WebSphere Commerce では、メンバー・リポジトリーとして LDAP または WebSphere Commerce データベースを使用できます。 ユーザーと組織エンティティーは LDAP サーバーに保管されます。 メンバー・グループは、現在 WebSphere Commerce データベースにのみ保管できます。 LDAP をレジストリーとして使用する場合、これは instancename.xml ファイルの AuthenticationMode=LDAP および ProfileDataStorage=LDAP 設定に対応します。
データは、LDAP サーバーと WebSphere Commerce データベースとの間で複製されます。 どのデータを複製するかは、ldapentry.xml ファイルを使用して構成できます。
以下のテーブルは、WebSphere Commerce が提供する LDAP サービスのレベルについて説明したものです。
レジストリーとしての LDAP | LDAP サポートなし | |
---|---|---|
ユーザー登録 | ||
WebSphere Commerce の新規ユーザー登録または登録済みユーザー情報の更新 | ユーザー情報は、WebSphere Commerce データベースと LDAP サーバーの両方に作成、 または更新されます。 | ユーザー情報は WebSphere Commerce データベースに作成、または更新されます。 |
LDAP ユーザーは別の LDAP アプリケーションから情報を登録または更新します。 | ユーザーが WebSphere Commerce Server にログオンする場合、 またはユーザーの情報が WebSphere Commerce Server 内のロジックで必要になる場合にのみ、 ユーザー情報が WebSphere Commerce データベースに複製されます。 | N/A |
LDAP サーバーの可用性 | LDAP サーバーは常に利用可能でなければなりません。 | N/A |
LDAP 接続は失敗します。 | エラー・ページがユーザーに対して表示されます。 エラー・メッセージがシステム・ログ・ファイルに記録されます。 |
N/A |
組織エンティティー登録 | ||
WebSphere Commerce の新規組織エンティティーの登録または組織エンティティー情報の更新 | 組織エンティティー情報は、WebSphere Commerce データベースと LDAP サーバーの両方に作成、 または更新されます。 | 組織エンティティー情報は、WebSphere Commerce データベースに作成、または更新されます。 |
組織エンティティー情報は、別の LDAP アプリケーションから作成、 または更新されます。 | 組織エンティティー情報が WebSphere Commerce Server 内のロジックで必要になる場合にのみ、 組織エンティティーは WebSphere Commerce データベースに作成、または更新されます。 | 該当しない。 |
登録が承認保留になっているユーザーもディレクトリー・サーバーに保管されます。 コンテキストに依存する属性は、デフォルトではディレクトリー・サーバーに保管されません。
LDAP に永続的に保持されるのは、ユーザーの登録住所だけです。 LDAP ユーザーの住所録には、友人、親類、またはビジネス関連の住所は保持されません。
注: メンバー・リポジトリーとして LDAP サーバーを選択した場合、 ローダー・パッケージを使用してユーザーと組織エンティティーの情報を WebSphere Commerce データベースにマスロードすべきではありません。 代わり、LDAP サーバーでサポートされる手段 (LDIF ファイルなど) を使って、 情報を LDAP サーバーにマスロードしてください。
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