コマンド行から IBM® Installation Manager を使用して、Websphere Load Balancer for IPv4 and IPv6 をサイレント・インストールします。
このタスクについて
IBM Installation Manager を使用すれば、さまざまな方法で応答ファイルを処理し、製品をサイレント・インストールすることができます。以下の操作が可能です。
- 手動で新規の応答ファイルを作成するか、サンプルを利用してそれを修正することによって応答ファイルを作成します。
- 以下の手順に記載されているように GUI を使用して応答ファイルを記録します。
手順
- オプション: 応答ファイルを記録して、製品をインストールします。
ご使用のシステムのいずれかで、以下の操作を実行し、製品をインストールする応答ファイルを記録します。
- コマンド行から、Installation Manager をインストールしたディレクトリーにナビゲートし、eclipse サブディレクトリーに移動します。
- コマンド行から Installation Manager を -record オプションを付けて開始します。
例えば、管理者として次のコマンドを発行します。
![[AIX]](../lb/images/aixlogo.gif)
![[HP-UX]](../lb/images/hpux.gif)
![[Linux]](../lb/images/linux.gif)
./IBMIM -skipInstall /var/temp/imRegistry -record /var/temp/install_response_file.xml
IBMIM.exe -skipInstall "C:¥temp¥imRegistry" -record C:¥temp¥install_response_file.xml
Best practice: 新規の応答ファイルを記録する場合、-skipInstall パラメーターを指定します。このパラメーターによって、インストール・プロセスが簡素化されます。
- 実際には何のファイルもインストールされず、そのため、記録が速くなります。
- -skipInstall パラメーターと共に一時データ・ロケーションを使用すると、Installation Manager は、記録時に指定されたデータ・ロケーションにインストール・レジストリーを書き込みます。Installation Manager を再度 -skipInstall パラメーターなしで開始すると、応答ファイルを使用して実際のインストール・レジストリーにファイルをインストールすることができます。
-skipInstall 操作は、Installation Manager が使用する実際のエージェント・データ・ロケーションに対しては使用しないでください。クリーンで書き込み可能なロケーションを使用し、そのロケーションを今後の記録セッションに再利用してください。
bprac
応答ファイルの記録に関する詳細については、Installation Manager のインフォメーション・センターにある Installation Manager による応答ファイルの記録に関するトピックを参照してください。
- 適切なリポジトリーを設定に追加します。
- メニューで、とクリックします。
- 「リポジトリー」を選択します。
- 「リポジトリーの追加」をクリックします。
- リモート Web ベースのリポジトリー、またはリポジトリー・ファイルをアンパックしたローカル・ディレクトリーにある repository.config ファイルのパスを入力します。
- 「OK」をクリックします。
- 「適用」をクリックします。
- 「OK」をクリックします。
- 「インストール」をクリックします。 認証を求めるプロンプトが出されたら、プログラムの Web サイトで登録した IBM ID とパスワードを使用してください。
Installation Manager により、定義されたリポジトリー内で使用可能なパッケージが検索されます。
- IBM Websphere Edge Components: Load Balancer for IPv4 and IPv6 および最新のバージョン番号を選択します。
Avoid trouble: 既に Installation Manager を使用して製品をインストール済みの場合は、システムに複数のインスタンスをインストールすることはできないことを示すメッセージが表示されます。2 つのバージョンの Load Balancer を配置することはできません。
gotcha
- 「次へ」をクリックします。
- 使用条件の条項に同意して「次へ」をクリックします。
- インストール・ロケーションを確認します。 「インストール・ロケーション」パネルが表示されます。
このパネルには、共有リソース・ディレクトリーおよびディスク・スペース情報も表示されます。
- 「次へ」をクリックします。
- どの言語で翻訳された内容をインストールするかを選択し、「次へ」をクリックします。
常に英語が選択されています。
- インストールするフィーチャーを選択して、「次へ」をクリックします。
次のオプション・フィーチャーから選択してください。
- Dispatcher
- Dispatcher コンポーネントは、HTTP、FTP、HTTPS、および Telnet などあらゆるインターネット・サービスに対して、ローカル・エリア・ネットワーク (LAN) または広域ネットワーク (WAN) 内のサーバーのロード・バランシングを実行します。HTTP サービスの場合、Dispatcher は、クライアント要求の URL の内容に基づいてサーバーのロード・バランシングを実行できます。
- Metric Server
- Metric Server コンポーネントは、ロード・バランシングが行われたサーバー上のデーモンとして稼働します。Metric Server は、以下のことを行います。
- Load Balancer コンポーネントに対するシステム負荷に関する情報を提供します。
- サーバーの状態を報告します。
- Content Based Routing
- Content Based Routing は、HTTP および SSL トラフィックのために、要求の内容に
基づいて、要求を特定のサーバーに転送します。
- Site Selector
- Site Selector は、ネーム・サーバーと連動して、サーバー・グループ内で
ロード・バランスを取ります。
ヒント: 後から Installation Manager を実行し、このインストールを変更してフィーチャーを追加または削除することもできます。
![[AIX]](../lb/images/aixlogo.gif)
![[Linux]](../lb/images/linux.gif)
![[Solaris]](../lb/images/solaris.gif)
64 ビット・オペレーティング・システムを使用していて、インストールする製品に、対応する 32 ビット・イメージがある場合、32 ビット・バージョンまたは 64 ビット・バージョンのいずれのアプリケーション・サーバーをインストールするかを選択し、「次へ」をクリックします。 このパネルが表示されるのは、64 ビット・オペレーティング・システムを使用している場合だけです。
