これらのリリース情報には、IBM(R) WebSphere(R) Business Integration Adapters for Linux(TM) バージョン 2.6.0 のリリース情報が含まれています。この文書は以下のセクションから構成されます。
本リリースの新機能 | インストールおよび構成情報 |
製品修正履歴 | 制限事項 |
後方互換性 | 既知の問題と予備手段 |
製品の互換性 | 資料の更新 |
ハードウェア要件およびソフトウェア要件 |
注: これらのリリース情報の発行後に、この製品に関する重要な情報が Technical Support Flashes に掲載される場合があります。WebSphere Business Integration サポート Web サイト http://www.ibm.com/websphere/integration/wbiserver/support をご覧ください。情報を参照したいコンポーネント・エリアを選択して、Flashes のセクションを検索してください。
このセクションでは、このリリースで追加された機能および改善された機能について説明します。
リリース 2.4.0 から 2.6.0 までの間に、ユーザーから報告された事例に基づいて以下の変更要求 (CR) が修正されています。
トラッキング 番号 |
説明 |
35632 | CWConnectorBusObj.setintValue(..)/setfloatValue()/setdoubleValue() の呼び出し時にグループ化を使用するかどうかを判別する際に、DisableNumberFormatGrouping が使用されます。 デフォルト値は false です。グループ化を使用しない場合、1,234,567 は 1234567 として保持されます。DisableLocaleFormating という新しいプロパティーは、数値の書式設定を行うかどうかを判別します。このプロパティーのデフォルト値は false です。 |
33705 | MaxDoublePrecision および MaxFloatPrecision の 2 つのプロパティーが新規に追加されました。これらのプロパティーは、ロケールに関係なく、倍精度および浮動小数点精度を設定します。これらのプロパティーが設定された場合、setdoubleValue および setfloatValue メソッドで、デフォルト・ロケールの精度の代わりにこれらのプロパティーが使用されます。パッチ 1.6.1 で修正しました。 |
30617 | プロパティー RetrieveVerb が新しく導入されました。後方互換性を確保するために、動詞はデフォルトで RetrieveByContent に設定されます。アダプターで、RetrieveVerb を設定して、このデフォルトを上書きすることができます。このプロパティーが設定されると、getBO の検索動詞として使用されます。 |
33784 | fetchEvents に新しいメソッド・シグニチャーが追加されました。 メソッド・シグニチャー public Vector fetchEvents(int pollQuantity) は、ConnectionFailureException、FetchEventsFailedException をスローします。 また、このメソッドには、後方互換性の確保のために、元のメソッドの呼び出しで構成され、CWConnectorEventStore に eventsToProcess Vector を戻すデフォルトのインプリメンテーションがあります。StatusChangeFailedException がキャッチされ、ConnectionFailureException に変換されます。 pollForEvents で、この新しいメソッドが呼び出されます。ConnectionFailureException があった場合、APPRESPONSETIMEOUT が戻されます。FetchEventsFailedException の場合は、pollForEvents から FAIL 状況が戻されます。 |
トラッキング 番号 |
説明 |
46029 | RAS 援助機能 - 使用されるアダプターのバージョンを常時トレースします。 |
46185 | CxListBuffer の IndexOutOfBoundsException が修正されました。 |
30977 | MQSeries でエラー 2019 が生成されたとき、アダプターが正しく動作しません。 |
29963 | 同じ名前を持つ複数のアダプターを始動することができます。同じプラットフォーム上で 1 つのアダプターを複数回始動できないようにするためのチェック機能が追加されました。この状態が検出された場合は、ユーザーに対してメッセージが表示されます。 |
33337、33338、33339 | JText アダプター用のラージ・オブジェクトのサポート |
32412 | CWConnector.dll がパッケージにないため、C++ アダプターを開始できません。 |
34350 | JDBCConnector の使用時に、select 照会で複数のレコードを検出した場合、RetrieveByContent 動詞でビジネス・オブジェクトが検索されません。 |
46118 | JDBC アダプターでは、RetrieveByContent 動詞の処理に失敗します。 |
34472 | MQ アダプターが、規模の大きいイベントの処理時に OutOfMemory エラーをスローします。ポーリング・スレッド内の OutOfMemory 例外をチェックするコードが追加されました。この例外が見つかると、メッセージがログに記録され、アダプターは終了します。 |
34726 | WBIMB とともに実行中のアダプターによって無効なメッセージが受信されると、それらのメッセージが失われます。これらのメッセージは障害キューに経路指定されません。 |
36131 | アダプター・フレームワークは、予期しないタイプの JMS メッセージを受信したとき、ClassCastException をスローします。発生したエラーを示すトレース機能が追加されました。 |
36763、58347 | Persistent Name Server を再始動した後、アダプターが ICS に接続できません。 |
36147 | エージェント・トレース・レベルの動的更新が機能しません。 |
32199 | Adapter framework は常に、ObjectEventId の前にコネクター名を付加します。ICS ブローカーに、EnableOidForFlowMonitoring というコネクター・プロパティーが新規に追加されました。 このプロパティーは、デフォルト値 false を持つブール値です。この値を true に設定した場合、ADK はフロー・モニター用に受信 ObjectEventId に外部キーのマークを付けます。 |
