動的クラスターの設定
このページは、既存の動的クラスターの構成を表示する場合に使用します。
この管理コンソール・ページを表示するには、をクリックします。
既存の動的クラスターの構成を表示するには、モニター特権が必要です。
- 名前
動的クラスターの名前を示します。動的クラスターの名前はセル内のすべてのクラスターで固有でなければなりません。
名前フィールドには、 # \ / , : ; " * ? < > | = + & % ' は使用できません。
名前はピリオド (.) で始めることも、 スペースで始めることもできません。スペースでエラーは発生しませんが、先行および後続のスペースは自動的に削除されます。
- タイプ
動的クラスターで使用されているサーバーのタイプを示します。
次のリストに、使用可能なサーバー・タイプを示します。
- WebSphere Application Server
- 動的クラスターに、WebSphere Application Server または WebSphere Virtual
Enterprise を実行しているアプリケーション・サーバーが含まれることを示します。
- Apache サーバー
- 動的クラスターに Apache サーバーが含まれることを示します。
- カスタム HTTP サーバー
- 動的クラスターに HTTP サーバーが含まれることを示します。
- JBoss サーバー
- 動的クラスターに、JBoss Application Server を実行しているサーバーが含まれることを示します。
- PHP サーバー
- 動的クラスターに、PHP を実行しているサーバーが含まれることを示します。
- Apache Tomcat サーバー
- 動的クラスターに、Apache Tomcat を実行しているサーバーが含まれることを示します。
- WebSphere Application Server Community Edition サーバー
- 動的クラスターに、WebSphere Application Server Community Edition を実行しているサーバーが含まれることを示します。
- BEA WebLogic サーバー
- 動的クラスターに、BEA WebLogic を実行しているサーバーが含まれることを示します。
- 外部 WebSphere Application Server
- 動的クラスターに他のセル内のサーバーが含まれることを示します。これらのセルでは、バージョン 5.1 や 6.0 などの他のバージョンの WebSphere Application Server が実行されている場合があります。こうした静的クラスターを動的クラスターにマップすることができます。
- 実行中のインスタンス数
動的クラスター用に実行しているサーバー・インスタンスの数に基づいて自動的に生成される値を示します。
例えば、動的クラスターで 3 つのアプリケーションが実行していて、動的クラスターの 4 つのメンバーそれぞれで 2 つのインスタンスが実行されているとします。インスタンス数は 8 です。
- 動作モード
動的クラスターが動的オペレーション環境と相互作用するレベルを示します。
- 手動: 手動モードでは、動的クラスターは、静的クラスターの通常のアプリケーション・サーバー環境と同じです。動的オペレーション環境との相互作用は行われません。
- 監視: 監視モードでは、WebSphere Virtual Enterprise 環境に、管理者が使用できるアクションの情報と推奨事項が用意されています。
- 自動: 自動モードでは、WebSphere Virtual Enterprise 環境が自動的にアクションを行います。自動モードでは、動的オペレーション環境が配置およびプロビジョニングを処理します。
動作モードは、をクリックして、管理コンソールから変更できます。
- トランザクション・ログ・リカバリーのフェイルオーバーを有効化
トランザクション・サービス・コンポーネントに対して、リカバリーのためにトランザクション・ログのフェイルオーバーを有効にするか無効にするかを示します。このフィールドは、WebSphere Application Server 動的クラスターについてのみ有効です。
デフォルトは無効です。この設定を有効にする場合は、障害の発生したアプリケーションのピア・リカバリーに必要なトランザクション・サービス・プロパティーが適切に構成されている必要があります。このプロパティーが構成されている場合、トランザクション・ログのフェイルオーバー・リカバリーは、トランザクション・ログを処理しているサーバーで障害があった場合に発生します。クラスター内の障害の発生したアプリケーション・サーバーのピア・リカバリーに必要なトランザクション・サービス・プロパティーが適切に構成されていない場合、この設定は無視されます。
- メンバーシップ・ポリシー
動的クラスターに使用されるノードの定義に使用される式を示します。このオプションが表示されるのは、ルールを使用してクラスター・メンバーを自動的に定義することを
選択した場合のみです。手動でクラスター・メンバーを定義することを選択した場合は、
このオプションは表示されません。
副次式ビルダーを使用すると、メンバーシップ・ポリシーを作成できます。メンバーシップ・ポリシーで、動的クラスターのメンバーのノードを指定します。
定義したメンバーシップ・ポリシーを持つ動的クラスター内のノードを表示するには、「メンバーシップのプレビュー」をクリックします。
例
- メンバーシップを特定のノード・グループ内のすべてのノードとして定義する場合は、次のように指定します。
