WebSphere Application Server Version 6.1 Feature Pack for Web Services   
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, i5/OS, Linux, Solaris, Windows, Windows Vista

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サーバー・プロセスの自動再始動

サーバー・プロセスが異常終了した場合に、 オペレーティング・システムによってモニターされ、自動的に再始動される、 WebSphere Application Server 製品関連のサーバー・プロセスがいくつかあります。

始める前に

[AIX] [HP-UX] [Linux] [Solaris] Linux または UNIX オペレーティング・システム上でこの機能をセットアップするには 、inittab ファイルを編集するためのルート権限が必要です。

[Windows] Microsoft Windows オペレーティング・システムで この機能をセットアップするには、 ユーザーが管理者グループに属しており、以下の拡張ユーザー権限を備えている必要があります。
  • オペレーティング・システムの一部としてアクションを行う
  • サービスとしてログオンする

ユーザーの ID が管理者グループに含まれている場合には、 インストール・ウィザードにより、ユーザー権限が認可されます。

[Windows] Microsoft Windows オペレーティング・システムで 実行している場合、インストール・ウィザードには、 拡張ユーザー権限は有効になっているが、 次回 Windows マシンにログオンするまで有効とは表示されない旨を示すメッセージが 表示されます。

[Windows] また、 Windows オペレーティング・システムでサイレント・インストールを行う場合、 拡張ユーザー権限を手動で追加することができます。 例えば、Windows オペレーティング・システムでユーザー権限を管理者グループ・ユーザー ID に与えるには、 次の手順を実行します。
  1. コントロール パネルで「Administrative Tools」をクリックします。
  2. ローカル セキュリティ ポリシー」をクリックします。
  3. ローカル ポリシー」をクリックします。
  4. User Rights Assignments」をクリックします。
  5. オペレーティング システムの一部として機能する」を右マウス・ボタン・クリックします。
  6. セキュリティー」をクリックします。
  7. 追加」をクリックします。
  8. ユーザー ID をクリックします。
  9. 追加」をクリックします。
  10. OK」をクリックします。
  11. OK」をクリックします。
  12. サービスとしてログオン」を右マウス・ボタン・クリックします。
  13. セキュリティー」をクリックします。
  14. 追加」をクリックします。
  15. OK」をクリックします。
  16. OK」をクリックします。
  17. ご使用のマシンをリブートし、設定を有効にします。

[Windows] 詳しくは、Windows ヘルプ・システムを参照してください。

[Windows]
[この情報は、Microsoft Windows Vista オペレーティング・システムで稼動するバージョン 6.1.0.9 以降のものにだけ適用されます。] Microsoft® Windows Vista™ オペレーティング・システム上でのサービスとしてのアプリケーション・サーバーの実行に関する注意:
  • サービスとして実行しているアプリケーション・サーバーは、 Microsoft Windows Vista オペレーティング・システムで開始または停止される場合、 管理者特権で実行する必要があります。

    サービスは、システムのリブート時に自動的に開始するように構成する ことができます。または、管理者特権への昇格を求めるプロンプトを受け入れた後、「Windows サービス 」パネルから、手動で開始および停止することができます。

  • WASService.exe ユーティリティーを使用してサービスの特性を 変更したり新規サービスを作成したりする場合も、管理者特権で実行する必要が あります。
    これを行うには、以下のアクションを実行すると起動するコマンド・プロンプトから、 WASService.exe を実行します。
    • コマンド・ファイルまたはそのショートカットを右クリックします。
    • 管理者として実行 (Run As Administrator)」をクリックします。
  • 以下の .bat ファイルを実行すると、サービス・アクションが 行われます。
    • startServer.bat
    • stopServer.bat
    • startNode.bat
    • stopNode.bat
    • startManager.bat
    • stopManager.bat

    標準のユーザー特権で実行している場合は、そのようなサービス・アクションを変更または 制御することはできません。管理者特権が必要です。

    アプリケーション・サーバーが サービスとしてインストールされている場合、このサービスは、以下のアクションを実行して起動する コマンド・プロンプト・ウィンドウから .bat ファイルを実行することによって 制御できます。
    • コマンド・プロンプトのショートカットを右クリックします。
    • 管理者として実行 (Run As Administrator)」をクリックします。

