ヘルス条件に違反したときに使用できるカスタムの修正タスクを定義するには、
カスタム・アクションを使用します。
始める前に
ヘルス条件に違反したときに実行する Java™ または非 Java の
実行可能ファイルを作成します。以下の例のように、実行可能ファイル内の環境変数を使用すると、ヘルス・アクションの影響を受けるセル、ノード、およびサーバーを表示できます。
#!/bin/sh
echo "The sick server is "
echo $server
echo " which is on node "
echo $node
echo " which is a part of cell "
echo $cell
このタスクについて
デフォルトでは、ヘルス条件に違反したときに実行するアクションとして、
サーバーの再始動、スレッド・ダンプの取得、またはヒープ・ダンプの取得を
定義できます。ヘルス条件に違反したときに実行するアクションをより具体的にする必要がある場合は、
カスタム・アクション を作成します。カスタム・アクションは、
Java または非 Java のプロセス定義からなり、デプロイメント・マネージャー、
ヘルス条件に違反したサーバーをホストしているノード、
ヘルス管理コントローラーが実行されているノード、または指定したノードで
実行できます。
ヘルス・ポリシーを作成する前に、カスタム・アクションを
作成します。ヘルス・ポリシーを定義する場合は、カスタム・アクションを、
ヘルス条件に違反したときに実行するアクション計画の一部として選択します。
また、ヘルス・ポリシー作成ウィザードでアクション計画を作成するときに
カスタム・アクションを定義することもできます。
1 つのヘルス・ポリシーに複数のカスタム・アクションがある場合、カスタム・アクションを更新すると、ヘルス・コントローラー・ランタイムが、管理コンソール構成と同期しなくなる可能性があります。複数のカスタム・アクションを含むポリシーのカスタム・アクションを追加、削除、または変更する場合は、変更を保存後、ヘルス・コントローラーを開始して、停止してください。
プロシージャー
-
Java アクション・タイプまたは非 Java アクション・タイプを選択します。
管理コンソールで、と
クリックします。作成するアクションのタイプを選択します。
-
カスタム・アクション・プロパティーを定義します。
非 Java および Java の実行可能ファイルを実行する
ヘルス・アクションの場合。
- アクションの名前、完全修飾パスと実行可能ファイル名、および実行可能ファイルに受け渡す引数を指定します。
- 必要な場合、ユーザー名およびパスワードに変数を指定し、実行可能ファイルの実行時にユーザー名およびパスワードとして実際に渡す値を指定します。
- 実行可能ファイルが実行できるオペレーティング・システムを指定します。
- 実行可能ファイルを実行する作業ディレクトリーの完全修飾パスを指定します。
Java 実行可能ファイルを実行するヘルス・アクションの場合、以下のプロパティーも指定する必要があります。
- Java 実行可能ディレクトリーの場所を指定します。
- ターゲットのタイプ (Java クラスまたは実行可能な Java アーカイブ
(JAR) ファイル) を指定します。
- プロセス ID (PID) ファイル名を保管する環境変数を指定します。
PID ファイル名は WebSphere® 変数に保管されています。
後のステップで
この変数を作成できるように、変数の名前を覚えておきます。
例えば、ログ収集用の logCollector.sh という名前の実行可能ファイルがあるとすると、カスタム・アクションとして以下の値を入力することになります。
- 名前: LogCollect
- 実行可能ファイル: /opt/mws/bin/logCollector.sh
- 実行可能引数: なし
- オペレーティング・システム: UNIX
- 作業ディレクトリー: /opt/mws/bin/
-
カスタム・アクションを保存します。
-
ヘルス・アクションが Java 実行可能ファイルを実行している場合、
PID ファイル名環境変数を作成してください。
PID ファイル名は、サーバー操作を実行する PID ファイルの場所を
指定します。PID ファイル名変数を定義するには、
または とクリックします。ヘルス・アクション・パネルで入力した変数と同じ名前を入力し、値には PID ファイルの完全修飾ロケーション
または可変修飾ロケーションを入力します。
結果
ヘルス・ポリシーのアクション計画に追加できるカスタム・アクションが
作成されました。
次に実行する作業
ヘルス・ポリシーを作成します。管理コンソールで、と
クリックします。