DB2 Universal JDBC Driver プロバイダー DB2 Universal JDBC Driver は、
分散されたローカル DB2 アクセスに対してアーキテクチャー・ニュートラルな JDBC Driver です。
DB2 Universal Driver のアーキテクチャーは、特定の JDBC ドライバー接続
またはターゲット・プラットフォームに左右されないため、Java 接続 (タイプ 4) または Java Native Interface (JNI) ベースの接続 (タイプ 2) の両方が、DB2 に対する単一ドライバー・インスタンスで使用できます。DB2 Universal JDBC Driver プロバイダーは、DB2 データベースに対して、JDBC アクセスと Structured Query Language in Java (SQLJ) アクセスの両方、および CMP での SQLJ の使用をサポートします。
DB2 Universal JDBC Driver のプロバイダーは、以下のデータ・ソースをサポートします。
com.ibm.db2.jcc.DB2ConnectionPoolDataSource
このデータ・ソースを使用して、2 フェーズ・トランザクションをサポートすることができます (z/OS プラットフォーム上の Application Server のみ)。 タイプ 2 接続に DB2 Universal JDBC Driver を設定した場合、z/OS 上の Application Server は、RRS を使用して、2 フェーズ・コミット・トランザクションを含むトランザクションを処理します。ドライバー・タイプ 4 の接続を使用している場合は、このデータ・ソースの実装によるサポートは 1 フェーズ・トランザクションのみになります。
プロバイダーは、JDBC ドライバー・ファイルを必要とします。
- db2jcc.jar これは、DB2 Universal JDBC Driver の JAR ファイルです。DB2 インストール・ディレクトリーにあります。WebSphere の変数値 ${DB2UNIVERSAL_JDBC_DRIVER_PATH} に対してこの JAR ファイルの完全修飾パスを指定します。
以下に例を示します。
<classpath>${DB2UNIVERSAL_JDBC_DRIVER_PATH}/db2jcc.jar </classpath>
Application
Server はこの値を使用して JDBC プロバイダーを定義します。
- db2jcc_license_cisuz.jar この DB2 Universal JDBC Driver のライセンス・ファイルは DB2 に組み込まれています。DB2 のインストール・プログラムは、db2jcc.jar と同じ DB2 ディレクトリーのライセンス・ファイルにあります。
したがって、変数 ${DB2UNIVERSAL_JDBC_DRIVER_PATH} は両方のファイルを指していることになります。
ヒント: ドライバー・ファイル db2jcc_license_cu.jar は、WAS_HOME/universalDriver/lib ディレクトリー内の Application Server に同梱されます。これは、${DB2UNIVERSAL_JDBC_DRIVER_PATH} 変数に自動的に設定されます。
このドライバー・ファイルで DB2 for z/OS にアクセスすることはできませんが、変数定義の一部にしておくことができます。
- WebSphere Application Server for z/OS の DB2 Universal JDBC Driver には、.so タイプのネイティブ・ファイルが必要です。
ライブラリーのパス変数 ${DB2UNIVERSAL_JDBC_DRIVER_NATIVEPATH} をネイティブ・ファイルを含むディレクトリーに設定してください。 (ネイティブ・ファイルを必要としない場合は、
DB2UNIVERSAL_JDBC_DRIVER_NATIVEPATH を NULL に設定します。)
DB2 Universal JDBC Driver は、
次の
DataStoreHelper クラスを必要とします。
com.ibm.websphere.rsadapter.DB2UniversalDataStoreHelper
driverType プロパティー (以下のプロパティーを参照) が 4 に設定されている場合、
このドライバーは有効な認証エイリアスも必要とします。
driverType プロパティーが 2 に設定されている場合、コンポーネント管理認証エイリアスは、
res-auth APPLICATION でデータ・ソースを使用するように指定されていなければなりません。
driverType 2 が指定されていて、データ・ソースが res-auth CONTAINER で使用されている場合は、
コンテナー管理認証エイリアスを指定できますが、それは必要ありません。
コンテナー管理エイリアスを指定しない場合、
データ・ソースによって作成された接続に関連したユーザー ID は、
その接続が取得された時点で現行のスレッドに関連したユーザー ID になります。
これは以下のプロパティーを必要とします。
- databaseName これは、driverType が 4 に設定されている場合は、実際のデータベース名です。また、driverType が 2 に設定されている場合は、ローカルでカタログされたデータベース名です。
- driverType データ・ソースの JDBC 接続タイプ。許可されている値は、2 と 4 の 2 つの値です。Universal JDBC
Driver タイプ 2 を使用する場合は、この値を 2 に設定してください。
Universal JDBC Driver タイプ 4 を使用する場合は、この値を 4 に設定してください。
- serverName Distributed Relational Database Architecture (DRDA) サーバーの TCP/IP アドレスまたはホスト名。
driverType が 4 に設定されている場合にのみ、このプロパティーの値を指定して
ください。driverType が 2 に設定されている場合は、このプロパティーは不要です。
- portNumber DRDA サーバーが存在している TCP/IP ポート番号。
driverType が 4 に設定されている場合にのみ、このプロパティーの値を指定して
ください。driverType が 2 に設定されている場合は、このプロパティーは不要です。
オプションのプロパティー: DB2 は DB2 Universal JDBC Driver の追加接続プロパティーをサポートします。これらのプロパティーをデータ・ソースにカスタム・プロパティー として設定してください。
