このトピックでは、ノードを追加し、ノードのディスカバリー・プロトコルを選択し、
ノードのカスタム・プロパティーを定義し、ノード上のサーバーを停止し、ノードを除去する方法について説明します。
始める前に
ノードとは、管理対象サーバーまたは非管理対象サーバーをグループ化したものです。
WebSphere Application Server トポロジーには、
管理対象ノードも非管理対象ノードも追加することができます。
既存の WebSphere Application Server に対する新規ノードを Network Deployment セルに追加する場合は、管理対象ノードを追加してください。WebSphere Application Server 以外の Web サーバーまたはサーバーを管理するためのトポロジーで、
新規ノードを作成する場合は、非管理対象ノードを追加してください。
ノード、
および管理対象ノードに関する情報を表示するには、
「ノード」ページを使用します。
「ノード」ページにアクセスするには、管理コンソールのナビゲーション・ツリーで「システム管理」>「ノード」とクリックします。
- ノードを追加します。
- 「ノード」ページに進み、
「ノードの追加」をクリックします。管理対象ノードを追加するか、
非管理対象ノードを追加するかを選択し、「次へ」をクリックします。
管理対象ノードの場合は、
追加するノードのリモート・ホスト上でアプリケーション・サーバーが稼働中であることを確認します。
「ノードの追加」ページで、追加するノードのホスト名、コネクター・タイプ、
およびアプリケーション・サーバー用ポートを指定します。
管理対象ノードの場合は、
追加するノードのホスト上でアプリケーション・サーバーが稼働中であることを確認します。
「ノードの追加」ページで、追加するノードのホスト名、コネクター・タイプ、
およびアプリケーション・サーバー用ポートを指定します。
- 管理対象ノードの場合は、次の表にリストしたアクション・セットのいずれかを実行します。
デプロイメント・マネージャーが以下にある場合 |
かつ、セルに追加するノードが以下にある場合は |
次のアクション・セットのうち適切なものを実行します。 |
分散プラットフォーム、または i5/OS プラットフォーム |
分散プラットフォーム、または i5/OS プラットフォーム |
(オプション) ノード・グループとコア・グループを指定します。「OK」をクリックします。 |
z/OS システム |
z/OS システム (デプロイメント・マネージャーと同じシスプレックス内) |
(オプション) ノード・グループとコア・グループを指定します。「OK」をクリックします。 |
z/OS システム |
z/OS システム (デプロイメント・マネージャーとは異なるシスプレックス内) |
追加しようとしているノードと同じシスプレックスから、
ノードが含まれるノード・グループを指定します。そのようなノード・グループが存在しない場合は、
作成してから指定してください。オプションで、コア・グループを指定します。
「OK」をクリックします。 |
分散プラットフォーム、または i5/OS プラットフォーム |
z/OS システム |
追加しようとしているノードと同じシスプレックスから、
ノードが含まれるノード・グループを指定します。そのようなノード・グループが存在しない場合は、
ノード・グループを作成してから指定してください。オプションで、コア・グループを指定します。
「OK」をクリックします。 |
z/OS システム |
分散プラットフォーム、または i5/OS プラットフォーム |
分散ノードが含まれるノード・グループを指定します。
そのようなノード・グループが存在しない場合は、
ノード・グループを作成してから指定してください。オプションで、コア・グループを指定します。
「OK」をクリックします。 |
ノード・グループ・オプションを表示するには、まず、
デフォルト以外のノード・グループを作成する必要があります。
同様に、コア・グループ・オプションを表示するには、まず、
デフォルト以外のコア・グループを作成する必要があります。
管理対象ノードでは、統合するノードが Windows オペレーティング・システム上にある場合は、
別の管理コンソール・パネルが表示されます。そのパネルで、
ノード・エージェントを Windows サービスとして実行するように登録するかどうかを指定します。
セキュリティーが使用可能になっている場合は、オプションで、
そのサービスの実行に使用するローカル・オペレーティング・システムのユーザー名とパスワードを入力することができます。
ユーザー名とパスワードを指定しない場合、
サービスはローカル・システム ID で実行されます。
ノードを除去すると、ノード・エージェントは、Windows サービスとしての登録を解除されます。
- 非管理対象ノードの場合は、「ノード」>「新規」ページで、
新規ノードのノード名、ホスト名、およびプラットフォームを指定します。「OK」をクリックします。
ノードが WebSphere Application Server 環境に追加され、
その名前が「ノード」ページのコレクションに表示されます。
それ以後の WebSphere Application Server for z/OS ノードは、
同じシスプレックスからそのシスプレックスのノード・グループに結合します。
WebSphere Application Server for z/OS ノードを別のシスプレックスから同じセルに追加する場合は、
各シスプレックスのノードごとに個別のシスプレックス・ノード・グループを設定します。
WebSphere Application Server は、
現時点で Internet Protocol Version 4 (IPv4) と Internet Protocol Version 6 (IPv6) の両方をサポートしていますが、
IPv4 と IPv6 を同一セル内で使用する場合には制約事項があります。ノードをセルに追加する場合、
指定する名前の形式は、そのノードで使用されている IP のバージョンによって決まります。
詳しくは、セルでの IP バージョンに
関する考慮事項を参照してください。
このステップを完了すると、1 つ以上のノードを追加したことになります。
注: LDAP セキュリティーが有効なときにノードが追加されると、特定の環境下でデプロイメント・マネージャーの System.out ログ
に次のような例外が発生します。
この例外が発生した場合は、デプロイメント・マネージャーを再始動して問題を解決してください。
0000004d ORBRas E com.ibm.ws.security.orbssl.WSSSLClientSocketFactoryImpl
createSSLSocket ProcessDiscovery : 0 JSSL0080E: javax.net.ssl.SSLHandshakeException -
The client and server could not negotiate the desired level of security.
