ランタイム・トポロジー

ランタイム・トポロジーは、ご使用のアプリケーション・サーバー環境の対話式ビジュアル表示です。 このパネルから、あるノード・グループの使用状況や、図表によるそのノード・グループの詳細情報を表示することができます。 このページを表示するには、「ランタイム操作」>「ランタイム・トポロジー」をクリックします。

表示パネルは、迅速に表示するためにランタイム環境に関する統計およびトポロジー・データをキャッシュする Deployment Manager のランタイム・コンポーネントによってサポートされています。 「データ更新の強制」オプションでは、環境の現行データでキャッシュを再度初期化します。ランタイム・トポロジーが現在のランタイム環境と同期していないと思われる場合は、このオプションを使用して現在の状態を取得します。

次のリストに、ランタイム・トポロジーの対話式機能が組み込まれています。
パースペクティブの選択 このリストには、ノード・グループ、アプリケーション、およびトポロジー・ツリーのルート・オブジェクトのタイプを設定できる動作ポリシーが含まれます。 このリストから項目を選択すると、次のリストの選択に基づいて選択可能項目が表示されます。
ノード・グループの選択 このリストには、ご使用の環境のノード・グループが含まれています。 ノード・グループを選択すると、このリストに続く対話式ツリーでその詳細を表示できます。 以下の説明には、表示可能な詳細が含まれています。
ノード
ノード表示をさらに展開して、ノード・グループのアクティブなノードや、各サーバー・インスタンス上のアプリケーションを表示することができます。 各ノードの右側には、使用中のノード・リソースのパーセンテージに関するデータを示す使用状況バーがあります。 ノード上にマウスを移動すると、そのノードの実行中のサーバー・インスタンスの数を示すポップアップが表示されます。 また、ノード・ツリーを完全に展開して、各ノードのインスタンスを表示することもできます。 インスタンス上にマウスを移動すると、動的ワークロード・マネージャー・ウェイトやプロセス ID などのデータを表示できます。
動的クラスター
動的クラスターを展開すると、ノード・グループに関連付けられた動的クラスターや、 各クラスターにインストールされて実行中の、WAR (WebARchive) ファイル形式の特定のアプリケーションを表示できます。
場合によっては、ツリーから項目をクリックして、メインフレームに図表を生成できます。
サービス・ポリシーの選択 このリストには、ご使用の環境のサービス・ポリシーが含まれています。 サービス・ポリシーを選択すると、このリストに続く対話式ツリーでその詳細を表示できます。 ホバー・ヘルプがトポロジー・ツリーのサービス・ポリシーで利用できます。表示できる詳細は以下のものです。
トランザクション・クラス
トランザクション・クラスを展開して、トランザクション・クラスにマップされた URI を持つ Web モジュールを表示できます。 ホバー・ヘルプは Web モジュールでも利用できます。
場合によっては、ツリーから項目をクリックして、メインフレームに図表を生成できます。
アプリケーションの選択 このリストには、ご使用の環境にインストールされたアプリケーションが含まれています。 アプリケーションを選択すると、このリストに続く対話式ツリーでその詳細を表示できます。 ホバー・ヘルプはトポロジー・ツリーのアプリケーションでも利用できます。 表示できる詳細は以下のものです。
J2EE モジュール
J2EE (Java 2 Platform, Enterprise Edition) モジュール・ビューを展開すると、このアプリケーション内の J2EE モジュールを表示できます。 ホバー・ヘルプは J2EE モジュールでも利用できます。
ターゲット・マッピング
ターゲット・マッピング・ビューを展開して、アプリケーションがデプロイされる場所を表示することができます。
場合によっては、ツリーから項目をクリックして、メインフレームに図表を生成できます。
最新表示速度の設定 最新表示速度は、トポロジー最新表示間の時間 (秒) です。 ご使用の環境が使用頻度が高い場合には、低い最新表示速度値を設定する必要がある場合があります。
図表オプション デフォルトでは、インストール時に図表が作成されます。 アプリケーション・サーバー環境を 構築してノード・グループ、サービス・ポリシー、動的クラスター、およびセルを追加すると、図表構成が更新され、設定済みの環境表示をカスタマイズできます。 メインフレームの図表タブ上にマウスを移動すると、関係するメトリック、図表タイプ、および有効範囲などの各図表の詳細を表示できます。 リストのオプションには、以下のようなものがあります。
データ有効範囲
このオプションは、図表の有効範囲を指定します。 例えば、データ有効範囲としてトランザクション・クラスを選択すると、データ名とデータ・セットのオプションが、 環境に構成されているトランザクション・クラスに関連付けられたプロパティーによって与えられます。 データ有効範囲によって、図表化するパフォーマンス・データ全体が決定されます。
データ名
データ名オプションは、データ有効範囲に選択した値によって決まります。 例えば、データ有効範囲として「ノード・グループ」を選択すると、データ名リストに、環境に構成されたノード・グループのタイトルが表示されます。
データ・セット・タイプ
データ・セット・オプションは、データ有効範囲に選択した値によって決まります。 この値により、図表の集合の種類を決定します。 例えば、「ノード・グループ」というデータ有効範囲を選択すると、このリストには関連するサービス・ポリシーの内容と動的クラスターが取り込まれます。
データ・セット
データ・セット・オプションは、データ有効範囲に選択した値によって決まります。 この値により、図表の集合の種類を決定します。 例えば、「ノード・グループ」というデータ有効範囲を選択すると、このリストには関連するサービス・ポリシーの内容と動的クラスターが取り込まれます。
データ・メトリック
このオプションは平均算定値を基にしており、事前定義の値セットです。 この値のオプションは以下のとおりです。
  • 同時要求数

