iRemoteInstall コマンドを使用したリモートからの IBM i オペレーティング・システムへの Liberty のインストール

iRemoteInstall コマンドを使用して、IBM® Installation Manager または WebSphere® Application Server Liberty Core を Windows ワークステーションから リモート・ターゲットの IBM i システムにインストールできます。

始める前に

この手順を使用する前に、インストールの準備をします。詳しくは、『IBM i でのインストールのためのオペレーティング・システムの準備』を参照してください。

製品オファリング・リポジトリー・ファイル、あるいは IBM Installation Manager for IBM i インストール・キットの圧縮ファイルが、 Windows システムで使用可能になっていることが必要です。

重要: メディアから直接コマンドを実行する前に JAVA_HOME 環境変数をご使用の IBM Installation Manager JRE ホームに設定してください。
制約事項:
  • iRemoteInstall コマンドは、機密情報の受け渡しに使用されるクレデンシャル・ストレージ・ファイルはサポートしません。 物理メディアを使用するか、または、インストール・ファイルをローカル・システムにダウンロードする必要があります。
  • iRemoteInstall コマンドでは、 応答ファイルの使用はサポートしていません。

このタスクについて

注: このスクリプトを実行して、製品ライセンスの使用条件を受け入れます。 関連する使用許諾条件、注意事項、およびお知らせは、このオファリングのインストール・イメージまたはリポジトリーの lafiles または offering_name/lafiles サブディレクトリーにある使用許諾契約書のファイルで提供されています。
iRemoteInstall コマンドのロケーション:
iRemoteInstall コマンドは、WebSphere Customization Toolbox の一部としてインストールされると、次のディレクトリーに 置かれます。
wct_root/Remote_Installation_Tool_for_IBM_i
ヒント: このユーティリティーの、製品リリース時に最新であるバージョンは、 メディアあるいはインストール・イメージ上でも入手可能です。 Windows システムに接続されたメディアから直接コマンドを実行して、リモート・ターゲットの IBM i システムにオファリングをインストールすることができます。 このバージョンのユーティリティーは次のロケーションにあります。
media_root¥Remote_Installation_Tool_for_IBM_i¥iRemoteInstall.bat
ここで、media_root は、製品あるいは補足が含まれるメディアあるいはインストール・イメージのルート・ディレクトリーです。
iRemoteInstall コマンドの構文:
iRemoteInstall.bat 
  -hostname i5_hostname 
  -username user_login_name 
  -password user_login_password 
  -iminstkit im_install_kit_file_path_and_name | -wasoid was_offering_id 
  -wasrepoloc was_install_file_location 
  -appdataloc im_agent_data_location 
  -wasinstloc was_install_location 
  -wassharedloc was_shared_location  
  -features feature_ID_1,feature_ID_2, . . .
  -properties key=value,key=value, . . .
  -log log_file_path_and_name
  -trace
  -version
  -help
iRemoteInstall コマンドのパラメーター:
-hostname i5_hostname
Installation Manager または WebSphere Application Server Liberty Core がインストールされる、ターゲットの IBM i マシンのホスト名を指定します

このパラメーターは必須です。

-username user_login_name
Installation Manager あるいは WebSphere Application Server Liberty Core のリモート・インストールを実行するユーザーのログイン名を指定します

このユーザーは、ターゲット IBM i システムで、*ALLOBJ および *SECADM の特別許可を持つ有効なユーザーでなければなりません。

-password user_login_password
-username に指定されたユーザーのログイン・パスワードを指定します。
-iminstkit im_install_kit_file_name
IBM i インストール・キット用の Installation Manager のロケーションを指定します。

これがコマンドと同じディレクトリーに無い場合は、そのパスを組み込んでください。

このパラメーターは必須です。

-wasoid was_offering_id
インストールしようとしている WebSphere Application Server Liberty オファリングの ID を指定します。

例えば、base、nd、express などの値です。このパラメーターは、大/小文字の区別がありません。

使用する値は、製品オファリング ID にあります。 例えば、オファリング ID が com.ibm.websphere.liberty.XXX.v85 の場合、-wasoid の値は liberty.XXX になります。

