z/OS での Web 2.0 and Mobile Toolkit のインストール

IBM® Installation Manager バージョン 1.5.2 以降を使用して Web 2.0 and Mobile Toolkit の製品コードがインストールされます。

始める前に

  1. お使いの z/OS® システムに Installation Manager を作成します。Installation Manager のバイナリー・ディレクトリーのロケーションを把握していて、かつ Installation Manager を呼び出せるユーザー ID にアクセスできる必要があります。
  2. Web 2.0 and Mobile Toolkit の製品リポジトリーを取得します。 リポジトリーは読み取り専用でマウントできます。

手順

  1. Web 2.0 and Mobile Toolkit のインストール・ロケーションを選択します。

    Installation Manager がオファリングにアクセスしてこれをインストール、アンインストール、または変更する場合は毎回、このロケーションにこのオファリングのコピーをマウントする必要があります。 このロケーションは、オファリングが実動使用時にマウントされるロケーションと同じである必要はありません。

    Installation Manager は、インストールされたすべての製品または製品群に独自のインストール・ロケーションがあることを必要とします。

  2. このロケーションで、空のファイル・システムを読み取り/書き込みでマウントします。
    最小でも 3200 トラック (3390) または 150 メガバイトの空きディスク・スペースが必要です。 このファイル・システムの所有権を Installation Manager のユーザー ID の所有権に設定します。また、グループ・モードの Installation Manager が このファイル・システムにアクセスする場合は、グループ書き込みを許可するようにアクセス権を設定します。 以下に例を示します。
    chown IMADMIN:IMGROUP /usr/lpp/Web2Mobile/V11
    
    chmod 775 /usr/lpp/Web2Mobile/V11
    Installation Manager のバイナリー・ロケーションの eclipse/tools サブディレクトリーに ある zCreateFileSystem.sh スクリプトを使用して、このファイル・システムを作成することができます。 以下に例を示します。
    cd /InstallationManager/bin/eclipse/tools
    
    zCreateFileSystem.sh -name WAS.V85.SWEBHFS -type ZFS 
      -megabytes 150 30 -volume PRV005
      -mountpoint /usr/lpp/Web2Mobile/V11
      -owner IMADMIN -group IMGROUP
  3. Installation Manager のユーザー ID で Unix システム・サービス・シェルにログインして、ディレクトリーを Installation Manager のバイナリー・ロケーションの eclipse/tools サブディレクトリーに移動します。
    以下に例を示します。
    cd /InstallationManager/bin/eclipse/tools
  4. Web ベースのサービス・リポジトリーを使用する場合は、imutilsc コマンドを実行して、このリポジトリーにアクセスするために z/OS 上に鍵リング・ファイルを作成します。
    installation_manager_binaries_directory/eclipse/tools/imutilsc saveCredential 
      -keyring keyring_file
      -userName user_ID -userPassword user_password
      -url http://www.ibm.com/software/repositorymanager/com.ibm.websphere.W2MTK.v11/repository.xml 
    ここで keyring_file は、作成される鍵リングのパスおよびファイル名、user_ID および user_password は、保護された IBM ソフトウェア Web サイトへのアクセスに使用する汎用の IBM ユーザー ID およびパスワードです。
    以下に例を示します。
    /opt/IBM/InstallationManager/eclipse/tools/imutilsc saveCredential 
      -keyring /u/jane/IBM.software.keyring
      -userName jsmith01 -userPassword 732Ukelele
      -url http://www.ibm.com/software/repositorymanager/com.ibm.websphere.W2MTK.v11/repository.xml 

    鍵リング・ファイルが Installation Manager のユーザー ID によって読み取り可能であることを確認してください。

  5. リポジトリーが使用可能であることを確認します。
    これは、以下の Installation Manager のコマンド行コマンドを発行して行います。
    imcl listAvailablePackages -repositories list_of_repository_locations
    1 つ以上のレベルの Web 2.0 and Mobile Toolkit のオファリング com.ibm.websphere.W2MTK.v11 が表示されます。

    list_of_repository_locations には、初期の製品リポジトリーへのパスと追加のサービス・リポジトリーへのパスを含める必要があります。 list_of_repository_locations の各 URL をコンマで区切ってください。

    Web ベースのサービス・リポジトリーを使用するには、-useServiceRepository パラメーターを追加し、さらに -keyring パラメーターを使用して IBM ソフトウェア ID およびパスワードを含む鍵リング・ファイルを指定します。 以下に例を示します。
    imcl listAvailablePackages 
      -repositories /opt/repository/W2MTK
      -useServiceRepository  
      -keyring  /u/jane/IBM.software.keyring
  6. リポジトリーの lafiles サブディレクトリーにある製品ライセンスを読みます。
  7. Installation Manager のコマンド行ツールを実行して Web 2.0 and Mobile Toolkit をインストールします。
    imcl install com.ibm.websphere.W2MTK.v11
      -installationDirectory installation_location
      -repositories list_of_repository_locations
      -sharedResourcesDirectory shared_data_location 
      -acceptLicense    [-useServiceRepository -keyring keyring_file]
      [-installFixes <all | recommended | none> ]

    -sharedResourcesDirectory パラメーターは、Installation Manager がインストール処理の間にリポジトリーからの成果物を保管する先のディレクトリーを指しています。 この値は、初めて製品が特定の Installation Manager によってインストールされたときに設定されます。 このパラメーターは、共有リソース・ディレクトリーが設定された後、省略することができます。

    インストールする製品のバージョンを指定しなかった場合、Installation Manager は、この製品の最新バージョンをリポジトリー・ロケーション内のフィックスと共にインストールします。 -installFixes none を指定するとフィックスをインストールしないようにすることができ、-installFixes recommended を指定すると推奨フィックスのみをインストールすることができます。

    インストールする製品のバージョンを指定すると、-installFixes recommended または -installFixes all を指定した場合に限り、リポジトリー・ロケーション内のフィックスがインストールされます。

    -acceptLicense を指定することによって、リポジトリー内に含まれる製品ライセンスの条項に同意します。

  8. Installation Manager がエラー・メッセージなしで完了したら、インストールは完了です。

    インストールのログは、Installation Manager のランタイム・データのロケーションの logs サブディレクトリーにあります。

  9. インストールが完了したら、製品ファイル・システムをアンマウントし、WebSphere® Application Server ノードおよびサーバーが使用できるように読み取り専用で再マウントします。
タスク・トピック    

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最終更新: May 24, 2012 10:55 AM EDT
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=v850webmob&product=was-nd-mp&topic=tweb_ins_installation_zos_installing
ファイル名: tweb_ins_installation_zos_installing.html