ログ分析用のカスタム・スキャナーを作成できます。スキャナーを構成してから、xsLogAnalyzer ツールを
実行すると、結果がレポート内に生成されます。
カスタム・スキャナーは、指定された正規表現に基づいてイベント・レコードのログをスキャンします。
手順
- カスタム・スキャナーで実行する正規表現を指定したスキャナー仕様プロパティー・ファイルを作成します。
- プロパティー・ファイルを作成し、保存します。 ファイルは loganalyzer_root/config/custom ディレクトリー内に
存在しなければなりません。
ファイルには好きな名前を付けることができます。ファイルは新規スキャナーで使用されるので、スキャナーの
名前をプロパティー・ファイルの名前の一部にすると (例えば、my_new_server_scanner_spec.properties) 便利です。
- 次のプロパティーを my_new_server_scanner_spec.properties ファイルに組み込みます。
include.regular_expression = REGULAR_EXPRESSION_TO_SCAN
REGULAR_EXPRESSION_TO_SCAN 変数は、ログ・ファイルの
フィルタリングに使用する正規表現です。 例:
xception と
rror 両方のストリングを
含んでいる行 (ストリングの出現順序は問いません) のインスタンスをスキャンするには、
include.regular_expression プロパティーを
次の値に設定します。
include.regular_expression = (xception.+rror)|(rror.+xception)
ストリング xception の前か後にストリング rror が出現すると、この正規表現によってイベントが記録されます。 例:
ログ内の各行をスキャンして、句 xception または句 rror の
いずれかのストリングを含んでいる行の
インスタンスを探すには、include.regular_expression プロパティーを
次の値に設定します。
include.regular_expression = (xception)|(rror)
rror ストリングまたは xception ストリングのいずれかが存在する場合、この正規表現によってイベントが記録されます。
- xsLogAnalyer ツールがスキャナーを作成するために使用する構成ファイルを作成します。
- 構成ファイルを作成し、保存します。 ファイルは loganalyzer_root/config/custom ディレクトリー内に
存在しなければなりません。
ファイルの名前は、scanner_nameScanner.config のようにします。
ここで、scanner_name は、新規スキャナーの固有の名前です。 例えば、このファイルは serverScanner.config という名前にできます。
- 次のプロパティーを scanner_nameScanner.config ファイルに組み込みます。
scannerSpecificationFiles = LOCATION_OF_SCANNER_SPECIFICATION_FILE
LOCATION_OF_SCANNER_SPECIFICATION_FILE 変数は、前のステップで
作成した仕様ファイルの場所 (パス) です。例: loganalyzer_root/config/custom/my_new_scanner_spec.properties。
セミコロンで区切ったリストを使用して、複数のスキャナー仕様ファイルを指定することもできます。
scannerSpecificationFiles = LOCATION_OF_SCANNER_SPECIFICATION_FILE1;LOCATION_OF_SCANNER_SPECIFICATION_FILE2
- xsLogAnalyzer ツールを実行します。 詳しくは、ログ分析の実行を参照してください。
タスクの結果
xsLogAnalyzer ツールを実行すると、構成した
カスタム・スキャナー用の新しいタブがレポートに含まれています。各タブには、次のビューがあります。
- チャート
- 記録されたイベントを示すプロット・グラフ。イベントは検出された順序で表示されます。
- テーブル
- 記録されたイベントのテーブル表示。
- 要約レポート