コマンドを実行して、アプライアンス・ハードウェアを再始動したり、アプライアンスを元の工場出荷時設定に再設定したり、アプライアンスをシャットダウンしたりすることができます。
このタスクについて
コマンド行インターフェースを使用して、アプライアンス構成データを再設定したり、アプライアンスを再始動したり、アプライアンスをシャットダウンしたりすることができます。
手順
- xcadmin ユーザーを使用して、アプライアンスとの接続を確立します。 シリアル接続を使用するか、セキュア・シェル (SSH) でコマンド行インターフェースに接続することができます。
- アプライアンスとの接続の確立後に、以下のコマンドのいずれかを発行します。
- clear-all
- アプライアンスの構成データを再設定します (すべてのデータ・グリッドおよび新規ユーザーの削除を含む)。
アプライアンスで実行されているすべての内部プロセスが再始動されます。
このコマンドを実行しても、アプライアンス・ハードウェアは再始動されません。
clear-tls-config
- トランスポート層セキュリティー (TLS) 構成を再設定します。このコマンドは、
すべての構成データを失いたくないが、TLS 構成が破損するか、
デフォルトの TLS 値にリストアしたいために、clear-all を選択できない場合に実行します。
多くの場合、TLS 変更のユーザー・インターフェースを使用するか、clear-all コマンドを使用して、
アプライアンスのオリジナルの構成に戻します。
集合内の各アプライアンスで
、clear-tls-config コマンドを実行します。各アプライアンスでコマンドを実行した後、
集合内の各アプライアンスの中のプロセスを再始動します。
集合が正常に通信している場合
、device restart コマンドを使用します。集合内のすべてのアプライアンスが
ユーザー・インターフェースを通してアクセス可能で、「集合」パネルで開始済みであることが
示されているとき、集合は正しく通信しています。しかし、TLS 構成によって集合の通信が妨げられていて
、device restart コマンドでアプライアンスがバックアップしない場合
、force-recycle コマンドを使用して、データを保存せずにアプライアンスの中のすべてのプロセスを
強制的に停止して始動することができます。
- device RESET
- 工場出荷時のネットワーク、ライセンス、およびデフォルト・ユーザー ID の設定にアプライアンスを再設定します。
データ・グリッド内のすべてのデータが削除されます。
このコマンドの実行後には、アプライアンスを再初期化する必要があります。
- device restart
- アプライアンス・ハードウェアを再始動します。
データ・グリッド、構成、およびユーザーのデータはデバイスのシャットダウン前に保存され、アプライアンスの再始動後に使用可能になります。
- device shutdown
- アプライアンス・ハードウェアをシャットダウンします。
データ・グリッド、構成、およびユーザーのデータはデバイスのシャットダウン前に保存されます。
force-recycle
- データを保存せずに WebSphere® DataPower® XC10 アプライアンス プロセスを再始動します。データ損失が発生する可能性があるため、
データ損失があってもかまわないか、device
restart コマンドを試してアプライアンスが使用可能にならなかった場合に限り、このコマンドを実行します。
- set-dns-servers <valid DNS server>
- アプライアンスのドメイン・ネーム・システム (DNS) サーバーを設定します。
- start-progress
- 始動の進行中にこのコマンドを発行できます。
このコマンドは、完了した始動プロセスのパーセントを表示します。
次のタスク
アプライアンスを再設定した場合には、アプライアンスを再初期化できます。
アプライアンスの構成について詳しくは、『
IBM WebSphere DataPower XC10 アプライアンス の初期設定および構成』を参照してください。