Adapter for WebSphere MQ の環境

アダプターをインストール、構成、および使用する前に、アダプターの環境要件を理解しておく必要があります。

前提条件

ブローカーの互換性、サポートされるプラットフォームについて 詳しくは 、http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27006249 を参照してください。

アダプターの依存関係

このアダプターには、以下のソフトウェア前提条件と、その他の依存関係があります。

注:
このアダプターは、WebSphere MQ 5.3 環境で Secure Sockets Layer (SSL) をサポートしていません。 アダプター・フレームワークと統合ブローカーの通信にとって適切な WebSphere MQ ソフトウェア・バージョンについては、使用プラットフォーム (Windows または UNIX) のインストール・ガイドを参照してください。

ロケール依存データ

コネクターは、2 バイト文字セットをサポートし、指定された言語でメッセージ・テキストを配送できるように、国際化されています。コネクターが、ある文字コード・セットを使用する場所から別の文字コード・セットを使用する場所にデータを転送する場合、文字変換を実行してデータの意味を保持します。

このアダプターは、Windows 環境で実行される場合は、アラビア語およびヘブライ語の双方向スクリプト・データの処理をサポートします。 双方向処理は、Windows 以外の環境ではサポートされません。 双方向機能を使用するためには、標準の双方向プロパティーを構成する必要があります。詳しくは、付録 A の『コネクターの標準構成プロパティー』を参照してください。

Java 仮想マシン (JVM) 内の Java ランタイム環境では、データは Unicode 文字コード・セットで表現されます。 Unicode には、ほとんどの既知の文字コード・セット (1 バイト系とマルチバイト系をいずれも含む) に対応できるエンコード方式が組み込まれています。WebSphere Business Integration システムのコンポーネントの大部分は Java で作成されています。したがって、ほとんどのインテグレーション・コンポーネント間で、文字変換を行わずにデータを転送できます。

エラー・メッセージや通知メッセージを国や地域に応じた適切な言語で記録するには、該当する環境の Locale 標準構成プロパティーを設定します。構成プロパティーの詳細については、付録A. コネクターの標準構成プロパティーを参照してください。

Common Event Infrastructure

このアダプターは、IBM が提供する Common Event Infrastructure との互換性があります。Common Event Infrastructure は、イベントを生成するその他の IBM WebSphere アプリケーションとのインターオペラビリティーを許可するイベント管理の標準です。Common Event Infrastructure サポートが使用可能である場合、アダプターが生成したイベントは、Common Event Infrastructure と互換性のある別のアプリケーションが受信 (または使用) できます。

詳しくは、本書の Application Response Management に関する付録を参照してください。

Application Response Measurement

このアダプターは、Application Response Measurement (ARM) アプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) との互換性があります。この API によって、アプリケーションの可用性、サービス・レベル・アグリーメント、およびキャパシティー・プランニングを管理することができます。ARM を備えたアプリケーションは、IBM Tivoli(R) Monitoring for Transaction Performance に参加することができ、これにより、トランザクションのメトリックに関するデータの収集および検討が可能です。

詳しくは、本書の Application Response Measurement に関する付録を参照してください。


1.
ご使用の環境で文字セット変換に convert-on-the-get 方法を実装している場合は、最新の MA88 (JMS クラス) を IBM からダウンロードしてください。パッチ・レベルは最低でも 5.2.2 である必要があります (WebSphere MQ バージョン 5.2 の場合)。これにより、サポートされないエンコード・エラーを避けることができます。

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