XML ツール - リリース情報

1.0 概要
2.0 前のリリースからの変更点
3.0 制限
   3.1 XSL 変換およびデバッグ
4.0 既知の問題
   4.1 大きな XML ファイルをオープンすると、ワークベンチが突然クローズする場合がある
   4.2 「XML to SQL」では、BLOB、CLOB、および Binary データ・タイプはサポートされない
   4.3 「XML to SQL」は、不適切な日付または時刻形式に対して SQLException をスローする
   4.4 アラビア語/ヘブライ語マシンでデータベース・テーブルから XML スキーマを生成する
   4.5 DBCS マシンで DB2 XML Extender 用の Test Harness および DAD ファイルを生成する
   4.6 DBCS 文字を含むデータベース・テーブルから XML スキーマを生成する
   4.7 無限ループを持つ XSL スタイルシートを XML ファイルに適用する
   4.8 XML カタログ設定がリモート XSL ランチャーで認識されない
   4.9 「XHTML から XML データを抽出」オプションを使用せずに XHTML テンプレート用の XSL を生成する
   4.10 再ロードしても RMX および XMX エディターに変化がない
   4.11 妥当性検査と未解決の URI
   4.12 Bean に同じパラメーター名のメソッドがある場合に Java Bean XML/XSL クライアント・ウィザードを使用する際の問題
   4.13 XML スキーマまたは DTD ファイルの生成時に発生する可能性のある BiDi エンコードに関する問題
   4.14 リモート XML 変換をトレース中に XSL 変換出力ビューが空になっている
   4.15 XML スキーマでネーム・スペースを名前変更すると新規のネーム・スペースが作成される
   4.16 XML エディターでのペイントの問題
   4.17 XSL デバッグおよび変換ウィザードの使用中、または XML ディジタル・シグニチャーの作成中に外部ツール・エラーが発生する
   4.18 XSL デバッガーがブレークポイントで使用可能/使用不可フラグを無視する

1.0 概要

以下の XML 開発環境ツールが WebSphere Studio で使用可能です。XML エディター、DTD エディター、XML スキーマ・エディター、XSL エディター、XSL デバッグおよび変換ツール、XML から XML へのマッピング・エディター、および RDB から XML へのマッピング・エディター (これを使用して DB2 XML エクステンダー用の DAD ファイルを生成することができる)。 また、任意の JDBC データベース、XML セキュリティー・サポート、XPath 式ウィザード、および多くのジェネレーター (たとえば、Java Bean からの XML DOM/XSL 生成、XHTML ファイルからの XSL/XML 生成、など) から XML データを保管および検索するための Java クラス・ライブラリーとウィザードも含まれています。

2.0 前のリリースからの変更点

WebSphere Studio バージョン 5.1 について、以下の機能拡張が行われました。

3.0 制限

3.1 XSL 変換およびデバッグ

XML /XSL ファイルのパスおよびファイル名に非 ASCII 文字が含まれていると、XSL デバッグおよび変換が正しく機能しないことがあります。

4.0 既知の問題

4.1 大きな XML ファイルをオープンすると、ワークベンチが突然クローズする場合がある

XML エディターを使用して大きなファイルをオープンする際には注意が必要です。 ワークベンチのメモリー制限を超えると、ワークベンチはデータを保管せずに突然クローズします (警告またはエラー・メッセージは表示されません)。 XML ファイル内のエレメント数 (サイズではありません) は、必要なメモリー量を示す一番良い指標です。また、メモリー必要量は、ワークベンチでほかに何がオープンしているかによっても異なります。 場合によっては 15 メガバイトのファイルをオープンすることもできますが、1 メガバイトのファイルでも 問題が発生することがあります。 したがって、大きな XML ファイルをオープンする場合は、その前にすべてのデータをワークベンチで保管することをお勧めします。

: WebSphere Studio に割り振る最大メモリーは、変更することができます。詳しくは、Workbench README を参照してください。

4.2 「XML to SQL」では、BLOB、CLOB、および Binary データ・タイプはサポートされない

列型が Binary、BLOB、または CLOB の場合は、XML to SQL はデータベース表を正しく更新しません。 これは、INSERT および UPDATE アクションについても当てはまります。

