WebSphere Application Server Version 6.1 Feature Pack for Web Services   
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, i5/OS, Linux, Solaris, Windows, Windows Vista, z/OS

             目次と検索結果のパーソナライズ化

オブジェクト・リクエスト・ブローカーのカスタム・プロパティー

ORB を構成するには、いくつかの方法があります。 例えば、 ORB カスタム・プロパティー設定またはシステム・プロパティー設定を使用して ORB を 構成したり、ORB の初期化中にオブジェクトを指定したりすることができます。 以下の ORB カスタム・プロパティーを使用して ORB を構成する場合、 一部のプロパティーのデフォルト値には、JDK のデフォルト値と WebSphere Application Server のデフォルト値の、2 つのタイプが あることを理解しておく必要があります。

JDK のデフォルトは、 プロパティーがどのような方法でも指定されていない場合に、そのプロパティーに対して ORB が使用する値です。 WebSphere Application Server のデフォルトは、以下のファイルのいずれかで、 WebSphere Application Server がプロパティーに対して設定する値です。

WebSphere Application Server はデフォルト値を明示的に設定するため、 WebSphere Application Server と JDK のデフォルト値の両方がプロパティーに対して 定義されている場合、WebSphere Application Server のデフォルトが JDK のデフォルトよりも優先されます。

ORB プロパティーを指定する他の方法および優先順位について詳しくは、 使用している JDK のバージョンの JDK 診断ガイドを参照してください。 これらのガイドは、http://www.ibm.com/developerworks/java/jdk/diagnosis/ で入手可能です。

WebSphere Application Server の orb.properties ファイルは、 WebSphere Application Server の was_home/java/jre/lib ディレクトリーにあり、WebSphere Application Server のインストール・プロセス中に、WebSphere Application Server のデフォルト値に初期設定される、WebSphere Application Server の ORB カスタム・プロパティーが含まれています。

管理コンソールで、ORB カスタム・プロパティーの新しい値を指定することができます。 これらのプロパティーに対してユーザーが指定する値は、JDK または WebSphere Application Server のデフォルト値より優先されます。 管理コンソールでユーザーが指定する ORB カスタム・プロパティー設定は、WebSphere Application Server の server.xml システム・ファイル内に 保管され、ORB が初期化されるたびに、 プロパティー・オブジェクトで ORB に渡されます。

管理コンソールを使用して ORB カスタム・プロパティーを設定するには、管理コンソールで、 「サーバー」>「アプリケーション・サーバー」>「server_name」>「コンテナー・サービス 」>「ORB サービス」>「カスタム・プロパティー」とクリックします。 次に、リストされた カスタム・プロパティーのいずれかの設定を変更するか、「新規」をクリックしてリストに新規プロパティーを追加します。 次に、「適用」をクリックして、変更を保管します。 変更を終了したら、「OK」をクリックしてから「保管」をクリックして変更を保管します。

コマンド行で java コマンドを使用する場合は、-D オプションを使用します。 以下に例を示します。
java -Dcom.ibm.CORBA.propname1=value1 -Dcom.ibm.CORBA.propname2=value2 ... application name
コマンド行で launchclient コマンドを使用する場合は、 プロパティーに -CC という接頭部を付けてください。 以下に例を示します。
launchclient yourapp.ear -CCDcom.ibm.CORBA.propname1=value1 -CCDcom.ibm.CORBA.propname2=value2 ... optional application arguments

カスタム・プロパティー・ページには、WebSphere Application Server のインストール時に 追加された Secure Sockets Layer (SSL) のプロパティーが既に含まれていることがあります。 Java ORB サービスに関連付けられた追加プロパティーのリストは以下のとおりです。 特に説明のない場合、これらのプロパティーの説明で提供されるデフォルト値は JDK のデフォルト値です。




関連概念
[AIX HP-UX Linux Solaris Windows] [i5/OS] 論理プールの配布
関連資料
管理コンソールのボタン
管理コンソールの設定の変更
Java オブジェクト・リクエスト・ブローカー (ORB) サービスのための文字コード・セット変換サポート
Java オブジェクト・リクエスト・ブローカー (ORB) サービスのためのクライアント・サイド・プログラミングのヒント
オブジェクト・リクエスト・ブローカー・サービス設定
オブジェクト・リクエスト・ブローカー: 学習用リソース
アプリケーション・サービス提供環境のチューニング

com.ibm.CORBA.BootstrapHost

このクライアントの初期サーバー接点が存在するマシンの ドメイン・ネーム・サービス (DNS) ホスト名 または IP アドレスを指定します。この設定の使用は推奨されません。また、この設定は、 今後のリリースでは除去される予定です。

