カプセル化転送は、バックエンド・サーバーが同じネットワーク・セグメントにない場合、または、仮想化テクノロジーを使用しており、他の方法では転送できないパケットを転送する必要がある場合に使用します。
標準的な構成で、 Load Balancer はパケット P を受信し、それをパケット P' として転送します。この場合には、 存続時間 (TTL) の減分のみが行われます。 カプセル化を使用可能にすると、Load Balancer はパケット P を受信し、それをパケット E(P') として 転送します。この場合には、カプセル化されたパケット E に P' が含まれています。外部パケット E には 固有の IP ヘッダーがあります。この IP ヘッダーによって、Load Balancer は、 ルーターに渡って、また他の方法ではパケットを転送できないタイプの仮想化テクノロジー全体に渡って パケットを転送することができます。
さらに、この機能により、同じホスト上の Solaris ゾーンや AIX ワークロード・パーティション にパケットを転送できます。これは、Load Balancer が、既存のスタック構成を完全に迂回せずに、 使用できるためです。