WebSphere Application Server Version 6.1 Feature Pack for Web Services   
             オペレーティング・システム: z/OS

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このトピックは、z/OS オペレーティング・システムにのみ適用されます。

問題診断計画の方針

コンポーネント・トレース (CTRACE) を使用して、 トレース・データ・セット内のトレース・データの収集および表示を行います。 WebSphere® Application Server for z/OS® で、 自身のコード内に予期しない状態または障害が検出された場合は、 エラー・ログ・ストリームを使用して、エラー情報が含まれているレコードを検討してください。 BBORBLOG を使用すると、エラー・ログ・ストリームをブラウズできます。

この項目では、以下のことを記載しています。

問題診断の概説

WebSphere Application Server for z/OS は、 コンポーネント・トレース (CTRACE) を使用して、 トレース・データ・セット内のトレース・データを収集および表示します。 WebSphere Application Server for z/OS は、セルのショート・ネームを使用して 自身を CTRACE に識別させます。 CTRACE を使用すると以下のタスクを実行できます。
  • TCP/IP および z/OS UNIX® など、その他のコンポーネントを含む、 複数のトレースをブラウズ・ツールを使用してマージします。
  • トレース・データを sysprint 以外のデータ・セットに書き込み、 スプール・スペースを解放した状態にします。
  • トレース・データを折り返し可能にしたり、 折り返し不可にしたりすることで、 システム・リソースの管理を改善します。
  • CTRACE を使用して、 マルチアドレス・スペースのトレース・データを 1 つのデータ・セットにまとめるか、 または CTRACE によってアドレス・スペースごとのトレース・データを別々のデータ・セットに送信させます。
  • WebSphere Application Server for z/OS アドレス・スペースを停止 して再始動せずに、トレースを開始して停止します。
  • トレース・データの収集に 1 つ以上のデータ・セットを使用します。 こうすることで入出力をさらに効率的に管理できます。
WebSphere Application Server for z/OS にはエラー・ログ・ストリームもあり、 WebSphere Application Server for z/OS が、 製品独自のコードに予期せぬ状態または障害が検出された場合に、 以下のエラー情報を記録します。
  • 表明障害
  • リカバリー不能エラー状態
  • メモリーなどの重要リソースの障害
  • オペレーティング・システム例外
  • WebSphere Application Server for z/OS コードでのプログラミング上の欠陥

エラー・ログ・ストリームを、 エラー情報または状況情報を収集するために使用可能なその他の機能 (アクティビティー・ログ、トレース・データ、 システム logrec、ジョブ・ログなど) と共に使用します。

WebSphere Application Server for z/OS エラー・ログ・ストリームは、 システム・ロガー・アプリケーションです。 エラー・ログ・ストリームではシステム・ロガーを使用するので、 以下のタスクを実行できます。
  • シスプレックス全体にわたるエラー・ロギングを提供するカップリング・ファシリティー・ログ・ストリーム、 または単一システムのみのエラー・ロギングを提供する DASD 専用ログ・ストリームにエラー情報が書き込まれます。
    注: DASD 専用エラー・ロギングを使用と、 パフォーマンスが大幅に低下します。
  • WebSphere Application Server for z/OS 全体に共通のログ・ストリームをセットアップするか、 または個々のログ・ストリーム・サーバーをセットアップします。

    ローカル z/OS クライアント ORB も、ログ・ストリームにデータを記録することができ ます。 システム・ロガー API は許可されていないため、どのアプリケーションでも使用できます。 RACF® などのセキュリティー製品を介して、 ログ・ストリームへのアクセスを制御する必要があります。

WebSphere Application Server for z/OS には REXX EXEC (BBORBLOG) が用意されており、 これを使用して、 エラー・ログ・ストリームを参照できます。 デフォルトでは、EXEC は、3270 ディスプレイに適合するようにエラー・レコードをフォーマットします。

この項目では、エラー・ログ・ストリームとそのセットアップ方法について説明します。 エラー・ログ・ストリームを使用した問題診断に関する情報は、 WebSphere Application Server インフォメーション・センターの『トラブルシューティング』セクションにあります。 システム・ロガーに関する一般情報およびガイドラインは、 「z/OS MVS™ シスプレックスのセットアップ」にあります。
表 1. WebSphere Application Server for z/OS エラー・ログ・ストリーム情報の検索
目的 以下をお読みください。
システム・ロガーに関して学習し、その要件を知る z/OS MVS シスプレックスのセットアップ
WebSphere Application Server for z/OS エラー・ログ・ストリームについて学習する この項目
WebSphere Application Server for z/OS エラー・ログ・ストリームに必要なカップリング・ファシリティー構造のスペースをサイズ変更する z/OS MVS シスプレックスのセットアップ
WebSphere Application Server for z/OS エラー・ログ・ストリームを定義する カスタマイズ・ダイアログの使用
WebSphere Application Server for z/OS z/OS エラー・ログ・ストリームを表示する WebSphere Application Server インフォメーション・センターの『トラブルシューティング』セクション
Java™ アプリケーションがエラー・ログ・ストリームでメッセージを記録してデータを トレースする方法について学習する WebSphere Application Server インフォメーション・センターの『アプリケーション』セクション

問題診断について詳しくは、 WebSphere Application Server インフォメーション・センターの『トラブルシューティング』セクションを参照してください。

コンポーネント・トレースの計画

CTRACE を使用するには、以下のタスクを実行します。
  • トレース・データ・セットを識別し、 WebSphere Application Server for z/OS アドレス・スペースを parmlib メンバー内のデータ・セットに接続する、トレース・オプションを指定します。
  • 初期トレース・パラメーターを使用できるようにするために、 WebSphere Application Server for z/OS WebSphere 変数を更新します。
  • トレース・データは通常のエディターでは読めないので、IPCS-CTRACE を使用して、 トレース・データを表示します。

ダンプの推奨

システム・ダンプについては通常どおりに計画してください。 WebSphere Application Server for z/OS のアドレス・スペースのサイズによっては、 システム・ダンプ・データ・セットをサイズ変更し、動的ダンプ・データ・セットを使用する必要があります。




関連情報
カスタマイズ・ダイアログの使用
概念トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 4:10:06 PM EST
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