WebSphere® Application Server の Web Services ビジネス・アクティビティー (WS-BA) テクノロジーは、WS-BA 仕様に準拠する Web サービスの実装をサポートします。
サンプルのセットアップおよび構成に必要な時間
1
時間
使用の前提条件
- 単一のスタンドアロン・アプリケーション・サーバーを含むプロファイルを持つ WebSphere Application Server バージョン 8.0 またはバージョン 8.5。
- このトピックの手順では、Windows プラットフォームの場合についてのみ説明されています。
このサンプルを UNIX プラットフォームで実行する場合は、
このタスクを実行する際に以下の処置を行ってください。
- Windows バッチ・ファイル (.bat) のファイル拡張子
を UNIX シェル・スクリプト (.sh) のファイル拡張子に置き換えます。
- Windows のパス名を
適切な UNIX の完全修飾パス名に置き換えます。例えば、
Windows で使用されている ¥ を
UNIX で使用する / に置き換えます。
重要: このサンプルは、WebSphere Application Server バージョン 8.0 または 8.5 を使用してテストされています。
サンプルのダウンロード
サンプルを使用するには、
以下のようにして製品ダウンロード・サイトから Web Services ビジネス・アクティビティー・サンプル・ファイルをダウンロードします。
- FTP または HTTP のいずれかの方法を選択して、WSBASample.zip ファイルを
ご使用のワークステーションのディレクトリーにダウンロードします。ワークステーション上に /samples/WSBASample ディレクトリー・パスを
作成し、そのディレクトリー・パスに Web Services ビジネス・アクティビティー・サンプル・ファイルをダウンロード
することができます。
- 表示されたダイアログから、圧縮ファイルを保存するターゲット・ディレクトリーを指定し、「OK」をクリックします。
- WSBASample.zip ファイルには、以下のディレクトリー構造で
サンプル・ファイルが入っています。
/WSBASample
/docs
/images
/installableApps
/scripts
/src
/style
readme.html
重要: readme.html ファイルには、
サンプルのインストールおよび実行に関する情報が含まれています。
サンプルの説明
このサンプルには、基本レベルのシナリオと
中級レベルのシナリオがそれぞれ 1 つずつ含まれています。
- 基本レベルのシナリオ
基本レベルのシナリオは、WS-BA 補正処理を使用して、
ビジネス例外エラーにより E メールの送達が失敗した場合に E メール通知を生成する方法を
示しています。構成をテストするために例外エラーを発生させることもできます。
- 中級レベルのシナリオ
中級レベルのシナリオは、プロセスが 2 つのトランザクションを実行する場合
に WS-BA 補正処理を使用する方法を示しています。
最初のトランザクションは、
フライトの予約です。このトランザクションには、次の 2 つのサービス・プロバイダーがあります。
- Flight Provider A
- Flight Provider B
Flight Provider A からエラーが返されると、WS-BA 補正処理は Flight Provider B を
使用して予約処理を実行しようとします。両方の Flight Provider からエラーが返された場合は、
取り消しの E メールが生成されます。
2 番目のトランザクションは、
ホテルの予約です。このトランザクションには、次の 2 つのサービス・プロバイダーがあります。
- Hotel Provider A
- Hotel Provider B
Hotel Provider A からエラーが返されると、WS-BA 補正処理は Hotel Provider B を
使用して予約処理を実行しようとします。両方の Hotel Provider からエラーが返された場合は、
取り消しの E メールが生成されます。
両方の予約トランザクションが完了しても、
旅行代理店が予約を確定しない場合があります。
この場合、トランザクションはロールバックされ、
各予約について取り消しの E メールが生成されます。
テスト用に、以下の 4 つの構成済みセットアップと 1 つのカスタム・セットアップがあります。
- Perconfigured setup A
- このセットアップでは、Flight Provider A が予約要求を処理できません。
アプリケーションは、代わりに Flight Provider B を使用してフライト予約を
行います。次に、アプリケーションは Hotel Provider A を使用してホテルを
正常に予約します。このテストでは、WS-BA サポートがトランザクション処理中に
発生する軽度の問題にどのように対処するかを示します。
最初のサービス・プロバイダーが失敗した場合に代わりのサービス・プロバイダーを
見つけることによって問題に対処します。
- Preconfigured setup B
- このセットアップでは、Flight Provider A で例外エラーが発生し、
アプリケーションは Flight Provider B を使用してフライトを予約します。
Hotel Provider A でも例外エラーが発生し、アプリケーション
は Hotel Provider B を使用してホテルを予約します。このテストでは、
WS-BA サポートがビジネス・アクティビティー中に発生する軽度の問題に
どのように対処するかを示します。
一方のトランザクション (フライト予約) が既に完了している場合に、
ホテル予約の代替プロバイダーを見つけることによって問題に対処します。
- Preconfigured setup C
- このセットアップでは、両方のフライト・プロバイダーと両方のホテル・プロバイダー
がエラーを返し、どのトランザクションも完了しません。アプリケーションは、
フライトもホテルも予約できなかったことを記述した 2 通の取り消し E メールを生成します。
このセットアップでは、WS-BA の補正処理面を示します。トランザクションが失敗した場合、
アプリケーションは、取り消し E メールを生成することにより補正します。
これにより、該当者にエラーを通知することができます。
- Preconfigured setup D
- このセットアップでは、アプリケーションは Flight Provider A を使用した
フライト予約と、Hotel Provider A を使用したホテルのルーム予約を正常に
行います。しかし、旅行代理店が予約を確定しないことにしたため、
トランザクションはロールバックされます。WS_BA 補正サービスは、フライトとホテルの
予約を取り消し、2 通の取り消し E メールを生成します。このセットアップでは、
外部ソースからの入力後に 2 つのトランザクションで行われた作業をロールバック
するために WS-BA 補正処理を使用する方法を示します。
- Custom configuration
- Custom configuration では、ユーザーがシステムの部分を選択することができ、
必要に応じてエラーを生成することができます。ユーザーは、旅行代理店が
予約を確定するかどうかを選択することもできます。構成をテストして、
発生したエラーを WS-BA がどのように補正するかを確認することができます。