OSGi の概要

OSGi は、Java™ ベースのシステムと互換性のある モジュール・システムであり、動的コンポーネント・モデルを実装します。エンタープライズ・システムで OSGi を使用して、ランタイム・インフラストラクチャーの保守容易性を改善することができます。 アプリケーションは、バンドルという形式であり、再始動を必要とせずに、リモートでインストール、始動、停止、更新、およびアンインストールできます。

OSGi フィーチャー
OSGi の利点

OSGi フィーチャー

OSGi ツールには、主に以下のフィーチャーがあります。

OSGi ブループリント・コンポーネント用コンテナー
OSGi アプリケーション・フレームワークには、Java コンポーネントの標準依存関係注入メカニズムを定義する、OSGi バージョン 4.2 ブループリント・コンポーネント・モデルの Apache Software Foundation's Aries オープン実装が含まれています。 この実装は、Spring Framework から派生したもので、OSGi がコンポーネント・インターフェースを OSGi サービス・レジストリーのサービスとして宣言することで登録するように拡張されました。
アセンブル・バンドル用モデル
OSGi ツールには、アプリケーションをデプロイ可能なユニットにアセンブルするためのモデルが含まれています。ユニットは、複数のバンドルで構成することができます。ユニットには、アプリケーションの構成要素バンドルのバージョンや外部ロケーションを記述するメタデータを組み込むことができます。
ランタイム・コンポーネント
OSGi ツールは、OSGi フレームワークで実行される OSGi アプリケーションの開発をサポートし、Web アプリケーション・バンドルやリモート・サービス統合、JPA など、Web アプリケーションや統合シナリオで普及しているエンタープライズ Java テクノロジーを活用します。
拡張機能
OSGi ツールは、OSGi Enterprise Expert Group 仕様を超える拡張機能を含んでおり、OSGi モジュール性と Java エンタープライズ・テクノロジーとの完全な統合を提供します。特に、以下の (ただし以下に限定されない) フィーチャーのサポートを提供します。
  • 動的なライフサイクルを持つバージョン化された複数のバンドルで構成される、分離されたエンタープライズ・アプリケーション。
  • ブループリント・コンポーネント用の宣言トランザクションおよびセキュリティー。
  • ブループリント・コンポーネント用のコンテナー管理 JPA。
  • メッセージ駆動型ブループリント・コンポーネント。
  • モジュール・ブループリント・サービスでのリソース参照の構成。
  • 注釈ベースのブループリント構成。
  • ローカル JNDI および OSGi サービス・レジストリーの間でのルックアップ・メカニズムの統合。
  • SCA コンポーネント・タイプ定義の反映を可能にする完全な宣言アプリケーション・メタデータ。

OSGi の利点

OSGi のモジュール性は、Java EE アプリケーションが直面する問題に対応するための標準的なメカニズムを提供します。 OSGi フレームワークには、以下の利点があります。
  • アプリケーションが、ポータブルで、リエンジニアリングが容易で、要件の変更に適応しやすい。
  • このフレームワークにより、宣言アセンブリーと Spring Framework の簡易化された単体テストが可能になるが、アプリケーションの一部としてデプロイされるサード・パーティーのライブラリーではなく、アプリケーション・サーバー・ランタイムの一部として、標準化された形式で提供される。
  • このフレームワークは Java EE プログラミング・モデルと統合され、 動的ライフサイクルを持つ、バージョン化された OSGi バンドルのセットとして任意に Web アプリケーションをデプロイできる。
  • アプリケーション・バンドルの依存関係およびバージョンの管理がサポートされ、サード・パーティー・ライブラリー統合が簡素化、標準化される。
  • このフレームワークにより、動的なライフサイクルを持つ、バージョン化された複数のバンドルで構成されるエンタープライズ・アプリケーションの分離が可能になる。
  • 複数のアプリケーション間で共有されるバージョン管理された共通のバンドルをホストできる組み込みバンドル・リポジトリーがあり、各アプリケーションが、各共通ライブラリーの独自のコピーをデプロイしなくて済む。
  • OSGi アプリケーションが外部バンドル・リポジトリーにアクセスできる。
  • このフレームワークにより、モジュール・レベルのサービス指向設計が強化される。
  • OSGi アプリケーションを大まかな SCA アセンブリーで構成できる。
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タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: May 29, 2014 10:20

ファイル名: cosgi.html