WebSphere Application Server Version 6.1 Feature Pack for Web Services   
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows, Windows Vista

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デプロイメント・マネージャー・プロファイルの作成

このトピックでは、デプロイメント・マネージャーのランタイム環境の作成について説明します。

始める前に

プロファイル管理ツールを使用する前に、コア・プロダクト・ファイルをインストールします。

プロファイル管理ツールは、manageprofiles コマンドのグラフィカル・インターフェースです。詳しくは、manageprofiles コマンド の説明を参照してください。

プロファイルを作成するための十分な一時スペースをシステムに用意する必要があります。 要件について詳しくは、プロファイル: ファイル・システム要件 のトピックを参照してください。

[この情報は、Microsoft Windows Vista オペレーティング・システムで稼動するバージョン 6.1.0.9 以降のものにだけ適用されます。] Microsoft® Windows Vista™ オペレーティング・システム上でのプロファイル管理ツールの実行に関する注意: WebSphere Application Server バージョン 6.1 を Microsoft Windows Vista オペレーティング・システムにインストールした後、 プロファイル管理ツールを使用してプロファイルの作成を試行する前に、バージョン 6.1.0.9 以降が 含まれるサービス・パックをインストールする必要があります。

このタスクについて

新規またはこのフィーチャー・パックで更新されました Network Deployment 製品のコア・プロダクト・ファイルをインストール後、 プロファイルを作成する必要があります。作成するプロファイルは、Network Deployment デプロイメント・マネージャー・プロファイル、 Feature Pack for Web Services で使用可能なデプロイメント・マネージャー・プロファイル、 Network Deployment アプリケーション・サーバー・プロファイル、Feature Pack for Web Services で 使用可能なアプリケーション・サーバー・プロファイル、セル・プロファイル、またはカスタム・プロファイルのいずれであってもかまいません。

この手順では、プロファイル管理ツールによって提供されるグラフィカル・ユーザー・インターフェースを使用して、デプロイメント・マネージャー・プロファイルを作成する方法について説明します。デプロイメント・マネージャーは、1 つ以上のマシン上にある アプリケーション・サーバーの論理グループに、単一の管理インターフェースを提供します。

また、manageprofiles コマンドを使用して、デプロイメント・マネージャーを作成することができます。詳細については、manageprofiles コマンドの説明を参照してください。

プロシージャー

  1. プロファイル管理ツールを開始して新しいランタイム環境を作成します。

    このタスクでは、ファースト・ステップ・コンソールからプロファイル管理ツールを選択します。

    1. コマンド・ウィンドウをオープンします。
    2. プロファイル・ルート・ディレクトリーの firststeps ディレクトリーに移動します。
      プロファイル・ルートは、以下のように、プラットフォームによって異なります。
    3. firststeps コマンドを実行して、コンソールを開始します。
      • [Linux] [HP-UX] [Solaris] [AIX] ./firststeps.sh
      • [Windows] firststeps.bat
    4. コンソールでプロファイル管理ツール・オプションを選択します。

    詳しくは、firststeps コマンド の説明を参照してください。

    ウィザードを開始する方法

    ウィザードを開始する方法はいくつかあります。
    • インストールの最後に、プロファイル管理ツールを開始するチェック・ボックスを選択します。
    • コマンド行からコマンドを直接実行します。