    アプリケーション・サーバーがサービスとして実行するように構成されていない場合、 管理者特権への昇格を求めるプロンプトからこれらのユーティリティーを実行する必要は ありません。

このタスクについて

サーバーを自動的に再始動するというこの機能は、さまざまな環境で使用されます。 例えば、server1 管理対象ノード・プロセスを再始動することができます。 以下は、再始動が考慮され得るプロセスのリストです。
  • server1 管理対象ノード・プロセス
  • スタンドアロン・アプリケーション・サーバー上での server1 プロセス
  • デプロイメント・マネージャー・ノード上の dmgr プロセス
  • 任意の管理対象ノード上の nodeagent サーバー・プロセス
  • IBM HTTP Server プロセス
  • IBM HTTP Administration プロセス
[Windows] Windows オペレーティング・システムで、インストール・ウィザードを使用して、 インストール中に Windows サービスを作成することができます。 各 Windows サービスは、スタンドアロン WebSphere Application Server インスタンスなどの単一のプロセスを制御します。 複数のスタンドアロン・アプリケーション・サーバー・プロセスには、複数の Windows サービスが必要です。これは、ユーザーが定義できます。このウィザードでは、以下のサーバーのサービスを作成できます。
  • (自動ではなく) 手動で開始されるサービスとして定義される、server1 管理対象ノード・プロセス
  • 手動で開始されるサービスとして定義される、server1 スタンドアロン・アプリケーション・サーバー・プロセス
  • 自動的に開始されるサービスとして定義される、IBM HTTP Server プロセス および IBM HTTP Administration プロセス (IBM HTTP Server フィーチャーを インストールするよう選択した場合)
  • 手動で開始されるサービスとして定義される、デプロイメント・マネージャー・ノード 上の dmgr プロセス

インストール・ウィザードは、ノード・エージェント用のサービスを作成する方法は提供しません。これは、インストール後に、アプリケーション・サーバー・ノードをデプロイメント・マネージャー・セル に追加する場合に、デプロイメント・マネージャーが各ノード・エージェントのインスタンスを作成するためです。このため、 失敗したノード・エージェント・サーバー・プロセスを自動的に始動する機能を手動で作成する必要があります。

[AIX] [HP-UX] [Linux] [Solaris] Linux またはサポートされた UNIX のオペレーティング・システムでは、前述のすべてのプロセスを自動的に始動するシェル・スクリプトをユーザー自身が作成する必要があります。 各 UNIX のシェル・スクリプトは、スタンドアロン WebSphere Application Server インスタンスなどの単一のプロセスを制御します。 複数のスタンドアロン・アプリケーション・サーバー・プロセスには、複数の UNIX スクリプトが必要です。これは、ユーザーが定義できます。

[Windows] [AIX] [HP-UX] [Linux] [Solaris] Network Deployment 環境では、addNode または startNode コマンドは、単一のモニターされていない ノード・エージェント (nodeagent プロセス) のみを始動し、そのノード上に定義するプロセスをすべて始動するわけではありません。ノード・エージェントは稼働中に、Windows プラットフォームの場合 も Linux および UNIX ベースのプラットフォームの場合も、そのノード上のアプリケーション・サーバー・プロセスをモニターおよび再始動します。各アプリケーション・サーバー・プロセスには、ノード・エージェントがプロセスをモニターおよび再始動する際に使用する MonitoringPolicy 構成の設定値があります。

デプロイメント・マネージャー dmgr サーバーおよびシステムに定義されるノード・エージェントに、モニター対象プロセスを手動でセットアップすることをお勧めします。 モニター対象プロセスをセットアップするには、以下のようにします。
  • [Windows] Windows オペレーティング・システムでは、Windows サービスを使用します。インストール時、またはインストール後に、 WebSphere Application Server Network Deployment 製品を Windows サービスとしてインストールすることができます。
  • [AIX] [HP-UX] [Linux] [Solaris] Linux またはサポートされた UNIX のオペレーティング・システムでは、該当するバージョンの製品によって提供される rc.was サンプル・シェル・スクリプトを使用します。

