ビジネス・オブジェクトを作成したら、ビジネス・オブジェクト・レベルの ASI および属性レベルの ASI を指定できます。
このセクションでは、Business Object Designer で ODA を使用して、この情報を指定する方法について説明します。情報のカテゴリーの詳細、および iSeries コネクターでのビジネス・オブジェクト構造にとっての役割の詳細については、コネクター用のビジネス・オブジェクトについてを参照してください。
Business Object Designer は、ビジネス・オブジェクトの属性を表示します。iSeries コネクターでの属性レベル ASI の詳細については、ビジネス・オブジェクトの属性レベルのアプリケーション・テキストの指定を参照してください。
属性は、「位置」列の数値で定義されているように、ビジネス・オブジェクト構造での出現順に「属性」タブにリストされます。
ウィンドウには、各属性の名前、タイプ、および ASI 情報が示されます。このウィンドウでは、ODA がまだキーを指定していないビジネス・オブジェクトごとに、キーを指定する必要があります (キーは、Business Object Designer がビジネス・オブジェクトを妥当性検査および保管するために必要です)。
ビジネス・オブジェクトでは、セキュリティー上、パスワードはデフォルト値として設定されず、トレースもされません。順次データ・キュー用に生成されたビジネス・オブジェクトは、そのデータ長に対応する 1 つの属性を持っています。キー付きデータ・キューの場合、属性が 2 つあり、最初の属性がキーに対応し、もう 1 つの属性は残りの長さ、(つまりデータ長 - キー長) になります。 属性が ASI DataLength = X および DecimalPositions=Y のビジネス・オブジェクトでは、X より大きな桁数 (小数部の桁数が Y より大きいため)の属性値でビジネス・オブジェクトを送信すると、コネクターがこの値を小数部の長さが Y になるように切り捨てることによって、データ長を X に維持し、ビジネス・オブジェクトを正常に処理します。整数部の長さが X-Y を超えると、コネクターはエラーをスローします。例えば、属性の ASI が PackedDecimal=True;Datalength=10;DecimalPositions=2 なら、値 112345678、12345678.1、および 12345678.12 は受け入れられますが、12345678.123 では小数部の上限 2 を超える余分の小数部の桁が切り捨てられ、値は 12345678.12 とされます。これに対してトレース・メッセージ「切り捨てられたストリング値:<12345678.12> (DecimalPositions=2)(Truncated String Value:<12345678.12> for DecimalPositions=2)」が発行されます。値 123456789.12 は、エラー「 長さが無効です (Length is not valid)」をログに記録します。
また、このウィンドウでは、必要に応じて子オブジェクト・キーを設定でき、次の情報を指定できます。
属性レベルの ASI を指定したら、ビジネス・オブジェクト・レベルの ASI を表示および変更できます。ビジネス・オブジェクト・レベル ASI の詳細については、ビジネス・オブジェクトの属性レベルのアプリケーション・テキストの指定を参照してください。
ビジネス・オブジェクト・レベルの ASI は、「一般」タブにリストされます。「ビジネス・オブジェクト・レベル・アプリケーション固有の情報」フィールドに表示される ASI 値には、このビジネス・オブジェクトを表すプロキシー・クラスの名前が含まれます。コネクターはこの情報を使用して、プロキシー・クラスをビジネス・オブジェクトにマップします。また、サーバー・サイドのビジネス・オブジェクトの場合は (コネクターがサーバーとしても実行される場合)、コネクターがこの情報を使用して、インプリメンテーション・クラスをビジネス・オブジェクトにマップします。
この画面には、ビジネス・オブジェクトがサポートするすべての動詞がリストされ、各動詞ごとに ASI が提供されます。この画面では、ビジネス・オブジェクトの ASI およびサポートする動詞を変更できます。