[8.5.5.6 以降]

installUtility コマンド

installUtility コマンドは、ローカル・リポジトリー、リモート・リポジトリー、または IBM® WebSphere® Liberty リポジトリー内にある資産を検索したり、そうした資産の情報を取得したり、そうした資産をインストールしたりする場合に使用します。

構文

コマンド構文は次のとおりです。

installUtility action [options]
action 変数は、以下のいずれかの値を取ることができます。
download
リポジトリーから資産をダウンロードします。
find
ご使用の構成に適用可能な資産をリポジトリーで検索するか、資産に関する詳細情報を表示します。
help
指定したアクションのヘルプ情報を表示します。
install
アセットまたはエンタープライズ・サブシステム・アーカイブ (ESA) ファイルをランタイムにインストールするか、サーバー・パッケージをデプロイし、パッケージに必要なフィーチャーをインストールします。
testConnection
リポジトリー接続をテストします。
uninstall
フィーチャーのショート・ネームまたはフィーチャーのシンボル名のいずれかを指定して、フィーチャーをアンインストールします。スペースで区切って複数のフィーチャーを指定できます。
注: フィーチャーをアンインストールする前には、必ず、すべてのサーバー・プロセスを停止してください。
viewSettings
installUtility コマンドのリポジトリーおよびプロキシーの設定を表示します。
これらのアクションの使用時に、installUtility コマンドは、以下のリポジトリー内のアセットにアクセスできます。
  • IBM WebSphere Liberty Repository。これは、インターネットを介してアクセス可能な、IBM がホストする公開リポジトリーです。詳細については、『Liberty Repository』を参照してください。
  • Liberty Asset Repository Service。これは、エンタープライズのファイアウォールの背後でリモート・アクセス可能なオンプレミス・リポジトリーを作成するために使用できる、オープン・ソースのサービスです。GitHub の WASdev/tool.lars リポジトリーを参照してください。
  • installUtility download アクションを使用して作成される、ディレクトリー・ベースのローカル・リポジトリー。詳細については、『installUtility コマンドを使用したアセットのダウンロード』を参照してください。

オプション

installUtility install コマンドで使用可能なオプションは、以下のとおりです。
--acceptLicense
ライセンス条項に同意することを示します。
--to=install_option
install_option オプションは、以下のいずれかの値を取ることができます。
  • user: フィーチャーはユーザー・フィーチャーとしてインストールされます。この値はデフォルト値です。
  • extension: フィーチャーをインストールする場所。 構成済みの任意の製品拡張ロケーションにフィーチャーをインストールできます。
--viewLicenseAgreement
ご使用条件を表示します。
--viewLicenseInfo
ライセンス情報を表示します。
--verbose
アクションの実行中に使用可能な追加情報を表示するには、このオプションを使用します。
name
インストールするアセットを指定します。以下のようにアセットを指定できます。
アセット ID
以下の 1 つ以上のアセットをインストールするためにアセット ID を指定できます。
  • フィーチャー
  • アドオン
  • オープン・ソース統合
  • サンプル
サーバー名
サーバー名を使用して、既存のサーバーに欠落している任意のフィーチャーをインストールできます。server.xml ファイルに定義されている必須フィーチャーがリポジトリーからインストールされます。
サーバー・パッケージ
server package --include=usr コマンドを使用して作成したサーバー・パッケージを指定することができます。サーバー・パッケージがデプロイされ、server.xml ファイルに定義されている必須フィーチャーがリポジトリーからインストールされます。
.esa ファイル
ローカル・ファイル・システム上の .esa ファイルからフィーチャーをインストールします。このアクションでは、新規フィーチャー・マニフェストとして .esa ファイルからの OSGI-INF/SUBSYTEM.MF マニフェスト・ファイルを使用します。マニフェスト・ファイルは、フィーチャーの名前、コンテンツ、および依存関係を指定します。--to オプションを指定した場合、installUtility はマニフェスト・ファイルを ${wlp.user.dir}/extensions/lib/features ディレクトリー (製品拡張機能ディレクトリー) にコピーします。サブシステムのすべてのバンドルが ${wlp.user.dir}/extensions/lib ディレクトリーに抽出され、{bundle symbolic name}_{bundle version}.jar と名前変更されます。ライセンス・ファイル、チェックサム・ファイル、ローカリゼーション・ファイル、およびその他のサブシステム・コンテンツが、サブシステム・マニフェストで定義されたロケーションに抽出されます。
installUtility find コマンドで使用可能なオプションは、以下のとおりです。
--showDescriptions
検索で見つかった各フィーチャーの説明を表示します。
--type=[feature|sample|opensource|addon|all*]
指定したタイプの資産を検索します。
--name
指定された searchString のアセット名を検索します。
searchString
ご使用の構成に適用可能な資産を検索します。検索ストリングを指定しなかった場合、コマンドはすべての該当するアセットを検索します。
installUtility download コマンドで使用可能なオプションは、以下のとおりです。
--acceptLicense
ご使用条件を受諾します。
--viewLicenseAgreement
ご使用条件を表示します。
--viewLicenseInfo
ご使用条件を表示します。
--location=directoryPath
ダウンロードしたアセットの宛先ディレクトリーを指定します。このオプションは必須です。
--overwrite
このオプションは、ローカル・ディレクトリーにダウンロードするときに既存のファイルを上書きする場合に使用します。オプションを指定しなかった場合のデフォルト動作では、既存のすべてのファイルが無視されます。
--verbose
このオプションは、ダウンロード時に追加情報を表示する場合に使用します。
name
以下の 1 つ以上のアセットをダウンロードするためのアセット ID を指定します。
  • フィーチャー
  • アドオン
  • オープン・ソース統合
  • サンプル
installUtility testConnection コマンドで使用可能なオプションは、以下のとおりです。
repoName
テストするリポジトリーの名前を指定します。指定しなかった場合、repositories.properties ファイルで指定されているすべてのリポジトリーがテストされます。
installUtility uninstall コマンドで使用可能なオプションは、以下のとおりです。
--noPrompts
プロンプトを出さずにフィーチャーをアンインストールします。デフォルトは false です。
--verbose
このオプションは、アンインストール時に追加情報を表示する場合に使用します。
name
アンインストールするフィーチャーを指定します。以下のオプションを指定できます。
  • サブシステム・アーカイブ (ESA ファイル) のショート・ネーム。例: adminCenter-1.0
  • サブシステム・アーカイブ (ESA ファイル) のシンボル名。例: com.ibm.websphere.appserver.adminCenter-1.0

