Liberty 集合でのファイルの転送
Liberty コントローラーは、Liberty 集合での特別なファイル転送機能を使用可能にします。そういった機能で最も先進的なものは、 複数のホストを対象にしたファイル転送を 1 回の REST 呼び出しで行う機能です。Liberty 集合で FileTransfer MBean および FileService MBean を使用することで、 その集合内の任意の Liberty サーバーに対してファイル関連アクションを実行できます。これには、集合コントローラーとして構成された Liberty サーバーと、集合メンバーとして構成された Liberty サーバーの両方が含まれます。
このタスクについて
集合コントローラーにリモート JMX 接続を確立した場合、 RoutingContext MBean を使用して、集合内の Liberty サーバーで実行する FileTransfer および FileService の MBean 呼び出しを送信することができます。 集合コントローラーが、集合コントローラーとターゲットの集合メンバー間で、要求のルーティングと、許可された接続の生成を行います。
特定の集合メンバーにファイル操作をルーティングすることで、 集合内の Liberty サーバーで構成ファイルの更新を実行したり、アプリケーションをインストールしたりすることができます。
さらに FileTransfer MBean は、ホスト上に集合メンバーがあるかどうかに関係なく、 集合でそのホスト・コンピューター上の操作を実行することができます。 ホスト・コンピューターを Liberty 集合に登録して、そのホストを指定した RoutingContext を指定することにより、 FileTransfer コマンドでそのホストに対してファイルのアップロードまたはダウンロードを行えます。 例えば、Liberty アーカイブをアップロードして解凍し、Liberty プロファイルを新しいホストにプッシュできます。
FileTransfer MBean は、ターゲット・ホスト・コンピューターまたは集合メンバーについて集合コントローラーに保管された許可情報を使用します。 この情報は、ホスト・コンピューターまたは集合メンバーが登録されたときに保管されたものです。 ホスト・コンピューターに関するこの情報のセットアップについて詳しくは、 『ホスト・コンピューターの Liberty 集合への登録』を参照してください。
ホスト・コンピューターに向けて送信されたファイル転送操作は、ホスト・コンピューターについて保管された許可情報を使用します。 集合メンバーに向けて送信されたファイル転送操作は、集合メンバーによってオーバーライドされた許可があればそれを使用し、 あるいは、デフォルトではホスト・コンピューターについて保管された情報を使用します。 ホスト情報のオーバーライドについて詳しくは、『Liberty サーバー・ホスト情報のオーバーライド』を参照してください。
FileService MBean は、Liberty プロファイル上 (ホスト・コンピューターに限りません) で動作し、Liberty プロファイルの許可構成を使用します。ホスト・コンピューターの許可情報は使用しません。