WebSphere Application Server の作成

プロジェクト・リソースのテストあるいは公開に使用する WebSphere® Application Server ランタイム環境を指定するためのサーバーを作成することができます。ランタイム環境の使用例は、アプリケーションのコンパイル、サーバーへの接続、サーバー上でのアプリケーションの公開です。

このタスクについて

WebSphere Application Server を作成するタスクには、ワークベンチからアプリケーション・サーバーの既存のインストール済み環境およびそのプロファイルへの参照を作成することが含まれます。この参照は、ワークベンチからのサーバー要求を処理するために使用することができます。

前提条件
  • 開発ワークベンチと同じコンピューター、あるいはリモート・コンピューターのどちらかにインストールされた WebSphere Application Server のインストール済み環境
WebSphere Application Server のローカルのインストール済み環境への参照、あるいは WebSphere Application Server のリモート・インストール済み環境への参照を作成する場合は、以下のステップを実行します。

手順

  1. 以下のオプションのいずれかを選択します。
    • 「ウィンドウ」 > 「ビューの表示」 > 「サーバー」を選択します。 「新規」 > 「サーバー」と右クリックします。 メニュー・バーで、「ファイル」 > 「新規」 > 「その他」をクリックします。「サーバー」フォルダーを展開して、「サーバー」を選択し、「次へ」をクリックします。
    • 「新規サーバー」ウィザードが開きます。このウィザードは新規サーバーを定義します。新規サーバーには、以下を行うために使用できる情報が含まれます。
      • ローカルまたはリモートのテストのための特定のランタイム環境をポイントする。
      • アプリケーション・サーバーに公開する。

      詳しくは、サーバーの作成を参照してください。

  2. 以下のいずれかのオプションを選択します。
    • 「サーバー」ビュー (「ウィンドウ」 > 「ビューの表示」 > 「サーバー」) で、右クリックして、「新規」 > 「サーバー」と選択する。
    • メニュー・バーで、「ファイル」 > 「新規」 > 「その他」をクリックします。「サーバー」フォルダーを展開し、「サーバー」を選択し、「次へ」をクリックします。
  3. 「新規サーバー」ウィザードが開きます。このウィザードにより、新規サーバーが定義されます。このサーバーには、ローカルまたはリモートのテスト、あるいはアプリケーション・サーバーへの公開のための、特定のランタイム環境を指示するのに必要な情報が含まれます。
  4. IBM® フォルダー直下の「サーバーのタイプの選択」リストで、以下のサーバーから作成するサーバーを 1 つ選択します。
    • WebSphere Application Server v8.5
    • WebSphere Application Server v8.0
    • WebSphere Application Server v7.0
  5. 「サーバーのホスト名」フィールドに、サーバーが実行中のホスト・マシンの完全修飾ドメイン・ネーム・システム (DNS) 名またはインターネット・プロトコル (IP) アドレスを指定できます。 デフォルトでは、このフィールドには、デフォルトのアドレス localhost が入力されています。 この localhost アドレスは、ローカル・サーバーへの接続に使用されます。リモート・サーバーに接続したい場合は、このフィールドに DNS または IP アドレスを指定してください。
  6. 「サーバー名」フィールドで、「サーバー」ビューでこのサーバー項目を識別するためのラベルを入力します。 デフォルトで、このフィールドには命名規則「server type at host name」に従って入力が完了しています (例: WebSphere Application Server v8.5 at localhost)。
  7. ワークベンチが WebSphere Application Server ランタイム環境を参照している場合は、「サーバー・ランタイム環境」リストを使用してランタイム環境を選択することができます。 ランタイム環境を選択する際は、以下のガイドラインに従ってください。
    • WebSphere Application Server のローカル・インストール済み環境で操作を実行する場合は、ローカル・サーバーにインストール・ディレクトリーを定義するランタイム環境を選択する必要があります。アプリケーションをサーバーに公開する際は、ランタイム環境はローカル・サーバーのディレクトリーにアプリケーションを公開します。
    • WebSphere Application Server のリモート・インストール済み環境で操作を実行する場合は、サーバーのローカル・インストール済み環境を選択します。サーバー上で アプリケーションを公開する際、アプリケーションはサーバーのローカル・インストール済み環境でも スタブ・ディレクトリーでも公開されません。代わりに、 これらのランタイム環境には、リモート・サーバーへの接続と公開のためのライブラリー が含まれます。
    ランタイム環境を追加する場合は、「追加」をクリックします。 ワークベンチに定義されたランタイム環境を変更する場合は、 「ランタイム環境の構成」をクリックします。
  8. 注: ステップ 7 は、サーバー・エディターでのみ使用可能です。
    さらに設定を構成するには、「次へ」をクリックします。
  9. サーバー・ランタイム環境への参照がワークベンチにない場合、 「新規サーバー」ウィザードは、 「WebSphere Application Server ランタイム環境」ページでこの情報を求めるプロンプトを出します。
    1. 「名前」フィールドに、サーバー・ランタイムの環境設定ページ (「ウィンドウ」 > 「設定」 > 「サーバー」 > 「ランタイム環境」) でこのサーバー項目を識別するためのラベルを入力します。
    2. 「インストール・ディレクトリー」フィールドで、WebSphere Application Server がインストールされたパスを入力するか、または参照します。このパスは WebSphere Application Server 構成によって定義された WAS_ROOT パス・マッピングと同じです。 例えば、WebSphere Application Server を C:¥WebSphere¥AppServer ディレクトリーにインストールした場合は、このパスを「インストール・ディレクトリー」フィールドに指定してください。
    3. 「次へ」をクリックして、WebSphere Application Server の設定を構成します。
  10. 「WebSphere Application Server 設定」ページで、以下の設定を 1 つ以上指定します。
    オプション 説明
    プロファイル名 WebSphere Application Server のプロファイルの名前を選択します。プロファイルは、ランタイム環境を定義するファイルのセットです。 プロファイルの作成については、プロファイルの作成を参照してください。

