WebSphere Virtual Enterprise, Version 6.1.1
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows,


ヘルス・ポリシー管理用タスク

ヘルス・ポリシーを作成、削除、および管理するには、以下の管理用タスクを使用できます。

createHealthPolicy コマンド

createHealthPolicy コマンドは、新規のヘルス・ポリシーを作成します。
表 1. createHealthPolicy コマンドの引数
引数 説明
name (必須) セル内で固有の名前をヘルス・ポリシーに指定します。
説明 ヘルス・ポリシーの説明を指定します。
reactionMode ヘルス・ポリシーでのアクションを実行する前にランタイム・タスクを作成するか、アクションを自動化するかを指定します。 指定可能な値は SUPERVISE または AUTOMATIC です。
表 2. addCondition ステップの引数
引数 説明
type (必須) 条件のタイプを指定します。指定可能な値は、CUSTOM、AGE、WORKLOAD、MEMORY_LEAK、EXCESSIVE_MEMORY、EXCESSIVE_RESPONSE_TIME、EXCESSIVE_REQUEST_TIMEOUT、または STORM_DRAIN です。 各値には、指定が必要なさまざまなパラメーターがあります。
式 (expression) カスタム条件を使用している場合は、評価する副次式を指定します。
params
  • AGE
    • maxAge: 最大経過時間を指定します。
    • ageUnits: AGE パラメーターの単位のタイプを指定します。指定可能な値は、HOURS または MINUTES です。 デフォルトは HOURS です。
  • WORKLOAD
    • totalRequests: メンバーを再始動する前に処理する要求の合計を指定します。 この数は 1000 以上にする必要があります。
  • MEMORY_LEAK
    • level: メモリー・リークの検出レベルを指定します。 指定可能な値は、FASTNORMAL、または CONSERVATIVE です。 デフォルトは FAST です。
  • EXCESSIVE_MEMORY
    • timeOverThreshold: メモリー使用量超過条件に問題の期間を指定します。
    • timeUnits: timeOverThreshold 値の単位を指定します。指定可能な値は MINUTES または SECONDS です。デフォルトは MINUTES です。
    • memoryUsed: JVM プロセスに使用する、Java™ 仮想マシン (JVM) の最大ヒープ・サイズ表すパーセンテージを指定します。この値の範囲は、1 から 99 です。
  • EXCESSIVE_RESPONSE_TIME
    • responseTime: 長過ぎると見なされる平均応答時間を指定します。平均がこの値に達すると、メンバーが再始動します。
    • responseTimeUnits: 応答時間の時間単位を指定します。指定可能な値は、MINUTES、SECONDS、または MILLISECONDS です。
  • EXCESSIVE_REQUEST_TIMEOUT
    • timeoutPercent: 条件違反の原因となるタイムアウトした要求のパーセンテージに、しきい値を指定します。 この値の範囲は、1 から 99 です。
  • STORM_DRAIN
    • level: 検出レベルを指定します。指定可能な値は NORMAL または CONSERVATIVE です。 NORMAL の精度は若干劣りますが、ストーム・ドレーン条件を素早く検出できます。 CONSERVATIVE は最も正確ですが、ストーム・ドレーン条件の検出に比較的時間を要します。
表 3. addAction ステップの引数.

addAction ステップの引数はテーブル形式で使用します。テーブル形式では、パラメーター名を指定せずに、順次パラメーターを指定します。

引数 説明
type (必須) アクション・タイプを指定します。指定可能な値は、CUSTOM、HEAPDUMP、THREADDUMP、RESTART_SERVER、SET_MAINT_MODE、MAINT_MODE_BREAK、または MAINT_MODE_STOP です。
stepNum (必須) アクションを実行する順序を指定します。ステップ 1 から開始して、以降順次に完了してゆきます。
action カスタム・アクションの名前を指定します。 カスタム・アクションの作成には、createHealthAction コマンドを使用します。
node アクションを実行するノードを指定します。
サーバー アクションを実行するサーバーを指定します。
表 4. addMember ステップの引数.

