サーバー構成ファイルからの定数の JNDI バインディングの使用

Liberty プロファイルで <jndiEntry> エレメントを使用して、サーバー構成ファイルから定数をデフォルトの Java™ Naming and Directory Interface (JNDI) 名前空間にバインドできます。

このタスクについて

Liberty プロファイルでは、デフォルト JNDI 名前空間が使用可能であり、アプリケーションで必要とされる各種オブジェクトへのバインディングを提供します。 サーバー構成ファイルで宣言されたすべてのデータ・ソースが、デフォルト JNDI 名前空間で使用可能です。また、構成ファイルの Java ストリングおよびプリミティブ・データ型を JNDI 名前空間にバインドできます。そうすると、このような定数は、実行時にアプリケーションで使用できるようになり、構成値をアプリケーションに渡すための単純でポータブルな手段を提供します。

JNDI ネーミングついて詳しくは、『ネーミング』を参照してください。

手順

  1. jndi-1.0 Liberty フィーチャーを Liberty プロファイル・サーバーの server.xml ファイルで指定して、定数をデフォルト JNDI 名前空間に追加します。
    <featureManager>
       <feature>jndi-1.0</feature>
    </featureManager>
  2. server.xml ファイルで jndiName および value 属性と共に <jndiEntry> エレメントを指定して、定数を JNDI 名前空間にバインドします。
    <jndiEntry jndiName="schoolOfAthens/defaultAdminUserName" value='"plato" />
    <jndiEntry jndiName="schoolOfAthens/defaultAdminPassword" value='"republic"' />
    java.net.URL のインスタンスを JNDI 名前空間にバインドするには、以下のように jndiURLEntry 構成を使用します。
    <jndiURLEntry jndiName="urls/IBMKnowledgeCenter" value="http://www-01.ibm.com/support/knowledgecenter/" />
    <jndiURLEntry jndiName="urls/WASDevNet" value="http://wasdev.net" />
  3. 以下のコードで JNDI コンテキストを使用して、アプリケーションから定数を検索します。
      Object jndiConstant = new InitialContext().lookup("schoolOfAthens/defaultAdminUserName");
      String defaultAdmin = (String) jndiConstant;
    注:
    以下の Java リテラルの例を参照してください。
    • ストリング "Hello, world" に続いて改行文字:
      <jndiEntry jndiName="a" value='"Hello, world.¥n"' />
    • バイナリー値 1010101 が含まれた整数:
        <jndiEntry jndiName="b" value="0b1010101" />
    • 単一文字 'X':
         <jndiEntry jndiName="c" value="'X'" />
    • 倍精度浮動小数点数 1.0:
       <jndiEntry jndiName="d" value="1.0D" />

    <jndiEntry> エレメントについて詳しくは、『server.xml ファイルの構成エレメント』を参照してください。


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タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: 2015 年 6 月 17日
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ファイル名: twlp_dep_jndi.html