WebSphere Virtual Enterprise, Version 6.1.1
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オンデマンド・ルーター・システムおよびカスタム・プロパティー

オンデマンド・ルーター (ODR) カスタム・プロパティーを使用して、ODR の動作を変更できます。 例えば、プロセッサーまたはメモリーの過負荷のためにメッセージがリジェクトされたときに ODR が戻すエラー・コードを変更できます。

カスタム・プロパティー

ODR に関してカスタム・プロパティーを設定するには、以下の手順を実行します。

  1. 管理コンソールで、「サーバー」>「オンデマンド・ルーター」 > on_demand_router >「管理」>「カスタム・プロパティー」 >「新規」と選択します。
  2. プロパティーの「名前」と「」を指定します。
  3. 適用」をクリックします。
http.overload.error

http.overload.error カスタム・プロパティーを使用すると、プロセッサーまたはメモリーの過負荷のために TCP または SSL 経由の HTTP メッセージがリジェクトされたときに、オートノミック要求フロー・マネージャーが戻すカスタム・エラー・コードを構成できます。このカスタム・プロパティーを構成しない場合、 デフォルトの 503 エラー・コードが戻されます。

表 1. http.overload.error カスタム・プロパティー
有効範囲 オンデマンド・ルーター
整数
デフォルト 503
sip.overload.error

sip.overload.error カスタム・プロパティーを使用すると、プロセッサーまたはメモリーの過負荷のために伝送制御プロトコル (TCP) または Secure Sockets Layer (SSL) 経由の Session Initiation Protocol (SIP) メッセージがリジェクトされたときにオートノミック要求フロー・マネージャーが戻すカスタム・エラー・コードを構成できます。このカスタム・プロパティーを構成しない場合、 デフォルトの 503 エラー・コードが戻されます。

表 2. sip.overload.error カスタム・プロパティー
有効範囲 オンデマンド・ルーター
整数
デフォルト 503
sipu.overload.error

sipu.overload.error カスタム・プロパティーを使用すると、プロセッサーまたはメモリーの過負荷のためにユーザー・データグラム・プロトコル (UDP) 経由の Session Initiation Protocol (SIP) メッセージがリジェクトされたときに、オートノミック要求フロー・マネージャーが戻すカスタム・エラー・コードを構成できます。このカスタム・プロパティーを構成しない場合、 デフォルトの 503 エラー・コードが戻されます。

表 3. sipu.overload.error カスタム・プロパティー
有効範囲 オンデマンド・ルーター
整数
デフォルト 503
http.partialResponseBodyBufferSize

http.partialResponseBodyBufferSize カスタム・プロパティーを使用して、アプリケーション・エディションにロールアウトを実行した時の応答ペイロードのサイズを ODR がバッファーに入れないように使用不可に設定します。http.partialResponseBodyBufferSize カスタム・プロパティーを値 0 に設定します。

表 4. http.partialResponseBodyBufferSize カスタム・プロパティー
有効範囲 オンデマンド・ルーター
整数
デフォルト 0
システム・プロパティー

指示に従って、ODR 用の特定のシステム・プロパティーを設定します。

ODCLeftGroupDelay

ODCLeftGroupDelay =0 システム・プロパティー設定を使用して、 サーバーが使用不可になったときに、フェイルオーバー中のダウン・サーバーのオンデマンド構成検出が遅延しないようにします。

管理コンソールから、「サーバー」>「オンデマンド・ルーター」 >on_demand_router >「Java およびプロセス管理」 >「プロセス定義」>「Java 仮想マシン」と選択します。

ODRtraceRouteHeader

ODRtraceRouteHeader =0 システム・プロパティーを ODR に対して使用すると、要求が使用するルーティングが指定された応答ヘッダーが追加されます。

管理コンソールから、「サーバー」>「オンデマンド・ルーター」 >on_demand_router >「Java およびプロセス管理」 >「プロセス定義」>「Java 仮想マシン」と選択します。

例えば、-DODR.traceRouteHeader=TraceRoute とすると、各要求に対して TraceRoute という名前の応答ヘッダーが追加されます。この応答ヘッダーの値は、要求が使用するパスになります。




関連概念
要求フロー優先順位付けの概要
関連タスク
ODR の構成
エディションのロールアウトの実行
関連資料
createodr.jacl スクリプト
カスタム・プロパティー
関連情報
動的操作のためのホスト環境の準備
ODR の作成と構成
ODR の作成
すべての HTTPS トラフィックに対する SSL オフロードの構成
参照トピック    

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最終更新: 2009/09/17 16時33分25秒EDT
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