HTTP セッションや動的キャッシュ構成など、キャッシュ統合構成の問題をトラブルシューティングする場合、この情報を使用してください。
手順
- 問題: HTTP セッション ID が再使用されない。
原因: セッション ID は再使用できます。セッション・パーシスタンスのデータ・グリッドを
バージョン 7.1.1 以上で作成すると、セッション ID の再使用は自動的に有効になります。しかし、
それより前の構成で作成した場合、この設定が既に誤った値で設定されている可能性があります。
解決策: 次の設定をチェックして、HTTP セッション ID の再使用が有効であるか確認します。
- splicer.properties ファイルの reuseSessionId プロパティーは、true に設定する必要があります。
- HttpSessionIdReuse カスタム・プロパティー値は、true に設定する必要があります。このカスタム・プロパティーは、WebSphere® Application Server 管理コンソールの
次のいずれかのパスで設定されている可能性があります。
- を選択してから、「サーバー・インフラストラクチャー」セクションの下で次の順にクリックします。
カスタム・プロパティー値を更新した場合、eXtreme Scale セッション管理を再構成し、
splicer.properties ファイルが変更を認識できるようにしてください。
- 問題: データ・グリッドを使用して HTTP セッションを保管する際、トランザクションの負荷が
高いと SystemOut.log ファイルに CWOBJ0006W メッセージが
出力される。
CWOBJ0006W: 例外が発生しました:
com.ibm.websphere.objectgrid.ObjectGridRuntimeException:
java.util.ConcurrentModificationException
このメッセージは、Web アプリケーションが HTTPSession の
属性として設定された List オブジェクトを変更した場合にのみ発生します。
解決策: 変更された List オブジェクトを含んでいる属性を複製し、複製した属性を
セッション・オブジェクトに設定します。