![[8.5.5.5 以降]](../ng_v8555.gif)
Liberty リソースの管理メタデータの設定
admin-metadata.xml ファイルを使用して、サーバー、クラスター、アプリケーション、およびランタイム・リソースの管理メタデータを設定できます。 管理メタデータを使用すると、タグ、所有者、連絡先、メモなどの情報をリソースに関連付けることができます。 メタデータを使用すると、リソース管理を単純化でき、大規模なトポロジーでのリソースについての情報の検出を容易にすることができます。例えば、 サーバーの所有者を示すサーバー・メタデータは、サーバーの変更が必要になった場合に正しい連絡相手を素早く見つけるのに役立ちます。admin-metadata.xml ファイルは XML 形式を使用し、デフォルトでは存在しません。 このファイルを作成して、サーバー構成ディレクトリーまたは Liberty プロファイル (ランタイム) の etc ディレクトリーに置く必要があります。 サポートされるディレクトリーに admin-metadata.xml ファイルを置いた後、 Admin Center でメタデータを表示したり、 アプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) を通じてメタデータを拡張したりできます。
手順
タスクの結果
以下のイベントが発生している場合、サーバー構成ディレクトリー内のサーバー・メタデータが、集合リポジトリーにデプロイされるか、または集合リポジトリーからアンデプロイされます。
- サーバーが、collective join コマンドにより集合コントローラーに結合される
- コントローラーまたはメンバー・サーバーが始動する
- メンバーが、collective remove コマンドにより集合コントローラーから削除される
- admin-metadata.xml ファイルが変更される
サーバーの始動後、製品は admin-metadata.xml ファイルをモニターし、 集合リポジトリー内のサーバー・メタデータを動的に更新してファイルの変更を反映します。
重要:admin-metadata.xml ファイルを削除するときには、サーバーが稼働中であることを確認してください。サーバーが稼働しているときに admin-metadata.xml ファイルが削除された場合、 メタデータはリポジトリーから削除されます。サーバーが停止しているときにファイルから一部のエレメントが削除された場合、 それらのエレメントはサーバー開始時にリポジトリーから削除されます。ただし、サーバーが停止しているときに admin-metadata.xml ファイルが削除された場合は、 サーバー開始時にメタデータはリポジトリーから削除されません。
以下のイベントが発生すると、クラスター・メタデータは集合リポジトリーにデプロイされるか、または集合リポジトリーからアンデプロイされます。
- クラスター・メンバーの始動時などに、クラスター・メンバーがコントローラーと接続する
- admin-metadata.xml ファイルのクラスター・メンバーの項目が変更される
- 最後のクラスター・メンバーの停止時などに、最後のクラスター・メンバーが削除される
以下のイベントが発生している場合、アプリケーション・メタデータが集合リポジトリーにデプロイされます。
- アプリケーションがサーバーまたはクラスターにインストールされる
- admin-metadata.xml ファイルのアプリケーションの項目が変更される
以下のイベントが発生している場合、ランタイム・メタデータが集合リポジトリーにデプロイされるか、または集合リポジトリーからアンデプロイされます。
- サーバーが、collective join コマンドにより集合コントローラーに結合される
- ランタイム・インストール・ディレクトリー (${wlp.install.dir}) が登録抹消され、アンデプロイされる
- ファイル・モニターまたは AdminMetadataManager MBean による動的更新が行われない
製品は、etc ディレクトリー内の admin-metadata.xml ファイルをモニターしません。 集合リポジトリー内のランタイム・メタデータを更新するには、サーバーの再始動が必要です。
admin-metadata.xml ファイルの例
以下の例は、 サーバー・メタデータとランタイム・メタデータの admin-metadata.xml ファイルを示しています。
例: サーバー構成ディレクトリー内の admin-metadata.xml
<admin-metadata>
<server owner="John Doe">
<tag>servertag1</tag>
<tag>servertag2</tag>
<tag>servertag3</tag>
<contact>Mike</contact>
<contact>Fred</contact>
<contact>Susan</contact>
<note>This server is the best server.</note>
</server>
<cluster name="cluster1" owner="Tom Wood">
<tag>clustertag1</tag>
<tag>clustertag2</tag>
<tag>clustertag3</tag>
<contact>Roger</contact>
<contact>Steve</contact>
<contact>David</contact>
<note>This cluster is the best cluster.</note>
</cluster>
<application name="app1" owner="Sam Hardison">
<tag>app1tag1</tag>
<tag>app1tag2</tag>
<tag>app1tag3</tag>
<contact>Jack</contact>
<contact>Tom</contact>
<contact>Michael</contact>
<note>Liberty 8.5.5.x with IBM JDK</note>
</application>
<application name="app2" owner="Michael Dell">
<tag>app2tag1</tag>
<tag>app2tag2</tag>
<tag>app2tag3</tag>
<contact>Susan</contact>
<contact>Roger</contact>
<contact>Fred</contact>
<note>Liberty 8.5.5.x with IBM JDK</note>
</application>
</admin-metadata>
例: ランタイムの etc ディレクトリー内の admin-metadata.xml
<admin-metadata>
<runtime owner="Admin Boss">
<tag>runtimetag1</tag>
<tag>runtimetag2</tag>
<tag>runtimetag3</tag>
<contact>Steven</contact>
<note>Liberty 8.5.5.x with IBM JDK</note>
</runtime>
</admin-metadata>
次のタスク
Admin Center で、管理メタデータを表示することができます。 例えば、controller1 という名前の集合コントローラーには、 サーバー構成ディレクトリー $WLP_USER_DIR/servers/controller1 に以下の admin-metadata.xml ファイルがあるとします。
<admin-metadata>
<server owner="John Doe">
<tag>controller</tag>
<tag>replica_controller</tag>
<contact>Michal</contact>
<contact>Felix</contact>
<contact>Travis</contact>
<contact>Philippa</contact>
<contact>Amy</contact>
<note>The first of three replica controllers. At least three replica controllers are needed for high availability.</note>
</server>
</admin-metadata>
コントローラーの <featureManager> 構成に <feature>adminCenter-1.0</feature> が指定されている場合、 Admin Center 探索ツールでは、 controller1 サーバーに関する詳細メタデータが以下のように表示されます。

探索ツールでの管理メタデータの表示について詳しくは、『Admin Center での管理メタデータの設定および表示』を参照してください。
また、AdminMetadataManagerMBean のメソッドを使用して、集合リポジトリー内のアプリケーション・メタデータを追加、検索、設定したり、 集合リポジトリーから削除したりすることも可能です。