WebSphere Extended Deployment Compute Grid, Version 6.1.1
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows,


ジョブ・スケジューラーの構成

ジョブ・スケジューラー はジョブの実行依頼を受け入れ、実行する場所と時間を決定します。ジョブ管理の一部として、ジョブ・スケジューラー はジョブ情報を外部のジョブ・データベースに保持します。ジョブ・スケジューラー の構成では、スケジューラーに構成されるデプロイメント・ターゲット、データ・ソースの JNDI 名、データベース・スキーマ名、およびエンドポイントのジョブ・ログの場所を選択します。

始める前に

デフォルト以外のジョブ・スケジューラー・データベースを作成する方法については、ジョブ・スケジューラー・データベースの作成 を参照してください。

このタスクについて

スタンドアロンのアプリケーション・サーバー、動的クラスターまたは静的クラスターでジョブ・スケジューラーをホストすることができます。動的クラスターでジョブ・スケジューラーをホストするには、Operations Optimizer コンポーネントが必要です。サーバーまたはクラスターを初めてグリッド・スケジューラーのホスト用に選択するとき、データ・ソースにデフォルトの JNDI 名 (jdbc/lrsched) を選択すると、組み込みの Derby データベースが自動的に作成され、スケジューラー・サービスを提供するように構成されます。

Compute Grid コンポーネントを Operations Optimization コンポーネントとともに使用している場合、ジョブ・スケジューラーとのアプリケーションの動的配置機能がサポートされます。アプリケーション配置コントローラーは、スケジューラーおよびオートノミック要求フロー・マネージャーと同様、オンライン作業負荷とバッチ作業負荷の両方を動的クラスターで処理している限り、サーバーの過負荷保護機能を提供します。この過負荷保護機能は、静的クラスター・メンバーではサポートされていません。バッチ・ジョブは CPU を多く消費し、長時間実行される場合があるため、使用率の制限を超過する可能性があります。

Compute Grid コンポーネントを Operations Optimization コンポーネントとあわせてインストールした場合、ジョブ・スケジューラーはエンドポイント選択プロセスの際にアプリケーション配置コントローラーを参照します。ジョブ・スケジューラーでカスタム・プロパティー UseAPCEndpointSelection; value = false を構成して、アプリケーション配置コントローラーとジョブ・スケジューラーの統合を無効にすることができます。 ジョブ・スケジューラーのエンドポイント選択プロセス中に、アプリケーション配置コントローラーを使用不可にするには、このカスタム・プロパティーを使用します。

セル内で実行中の Compute Grid アプリケーションのアクティブ・エディションが複数ある場合、カスタム・プロパティー default.edition.AppName=Edition を指定することができます。ここで、AppName はアプリケーション名、Edition はインストール字に指定したアプリケーション・エディションです。例: default.edition.TestBatchApplication=1.0 アプリケーション・エディションが定義されていない場合は、「Base」を使用します。次のコードに示すように、xJCL でエディションが指定されていない場合は、ジョブ・スケジューラーによって、アプリケーションのデフォルト・エディションをホストするエンドポイントへジョブが送信されます。

<job-scheduling-criteria>
	<required-capability expression="application_property$edition=1.0" /> 
</job-scheduling-criteria>

ジョブ・スケジューラーは、管理コンソールを使用するか、スクリプト記述により構成することができます。スクリプト言語を使用してジョブ・スケジューラーを構成するには、このページ下部の関連リンク・セクションにあるジョブ・スケジューラーの構成管理タスクのリンクを使用してください。管理コンソールを使用してジョブ・スケジューラーを構成する場合は、以下の手順を参照してください。

プロシージャー

  1. ジョブ・スケジューラーをホストする環境を選択します。 テスト環境では、スタンドアロンのアプリケーション・サーバー・ホストの使用を推奨します。スタンドアロンのアプリケーション・サーバー・ホストでは、デフォルトの Derby データベースを使用できます。実稼働環境の場合は、クラスター・ホストを推奨します。 デフォルトのジョブ・スケジューラー・データベースは Derby ですが、独自のデータベースを使用することもできます。 詳しくは、ジョブ・スケジューラー・データベースの作成 を参照してください。
  2. 管理コンソールにログインします。
  3. システム管理」>「ジョブ・スケジューラー」の順に展開します。 ジョブ・スケジューラー・パネルが開きます。
  4. スケジューラーのホスト」ドロップダウン・リストから、デプロイメント・ターゲットを選択します。
  5. データベース・スキーマ名を入力します。デフォルトは LRSSCHEMA です。
  6. リストから、データ・ソースの JNDI 名を選択します。 デフォルトの jdc/lrsched が選択されている場合、デフォルトの組み込み Derby ジョブ・スケジューラー・データベースが作成されます。
  7. ジョブ・スケジューラーとグリッド実行環境がジョブ・ログを書き込むディレクトリーを入力します。 デフォルトは ${GRID_JOBLOG_ROOT}/joblogs
  8. オプションで、「使用率データ (usage data)」チェック・ボックスにチェック・マークを付けます。
    1. スケジューラーでジョブの使用率データをチャージバックの目的でスケジューラー・データベースに記録するかどうかを指定します。
    2. ジョブの使用率データを SMF に書き込むかどうかを指定します。これは、z/OS のみのオプションです。
  9. OK 」をクリックして構成を保存します。
  10. 管理セキュリティーが有効の場合、アプリケーション・セキュリティーも有効にして、ジョブ・スケジューラーをセキュアにすることが推奨されます。詳しくは、ジョブ・スケジューラー のセキュア化 を参照してください。 WebSphere Extended Deployment 管理コンソールによって lrsubmitter および/または lradmin ロールの権限が付与された許可ユーザーのみが、ジョブ管理コンソール にアクセスできます。



関連概念
xJCL エレメント
ミドルウェア・エージェント
アプリケーション・エディションが指定されたジョブの xJCL サンプル
関連タスク
Compute Grid アプリケーションの開発
エディションのロールアウト
関連情報
ジョブ・スケジューラー構成の AdminTasks
Compute Grid 環境の計画
グリッド・エンドポイントの構成
ジョブ・スケジューラーのカスタム・プロパティー
タスク・トピック    

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最終更新: 2009/09/17 16時38分56秒EDT
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