featureManager コマンド

featureManager コマンドを使用して、フィーチャーの検索、インストール、アンインストール、フィーチャーの詳細の取得を行うことができます。

インストールするフィーチャーは、サブシステム・アーカイブ (ESA ファイル) としてパッケージ化されている必要があります。

[8.5.5.5 以降]featureManager コマンドを使用して、プロキシー・サーバーを介して Liberty リポジトリーにアクセスできます。詳しくは、Liberty プロファイルにおける featureManager コマンドでのプロキシー・サーバーのサポートの構成を参照してください。

[8.5.5.6 以降]より多くのアセット・タイプを管理し、 複数のリポジトリーからアセットをインストール、検出、またはダウンロードするには、 featureManager コマンドの代わりに installUtility コマンドを使用してください。 詳細については、『installUtility コマンドを使用したアセットのインストール』を参照してください。

構文

コマンド構文は次のとおりです。

featureManager action [options]
ここで、action は、次のいずれかの値です。
[8.5.5.4 以降]classpath
フィーチャー・リストからの API を使用するために、コンパイラー・クラスパスに追加できる JAR ファイルを生成します。 このアクションにより、フィックスパックの適用時に変更される可能性がある特定の JAR 名を参照することなく、製品に含まれている API JAR に対してビルド・スクリプトをコンパイルできます。出力された JAR ファイルには、製品内の API JAR への相対パスが含まれます。そのため、出力された JAR を別のディレクトリーに移動してはなりません。
注: このアクションとともに、--features オプションを指定する必要があります。
install
エンタープライズ・サブシステム・アーカイブ (ESA) ファイル、ESA ファイルへの URL、フィーチャーのショート・ネーム、またはフィーチャーのシンボル名からフィーチャーをインストールします。

フィーチャーのショート・ネームまたはシンボル名を指定した場合、フィーチャーは、IBM がホストしているオンライン・リポジトリーからダウンロードされます。

install アクションは、ESA ファイルから OSGI-INF/SUBSYSTEM.MF ファイルを新しいフィーチャー・マニフェストとして使用します。 フィーチャーは ${wlp.user.dir}/extensions/lib/features ディレクトリー (または、--to プロパティーの値が指定されている場合は製品拡張ディレクトリー) にコピーでき、サブシステムのシンボル名にちなんで名前変更されます。サブシステムのすべてのバンドルが ${wlp.user.dir}/extensions/lib ディレクトリーに抽出され、{bundle symbolic name}_{bundle version}.jar と名前変更されます。ライセンス・ファイル、チェックサム・ファイル、ローカリゼーション・ファイル、およびその他のサブシステム・コンテンツも、サブシステム・マニフェストで定義されたロケーションに抽出されます。

Liberty リポジトリー[8.5.5.2 以降]featureManager コマンドは、Liberty Repository からアセットをダウンロードできます。詳しくは、『Liberty Repository アセットのインストール』を参照してください。
featureList
インストールされているすべてのフィーチャーについて詳述するレポートを含む XML ファイルを生成します。
Liberty リポジトリー[8.5.5.4 以降]find
Liberty リポジトリーでご使用の構成に該当する資産を検索します。
help
指定したアクションのヘルプ情報を表示します。
[8.5.5.5 以降]uninstall
[8.5.5.5 以降]フィーチャーのショート・ネームまたはフィーチャーのシンボル名のいずれかを使用してフィーチャーをアンインストールします。
注:
  • フィーチャーをアンインストールする前には、必ず、すべてのサーバー・プロセスを停止してください。
  • uninstall コマンドは、ユーザー・フィーチャー (例えば、webCacheMonitor-1.0) をアンインストールできません。