プロシージャー

  1. [Windows] Windows オペレーティング・システムで、プロファイル管理ツールを使用して 、WebSphere Application Server 製品に関連するプロセスを自動的にモニター して再始動するように、Windows サービスをセットアップします。
    • インストール・ウィザードがセットアップできるサービスを選択 するには、プロファイル管理ツールから以下の手順を実行してください。
      1. WebSphere Application Server Network Deployment をサービスとして実行する」をクリックします。
        このオプションを選択した場合は、インストール・ウィザードはインストール中に以下のサービスを作成します。
        IBMWAS6Service - node_name

        IBMWAS6Service - node_name サービスは、node_name プロセスを制御します。

        インストールの完了および検証後、「Windows Services」パネルを使用して、「IBMWAS6Service - node_name」サービスを自動開始タイプに変更します。
        1. IBMWAS6Service - node_name」を右マウス・ボタン・クリックして、「プロパティー」をクリックします。
        2. Startup type」リスト・ボックスから「Automatic」をクリックして、「OK」をクリックします。
      2. IBM HTTP Server をサービスとして実行する」をクリックします。

        IBM HTTP Server をインストールしているマシン上で、このオプションを選択します。

        このオプションを選択した場合、 インストール・ウィザードはインストール中に以下のサービスを作成します。
        • IBM HTTP Server 2.0.x
        • IBM HTTP Administration 2.0.x
        インストール・ウィザードは、これらのサービスの開始タイプを「automatic」として定義します。 タイプを手動から自動に変更する必要はありません。
      3. ユーザー ID とパスワードを入力して、「次へ」をクリックします。

      共存環境では、デフォルト・サービス名を変更して、固有の名前にすることができます。 Windows プラットフォームでの IBM HTTP Server 2.0.x 用の同じバージョンの共存シナリオでは、インストーラーで作成したデフォルト・サービス名は共通であるため、使用することができません。

      この問題に対処するには、以下のようにします。
      1. IBM HTTP Server の最初のコピーを、単独で、または WebSphere Application Server とともにインストールし、 サービスをインストールするよう選択します。
      2. 最初のインストール場所から以下のコマンドを実行して、 最初のインストール用にサービス名をカスタマイズします。
             apache -k install -n "IHS 2.0(1)"
             apache -k install -f conf¥admin.conf -n "IHS 2.0 Administration (1)"
      3. IHS 2.0(1) などの新規サービス名を指すように、installLocation 1¥conf¥admin.conf ファイル 内の AdminAlias ディレクティブを編集します。
      4. 以下のコマンドを実行して、最初のインストールによってインストールされた デフォルト・サービス名を除去します。
             apache -k uninstall -n "IBM HTTP Server 2.0"
             apache -k uninstall -n "IBM HTTP Administration 2.0"
      5. IBM HTTP Server の 2 番目のコピーを、単独で、または WebSphere Application Server とともにインストールします。 デフォルトのサービス名が 2 番目のインストールに対応します。
      注: カスタマイズしたサービス名は、システム上で固有でなければなりません。
  2. [AIX] [HP-UX] [Linux] [Solaris] Linux またはサポートされた UNIX オペレーティング・システムでは、WebSphere Application Server 製品をインストール後に、 すべての関連するサーバー・プロセスを自動的にモニターおよび再始動するようにシェル・スクリプトをセットアップします。
    1. rc.was サンプル・シェル・スクリプト を見つけます。これは 、app_server_root/bin ディレクトリーにあります。
    2. オペレーティング・システムがモニターおよび再始動するプロセスごとに、 新規のシェル・スクリプトを作成します。
    3. 各シェル・スクリプトを、そのヘッダーのコメントに従って編集します。 ヘッダーは、WebSphere Application Server プロセスを識別するための指示を提供します。
    4. オペレーティング・システムの inittab 表を編集して、作成したシェル・スクリプトごとにエントリーを追加します。

      rc.was ファイルのヘッダーにある コメントは、スクリプトを追加するためのサンプルの inittab エントリー行を 示します。この inittab エントリーにより、オペレーティング・システムは、 システムが初期化されるたびに各シェル・スクリプトを呼び出します。 システムが実行されると、各シェル・スクリプトは、指定されたサーバー・プロセスのモニターおよび始動を行います。

