WebSphere Extended Deployment Compute Grid, Version 6.1.1
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows,


バッチ・データ・ストリーム

バッチ・データ・ストリーム (BDS) は Java のオブジェクトであり、 バッチ・ステップによって処理されるデータ・ストリームのために抽象化層を提供します。 バッチ・ステップは、それに関連したゼロまたはそれ以上の BDS オブジェクトを持つことができます。 Compute Grid エンドポイントは、 ランタイムにバッチ・ステップに関連した BDS を使用可能にします。 また、Compute Grid エンドポイントは、 バッチ固有のコールバックを呼び出して BDS のライフサイクルの管理も行います。

BDS オブジェクトは com.ibm.websphere.batch.BatchDataStream インターフェースを実装します。 このインターフェースは、どのサーバーでも使用可能です。 実装オブジェクトは、例えば、ファイル、データベースなど、 どのタイプのデータ・ソースからもデータを検索できます。 BatchDataStream インターフェースのコールバック・メソッドは、 Compute Grid エンドポイントがランタイムで BDS を管理できるようにします。 BDS の主要な機能の 1 つは、ストリームにおける現在位置を Compute Grid エンドポイント に伝達できること、 およびデータ・ストリームの特定の位置に自身を配置できることです。 この機能によって、Compute Grid エンドポイントは バッチ・ステップが、どれだけの量のデータを処理したのかを (Compute Grid エンドポイントデータベースに) 記録することができます。 この情報は、すべてのチェックポイントで記録されます。したがって、 ジョブがキャンセルされた場合や、リカバリー可能な方法で失敗した場合、 Compute Grid エンドポイントは、データ・ストリームの記録された位置からバッチ・ジョブを再開できます。

以下の main メソッドが、BatchDataStream インターフェースに対して存在します。 追加情報については、BatchDataStream インターフェースの API を参照してください。

BatchDataStream インターフェースには、データの検索または書き込みのためのメソッドはありません。 バッチ・ステップが BDS オブジェクトの読み取りや書き込みを行うために呼び出す、 インターフェース上に定義された getNextRecord および putNextRecord メソッドはありません。 データをバッチ・ステップと BDS オブジェクト間で引き渡すためのメソッドは、BDS オブジェクトの実装に任せられています。 バッチ・データ・ストリームの実装方法の例を参照するには、 この製品がサポートするバッチ・サンプルをご覧ください。

トランザクション環境

BDS オブジェクトのすべてのメソッドは、 グローバル・トランザクション内で呼び出されます。BDS ではなく Compute Grid エンドポイントによってトランザクションが所有されるため、 BDS オブジェクトに対してすべての連続メソッド呼び出しが同じトランザクション内で起こる保証はありません。




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最終更新: 2009/09/17 16時38分56秒EDT
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