WebSphere Virtual Enterprise, Version 6.1.1
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows,


作業係数見積もりのオーバーライド

このタスクを使用して、作業プロファイラーで計算した値をオーバーライド します。

始める前に

速度係数オーバーライドを指定済みの場合、 作業係数オーバーライドを構成する必要はありません。速度係数について詳しくは、複数層構成での速度係数の構成 を参照してください。

このタスクについて

作業プロファイラーは、トランザクション・クラス・モジュール (TCM) ごとに作業係数を計算します。 オーバーライドの指定は、ご使用の製品のバージョンによって 異なります。WebSphere Extended Deployment バージョン 5.1 では、 明示的トランザクション・クラスが指定されました。WebSphere Extended Deployment バージョン 6.0 以降では、作業クラスを使用して、作業をトランザクション・クラスに分類できます。

WebSphere Extended Deployment バージョン 5.1 の ような明示的トランザクション・クラスを使用しているとき、 それぞれの TCM は所属するサービス・クラスを定義するファイルに 保管されます。サービス・クラスは、profile/config/cells/cell name/serviceclasses/service class name/serviceclass.xml ファイルによって定義されます。このファイルでは、それぞれの <TransactionClassModules> エレメントが単一 TCM を定義し、 workFactor 属性を付加して、その TCM 用の作業プロファイラーの計算を オーバーライドできます。

作業クラスを使用しているときは、XML エレメントは TCM ごとには存在しません。この場合、指定されたデプロイメント・ターゲット (クラスターまたは非クラスター・サーバー) に関連した 作業係数オーバーライドは、デプロイメント・ターゲットに接続されたカスタム・プロパティーで 指定することができます。

workFactorOverrideSpec カスタム・プロパティーを使用してください。このカスタム・プロパティーの値は、そのデプロイメント・ターゲットのすべての TCM に対して作業係数のオーバーライド (ある値または none のいずれか) を定義しているマッチング・ルール、すなわちケースのセットを含むストリングです。そのストリングの構文は、作業係数オーバーライドのケースに対しては層を指定できない点を除くと、 速度係数オーバーライドの構文と同じです。速度係数について詳しくは、複数層構成での速度係数の構成 を参照してください。作業係数の単位は、標準的マシンにおける CPU クロック・サイクルの 100 万単位で、 その TCM の単一要求について管理対象層で実行する必要のある 作業数の平均を示します。

プロシージャー

  1. 管理コンソールのノード・グループ・パネルで、ノード・グループのバックエンド・ノードの数を 1 つに減らします。
  2. ワークロード・ジェネレーターを使用して、トラフィックを 1 個の TCM だけに送信してください。十分な トラフィックを生成して、使用効率が 70% を超えるまでバックエンド・ノードをロードしてください。
  3. 定常状態のスループットと対応する CPU 使用効率の 平均値を記録してください。 これらの値は管理コンソールのランタイム・トポロジー・ビューに 表示されます。ランタイム・トポロジーを表示するには、「ランタイム操作」>「ランタイム・トポロジー」とクリックします。
  4. トランザクション・クラス・モジュールの作業係数値を計算してください。 次の式から値を使用してください。
    work_factor =  (CPU_Utilization * node_speed) / Throughput
    この 場合、Node_speed は node.speed ノード・カスタム・プロパティーと同じです。node.speed カスタム・プロパティーの設定について詳しくは、 ノード計算能力の構成 を参照してください。ノード・グループにあるすべてのノードは、ノード速度が等しく同質であると想定します。
  5. ストリングを構成してデプロイメント・ターゲットの作業係数をオーバーライド してください。 パターンは、オーバーライドできるサービス・クラス、トランザクション・クラス、 アプリケーション、モジュールのセットを定義します。パターンは次のとおりです。
    service-class:transaction-class:application:module = value
    それぞれの作業係数をコンマで分離できます。またアスタリスクを使用して、 任意の変数に対するワイルドカードを指定することもできます。計算した作業係数値に 応じて変化する値を設定してください。作業係数のオーバーライド仕様の文法について詳しくは、 オートノミック要求フロー・マネージャーの拡張カスタム・プロパティー を参照してください。
  6. カスタム・プロパティーを作成してください。
    1. デプロイメント・ターゲットで「カスタム・プロパティー」>「新規」をクリックします。
    2. カスタム・プロパティーの「名前」を workFactorOverrideSpec と入力してください。
    3. カスタム・プロパティーの「」は、作業係数のオーバーライドのために前のステップで作成した ストリングと同じです。

次に実行する作業

外部ノードの速度を構成してください。詳しくは、ノード計算能力の構成 を参照してください。



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最終更新: 2009/09/17 16時31分49秒EDT
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