このタスクを使用して IBM® Enterprise Workload Manager™ を使用可能にし、
WebSphere® Virtual Enterprise をモニターします。
始める前に
このタスクを実行するには、IBM Enterprise Workload Manager ソフトウェアを
所有しており、インストールしている必要があります。インストール手順については、
IBM Enterprise Workload Manager インフォメーション・センターを参照してください。
このタスクについて
このタスクを実行することにより、オンデマンド・ルーター (ODR) は Application
Response Measurement (ARM) 呼び出しを送信し、応答時間を IBM Enterprise
Workload Manager™ に報告します。IBM Enterprise
Workload Manager™ は、応答時間情報を使用して
WebSphere Virtual Enterprise ドメインの内外の環境をモニターできます。詳しくは、
WebSphere Virtual Enterprise と IBM Enterprise Workload Managerを参照してください。
プロシージャー
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WebSphere Virtual Enterprise をインストールします。
詳しくは、製品のインストールおよび構成
を参照してください。
-
IBM Enterprise
Workload Manager にサービス・クラスとトランザクション・クラスを構成してください。
詳しくは、Enterprise Workload Manager インフォメーション・センターを参照してください。IBM Enterprise
Workload Manager に構成するサービス・クラスとトランザクション・クラスは、
WebSphere Virtual Enterprise に構成したどのサービス・クラスでも
オーバーライドします。
-
IBM Enterprise Workload Manager を構成して WebSphere Virtual Enterprise を管理します。
このステップを完了すると、WebSphere Virtual Enterprise に構成されたどのサービス・ポリシーも
無効になります。IBM Enterprise
Workload Manager は独自の構成済みサービスとトランザクション・クラスを
持っています。
-
IBM Enterprise Workload Manager
から ARM ライブラリーを WebSphere Virtual Enterprise 構成にコピーして
ください。
IBM Enterprise Workload Manager から ARM ライブラリーを install_root/bin ディレクトリーにインクルードしてください。このクラスの名前を記憶し、管理コンソールの情報を提供できるように
してください。
代わりに、アプリケーション・サーバーまた
は ODR Java™ 仮想マシン (JVM) に 2 つのカスタム・プロパティーを加えることもできます。まず、java.library.path カスタム・プロパティーを定義し、その値を IBM Enterprise
Workload Manager ライブラリー・パス、
例えば c:¥Program
Files¥IBM¥VE2¥EWLMMS¥classes¥ms に設定します。次に、ws.ext.dirs カスタム・プロパティーを作成して、IBM Enterprise Workload Manager に提供された ARM ライブラリー、
例えば c:¥Program Files¥IBM¥VE2¥EWLMMS¥classes¥ARM を含むフォルダーにその値を
設定します。
-
ARM 報告書作成を使用可能にします。
詳細については、WebSphere Application Server インフォメーション・センターにある
要求メトリックからのパフォーマンス・データの取得 のトピックを参照してください。
要求メトリック管理コンソール・ページで、
以下の設定を使用します。
- サーブレットや Web サービスなど、ARM 統計を報告する必要のある適切な
アプリケーション・コンポーネントを選択します。
- トレース・レベルの定義はオプションです。
- ARM トランザクション・ファクトリーの実装クラス名に IBM Enterprise Workload Manager ARM ファクトリー
の名前を入力してください。IBM Enterprise Workload Manager 用のトランザクション・クラス・ファクトリー名は、com.ibm.wlm.arm40SDK.transaction.Arm40TransactionFactory です。
-
他の層と、IBM DB2®、IBM HTTP Server などのアプリケーションで、
また WebSphere Application Server で実行中の
さまざまなコンポーネントのために ARM レポートを使用可能にしてください。
適切なコンポーネントを選択することにより、特定の WebSphere Application Server
コンポーネントで ARM インスツルメンテーションを使用可能にすることができます。
詳細については、WebSphere Application Server インフォメーション・センターにある
要求メトリックからのパフォーマンス・データの取得 のトピックを参照してください。ARM レポートの使用可能化についての詳細は、ご使用の特定層アプリケーション用の
製品文書を参照してください。
要求を WebSphere Virtual Enterprise 層に送る層はすべて、IBM Enterprise
Workload Manager と WebSphere Virtual Enterprise の間の対話を円滑にするため、ARM が使用可能になっている必要があります。WebSphere Virtual Enterprise 層から要求を受信する層はいずれも ARM 対応である
必要はありませんが、これらの層で ARM を使用可能にすることが
強く推奨されます。
-
IBM Enterprise
Workload Manager で WebSphere Application Server と WebSphere Virtual Enterprise を使用可能にするには、WebSphere Application Server の server.policy ファイルを手動で更新します。
すべてのアプリケーション・サーバーとオンデマンド・ルーターのために、
server.policy ファイルを更新する必要があります。 server.policy
ファイルについての詳細は、WebSphere Application Server のインフォメーション・センターにある
server.policy ファイル・アクセス権 のトピックを参照してください。
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IBM Enterprise Workload Manager が現在モニターしているすべてのアプリケーションとサーバーを再始動してください。
結果
このタスクを完了後、WebSphere Virtual Enterprise インフラストラクチャーにあるオンデマンド・ルーターは、
要求に対する応答時間を報告する ARM 呼び出しを開始します。
このため IBM Enterprise
Workload Manager は WebSphere Virtual Enterprise 環境をモニターできます。