WebSphere Load Balancer for IPv4 and IPv6
             オペレーティング・システム: AIX、HP-UX、Linux、Solaris、Windows

             目次と検索結果の個別設定

dscontrol rule

dscontrol rule コマンドを使用して、executor 機能を制御します。

構文

>>-dscontrol--rule--+-add--cluster@port@rule--type--+-active-+--options-+-><
                    |                               '-true---'          |   
                    +-dropserver--cluster@port@rule--server-------------+   
                    +-remove--cluster@port@rule-------------------------+   
                    +-report--cluster@port@rule-------------------------+   
                    +-set--cluster@port@rule--options-------------------+   
                    +-status--------------------------------------------+   
                    '-useserver--cluster@port@rule--server+s2+----------'
このコマンドでは、以下のオプションが使用可能です。
>>-+-beginrange--endrange-+------------------------------------><
   +-priority--value------+   
   '-evaluate--+-port-+---'   
               '-rule-'

パラメーター

add
このルールをポートに追加します。
  • cluster: シンボル名または IP アドレス・フォーマットのいずれかのクラスターのアドレスを指定します。ワイルドカードとして機能するコロン (:) を使用できます。例えば、以下のコマンドは、結果的にすべてのクラスターのポート 80 に RuleA を追加することになります。
    dscontrol rule add :80:RuleA type type
    クラスターを追加するときは、正符号 (+) で区切ります。
  • port: ポートの番号を指定します。ワイルドカードとして機能するコロン (:) を使用できます。例えば、コマンド dscontrol rule add clusterA::RuleA type type は、結果的に ClusterA のすべてのポートに RuleA を追加することになります。ポートを追加するときは、正符号 (+) で区切ります。
  • rule: ルールに付ける名前を指定します。この名前には、英数字、下線、ハイフン、ピリオドを使用できます。長さは 1 文字から 20 文字までですが、ブランクを含めることはできません。ルールを追加するときは、正符号 (+) で区切ります。
  • type value
    • active: ポートの活動状態にある接続の合計数に基づきます。このルールが機能するのは、manager が実行されている場合だけです。
    • true: このルールを常に真と評価することを指定します。
  • beginrange: ルールが true かどうかを判別するために使用する範囲の最低値を指定します。これは、0 のデフォルト値の整数です。
  • endrange: ルールが true かどうかを判別するために使用する範囲の最高値を指定します。これは、2 の 32 乗から 1 を引いたデフォルト値の整数です。
  • priority value: ルールが検討される順序。 value は整数です。

    追加した最初のルールに priority を指定していない場合は、Load Balancer によってデフォルトで 1 に設定されます。その後、ルールが追加されると、priority が計算され、デフォルトで、その時点のすべての既存のルールの中で一番低い priority に 10 を加えた値になります。例えば、既存のルールの priority が 30 であるとします。新しいルールを追加して、その priority を 25 に設定するとします (これは、30 よりも 高い priority です)。さらに、priority を設定せずに 3 番目のルールを追加します。この 3 番目のルールの priority は、40 (30 + 10) と計算されます。

  • evaluate value: ルールの条件を、ポート内のすべてのサーバーにわたって評価するか、あるいは、ルール内のサーバーで評価するかを指定します。value には、以下のものが入ります。
    • port: ポート上のすべてのサーバー間でルールの条件の評価を指定します。これはデフォルト値です。
    • rule: ルール内のサーバー間のルールの条件の評価を指定します。

    ルール内のサーバーの評価

    ルール内のサーバー間のルールの条件を測るためのオプションによって、以下の特性を使用して 2 つのルールを構成できます。
    1. 評価される最初のルールには、Web サイト・コンテンツを維持しているサーバーがすべて含まれていて、evaluate オプションは rule (ルール内のサーバー間のルールの条件を評価) に設定されています。
    2. 2 番目のルールは、「サイト・ビジー」タイプの応答で応答する単一サーバーが含まれている「常に真」ルールです。
    結果は、トラフィックが最初のルール内のサーバーのしきい値を超えると、トラフィックは 2 番目のルール内の「サイト・ビジー」サーバーに送信されます。トラフィックが最初のルール内のサーバーのしきい値を下回ると、新規トラフィックは最初のルール内のサーバーにもう一度続けられます。

    ポート上のサーバーの評価

    上記で説明した 2 つのルールを使用して、evaluate オプションを最初のルール (ポート上のすべてのサーバー間でルールの条件を評価) の port に設定した場合は、トラフィックがそのルールのしきい値を超えると、トラフィックは 2 番目のルールと関連付けられている「サイト・ビジー」サーバーに送信されます。最初のルールは、ポート上のすべてのサーバー・トラフィック (「サイト・ビジー」サーバーを含む) を測って、そのトラフィックがしきい値を超えているかどうかを判断します。最初のルールに関連したサーバーの輻輳が低下すると、ポートのトラフィックはまだ最初のルールのしきい値を超えているので、トラフィックは「サイト・ビジー」サーバーに送信され続けるという、不測の結果が起こる場合があります。

dropserver
ルール・セットからサーバーを削除します。
  • server: 削除するサーバーの名前を指定します。 これは、TCP サーバー・マシンの IP アドレスで、シンボル名または IP アドレス・フォーマットの いずれかで指定します。あるいは、サーバー区分化を使用している場合には、論理サーバーの固有名を使用してください。詳しくは、cprf_serverpart.html を参照してください。 サーバーを追加するときは、正符号 (+) で区切ります。
remove
1 つまたは複数のルールを削除します。複数のルールを指定する場合は、正符号 (+) で区切ります。
report
1 つまたは複数のルールの内部値を表示します。
set
このルールの値を設定します。
useserver
ルール・セットにサーバーを挿入します。
status
1 つ以上のルールの構成値を表示します。




関連タスク
使用中または使用不可のサーバーに対するトラフィックを管理するルールの構成
関連参照
コマンド
参照トピック    

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最終更新: 2008 年 7 月 28 日 2:53:47 PM EDT
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v7r0/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.edge.doc/lb/info/ae/rcmd_dscontrolrule.html