アダプターのインストール

インストールの概要 の手順の概要で指示されている場合は、以下のいずれかのセクションの指示に従って、アダプターをインストールしてください。

UNIX プラットフォームでは、ファイル名の大/小文字の区別があります。ファイル名の大/小文字を変更すると、アダプターの始動が失敗し、ログにエラーが記録されます。アダプターを始動しようとしてエラーを受け取った場合は、Connector Configurator リポジトリーの XSD ファイルのファイル名を確認してください。XSD ファイルには、小文字の .xsd 拡張子が必ず付いています。例えば、ファイル名を Customer.XSD にすると、アダプターの始動が失敗します。この場合は、ファイル名を Customer.xsd に変える必要があります。

グラフィカル・インストーラーを使用したアダプターのインストール

グラフィカル・インストーラーを使用してアダプターをインストールするには、以下の手順に従ってください。

  1. グラフィカル WBIA インストーラーの起動の説明に従って、アダプターのインストーラーを起動します。
  2. 言語選択のプロンプトが出されたら、ドロップダウン・メニューから任意の言語を選択し、「了解」をクリックします。
  3. 初期画面で、「次へ」をクリックします。
    注:
    java -jar setup.jar コマンドを使用してインストーラーを起動した場合、インストール・プログラムでは、バージョン 1.4 以上の Java ランタイム環境 (JRE) が必要です。この条件が満たされない場合、インストーラーは、JRE 1.4 以上をインストールしてからインストーラーを再起動するように指示するエラー・メッセージを表示します。「取り消し」をクリックし、JRE をインストールまたはアップグレードします。
  4. 「ソフトウェア・ライセンス情報」画面で、「使用条件の条項に同意します。」をクリックし、「次へ」をクリックします。
    注:
    インストーラーは、この時点での一定のソフトウェア前提条件が満たされているかどうかを検査します。前提ソフトウェアが検出されないと、インストーラーはそのことを画面に表示し、アダプターのインストールを続行する前に、前提ソフトウェアをインストールするか、またはそれが存在するディレクトリーを入力する必要のあることを示します。必要なソフトウェアをインストールするか、またはそのソフトウェアのロケーションを参照して、WebSphere Business Integration Adapters インストーラーを再始動します。
  5. 製品のディレクトリー画面では、アダプターのインストール先を指定できます。アダプター・インストーラーは、Adapter Framework のインストール・ロケーションを探索し、検出した場合は、そのパスをデフォルトで表示します。検出しない場合は、デフォルトとして、Windows の場合は C:¥IBM¥WebSphereAdapters、UNIX の場合は /opt/IBM/WebSphereAdapters と表示されます。

    別のディレクトリーを指定できますが、そこには、Adapter Framework と互換性のあるバージョンのインストールが含まれている必要があります。

    Adapter Framework をインストールする方法については、アダプター・フレームワークのインストールを参照してください。WebSphere InterChange Server のインストール方法の詳細については、「システム・インストール・ガイド (Windows 版)」または「システム・インストール・ガイド (UNIX 版)」を参照してください。

    製品ディレクトリー画面で、以下のいずれかの作業を行います。

  6. 要約画面に、インストールされる機能、指定された製品ディレクトリー、および必要なディスク・スペースがリストされます。情報を確認してから、「次へ」をクリックします。
  7. ブローカー名の画面で、ご使用の統合ブローカーに応じて、以下のいずれかの作業を行います。
  8. Windows コンピューター上にインストールしている場合、インストーラーは「プログラム・フォルダーの選択 (program folder selection)」画面を表示します。 「プログラム・グループ (Program Group)」フィールドに、アダプターのショートカットを作成したいプログラム・グループの名前を入力するか、デフォルトのプログラム・グループを受け入れてから、「次へ」をクリックします。
  9. インストーラーが正常に終了したら、「終了」をクリックします。

