WebSphere® DataPower® XC10 アプライアンス は、さまざまなコンポーネント
の状況を示す LED インジケーターを持つ、ラックマウント可能なアプライアンスです。
構成装置
WebSphere DataPower XC10 アプライアンス には、データ・ストレージ、システム・バッテリー、ファン・モジュール、
および電源モジュールがあります。
仕様
表 1. アプライアンス仕様. 次の表では、WebSphere DataPower XC10 アプライアンス のシャーシの仕様の要約を示します。外寸: |
高さ |
1.7 インチ (4.32 cm) |
幅 |
19 インチ
(48.25 cm) 19.13 インチ
(48.59 cm) - レール含む |
奥行き |
28.12 インチ
(71.42 cm) 33.05 インチ
(83.94 cm) - レール含む |
重量 |
最大: 37.48 ポンド (17 kg) |
電気仕様: |
正弦波 |
50 - 60 Hz (単相) が必要 |
110 ボルト AC |
最小: 100 VRMS 最大: 127 VRMS |
220 ボルト AC |
最小: 200 VRMS 最大: 240 VRMS |
発熱量 |
最大: 590 ワット (2014 Btu) /時 |
環境 |
気温 |
電源オン時: - 高度 0 m から 914.4 m (3000 フィート)
50°F から 95°F (10°C から 35°C)
- 高度: 914.4 m (3000 フィート) から 2133.6 m (7000 フィート)
50°F から 89.6°F (10°C から 32°C) 最大高度: 2133.6 m (7000 フィート)
電源オフ時: 50°F から 109.4°F (10°C から 43°C)
出荷時: -40°F から 140°F (-40°C から 60°C)
|
湿度 |
8% から 80% |
ファン騒音 |
前面: LA=50 dB から LA=64
dB 背面: LA=51 dB から LA=66 dB
下限は、通常作動状態のファンを示します。
上限は、始動中、または高温状態にあるファンを示します。
|
電力レベル騒音 |
65 dB から 79 dB (公表値) |
フィーチャー
WebSphere DataPower XC10 アプライアンスは、ログ・ファイル・データのストレージ用のハード・ディスクを提供します。
ハード・ディスク・アレイは、シンプル・スワップ・シリアル接続 SCSI (SAS) ハード・ディスクです。
表 2. シリアル接続 SCSI (SAS) ハード・ディスク・ドライブ仕様. フィーチャー |
値 |
容量 |
146 GB |
速度 |
10 K RPM |
インターフェース |
SAS |
キャッシュ |
16 MB |
RAID |
1 |
構成 |
RAID 1 (ミラーリング) |
出力 |
ドライブ当たり 25 ワット |
正面図
WebSphere DataPower XC10 アプライアンス の前面には構成装置が取り付けられていません。
次の図は、WebSphere DataPower XC10 アプライアンス のフロント・パネル上の構成装置を示します。
図のラベルは、
WebSphere DataPower XC10 アプライアンス のフロント・パネル上の以下の構成装置を表わしています。
- A
- MGMT イーサネット・インターフェースの活動 LED ライト。
- B
- MGMT イーサネット・インターフェースの速度 LED ライト。
- C
- ETH0 イーサネット・インターフェースの活動 LED ライト。
- D
- ETH0 イーサネット・インターフェースの速度 LED ライト。
- E
- 電源 LED ライト。
- F
- ストレージ LED ライト。
- G
- この LED ライトは、WebSphere DataPower XC10 アプライアンス では作動しません。
- H
- エラー・アラーム LED ライト。
- I
- ETH2 イーサネット・インターフェースの活動 LED ライト。
- J
- ETH1 イーサネット・インターフェースの活動 LED ライト。
- K
- CONSOLE コネクター。
- L
- MGMT イーサネット・インターフェースに対するネットワーク・コネクター。
- M
- ETH0 イーサネット・インターフェースに対するネットワーク・コネクター。
