間隔パラメーター

レイアウトの間隔は、主に 3 つの間隔パラメーター (親ノードと子ノード間の距離、兄弟間の最小距離、および異なるブランチのノード間の最小距離) によって制御されます。 例えば、方向選択が上向きまたは下向きの場合、親ノードと子ノード間のオフセットは垂直ですが、兄弟オフセットおよびブランチ・オフセットは水平です。
傾斜整列の場合、追加の間隔パラメーター (傾斜整列が設定されたノードを起点としたブランチ間の最小距離) が用意されています。 このオフセットは常に、通常のブランチ・オフセットに対して直交します。 方向選択が上向きまたは下向きの場合、傾斜ブランチ・オフセットは垂直です。
間隔パラメーターの使用を示す 2 つのグラフ
間隔パラメーター
間隔パラメーターを指定するには、以下のようにします。
treeLayout.setParentChildOffset(100);
treeLayout.setSiblingOffset(100);
treeLayout.setBranchOffset(100);
treeLayout.setTipOverBranchOffset(100);
TIP_OVER_ASSOCIATE 子整列を持つ関連ノードでの特殊な間隔パラメーターの使用: 関連オフセットとは、関連ノードと、親ノードを起点とする中央線との間の距離のことです。 親子オフセットとは、親ノードと最初の関連ノードの間の距離のことです。

子ノード整列のオフセットを指定する間隔パラメーターを示すグラフ
子整列の間隔
関連間隔パラメーターを指定するには、以下のようにします。
以下のメソッドを使用します。
treeLayout.setParentChildAssociateOffset(offset);
treeLayout.setAssociateOffset(offset);

上級者向け: 追加の間隔パラメーター

間隔パラメーターは通常、ノードのボーダー間の最小オフセットを指定します。 そのため、レイアウト・アルゴリズムは、ノードをオーバーラップしないように配置します。 また、レイアウトでノード・サイズを無視するようにも指定できます。
メソッド setRespectNodeSizes を使用します。
treeLayout.setRespectNodeSizes(false);
この場合、間隔パラメーターは、ノードの中心間の最小距離として解釈され、レイアウト時にノード・サイズは考慮されません。 ただし、指定されたオフセット・パラメーターがノード・サイズより小さい場合、ノードおよびリンクはオーバーラップします。 多くの場合、これは特に直交リンクで発生します。 すべてのノードのサイズがほぼ同じ場合、すべてのリンクが直線である場合、および間隔パラメーターが最大ノードより大きい場合にのみこのオプションを使用するのは、理にかなっています。
リンク・スタイルが直交である場合、親ノードから子ノードへのリンクの形状はフォークのようになります (同じ描画内に混合された各種整列 を参照)。 この形状の曲折点の位置は、 直交フォーク比率 (0 から 100 までの値) によって影響を受ける可能性があります。 これは、親子オフセットの比率です。直交フォーク比率が 0 の場合、リンク形状は親ノードで直接フォークします。 比率が 100 の場合、リンク形状は子ノードでフォークします。 25 から 75 までの値を選択することをお勧めします。この比率は設定可能です。
メソッド setOrthForkPercentage を使用します。
treeLayout.setOrthForkPercentage(35); 
リンク・スタイルが直交でない場合は、リンクは隣接ノードとオーバーラップする可能性があります。これは、ごくまれに発生します (例えば、リンクが、大きいノードに隣接する小さいノードを起点とする場合など)。 この欠陥は、ブランチ・オフセットを大きくすることで修正可能です。 ただし、これはレイアウトにグローバルに影響し、この欠陥のないノードにも作用します。 グローバルな変更を回避するために、代わりにオーバーラップ比率 (0 から 100 までの値) を変更できます。 この値は、レイアウト・アルゴリズムの内部ヒューリスティックによって使用され、ノードがこの比率分小さいとみなされます。 デフォルトの比率は 30 です。 これにより通常、スペースの使用効率が改善されます。大きなノードに隣接する小さなノードの場合、オーバーラップ比率を小さくするか、0 に設定することをお勧めします。そうすることにより、 このヒューリスティックを使用不可にして、リンクがノードに重ならないようにします。
オーバーラップ比率を設定するには、以下のようにします。
メソッド setOverlapPercentage を使用します。
treeLayout.setOverlapPercentage(25);
メモ
直交フォーク比率は常に、オーバーラップ比率の値よりも大きい値に設定してください。

オーバーラップ比率パラメーターを使用した例を示すツリー・レイアウトの図
オーバーラップ比率使用の効果