注:
ご使用の統合ブローカーが ICS で、リモート・システムにインストールされている場合、アダプターの構成ファイルを ICS システムに移動する必要があります。そのようにすることで、リモート ICS マシン上の Connector Configurator がアダプター構成ファイルを使用可能になります。アダプター構成ファイルを見つけるには、ご使用のアダプターのユーザーズ・ガイド内のインストール済みファイルの構造の表を参照してください。構成ファイルには、通常 <adapter name>ConnectorTemplate という名前が付けられます。次に、このファイルを、ICS ホスト・マシンで実行する Connector Configurator インスタンスのディレクトリーに移動します。ICS および Connector Configurator のインストール済みファイル構造の詳細については、ご使用のプラットフォームの「システム・インストール・ガイド」を参照してください。ICS 統合ブローカーを使用しない場合、または ICS ブローカーがアダプターと同一のマシン上に存在する場合、アダプター構成ファイルを転送する必要はありません。

Windows システムでのアダプターのサイレント・インストール

Windows システムにアダプターをサイレント・インストールするには、以下の手順に従ってください。

  1. インストール応答ファイルの作成の説明に従って、表 3 にリストされた必要なオプションを使用し、アダプターをインストールする応答ファイルを準備します。
    表 3. Windows システムのアダプターのサイレント・インストール・オプション
    オプション名 オプション値
    -W destination.path

    このオプションは、WebSphere Business Integration Adapters 製品をインストールするディレクトリー・パスに設定します。例えば、次のようになります。

    -W destination.path="C:¥IBM¥WebSphereAdapters"

    インストール・パスにスペースを入れることはできません。インストール・ロケーションには、Adapter Framework の互換バージョンが格納されている必要があります。

    -W inputServer.name

    IBM WebSphere InterChange Server をブローカーとして使用している場合、有効な InterChange Server 名を指定します。この名前は、以下の基準を満たす必要があります。1. 80 文字より短い。2. スペースを含んではならない。3. 英字 (a から z、A から Z) で始まらなければならない。4. 英字および数字のみを含んでいなければならない。

    WebSphere Interchange Server をブローカーとして使用していない場合は、このオプションをコメント化します。

    -W inputShortcuts.folder

    このオプションは、WBIA 製品用に作成されたプログラム・グループの名前 (例えば IBM WebSphere Business Integration Adapters) に設定します。

    -W inputServer.adapterService

    アダプターを Windows サービスとして登録する場合は、このオプションを yes に設定します。アダプターを Windows サービスとして登録しない場合は、このオプションを no に設定します。

    -G createDirectoryResponse= このオプション (yes または no) を設定して、宛先ディレクトリーがまだ存在しない場合、ディレクトリーを作成するかどうかを指定します。
    -G replaceExistingResponse

    インストーラーによってコピーされているファイルと同じ名前を持つ、システム上で検出されたすべてのファイルを置き換える場合、このオプションは yesToAll または yes に設定します。

    インストーラーによってコピーされているファイルと同じ名前を持つ、システム上で検出されたいかなるファイルも置き換えない場合、このオプションは noToAll または no に設定します。

    -G replaceNewerResponses

    インストーラーによってコピーされているファイルより新しい、システム上で検出されたすべてのファイルを置き換える場合、このオプションは yesToAll または yes に設定します。

    インストーラーによってコピーされているファイルより新しい、システム上で検出されたいかなるファイルも置き換えない場合、このオプションは noToAll または no に設定します。

    -G removeExistingResponse

    このオプションは、システムに存在する応答ファイルを削除するかどうかを指定します。このオプションは、アンインストールの場合にのみ使用されます。既存の応答ファイルを削除する場合は、このオプションを yestoall または yes に設定します。システムの既存ファイルを残す場合は、notoall または no に設定します。

    -G removeModifiedResponse

    このオプションは、最後にインストールされてから変更された応答ファイルを削除するかどうかを指定します。このオプションは、アンインストールの場合にのみ使用されます。変更された応答ファイルを削除する場合は、このオプションを yestoall または yes に設定します。変更されたファイルをシステムに残す場合は、notoall または no に設定します。

