税組み込みインターフェースのインストールと構成を行うには、以下のステップに従います。
税額計算用の税組み込みキットにより提供される新規コマンドをストアで使用するためには、 新しいコマンド ApplyCalculationUsageCmd を WebSphere Commerce データベースに登録する必要があります。 これは、以下のステップに従って、 CALMETHOD および STENCALUSG テーブルを更新することによって行います。
列 | 値 |
CALMETHOD_ID | キー: エントリーに割り当てられる固有 ID |
STOREENT_ID | -1 または <store_id> |
CALUSAGE_ID | -3 |
TASKNAME | com.ibm.commerce.isv.kit.tax.ApplyCalculationUsageTIKCmd |
DESCRIPTION | ISV の消費税方式の説明 |
SUBCLASS | 12 |
NAME | ApplyCalculationUsageTIK |
WebSphere Commerce では、税額計算コード (CALCODE) を判別するためのメカニズムを提供しています。 これは、オーダー・アイテムの税を計算するときに使用します。 商品または商品グループに割り当てるときに、 それぞれの税額計算コードはサード・パーティー製の税アプリケーションに渡されます。 これは、商品または商品グループについての税の金額のリストの計算を担当します。 それぞれの課税カテゴリーごとに 1 つの金額 (たとえば、地方消費税--PST、一般消費税--GST) になります。
商品と税率コードの関連や、商品カテゴリーと税率コードの関連は、いくつかのデータベース・テーブルに示されています。 WebSphere Commerce は、これらのテーブルを使用して、オーダー・アイテムの中のそれぞれの商品の計算コードを検索します。 WebSphere Commerce 税組み込みキットの重要なデータベース・テーブルは次のとおりです。
WebSphere Commerce 商品エディターおよび WebSphere Commerce ストア・サービスには、 これらのテーブルにデータを入れるためのグラフィカル・ユーザー・インターフェーが用意されています。 しかし、サード・パーティー製の税アプリケーションには、同じことを行うための独自のユーティリティーがあるかもしれません。 使用可能であれば、それらを利用できます。
サード・パーティー製の税アプリケーションは、与えられた商品の課税扱いを示すための、 組み込まれた商品コードのリストを提供する場合があります。 それらの商品コードを WebSphere Commerce にインポートして、 WebSphere Commerce 税額計算コードとして使用し、アイテムに割り当てることができます。 そのようにして、あるアイテムについて税金が計算されたときに、 サード・パーティーの製品コードが WebSphere Commerce テーブルから抽出され、 サード・パーティー製の税プログラムに戻されることになります。 詳しくは、ベンダーの資料を参照してください。
サード・パーティーの税商品コードをアイテムに割り当てるには、以下のステップに従います。
列 | 値 |
CALCODE_ID | 固有の CALCODE ID |
STOREENT_ID | -1 または <store ID> |
CALUSAGE_ID | -3 |
CODE | サード・パーティー製のアプリケーションにより提供される製品コードの名前 |
CALMETHOD_ID | -43 (必須値) |
CALMETHOD_ID_APP | -44 (必須値) |
CALMETHOD_ID_QFY | -42 (必須値) |
CALCODE のマッピングと割り当ての詳細について、下記に説明します。
このステップはオプションです。
サード・パーティーの税アプリケーションは、 税額計算に使用するための国または都道府県 (州) を表す特定のコード形式を持っていて、 標準的な国名や都道府県 (州) の名前ではなく特定の形式で WebSphere Commerce がコードを渡すよう求める場合があります。 そのため、WebSphere Commerce は COUNTCODE および STATECODE テーブルを用意して、 サード・パーティー製の税アプリケーションによって提供される特定のコードを移植できるようにしています。 詳しくは、ベンダーの資料を参照してください。
以下のステップに従って、国および都道府県 (州) の名前を、 サード・パーティー製品で割り当てられたコードにマップします。
列 | 値 |
COUNTRYABBR | CA |
COUNTRYCODE | CA |
PRODUCTVENDOR | Taxware |
税額計算コードが、サード・パーティー製の税アプリケーションが使用するものと異なる場合には、 以下のいずれかを行う必要があります。
WebSphere Commerce の外部の税パッケージは、普通、与えられた商品の課税扱いを指示するための、 組み込まれた商品課税区分コードのリスト (または商品課税区分コード) を持っています。 さらに、ユーザー定義の商品課税区分コードの範囲を、税の管理者が定義して、 それらを適宜、組み込まれた商品課税区分コードにマップできるようになっているのが普通です。
WebSphere Commerce と外部の税パッケージとを統合するためのかぎは、 WebSphere Commerce の CALCODE と外部の税パッケージの商品課税区分コードとのマッピングにかかっています。 このマッピングを達成するための方法は基本的に 2 つあります。 外部の税パッケージの商品課税区分コードを WebSphere Commerce 内で直接使用する方法と、 外部の税パッケージの中でユーザー定義の外部商品課税区分コードとして CALCODE をマッピングする方法です。 これら 2 つの方式の中で、WebSphere Commerce 商品用の CALCODE をセットアップする 2 つの方法があります。 SKU による方法と、商品グループによる方法です。
