プロファイル作成およびロギング・ツール - リリース情報

1.0 概要
2.0 サポートされるソフトウェアと仕様
3.0 制限
   3.1 セキュリティー・フィーチャーを使用できない
   3.2 Linux の Agent Controller のアップグレード
   3.3 Agent Controller が AIX で開始できないことがある
   3.4 インストールおよびアンインストール中のその他のエラー
   3.5 メモリー不足エラー
4.0 既知の問題
   4.1 トレース・ファイルのオープンと表示
   4.2 ログ・ファイルのインポート
   4.3 ログ対話ビューでのサイズの大きいファイルの表示
   4.4 ログ対話ビューで無視された自己参照呼び出しの隠蔽
   4.5 エージェント対話ビューおよびプロセス対話ビューのサポート
   4.6 Solaris からのログ・ファイルのインポート
   4.7 非 ASCII 文字を含むログ・ファイルをインポートできない
   4.8 スタンドアロン WebSphere Application Server 5.0.2 のプロファイルを作成できない
   4.9 エージェントを再接続した後での重複メソッドおよびクラス・データ
   4.10 IBM HTTP Server 1.3.26.2 がインポート・ウィザードにリストされていない
   4.11 起動または接続後にエージェント・プロパティーを変更できない

1.0 概要

このリリース情報では、ワークベンチのプロファイル作成およびログ作成パースペクティブ (ログ・ビューを含む) で使用可能な、パフォーマンスとメモリーのプロファイル作成ツールおよび分析ツールについて説明します。

その他の資料ソース


サンプルを使用するためのガイド
「ログおよびトレース・アナライザー (Log and Trace Analyzer)」から、「ファイル (File)」>「新規 (New)」>「例... (Example...)」と呼び出し、「ログ・アナライザーと相関のサンプル (Log Analyzer and Correlation sample)」ツリー・ビューを選択します。「Apache ログ相関/アナライザーのサンプル (Apache Log Correlation/Analyzer Samples」メニュー項目を選択し、「次へ (Next)」ボタンをクリックします。次に、「完了 (Finish)」ボタンをクリックします。サンプルが自動的に作成されます。


パーサー、相関エンジン、および分析エンジンを作成するためのガイド
これらのガイドは、http://dev.eclipse.org/viewcvs/indextools.cgi/~checkout~/hyades-home/docs/doc.htmlで入手できます。

2.0 サポートされるソフトウェアと仕様

Java アプレットのプロファイル作成
Eclipse で作成された Java アプレットのプロファイルを作成するには、次のようにします。

1. 「実行 (Run)」メニューを使用して、「実行... (Run...)」を選択する。
2. 「Java アプレット (Java Applet)」を選択し、「新規 (New)」をクリックする。
3. 「引き数 (Arguments)」タブを選択する。
4. 「VM の引き数 (VM arguments)」で以下を指定する。-XrunpiAgent:server=controlled
5. 「実行 (Run)」をクリックする。プロセスに接続するまでアプリケーションは実行しないことに注意してください。
6. 「プロファイル作成およびロギング (Profiling and Logging)」パースペクティブに切り替える。
7. 「プロファイル (Profile)」メニューを使用して、「接続 (Attach)」->「Java プロセス (Java Process)」を選択する。
8. ウィザードを使用してプロセスに接続する。
9. エージェントのモニターを開始する。この時点では、アプリケーションが開始しているはずです。
プロセスは、イネーブル・モードでプロファイル作成可能であることにも注意してください。詳しくは、RAC の資料を参照してください。

README ファイル Working with the Hyades Apache Commons Logging Sample では、実行ステップ・セクションのステップ 3 に正しいロギング・エージェント名が指定されていません。 ロギング・エージェントの正しい名前は org.eclipse.hyades.logging.commons.sample.HyadesLoggingCommonsSample です。

3.0 制限

3.1 セキュリティー・フィーチャーを使用できない

IBM Agent Controller のセキュリティー・フィーチャーは使用できません。インストール中に、セキュリティーを使用可能にする、あるいはオンにするようプロンプトで要求された場合は、「使用不可 (Disable)」または「いいえ (No)」を選択してください。

3.2 Linux の Agent Controller のアップグレード

Linux で Agent Controller を 5.0.1 またはそれよりも前のバージョンからアップグレードする場合は、最初に次のようなコマンドを入力して、そのバージョンをアンインストールする必要があります。

rpm -e ibmrac-5.0.1-0
古いバージョンをアンインストールした後、次のコマンドを使用して新規バージョンをインストールできます。
rpm -U ibmrac-5.1.0-0.i386.rpm

3.3 Agent Controller が AIX で開始できないことがある

Agent Controller が AIX で開始できず、次のメッセージが表示されることがあります。

RAServer failed to start.
これは通常、TCP/IP ポート 10002 がシステムで実行中の別のプロセスで使用されているか、 または Agent Controller がちょうど停止されていた場合に起こります。

回避策: 別のプロセスがポート 10002 を使用している場合は、serviceconfig.xml ファイルを編集してポート番号を変更することができます。これについては、資料に記載されています。

3.4 インストールおよびアンインストール中のその他のエラー

インストールまたはアンインストール中にエラーを検出する場合は、実行中のプロセスによって Agent Controller のオブジェクト・ファイルがロードされるためだと考えられます。オブジェクト・ファイルを変更できるか確かめるには以下を行なってください。

