WebSphere Commerce では、すべてのストアにデフォルトの契約が必要です。
デフォルトの契約は、contract.xml ファイルに保管されている使用条件 (条件とも言われます) で構成されています。
ToolTech サンプル・ストアには、以下のような 2 つのアカウントと 4 つの契約があります。
各契約 の使用条件がポリシーに言及している場合、そのポリシー情報は policy.xml ファイルに保管されています。
アカウント情報は、businessaccount.xml ファイルに保管されています。
注: すべての契約は、contract.xml ファイルに保管されています。 contract.xml にはロケール特定バージョンがあります。
契約、アカウントおよびビジネス・ポリシー・データベース資産情報は、以下のセクションに分かれています。
契約
以下の 4 つの契約が ToolTech にあります。
使用条件
サンプル・ストアのすべての契約には、使用条件が必要です。 使用条件は、契約の中で同意の得られたルール群であり、バイヤーとセラーとの間の購入プロセスを制御します。 それぞれの契約ごとに、価格についての一群の使用条件が必要になります。 それぞれの契約およびアカウントの条件についての詳細は、 以下の関連リンクを参照してください。
契約番号 2345 の場合、カタログのすべての商品について、標準価格から 20 % 割り引かれます。 オーダー合計価格が 1000 ドルを超える場合、オーダーは OrderApprovalTC の下のバイヤー承認者によって承認される必要があります。 この契約のもとで行われるすべてのオーダーの合計金額は、 RightToBuyTC に基づいて $500,000 を超えることはできません。 また、顧客は ObligationToBuyTC により、この契約が有効な間に $100 未満の購入はできません。
注: この契約では、契約が有効になっている間、 顧客は $5,000 〜 $500,000 までしか消費できません。 顧客の合計購入金額が $500,000 を超えると、 その契約の購入限界を超えたことを示すメッセージが表示されます。 ObligationToBuyTC の義務はありません。
注: オーダーを承認できるのは、 バイヤー承認者とバイヤー (購買サイド) 役割を持つ顧客だけです。
契約番号 3456 は、組織 B の住所が請求先住所として使用されることを示します。 木工、電力、コードレスのカテゴリー内の商品はすべて、標準価格から 25 % 割り引かれます。 契約番号 4567 の場合、木工および電力の先頭カテゴリー内の商品は、 標準価格から 50 % 割り引かれます。
さらに、配送料など、他のタイプの課金についても使用条件を設定できます。 それぞれの契約は配送料に関する一群の条件を 1 つしか持つことができません。 contract.xmlの中でバイヤーとセラーについて言及されていなければなりません。
注: 特定の使用条件はアカウント・レベルでのみ指定でき、契約では使用することができません。
アカウント
使用条件
ToolTech ストア内の各アカウントは契約と関連付けられており、それに関連した条件を持ちます。 ToolTech ストアでは、デフォルトの契約と関連付けられるアカウントは 1 つだけで、他のアカウントを関連付けることはできません。 ToolTech ストアには 2 つのアカウントがあります。
アカウントは、購入オーダー条件および送り状条件を定義します。 次の例では、アカウントの送り状の書式および送付方法を定義し、そのアカウントにオーダーを出すときに指定されるブランケット購入オーダー番号を指定します。 これらの条件は businessaccount.xml の中で指定されています。
顧客が契約 2345 を使用して購入を行う場合、 PurchaseOrderTC に概略されている購入オーダー (PO) 番号を入力する必要があります。 個々の購入オーダー番号が作成されていない限り、ブランケット PO 番号を入力することが必要です。 顧客には個別の PO 番号を持つことが許されていますが、 それぞれの番号は固有で、1 つのオーダーでのみ使用できます。 バイヤー連絡先、セラー、およびアカウント所有者については、 businessaccount.xml を参照する必要があります。
ビジネス・ポリシー
使用条件
ビジネス・ポリシーは、特定のビジネス・プロセスで、ビジネス上従う必要のあるルールを略述したものです。 契約の使用条件で、特定のビジネス・ポリシーに言及している場合、 contract.xml ファイルをインポートする前に、 businesspolicy.xml を取り込む必要があります。
注: contract.xml で言及されているポリシーの中には、 businesspolicy.xml の中に含まれないものがあります。 このようなポリシーは、ブートストラップ・データの一部です。 ブートストラップ・データの詳細は、ブートストラップ・データを参照してください。
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