WBIA のディレクトリー、ファイル、および環境変数

インストーラーの実行中に行った選択に応じて、多数のディレクトリー、ファイル、および環境変数が作成されます。

WBIA のディレクトリーおよびファイル

インストールが完了すると、ファイル・システムおよびその内容を表示できます。表 5 に、認識しておく必要があるディレクトリーの一部をリストします。作成されるフォルダーやファイルは、インストール時の選択およびオペレーティング・システムによって異なります。

表 5. WebSphere Business Integration Adapter のディレクトリー
ディレクトリー名 内容
_jvm
このディレクトリーには、Java ランタイム・ファイルが格納されます。
注:
以前のバージョンの WBIA からアップグレードする場合、そのリリースの既存のディレクトリー名が保持されます。
_uninst_adapter
このディレクトリーには、アダプターのアンインストールに必要なファイルが格納されます。例えば、_uninst_JDBC という名前のディレクトリーには、JDBC 用の WebSphere Business Integration Adapter のアンインストールに必要なファイルが格納されます。

WebSphere Business Integration Adapters 製品をアンインストールする方法の詳細については、WebSphere Business Integration Adapters 製品のアンインストールを参照してください。

注:
以前のバージョンの WBIA からアップグレードする場合、そのリリースの既存のディレクトリー名が保持されます。
_uninstZip

このディレクトリーには、プラグイン・ツールに関するログ・ファイルが格納されます。

bin
このディレクトリーには、ビジネス・インテグレーション・アダプターで使用される実行可能ファイルおよびシェル・スクリプトが格納されます。
connectors
このディレクトリーには、システム内の各アダプター固有のファイルが格納されます。また、アダプターがサポートするアプリケーションにインストールする必要があるアダプター固有のファイルも格納されます。
docs
このディレクトリーには、Java ランタイム環境のライセンス・ファイルが格納されます。
installLogs
このディレクトリーには、WebSphere Business Integration Adapters 製品のインストールに関するログ・ファイルが格納されます。
lib
このディレクトリーには、システムの共用ライブラリーおよび .jar ファイルが格納されます。
license_adapter
このディレクトリーには、アダプターのライセンス・ファイルが格納されます。例えば、_license_JDBC という名前のディレクトリーには、JDBC 用の WebSphere Business Integration Adapter のライセンス・ファイルが格納されます。
logs
このディレクトリーには、ログ・ファイルとトレース・ファイルが格納されます。
connector¥messages
このディレクトリーには、コネクターによるログ・メッセージおよびトレース・メッセージの生成に必要なメッセージ・テキスト・ファイルが格納されます。
oda¥messages
このディレクトリーには、ODA が使用するメッセージ・テキスト・ファイルが格納されます。
ODA
このディレクトリーには、各 Object Discovery Agent の .jar ファイルおよび .bat ファイルが格納されます。
repository
このディレクトリーには、コネクター定義ファイルが格納されます。
templates
このディレクトリーには、WebSphere MQ キューの作成および消去に必要なサンプル・スクリプト・ファイルが格納されます。

ご使用の統合ブローカーが、サポートされるいずれかのメッセージ・ブローカーまたは WebSphere Application Server である場合、これらのスクリプトの使用については、ブローカーのインプリメンテーション・ガイドを参照してください。

ご使用の統合ブローカーが WebSphere InterChange Server である場合、該当するプラットフォーム用の InterChange Server インストール・ガイドを参照してください。

jdk
フィックスパック 2.6.0.3 を適用した場合、このディレクトリーには IBM Java Development Kit 1.4.2 sr1 が格納されます。

環境変数

Windows システムで、ブローカーとして、サポートされるいずれかのメッセージ・ブローカーまたは WebSphere Application Server を選択した場合、インストーラーは表 6 で説明するアクションを実行して、コンピューター上の環境変数を作成および更新します。統合ブローカーとして WebSphere InterChange Server を選択した場合、これらのアクションは実行されません。これは、このブローカーに必要な環境変数が、ブローカー自体のインストール時に作成されるためです。

表 6. 環境変数についてインストーラーによって実行されるアクション
環境変数名 インストーラーのアクション
MQ_LIB

ICS によって設定されると、この環境変数を作成して、インストーラーの使用時に指定された、WebSphere MQ インストール・ディレクトリー内の Java¥lib ディレクトリーへのパスを格納します。

MQ_LIB_RUNTIME MQ Java ライブラリーのロケーションを格納し、ICS が設定する MQ_LIB 環境変数との競合を避けます。
PATH 以下のエントリーを追加します。

ProductDir¥jre¥bin¥classic;
ProductDir¥bin;
ProductDir¥jre¥bin;

WAS_CLIENT_HOME アダプター・フレームワークは、この変数を WAS クライアント・インストール・ロケーション・ディレクトリーに設定します。WAS が統合ブローカーとして構成されていない場合、この変数はヌルに設定されます。
WBIA_RUNTIME この環境変数を作成して、アダプター・フレームワークのインストールへのパスを格納します。

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