Dispatcher コンポーネントは、単独で使用すれば Dispatcher によって動的に設定されたいくつかの重みと測定値を使用して、ローカル・エリア・ネットワークまたは広域ネットワーク内のサーバーの負荷を平衡化することができます。
また、Dispatcher はプロトコル固有の情報を交換しない advisor (DB2® サーバーの状態を 報告する DB2 advisor やサーバーが PING に応答するかどうかを報告する Ping advisor など) も 提供します。
advisor の使用はオプションですが、使用することをお勧めします。
Dispatcher の 3 つの主要機能 (executor、manager、および advisor) は相互に対話して、サーバー間の着信要求を平衡化してディスパッチします。 ロード・バランシング要求とともに、executor は新規の接続、活動中の接続、および終了状態の接続の数をモニターします。また、executor は完了またはリセットした接続のガーベッジ・コレクションも実行し、この情報を manager に提供します。
manager は、executor、advisor、およびシステム・モニター・プログラム (例えば Metric Server) から情報を収集します。manager は、受け取った情報に基づいて、各ポートでのサーバー・マシンの重み付けの方法を調整し、新規接続の平衡化で使用する新規の重み値を executor に指定します。
advisor は、割り当てられたポート上で各サーバーをモニターしてサーバーの応答時間と可用性を決定してから、 この情報を manager に提供します。advisor も、サーバーが起動しているかいないかをモニターします。manager および advisor がないと、executor は、現行サーバーの重み付けに基づいてラウンドロビン・スケジューリングを行います。