4.3 「XML to SQL」は、不適切な日付または時刻形式に対して SQLException をスローする

データ型 Date、Time、または Timestamp の列を持つデータベース表を更新するときに、入力 XML ソースのストリング値がターゲット・データベース製品によって受け入れられない場合は、XML to SQL ウィザードまたは xmltosql および sqltoxml JAR ファイルが SQLException をスローすることがあります。 日時形式は各製品ごとに少しずつ異なります。SQL 照会ビルダーを使用して、これらの型の正しい形式を変別することができます。

4.4 アラビア語/ヘブライ語マシンでデータベース・テーブルから XML スキーマを生成する

データベース・テーブルから XML スキーマ・ファイルを生成する場合、「ファイルの終わりが早すぎます。 (Premature end of file.)」というエラー・メッセージが「タスク (Tasks)」ペイン (特にアラビア語/ヘブライ語プラットフォームの) に現れることがあります。

それでもスキーマ・ファイルは正しく生成されます。 指定したターゲット・ワークスペース・フォルダーを最新表示してから、ファイルを XSD エディターで開いてください。

4.5 DBCS マシンで DB2 XML Extender 用の Test Harness および DAD ファイルを生成する

Windows でテスト・ハーネス・ファイルを生成している場合に CRLF を使用しなければならなくなると、生成されたバッチ・ファイルは CR を行区切り文字として使用します。 そのため、ファイルは正しく機能しません。 その場合は、メモ帳などのテキスト・エディターを使って行区切り文字を手動で挿入してください。

また、正しく実行するためには、DAD ファイルもプラットフォームのデフォルトのエンコード方式で生成しなければなりません。 XML ファイル設定エディターから適切なエンコード値を選択してこれを行うことはできません。

4.6 DBCS 文字を含むデータベース・テーブルから XML スキーマを生成する

全幅のアルファベットおよび数字を使用した名前を含むデータベース表から XML スキーマを生成すると、タスク・ビューにエラーが表示されます。 DBCS 文字を含むデータベース表および列名を使用しないことをお勧めします。

4.7 無限ループを持つ XSL スタイルシートを XML ファイルに適用する

XML ファイルに適用する XSL スタイルシートに無限ループがあると、以下のようなエラー・メッセージを受け取る場合があります。
Xalan dies with a java.lang.StackOverflowError,
most likely due to deep recursion
.

スタイルシートを修正してから変換を再実行してください。 スタイルシートを修正しないですぐに変換を再実行すると、 別のエラー・メッセージを受け取ります。仮想マシンの別の場所でメモリー・エラーが発生した可能性があります。 この場合、WebSphere Studio をクローズして再始動し、XSL スタイルシートを修正して問題を解決してください。

4.8 XML カタログ設定がリモート XSL ランチャーで認識されない

XSL ファイルを DTD または XSD ファイルを含む XML ファイルに対して適用する際、 XSL デバッガーをローカルの XSL プロセスで起動すると、XML カタログに含まれるすべての設定が維持されます。

XSL ファイルが外部の Java Bean を呼び出し、XSL デバッガーをリモート XSL プロセスで起動しなければならない場合、 XML カタログでの URI からキーへのマッピングは維持されることはなく java.io.FileNotFound 例外を受け取ります。

これを回避するには、XML ファイルを変更して、含まれている DTD または XSD が直接 (つまり、XML カタログを通さずに) 検出されるようにしてください。

4.9 「XHTML から XML データを抽出」オプションを使用せずに XHTML テンプレート用の XSL を生成する

データがすでに XML ファイルに保管されているとき、ユーザーは「XHTML から XML データを抽出」オプションを選択せずに、「XHTML テンプレートのための XSL」ウィザードを呼び出します。

現在の制限のため、ウィザードで生成された dataLogic ファイルを手作業で編集して、 変換の対象であるその XML ファイルに固有のデータ関連ロジックを指定しなければなりません。 サンプルの dataLogic ファイルは「XSL からの XML および HTML」のサンプル・プロジェクトに含まれています。

