商品の販売、在庫の追跡は、さまざまな数量単位 (キログラム、インチ、リットルなど) で行うことができます。 商品は、これらの単位の最小数量や、それに特定数量を掛けた数でオーダーすることができます。
コントローラー・コマンドは、計測単位 (UOM) を使用して数量単位を指定します。 UOM パラメーターが指定されていない場合、顧客が指定した数量に、CATENTSHIP データベース・テーブル内のカタログ・エントリーの名目数量が掛けられます。 結果は要求された数量として認識されます。
要求数量は、カタログ・エントリーの、一番近い倍数に切り上げられます。 たとえば、倍数が 2 kg で要求数量が 4.1 kg の場合、切り上げの結果は 6 kg になります。 切り上げ済み数量は在庫の検査時に使用されます。在庫には、独自の数量単位があります。 在庫の数量単位とカタログ・エントリーの数量単位が異なる場合、2 つの単位間での変換が必要です。
予定可能 (ATP) 在庫が使用可能な場合 (STORE の ALLOCATIONGOODFOR 列を参照)、 在庫の数量単位は BASEITEM テーブルの QUANTITYMEASURE 列で定義されます。 それ以外の場合は、 INVENTORY テーブルの QUANTITYMEASURE 列で定義されます。
注: INVENTORY テーブルの QUANTITYMEASURE 列は、 QTYUNIT テーブルに対する外部キーです。 このテーブルの QTYUNIT_ID 列は、固有に割り当てられる ID となります。 「UN/CEFACT Working Party on Facilitation of International Trade Procedures (WP.4), Recommendation No.20, Codes for Units of Measure Used in International Trade」に示されるように、 WebSphere Commerce は、インストール中にいくつかの ID を定義します。 デフォルト QTYUNIT_ID C62 (単位のない単位) の行は、除去してはならないことに注意してください。 C62 は 1 を示す UN/CEFACT コードです。
丸めの数量をカタログ・エントリーの名目上の数量で割ったものは、正規化された数量として認識されます。 正規化された数量は、実行するコマンドに応じて、オーダー・アイテムまたは興味のあるアイテムに保管されます。 たとえば、切り上げ済み数量が 6 kg で名目数量が 2 kg の場合、正規化数量は 3 になります。
カタログ・エントリーに対するオファーを検索する際、要求された数量はどのオファーが最適価格を提示するかに作用し、その結果どのオファーを使用するかが決まります。 たとえば、切り上げ済み数量が 6 kg で 2 つのオファーがあるとします。 一方は、名目数量 2 kg、最小数量 10 kg に対して価格を 400 円とするもの、 もう一方は、名目数量 2 kg、最小数量 2 kg に対して価格を 450 円とするものです。 この場合、使用できるのは、後者のオファーだけです。
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