集約インターフェースの編集

[Version 2.1 and later] 集約インターフェースのメンバーの追加または削除を行い、IP アドレス、デフォルト・ゲートウェイ、最大伝送単位 (MTU) などのプロパティーを変更することができます。集約ポリシーを変更することもできます。

手順

  1. 設定」パネルにナビゲートします。 集約インターフェースを編集するには、以下のいずれかの方法で「設定」パネルまでナビゲートしてください。
    • WebSphere® DataPower® XC10 アプライアンス ユーザー・インターフェース上部のメニュー・バーで、 「アプライアンス」 > 「設定」にナビゲートします。
    • 「ホーム」パネルで、「ステップ 1: アプライアンスのセットアップ」セクションにある「設定のカスタマイズ」リンクをクリックします。
  2. 「集約インターフェース」を展開します。
  3. 既存の集約インターフェースのメンバーを追加したり、削除したりできます。 この集約のメンバーであるイーサネット・インターフェースのリストが表示されます。
    ヒント: 唯一のメンバーは削除できません。また、基本メンバーも削除することはできません。
    重要: イーサネット・インターフェースを集約インターフェースに追加する前に、そのインターフェースが使用不可に設定されていることを確認してください。イーサネット・インターフェースを使用可能もしくは使用不可に設定する方法について詳しくは、IBM WebSphere DataPower XC10 アプライアンス のイーサネット・インターフェースの管理 を参照してください。
    1. メンバーを追加するには、「さらに追加... 」をクリックしてください。
    2. イーサネット・インターフェースを選択して、「OK」をクリックします。
  4. <ip_address>/<subnet_mask> という形式で IP アドレスと サブネット・マスクを変更します。 サブネット・マスクは、クラスレス・ドメイン間ルーティング (CIDR) 表記を使用して入力する必要が あります。 例えば、長い表記での 255.255.255.0 は、CIDR 表記では 24 です。
  5. デフォルト・ゲートウェイ」を変更します。 アプライアンスは、宛先ベースのルーティングではなく、送信元ベースのルーティングを使用します。 パケットは、パケットが受信されたものと同じインターフェース上の宛先へ送信されます。各インターフェースには、他のインターフェースから分離された、専用のルーティング・テーブルが あります。 ローカル・サブネット経由で宛先に到達する必要があるインターフェースごとに、その インターフェースから直接到達可能なデフォルトの経路を指定してください。
  6. 最大伝送単位 (MTU)」を変更します。 このフィールドには、イーサネット・インターフェースを使用した通信時に、プロトコル・データ単位で可能な最大サイズ (バイト単位) を指定します。 デフォルト値は 1500 バイトで、これは、このフィールドの最大許容値でもあります。
  7. 編集」をクリックして集約ポリシーを変更します。変更する集約ポリシーに応じて、次のプロパティーが表示されます。
    集約ポリシー
    アクティブ・バックアップ
    高可用性を求める場合は、アクティブ・バックアップ・ポリシーを指定します。このポリシーを使用すると、一度に使用可能になるのは、(集約インターフェースの 1 メンバーである) 1 つのイーサネット・インターフェースのみです。そのイーサネット・インターフェースに障害が発生した場合、別のメンバーが引き継ぎます。デフォルトでは、リストに追加された最初のイーサネット・インターフェースが基本メンバーとして指定されます。
    基本メンバー
    基本メンバーとして指定するイーサネット・インターフェースを特定します。 デフォルトでは、リストに追加された最初のイーサネット・インターフェースが基本メンバーとして指定されます。
    集約ポリシー
    LACP
    高可用性と処理能力の両方を求める場合は、Link Aggregation Control Protocol (LACP) ポリシーを指定します。 LACP ポリシーは、そのモードが「OFF」に設定されていない場合にのみ使用できます。デフォルトでは、選択ロジックは「安定」で、送信ハッシュ・モードは「layer2」です。
    選択ロジック
    • 安定

      最大の処理能力を持つイーサネット・インターフェースを指定します。 安定した設定を選択すると、有効な集約インターフェースに使用可能なメンバーがないときに、再度そのイーサネット・インターフェースが選択されます。安定した設定がデフォルトです。

    • 処理能力

      最大の処理能力を持つイーサネット・インターフェースを指定します。 別のメンバーが追加/削除されるか、あるいは、集約インターフェースが使用可能/使用不可に設定されるとき、このイーサネット・インターフェースが再度選択されます。

    • Count

      メンバーとしてのイーサネット・インターフェース数が最も多い集約インターフェースを指定します。

    ハッシュ・ポリシー
    • layer2

      ハッシュを生成する場合は、MAC アドレスの排他 OR (XOR) 結果を指定します。

    • layer2+3

      ハッシュを生成する場合は、MAC アドレスと IP アドレスの XOR 結果を指定します。

    • layer3+4

      ハッシュを生成する場合は、IP アドレスとポート番号の XOR 結果を指定します。

    集約ポリシー
    balance-tlb
    ロード・バランシングと高可用性を求める場合は、balance-tlb ポリシーを指定します。 このポリシーは、各メンバーの現行負荷に応じてアウトバウンド・トラフィックを分散します。インバウンド・トラフィックは、基本メンバーとして選択されているイーサネット・インターフェースに常に送信されます。受信中のイーサネット・インターフェースに障害が発生した場合、別のメンバーが引き継ぎます。
    基本メンバー
    基本メンバーとして指定するイーサネット・インターフェースを特定します。 デフォルトでは、リストに追加された最初のイーサネット・インターフェースが基本メンバーとして指定されます。
  8. OK」をクリックします。
    重要: 集約インターフェースを編集する際、アプライアンスを再始動するまで変更は有効になりません。 WebSphere DataPower XC10 アプライアンス プロセスがイーサネット・インターフェースにバインドするためには、 再始動が必要です。変更した集約インターフェースを使用不可に設定してから、WebSphere DataPower XC10 アプライアンス を再始動する必要があります。 インターフェースを使用不可に設定するには、「集約インターフェース」を展開して、変更したばかりの集約インターフェースを見つけます。 「使用可能」チェック・ボックスのチェックを外します。 集約インターフェースを使用不可にした後、コマンド行インターフェースで clear-all コマンドと device-restart コマンドを実行する必要があります。 これらのコマンドを実行しないと、変更が有効になりません。