コマンド行を使用したストア・アーカイブの発行 (Windows)
ストア・アーカイブを発行する基本的な方法は、ストア・アーカイブ・サービスによる方法ですが、コマンド行を使用してストア・アーカイブを発行することもできます。
コマンド行を使用して発行するには、以下のようにします。
- サイト管理者またはストア管理者のアクセス権を持っていることを確認する。
ストア管理者アクセス権がある場合には、そのアクセス権がすべてのストアに対するものであることを確認してください。
- ストア・アーカイブの有効なパラメーターを使用して以下のコマンドを入力する。
publishstore sarName hostname logonId logonPwd {insert|update}
destination1=webapp.zip,destination2=properties.zip
ここでは以下のようになっています。
- sarName はストア・アーカイブ名です。 sarName は大文字小文字の区別があります。 必ず大文字小文字を正しく区別しなければなりません。
- hostname。
hostname は WebSphere Commerce サーバーの完全修飾 TCP/IP 名です。
インスタンスのツール・ポート番号。 ツール・ポート番号は、
構成マネージャー (「インスタンス・プロパティー」>「WebSphere」 にある) で見つかります。
デフォルトでは、これは hostname:8000 です。
- logonId は WebSphere Commerce ユーザー ID です。
- logonPwd は WebSphere Commerce のユーザー・ログオン・パスワードです。
- insert|update はストアを作成 (insert) か更新 (update) するかを決定します。
- {ALL|NOCATLG} は XML ファイル内のどの XML ファイルを発行するかを決定します。 すべてを発行するには、ALL を使用します。
カタログ以外をすべて発行するには、NOCATLG を使用します。
-
destination1=webapp.zip,destination2=properties.zip, は、
SAR 内のファイル資産ファイル (たとえば webapp.zip) と、
発行先のパスのリストです。発行先のパスは、たとえば次のようなものです。
destination1 は、次のとおりです。
drive:\Websphere\AppServer\installedApps\
WC_Enterprise_App_instancename.ear\wcstores.war
drive:\Program Files\Websphere\AppServer\installedApps\
WC_Enterprise_App_instancename.ear\wcstores.war
destination2 is
drive:\WebSphere\AppServer\installedApps\WC_Enterprise_App_demo.ear\
wcstores.war\WEB-INF\classes
drive:\ProgramFiles\WebSphere\AppServer\installedApps\
WC_Enterprise_App_demo.ear\wcstores.war\WEB-INF\classes
以下はこのコマンドの例です:
publishstore mysar.sar myhost wcsadmin wcsadmin insert ALL "d:\websphere\AppServer\installedApps\WC_Enterprise_App_demo.ear\
wcstores.war=webapp.zip,d:\websphere\AppServer\installedApps\
WC_Enterprise_App_demo.ear\wcstores.war\WEB-INF\classes=properties.zip"
- Internet Explorer をオープンし、 以下の Web アドレスにアクセスする。
http://hostname/webapp/wcs/stores/store directory/index.jsp (ここで store directory は、直前に発行したストアのディレクトリーです。)
作成したストアが表示される。
注: バージョン 5.1 で作成されたストア・アーカイブを発行する場合は、URL からストアを立ち上げる前に、以下のステップを実行する必要があります。
- DB2 を使用している場合の手順は、以下のとおり。 Oracle を使用している場合はステップ 2 に進みます。
- コマンドの実行が終わったら、「スタート」メニューから「プログラム」、「DB2 for Windows NT」、「コマンド・ウィンドウ」の順に選択する。
- 「DB2 CLP」ウィンドウで db2 connect to dbname と入力する。
ここで dbname はストアを発行しようとする宛先のデータベースです。 「Enter」 を押す。
- コマンド行で、db2 select * from store と入力し、 「Enter」 を押す。
ストアのリストが表示される。 作成したストアの番号を書き取る。
- コマンド行で、db2 select * from catalog と入力し、 「Enter」 を押す。
カタログのリストが表示されます。 サンプル・ストアのカタログの番号を書き取る。
- ステップ 3 に進む。
- Oracle を使用している場合に手順は、以下のとおり。
- コマンドの実行が終わったら、「スタート」メニューから「プログラム」、「Oracle - HomeOra81」、「アプリケーション開発」、「SQL Plus」 の順に選択する。
- ウィンドウで、user name、password、および host string を入力します。
- 「SQL Plus」ウィンドウで、select * from store; と入力し、 「Enter」 を押す。
ストアのリストが表示される。 作成したストアの番号を書き取る。
- SQL Plus ウィンドウで、select * from catalog; と入力し、
「Enter」 を押す。 カタログのリストが表示されます。 サンプル・ストアのカタログの番号を書き取る。
- ステップ 3 に進む。
- Internet Explorer をオープンし、 以下の URL にアクセスする。
http://hostname/webapp/wcs/stores/servlet/StoreCatalogDisplay?storeId=storeId
from step1c or 2c&langId=-1&catalogId=catalogId from
step1d or 2d
作成したストアが表示される。
ストアの表示で問題がある場合は、発行に関するトラブルシューティングを参照してください。
重要:
- 発行中に整合性チェッカーは、ストア・アーカイブで参照されるファイルが存在することを確認します。 整合性検査でエラーがあると、エラーはログに書き込まれます。
発行は正常として継続されます。
- ストアを再発行する前に次のディレクトリーからファイルを削除してください。
drive:\WebSphere\CommerceServer\instances\instancename\cache
drive:\Program
Files\WebSphere\CommerceServer\instances\instance
name\cache
-
ストア開発フェーズでは、キャッシング・トリガーを使用不可にします。
キャッシュをオンのままにしておくと、以下のような結果になる場合があります。
- JSP ファイルに加えた変更がブラウザーで表示されない。
- データベースが更新されると、発行中にキャッシング・トリガーが呼び出される。 キャッシング・トリガーは、データベース・トランザクション・ログ・オーバーフローを引き起こす可能性のある不必要なデータベース・アクティビティーを生成する場合があります。 詳しくは、キャッシングの構成を参照してください。
- デフォルトの管理者としてログインしている場合は、企業間取り引きサンプル・ストアを基にしたストアをブラウズできません。
この場合は、デフォルト組織に属する新規ユーザーを作成してから、ストアをブラウズしてください。
