Application Response Measurement 計測機能サポート

このアダプターは、Application Response Measurement アプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) との互換性があります。この API によって、アプリケーションの可用性、サービス・レベル・アグリーメント、およびキャパシティー・プランニングを管理することができます。ARM を備えたアプリケーションは、IBM Tivoli Monitoring for Transaction Performance に参加することができ、これにより、トランザクションのメトリックに関するデータの収集および検討が可能です。

必要なソフトウェア

ARM が作動するためには、アダプターに必要なソフトウェア前提条件に加え、以下のソフトウェアがインストールされていなければなりません。

今回のリリースでサポートされるどの統合ブローカーを使用しても、Application Response Measurement サポートが使用可能です。

注:
Application Response Measurement 計測機能は、HP-UX (すべてのバージョン) および Red Hat Linux 3.0 を除き、このリリースの IBM WebSphere Business Integration Adapters でサポートされるすべてのオペレーティング・システムでサポートされています。

Application Response Measurement の使用可能化

ARM 計測機能は、Connector Configurator 内の標準プロパティー TivoliMonitorTransactionPerformance を「True」に設定することによって、使用可能になります。デフォルトでは、標準では、ARM サポートは使用不可です。(詳細については、本書の付録『標準構成プロパティー』を参照してください。)

トランザクションのモニター

ARM が使用可能である場合、モニターされるトランザクションは、サービス要求およびイベント・デリバリーです。トランザクションは、サービス要求またはイベント・デリバリーの開始から、サービス要求またはイベント・デリバリーの終了まで計測されます。Tivoli Monitoring for Transaction Performance コンソールに表示されるトランザクションの名前は、SERVICE REQUEST または EVENT DELIVERY のいずれかで始まります。名前の次の部分は、ビジネス・オブジェクト動詞 (CREATERETRIEVEUPDATE または DELETE など) になります。名前の最後の部分は、「EMPLOYEE」などのビジネス・オブジェクト名になります。例えば、従業員作成のイベント・デリバリー用のトランザクションの名前は、EVENT DELIVERY CREATE EMPLOYEE のようになります。別の例としては、SERVICE REQUEST UPDATE ORDER のようになります。

以下のメトリックは、デフォルトで、サービス要求またはイベント・デリバリーの各タイプごとに収集されます。

ユーザー (または WebSphere Application Server のシステム管理者) は、Tivoli Monitoring for Transaction Performance コンソール内から、ディスカバリー・ポリシーおよびリスナー・ポリシーを構成することによって、特定のトランザクションのどのメトリックを表示するか、どのアダプター・イベント用であるかを選択できます。(詳細情報を参照してください。)

詳細情報

詳しくは、IBM Tivoli Monitoring for Transaction Performance の資料を参照してください。特に、アダプターが生成するメトリックのモニターおよび管理の詳細については、「IBM Tivoli Monitoring for Transaction Performance User's Guide」を参照してください。

Copyright IBM Corp. 2003, 2005