WebSphere Application Server Hypervisor Edition for IBM AIX のパフォーマンスのチューニング

パフォーマンスを最適化するために、オペレーティング・システムおよび WebSphere Application Server パラメーターが IBM® WebSphere® Application Server Hypervisor Edition 仮想イメージに自動的にチューニングされます。

オペレーティング・システムのチューニング

仮想イメージに組み込まれている IBM AIX 6.1 オペレーティング・システムは、パフォーマンスが向上するようにチューニングされています。次のチューニング・パラメーターは自動的にイメージで設定され、virtuser を使用してのみ変更可能です。
  • 環境変数
    • 次の環境変数は、~virtuser/.profile の virtuser に対して設定されています。
      envfile=~virtuser/.profile
      echo "\nexport AIXTHREAD_SCOPE=S" >> $envfile
      echo "\nexport LDR_CNTRL=DATAPSIZE=64K@TEXTPSIZE=64K@STACKPSIZE=64K" >> $envfile 
  • ユーザー・リソース制限
    • 次のユーザー・リソース制限は、/etc/security/limits の virtuser に対して設定されています。
      chuser nofiles=-1 data=-1 stack=-1 rss=-1 cpu=-1 virtuser
    • nofiles ソフトのファイル記述子の制限 推奨値: -1 (無制限)
    • data ブロックでのソフトのデータ・セグメント・サイズ 推奨値: -1 (無制限)
    • stack ブロックでのソフトのスタック・セグメント・サイズ 推奨値: -1 (無制限)
    • rss ブロックでのソフトの実際のメモリー使用率 推奨値: -1 (無制限)
    • cpu ソフトのプロセス当たりの CPU 時間制限 (秒) 推奨値: -1 (無制限)
  • ネットワーク・チューニング・パラメーター
    • ネットワーク・チューニング・パラメーターは、次のように設定されています。
      no -p -o tcp_timewait=1
      no -p -o tcp_keepidle=600
      no -p -o tcp_keepintvl=10
      no -p -o tcp_keepinit=40
      no -p -o sack=1
      no -p -o rfc1323=1
      no -p -o sb_max=1114112
      no -p -o tcp_mssdflt=1448

WebSphere Application Server のチューニング

WebSphere Hypervisor Edition は、仮想イメージに割り振られた仮想リソースに基づいて、アプリケーション・サーバーおよびデプロイメント・マネージャーをチューニングします。自動チューニングでは、仮想システムのパフォーマンスの最適化が試みられますが、アプリケーションの特定ニーズに対応できるよう変更することもできます。Java ヒープ・サイズは割り振られた仮想メモリーのサイズに基づいて設定され、WebSphere Application Server の Web コンテナー・スレッドのサイズは仮想 CPU の数に基づいて設定されます。

pSeries 上の WebSphere Application Server 向けの -X パラメーター
  • -Xcodecache20m
    • デフォルト値は 8 MB です。
    • コンパイル済みの Java メソッドのネイティブ・コードを格納するために割り振られたメモリー・ブロックのユニット・サイズを設定します。実行中のアプリケーションに適切なサイズを選択できます。デフォルトで、このパラメーターは、システムの CPU アーキテクチャーまたは機能に合わせて内部的に選択されます。
  • -Xlp64k
    • デフォルト値は 4 KB です。
    • この設定を IBM Java 仮想マシンで使用して、64 KB のページ・サイズ (中容量のページ) を使用 してヒープを割り振ることができます。アプリケーションが必要とするメモリーにこの仮想メモリー・ページ・サイズを使用すると、ラージ・ページ・サイズに関連したハードウェアが効率化されるため、アプリケーションのパフォーマンスおよびスループットを改善できます。 AIX には、汎用の 64 KB ページに関する豊富なサポート機能があります。 この設定の変更は、オペレーティング・システムの構成を変更することなく行えます。
概念トピック    

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最終更新: June 09, 2013 01:45 PM EDT
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=v850hyperv&product=was-nd-mp&topic=cins_virt_os_aix
ファイル名: cins_virt_os_aix.html