- 要約情報を確認して、「インストール」をクリックします。 結果を確認します。
- インストールが正常に実行されると、インストールが正常に行われたことを示すメッセージが表示されます。さらに、インストール後の重要な指示が表示されることもあります。
- インストールが正常に実行されなかった場合は、「ログ・ファイルの表示」をクリックして、問題のトラブルシューティングを行ってください。
- 「終了」をクリックします。
- Installation Manager を閉じます。
とクリックします。
- オプション: 認証済みのリモート・リポジトリーを使用している場合、サイレント・インストール用の鍵リング・ファイルを作成します。
- コマンド行から、Installation Manager をインストールしたディレクトリーの eclipse サブディレクトリーにナビゲートします。
- コマンド行から Installation Manager を -record オプションを付けて開始します。例えば、管理者として次のコマンドを発行します。
![[AIX]](../lb/images/aixlogo.gif)
![[HP-UX]](../lb/images/hpux.gif)
![[Linux]](../lb/images/linux.gif)
./IBMIM -skipInstall /var/temp/imRegistry -keyring /var/IM/im.keyring -password password
-record /var/temp/keyring_response_file.xml
IBMIM.exe -skipInstall "C:¥temp¥imRegistry" -keyring C:¥IM¥im.keyring -password password
-record C:¥temp¥keyring_response_file.xml
- 認証済みリモート・リポジトリーのクレデンシャルを求めるプロンプトが出された場合、正しいクレデンシャルを入力し、これを保存します。
- Installation Manager を閉じます。とクリックします。鍵リング・ファイルに関する詳細については、
Installation Manager のインフォメーション・センターにある Installation Manager による認証済みリポジトリーからのサイレント・インストールに関するトピックを参照してください。
- 応答ファイルを使用して、製品をサイレント・インストールします。
- 応答ファイルを使用して、製品をサイレント・インストールします。
製品をインストールする各システムで、コマンド行から、Installation Manager をインストールしたディレクトリーの eclipse サブディレクトリーに移動し、製品をサイレント・インストールします。
例えば、管理者として次のコマンドを入力します。![[AIX]](../lb/images/aixlogo.gif)
![[HP-UX]](../lb/images/hpux.gif)
![[Linux]](../lb/images/linux.gif)
./IBMIM --launcher.ini silent-install.ini -input /var/temp/install_response_file.xml
-log /var/temp/install_log.xml
IBMIMc.exe --launcher.ini silent-install.ini -input C:¥temp¥install_response_file.xml -log C:¥temp¥install_log.xml
Avoid trouble: プログラムによって、重要なインストール後の指示が標準出力に書き込まれる場合があります。詳細については、Installation Manager のインフォメーション・センターにある Installation Manager を使用したパッケージのサイレント・インストールに関するトピックを参照してください。
gotcha
- オプション: 応答ファイルを使用して、鍵リングをサイレント・インストールします。
製品をインストールする各システムで、コマンド行から、Installation Manager をインストールしたディレクトリーの eclipse サブディレクトリーに移動し、鍵リングをサイレント・インストールします。
例えば、管理者として次のコマンドを入力します。![[AIX]](../lb/images/aixlogo.gif)
![[HP-UX]](../lb/images/hpux.gif)
![[Linux]](../lb/images/linux.gif)
./IBMIM --launcher.ini silent-install.ini -input /var/temp/install_response_file.xml
-log /var/temp/install_log.xml
-keyring /var/IM/im.keyring -password password
IBMIMc.exe --launcher.ini silent-install.ini -input C:¥temp¥install_response_file.xml -log C:¥temp¥install_log.xml -keyring C:¥IM¥im.keyring -password password
例
以下に示すのは、製品をサイレント・インストールするための応答ファイルの例です。このインストールでは、すべてのフィーチャーが
C:\Program Files\IBM\edge\ulb ディレクトリーに組み込まれ、
C:\repositories\edge85\local-repositories ディレクトリーにあるローカル・リポジトリーが使用されます。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<agent-input acceptLicense='true'>
<server>
<repository location='C:\repositories\edge85\local-repositories'/>
</server>
<profile id='Load Balancer for IPV6 v8.5'
installLocation='C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥edge¥ulb'>
<data key='eclipseLocation' value='C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥edge¥ulb'/>
<data key='user.import.profile' value='false'/>
<data key='cic.selector.nl' value='cs,ja,es,zh_HK,en,zh_TW,pt_BR,it'/>
</profile>
<install modify='false'>
<offering id='com.ibm.websphere.EDGELBIPV4IPV6.v85' version='8.5.0.0'
