コマンド行を使用したストア・アーカイブの発行
ストア・アーカイブを発行する基本的な方法は、ストア・サービスによる方法ですが、
コマンド行を使用してストア・アーカイブを発行することもできます。
コマンド行を使用して発行するには、以下のようにします。
- サイト管理者またはストア管理者のアクセス権を持っていることを確認する。 ストア管理者アクセス権がある場合には、そのアクセス権がすべてのストアに対するものであることを確認してください。
- NT Explorer で、発行先の iSeries WebSphere Commerce サーバーにドライブをマップする。
- iSeries コマンド行から PUBWCSSTO と入力する。 F4 を押す。 「ストアの発行 (PUBWCSSTO)」画面が表示されます。
- 以下の情報を使用して、適切なデータを入力する。
- SARNAME はストア・アーカイブ名です。
- INSTHOST はインスタンスの完全修飾ホスト名です。
- TOOLSPORT はご使用の WebSphere Commerce インスタンスのツール・ポート番号です。 ツール・ポート番号は、
構成マネージャー (「Instance properties (インスタンス・プロパティー)」、
それから「WebSphere」にある) で見つかります。 デフォルトは、8000 です。
- WCSUSER は WebSphere Commerce のユーザー・ログオン ID です。
- WCSUSRPWD は WebSphere Commerce のユーザー・ログオン・パスワードです。
- MODE は処理モード (*insert または *update) です。
- XML は SAR 内の発行される XML ファイルです。 すべてを発行するには、ALL を使用します。 カタログ以外をすべて発行するには、NOCATLG を使用します。
- ASSET は SAR 内のファイル資産ファイル (たとえば webapp.zip) と、発行先のパスのリストです。
発行先のパスは、たとえば次のようなものです。
/QIBM/UserData/WebASAdv4/WASinstancename/installedApps/
WC_Enterprise_App_instancename.ear/wcstores.war=webapp.zip,/QIBM/UserData/
WebASAdv4/WASinstancename/installedApps/WC_Enterprise_App_instancename.ear/
wcstores.war/WEB-INF/classes=properties.zip
重要: 正常に発行するためには、XML と ASSET の両方のパラメーターに対して少なくとも 1 つの値を入力しなければなりません。 値が両方ともヌルだと、警告メッセージが表示され、それらの値が入力されるまで発行は停止されます。
注: 必要なら、同じ情報をコマンド入力画面に入力することができます。 たとえば次のとおりです。
PUBWCSSTO SARNAME() INSTHOST(HOSTNAME) WCSUSER(userID)
WCSUSRPWD(password) MODE(*insert|*update) XML(ALL|NOCATLG)
ASSET(destination1=warfile1,destination2=warfile2)
- メッセージ "Java プログラム完了" が表示されたら Enter を押す。
- Internet Explorer をオープンし、 以下の Web アドレスにアクセスする。
http://hostname/webapp/wcs/stores/store directory/index.jsp (ここで store directory は、直前に発行したストアのディレクトリーです。)
ストアが表示されます。
注: バージョン 5.1 で作成されたストア・アーカイブを発行する場合は、URL からストアを立ち上げる前に、以下のステップを実行する必要があります。
- iSeries コマンド行から STRSQL と入力する。
- select * from instance_name/store と入力する。
ストアのリストが表示される。 作成したストアの番号を書き取る。
- select * from instance_name/catalog と入力する。
カタログのリストが表示されます。 InFashion カタログの番号を書き取る。
- Internet Explorer をオープンし、 以下の Web アドレスにアクセスする。
http://instancehostname/webapp/wcs/stores/servlet/StoreCatalogDisplay?storeId=ステップ2で得たstoreId &langId=-1&catalogId=ステップ3で得たcatalogId
ストアの表示で問題がある場合は、発行に関するトラブルシューティングを参照してください。
重要:
- 一度には 1 つのストア・アーカイブしか発行できません。 同時発行はサポートされていません。それは、両方のストアの発行が失敗する原因となります。
- 発行中に整合性チェッカーは、ストア・アーカイブで参照されるファイルが存在することを確認します。
整合性検査でエラーがあると、エラーはログに書き込まれます。 発行は正常として継続されます。
- ストアを再発行する前に次のディレクトリーからファイルを削除してください。
QIBM/UserData/WebCommerce/instances/instance_name/cache
-
ストア開発フェーズでは、キャッシング・トリガーを使用不可にします。
キャッシュをオンのままにしておくと、以下のような結果になる場合があります。
- JSP ファイルに加えた変更がブラウザーで表示されない。
- データベースが更新されると、発行中にキャッシング・トリガーが呼び出される。 キャッシング・トリガーは、データベース・トランザクション・ログ・オーバーフローを引き起こす可能性のある不必要なデータベース・アクティビティーを生成する場合があります。 詳しくは、キャッシングの構成を参照してください。
- デフォルトの管理者としてログインしている場合は、企業間取り引きサンプル・ストアを基にしたストアをブラウズできません。
この場合は、デフォルト組織に属する新規ユーザーを作成してから、ストアをブラウズしてください。