      • [Linux] [HP-UX] [Solaris] [AIX] AIX や Linux のようなオペレーティング・システムでは、コマンドは app_server_root/bin/ProfileManagement ディレクトリーにあります。
      • [Windows] Windows プラットフォームでは、コマンドは app_server_root¥bin¥ProfileManagement ディレクトリーにあります。
      コマンド名は、以下のようにプラットフォームごとに異なります。
      • [Linux] [HP-UX] [Solaris] [AIX] pmt.sh
      • [Windows] pmt.bat
    • ファースト・ステップ・コンソールからプロファイル管理ツールを選択します。
    • [Windows] 「スタート」メニューを使用してプロファイル管理ツールにアクセスします。 例えば、「スタート」>「プログラム」または「すべてのプログラム」>「IBM WebSphere」 >「your_product」>「プロファイル管理ツールとクリックします。
      [この情報は、Microsoft Windows Vista オペレーティング・システムで稼動するバージョン 6.1.0.9 以降のものにだけ適用されます。] Microsoft® Windows Vista™ オペレーティング・システム上でのプロファイル管理ツールの実行に関する注意:
      • WebSphere Application Server が推奨どおりに Windows Vista オペレーティング・システムの Users ディレクトリーの下にインストールされている場合、 管理者アカウントの標準ユーザー特権を使用して、管理者へ昇格することなく、 新規プロファイルを作成できます。
      • WebSphere Application Server が Program Files ディレクトリーの下にインストールされている場合、 以下のアクションを実行してプロファイル管理ツールを起動します。
        1. 以下のいずれかのアクションを実行します。
          • プロファイル管理ツールのショートカットを右クリックします。
          • Windows エクスプローラで、app_server_root/bin/ProfileManagement ディレクトリー にある pmt.bat ファイルを右クリックします。
        2. 管理者として実行 (Run As Administrator)」をクリックします。
    • [Linux] プロファイル管理ツールを開始するには、 プログラムの開始に使用する Linux オペレーティング・システムのメニューを使用します。 例えば、the_operating_system_menus_to_access_programs」> 「IBM WebSphere」>「your_product」>「プロファイル管理ツールとクリックします。
  2. 新規またはこのフィーチャー・パックで更新されました 新規プロファイルを作成するには、「作成」をクリックします。
  3. ウェルカム・パネルで「次へ」をクリックします。

    新規またはこのフィーチャー・パックで更新されました ウィザードは、環境選択パネルを表示します。

  4. 作成するデプロイメント・マネージャー・プロファイルの タイプを選択して、「次へ」をクリックします。
    新規またはこのフィーチャー・パックで更新されました
    • Feature Pack for Web Services で使用可能でないデプロイメント・マネージャー・プロファイルを 作成する場合、「デプロイメント・マネージャー」を選択します。
    • Feature Pack for Web Services で使用可能なデプロイメント・マネージャー・プロファイルを 作成する場合、「Feature Pack for Web Services」を選択します。
      「プロファイル・タイプの選択」パネルが表示されます。
      • デプロイメント・マネージャーと Feature Pack for Web Services (Deployment manager with Feature Pack for Web Services)」を選択します。 「次へ」をクリックします。

    プロファイル作成オプションのパネルが表示されます。

  5. Typical profile creation」または「Advanced profile creation」を選択し、「次へ」をクリックします。

    「Typical profile creation」オプションでは、デフォルト構成設定を使用したプロファイルを作成します。 「Advanced profile creation」オプションでは、プロファイルに独自の構成値を指定できます。

    管理コンソールをデプロイしないことを選択した場合、管理コンソール・ポートは「ポート」パネル上でグレー化されます。

  6. 「Typical profile creation」を選択した場合、 管理セキュリティーについてのステップに進みます。
  7. 「Advanced profile creation」を選択した場合、 必要に応じて、管理コンソールをデプロイする選択をして、「次へ」をクリックします。

    ウィザードでは、「Profile name and location」パネルが表示されます。

  8. プロファイルの名前とプロファイル・ディレクトリーのパスをディレクトリー・パスを指定するか、デフォルトを受け入れて、「次へ」をクリックします。
    プロファイル名のガイドライン: 2 バイト文字がサポートされています。プロファイル名は、次の制限を満たす固有の名前とすることができます。 プロファイルの名前を付ける際には、以下の文字を使用しないでください。
    • スペース
    • *&? など、ご使用のオペレーティング・システムのディレクトリー名にサポートされていない無効な特殊文字
    • スラッシュ (/) または (¥)

    デフォルト・プロファイル

    マシンで作成する最初のプロファイルは、デフォルト・プロファイルです。 デフォルト・プロファイルは、製品インストール・ルートの bin ディレクトリーから実行されるコマンドのデフォルトのターゲットです。 マシンにプロファイルが 1 つしかない場合、 すべてのコマンドは構成内のサーバー・プロセスに対してのみ動作します。 以降のプロファイル作成時に別のプロファイルをデフォルト・プロファイルにするには、「Advanced profile creation」パスの「Profile name and location」パネルで、「このプロファイルをデフォルトにする」をクリックします。

    マルチプロファイル環境におけるプロファイルのアドレッシング

    マシンに複数のプロファイルが存在する場合、特定のコマンドでは、コマンドが適用するプロファイルを指定する必要があります。 これらのコマンドでは、-profileName パラメーターを使用して、処理するプロファイルを識別します。 各プロファイルの bin ディレクトリーにあるコマンドを使用する方が効果的な場合があります。