コマンド行またはプログラマチックな代替については、 『Java オブジェクト・リクエスト・ブローカー (ORB) サービスの ためのクライアント・サイド・プログラミングのヒント』を参照してください。

com.ibm.CORBA.BootstrapPort

ORB がブートストラッピングのために接続するポートを指定します。 すなわち、このクライアントの初期のサーバー接点が listen しているマシンのポートです。この設定の使用は推奨されません。また、この設定は、 今後のリリースでは除去される予定です。

コマンド行またはプログラマチックな代替については、 『Java オブジェクト・リクエスト・ブローカー (ORB) サービスの ためのクライアント・サイド・プログラミングのヒント』を参照してください。

デフォルト 2809

com.ibm.CORBA.ConnectTimeout

com.ibm.CORBA.ConnectTimeout プロパティーは、 リモート・サーバー ORB との IIOP 接続を確立しようとしたときに、 クライアント ORB がタイムアウトするまで待機する最大時間 (秒) を設定します。 一般的には、クライアント・アプリケーションがこのプロパティーを使用します。 アプリケーション・サーバーは、デフォルトではこのプロパティーを使用しません。 ただし、必要であれば、管理コンソールを介して、このプロパティーを 個々のアプリケーション・サーバーに対して指定することができます。

クライアント・アプリケーションは、以下の 2 つの方法のうちのいずれかで com.ibm.CORBA.ConnectTimeout プロパティーを指定することができます。
  • orb.properties ファイルにこのプロパティーを組み込みます。
  • -CCD オプションを使用して、launchclient スクリプトでこのプロパティーを設定します。この例では、 最大タイムアウト値を 10 秒に指定しています。
    launchclient clientapp.ear -CCDcom.ibm.com.CORBA.ConnectTimeout=10...

まず手始めにタイムアウト値を 20 秒から 30 秒に設定しますが、 ネットワーク輻輳やアプリケーション・サーバーの負荷と容量などの要素を考慮してください。 これより小さい値を指定すると、 フェイルオーバー・パフォーマンスが向上しますが、 リモート・サーバーが接続を完了するための時間が不十分な場合は、例外になることがあります。

有効範囲 0-300 (秒)
デフォルト 0 (クライアント ORB は無制限に待機)

com.ibm.CORBA.ConnectionInterceptorName

要求 (セキュアである場合は、 要求に関連付けられた保護の品質特性) に使用するアウトバウンド IIOP 接続のタイプを決定するために使用される 接続インターセプター・クラスを指定します。

WebSphere Application Server のデフォルト com.ibm.ISecurityLocalObjectBaseL13Impl.SecurityConnectionInterceptor
JDK のデフォルト なし。

com.ibm.CORBA.enableLocateRequest

ORB が、WebSphere Application Server セルでオブジェクトを見つけるために、 位置指定要求メカニズムを使用するかどうかを指定します。 パフォーマンス・チューニングのためにこのプロパティーを使用します。

このプロパティーを true に設定すると、ORB はまずサーバーに短メッセージを送信し、 アクセスする必要があるオブジェクトを見つけます。 この最初の接触は、位置指定要求 と呼ばれます。 初期メソッドの起動のほとんどが非常に小さい場合、 このプロパティーを false に設定すると、パフォーマンスが向上する場合があります。 これは、この設定の変更により GIOP トラフィックを約半分に削減することができるためです。 初期メソッドの起動のほとんどが大きい場合、大きなメッセージの代わりに、 小さな位置指定要求メッセージが送信されるように、このプロパティーを true に設定する必要があります。 大きなメッセージは、必要なオブジェクトが見つかった後、適切なターゲットに送信されます。

WebSphere Application Server のデフォルト true
JDK のデフォルト false

com.ibm.CORBA.FragmentSize

ORB によって使用される General Inter-ORB Protocol (GIOP) フラグメントのサイズを指定します。要求の合計サイズが設定値を超える場合、ORB は要求を分割し、要求全体が送信されるまで複数のフラグメントを送信します。スタンドアロンで Java アプリケーションを使用している場合は、 このプロパティーはクライアント・サイドで -D システム・プロパティーに設定されます。

