インストール・メディアを使用するための一般的手順

このセクションでは、インストール・メディアを使用するための一般的手順について説明します。このガイドの他のセクションで、このセクションの内容を参照します。

グラフィカル WBIA インストーラーの起動

グラフィカルな WebSphere Business Integration Adapters Installer ではウィザードが表示され、ユーザーは WebSphere Business Integration Adapters のインストールに関して選択を行うことができます。異なる製品インストーラーごとにプラットフォーム固有の実行可能ファイルを実行して、インストーラーを起動します。製品インストーラーは、CD またはパスポート・アドバンテージのどちらから入手しても同じものです。このセクションでは、Windows および UNIX コンピューター上の WebSphere Business Integration Adapters 製品について、インストーラーを起動する方法を説明します。

Windows 環境でのインストーラーの起動

Windows 環境に WebSphere Business Integration Adapters をインストールする前に、管理者特権でログインしていることを確認してください。Windows 環境でインストーラーを起動するには、インストール・メディアの Windows ディレクトリーに移動し、setupwin32.exe を実行します。

UNIX 環境でのインストーラーの起動

UNIX 環境の WBIA インストーラーは、インストール・メディアの UNIX ディレクトリーにあるプラットフォーム固有の .bin ファイルで起動します。

UNIX ベースのコンピューターにインストールする場合、作成されたフォルダーおよびファイルの許可は、インストールを実行するユーザー・アカウントの許可に基づいて設定されます。AIX コンピューターの場合は、WebSphere Business Integration Adapters を root としてインストールしないでください。root としてインストールすると Object Data Manager (ODM) に追加されるエントリーが原因で、System Management Interface Tool (SMIT) を使用して他のアプリケーションをアンインストールすることができなくなるので、WBIA を root としてインストールしないでください。

UNIX コンピューターでの作業方法に応じて以下のいずれかのセクションに示すステップを実行し、インストーラーを起動します。

UNIX コンピューターで Common Desktop Environment CDE を実行する場合

インストール・メディアの UNIX ディレクトリーに移動し、オペレーティング・システム固有の .bin ファイルをダブルクリックします。

また、インストール・メディアの UNIX ディレクトリーにナビゲートし、コマンド行で .bin ファイルを実行することもできます。次の例は、AIX コンピューターでの実行方法を示しています。

# ./setupAIX.bin
X エミュレーション・ソフトウェアを使用して UNIX コンピューターに接続している場合

以下の操作を実行してインストーラーを起動します。

  1. X エミュレーション用の環境の構成 のステップに従います。
  2. オペレーティング・システム固有の .bin ファイルを実行します。次の例は、AIX コンピューターでの実行方法を示しています。
    # ./setupAIX.bin

    UNIX コンピューターへの接続に使用している Windows コンピューター上で、グラフィカル・インストーラーが始動します。

注:
エミュレーション・ソフトウェアを使用して UNIX コンピューター上で作業している場合は、アクセス支援ホット・キーは機能しません。アクセス支援ホット・キーを使用するには、直接 UNIX コンピューター上で作業する必要があります。

サイレント・インストールの実行

WebSphere Business Integration Adapters ではサイレント・インストールを実行できます。この場合、インストール・ウィザードの画面ではなく、ファイルでインストール選択項目を指定します。同一のインストールを繰り返し実行する必要がある場合、この方法は特に便利です。

サイレント・インストールを実行するには、インストール応答ファイルの作成の説明に従いインストール選択項目を指定したファイルを作成し、次にサイレント・インストールの実行の説明に従いそのファイルを使用してインストールを実行します。異なるタイプの WebSphere Business Integration Adapters 製品のインストールを説明した次のセクションでは、各製品タイプに固有のインストール・オプションを取り上げています。

インストール応答ファイルの作成

サイレント・インストールを実行する場合は、インストール選択項目を指定した応答ファイル (またはオプション・ファイル) を作成します。IBM では、各 WebSphere Business Integration Adapters 製品のオプションを含む応答ファイルのテンプレートを提供しています。応答ファイル・テンプレートは、settings.txt という名前が付けられており、その他のインストール・ファイルと一緒に提供されています。

複数のマシンで同一のインストールを実行する場合は、最初のインストール時の選択を簡単にファイルに記録し、そのファイルをインストール応答ファイルとして使用して、後続のインストールを実行できます。詳しくは、インストールの選択項目の記録を参照してください。

次のテーブルには、各タイプの WebSphere Business Integration Adapters 製品に使用できるオプションがリストされています。

オプション値列内の情報にはすべて目を通してください。この列には、特定のオプションをコメント化するべき場合と、ブローカーとプラットフォームの適合性が示してあります。

応答ファイルのテンプレートのいずれかを変更し、それをサイレント・インストールに使用することができます。この場合、必要なオプションと矛盾する他のすべてのオプションは、先頭にハッシュ記号 # を置くことによってコメント化します。または、必要なオプションを含む新規の応答ファイルを作成することもできます。この方法では、応答ファイルを混乱させる不必要なオプションやコメント化された記述ブロックが存在せず、読みやすく、編集が容易になるので便利です。後者の方法を実行する場合、必要なオプションを新規ファイルに入力するよりも、テンプレート・ファイルをコピーして、不要なセクションやオプションを除去することをお勧めします。

注:
応答ファイル内のオプションの前には、スペースを入れることはできません。

サイレント・インストールの実行

サイレント・インストールを実行するには、コマンド行で、プラットフォーム固有のインストーラー実行可能ファイルをいくつかのオプション (作成した応答ファイル名を含む) と共に実行します。

次の例は、応答ファイルが C:¥data ディレクトリーにある、Windows コンピューターでそれを実行する方法を示しています。

D:¥WebSphereBI>setupwin32.exe -silent -options C:¥data¥settings.txt

次の例は、install.txt という名前のカスタム応答ファイルが /home/wbia ディレクトリーに作成されている、AIX コンピューターでそれを実行する方法を示しています。

# ./setupAIX.bin -silent -options /home/wbia/install.txt

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