    これらのコマンドは、以下の場所にあります。 コマンドは、2 行からなります。最初の行は、コマンド・ウィンドウの WAS_USER_SCRIPT 環境変数を設定します。 この変数は、プロファイルを処理するためにコマンド環境をセットアップします。 2 行目は、以下のディレクトリーにある実際のコマンドを呼び出します。

    実際のコマンドは、コマンド・シェルを照会して、 呼び出しプロファイルを判別し、呼び出しプロファイルに対するコマンドを自動的に処理します。

    デフォルト・プロファイル情報

    デフォルト・プロファイル名は profileTypeProfileName で、各項目の意味は次のとおりです。
    • profileType は、AppSrvDMgr、または Custom の値です。
    • ProfileName は、固有のプロファイル名を作成するために使用される連番番号です。
    [AIX] [HP-UX] [Linux] [Solaris] デフォルト・プロファイル・ディレクトリーは app_server_root/profiles で、各項目の意味は次のとおりです。
    • app_server_root は、WebSphere Application Server インストール・ルートです。
    [Windows] デフォルト・プロファイル・ディレクトリーは app_server_root¥profiles で、各項目の意味は次のとおりです。
    • app_server_root は、WebSphere Application Server インストール・ルートです。
  9. 「ノード名、ホスト名、セル名」パネルで、 固有のノード名、マシンの実際のホスト名、 および固有のセル名を指定します。「次へ」をクリックします。

    デプロイメント・マネージャー・ノードには、以下の特性があります。

    フィールド名 デフォルト値 制約 説明
    ノード名
    shortHostNameCellManagerNodeNumber。ここで、各項目の意味は次のとおりです。
    • shortHostName は短いホスト名です。
    • NodeNumber は 01 から始まる連続番号です。
    デプロイメント・マネージャーの固有の名前を使用します。 この名前は、デプロイメント・マネージャー・セル内での管理に使用されます。
    ホスト名

    ドメイン・ネーム・サーバー (DNS) 名の長い形式

    ホスト名は、ご使用のネットワークを介してアドレス可能でなければなりません。

    ホスト名の考慮事項を参照してください。

    ご使用のマシンの実際の DNS 名または IP アドレスを使用して、ご使用のマシンとの通信を可能にします。 この表の後にある、ホスト名に関する追加情報を参照してください。
    セル名
    shortHostNameCellCellNumber。ここで、各項目の意味は次のとおりです。
    • shortHostName は短いホスト名です。
    • CellNumber は 01 から始まる連続番号です。
    デプロイメント・マネージャー・セルに固有の名前を使用します。 V5 デプロイメント・マネージャー・セルをこの V6 デプロイメント・マネージャーにマイグレーション する場合は、V5 デプロイメント・マネージャーと同じセル名を使用してください。セル名は、同じ物理マシンまたはマシンのクラスター (SYSPLEX など) 上の、製品が稼働する環境では、どこでも固有でなければなりません。またセル名は、エンティティー間のネットワーク接続が、セル間で、または各セルとの通信が必要なクライアントから要求されるような環境では、どこでも固有でなければなりません。更に、セル名のネーム・スペースが統合されるような場合も、セル名が固有である必要があります。セル名が固有でないと、javax.naming.NameNotFoundException のような症状が起こり、固有名を持つセルの作成が必要になる可能性があります。 統合されたすべてのノードは、 このパネルで名前を付けた、デプロイメント・マネージャー・セルのメンバーになります。
    予約名: フィールド値として予約済みのフォルダー名を使用しないでください。 予約済みフォルダー名を使用すると、予測不能な結果が起こる可能性があります。 以下のワードは、予約されています。
    • cells
    • nodes
    • servers
    • clusters
    • applications
    • deployments

    ディレクトリー・パスの考慮事項

    [Windows] profiles_directory_path¥profile_name ディレクトリー内の文字数は、80 文字以下でなければなりません。

    ホスト名の考慮事項

    ホスト名は、ノードがインストールされている物理マシンのネットワーク名です。 ホスト名は、サーバー上の物理ネットワーク・ノードに解決する必要があります。 サーバーが複数のネットワーク・カードを備えている場合は、 ホスト名または IP アドレスは、そのネットワーク・カードのいずれか 1 つに解決されなければなりません。 リモート・ノードは、ホスト名を使用して、このノードに接続および通信します。 その他のマシンがネットワーク内でアクセスできるホスト名を選択することが、非常に重要です。 この値に汎用 ID である localhost を使用しないでください。 また、2 バイト文字セット (DBCS) の文字を使用したホスト名を持つマシン上に WebSphere Application Server 製品をインストールしないでください。 ホスト名に使用する場合、DBCS 文字はサポートされません。

