WebSphere Application Server バージョン 6.1 をインストールして、 バージョン 5.x のインストール・インスタンスと共存させることができます。
基本製品の各インストール済み環境は、 独自の固有構成ファイル・セットを備えたスタンドアロン・アプリケーション・サーバーです。
製品を 2 回目にインストールすると、最後のインストールが レジストリーに表示されます。
WebSphere Application Server 基本製品の 3 つのインスタンスがインストールされていると仮定します。 プログラム除去機能を使用して、 基本製品の 3 番目の登録済みコピーをアンインストールします。その他の 2 つのインストール・インスタンスの存在を示すレジストリー記録はもうありません。 他のアプリケーションでは、 オペレーティング・システムのレジストリーの照会を使用して、 いずれかの WebSphere Application Server 基本製品インスタンスの存在を検出することはできません。
グラフィカル・ユーザー・インターフェースによるプロファイルの作成 では、 WebSphere Application Server 製品を 1 回インストールし、複数のプロファイルを作成することについて 説明しています。
製品および追加のソフトウェアのインストール を参照してください。
単一の Web サーバーをインストール間で共用する場合は、WebSphere Application Server 製品ディスクで提供されている スタンドアロン Web サーバーのプラグイン・インストール・ウィザードを使用して、 適切なバージョン 6.1 Web サーバーのプラグインをインストールしてください。
バージョン 6.1 の別の管理対象ノードが存在するシステムと 同じシステム上にバージョン 6.1 管理対象ノードを作成する場合、 競合が発生しないように、addNode コマンドを使用して 2 番目の ノード・エージェント・プロセスのポート割り当てを増分します。カスタム・プロファイルの 作成中にカスタム・ノードを統合する場合、プロファイル管理ツールでも ポート割り当てを正常に処理することができます。
説明したバージョン 6.1 共存シナリオを、バージョン 5.x または 6.0.x 管理対象ノードが存在する 以下のクロス・バージョン・シナリオと対比します。
バージョン 6.1 管理対象ノードを、バージョン 5.x または 6.0.x 管理対象ノードが存在する システム上に作成すると想定します。addNode コマンドおよび プロファイル管理ツールが、バージョン 5.x または 6.0.x ポート割り当てのレコードを 持たないものとします。2 番目のバージョン 6.1 ノード・エージェント・プロセス上のポート割り当ては 増分されません。競合が発生します。
この競合により、2 番目のノードは開始できません。バージョン 5.x または 6.0.x ノードを最初に開始した場合は、 バージョン 6.1 ノードは開始できません。バージョン 6.1 ノードを最初に開始した場合は、 バージョン 5.x または 6.0.x ノードは開始できません。
以下の手順を実行し、ポートに競合のない バージョン 6.1 管理対象ノードを作成します。
カスタム・プロファイルを作成する際に、カスタム・ノードを統合しないでください。 「プロファイル管理ツール」パネルのチェック・ボックスを選択し、そのノードを後で統合します。
既存のポート割り当てを 確認するには、netstat -a コマンドを使用します。ポート割り当てを分析して、12 の順次空きポートを判別します。
この手順では、3320 と 3380 の間 にはポート割り当てが存在しないことが前提とされています。
Linux システム上のデフォルト・インストール・ルート・ディレクトリーで V61MngNode という名前の Application Server プロファイルを作成すると想定します。
cd /opt/IBM/WebSphere/AppServer/profiles/V61MngdNode/bin
./addNode.sh nittany.ibm.raleigh.com ¥ -conntype RMI 8879 ¥ -includeapps ¥ -user lions44 ¥ -password PSU -startingport 3333
¥ 文字は、コマンドをサブミットするために複数の行を使用する場合の 継続文字です。
-startingport パラメーターは、すべてのノード・エージェント・ポートの基本ポート番号を提供し、 すべてのポート値を開始点から増分します。 バージョン 5.x または 6.0.x ノード・エージェント・プロセスがすでに実行中のときは、ポート割り当てが競合していないため、 新規ノード・エージェントを実行できます。
この手順により、 バージョン 5.x または 6.0.x ノードと同時に、 バージョン 6.1 ノードを開始することができます。ノード・エージェントは、同じサーバー上で 実行できます。
WC_defaulthost 9081 WC_adminhost 9062 WC_defaulthost_secure 9444 WC_adminhost_secure 9045 BOOTSTRAP_ADDRESS 2810 SOAP_CONNECTOR_ADDRESS 8881 SAS_SSL_SERVERAUTH_LISTENER_ADDRESS 9901 CSIV2_SSL_SERVERAUTH_LISTENER_ADDRESS 9201 CSIV2_SSL_MUTUALAUTH_LISTENER_ADDRESS 9102 ORB_LISTENER_ADDRESS 9900 CELL_DISCOVERY_ADDRESS 7272 DCS_UNICAST_ADDRESS 9354
バージョン 5.x または 6.0.x デプロイメント・マネージャーをバージョン 6.1 デプロイメント・マネージャーにマイグレーションした後で、 バージョン 5.x または 6.0.x の管理対象ノードを追加でマイグレーションできます。詳しくは、バージョン 6.1 の管理対象アプリケーション・サーバーのマイグレーション を参照してください。