profile='IBM WebSphere Edge Components: Load Balancer for IPV4 and IPV6 V8.5'
features='Dispatcher,Load Balancer,Metric Server,Content Based Routing,Site Selector'/>
</install>
<preference name='com.ibm.cic.common.core.preferences.eclipseCache'
value='C:¥Program Files¥IBM¥IMShared'/>
<preference value='30' name='com.ibm.cic.common.core.preferences.connectTimeout'/>
<preference value='30' name='com.ibm.cic.common.core.preferences.readTimeout'/>
<preference value='0'
name='com.ibm.cic.common.core.preferences.downloadAutoRetryCount'/>
<preference value='false' name='offering.service.repositories.areUsed'/>
<preference value='false' name='com.ibm.cic.common.core.preferences.ssl.nonsecureMode'/>
<preference value='false'
name='com.ibm.cic.common.core.preferences.http.disablePreemptiveAuthentication'/>
<preference value='true'
name='com.ibm.cic.common.core.preferences.preserveDownloadedArtifacts'/>
<preference value='false' name='PassportAdvantageIsEnabled'/>
<preference value='false'
name='com.ibm.cic.common.core.preferences.searchForUpdates'/>
</agent-input>
ヒント: 応答ファイルで更新のリモート検索を使用不可にするには、次の設定を false に設定します。
- offering.service.repositories.areUsed
- リモート・リポジトリーでインストール済みオファリングに対する更新の検索に使用されます。
- com.ibm.cic.common.core.preferences.searchForUpdates
- Installation Manager に対する更新の検索に使用されます。
例えば、応答ファイルを以下のように変更します。
<preference value='false' name='offering.service.repositories.areUsed'/>
<preference value='false' name='com.ibm.cic.common.core.preferences.searchForUpdates'/>
サイレント設定キーの詳細については、IBM Installation Manager のインフォメーション・センターにあります。以下に示すのは、この応答ファイルを操作して代替アクションを実行するために行うことができる変更例です。
- repository location に希望するパスを指定することで、ローカル・リポジトリーの場所を変更します。例えば、次の行:
<repository location='C:\repositories\edge85\local-repositories'/>
を以下のように置き換えます。<repository location='/usr/edge85/local-repositories'/>
- repository location を変更して、ローカル・リポジトリーではなく稼働中のリモート・リポジトリーからインストールを行います。
例えば、次の行:
<repository location='C:\repositories\edge85\local-repositories'/>
を以下のように置き換えます。<repository location='http://www.ibm.com/software/repositorymanager/com.ibm.websphere.EDGELBIPV4IPV6.v85'/>
- コンマ区切りのリストから、該当するオファリングのフィーチャー項目を削除して、オプション・フィーチャーを削除します。例えば、オプション・フィーチャーなしでインストールを行うには、次の行:
<offering id='com.ibm.websphere.EDGELBIPV4IPV6.v85'
version='8.5.0.0'
profile='IBM WebSphere Edge Components: Load Balancer for IPV4 and IPV6 V8.5'
features='Dispatcher,Load Balancer,Metric Server,Content Based Routing,Site Selector'/>
を以下のように置き換えます。<offering id='com.ibm.websphere.EDGELBIPV4IPV6.v85'
version='8.5.0.0'
profile='IBM WebSphere Edge Components: Load Balancer for IPV4 and IPV6 V8.5'
features='Dispatcher,Load Balancer,Content Based Routing,Site Selector'/>
新たな行は、Metric Server がインストールされないことを示しています。
次のタスク
インストール・プロセスでは、Load Balancer のコマンド・ディレクトリー
は PATH 環境変数に追加されません。Load
Balancer コマンドをシステム・ルートから実行するには、PATH 環境変数にコマンド・ディレクトリーを追加します。
Avoid trouble: 以前のバージョンの Dispatcher コンポーネントがインストールされていた場合、
Websphere Load Balancer for IPv4 バージョンの Dispatcher コンポーネントは
/usr/bin ディレクトリーにある
コマンドを使用していたことに留意してください。これが、PATH 変数内に残っている可能性があります。
Websphere Load Balancer for IPv4 and IPv6 では、コマンドは
install_root/bin ディレクトリーにあります。ディレクトリー項目が
dsserver および
dscontrol コマンドに適切なディレクトリーを指しているかどうかを確認してください。
gotcha