集合間の複製の構成

集合内のカタログ・サーバー間に集合リンクを確立することで、2 つの異なる集合内のデータ・グリッド間で非同期的にデータを複製することができます。

始める前に

このタスクについて

障害の誤検出が起こる可能性があるため、単一の集合を信頼できないネットワーク上には広げません。しかし、信頼できないネットワーク接続を持つアプライアンス間でデータ・グリッドのデータを複製する必要が生じる場合もあるかもしれません。このタイプのトポロジーを使用できる一般的なシナリオには以下のようなものがあります。
  • 1 つの集合がアクティブでもう 1 つの集合がバックアップに使用されるデータ・センター間での災害復旧。
  • 地理的に近いクライアントにとってすべての集合がアクティブである、地理的に分散されたデータ・センター。
2 つの集合を接続すると、同じ名前のデータ・グリッドは集合間で非同期的に複製されます。 これらのデータ・グリッドは、各集合内に同じ数のレプリカを持ち、同じ動的マップ構成を持っていなければなりません。

手順

  1. 集合間にリンクを確立します。
    • [Version 2.1 and later] ユーザー・インターフェースで集合リンクを確立する:
      1. ユーザー・インターフェースで、「集合」 > 「集合リンク」をクリックします。
      2. 追加アイコン (新規) をクリックし、リモート・アプライアンスのホスト名または IP アドレス、ユーザー名、およびパスワードを入力します。
    • xscmd ユーティリティーで集合リンクを確立する:
      1. 各集合内のカタログ・サーバーのカタログ・サーバー IP アドレスおよびポートを取得します。ユーザー・インターフェースで、「集合」 > 「メンバー」 > 「collective_member_name」をクリックします。カタログ・サーバーおよびポート番号のリストが表示されます。接続する各集合についてこのステップを繰り返します。
      2. xscmd ユーティリティーを集合の 1 つに接続します。 xscmd ユーティリティーの開始について詳しくは、xscmd ユーティリティーによる管理 を参照してください。
        xscmd.sh -ts xsatruststore.jks -tst jks -ssl -tsp xc10pass 
        -user xcadmin -tsp xcadmin -cep myxc10.mycompany.com:2809 
        [additional_xscmd_parameters]
      3. 現在接続している集合から、次のコマンドを実行します。
        xscmd –c establishLink -cep myxc10.mycompany.com:2809 -fd dname 
        -fe myxc102.mycompany.com:2809,myxc103.mycompany.com:2809
        この例では、-fd dname パラメーターによってリモート集合に名前が付けられます。 -fe myxc102.mycompany.com:2809,myxc103.mycompany.com:2809 パラメーターによって、接続する外部集合内にあるカタログ・サーバーのリストが作成されます。

    リンクが確立されると、集合内のカタログ・サーバーが相互に複製を開始します。双方向にリンクを確立する必要はありません。

  2. 集合間のリンクを除去することも可能です。
    • ユーザー・インターフェースで集合リンクを除去する: ユーザー・インターフェースで、除去アイコン (削除) をクリックし、選択したリンクを除去します。
    • xscmd ユーティリティーで集合リンクを除去する: xscmd ユーティリティーで、次のコマンドを実行します。
      xscmd –c dismissLink -cep myxc10.mycompany.com:2809 -fd dname