addMember ステップの引数はテーブル形式で使用します。テーブル形式では、パラメーター名を指定せずに、順次パラメーターを指定します。

引数 説明
type (必須) メンバーのタイプを指定します。指定できる値は、CELL、CLUSTER、DYNAMIC_CLUSTER、SERVER、または ODR です。
name (必須) メンバーの名前を指定します。
node ノードの名前を指定します。 SERVER タイプを選択した場合、ノード名は必須です。

対話モードの使用例:

バッチ・モードの使用例:

以下のコマンドは、事前定義されたヘルス条件の 1 つを使用してヘルス・ポリシーを作成します。

$AdminTask createHealthPolicy { -name myHealthPolicy -description "My Health Policy" -reactionMode SUPERVISE
-addCondition { -type AGE -params {{maxAge 12} {ageUnits HOURS}} } -addAction {{HEAPDUMP 1}{CUSTOM 2 myAction 
myNode myServer} } -addMember {SERVER myServer myNode} }

以下のコマンドは、カスタム条件を使用してヘルス・ポリシーを作成します。

$AdminTask createHealthPolicy { -name myHealthPolicy -description "My Health Policy" -reactionMode SUPERVISE
-addCondition { -type CUSTOM -expression "ODRServerMetric_FromServerStart$errors  > 100L"  } 
-addAction {{HEAPDUMP 1}{CUSTOM 2 myAction myNode myServer} } -addMember {SERVER myServer myNode} }
カスタム条件の式は引用符で囲みます。

modifyHealthPolicy コマンド

modifyHealthPolicy コマンドは、既存のヘルス・ポリシーを変更します。
表 5. 初期引数
引数 説明
name (必須) 変更するヘルス・ポリシーの名前を指定します。
reactionMode ヘルス・ポリシーでのアクションを実行する前にランタイム・タスクを作成するか、アクションを自動化するかを指定します。 指定可能な値は SUPERVISE または AUTOMATIC です。
表 6. modifyCondition ステップの引数
引数 説明
型 (type) 条件のタイプを指定します。指定可能な値は、CUSTOM、AGE、WORKLOAD、MEMORY_LEAK、EXCESSIVE_MEMORY、EXCESSIVE_RESPONSE_TIME、EXCESSIVE_REQUEST_TIMEOUT、または STORM_DRAIN です。 各値には、指定が必要なさまざまなパラメーターがあります。
式 (expression) カスタム条件を使用している場合は、評価する副次式を指定します。
params
  • AGE
    • maxAge: 最大経過時間を指定します。
    • ageUnits: AGE パラメーターの単位のタイプを指定します。指定可能な値は、HOURS または MINUTES です。 デフォルトは HOURS です。
  • WORKLOAD
    • totalRequests: メンバーを再始動する前に処理する要求の合計を指定します。 この数は 1000 以上にする必要があります。
  • MEMORY_LEAK
    • level: メモリー・リークの検出レベルを指定します。 指定可能な値は、FASTNORMAL、または CONSERVATIVE です。 デフォルトは FAST です。
  • EXCESSIVE_MEMORY
    • timeOverThreshold: メモリー使用量超過条件に問題の期間を指定します。
    • timeUnits: timeOverThreshold 値の単位を指定します。指定可能な値は MINUTES または SECONDS です。デフォルトは MINUTES です。
    • memoryUsed: JVM プロセスに使用する、Java 仮想マシン (JVM) の最大ヒープ・サイズ表すパーセンテージを指定します。この値の範囲は、1 から 99 です。
  • EXCESSIVE_RESPONSE_TIME
    • responseTime: 長過ぎると見なされる平均応答時間を指定します。平均がこの値に達すると、メンバーが再始動します。
    • responseTimeUnits: 応答時間の時間単位を指定します。指定可能な値は、MINUTES、SECONDS、または MILLISECONDS です。
  • EXCESSIVE_REQUEST_TIMEOUT
    • timeoutPercent: 条件違反の原因となるタイムアウトした要求のパーセンテージに、しきい値を指定します。 この値の範囲は、1 から 99 です。
  • STORM_DRAIN
    • level: 検出レベルを指定します。指定可能な値は NORMAL または CONSERVATIVE です。 NORMAL の精度は若干劣りますが、ストーム・ドレーン条件を素早く検出できます。 CONSERVATIVE は最も正確ですが、ストーム・ドレーン条件の検出に比較的時間を要します。
表 7. removeAction ステップの引数
引数 説明
name 削除するヘルス・アクションの名前を指定します。name パラメーターはカスタム・アクションにのみ使用します。
type (必須) アクション・タイプを指定します。指定可能な値は、CUSTOM、HEAPDUMP、THREADDUMP、RESTART_SERVER、SET_MAINT_MODE、MAINT_MODE_BREAK、または MAINT_MODE_STOP です。
表 8. addAction ステップの引数
引数 説明
type (必須) アクション・タイプを指定します。指定可能な値は、CUSTOM、HEAPDUMP、THREADDUMP、RESTART_SERVER、SET_MAINT_MODE、MAINT_MODE_BREAK、または MAINT_MODE_STOP です。
name ヘルス・アクションの名前を指定します。name パラメーターはカスタム・アクションにのみ使用します。
node アクションを実行するノードを指定します。
サーバー アクションを実行するサーバーを指定します。
stepNum (必須) アクションを実行する順序を指定します。ステップ 1 から開始して、以降順次に完了してゆきます。
表 9. orderAction ステップの引数
引数 説明
name ヘルス・アクションの名前を指定します。name パラメーターはカスタム・アクションにのみ使用します。
型 (type) アクション・タイプを指定します。指定可能な値は、CUSTOM、HEAPDUMP、THREADDUMP、RESTART_SERVER、SET_MAINT_MODE、MAINT_MODE_BREAK、または MAINT_MODE_STOP です。
stepNum (必須) アクションを実行する順序を指定します。ステップ 1 から開始して、以降順次に完了してゆきます。
表 10. addMember ステップの引数
引数 説明
type (必須) メンバーのタイプを指定します。指定できる値は、CELL、CLUSTER、DYNAMIC_CLUSTER、SERVER、または ODR です。
name (必須) メンバーの名前を指定します。
node ノードの名前を指定します。 SERVER タイプを選択した場合、ノード名は必須です。

