Liberty リポジトリー[8.5.5.6 以降]

batchManager コマンド・ライン・クライアント・ユーティリティー

batchManager コマンド・ライン・クライアント・ユーティリティーは、Liberty プロファイルで実行されるバッチ・ジョブを管理するためのコマンド・ライン・インターフェースを提供します。

batchManager コマンド・ライン・クライアント・ユーティリティーは、バッチ・マネージャーの REST API を介してバッチ・マネージャーと対話します。batchManager コマンド・ライン・クライアント・ユーティリティーを使用するには、バッチ・マネージャーが Liberty プロファイル・サーバー上で実行されている必要があります。Liberty プロファイル・バッチ・マネージャーをインストールして有効にするには、バッチ管理フィーチャーを使用します。

SSL 構成

batchManager コマンド・ライン・クライアント・ユーティリティーは、SSL 接続を介してバッチ・マネージャーと通信します。Liberty プロファイル・サーバー上で実行されているバッチ・マネージャーとの SSL 通信を容易にするために、ユーティリティーでは、Liberty プロファイル・サーバーの SSL 証明書を検証できなければなりません。

SSL 証明書が既知の認証局 (CA) によって署名されている場合、ユーティリティーは、CA によって証明書を検証できます。追加構成は不要です。

SSL 証明書が CA によって署名されていない場合、以下のいずれかのアクションを実行して、サーバーの SSL 証明書を信頼するようにユーティリティーを構成する必要があります。
  • オプション --trustSslCertificates を指定します。このオプションは、すべての SSL 証明書を信頼するようにユーティリティーを構成します。
  • ユーティリティーのトラストストアにサーバーの SSL 証明書を含めます。

オプション --trustSslCertificates の指定を選択した場合、ユーティリティーが受信したすべての SSL 証明書を信頼するため、追加構成は不要です。

ユーティリティーのトラストストアにサーバーの SSL 証明書を含めるオプションを選択した場合、トラストストアを見つけられるようにユーティリティーを構成する必要もあります。ユーティリティーはスタンドアロンの Java メインです。javax.net.ssl.truststore などのシステム・プロパティーを使用して、SSL を構成します。

 バッチ・マネージャーがユーティリティーと同じマシン上で実行されている場合、以下のように、ユーティリティーに対してサーバー鍵ストアを直接指定できます。
   $ export JVM_ARGS="-Djavax.net.ssl.trustStore=/path/to/server/keystore.jks"
   $ batchManager submit ...
重要: JVM 引数 (-D プロパティーなど) は、JVM-ARGS 環境変数によって batchManager コマンド・ライン・クライアント・ユーティリティーに渡されます。
サーバー鍵ストアを直接使用できない場合、サーバー鍵ストアからサーバー証明書をエクスポートし、その証明書をクライアント・トラストストアにインポートする必要があります。証明書のエクスポートおよびインポートには、JDK keytool ユーティリティーを使用します。以下の例では、default 別名の下にサーバー証明書が [server-dir]/resources/security/key.jks 鍵ストア・ファイルに保管されます。パスワードは Liberty です。
    $ keytool -export -alias default -file server.crt -keystore [server-dir]/resources/security/key.jks -storepass Liberty
    $ keytool -import -alias server_crt -file server.crt -keystore /path/to/truststore.jks -storepass passw0rd
重要: import コマンドは、truststore.jks ファイルが存在しない場合は、そのファイルを作成します。
    $ export JVM_ARGS="-Djavax.net.ssl.trustStore=/path/to/truststore.jks"
    $ batchManager submit ...

コマンドおよび使用法

batchManager コマンド・ライン・クライアント・ユーティリティーには、ジョブの実行依頼、停止、再開、および状況検査を行うためのコマンドが用意されています。

ユーティリティーの一般的な使用方法は、以下のとおりです。

$ batchManager [command] [options]

使用可能なコマンドのリストを表示するには、以下のようにします。

$ batchManager help

特定のコマンドの説明およびオプションを表示するには、以下のようにします。

$ batchManager help [command]

以下の例では、ジョブを実行依頼し、その完了を待機する方法を示します。

  $ batchManager submit ¥
        --batchManager=<host>:<port>
        --user=[credentials for logging into the batch manager]
        --password=[credentials for logging into the batch manager]
        --applicationName=[application name used when packaging the batch app]
        --jobXMLName=[job XML file basename in the app's batch-jobs dir]
        --wait

戻りコード

batchManager コマンド・ライン・クライアント・ユーティリティーは、以下の戻りコードを出力します。
コード 説明
0 タスクが正常に完了しました。
20 必須引数が指定されませんでした。
21 認識されない引数が指定されました。
22 無効な引数値が指定されました。
255 不明なエラーが発生しました。
注: --wait 引数を指定した場合、ユーティリティーは、待機しているジョブの状況について以下の戻りコードを出力します。
コード 説明
33 ジョブが停止しました。
34 ジョブが正常に完了しませんでした。
35 ジョブが正常に完了しました。
36 ジョブが中止されました。

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タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: 2015 年 6 月 17日
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ファイル名: cwlp_jbatch_commandlineutil.html