メンバー・グループ

メンバー・グループは、様々なビジネスの目的で使用される、ユーザーのグループ分けです。 メンバー・グループは、「UserGroup」、「AccessGroup」、または「ApprovalGroup」のいずれかのタイプになります。 メンバー・グループのタイプはグループの意図された使用法を示します。 つまり、タイプ「UserGroup」のメンバー・グループは一般的な使用のためのグループで、 タイプ「AccessGroup」のメンバー・グループはアクセス制御のためのグループで、 タイプ「ApprovalGroup」のメンバー・グループは承認の目的のためのグループです。

注: 「UserGroup」は、WebSphere Commerce でサポートされる特定のメンバー・グループ・タイプです。 これは、何らかの一般的な使用のためのユーザーのセットで構成されます。 一方、「ユーザー・グループ」という用語は、ユーザーのセットを包括的に表しています。

暗黙的メンバー・グループと明示的メンバー・グループの 2 つのメンバー・グループのタイプが存在します。 メンバー・グループは同時に暗黙的と明示的の両方になることができます。 暗黙的 メンバー・グループには共通の属性を共有するユーザーが含まれるため、 特定のメンバー・グループのメンバーと見なされます。 暗黙的メンバー・グループには、 メンバー・グループのメンバーと見なされるためにユーザーが満たさなければならない属性の基準が含まれます。 基準を満たしていても、特定のユーザーを暗黙的に除外することもできます。 明示的 メンバー・グループには、共通の属性を共有しているかどうかに関係なく、 明示的に割り当てられたユーザーが含まれます。

メンバー・グループが作成されると、タイプ (意図された使用法とも呼ばれる) と関連付けられます。 たとえば、メンバー・グループがアクセス制御の目的で使用される場合、 そのタイプはアクセス・グループとなります。 同様に、メンバー・グループが承認の目的で使用される場合、そのタイプは承認グループとなります。 サイト管理者は管理コンソール、WebSphere Commerce アクセラレーター、 および組織管理コンソールを使用してアクセス・グループを作成することができます。  

注: アクセス制御以外の目的でメンバー・グループを作成するには、 データベースを直接変更しなければなりません。

タイプ「UserGroup」のメンバー・グループは共通の趣味を共有するユーザーのコレクションで、 マーチャントによって定義されます。 メンバー・グループは、大型ストアが常連客や顧客のために提供するクラブのようなものです。 メンバー・グループの一員であると、商品購入に関する割引や、他のボーナスが顧客に与えられます。 たとえば、高齢の顧客がよく旅行本と旅行かばんを購入することが市場調査で分かれば、 これらの顧客に「高齢者の旅行クラブ」というメンバー・グループを割り当てることができます。 同じようにして、常連客がそのビジネスに応じた特典が得られるように、 その常連客に対してメンバー・グループを作成することができます。 個人情報特性に基づくメンバー・グループ (たとえば、学生メンバー・グループ) を作成することもできます。 メンバー・グループによって、異なる価格を商品に割り当てることができます。 また、商品とカテゴリーをメンバー・グループに表示する方法を、カスタマイズすることもできます。

タイプ「AccessGroup」のメンバー・グループは通常、暗黙的グループになります。 基準は通常、役割、ユーザーが所属する組織、およびユーザー登録状況に基づきます。 たとえば、「セラー管理者」と呼ばれるメンバー・グループは、 ユーザーがセラー管理者の役割を果たすグループになります。

WebSphere Commerce には、いくつかのデフォルトの役割が組み込まれており、 それぞれの役割はデフォルトのメンバー・グループと対応します。 たとえば、デフォルトでセラー管理者と呼ばれる役割と、 それに対応したセラー管理者と呼ばれるメンバー・グループが存在します。

アクセス・グループは、アクセス制御ポリシーで参照されます。 WebSphere Commerce プロファイル管理には、アクセス・グループ (役割) のデフォルト・セットがあります。 それは、サイト管理者、顧客サービス担当者、セラー、ストア管理者、ストア開発者、 商品マネージャー、マーケティング管理者、受取人、荷造り業者、オペレーション・マネージャー、 バイヤー (販売側)、顧客サービス・スーパーバイザー、返品管理者、カテゴリー・マネージャー、 物流管理マネージャー、セールス・マネージャー、 アカウント担当者、セラー管理者、バイヤー管理者、バイヤー承認者、調達管理者、バイヤー (購入側) です。

さらにアクセス・グループを作成するには、サイト管理者は管理コンソールを使用します。 

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