Content Based Routing の構成の方法

Content Based Routing (CBR) の構成 方法について説明します。インフォメーション・センターでは、コマンド行の使用を想定しています。

Content Based Routing コンポーネントの構成には、以下のように 4 つの基本的な方法があります。
制約事項: CBR を使用するには、Caching Proxy がインストールされていなければなりません。Caching Proxy は、インストール後にデフォルトによって自動的に開始するサービスです。 CBR サーバー機能 (cbrserver) を開始する前に Caching Proxy を 停止し、Caching Proxy サービスを自動ではなく手動で開始するように 変更してください。

コマンド行

コマンド行は、Content Based Routing を構成する最も直接的な方法です。コマンド・パラメーター値は、英字で入力する必要があります。 唯一の例外は、ホスト名 (例えば、クラスターおよびサーバー・コマンドで使用される) およびファイル名です。

次のようにして、CBR をコマンド行から開始します。
  1. 次のように cbrserver を開始します。
    • [AIX][HP-UX][Linux][Solaris] <install_root>/cbr/servers/bin ディレクトリー に移動し、コマンド・プロンプトから以下のコマンドを実行します。
      cbserver
      このサービスを 停止するには、以下のコマンドを入力します。
      cbserver stop
    • [Windows] 「スタート」>「コントロール パネル」>「管理ツール」>「サービス」をクリックします。「IBM Content Based Routing」を右クリックして、「開始」を選択します。サービスを停止するには、同様のステップに従って、「停止」を選択します。
  2. 構成をセットアップするために、必要な CBR 制御コマンドを実行します。コマンドは cbrcontrol です。コマンドに ついて詳しくは、『コマンド』トピックを参照してください。
  3. コマンド・プロンプトで ibmproxy コマンドを入力することによって、 Caching Proxy を開始します。Caching Proxy を開始する前に executor を開始する必要があります。

    [Windows] Windows プラットフォームでは、「スタート」 >「設定」 (Windows 2000 の場合) > 「コントロール パネル」>「管理ツール」>「サービス」をクリックします。

パラメーターの固有文字を入力することで、cbcontrol コマンド・パラメーターの最小化バージョンを使用できます。例えば、 file save コマンドに関するヘルプを表示する際、
cbcontrol help file
の代わり に
cbcontrol he f
と入力できます。

コマンド行インターフェースを始動するには、cbcontrol を実行して、cbcontrol コマンド・プロンプトを表示します。コマンド行インターフェースを終了するには、exit または quit コマンドを実行します。

[Windows] ヒント: Windows プラットフォーム では、dsserver Dispatcher コンポーネントは自動的に開始します。 CBR だけを使用中で、Dispatcher コンポーネントを使用中ではない場合は、次のように自動的な開始から dsserver を停止できます。
  1. 「サービス」ウィンドウで、IBM Dispatcher を右マウス・ボタンでクリックします。
  2. プロパティ」を選択します。
  3. 始動タイプ」フィールドで、「手作業」を 選択します。
  4. 「了解」をクリックし、「サービス」ウィンドウをクローズします。
ヒント: cbrcontrol>> プロンプトからではなく、オペレーティング・システムの コマンド・プロンプトから Content Based Routing (CBR) を構成する場合、 以下の文字を使用するときには注意してください。
  • ( ) 右および左括弧
  • & アンパーサンド
  • | 縦線
  • ! 感嘆符
  • * アスタリスク
オペレーティング・システムのシェルは、これらの文字を特殊文字として解釈し、cbrcontrol が評価する前に代替テキストに変換することがあります。
これらの特殊文字は cbrcontrol rule add コマンドではオプションの文字であり、コンテンツ・ルールのパターンを 指定するために使用されます。例えば、以下のコマンドが有効であるのは、cbrcontrol>> プロンプトを使用するときだけです。
rule add  10.1.203.4@80@cbr_prod_rule_ek type  content pattern uri=/nipoek/*
これと 同じコマンドがオペレーティング・システムのプロンプトで機能するためには、 次のように、パターンを二重引用符 (″ ″) で囲む 必要があります。
cbrcontrol rule add  10.1.203.4@80@cbr_prod_rule_ek type  content pattern  "uri=/nipoek/*"
引用符を使用しないと、ルールを CBR に保存するときにパターンの一部が切り捨てされる場合があります。cbrcontrol>> コマンド・プロンプトを使用するときには引用符はサポートされません。

スクリプト

<install_root>/cbr/servers/bin ディレクトリー に移動し、Content Based Routing を構成するための一連のコマンドを構成スクリプト・ファイルに入れ、 それらのコマンドをまとめて実行することができます。スクリプト・ファイル (例えば myscript) の内容を迅速に実行するには、次のコマンドのいずれかを使用します。
  • 現在の構成を更新するには、スクリプト・ファイルから次の実行可能コマンドを 実行します。
    cbcontrol file appendload myscript
  • 現在の構成を完全に置き換えるには、スクリプト・ファイルから次の実行可能コマンドを実行します。
    cbcontrol file newload myscript
以下のコマンドを実行することによって、現在の構成をスクリプト・ファイル (例えば savescript) に保存します。
cbcontrol file save savescript