Reason?com.ibm.jsse2.util.h: No trusted certificate found
- ディスカバリー・プロトコルを選択します。
ノードによって使用されるディスカバリー・プロトコルが、
このノードに適合しない場合は、適合するプロトコルを選択します。
「ノード」ページで、該当するノードをクリックして、
そのノードの「設定」に進みます。
「ディスカバリー・プロトコル」の値を選択します。User Datagram Protocol (UDP) は、伝送制御プロトコル (TCP) より高速です。
しかし、UDP は宛先へのデータグラムのデリバリーを保証しないため、
TCP の方が UDP より信頼性があります。TCP のデフォルトは、推奨値です。
ノード・エージェントまたはデプロイメント・マネージャーの場合は、TCP または UDP を使用します。
管理対象プロセスは、ディスカバリー・プロトコルとして、マルチキャストを使用します。ディスカバリー・プロトコルは、管理対象プロセスに固定されています。管理対象プロセスでマルチキャストを使用する主な利点は、ノード・エージェントの効率化です。仮に、ノード上に 40 のサーバーがあるとします。マルチキャストを使用するノード・エージェントは、1 つのブロードキャストをすべての 40 サーバーへ送信します。ノード・エージェントがマルチキャストを使用しない場合には、すべての管理対象プロセスにディスカバリー照会を一度に、計 40 を送信します。さらに、マルチキャストを使用する利点は、
サーバーごとにディスカバリー・ポートを構成する必要がないことと、ポートの競合を防止する必要がないことです。これは、
サーバーごとに 1 つのポートを listen するのではなく、1 つのノード内のすべてのサーバーが、1 つのポートを listen するようになるためです。
Windows プラットフォームでは、マルチキャストにはルーターが必要です。WebSphere Application Server を Windows プラットフォームで実行する場合、アプリケーション・サーバー・マシンがネットワークに接続されていない場合は、マルチキャスト・アドレスはアプリケーション・サーバー間で共用されません。
- ノードのカスタム・プロパティーを定義します。
- 「ノード」ページで、
カスタム・プロパティーを定義するノードをクリックします。
- そのノードの「設定」」で、
「カスタム・プロパティー」をクリックします。
- 「プロパティー・コレクション」ページで「新規」をクリックします。
- プロパティー・インスタンスの「設定」ページで、
プロパティーの名前と値のペアおよび説明を指定し、「OK」をクリックします。
- ノード構成を同期化します。
管理対象ノードの追加、
または管理対象ノード構成の変更を行った場合は、ノードの構成を同期化してください。
「ノード・エージェント」
ページで、ノードのノード・エージェントが実行中であることを確認します。次に、
「ノード」ページで、
同期化する構成ファイルのあるノードの横のチェック・ボックスを選択し、
「同期化」または「完全な再同期」をクリックします。
どちらかのオプションをクリックすると、要求がそのノードのノード・エージェントに送信され、
構成の同期化が、定期的な同期の実行を待たずにすぐ実行されます。
この操作は、構成の自動同期が使用できない場合や、同期間隔が長い時間に設定されており、
構成変更が当該ノードへの複製を必要とするセル・リポジトリーに対して行われる場合に重要です。
自動同期の設定は、「ファイル同期サービス」ページで行います。
「同期化」では、ノードの同期操作が、
通常の同期最適化アルゴリズムを使用して実行されるように要求します。
この操作は短時間で済みますが、
ノード上で手動で行うファイル編集が原因で生じる問題は修正できない場合があります。
この操作を実行しても、ノードとセル構成が同期化されない可能性があります。
「完全な再同期」の場合は、同期の最適化の設定がすべてクリアされ、
改めて構成の同期が実行されます。したがって、この操作の実行後は、ノードとセル構成の不一致はなくなります。
この操作の実行には、「同期化」による操作より時間がかかる場合があります。
非管理対象ノードは同期化できません。
- ノード上のサーバーを停止します。
「ノード」ページで、稼働を停止するサーバーがある管理対象ノードの横のチェック・ボックスを選択し、
「停止」をクリックします。
- ノードを除去します。
「ノード」ページで、削除するノードの横にあるチェック・ボックスを選択し、
「ノードの除去」をクリックします。「ノードの除去」をクリックしてもノードを除去できない場合は、
「Force Delete」をクリックして、構成からそのノードを除去してください。
- ノードの機能を表示します。
管理コンソールから
、ノードの
機能 (製品バージョンなど) を確認してください。
ノード機能の照会は、アプリケーション・サーバーのアプリケーション・
プログラミング・インターフェース (API)、または wsadmin ツール
を使用して行うことも可能です。
WebSphere Application Server の製品バージョンは、以下のとおりです。
WebSphere Application Server の Base Edition
は、バージョン欄に Base としてリストされます。
WebSphere Application Server の Express Edition は、バージョン列に Express としてリストされます。
Network Deployment 製品は、バージョン列に ND としてリストされます。