    同一コンピューター上に共存している複数のノードを固有の IP アドレスで定義する場合は、 ドメイン・ネーム・サーバー (DNS) のルックアップ・テーブルで、 個々の IP アドレスを定義してください。 スタンドアロン・アプリケーション・サーバーの構成ファイルでは、 ネットワーク・アドレスが 1 つしかないマシンでの複数 IP アドレスのドメイン・ネーム解決が提供されません。

    ホスト名に指定する値は、 スタンドアロン・アプリケーション・サーバーの構成文書で hostName プロパティーの値として使用されます。次のいずれかの形式で、 ホスト名の値を指定してください。
    • 完全修飾のドメイン・ネーム・サーバー (DNS) ホスト名ストリング。例えば xmachine.manhattan.ibm.com など。
    • デフォルトの DNS 短縮ホスト名ストリング。例えば xmachine など。
    • 数値 IP アドレス。例えば 127.1.255.3 など。

    完全修飾 DNS ホスト名には、あいまいなところがなく、柔軟性に富むという利点があります。 この柔軟性により、ユーザーは、ホスト・システムの実際の IP アドレスを変更しても、 アプリケーション・サーバー構成を変更する必要がありません。ホスト名のこの値は、 動的ホスト構成プロトコル (DHCP) を使用して IP アドレスを割り当てる際に頻繁に IP アドレスを変更することが予定されている場合には、特に有用です。この形式の欠点は、DNS に依存するということです。DNS が使用できないと、接続に支障を来します。

    短縮ホスト名も、 動的に解決可能です。ショート・ネーム形式には、 ネットワークから切断されたときでもシステムがアプリケーション・サーバーを実行できるように、 ローカル・ホスト・ファイルで再定義されるという機能もあります。 ホスト・ファイルの 127.0.0.1 (ローカル・ループバック) に対するショート・ネームを、 切断した状態でも実行されるように定義します。この形式の欠点は、リモート・アクセスでは DNS に依存するということです。DNS が使用できないと、接続に支障を来します。

    数値 IP アドレスには、DNS によって名前を解決する必要がないという利点があります。 リモート・ノードは、DNS が使用できなくても、数値 IP アドレスを使用して名付けられたノードに接続できます。 この形式の欠点は、数値 IP アドレスを使用するとアドレスが固定化されるということです。 マシンの IP アドレスを変更したら、Express 構成文書の hostName プロパティーの 設定も必ず変更しなければなりません。 したがって、DHCP を使用するか、 あるいは IP アドレスを定期的に変更する場合は、数値 IP アドレスを使用しないでください。 もう一方の形式の欠点としては、ホストがネットワークから切断されるとノードを使用できないということがあります。

    デプロイメント・マネージャーの特性が表示された後、 ウィザードでは、「管理セキュリティー」パネルが表示されます。

  10. オプションで管理セキュリティーを有効にし、「次へ」をクリックします。

    管理セキュリティーは、現時点のプロファイル作成中に有効にするか、後でコンソールから有効にすることができます。 管理セキュリティーをこの時点で有効にする場合は、管理コンソールにログオンするためのユーザー名とパスワードを指定します。

    セキュリティー特性の指定後に、ウィザードは、「ポート値割り当て」パネルを表示します (事前に「Advanced profile creation」を選択している場合)。

  11. 手順の最初で 「Typical profile creation」を選択した場合、「Profile summary」パネルが表示されるステップに進みます。
  12. デプロイメント・マネージャーに指定されたポートが固有であることを確認し、「次へ」をクリックします。

    管理コンソールをデプロイしないことを選択した場合、管理コンソール・ポートは「ポート」パネル上でグレー化されます。

    ポートの競合解決:

