Dispatcher および CBR のコマンド解説

本章では、Dispatcher dscontrol コマンドの使用方法について説明します。これは CBR のコマンド解説でもあります。

前のバージョンでは、製品は Network Dispatcher として知られており、Dispatcher 制御コマンド名は ndcontrol でした。 Dispatcher 制御コマンド名は、現在 dscontrol です。 以前のスクリプト・ファイルをすべて更新し、Dispatcher の構成に ndcontrol ではなく dscontrol を使用していることを確認してください。

CBR は、このコマンド解説書にリスとされている Dispatcher コマンドのサブセットを使用します。CBR でこれらの構文図を使用する場合、dscontrol の 代わりに cbrcontrol を使用します。詳しくは、CBR および Dispatcher の構成の違い を参照してください。

以下のリストには、本章で特に言及されているコマンドが含まれます。

dscontrol コマンド・パラメーターは、最小限バージョンで入力することができます。 入力する必要があるのは、パラメーターの固有文字だけです。例えば、file save コマンドに関するヘルプを表示するには、dscontrol help file の代わりに dscontrol he f と入力することができます。

コマンド行インターフェースを始動するには、dscontrol を実行して、dscontrol コマンド・プロンプトを表示します。

コマンド行インターフェースを終了するには、exit または quit を実行します。

コマンド・パラメーター値は、英字で入力する必要があります。 唯一の例外は、ホスト名 (クラスター、サーバー、および高可用性コマンドで使用) およびファイル名 (ファイル・コマンドで使用) です。

CBR および Dispatcher の構成の違い

CBR コマンド行インターフェースは、Dispatcher のコマンド行インターフェースのサブセットです。CBR では、dscontrol の代わりに cbrcontrol コマンドを使用してコンポーネントを構成します。

注:
Content Based Routing (CBR) コンポーネントは、64 ビットの JVM を実行しているプラットフォームでは使用できません。ただし、HP-UX ia64 の場合は例外です。HP-UX ia64 では、CBR コンポーネントは 32 ビットのアプリケーションとして実行されます。 Load Balancer の Dispatcher コンポーネントの CBR 転送方式を使用すれば、Caching Proxy を使用しなくてもコンテンツ・ベースのルーティングを提供することができます。詳しくは、Dispatcher のコンテンツ・ベースのルーティング (CBR 転送方式) を参照してください。

CBR で 省略されている コマンドのいくつかを以下にリストします。

  1. highavailability
  2. subagent
  3. executor
  4. cluster
  5. port
  6. rule add {c:p:r} type port
  7. server

dscontrol advisor — advisor の制御

構文図を読む構文図をスキップする>>-dscontrol--advisor--+-connecttimeout--name--+-port---------+--timeoutseconds-+-><
                       |                       '-cluster:port-'                 |
                       +-interval--name--+-port---------+--seconds--------------+
                       |                 '-cluster:port-'                       |
                       +-list---------------------------------------------------+
                       +-loglevel--name--+-port---------+--level----------------+
                       |                 '-cluster:port-'                       |
                       +-logsize--name--+-port---------+--+-unlimited---------+-+
                       |                '-cluster:port-'  '-number of records-' |
                       +-receivetimeout--name--+-port---------+--timeoutseconds-+
                       |                       '-cluster:port-'                 |
                       +-report--name--+-port---------+-------------------------+
                       |               '-cluster:port-'                         |
                       +-retries--name--+-port---------+--numretries------------+
                       |                '-cluster:port-'                        |
                       +-start--name--+-port---------+--+----------+------------+
                       |              '-cluster:port-'  '-log file-'            |
                       +-status--name--+-port---------+-------------------------+
                       |               '-cluster:port-'                         |
                       +-stop--name--+-port---------+---------------------------+
                       |             '-cluster:port-'                           |
                       +-timeout--name--+-port---------+--+-unlimited-+---------+
                       |                '-cluster:port-'  '-seconds---'         |
                       '-version--name--+-port---------+------------------------'
                                        '-cluster:port-'
 

connecttimeout
あるサーバー (サービス) 上の特定のポートのサーバーへの接続が失敗したことを報告する前に advisor が待機する時間を設定します。 詳細については、サーバーの advisor 接続タイムアウトおよび受信タイムアウト を参照してください。
name
advisor の名前。 可能な値は、connectdb2dnsftphttphttpscachingproxyimapldapldapsnntppingpop3selfsipsmtpsslssl2httptelnet、および wlm です。

Load Balancer が提供する advisor について詳しくは、advisor のリストを 参照してください。

カスタマイズされた advisor の名前は xxxx の形式になっています。ここで、ADV_xxxx は、カスタム advisor を実装するクラスの名前です。詳しくは、カスタム (カスタマイズ可能) advisor の作成を参照してください。

ポート
advisor がモニターしているポートの番号。
cluster:port
クラスター値は advisor コマンドでは任意指定ですが、ポート値は必須です。クラスター値を指定しなかった場合は、advisor はすべてのクラスターのポートで実行が開始されます。クラスターを指定すると、advisor はポートで実行を開始しますが、指定したクラスターについてだけです。詳しくは、advisor の開始および停止を参照してください。

クラスターは IP アドレス形式またはシンボル名のアドレスです。ポートは、advisor がモニターするポートの番号です。

timeoutseconds
タイムアウトを秒数で表す正整数であり、advisor はサーバーとの接続の失敗を報告するまでに、その秒数だけ待機します。デフォルトは、advisor 間隔に指定された値の 3 倍です。
interval
advisor がサーバーに情報を照会する頻度を設定します。
seconds
サーバーの現在の状況についてサーバーに問い合わせる間隔を秒数で表す正整数。デフォルトは 7 です。
list
現在、manager に情報を提供している advisor のリストを表示します。
loglevel
advisor ログのロギング・レベルを設定します。
level
レベルの数 (0 から 5)。デフォルトは 1 です。この数が大きければ大きいほど、多くの情報が advisor ログに書き込まれます。 指定できる値は次のとおりです。0 は「なし」、1 は「最小」、2 は「基本」、3 は「普通」、4 は「拡張」、5 は「詳細」です。
logsize
advisor ログの最大サイズを設定します。ログ・ファイルに最大サイズを設定すると、ファイルが循環して使用されます。すなわち、ファイルが指定のサイズに達した場合は、それ以降の項目はファイルの先頭から書き込まれて、以前のログ項目を上書きします。ログ・サイズは、現行のログ・サイズよりも小さく設定することはできません。ログ項目にはタイム・スタンプが記録されるので、ログが書き込まれた順番が分かります。ログ・レベルの設定が高いほど、ログ・サイズの選択には注意を要します。これは、高いレベルでログを記録すると、すぐに スペースを使い切ってしまうからです。
number of records
advisor ログ・ファイルの最大サイズ (バイト)。ゼロより大きい正数を指定することも、unlimited を指定することもできます。ログ入力自体のサイズがさまざまなため、上書きされる前にログ・ファイルが正確に最大サイズに達することはありません。デフォルト値は 1 MB です。
receivetimeout
あるサーバー (サービス) 上の特定のポートからの受信が失敗したことを報告する前に advisor が待機する時間を設定します。 詳細については、サーバーの advisor 接続タイムアウトおよび受信タイムアウト を参照してください。
timeoutseconds
タイムアウトを秒数で表す正整数であり、advisor はサーバーからの受信の失敗を報告するまでに、その秒数だけ待機します。デフォルトは、advisor 間隔に指定された値の 3 倍です。
report
advisor の状態に関する報告書を表示します。
再試行
retry は、サーバーにダウンのマークを付ける前に行える、advisor による再試行の回数を設定します。
numretries
ゼロ以上の整数。この値は 3 以下にしてください。 retries キーワードが構成されていない場合、デフォルトで再試行の回数はゼロになります。
start
advisor を開始します。各プロトコル用の advisor があります。デフォルトのポートは、以下のとおりです。
advisor 名 プロトコル ポート
cachingproxy HTTP (Caching Proxy 経由) 80
connect ICMP 12345
DB2 プライベート 50000
dns DNS 53
ftp FTP 21
http HTTP 80
https SSL 443
imap IMAP 143
ldap LDAP 389
ldaps SSL 443
nntp NNTP 119
ping PING 0
pop3 POP3 110
self プライベート 12345
sip SIP 5060
smtp SMTP 25
ssl SSL 443
ssl2http SSL 443
telnet Telnet 23
WLM プライベート 10,007
注:
FTP advisor がアドバイスする必要があるのは、FTP 制御ポート (21) 上でのみです。FTP データ・ポート (20) では FTP advisor を開始しないでください。
log file
管理データのログを記録するファイル名。ログの各レコードにはタイム・スタンプが記されます。

