Load Balancer 類縁性機能は、クライアント IP アドレスをバックエンド・サーバーにマップします。パケットの宛先の IP アドレスがクラスターと一致し、宛先ポートが Load Balancer ポートに一致し、さらにソース IP アドレスが一致すると、類縁性が確立されます。
類縁性が確立されると、これ以降のパケットは同じバックエンド・サーバーに送信されます。サーバーがダウンしていたり、サーバーが除去 されているために、類縁性が切断されると、そのサーバーに対するすべての 類縁性が切断され、その結果、接続も切断されます。 また、コマンド行クライアントまたは GUI クライアントには、「接続」情報は報告されません。 活動中の類縁性レコードの数だけが使用されます。
類縁性機能を使用可能にすると、以降の要求を同じクライアントから受け取った場合に、その要求は同じサーバーに送信されます。
時間が経過すると、クライアントはトランザクションを終了し、類縁性レコードが廃棄されます。各類縁性レコードは、「staletimeout」(秒単位) の間存続します。次の接続が staletimeout 内に受信されると、類縁性レコードは有効のままになり、要求は同じサーバーに送信されます。次の接続が staletimeout 内に受信されない場合、レコードは除去されます。その時刻以降に受信される 接続については、新しいサーバーがその接続用に選択されます。
サーバーをオフラインにするには、サーバー・ダウン・コマンド (dscontrol server down) を使用します。 staletimeout 値の有効期限が切れた後に、サーバーは終了します。
類縁性機能が使用不能な場合、 新しい TCP 接続がクライアントから受信されるたびに、Load Balancer は、その時点で適切な サーバーを選出してパケットを転送します。次の接続が同じクライアントから到着すると、Load Balancer は、関連のない新しい接続として処理して、その時点で適切なサーバーを再度選出します。