WebSphere Commerce には XML メッセージ・マッパーが備えられていますが、これを使用すれば、 インバウンド XML メッセージ・テンプレート定義ファイルに基づいてインバウンド XML メッセージを WebSphere Commerce コマンド・インターフェースにマップすることができます。
インバウンド XML メッセージがメッセージ・マッパーに渡されるたびに、 テンプレート定義ファイルにメッセージが定義されているかどうかが調べられて確認されます。 定義されていれば、そのメッセージに対する WebSphere Commerce コントローラー・コマンド名とパラメーター名が検索されて、 着信メッセージを解析してパラメーターの値が取得されます。 メッセージの解析が完了したら、 そのコマンドのコマンド名とパラメーターの名前と値のペアの入ったオブジェクトがメッセージ・マッパーから戻されます。
メッセージ・テンプレート定義ファイルは、インバウンド XML メッセージ用の XML 構文解析情報を定義するのに使用されます。 これらのファイルに定義されたそれぞれのメッセージには、以下の 2 つの基本エレメントがあります。
WebSphere Commerce に備えられたテンプレート定義ファイルは 2 種類あります。 sys_template.xml ファイルは、既存の WebSphere Commerce インバウンド XML メッセージをマップするのに使用されるテンプレート定義です。user_template.xml は、追加のインバウンド XML メッセージの追加を可能にします。両方のファイルとも、ec_template.dtd テンプレート定義 DTD ファイルに基づいており、XML 形式のものです。
デフォルトでは、テンプレート定義、テンプレート定義 DTD、およびインバウンド XML メッセージの DTD ファイルはすべて、
以下のディレクトリーに保管されます。
drive:\WebSphere\CommerceServer\xml\messaging
ドライブ:\Program
Files\WebSphere\CommerceServer\xml\messaging
/usr/WebSphere/CommerceServer/xml/messaging
/opt/WebSphere/CommerceServer/xml/messaging
/QIBM/Proddata/WebCommerce/xml/messaging
重要: セキュリティー上の理由により、必ず、 sys_template.xml および user_template.xml メッセージ・テンプレート定義ファイルには、 権限を与えられた人だけがアクセスおよび変更できるようにする必要があります。権限のない人にこのファイルへの書き込みアクセスを許可すると、 WebSphere Commerce コマンドを起動できる新規インバウンド・メッセージを、 サイト管理者であるかのように作成できるようになってしまいます。
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