  2. サイレント・インストールの実行の説明に従って、ステップ 1 で準備した応答ファイルを使用し、サイレント・インストールを実行します。

UNIX および Linux システムでのアダプターのサイレント・インストール

UNIX および Linux システムにアダプターをサイレント・インストールするには、以下の手順に従ってください。

  1. インストール応答ファイルの作成の説明に従って、表 3 にリストされた必要なオプションを使用し、アダプターをインストールする応答ファイルを準備します。
    表 4. UNIX および Linux システムのアダプターのサイレント・インストール・オプション
    オプション名 オプション値
    -W destination.path

    このオプションは、WebSphere Business Integration Adapters 製品をインストールするディレクトリー・パスに設定します。例えば、次のようになります。

    -W destination.path="C:¥IBM¥WebSphereAdapters"

    インストール・パスにスペースを入れることはできません。インストール・ロケーションには、Adapter Framework の互換バージョンが格納されている必要があります。

    -W inputServer.name

    IBM WebSphere InterChange Server をブローカーとして使用している場合、有効な InterChange Server 名を指定します。この名前は、以下の基準を満たす必要があります。1. 80 文字より短い。2. スペースを含んではならない。3. 英字 (a から z、A から Z) で始まらなければならない。4. 英字および数字のみを含んでいなければならない。

    WebSphere Interchange Server をブローカーとして使用していない場合は、このオプションをコメント化します。

    -G createDirectoryResponse= このオプション (yes または no) を設定して、宛先ディレクトリーがまだ存在しない場合、ディレクトリーを作成するかどうかを指定します。
    -G replaceExistingResponse

    インストーラーによってコピーされているファイルと同じ名前を持つ、システム上で検出されたすべてのファイルを置き換える場合、このオプションは yesToAll または yes に設定します。

    インストーラーによってコピーされているファイルと同じ名前を持つ、システム上で検出されたいかなるファイルも置き換えない場合、このオプションは noToAll または no に設定します。

    -G replaceNewerResponses

    インストーラーによってコピーされているファイルより新しい、システム上で検出されたすべてのファイルを置き換える場合、このオプションは yesToAll または yes に設定します。

    インストーラーによってコピーされているファイルより新しい、システム上で検出されたいかなるファイルも置き換えない場合、このオプションは noToAll または no に設定します。

    -G removeExistingResponse

    このオプションは、システムに存在する応答ファイルを削除するかどうかを指定します。このオプションは、アンインストールの場合にのみ使用されます。既存の応答ファイルを削除する場合は、このオプションを yestoall または yes に設定します。システムの既存ファイルを残す場合は、notoall または no に設定します。

    -G removeModifiedResponse

    このオプションは、最後にインストールされてから変更された応答ファイルを削除するかどうかを指定します。このオプションは、アンインストールの場合にのみ使用されます。変更された応答ファイルを削除する場合は、このオプションを yestoall または yes に設定します。変更されたファイルをシステムに残す場合は、notoall または no に設定します。

  2. サイレント・インストールの実行の説明に従って、ステップ 1 で準備した応答ファイルを使用し、サイレント・インストールを実行します。

インストールの選択項目の記録

コマンド行からインストール・プログラムを呼び出すときに特別なオプションを使用して、インストールの選択項目をファイルに記録できます。インストールの完了時に、コマンド行で指定したファイルにインストールの選択項目が記録されます。 このファイルに記録されるインストール情報は、インストール設定の記録として、および他のマシンにサイレント・インストールを行う場合の応答ファイルとして使用できます。

このファイルを作成するには、コマンド行から以下のコマンドを入力します。

<installation launcher executable> -options-record <filename>

例えば、コマンド・ウィンドウで以下のコマンドを入力し、アダプター・インストールのインストール選択項目を Windows コンピューターに記録します。

setupwin32.exe -options-record C:¥data¥settings.txt

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