クイック・スタート: アプライアンス・ハードウェアのインストール

アプライアンスの使用を開始する前に、アプライアンスのラックへのインストール、 アクセスのためのアプライアンスの構成、ユーザー・インターフェースの開始、およびアプライアンスの 操作状態の確認を行う必要があります。

始める前に

手順

  1. アプライアンスを物理的にラックに取り付けます。
    重要: アプライアンスのケースは開けないでください。ケースを開けると、セキュリティー障害が発生したとみなされ、アプライアンスは作動しなくなります。その場合、再設定のためにアプライアンスを IBM® に返却しなければなりません。
    1. アプライアンスを箱から丁寧に取り出します。付属の電源コード、シリアル・ケーブル、およびレールをすべて確認します。
    2. アプライアンスを取り付けるラックの位置を決め、アプライアンス保守のため、 アプライアンスの上側および下側に、空気の流れを確保する十分なスペースがあることを確認します。
    3. マウント・レールを取り付けます。
    4. アプライアンスをレールに取り付け、アプライアンスを所定の位置までスライドします。
    5. アプライアンスの正面から、ネットワーク・ケーブルを使用してアプライアンスを ネットワークに接続します。イーサネット・ケーブルは付属していません。
      • MGMT0 管理ポートを 1 ギガビット・ネットワークに接続します。
      • データ・グリッドの非管理トラフィックでは、左のイーサネット・モジュール (1 ギガビット・ポート) または右のイーサネット・モジュール (10 ギガビット・ポート) のいずれかを使用します。
    6. 付属の電源コードを使用して、電源機構を電源コンセントに接続します。
    7. シリアル・コンソールを、デバイス正面の CONSOLE コネクターに接続します。 接続構成は、9600 ボー、8N1 (キャラクター長 8 ビット、パリティーなし、1 ストップ・ビット)、およびフロー制御なしです。 提供されたシリアル・ケーブルまたは PL-2303 USB シリアル・ケーブルを使用して接続します。PL-2303 USB シリアル・ケーブルを使用する場合は、ケーブル用のドライバーをダウンロードしてインストールしてください。シリアル・コンソールに推奨される端末エミュレーションは、VT100 です。
    8. 電源ボタンを押します。緑色の電源 LED ライトが点灯し、シリアル・コンソールが表示されます。
    9. ログイン・プロンプトが表示されます。 初期アプライアンス構成では、ユーザー ID とパスワード xcadmin/xcadmin を使用してログインします。
      重要: xcadmin ユーザー ID とパスワードを失くさないよう注意してください。これらの情報を失くすと、アプライアンスに 再度ログインすることができなくなり、再設定のためにアプライアンスを IBM に 返送していただく必要があります。この場合、 アプライアンスにあるデータはすべて消去されます。xcadmin ユーザー ID とパスワードに 確実にアクセスできるようにするため、SMTP サーバーと E メール・アドレスを構成し、xcadmin パスワードを 再設定できるようにすることをお勧めします。
  2. シリアル・コンソールでのアクセス用にアプライアンスを構成します。 ご使用条件に同意し、イーサネット・ポートを構成する一連のプロセスをウィザードが 支援します。詳しくは、IBM WebSphere DataPower XC10 アプライアンス の初期設定および構成を参照してください。
  3. ご使用のアプライアンス・ファームウェアを最新のバージョンに更新してください。 詳しくは、ファームウェアの更新を参照してください。
  4. ファームウェア・アップグレードの後、start-progress コマンドを 実行して、アプライアンスの始動の進行をモニターします。 このコマンドが STARTED を返す場合、アプライアンスは使用可能です。
  5. ユーザー・インターフェースを開始します。
    1. Web ブラウザーのアドレス・バーに、デバイスの初期設定時に定義した URL および ポート情報を入力します。定義した IP アドレスまたはその IP アドレスに 対応するホスト名 (例えば、https://myXC10.ibm.com) を使用できます。 セキュア HTTP プロトコル (HTTPS) を使用してください。
    2. 「ユーザー」フィールドに xcadmin を入力します。
    3. 「パスワード」フィールドに対応するパスワードを入力します。このパスワードの初期設定は xcadmin です。
    4. 「ログイン」をクリックします。ログアウトするには、「ログアウト」をクリックします。

    「ようこそ」ページが表示されたら、ローカル xcadmin アカウントの認証は成功です。

  6. アプライアンスの動作状態を確認します。
    • アプライアンス正面の緑色の電源 LED が点灯している。
    • アプライアンス正面のオレンジ色の障害 LED が点灯していない。
    • アプライアンス正面の緑色のキャッシング LED が点灯している。
    • アプライアンス正面の琥珀色のキャッシング・エラー LED が点灯していない。
    • アプライアンス正面の液晶ディスプレイ (LCD) に製品のリリースおよびビルド・バージョンが 表示されている。

    これらの各 LED のアプライアンス上での場所を示した図については、アプライアンス Type 9235-92X の仕様およびフィーチャーを参照してください。

    ご不明な点がある場合は、IBM サポートに お問い合わせください。http://www-947.ibm.com/support/entry/portal/overview/software/websphere/websphere_datapower_xc10_appliance からアクセスできます。