WebSphere Application Server for z/OS は、Resource Recovery Services (RRS) を使用して、2 フェーズ・トランザクション・コミットをサポートしています。この項目では、RRS を準備するプロセスを説明します。
通常、シスプレックスのシステムはすべて、同期点処理の RRS ログの共通セットを共有します。 同期点処理用にシスプレックスの特定のシステムを関連付けたい場合、 RRS を開始するときに、ログ・グループ名を指定することができます。 デフォルトのログ・グループ名はシスプレックス名です。RRS を開始するときに、異なるログ・グループ名を指定する場合、 同じ RRS ログ・グループ名を使用するシスプレックス内のすべてのシステムを使用して、 同期点処理を調整します。
Resource Recovery Services のログ・ストリーム
カップリング・ファシリティーのログ・ストリームを使用する場合、 シスプレックス内の異なるシステム上の RRS イメージは独立して稼働しますが、作業を追跡するために ログ・ストリームを共用します。ストリームが失敗した場合、シスプレックス内の異なるシステム上の RRS の インスタンスは、共用ログを使用して、失敗したシステムの作業を引き継ぐことができます。
DASD 専用ログ・ストリームは、RRS イメージが 1 つだけの単一システム・シスプレックス、 または RRS イメージ間で情報が共用されないシスプレックスでのみ使用します。
複数システム・シスプレックスで、RRS ログ・ストリームは通常、 カップリング・ファシリティーにあります。
WebSphere Application Server for z/OS の RRS トランザクション・ログはすべて、 DELAYED.UR ログ・ストリームだけに生じます。 その場合でも、新規コンテナー、または WebSphere Application Server for z/OS インフラストラクチャーの変更をデプロイする場合に備えて、 実稼働ワークロードを処理できるように、MAIN.UR ログ・ストリームを構成することがあります。WebSphere Application Server for z/OS は、RM.DATA または RESTART ログに大きな影響を与えることはありません。
以下のステップを使用して、RRS を構成します。