役割

WebSphere Commerce システムは、以下のようなデフォルト役割セットを提供します。

メンバー・サブシステムは、組織エンティティーでサイト管理者が作成する新しい役割のほかに、 上記の役割の割り当てもサポートしています。 つまり、組織エンティティーに属しているユーザーが、 その組織エンティティーに割り当てられている役割を果たすことができます。 

メンバー・サブシステムは、ユーザーへの役割の割り当てもサポートしています。 ユーザーに役割が割り当てられると、組織エンティティーに役割の有効範囲が設定されるため、 ユーザーは、1 つ以上の組織エンティティーに関してその役割を果たします。 ユーザーに役割が割り当てられている場合、そのユーザーが、 必ずしも自分の属している組織エンティティーの役割を果たすとは限りません。 つまり、管理者がその割り当てを実行する際に、 管理者はユーザーが役割を果たす組織エンティティーを選択できます。 管理者がルート組織を選択した場合、ユーザーはすべての組織エンティティーに関するその役割を果たします。 

デフォルトでは、以下のように特定の役割を持つユーザーだけが、役割の割り当てを実行する権限を与えられています。

メンバー・サブシステム内の各ユーザーには、RegisterType という属性があります。 これには、以下の 4 つの有効な値のいずれかを指定できます。

登録タイプ 説明
S ユーザーにはサイト管理者の役割が割り当てられています。
A ユーザーにはセラー組織内の特定の役割 (オペレーション・マネージャー、顧客サービス担当者、またはセラー管理者) が割り当てられています。

基準として定義されている役割の上記のリストのほかに、 WebSphere Commerce には、管理者というデフォルトの暗黙メンバー・グループが付属しています。 (基準は管理コンソールを使用して変更できます。)

役割の割り当ておよび割り当て解除中に、割り当てまたは割り当て解除される役割が管理役割であった場合、 RegisterType の役割は、整合性を保持するために、それに従って設定されます。

R 登録済みユーザー。 WebSphere Commerce に何らかのプロファイル・データを登録または指定しているユーザー。
G ゲスト・ユーザー。 登録していないユーザー。

値 'S' および 'A' が役割に関係するのに対し、 値 'R' および 'G' はユーザーが登録しているかどうかに関係しています。 

重要: 'S' および 'A' が登録タイプの有効な値としてサポートされていますが、 WebSphere Commerce の将来のバージョンでは、登録タイプから除かれ、他の属性の値となる可能性があります。 したがって、RegisterType 属性の値として 'S' および 'A' に依存するようなコードは、作成しないでください。 ユーザーの役割または登録タイプを調べるために、コードを作成する必要がある場合、 そのようなコードはアクセス制御によって置換するか、 または代わりに適切な API を使用するように作成しなければなりません。 

すべての役割は ROLE テーブルで定義され、 Root Organization に自動的に割り当てられます。 MBRROLE テーブルには、 ユーザーおよび組織エンティティーに関する役割の割り当て情報が入っています。 さらに、 MBRGRP および MBRGRPCOND データベース・テーブルでは、 他の役割に関連する情報が保管されています。

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