集約インターフェースの追加

始める前に

以下のステップを実行するには、WebSphere® DataPower® XC10 アプライアンス 管理権限が割り当てられている必要があります。

このタスクについて

複数のネットワーク・インターフェースを 1 つの集約インターフェースにリンクできます。 1 つの集約インターフェースが 1 つ以上のイーサネット・インターフェースで構成され、単一の論理装置として機能します。この機能を使用して、ネットワーク上でトラフィックを分散することができます。 スイッチ間のリンク集約により、接続性、冗長性が増加し、処理能力が拡大します。
  • 処理能力の増大

    複数のイーサネット・インターフェースが、集約インターフェースとして、1 つの論理リンクに結合されて、これにより、アプライアンスが使用できる処理能力が増大します。

  • 自動フェイルオーバー

    集合内で障害が起こったイーサネット・ポートのトラフィックは、作動しているイーサネット・ポートに転送されます。単一のスイッチを使用すると、これによりポートの障害を防ぐことができます。 また、予備のスイッチを使用することで、ネットワーク・スイッチの障害に対して防御することも可能です。

  • ロード・バランシング

    ロード・バランシング・ポリシーを選択して、インバウンド・トラフィックとアウトバウンド・トラフィックの両方を分散することができます。

  • 冗長性のサポート

    2 つのシステムを、さまざまな集約構成の複数のリンクによって接続することができます。

  • 管理の改善

    管理者は、複数のイーサネット・インターフェースを単一の集約インターフェース・ユニットとして管理できます。

手順

  1. 設定」パネルにナビゲートします。 集約インターフェースを追加するには、以下のいずれかの方法で「設定」パネルまでナビゲートしてください。
    • WebSphere DataPower XC10 アプライアンス ユーザー・インターフェース上部のメニュー・バーで、 「アプライアンス」 > 「設定」にナビゲートします。
    • 「ホーム」パネルで、「ステップ 1: アプライアンスのセットアップ」セクションにある「設定のカスタマイズ」リンクをクリックします。
  2. 「集約インターフェース」を展開します。
  3. 「新規集約インターフェースの追加」をクリックします。
  4. 追加する集約インターフェースを記述するためのフォームに入力します。
    名前
    インターフェースの名前を指定します。
    IP アドレス/マスク
    集約インターフェースに割り当てる IP アドレスを指定します。<ip_address>/<subnet_mask> という形式で IP アドレスと サブネット・マスクを入力します。
    ヒント: IPv4 アドレスと IPv6 アドレスは、いずれもこのプロパティーを使用して割り当てられます。アドレスの重複は許可されません。
    集約ポリシー
    アクティブ・バックアップ
    高可用性を求める場合は、アクティブ・バックアップ・ポリシーを指定します。このポリシーを使用すると、集約インターフェースの 1 メンバーとして同時に使用可能になるのは、1 つのイーサネット・インターフェースのみです。 そのイーサネット・インターフェースに障害が発生した場合、別のメンバーが処理を再開します。
    LACP
    高可用性と処理能力の両方を求める場合は、Link Aggregation Control Protocol (LACP) ポリシーを指定します。 LACP ポリシーは、そのモードが「OFF」に設定されていない場合にのみ使用できます。デフォルトで、選択ロジックは「安定」」で、送信ハッシュ・モードは「layer2」です。
    balance-tlb
    ロード・バランシングと高可用性を求める場合は、balance-tlb ポリシーを指定します。 このポリシーは、各メンバーの現在の負荷に応じてアウトバウンド・トラフィックを分散します。インバウンド・トラフィックは、基本メンバーとして選択されているイーサネット・インターフェースに送信されます。 受信中のイーサネット・インターフェースに障害が発生した場合、別のメンバーが処理を再開します。
    メンバー
    集約インターフェースに追加するイーサネット・インターフェースを指定します。 デフォルトでは、リストに追加された最初のイーサネット・インターフェースが基本メンバーとして指定されます。
    制約事項: イーサネット・インターフェースは、複数の集約インターフェースのメンバーになることはできません。
    重要: イーサネット・インターフェースを集約インターフェースに追加するには、そのインターフェースが必ず使用不可の状態になっていなければなりません。イーサネット・インターフェースを使用不可にするには、「イーサネット・インターフェース」パネル上の「使用可能」チェック・ボックスのチェックを外す必要があります。 このパネルへのナビゲートの方法について詳しくは、IBM WebSphere DataPower XC10 アプライアンス のイーサネット・インターフェースの管理を参照してください。
  5. 「OK」をクリックします。
    重要: 集約インターフェースは、デフォルトで使用可能になっています。 新規集約インターフェースを使用せずに、既存の集約インターフェースの使用を継続する場合、まず新規のインターフェースを無効にする必要があります。集約インターフェースを無効にするには、集約インターフェースを展開して、追加したばかりの新規集約インターフェースを見つけます。 「使用可能」チェック・ボックスのチェックを外します。 新規集約インターフェースを使用可能のままにすると、次に WebSphere DataPower XC10 アプライアンスを再始動する際に、その新規集約インターフェースがデータ・グリッドのバインドに使用されるため、予期しない結果につながるおそれがあります。
    注: 集約インターフェースを変更した場合は常に、 WebSphere DataPower XC10 アプライアンス が変更内容を使用する前に再始動が必要です。 しかし、変更を有効にするために clear-all コマンドを発行し、次に device-restart コマンドを発行する必要があります。