    このオプションは、ローカル・サーバーを実行している場合のみ 使用可能であり、リモート・サーバーを実行している場合には使用できません。

    サーバーの接続タイプと管理ポート 管理ポートはワークベンチとサーバーの間の要求を通信するために使用されます。以下のラジオ・ボタンの 1 つを使用して、ワークベンチをサーバーへ接続する方法を選択します。
    • 「接続設定を自動で判別」オプションは、ローカル・サーバーについてのみ使用可能で、ローカル・サーバーで作業する場合はデフォルトで選択されています。このオプションはポートの値をプロファイルで定義されているサーバーの構成ファイルから直接取り出し、それら使用可能なポートの 1 つへの接続を試みます。
    • 「接続設定を手動で指定」オプションは、接続タイプを 選択するために使用します。このオプションはローカル・サーバーでもリモート・サーバーでも使用可能です。リモート・サーバーの場合は、このオプションを使用するように制限され、選択した各接続タイプに対して正しいポート番号を指定する必要があります。
    以下のポートが、サーバーとの Java™ Management Extensions (JMX) 接続を確立するために使用されます。
    • InterProcess Connector (IPC) ポートは、ワークベンチとローカル・サーバー間の、より安定して堅固な接続 です。IPC ポートのデフォルト設定は 9633 です。
    • リモート・メソッド呼び出し (RMI) ポートは、ORB ブートストラップとしても知られていますが、パフォーマンスおよびサーバーとの通信を改善するために設計されています。RMI ポートのデフォルト設定は 2809 です。
    • SOAP コネクター・ポートは、ファイアウォールと互換です。SOAP ポートのデフォルト設定は 8880 です。
    詳しくは、WebSphere Application Server への接続の設定を参照してください。
    サーバーをワークスペース内のリソースで実行する このチェック・ボックスを使用して、アプリケーションをサーバーに公開せず、 ワークベンチ内から実行できるようにします。結果として、 アプリケーションはサーバーの installedApp フォルダー x:/profiles/profile_name/installedApps に コピーされません (ここで、x は WebSphere Application Server が インストールされたインストール・ディレクトリーです)。このオプションは、ローカル・サーバーを実行している場合のみ 使用可能であり、リモート・サーバーを実行している場合には使用できません。ローカル・サーバーでは、このチェック・ボックスはデフォルトで有効になっています。

