図 18 は、各クライアントにパーソナライズされたコンテンツを提供するときの大量のトラフィックをサポートすることを目的に設計された Web ポータル・ネットワークを示しています。 さまざまなサーバーにかかる処理負荷を最小化するため、 ネットワークのどの部分も SSL トラフィックを運びません。 ポータルは機密データを送達しないため、 セキュリティーは重要な問題ではありません。 クライアント ID、パスワード、および設定を含むデータベースが適度に安全で破壊されていないことは重要ですが、 この要件は Web サイトの残りの部分のパフォーマンスを損なうものではありません。
すべてのクライアント要求はファイアウォールを介して Dispatcher へとパススルーします。 Dispatcher は、Web サーバーの代理サーバーとして働く、 アクティブ・キャッシュを使用するプロキシー・サーバーの クラスター内でネットワーク負荷のバランシングを行います。 Metric Server はプロキシー・サーバーと同じ場所に配置されて、 Dispatcher にロード・バランシング・データを提供します。
実際の動的 Web サイトは、プロキシー・サーバーにアセンブリーのために渡される ESI フラグメントを生成するアプリケーション・サーバーのクラスターです。 セキュリティーがそれほど考慮されていないため、Web サイトを構成するために 必要なすべての機能を各アプリケーション・サーバーが実行します。 すべてのアプリケーション・サーバーは同一です。 1 つのアプリケーション・サーバーのサービスが休止されると、 セッション・サーバーが要求を他のサーバーに経路指定して、 サイト全体の高可用性を保ちます。 またこの構成では、ポータルが特殊イベントのホストになるなどして 過度のトラフィックが発生した場合に、Web サイトの急速なエスカレーションも可能になります。 追加のプロキシー・サーバーとアプリケーション・サーバーを、 素早くサイトに構成できます。
イメージ・ファイルおよび定形文面テキストなどのすべての静的コンテンツは、 個別の Web サーバーに保管されます。 このため、より複雑なアプリケーション・サーバーを破壊してしまうような リスクを負わずに、必要に応じて更新を行うことができます。
次のシナリオには、Load Balancer および Caching Proxy の両方が含まれています。
重要: Caching Proxy は、すべての Edge Components インストールで利用可能です。ただし、以下の例外があります。