Tivoli Performance Viewer (TPV) は、システム・リソース、WebSphere Application Server プールとキュー、
およびアプリケーションのリアルタイム・データを、後で検索するためにログ・ファイル内に保管する
容易な方法を提供します。サーバーの現行アクティビティーを表示中にロギングを開始および停止し、
後からこのデータを再生することができます。パフォーマンス・データのロギングは、
適時にパフォーマンス・データを取り込むため、このデータを後で分析することができます。
このタスクについて
アプリケーション・サーバーまたは管理エージェント固有の状態に関連するイベントのシーケンスを調べることができます。
最初に、アプリケーション・サーバーで生成されるパフォーマンス・データが
特定の場所のログ・ファイルに保管されるように、TPV ロギングを使用可能にします。
その後、TPV の再生フィーチャーを使用して、リアルタイムで生成された順序とまったく同じ発生順で生成されたパフォーマンス・
データを表示すると、イベントの前のシーケンスを分析することができます。
ログ・ファイルが生成および保管される構文およびフォーマットを認識しておく必要はありません。
TPV によって生成されたログ・ファイルは編集しないでください。
これを編集すると、ログ・ファイルに保管された
パフォーマンス・データが破壊または破棄される場合があります。
管理エージェントの
モニターが使用可能である場合、ログ・ファイルには管理エージェントからのシステム・データが含まれるため、
ログを再生する際にデータが使用可能になります。管理エージェントのモニターが使用不可である場合、このデータは使用不可です。
デフォルトでは、ノードのサーバーでモニターを開始すると、TPV は管理エージェントのモニターを開始します。
ログは管理コンソールで作成および表示できます。
注: Mozilla Firefox ブラウザーおよび Tivoli Performance Viewer を使用してアプリケーション・サーバーをモニターするときに、性能低下が発生する可能性があります。
さらに、Mozilla Firefox ブラウザーで Tivoli Performance Viewer を長時間使用する場合、メモリー・リークの問題が発生します。
Tivoli Performance Viewer で Microsoft® Internet
Explorer を使用して、アプリケーション・サーバーをモニターします。
Internet Explorer を使用するには、プラグインとして Scalable Vector Graphics (SVG) ビューアーがインストールされている必要があります。
Mozilla Firefox ブラウザーは、組み込みプラグインを提供します。
Tivoli Performance Viewer を持続して長期間モニターに使用する場合は、Internet Explorer を使用することをお勧めします。
プロシージャー
- ログを作成します。
- コンソール・ナビゲーション・ツリーで、「モニターおよびチューニング」>「Performance Viewer」>「現行
アクティビティー」>「server_name」>「設定」>「ログ」とクリックします。
Tivoli Performance Viewer ページの「ログ」リンクを参照するには、
ページの左側の TPV ナビゲーション・ツリーで「設定」ノードを展開します。
「ログ」をクリックすると、
ページの右側に TPV ログ設定が表示されます。
- サマリー・レポートまたはパフォーマンス・モジュールを表示するには、「ロギング開始」をクリックします。
- 終了するには、「ロギング停止」をクリックします。 開始後は、
ロギング期間が満了した場合、「ロギング停止」をクリックした場合、またはファイル・サイズおよび数が限度に達した場合に、
ロギングが停止します。設定を調整する場合は、ステップ 1 を参照してください。
デフォルトでは、ログ・ファイルは、サーバーが稼働しているノード上の profile_root/logs/tpv
ディレクトリーに保管されます。TPV は、スペースを節約するために、ログ・ファイルへの書き込みが終了すると、
ログ・ファイルを自動的に圧縮します。この時点で、
それぞれの .zip ファイルには単一のログ・ファイルだけが含まれ、
ログ・ファイルは .zip ファイルと同じ名前でなければなりません。
- ログを表示します。
- コンソール・ナビゲーション・ツリーで、「モニターおよびチューニング」>「Performance Viewer」>「ログの表示」とクリックします。
- ログ・ファイルを選択し、以下のオプションのいずれかを使用して表示します。
- ログ・ファイルへの明示的パス
- ブラウザーが現在稼働しているマシンからログ・ファイルを選択します。
ログ・ファイルを作成してシステムに転送した場合は、このオプションを使用します。
「参照」をクリックして、ローカル・マシン上のファイル・ブラウザーを開き、アップロードするログ・ファイルを選択します。
- サーバー・ファイル
- サーバー上のログ・ファイルのパスを指定します。
スタンドアロン・アプリケーション・サーバー環境では、
ログ・ファイルへのパスを入力します。profile_root¥logs¥tpv
ディレクトリーは、Windows システムのデフォルトです。
デプロイメント・マネージャー環境では、入力の横にある「参照」ボタンをクリックして、さまざまなノードをブラウズし、
表示するログ・ファイルを見付けます。
- 「ログの表示」をクリックします。 ビューの上部に、ログがログ制御ボタン付きで表示されます。
- 必要に応じてログ・ビューを調整します。 ログ・ビューの調整に使用できるボタンについて、
以下に説明します。デフォルトでは、データは、
ユーザー設定で指定されたリフレッシュ速度
で再生されます。「高速前進」モードのいずれかを選択して、
リフレッシュ速度より早い速度でデータを再生することができます。
巻き戻し |
ログ・ファイルの最初に戻ります。 |
停止 |
現在場所でログを停止します。 |
再生 |
現在場所からログの再生を開始します。 |
高速前進 |
次のデータ・ポイントを 3 秒ごとにロードします。 |
高速前進 2 |
10 のデータ・ポイントを 3 秒ごとにロードします。 |
同時に複数のログを表示することができます。ログがロードされた後で、
「ログの表示」パネルに戻って、使用可能なログのリストを参照することができます。この時点で、
別のログをロードすることができます。TPV は、ログ・ファイルへの書き込みが終了すると、ログ・ファイルを自動的に圧縮します。
TPV は解凍されたログを表示することができますが、ログは表示前に解凍する必要はありません。