WebSphere Virtual Enterprise, Version 6.1.1
             オペレーティング・システム: AIX


このトピックは、AIX オペレーティング・システムに対してのみ適用されます。

Micro-Partition 環境の WebSphere Virtual Enterprise

WebSphere Virtual Enterprise は、Micro-Partition 環境で使用することができます。WebSphere Virtual Enterprise は、共有プロセッサー区画の使用状況を認識することができます。

POWER AIX システムでのサーバー仮想化の用語

POWER AIX システムで WebSphere® Virtual Enterprise を使用する場合、以下の用語を理解する必要があります。
論理区画化
システムのリソースを分割して複数の別個のサーバーを作成できること。各サーバーは、独自のオペレーティング・システムを稼働させます。
Micro-partitioning
物理プロセッサーのプールを複数の論理区画で共有できること。物理プロセッサーは、0.1 プロセッサー単位で区画に割り振ることができます。
共有プロセッサー区画
共有プロセッサー・プールを使用するように構成された区画。共有プロセッサー区画は、Micro-Partition の 1 タイプです。
許可容量
区画に付与されるプロセッサー使用量のパーセンテージ。0.01 プロセッサー単位で指定します。
上限付き区画
区画の構成された許可容量を超えて処理単位を付与できない区画。
上限なし区画
リソースで許されている場合は、必要な場合にその構成された許可容量を超えて拡張できる区画。

許可容量

共有プロセッサー区画には、許可容量パーセンテージと呼ばれるメトリックがあります。このメトリックは、一定時点で区画がその許可容量の何パーセントを使用しているかを示します。このメトリックは、lparstat コマンド、nmon コマンド、topas コマンドなど、一般的な AIX システム・モニター・ツールで表示することができます。

上限なし共有プロセッサー区画には、その許可容量を超えて処理容量を割り当てることができます。処理容量がどの程度許可容量を上回るかは、共有プールでのプロセッサーの可用性および仮想プロセッサー構成で可能な最大容量によって決まります。

WebSphere Virtual Enterprise および共有プロセッサー区画

WebSphere Virtual Enterprise バージョン 6.1.1 以降では、共有プロセッサー区画の使用率を認識できるほか、共有プロセッサー区画環境で動作するための、物理ハードウェアにおける共有プロセッサー・プールの動的容量も認識できます。

共有プロセッサー区画に特有な新規統計が追加されています。 こうした統計は、共有プロセッサー区画の使用率や共有プロセッサー・プールの動的容量の理解に役立つことがあります。Micro-Partition 環境で動作する際に、WebSphere Virtual Enterprise をモニターするのにこうした統計が役立ちます。




関連資料
概念のトピック    

ご利用条件 | フィードバック

最終更新: 2009/09/17 16時33分01秒EDT
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wxdinfo/v6r1m1/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.ops.doc/info/prodovr/cvirtaix.html