ステージング・サーバー・コンポーネント

ほとんどのオンライン・ストアは、1 日 24 時間、年中無休で営業しています。 このため、システムのメインテナンスを実行したり変更をテストしたりするのが困難です。 WebSphere Commerce ステージング・サーバーは、サイト管理者が顧客に影響を与えずに、実動データベースを ステージング・データベースにコピーして更新内容をテストする手段になります。 これは、商品カタログの更新をテストするときに役立ちますが、新しいショッピング処理コマンドをテストする場合にも重要です。

ステージング・サーバーは、以下のコンポーネントで構成されています。

WebSphere Commerce インスタンス
データをテストおよび変更します。
データベース・スキーマ・スクリプト
ステージング・データベース用のステージング・テーブルとトリガーを作成します。 ステージング・データベースには、実動データベースと同じスキーマとテーブルが入っていますが、 それ以外に、ステージング目的で使用される一連のテーブルと、 ステージング・データベースで加えられた変更をログ記録するための一連のトリガーも入っています。 ステージング・テーブルは、実動には使用されません。 ステージング・データベース・スキーマ・スクリプトは、 データベースにトリガーを追加するものです。

変更は、データベース・トリガーを使って STAGLOG テーブル (ステージング・テーブル) にログ記録されます。 ステージング・データベース内のデータベース・テーブルを変更するたびに、 STAGLOG テーブルはその変更を記録します。
ステージ・コピー・ユーティリティー
管理者が、実動データベースからステージング・データベースにデータをコピーするのに使います。 サイト関連テーブル、マーチャント関連テーブル、または個々のテーブルにデータをコピーすることができます。
ステージ伝搬ユーティリティー
管理者が、ステージング・データベースでの変更を実動データベースに伝搬するのに使います。 STAGLOG テーブルの情報は、 実動データベースで挿入、更新、または削除の必要のあるステージング・データベースのレコードを識別します。 ここで識別されたレコードは、次に実動データベース内で更新されます。 処理済みのレコードは、STAGLOG テーブルの STGPROCESSED 列が、1 となっていることで示されます。
ステージ検査ユーティリティー
管理者が、ステージング・サーバーと実動サーバー上の 2 つのテーブルどうしで固有索引キーの競合の 可能性があるかどうかを調べるのに使います。

関連概念

関連タスク (1201 バイト)

関連参照

IBM 著作権