デフォルトのファイルは、advisorname_port.log (http_80.log など) です。ログ・ファイルを保持するディレクトリーを変更するには、ログ・ファイル・パスの変更を参照してください。クラスター (またはサイト) 固有の advisor のデフォルト・ログ・ファイルは、クラスター・アドレスを使用して作成されます。例えば、http_127.40.50.1_80.log です。

status
グローバルに設定できる advisor のすべての値の現在の状態と、それらのデフォルトを表示します。
stop
advisor を停止します。
timeout
manager が advisor からの情報を有効であると見なす 秒数を設定します。advisor 情報がこのタイムアウト期間を過ぎたものであることを manager が検出すると、advisor がモニターしているポート上のサーバーの重みを判別する際、この情報は使用されません。このタイムアウトの例外は、特定のサーバーがダウンしていることを manager に通知したときです。 manager は、advisor 情報がタイムアウトになった後も、サーバーに関してその情報を使用します。
seconds
秒数を表す正数、または unlimited という語。デフォルト値は、unlimited です。
version
advisor の現行バージョンを表示します。

dscontrol binlog — バイナリー・ログ・ファイルの制御

構文図を読む構文図をスキップする>>-dscontrol--binlog--+-start----------------------+-----------><
                      +-stop-----------------------+
                      +-set--+-retention--hours--+-+
                      |      '-interval--seconds-' |
                      '-status---------------------'
 

start
バイナリー・ログ記録を開始します。
stop
バイナリー・ログ記録を停止します。
set
バイナリー・ロギングのためのフィールドを設定します。バイナリー・ロギング用のフィールド設定について詳しくは、バイナリー・ロギングを使用したサーバー統計の分析 を参照してください。
retention
バイナリー・ログ・ファイルが保持される時間数。 retention のデフォルト値は 24 です。
hours
時間数。
interval
ログ入力の間隔を示す秒数。 interval のデフォルト値は 60 です。
seconds
秒数。
status
バイナリー・ログの保存と間隔を示します。

dscontrol cluster — クラスターの構成

構文図を読む構文図をスキップする>>-dscontrol--cluster--+-add--cluster+c2+...;;--+----------------------------------------+-+-><
                       |                      +-address--address-----------------------+ |
                       |                      +-proportions--active--new--port--system-+ |
                       |                      +-maxports--size-------------------------+ |
                       |                      +-maxservers--size-----------------------+ |
                       |                      +-stickytime--time-----------------------+ |
                       |                      +-weightbound--weight--------------------+ |
                       |                      +-porttype--type-------------------------+ |
                       |                      +-primaryhost--address-------------------+ |
                       |                      +-staletimeout--staletimeout-------------+ |
                       |                      '-sharedbandwidth--size------------------' |
                       +-set--cluster+c2+...;;--+-proportions--active--new--port--system-+-+
                       |                      +-maxports--size-------------------------+ |
                       |                      +-maxservers--size-----------------------+ |
                       |                      +-stickytime--time-----------------------+ |
                       |                      +-weightbound--weight--------------------+ |
                       |                      +-porttype--type-------------------------+ |
                       |                      +-primaryhost--address-------------------+ |
                       |                      +-staletimeout--staletimeout-------------+ |
                       |                      '-sharedbandwidth--size------------------' |
                       +-remove--クラスター (cluster)------------------------------------+
                       +-report--クラスター (cluster)------------------------------------+
                       '-status--クラスター (cluster)------------------------------------'
 

add
このクラスターを追加します。クラスターを最低 1 つは定義しなければなりません。
cluster
クライアントの接続先のクラスター名またはアドレス。クラスター値は、シンボル名または IP アドレス形式です。クラスターの値 0.0.0.0 は、ワイルドカード・クラスターを指定するために 使用することができます。詳しくは、ワイルドカード・クラスターを使用したサーバー構成の結合を参照してください。

dscontrol cluster add コマンドの例外として、ワイルドカードとしての働きをするコロン (:) を使用することができます。例えば、次のコマンド dscontrol cluster set : weightbound 80 は、結果的にすべてのクラスターに重み限界 80 を選択することになります。

注:
クラスターを追加するときは、正符号 (+) で区切ります。
address
ホスト名または IP アドレス形式のどちらかの TCP マシンの固有の IP アドレス。クラスターが解決不能な場合には、物理マシンのこの IP アドレスを提供しなければなりません。
注:
アドレスは Dispatcher コンポーネントにのみ適用されます。
address
クラスターのアドレスの値。
proportions
クラスター・レベルで、アクティブ接続 (active)、新規接続 (new)、任意の advisor からの情報 (port)、およびサーバーの重みを設定するために manager によって使用される Metric Server (system) などの、システム・モニター・プログラムの重要度の割合を設定します。 以下に示す値は、それぞれ全体に対する割合で表現するため、合計は常に 100 になります。詳しくは、状況情報に与えられる重要性の割合 を参照してください。
active
活動中の接続に与えられる重みの割合を表す、0 から 100 の数値。デフォルトは 50 です。
new
新しい接続に与えられる重みの割合を表す、0 から 100 の数値。デフォルトは 50 です。
ポート
advisor からの情報に与える重みの割合を表す 0 から 100 までの数値。デフォルトは 0 です。
注:
advisor が始動されており、ポートの比率が 0 の場合、Load Balancer は、manager が advisor 情報をサーバーの重みを計算する際の入力として使用することができるように、この値を自動的に 1 に設定します。
system
Metric Server などのシステム・メトリックからの情報に与えられる重みの割合を表す 0 から 100 の数値。デフォルトは 0 です。
maxports
ポートの最大数。maxports のデフォルト値は 8 です。
size
使用できるポートの数。
maxservers
ポート当たりのサーバーの最大数 (デフォルト)。これは、port maxservers を使用して、個々のポートごとにオーバーライドすることができます。maxservers のデフォルト値は 32 です。
size
ポートで使用できるサーバーの数。
stickytime
作成するポートのデフォルトのスティッキー時間。これは、port stickytime を使用して、個々のポートごとにオーバーライドすることができます。stickytime のデフォルト値は 0 です。
注:
Dispatcher の CBR 転送方式で、(非ゼロ値に) スティッキー時間を設定する場合に、ポート stickytime が (HTTP ではなく) SSL であるときには、このポートは 使用可能になります。作成するポートのスティッキー時間が非ゼロであり、追加された新規ポートが SSL であると、SSL ID アフィニティーがそのポートで使用可能になります。 そのポートで SSL ID アフィニティーを使用不可にするには、ポート・スティッキー時間を 0 に明示的に設定することが必要になります。
time
スティッキー時間の値 (秒数)。
weightbound
デフォルトのポートの重み境界。これは、port weightbound を使用して、個々のポートごとにオーバーライドすることができます。weightbound のデフォルト値は 20 です。
weight
weightbound の値。
porttype
デフォルトのポート・タイプ。この値は、port porttype を使用して、個々のポートごとに オーバーライドされます。
type
指定可能な値は、tcpudp、および both です。
primaryhost
この Dispatcher マシンの NFA アドレスまたはバックアップ Dispatcher マシンの NFA アドレス。相互高可用性構成では、クラスターはプライマリー・マシンまたはバックアップ・マシンのいずれかと関連付けられます。

クラスターの primaryhost を変更すると、プライマリーおよびバックアップは開始済みとなり、相互高可用性を実行します。 また、新規のプライマリー・ホストに強制的に引き継ぎを行わなければなりません。スクリプトを更新し、クラスターを手動で正しく構成解除して正しく構成する必要もあります。 詳細については、相互高可用性を参照してください。

address
primaryhost のアドレス値。デフォルトは、このマシンの NFA アドレスです。
staletimeout
接続が除去されるまでに、その接続がアクティビティーのない状態でいることができる秒数。FTP の場合のデフォルトは 900 です。Telnet の場合のデフォルトは 259,200 です。その他のプロトコルのデフォルトはすべて 300 です。この値は、port staletimeout を使用して、個々のポートごとにオーバーライドすることができます。詳しくは、ステイル・タイムアウト値の使用を参照してください。
staletimout
staletimeout の値。
sharedbandwidth
クラスター・レベルで共有できる帯域幅 (K バイト/秒) の最大容量。共有帯域幅の詳細については、予約済み帯域幅および共有帯域幅に基づくルールの使用および 共有帯域幅ルールを参照してください。
注:
共有帯域幅は Dispatcher コンポーネントに適用されます。
size
sharedbandwidth のサイズは整数値です。デフォルトは 0 です。この値がゼロの場合は、帯域幅はクラスター・レベルで共有できません。
set
クラスターの特性を設定します。
remove
このクラスターを除去します。
report
クラスターの内部フィールドを表示します。
注:
report は Dispatcher コンポーネントに適用されます。
status
特定のクラスターの現在の状態を表示します。

dscontrol executor — executor の制御

構文図を読む構文図をスキップする>>-dscontrol--executor--+-report-----------------------------------------------------------+-><
                        +-set--+-nfa--IP address------------+------------------------------+
                        |      +-maxclusters--size----------+                              |
                        |      +-maxports--size-------------+                              |
                        |      +-fintimeout--fintimeout-----+                              |
                        |      +-hatimeout--time------------+                              |
                        |      +-hasynctimeout--time--------+                              |
                        |      +-maxservers--size-----------+                              |
                        |      +-mss--size------------------+                              |
                        |      +-staletimeout--staletimeout-+                              |
                        |      +-stickytime--time-----------+                              |
                        |      +-clientgateway--address-----+                              |
                        |      +-weightbound--weight--------+                              |
                        |      +-porttype--type-------------+                              |
                        |      +-wideportnumber--port-------+                              |
                        |      '-sharedbandwidth--size------'                              |
                        +-configure--interface_address+i2+...--+-------------------------+-+
                        |                                      '-interface_name--netmask-' |
                        +-unconfigure--interface_address-----------------------------------+
                        +-start------------------------------------------------------------+
                        +-status-----------------------------------------------------------+
                        '-stop-------------------------------------------------------------'
 

report
統計スナップショットの報告書を表示します。例えば、受信した合計パケット数、 廃棄されたパケット数、エラーのまま送信されたパケット数など。
注:
report は Dispatcher コンポーネントに適用されます。
set
executor のフィールドを設定します。
nfa
nonforwarding address を設定します。このアドレスに送信されたパケットは、Dispatcher マシンによって転送はされません。
注:
NFA が適用されるのは Dispatcher コンポーネントです。
IP address
シンボル名または小数点付き 10 進数形式のいずれかのインターネット・プロトコル・アドレス。
maxclusters
構成できるクラスターの最大数。maxclusters のデフォルト値は 100 です。
size
構成できるクラスターの最大数。
maxports
作成するクラスターの maxports のデフォルト値。この値は、cluster set または cluster add コマンドによってオーバーライドすることができます。maxports のデフォルト値は 8 です。
size
ポートの数。
fintimeout
接続を FIN 状態にした後、その接続をメモリー内に保持しておく秒数。fintimeout のデフォルト値は 30 です。
fintimeout
fintimeout の値。
注:
Fintimeout が適用されるのは Dispatcher コンポーネントです。
hatimeout
実行プログラムが高可用性 heartbeat のタイムアウトに使用する秒数。デフォルト値は 2 です。
注:
hatimeout の値は Dispatcher コンポーネントに適用されます。
time
hatimeout の値。
hasynctimeout
executor が、プライマリー・マシンとバックアップ・マ シン間の接続レコードの複製の タイムアウトに使用する秒数。デフォルト値は 50 です。