    このメトリックは、選択したデータ名内の選択した定義済みデータ・セット当たりの同時要求数を評価します。

  • 平均スループット

    平均スループット・メトリックは、データ有効範囲、データ名、およびデータ・セットによって定義された、オンデマンド・ルーターに対する全ワークフロー要求数を基に、秒単位で計算されます。

  • 平均応答時間 (ミリ秒)

    平均応答時間メトリックは、作業要求を完了するためのに要する時間です (ミリ秒単位)。 このメトリックは、要求が開始からクライアントに戻されるまでを含みます。 これは、サービス時間メトリックとキュー内待ち時間メトリックの和に等しくなります。

  • キュー内平均待ち時間 (ミリ秒)

    このメトリックは、作業要求が処理を待つのに費やした平均時間です (ミリ秒単位)。

  • 平均サービス時間 (ミリ秒)

    オンデマンド・ルーターに対する要求を処理する時間 (ミリ秒)。 このメトリックは、オンデマンド・ルーターがノードに対して作業に取り掛かりそこで完了するのに費やした時間を示します。

  • 平均キュー長

    このメトリックは、データ有効範囲、データ・セット、およびデータ名によって定義される 環境内のすべての作業キューの平均時間です (ミリ秒単位)。

  • 平均ドロップ率

    平均ドロップ率は、キューが満杯であるために処理されない作業要求の数を 基に計算されます。 キューが満杯になった後の作業要求は、エラーと共に要求側に戻されます。

  • 平均相対パフォーマンス

    構成された目標の、実際の目標値との比較の相対パフォーマンス。

  • 百分位数応答時間

    指定された応答時間を満足するサービス・ポリシー百分位数目標の要求の比率。

  • 並行要求

    与えられたゲートウェイを通して入って来る、 与えられた動的クラスターのロードに必要な位置数。

  • 使用メモリー

    プロセスが使用するメモリー。

  • CPU 使用率

    プロセスの CPU 使用率。

  • 要求合計

    プロセスにデプロイされた Web モジュールの要求合計。

  • 動作可能時間 (秒)

    プロセスが実行中であった合計時間 (ミリ秒)。

  • 合計 EJB メソッド呼び出し数

    プロセスにデプロイされた EJB モジュールのメソッド呼び出しの合計。

  • 合計トランザクション数

    区画の合計トランザクション数。

  • 空きメモリー

    ノードの空きメモリー。

  • 使用率

    使用されているリソースと使用可能なリソースの量との比率。 使用率で、ノード速度とプロセス CPU を測定します。

  • 要求ジョブ数

    実行環境 (エンドポイント・アプリケーション) に処理のために到着したジョブ数。

  • 完了ジョブ数

    実行環境で実行を完了したジョブ数。

  • 実行時間

    ジョブの実行に費やした合計時間 (ミリ秒)。

  • 最大並行性

    達成される最大並行性レベル。

  • キューされたジョブ数

    スケジューラーでキューに入れられたジョブ数。

  • ディスパッチされたジョブ数

    スケジューラーによりディスパッチされたジョブ数。

  • 失敗したジョブ数

    実行環境で失敗したジョブ数。

  • エラーのジョブ数

    ジョブについて発生したディスパッチ・エラー数。

  • キュー時間

    ジョブがキュー内で費やした時間 (ミリ秒)。

  • ディスパッチ時間

    ジョブがディスパッチで費やされた合計時間 (ミリ秒)。

  • ディスパッチ・エラー時間

    ディスパッチ・エラーが発生したときに、ジョブがディスパッチで費やされた時間 (ミリ秒)。

  • 合計 CPU 容量

    それぞれのノードに指定された参照命令セットの、浮動小数点数の MHz。

  • WebSphere プロセスによる CPU 消費量

    ノードの WebSphere プロセスによる CPU 消費量。

  • WebSphere 以外のプロセスによる CPU 消費量

    ノードの WebSphere 以外のプロセスによる CPU 消費量。

  • 使用可能な CPU 容量

    ノードの使用可能な CPU 容量。これは、合計 CPU 容量から、WebSphere プロセスおよび WebSphere 以外のプロセスによる CPU 消費量を差し引いた値です。

  • 合計メモリー

    プロセスまたはノードの合計メモリー。

  • 作業係数

    作業係数は、与えられた種類の要求にサービスの提供を要求されるコンピューター使用作業の平均量であるという特徴があります。

  • CPU デマンド

    与えられたデプロイメント・ターゲットに必要な処理能力。

  • 高メモリー・ウォーターマーク

    開始されるサーバー・インスタンスの予想されるメモリー消費量。

  • 常駐メモリー

    プロセスの常駐メモリー。

  • 出力係数

    ある処理層で、与えられたフローの 1 つの活動中の要求によって 消費されるコンピューティング能力の平均値で、 (a) ARFM ゲートウェイが要求をターゲット・サーバーに転送した時刻と、 (b) ターゲット・サーバーから応答が戻された時刻から平均されます。

データ・フィルター
「データ・フィルター」フィールドから、既存のプロキシー (オンデマンド・ルーター) を選択して、それに応じてマップをフィルタリングすることができます。 ここで選択が、ご使用の環境での問題のトラブルシューティングに役立ちます。
ホバー・ヘルプ ホバー・ヘルプは、パネル内の多くの機能で利用できます。 ホバー・ヘルプが使用可能な領域は、メニュー内のノードおよびインスタンスや、 メインフレーム内の図表タブです。