アプリケーション配置コントローラーの設定

このページは、アプリケーションの配置を制御する設定を定義する場合に使用します。オートノミック配置コントローラーを使用可能にして、配置変更の発生頻度を定義し、配置コントローラーが監視モードで実行中の場合にその動作を制御することができます。

この管理コンソール・ページを表示するには、「動作ポリシー」>「オートノミック・マネージャー」>「アプリケーション配置コントローラー」をクリックします。

このページで、「構成」タブおよび「ランタイム」タブのフィールドを記述します。永続的な設定を構成するには、「構成」タブを使用します。「ランタイム」タブを使用すると、アプリケーション配置コントローラーの有効期間に固有のパラメーターを変更することができます。アプリケーション配置コントローラーを使用不可にしてから有効化すると、「ランタイム」タブに構成された設定ではなく、「構成」の設定が使用されます。

管理のロールに応じて、オートノミック配置コントローラーを構成する場合には、特定の特権が許可されます。次のリストに、オートノミック配置コントローラーの構成のための管理のロールと特権を示します。

モニター
情報を表示できます。
演算子
「構成」タブで情報を表示できます。「ランタイム」タブで設定を変更できます。
コンフィギュレーター
構成は変更できますが、ランタイム設定は変更できません。
管理者
すべての特権があります。

セキュリティーを有効化する セキュリティーが使用可能の場合、適切なセキュリティー許可がないと編集できないフィールドがいくつかあります。

使用可能

アプリケーション配置コントローラーを使用可能または使用不可にします。

アプリケーション配置コントローラーを使用不可に設定すると、動的クラスターに対してすべてのオートノミック操作を実際上、使用不可にします。アプリケーション配置が使用不可になると、動的クラスターのアプリケーションのサイズと配置に関する動的変更は発生しなくなります。このアクションは、すべての動的クラスターを静的クラスターに変更することと同等です。

承認タイムアウト

ランタイム・タスクが自動的に期限が切れるまでに、キュー内で承認または不承認を待機している時間を制御します。

操作環境が監視モードで実行されるように設定されている場合、アプリケーション配置コントローラーは、 タスクを作成しますが、承認を待ってから変更を行います。アプリケーション配置コントローラーは、タイムアウトになったランタイム・タスクをユーザーがリジェクトしたタスクとして扱います。許容時間値は 1 分から 60 分までの範囲です。

監視操作モードで作成されたすべてのランタイム・タスクを表示するには、「ランタイム操作」>「タスク管理」>「ランタイム・タスク」をクリックします。ランタイム・タスク・キューをモニターしない場合は、E メール通知を定義します。 E メール通知プロファイルを作成するには、「ランタイム操作」>「タスク管理」>「通知」をクリックします。

サーバー操作タイムアウト

アプリケーション配置コントローラーが開始または停止操作を失敗とするまでに、完了すべき操作を待機する時間を示します。

許容時間値は 1 分から 60 分までの範囲です。この値を、サーバーの始動または停止に予測されるワーストケースの時間に設定してください。

配置変更間の最小時間

新しい一連の変更を開始する前にアプリケーション配置コントローラーが待機する時間を指定します。

アプリケーション配置コントローラーは、前の変更を完了するか、またはタイムアウトを検出してから、一連の変更 を待機することがあります。許容値は 1 分から 24 時間までです。この値を設定する場合は、サーバーの始動と停止に関連するオーバーヘッドを考慮してください。サーバーの始動または停止に数分かかり、さらにノードへのロードが必要になることがあります。

頻繁にアプリケーションの配置を再調整するように配置コントローラーを構成すると、動的クラスターのサイズを再調整して当初得られたパフォーマンス向上の効果がオーバーヘッドの追加のために打ち消されます。例えば、サーバーの始動に 1 分必要な場合に 配置変更間の最小時間を 20 分に設定すると、配置変更により約 5% の パフォーマンスへの影響があります。

サーバーの始動に必要な時間の少なくとも 20 倍から 30 倍の値をこのパラメーターに定義してください。設定値が数時間よりさらに大きいと、1 日に複数回アプリケーション配置 の変更を行うことはできなくなります。

リポジトリーへの保存

「ランタイム」タブのフィールドは、「構成」タブのフィールドと 同じです。

「ランタイム」タブで変更を行って、その値を構成に保存するには、「リポジトリーへの保存」チェック・ボックスをクリックします。「ランタイム」タブに関して行った変更は永続ではなく、アプリケーション配置コントローラーの有効期間のみ存在します。

すべての変更を行ったら、「適用」または「OK」をクリックします。




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