WebSphere Virtual Enterprise, Version 6.1.1
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows,


高可用性環境でのプラグイン構成の生成

高可用性環境で生成する Web サーバー・プラグイン構成を設定して、使用可能になっていない可能性のあるその他のプロセスに関係なく、その構成が常にセル内の 1 つのプロセスで生成されるようにすることができます。

始める前に

高可用性環境を確立します。詳しくは、高可用性環境のセットアップを参照してください。

同じセル内にある構成コア・グループは、ワークロード管理 (WLM) 情報を共有する必要があります。詳しくは、同一セル内のコア・グループ間の通信の構成 を参照してください。

高可用性 plugin-cfg 生成サービスを使用しても、オンデマンド・ルーター (ODR) plugin-cfg 生成が使用可能になっていれば、これが自動的に使用不可になるわけではありません。この 2 つのサービスは独立したサービスです。両方のサービスを使用可能にすると、サービス余剰になりますので、高可用性 plugin-cfg 生成サービスを使用可能にする際には、ODR plugin-cfg 生成が構成されていた場合、これを使用不可にする必要があります。詳しくは、Web サーバー・プラグイン構成を動的に更新するためのオンデマンド・ルーターの構成 を参照してください。

このタスクについて

生成する plugin-cfg.xml ファイルごとにセル・レベルで 1 セットのカスタム・プロパティーを定義します。カスタム・プロパティーは、ODCPluginCfg<property>_<config>=value としてフォーマットされます。この場合、<property>は、以下のエレメントの 1 つです。
  • OdrList
  • OutputPath
  • UpdateScript
  • OdrClusterList
  • 使用不可
<config> 変数は、選択する構成の名前です。結果として、各プロパティーは、同じ <config> 変数で終わり、高可用性の plugin-cfg.xml ファイルの生成用に単一の構成を定義します。

プロシージャー

  1. 管理コンソールで、「システム管理」>「セル」>「カスタム・プロパティー」>「新規」をクリックします。
  2. 以下のカスタム・プロパティーを定義します。
    ODCPluginCfgOdrList_<configName>=cell1:node1:odr1,cell2:node2:*
    このプロパティーは、plugin-cfg.xml ファイルに組み込む ODR を指定します。 各パス・セグメントの有効なワイルドカードとして * 記号を使用します。
    ODCPluginCfgOutputPath_<configName>=/path/file_name.txt
    このプロパティーは、plugin-cfg.xml ファイルがその生成後に入れられるロケーションを指定します。セル内のいずれのノードにもプラグイン構成を生成できるので、各ノードに出力ディレクトリーが存在することを確認する必要があります。
    ODCPluginCfgUpdateScript_<configName>=/path/script <parameter1> <parameter2>
    このプロパティーでは、plugin-cfg.xml ファイルが変更されるたびに、構成を更新するスクリプトが実行されます。セル内のいずれのノードにもプラグイン構成を生成できるので、すべてのノードのこのパスにこのスクリプトが存在する必要があります。
    ODCPluginCfgOdrClusterList_<configName>=cell1:cluster1
    このプロパティーは、plugin-cfg.xml ファイルに組み込む ODR のクラスターを指定します。
    ODCPluginCfgDisable_<configName>=true
    このオプション・プロパティーは、特定の構成についてすべてのプロパティーを未定義にすることなく、その構成の生成を無効にします。
    ODCPluginCfgOdrSessionIdCookie _XYZ
    ODR セル・アフィニティーを使用する場合に、IBM HTTP サーバー/ODR アフィニティーの保守に使用される Cookie の名前を定義します。
    ODCPluginCfgIHSConfigProperties_XYZ
    このプロパティーは、JVM プロパティーを構成する (非 HA plugin-cfg 生成時に行われる) 代わりに、IBM HTTP サーバー固有の構成プロパティーを設定する場合に使用されます。フォーマットは PROPERTY_NAME1=value1,PROPERTY_NAME2=value2 です。
    ODCPluginCfgTrustedProxyList_<configName>=trustedproxy1,trustedproxy2
    このプロパティーは、plugin-cfg.xml ファイルに組み込む信頼できるプロキシーを指定する場合に使用されます。
    有効なプロパティー名および値のリストについては、plugin-cfg.xml ファイルの生成の制御 を参照してください。

以下のセル・カスタム・プロパティーは、ODR クラスターにない ODR の集合に対するプラグイン構成生成サービスの構成方法を示します。なお、末尾が「_1」のプロパティーは、すべて単一の構成に結合されます。
表 1. カスタム・プロパティー
プロパティー名 プロパティー値 説明

ODCPluginCfgOdrList_1

myCell:*.*

セル「myCell」内のすべての ODR にルーティングするプラグインを生成します。

ODCPluginCfgOutputPath_1

/tmp/plugin-cfg1.xml

生成されたプラグインをファイル「/tmp/plugin-cfg1.xml」に書き込みます。

ODCPluginCfgUpdateScript_1

/root/bin/pluginCfgUpdate1

「/tmp/plugin-cfg1.xml」が更新されるたびに実行されるスクリプトのパス。

ODCPluginCfgDisable_1

true

/tmp/plugin-cfg1.xml の生成および /root/bin/pluginCfgUpdate1 の実行を使用可能/使用不可にします。このプロパティーが設定されていない場合のデフォルト値は、「true」です。

表 2. カスタム・プロパティー.

以下のセル・カスタム・プロパティーは、「myCell/myOdrCluster」という ODR クラスターに対するプラグイン構成生成サービスの構成方法を示します。なお、末尾が「_2」のプロパティーは、すべて単一の構成に結合されます。

プロパティー名 プロパティー値 説明

ODCPluginCfgOdrClusterList_2

myCell:myOdrCluster

「myCell」セルの「myOdrCluster」クラスター内のすべての ODR にルーティングするプラグインを生成します。

ODCPluginCfgOutputPath_2

/tmp/plugin-cfg2.xml

生成されたプラグインをファイル「/tmp/plugin-cfg2.xml」に書き込みます。

ODCPluginCfgUpdateScript_2

/root/bin/pluginCfgUpdate2

「/tmp/plugin-cfg2.xml」が更新されるたびに実行されるスクリプトのパス。

ODCPluginCfgDisable_2

true

/tmp/plugin-cfg2.xml の生成および /root/bin/pluginCfgUpdate2 の実行を使用可能/使用不可にします。このプロパティーが設定されていない場合のデフォルト値は、「true」です。

ODCPluginCfgODRIncludeStopped_2

true

または

false

停止された ODR の組み込みの許可を指定します。

次に実行する作業

plugin-cfg.xml ファイルの生成は、セル内のいずれのノードでも起こり得るので、以下のいずれかの方法で、生成サービスが実行されている特定のロケーションを判別できます。

  • 管理コンソールで、「ランタイム操作」>「拡張デプロイメント」>「コア・コンポーネント」をクリックします。テーブルに HAPluginCfgGenerator が表示されていることを確認してください。
  • 以下のスクリプトを実行します。

    wsadmin.sh -f checkODCPluginGenLocation.jacl




関連概念
要求フロー優先順位付けの概要
関連タスク
Web サーバー・プラグイン構成を動的に更新するためのオンデマンド・ルーターの構成
同一セル内のコア・グループ間の通信の構成
タスク・トピック    

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最終更新: 2009/09/17 16時30分32秒EDT
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