WebSphere Extended Deployment Compute Grid コンポーネントでは、予想されていない動作が発生する場合があります。
トラブルシューティング
このセクションでは、WebSphere Extended Deployment Compute Grid が機能しない、
または予期したとおりに機能しない場合の問題に対するソリューションを見つける方法について説明します。
デフォルトの Derby データベースの障害によってジョブの実行依頼が失敗する
- <user_install_root>/gridDatabase ディレクトリーに LRSCHED データベースが正常に作成されているかどうかを確認します。
- データベースのファイル・アクセス権を確認します。
- Derby は、単一のスケジューラー構成においてのみサポートされます。
複数のスケジューラーによって構成されているセルは、共有 RDBMS を使用する必要があります。例えば、DB2 です。
ジョブの実行依頼が失敗し、次のメッセージが出力される: 実行するアプリケーションがエンドポイントにデプロイされていないため、
ジョブ定義 <xJCL ファイル> を実行依頼できません。
- アプリケーションがエンドポイント・サーバーにインストールされているか確認します。
- XJCL 内で指定されているジョブ名またはアプリケーション名が、アプリケーションの名前と一致しているか確認します。
- ログ内にジョブ・スケジューラーおよびエンドポイント・サーバーに関する ODC 例外がないかどうかを確認します。
大量 (数百または数千) のジョブが実行依頼されたときに、ジョブのディスパッチングが遅くなる
管理コンソールから、ジョブ・スケジューラーの「カスタム・プロパティー」パネルで、MaxConcurrentDispatchers カスタム・プロパティーを
設定することによって、ディスパッチャー・スレッドの数を増やします。
デフォルトの Derby データベースの障害によってジョブの実行が失敗する
- <user_install_root>/gridDatabase ディレクトリーに LREE データベースが正常に作成されているか確認します。
- データベースのファイル・アクセス権を確認します。
DB2 を使用したバッチ・ジョブ実行中のデータベース・エラー
- LREE データベースが正常に作成されているかどうかを確認します。
- デフォルトの Derby データ・ソース JNDI 名 (jdbc/lree) は、DB2 と一緒には使用できません。非デフォルトの Derby データベースの新規データ・ソースを作成します。
z/OS でネイティブ実行ジョブの実行依頼が失敗する
z/OS では、ネイティブ実行ジョブはサポートされていません。
ジョブがサーバー ID を持つファイルを作成する
ジョブが実行依頼者の資格情報に基づいて実行されるように、WebSphere 変数 RUN_JOBS_UNDER_USER_CREDENTIAL を
設定します。分散アプリケーションおよび z/OS で、ジョブをユーザーの資格情報に基づいて実行できますが、
動作が若干異なります。分散アプリケーションでは、スレッドがユーザーの資格情報を持っていても、
ファイルはサーバー ID を付加されて作成されます。z/OS では、Java のスレッドがオペレーティング・システムのスレッドと同期し、
ファイルはユーザーの ID を付加されて作成されます。
バッチ・アプリケーションが Java 2 Security と連動しない
ジョブが実行依頼者の資格情報に基づいて実行されるように、WebSphere 変数 RUN_JOBS_UNDER_USER_CREDENTIAL を
設定します。分散アプリケーションおよび z/OS で、ジョブをユーザーの資格情報に基づいて実行できますが、
動作が若干異なります。分散アプリケーションでは、スレッドがユーザーの資格情報を持っていても、
ファイルはサーバー ID を付加されて作成されます。z/OS では、Java のスレッドがオペレーティング・システムのスレッドと同期し、
ファイルはユーザーの ID を付加されて作成されます。
- アプリケーションのセキュリティーがオンになっているかどうかを確認します。
- アプリケーションのポリシー・ファイルで、権限 SecOwnCredentials および ContextManager.getServerCredential を許可します。