キューの Uniform Resource Identifier (URI) の設定

URI を使用して、キューを指定し、それらのキューの値を設定または変更することができます。キューを定義するコネクター固有のプロパティーに値を指定するときに実行します。

キュー URI を設定するには、以下の手順を実行します。

Connector Configurator を使用して、以下の構文に従ってコネクター固有のキューを指定します。

キュー URI 構文: キューの URI は、シーケンス queue:// で始まり、それに続いて以下のものが記述されます。

例えば、次の URI を指定した場合、キュー・マネージャー crossworlds.queue.manager に存在するキュー IN に接続し、すべてのメッセージが優先順位 5 の WebSphere MQ メッセージとして送信されます。

queue://crossworlds.queue.manager/MQCONN.IN?targetClient=1&priority=5

表 10 に、キュー URI のプロパティー名を示します。

表 10. キュー URI のプロパティー名
プロパティー名 説明
expiry メッセージの存続時間 (ミリ秒単位) 0 = 無制限。正の整数 = タイムアウト (ミリ秒単位)。
priority メッセージの優先順位 0 から 9 で、1 が最高の優先順位。値 -1 は、このプロパティーがキューの構成によって決定されることを意味します。値 -2 は、コネクター自身のデフォルト値を使用できるよう指定します。
persistence メッセージをディスクに「ハード化」するかどうか 1 = 非永続 2 = 永続 値 -1 は、このプロパティーがキューの構成によって決定されることを意味します。値 -2 は、コネクター自身のデフォルト値を使用できるよう指定します。
CCSID アウトバウンド・メッセージの文字セット・エンコード 整数: WebSphere MQ の資料にリストされている有効な値。この値は、CCSID コネクター固有の構成プロパティーの値と一致する必要があります。CCSIDを参照してください。
targetClient 受信側アプリケーションが JMS 準拠であるかどうか 0 = JMS (MQRFH2 ヘッダー) 1 = MQ (MQMD ヘッダーのみ)
encoding 数値フィールドの表示方法 基本的な WebSphere MQ 資料に記載されている整数値。

注:
アダプターは、MQMessage 内のデータの文字セット (CCSID) またはエンコード属性を制御できません。 データ変換はデータがメッセージ・バッファーから検索されるかメッセージ・バッファーにデリバリーされるときに行われるため、コネクターは JMS の IBM WebSphere MQ インプリメンテーションに依存してデータ変換を行います (IBM WebSphere MQ Java クライアント・ライブラリーの資料を参照してください)。 したがって、これらの変換は、ネイティブ WebSphere MQ API がオプション MQGMO_CONVERT を使用して実行する変換と双方向で等しくなければなりません。コネクターは、変換プロセスにおける差異または失敗を制御できません。 コネクターは、特別な変更を必要とせずに、WebSphere MQ によってサポートされるすべての CCSID またはエンコードのメッセージ・データを検索できます。特定の CCSID またはエンコードのメッセージを送信するには、出力キューが完全修飾 URI であり、CCSID および encoding の値を指定している必要があります。 コネクターはこの情報を WebSphere MQ に渡し、WebSphere MQ は MQMessage のデリバリーのためにデータをエンコードするときに (JMS API を介して) この情報を使用します。 CCSID およびエンコードがサポートされていなくても、IBM の Web サイトから最新バージョンの IBM WebSphere MQ Java クライアント・ライブラリーをダウンロードすることによって、多くの場合解決できます。 それでも CCSID およびエンコードに関する問題が解消されない場合は、IBM ソフトウェア・サポートに連絡し、代替の Java 仮想マシンを使用してコネクターを実行することを検討してください。

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