    このチェック・ボックスがクリアされている場合、ワークベンチはサーバー上のリソースを使用してサーバーを実行します。 アプリケーションはターゲット・サーバー上で公開されます。エンタープライズ・アプリケーション (EAR) ファイルは installedApps フォルダー (x:/profiles/profile_name/installedApps、ここで x は WebSphere Application Server がインストールされているインストール・ディレクトリー) に展開されることによって自動的にサーバーへ公開されます。

    リモート・サーバー始動の有効化 ワークベンチから WebSphere Application Server を始動します。リモート WebSphere Application Server を始動可能にすることについて詳しくは、リモート WebSphere Application Server の始動を参照してください。
    このサーバー上でセキュリティーを有効にする WebSphere Application Server と共に提供されるセキュリティー・フィーチャーを有効にします。セキュリティーが使用不可になっている場合は、その他のセキュリティー設定はすべて無視されます。このセキュリティー・オプションについて詳しくは、保護された WebSphere Application Server への管理設定の指定を参照してください。
    アプリケーション・サーバー名 アプリケーション・サーバーの論理名を指定します。WebSphere Application Server の場合、論理名は固有であり、ノード内の他のすべてのサーバー・インスタンスと区別されるサーバーに割り当てられます。このサーバー名はアプリケーション・サーバーで既に作成済みである必要があります。デフォルトの設定値は server1 です。
  11. 「テスト接続」リンクをクリックして、ワークベンチとサーバーの間の接続が成功していることを確認します。接続をテストするには、その前にサーバーを 始動する必要があります。
    ヒント: 接続を正常に行うために、以下の前提条件を確認してください。
    • 実際のサーバーが始動済みである。
    • サーバー・ランタイム環境へのプロファイルが「プロファイル名」フィールドの下に正しく指定されている。
    • 接続設定を手動で指定する場合、正しいポート値を指定しなければならない。
  12. リモート・サーバーへの参照を作成していて、「リモート・サーバー始動の 有効化」が選択されている場合、「リモート WebSphere Application Server 設定」ページが開きます。
    • リモート・サーバーが Windows あるいは Linux のどちらにインストールされているかを選択して、サーバー・プロファイルの場所を入力します。
    • ログオン資格情報を使用してリモート・サーバーへアクセスする場合は、ユーザー名およびパスワードを入力します。
    • SSH を使用してリモート・サーバーにアクセスする場合は、秘密鍵ファイルをワークベンチがインストールされているマシンへコピーし、鍵ファイルの場所とユーザー ID を指定します。
    リモート WebSphere Application Server の始動について詳しくは、リモート WebSphere Application Server の始動のトピックを参照してください。
  13. 「次へ」をクリックしてアプリケーションのプロジェクトをサーバーへ追加します。「プロジェクトの追加および削除」ページの、「使用可能なプロジェクト」リストで、テストするプロジェクトを選択して「追加」をクリックします。 構成済みのプロジェクト・リストにプロジェクトが表示されます。
  14. 「次へ」がクリック可能な場合にこれを選択すると、「タスクの選択」ページが開きます。「タスクの選択」ページで、チェック・ボックスを使用してサーバーで実行されるタスク (例えばテーブルおよびデータ・ソースの作成) を選択します。
  15. 「終了」をクリックします。
トピックのタイプを示すアイコン タスクのトピック
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タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: May 29, 2014 10:20

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