たいていの General Inter-ORB Protocol (GIOP) では、Internet Inter-ORB Protocol (IIOP) を 介して送信されるデータ量が 1 キロバイトを超えた場合、またはスレッド・ ダンプで、ほとんどのクライアント側スレッドがデータの送受信中に待機し ていると考えられることが示されている場合、 com.ibm.CORBA.FragmentSize プロパティーを調整します。 大半のメッセージがほとんどフラグメントを持たないか、または全く持たないように、このプロパティーを調整します。

ORB によって、送信される要求または応答が中断されないようにする場合は、 このプロパティーを 0 (ゼロ) に設定してください。 ただし、値をゼロに設定すると、 ORB は、既存 の別の ORB によって送信された要求または応答内の GIOP フラグメントを受け取ることができなくなります。

単位 バイト
デフォルト 1024
範囲 64 から Java 整数型の最大値 (8 で割り切れる数) まで

com.ibm.CORBA.ListenerPort

このサーバーが着信要求を listen するポートを指定します。 このプロパティーの設定は、クライアント・サイドの ORB の場合のみ有効です。

デフォルト 次に使用可能な、システムが割り当てるポート番号
範囲 0 から 2147483647

com.ibm.CORBA.LocalHost

サーバー ORB が稼働しているシステムのホスト名または IP アドレスを指定します。 このプロパティーの値が未指定である場合、WebSphere Application Server は、ORB の初期化中に、 このプロパティーを、serverindex.xml の BOOTSTRAP_ADDRESS エンドポイントに指定された ホスト名または IP アドレスに設定します。 クライアント・アプリケーションの場合、このプロパティーに値を設定しないと、ORB は、 InetAddress.getLocalHost().getHostAddress() メソッドを呼び出して実行時に値を取得します。

[i5/OS] [AIX HP-UX Linux Solaris Windows]

com.ibm.CORBA.numJNIReaders

ORB の JNI リーダー・スレッド・プールに割り振られる JNI リーダー・スレッドの数を 指定します。各スレッドは、最大で 1024 の接続を処理できます。

重要: このプロパティーを設定する前に、JSSE プロバイダーが、 ORB サービスが着信要求を listen するポートに関連付けられている SSL レパートリーのプロバイダーとして 選択されていることを確認してください。IBMJSSE2 SSL または IBMJSSE SSL のいずれかを指定できます。IBMJSSE2 は、 SSL レパートリーのデフォルトのプロバイダー設定です。
有効範囲 1-2147483647
デフォルト 4
[i5/OS] [AIX HP-UX Linux Solaris Windows]

com.ibm.CORBA.ORBPluginClass.com.ibm.ws.orbimpl.transport.JNIReaderPoolImpl

JNI リーダー・スレッドを使用するように指定します。このプロパティー名は、 JNI リーダー・スレッドのプールを管理し、複数の接続を同時に処理する際に使用されるネイティブ OS ライブラリーと対話する、 ORB コンポーネントのクラス名を指定します。

重要:
  • ライブラリーが、WebSphere Application Server の bin ディレクトリーにあることを確認します。

    Intel プラットフォームの場合、 このライブラリーは Selector.dll になります。 UNIX プラットフォームの場合は、libSelector.a または libSelector.so になります。

    UNIX プラットフォームでは、 プレフィックス「lib」が欠落している場合は、ファイルの名前変更が必要です。

  • 管理コンソールを使用してこのプロパティーを指定する場合は、 プロパティー名に com.ibm.CORBA.ORBPluginClass.com.ibm.ws.orbimpl.transport.JNIReaderPoolImpl と入力し、 値には空ストリング ("") を入力します。
    Java コマンドでこのプロパティーを指定する場合は、 値は入れないでください。
    -Dcom.ibm.CORBA.ORBPluginClass.com.ibm.ws.orbimpl.transport.JNIReaderPoolImpl
有効範囲 該当なし
デフォルト none

com.ibm.CORBA.RasManager

ORB のデフォルトの RAS マネージャーに対する代替策を指定します。 ORB を残りの WebSphere Application Server RAS 処理と統合できるようにするには、 このプロパティーを com.ibm.websphere.ras.WsOrbRasManager に設定する必要があります。

