デバイス形式のアルゴリズム

デバイス形式のアルゴリズムは、 特定の要求に対する応答として使用するのに適切な JSP を決定するために使用されます。 要求を受け取ってから、メッセージ・マッパーを使用して要求を CommandProperty オブジェクトに変換するとき、 要求を処理するために使用されるメッセージ・マッパーおよびアダプターは、 応答の内容を生成するための適切なデバイス形式を決定します。 メッセージ・マッパーの ID はアダプターのデバイス形式 ID に追加され、応答の全体のデバイス形式 ID を決定します。 この全体のデバイス形式 ID と VIEWNAME を使用して、VIEWREG テーブルから適切な JSP を取得します。 これが、応答の内容を生成します。

要求を受け入れて、メッセージ・マッパーを使用する各アダプターには、デバイス形式 ID が与えられます。 この ID は、アダプターの instance_name.xml 構成ファイルで定義されます。 この ID は、instance_name.xml 構成ファイルにあるアダプターの構成で定義されます。 メッセージ・マッパーを使用してアダプターを受け取る、 各デフォルト・デバイス形式 ID のインターバルは、-10000 です。 プログラム・アダプターのデバイス形式 ID は -10000 で、 MQSeries アダプターのデバイス形式 ID は -20000 です。  レガシー・メッセージをサポートするアダプターは、デバイス形式 ID -30000 を使用します。 適切な JSP と JSP を呼び出すための表示コマンドを決定するとき、 メッセージ・マッパー ID はアダプターのデバイス形式 ID に追加され、 応答ビュー用のデバイス形式 ID を決定します。 ただし、計算済みデバイス形式 ID のビューが存在しない場合、 アダプターのインターバルのデフォルト・ビューが使用されます。 HTTP 上の XML 要求の場合、デフォルト・デバイス形式 ID は -10000 で、 MQSeries アダプター要求の場合、デフォルト・デバイス形式 ID は -20000 になります。  応答ビューを区別することは必要です。 というのは、HTTP 応答は HttpForwardViewCommand インターフェースを使用し、 MQSeries アダプターからの応答は MessagingViewCommand インターフェースを使用するからです。

このアルゴリズムにより、1 つのアダプターを使用して、 最大で 9999 の使用可能メッセージ・マッパーを定義することができます。 各メッセージ・マッパーの構成ファイルには、インターバルが 1 の ID 番号が含まれています。 メッセージ・マッパーを使用する追加のアダプターを構成するには、 インターバル 10000 のデバイス形式 ID を指定しなければなりません。 たとえば、新規要求機構には、デバイス形式インターバル 40000 を使用できるかもしれません。

注 1: 計算済みデバイス形式 ID が見つからない場合、 アダプターのデフォルト・デバイス形式 ID を使用して結果を入手します。 この番号は、HTTP アダプター構成で構成可能です。

注 2: インターバルの大きさは重要ではありません。 たとえば、メッセージ・マッパーが 2 つしか存在しない場合、インターバルのサイズは 3 になるかもしれません。 インターバル 10000 がデフォルトで使用されます。

例 1: インバウンド・メッセージは、ID -1 を持つメッセージ・マッパーと、 デバイス形式 ID -10000を持つプログラムによって処理されます。 デバイス形式のアルゴリズムに従って、 そのインバウンド・メッセージへの応答に対して生成されるデバイス形式 ID は -10001 になります。 VIEWREG テーブルの VIEWNAME で定義された JSP ファイルと、 デバイス形式 ID -10001 を使用して、応答が作成されます。

例 2: インバウンド・メッセージは、ID -1 を持つ同じメッセージ・マッパーによって処理されます。 しかし、デバイス形式 ID -20000 を持つ MQSeries アダプターによって処理されるという点で、例 1 とは異なります。 そのメッセージへの応答に対して生成されるデバイス形式 ID は -20001 になります。 こうして、VIEWREG テーブルの VIEWNAME で定義された JSP ファイルと、 デバイス形式 ID -20001 を使用して、応答が作成されます。 要求に応答するために同じ JSP を使用することができても、 JSP を呼び出すために使用されるクラスは異なる場合があることにご注意ください。 

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