プライマリー・マシンとバックアップ・マシンを 確実に同期するには、タイマーを使用します。ただし、接続数が多すぎて、 活動中のマシンが処理する着信トラフィック負荷が引き続き相当量になる場合は、 タイマーが切れるまでに同期が完了しないことがあります。その結果として、 Load Balancer は常に再同期を行おうとし、2 つのマシンは決して 同期しません。このような状態になった場合は、hasynctimeout を デフォルトより大きな値に設定して、2 つのマシンに、既存の接続に関する情報を交換するための 十分な時間を与えてください。このタイマーを設定するには、hasynctimeout コマンドを、 dscontrol executor start コマンドの後、 高可用性コマンド (dscontrol highavailability) の前に発行する必要があります。

注:
hasynctimeout の値は Dispatcher コンポーネントに適用されます。
time
hasynctimeout の値。
maxservers
ポート当たりのデフォルトの最大サーバー数。この値は、cluster または port コマンドによってオーバーライドすることができます。maxservers のデフォルト値は 32 です。
mss
TCP/UDP 接続のデータ・セグメントにおける最大バイト数。データ・セグメントおよびヘッダーにおけるバイト数の追加は、 最大伝送単位 (MTU) のバイト数を超えないようにする必要があります。 mss のデフォルト値は 1460 です。
注:
最大セグメント・サイズは、Dispatcher コンポーネントの nat または cbr 転送方式に 適用されるだけです。
size
サーバーの数。
staletimeout
接続が除去されるまでに、その接続がアクティビティーのない状態でいることができる秒数。FTP の場合のデフォルトは 900 です。Telnet の場合のデフォルトは 259,200 です。その他のポートの場合の デフォルトはすべて 300 です。この値は、cluster または port コマンドによってオーバーライドすることができます。 詳細については、ステイル・タイムアウト値の使用を参照してください。
staletimeout
staletimeout の値。
stickytime
将来のすべてのクラスターのデフォルトのポート・スティッキー時間の値。この値は、cluster または port コマンドによってオーバーライドすることができます。stickytime のデフォルト値は 0 です。
time
スティッキー時間の値 (秒数)。
clientgateway
Clientgateway は NAT/NAPT または Dispatcher のコンテンツ・ベースのルーティング で使用される IP アドレスです。これはルーター・アドレスであり、これによって戻り方向のトラフィックが Load Balancer からクライアントに向けられます。Clientgateway は、転送方式 NAT/NAPT または Dispatcher のコンテンツ・ベースのルーティング を使用してポートを追加する前に、ゼロでない値に設定しなければなりません。詳細については、Dispatcher の NAT/NAPT (nat 転送方式)および Dispatcher のコンテンツ・ベースのルーティング (CBR 転送方式)を参照してください。
注:
Clientgateway は Dispatcher コンポーネントにのみ適用されます。
address
シンボル名または小数点付き 10 進数形式のいずれかの clientgateway アドレス。デフォルトは 0.0.0.0 です。
weightbound
将来のすべてのポートに対する、デフォルト・ポートの weightbound の値。この値は、cluster または port コマンドによってオーバーライドすることができます。weightbound のデフォルト値は 20 です。
weight
weightbound の値。
porttype
将来のすべてのポートに対する、デフォルト・ポートの porttype の値。この値は、cluster または port コマンドによってオーバーライドすることができます。
注:
porttype は Dispatcher コンポーネントに適用されます。
type
指定可能な値は、tcpudp、および both です。
wideportnumber
各 Dispatcher マシンにある未使用の TCP ポート。wideportnumber は、すべての Dispatcher マシンについて同じでなければなりません。wideportnumber のデフォルト値は 0 で、広域サポートが使用されていないことを示します。
注:
Wideportnumber は Dispatcher コンポーネントに適用されます。
ポート
wideportnumber の値。
sharedbandwidth
executor レベルで共有できる帯域幅の最大量 (K バイト/秒)。共有帯域幅の詳細については、予約済み帯域幅および共有帯域幅に基づくルールの使用および 共有帯域幅ルールを参照してください。
注:
共有帯域幅は Dispatcher コンポーネントに適用されます。
size
sharedbandwidth のサイズは整数値です。デフォルトは 0 です。この値がゼロの場合は、帯域幅は executor レベルで共有できません。
configure
Dispatcher マシンのネットワーク・インターフェース・カードに対するアドレス (例えば、クラスター・アドレス、戻りアドレス、または高可用性 heartbeat アドレス) を構成します。 また、これは Dispatcher マシンでの別名の構成としても知られています。
注:
Configure は Dispatcher コンポーネントに適用されます。
interface_address
シンボル名または IP アドレス形式のいずれかのアドレス。
注:
インターフェース・アドレスを追加するときは、正符号 (+) で区切ります。
interface_name netmask
アドレスが、既存のアドレスのいずれのサブネットとも一致しない場合にのみ必要です。 interface_name は、en0、eth1、eri0 といった値になります。netmask は、 IP アドレスのホスト部分でサブネットワークのアドレス・ビットを識別するために使用される 32 ビットのマスクです。
unconfigure
別名アドレスをネットワーク・インターフェース・カードから削除します。
注:
unconfigure は Dispatcher コンポーネントに適用されます。
start
executor を開始します。
status
設定可能な executor の値の現在の状況およびそのデフォルトを表示します。
stop
executor を停止します。
注:
Stop は Dispatcher および CBR に適用されます。

dscontrol file — 構成ファイルの管理

構文図を読む構文図をスキップする>>-dscontrol--file--+-delete--file[.ext]----------+------------><
                    +-appendload--file[.ext]------+
                    +-report----------------------+
                    +-save--file[.ext]--+-------+-+
                    |                   '-force-' |
                    '-newload--file[.ext]---------'
 

delete
ファイルを削除します。
file[.ext]
dscontrol コマンドで構成される構成ファイル。

ファイル拡張子 (.ext) は、任意のものを使用することも省略することもできます。

appendload
現在の構成を更新するために、appendload コマンドがスクリプト・ファイルから実行可能なコマンドを実行します。
report
使用可能な 1 つまたは複数のファイルについて報告します。
save
Load Balancer の現在の構成をファイルに保存します。
注:
ファイルは次のディレクトリーに保存、またはディレクトリーからロードされます。ここで、component は Dispatcher です:
  • AIX、HP-UX、Linux、および Solaris オペレーティング・システム: /opt/ibm/edge/lb/servers/configurations/component
  • Windows オペレーティング・システム: <install_root>ibm¥edge¥lb¥servers¥configurations¥component
force
ファイルを同じ名前の既存ファイルに保存するには、force を使用して、新規ファイルの保存の前に既存ファイルを削除します。 force オプションを使用しないと、既存ファイルは上書きされません。
newload
新規の構成ファイルを Load Balancer にロードして実行します。新規の構成ファイルが現行の構成に取って代わります。

dscontrol help — このコマンドのヘルプの表示または印刷

構文図を読む構文図をスキップする>>-dscontrol--help--+-advisor--------------+-------------------><
                    +-binlog---------------+
                    +-クラスター (cluster)-+
                    +-executor-------------+
                    +-file-----------------+
                    +-help-----------------+
                    +-highavailability-----+
                    +-host-----------------+
                    +-logstatus------------+
                    +-manager--------------+
                    +-metric---------------+
                    +-port-----------------+
                    +-rule-----------------+
                    +-server---------------+
                    +-set------------------+
                    +-status---------------+
                    '-subagent-------------'
 

dscontrol highavailability — 高可用性の制御

注:
dscontrol high availability 構文図は Dispatcher コンポーネントにのみ適用されます。
構文図を読む構文図をスキップする>>-dscontrol--highavailability--+-status--------------------------------------+-><
                                +-backup--+-add--+-primary-+--+-auto---+--p-+-+
                                |         |      +-backup--+  '-manual-'    | |
                                |         |      '-both----'                | |
                                |         '-delete--------------------------' |
                                +-reach--+-add----+--address--mask------------+
                                |        '-delete-'                           |
                                +-heartbeat--+-add--srcaddress--dstaddress-+--+
                                |            '-delete--address-------------'  |
                                '-takeover--+---------+-----------------------'
                                            '-address-'
 

