概要: 契約の管理 (Business Edition)

契約の管理には、契約のライフ・サイクルの作成から終了まで、契約を担当するタスクが関係します。 契約の管理に関係した様々なタスクは、各種の役割によって実行されます。 役割および契約の管理に関係した役割の詳細は、 ビジネス関係管理の役割を参照してください。

バイヤー組織の新規契約を作成する前に、 そのバイヤー組織はストアと関連したビジネス・アカウントを持っていなければなりません。 ビジネス・アカウントの管理の詳細は、 ビジネス・アカウントの管理を参照してください。

WebSphere Commerce アクセラレーターで使用可能なビジネス関係管理ツールを使った契約の管理には、 以下のステップが関係しています。

  1. バイヤー組織で作業するように割り当てられたアカウント担当者が、 新規契約の作成を行います。
  2. 契約が完了し、アカウント担当者が契約の要約の表示を行って契約を検査したら、 承認を得るための契約の送信を行います。 契約の送信時、セールス・マネージャーには E メールによる通知が送信されます。
  3. セールス・マネージャーは、承認待ちになっている承認要求リストを調べてから、 契約の承認または拒否を決めます。 希望に応じて、セールス・マネージャーはコメントを追加することができます。

    契約が拒否された場合、アカウント担当者は以下のいずれかを行うことができます。

    契約が承認されると、契約は自動的にデプロイされます。 デプロイされた契約の条件は、契約の開始日に有効になります。

契約のデプロイメントが失敗した場合、 セールス・マネージャーまたはアカウント担当者は契約の再デプロイを行えます。

契約がいったんデプロイされると、それを管理するために必要なタスクに特定の順序はありません。 契約がデプロイされたら、 WebSphere Commerce アクセラレーターで使用可能なビジネス関係管理ツールを使った契約の管理には、 以下のタスクが使用されます。

契約の要約の表示
アカウント担当者またはセールス・マネージャーは、  契約の要約を見ることによって、いつでも既存の契約を確認できます。
契約の中断
場合によっては、バイヤー組織が短期間、特定の契約下で購入を行えないようにする必要が生じます。 アカウント担当者はいつでも契約を中断できます。
契約の再開
アカウント担当者がバイヤー組織に、中断された契約下での購入を許可すると、中断された契約の再開を行えます。
契約のキャンセル
契約をキャンセルすると、バイヤー組織は永久的にその契約のもとで購入ができなくなります。 契約は参照用に WebSphere Commerce データベースに残されるため、 契約の複製を作成するために表示したり使用することができます。 キャンセルされた契約は再開できません。
契約の複製
契約を複製すると、契約の名前を除いて元の契約と同じ情報を含む、新規のドラフト契約が作成されます。 アカウント担当者は契約の複製に対して変更を加えてから、 承認を得るための契約の送信を行うことができます。 契約の複製がデプロイされたら、元の契約と契約の複製の両方をアクティブにすることができます。
契約の新規バージョンの作成
契約の新規バージョンを作成すると、元の契約と同じ情報を含む、 新規のドラフト契約が作成されます。ただし、新規契約のバージョン番号は、 元の契約のバージョン番号より大きくなります。  アカウント担当者は新規バージョンの契約に対して契約を加えてから、 承認を得るための契約の送信を行うことができます。 新規バージョンの契約がデプロイされると、元の契約はクローズされ、バイヤー組織には使用できなくなります。 クローズされた契約は WebSphere Commerce データベースに残され、 契約の複製を作成するために使用できます。
契約の削除
契約を削除すると、契約には削除のマークが付けられ、 次回、WebSphere Commerce データベースから削除のマークが付けられたすべてのオブジェクトが消去されます。 削除のマークが付けられた契約を複製したり、再開したり、 または契約の新規バージョンを作成するために使用することはできません。 アカウント担当者とセールス・マネージャーのどちらも契約を削除できます。

関連概念

関連タスク

IBM 著作権