このタスクについて
Installation Manager を使用して、オファリングをインストールするための応答ファイルをさまざまな方法で処理できます。以下の手順で説明するように GUI を使用して応答ファイルを記録するか、新しい応答ファイルを作成するか、または、既存の応答ファイルをコピーして変更を加えることができます。
バージョン 8.5.5.4 以降の Liberty プロファイルをインストールするには、IBM Installation Manager バージョン 1.6.2 以降が必要です。
例

以下に、オファリングのインストールを行う応答ファイルの例を示します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<agent-input clean="true" temporary="true">
<server>
<repository location="http://www.ibm.com/software/repositorymanager/com.ibm.websphere.liberty.v85" />
</server>
<install modify='false'>
<offering id='com.ibm.websphere.liberty.v85'
profile='WebSphere Liberty V8.5'
features='embeddablecontainer' installFixes='none'/>
</install>
<profile id='WebSphere Liberty V8.5'
installLocation='C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥Liberty'>
</profile>
</agent-input>



重要: 64 ビット・システムにインストールする場合は、
IBM Software Development Kit 用のオプションの 1 つを組み込む必要があります。
- cic.selector.arch プロパティー鍵および関連する値を使用して、インストールするアーキテクチャー (32 ビットまたは 64 ビット) を指定します。
以下は、32 ビットのアーキテクチャーを指定する場合の例です。
<profile>
...
<data key='cic.selector.arch' value='x86'/>
...
</ptofile>
この鍵に何も指定しなくても、ご使用のシステムに合わせて正しく設定されます。64 ビット・システムの場合、インストールはデフォルトで、64 ビットのインストールとなります。
ここでの選択は、パッケージ・グループにインストールされたすべてのパッケージに適用されます。cic.selector.key キーとしてサポートされている値について詳しくは、Installation Manager の資料内にある「Values cic.selector.key の値」の表を参照してください。
応答ファイルで更新のリモート検索を使用不可にするには、次の設定を
false に設定します。
以下に例を示します。
<preference value='false' name='offering.service.repositories.areUsed'/>
<preference value='false' name='com.ibm.cic.common.core.preferences.searchForUpdates'/>
サイレント設定鍵について詳しくは、
IBM Installation Manager の資料を参照してください。
以下の例は、
別のアクションを実行するための応答ファイルの変更方法を示します。
- このオファリングの複数のコピーをインストールするには、各インストールに対して異なるインストール・ロケーションと新規パッケージ・グループを指定します。
例えば、オファリングの 2 番目のコピーを C:¥Program
Files¥IBM¥WebSphere¥Liberty_2 ディレクトリーにインストールして WebSphere
Liberty V8.5_2 パッケージ・グループを作成するには、次のようにします。
<profile id='WebSphere Liberty V8.5'
installLocation='C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥Liberty'>
これを以下の内容で置き換えます。<profile id='WebSphere Liberty V8.5_2'
installLocation='C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥Liberty_2'>
- オプションのフィーチャーを追加するには、それらをコンマ区切りリストの項目として追加します。以下に例を示します。
<offering id='com.ibm.websphere.liberty.v85'
profile='WebSphere Liberty V8.5'
features='embeddablecontainer' installFixes='none'/>
- 組み込み可能 EJB コンテナーと JPA クライアント (embeddablecontainer)
このオプションは、組み込み可能 EJB コンテナーと JPA クライアントをインストールします。
組み込み可能 EJB コンテナーは、
スタンドアロンの Java™ Platform, Standard Edition
(SE) 環境でエンタープライズ Bean を実行するのに使用できる Java Archive (JAR) ファイルです。この組み込み可能コンテナーを使用して、アプリケーション・サーバーの外部でエンタープライズ Bean を実行できます。組み込み可能 EJB コンテナーは、EJB 3.1 仕様の一部であり、主に単体テストのエンタープライズ Bean のビジネス・ロジックに使用されます。
組み込み可能 EJB コンテナーと共に JPA クライアントを使用すると、Java SE 環境で Java Persistence API 機能を使用できるようになります。
フィーチャーを指定しない場合は、デフォルトのフィーチャー (embeddablecontainer) がインストールされます。

