このページは、デフォルトで作成されるグローバル・パラメーターである、グローバル・ヘルス・コントローラー設定を変更する場合に使用します。ヘルス・コントローラーは、環境において一定の条件が満たされていることを確認するため、ヘルス・ポリシーに従って動作します。ヘルス・ポリシーは、WebSphere Virtual Enterprise 用に設定する具体的なヘルス基準です。 再始動の頻度に制限を適用したり、特定の期間中の再始動を禁止することもできます。
この管理コンソール・ページを表示するには、
をクリックします。WebSphere Virtual Enterprise には、連続して実行されるヘルス・モニターや管理サブシステムが用意されていて、ソフトウェアの誤動作に関連する機能低下を検出できます。
このページは、「構成」と「ランタイム」という 2 つのタブに分かれています。 「構成」タブでは、以前に構成されたフィールドを表示でき、場合によってはフィールドを編集できます。 「ランタイム」タブでは、現在ヘルス・コントローラーによって使用されているフィールドを表示でき、場合によってはその値を変更できます。「構成」タブとは異なり、 「ランタイム」タブで値を変更すると、その変更は直接ヘルス・コントローラーに送信され、コントローラーが その時点で使用するパラメーターが変更されます。これらの変更は、デフォルトではリポジトリーに保管されないので、 永続的でないパラメーターの一時的な変更を行うことができます。
管理のロールに応じて、ヘルス・コントローラーを構成する場合には、特定の特権が許可されます。次のリストに、ヘルス・コントローラーの構成のための管理のロールと特権を示します。
ヘルス・モニターを使用可能にするかどうかを指定します。
使用可能である場合、ヘルス・コントローラーは、システム内のヘルス・ポリシーを 連続してモニターします。使用不可の場合、ヘルス・ポリシーに定義されたヘルス条件はモニターされません。 システムからヘルス・ポリシーを除去しなくても、 ヘルス・コントローラーを使用不可にすることができます。
ヘルス・ポリシー条件に違反しているかどうかを判別するための継続したヘルス・チェック間の時間を指定します。値は分単位で、1 分から 60 分までの範囲で指定します。コントロール・サイクルを長くすると、ヘルス・モニターの負荷が減少します。
この場合、期間中に発生するヘルス条件が、次のコントロール・サイクルまで検出されないという欠点があります。例えば、 ある 1 つのアプリケーション・サーバーに関連した 10,000 個の要求というワークロード条件のあるヘルス・ポリシーがあり、 コントロール・サイクル長が 60 分と指定されている場合、 コントローラーは、アプリケーション・サーバーが 10,000 個の要求にサービスを提供したかどうかの判断を 60 分ごとにしか チェックしません。チェック時点でアプリケーション・サーバーが 9,999 個の 要求にサービスを提供していた場合、コントローラーは、その後 60 分間はチェックを 行いません。したがって、サーバーは 10,000 個を超える要求にサービスを提供した後に再始動することになる可能性があります。
再始動の決定が行われてからのアプリケーション・サーバーの復活の試行回数を指定します。
この数を超過した場合、操作の失敗が想定され、サーバーの再始動が使用不可になります。値は、1 から 5 までの整数でなければなりません。
サーバーの状態を明示的にチェックして始動を行うまでに、サーバーを停止しておく期間を指定します。
再始動は、サーバーの停止アクションと開始アクションのシーケンスで構成されています。 ご使用の環境で、アプリケーション・サーバーの開始または停止アクションが異常に多い場合には、再始動アクションがタイムアウトならないようにこの値を設定する必要がある場合があります。値は常に分単位で指定し、1 分から 60 分までの範囲の整数となります。
アプリケーション・サーバー・インスタンスの連続再始動間に経過する必要のある最小の時間を制御します。
アプリケーション・サーバーのヘルス条件をこの期間中に違反した場合、再始動は保留状態に設定されます。 最小再始動間隔を経過すると、再始動が行われます。値は 15 分から 365 日までの範囲となります。値が 0 の場合、再始動最小値は無効です。
アプリケーション・サーバー・インスタンスの再始動が禁止される期間 (曜日と時刻) を指定します。
開始および終了時刻は、24 時間クロックを使用した時分と、曜日を選択して指定します。 必要であれば、時刻ブロックを複数指定できます。開始時刻と終了時刻を指定すると、 これらの時刻が禁止となる曜日も、少なくても 1 日指定 する必要があります。開始時刻と終了時刻間のブロックは、 深夜 12 時の境界をまたいではいけません。例えば、10:00 PM から 1:00 AM のブロックを指定する必要がある場合は、22:00 から 23:59 と、00:00 から 01:00 までのブロックの 2 つのブロックを指定する必要があります。「追加」をクリックして、時間制約を追加します。既存の制約を除去するには、その制約を強調表示し、 「除去」をクリックします。ヘルス条件に違反があったときのアクションは、禁止時間が過ぎるまでは発生しません。
ランタイム値を構成に保管します。
変更を行って、更新された値でのシステムの反応を確認することができます。値を永続的に保管する場合は、「構成」タブに戻って同じ値をすべて入力する代わりに、このオプションを選択します。