WS-ReliableMessaging の性質上、ネットワークおよびサーバーの障害が想定されるため、
ターゲットの Web サービスまたはメッセージ・ストアが使用できない場合があります。
そのような場合、メッセージ・シーケンスを完了することができず、
Web サービス・メッセージの収集は送信待ち状態で保留されます。
SystemOut.log ファイル、システム・イベント、
およびランタイム管理パネルを使用すると、システムのモニター、および WS-ReliableMessaging の問題の検出と修正が可能です。
このタスクについて
シーケンスが失敗すると、
アプリケーション・サーバーの SystemOut.log ファイルにメッセージが書き込まれ、
システム・イベントが生成されます。
したがって、SystemOut.log ファイルを参照することにより失敗したシーケンスを検出したり、
イベント・リスナーを作成する (あるいはサード・パーティー・ソフトウェアを使用する) ことによりシステム・イベントをモニターしたりすることができます。
実行時のより詳細な状況情報、および問題の修正に役立つ機能については、
WS-ReliableMessaging 管理コンソールのランタイム・パネルを使用してください。
これらのパネルは、さまざまな有効範囲 (例えば、セル、アプリケーション・サーバー、クラスター) で使用できます。
WS-ReliableMessaging ランタイム・パネルの詳細なリスト、
およびそれらが使用できる有効範囲について詳しくは、WS-ReliableMessaging - 管理コンソール・パネル
を参照してください。
以下のアイコンは、ここ以外でも、他の信頼性の高いメッセージングのランタイム・パネルで表示されます。
「OK」以外の状態が表示されている場合にトラブルシューティングを行うには、
サブパネルへのリンクをたどるだけで済みます。
高信頼性メッセージングのランタイム・パネルを使用して
WS-ReliableMessaging での問題を検出し、修正するには、
以下のステップを 1 つ以上実行します。
- メッセージ・ストアでの問題を調査します。
ナビゲーション・ペインで、次のようにクリックします。 このパネルのパスの 1 つ. 例えば、など。現在の有効範囲における高信頼性メッセージング・ストレージ・マネージャーのリストが、
「メッセージ・ストアコレクション
」フォームに表示されます。
管理対象のサービス品質の場合、メッセージはメッセージング・エンジンに書き込まれます。管理対象外の非パーシスタントのサービス品質の場合、メッセージはメモリーに保管されます。 メモリー内の保管の場合、有効な値は「実行中」だけです。メッセージング・エンジンで保管されるメッセージの場合、
有効な値は「実行中」または「メッセージング・エンジンに接続できません」(おそらく、
メッセージング・エンジンが稼働していないため) です。 「OK」アイコンは、メッセージ・ストアが実行中であることを示します。メッセージング・エンジンに接続できない場合は、「エラー」アイコンが表示されます。
リスト内のメッセージ・ストアごとに、
関連した高信頼性メッセージング・アプリケーションが説明列に指定されています。
メッセージング・エンジンに接続できない場合は、
そのアプリケーションのメッセージ・ストアを再始動してください。
- インバウンド・シーケンスでの問題を調査します。
ナビゲーション・ペインで、次のようにクリックします。このパネルのパスの 1 つ.
例えば、など。現在の有効範囲における各インバウンド・シーケンスのランタイム状態が、Inbound sequencesコレクション
のフォームに表示されます。
フィルターを使用して、
特定の状態 (例えば、「メッセージの欠落のために失敗」) になっているシーケンス、
または大量のメッセージがアプリケーションへのディスパッチを待っているシーケンスを参照できます。
シーケンスの状況がエラー になっている場合は、シーケンスに問題があり、
シーケンスのもう一端をホストするソース・サーバーによってそのシーケンスが強制終了されています。
シーケンスがアクティブであり、大量のメッセージがアプリケーションへのディスパッチを待っている場合は、
アプリケーションに問題がある可能性があります。
あるいは、順序どおりの配信が指定されている場合は、シーケンス内に切れ目があるため、配信が保留されている可能性があります。
1 つ以上のシーケンスを選択してから、提供されたボタンを使用すると、
関連したアプリケーションへのメッセージのディスパッチ、
ZIP ファイルへのメッセージのエクスポート、選択済みシーケンスのクローズまたは強制終了、
または選択済みシーケンスとそのすべてのメッセージの削除が可能です。
特定のシーケンスの詳細な情報を参照するには、
「
Sequence identifier」フィールドをクリックします。
「
Inbound sequences settings
」フォームが表示されます。
この詳細情報には、シーケンスのソース、
およびシーケンスの「順序どおりの配信」に関する値 (true または false) を識別する際に役立つアドレッシング情報が含まれます。
このパネルからは、以下のフォームを表示することもできます。
- 「Acknowledgement stateコレクション
」フォーム。
(WS-ReliableMessaging ソースから受け取った、メッセージ・シーケンス番号の範囲。複数の範囲が表示される場合、
受け取ったメッセージのギャップが示されます。
シーケンス・マネージャーで「in-order delivery」が選択されている場合、最低のギャップより大きいシーケンス番号を持つメッセージは、そのギャップがクローズされるまで、アプリケーションに送信されません。)
- 「インバウンド・メッセージ・コレクション
」フォーム。
(インバウンド・シーケンス上のメッセージ。このフォームを使用して、
個々のメッセージを削除できます。)
インバウンド・シーケンスでの問題の診断について詳しくは、
高信頼性メッセージング・ソースがそのメッセージを配信できない場合の問題の診断
を参照してください。
- アウトバウンド・シーケンスでの問題を調査します。
ナビゲーション・ペインで、次のようにクリックします。 このパネルのパスの 1 つ.
例えば、など。現在の有効範囲の各アウトバウンド・シーケンスのランタイム状態が、Outbound sequencesコレクション
のフォームに表示されます。
フィルターを使用して、
特定の状態にあるシーケンスを参照できます。
例えば、「リモート・エンドポイントに接続できません」という状態は、
シーケンスが確立されたが、高信頼性メッセージングの宛先でメッセージの肯定応答が停止されたことを示しています。
(これは、送信待ちの状態にあるメッセージが多数ある場合には問題になる可能性があります)。
シーケンスの状況がエラー になっている場合は、シーケンスに問題があり、
シーケンスのもう一端をホストするサーバーによってそのシーケンスが強制終了されています。
1 つ以上のシーケンスを選択し、提供されたボタンのいずれかを使用すると、
新規シーケンスへのメッセージの再割り振り、ZIP ファイルへのメッセージのエクスポート、
選択済みシーケンスのクローズまたは強制終了、または選択済みシーケンスとそのすべてのメッセージの削除が可能です。
特定のシーケンスの詳細な情報を参照するには、
「
Sequence identifier」フィールドをクリックします。
「
Outbound sequences settings
」フォームが表示されます。
この詳細情報には、シーケンスのターゲットとなっているサーバーの識別に役立つアドレッシング情報が含まれます。
このパネルからは、以下のフォームを表示することもできます。
アウトバウンド・シーケンスでの問題の診断について詳しくは、
再送状態の WS-ReliableMessaging アウトバウンド・シーケンスの診断とリカバリー
を参照してください。