node_nodegroup = 'my_node_group'
- メンバーシップを Apache を実行するすべてのノードとして定義する場合は、次のように指定します。
node_property$APACHE_2_0 IS NOT NULL
- メンバーシップを Apache と PHP を実行するすべてのノードとして定義する場合は、次のように指定します。
node_property$APACHE IS NOT NULL and node_property$PHP IS NOT NULL
- メンバーシップを WebSphere Application Server Community Edition バージョン 2.0 以降を実行するすべてのノードとして定義する場合は、次のように指定します。
node_property$WASCE_2.0* IS NOT NULL
- メンバーシップを WebSphere Application Server Community Edition バージョン 2.0 のみを実行するすべてのノードとして定義する場合は、次のように指定します。
node_property$WASCE_2.0 IS NOT NULL
- my_node_1、my_node_2、などを含め、my_node のような名前を持つすべてのノードとしてメンバーシップを定義する場合は、次のように指定します。
node_name like 'my_node%'
- メンバーシップを特定のホスト名のリストとして定義する場合は、次のように指定します。
node_hostname in ('node1.mydomain.com','node2.mydomain.com')
and、
or、または
not 論理演算子と括弧を使用して、副次式をグループ化できます。以下の例では、my_node_group ノード・グループに入っておらず、
my_node_1、
my_node_2、などを含め、
my_node のような名前を持つノードとしてノード・メンバーシップを定義します。
not (node_nodegroup='my_node_group') and node_name like 'my_node%'
- クラスター・インスタンスの最小数
動的クラスターの実行インスタンスの最小数を示します。
最小値が大きすぎる場合、パフォーマンスの低下が発生することがあります。
- クラスター・インスタンスの最大数
開始できるクラスター・インスタンスの最大数を示します。
- クラスター・インスタンスの数を制限する場合は、「開始できるインスタンス・インスタンスの数を制限する」をクリックして、最大の「インスタンスの数」を入力します。
- クラスター・インスタンスの数を制限しない場合は、「開始できるインスタンス・インスタンスの数を制限しない」をクリックします。
- ノード上のインスタンスの垂直スタッキング
単一ノードで複数のインスタンスを開始できるかどうかを示します。垂直スタッキングを構成すると、ワークロードが非常に高い場合に、アプリケーション配置コントローラーが、ノードで動的クラスターの複数のインスタンスを開始できます。
アプリケーション間のボトルネック条件を改善するには、垂直スタッキングを使用します。「同一ノードで複数のノードが開始状態であることを許可する」を選択して、「インスタンスの数」の値を入力します。インスタンスの数は、ノードのすべての能力を使用する必要があるクラスターのアプリケーション・サーバーの数です。
また、垂直スタッキングに選択する数は、自動的に作成されるサーバーの数です。
デプロイメント・マネージャー・バージョンよりも古い製品バージョンで、垂直スタッキングにターゲット・ノードを使用する場合、同一ノードでの新規メンバーの追加は無効です。垂直スタッキングは、ルールによって自動的に定義されるクラスター・メンバーを持つ、アプリケーション・サーバー、WebSphere Application Server Community Edition サーバー、および PHP サーバーでのみ使用できます。
- 分離設定
この動的クラスターが、動的クラスターの他のインスタンスと同じノードで実行するようにする場合、またはこの動的クラスターを、ノードで実行中の唯一の動的クラスターとする場合に指定します。
このオプションを選択できるのは、ルールを使用してクラスター・メンバーを自動的に定義することを選択した場合のみです。クラスター・メンバーを手動で定義する場合、動的クラスターの分離を有効にすることはできません。
- この動的クラスター内のクラスター・インスタンスが、動的クラスターが異なる他のインスタンスと同じノードで実行できる場合は、「分離要件なし」を選択します。このオプションがデフォルトです。
- この動的クラスター内のクラスター・インスタンスが、同じノードの同じ動的クラスターの他のインスタンスでのみ実行できる場合は、「厳密な分離」を選択します。
- クラスター・インスタンスが、同じノードの同一共用グループに存在する動的クラスターの他のインスタンスで実行できる場合は、「分離グループとの関連付け」を選択します。「分離グループ名」の値を指定します。この動的クラスターの新規分離グループを作成するには、固有の名前を入力します。 既存の分離グループのリストから選択するには、「参照」をクリックします。
現在の分離グループのトポロジーが表示されます。分離グループ名をクリックしてグループを選択します。
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