WebSphere Application Server Feature Pack for Web 2.0 のインストール

WebSphere® Application Server Feature Pack for Web 2.0 は、既存の SOA および Java™ EE の資産を使用して豊富なインターネット・アプリケーションを配信する、サポートされているオープンな非同期 JavaScript + XML (AJAX) 開発フレームワークを提供します。

始める前に

手順

  1. IBM® Installation Manager を開きます。
  2. 「インストール」をクリックします。 「パッケージのインストール」ページが開きます。
  3. パッケージ・リストで、「IBM WebSphere Application Server」を選択します。
    重要: WebSphere Application Server バージョン 8.0 をインストールする場合、 IBM WebSphere Application Server Feature Pack for Web 2.0 and Mobile もインストールする 必要があります。「IBM WebSphere Application Server Feature Pack for Web 2.0 and Mobile」が選択されていることを確認します。
  4. 「次へ」をクリックします。
  5. ご使用条件を読みます。ご使用条件に同意して、「次へ」をクリックします。
  6. Installation Manager の指示に従って、WebSphere Application Server をインストールします。Installation Manager の 「フィーチャー」セクションで、WebSphere Application Server バージョン 7.0 をインストールし、 Feature Pack for Web 2.0 をインストールする場合は「WebSphere Application Server Feature Packs」を選択し、WebSphere Application Server バージョン 8.0 を インストールする場合は「IBM WebSphere Application Server Feature Pack for Web 2.0 and Mobile」を選択するようにしてください。

タスクの結果

Feature Pack for Web 2.0 について詳しくは、 WebSphere Application Server Feature Pack for Web 2.0 and Mobile を参照してください。

IBM WebSphere Application Server Feature Pack for Web 2.0 について

このタスクについて

IBM WebSphere Application Server Feature Pack for Web 2.0 は、AJAX スタイルのアーキテクチャーを作成する際に使用可能なテクノロジーを備えています。 このフィーチャー・パックは、WebSphere Application Server 8.0、7.0、および WebSphere Community Edition 2.0 で使用可能です。このフィーチャー・パックでは、 開発者とアーキテクトに AJAX の Web アプリケーションとアーキテクチャーを作成するためのリソースを提供します。 このフィーチャー・パックには、クライアント・サイド・ランタイムと サーバー・サイド機能の両方が含まれます。

クライアント・ランタイム

このフィーチャー・パックに含まれるクライアント・ランタイムは、 ブラウザー・クライアントで実行されるテクノロジーで構成されます。これらのテクノロジーには、 オープン・ソース Dojo Toolkit と、追加機能をサポートするための Dojo Toolkit に対する IBM 拡張セットが含まれます。

Dojo Toolkit は、優れたオープン・ソース JavaScript ライブラリーです。 このライブラリーを使用して、ブラウザー内で稼働する豊富で多様なユーザー・インターフェースを作成することができます。このライブラリーは、ブラウザー・サイドのランタイム・プラグインを必要とせず、 主要なすべてのブラウザーでそのまま実行されます。これによってさまざまなブラウザーの実装の違いが排除されるため、 JavaScript 開発者にとって便利です。

IBM のフィーチャー・パックで提供されるオープン・ソース Dojo Toolkit は、以下の 5 つのセクションに分かれています。
Base
Base は、Dojo Toolkit のカーネルで、dojo.js で構成されます。このファイルは、ブラウザーへの ダウンロードに時間がかからないように、コンパクトに最適化されています。この中に含まれるいくつかの項目を挙げてみると、 ブートストラッピング、便利なユーティリティー、イベント通知などがあります。
Core
Core には、さまざまなグラフィカル・ユーザー・インターフェース・ウィジェットと、 サーバーへの XHR リクエストの IO トランスポートが含まれます。
Dijit
Dijit は、Base と Core に基づいて作成され、 豊富な追加ウィジェット・コントロール・セットを提供します。コントロールは、国際化およびアクセシビリティーに対応しています。
Dojox
Dojox には、Dojo Toolkit の試験的な側面があり、 将来 Base または Dijit のモジュールに移行される可能性がある革新的素材が提供されます。Dojox は、ある種のインキュベーターで、新規フィーチャーをプレビューするものです。 Dojox にあるモジュールをいくつか挙げると、チャート作成、オフライン・ストレージ、 グリッドなどがあります。
Util
Util には Dojo テストの一式が含まれ、 これを使用して Dojo Toolkit で提供されるウィジェットをテストできます。
Dojo Toolkit に対する IBM 拡張
豊富なクライアント・サイド・アプリケーションを作成するためのオープン・ソース Dojo Toolkit に加えて、 IBM でも、開発者にとって便利な以下の JavaScript 拡張機能セットを提供します。
  • ATOM フィード・ウィジェット - ATOM 配信フィードをレンダリングおよび使用するために利用できるクライアント・サイド・ウィジェット。
  • IBM ゲージ・ウィジェット - 豊富なグラフを使用して数値データを表示するために 利用できるクライアント・サイド・ウィジェット。
  • IBM SOAP - この拡張を使用して、クライアント・サイドのブラウザー・ウィジェットを既存の SOAP ベース・サービスに接続できます。
  • IBM Open Search ライブラリー - この拡張によって、 Open Search 準拠サービスの呼び出し、および AJAX アプリケーション内のウィジェットへの検索結果のバインドを行うことができます。
サーバー・サイドのライブラリーおよび接続

