR の構成
参照トピック    

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最終更新: 2009/09/17 16時33分25秒EDT
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