WebSphere Application Server Version 6.1 Feature Pack for Web Services   
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HTTP トランスポート・ポリシーの構成

管理コンソールでポリシー・セットを処理する場合は、 ポリシーをカスタマイズして、メッセージ・セキュリティーを確保できます。 HTTP トランスポート・ポリシーを定義することも、 デフォルト設定で提供されたポリシーをそのまま使用することもできます。

始める前に

一部の設定は、カスタム・ポリシー・セットのデフォルト・ポリシー用に構成できます。 (提供されたデフォルト・ポリシー・セットは編集できません。) したがって、ポリシーを指定する対象として、デフォルト・ポリシー・セットのコピーが作成されていること、 または全く新規のポリシー・セットが作成されていることを確認してください。

このタスクについて

HTTP トランスポート・ポリシーは、カスタマイズすることができます。 ハイパーテキスト転送プロトコル (HTTP) トランスポートは、HTTP トランスポート・ポリシーを使用して構成できます。 HTTP は、分散型の共同ハイパーメディア情報システム向けのアプリケーション・レベルのプロトコルです。 このプロトコルは、汎用のステートレス・プロトコルであり、 要求メソッド、エラー・コードおよびヘッダーを拡張することにより、ハイパーテキスト用に使用する以外に、 多くのタスク (ネーム・サーバーや分散オブジェクト管理システムなど) にも使用できます。 HTTP の主要な機能として、データ表記のタイプ入力とネゴシエーションがあります。これにより、 システムは転送中のデータに影響されることなく構築されます。 HTTP 機能ポリシーおよび HTTP 接続ポリシーは、アウトバウンド・メッセージに適用されます。 応答リスナー・ポリシーは、インバウンド・メッセージに対して実行されます。