外部の商品税率コードを WebSphere Commerce の中で直接使用する。 CALCODE が外部の税パッケージの商品コードに正しくマップされるようにするための 1 つの方法は、 WebSphere Commerce テーブルに外部の税パッケージの商品課税区分コードを移植することです。 あるアイテムの税が計算されるときに、この商品課税区分コードがテーブルから抽出され、 外部の税パッケージに渡されます。 次に外部の税パッケージはそれ自身の商品課税区分コードを使用して、 追加の変換なしで、オーダー・アイテムの課税扱いを決定します。
このアプローチの利点は、外部の税パッケージの中でマッピングが必要とされない点です。 この技法は、外部の税パッケージの商品課税区分コードをすでに使用している顧客にとって有益です。 この技法の欠点は、外部の税パッケージの商品課税区分コードが変更されるたびに、 WebSphere Commerce の CALCODE テーブルを更新しなければならない点です。 しかし、この保守作業は、新規および変更された商品コードの点検だけに限られるのが普通であり、 継続的に見れば、範囲の限られたものとなるはずです。
このアプローチの中で、商品課税区分コードを定義する上での 2 つの方法があります。 それは、グループごとの定義と、SKU (商品) ごとの定義という方法です。 下記の手順では、これら両方を用いてマッピングする方法を説明します。
この手順では、商品課税区分コードを各カタログ・グループに割り当てることにより、 WebSphere Commerce 内で外部の税パッケージの商品課税区分コードを直接使用する方法を説明します。
この手順では、外部の商品税率コードを各カタログ・エントリーに割り当てることにより、 WebSphere Commerce 内で外部の税パッケージの商品課税区分コードを直接使用する方法を説明します。
CATENTRY テーブル内のそれぞれのカタログ・エントリーごとに、CATENCALCD テーブル内に 1 つの行を作成します。 そこでは、CATENTRY.CATENTRY_ID を、外部の商品課税区分コードに関連付けられた CALCODE.CALCODE_ID にマッピングします。
CALCODE が外部の税パッケージの商品課税区分コードに正しくマップされるようにするもう 1 つの方法は、 WebSphere Commerce テーブルにユーザー定義の外部商品税率コードを移植することです。 あるアイテムの税が計算されるときに、 ユーザー定義の外部商品税率コードが WebSphere Commerce テーブルから抽出されて、 外部の税パッケージに渡されます。 次に、外部の税パッケージはそれ自身のマッピング・メカニズムを使用して、 有効な商品課税区分コードを取得し、オーダー・アイテムの課税扱いを決定します。
このアプローチの利点は、WebSphere Commerce が、 外部の税パッケージの商品課税区分コードに直接縛られないという点です。 この技法は、独自の CALCODE をすでに持っていて、 外部の税パッケージ・マッピング・メカニズムを使用して CALCODE を外部の商品課税区分コードにマップすることを望む顧客にとって有益です。
この技法の欠点は、外部の税パッケージ内でユーザー定義の外部商品税率コードをマップするための 余分の作業が必要になるという点です。 しかし、この一度限りの余分の作業の結果として、WebSphere Commerce から商品コードの結び付きがなくなり、 商品コードの保守作業の多くを統合の外部税パッケージ側にとどめることが可能になります。
このアプローチの中で、このマッピングを達成するための 2 つの方法があります。 グループ別と、SKU (商品) 別の方法です。 下記の手順では、これら両方について説明します。
この手順では、WebSphere Commerce 内の各カタログ・グループに CALCODE を割り当ててから、 その CALCODE を、外部の税パッケージ内のユーザー定義の外部商品税率コードにマッピングすることにより、 WebSphere Commerce 内で外部の税パッケージの商品課税区分コードを間接的に使用する方法を説明します。
この手順では、CALCODE を WebSphere Commerce 内の各カタログ・エントリーに割り当ててから、 その CALCODE を、外部の税パッケージ内のユーザー定義の外部商品課税区分コードにマッピングすることにより、 WebSphere Commerce 内で外部の税パッケージの商品課税区分コードを間接的に使用する方法を説明します。
商品に CALCODE が付加されており、しかもその商品が、 やはり CALCODE が付加されている商品グループに属しているという場合には、 CALCODE テーブル内の SEQUENCE フィールドにより、どちらのコードが実際に選択されるかが決まります。 CALCODE を介して商品と商品グループの両方を商品税率コードにマッピングする際には、注意が必要です。 この状況では、大きい方の SEQUENCE 番号を持つ CALCODE が選択されるので、 一般的に、商品の CALCODE には商品グループの CALCODE よりも大きい SEQUENCE 番号を与えるようにしてください。
オンライン・ストアの作成の一環として、税額計算コードを、 カタログにリストされているアイテムに関連付ける必要があります。 これを行うための次の 3 つの方法から選ぶことができます。
統合を完了するためには、選択した税アプリケーションに関係のある、 既存の税組み込みフィーチャーを入手するか、新規に作成する必要があります。 WebSphere Commerce ストア用の税組み込みフィーチャーの作成のために実行する必要のある高水準のステップを、以下にリストします。
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