WebSphere Application Server のデフォルト com.ibm.websphere.ras.WsOrbRasManager
JDK のデフォルト なし。

com.ibm.CORBA.ServerSocketQueueDepth

WebSphere Application Server ORB が未処理のままにしておくことができる接続要求の最大数を指定します。 この数に達すると、アプリケーション・サーバーが始動して、以後新しく着信する接続要求をリジェクトします。 このプロパティーは、 ServerSocket コンストラクターの backlog 引数に相当し、 TCP/IP によって直接処理されます。

トレース・ログに「接続が拒否されました」というメッセージが表示される場合、 通常は、ターゲット・マシンのポートが開いていないか、サーバーがキューに入れられた接続要求で 過負荷になっているかのどちらかです。システムにそれ以外の問題が見当たらない場合は、 このプロパティーに指定した値を増やすと、この問題が改善される場合があります。

デフォルト 50
範囲 50 から Java int 型の最大値まで

com.ibm.CORBA.ShortExceptionDetails

サーバー ORB が CORBA システム例外を検出したときに戻される例外詳細メッセージに、 java.lang.Throwable クラスの toString メソッドによって戻される例外の簡略説明を含むことを指定します。それ以外の場合、 メッセージには、java.lang.Throwable クラス の printStackTrace メソッドによって戻される完全なスタック・トレースが 含まれます。

com.ibm.CORBA.WSSSLClientSocketFactoryName

セキュア・アウトバウンド IIOP 接続用の SSL ソケットを作成するために ORB が使用するクラスを指定します。

WebSphere Application Server のデフォルト com.ibm.ws.security.orbssl.WSSSLClientSocketFactoryImpl 
JDK のデフォルト なし。

com.ibm.CORBA.WSSSLServerSocketFactoryName

インバウンド IIOP 接続用の SSL ソケットを作成するために ORB が使用するクラスを指定します。

WebSphere Application Server のデフォルト com.ibm.ws.security.orbssl.WSSSLServerSocketFactoryImpl 
JDK のデフォルト なし。

com.ibm.websphere.ObjectIDVersionCompatibility

このプロパティーは、インクリメンタル・セル・アップグレードを 実行している混合リリース・クラスターをユーザーが持ち、 少なくとも 1 つが V5.1.1 より前のリリースである場合に適用されます。

混合リリース・セルが含まれる環境では、マイグレーション・プログラムが このプロパティーを自動的に 1 に設定します。

すべてのクラスター・メンバーを同じリリースにアップグレードした後、 ORB カスタム・プロパティーのリストからこのプロパティーを除去するか、 このプロパティーに指定された値を 2 に変更することができます。 いずれのアクションでも、パフォーマンスが向上します。

このプロパティーが 1 に設定されている場合、ORB はバージョン 1 オブジェクト ID を 使用して実行します。これは、V5.1.1 より前のリリースのアプリケーション・サーバーを含む混合セルで必要となります。 このプロパティーの値を指定しないか、 このプロパティーを 2 に設定した場合、ORB はバージョン 2 オブジェクト ID を 使用して実行します。これは、V5.1.1 より前のアプリケーション・サーバーでは使用できません。

[AIX HP-UX Linux Solaris Windows] インクリメンタル・セル・アップグレードの方法については、 バージョン 6.1 のデプロイメント・マネージャーへのマイグレーション を参照してください。

[i5/OS] インクリメンタル・セル・アップグレードの方法については、 Network Deployment から Network Deployment バージョン 6.1 へのマイグレーション を参照してください。

[z/OS] インクリメンタル・セル・アップグレードの方法については、 Network Deployment 構成のマイグレーション を参照してください。

[i5/OS] [AIX HP-UX Linux Solaris Windows]

com.ibm.websphere.threadpool.strategy.implementation

com.ibm.ws.threadpool.strategy.LogicalPoolDistribution に設定される場合、次にアプリケーション・サーバーを始動したときに、 Logical Pool Distribution (LPD) スレッド・プール・ストラテジーを使用可能に指定します。

重要: これは推奨されない機能であり、 製品の将来のバージョンでは除去される予定です。 以前のリリースの WebSphere Application Server 用にすでに構成していない限り、Logical Pool Distribution は構成しないでください。

