WebSphere® Application
Server の始動時間を短縮するのに役立つオプションが 2 つあります。「生成されたスクリプトで
サーバーを始動」と「可能であれば Java 仮想マシン設定で -Xquickstart を
実行する (Run -Xquickstart in the JVM settings if applicable)」です。これらのオプションは、ワークベンチのチェック・ボックス・オプションとして選択可能です。
このタスクについて
これらのオプションにより、テストおよび開発のためにアプリケーション・サーバーを素早く始動することができます。しかし、実動サーバーで、サーバーの高速な始動よりも長時間実行スループットの方が重要な場合には、これらのオプションを使用不可にします。
- 生成されたスクリプトでサーバーを始動
- このオプションでは、WebSphere Application
Server がスクリプトを生成するために提供する startServer -script コマンドを使用します。startServer コマンドを直接使用するのではなく、以前に生成されたこのスクリプトを使用して、サーバーを始動します。startServer コマンドについて詳しくは、WebSphere Application
Server のインフォメーション・センターの『startServer コマンド』トピックを参照してください。
- 可能であれば Java 仮想マシン設定で -Xquickstart を実行する
- このオプションでは、サーバーが実行モードまたはプロファイル・モードで開始されると、始動時に Java™ 仮想マシン (JVM) 設定 -Xquickstart を使用します。しかし、サーバーがデバッグ・モードで始動されるか、Solaris オペレーティング・システムで実行される場合は、-Xquickstart JVM 設定
は無視されます。JVM 設定の -Xquickstart プロパティーの詳細については、『Java 仮想マシン設定』トピックを参照してください。
ヒント: ワークベンチからこのチェック・ボックスをクリアしても、別のサーバー設定により JVM で
-Xquickstart プロパティーが設定されたままになることがあります。 WebSphere Application Server の管理コンソールから
「開発モードでの実行」チェック・ボックスも無効にすることで、JVM の
-Xquickstart 設定をクリアしてみてください。
「開発モードでの実行」チェック・ボックスの詳細については、
『アプリケーション・サーバー設定』トピックを参照してください。
これらのオプションのデフォルト設定は、以下のように、サーバー構成によって異なります。
- ローカル・サーバー構成を作成している場合、デフォルトでこれらのチェック・ボックスは選択されています。
- リモート・サーバー構成を作成している場合、デフォルトでこれらのチェック・ボックスはクリアされています。
- この製品の旧バージョンからマイグレーションしたサーバー構成を使用している場合、
デフォルトでこれらのチェック・ボックスはクリアされています。
「開発のためにサーバーの始動を最適化する」設定を構成するには、以下の手順に従います。
手順
- 「サーバー」ビューで、WebSphere Application
Server をダブルクリックしてサーバー・エディターを開く。
- 「サーバー」セクションの「概要」ページには、「開発のためにサーバーの始動を最適化する」リストに、選択可能な以下の 2 つのチェック・ボックスがあります。
- 「生成されたスクリプトでサーバーを始動」チェック・ボックスを選択。
- 「可能であれば Java 仮想マシン設定で -Xquickstart を実行する」チェック・ボックスを選択。
- Ctrl+S を押して、サーバー構成を保存します。
- エディターを閉じます。
- サーバーを始動します。
- 「サーバー」ビューで、サーバーを右クリックします。
- 「開始」を選択する。