オプション のデータ・ソース・プロパティーについて詳しくは、ご使用のバージョンの DB2 for z/OS に対応する「アプリケーション・プログラミング ガイドおよびリファレンス (Java 用) (Application Programming Guide and Reference for Java)」を参照してください。
DB2 Universal JDBC プロバイダー (XA) XA DB2 Universal JDBC プロバイダーは、DB2 Universal JDBC Driver を使用して DB2 データベースへのアクセスを提供します。Universal JDBC Driver は、Java 通信ベースの接続 (ドライバー・タイプ 4) をサポートします。
ただし、XA トランザクションの場合、WebSphere Application Server for z/OS では、
ドライバー・タイプ 2 の接続は DB2 Universal JDBC Driver によって
サポートされません。
要件: このプロバイダーを使用するには、
DB2 Universal JDBC Driver for DB2 バージョン 7 または DB2 バージョン 8 がインストール済みで、
WebSphere Application Server for z/OS 向けに構成されている必要があります。
あるいは、DB2 for z/OS への z/OS アプリケーション接続の機能がインストール済みで、
WebSphere Application Server for z/OS 向けに構成されている必要があります。トピック
DB2 Universal JDBC Driver を使用した DB2 for z/OS へのアクセス
を参照してください。
DB2 Universal JDBC プロバイダー (XA) を使用することで、アプリケーションは、
DB2 データベースに対して JDBC アクセスと Structured Query Language in Java (SQLJ) アクセスの両方を使用できます。
SQLJ の CMP での使用もサポートされています。
このプロバイダーは、バージョン 4.0 データ・ソースの作成をサポートしません。
DB2 Universal JDBC Driver のプロバイダー (XA) は、以下の 2 フェーズ・データ・ソースをサポートします。
com.ibm.db2.jcc.DB2XADataSource
プロバイダーは、JDBC ドライバー・ファイルを必要とします。
- db2jcc.jar これは、DB2 Universal JDBC Driver の JAR ファイルです。DB2 インストール・ディレクトリーにあります。WebSphere の変数値 ${DB2UNIVERSAL_JDBC_DRIVER_PATH} に対してこの JAR ファイルの完全修飾パスを指定します。
以下に例を示します。
<classpath>${DB2UNIVERSAL_JDBC_DRIVER_PATH}/db2jcc.jar </classpath>
Application
Server はこの値を使用して JDBC プロバイダーを定義します。
- db2jcc_license_cisuz.jar この DB2 Universal JDBC Driver のライセンス・ファイルは DB2 に組み込まれています。DB2 のインストール・プログラムは、db2jcc.jar と同じ DB2 ディレクトリーのライセンス・ファイルにあります。
したがって、変数 ${DB2UNIVERSAL_JDBC_DRIVER_PATH} は両方のファイルを指していることになります。
ヒント: ドライバー・ファイル db2jcc_license_cu.jar は、WAS_HOME/universalDriver/lib ディレクトリー内の Application Server に同梱されます。これは、${DB2UNIVERSAL_JDBC_DRIVER_PATH} 変数に自動的に設定されます。
このドライバー・ファイルで DB2 for z/OS にアクセスすることはできませんが、変数定義の一部にしておくことができます。
- WebSphere Application Server for z/OS の DB2 Universal JDBC Driver には、.so タイプのネイティブ・ファイルが必要です。
ライブラリーのパス変数 ${DB2UNIVERSAL_JDBC_DRIVER_NATIVEPATH} をネイティブ・ファイルを含むディレクトリーに設定してください。 (ネイティブ・ファイルを必要としない場合は、
DB2UNIVERSAL_JDBC_DRIVER_NATIVEPATH を NULL に設定します。)
このドライバーは次の
DataStoreHelper クラスを必要とします。
com.ibm.websphere.rsadapter.DB2UniversalDataStoreHelper
有効な認証エイリアスも必要になります。
DB2 Universal JDBC Driver は、以下のプロパティーを必要とします。
- databaseName これは、ローカルでカタログされたデータベースの名前です。
- driverType これは、データ・ソースの JDBC 接続タイプです。DB2 V8.1 FP6
より前の DB2 のバージョンを実行している場合は、タイプ 2 ドライバーのみに使用が制限されます。
- serverName Distributed Relational Database Architecture (DRDA) サーバーの TCP/IP アドレスまたはホスト名。
driverType が 4 に設定されている場合にのみ、このプロパティーの値を指定して
ください。driverType が 2 に設定されている場合は、このプロパティーは不要です。
- portNumber DRDA サーバーが存在している TCP/IP ポート番号。
driverType が 4 に設定されている場合にのみ、このプロパティーの値を指定して
ください。driverType が 2 に設定されている場合は、このプロパティーは不要です。
オプションのプロパティー: DB2 は DB2 Universal JDBC Driver の追加接続プロパティーをサポートします。これらのプロパティーをデータ・ソースにカスタム・プロパティー として設定してください。
オプション のデータ・ソース・プロパティーについて詳しくは、ご使用のバージョンの DB2 for z/OS に対応する「アプリケーション・プログラミング ガイドおよびリファレンス (Java 用) (Application Programming Guide and Reference for Java)」を参照してください。