オプション

[8.5.5.4 以降]featureManager classpath コマンドで使用可能なオプションは、以下のとおりです。
--features=feature1,feature2,...
API JAR ファイルのリストが含まれているフィーチャーのリスト。classpath アクションでは、このオプションは必須です。
featureManager install コマンドで使用可能なオプションは、以下のとおりです。
--acceptLicense
ライセンス条項に同意することを自動的に示します。
Liberty リポジトリー[8.5.5.4 以降]--downloadOnly=[all | required* | none]
要求したフィーチャーをインストールすることなくローカル・ディレクトリーにダウンロードします。このオプションは、すべての依存関係フィーチャーをダウンロードするか、このランタイムに必要な依存関係フィーチャーをダウンロードするか、または依存関係フィーチャーを一切ダウンロードしないように構成できます。デフォルトでは、必須の依存関係フィーチャーをダウンロードします。--location オプションを使用してディレクトリーを指定します。
注: ファイル名または URL を使用してサブシステム・アーカイブ・ロケーションを指定した場合は、このオプションを使用することはできません。
Liberty リポジトリー[8.5.5.4 以降]--location=directoryPath
インストールするサブシステム・アーカイブのロケーションを指定します。 --downloadOnly オプションとともに使用した場合、このオプションは、ダウンロードしたフィーチャーの宛先ディレクトリーを指定します。 --downloadOnly オプションおよび --offlineOnly オプションを使用する場合は、このオプションは必須です。
注: ファイル名または URL を使用してサブシステム・アーカイブ・ロケーションを指定した場合は、このオプションを使用することはできません。
Liberty リポジトリー[8.5.5.4 以降]--offlineOnly
Liberty リポジトリーに接続しない場合は、このオプションを使用します。 このコマンドを使用した場合、ローカル・ディレクトリーからのフィーチャーのみがインストールされます。 ローカル・ディレクトリーは、--location オプションを使用して指定します。
注: ファイル名または URL を使用してサブシステム・アーカイブ・ロケーションを指定した場合は、このオプションを使用することはできません。
--to=install_option
ここで、install_option は、次のいずれかの値です。
  • usr: フィーチャーはユーザー・フィーチャーとしてインストールされます。これはデフォルト値です。
  • extension: フィーチャーをインストールするロケーション。 構成済みの任意の製品拡張ロケーションにフィーチャーをインストールできます。
--viewLicenseAgreement
ご使用条件を表示します。
--viewLicenseInfo
ライセンス情報を表示します。
--when-file-exists=exist_option
インストールするファイルが既に存在している場合の処置を指定します。exist_option は、次のいずれかの値です。
  • fail: インストールを取り消します。
  • ignore: インストールを継続し、存在するファイルは無視します。
  • replace: 存在するファイルを上書きします。
subsystem_archive
インストールするサブシステム・アーカイブのロケーションを指定します。 以下のようにロケーションを指定できます。
  • ファイル名。例: my_feature.esa
  • URL。例:
    http://myhost.ibm.com/liberty/assets/my_feature.esa
  • Liberty リポジトリー[8.5.5.2 以降]サブシステム・アーカイブ (ESA ファイル) のショート・ネーム。例: adminCenter-1.0
  • Liberty リポジトリー[8.5.5.2 以降]サブシステム・アーカイブ (ESA ファイル) のシンボル名。例: com.ibm.websphere.appserver.adminCenter-1.0

詳しくは、WASdev.net の「Downloads」ページを参照してください。

featureManager featureList コマンドで使用可能なオプションは、以下のとおりです。
--encoding=charset
ここで、charset は、XML レポート・ファイルの作成時に使用する文字セットです。
--locale=language
ここで、language は、XML レポート・ファイルの作成時に使用する言語を指定します。 これは、ISO-639 の小文字 2 文字の言語コードと、オプションで、その後に下線と ISO-3166 の大文字 2 文字の国別コードから構成されます。
--productExtension=name
ここで name は、フィーチャーをリストする製品拡張の名前です。 製品拡張がデフォルト・ユーザー・ロケーションにインストールされている場合は、キーワード usrを使用します。 このオプションが指定されていない場合、WebSphere Application Server Liberty コアに対してアクションが実行されます。
XML_report_file_name
作成する XML レポート・ファイルの名前を指定します。
featureManager find コマンドで使用可能なオプションは、以下のとおりです。
Liberty リポジトリー[8.5.5.4 以降]searchString
searchstring オプションは、IBM WebSphere Liberty リポジトリーから該当するフィーチャーを検索する場合に使用します。
Liberty リポジトリー[8.5.5.4 以降]--viewInfo
詳細情報を表示します。
[8.5.5.5 以降]featureManager uninstall コマンドで使用可能なオプションは、以下のとおりです。
name
アンインストールするフィーチャーを指定します。以下のオプションを指定できます。
  • サブシステム・アーカイブ (ESA ファイル) のショート・ネーム。例: adminCenter-1.0
  • サブシステム・アーカイブ (ESA ファイル) のシンボル名。例: com.ibm.websphere.appserver.adminCenter-1.0
--noPrompts
ユーザーとの対話や確認メッセージなしでフィーチャーをアンインストールします。

