WebSphere Application Server Version 6.1 Feature Pack for Web Services   
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, i5/OS, Linux, Solaris, Windows, Windows Vista, z/OS

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WebSphere Application Server データ・ソース・プロパティー

このページを使用して、拡張 WebSphere Application Server データ・ソース・プロパティーを設定します。これらのプロパティーは、 WebSphere Application Server がデータ・ソースに適用するサービスを活動化および構成し、 アプリケーション・サーバー内の接続の使用をカスタマイズします。 これらのプロパティーは、データベース内の接続の使用には影響しません。

以下のいずれかの方法を使用して、この管理コンソール・ページを表示することができます。

「構成」タブ

ステートメント・キャッシュ・サイズ

接続ごとにキャッシュできるステートメントの数を指定します。 WebSphere Application Server は、ユーザーがステートメントを終了した後、それをキャッシュします。

WebSphere Application Server データ・ソースは、準備済みステートメント および呼び出し可能ステートメント の処理を最適化するために、アクティブな接続で使用されていないそれらのステートメントをキャッシュします。 どちらのタイプのステートメントも、 アプリケーションとデータ・ストア間のトランザクションのパフォーマンスを最大にするのに役立ちます。
  • 準備済みステートメントとは、PreparedStatement オブジェクトに保管されているプリコンパイルされた SQL ステートメントです。アプリケーション・サーバーは このオブジェクトを使用して、アプリケーション・ランタイムの要求に応じて、ランタイムで判別された値で SQL ステートメントを複数回実行します。
  • 呼び出し可能ステートメントとは、ストアード・プロシージャーへの呼び出しを含む SQL ステートメントです。 ストアード・プロシージャーは、タスクを実行し、結果を戻す、プリコンパイルされたステートメントのセットです。 ステートメントは、CallableStatement オブジェクトに保管されます。 Application Server はこのオブジェクトを使用して、 アプリケーション・ランタイムの要求に応じて、ランタイムで判別された値で、ストアード・プロシージャーを複数回実行します。
ステートメントのキャッシュが十分な大きさではない場合は、有用なエントリーでも、新しいエントリーの余地を作るために廃棄されます。 キャッシュが破棄されないようにするためにキャッシュ・サイズを最大値に指定するには、 特定のサーバー上のこのデータ・ソースを使用するアプリケーションごとに、固有の準備済みステートメント、 呼び出し可能ステートメントの数を (sql ストリング、並行性、およびスクロール・タイプによって判別されるとおりに) 追加します。 この値は、サーバーの存続期間中、特定の 1 つの接続上にキャッシュできるステートメントの最大数です。キャッシュ・サイズをこの値に設定する ということは、決してキャッシュ廃棄を行わないということです。一般に、ア プリケーションの持つステートメントが多いほど、キャッシュを大きくする必要 があります。
注: このステートメント・キャッシュ・サイズの設定は、 WebSphere Application Server V4.0.x とは異なります。 V4.0.x では、使用可能な準備済みステートメントの最大数は、 アプリケーション・サーバー内のデータ・ソースに対してキャッシュされます。 V5 以降では、ステートメント・キャッシュ・サイズは、任意の物理接続に対して定義されます。

[AIX HP-UX Linux Solaris Windows] [i5/OS] また、Tivoli Performance Viewer を使用すると、キャッシュの廃棄数を最小化できます。着信 クライアント要求の標準数を表す標準のワークロード、固定の反復回数、および標準セットの構成設定値を使用します。 注: ステートメントのキャッシュが大きいほど、システム・リソースの遅延も大きくなります。したがって、 設定した値が大きすぎると、システムがそれほど多くの準備済みステートメントを開くことができないために、リソースが 不足することがあります。

テスト・アプリケーションでは、ステートメントのキャッシュの チューニングによって、スループットが 10 から 20% 改善されました。 ただし、リソースに制限がある場合もあるため、 必ずしもそうなるとは限りません。

