WebSphere Virtual Enterprise, Version 6.1.1
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows,


オンデマンド・ルーター (ODR) のチューニング

ODR は、アプリケーション・サーバーまたは Web サーバーによって処理される HTTP 要求を中継する働きを持つサーバーです。ODR のパフォーマンスに影響する数多くの要因があります。ODR が期待通り機能していないことが分かった場合、ODR を調整する必要がある場合があります。

始める前に

JVM ヒープ・サイズを変更する場合、以下を参照してください。 必要であれば、ODR の資料を参照してください。ODR の作成と構成 を参照してください。

このタスクについて

ODR が通常通り動作しない場合や異常な問題が発生した場合、このセクションのトピックを参照して ODR をトラブルシューティングします。例えば、以下のリストには、ODR のパフォーマンスを改善するためのチューニング上のヒントが、トラブルシューティングにおける重要度の順に示されています。

プロシージャー

  1. JVM 設定をチェックします。オンデマンド・ルーターの JVM ヒープ・サイズの変更 を参照してください。
  2. [For HP-UX operating system] HP および Sun は、ガーベッジ・コレクションを最適化するために追加のチューニング・パラメーターを提供します。Sun や HP などの世代別ガーベッジ・コレクション JVM、または gencon ガーベッジ・コレクションを使用する際の IBM の J9 JVM の場合、ODR に存在する 90MB の基本フット・プリントが含まれるように、永続メモリー領域を約 100MB に設定します。 さらに、16 という SurvivorRation は、若い世代での処理を詳細に最適化します。 HP JVM では、-Djava.nio.channels.spi.SelectorProvider=sun.nio.ch.DevPollSelectorProvider セレクター・プロバイダーを使用し、read: -XX:-ExtraPollBeforeRead の前に余分なポーリングを使用不可にして、パフォーマンスでの改善が生まれるよう NIO を設定できます。
  3. 接続キープアライブ設定を調整します。ODR パーシスタント要求のチューニング を参照してください。
  4. サーバーあたりの ODR 最大接続数を増やします。ODR 最大接続数のチューニング を参照してください。
  5. 使用中でない場合 ODR キャッシングを使用不可にします。 ODR キャッシングが使用可能になっている場合、ODR は、要求がキャッシュされるかどうかを決定するプロセス全体を実行し、キャッシュ・リポジトリーを調べて要求が前にキャッシュされていたかどうかを判別する必要があります。これは、オーバーヘッドが増す原因となります。
  6. アクセス・ロギングが必要ない場合、使用不可にします。 アクセス・ロギングが必要な場合、プロキシー・アクセス・ロギングは要求/応答パスの外部で実行されるため、プロキシー・ロギングが HTTP チャネル/NCSA ロギングに優先します。したがって、要求の応答時間には影響しません。非常に高速のディスクでのアクセス・ロギングは、一般的には 5% のオーバーヘッドを生じますが、そのパーセンテージはディスク・パフォーマンスに大いに依存します。
  7. インバウンドとアウトバウンドの両方の作業に同じスレッド・グループを使用します。これにより、要求がスレッド間で移動することが避けられ、この移動が原因で生じるオーバーヘッドがなくなります。 ODR には、ほとんどの環境で自己調整する 1 セットのスレッドがあります。キューイング要求およびスロットル要求は、オーバーフロー要求のみを処理するように調整できるデフォルトのスレッド・プールにディスパッチされます。プライマリー・スレッド・グループは、引き続きほとんどの要求を処理します。スレッド・プールに対するすべての要求は、非ブロック呼び出しと非同期であるため、CPU あたりのスレッド数を 2 または 3 以上に設定しないでください。インバウンドとアウトバウンドの両方の作業に同じスレッド・グループを使用するには、以下のステップを実行します。
    1. 「サーバー」>「オンデマンド・ルーター」>「on demand router」>「スレッド・プール」「default thread pool」 >「カスタム・プロパティー」>「新規」を選択します。
    2. 名前として combineSelectors を指定します。
    3. 値として 1 を指定します。
    4. OK」をクリックします。
    5. 保存」をクリックしてください。



関連タスク
ODR の作成と構成
ODR パーシスタント要求のチューニング
タスク・トピック    

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最終更新: 2009/09/17 16時30分32秒EDT
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