パーベイシブ・コンピューティング・フロー
以下のダイアグラムは、パーベイシブ・コンピューティング・モバイル装置 (たとえばセル電話) やコンピューターのブラウザーからの要求について、同じ要求がどのように機能するかを記述したものです。
フローは両方の場合で同じですが、表示される JSP ファイルは、各装置に固有のものです。

このダイアグラムは以下のことを表しています。
- 要求サーブレットが、商品情報の表示などの要求を、セル電話またはコンピューターのブラウザーからインターネット経由で受け取る。
- 要求サーブレットが、要求をデバイス・マネージャーに渡す。
- デバイス・マネージャーは、要求を処理するのに最適のアダプターを判別し、要求を適切なアダプターに渡す。
たとえば、要求がセル電話からであれば、デバイス・マネージャーはパーベイシブ・コンピューティング (PvC) アダプターを選択します。
要求がコンピューターのブラウザーからであれば、デバイス・マネージャーはブラウザー・アダプターを選択します。
- アプリケーションからシステム機能の処理 (アクセス制御や認証など) を軽減するために、どの装置からの要求も、まず WebSphere Commerce Web コントローラーによって処理する。
アダプター (PvC またはブラウザー) は、セッション・コンテキストとコントローラー要求オブジェクトを作成し、コントローラー要求オブジェクトを Web コントローラーに渡します。
コントローラー要求オブジェクトには、アダプターによって形式設定された、プロパティーのセットが含まれます。
また、アダプター・オブジェクトへの逆方向参照と、アダプターが作成したセッション・コンテキスト・オブジェクトへの参照も含まれます。
- Web コントローラーは、対応するコントローラー・コマンドを呼び出すことによって要求を実行する。
ビジネス・ロジックはすべて、そのコントローラー・コマンドにインプリメントされています。
- コントローラー・コマンドから戻されたビュー名と、アダプターに指定された固有装置 ID に基づいて、Web コントローラーは、適当なビュー・エントリーを VIEWREG テーブルから検索する。
- Web コントローラーは、ビュー・エントリーに定義されたビュー・コマンドを呼び出す。 ビュー・コマンドは、要求を出している装置に、適当な JSP ファイルを戻します。
たとえば、商品情報を表示するというセル電話からの要求の場合、ビュー・コマンドで、単色の商品サムネール・イメージの JSP ファイルを、電話の画面に送信します。
商品情報を表示するというコンピューターのブラウザーからの要求の場合、ビュー・コマンドは、コンピューターのモニターで表示する、より大きくて、フルカラー・イメージの商品 JSP ファイルを送信します。