このコマンドは、構成スクリプト・ファイルを install_root/servers/configurations/cbr ディレクトリーに保存します。

GUI

GUI を開始するには、以下のステップに従ってください。
  1. 次のようにして cbserver を確実に実行してください。
    • [AIX][HP-UX][Linux][Solaris] <install_root>/cbr/servers/bin ディレクトリー から以下のコマンドを発行することによって、root ユーザーとして以下を実行します。
      cbserver
    • [Windows] cbserver は、自動的に開始されるサービスとして実行されます。
  2. GUI を始動します。
    • [AIX][HP-UX][Linux][Solaris] 次のコマンドを実行します。
      lbadmin
    • [Windows] 「スタート」>「プログラム」>「IBM WebSphere」>「Edge Components」>「IBM Load Balancer」>「Load Balancer」とクリックします。
  3. 次のようにして Caching Proxy を開始します。
    • [AIX][HP-UX][Linux][Solaris] ibmproxy
    • [Windows] 「スタート」>「設定」(Windows 2000 の場合) >「コントロール パネル」>「管理ツール」>「サービス」を クリックして、「サービス」パネルに進みます。

GUI から CBRD コンポーネントを構成するには、ツリー構造で Content Based Routing を最初に 選択しなければなりません。「ホスト」に接続すれば、 executor および manager を開始できるようになります。 また、ポートとサーバーを含むクラスターを作成したり、manager の advisor を開始したりすることもできます。

GUI を使用して、cbrcontrol コマンドで 行う任意の処理を実行することができます。例えば、コマンド行を使用してクラスターを定義するには、cbcontrol cluster add cluster コマンドを入力します。 クラスターを GUI から定義するには、「Executor」を右クリックしてから、 メニューの「クラスターの追加」を左クリックします。ウィンドウでクラスター・アドレスを入力して、「OK」をクリックします。

「ホスト」メニューに示される「新しい構成をロード」オプション (現行の構成を完全に置き換える場合) および「現行構成に追加」オプション (現行 の構成を更新する場合) を使用することによって、既存の CBR 構成ファイルをロードすることができます。「構成ファイルの別名保存」オプションを使用して、CBR 構成を 定期的にファイルに保存するようにしてください。このオプションも「ホスト」メニューにあります。 GUI の最上部にある「ファイル」メニューを使用すると、 現行のホスト接続をファイルに保存したり、すべての Load Balancer コンポーネントにわたって、 既存のファイル内にある接続を復元したりできます。

Load Balancer ウィンドウの右上隅にある疑問符のアイコンをクリックすると、「ヘルプ」にアクセスすることができます。
  • 「ヘルプ: フィールド・レベル」は、各フィールドのデフォルト値について説明します。
  • 「ヘルプ: 操作方法」では、その画面から実行できるタスクがリストされています。
  • 「InfoCenter」は、製品情報へ集中的にアクセスできます。
次のようにして GUI からコマンドを実行します。
  1. GUI ツリーで「ホスト」ノードを強調表示し、 「ホスト」メニューから「コマンドの送信...」を選択します。
  2. コマンド入力フィールドに、実行するコマンドを入力します。 例えば次のように入力します。
    executor report
    現行セッションでのコマンド実行の結果およびヒストリーが、ウィンドウに表示されます。

構成ウィザード

構成ウィザードを使用する場合は、以下のステップに従ってください。
  1. <install_root>/cbr/servers/bin ディレクトリー に移動し、root ユーザーまたは管理者としてコマンド・プロンプトで cbserver を実行します。
  2. cbwizard コマンドを実行して Content Based Routing のウィザード機能を開始するか、 または、GUI で示されるように「CBR コンポーネント」メニューから構成ウィザード を選択します。
  3. 次のようにして、HTTP または HTTPS (SSL) トラフィックのロード・バランスを取るため、Caching Proxy を 開始します。
    • [AIX][HP-UX][Linux][Solaris] ibmproxy
    • [Windows] 「スタート」>「設定」(Windows 2000 の場合) >「コントロール パネル」>「管理ツール」>「サービス」 をクリックすることによって、「サービス」パネルで Caching Proxy を開始します。

    CBR ウィザードは、CBR コンポーネントの基本構成を作成するプロセスを段階的に案内します。この ウィザードは、ネットワークについての質問を出し、 サーバー・グループ間で CBR がトラフィックのロード・バランスを取る のを可能にするクラスターをセットアップできるよう案内します。

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Last updated: May 28, 2013 08:30 AM EDT
File name: ccfg_configmethcbr.html