status
ハイ・ アベイラビリティーに関する報告書を戻します。マシンは、以下の 3 つの状況条件または状態のいずれかをもつものとして識別されます。
Active
指定されたマシン (プライマリーまたはバックアップ、あるいはその両方) がパケットを経路指定しています。
Standby
指定されたマシン (プライマリー、バックアップ、またはその両方) がパケットを経路指定しておらず、 active Dispatcher の状態をモニターしています。
Idle
指定されたマシンはパケットを経路指定していますが、パートナーの Dispatcher との接続を確立しようとしていません。
さらに、status キーワードは、さまざまな副状態に関する 情報を戻します。
Synchronized
指定されたマシンは、別の Dispatcher との接続を確立しました。
Other substates
このマシンは、パートナーの Dispatcher との接続を確立しようとしていますが、まだ成功していません。
backup
プライマリー・マシンまたはバックアップ・マシンのいずれかについての情報を指定します。
add
このマシンの高可用性機能を定義して実行します。
primary
プライマリー のロールを持つ Dispatcher マシンを識別します。
backup
バックアップ のロールを持つ Dispatcher マシンを識別します。
both
プライマリーとバックアップの 両方 のロールをもつ Dispatcher マシンを識別します。これは、クラスター・セット単位でプライマリーとバックアップのロールが関連付けられている相互高可用性機能です。詳細については、相互高可用性を参照してください。
auto
自動 リカバリー・ストラテジーを指定します。これは、プライマリー・マシンがサービス状態に戻ると、すぐにパケットの経路指定を再開するものです。
manual
手動 リカバリー・ストラテジーを指定します。 この場合、管理者が takeover コマンドを発行するまで、 プライマリー・マシンはパケットの経路指定を再開しません。
p[ort]
両方のマシン上の未使用の TCP ポート。Dispatcher がその heartbeat メッセージに 使用します。port は、プライマリー・マシンとバックアップ・マシンの両方について同じでなければなりません。
delete
高可用性からこのマシンを削除して、バックアップ・マシンまたはプライマリー・マシンとして使用されないようにします。
リーチ (reach)
プライマリーおよびバックアップ Dispatcher のターゲット・アドレスを追加または削除します。reach advisor は、ターゲットがどの程度到達可能かを判別するために、バックアップおよびプライマリー Dispatcher の両方から ping を発信します。
注:
リーチ・ターゲットの構成時には、reach advisor も始動する必要があります。reach advisor は、manager 機能によって自動的に開始されます。
add
reach advisor. のターゲット・アドレスを追加します。
delete
reach advisor からターゲット・アドレスを除去します。
address
ターゲット・ノードの IP アドレス (IP アドレス形式またはシンボル)。
マスク (mask)
サブネット・マスク。
heartbeat
プライマリーおよびバックアップ Dispatcher マシン間の 通信セッションを定義します。
add
送信元の Dispatcher に、パートナーのアドレス (宛先アドレス) を知らせます。
srcaddress
送信元アドレス。この Dispatcher マシンのアドレス (IP または記号)。
dstaddress
宛先アドレス。他の Dispatcher マシンのアドレス (IP または記号)。
注:
srcaddress および dstaddress は、少なくとも 1 対の heartbeat 用マシンの NFA でなければなりません。
delete
heartbeat 情報からアドレスの対を除去します。heartbeat の対の宛先またソース・アドレスのいずれかを指定することができます。
address
宛先またはソースのアドレス (IP または記号)。
takeover
単純高可用性構成 (Dispatcher マシンのロールは、プライマリー または バックアップ)。
  • takeover は、待機状態の Dispatcher を活動状態にして、パケットの経路指定を開始するよう指示します。これは、現在活動状態の Dispatcher を強制的に待機状態にします。takeover コマンドは待機状態のマシンで出さなければならず、ストラテジーが手動の場合にしか機能しません。副状態は 同期化 でなければなりません。
相互高可用性構成 (各 Dispatcher マシンのロールは、両方)。
  • 相互高可用性機能を持つ Dispatcher マシンには、そのパートナーのクラスターに一致する 2 つのクラスターが含まれます。一方のクラスターがプライマリー・クラスター (パートナーのバックアップ・クラスター) と見なされ、もう一方がバックアップ・クラスター (パートナーのプライマリー・クラスター) と見なされます。takeover は、Dispatcher マシンが、他方のマシンのクラスターに対する パケットの経路指定を開始するよう指示します。takeover コマンドは、 Dispatcher マシンのクラスターが 待機 状態であり、その副状態が 同期化 である場合にのみ発行することができます。これは、現在活動状態にあるパートナーのクラスターを強制的に待機状態に変更します。takeover コマンドは、ストラテジーが手動の場合にしか機能しません。詳細については、相互高可用性を参照してください。
注:
  1. マシンの ロール (プライマリーバックアップ両方) は変わらないことに注意してください。相対的な 状態 (活動状態 または 待機状態) だけが変わります。
  2. 指定可能な takeover の スクリプト には、goActive、goStandby、および goInOp の 3 つがあります。スクリプトの使用 を参照してください。
address
takeover アドレス値はオプションです。マシンのロールがプライマリーとバックアップの 両方 (相互高可用性構成) である場合にだけ使用されます。指定するアドレスは、通常、このクラスターのトラフィックを経路指定する Dispatcher マシンの NFA です。両方のクラスターの引き継ぎがある場合、Dispatcher 自体の NFA アドレスを指定してください。

dscontrol host - リモート・マシンの構成

構文図を読む構文図をスキップする>>-dscontrol--host:--remote_host-------------------------------><
 

remote_host
構成するリモート Load Balancer マシンの名前。このコマンドを入力する場合には、host:remote_host の間にスペースが入らないようにしてください。例えば、次のようになります。
dscontrol host:remote_host
コマンド・プロンプトでこのコマンドを発行した後で、リモート Load Balancer マシンへ発行する任意の有効な dscontrol コマンドを入力してください。

dscontrol logstatus — サーバー・ログ設定の表示

構文図を読む構文図をスキップする>>-dscontrol--logstatus----------------------------------------><
 

logstatus
サーバー・ログの設定 (ログ・ファイル名、ログ・レベル、およびログ・サイズ) を表示します。

logstatus を表示するには、以下を入力します。

dscontrol logstatus

このコマンドによって、以下のような出力が生成されます。

Dispatcher Log Status:
------------------------------
Log filename ............... C:¥PROGRA~1¥IBM¥edge¥lb¥servers¥logs¥dispatcher
¥server.log
Log level .................. 1
Maximum log size (bytes) ... 1048576

dscontrol manager — manager の制御

構文図を読む構文図をスキップする>>-dscontrol--manager--+-interval--seconds----------------------+-><
                       +-loglevel--level------------------------+
                       +-logsize--+-unlimited-+-----------------+
                       |          '-bytes-----'                 |
                       +-metric set--+-loglevel--level--------+-+
                       |             '-logsize--+-unlimited-+-' |
                       |                        '-bytes-----'   |
                       +-quiesce--server--+-----+---------------+
                       |                  '-now-'               |
                       +-reach set--+-interval--seconds------+--+
                       |            +-loglevel--level--------+  |
                       |            '-logsize--+-unlimited-+-'  |
                       |                       '-bytes-----'    |
                       +-refresh--refresh cycle-----------------+
                       +-report--+----------------+-------------+
                       |         '-cluster+c2+...-'             |
                       +-restart--message-----------------------+
                       +-sensitivity--weight--------------------+
                       +-smoothing--smoothing index-------------+
                       +-start--+-----------------------+-------+
                       |        '-log file--metric_port-'       |
                       +-status---------------------------------+
                       +-stop-----------------------------------+
                       +-unquiesce--server----------------------+
                       '-version--------------------------------'
 

interval
manager が executor に対するサーバーの重みを更新する頻度を設定し、クライアント要求を経路指定するために executor が使用する 基準を更新します。
seconds
executor に対する重みを manager が更新する間隔を秒単位で表す正数。デフォルトは 2 です。
loglevel
manager ログのログ・レベルを設定します。
level
レベルの数 (0 から 5)。この数値が高いほど、多くの情報が manager ログに書き込まれます。デフォルトは、1 です。 指定できる値は次のとおりです。0 は「なし」、1 は「最小」、2 は「基本」、3 は「普通」、4 は「拡張」、5 は「詳細」です。
logsize
manager ログの最大サイズを設定します。ログ・ファイルに最大サイズを設定すると、ファイルが循環して使用されます。すなわち、ファイルが指定のサイズに達した場合は、それ以降の項目はファイルの先頭から書き込まれて、以前のログ項目を上書きします。ログ・サイズは、現行のログ・サイズよりも小さく設定することはできません。ログ項目にはタイム・スタンプが記録されるので、ログが書き込まれた順番が分かります。ログ・レベルの設定が高いほど、ログ・サイズの選択には注意を要します。これは、高いレベルでログを記録すると、すぐに スペースを使い切ってしまうからです。
bytes
manager ログ・ファイルの最大サイズ (バイト)。ゼロより大きい正数を指定することも、unlimited を指定することもできます。ログ入力自体のサイズがさまざまなため、上書きされる前にログ・ファイルが正確に最大サイズに達することはありません。デフォルト値は 1 MB です。
metric set
メトリック・モニター・ログの loglevellogsize を設定します。 loglevel はメトリック・モニターのログ・レベル (0 - なし、1 - 最小、2 - 基本、3 - 普通、4 - 拡張、5 - 詳細) です。 デフォルトの loglevel は 1 です。logsize はメトリック・モニターのログ・ファイルに記録できる最大バイト数です。 ゼロより大きい正数または unlimited のいずれかを指定できます。 デフォルトの logsize は 1 MB です。
quiesce
接続がスティッキーと指定されていて、スティッキー時間が満了していない場合には、クライアントから静止サーバーへの後続の新規の接続を除いて、サーバーに送信される接続をこれ以上指定しないでください。 manager はそのサーバーの重みを、そのサーバーが定義されている各ポートで 0 に設定します。短時間のサーバーの保守を行って静止状態を解除する場合に、このコマンドを使用します。構成から静止サーバーを削除して追加し直すと、静止前の状態は保存されません。詳細については、サーバー接続処理の静止 を参照してください。
サーバー (server)
シンボル名または小数点付き 10 進数形式のいずれかのサーバーの IP アドレス。

あるいは、サーバー区分化を使用している場合には、論理サーバーの固有名を使用してください。詳しくは、サーバーの区分化: 1 つのサーバー (IP アドレス) に対して構成された論理サーバーを参照してください。

now
スティッキー時間を設定しており、スティッキー時間の有効期限が切れる前に別のサーバー (静止サーバー以外) に新規の接続を送信する場合は、静止で「now」のみを使用してください。詳細については、サーバー接続処理の静止 を参照してください。
reach set
reach advisor の間隔、ログ・レベル、およびログ・サイズを設定します。
refresh
新規および活動状態にある接続に関する情報をリフレッシュする ために executor に照会するまでの間隔の数を設定します。
refresh cycle
間隔の数を表す正数。デフォルトは 2 です。
report
統計スナップショットの報告書を表示します。
cluster
報告書に表示するクラスターのアドレス。アドレスは、シンボル名または IP アドレス形式で指定できます。デフォルトの manager 報告書では、すべてのクラスターを表示します。
注:
クラスターを追加するときは、正符号 (+) で区切ります。
restart
すべてのサーバー (ダウンしていないもの) を再始動して、重みを標準の状態に戻します (最大の重みの 1/2)。
message
manager ログ・ファイルに書き込むメッセージ。
sensitivity
重みを更新する最小感度に設定します。この設定により、manager が外部情報に基づいてサーバーの重み付けを変更する時点が定義されます。
weight
重みのパーセンテージとして使用する、1 から 100 の数。デフォルトの 5 では、5% の最小重要度になります。
smoothing
ロード・バランシングの際、重みの差違を平滑化する索引を設定します。 平滑化索引が大きいと、ネットワーク状態が大きく変化してもサーバーの重みはそれほど大きく変化しません。索引が低いと、サーバーの重みが大幅に変化します。
索引
正浮動小数点数。デフォルトは 1.5 です。
start
manager を開始します。
log file
manager データのログを記録するファイルの名前。ログの各レコードにはタイム・スタンプが記されます。