データ型 整数
デフォルト データベースにより異なります。たいていの場合は 10 です。最新の修正を行っていない Informix Version 7.3、9.2、9.3 および 9.4 では、0 にする必要があります。 デフォルトの 0 は、キャッシュ・ステートメントがないことを意味します。
マルチスレッド・アクセス検出を使用可能にする

これにチェック・マークを付けると、アプリケーション・サーバーは複数のスレッドによるアクセスが存在するかどうかを検出します。

データベース再認証を使用可能にする

これにチェック・マークを付けると、WebSphere Application Server 接続プールから 取得される接続と完全一致する接続がなくなります (つまり、接続プールの検索基準には ユーザー名とパスワードは含まれません)。代わりに、DataStoreHelper クラスの doConnectionSetupPerTransaction() で、 接続の再認証が行われます。 WebSphere Application Server ランタイムでは、接続再認証のインプリメンテーションは提供されていません。 したがって、このボックスにチェック・マークを付けた場合は、DataStoreHelper クラスを拡張して、 再認証が実行される doConnectionSetupPerTransaction() メソッドのインプリメンテーションを 提供する必要があります。 このことに失敗した場合は、ユーザーに不正な接続が渡されます。 詳しくは、API 文書com.ibm.websphere.rsadapter.DataStoreHelper#doConnectionSetupPerTransaction(...) を参照してください。

接続の再認証を使用すると、接続のオープンおよびクローズのオーバーヘッドが削減されるため (特に異なるユーザー名とパスワードを使用した接続を常に要求するアプリケーションの場合)、 パフォーマンスが向上します。

JMS 1 フェーズ最適化サポートを使用可能にする

これにチェック・マークを付けると、アプリケーション・サーバーは JMS にこのデータ・ソースからの最適化接続の取得を許可します。 このプロパティーは、JDBC アプリケーションが CMP アプリケーションと接続を共用できないようにします。

キャッシュ・ハンドル

コンテナーがキャッシュ・ハンドルを追跡するかどうかを指定します。 キャッシュ・ハンドルは、トランザクション、およびメソッドの複数の境界にわたって アプリケーション・コンポーネントをアクティブに保持する接続ハンドルです。 このプロパティーは、デバッグの目的のみに使用します。ハンドルの追跡により、 実行時のパフォーマンスのオーバーヘッドが大きくなる可能性があります。

トランザクション・コンテキストの欠落をログに記録

アプリケーションがトランザクション・コンテキストなしで接続を取得したときに、 コンテナーがアクティビティー・ログにエントリーを送出するかどうかを指定します。 これは、J2EE プログラミング・モデルの接続要件に対する例外です。

既存のプール接続の事前テスト

これにチェック・マークを付けると、アプリケーション・サーバーはこのデータ・ソースにデータを送信するか、このデータ・ソースからデータを受信しようとする前に、このデータ・ソースに接続しようとします。 このプロパティーを選択すると、最初の接続試行が失敗した場合にアプリケーション・サーバーが接続を再試行する頻度を秒単位で指定できます。

再試行間隔

PreTest existing pooled connections」にチェック・マークが付いている場合は、このプロパティーを使用して、 アプリケーション・サーバーが最初の試行に失敗してから、接続を再試行するまでの待機時間を秒数で指定します。

SQL ストリングの事前テスト

接続テストのためにアプリケーション・サーバーがデータベースに送信するデータ・ストリングを指定します。 事前テスト操作は、接続がデータベース・サーバーとの間を往復することをテストするためにのみ設計されているため、 単純で影響の少ない照会を使用してください。 「SQL ストリングの事前テスト」に関する適切な選択は、 アプリケーション・サーバーのパフォーマンスに対する影響が最も小さいと考えられる汎用照会です。

データ型 整数



関連概念
リソース・アダプター
JDBC プロバイダー
データ・ソース
関連タスク
管理コンソールを使用したデータ・ソースの構成
アプリケーション内のリソース・アダプターの接続ファクトリーの構成
管理コンソールにおける J2EE コネクター接続ファクトリーの構成
関連資料
カスタム・プロパティー設定
参照トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 4:10:06 PM EST
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