ローカル・コンテンツ送達の管理

Pass および Exec マッピング・ルールは、ローカル・コンテンツを要求元クライアントに 送達するために使用されます。デフォルトでは、ワイルドカード・テンプレート付きの Pass ルールが最後のマッピング・ルールとして指定されます。 このルールによって、直前のテンプレートに一致しないすべての要求を対象に、 通常は文書ルート・ディレクトリーを示すターゲット・ディレクトリーから ファイルを検索するよう指示します。

ファイル名を含まない URL を受信した場合、Caching Proxy は指定ディレクトリーがある場合はそのディレクトリー、 指定ディレクトリーがない場合は文書ルート・ディレクトリーを対象に、構成ファイルで指定された ウェルカム・ページのリストに一致するファイルがないかどうかを検索して、要求を処理します。 ウェルカム・ページより多くのページが定義されている場合、プロキシー・サーバーは定義された順序でページを検索します。 最初に検出されたウェルカム・ページが提供されます。

サーバー・ホーム・ページは、サーバーがディレクトリー名またはファイル名なしで サーバーの URL のみを含む要求を受け取るときにデフォルトで送達する Web ページです。 前に説明したように、デフォルトのワイルドカード・マッピング・ルールでは、 サーバー・ホーム・ページが文書ルート・ディレクトリーに保管されていること、 およびホーム・ページのファイル名が定義されたウェルカム・ページと一致していることが必要です。

注:
Web ブラウザーの中には、ブラウザーを開始すると、そのブラウザーがロードする最初のペ ージに ホーム・ページ という用語を使用するものがあります。 この文書でこの用語を使用する場合は、サーバー・ホーム・ページのみを示します。

このでは、文書ルート・ディレクトリーウェルカム・ページを定義する方法について説明します。

文書ルート・ディレクトリーの定義

デフォルトの文書ルート・ディレクトリーは次のようになります。

関連するディレクティブ

以下のディレクティブで文書ルート・ディレクトリーを定義します。

詳細については、ibmproxy.conf ファイルの手作業での編集を参照してください。

「構成および管理」フォーム

「構成および管理」フォームで文書ルート・ディレクトリーを変更するには、 次の手順を使用してください。

  1. サーバー構成–>要求処理–>要求経路指定」を 選択します。
  2. 要求経路指定テーブルで、「要求テンプレート」列に ストリング /* が入っている行を見つけます。これは文書ルート・ディレクトリーを 表します。テーブルの下の「索引」ボックスで、その行の 「索引」列の数字に対応する数字をクリックします。
  3. 置き換え」をクリックします。
  4. アクション」ドロップダウン・リストで、「Pass」をクリックします。
  5. 「URL 要求テンプレート」フィールドに /* と入力します。
  6. 置換ファイル・パス」フィールドに、新規文書ルート・ディレクトリーを入力します。
  7. サブミット」をクリックします。
  8. 変更が受け入れられた後に、上部のフレームにある「サーバー再始動」アイコン (|) をクリックします。

再始動後、サーバーは新規文書ルート・ディレクトリーの使用を開始します。

詳細については、「構成および管理」フォームの使用を参照してください。

デフォルト・ウェルカム・ページの定義

サーバーは、文書ルート・ディレクトリー内でホーム・ページを探しますが、そのサーバーが戻す特定 のファイルはウェルカム・ページのリストで定義されます。

ウェルカム・ページについて

サーバーは、ファイル名を指定しない URL 要求を受け取ると、そのサーバーの構成ファイルで設定さ れたウェルカム・ページのリストに従って、要求を満たそうとします。 このリストは、デフォルトのホーム・ページとして使用するファイルを定義します。サーバーは、ウェルカム・ページのリストを文書ルート・ディレクトリー内のファイルに突き合わせて 、ユーザーのホーム・ページを判別します。サーバーが検出する最初に一致するファイ ルが、ユーザーのホーム・ページとして戻されるファイルです。一致するファイルが見つからないと 、サーバーは文書ルート・ディレクトリーのリストを表示します。

特定のファイルをサーバーのホーム・ページとして使用し、要求がディレクトリーまたはファイル名を指定しないときに戻るように設定するには、そのファイルを文書ルート・ディレクトリーに入れ、その名前がウェルカム・ページのリストにリスト表示されているいずれかのファイル名と一致するようにする必要もあります。

デフォルトの構成ファイルは、次の順序で、ウェルカム・ページとして使用するこれらのファイル名を定義します。

  1. welcome.html または welcome.htm
  2. index.html または index.htm
  3. Frntpage.html

サーバーは、リストにあるファイル名と一致する最初のファイルを戻します。ユーザーが welcome.html または index.html ファ イルを作成し、そのファイルを文書ルート・ディレクトリーに入れるまで、サーバーは Frntpage.html をユーザーのホーム・ページとして使用します。

例えば、ユーザーがデフォルト構成を使用していて、文書ルート・ディレクトリー には welcome.html というファイルは含まれていないが、index.html と FrntPage.html と いうファイルが含まれている場合には、index.html ファイルをユーザーのホーム・ページ として使用します。

ホーム・ページが見つからない場合は、文書ルート・ディレクトリーの内容がディレクトリーとして表示されます。

関連するディレクティブ

以下のディレクティブでウェルカム・ページを定義します。

詳細については、ibmproxy.conf ファイルの手作業での編集を参照してください。

「構成および管理」フォーム

以下の「構成および管理」フォームでウェルカム・ページを定義します。

詳細については、「構成および管理」フォームの使用を参照してください。