要求によっては、比較的開始時間が短いものがあります。 LPD は、これらの比較的短時間の要求が、開始スレッドにより多くアクセスできるようにする仕組みです。 詳しくは、論理プールの配布 を参照してください。

[i5/OS] [AIX HP-UX Linux Solaris Windows]

com.ibm.websphere.threadpool.strategy.LogicalPoolDistribution.calcinterval

Logical Pool Distribution (LPD) メカニズムがプールの開始ターゲット回数を再調整する頻度を指定します。 このサポートのインストール後に、このプロパティーをオフにすることはできません。

重要: WebSphere Application Server の前のリリースで構成していない限り、Logical Pool Distribution を構成してはいけません。 この機能は推奨されておらず、製品の将来のバージョンでは除去される予定です。

LPD を使用可能にしておく必要があります (com.ibm.websphere.threadpool.strategy.implementation を参照)。

データ型 整数
単位 ミリ秒
デフォルト 30
範囲 20,000 ミリ秒以上
[i5/OS] [AIX HP-UX Linux Solaris Windows]

com.ibm.websphere.threadpool.strategy.LogicalPoolDistribution.lruinterval

Logical Pool Distribution の内部データを非アクティブ要求に対して保持する時間を指定します。 このメカニズムは、受け取った要求のタイプごとに、いくつかの統計を追跡します。 しばらくアクティブになっていない要求は、除去することを検討してください。

重要: WebSphere Application Server の前のリリースで構成していない限り、Logical Pool Distribution を構成してはいけません。 この機能は推奨されておらず、製品の将来のバージョンでは除去される予定です。

LPD を使用可能にしておく必要があります (com.ibm.websphere.threadpool.strategy.implementation を参照)。

データ型 整数
単位 ミリ秒
デフォルト 300,000 (5 分)
範囲 60,000 (1 分) 以上
[i5/OS] [AIX HP-UX Linux Solaris Windows]

com.ibm.websphere.threadpool.strategy.LogicalPoolDistribution.outqueues

Logical Pool Distribution メカニズムで、作成されるプールの数と 各プールに割り振られるスレッドの数を指定します。

重要: WebSphere Application Server の前のリリースで構成していない限り、Logical Pool Distribution を構成してはいけません。 この機能は推奨されておらず、製品の将来のバージョンでは除去される予定です。

スレッドの総数は、最大スレッドの ORB パラメーターに制御されます。 outqueues パラメーターは、コンマで区切られたパーセンテージのリストとして指定され、 このリストの値をすべて加えると 100 になります。 例えば、25,25,25,25 というリストの場合、4 つのプールがセットアップされ、 それぞれのプールには、使用できる ORB スレッド・プールの 25% が割り振られています。 プールは、左から右へ、0 から n-1 までの番号が付けられています。 個々の outqueue には、計算メカニズムによって動的にターゲット開始時間が割り当てられます。 ターゲット開始時間は、だんだん長くなるように outqueue に割り当てられるため、 プール 0 は開始時間が最も短い要求を取得し、プール n-1 は開始時間が最も長い要求を取得します。

LPD を使用可能にしておく必要があります (com.ibm.websphere.threadpool.strategy.implementation を参照)。

データ型 整数 (コンマで区切ったリスト内)
デフォルト 25,25,25,25
範囲 パーセンテージ (リストの合計が 100%)
[i5/OS] [AIX HP-UX Linux Solaris Windows]

com.ibm.websphere.threadpool.strategy.LogicalPoolDistribution.statsinterval

この間隔が経過後、要求が処理された場合のみに、統計が標準出力にダンプされるように指定します。 このプロセスは、このメカニズムによってログ・ファイルが冗長な情報で満たされることを防ぎます。 これらの統計は、Logical Pool Distribution メカニズムのチューニングに役立ちます。

重要: WebSphere Application Server の前のリリースで構成していない限り、Logical Pool Distribution を構成してはいけません。 この機能は推奨されておらず、製品の将来のバージョンでは除去される予定です。

LPD を使用可能にしておく必要があります (com.ibm.websphere.threadpool.strategy.implementation を参照)。

