[z/OS]

IBM HTTP Server V5.3 for z/OS: 第 5 部: 拡張構成

IBM® HTTP Server V5.3 for z/OS® の各種機能は、IBM HTTP Server で使用可能ですが、実装は異なります。2 つの Web サーバーの拡張構成における主な違いについて説明します。

部および章は、IBM HTTP Server V5.3 for z/OS の資料「 z/OS HTTP Server 計画、インストールと使用の手引き」(資料番号 SC88-9004-04) の部および章に対応しています。

以下のトピックは、第 10 章に該当します。
以下のトピックは、第 11 章に該当します。
以下のトピックは、第 12 章に該当します。
以下のトピックは、第 13 章に該当します。
以下のトピックは、第 14 章に該当します。
以下のトピックは、第 15 章に該当します。
以下のトピックは、第 16 章に該当します。
以下のトピックは、第 17 章に該当します。

キャッシング

Fast Response Cache Accelerator は、IBM HTTP Server ではサポートされますが、z/OS オペレーティング・システムではサポートされません。キャッシングには、以下の代替機能を使用してください。
  • ブラウザー・キャッシュ・ヘッダーを設定するには、mod_expires モジュールを使用します。詳しくは、Apache HTTP Server の資料で mod_expires モジュールのトピックを参照してください。
  • ローカル・ファイルをキャッシュに入れるには、mod_cache モジュールと CacheEnable ディレクティブを使用します。詳しくは、Apache HTTP Server の資料で mod_cache モジュールのトピックを参照してください。
トラブルの回避 トラブルの回避: 静的コンテンツには、メモリー内キャッシュおよびディスク・キャッシュを使用しないでください。gotcha
ベスト・プラクティス ベスト・プラクティス: 生成されたコンテンツ、プロキシーされたコンテンツ、または動的コンテンツに対してキャッシュを使用してください。bprac

ログ・タイプ

IBM HTTP Server には、主に 3 タイプのログがあります。

エラー・ログ
固定フォーマットです。ErrorLog ディレクティブを使用して構成します。
アクセス・ログ
カスタム・フォーマットです。IBM HTTP Server は、このログを要求単位で更新します。LogFormat ディレクティブと CustomLog ディレクティブを使用して構成します。カスタム・ログ・フォーマットについて詳しくは、Apache HTTP Server の資料を参照してください。
モジュール固有の診断ログ
特定のモジュールに関するログが含まれます。例として、mod_rewrite モジュール用の再書き込みログ・ファイル、mod_cgi モジュール用のスクリプト・エラー・ログ・ファイルなどがあります。詳しくは、Apache HTTP Server の資料でログ・ファイルのトピックを参照してください。
詳しくは、Apache HTTP Server の資料でログ・ファイルのトピックを参照してください。

ログの保守

ログの循環または保守のために、アクセス・ログとエラー・ログを外部プログラムにパイピングすることができます。IBM HTTP Server には、時間ベースまたはサイズ・ベースのシンプルな循環を行うパイプ・ロガーが組み込まれています。IBM HTTP Server は、循環されるログ・ファイルの管理は行いません。これらのログの管理は、サーバーの外部で、またはカスタム・パイプ・ロガーを使用して、ユーザーが行わなければなりません。詳しくは、Apache HTTP Server 資料で Rotatelogs プログラムに関するトピックを参照してください。

アクセス・ログのフィルター

IBM HTTP Server は、フィルターの代わりに、アクセス・ログの条件付きロギングを使用します。Apache HTTP Server の資料で、ログ・ファイルのトピックにある条件付きロギングの説明を参照してください。

ログのレポート

IBM HTTP Server は、デフォルトで Apache HTTP Server 標準形式のログを生成します。さまざまなツールでこれらのログを使用して、レポートを生成できます。

システム管理機能のレコード・タイプ

システム管理機能 (SMF) の 2 つの異なるレコード・タイプを使用して、IBM HTTP Server のデータを SMF に記録できます。
  • mod_mpmstats モジュールを使用し、SMFReportInterval ディレクティブをゼロでない値に設定して、集約サーバー統計を定期的に記録します。
  • mod_smf モジュールを使用し、SMFRecord ディレクティブを on に設定して、アクセス・ログをデータのように記録します。SMFRecord ディレクティブは、httpd.conf ファイル内で Location ディレクティブまたは Directory ディレクティブの任意のスコープ内に設定できます。
詳しくは、SMF レコード用にサーバーを構成する方法に関するトピックを参照してください。そのトピックに、レコード・フォーマットの情報も含まれています。

