モード BY_CLUSTER_IDS のエキスパート・パラメーター

クラスター・モード ibm_ilog.graphlayout.circular.CircularLayout.BY_CLUSTER_IDS は、組み込みの放射ツリー・レイアウトを使用しますが、このレイアウトは、クラスター・モード AUTOMATIC で使用される ibm_ilog.graphlayout.tree.TreeLayout の全機能を提供するわけではありません。 これはシンプルで高速に動作するように調整されています。ただし、いくつか有用なエキスパート・パラメーターも用意されています。

面積の最小化 (CL)

大きなグラフの場合、クラスターが配置される同心円の半径は非常に大きくなる可能性があります。 そのため、環状レイアウトには、レイアウトの合計面積を低減する、オプションのモードが用意されています。 合計面積を低減するために、クラスターは円上に、より均等に分散されます。
面積最小化モードの指定例 (CL アルゴリズム)
面積最小化モードを使用可能または使用不可にするには、以下のようにします。
以下のメソッドを使用します。
layout.setAreaMinimizationEnabled(true)   
デフォルト値は false (面積最小化は使用不可) です。
面積最小化モードを使用可能にするかどうかの決定は、基本的にネットワークのサイズに依存します。 面積最小化モードは、大規模なネットワークに最適です。
面積最小化モードによる差異を理解するために、同じネットワークの以下のレイアウトを比較します。
面積最小化を使用不可にしたデフォルトの方法でレイアウトされた大規模ネットワーク
面積最小化使用不可 (デフォルト)
面積最小化を使用可能にして、よりクリアにレイアウトされた、同じ大規模ネットワーク
面積最小化使用可能
このパラメーターは、クラスター・モードが AUTOMATIC または BY_SUBGRAPHS の場合には無効です。

非接続グラフの処理

CL アルゴリズムでの説明のとおり、ネットワークの各接続コンポーネントは別々にレイアウトされます。 クラスター・モード BY_CLUSTER_IDS が使用可能になっている場合、コンポーネントを配置する方法は 2 つあります。 1 つ目の方法では、汎用メカニズムを使用して接続コンポーネントをレイアウトし、グリッド・レイアウトでコンポーネントを配置します。 この場合、コンポーネントの距離に関するレイアウト・パラメーターは、グリッド・レイアウトで設定する必要があります。 このメカニズムについて詳しくは、接続コンポーネントのレイアウト (CL) を参照してください。
もう 1 つの方法では、組み込みの放射ツリー・レイアウトを直接使用します。 指定されたレイアウト領域内にコンポーネントが配置されます。 この場合、2 つのコンポーネント間の最小オフセットを以下のように指定できます (ディメンション・パラメーター (CL) を参照)。
各接続コンポーネント間のオフセットの指定例 (CL アルゴリズム)
各接続コンポーネント間のオフセットを指定するには、以下のようにします。
以下のメソッドを使用します。
layout.setDisconnectedGraphOffset(20)  
このパラメーターは、クラスター・モードが BY_SUBGRAPHS の場合には無効です。