オンデマンド・ルーター (ODR) を作成すると、要求を WebSphere® Virtual Enterprise ノードにルーティングできます。ODR とは、機能が拡張されたプロキシー・サーバーです。WebSphere Virtual Enterprise ノードに要求をルーティングする ODR を作成します。
ODR はセルの動的状態を十分に認識しているので、セルの 1 つのサーバーに障害があると、要求は別のサーバーにルーティングされることになります。
DMZ での ODR の構成はサポートされていません。
始める前に
ODR は、アプリケーション・サーバーまたは Web サーバーによってサービス提供される HTTP 要求の中継として動作するサーバーです。
アプリケーションまたは Web サーバーがインストール済みである必要があります。
デフォルトでは、ODR は、HTTP および HTTPS を listen するためにポート 80 および 443 にバインドします。この場合、ODR をルート・ユーザーとして実行する必要があります。ODR を非ルート・ユーザーとして実行したい場合は、PROXY listen ポートを 1024 より大きい値に変更する必要があります。
このタスクについて
デプロイメント・マネージャー・プロファイルは、ODR のターゲット・プロファイルとしては使用できません。
ODR の作成時にターゲット・ノードとして使用できるのは、アプリケーション・サーバー・プロファイルのみです。
デプロイメント・マネージャーに ODR を配列するには、WebSphere Virtual Enterprise で使用可能な個別のアプリケーション・サーバー・プロファイルが作成され、WebSphere Virtual Enterprise で使用可能なデプロイメント・マネージャー・プロファイルとして同一のマシン上に統合されている必要があります。そのようにすると、アプリケーション・サーバー・プロファイル内に ODR を作成できます。
プロシージャー
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管理コンソールで、ODR 作成ウィザードにナビゲートします。
管理コンソールで、「サーバー」>「オンデマンド・ルーター」を選択します。
「新規」をクリックします。
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ODR を作成する先のノードを選択します。
選択したノードは、セル内の使用可能なノードに事前に取り込まれています。
ご使用の環境が、WebSphere Virtual Enterprise およびその他のミドルウェア・ソフトウェアが実行されているノードの異種混合環境である場合は、製品ノードを選択してください。製品が実行されていないノードを選択すると、ODR は開始されません。
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HTTP/SIP の各ポートを生成するかどうかを決定します。
「固有ポートの生成」オプションはデフォルトで選択されており、推奨されるオプションです。
問題の回避: このオプションを選択解除すると、ポートの競合が発生する可能性があります。
gotcha
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新規の ODR のベースにするサーバー・テンプレートを選択します。
新規 ODR 用のサーバーをモデル作成をする
アプリケーション・サーバー・テンプレートを使用できます。デフォルトのテンプレートを使用できます。
また既存のアプリケーション・サーバーを
マップすることもできます。既存 ODR のマッピングは時間の節約になります。1 つの ODR を作成してご使用の環境が必要とするすべての構成を適用し、その ODR をテンプレートとして使用できます。
結果
作成した ODR により、各 HTTP 要求が製品の各セルに自動的にルーティングされます。
次に実行する作業
別の製品セルへのルーティングを使用可能にするには、他の製品セルと通信できるようにご使用のセルを構成します。
WebSphere Virtual Enterprise ノードを
実行していないノードに作業を送付するように、ODR を構成することもできます。ODR を作成して構成し、オプションの構成パラメーターを適用すると、
WebSphere Virtual Enterprise が実行されていないノードに作業をルーティングする機能を定義できます。DMZ での ODR の構成はサポートされていないことに注意してください。