使用例

以下の例では、 サブシステム・アーカイブ my_feature.esa をユーザー・フィーチャーとしてインストールします。
featureManager install my_feature.esa --to=usr
以下の例では、 サブシステム・アーカイブ my_feature.esamy_extension の製品拡張ロケーションにインストールします。
featureManager install my_feature.esa --to=my_extension
以下の例では、 インストールされているすべてのフィーチャーに関するレポートを生成します。 このレポートは、ブラジル・ポルトガル語を使用してファイル my_feature_report.xml に作成されます。
featureManager featureList my_feature_report.xml --locale=pt_BR
以下の例では、ランタイム環境が製品拡張 usr として認識している、 デフォルト・ユーザー・ロケーション wlp/usr/extension にインストールされた製品拡張に定義されている、すべてのインストール済みフィーチャーを示したレポートを生成します。 このレポートは、ファイル my_feature_report.xml に作成されます。
featureManager featureList --productExtension=usr my_feature_report.xml
以下の例では、製品インストール済み環境の etc/extensions ディレクトリーにある productExtensionName.properties ファイルの内容で示されたロケーションにインストールされた製品拡張に定義されている、すべてのフィーチャーを示したレポートを生成します。 このレポートは、ファイル my_feature_report.xml に作成されます。
featureManager featureList --productExtension=productExtensionName my_feature_report.xml
以下の例では、 install アクションのヘルプ情報を表示します。
featureManager help install
Liberty リポジトリー[8.5.5.4 以降]以下の例では、Liberty リポジトリーから該当する資産を検索します。
featureManager find searchString
Liberty リポジトリー[8.5.5.4 以降]以下の例では、詳細情報をリストします。
featureManager find searchString --viewInfo
Liberty リポジトリー[8.5.5.4 以降]以下の例では、必須の依存関係を Liberty リポジトリーからローカル・ディレクトリーにダウンロードしますが、それらをインストールはしません。
featureManager install feature_shortName --downloadOnly --location=c:¥temp¥download --acceptLicense
注: URL を使用してサブシステム・アーカイブ・ロケーションを指定した場合は、このオプションを使用することはできません。
Liberty リポジトリー[8.5.5.4 以降]以下の例では、Liberty リポジトリーからすべての依存関係をダウンロードしますが、それらをインストールはしません。
featureManager install feature_shortName --downloadOnly=all --location=c:¥temp¥download --acceptLicense
注: URL を使用してサブシステム・アーカイブ・ロケーションを指定した場合は、このオプションを使用することはできません。
Liberty リポジトリー[8.5.5.4 以降]以下の例では、ローカル・ディレクトリーにあるフィーチャーをインストールします。依存関係が欠落している場合、その依存関係はオンライン・リポジトリーからインストールされます。
featureManager install feature_shortName --location=c:¥temp¥download --acceptLicense
注: URL を使用してサブシステム・アーカイブ・ロケーションを指定した場合は、このオプションを使用することはできません。
Liberty リポジトリー[8.5.5.4 以降]以下の例では、欠落している依存関係を Liberty リポジトリーからダウンロードすることなく、ローカル・ディレクトリーから資産をインストールします。
featureManager install feature_shortName --location=c:¥temp¥download --offlineOnly
注: URL を使用してサブシステム・アーカイブ・ロケーションを指定した場合は、このオプションを使用することはできません。
Liberty リポジトリー[8.5.5.4 以降]以下の例では、クラスパス JAR ファイルを作成し、それを使用するアプリケーション・クラスをコンパイルします。
featureManager classpath --features=servlet-3.0 classpath.jar
javac -cp classpath.jar TestServlet.java
Liberty リポジトリー[8.5.5.5 以降]以下の例では、フィーチャーをアンインストールします。
featureManager uninstall adminCenter-1.0
[2014 年 5 月に更新]

戻りコード

表 1. 戻りコードと説明
戻りコード 説明
0 コマンドは、要求された操作を正常に完了しました。
20 1 つ以上の引数が無効です。
21 次の 1 つ以上の条件のため、実行時例外が発生しました。
  • .esa サブシステム・アーカイブ・ファイルのインストール中に実行時例外が発生した。
  • ライセンスが受諾も認知もされない。
  • .esa サブシステム・アーカイブ・ファイルが正しく解凍されなかった。
22 インストールしようとしているフィーチャーは既に存在します。
23 次の 1 つ以上の理由により、フィーチャー定義が無効でした。
  • フィーチャーが有効なマニフェスト・ファイルを持っていない。
  • フィーチャーのバージョンがこの Liberty 環境でサポートされていない。
  • フィーチャー・ファイルを含む .zip ファイルまたは .jar ファイルが存在しない。
24 .esa サブシステム・アーカイブ・ファイルにコンテンツが含まれていません。
25 インストールしようとしているファイルは既に存在しており、when-file-exists=fail オプションが指定されていました。
26 この製品はコア製品ではなく、製品拡張ファイルが見つかりません。
27 この製品はコア製品ではなく、製品拡張が ${wlp.install.dir}/etc/extensions/extension_name.properties ファイルに定義されていません。
28 製品拡張内のフィーチャーのマニフェスト・ファイルが見つかりません。
29 このフィーチャーは、現在の製品には無効です。
[2014 年 5 月に更新]

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タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: 2015 年 6 月 17日
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=phil&product=was-libcore-mp&topic=rwlp_command_featuremanager
ファイル名: rwlp_command_featuremanager.html