WebSphere Commerce の多様なキャッシュ構成 

Web サーバーのキャッシュ・クライアントまたはアプリケーション・サーバーのキャッシュ・クライアントを介して、 キャッシュ・デーモンからページを取り出すことができます。 Web サーバーのキャッシュ・クライアントを使うと、 Web サーバーからキャッシュ・デーモンに直接通信することができます。 Web サーバーのキャッシュ・クライアントが利用できる唯一のデータは URL 情報です。そのため、 セッションに無関係のキャッシュ要求でしか Web サーバーのキャッシュ・クライアントを利用することはできません。 Web サーバーのキャッシュ・クライアントからキャッシュ・デーモンに通じるコード・パスのほうが、 アプリケーション・サーバーのキャッシュ・クライアントからキャッシュ・デーモンに通じるパスよりも短いです。 したがって、Web サーバーのキャッシュ・クライアントのほうが、 より高いスループットとより短い応答時間で稼働します。 Web サーバーのキャッシュ・クライアントは Web サーバー内に置かれるので、 この構成は、3 層に分かれた環境内のアプリケーション・サーバーからのオフロード作業にも対応します。 3 層環境で Web サーバーのキャッシュ・クライアントを使用可能にするには、手動のセットアップが必要になります。

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アプリケーション・サーバーのキャッシュ・クライアントを使うと、 アプリケーション・サーバー内の RequestServlet からキャッシュ・デーモンに直接通信することができます。 アプリケーション・サーバー・キャッシュ・クライアントは、URL 情報にも、 データベース別およびセッション別の情報にもアクセスできるので、 セッションに無関係のキャッシュ要求とセッションに従属するキャッシュ要求のどちらででも利用することができます。 アプリケーション・サーバーのキャッシュ・クライアントのほうが、 より低いスループットとより長い応答時間で稼働します。 アプリケーション・サーバーのキャッシュ・クライアントからキャッシュ・デーモンに通じるコード・パスのほうが、 Web サーバーのキャッシュ・クライアントからキャッシュ・デーモンに通じるパスよりも長いです。

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