インバウンド・バックエンド組み込みメッセージ

インバウンド・メッセージとは、 WebSphere Commerce が外部アプリケーションから受け取るメッセージのことです。 各インバウンド・メッセージは、特定の機能を実行する WebSphere Commerce のコマンドをアクティブにします。 インバウンド・メッセージの処理でエラーが起きた場合、そのメッセージはエラー・キューに入れられます。

WebSphere Commerce は、以下の 5 つの機能を実行するインバウンド・バックエンド・メッセージをサポートします。

上にリストされたどの機能も、XML 形式の要求メッセージでアクティブにすることができますが、 一部の機能は、レガシー・メッセージ形式を使ってアクティブにすることもできます。 一般的に、XML メッセージ形式のほうをお勧めします。 XML メッセージは、UTF-8 形式でエンコードされます。

顧客登録を作成するには、 Create_WCS_Customer XML メッセージを使用します。 既存のバックエンド・システムにすでに顧客情報を記録している場合、この情報を最初から再作成するのではなく、 このメッセージを使用して WebSphere Commerce データベースに顧客データを登録します。 メッセージは、既存の顧客情報をバックエンド・サーバーから WebSphere Commerce サーバーに送信します。 また、Create_NC_Customer XML メッセージ、および「顧客更新」のレガシー・メッセージを使用して、 同様の機能を実行することもできます。 ただし、Create_WCS_Customer XML メッセージには、より詳しい顧客情報を入力する機能も用意されています。

WebSphere Commerce データベースにすでに存在する顧客登録を更新するには、 Update_WCS_Customer XML メッセージを使用します。 このメッセージを使用すると、バックエンドの顧客管理システムは、顧客情報を更新してから、 登録済みショッパーの情報を更新するためのメッセージを WebSphere Commerce に送信します。 また、Update_NC_Customer XML メッセージおよび「顧客更新」のレガシー・メッセージを使用して、 同様の機能を実行することもできます。  ただし、Update_WCS_Customer XML メッセージには、さらに顧客情報を更新する機能も用意されています。

WebSphere Commerce データベースにすでに存在するオーダーの状況を更新するには、 Update_WCS_OrderStatus XML メッセージを使用します。 バックエンド・アプリケーションが処理するオーダーの状況に合わせて WebSphere Commerce データベースを更新するには、このメッセージを使用します。 たとえば、このメッセージをバックエンド・システムから WebSphere Commerce に送信すれば、 バックエンド実行システムからのオーダーの配送状況を WebSphere Commerce システム内で更新することができます。 また、Update_NC_OrderStatus XML メッセージまたは「オーダー状況更新」のレガシー・メッセージを使用して、 同様の機能を実行することもできます。 ただし、 Update_WCS_OrderStatus XML メッセージには、オーダー状況情報をさらに更新する機能も用意されています。

WebSphere Commerce データベースにすでに存在する商品の在庫を更新するには、 Update_WCS_ProductInventory XML メッセージを使用します。 外部またはバックエンド・システムの在庫システムが商品在庫を保守する場合にはこのメッセージが最適です。 外部システムから WebSphere Commerce にこのメッセージを送って、 WebSphere Commerce データベース内の在庫を更新することができます。 また、「商品数量更新」のレガシー・メッセージを使用して、同様の機能を実行することもできます。  あるいは、Update_NC_ProductInventory XML メッセージでも、同じ機能を実行することができます。 ただし、Update_WCS_ProductInventory XML メッセージには、在庫情報をさらに更新する機能も用意されています。

WebSphere Commerce データベースにすでに存在する商品の表示価格あるいはオファー価格を更新するには、 Update_WCS_ProductPrice XML メッセージを使用します。 外部またはバックエンド・システムの在庫システムが、 価格を含む商品情報を保守する場合にはこのメッセージが最適です。 外部システムは、このメッセージのうちの 1 つを WebSphere Commerce に送信して、 WebSphere Commerce データベース内の商品の表示価格またはオファー価格を更新することができます。 商品のオファー価格を更新する場合、 Update_NC_ProductPrice XML メッセージまたは「商品価格更新」のレガシー・メッセージを使用して、 同様の機能を実行することもできます。 ただし、表示価格情報の更新には、Update_WCS_ProductPrice メッセージしか使用できません。

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関連参照

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