WSIF デフォルト SOAP プロバイダー (IBM Web サービス SOAP プロバイダー) は、JAX-RPC 準拠 Web サービスと完全に相互運用するように設計されているため、デフォルトのプロバイダーは、先の
(Apache SOAP) プロバイダーで稼働するサービスと完全に相互運用されません。レガシー・サービスをもう一度作動させるには、Web サービスを変更して現行の IBM Web サービス SOAP プロバイダーを使用するか、または
このトピックに記載されているとおり、WSIF デフォルト・プロバイダーを Apache SOAP に変更することができます。
このタスクについて
WSIF は wsif.properties という名のプロパティー・ファイルを使用して、
どの SOAP プロバイダーを使用するかを選択します。
SOAP プロバイダーはノード全体の設定のため、ノード上のすべてのサーバーは変更を有効にするために再始動される必要があります。
wsif.properties ファイルは、app_server_root/plugins ディレクトリー内にある com.ibm.ws.runtime_6.1.0.jar ファイルに同梱されており
(ここで、app_server_root は IBM WebSphere Application Server のインストール用ルート・ディレクトリーです)、"as shipped" プロパティー・ファイルはクラスパスに置かれることによってこの位置でアクセスされます。
ただし、ファイルに変更を行うと、com.ibm.ws.runtime_6.1.0.jar ファイルのオリジナル・コピーを置き換えません。
その代わり、app_server_root/lib/properties ディレクトリーに変更したバージョンを保管します。
WSIF デフォルト SOAP プロバイダーを Apache SOAP に変更するには、次のステップを実行します。
プロシージャー
- app_server_root/plugins ディレクトリーにある com.ibm.ws.runtime_6.1.0.jar ファイルから wsif.properties ファイルを抽出します (ここで、app_server_root は、IBM WebSphere Application Server のインストール用ルート・ディレクトリーです)。
- テキスト・エディターで wsif.properties ファイルを開きます。
- 先頭の "#" 文字を次の行から除去します。
# wsif.provider.default.org.apache.wsif.providers.soap.ApacheSOAP.WSIFDynamicProvider_ApacheSOAP=1
# wsif.provider.uri.1.org.apache.wsif.providers.soap.ApacheSOAP.WSIFDynamicProvider_ApacheSOAP=¥
# http://schemas.xmlsoap.org/wsdl/soap/
#
更新後、先行する行は以下のようにみえる必要があります。
wsif.provider.default.org.apache.wsif.providers.soap.ApacheSOAP.WSIFDynamicProvider_ApacheSOAP=1
wsif.provider.uri.1.org.apache.wsif.providers.soap.ApacheSOAP.WSIFDynamicProvider_ApacheSOAP=¥
http://schemas.xmlsoap.org/wsdl/soap/
#
- 更新した wsif.properties ファイルを app_server_root/lib/properties ディレクトリーに保管します。
- ノード上のすべてのアプリケーション・サーバーを停止し、再始動します。
例