- N
- ETH2 イーサネット・インターフェースに対するネットワーク・コネクター。
- O
- ETH1 イーサネット・インターフェースに対するネットワーク・コネクター。
- P
- 琥珀色。キャッシュのエラーを示す LED 表示ライト。
- Q
- 黄色。キャッシュの書き込みを示す LED 表示ライト。
- R
- 緑色。キャッシュの読み取りを示す LED 表示ライト。
WebSphere DataPower XC10 アプライアンス のフロント・パネルには
CONSOLE コネクターがあります。
アプライアンスに付属のシリアル・ケーブルを使用して、以下のものとアプライアンスとを接続します。
- ASCII 端末 1
- 端末エミュレーション・ソフトウェアを実行している PC
WebSphere DataPower XC10 アプライアンス のフロント・パネルには以下のイーサネット・コネクターがあります。
- MGMT イーサネット・コネクター
- このイーサネット・インターフェースで、アプライアンス上のすべてのトランザクション・データを
管理できます。
この接続には、関連する活動 LED ライトと速度 LED ライトがあります。
- 活動 LED ライト
- 点灯している場合、トラフィックがこの接続を通過中であることを示します。
- 速度 LED ライト
- イーサネット接続の速度と状況を示します。
- ETH0 イーサネット・コネクター
- このイーサネット・インターフェースで、アプライアンス上のすべてのトランザクション・データを
管理できます。
この接続には、関連する活動 LED ライトと速度 LED ライトがあります。
- 活動 LED ライト
- 点灯している場合、トラフィックがこの接続を通過中であることを示します。
- 速度 LED ライト
- イーサネット接続の速度と状況を示します。
- ETH1 イーサネット・コネクター
- このイーサネット・インターフェースで、アプライアンス上のすべてのトランザクション・データを
管理できます。
- ETH2 イーサネット・コネクター
- このイーサネット・インターフェースで、アプライアンス上のすべてのトランザクション・データを
管理できます。
WebSphere DataPower XC10 アプライアンス のフロント・パネルには以下の LED ライトがあります。
- 電源 LED ライト
- 緑色の電源 LED ライトは、アプライアンスが給電部に接続され、電源スイッチが
ON の位置になっているときに点灯します。
- ストレージ LED ライト
- 緑色のストレージ LED ライトは、データ・ストレージへのアクセスが行われているときに
点灯します。
- エラー・アラーム LED ライト
- 黄色のエラー・アラーム LED ライトは、アプライアンスの背面にある LED ライトのいずれかが
点灯しているとき、またはシステム・イベント障害の後に点灯します。
背面図
データ・ストレージ、システム・バッテリー、ファン・モジュール、および電源モジュールが
WebSphere DataPower XC10 アプライアンス の背面に取り付けられています。
次の図は、WebSphere DataPower XC10 アプライアンス の背面パネル上の構成装置を示します。
図のラベルは、
WebSphere DataPower XC10 アプライアンス の
背面パネル上の以下の構成装置を示しています。
- A
- 電源機構 1 LED ライト。
- B
- 電源機構 2 LED ライト。
- C
- LED 診断パネル。
- D
- 電源機構モジュール 1。
- E
- 電源機構モジュール 2。
- F
- データ・ストレージ・ユニット: ハード・ディスク・アレイ。
ハード・ディスク・アレイは、ログ情報の保管に使用されます。
- G
- バッテリー・トレイ。
- H
- ファン・モジュール 2。
- I
- 電源スイッチ。
- J
- ファン・モジュール 1。
電源機構モジュール
WebSphere DataPower XC10 アプライアンス には、2 つの完全冗長 650 ワット電源機構モジュールにより電力が供給されています。
1 つの電源機構モジュールで、アプライアンスの動作をサポートするために十分な電力を供給可能です。
電源機構モジュールはホット・スワップ可能です。
つまり、1 つの電源機構モジュールを、アプライアンスの電源を落とさずに交換することができます。
