[8.5.5.4 以降]

CouchDB を使用する Liberty アプリケーションの作成

Liberty プロファイルでは、CouchDB を使用するアプリケーションを実行することができます。 CouchDB インスタンスにアクセスするために、アプリケーションは ektorp Java™ API と、NoSQL データベース用に構成された接続インスタンスを使用します。

始める前に

Liberty プロファイルでは、CouchDB の構成サポートを提供します。CouchDB は、拡張が容易で高性能なオープン・ソースの NoSQL データベースです。

必ず、バージョン 1.4.1 以降の ektorp Java ドライバーを使用してください。 Maven プラグインを使用して、ektorp ドライバーとその依存関係を取得します。

<dependency>
    <groupId>org.ektorp</groupId>
    <artifactId>org.ektorp</artifactId>
    <version>1.4.1</version>
</dependency>

このタスクについて

アプリケーションが CouchDB を使用できるようにするには、Liberty プロファイルの server.xml ファイルに CouchDB Java ドライバーの共有ライブラリーと、その共有ライブラリーのライブラリー参照を構成する必要があります。 アプリケーションが CouchDB にアクセスするには、アプリケーションから直接行うか、 server.xml ファイルの couchdb-1.0 フィーチャーと CouchDB インスタンスの構成を使用することができます。

手順

  1. ご使用のアプリケーションと Liberty ランタイムがアクセスできるロケーションに CouchDB Java ドライバーをインストールします。

    例えば、Liberty_profile_root/usr/servers/server_name/lib ディレクトリーに ektorp ドライバー・ファイルとその依存関係を配置します。

  2. Liberty プロファイル・サーバーの server.xml ファイルで ektorp ドライバー・ファイルの共有ライブラリーを構成します。
    <library id="couchdb-lib">
        <fileset          
        dir='${server.config.dir}/lib'          
        includes='org.ektorp-1.4.1.jar        
        commons-codec-1.6.jar        
        commons-io-2.0.1.jar        
        commons-logging-1.1.1.jar        
        httpclient-4.2.5.jar        
        httpclient-cache-4.2.5.jar        
        httpcore-4.2.4.jar        
        jackson-annotations-2.2.2.jar        
        jackson-core-2.2.2.jar        
        jackson-databind-2.2.2.jar        
        slf4j-api-1.6.4.jar        
        slf4j-simple-1.6.4.jar'/>    
    </library>
  3. アプリケーションからの直接アクセス、または couchdb-1.0 フィーチャーの使用によって、アプリケーションが CouchDB にアクセスできるようにします。
    • アプリケーションから CouchDB への直接アクセスを可能にします。
      1. server.xml ファイルの application エレメントで共有ライブラリーのライブラリー参照を構成します。
        <application ...>
           <classloader commonLibraryRef="couchdb-lib"/>
        </application>
        これで、アプリケーションは CouchDB API に直接アクセスできるようになります。アプリケーションがランタイム注入エンジンを使用するようにしたい場合は、続けて次のステップを実行してください。
    • server.xml ファイル内で couchdb-1.0 フィーチャーと couchdb エレメントを構成します。
      1. couchdb-1.0 フィーチャーを server.xml ファイルに追加します。
        <featureManager>
           <feature>couchdb-1.0</feature>
           <feature>jndi-1.0</feature>
        </featureManager>
        JNDI フィーチャーは、リソースの検索に JNDI を使用する場合のみ必要です。 リソース・インジェクションを使用する場合、このフィーチャーは不要です。
      2. 前のステップで作成された共有ライブラリーへの参照を持つ couchdb エレメントを構成します。
        <couchdb id="couchdb" jndiName="couchdb/connector"
              libraryRef="couchdb-lib" url="http://example.com:5984" username="username"
              password="password"/>

        JNDI 名を構成することで、アプリケーションまたは Liberty ランタイムが CouchDB インスタンスを検索できるようになります。

      3. アプリケーションが CouchDB にアクセスできるようにします。

        以下の例は、JNDI 検索とリソース注入の両方を示しています。

        public class TestServlet extends HttpServlet {
              @Resource(name = "couchdb/connector")
              protected CouchDbInstance db;
              ...
           protected void doGet(HttpServletRequest request,
                 HttpServletResponse response) throws ServletException, IOException {
           // Alternatively use InitialContext lookup
              CouchDbInstance lookup = (CouchDbInstance) new 
        InitialContext().lookup("java:comp/env/couchdb/connector");
        ...
      4. JNDI 検索を使用する場合は、 アプリケーションの web.xml ファイルにリソース環境参照を追加します。
        <resource-env-ref>
           <resource-env-ref-name>couchdb/connector</resource-env-ref-name>
           <resource-env-ref-type>org.ektorp.CouchDbInstance</resource-env-ref-type>
        </resource-env-ref>
      couchdb-1.0 フィーチャーを使用して、 オンライン Cloudant® サービスへの接続を構成できます。 既存の Cloudant アカウントの URL、ユーザー ID、およびパスワードを、couchdb 構成エレメントに指定します。以下に例を示します。
      <couchdb id='couchdb' jndiName='couchdb/connector' libraryRef='couchdb-lib' url='https://mylink.cloudant.com/' username='myusername' password='mypassword'/> 
      構成ファイル内のパスワードを保護する方法については、 『パスワード暗号化による保護の制限』の資料を参照してください。

次のタスク

CouchDB を使用するためのアプリケーションの構成を完了したため、アプリケーションから CouchDB の使用をテストすることができます。


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タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: 2015 年 6 月 17日
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ファイル名: twlp_couchdb_create.html