29420、30721 | アダプターのスクリプト変更によって、アダプターのパフォーマンスを向上させることができます。JVM 引き数には、-mx オプション (最大ヒープ・サイズ) が指定されます。-ms オプション (最小ヒープ・サイズ) を追加し、値を最大ヒープ・サイズの半分に設定すると、パフォーマンスが向上します。\bin ディレクトリーにある start_adapter.bat ファイルを編集してください。「set JVMArgs」が含まれる行を見つけて、-ms オプションを追加してください。例: set JVMArgs="-mx128m -ms64m %JVMArgs%" |
29249 | ビジネス・オブジェクト属性をゼロに設定すると、パーサー・エラーが発生することがあります。戻されるエラーは、「org.xml.sax.SAXParseException (エレメント内で無効な XML 文字 (Unicode: 0x0) が見つかりました。(An invalid XML character (Unicode: 0x0) was found in the element.))」です。 |
WebSphere Business Integration Adapters バージョン 2.6.0 を、これより前のバージョンがインストールされている物理マシン上で使用することはお勧めできません。WebSphere Business Integration Adapters バージョン 2.6.0 以外のバージョンが必要な場合は、別のマシンを使用してください。
サポートされる InterChange Server のバージョンは、4.2.2 から 4.3 です。
サポートされるアダプターは、WebSphere Business Integration Adapters バージョン 2.3.1 から 2.6.0 と共にリリースされたアダプターです。
ハードウェア要件およびソフトウェア要件は、製品資料に記載されています。これらの資料へのリンクについては、『インストールおよび構成情報』を参照してください。
ソフトウェアを CD からインストールするか、Passport Advantage からダウンロードしてローカル・ディレクトリーからインストールするかに関わらず、「Installing WebSphere Business Integration Adapters, V.2.6」を参照してください。
マイグレーションについての注意
前のリリースの Adapter Framework のアダプターがこのリリースで正しく機能できるようにするために、両方のコネクターおよび ODA の始動スクリプトを変更する必要があります。必要な特定の変更内容については、「Adapter Migration Guide」を参照してください。
Adapter for CORBA のインストールについての注意
Adapter for CORBA をインストールする場合は、アダプターのリリース情報の前提となるソフトウェアに関する詳細情報を必ずお読みください。
このリリースには、以下の制限事項があります。
このリリースでは、以下の問題が検出されています。
トラッキング 番号 |
問題 |
44407 | IBM WebSphere Business Integration Adapter Framework Installer と共に使用する IBM 32 ビット SDK を中国語 (繁体字)、中国語 (簡体字)、および韓国語ロケールで実行しているとき、Installer の「ようこそ」パネルに、ソフトウェア開発キット (SDK) のバージョンが 2.6.0 である印象を与えるテキストが表示されます。バージョン 2.6.0 は、実際は IBM WebSphere Business Integration Adapter Framework を指すものであり、IBM SDK ではありません。これは、Installer が他のロケールで実行されているときは問題ではありません。 |
23482 |
WebSphere MQ の制限により、アダプターは、処理のために 100 MB を超える XML メッセージ・テキストを MQ キューに書き込むことができません。JMS がトランスポートで、WebSphere MQ Integrator または WebSphere Application Server のいずれかが統合ブローカーである場合に、この問題が発生します。アダプター・ランタイムは、ビジネス・オブジェクトを XML メッセージ (非常に大規模でも可能) に変換します。 |
N/A | メタ・データおよび構成データを、メタ・ビジネス・オブジェクト (デフォルト値の一部として)、または通常のビジネス・オブジェクト (ランタイム・インスタンスのコンテンツの一部として) に格納するアダプターでは、右から左方向の bi-di データの処理が完全にはサポートされないことがあります。コネクターが、アプリケーション固有の情報 (ASI) の処理においてこのメタ・データまたは構成データに誘導され、このメタ・データおよび構成データに、データ・ハンドラー・クラスパス、データ・エンコード、キュー名などの仕様が含まれている場合にのみ、不適切な処理が発生する恐れがあります。これを回避するには、メタ・ビジネス・オブジェクトごとに、特定の定義を書き込む必要があります。具体的には、各メタ・ビジネス・オブジェクトのビジネス・オブジェクト・レベルの ASI に BIDI.METABUSINESSOBJECT=YES の指定を追加する必要があります。 |
トラッキング 番号 |
説明 |
N/A | GUI を使用して、外部ロケーション (ノートパッドなど) から bi-di 文字をコピーして、C++ ベースの WebSphere Business Integration Tools に貼り付ける際に、非 bi-di キーボード・レイアウト (英語のキーボード・レイアウトなど) を選択した場合、bi-di 文字が疑問符 (?) の形で表示されます。この問題を回避するには、外部ソースから C++ ベースの WebSphere Business Integration Tools の GUI コンポーネントにコピーする際には、bi-di キーボード・レイアウトを使用する必要があります。 |
CD の場合も電子的配布による場合も、製品資料は製品パッケージの一部として組み込まれていません。この製品の資料は以下の InfoCenter にあります。
http://www.ibm.com/websphere/integration/wicserver/infocenter
http://www.ibm.com/websphere/integration/wbicollaborations/infocenter (コラボレーションの場合)
http://www.ibm.com/websphere/integration/wbiadapters/infocenter
製品資料を入手するには、Web サイトにアクセスし、ご使用のリリースの最新の資料一式をダウンロードしてください。InfoCenter ページに記載されている説明に従って、インストールを完了してください。