  1. ワークベンチをシャットダウンする。
  2. Java Profiling Agent または J2EE Request Profiler のいずれかを含むすべての java.exe プロセスを終了する。
  3. 「サービス」ウィンドウをクローズする。

3.5 メモリー不足エラー

大量のデータを扱っていると、ワークベンチがメモリーを使い尽くす場合があります。これは、使用している JRE に応じて、様々な段階で発生します。たとえば、ある場合では、SUN 1.4.1 は IBM 1.3.1 または IBM 1.4.1 よりも早くメモリー不足になります。

回避策: -Xmx JVM 引き数を使用して、ヒープ割り振りを増やしてください。-Xmx200M をお勧めしますが、マシンの構成およびアプリケーションの要件によっては、大量のヒープが必要になる場合があります。

4.0 既知の問題

4.1 トレース・ファイルのオープンと表示

ログ・アナライザーのトレース出力形式を使用して生成された WebSphere Application Server のトレース・ファイルを、ロギング・ツールを使ってオープンし、表示することはできません。

:回避策: ロギング・ツールを使ってトレース・ファイルをオープンし、表示する場合は、WebSphere Application Server のトレース出力形式を Basic または Advanced に設定してから生成します。

4.2 ログ・ファイルのインポート

25MB までのログ・ファイルは、ワークスペースにインポートし、ログおよびトレース・アナライザーで開くことができます。ログ・ファイルのオープンに要する時間は、ファイル内のログ・レコードの数によって異なり、「メモリー不足」例外が発生することもあります。

回避策: 次のようにして Eclipse を開始し、メモリーを増やしてください。

"eclipse.exe -vmargs -Xmx800M" または、マシンに物理メモリーを追加します。

4.3 ログ対話ビューでのサイズの大きいファイルの表示

ログ対話ビューに表示されるログ・ファイルのサイズが大きくなると、シーケンス・ダイアグラムの概要にはログ・ファイルは表示されません。「概要 (Overview)」ボタンは、ビューの下部から上部に移動できますが、ビュー自体は幅がありません。

回避策: ありません。

4.4 ログ対話ビューで無視された自己参照呼び出しの隠蔽

自己参照呼び出しを隠蔽するためのオプションが、シーケンス・ダイアグラム・ビュー (「ウィンドウ (Window)」>「設定 (Preferences)」>「プロファイル作成およびロギング (Profiling and Logging)」>「シーケンス・ダイアグラム (Sequence Diagram)」) の「設定 (Preferences)」ページにありますが、ログ対話ビューでは無視されます。

回避策: ありません。

4.5 エージェント対話ビューおよびプロセス対話ビューのサポート

エージェント対話ビューおよびプロセス対話ビューは、ログ・ファイルのシーケンス・ダイアグラム・ビューからは使用できません。

回避策: ありません。

4.6 Solaris からのログ・ファイルのインポート

ログ・ファイルを Solaris から適切にインポートすることはできません。

回避策: ありません。Solaris ドライバーが不安定なため、近い将来アップデートが提供される予定です。

4.7 非 ASCII 文字を含むログ・ファイルをインポートできない

ログ・ファイルの内容に非 ASCII 文字 (たとえば、0xFF 0xFB ... ) が含まれている場合は、そのログ・ファイルを適切にインポートすることができません。

回避策: これらの非 ASCII 文字をログ・ファイルから除去してください。

4.8 スタンドアロン WebSphere Application Server 5.0.2 のプロファイルを作成できない

この製品に組み込まれているアプリケーション・サーバーを使用していない限り、WebSphere Application Server バージョン 5.0.2 のプロファイル作成はハングまたはクラッシュします。

対応策: この製品の一部でない WebSphere Application Server バージョン 5.0.2 インスタンスのプロファイルを作成する場合は、WebSphere Support に連絡してフィックスを入手する必要があります。 詳しい情報は、こちらにあります。

4.9 エージェントを再接続した後での重複メソッドおよびクラス・データ

同じプロジェクトおよび同じモニターの宛先で同じエージェントに再接続すると、重複したクラスおよびメソッドが報告されます。

エージェントを別のリソースに接続したい場合、「エージェントからの切り離し (Detach from Agent)」が便利です。

回避策:モニターの一時停止 (Pause Monitoring)」を選択してプロファイル・データの収集を停止し、その後「モニターの開始 (Start Monitoring)」を再度選択してプロファイル作成を再開します。

4.10 IBM HTTP Server 1.3.26.2 がインポート・ウィザードにリストされていない

The IBM HTTP Server バージョン 1.3.26.2 が、サポートされるログ・フォーマットとしてインポート・ウィザードにリストされていません。 このサーバーは、WebSphere Application Server バージョン 5.0.2 で使用されます。 1.3.26.1 を使用してログを IBM HTTP Server 1.3.26.2 から正常にインポートすることができます。

4.11 起動または接続後にエージェント・プロパティーを変更できない

起動または接続によってエージェントが作成されると、オプションやフィルターなどのエージェント・プロパティーの変更内容を適用できません。

対応策: 新規のオプションとフィルターを使ってエージェントを切り離し別のモニターに再接続してください。

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