      重要: inittab ファイルから実行されるものはすべて、root ユーザーの配下で実行されます。 したがって、マシンが始動するときに非 root ユーザー ID の配下でサーバーがプロセスを自動的に始動するようにする必要がある場合は、次行を inittab ファイルにも追加する必要があります。
      su user -c values

      ここで、values は、作成した rc スクリプトを呼び出すために使用されるファイル・パスおよび引数です。user は、非 root ユーザーとして実行するように WebSphere Application Server を構成した非 root ユーザーです。

    各シェル・スクリプトは 、WebSphere Application Server Network Deployment 環境で、以下のプロセスをモニターおよび再始動します。
    • 管理対象ノード上のサーバー・プロセス
    • 管理対象ノード上のノード・エージェント・プロセス
    • スタンドアロンの Application Server プロセス
    • デプロイメント・マネージャー・プロセス
  3. [Windows] Windows オペレーティング・システムで、WebSphere Application Server 製品をインストール後に、 WASService.exe コマンドを使用して、ノード・エージェント・サーバー・プロセスを Windows サービスとして手動で定義します。

    同じコマンドを使用して、server1 プロセスまたは dmgr プロセスのどちらかの、別のインストール・インスタンスまたは別の構成インスタンス向けの Windows サービスを手動で定義することができます。

  4. [i5/OS] 管理コンソールで、「サーバー」>「アプリケーション・サーバー」> 「server_name」>「プロセス」とクリックします。 管理コンソールを開始します。トポロジー・ツリーで「サーバー」を展開し、「アプリケーション・サーバー」をクリックします。 自動的に始動させるアプリケーション・サーバーの名前をクリックします。 「プロセス定義」をクリックします。「モニター・ポリシー」をクリックします。「ノード再始動状態」を「実行中」に変更します。 「適用」をクリックします。 構成を保管します。
  5. [i5/OS] 自動的に再始動させるアプリケーション・サーバーを 選択し、次に「サーバー・インフラストラクチャー」の下で、 「Java およびプロセス管理」>「モニター・ポリシー」をクリックします。
  6. [i5/OS] 自動再始動」を選択します。
  7. 適用」をクリックしてから「保管」をクリックして、 変更内容をマスター構成に直接保管します。

結果

[Windows] Windows オペレーティング・システムでは、以下のことが可能です。
  • net start および net stop コマンドを使用して、 Windows システム上の IBM HTTP Server サービスを制御します。 これらのコマンドの詳細については、 Windows のヘルプ・ファイルを参照してください。「スタート」メニューからこれらのコマンドを利用するには、 「スタート」>「プログラム」>「IBM HTTP Server」の順にクリックします。
  • サーバーの始動」および「サーバーを停止」コマンドを使用して、 IBM WebSphere Application Server プロセスを制御します。 「スタート」メニューからこれらのコマンドを利用するには、 「スタート」>「プログラム」>「IBM WebSphere」>「Application Server V6」の順にクリックします。
  • Manager の開始」および「Manager を停止」コマンドを使用して 、Network Deployment dmgr プロセスを制御することができます。 「スタート」メニューからこれらのコマンドを利用するには、 「スタート」>「プログラム」>「IBM WebSphere」> 「Application Server V6」>「デプロイメント・マネージャー」の順にクリックします。

startServer コマンド、startNode コマンド、または startManager コマンドで開始されるプロセスは、プロセスをどのように構成されたかにかかわらず、モニター対象プロセスとしては実行されません。

例えば、server1 プロセスをモニター対象プロセスとして構成することができます。 ただし、startServer コマンドを使用して server1 プロセスを開始した場合、 オペレーティング・システムはもともと server1 プロセスをモニター対象プロセスとして開始していないため、 オペレーティング・システムはこのプロセスのモニターまたは再始動は行いません。

次の作業

プロセスがセットアップされると、オペレーティング・システムは、各サーバー・プロセスをモニターし、そのプロセスが停止した場合は、再始動することができます。

「アプリケーション・サーバー・プロセスの定義」の管理コンソール・ページに戻り、続行します。




サブトピック
[AIX HP-UX Linux Solaris Windows] WASService コマンド
関連タスク
アプリケーション・サーバー・プロセスの定義
関連資料
[AIX HP-UX Linux Solaris Windows] startNode コマンド
startServer コマンド
startManager コマンド
タスク・トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 4:10:06 PM EST
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