JAX-WS 2.0 Annotations (JSR 224)

JSR 224 仕様は、JAX-WS 2.0 の注釈を規定するものです。

注: JSR 224 規格の各注釈を含む Java™ クラスには javax.xml.ws.xxx という名前が付けられます。xxx は、注釈の名前の文字 @ の後の部分です。例えば、@BindingType 注釈に対応する Java クラスの名前は、javax.xml.ws.bindingtype です。
名前: 説明: プロパティー: 定義:
@BindingType この注釈は、このタイプのエンドポイントの公開時に使用するバインディングを指定します。注釈値を指定しない場合、デフォルト値 SOAP11_HTTP_BINDING が使用されます。

この注釈は、サービス・エンドポイント・インターフェースまたはプロバイダー・インターフェースに基づくサービス・エンドポイントの JavaBeans 実装クラスに適用することができます。

重要:

@BindingType 注釈を JavaBeans エンドポイント実装クラスで使用して、注釈の値として SOAP11_HTTP_MTOM_BINDING または SOAP12_HTTP_MTOM_BINDING を指定することによって、 Message Transmission Optimization Mechanism (MTOM) が使用可能になります。

  • 注釈の対象: タイプ
  • プロパティー:
    - value
    バインディング識別子 Web アドレスを示します。(文字列)
@Retention(value = RetentionPolicy.RUNTIME)
@Target({TYPE})
public  @interface BindingType{
	String value() default SOAP11_HTTP_BINDING;
};
@RequestWrapper この注釈は、要求ラッパー Bean を使用したシリアライゼーションおよびデシリアライゼーションのための、実行時に使用される、JAXB によって生成される要求ラッパー Bean、要素名、および名前空間を指定します。

Java オブジェクトから開始する場合、この要素を使用して文書リテラル・モードでの多重定義による競合を解決します。その場合に必要なのは className 属性のみです。

この注釈は、クライアントまたはサーバーのサービス・エンドポイント・インターフェース (SEI) 内あるいは JavaBeans エンドポイントのサービス・エンドポイント実装クラス内のメソッドに適用することができます。

  • 注釈の対象: メソッド
  • プロパティー:
    - localName
    要求ラッパーを表す XML スキーマ要素のローカル名を指定します。デフォルト値は、javax.jws.WebMethod 注釈で定義される operationName です。(文字列)
    - targetNamespace
    要求ラッパー・メソッドの XML 名前空間を指定します。デフォルト値は、SEI のターゲット名前空間です。(文字列)
    - className
    要求ラッパーを表すクラスの名前を指定します。(文字列)
@Retention(value = RetentionPolicy.RUNTIME)
@Target({METHOD})
public @interface RequestWrapper{
	String localName() default “”;
	String targetNamespace() default “”;
	String className() default “”;
};
@ResponseWrapper この注釈は、JAXB によって生成される応答ラッパー Bean、要素名、および実行時に使用される応答ラッパー Bean に関するシリアライゼーションおよびデシリアライゼーションの名前空間を指定します。

Java オブジェクトから開始する場合、この要素を使用して文書リテラル・モードでの多重定義による競合を解決します。その場合に必要なのは className 属性のみです。

この注釈は、クライアントまたはサーバーのサービス・エンドポイント・インターフェース (SEI) 内あるいは JavaBeans エンドポイントのサービス・エンドポイント実装クラス内のメソッドに適用することができます。

  • 注釈の対象: メソッド
  • プロパティー:
    - localName
    要求ラッパーを表す XML スキーマ要素のローカル名を指定します。デフォルト値は「operationName + response」です。operationName は、javax.jws.WebMethod 注釈で定義されます。(文字列)
    - targetNamespace
    要求ラッパー・メソッドの XML 名前空間を指定します。デフォルト値は、SEI のターゲット名前空間です。(文字列)
    - className
    応答ラッパーを表すクラスの名前を指定します。(文字列)
@Retention(value = RetentionPolicy.RUNTIME)
@Target({METHOD})
public @interface ResponseWrapper{
	String localName() default “”;
	String targetNamespace() default “”;
	String className() default “”;
};
@ServiceMode この注釈は、サービス・プロバイダーがメッセージ・プロトコル全体にアクセスできなければならないか、あるいは、メッセージ・ペイロードのみにアクセスできればよいかを指定します。
重要: @ServiceMode 注釈は、@WebServiceProvider 注釈が付けられているクラスでのみサポートされます。
  • 注釈の対象: タイプ
  • プロパティー:
    - value
    プロバイダー・クラスでメッセージのペイロード (PAYLOAD) を受け取るか、あるいは、メッセージ全体 (MESSAGE) を受け取るかを示します。 デフォルト値は、PAYLOAD です。(文字列)
@Retention(value = RetentionPolicy.RUNTIME)
@Target({TYPE})
@Inherited
public @interface ServiceMode{
Service.Mode value() default javax.xml.ws.Service.Mode.PAYLOAD; 
};	
@WebFault この注釈は、WSDL 障害を Java 例外にマップします。この注釈は、障害の名前を取得するために使用します。障害の名前の取得は、WSDL 障害メッセージで参照されるグローバル要素から生成される JAXB タイプのシリアライゼーション時に実行されます。また、この注釈を使用して、サービス固有の例外から WSDL 障害へのマッピングをカスタマイズすることもできます。

この注釈は、障害実装クラスに適用することができます。

  • 注釈の対象: タイプ
  • プロパティー:
    - name
    WSDL ファイル内の対応する障害を表す XML 要素のローカル名を指定します。実値を指定する必要があります。(文字列)
    - targetNamespace
    WSDL ファイル内の対応する障害を表す XML 要素の名前空間を指定します。(文字列)
    - faultBean
    障害 Bean クラスの名前を指定します。(文字列)
@Retention(value = RetentionPolicy.RUNTIME)
@Target({TYPE})
public @interface WebFault{
	String name() default “”; 
	String targetNamespace() default “”;
	String faultBean() default “”;
};
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タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: May 29, 2014 10:20

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