動的操作では、ミドルウェア・サーバー環境がモニターされ、監視されるデータに基づいて推奨または変更を行うことができます。動的操作のホスティング環境を準備するには、ミドルウェア・ノードを統合し、オンデマンド・ルーターを作成し、ミドルウェア・サーバーおよび動的クラスターを作成し、アプリケーションを関連のサービス・ポリシーがあるサーバーおよび動的クラスターにデプロイする必要があります。
始める前に
. 以下の前提作業を実行してください。
このタスクについて
動的操作環境をセットアップするには、オンデマンド・ルーター、サーバー、および動的クラスターを作成する必要があります。
これらのアクションにより、アプリケーション・サーバー仮想化部分がセットアップされます。それにより、アプリケーションをデプロイし、アプリケーション仮想化を構成するサービス・ポリシーを定義できるようになります。オートノミック・マネージャーは、上記のエレメントと連動して、その環境のパフォーマンスを最大化します。
プロシージャー
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ミドルウェア・ノードのフェデレート
ミドルウェア・エージェントのインストール時にノードがセルに統合されていない場合は、コマンド行からそのノードを統合できます。
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ODR の作成
オンデマンド・ルーターとは、作業を各サーバーにルーティングできるプロキシー・サーバーです。
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ミドルウェア・サーバーの構成への追加
ミドルウェア・サーバーには、アプリケーションまたはデータのインフラストラクチャーを提供するミドルウェア層内のすべてのサーバーが含まれています。
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動的クラスターの作成
外部のミドルウェア・サーバー表現は、すべて動的クラスターと関連付けることができます。動的クラスターを作成することにより、アプリケーション・サーバー仮想化が使用可能になります。自動モードの場合、WebSphere® Virtual Enterprise は、ノードにある動的クラスターのサイズおよび配置を自動的に制御できます。監視モードでは、管理者は、WebSphere Virtual Enterprise
がランタイム・タスクの形式で提供する情報および提案アクションを検討することができます。
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定義済みのサービス・レベルを用いたアプリケーションのデプロイ
また、アプリケーション仮想化を使用可能にすることもできます。アプリケーションをデプロイする手順は、使用しているサーバーのタイプによって変わります。
エンタープライズ・アプリケーション、PHP Hypertext Preprocessor (PHP) アプリケーション、非管理対象 Web アプリケーション、または WebSphere Application Server Community Edition アプリケーションをデプロイできます。.
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サービス・ポリシーの定義
ミドルウェア・アプリケーションをサービス・ポリシー、作業クラス、およびルーティング・ポリシーと関連付け、パフォーマンスと障害許容力を高めます。
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スタンドアロン・サーバーを始動して、
動的クラスターを自動モードまたは監視モードにします。
結果
オンデマンド・ルーターでは、定義したサービス・ポリシー、作業クラス、およびルーティング・ポリシーに従って、サーバーおよび動的クラスターにデプロイされたアプリケーションに要求をルーティングできます。
これらのステップにより、環境内にアプリケーション・インフラストラクチャーの仮想化が構成されました。
次に実行する作業
動的操作環境を構成すると、その環境に応じてさまざまなフィーチャーを使用し、操作をさらに拡張できます。
それらのフィーチャーには、ヘルス管理、集中インストール・マネージャー、アプリケーション・エディションなどがあります。