電源機構モジュールにはそれぞれ 2 つのファンが装備されています。
ファンの 1 つ以上に障害が発生すると、電源機構モジュールはオーバーヒートを起こし、メッセージが
出されます。
アプライアンスの背面に、各電源機構モジュールの LED ライトがあり、それぞれの作動状態を
示しています。
データ・ストレージ・ユニット
WebSphere DataPower XC10 アプライアンス は、ログ・ファイル・ストレージを提供するためのハード・ディスク・アレイを備えています。 ハード・ディスク・アレイは、ハード・ディスク・ドライブ・モジュールの一部です。 このモジュールには、
RAID 1 構成の 2 つの 146 GB ディスクが搭載され、2 つのファンが装備されています。
ディスクは単一のミラーリングされたボリュームとして作動します。
ディスクを 2 つの個別のディスクとして使用することはできません。
ファンの 1 つが作動不能になった場合は、ハード・ディスク・ドライブ・モジュールを交換する必要があります。交換用ハード・ディスク・ドライブ・モジュールにはディスクが含まれていません。
交換用ハード・ディスク・ドライブ・モジュールには既存のディスクを使用してください。
個々のディスクが作動不能になった場合は、そのディスクを交換することができます。
LED 診断パネル
WebSphere DataPower XC10 アプライアンス の背面パネルには、
6 個の LED ライトを持つ LED 診断パネルがあります。
そのレイアウトは、次のイメージに示すように、3 つの LED ライトが 2 段になっています。
表 3. LED 診断パネル. 次の表は、各 LED ライトが表す意味を示しています。ライトの位置 |
意味 |
上段左 |
ハード・ディスク・ドライブ・モジュール内のファンの状態 |
上段中央 |
ドライブ 0 ハード・ディスクの状態 |
上段右 |
ドライブ 1 ハード・ディスクの状態 |
下段左 |
バッテリーの状態 |
下段中央 |
ファン・モジュール 2 内のファン状態 |
下段右 |
ファン・モジュール 1 内のファン状態 |
バッテリー
アプライアンスは、CR2 3 V リチウム・バッテリーを備えています。
バッテリーはアプライアンスに給電することはできません。
アプライアンスがトランザクションを処理するためには、アプライアンスは有効な AC 電源に
接続されていなければなりません。
バッテリーは、以下の内部構成装置のみを維持するためのものです。
- リアルタイム・クロック
- 静的 RAM ベース・メモリー。アプライアンスの現在日付および現在時刻を初め、さまざまな
グローバル・パラメーターが含まれています。
重要: 完全な電源障害 (バッテリーが搭載されていないか、バッテリーが切れている状態で、アプライアンスへ AC 電源が供給されていない状態) が 7 日間続くと、
侵入スイッチが活動化されます。
侵入スイッチが活動化されると、アプライアンスは操作できなくなります。
7 日が経過すると、そのアプライアンスは再生のために IBM® に返却しなければならない
場合があります。
アプライアンスは有効な AC 電源に接続したままにしてください。
バッテリー交換が必要であるときにアプライアンスの電源を切らないでください。ハードウェアは、バッテリー残量をモニターします。
残量が 10% を下回ると、ハードウェアは重大メッセージを生成します。
ファン・モジュール
アプライアンスには 2 つのファン・モジュールがあります。
ファン・モジュールはそれぞれ、4 つの個別のファン・モーターを備えています。
1 つのファン・モーターに障害が起こった場合、必要な空気の流れを維持するためには、
ファン・モジュール全体を交換しなければなりません。
ファンは、通常、低温シャーシ速度と最大速度の間で作動します。
障害しきい値は、低温シャーシ速度より 20% 低く設定されています。
表 4. ファン速度 (RPM). 次の表では、アプライアンスの前面と背面のファンの速度を毎分回転数 (RPM) で示します。 |
最小 |
低温シャーシ |
最大 |
障害しきい値 |
正面 |
2900 |
5280 |
16100 |
2000 |
背面 |
2300 |
4880 |
12400 |
2000 |
- 前面のファンは 5 枚羽根のファンです。
- 背面のファンは 4 枚羽根のファンです。