マイグレーション・ツールキットを使用すると、WebSphere® Application Server の以前の構成を自動的に検出して、
WebSphere Extended Deployment セルにインポートできます。
ツールキットの機能
- 双方向およびアトミック自動化: マイグレーション・ツールキットを使用すると、古いセル構成を読み取って、
バージョン 6.1 以降の構成をアトミック・プロセスで作成できます。
マイグレーション・プロセスが開始した後は、手動で更新を行う必要はありません。
- 複数のマイグレーション・モード: マイグレーションを段階的に行うこともできます。
例えば、マイグレーションを続行する前に、以前のセルからデータを読み取って、そのデータを操作することができます。
- デルタの生成: マイグレーション・ツールキットのスクリプトは、以前に生成された環境データのコピーを永続化します。
これらのスクリプトを再実行すると、構成バージョン間のデルタが作成され、必要に応じてサーバーまたはアプリケーションを更新および削除できます。
サーバー、アプリケーション、およびモジュールなど、主要な構成のみがデルタに含まれます。
例えば、ポートまたはエンドポイントの情報が変化した場合は、管理コンソールからデータを直接変更する必要があります。
- 自動データ入力: マイグレーション・ツールキットのスクリプトは、自動的にデータをセルにプリロードします。
- 制限付き動的クラスタリング: スクリプトが完了すると、静的クラスターは動的クラスターとして表されます。
動的クラスターは、サービス・ポリシーまたはデマンドの要求に応じて、サーバーを開始および停止できます。
マイグレーションされたサーバーの動的クラスタリング機能は制限されています。
補助ライフサイクル・ミドルウェア・サーバーの動的クラスターに適用される制限は、マイグレーション・ツールキットで作成された動的クラスターにも適用されます。
- HTTP トラフィック・シェーピング: アプリケーションは WebSphere Extended Deployment の構成内に登録されるため、オンデマンド・ルーター (ODR) は、HTTP トラフィックのデマンドおよび統計分析に基づいて、クラスター化されたアプリケーションにルーティングできます。トラフィックは、バージョン 6.1 以降のアプリケーションに送付できる方法で、
バージョン 5.1 またはバージョン 6 以降のアプリケーションにルーティングできます。
サービスおよびルーティング・ポリシーを適用できます。
機能制限
- サーバーの表現は、ミドルウェア・エージェントからサーバーの状況を受信します。
ミドルウェア・エージェントは、以前のサーバーにインストールされており、状況情報を提供します。
ただし、この状況は常に正確に表現されているとは限りません。
- バージョン 6.1 のセルからはミドルウェア・アプリケーションを完全にモニターすることはできません。
アプリケーションの状況は、ターゲット・サーバー、およびそれらが関連付けられているクラスターの状況に結びつけられています。
対応するサーバーまたはクラスターが開始すると、アプリケーションの実際の状況には関係なく、
ミドルウェア・アプリケーションも開始します。