IBM WebSphere DataPower XC10 アプライアンス のイーサネット・インターフェースの管理

初回のシリアル接続時に、アプライアンスをネットワークに接続するために mgmt イーサネット・インターフェースを構成しました。 追加でプライベート・イーサネット・ポートをユーザー・インターフェースで 定義できます。

始める前に

以下の手順を実行するには、アプライアンス管理権限が割り当てられている必要があります。

このタスクについて

WebSphere® DataPower® XC10 アプライアンス で管理できるイーサネット・インターフェースの数は、使用するアプライアンスのタイプによって異なります。イーサネット・インターフェースについて詳しくは、次の図を参照してください。
図 1. Type 9235-92X アプライアンスの正面図Type 9235-92X アプライアンスの正面図です。各コンポーネントには文字のラベルが付いています。
  • mgmt (L)
  • eth0 (M)
  • eth1 (O)
  • eth2 (N)
イーサネット・インターフェースは同じネットワーク上で構成され、到達可能でなければなりません。 追加のネットワーク・インターフェース・カード (NIC) を構成する場合には、構成する各 NIC は、追加で 1 ギガビットの帯域幅を提供します。 合計帯域幅はネットワーク容量によって制限されます。
注: eth1 または eth2 を使用している場合、スイッチはオートネゴシエーションが使用可能になっていなければなりません。
図 2. Type 7199-92x アプライアンスの正面図Type 7199-92X アプライアンスの正面図です。各コンポーネントには文字のラベルが付いています。
  • mgmt0 (L)
  • mgmt1(M)
  • 左方 1 ギガビット・イーサネット・モジュール eth0-eth7 (N)
  • 右方 10 ギガビット・イーサネット・モジュール eth8-eth9 (O)
Type 7199-92x アプライアンスでは、データ・グリッドに 1 ギガビット・イーサネット・ポートまたは 10 ギガビット・イーサネット・ポートのいずれかを使用します。使用するポートはすべて 1 ギガビット・ポート、またはすべて 10 ギガビット・ポートで なければなりません。初期構成完了後は、ポート・タイプを変更できません。MGMT0 (L) の管理ポートに接続します。

スタンドアロンの アプライアンスのイーサネット・インターフェースを編集する場合は、設定の変更後、構成を クリアし、アプライアンスを再始動する必要があります。アプライアンスが集合内にある場合、イーサネット・インターフェースは 更新できません。

手順

  1. スタンドアロンのアプライアンスのイーサネット・インターフェースを編集します。設定」パネルにナビゲートします。
    • WebSphere DataPower XC10 アプライアンス ユーザー・インターフェース上部のメニュー・バーで、 「アプライアンス」 > 「設定」にナビゲートします。
    • 「ホーム」パネルで、「ステップ 1: アプライアンスのセットアップ」セクションにある「設定のカスタマイズ」リンクをクリックします。
  2. 「イーサネット・インターフェース」を展開します。
  3. 使用可能」チェック・ボックスを選択またはクリアして、イーサネット・インターフェースを使用可能または使用不可にします。 mgmt インターフェースは使用不可にできません。
  4. IP アドレス/マスク」を変更します。 <ip_address>/<subnet_mask> という形式で IP アドレスと サブネット・マスクを入力します。 サブネット・マスクは、クラスレス・ドメイン間ルーティング (CIDR) 表記を使用して入力する必要が あります。 例: 長い表記での 255.255.255.0 は CIDR 表記では 24 です。
  5. デフォルト・ゲートウェイ」を変更します。 アプライアンスは、宛先ベースのルーティングではなく、送信元ベースのルーティングを使用します。 パケットは、パケットが受信されたものと同じインターフェース上の宛先へ送信されます。各インターフェースには、他のインターフェースから分離された、専用のルーティング・テーブルが あります。 ローカル・サブネット経由で宛先に到達する必要があるインターフェースごとに、その インターフェースから直接到達可能なデフォルトの経路を指定してください。
  6. 指定した IP アドレスがプライベート IP アドレスであるかどうかを指定します。
  7. 最大伝送単位 (MTU)」を変更します。 このフィールドには、イーサネット・インターフェースを使用した通信時に、プロトコル・データ単位で可能な最大サイズ (バイト単位) を指定します。 デフォルト値は 1500 バイトで、これは、このフィールドの最大許容値でもあります。
  8. モード」を変更します。 イーサネット・インターフェースでは以下のイーサネット・モードを使用できます。
    • 自動
    • 10baseT-HD
    • 10baseT-FD
    • 100baseTx-HD
    • 100baseTx-FD
    • 1000baseTx-FD
  9. チェック・ボックス「使用可能」を選択することで、構成をクリアし、アプライアンスを再始動します。 これにより、構成がクリアされます。WebSphere DataPower XC10 アプライアンス プロセスがイーサネット・インターフェースにバインドするためには、 再始動が必要です。

次のタスク

イーサネット・インターフェースの状況をモニターするには、シリアル接続を使用したイーサネット・インターフェースの状況詳細のモニターを参照してください。