デフォルト・ファイルは、logs ディレクトリーにインストールされます。 付録C. サンプル構成ファイル を参照してください。ログ・ファイルを保持するディレクトリーを変更するには、ログ・ファイル・パスの変更を参照してください。

metric_port
Metric Server がシステム負荷を報告するために使用するポート。メトリック・ポートを指定する場合は、ログ・ファイル名を指定しなければなりません。デフォルトのメトリック・ポートは 10004 です。
status
グローバルに設定できる manager のすべての値の現在の状況と、それらのデフォルトを表示します。
stop
manager を停止します。
unquiesce
定義された各ポートにおいて、これ以後、manager が、以前に静止されたサーバーに 0 より大きい重みを与えることができるように指定します。
サーバー (server)
シンボル名または小数点付き 10 進数形式のいずれかのサーバーの IP アドレス。
version
manager の現行バージョンを表示します。

dscontrol metric — システム・メトリックの構成

構文図を読む構文図をスキップする>>-dscontrol--metric--+-追加--cluster+c2+...+cN:metric+metric1+...+metricN-------------+-><
                      +-除去--cluster+c2+...+cN:metric+metric1+...+metricN-------------+
                      +-proportions--cluster+c2+...+cN proportion1 prop2 prop3...propN-+
                      '-status--cluster+c2+...+cN:metric+metric1+...+metricN-----------'
 

add
指定されたメトリックを追加します。
cluster
クライアントの接続先アドレス。このアドレスは、マシンのホスト名または IP アドレス表記形式のいずれかとすることができます。 クラスターを追加するときは、正符号 (+) で区切ります。
metric
システム・メトリック名。 これは、Metric Server のスクリプト・ディレクトリー中の実行可能またはスクリプト・ファイルの名前でなければなりません。
remove
指定されたメトリックを除去します。
proportions
このオブジェクトと関連したすべてのメトリックの割合を設定します。
status
このメトリックの現行値を表示します。

dscontrol port — ポートの構成

構文図を読む構文図をスキップする>>-dscontrol--port--+-追加--cluster:port--+----------------------+-+-><
                    |                     +-crossport--otherport-+ |
                    |                     +-maxservers--size-----+ |
                    |                     +-stickymask--value----+ |
                    |                     +-stickytime--time-----+ |
                    |                     +-method--type---------+ |
                    |                     +-staletimeout--value--+ |
                    |                     +-weightbound--weight--+ |
                    |                     +-porttype--type-------+ |
                    |                     +-protocol--type-------+ |
                    |                     '-reset--value---------' |
                    +-set--cluster:port--+-crossport--otherport-+--+
                    |                    +-maxservers--size-----+  |
                    |                    +-stickymask--value----+  |
                    |                    +-stickytime--time-----+  |
                    |                    +-staletimeout--value--+  |
                    |                    +-weightbound--weight--+  |
                    |                    +-porttype--type-------+  |
                    |                    +-maxhalfopen--value---+  |
                    |                    '-reset--value---------'  |
                    +-除去--cluster:port---------------------------+
                    +-report--cluster:port-------------------------+
                    +-status--cluster:port-------------------------+
                    '-halfopenaddressreport--cluster:port----------'
 

add
クラスターにポートを追加します。ポートをクラスターに追加しないと、そのポートにサーバーを追加することはできません。クラスターに追加するポートがない場合、クライアント要求はローカルに処理されます。このコマンドを使用すると、一度に複数のポートを追加することができます。
cluster
シンボル名または IP アドレス形式のいずれかの クラスターのアドレス。ワイルドカードとして機能するコロン (:) を使用できます。例えば、コマンド dscontrol port add :80 は、結果としてポート 80 をすべてのクラスターに追加することになります。
注:
クラスターを追加するときは、正符号 (+) で区切ります。
ポート
ポートの番号。 ポート番号値 0 (ゼロ) を使用して、ワイルドカード・ポートを指定することができます。
注:
ポートを追加するときは、正符号 (+) で区切ります。
crossport
crossport は、スティッキー/アフィニティー機能を複数のポートに渡って拡張することができます。これにより、異なるポートで受信したクライアント要求を、後続の要求として同じサーバーに送信することができます。crossport 値に、ポート間アフィニティー機能を共有する otherport 番号を指定します。この機能を使用するには、ポートを以下のようにしなければなりません。
  • 同じクラスター・アドレスを共有する
  • 同じサーバーを共有する
  • 同じ (ゼロ以外の) stickytime 値を持つ
  • 同じ stickymask 値を持つ
crossport 機能を除去するには、crossport 値をその固有のポート番号に設定し直します。ポート間アフィニティー機能についての詳細は、ポート間アフィニティーを参照してください。
注:
Crossport は、Dispatcher コンポーネントの MAC および NAT/NATP 転送方式にしか適用されません。
otherport
crossport の値。デフォルト値は、その固有の port 番号と同じです。
maxservers
サーバーの最大数。maxservers のデフォルト値は 32 です。
size
maxservers の値。
stickymask
アフィニティー・アドレス・マスク 共通サブネット・アドレスに基づいて着信クライアント要求をグループ化するフィーチャー。 最初にクライアント要求がポートへ接続すると、同じサブネット・アドレス (マスクされる IP アドレスの一部によって指定される) をもつクライアントからの以降の要求は、すべて同じサーバーへ送信されます。stickymask を使用可能にするには、stickytime が非ゼロ値でなければなりません。 詳しくは、アフィニティー・アドレス・マスク (stickymask)を参照してください。
注:
stickymask キーワードは、Dispatcher コンポーネントだけに適用されます。
value
stickymask 値は、マスクする 32 ビットの IP アドレスの高位ビットの数値です。指定できる値は、8、16、24、および 32 です。デフォルト値は 32 で、アフィニティー・アドレス・マスク機能を使用不可にします。
stickytime
ある接続がクローズしてから新しい接続がオープンするまでの時間間隔。 この間に、クライアントは、最初の接続で使用したサーバーと同じサーバーに送られます。スティッキー時間の後、クライアントは最初のものとは異なるサーバーに送られる場合があります。

Dispatcher コンポーネントの場合:

  • Dispatcher の CBR 転送方式の場合
    • スティッキー時間を設定すると、SSL ID アフィニティーが使用可能になるため、(非ゼロ値への) スティッキー時間の設定は、(HTTP ではなく) SSL ポート上にだけ 行うことができます。
    • ポート・スティッキー時間を設定した場合は、そのルールに対するアフィニティー・タイプは none (デフォルト) でなければなりません。 スティッキー時間がポートに対して設定されていると、ルール・ベース・アフィニティー (受動 Cookie、URI) は共存できません。
  • Dispatcher の MAC および NAT 転送方式の場合
    • ポート・スティッキー時間を (非ゼロ値に) 設定した場合は、そのルールに対するアフィニティー・タイプは設定できません。 スティッキー時間がそのポートに対して設定されていると、ルール・ベース・アフィニティーは共存できません。
    • ポート・スティッキー時間値を設定すると IP アドレス・アフィニティーが使用可能になります。

CBR コンポーネントの場合: ポート・スティッキー時間を非ゼロ値に設定した場合は、そのルールに対するアフィニティー・タイプは none (デフォルト) でなければなりません。 スティッキー時間がそのポートに対して設定されていると、ルール・ベース・アフィニティー (受動 Cookie、URI、活動 Cookie) は共存できません。

time
ポートのスティッキー時間 (秒数)。ゼロは、ポートがスティッキーでないことを示します。
method
転送方式。使用できる転送方式は、MAC 転送、NAT 転送、または Content Based Routing (CBR) 転送です。 最初に dscontrol executor コマンドの clientgateway パラメーターに ゼロ以外の IP アドレスを指定していない場合には、転送方式 NAT または Content Based Routing を追加することは できません。詳細については、Dispatcher の NAT/NAPT (nat 転送方式)および Dispatcher のコンテンツ・ベースのルーティング (CBR 転送方式)を参照してください。
注:
  1. method は、Dispatcher コンポーネントにのみ適用されます。
  2. バックエンド・サーバーが戻りアドレスと同じサブネット上にあり、CBR 転送方式または NAT 転送方式を使用している場合には、ルーター・アドレスをそのバックエンド・サーバー・アドレスになるように 定義する必要があります。
  3. MAC 転送方式を追加すると、"protocol" パラメーターを HTTP または SSL のいずれかに 指定する必要があります。
type
転送方式タイプ。使用できる値は mac、nat、または CBR です。デフォルトは MAC 転送です。
staletimeout
接続が除去されるまでに、その接続がアクティビティーのない状態でいることができる秒数。Dispatcher コンポーネントの場合、デフォルト値はポート 21 (FTP) の場合は 900 で、ポート 23 (Telnet) の場合は 259,200 です。その他のすべての Dispatcher ポートの場合、およびすべての CBR ポートの場合、デフォルトは 300 です。 ステイル・タイムアウトも、executor またはクラスター・レベルで設定することができます。詳しくは、ステイル・タイムアウト値の使用を参照してください。
value
staletimeout の値 (秒)。
weightbound
このポート上にあるサーバーに最大の重みを設定します。この値は、executor が各サーバーに与える要求の数についてどの程度の差がでるかに影響します。デフォルト値は 20 です。
weight
最大の重みの限度を表す 1 から 100 までの数です。
porttype
ポート・タイプ。
注:
ポート・タイプは Dispatcher に対してのみ適用されます。
type
指定可能な値は、tcpudp、および both です。デフォルト値は両方 (tcp/udp) です。
プロトコル (protocol)
プロトコル・タイプ。Dispatcher コンポーネントの場合、これは、ポート上で "CBR" メソッドを指定するときの必要パラメーターです。 ポート・プロトコル・タイプ SSL を選択した場合には、ゼロ以外のスティッキー時間も指定して SSL ID アフィニティーを使用可能にする 必要があります。 HTTP プロトコルを選択した場合には、「コンテンツ」ルールを使用してサーバー・アフィニティーを確立することが できます。詳細については、Dispatcher のコンテンツ・ベースのルーティング (CBR 転送方式)を参照してください。
注:
プロトコルは、Dispatcher の CBR 転送方式にのみ適用されます。
type
指定可能な値は、 HTTP または SSL です。
maxhalfopen
最大ハーフ・オープン接続のしきい値。このパラメーターは、サーバー上で大量のハーフ・オープン TCP 接続となる使用可能な サービス妨害攻撃 (Denial of Service Attack) を検出するために使用します。

