アドバイザーによるロード・バランシング情報の提供
アドバイザーは、特定のサーバーの負荷に関する情報を提供するために Load Balancer 内で
機能するソフトウェア・エージェントです。
各標準プロトコル (HTTP、SSL、その他) ごとに異なるアドバイザーが存在します。Load Balancer 基本コードは、定期的に 1 回のアドバイザー・サイクルを
実行します。このサイクル中に、構成内のすべてのサーバーについて、それぞれの状況が個々に評価
されます。
Load Balancer 用に独自のアドバイザーを開発することによって、サーバー・マシンの負荷をどのように判定するのかを
カスタマイズできます。
標準アドバイザー機能
一般に、アドバイザーは、以下のようにロード・バランシングを可能にするために働きます。
- 定期的に、アドバイザーは各サーバーとの接続をオープンし、サーバーに要求メッセージを送ります。メッセージの内容はサーバーで実行しているプロトコルに固有です。例えば、HTTP アドバイザーはサーバーに HEAD 要求を送ります。
- アドバイザーはサーバーからの応答を listen します。応答を取得した後、アドバイザーはそのサーバーのロード値を計算して報告します。アドバイザーが異なればロード値を計算する方法も異なりますが、たいていの標準アドバイザーはサーバーが応答に要する時間を測定し、その値をロードとしてミリ秒単位で報告します。
- アドバイザーは、Load Balancer のマネージャー機能に、ロードを報告します。ロードはマネージャー報告書の「ポート」欄に表示されます。マネージャーはアドバイザーの報告したロードを管理者が設定した重みとともに使用して、サーバーへの着信要求のロード・バランシング方法を決定します。
- サーバーが応答しない場合、アドバイザーはそのロードに対して負の値 (-1) を戻します。マネージャーはこの情報を使用して、特定のサーバーについてサービスを延期する時期を決定します。
Load Balancer と共に提供されている一連の標準アドバイザーには、以下の機能のためのアドバイザーが
あります。これらのアドバイザーについての詳しい説明は「WebSphere® Application Server Load Balancer 管理ガイド 」に記載されています。
- Connect
- DB2
- DNS
- FTP
- HTTP
- HTTPS
- IMAP
- LDAP
- NNTP
- Ping
- POP3
- Reach
- Self
- SIP
- SMTP
- SSL
- Telnet
- WebSphere Application Server
- WebSphere Application Server Caching Proxy
- Workload Manager
標準アドバイザーが提供されていない所有プロトコルをサポートするには、カスタム・アドバイザーを作成しなければなりません。