WebSphere Load Balancer for IPv4 and IPv6 バージョン 7.0       オペレーティング・システム: AIX、HP-UX、Linux、Solaris、Windows

Load Balancer の管理

このセクションでは、実稼働環境および現実的なテスト環境の管理に焦点を当てます。 以下の項目が含まれます。

調整のセクションも参照してください。

advisor のロード・バランシングの管理の使用可能化
チューニングは、Web サイトの最良のパフォーマンスを実現するための重要なパートです。 チューニングには、パフォーマンス・データの分析、および最適なサーバー構成の決定が含まれます。 最適なサーバー構成を決定するためには、アプリケーション・サーバーのさまざまなコンポーネント およびそのパフォーマンス特性に関する豊富な知識が必要です。 performance advisor は、この知識を要約し、パフォーマンス・データを分析し、 アプリケーション・サーバーのパフォーマンスを向上させるための推奨構成を提供します。 したがって、performance advisor は、アプリケーション・サーバーのチューニング・プロセスの出発点を提供し、ユーザーに豊富な知識がなくても最適なチューニングが行えるようにします。
 
ハイ・ アベイラビリティーの構成
ハイ・ アベイラビリティー機能では、2 番目の Dispatcher マシンが使用されます。最初の Dispatcher マシンは、単一 Dispatcher 構成の場合と同様に、すべてのクライアント・トラフィックに対してロード・バランシングを実行します。2 番目の Dispatcher マシンは、最初のマシンの「状態」をモニターし、最初の Dispatcher マシンの失敗を検出した場合に、ロード・バランシングのタスクを引き継ぎます。
 
カプセル化転送を使用したネットワーク・セグメント間のトラフィックの転送
ハイ・ アベイラビリティー機能では、2 番目の Dispatcher マシンが使用されます。最初の Dispatcher マシンは、単一 Dispatcher 構成の場合と同様に、すべてのクライアント・トラフィックに対してロード・バランシングを実行します。2 番目の Dispatcher マシンは、最初のマシンの「状態」をモニターし、最初の Dispatcher マシンの失敗を検出した場合に、ロード・バランシングのタスクを引き継ぎます。
 
サーバー保守時間帯のサーバーの静止
Load Balancer は、サーバー・ログ、manager ログ、メトリック・モニター・ログ (Metric Server エージェントとの通信の記録)、および使用する各 advisor のログに項目を記入します。
 
クライアントからサーバーに対する類縁性による接続の最適化
Load Balancer 類縁性機能は、クライアント IP アドレスをバックエンド・サーバーにマップします。パケットの宛先の IP アドレスがクラスターと一致し、宛先ポートが Load Balancer ポートに一致し、さらにソース IP アドレスが一致すると、類縁性が確立されます。
 
Linux ipchains および iptables を使用した着信トラフィックの制限
Linux カーネルには、ipchains と呼ばれるファイアウォール機能が組み込まれています。Load Balancer と ipchains を並行して実行すると、Load Balancer が最初にパケットを読み取り、次に ipchains が実行されます。これにより、ipchains を使用すると、Linux Load Balancer マシンを強化できます。例えば、ファイアウォールのロード・バランシングを行うために使用する Load Balancer マシンなどが該当します。
 
Load Balancer によるロギング
Load Balancer は、サーバー・ログ、manager ログ、メトリック・モニター・ログ (Metric Server エージェントとの通信の記録)、および使用する各 advisor のログに項目を記入します。
 
ICMP 転送およびメッセージングのサポート
Load Balancer は、ICMP メッセージの転送および処理をサポートする ようになりました。これにより、接続プロトコルがより堅固になり、Load Balancer が ICMP フラグメント・ メッセージを受け取ることができます。
 
使用中または使用不可のサーバーに対するトラフィックを管理するルールの構成
ルール・ベースのロード・バランシングを使用して、パケットが送信されるサーバー、時刻、および理由を微調整します。Load Balancer は最初の優先度から最後の優先度に追加したルールをすべてレビューし、真である最初のルールで停止し、ルールに関連するサーバー間のトラフィックのロード・バランシングを行います。 ルールを使用しなくても宛先およびポートに基づいてロード・バランシングが行われますが、ルールを使用すると接続を分散する機能を拡張することができます。
 
アラートの生成およびサーバー障害の記録を行うサンプル・スクリプト
Load Balancer は、カスタマイズできるスクリプトをトリガーするユーザー出口を提供します。自動化された (サーバーがダウンとマークされると管理者にアラートを通知するか、単に障害のイベントを記録するなどの) アクションを実行するスクリプトを作成できます。