正の値は、現在のハーフ・オープン接続がしきい値を超えるかどうかの検査が行われることを示します。現在値がしきい値を超えている場合は、アラート・スクリプトへの呼び出しが行われます。詳細については、サービス妨害攻撃の検出を参照してください。

注:
maxhalfopen は Dispatcher だけに適用されます。
value
maxhalfopen の値。デフォルトはゼロ (検査は行われない) です。
reset
reset により、ポート上のダウンしているサーバーに対して、Load Balancer が TCP リセットを送信するかどうかを指定することができます。 TCP リセットにより、接続は即時にクローズします。 詳しくは、ダウンしているサーバーへの TCP リセットの送信 (Dispatcher コンポーネントのみ)を参照してください。
注:
reset は Dispatcher コンポーネントにのみ適用されます。reset キーワードを使用するためには、dscontrol executor コマンドの clientgateway にルーター・アドレスを設定しなければなりません。
value
reset に指定することができる値は、yes および no です。デフォルトは no (ダウンしているサーバーに対する TCP リセットは行われない) です。reset が yes である場合、ダウンしているサーバーに TCP リセットが送信されます。
set
ポートのフィールドを設定します。
remove
このポートを削除します。
report
このポートについて報告します。
status
このポート上にあるサーバーの状況を表示します。すべてのポートについての状況を参照したい場合は、このコマンドで port を指定しないでください。ただし、コロンは残したままにしてください。
numSeconds
ハーフ・オープン接続をリセットするまでの秒数。
halfopenaddressreport
任意のハーフ・オープン接続をもつサーバーにアクセスしたすべてのクライアント・アドレス (約 8000 までのアドレスの対) のログ (halfOpen.log) の中の項目を生成します。また、統計データの報告がコマンド行に戻されます。例えば、ハーフ・オープン接続の合計、最大、および平均数、および平均ハーフ・オープン接続時間 (秒数)。詳細については、サービス妨害攻撃の検出を参照してください。

dscontrol rule - ルールの構成

構文図を読む構文図をスキップする>>-dscontrol--rule--+-add--cluster:port:rule--type--type--| opts |-+-><
                    +-dropserver--cluster:port:rule--server--------+
                    +-remove--cluster:port:rule--------------------+
                    +-report--cluster:port:rule--------------------+
                    +-set--cluster:port:rule--| opts |-------------+
                    +-status--cluster:port:rule--------------------+
                    '-useserver--cluster:port:rule--server+s2+...--'
 
opts:
 
|--+---------------------------------+--------------------------|
   +-beginrange--low--endrange--high-+
   +-priority--level-----------------+
   +-pattern--pattern----------------+
   +-tos--value----------------------+
   +-stickytime--time----------------+
   +-affinity--affinity_type---------+
   +-cookiename--value---------------+
   +-evaluate--level-----------------+
   '-sharelevel--level---------------'
 

add
このルールをポートに追加します。
cluster
シンボル名または IP アドレス形式のいずれかの クラスターのアドレス。ワイルドカードとして機能するコロン (:) を使用できます。例えば、コマンド dscontrol rule add :80:RuleA type type は、結果的にすべてのクラスターのポート 80 に RuleA を追加することになります。
注:
クラスターを追加するときは、正符号 (+) で区切ります。
ポート
ポートの番号。 ワイルドカードとして機能するコロン (:) を使用できます。例えば、コマンド dscontrol rule add clusterA::RuleA type type は、結果的に ClusterA のすべてのポートに RuleA を追加することになります。
注:
ポートを追加するときは、正符号 (+) で区切ります。
rule
ルールに付ける名前。この名前には、英数字、下線、ハイフン、ピリオドを使用できます。長さは 1 文字から 20 文字までですが、ブランクを含めることはできません。
注:
ルールを追加するときは、正符号 (+) で区切ります。
type
ルールのタイプ。
type
type に選択できる値は以下のとおりです。
ip
このルールは、クライアントの IP アドレスに基づきます。
time
このルールは、時刻に基づきます。
connection
このルールは、ポートの 1 秒当たりの接続数に基づきます。このルールが機能するのは、manager が実行されている場合だけです。
active
このルールは、ポートの活動状態にある接続の合計数に基づきます。このルールが機能するのは、manager が実行されている場合だけです。
port
このルールは、クライアントのポートに基づきます。
注:
Port が適用されるのは Dispatcher コンポーネントです。
service
このルールは、IP ヘッダーの Type of service (TOS) バイト・フィールドに基づきます。
注:
service が適用されるのは Dispatcher コンポーネントだけです。
reservedbandwidth
このルールは一組のサーバーによって送達される帯域幅 (K バイト/秒) に基づいています。詳細については、予約済み帯域幅および共有帯域幅に基づくルールの使用および 予約済み帯域幅ルールを参照してください。
注:
Reservedbandwidth が適用されるのは Dispatcher コンポーネントだけです。
sharedbandwidth
このルールは、executor またはクラスター・レベルで共有される帯域幅の容量 (K バイト/秒) に基づいています。詳細については、予約済み帯域幅および共有帯域幅に基づくルールの使用および共有帯域幅ルールを参照してください。
注:
Sharedbandwidth が適用されるのは Dispatcher コンポーネントだけです。
true
このルールは常に真です。プログラミング論理における else ステートメントのようなものと考えることができます。
content
このルールは、クライアントが要求する URL と比較される正規表現を記述します。これは Dispatcher および CBR に対して有効です。
beginrange
ルールが true かどうかを判別するために使用する範囲の最低値。
low
ルールのタイプに応じて異なります。値の種類およびそのデフォルト値を、ルールのタイプ別に以下にリストします。
ip
シンボル名または IP アドレス形式のいずれかの クライアントのアドレス。デフォルトは 0.0.0.0 です。
time
整数値。デフォルトは 0 で、深夜 0 時を表します。
connection
整数値。デフォルトは 0 です。
active
整数値。デフォルトは 0 です。
port
整数値。デフォルトは 0 です。
reservedbandwidth
整数 (1 秒当たりの K バイト数)。デフォルトは 0 です。
endrange
ルールが true かどうかを判別するために使用する範囲の最高値。
high
ルールのタイプに応じて異なります。値の種類およびそのデフォルト値を、ルールのタイプ別に以下にリストします。
ip
シンボル名または IP アドレス形式のいずれかの クライアントのアドレス。デフォルトは 255.255.255.254 です。
time
整数値。デフォルトは 24 で、午前 0 時を表します。
注:
時間間隔の beginrange および endrange を定義する場合は、各値は時刻の「時」(時間) の部分だけを表す整数でなければなりません。分数の部分は指定しません。このため、例えば午前 3:00 から午前 4:00 までの 1 時間を指定するには、beginrange に 3 を指定し、endrange にも 3 を指定します。これによって、3:00 から始まり、3:59 で終わる分数がすべて指定されます。beginrange に 3 を指定して endrange に 4 を指定すると、3:00 から 4:59 までの 2 時間が指定されます。
connections
整数値。デフォルトは、2 の 32 乗から 1 を引いた値です。
active
整数値。デフォルトは、2 の 32 乗から 1 を引いた値です。
port
整数値。デフォルトは 65535 です。
reservedbandwidth
整数 (1 秒当たりの K バイト数)。デフォルトは、2 の 32 乗から 1 を引いた値です。
priority
ルールが検討される順序。
level
整数値。追加した最初のルールに priority を指定していない場合は、Dispatcher によってデフォルトで 1 に設定されます。その後、ルールが追加されると、priority が計算され、デフォルトで、その時点のすべての既存のルールの中で一番低い priority に 10 を 加えた値になります。例えば、既存のルールの priority が 30 であるとします。新しいルールを追加して、その priority を 25 に設定するとします (これは、30 よりも 高い priority です)。さらに、priority を設定せずに 3 番目のルールを追加します。この 3 番目のルールの priority は、40 (30 + 10) と計算されます。
pattern
コンテンツ・タイプ・ルールで使用するパターンを指定します。
pattern
使用するパターン。有効な値の詳細については、付録B. コンテンツ・ルール (パターン) 構文を参照してください。
tos
service タイプ・ルールに使用する "Type of service" (TOS) 値を指定します。
注:
TOS が適用されるのは Dispatcher コンポーネントだけです。
value
tos 値に使用する 8 文字のストリング。有効な文字は、0 (2 進ゼロ)、1 (2 進 1)、および x (区別なし) です。例えば、0xx1010x となります。詳細については、Type of Service (TOS) を基にしたルールの使用法を参照してください。
stickytime
ルール用に使用するスティッキー時間を指定します。 ルール・コマンドの affinity パラメーターを "activecookie" に設定すると、このアフィニティー・タイプを使用可能にするために stickytime を非ゼロ値に設定する必要があります。 ルールに対するスティッキー時間は "passivecookie" または "uri" アフィニティー・ルール・タイプには適用されません。

