データベース層についての有用な情報にアクセスするためには、まずパフォーマンス・モニター用に WebSphere® Virtual Enterprise を構成する必要があります。データベース層のパフォーマンス・モニターによって、中央演算処理装置の使用率、平均応答時間、およびスループットを参照することができます。パフォーマンス・モニターで提供される情報は、ボトルネックの検出および防止に有用です。
このタスクについて
ノードに DB2 または Oracle データベースをインストールし、拡大されたプロファイルを指定して WebSphere Virtual Enterprise をインストールした後は、パフォーマンス・モニター用にデータベース層を構成することができます。データベース層をモニターすると、ボトルネックが原因でシステムの応答時間が遅くなるのを防ぐために必要な情報が提供されます。
プロシージャー
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WebSphere Application Server 構成にデータベース・サーバーを作成します。
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新規汎用サーバーを作成して、DB2Instance1 などの名前を付けます。
リストからデータベース・ノードを選択します。
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「Generic Servers」>「DB2Instance1」をクリックします。
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「追加プロパティー」の下で「プロセス定義」>「Java™ 仮想マシン」>「カスタム・プロパティー」をクリックします。
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次のエントリーを追加します。
GENERIC_SERVER_TYPE = DBSERVER
GENERIC_SERVER_SUB_TYPE = DB2 (for DB2) or ORACLE (for Oracle)
INSTANCE_NAME = name of database instance (DB2) or SID (Oracle)
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Java Database Connectivity (JDBC) モニター用のデータ・ソースの構成
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「リソース」>「JMS Providers」>「JDBC プロバイダー」>「Database_server_name」>「データ・ソース」>「Data_source_name」>「Customer properties」をクリックします。
プロパティー dbServerName = 汎用サーバー名、例えば DB2Instance1 などを追加します。
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使用するデータベース・タイプおよび Java
database connectivity (JDBC) のドライバー・タイプに応じて、以下のステップに従います。
- タイプ 2 DB2 データ・ソースの場合。サーバー上のデータベース名がローカル DB2 クライアント上で使用されたデータベース・エイリアス名と異なる場合は、以下のアクションを実行してください。データ・ソース構成パネル上の「データベース名」フィールドにエイリアス名を指定します。「追加プロパティー」の下で「カスタム・プロパティー」をクリックします。データベース・サーバーの値にデータベース名を設定して、リモート・データベース名カスタム・プロパティーを追加します。
- Oracle データ・ソースの場合: データベース名が接続 URL に表示されない場合は、「追加プロパティー」の下で「カスタム・プロパティー」をクリックします。
データベース名プロパティーの値を Oracle データベースの名前に設定します。
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JDBC 統計収集用 Performance Monitoring Infrastructure (PMI) を使用可能にします。
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「モニターおよびチューニング」>「Performance Monitoring Infrastructure
(PMI)」をクリックします。
これによりセル内のサーバーのリストが表示されます。
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データ・ソースを持つリスト内の各サーバーに対して、次を実行します。
- サーバー名をクリックします。
- 「構成」パネルで、「Performance Monitoring Infrastructure (PMI) を使用可能にする」チェック・ボックスにチェック・マークを付けます。「現在モニターされている統計セット」を「拡張」または「すべて」に設定します。
ただし、現在モニターされている統計セットが「カスタム」に設定されており、それ以上のパフォーマンスを求める場合、「カスタム」レベルで JDBC カウンターを使用可能にします。
結果
これでご使用のシステムでは、JDBC を含む WebSphere Virtual Enterprise コンポーネントの拡張モニターをご利用いただけます。ランタイム・トポロジーからデータベースを参照することができます。