集約インターフェースのメンバーの追加または削除を行い、IP アドレス、デフォルト・ゲートウェイ、最大伝送単位 (MTU) などのプロパティーを変更することができます。集約ポリシーを変更することもできます。
手順
- 「設定」パネルにナビゲートします。 集約インターフェースを編集するには、以下のいずれかの方法で「設定」パネルまでナビゲートしてください。
- WebSphere® DataPower® XC10 アプライアンス ユーザー・インターフェース上部のメニュー・バーで、
にナビゲートします。
- 「ホーム」パネルで、「ステップ 1: アプライアンスのセットアップ」セクションにある「設定のカスタマイズ」リンクをクリックします。
- 「集約インターフェース」を展開します。
- 既存の集約インターフェースのメンバーを追加したり、削除したりできます。 この集約のメンバーであるイーサネット・インターフェースのリストが表示されます。
ヒント: 唯一のメンバーは削除できません。また、基本メンバーも削除することはできません。
- メンバーを追加するには、「さらに追加... 」をクリックしてください。
- イーサネット・インターフェースを選択して、「OK」をクリックします。
- <ip_address>/<subnet_mask> という形式で IP アドレスと
サブネット・マスクを変更します。
サブネット・マスクは、クラスレス・ドメイン間ルーティング (CIDR) 表記を使用して入力する必要が
あります。
例えば、長い表記での 255.255.255.0 は、CIDR 表記では 24 です。
- 「デフォルト・ゲートウェイ」を変更します。 アプライアンスは、宛先ベースのルーティングではなく、送信元ベースのルーティングを使用します。
パケットは、パケットが受信されたものと同じインターフェース上の宛先へ送信されます。各インターフェースには、他のインターフェースから分離された、専用のルーティング・テーブルが
あります。
ローカル・サブネット経由で宛先に到達する必要があるインターフェースごとに、その
インターフェースから直接到達可能なデフォルトの経路を指定してください。
- 「最大伝送単位 (MTU)」を変更します。 このフィールドには、イーサネット・インターフェースを使用した通信時に、プロトコル・データ単位で可能な最大サイズ (バイト単位) を指定します。
デフォルト値は 1500 バイトで、これは、このフィールドの最大許容値でもあります。
- 「編集」をクリックして集約ポリシーを変更します。変更する集約ポリシーに応じて、次のプロパティーが表示されます。
- 集約ポリシー
- アクティブ・バックアップ
- 高可用性を求める場合は、アクティブ・バックアップ・ポリシーを指定します。このポリシーを使用すると、一度に使用可能になるのは、(集約インターフェースの 1 メンバーである) 1 つのイーサネット・インターフェースのみです。そのイーサネット・インターフェースに障害が発生した場合、別のメンバーが引き継ぎます。デフォルトでは、リストに追加された最初のイーサネット・インターフェースが基本メンバーとして指定されます。
- 基本メンバー
- 基本メンバーとして指定するイーサネット・インターフェースを特定します。
デフォルトでは、リストに追加された最初のイーサネット・インターフェースが基本メンバーとして指定されます。
- 集約ポリシー
- LACP
- 高可用性と処理能力の両方を求める場合は、Link Aggregation Control Protocol (LACP) ポリシーを指定します。
LACP ポリシーは、そのモードが「OFF」に設定されていない場合にのみ使用できます。デフォルトでは、選択ロジックは「安定」で、送信ハッシュ・モードは「layer2」です。
- 選択ロジック
- 安定
最大の処理能力を持つイーサネット・インターフェースを指定します。
安定した設定を選択すると、有効な集約インターフェースに使用可能なメンバーがないときに、再度そのイーサネット・インターフェースが選択されます。安定した設定がデフォルトです。
- 処理能力
最大の処理能力を持つイーサネット・インターフェースを指定します。
別のメンバーが追加/削除されるか、あるいは、集約インターフェースが使用可能/使用不可に設定されるとき、このイーサネット・インターフェースが再度選択されます。
- Count
メンバーとしてのイーサネット・インターフェース数が最も多い集約インターフェースを指定します。
- ハッシュ・ポリシー
- layer2
ハッシュを生成する場合は、MAC アドレスの排他 OR (XOR) 結果を指定します。
- layer2+3
ハッシュを生成する場合は、MAC アドレスと IP アドレスの XOR 結果を指定します。
- layer3+4
ハッシュを生成する場合は、IP アドレスとポート番号の XOR 結果を指定します。
- 集約ポリシー
- balance-tlb
- ロード・バランシングと高可用性を求める場合は、balance-tlb ポリシーを指定します。
このポリシーは、各メンバーの現行負荷に応じてアウトバウンド・トラフィックを分散します。インバウンド・トラフィックは、基本メンバーとして選択されているイーサネット・インターフェースに常に送信されます。受信中のイーサネット・インターフェースに障害が発生した場合、別のメンバーが引き継ぎます。
- 基本メンバー
- 基本メンバーとして指定するイーサネット・インターフェースを特定します。
デフォルトでは、リストに追加された最初のイーサネット・インターフェースが基本メンバーとして指定されます。
- 「OK」をクリックします。
重要: 集約インターフェースを編集する際、アプライアンスを再始動するまで変更は有効になりません。
WebSphere DataPower XC10 アプライアンス プロセスがイーサネット・インターフェースにバインドするためには、
再始動が必要です。変更した集約インターフェースを使用不可に設定してから、WebSphere DataPower XC10 アプライアンス を再始動する必要があります。
インターフェースを使用不可に設定するには、「集約インターフェース」を展開して、変更したばかりの集約インターフェースを見つけます。
「使用可能」チェック・ボックスのチェックを外します。
集約インターフェースを使用不可にした後、コマンド行インターフェースで clear-all コマンドと device-restart コマンドを実行する必要があります。
これらのコマンドを実行しないと、変更が有効になりません。