詳細については、活動 Cookie アフィニティーを参照してください。

注:
ルール・スティッキー時間が適用されるのは CBR コンポーネントに対してだけです。
time
秒単位の時間。
affinity
ルールに使用されるアフィニティー・タイプを指定します。活動 cookie、受動 cookie、URI、または none があります。

「activecookie」のアフィニティー・タイプにより、Load Balancer によって生成される Cookie に基づいて、 アフィニティーをもつ Web トラフィックを同じサーバーに対してロード・バランシングできます。

「passivecookie」のアフィニティー・タイプにより、サーバーによって生成される自己識別 cookie に基づいて、 アフィニティーをもつ Web トラフィックを同じサーバーとロード・バランシングすることができます。cookiename パラメーターに受動 cookie アフィニティーを指定して使用する必要があります。

アフィニティー・タイプ "URI" によって、キャッシュのサイズを効果的に増やす方法で、Web トラフィックを caching proxy サーバーにロード・バランシングすることができます。

詳細については、活動 Cookie アフィニティー受動 cookie アフィニティーURI アフィニティーを参照してください。

注:
アフィニティーは、Dispatcher コンポーネントの CBR 転送方式を使用して構成されるルール、および CBR コンポーネントに適用されます。
affinity_type
アフィニティー・タイプに可能な値には、none (デフォルト)、activecookie、passivecookie、または uri があります。
cookiename
管理者によって設定される任意の名前であり、Load Balancer に対する ID としての働きをします。これは Load Balancer がクライアント HTTP ヘッダー要求の中で探す名前です。Cookie 名は Cookie 値と同様に、Load Balancer に対する ID としての働きをし、これにより Load Balancer が Web サイトの以降の要求を同じサーバー・マシンに送信できます。Cookie 名は「受動 cookie」アフィニティーだけに適用できます。

詳細については、受動 cookie アフィニティーを参照してください。

注:
Cookie 名は、Dispatcher コンポーネントの CBR 転送方式で構成されたルール、および CBR コンポーネントに適用されます。
value
Cookie 名の値。
evaluate
このオプションは、Dispatcher コンポーネント内のみで使用可能です。 ルールの条件を、ポート内のすべてのサーバーにわたって評価するか、あるいは、ルール内のサーバーで評価するかを指定します。このオプションは、例えば connection、active、および reservedbandwidth ルールなど、サーバーの特性に基づいて決定するルールだけに有効です。詳細については、ルールのサーバー評価オプションを参照してください。

connection タイプ・ルールに対しては、evaluate オプション - upserversonrule も指定できます。upserversonrule を指定することで、サーバー・セット内のサーバーの一部がダウンした場合でも、ルール内の残りのサーバーが 過負荷にならないようにすることができます。

level
指定可能な値は、port、rule、または upserversonrule です。デフォルトは port です。upserversonrule は、connection タイプ・ルールにのみ使用可能です。
sharelevel
このパラメーターは共有帯域幅ルール専用です。帯域幅をクラスター・レベルで共有するか executor レベルで共有するかを指定します。帯域幅をクラスター・レベルで共有すると、ポート (1 つまたは複数) は最大容量の帯域幅を同じクラスター内のいくつかのポートにわたって共有することができます。executor レベルで帯域幅を共有することにより、Dispatcher 構成全体内のクラスター (1 つまたは複数) が最大容量の帯域幅を共有することができます。詳細については、共有帯域幅ルールを参照してください。
level
指定可能な値は executor または cluster です。
dropserver
ルール・セットからサーバーを削除します。
サーバー (server)
シンボル名または IP アドレス形式のいずれかである TCP サーバー・マシンの IP アドレス。

あるいは、サーバー区分化を使用している場合には、論理サーバーの固有名を使用してください。詳しくは、サーバーの区分化: 1 つのサーバー (IP アドレス) に対して構成された論理サーバーを参照してください。

注:
サーバーを追加するときは、正符号 (+) で区切ります。
remove
1 つ以上のルールを削除します。複数のルールを指定する場合は、正符号 (+) で区切ります。
report
1 つ以上のルールの内部値を表示します。
set
このルールの値を設定します。
status
1 つ以上のルールの設定可能な値を表示します。
useserver
ルール・セットにサーバーを挿入します。

dscontrol server — サーバーの構成

構文図を読む構文図をスキップする>>-dscontrol--server--+-add--cluster:port:server--+------------------------------+-+-><
                      |                           +-address--address-------------+ |
                      |                           +-collocated--value------------+ |
                      |                           +-sticky--value----------------+ |
                      |                           +-weight--value----------------+ |
                      |                           +-fixedweight--value-----------+ |
                      |                           +-cookievalue--value-----------+ |
                      |                           +-mapport--portvalue-----------+ |
                      |                           +-プロトコル (protocol)--value-+ |
                      |                           +-router--addr-----------------+ |
                      |                           +-returnaddress--addr----------+ |
                      |                           +-advisorrequest--string-------+ |
                      |                           '-advisorresponse--string------' |
                      +-set--cluster:port:server--+-collocated--value------------+-+
                      |                           +-sticky--value----------------+ |
                      |                           +-weight--value----------------+ |
                      |                           +-fixedweight--value-----------+ |
                      |                           +-cookievalue--value-----------+ |
                      |                           +-プロトコル (protocol)--value-+ |
                      |                           +-router--addr-----------------+ |
                      |                           +-advisorrequest--string-------+ |
                      |                           '-advisorresponse--string------' |
                      +-down--cluster:port:server----------------------------------+
                      +-remove--cluster:port:server--------------------------------+
                      +-report--cluster:port:server--------------------------------+
                      +-up--cluster:port:server------------------------------------+
                      '-status--cluster:port:server--------------------------------'
 

add
このサーバーを追加します。
cluster
シンボル名または IP アドレス形式のいずれかの クラスターのアドレス。ワイルドカードとして機能するコロン (:) を使用できます。例えば、コマンド dscontrol server add :80:ServerA は、結果的に、ServerA をすべてのクラスターのポート 80 に追加することになります。
注:
クラスターを追加するときは、正符号 (+) で区切ります。
ポート
ポートの番号。 ワイルドカードとして機能するコロン (:) を使用できます。例えば、コマンド dscontrol server add ::ServerA は、結果的に ServerA をすべてのポートのすべてのクラスターに追加することになります。
注:
ポートを追加するときは、正符号 (+) で区切ります。
サーバー (server)
server は、TCP サーバー・マシンの固有の IP アドレスであり、シンボル名または IP アドレス形式のいずれかです。

あるいは、IP アドレスに対して解決されない固有名を使用する場合は、dscontrol server add コマンドに、サーバーの address パラメーターを提供しなければなりません。詳しくは、サーバーの区分化: 1 つのサーバー (IP アドレス) に対して構成された論理サーバーを参照してください。

