「ルーター・モジュールの作成」ウィザードにより、エンタープライズ・アプリケーション・アーカイブ (EAR) ファイル内の Web サービスのセットを使用できます。EAR ファイル内の Web サービス対応 EJB JAR ファイルごとに、HTTP ルーターまたは JMS ルーター、あるいはその両方を EAR に追加します。各ルーター・モジュールは、特定のトランスポート用の Web サービス・エンドポイントを提供します。例えば、HTTP ルーター・モジュールを追加すると Web サービスが HTTP トランスポートを介した要求を受信でき、JMS ルーター・モジュールを追加すると Web サービスが JMS キューまたはトピックから
要求を受信できるようになります。ルーター・モジュールの作成ウィザードは、以前はエンドポイント・イネーブラーと呼ばれていました。
始める前に
ルーター・モジュールの作成ウィザードを使用するには、Web サービス対応の EJB プロジェクトが含まれている EAR プロジェクトが必要です。EJB アプリケーション
が WAR モジュール内で WebSphere® Application Server
V8 にデプロイされる場合、ルーター・モジュールを作成する必要はありません。
このタスクについて
「ルーター・モジュールの作成」ウィザード
は、JAX-WS JMS Listener メッセージ駆動型 Bean を作成します。JAX-WS Web サービスが 1 つでもあると、JAX-WS
ルーター・モジュールが生成されます。com.ibm.ws.websvcs.transport.jms.JMSListenerMDB
注: Liberty に
デプロイするときには、ルーター・モジュールは必要ありません。
手順
- 次のいずれかの要素を選択します。
- エンタープライズ・エクスプローラー内または「サービス」ビュー内の「サービス」フォルダーの下の Web サービス・オブジェクト
- EAR プロジェクト内の application.xml ファイルまたは EAR ファイル
- EJB オブジェクト
- webservices.xml ファイル
- ejb-jar.xml ファイル
- 選択した要素を右クリックし、を選択します。
- 使用するトランスポートのタイプ (HTTP、JMS、または
両方) を選択します。 ルーター・モジュール名と必要なその他の情報を入力して
使用するトランスポートのタイプを有効にするか、デフォルトを受け入れます。「OK」をクリックします。
タスクの結果
このウィザードの実行後は、
使用されたトランスポートによって、HTTP ルーターの場合は Web プロジェクト、JMS ルーターの場合は EJB プロジェクトが作成されます。
制約事項: 「ルーター・モジュールの作成」ウィザードで生成された EJB モジュールまたは Web モジュールの内容は変更しないでください。変更を加えると、実行時にエラーが発生します。
次のようなエラー・メッセージが表示されます。Error
- WSWS3142E: Error: Could not find Web services engine.]: javax.servlet.ServletException:
WSWS3142E: Error: Could not find Web services engine.