WebSphere Business Information アダプターのアップグレード

このセクションでは、WebSphere Business Integration Adapters 製品セットの一部としてリリースされたアダプターのアップグレード方法を説明します。

注:
アダプターを Adapter Framework バージョン 2.6 にマイグレーションするには、「Migrating Adapters to Adapter Framework, Version 2.6」を参照してください。 Adapter Framework フィックスパック 2.6.0.3 を適用済みの場合、この文書で説明されるマイグレーション手順が適切です。
  1. 開発環境で、以下の手順を実行します。
    1. 統合ブローカー・システムを保存のためにバックアップします。
    2. Connector Configurator で現在使用しているバージョンのアダプターの定義を開きます。

      アダプターに関するすべての構成情報を記録します。

    3. アダプターをアップグレードするコンピューターのハードウェアを必要に応じてアップグレードし、WebSphere Business Integration Adapters 2.6.0.3 の要件を満たすようにします。

      ハードウェア要件について詳しくは、ハードウェアおよびソフトウェア要件を参照してください。

    4. Adapter Framework 2.3.1 を実行していた場合、Visibroker Object Request Broker をアンインストールします。WebSphere Business Integration Adapters バージョン 2.4 から 2.6 では、IBM Java オブジェクト・リクエスト・ブローカーが VisiBroker オブジェクト・リクエスト・ブローカーに置き換わりました。
    5. 前提条件ソフトウェアを必要なバージョンにアップグレードします。

      ソフトウェア要件について詳しくは、ハードウェアおよびソフトウェア要件を参照してください。

    6. ご使用の統合ブローカーが、サポートされるメッセージ・ブローカー、または WebSphere Application Server である場合は、アダプター・フレームワークのインストールの説明に従って、現在の Adapter Framework のインストール場所以外のディレクトリーに Adapter Framework をインストールします。
      注:
      WebSphere InterChange Server を統合ブローカーとして使用する場合、および WebSphere Business Integration Adapter のインストール先を InterChange Server のインストール先と同じコンピューターにする場合は、別のディレクトリーにアダプター・フレームワークをインストールする必要があります。アダプター・フレームワークは WebSphere InterChange Server と一緒にインストールされません。
    7. 統合ブローカーが InterChange Server である場合は、現在インストールされているアダプターのディレクトリーを保存するため、そのディレクトリー名を変更します。
    8. アダプターのインストールの説明に従って、アダプターの新しいバージョンをインストールします。
    9. WebSphere Business Integration Adapters バージョン 2.6 のアダプターの定義を統合ブローカー環境にインポートします。
    10. アップグレードするアダプターのガイドの『コネクターのインストールおよび構成 (Installing and configuring the connector)』という見出しの章を読み、構成する必要のある新規プロパティーを判断します。
    11. ステップ 1b で記録した情報を基にして、ステップ 1i でインポートしたアダプター定義、およびステップ 1j で判明した新規プロパティーを構成します。
    12. データ・ハンドラーのインストールの説明に従って、この環境に必要な各データ・ハンドラーをインストールします。
    13. この環境に必要な各アダプターのガイドの説明に従って、アダプター・ホスト・コンピューターへのアプリケーション・クライアントのインストールなど、アダプター固有のインストール・ステップを実行します。
    14. レグレッション・テストを実行して、アップグレードしたアダプターが実装のビジネス要件を満たしていることを確認してください。
  2. ステップ 1 を実行して、ストレス・テスト環境のアダプターをアップグレードします。そして、レグレッション・テストを実行し、アップグレードしたアダプターが実装のパフォーマンス要件を満たしていることを確認してください。
  3. ステップ 1 を実行して、実稼働環境のアダプターをアップグレードします。

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