自動公開が WebSphere Application Server に送信される時間間隔が経過するまで待機する場合

サーバー上で実行されているファイルへの変更が自動的にサーバーに再ロードされるまでの時間間隔を設定することができます。 以下のサブトピックでは、ワークベンチが自動公開コマンドを WebSphere®Application Server に発行するための時間間隔が経過するまで待機する、さまざまな状態について説明しています。変更されるリソースのタイプ、 サーバーのロケーションと公開設定オプション、およびサーバーの実行モードによっては、 アプリケーションに対する変更がサーバーに動的に再ロードされるまでの時間間隔が経過するのを待機する 必要がない場合もあります。これらのシチュエーションの概要を次の表に示します。

自動的にサーバーに公開する

「サーバー」設定ページ (「ウィンドウ」>「設定」>「サーバー」>「起動」) の「サーバーの始動時に自動的に公開」チェック・ボックスが選択されている場合、ワークベンチはサーバー上のプロジェクトおよびファイルが同期状態であるかどうかを検査します。 同期状態でない場合、プロジェクトとファイルは、サーバーの始動時、または再始動時に自動的に更新されます。

ワークベンチには、公開 設定用に選択できる複数のオプションがあります。これらの公開設定は、「サーバー」ビューでサーバーを右クリックし、「開く」を選択して設定します。サーバー・エディターが開きます。サーバー・エディターの「概要」ページの「公開」設定の下に、以下の設定が表示されます。
  • 自動公開しない: ワークベンチがファイルをサーバーに公開しないことを指定します。
  • リソース変更時に自動公開: サーバーに関連付けられたファイルの変更が保存され、 「公開間隔」に設定された時間間隔が完全に経過した後、ワークベンチが公開を実行するように指定します。
  • ビルド・イベント後に自動公開: ビルドを必要としていてサーバーに 関連付けられたファイルの変更が保存され、「公開間隔」に設定された時間間隔が 完全に経過した後、ワークベンチが公開を実行するように指定します。
  • 公開間隔 (秒): ワークベンチがサーバー上での公開を要求するまでに経過する必要がある秒数を指定します。しかし、この時間間隔の経過完了前に、続きの変更をファイルに加えた場合は、タイマーがリセットされるために公開の遅延が発生します。ワークベンチによるサーバーへの公開は、この時間間隔が完全に経過してからでなければ行われません。公開間隔 を 0 秒に設定すると、ファイルの変更が保存された直後に公開が行われます。

ワークベンチでのデフォルト設定は、「リソース変更時に自動公開」オプションが使用可能で公開間隔の値が設定されています。

手動でサーバーに公開する

自動公開間隔が経過するまで待機したくない場合は、公開コマンドをサーバーに発行するように、いつでも手動でワークベンチに要求することができます。 手動公開コマンドは、それぞれサーバーへの単一の公開要求を発生させます。アプリケーションを手動で公開するには、「サーバー」ビューで、以下のいずれかを行います。

  • サーバーを選択し、ツールバーにある「サーバーに公開」アイコンをクリックします。
  • サーバーを右クリックしてから、「公開」を選択します。

サーバーのロケーションおよび公開設定

サーバーのロケーション (リモート・サーバーまたはローカル・サーバー)、およびその公開設定 (「サーバーをサーバー上のリソースで実行する」オプションまたは「サーバーをワークスペース内のリソースで実行する」オプション) によって、ワークベンチが自動公開コマンドを WebSphereApplication Server に発行する時間間隔が経過するまで、待機する必要があるかどうかが決まります。 手動公開要求は、いつでも発行して待機時間をなくすことができます (『サーバーの手動公開』セクションを参照してください)。

以下は、ワークベンチが自動公開コマンドを発行するための公開間隔が経過するまで、必ず待機を要求されるサーバーのリストです。
  • リモート WebSphere Application Server
  • ローカル WebSphere Application Server (「サーバーをサーバー上のリソースで実行する」公開設定を使用している場合)
以下は、 変更されるリソースのタイプおよびサーバーの実行モードによって、 ワークベンチが自動公開コマンドを発行するために公開間隔が経過するのを待つ必要があるかどうかが決まる サーバーのリストです。
  • ローカル WebSphere Application Server で、「サーバーをワークスペース内のリソースで実行する」公開設定を使用する場合

サーバーのモード

場合によっては、サーバーの実行モードに 基づいて、自動公開間隔が経過するまで待機する必要があるかどうかが決まります。サーバーにおけるアプリケーションの実行モードは、以下の 2 つがあります。
サーバーで実行
このコマンドは、アプリケーションをサーバー上で実行するように指定します。 これは、「エンタープライズ・エクスプローラー」ビューで成果物を右クリックし、「実行」 > 「サーバーで実行」を選択することで選択可能です。 「サーバーで実行」ウィザードが開きます。
サーバーでデバッグ
このコマンドは、サーバーでのアプリケーションの実行中に、ブレークポイントでの停止、スレッドの中断、コードのステップスルー、および変数の内容の検査によって、アプリケーションの実行を制御するために指定します。これは、「エンタープライズ・エクスプローラー」ビューで成果物を右クリックし、「デバッグ」 > 「サーバーでデバッグ」を選択することで選択可能です。 「サーバーでデバッグ」ウィザードが開きます。

JSP、HTML、グラフィック、および、非 Java ファイルの変更

このサブトピックは、ローカルの WebSphere Application Server で、「サーバーをワークスペース内のリソースで実行する」公開設定を使用する場合に適用できます。