プロシージャー

  1. HTTP トランスポートをカスタマイズします。 管理コンソールから、「サービス」>「ポリシー・セット」>「アプリケーション・ポリシー・セット (Application Policy Sets)」>「WSHTTPS デフォルト (WSHTTPS default)」>「HTTP トランスポート」とクリックします。 「HTTP トランスポート」ウィンドウに、トランスポート・ポリシーの HTTP 設定を構成するためのオプションが表示されます。
    1. プロトコル・バージョン (Protocol Version)」ドロップダウン・リストで、 使用する HTTP バージョンをクリックします。 HTTP 1.1 がデフォルト設定ですが、HTTP 1.0 も使用可能です。 HTTP 1.1 を選択すると、「HTTP トランスポート」ウィンドウの他の部分に示された、より多くの機能を使用できます。 これは、HTTP バージョン 1.0 では使用できないオプションがあるためです。
    2. 「HTTP フィーチャー (HTTP Features)」セクションに入力します。 以下のチェック・ボックスでは、 このトランスポートに対してどの HTTP フィーチャーを有効にするかを決定します。
      セッションの有効化
      メッセージの送信時に、HTTP セッションを有効にするかどうか。
      チャンク転送エンコードの有効化
      メッセージの送信時に、チャンク転送エンコードを有効にするかどうか。 このオプションが使用できるのは、 「プロトコル・バージョン (Protocol version)」フィールドで HTTP 1.1 を選択している場合のみです (HTTP 1.0 が選択されている場合、 このフィールドはグレー表示され、使用不可になっています)。
      expect "100-request" ヘッダーの送信
      メッセージの送信時に、expect "100-request" ヘッダーを使用可能にするかどうかを表示します。 このオプションが使用できるのは、 「プロトコル・バージョン (Protocol version)」フィールドで HTTP 1.1 を選択している場合のみです (HTTP 1.0 が選択されている場合、 このフィールドはグレー表示され、使用不可になっています)。
      URL の自動リダイレクトの受け入れ
      メッセージの送信時に URL を自動的にリダイレクトするかどうかを表示します。
      要求コンテンツの圧縮
      メッセージの送信時に要求コンテンツを圧縮するどうかを表示します。
      応答コンテンツの圧縮
      メッセージの送信時に応答コンテンツを圧縮するかどうかを表示します。
    3. 「HTTP 接続 (HTTP Connections)」セクションに入力します。 以下のフィールドでは、このトランスポートの HTTP 接続の構成方法を決定します。
      読み取りのタイムアウト
      メッセージの送信時に読み取りがタイムアウトする時間の長さを、秒単位で表示します。
      書き込みのタイムアウト
      メッセージの送信時に書き込みがタイムアウトする時間の長さを、秒単位で表示します。
      接続のタイムアウト
      メッセージの送信時に接続がタイムアウトする時間の長さを、秒単位で表示します。
      持続接続の使用
      メッセージの送信時に、持続接続を使用するかどうかを表示します。 このオプションが使用できるのは、 「プロトコル・バージョン (Protocol version)」フィールドで HTTP 1.1 を選択している場合のみです。
      再送の有効化
      メッセージを再送可能にするかどうかを表示します。 このチェック・ボックスを選択すると、メッセージの再送を有効にできます。
  2. HTTP トランスポートのデフォルト・バインディングをカスタマイズします。 管理コンソールから、「サービス」>「ポリシー・セット」>「デフォルト・ポリシー・セットのバインディング (Default policy set bindings)」>「HTTP トランスポート」とクリックします。 「HTTP トランスポート (バインディング)」ウィンドウに、 HTTP トランスポート・バインディングを構成するためのオプションが表示されます。
    1. 「アウトバウンド・サービス要求のプロキシー」セクションのフィールドに入力します。 以下のフィールドでは、アウトバウンド・サービス要求のプロキシー仕様を決定します。
      ホスト
      アウトバウンド・サービス要求プロキシーのホスト名を表示します。
      ポート
      アウトバウンド・サービス要求プロキシーのポート番号を表示します。
      ユーザー名
      アウトバウンド・サービス要求プロキシーのユーザー名を表示します。
      パスワード
      アウトバウンド・サービス要求プロキシーのパスワードのプレースホルダーを表示します。 実際のパスワードは、マスクされます。
      確認パスワード
      アウトバウンド・サービス要求プロキシーのパスワードのプレースホルダーを表示します。 これは、「パスワード」フィールドのパスワードと一致する必要があります。 実際のパスワードは、マスクされます。
    2. 「アウトバウンド・サービス要求の基本認証」セクションに入力します。 以下のフィールドでは、アウトバウンド・サービス要求の認証仕様を決定します。
      ユーザー名
      アウトバウンド・サービス要求の基本認証のユーザー名を表示します。
      パスワード
      アウトバウンド・サービス要求の基本認証用パスワードのプレースホルダーを表示します。 実際のパスワードは、マスクされます。
      確認パスワード
      アウトバウンド・サービス要求の基本認証用パスワードのプレースホルダーを表示します。 これは、「パスワード」フィールドのパスワードと一致する必要があります。 実際のパスワードは、マスクされます。
    3. 「アウトバウンド非同期サービス応答のプロキシー」セクションに入力します。 以下のフィールドでは、アウトバウンド非同期サービス応答のプロキシー仕様を決定します。
      ホスト
      アウトバウンド非同期サービス応答プロキシーのホスト名を表示します。
      ポート
      アウトバウンド非同期サービス応答プロキシーのポート番号を表示します。 ポート番号は、入力することもできますし、編集することもできます。
      ユーザー名
      アウトバウンド非同期サービス応答プロキシーのユーザー名を表示します。
      パスワード
      アウトバウンド非同期サービス応答プロキシーのパスワードのプレースホルダーを表示します。 パスワードは、入力することもできますし、編集することもできます。 実際のパスワードは、マスクされます。
      確認パスワード
      アウトバウンド非同期サービス応答プロキシーのパスワードのプレースホルダーを表示します。 これは、「パスワード」フィールドのパスワードと一致する必要があります。 実際のパスワードは、マスクされます。
    4. 「アウトバウンド非同期応答の基本認証 (Basic authentication for outbound asynchronous responses)」セクションに入力します。 以下のフィールドでは、アウトバウンド非同期応答の認証仕様を決定します。
      ユーザー名
      アウトバウンド非同期応答の基本認証のユーザー名を表示します。
      パスワード
      アウトバウンド非同期応答の基本認証用パスワードのプレースホルダーを表示します。 実際のパスワードは、マスクされます。
      確認パスワード
      アウトバウンド非同期応答の基本認証用パスワードのプレースホルダーを表示します。 これは、「パスワード」フィールドのパスワードと一致する必要があります。 実際のパスワードは、マスクされます。

結果

HTTP トランスポート・ポリシーのカスタマイズを完了すると、 関連したポリシー・セットがこのポリシーを使用して、メッセージ送信を保護します。



サブトピック
HTTP トランスポート (ポリシー) 設定
関連タスク
管理コンソールを使用したポリシー・セットへのポリシーの追加
管理コンソールを使用したポリシー・セットからのポリシーの削除
管理コンソールを使用したポリシー・セットのポリシーの使用可能化
管理コンソールを使用したポリシー・セットからのポリシーの使用不可化
Web サービス・ポリシー
wsadmin ツールによるポリシーの追加および除去
wsadmin ツールを使用したポリシー・セット添付の作成
wsadmin ツールを使用したポリシー・セット添付の除去
wsadmin ツールを使用したポリシー・セット添付の管理
管理コンソールを使用したポリシーの変更
関連資料
HTTPTransport ポリシー・プロパティーおよびバインディング・プロパティー
アプリケーション・ポリシー・セットのコレクション
アプリケーション・ポリシー・セットの設定
HTTP トランスポート・ヘッダー・プロパティーのベスト・プラクティス
Web サービス・アプリケーションの HTTP トランスポート・カスタム・プロパティー
タスク・トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 4:10:06 PM EST
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