サービス・ポリシー目標プロパティーの定義

このページのガイドラインを使用して、サービス・ポリシーをカスタマイズします。目標プロパティーを定義すると、サービス・ポリシーを実行するタイミングと時間を決定できます。サービス・ポリシーはユーザー定義のビジネス目標で、トランザクションおよび作業クラスのコンポーネントに相関します。サービス・ポリシーにより、作業要求をカテゴリー化し、優先順位付けします。サービス・ポリシーで目標を作成し、一方作業クラスは、URI などの指定された情報をその目標に結び付けます。IIOP タイプの作業クラスでは、Enterprise JavaBeans (EJB) および EJB メソッド名を使用して目標にマップします。Java Message Service (JMS) タイプの作業クラスでは、バスおよび宛先名を使用して目標にマップします。

この管理コンソール・ページを表示するには、「動作ポリシー」>「サービス・ポリシー」>「新規作成」をクリックします。

サービス・ポリシーおよびトランザクション・クラスを作成、変更、または除去するには、管理者またはコンフィギュレーターの管理特権が必要です。

平均応答時間目標タイプのプロパティー

平均応答時間目標は、任意よりも優先度の高い作業を示します。平均応答時間目標には、次のパネルで特定の時間目標が割り当てられます。

目標値
この値を、サービス・ポリシーの作業完了に充てられる最大時間と等しくします。例えば、PLATINUM 作業は、1250 ミリ秒を超えないようにします。 有効な目標の範囲は、0 より大きく、5 分以下でなければなりません。 最大の 5 分は、300 秒または 300,000 ミリ秒と表示できます。
重要度
システムがストレスを受けている場合、重要度の値は、パフォーマンスの減少を最も容認するアプリケーション作業を決定します。重要度が高くなると、そのサービス・ポリシーに関連した作業のパフォーマンス低下に対する許容度が低くなります。PLATINUM の例では、重要度として「最高」を選択します。 システムが過負荷となったときに、すべてのポリシーを同じ割合で低下できない限り、すべてのポリシーの重要度を最高位に設定することはしないでください。
永続サービス・ポリシーの違反のモニター
オプション。応答時間のタイプに応じて、異なる設定をする必要があります。
目標差分値
構成済み目標値と、実際に出された要求の平均応答時間との間で許容できる時間の差分を指定します。
期間値
構成済みの許容差分を満たしていないときにランタイム・タスクを作成します。
百分位数応答時間目標タイプのプロパティー

百分位数応答時間目標は、任意よりも優先度の高い作業を示す別の尺度です。百分位数応答時間目標は、次のパネルで具体的な基準で定義されます。百分位数応答時間ターゲットは、応答時間が P 以上である必要があるのに T 以下である要求の割合です。ターゲットには、T および P についての特定の値があります。

目標百分位数
特定の時間フレームで処理される要求の割合を指定します。
目標値
この値を、サービス・ポリシーの作業完了に充てられる最大時間と等しくします。例えば、PLATINUM 作業は、1250 ミリ秒を超えないようにします。 有効な目標の範囲は、0 より大きく、5 分以下でなければなりません。 最大の 5 分は、300 秒または 300,000 ミリ秒と表示できます。
重要度
システムがストレスを受けている場合、重要度の値は、パフォーマンスの減少を最も容認するアプリケーション作業を決定します。重要度が高くなると、そのサービス・ポリシーに関連した作業のパフォーマンス低下に対する許容度が低くなります。 PLATINUM の例では、重要度として「最高」を選択します。 システムが過負荷となったときに、すべてのポリシーを同じ割合で低下できない限り、すべてのポリシーの重要度を最高位に設定することはしないでください。
永続サービス・ポリシーの違反のモニター
オプション。応答時間のタイプに応じて、異なる設定をする必要があります。
目標差分の百分率
構成済み目標百分位数と、実際に出された要求の平均百分位数との間で許容できる百分位数の差分を指定します。
期間値
構成済みの許容差分を満たしていないときにランタイム・タスクを作成します。
任意目標タイプのプロパティー

任意の目標は、有意値を持たない作業を示します。この結果、このタイプの作業は、リソースが制約されると、パフォーマンスが低下することがあります。

完了時刻タイプのプロパティー

完了時刻目標は、長時間実行アプリケーションで使用可能です。目標がこの限度に達すると、さらにサーバーが必要になります。このサービス・ポリシーの最大待機時間を入力します。

目標値
この値を、サービス・ポリシーの作業完了に充てられる最大時間と等しくします。 例えば、PLATINUM 作業は 5 分を超えません。 目標値フィールドに 5 を入力します。
重要度
システムがストレスを受けている場合、重要度の値は、パフォーマンスの減少を最も容認するアプリケーション作業を決定します。重要度が高くなると、そのサービス・ポリシーに関連した作業のパフォーマンス低下に対する許容度が低くなります。 PLATINUM の例では、重要度として「最高」を選択します。 すべてのポリシーの重要度を最高位に設定することはしないでください。すべてのポリシーの重要度を同じレベルに設定すると、システムが過負荷となったときに、すべてのポリシーが同じ割合で低下します。



WebSphere Extended Deployment インフォメーション・センター (オンライン)

関連情報
サービス・ポリシーの概要
サービス・ポリシーのコレクション
サービス・ポリシーの設定
サービス・ポリシー一般プロパティーの定義
サービス・ポリシー・メンバーシップの定義
サービス・ポリシー・トポロジー
トランザクション・クラスのコレクション
トランザクション・クラス一般プロパティーの定義
トランザクション・クラスの移動

sc_goalproperties_new