JSP ファイル、 HTML ファイル、GIF ファイル、JPG ファイル、または類似のリソースを変更し、サーバーの稼働中に そのファイルを保存した場合、Web ブラウザーを最新表示するだけでサーバー は変更を認識します。ただし、アプリケーションに複数のルートが含まれる場合は、サーバーが変更を認識するように公開コマンドを発行する必要があります。 アプリケーションの構成に単一のルートと複数のルートのどちらが含まれるのかを判断するには、プロジェクト構造バリデーターを使用します。詳細については、『ウィザードを使用した Java™ EE プロジェクトの作成および構成』を参照してください。

サーブレットおよび関連クラスの変更

このサブトピックは、ローカルの WebSphere Application Server で、「サーバーをワークスペース内のリソースで実行する」公開設定を使用する場合に適用できます。

サーバーの稼働中にサーブレット を変更してそのファイルを保存した場合、 自動公開間隔が経過するまで待機する必要があるかどうかは、サーバーの実行モードによって決まります。
  • 「サーバーで実行」: 自動公開間隔が経過するまで待機してから Web ブラウザーを最新表示して、サーバーに変更を認識させる必要があります。
  • 「サーバーでデバッグ」: WebSphere Application Server のデバッグ・モードの場合、ホット・メソッド置換が自動的に実行されます。サーブレットに対する変更が動的にローカル・サーバーに再ロードされるため、自動公開間隔が経過するまで待機する必要はありません。ただし、アプリケーションに複数のルートが含まれる場合は、サーバーが変更を認識するように公開コマンドを発行する必要があります。 アプリケーションの構成に単一のルートと複数のルートのどちらが含まれるのかを判断するには、プロジェクト構造バリデーターを使用します。詳細については、『ウィザードを使用した Java EE プロジェクトの作成および構成』を参照してください。

EJB の Bean クラスへの変更

このサブトピックは、ローカルの WebSphere Application Server で、「サーバーをワークスペース内のリソースで実行する」公開設定を使用する場合に適用できます。

サーバーの稼働中に EJB の Bean クラス を変更してそのファイルを保存した場合、自動公開間隔が経過するまで待機する 必要があるかどうかは、サーバーの実行モードによって決まります。
  • 「サーバーで実行」: 自動公開間隔が経過するまで待機してから、サーバーに変更を認識させる必要があります。
  • 「サーバーでデバッグ」: WebSphere Application Server のデバッグ・モードの場合、ホット・メソッド置換が自動的に実行されます。EJB の Bean クラスに対する変更が動的にローカル・サーバーに再ロードされるため、自動公開間隔が経過するまで待機する必要はありません。ただし、アプリケーションに複数のルートが含まれる場合は、サーバーが変更を認識するように公開コマンドを発行する必要があります。 アプリケーションの構成に単一のルートと複数のルートのどちらが含まれるのかを判断するには、プロジェクト構造バリデーターを使用します。詳細については、『ウィザードを使用した Java EE プロジェクトの作成および構成』トピックを参照してください。

EJB のローカルまたはリモート・インターフェースへの変更

このサブトピックは、ローカルの WebSphere Application Server で、「サーバーをワークスペース内のリソースで実行する」公開設定を使用する場合に適用できます。

サーバーの稼働中に EJB の ローカル・インターフェースまたはリモート・インターフェースを変更してそのファイルを保存した場合、 自動公開間隔が経過するまで待機する必要があります。

エンタープライズ・アプリケーション内のリソースの変更

このサブトピックは、ローカルの WebSphere Application Server で、「サーバーをワークスペース内のリソースで実行する」公開設定を使用する場合に適用できます。

エンタープライズ・アプリケーション内のリソースの変更には、デプロイメント記述子ファイル、およびアプリケーション・デプロイメント記述子エディターの「デプロイメント」ページが含まれます。サーバーの稼働中にこれらのリソースの いずれかを変更してそのファイルを保存した場合、自動公開間隔が経過するまで待機する必要があります。

表 1. 「サーバーをワークスペース内のリソースで実行する」公開設定を使用した異なるモードでのサーバーの実行中にリソースが変更された場合の、自動公開間隔が経過する間の待機要求の要約
  自動公開間隔が経過するまで待機する必要があるか
変更されたリソース サーバーで実行 サーバーでデバッグ (ホット・メソッド置換が使用可能な場合)
JSP いいえ。Web ブラウザーを最新表示するだけで、サーバーに変更を認識させることができます。1
HTML いいえ。Web ブラウザーを最新表示するだけで、サーバーに変更を認識させることができます。1
サーブレット はい。その後、Web ブラウザーを最新表示して、サーバーに変更を認識させます。 いいえ。1
EJB Bean クラス はい いいえ。1
EJB ローカルおよびリモート・インターフェース はい
デプロイメント記述子ファイル はい
アプリケーション・デプロイメント記述子エディターの「デプロイメント」ページ はい
注: WebSphere Application Server のデバッグ・モードの場合、ホット・メソッド置換が自動的に実行されます。
1 ただし、アプリケーションに複数のルートが含まれる場合は、サーバーが変更を認識するように公開コマンドを発行する必要があります。 アプリケーションの構成に単一のルートと複数のルートのどちらが含まれるのかを判断するには、プロジェクト構造バリデーターを使用します。詳細については、『ウィザードを使用した Java EE プロジェクトの作成および構成』トピックを参照してください。
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タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: May 29, 2014 10:20

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