存続時間 (TTL) Evictor の構成

単純グリッドを作成する際、1 つのデフォルト (静的) マップと一連の動的マップが作成されます。デフォルトでは、デフォルト・マップ用に構成された存続時間 Evictor はありません。動的マップがある場合は、作成時間 (.*CT)、最終更新時間 (*.LUT)、または最終アクセス時間 (*.LAT) の TTL 値を設定できます。TTL Evictor がデフォルト・マップでも使用可能になるようにこのデフォルトの動作を変更することも可能です。

始める前に

手順

  1. ユーザー・インターフェース で、「データ・グリッド」 > 「単純データ・グリッド」 > 「data_grid_name」 > 「拡張属性の表示」をクリックします。
  2. 「次の名前のマップ用 Evictor」リスト・ボックスで、Evictor タイプを選択します。 このオプションを「なし」のままにする場合は、存続時間 Evictor はデフォルト・マップに対してのみ使用不可になります。または、Evictor タイプに「なし」以外を選択すると、TTL がデフォルト・マップに対して使用可能になります。
  3. 「次の時間が経過したら存続時間マップからデータを除去」ボックスに値を指定します。デフォルトの TTL 値は 3600 秒です。 Evictor タイプが「なし」以外に設定されている場合、ここで指定する値はデフォルト・マップにも適用されます。値が「0」の場合は、グリッド全体に対して TTL 除去がオフになります。
  4. 「変更の適用」をクリックして保存します。グリッドの再始動後のデータ損失について警告が表示されます。

デフォルトのシナリオ:

このシナリオでは、「次の名前のマップ用 Evictor」リスト・ボックスで選択された Evictor タイプは「なし」で、「次の時間が経過したら存続時間マップからデータを除去」フィールドに指定された TTL 値は「3600」です。この結果、*.CT、*.LUT、および *.LAT で終わる動的マップについてのみ、1 時間後にエントリーが除去されます。

デフォルトの Evictor タイプを「なし」以外にカスタマイズするシナリオ:

このシナリオでは、「次の名前のマップ用 Evictor」リスト・ボックスで選択された Evictor タイプは「作成時刻」で、「次の時間が経過したら存続時間マップからデータを除去」フィールドに指定された TTL 値は「3600」です。この結果、*.CT、*.LUT、および *.LAT で終わる動的マップについて、1 時間後にエントリーが除去されます。デフォルト・マップは、作成時間から 1 時間後にエントリーを除去します。

デフォルトの Evictor タイプと TTL 値をカスタマイズするシナリオ:

このシナリオでは、「次の名前のマップ用 Evictor」リスト・ボックスで選択された Evictor タイプは「最終更新時刻 (Last updated time)」で、「次の時間が経過したら存続時間マップからデータを除去」フィールドに指定された TTL 値は「4800」です。この結果、*.CT、*.LUT、および *.LAT で終わる動的マップについて、80 分後にエントリーが除去されます。デフォルト・マップは、エントリーが最後に更新された時間から 80 分後にエントリーを除去します。

TTL 値のみをカスタマイズするシナリオ:

このシナリオでは、「次の名前のマップ用 Evictor」リスト・ボックスで選択された Evictor タイプは「なし」で、「次の時間が経過したら存続時間マップからデータを除去」フィールドに指定された TTL 値は「0」です。この結果、このグリッドのすべての (デフォルトおよび動的) マップについて、TTL の除去はオフになります。

デフォルトの Evictor タイプと TTL 値をカスタマイズするシナリオ:

このシナリオでは、「次の名前のマップ用 Evictor」リスト・ボックスで選択された Evictor タイプは「最終アクセス時間」で、「次の時間が経過したら存続時間マップからデータを除去」フィールドに指定された TTL 値は「0」です。この結果、このグリッドのすべての (デフォルトおよび動的) マップについて、TTL の除去はオフになります。