WebSphere Virtual Enterprise, Version 6.1.1
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows,


ODR の作成と構成

オンデマンド・ルーター (ODR) は、WebSphere® Virtual Enterprise におけるインテリジェント HTTP および Session Initiation Protocol (SIP) プロキシー・サーバーです。ODR は、WebSphere Virtual Enterprise 環境への入り口であり、HTTP 要求および Session Initiation Protocol (SIP) メッセージ・フローをバックエンドのアプリケーション・サーバーに転送するゲートウェイです。ODR を構成すると、失敗シナリオの処理方法、および特定の作業要求の調整方法を決定できます。

このタスクについて

ODR は、重要度の低いアプリケーションに対する要求を一時的にキューに入れ、より重要度の高いアプリケーションからの要求をより高速に処理できるようにしたり、バックエンドのアプリケーション・サーバーを過負荷から保護したりできます。ODR では動的クラスター・インスタンスの現在のロケーションを把握しているため、正しいエンドポイントに要求をルーティングできます。 また、ODR は、プロセスの使用率および応答時間に基づいて、個々のサーバー・インスタンスに送信するトラフィック量を動的に調整できます。 デフォルトでは、ODR は、HTTP および HTTPS を listen するためにポート 80 および 443 にバインドします。この場合、ODR をルート・ユーザーとして実行する必要があります。ODR を非ルート・ユーザーとして実行したい場合は、PROXY listen ポートを 1024 より大きい値に変更する必要があります。

ODR はセルの動的状態を十分に認識しているので、セルの 1 つのサーバーに障害があると、要求は別のサーバーにルーティングされることになります。 再始動されたサーバーでアプリケーションが初期化され、そのことを通知されると、ODR は、もう一度要求をそのサーバーにルーティングします。

アプリケーション・サーバー上のアプリケーションの開始または初期化が完了するまでは、ODR は、そのアプリケーションには要求をルーティングしません。 アプリケーションがその他のアプリケーション・サーバーで開始されると、要求はそのアプリケーション・サーバーにルーティングされます。他のアプリケーション・サーバーでアプリケーションが開始されていない場合、ODR は、始動進行中のアプリケーション・サーバーにはまだルーティングしません。代わりに 503 が戻されます。

プロシージャー

次に実行する作業

ユーザーの環境のミドルウェア・サーバーおよび動的クラスターを構成します。



サブトピック
ODR の作成
ODR の構成
信頼できるプロキシー・サーバーとしての Web サーバーの構成
すべての HTTPS トラフィックに対する SSL オフロードの構成
汎用サーバー・クラスターのルーティング・ポリシーの定義
汎用サーバー・クラスターのサービス・ポリシーの定義
関連概念
要求フロー優先順位付けの概要
関連タスク
動的操作のためのホスト環境の準備
関連資料
createodr.jacl スクリプト
タスク・トピック    

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最終更新: 2009/09/17 16時30分32秒EDT
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