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Liberty プロファイル Java アーカイブ・インストールへのフィックスパックの適用

Liberty プロファイルでは、 IBM® Installation Manager を使用する代わりに、自己解凍型 Java アーカイブをベースとしたインストールを行うこともできます。 自己解凍型アーカイブを使用して Liberty プロファイルをインストールした場合に、フィックスパックの最新バージョンにアップグレードするときは、 新しいロケーションに新しいフィックスパック・アーカイブを適用し、その後で、必要なユーザー・ファイルおよびサーバー構成データを移動することができます。

このタスクについて

IBM Installation Manager を使用して Liberty プロファイルをインストールした場合、フィックスパックの適用には Installation Manager を使用する必要があります。

重要: 新しいフィックスパック・アーカイブは、新しいロケーションに適用する必要があります。

手順

  1. 新しいランタイム環境をインストールします。
    1. ターゲット・システムに新しいフィックスパック・アーカイブをコピーまたはダウンロードします。
    2. Java™ コマンドを使用してアーカイブを起動します。 アーカイブは実行可能 JAR ファイルであるため、Java コマンドを使用してください。 以下のコマンドを実行します。
      • java -jar <downloaded_archive_location>/<downloaded_archive_file_name>
      Java コマンドを使用したアーカイブの起動について詳しくは、『Java アーカイブ・ファイルの解凍による Liberty プロファイルのインストール』の説明を参照してください。
    3. ライセンス条項を確認し、受諾してインストールを続行します。
    4. インストール・ロケーションを選択します。 前のバージョンがインストールされているロケーションとは異なるロケーションを使用します。
  2. ユーザー・データおよびサーバー構成を移動します。 Liberty プロファイルでは、ユーザーが生成した内容とサーバー構成を格納するために、2 つのロケーションを定義します。
    • WLP_USER_DIR サーバー構成ファイル (共有リソースを含む) のロケーション。
    • WLP_OUTPUT_DIR サーバーが生成したリソースのロケーション。 例えば、ログ・ファイルや一時ディスク・ストレージなどです。

    システムに WLP_USER_DIR 環境変数が設定されている場合、新しいランタイム環境は引き続き同じロケーションを使用します。 このため、サーバー構成データのバックアップはありません。 サーバー構成データがバックアップされるようにするには、WLP_USER_DIR で参照されるディレクトリーをファイル・システム上の新しいロケーションにコピーしてください。元の環境を保護するには、WLP_USER_DIR の値を変更して新しいロケーションを指すようにします。 アンインストール時に、WLP_USER_DIR の値を元のサーバー構成のロケーションに再設定します。

    WLP_USER_DIR が設定されていない場合、 サーバー構成と共有リソースは、サーバーのランタイム環境のルートにある usr ディレクトリー (例えば、<liberty_server_runtime_root>/usr) に格納されます。 ランタイム環境のアンインストール時に、WLP_USER_DIR 環境変数を再設定することができます。

    WLP_OUTPUT_DIR 環境変数がシステムで設定されている場合は、新しいサーバーもこのロケーションを使用します。これにより、古いログ・ファイルが上書きされる可能性があります。 古いログ・ファイルが保護されるようにするには、 WLP_OUTPUT_DIR 環境変数を更新するか、設定解除します。 アンインストール時に、この値を元の値に再設定します。

    WLP_OUTPUT_DIR の値が設定されていない場合、 デフォルトのロケーションはサーバー・ルート・ディレクトリー内 (例えば、<liberty_server_runtime_root>/usr/servers/<serverName>) になります。 新しいランタイム環境を新しいロケーションにインストールした場合、ログは引き続き、 個々のインストール済み環境の usr/servers/<serverName>/logs ディレクトリーの下に出力されるため、 インストール時およびアンインストール時の更新は不要です。

    注: server.xml ファイルまたは組み込まれた XML 構成ファイルがサーバー構成ディレクトリーの外にある別のリソースを参照する場合、これらのリソースもコピーするか、参照を更新する必要があります。このことは、ファイル・システム上のハードコーディングされたパスの参照など、アプリケーションが直接参照するリソースについても当てはまります。フィックスパックのアンインストール時に、これらの値を手動で元の値に再設定することができます。
  3. 新しいサーバーを始動します。<liberty_VX+>/bin/server start <server_name> を実行します。

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タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: 2015 年 6 月 17日
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ファイル名: twlp_inst_fixpack.html