対話モードの使用例: バッチ・モードの使用例:
$AdminTask modifyHealthPolicy { -name myHealthPolicy -removeAction { -type HEAPDUMP } }

deleteHealthPolicy コマンド

deleteHealthPolicy コマンドは、指定されたヘルス・ポリシーを削除します。
表 11. deleteHealthPolicy コマンドの引数
引数 説明
name (必須) 削除するヘルス・ポリシー名を指定します。

バッチ・モードの使用例: 対話モードの使用例:

listHealthPolicies コマンド

listHealthPolicies コマンドはセル内の各構成済みヘルス・ポリシーをリストします。

createHealthAction コマンド

createHealthAction コマンドは、ヘルス・ポリシーの定義時に使用可能な新規のヘルス・アクションを作成します。
表 12. createHealthAction コマンドの引数
引数 説明
name (必須) ヘルス・アクションの名前を指定します。
Java アクション、またはそれ以外の任意のタイプの実行可能ファイルであるアクションを作成できます。
表 13. 非 Java ステップの引数
引数 説明
executable 実行可能ファイルのパスを指定します。 非 Java ステップの引数を指定する場合、この引数は必須です。
executableArgs 実行可能ファイルに渡す引数のストリング配列を指定します。
osNames コンマで区切られた、オペレーティング・システムのリストを指定します。 各オペレーティング・システムにアクションを適用する場合は null を指定します。 有効なオペレーティング・システム名は、windowsunix、および zos です。
workingDir ファイル・システム内の、コマンドの呼び出し元ロケーションを指定します。 非 Java ステップの引数を指定する場合、この引数は必須です。
usernameVar ユーザー名に変数を指定します。
userNameVal ユーザー名変数の値を指定します。
passwordVar パスワードに変数を指定します。
passwordVal パスワード変数の値を指定します。
表 14. Java ステップの引数
引数 説明
javaDir Java 実行可能ファイルのロケーション (例えば ${JAVA_HOME}) を指定します。変数またはパスを指定できます。
executableTargetType Java 実行可能ファイルに使用しているファイル・タイプを指定します。指定可能な値は EXECUTABLE_JAR または JAVA_CLASS です。
executable 実行可能ファイルのパスを指定します。Java ステップの引数を指定する場合、この引数は必須です。
exectuableArgs 実行可能ファイルに渡す引数のストリング配列を指定します。
osNames コンマで区切られた、オペレーティング・システムのリストを指定します。 各オペレーティング・システムにアクションを適用する場合は null を指定します。 有効なオペレーティング・システム名は、windowsunix、および zos です。
pidVarName Java プロセス ID 変数名を指定します。
workingDir ファイル・システム内の、コマンドの呼び出し元ロケーションを指定します。 Java ステップの引数を指定する場合、この引数は必須です。
usernameVar ユーザー名に変数を指定します。
usernameVal ユーザー名変数の値を指定します。
passwordVar パスワードに変数を指定します。
passwordVal パスワード変数の値を指定します。

