Liberty プロファイルの外部のサポート

Liberty プロファイルの外部的な機能およびリソースは、直接使用することができ、 次のリリースにも存在すると見込むことができます。 このプロファイルの内部的または付随的な部分は、サービスを適用したときや、将来のリリースにアップグレードしたときに変更される可能性があります。

プロファイルで直接使用でき、次のリリースにも存在すると見込めるもの

以下のリソースは直接使用することができ、次のリリースでも引き続き使用可能になります。
  • ${wlp.install.dir}/dev ディレクトリー内の JAR ファイルの内容によって定義されたアプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) およびシステム・プログラミング・インターフェース (SPI)。
    • サーバー構成内のフィーチャーで提供される API は、アプリケーション・クラス・ローダーから可視です。 サーバー構成内のフィーチャーで提供される API と SPI はすべて、製品拡張フィーチャーから可視です。
    • ${wlp.install.dir}/dev ディレクトリーの JAR ファイルを基にコードをコンパイルします。${wlp.install.dir}/dev ディレクトリー内の JAR ファイルは、アプリケーションおよびフィーチャーのコンパイルのためのみに提供されています。実行時の使用ではサポートされません。これらの JAR ファイルをアプリケーション、ライブラリー、およびテストで使用しないでください。
  • 可視性が public または protected のフィーチャーを含む、サーバー構成。public フィーチャーおよび構成エレメントは、server.xml ファイルと組み込みファイル内に指定できます。保護されたフィーチャーは、ユーザー独自のフィーチャーに組み込むことができます。
  • ${wlp.install.dir}/bin ディレクトリーおよびサブディレクトリー内のコマンド、スクリプト、およびアーカイブ。
  • ${wlp.install.dir}/clients ディレクトリーおよびサブディレクトリー内のクライアント・ユーティリティー。

依存を避ける必要があるもの

製品の付随的な部分には、依存関係を構築しないでください。 そうでないと、サービスを適用したときや将来のリリースにアップグレードしたときに影響を受ける可能性があります。 依存を避ける必要がある製品内部の例としては、以下のシナリオがあります (以下に限定されるわけではありません)。
  • 製品バイナリー jar (例えば、${wlp.install.dir}/dev ディレクトリー内のものなど) の名前。ツールまたは javac -extdirs オプションを使用して、これらの JAR ファイルを基にコードをコンパイルします。
    [8.5.5.4 以降]Apache Ant を使用してコードをコンパイルする場合、特定の JAR バージョンへの依存関係が生じないようにワイルドカードを使用します。例:
    <fileset dir="${wlp.install.dir}/dev/api/spec" includes="com.ibm.ws.javaee.servlet.3.0_*.jar"/>
    あるいは、featureManager classpath コマンドを使用して、特定のフィーチャー・セットのクラスパスを生成できます。
    Java SDK のクラスのオーバーライド』を参照してください。
  • ${wlp.install.dir}/lib ディレクトリー内の製品バイナリーの直接使用。 直接呼び出すことができる JAR ファイルは、${wlp.install.dir}/bin/tools ディレクトリー内のものだけです。
  • 実行時にサーバーによって出力されるメッセージ。メッセージのテキストや挿入内容は、サービスやバージョンのアップグレードで変更される可能性があります。 実用的に可能な限り、操作の特定時点で出力されるメッセージ ID において製品で一貫性が保たれますが、ベースとなる実装が変更されることがあるため、 これを保証することはできません。
  • ${wlp.install.dir}/bin ディレクトリーおよび ${wlp.install.dir}/dev ディレクトリー以外の、製品インストールのレイアウト。
  • ${wlp.install.dir}/templates ディレクトリー内の例およびテンプレート・ファイル。これらのファイルは、サービスをご使用のインストール済み環境に適用したときに変更される可能性があります。
  • API として明示的に公開されていないプライベートまたはサード・パーティーの Java™ パッケージ。 これらは、実行時にアプリケーション・クラス・ローダーから可視ではありません。
  • サーバー出力の自動処理用の console.log ファイルは使用しないでください。代わりに、メッセージにアクセスして処理するための messages.log ファイルを使用してください。このファイルは、処理しやすいフォーマットで詳細情報を提供します。

サービスまたはアップグレードの適用によって変更される可能性があるもの

次のディレクトリーとそのサブディレクトリーの内容は、サービスまたはアップグレードの適用時に変更される可能性があります。 これらのロケーションにあるファイルは独自に変更しないでください。 そうでないと、製品保守またはアップグレードによって上書きされる可能性があります。
  • ${wlp.install.dir}/bin
  • ${wlp.install.dir}/clients
  • ${wlp.install.dir}/dev
  • ${wlp.install.dir}/java
  • ${wlp.install.dir}/lib
  • ${wlp.install.dir}/templates
次のディレクトリーの内容は変更されません。 これらはユーザーのファイルであるため、サービスまたはアップグレードを適用しても変更されません。
  • ${wlp.install.dir}/etc (ここには、server.env ファイルまたは jvm.options ファイルを追加している場合があります)。
  • ${wlp.install.dir}/usr (ユーザー構成およびアプリケーションのデフォルト・ロケーション)。
  • WLP_USER_DIR 環境変数で指定した、デフォルトでないすべてのディレクトリー。

IBM i プラットフォームの場合ポリシーには例外があり、${wlp.install.dir}/etc の内容は変更されません。ファイル ${wlp.install.dir}/etc/default.env は、Installation Manager を使用して IBM® iSeries® プラットフォームに Liberty プロファイルをインストールしたときに作成されます。また、このファイルは、アーカイブおよびジョブ・マネージャーでのインストール時に iAdmin POSTINSTALL コマンドによって作成または置き換えられます。 iAdmin コマンドは、${wlp.install.dir}/lib/native/os400/bin ディレクトリーにあります。『iAdmin コマンド』を参照してください。

サード・パーティーの API は、将来、後方互換性を考慮せずに変更される可能性があります。 これらは、オープン・ソース・コミュニティーで開発され、Liberty プロファイルの一部として配信されたフィーチャーの実装の一部と見なされる Java パッケージです。 デフォルトでは、サード・パーティーの API は、アプリケーションから可視になっていません。サード・パーティー・アクセスを明示的に許可するクラス・ローダー構成が設定された Java EE アプリケーションからは、アプリケーション・クラス・ローダーでこれらのパッケージが可視であり、OSGi アプリケーションはパッケージを明示的にインポートする必要があります。サード・パーティーの API の使用を決定する前に、非互換の変更による影響を考慮してください。


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タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: 2015 年 6 月 17日
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ファイル名: rwlp_profile_externals.html