Liberty Repository からインストールする追加のアセットを指定することができます。
Liberty Repository アセットのリストについては、WASdev.net のダウンロード・ページを参照してください。Liberty Repository アセットをインストールするには、インターネットへのアクセスと IBM Installation Manager バージョン 1.6.2 以降が必要です。Installation Manager の以前のバージョンには、Liberty Repository アセットをインストールするオプションがありません。応答ファイルを使用する場合に、Installation Manager をバージョン 1.6.2 以降に更新していないと、応答ファイルに指定されたアセットはインストール中に無視されます。
追加のフィーチャーをインストールする場合は、応答ファイルに 2 つの追加の data key エレメントを
指定します。シンボル名またはショート・ネームのいずれかを使用することができます。
以下の例は、シンボル名を使用して ポートレット・コンテナー・フィーチャーとポートレット・サービス・フィーチャーをインストールします。
<data key='user.feature' value='com.ibm.websphere.appserver.portlet-2.0,,com.ibm.websphere.appserver.portletserving-2.0'/>
<data key='user.accept.license' value='true'/>
以下の例は、ショート・ネームを使用して ポートレット・コンテナー・フィーチャーとポートレット・サービス・フィーチャーをインストールします。
<data key='user.feature' value='portlet-2.0,,portletserving-2.0'/>
<data key='user.accept.license' value='true'/>
バージョン 8.5.5.5 以降の場合、user.accept.license=true は不要です。

![[8.5.5.4 以降]](../ng_v8554.gif)
バージョン 8.5.5.4 以降、
extprogmodels フィーチャーは使用可能でなくなりました。
代わりに、
extendedPackage-1.0 アドオンをインストールするか、Liberty Repository から必要なフィーチャーを個別にインストールしてください。
詳しくは、以下のトピックを参照してください。
以下の例は、
user.addon パラメーターを使用して拡張プログラミング・モデルをインストールし、ショート・ネームを指定した
user.feature パラメーターを使用してポートレット・コンテナー・フィーチャーとポートレット・サービス・フィーチャーをインストールします。
<data key='user.addon' value='extendedPackage-1.0'/>
<data key='user.feature' value='portlet-2.0,,portletserving-2.0'/>
<data key='user.accept.license' value='true'/>
バージョン 8.5.5.5 以降の場合、user.accept.license=true は不要です。

![[8.5.5.6 以降]](../ng_v8556.gif)
アセットのインストールは、
Liberty Asset Repository Service のインスタンスから、またはローカル・ディレクトリー・ベースのリポジトリーから行うことも可能です。
詳細については、『
Installation Manager を使用したアセットのインストール』を参照してください。
repository エレメントにリポジトリーの URL またはディレクトリーを追加します。
Installation Manager がリポジトリーを認識しない場合は、
repository.config ファイルを直接指し示してください。
アセットをインストールするとき、リポジトリーは、指定した順序でアクセスされます。
次の例で、アセットは、まず、Liberty Asset Repository Service の
https://your_onprem_asset_repo_url のインスタンスからインストールされ、
その後、
D:¥IBM¥LocalAssetRepo のディレクトリー・ベース・リポジトリーからインストールされます。
<server>
<repository location="http://www.ibm.com/software/repositorymanager/com.ibm.websphere.liberty.v85" />
<repository location="https://your_onprem_asset_repo_url" />
<repository location="D:\IBM\LocalAssetRepo" />
</server>
デフォルトでは、Liberty Repository は、
インストール中にアクセスされるリポジトリーのうち最後のリポジトリーです。Liberty Repository へのアクセスを使用不可にするには、
user.useLibertyRepository パラメーターを
false に設定します。
<data key='user.addon' value='extendedPackage-1.0'/>
<data key='user.feature' value='portlet-2.0,,portletserving-2.0'/>
<data key='user.useLibertyRepository' value='false'/>
Liberty Repository と含まれるアセットについて詳しくは、『Liberty Repository』を参照してください。
- Installation Manager では、以前のバージョンのパッケージを保存して、後で問題が発生したときにロールバックできるようにします。
Installation Manager が以前のバージョンにパッケージをロールバックする際は、現行バージョンのファイルはアンインストールされて、以前のバージョンが再インストールされます。ロールバック用にファイルを保存しない選択の場合は、応答ファイルで以下の設定を変更することによりファイルが保存されないようにできます。
<preference name='com.ibm.cic.common.core.preferences.preserveDownloadedArtifacts' value='true'/>
これを以下のようにします。
<preference name='com.ibm.cic.common.core.preferences.preserveDownloadedArtifacts' value='false'/>
Installation Manager 設定の設定方法について詳しくは、IBM Installation Manager の資料を参照してください。
ヒント: このオプションを指定して、ロールバック用にファイルをローカルに保存しない場合でも、適切な製品リポジトリーにアクセスして、
引き続き前の任意のインストール済みレベルにロールバックすることができます。