WebSphere Load Balancer for IPv4 and IPv6
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状況情報に与えられる重要性の割合の調整

manager は、advisor および Load Balancer から提供される状況情報の重要度を判断するために、比率を使用します。manager が使用するデフォルトの比率を変更して、この情報に重みをつけることができます。

このタスクについて

manager は、その重みの判断で、以下の外的要因の一部またはすべてを使用できます。
  • 活動中の接続数: ロード・バランシング対象の各サーバー・マシン上で活動中の接続の数 (executor によってトラッキングされるもの)。
  • 新規接続数: ロード・バランシング対象の各サーバー・マシン上の新規接続の数 (executor によってトラッキングされるもの)。
  • ポート固有: ポートで listen している advisor からの入力。
  • システム・メトリック: Metric Server または WLM などのシステム・モニター・ツールからの入力。

manager は、各サーバーごとの現行の重みと、その計算に必要なその他の何らかの情報とともに、executor から最初の 2 つの値 (活動中の接続および新規接続) を得ます。これらの値は、executor の内部で生成および保管された情報に基づいています。

クラスターごとの基準に基づいて 4 つの値の相対的な重要度の割合を変更できます。この割合をパーセントで考えると、相対的な割合の合計は 100% でなければなりません。 デフォルトの割合は 50/50/0/0 で、これは advisor およびシステム情報を無視しています。ユーザーの環境では、最良のパフォーマンスが得られる組み合わせを判別するために、別の割合を試すことが必要な場合があります。
注:
  • advisor (WLM 以外) を追加するときに、ポートの割合がゼロになっていると、manager はこの値を 1 に増加します。相対的な割合の合計は 100 でなければならないので、最大値は 1 だけ減らされます。
  • WLM advisor を追加するときに、システム・メトリックの割合がゼロになっていると、manager はこの値を 1 に増加します。相対的な割合の合計は 100 でなければならないので、最大値は 1 だけ減らされます。

活動状態の接続の数は、クライアントの数によって異なるだけでなく、ロード・バランシング対象のサーバー・マシンが提供するサービスを使用するために必要な時間の長さによっても異なります。クライアント接続が高速 (HTTP GET を使用して提供される小さな Web ページのように) であれば、活動状態の接続の数はかなり低くなります。クライアントの接続が低速 (データベース照会のように) であれば、活動状態の接続の数は高くなります。

活動中の接続と新規接続の割合を低く設定しすぎることは避ける必要があります。これらの最初の 2 つの値を少なくともそれぞれ 20 に設定しておかない限り、ロード・バランシングおよび平滑化は使用不可になります。

プロシージャー

さまざまな要因に付与される重要度の割合を設定するには、 dscontrol cluster コマンドを使用します。 例えば、以下のようになります。
dscontrol cluster set cluster proportions value
詳しくは、 dscontrol cluster コマンドに関するトピックを参照してください。
タスク・トピック    

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最終更新: 2008 年 7 月 31 日 3:18:06 PM EDT
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