LL の機能と制限

短リンク・レイアウト (LL) と長リンク・レイアウト (LL) の両方に共通する機能

  • ノードを移動することなく直交スタイルまたは直接スタイルのいずれかでグラフのリンクを形状変更します。同じレイアウト内で直交スタイル・リンクと直接スタイル・リンクを組み合わせることができます。
  • リンクをノードのどの側面 (上、下、左、右) に接続できるかを指定したり、リンクの既存の接続ポイントを保持したりできます。
  • セルフリンク (つまり、起点ノードと宛先ノードが同じであるリンク) をサポートします。
  • 複数リンク (つまり、起点ノードと宛先ノードが同じである複数のリンク) をサポートします。
  • レイアウト・アルゴリズムによって形状変更できない固定リンクを指定することができます。
  • 入れ子グラフのグラフ間リンクをサポートします。グラフ間リンクとは、終了ノードが入れ子グラフの異なるサブグラフに属しているリンクです。
  • インクリメンタル・モードをサポートします。新しいリンクが図面に追加されると、次のレイアウトが古いリンクの形状を考慮に入れます。

短リンク・レイアウトの機能

  • リンクはスペースに自由に配置されます。
  • 最大 4 つの曲折点があるリンク形状で可能な場合は、 リンク-リンク交差およびリンク-ノード交差が削減されます。
  • 異なる幅のリンクがサポートされます。
  • 同じノードのペア間でのリンク・バンドルがサポートされます。任意で、 複数リンクを平行な形状にすることにより、アルゴリズムで複数リンクが常にまとめてバンドルされるようにすることができます。
  • リンクの最終セグメント (ソース・ノードまたは宛先ノードの近くの セグメント) を自動的に配置して、平行なリンクのバンドルを取得します。
  • セルフリンク用に 2 つの任意指定の形状を提供します。
  • メモリー消費量が少なく高速のアルゴリズム。

長リンク・レイアウトの機能

  • リンクはグリッド上に配置されます。
  • 直交リンクのリンク-ノード交差は、交差しないようにすることで曲折点が多くなる場合 でも回避されます。
  • 直交リンク・セグメントは重なりません。
  • 最終セグメントをバンドルしません。 代わりに、どのボーダーに多くのフリー・スペースがあるかに基づいて、各終了ノードのボーダー上にリンクを分散します。
  • 高速なアルゴリズム: 速度およびメモリー消費は、グリッド間隔によって異なります。

制限

  • グラフ間リンクの経路指定時には、インクリメンタル・モードを使用できません。グラフ間リンク・ルーティングは複雑であるため、 通常のリンクの経路指定より交差や重複が発生しやすい可能性があります。
  • 短リンク・モードでは、アルゴリズムは曲折点の数が制限されたリンク形状 を使用するため、リンク同士およびリンクとノードとの交差および重複を必ずしも回避できるとは限りません。 これは、特に、リンクの終点間に多くの障害物がある場合に発生します。
  • 長リンク・モードでは、リンク交差を必ずしも回避できるとは限りません。 直交リンクのセグメントは、終了ノードのボーダー上にフリー・スペースが無い場合以外は、 常に重複が回避されます。ノードとリンクの重複は、一方の終了ノードが エンクレーブ内にない限り、常に回避されます。エンクレーブとは、 他のノードに囲まれている領域 (他の終了ノードから到達できないような領域) のことです。エンクレーブ内にあるノード を参照してください。
  • 長リンク・モードでは、直接リンク・スタイルを使用する場合は、 セグメントの重複またはノードとリンクの重複を必ずしも回避できるとは限りません。
  • 長リンク・モードは、グリッドの間隔が非常に小さい場合は、 処理がより遅くなり、より多くのメモリーを使用します。