WebSphere Business Integration システムでは、ビジネス・オブジェクト定義はタイプ名、サポートされる動詞、および属性からなっています。アプリケーション・ビジネス・オブジェクトは、ビジネス・オブジェクト定義のインスタンスです。特定のアプリケーションのデータ構造および属性プロパティーが反映されます。
一部の属性は、そのものにデータが含まれているのではなく、データが含まれている子ビジネス・オブジェクトまたは子ビジネス・オブジェクトの配列を指しています。
WebSphere Business Integration Adapter ビジネス・オブジェクトは、フラットなものと階層のものがあります。フラット・ビジネス・オブジェクトには、単純な属性、つまり単一値 (例えば、ストリングなど) を表す属性のみが含まれています。階層ビジネス・オブジェクトには、単純属性と、値が含まれている子ビジネス・オブジェクトまたは子ビジネス・オブジェクトの配列の両方が含まれています。
親ビジネス・オブジェクトの属性に単一の子ビジネス・オブジェクトが含まれているときには、カーディナリティー 1 のコンテナー・オブジェクト、つまり単一カーディナリティーの関係が生じます。この場合は、子ビジネス・オブジェクトが、レコードを 1 つしか含むことのできないコレクションを表します。属性のタイプは、子ビジネス・オブジェクトのタイプと同じです。
親ビジネス・オブジェクトの属性に子ビジネス・オブジェクトの配列が含まれているときには、カーディナリティー n のコンテナー・オブジェクト、つまり複数カーディナリティーの関係が生じます。この場合は、子ビジネス・オブジェクトが、複数のレコードを含むことのできるコレクションを表します。属性のタイプは、子ビジネス・オブジェクトの配列のタイプと同じです。
階層ビジネス・オブジェクトの属性は、単純属性である場合と、単一カーディナリティーの子ビジネス・オブジェクトまたは子ビジネス・オブジェクトの配列を表す属性である場合があります。それらのビジネス・オブジェクトにはそれぞれ、単一カーディナリティーの子ビジネス・オブジェクトやビジネス・オブジェクトの配列などが含まれます。