使用例

以下の例では、install アクションのヘルプ情報を表示します。
installUtility help install
以下の例では、ユーザー・フィーチャーをインストールします。
installUtility install my_feature --to=usr
以下の例では、ユーザー・フィーチャーを my_extension 製品拡張ロケーションにインストールします。
installUtility install my_feature --to=my_extension
以下の例では、複数のフィーチャーをインストールします。
installUtility install feature1 feature2 feature3
以下の例では、サンプルをインストールします。
installUtility install mongoDBSample
以下の例では、サーバーをインストールします。
installUtility install myServer
以下の例では、サーバー・パッケージの圧縮 .jar ファイルをインストールします。
installUtility install c:¥temp¥myServer.jar
以下の例では、ローカル .esa ファイルをインストールします。
installUtility install c:¥temp¥myFeature.esa 
以下の例では、サーバー・パッケージの圧縮ファイルをインストールします。
installUtility install c:¥temp¥myServer.zip
以下の例では、ご使用の構成に適用可能な資産を検索します。
installUtility find searchString
以下の例では、ご使用の構成に適用可能なサンプルを検索します。
installUtility find searchstring --type=sample
以下の例では、ご使用の構成に適用可能な特定のフィーチャーを検索します。
installUtility find webCacheMonitor-1.0 --name --type=feature
以下の例では、詳細な情報をリストします。
installUtility find searchstring --showDescriptions
以下の例では、リポジトリーからローカル・ディレクトリーに必須の依存関係をダウンロードします。
installUtility download feature_shortName --location=c:¥temp¥download --acceptLicense
以下の例では、Liberty リポジトリーへの接続をテストします。
installUtility testConnection default
以下の例では、単一のフィーチャーをアンインストールします。
installUtility uninstall adminCenter-1.0
以下の例では、複数のフィーチャーをアンインストールします。
installUtility uninstall feature1 feature2 feature3
以下の例では、プロンプトを出さずに、複数のフィーチャーをアンインストールします。
installUtility uninstall --noPrompts feature1 feature2 feature3

戻りコード

表 1. 戻りコードと説明
戻りコード 説明
0 コマンドは、要求された操作を正常に完了しました。
20 1 つ以上の引数が無効です。
21 次の 1 つ以上の条件のため、実行時例外が発生しました。
  • .esa サブシステム・アーカイブ・ファイルのインストール中に実行時例外が発生した。
  • ライセンスが受諾も認知もされない。
  • .esa サブシステム・アーカイブ・ファイルが正しく解凍されなかった。
22 インストール対象のフィーチャーが存在します。
23 次の 1 つ以上の理由により、フィーチャー定義が無効でした。
  • フィーチャーが有効なマニフェスト・ファイルを持っていない。
  • フィーチャーのバージョンがこの Liberty 環境でサポートされていない。
  • フィーチャー・ファイルを含む .zip ファイルまたは .jar ファイルが存在しない。
24 .esa サブシステム・アーカイブ・ファイルにコンテンツが含まれていません。
25 インストール対象のファイルが存在します。
26 この製品はコア製品ではなく、製品拡張ファイルが見つかりません。
27 この製品はコア製品ではなく、製品拡張が ${wlp.install.dir}/etc/extensions/extension_name.properties ファイルに定義されていません。
28 製品拡張内のフィーチャーのマニフェスト・ファイルが見つかりません。
29 このフィーチャーは、現在の製品には無効です。
33 リポジトリーへの接続が失敗しました。
34 リポジトリー名が見つかりません。指定されたリポジトリー名が構成ファイルに存在しません。
35 アクションはユーザーによってキャンセルされました。

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タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: 2015 年 6 月 17日
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=phil&product=was-libcore-mp&topic=rwlp_command_installutility
ファイル名: rwlp_command_installutility.html