WebSphere Application Server Version 6.1 Feature Pack for Web Services   
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wsadmin ツールを使用したカスタム・ポリシー・セット・バインディングの構成

Jython または Jacl スクリプト言語を使用して、 インストール環境または要件に合わせてカスタム・バインディングを作成できます。

始める前に

このトピックのコマンドを使用する前に、お使いの wsadmin ツールが最新のものであることを確認してください。プロパティー・オブジェクトを attributes または bindingLocation パラメーターの値として受け入れるポリシー・セット管理コマンドは、以前のバージョンの wsadmin ツールではサポートされていません。例えば、このコマンドはバージョン 6.1.0.x ノードでは実行できません。

このタスクについて

ポリシー・セット・バインディングは、サービスの品質 (QoS) の構成方法に関する詳細を指定します。 例えば、ポリシー・セット添付により、署名、暗号化、 または高信頼性メッセージングを使用可能にする必要があることが決まります。 ポリシー・セット・バインディングは、保護の構成方法 (例えば、鍵ストア・ファイルのパス、トークン・ジェネレーターのクラス名、 または JAAS 構成名など) を指定します。

アプリケーション・ポリシー・セットについては、 デフォルト・バインディング構成を使用してセル・レベルとサーバー・レベルで、 カスタム・バインディング構成を使用してアプリケーション・レベルで、ポリシー・セット・バインディングをそれぞれ指定できます。 ポリシー・セットの添付中にバインディング情報が指定されない場合、 ポリシー・セットはデフォルト・バインディングを継承します。

システム・ポリシー・セットの場合は、 セル・レベルとサーバー・レベルでバインディングを指定できます。 システム・ポリシー・セットに使用可能なバインディングは、 TrustServiceSymmetricDefault および TrustServiceSecurityDefault バインディングです。 添付によりカスタム・バインディング情報が指定されていない場合、 リソースは、TrustServiceSymmetricDefault または TrustServiceSecurityDefault バインディングを継承します。

注: デフォルト・バインディングは、開発とテストにのみ使用してください。 実稼働環境の場合は、バインディング構成内の署名と暗号化の鍵をカスタマイズする必要があります。
次の手順を実行して、環境と要件に合わせて新規カスタム・バインディングを作成します。

プロシージャー

  1. wsadmin スクリプト・ツールの起動。
  2. 作成するバインディングのタイプを決定します。

    アプリケーション・ポリシー・セット・バインディングは、 セル・レベル、サーバー・レベル、またはアプリケーション・レベルで作成できます。 トラスト・サービス・ポリシー・セット・バインディングは、セル・レベルまたはサーバー・レベルで作成できます。

  3. 該当するポリシーの現在のバインディング構成を取得します。
    getBinding コマンドを使用して、 特定のバインディングのすべての構成属性を含む Properties オブジェクトを表示します。 -bindingLocation パラメーターと次の参照テーブルを使用して Properties オブジェクトを渡すことにより、 バインディングのロケーションを指定します。
    バインディングのタイプ -bindingLocation パラメーターに対して指定する内容
    セル・レベル -bindingLocation ""
    サーバー・レベル -bindingLocation "[[node node1][server server1]]"
    アプリケーション -bindingLocation "[[application application1][attachmentId 123]]"
    トラスト・サービス -bindingLocation "[[attachmentId 123]]"
    この例では、コマンドは、WSAddressing ポリシーの現在のバインディング構成を表示します。 この場合、application1 アプリケーションの attachmentId には 123 が指定されます。
    AdminTask.getBinding('-policyType WSAddressing -bindingLocation "[[application application1][attachmentId 123]]"')
    
    ポリシーの特定の構成属性を戻すには、-attributes パラメーターを使用します。 例えば、ワークロード管理が使用可能であるかどうかを判別するには、次のコマンドを入力します。
    AdminTask.getBinding('-policyType WSaddressing -bindingLocation 
    "[[application application1][attachmentId 123]]" -attributes "[preventWLM]"')
    コマンドは、要求された属性 preventWLM の値を含むプロパティー・オブジェクトを戻します。 構成内にバインディングが存在しない場合には、 エラー・メッセージを受け取ることがあります。
  4. 該当するポリシーの新規カスタム・バインディングを作成します。
    setBinding コマンドを使用して、ポリシーのバインディング構成を作成します。 アプリケーション固有のバインディングを作成することを指定するには、 Properties オブジェクトに application および attachmentId プロパティー名を渡すことにより、 -bindingLocation パラメーターを設定します。 トラスト・サービスのシステム・ポリシー・セット・バインディングを作成する場合は、 attachmentId プロパティー名を指定するだけで済みます。 以下のパラメーターを使用して、バインディングをさらにカスタマイズすることができます。
    パラメーター: 説明: データ型:
    -policyType 該当するポリシーを指定します。 ストリング、必須
    -attachmentType ポリシー・セット添付のタイプ applicationclient、 または system/trust を指定します。 添付がアプリケーション用である場合は、このパラメーターを指定する必要はありません。 ストリング、オプション
    -attributes 更新する属性値を指定します。 このパラメーターには、ポリシーまたは属性のサブセットのすべてのバインディング属性が含まれます。 プロパティー、必須
    -bindingName 新規カスタム・バインディングの名前を指定します。 これが指定されていない場合は、名前が生成されます。 ストリング、オプション

    次の例では、WSAddressing ポリシーの WSAddressing1234binding 添付固有のバインディングを作成します。 これは、application1 アプリケーションの添付 123 に割り当てられ、ワークロード管理を使用可能にします。

    AdminTask.setBinding('-policyType WSAddressing -bindingName 
    WSAddressing123binding -bindingLocation "[ [application application1] 
    [attachmentId 123] ]" -attributes "[preventWLM false]"')
  5. オプション: カスタム・バインディング・プロパティーを追加します。
    setBinding コマンドを使用して、カスタム・バインディング用の追加のカスタム・プロパティーを追加します。 アプリケーション・サーバーは、各サービスの品質に固有のカスタム・プロパティーを提供します。 バインディングのカスタム・プロパティーを指定するには、次のフォーマットを使用します。
    AdminTask.setBinding('[-bindingLocation "" -policyType WSAddressing 
    -attributes "[[properties_x:name key_value] [properties_x:value value]"]')
  6. 構成の変更を保管します。
    AdminConfig.save()



関連タスク
ポリシー・セットの添付内容のカスタム・バインディング作成
wsadmin ツールを使用したポリシー・セット添付の作成
wsadmin ツールを使用したポリシー・セット添付の管理
wsadmin ツールを使用したポリシー・セット添付の除去
管理コンソールを使用したポリシー・セットの管理
関連資料
AdminTask オブジェクトの PolicySetManagement コマンド・グループ
タスク・トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 4:10:06 PM EST
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