このフィーチャー・パックには、クライアント開発を支援するためにサーバー上で提供される、 豊富なライブラリーおよび接続フィーチャーのセットも含まれています。フィーチャーには、 以下のようなものがあります。

Ajax Proxy
このフィーチャー・パックには、さまざまなサイトからのコンテンツの集約に使用できる サーブレット・ベースの順方向プロキシーが用意されています。 このプロキシーには、 制御用に、プロキシーがアクセス可能なサイトの定義に使用できるホワイト・リスト構成ファイルが含まれます。さらに、このプロキシーでは、HTTP ヘッダー、Cookie、および MIME タイプをフィルターに掛けて、 ブラウザー・ベース・クライアントがアクセス可能なサイトを一定のレベルで制御できるようにします。
Java コンポーネントの Web リモーティング

Ajax スタイルのアーキテクチャーと Java EE を結合する際の問題は、クライアント・サイド・ランタイムから Java EE 構成へのマッピングです。このフィーチャー・パックには、 JAR ライブラリーとして提供されるリモート・プロシージャー・コール・アダプター (RPCAdapter) が用意されており、 サーバー・サイドの Web アプリケーションに組み込むことができます。RPCAdapter を使用して、 POST や GET などの HTTP 要求を受け入れて、ユーザーが作成したクラスに要求を直接マップすることができます。 RPCAdapter の優れた特徴の 1 つは、EJB セッションおよびコレクション・データを JSON または XML ストリームにシリアライズしてブラウザー・クライアントに戻す能力です。 JSON および XML データには、 ウィジェットによって表示される情報を入れることができます。

Apache Abdera ライブラリー
フィード配信サポートを提供するのは、Apache Abdera というオープン・ソース・プロジェクトです。Abdera は、ATOM Syndication Format と ATOM Publishing Protocol の両方に対応します。 サーバー上で Abdera ライブラリーを使用して、他のソースからの配信フィードの読み取りや、 ユーザーのウィジェット用の独自のフィード・コンテンツの生成を行うことができます。
JSON4J
JSON4J ライブラリーは、 Java 環境内で使用する一連の JSON 処理クラスの実装です。 このライブラリーを使用して、 独自の JSON データ・ストリームを派生させることができます。JSON4J ライブラリーには、以下の機能があります。
  • JSON としてレンダリングするデータを構成し、操作するための単純な Java モデル。
  • XML から JSON への高速変換。JSON4J を使用して、 Web サービスからの XML 応答を JSON 構造に変換し、Ajax アプリケーションで簡単に使用できるようにします。
  • 対応する JSONObject を生成できる、JSON ストリングおよびストリーム・パーサー。 これは、その JSON 構造を Java で表します。
Web メッセージング・サービス

Web メッセージング・サービスは、ブラウザーを WebSphere Application Server サービス統合バスに接続してサーバー・サイドのイベントをブラウザーにプッシュするための、 パブリッシュ/サブスクライブ・パターンを使用します。クライアント/サーバー通信は Bayeux プロトコルを通じて行われます。Web メッセージング・サービス実装は、comet サーバー実装と見なすことができます。 Dojo Toolkit は、クライアント・サイド・サポートを提供します。

現在のところ、Bayeux プロトコルをサポートする JavaScript ライブラリーは Dojo Toolkit のみです。しかし、Bayeux プロトコル・サポートを実装する JavaScript ライブラリーはいずれも Web メッセージング・サービスと通信することができます。 Web メッセージング・サービス・サーバーは、ブラウザー・クライアントをサービス統合バスにブリッジすることで、Web サービスまたはバスに接続されている他の項目が Web ベース・クライアントにイベントをパブリッシュできるようにします。新規または既存のアプリケーションで Web メッセージング・サービスを使用できます。 Web メッセージング・サービスを使用するには、ユーティリティー・ファイル・ライブラリー JAR を アプリケーション Web モジュールに置き、 シンプルな構成ファイルをセットアップして、サーブレット・マッピングを構成します。 Web メッセージング・サービスは、WebSphere Application Server 製品サンプルの Quote Streamer に含まれます。

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タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: May 29, 2014 10:20

ファイル名: tinstallweb20.html