データ関連のロジック・ファイルを手作業で編集しない場合は、XSL ファイルはデータを何も含まないスケルトン HTML ファイルを作成します。

4.10 再ロードしても RMX および XMX エディターに変化がない

編集対象のファイルの内容がディスク上で変更されたときにプロンプトで表示される再ロード・オプションは、何も行いません。 これは特にチーム・サポートにとっては注意すべき点です。 ユーザーがファイルをチェックアウトし、ファイルのコンテンツがエディターのものと異なっているとき、 エディターは再ロードするようプロンプトを出します。ただし再ロードしても何も起きません。 この場合には、RMX または XMX セッションをクローズしてから再オープンし、新たにチェックアウトされたファイルを編集してください。

4.11 妥当性検査と未解決の URI

解決できない URI (例: DOCTYPE 宣言の中など) があった場合の XML パーサーの振る舞いは、致命的入出力エラーを報告してその後の処理を停止することです。 未解決の URI は、構文エラーや意味エラーとしては表示されないため、パーサーは処理を行いません。 原則的には、文書はチェックされないままになります。

4.12 Bean に同じパラメーター名のメソッドがある場合に Java Bean XML/XSL クライアント・ウィザードを使用する際の問題

Java Bean XML/XSL クライアント・ウィザードでは、 Bean に同じパラメーター名を持つメソッドがあると、入力フォームのフィールドも同じ名前で生成されます。

この問題に対しては、メソッド・パラメーターの名前を変更して、Bean の生成に使用するメソッドのパラメーターに名前の重複が ないようにしてください。

4.13 XML スキーマまたは DTD ファイルの生成時に発生する可能性のある BiDi エンコードに関する問題

ヘブライ語またはアラビア語のエレメントを含む DTD ファイルから XML スキーマを生成したり、ヘブライ語またはアラビア語のエレメントを含む XML スキーマから DTD を生成したりする場合、特定のエレメント名が、対応する 16 進数のヘブライ語とアラビア語のエンコード値でエンコードされることがあります。 この問題を回避するには、生成を実行する前に、元の DTD または XML スキーマ・ファイルのエンコード属性を UTF-8 に変更してください。 つまり、XML 宣言は以下のようになります。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

影響されるエンコード値は以下のとおりです。

4.14 リモート XML 変換をトレース中に XSL 変換出力ビューが空になっている

リモート・アプリケーションで起動された XSL 変換をトレースしているときに、XSL デバッグ・パースペクティブの XSL 変換出力ビューが出力を一切表示しません。

4.15 XML スキーマでネーム・スペースを名前変更すると新規のネーム・スペースが作成される

XML スキーマのターゲット・ネーム・スペースを変更すると、接頭部 Q1 を持つ新規のネーム・スペースが作成されます。 これを回避するには、まず、グローバル・エレメントと型を文書の先頭に移動します (それらが実際に参照される前に)。 次に、ターゲット・ネーム・スペース変更を適用します。

4.16 XML エディターでのペイントの問題

XML エディターでペイントまたは最新表示の問題が発生することがあります。

4.17 XSL デバッグおよび変換ウィザードの使用中、または XML ディジタル・シグニチャーの作成中に外部ツール・エラーが発生する

Linux で XSL デバッグおよび変換ウィザードを使用している場合に、「XSL ランチャーの選択 (Select XSL Launcher)」ページで「リモート XSL アプリケーション (Remote XSL application)」を選択すると、javaw エラーが発生することがあります。

また、XML ディジタル・シグニチャーを作成しようとすると、キーツール・エラーになることがあります。

これらのエラーを解決するには、JAVA_HOME\bin へのパスを PATH 環境変数に追加する必要があります。 このパスは、「Windows」>「設定 (Preferences)」>「インストール済み JRE 設定 (Installed JRE preferences)」で指定されたデフォルトの JRE から入手します (たとえば、WS_installdir\eclipse\jre\bin)。

4.18 XSL デバッガーがブレークポイントで使用可能/使用不可フラグを無視する

XSL エディターのポップアップ・メニューから「ブレークポイントを使用可能にする (Enable Breakpoint)」および「ブレークポイントを使用不可にする (Disable Breakpoint)」を選択できますが、XSL デバッガーはブレークポイントの「使用可能/使用不可 (Enabled/Disabled)」フラグを無視します。

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