-wasrepoloc was_install_file_location
WebSphere Application Server Liberty Core のインストール・リポジトリーのロケーションを指定します

-wasoid パラメーターが指定されている場合は、このオプションも指定する必要があります。

-appdataloc im_agent_data_location
Installation Manager エージェント・データのロケーションを指定します。

このパラメーターに値が指定されていない場合、これはデフォルト値の /QIBM/UserData/InstallationManager に設定されます。

-wasinstloc was_install_location
WebSphere Application Server Liberty Core のインストール済み環境のロケーションを指定します

このパラメーターに値が指定されていない場合、これはデフォルト値の /QIBM/WAS85/Liberty に設定されます。

-wassharedloc was_shared_location
WebSphere Application Server Liberty Core の共有ロケーションを指定します

このパラメーターに値が指定されていない場合、これはデフォルト値の /QIBM/WAS85/Liberty_Shared に設定されます。

-features feature_ID_1,feature_ID_2, . . .
インストールするフィーチャーを指定します。

フィーチャー ID は、コンマ (,) で区切られている必要があります。

ヒント: フィーチャーを指定しない場合は、デフォルトのフィーチャー (embeddablecontainer) がインストールされます。
-properties key=value,key=value, . . .
パッケージ・グループ (プロファイル) プロパティーを指定します。
-log log_file_path_and_name
ログをオンにして、すべてのメッセージを指定されたファイルとロケーションに送信します。

パスは、絶対パス (例えば c:¥temp¥mylog.log) でも相対パス (例えば ..¥mylog.log ) でも構いません。

複数のインストール・アクションを同じログに 追加することができるため、生成されるログ・ファイルの実際の名前は、log_file_path_and_name.x.log になり、ここで x には 0 から 29 までのログ・ファイル番号が入ります。 ログ・ファイルの最大サイズは、約 10 MB です。また生成されるログ・ファイルの最大数は 30 です。

-trace
コマンドが確認し、発見したことについてのトレース出力を提供します。
-version
コマンドのバージョン情報を表示します。
-help
コマンドの使用法情報を表示します。

手順

  1. IBM Personal Communications ツールを使用して IBM i マシンにログインするか、または TN5250 を使用して IBM i マシンに Telnet でログインします。
  2. TCP/IP を開始していない、または TCP/IP の開始が不明な場合には、制御言語 (CL) コマンド行に 以下のコマンドを入力します。
    STRTCP
  3. ホスト・サーバーのジョブが IBM i サーバーで開始されている ことを検証します。

    ホスト・サーバーのジョブによって、インストール・ コードが IBM i 上で実行されます。

    CL コマンド行 から以下のコマンドを入力します。
    STRHOSTSVR SERVER(*ALL)
  4. ユーザー・プロファイルが *ALLOBJ および *SECADM 特殊権限 を持っていることを検証します。
  5. 一時ディレクトリー内の iRemoteInstall コマンドを実行して、Installation Manager または Websphere Application Server Liberty Core をインストールします。

    Websphere Application Server Liberty Core をインストールするには、Installation Manager がターゲット・システムにインストール済みである必要があります。

  6. インストール済み環境の検査。
    • iRemoteInstall コマンドからの出力にエラー・メッセージがないか確認します。
    • インストール・ログにエラーがないか探します。

以下に iRemoteInstall コマンドを使用して IBM Installation Manager をインストールする場合の例を示します。
./iRemoteInstall 
  -hostname iserver1.somedomain.com 
  -username wasadmin -password mypwd 
  -iminstkit E:¥agent.installer.os400.motif.ppc_1.6.2000.20101206_0100.zip
以下に、iRemoteInstall コマンドを使用して WebSphere Application Server Liberty Core をインストールする場合の例を示します。
./iRemoteInstall 
  -hostname iserver1.somedomain.com 
  -username wasadmin -password mypwd 
  -wasoid liberty.CORE
  -wasrepoloc E:¥repository

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タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: 2015 年 6 月 17日
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ファイル名: twlp_ins_installation_is_remote.html