注:
サーバーを追加するときは、正符号 (+) で区切ります。
address
ホスト名または IP アドレス形式のどちらかである TCP サーバー・マシンの固有の IP アドレス。サーバーが解決不能な場合には、物理サーバー・マシンのアドレスを提供しなければなりません。詳しくは、サーバーの区分化: 1 つのサーバー (IP アドレス) に対して構成された論理サーバーを参照してください。
address
サーバーのアドレスの値。
collocated
collocated では、ロード・バランシングを実行しているサーバー・マシンの 1 つに Dispatcher がインストールされているかどうかを指定できます。
注:
以下の点に注意してください。
  • collocated パラメーターは、Dispatcher の MAC、NAT、または CBR 転送方式の使用時に有効です。 Site Selector および CBR はすべてのプラットフォームで連結できますが、 このキーワードは必要ありません。詳細については、連結サーバーの使用を参照してください。
  • Windows システム: 連結は使用できません。
value
collocated の値。yes または no で指定します。デフォルトは no です。
sticky
サーバーは、そのポートのスティッキー時間の設定をオーバーライドできます。デフォルト値の「yes」では、サーバーは、ポートに定義された通常のアフィニティーを保存します。値「no」では、クライアントは次にそのポートへ要求を発行した際に、ポートの stickytime 設定とは無関係に、そのサーバーへは 戻りません。これは、ルールを使用する際、特定の状況で役に立ちます。詳細については、ポート・アフィニティーのオーバーライドを参照してください。
value
sticky の値。yes または no で指定します。デフォルトは yes です。
weight
このサーバーの重みを表す 0-100 の数値 (ただし、指定されたポートの重み限界値を超えてはいけない)。重みをゼロに設定すると、新しい要求はサーバーに一切送信されなくなりますが、そのサーバーへの現在活動状態の接続は終了しません。デフォルトは、指定されたポートの重み限界値の半分です。manager が実行されている場合は、この設定値はすぐに上書きされます。
value
サーバーの重みの値。
fixedweight
fixedweight オプションでは、manager がサーバーの重みを変更するかどうかを指定します。fixedweight 値を yes に設定した場合、manager が実行されてもサーバーの重みの変更は許可されません。詳細については、manager 固定重み を参照してください。
value
fixedweight の値。yes または no で指定します。デフォルトは no です。
cookievalue
Cookievalue は、サーバー側である cookie 名/cookie 値の対を表す任意の値です。cookie 値は、cookie 名とともに ID としての働きをし、これによって、Load Balancer は後続のクライアント要求を同じサーバーに送信することができます。詳細については、受動 cookie アフィニティーを参照してください。
注:
Cookievalue は Dispatcher (CBR 転送方式を使用) および CBR に対して有効です。
value
Value は任意の値です。デフォルトは cookie 値なしです。
mapport
クライアント要求の宛先ポート番号 (Dispatcher 用) を、Dispatcher がクライアントの要求のロード・バランシングを行うために使用するサーバーのポート番号にマップします。Load Balancer は、サーバー・マシン上の 1 つのポート上でクライアントの要求を受信し、別のポートでその要求を送信することができます。mapport を使用して、複数のサーバー・デーモンが実行されていることのあるサーバーに合わせて、クライアントの要求のロード・バランシングを行うことができます。
注:
Mapport は Dispatcher (nat または CBR 転送方式を使用して) および CBR に適用されます。Dispatcher については、Dispatcher の NAT/NAPT (nat 転送方式)および Dispatcher のコンテンツ・ベースのルーティング (CBR 転送方式)を参照してください。CBR については、SSL 中のクライアント - プロキシーおよび HTTP 中のプロキシー - サーバーのロード・バランシングを参照してください。
プロトコル (protocol)
プロトコルの有効な値は、HTTP および HTTPS です。デフォルトは HTTP です。
注:
Protocol は CBR コンポーネントにのみ適用されます。
portvalue
マップ・ポート番号の値。デフォルトはクライアント要求の宛先ポート番号です。
router
広域ネットワークをセットアップする場合の、リモート・サーバーに対するルーターのアドレス。デフォルトは 0 であり、ローカル・サーバーを示します。いったんサーバーのルーター・アドレスをゼロ以外のなんらかの値 (リモート・サーバーを示す) に設定すると、サーバーを再びローカルにするために 0 に設定し直すことはできないので注意してください。代わりに、サーバーを取り外してから、ルーター・アドレスを指定しないで再び追加しなければなりません。同様に、ローカルとして定義されたサーバー (ルーター・アドレス = 0) は、ルーター・アドレスを変更してリモートにすることはできません。サーバーを削除して追加し直さなければなりません。詳細については、広域 Dispatcher サポートの構成を参照してください。
注:
router は Dispatcher だけに適用されます。nat または CBR 転送方式を使用する場合は、サーバーを構成に追加する時に、ルーター・アドレスを指定しなければなりません。
addr
ルーターのアドレスの値。
returnaddress
固有の IP アドレスまたはホスト名。これは、Dispatcher がクライアントの要求をサーバーに合わせてロード・バランシングする時に、そのソースとして使用する Dispatcher 上に構成されたアドレスです。これによって、サーバーは、要求の内容を処理するためにパケットを直接クライアントに送るのではなく、Dispatcher マシンに戻すようになります。(Dispatcher はその後で、IP パケットをクライアントに転送します。) サーバーを追加した時は、リターン・アドレス値を指定しなければなりません。リターン・アドレスは、サーバーを取り外して再び追加しない限り、変更できません。リターン・アドレスは、クラスター、サーバー、または NFA アドレスと同じにはできません。
注:
returnaddress は Dispatcher に適用されます。 NAT または CBR 転送方式を使用する場合は、Load Balancer とバックエンド・サーバー間の通信用のリターン・アドレスを定義する必要があります。 Load Balancer がバックエンド・サーバーとの間でアクティブにしておくことができる接続の数は、定義されているリターン・アドレスの数によって制限されます。 Load Balancer では、リターン・アドレスとサーバーの組み合わせではなく、リターン・アドレスのみに基づいてポートを使用します。 使用可能なポートがすべて使用中である場合、以降の接続は失敗します。ビジー状態の環境においては、 複数のリターン・アドレスを使用して、使用可能なポートが不足しないようにします。
addr
リターン・アドレスの値。
advisorrequest
HTTP または HTTPS advisor は、advisor 要求ストリングを使用して、 サーバーの正常性を照会します。これは、HTTP または HTTPS advisor が働きかける 対象のサーバーに対してのみ有効です。この値を使用可能にするためには、 HTTP または HTTPS advisor を始動しなければなりません。 詳細については、要求および応答 (URL) オプションによる HTTP または HTTPS advisor の構成を参照してください。
注:
advisorrequest は Dispatcher および CBR コンポーネントに適用されます。
string
HTTP または HTTPS advisor によって使用されるストリングの値。 デフォルトは HEAD/HTTP/1.0 です。
注:
ストリングにブランクが含まれている場合 --
  • dscontrol>> シェル・プロンプトからこのコマンドを出すときは、そのストリングの前後を引用符で囲まなければなりません。 例: server set cluster:port:server advisorrequest "head / http/1.0"
  • オペレーティング・システムのプロンプトから dscontrol コマンドを発行する場合は、 テキストの前に "\" を付け、テキストの後に \"" を付ける必要があります。例: dscontrol server set cluster:port:server advisorrequest "¥"head / http/1.0¥""

advisorresponse
HTTP 応答で HTTP または HTTPS advisor がスキャンする advisor 応答ストリング。 これは、HTTP または HTTPS advisor が働きかける 対象のサーバーに対してのみ有効です。この値を使用可能にするためには、 HTTP または HTTPS advisor を始動しなければなりません。 詳細については、要求および応答 (URL) オプションによる HTTP または HTTPS advisor の構成を参照してください。
注:
advisorresponse は Dispatcher および CBR コンポーネントに適用されます。
string
HTTP または HTTPS advisor によって使用されるストリングの値。 デフォルトはヌルです。
注:
ストリングにブランクが含まれている場合 --
  • dscontrol>> シェル・プロンプトからこのコマンドを出すときは、そのストリングの前後を引用符で囲まなければなりません。
  • オペレーティング・システムのプロンプトから dscontrol コマンドを発行する場合は、 テキストの前に "\" を付け、テキストの後に \"" を付ける必要があります。
down
このサーバーが停止したとマークを付けます。このコマンドによって、このサーバーへの活動状態の接続はすべて切断され、その他の接続またはパケットがこのサーバーに送信されないようになります。

サーバー・ダウン・コマンドを使用して サーバーをオフラインにする場合、そのサーバーのスティッキー時間値が非ゼロであれば、既存のクライアントは、 スティッキー時間の有効期限が切れるまで、そのサーバーのサービスを引き続き受けることになります。サーバーが 終了するのは、スティッキー時間値の有効期限が切れてからです。

remove
このサーバーを削除します。
report
このサーバーについて報告します。レポートには、現在の 1 秒当たりの接続数 (CPS)、1 秒間に転送される K バイト数 (KBPS)、接続合計数 (Total)、アクティブ状態の接続数 (Active)、FIN 状態の接続数 (FINed)、および完了した接続数 (Comp) の情報が含まれます。
set
このサーバーの値を設定します。
status
サーバーの状況を表示します。
up
このサーバーが起動しているとマークを付けます。これで、Dispatcher は、新規の接続をこのサーバーに送信することができます。

dscontrol set — サーバー・ログの構成

構文図を読む構文図をスキップする>>-dscontrol--set--+-loglevel--level--------+------------------><
                   '-logsize--+-unlimited-+-'
                              '-size------'
 

loglevel
dsserver が自身の活動のログを記録するレベル。
level
loglevel のデフォルト値は 0 です。範囲は 0 から 5 です。指定できる値は次のとおりです。0 は「なし」、1 は「最小」、2 は「基本」、3 は「普通」、4 は「拡張」、5 は「詳細」です。
logsize
ログ・ファイルに記録するログの最大バイト数。
size
logsize のデフォルト値は 1 MB です。

dscontrol status — manager および advisor が実行中であるかどうかの表示

構文図を読む構文図をスキップする>>-dscontrol--status-------------------------------------------><
 

dscontrol subagent - SNMP サブエージェントの構成

注:
dscontrol subagent コマンド構文図は Dispatcher コンポーネントに適用されます。
構文図を読む構文図をスキップする>>-dscontrol--subagent--+-loglevel--level--------------------+-><
                        +-logsize--+-bytes-----+-------------+
                        |          '-unlimited-'             |
                        +-report-----------------------------+
                        +-start--+-------------------------+-+
                        |        '-community_name--logfile-' |
                        +-status-----------------------------+
                        +-stop-------------------------------+
                        '-version----------------------------'
 

loglevel
サブエージェントが自身の活動のログをファイルに記録するレベル。
level
レベルの数 (0 から 5)。この数値が高いほど、多くの情報が manager ログに書き込まれます。デフォルトは、1 です。 指定できる値は次のとおりです。0 は「なし」、1 は「最小」、2 は「基本」、3 は「普通」、4 は「拡張」、5 は「詳細」です。
logsize
サブエージェント・ログに記録するバイト数の最大サイズを設定します。 デフォルトは 1 MB です。ログ・ファイルに最大サイズを設定すると、ファイルが循環して使用されます。すなわち、ファイルが指定のサイズに達した場合は、それ以降の項目はファイルの先頭から書き込まれて、以前のログ項目を上書きします。ログ・サイズは、現行のログ・サイズよりも小さく設定することはできません。ログ入力にはタイム・スタンプが記録されるので、ログが書き込まれた順番が分かります。ログ・レベルの設定が高いほど、ログ・サイズの選択には注意を要します。これは、高いレベルでログを記録すると、すぐに スペースを使い切ってしまうからです。
bytes
サブエージェント・ログ・ファイルの最大サイズ (バイト単位)。ゼロより大きい正数を指定することも、unlimited を指定することもできます。ログ入力自体のサイズがさまざまなため、上書きされる前にログ・ファイルが正確に最大サイズに達することはありません。デフォルト値は、unlimited です。
report
統計スナップショットの報告書を表示します。
start
サブエージェントを開始します。
community_name
セキュリティー・パスワードとして使用できるコミュニティー名の SNMP 値の名前。デフォルトは public です。

Windows プラットフォームの場合には、オペレーティング・システムのコミュニティー名が使用されます。

log file
SNMP サブエージェント・データのログを記録するファイルの名前。ログの各レコードにはタイム・スタンプが記されます。デフォルトは subagent.log です。デフォルト・ファイルは、logs ディレクトリーにインストールされます。 付録C. サンプル構成ファイル を参照してください。ログ・ファイルを保持するディレクトリーを変更するには、ログ・ファイル・パスの変更を参照してください。
status
グローバルに設定できる SNMP サブエージェントのすべての値の現在の状況と、それらのデフォルトを表示します。
version
サブエージェントの現行バージョンを表示します。