バッチ・モードの使用例:

対話モードの使用例:

modifyHealthAction コマンド

既存のヘルス・アクションを変更する場合は、modifyHealthAction コマンドを使用します。
表 15. modifyHealthAction コマンドの引数
引数 説明
name (必須) 変更するヘルス・アクションの名前を指定します。
表 16. 非 Java ステップの引数
引数 説明
executable 実行可能ファイルのパスを指定します。
executableArgs 実行可能ファイルに渡す引数のストリング配列を指定します。
workingDir ファイル・システム内の、コマンドの呼び出し元ロケーションを指定します。
usernameVar ユーザー名に変数を指定します。
usernameVal ユーザー名変数の値を指定します。
passwordVar パスワードに変数を指定します。
passwordVal パスワード変数の値を指定します。
表 17. Java ステップの引数
引数 説明
javaDir Java 実行可能ファイルのロケーション (例えば ${JAVA_HOME}) を指定します。変数またはパスを指定できます。
executableTargetType Java 実行可能ファイルに使用しているファイル・タイプを指定します。指定可能な値は EXECUTABLE_JAR または JAVA_CLASS です。
executable 実行可能ファイルのパスを指定します。
executableArgs 実行可能ファイルに渡す引数のストリング配列を指定します。
pidVarName Java プロセス ID 変数名を指定します。
usernameVar ユーザー名に変数を指定します。
usernameVal ユーザー名変数の値を指定します。
passwordVar パスワードに変数を指定します。
passwordVal パスワード変数の値を指定します。
workingDir ファイル・システム内の、コマンドの呼び出し元ロケーションを指定します。

バッチ・モードの使用例:

$AdminTask modifyHealthAction { -name myAction -java { -javaDir c:¥java¥bin -executableTargetType EXECUTABLE_JAR
 -executable test.jar -executableArgs "{arg1}{arg2a arg2b}" -pidVarName pvn -workingDir c:¥workingDir } }

対話モードの使用例:

deleteHealthAction コマンド

deleteHealthAction コマンドは、ヘルス・アクションを削除します。
表 18. deleteHealthAction コマンドの引数
引数 説明
name (必須) ヘルス・アクションの名前を指定します。

バッチ・モードの使用例:

listHealthActions コマンド

listHealthActions コマンドは、セル内の定義済みの各ヘルス・アクションをリストします。

バッチ・モードの使用例:

executeHealthAction コマンド

executeHealthAction コマンドは、指定されたヘルス・アクションを実行します。
表 19. executeHealthAction コマンドの引数
引数 説明
name (必須) 実行するヘルス・アクションの名前を指定します。
node (必須) アクションを実行するノードを指定します。
server (必須) アクションを実行するサーバーを指定します。
セル (cell) ヘルス・アクションを実行するセルを指定します。
timeout ヘルス・アクションの実行に関するタイムアウト値を指定します。
variables 変数の java.util.Properties 値を指定します。

バッチ・モードの使用例:

対話モードの使用例:




関連概念
ヘルス管理
関連タスク
ヘルス管理の構成
ヘルス・ポリシーの作成
ヘルス・ポリシーのカスタム・アクションの作成
保守モードの設定
関連資料
保守モード管理用タスク
参照トピック    

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最終更新: 2009/09/17 16時33分25秒EDT
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