キャンペーン・イニシアチブ

キャンペーン・イニシアチブは、ターゲットとなる販売促進内容を生成するための機能を提供します。 通常、キャンペーン・イニシアチブは販売促進管理者か、取引管理マネージャーのいずれかによって作成されます。 イニシアチブの集まりを収めたキャンペーンに関連付けられます。 この関係の例として、事務用品店が「入学進学」のキャンペーンを行う場合、イニシアチブは、下位のアクション (ペンの割引に関する広告をしたり、職業が学生と登録されリストされている顧客に対して、レポート用紙を勧めたりするなど) に対する責任を担うものになります。

キャンペーン・イニシアチブは、3 種類の動的コンテンツを表示できます。 1 つ目のコンテンツ・タイプは、お勧め商品提示商法イニシアチブで、 2 つ目は協調フィルタリングをベースにした拡販活動、3 つ目は広告掲示です。 お勧め商品提示商法のコンテンツは、ルール・ベースの商品提示を念頭に設計されます。 この場合、ある顧客のプロファイルやその他の顧客の行動を基に特定の顧客がターゲットとなります。 この種のコンテンツを表示するイニシアチブは、 クロスセルおよびアップセルを誘引するのに使うためのものです。 これに対して、協調フィルタリング・ベースの拡販活動は、同じく商品の拡販を図るためのものですが、 別の拡販アルゴリズムを使用します。つまり、事前定義ルールではなく顧客の全体的な行動に基づいて対象アイテムを選定します。 最後に、広告掲示は、お勧め商品提示商法と同じ基準で特定の顧客をターゲットとした広告コンテンツを提示するよう設計されます。 ただしこれは、オンライン・ストアの活動に対する顧客認知の向上、特別なオファーの強調、 およびブランドに対する認知の強化を図るための広告です。

サイト上のどのページにもイニシアチブを組み入れることができます。 サイトが設計されると、e-MarketingSpots と呼ばれる特別なプレースホルダーがサイト上に置かれます。 これらのプレースホルダーは、顧客に表示される際に、特定のターゲット・コンテンツに置き換えられます。 ターゲット位置は、スケジューリング・イニシアチブによって割り当てられ、 任意の場所に e-マーケティング・スポットを表示します。

キャンペーン・イニシアチブには、いつ誰にこのキャンペーン・イニシアチブを表示するかを決定する条件があります。 そのような条件は、イニシアチブの作成時に定義されますが、 イニシアチブの存続中に変更すれば表示の有無および表示コンテンツを調整することができます。

キャンペーン・イニシアチブは、その使用に関する統計情報を生成します。 これらの統計情報は、マーチャント、マーケティング管理者、 および取引管理マネージャーが WebSphere Commerce アクセラレーターを使用して表示できます。 統計情報は、イニシアチブが実施されている 各 e-Marketing スポットごとに、イニシアチブの閲覧率を表示します。 これらの統計情報は、イニシアチブの有効性についてのフィードバック、およびイニシアチブを表示するさまざまな場所での比較成功率を提供します。

キャンペーン・イニシアチブは、WebSphere Commerce アクセラレーターの「キャンペーン・イニシアチブ」ウィザードを使用して作成されます。

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