WebSphere Application Server for z/OS の IBM HTTP Server のインストール

WebSphere® Application Server for z/OS® バージョン 8.5 の IBM® HTTP Server のコードは、IBM Installation Manager を使用してインストールされています。

始める前に

ご使用の z/OS システムに Installation Manager を作成します。Installation Manager 用のバイナリー・ディレクトリーのロケーションを把握すること、および Installation Manager を呼び出すことができるユーザー ID を入手することが必要です。

WebSphere Application Server for z/OS バージョン 8.5 のリポジトリーを取得します。リポジトリーは、読み取り専用でマウントできます。

手順

  1. WebSphere Application Server for z/OS バージョン 8.5 の IBM HTTP Server のコピー用のインストール・ロケーションを選択します。

    この IBM HTTP Server のコピーは、インストール、アンインストール、または変更のために Installation Manager がアクセスする度にこのロケーションにマウントされる必要があります。このロケーションは、製品が稼働時にマウントされるロケーションと同じである必要はありません。

    Installation Manager では、すべてのインストール済み製品または製品グループには独自のインストール・ロケーションが必要です。WebSphere Application Server for z/OS の IBM HTTP Server を他の製品が使用しているロケーションにインストールしないでください。

  2. このロケーションに、空のファイル・システムの読み取り/書き込みをマウントします。
    最低でも 1,000 トラック (3390) または 50 メガバイトが必要となります。ファイル・システムの所有権を Installation Manager のユーザー ID の所有権に設定します。次に、アクセス権を設定し、グループ・モードの Installation Manager でアクセスする場合のグループ書き込みを許可します。以下に例を示します。
    chown IMADMIN:IMGROUP /usr/lpp/IHSA/V8R5
    
    chmod 775 /usr/lpp/IHSA/V8R5
    Installation Manager バイナリー・ロケーションの eclipse/tools サブディレクトリーの zCreateFileSystem.sh スクリプトを使用して、ファイル・システムを作成できます。以下に例を示します。
    cd /InstallationManager/bin/eclipse/tools
    
    zCreateFileSystem.sh -name WAS.V85.SHAPHFS -type ZFS 
      -megabytes 50 10 -volume PRV005
      -mountpoint /usr/lpp/IHSA/V8R5
      -owner IMADMIN -group IMGROUP

    SMP/E で初期製品リポジトリーをインストールした場合は、SBBOJCL データ・セットのサンプル・ジョブ BBO4CFS を使用して、このファイル・システムを割り振りおよびマウントできます。

  3. Installation Manager のユーザー ID で UNIX システム・サービスのシェルにログインし、Installation Manager のバイナリー・ロケーションの eclipse/tools サブディレクトリーに移動します。
    以下に例を示します。
    cd /InstallationManager/bin/eclipse/tools
  4. Web ベースのサービス・リポジトリーを使用する予定の場合は、imutilsc コマンドを実行して、このリポジトリーにアクセスするための z/OS 上の鍵リング・ファイルを作成します。
    installation_manager_binaries_directory/eclipse/tools/imutilsc saveCredential 
      -keyring keyring_file
      -userName user_ID -userPassword user_password
      -url http://www.ibm.com/software/repositorymanager/com.ibm.websphere.IHS.zOS.v85/repository.xml 
    ここで、keyring_file は作成する鍵リングのパスおよびファイル名で、user_ID および user_password は、保護された IBM ソフトウェア Web サイトにアクセスするために使用する汎用 IBM ユーザー ID およびパスワードです。
    以下に例を示します。
    /InstallationManager/eclipse/tools/imutilsc saveCredential 
      -keyring /u/jane/IBM.software.keyring
      -userName jsmith01 -userPassword 732Ukelele
      -url http://www.ibm.com/software/repositorymanager/com.ibm.websphere.IHS.zOS.v85/repository.xml 

    鍵リング・ファイルが Installation Manager のユーザー ID で読み取れることを確認してください。

  5. リポジトリーが使用可能であることを確認します。
    確認するには、次の Installation Manager コマンド行コマンドを実行します。
    imcl listAvailablePackages -repositories list_of_repository_locations

    IBM HTTP Server for WebSphere Application Server for z/OS バージョン 8.5 オファリングの 1 つ以上のレベルを参照する必要があります (com.ibm.websphere.IHS.zOS.v85)。

    list_of_repository_locations には、初期製品リポジトリーへのパス、およびすべての追加サービス・リポジトリーへのパスが含まれている必要があります。list_of_repository_locations の URL はコンマで区切ります。

    Web ベースのサービス・リポジトリーを使用するには、-useServiceRepository パラメーターを追加し、-keyring パラメーターを使用して、IBM ソフトウェアの ID およびパスワードが入った鍵リング・ファイルを指定します。以下に例を示します。
    imcl listAvailablePackages
      -repositories /usr/lpp/InstallationManagerRepository/HBBO850
      -useServiceRepository
      -keyring /u/jane/IBM.software.keyring
  6. 製品ライセンスをお読みください。製品リポジトリーの lafiles サブディレクトリーに記載されています。
  7. Installation Manager コマンド行ツールを実行し、WebSphere Application Server for z/OS の IBM HTTP Server をインストールします。
    imcl install com.ibm.websphere.IHS.zOS.v85
      -installationDirectory installation_location
      -repositories list_of_repository_locations
      -sharedResourcesDirectory shared_data_location 
      -acceptLicense    [-useServiceRepository -keyring keyring_file]
      [-installFixes <all | recommended | none>]

    -sharedResourcesDirectory パラメーターは、インストール処理中に Installation Manager がリポジトリーからの成果物を格納するディレクトリーを指します。この値は、製品が最初に特定の Installation Manager を使用してインストールされた時点で設定されます。このディレクトリーは、最低でも 30,000 トラック分の空き領域が必要です。共有リソース・ディレクトリー設定後は、このパラメーターは省略できます。

    -acceptLicense を指定すると、製品リポジトリー内にある製品ライセンスの条件を承認します。

    インストールする製品バージョンを指定しなかった場合は、Installation Manager は、最新バージョンの製品と、リポジトリー・ロケーションにあるすべてのフィックスをインストールします。-installFixes none を指定してフィックスがインストールされないようにしたり、-installFixes recommended を指定して推奨フィックスのみをインストールしたりすることができます。

    インストールする製品バージョンを指定した場合は、-installFixes recommended または -installFixes all を指定した場合にのみ、リポジトリー・ロケーションにあるフィックスはインストールされます。

    SMP/E で初期製品リポジトリーをインストールした場合は、SBBOJCL データ・セットのサンプル・ジョブ BBO4INST を使用して製品のインストールを実行できます。

  8. Installation Manager がエラー・メッセージなしで完了した時点で、インストールは完了です。

    インストールのログは、Installation Manager ランタイム・データ・ロケーションのログ・サブディレクトリーにあります。

  9. インストールが完了すると、ファイル・システムがアンマウントされ、WebSphere Application Server ノードおよびサーバーで使用するために読み取り専用として再マウントされます。
タスク・トピック    

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最終更新: October 08, 2014 06:19 PM EDT
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ファイル名: tihs_installation_zos_installing.html