このセクションでは、Business Object Designer で iSeries ODA を使用して、ビジネス・オブジェクト定義を生成する方法について説明します。Business Object Designer の起動および使用法については、「IBM WebSphere Business Integration Adapters ビジネス・オブジェクト開発ガイド」を参照してください。
次のいずれかのスクリプトを使用して、iSeries ODA を始動できます。
Business Object Designer を使用して、iSeries ODA を選択、構成、および実行します。Business Object Designer は、個々のスクリプト・ファイルまたはバッチ・ファイルの AGENTNAME 変数に指定されている名前に基づいて、各 ODA を探し出します。
Business Object Designer は、ODA を使用してビジネス・オブジェクト定義を生成するためのステップを順に進めていくことができるウィザードを提供します。
最初に、ODA エージェントを選択する必要があります。
「エージェントの選択」ウィンドウで「次へ」をクリックすると、「ビジネス・オブジェクト・ウィザード - ステップ 2/6 - エージェントの構成」ウィンドウが開きます。
この画面で設定するプロパティーについては、表 5 で説明しています。この画面で入力するすべての値をプロファイルに保管できます。次に ODA を実行する際は、プロパティー・データを再入力するのではなく、ドロップダウン・メニューからプロファイルを選択して、保管した値を再利用します。指定した値のセットごとに、複数のプロファイルを保管できます。
プロパティー名 | デフォルト値 | タイプ | 説明 |
---|---|---|---|
iSeriesHostName | String | (必須) iSeries ホスト・マシン名 | |
iSeriesUserName | String | (必須) iSeries マシンへの接続に使用されるユーザー名 | |
iSeriesPassword | String | (必須) iSeries マシンへの接続に使用されるパスワード | |
iSeriesFilePath | /QSYS.LIB/ | String | 選択ソースへの絶対 IFS パス |
iSeriesODAOption | String | iSeries 上でアクセスするリソースのタイプ。現在は、
RPGMBR、
RPGLEMBR、および DTAQ の 3 つのオプションがあります。
RPGMBR が選択された場合、入力された IFSFiles は RPG 形式のソース・プログラムと見なされます。 RPGLE が入力された場合、選択された IFSFiles は RPGLE 形式のソース・プログラムと見なされます。 DTAQ は、選択された IFS ファイルが DataQueue であること、つまり 順次またはキー付きデータ・キューであることを示します。 この選択に基づいて、対応するビジネス・オブジェクト定義を作成するためにソース・ファイルにアクセスします。 |
ODA で新規プロファイルを作成するときには、「プロファイル」グループ・ボックスの「新規」ボタンと「保管」ボタンを使用します。ODA をもう一度使用するときは、既存プロファイルを選択できます。表 7 に定義されているように、各プロパティーの値を入力します。
必要フィールドがブランクのまま残されていたり、エラーがあると (ユーザー名が無効など)、対応するエラー・メッセージがポップ・アップ表示されます。
図 17 に示されている「ビジネス・オブジェクト・ウィザード - ステップ 3/6 - ソースの選択」ウィンドウが開きます。
この画面には、RPG または RPGLE ソース・ファイルの *.MBR またはデータ・キューの *.DTAQ ファイルがリストされ、ユーザーはファイルの名前を選択できます。ファイル・タイプは iSeriesODAOption エージェントのプロパティーによって決まります。IFS ディレクトリーは展開可能なツリーのノードとして表され、ソース名 (MBR および DTAQ) はリーフ・ノードとして表されます。 ユーザーは、同じ IFS ディレクトリーまたは別の IFS ディレクトリーから複数のソース (リーフ・ノードのみ) を選択できます。この画面を使用して、ビジネス・オブジェクト定義を生成する任意の数のソース・ファイルを選択します。
「ビジネス・オブジェクト・ウィザード - ステップ 4/6 - ビジネス・オブジェクトのソース・ノードの確認」ウィンドウが開きます。この画面に、選択したオブジェクトが表示されます。
「戻る」をクリックして変更するか、または「次へ」をクリックしてリストが正しいことを確認します。「ビジネス・オブジェクト・ウィザード - ステップ 5/6 - ビジネス・オブジェクトの生成中...」ウィンドウが開きます。ウィンドウには、ビジネス・オブジェクトが生成中であることを示すメッセージが表示されます。
ノード・ソースを確認したら、iSeries ODA によってビジネス・オブジェクトが生成されます。「ビジネス・オブジェクト・ウィザード - ステップ 6/6 - ビジネス・オブジェクト定義の保管...」ウィンドウが開きます。