ファクトリー構成のデフォルト・インスタンスの指定
OSGi Metatype Service を使用する場合、ファクトリー構成のデフォルト・インスタンスを作成できます。Liberty プロファイルの設計原則の 1 つは、ユーザー構成をできる限り小規模で単純にすることです。ご使用のファクトリー構成のデフォルト・インスタンスを指定することで、これらの構成を server.xml ファイルに追加する必要がなくなります。
例
デフォルトの構成インスタンスを指定するには、そのインスタンスを OSGi バンドル内の XML ファイルに組み込み、バンドル・マニフェスト・ファイル内で以下のように IBM-Default-Config ヘッダーを使用してそのファイルを参照します。
IBM-Default-Config: OSGI-INF/wlp/defaultInstances.xml
XML ファイルのフォーマットは、server.xml ファイルのものと同じですが、各インスタンスに固有の ID を指定する必要があります。例えば、単一構成インスタンスの場合と複数構成インスタンスの場合の違いのトピックの例で使用されている teenager 構成のデフォルト・インスタンスを指定するには、defaultInstances.xml ファイルに以下の設定がなければなりません。
<server>
<teenager id="predefined-teen1" name="Susie" age="19" />
</server>
デフォルトのインスタンスは、構成スキーマを通してユーザーに公開されません。
そのため、開発ツールでは表示できません。
ただし、インスタンスを文書化しておき、以下のようにユーザーが各自の server.xml ファイル内の個々の属性をオーバーライドできるようにすることができます。
<teenager id="predefined-teen1" age="13" />
このコード行は、デフォルト・インスタンスの age 属性をオーバーライドしますが、name 属性は有効なままになります。