データ型 整数
単位 ミリ秒
デフォルト 0 (オフ)
範囲 30,000 (30 秒) 以上
[i5/OS] [AIX HP-UX Linux Solaris Windows]

com.ibm.websphere.threadpool.strategy.LogicalPoolDistribution.workqueue

着信要求がディスパッチを待機する新規キューのサイズを指定します。 Logical Pool Distribution メカニズムに属します。

重要: WebSphere Application Server の前のリリースで構成していない限り、Logical Pool Distribution を構成してはいけません。 この機能は推奨されておらず、製品の将来のバージョンでは除去される予定です。

LPD を使用可能にしておく必要があります (com.ibm.websphere.threadpool.strategy.implementation を参照)。

データ型 整数
デフォルト 96
範囲 10 以上

com.ibm.ws.orb.services.redirector.MaxOpenSocketsPerEndpoint

IIOP Tunnel Servlet が、 各ターゲット・ホストとポートごとに、 接続キャッシュで保守する必要がある、 接続の最大数を指定します。 単一のホストとポートに対する並行クライアント要求の数が、 このプロパティーの設定値を超えた場合、IIOP Tunnel Servlet は、追加の各クライアント要求に対して、 ターゲット・サーバーへの接続を一時的に開き、 応答を受け取った後に接続を閉じます。 開いても 5 分以内に使用されなかった接続は、IIOP Tunnel Servlet のキャッシュから除去されます。

WebSphere Application Server のデフォルト 3
JDK のデフォルト 該当なし
範囲 0 - Java で認識される最大の整数

com.ibm.ws.orb.services.redirector.RequestTimeout

タイムアウトになるまでに、IIOP Tunnel Servlet が、 クライアントの代わりにターゲット・サーバーからの応答を待つ時間 (秒数) を指定します。 このプロパティーの値が指定されない場合、または誤って指定された場合、 IIOP Tunnel Servlet がインストールされているアプリケーション・サーバーの com.ibm.CORBA.RequestTimeout プロパティー 設定が、com.ibm.ws.orb.services.redirector.RequestTimeout プロパティーの設定として使用されます。

このプロパティーに対してユーザーが指定する値は、 少なくとも com.ibm.CORBA.RequestTimeout プロパティーの最高のクライアント設定と同じである必要があります。 そうでない場合、IIOP Tunnel Servlet は、応答を待っている間に、クライアントが通常タイムアウトになる よりも早くタイムアウトになる場合があります。 このプロパティーがゼロに設定されている場合、IIOP Tunnel Servlet はタイムアウトになりません。

WebSphere Application Server のデフォルト IIOP Tunnel Servlet がインストールされているアプリケーション・サーバーの com.ibm.CORBA.RequestTimeout プロパティー設定。
JDK のデフォルト 該当なし
範囲 0 - Java で認識される最大の整数

com.ibm.ws.orb.transport.useMultiHome

WebSphere Application Server ORB が、システム内のすべての ネットワーク・インターフェースにバインドするかどうかを指定します。 true に指定されている場合、ORB は、 使用可能なすべてのネットワーク・インターフェースにバインドします。 false に指定されている場合、 ORB は、com.ibm.CORBA.LocalHost システム・プロパティーに指定されているネットワーク・インターフェースにのみバインドします。

WebSphere Application Server のデフォルト true
JDK のデフォルト true

javax.rmi.CORBA.UtilClass

WebSphere Application Server が javax.rmi.CORBA.UtilDelegate インターフェースを 実装するために使用する Java クラスの名前を指定します。

このプロパティーは、javax.rmi.CORBA.Util クラスでメソッド実装の代行をサポートします。 javax.rmi.CORBA.Util クラスは、共通オペレーションを実行するために、 スタブおよびタイが使用できるユーティリティー・メソッドを提供します。 代行は、このインターフェースを実装し、javax.rmi.CORBA.Util のすべてのメソッドの置き換え実装を提供するクラスのシングルトン・インスタンスです。 代行を有効にするには、 代行のクラス名を javax.rmi.CORBA.UtilClass システム・プロパティーの値として指定します。 デフォルト値は、com.ibm.CORBA.iiop.noLocalCopies プロパティーに対するサポートを指定します。

WebSphere Application Server のデフォルト com.ibm.ws.orb.WSUtilDelegateImpl
JDK のデフォルト なし。
参照トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 4:10:06 PM EST
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