HTCounter およびその他の CGI プログラム

IBM HTTP Server には、HTCounter プログラムもそれ以外の CGI プログラムも組み込まれていません。

サーバー・サイド・インクルード

IBM HTTP Server ではサーバー・サイド・インクルードを使用できます。サーバー・サイド・インクルードを実装するには mod_include モジュールを使用します。

サーバー・サイドのイメージ・マップ

IBM HTTP Server ではサーバー・サイドのイメージ・マップを使用できます。ただし、このテクノロジーは推奨されません。サーバー・サイドのイメージ・マップを実装するには mod_imagemap モジュールを使用します。

操作モード

IBM HTTP Server には、マルチスレッドのマルチプロセス・サーバーという操作モードがあります。IBM HTTP Server では、ワークロード管理 (WLM) を使用する代わりに、スレッド使用状況に応じて親プロセスがサーバーを動的に開始します。

サーバー・アクティビティーのモニター

Web アクセス可能なモニター・インターフェースを実装するか、またはサーバー統計をエラー・ログに 定期的に収集することができます。

Web アクセス可能なモニター・インターフェースを実装するには、mod_status モジュールを使用します。

サーバー統計を定期的に収集するには、mod_mpmstats モジュールを使用します。 このモジュールは、メッセージをエラー・ログ内に生成します。メッセージに統計が含まれています。

Simple Network Management Protocol (SNMP)

IBM HTTP Server には、SNMP サブエージェントが組み込まれておらず、SNMP データを提供することもありません。

システム管理機能に対する z/OS オペレーター・コンソール modify コマンド

z/OS オペレーター・コンソールの modify コマンドを使用してシステム管理機能 (SMF) を管理することはできません。代わりに、IBM HTTP Server ディレクティブを使用します。SMFReportInterval ディレクティブは、集約サーバー統計を SMF に記録する間隔を制御します。SMFRecord ディレクティブは、どの URL パターンでアクセス・ログのような詳細を SMF に記録するかを制御します。

SMF を管理する独自の SMF カスタム・モジュールを作成できます。サンプル SMF カスタム・モジュールをガイドとして使用してください。

SMF レコード・フォーマット

タイプ 103 サブタイプ 13 のレコードを記録するには mod_mpmstats モジュールを使用します。SMF レコード用にサーバーを構成する方法に関するトピックを参照してください。

タイプ 103 サブタイプ 14 のレコードを記録するには mod_smf モジュールを使用します。mod_smf モジュールに関するトピックを参照してください。

Platform for Internet Content Selection (PICS) による Web サイトのレーティング

Platform for Internet Content Selection (PICS) は、IBM HTTP Server ではサポートされません。

Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) 情報検索

LDAP 認証および許可を実行するには、mod_ldap モジュールと mod_authnz_ldap モジュールを使用します。

サーバーをプロキシーとして使用

IBM HTTP Server をフォワード・プロキシーまたはリバース・プロキシーとして使用できます。プロキシーを実装するには、mod_proxy モジュールを使用します。

IBM HTTP Server をフォワード・プロキシーとして構成するには、通常、<Proxy> コンテナーと ProxyRequests ディレクティブを使用します。フォワード・プロキシーとしての IBM HTTP Server は、SSL クライアントの Secure Sockets Layer (SSL) トンネリングをサポートします。SSL トンネリングを行うには、mod_proxy_connect モジュールを使用します。

IBM HTTP Server は、HTTPS、HTTP、および FTP オリジン・サーバーに対してリバース・プロキシーとして設定できます。 ただし、FTP オリジン・サーバーに対するリバース・プロキシー・サポートは推奨されません。IBM HTTP Server をリバース・プロキシーとして構成するには、ProxyPass で始まるディレクティブを使用します。 さらに、IBM HTTP Server を HTTPS オリジン・サーバーに対するリバース・プロキシーとして使用する場合は、SSLProxyEngine ディレクティブを on に設定してください。

プロキシー機能は、デフォルトではオフになっています。

IBM HTTP Server を Web サーバーとして使用すると、Apache HTTP Server キャッシュ機能と Fast Response Cache Accelerator 機能がサポートされます。 しかし、IBM HTTP Server をプロキシーとして使用すると、Apache HTTP Server キャッシュ機能はサポートされますが、Fast Response Cache Accelerator 機能はサポートされません。

サーバーの複数 IP アドレスまたは仮想ホスト

Apache Virtual Host に関する資料で、IP ベースおよび名前ベースの仮想ホストの包括的な資料が提供されています。

参照トピック    

インフォメーション・センターに関するご使用条件 | フィードバック

最終更新: October 08, 2014 06:19 PM EDT
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=phil&product=ihs-dist&topic=rihs_dgwadvconfig
ファイル名: rihs_dgwadvconfig.html