用語
アダプター・フレームワークを理解するには、以下の用語を理解していなければなりません。
- アダプター
- 統合ブローカーと、アプリケーションまたはテクノロジーとの間の通信をサポートするコンポーネントを提供する、WebSphere ビジネス・インテグレーション・システム内のコンポーネント。アダプターには、常に、コネクター、メッセージ・ファイル、および Connector Configurator
Tool が含まれています。Object Discovery Agent (ODA) が組み込まれる場合もあります。一部のアダプターは、データ・ハンドラーも必要とします。
- アダプター環境
- 以下の 4 つのアダプター環境があります。
- ローカル・アダプター環境 アダプターは、統合ブローカーがインストールされ実行されているコンピューターと同じコンピューターにインストールされます。
- 分散アダプター環境 アダプターは、統合ブローカーがインストールされているコンピューターとは異なるコンピューターにインストールされます。
- リモート・アダプター環境 アダプターは、インターネットを介して統合ブローカーと通信するように、インストールおよび構成されます。
- アダプター開発環境 Adapter
Framework、Adapter Development Kit、および関連ツールが、オプションで、ローカル、分散、またはリモート・アダプター環境にインストールされます。
- アダプター・フレームワーク
- アダプターの構成および実行のために IBM が提供するソフトウェア。アダプター・フレームワークのランタイム・コンポーネントには、 Java ランタイム環境、コネクター・フレームワーク、および Object Discovery
Agent (ODA) ランタイムが含まれます。このコネクター・フレームワークには、新規コネクターの開発に必要なコネクター・ライブラリー (C++ および Java) が含まれています。ODA ランタイムには、新規 ODA の開発に必要な Object Development Kit (ODK) 内のライブラリーが含まれています。構成コンポーネントには、以下のツールが含まれます。
- Business Object Designer
- Connector Configurator
- Log Viewer
- System Manager
- Adapter Monitor
- Test Connector
- (オプション) アダプターに関連付けられた Object Discovery Agent (ODA)
- アダプター・フレームワーク・フィックスパック
- 既存のアダプター・フレームワークへのアップグレード。Adapter Framework
フィックスパック 2.6.0.3 は、2.6 フレームワークを更新します。フィックスパックの適用が推奨されており、必須となる可能性があります。詳細については、「Installing Adapter Framework Fix Pack 2.6.0.3」技術情報を参照してください。フィックスパックをダウンロードするには、フィックスパック・ダウンロード・サイトにアクセスしてください。
- Adapter
Development Kit (ADK)
- アダプター開発のいくつかのサンプルを提供する開発キット。サンプル・コネクターおよび Object Discovery Agent (ODA) が含まれます。
- BiDi
- テキスト方位が左から右または右から左である言語を指す、「双方向 (bidirectional)」の省略語。
- 統合ブローカー
- 異機種のアプリケーション間でデータを統合する、WebSphere ビジネス・インテグレーション・システム内のコンポーネント。統合ブローカーは通常、データのルーティング機能、統合プロセスを管理するルールのリポジトリー、さまざまなアプリケーションへの接続、および統合を容易にする管理機能など、さまざまなサービスを提供します。統合ブローカーの例としては、WebSphere Business Integration Message Broker、WebSphere
Business InterChange Server、WebSphere Application Server があります。
- WebSphere
ビジネス・インテグレーション・システム
- 多様なソース間で情報を移動してビジネス関連の情報を交換し、エンタープライズ環境内の異種アプリケーション間で情報の処理とルーティングを行う、エンタープライズ・ソリューション。ビジネス・インテグレーション・システムは、統合ブローカーと 1 つ以上のアダプターで構成されています。
- WebSphere Integration Message Broker バージョン 2.1
- WebSphere MQ キュー間でメッセージの変換およびルーティングを行うメッセージ・ブローカー製品。このテクノロジーを使用すると、アプリケーションがキューとの間でメッセージを送受信することによって、非同期に通信することができます。キューはリモートであってもかまいません。WebSphere Integration Message Broker の重要な変更点は、ユーザー定義ロジックに基づいてメッセージのフォーマット設定、保管、およびルーティングを行う機能を追加するメッセージ・フローが追加されたことです。