    次の場合、ポートは使用中とみなされます。
    • 現在のユーザーが実行するインストールでプロファイルに割り当てられた場合。
    • ポートが現在使用されている場合。
    「ポート値割り当て」パネルにアクセスすると、ポートの妥当性検査が行われます。 ポートはプロファイル作成が完了するまで割り当てられないので、「ポート値割り当て」パネルと「Profile Creation Complete」パネルの間でも競合が発生することがあります。
    ポートの競合が疑われる場合は、 プロファイルの作成後、ポートの競合を調査することができます。 以下のファイルを調べて、プロファイル作成中に使用されたポートを判別します。 ポート設定に使用された鍵および値がこのファイルに組み込まれています。 ポートの競合が見つかった場合は、ポートを手動で再割り当てすることができます。ポートを再割り当てするには、ws_ant スクリプトを使用して updatePorts.ant ファイルを実行します。

    [Windows] [Linux] Windows プラットフォーム上にインストールする場合は、ウィザードに Windows サービスの定義パネルが表示され、インストール ID には管理グループ特権があります。サポートされる Linux プラットフォーム上にインストールする場合は、Linux サービスの定義パネルが表示され、プロファイル管理ツールを実行する ID は root ユーザーです。

  13. dmgr プロセスを Windows プラットフォームで Windows サービスとして実行するかどうか、 または Linux プラットフォームで Linux サービスとして実行するかどうかを選択し、「次へ」をクリックします。
    Windows のサービス定義パネルは、Windows サービスをインストールする ID に管理者グループ特権がある場合にのみ、Windows プラットフォーム用に表示されます。 ただし、インストーラー ID が管理者グループに属する場合は、WASService.exe コマンドを実行して Windows サービスを作成できます。 詳しくは、サーバー・プロセスの自動再始動 を参照してください。
    [この情報は、Microsoft Windows Vista オペレーティング・システムで稼動するバージョン 6.1.0.9 以降のものにだけ適用されます。] Microsoft® Windows Vista™ オペレーティング・システム上でのサービスとしてのアプリケーション・サーバーの実行に関する注意:
    • サービスとして実行しているアプリケーション・サーバーは、 Microsoft Windows Vista オペレーティング・システムで開始または停止される場合、 管理者特権で実行する必要があります。

      サービスは、システムのリブート時に自動的に開始するように構成する ことができます。または、管理者特権への昇格を求めるプロンプトを受け入れた後、「Windows サービス 」パネルから、手動で開始および停止することができます。

    • WASService.exe ユーティリティーを使用してサービスの特性を 変更したり新規サービスを作成したりする場合も、管理者特権で実行する必要が あります。
      これを行うには、以下のアクションを実行すると起動するコマンド・プロンプトから、 WASService.exe を実行します。
      • コマンド・ファイルまたはそのショートカットを右クリックします。
      • 管理者として実行 (Run As Administrator)」をクリックします。
    • 以下の .bat ファイルを実行すると、サービス・アクションが 行われます。
      • startServer.bat
      • stopServer.bat
      • startNode.bat
      • stopNode.bat
      • startManager.bat
      • stopManager.bat

      標準のユーザー特権で実行している場合は、そのようなサービス・アクションを変更または 制御することはできません。管理者特権が必要です。

      アプリケーション・サーバーが サービスとしてインストールされている場合、このサービスは、以下のアクションを実行して起動する コマンド・プロンプト・ウィンドウから .bat ファイルを実行することによって 制御できます。
      • コマンド・プロンプトのショートカットを右クリックします。
      • 管理者として実行 (Run As Administrator)」をクリックします。

      アプリケーション・サーバーがサービスとして実行するように構成されていない場合、 管理者特権への昇格を求めるプロンプトからこれらのユーティリティーを実行する必要は ありません。

    [Windows] WebSphere Application Server では、startManager コマンドにより開始される dmgr プロセスの Windows サービスの開始を試行します。 例えば、デプロイメント・マネージャーを Windows サービスとして構成し、startManager コマンドを 実行すると、wasservice コマンドは定義されたサービスの開始を試行します。

    ローカル・システム・サービスをインストールするよう選択した場合、 ユーザー ID またはパスワードを指定する必要はありません。 指定されたユーザー・タイプのサービスを作成する場合は、サービスを実行するユーザーのユーザー ID およびパスワードを指定する必要があります。 ユーザーは、サービスを適切に実行するために、「サービスとしてログオン」権限を持っている必要があります。 ユーザーにサービスとしてログオンする 権限がない場合、プロファイル管理ツールは自動的にその権限を追加します。

    このインストール・タスクを実行するには、 ユーザー ID の名前にスペースが含まれていてはいけません。 この ID は、管理者グループに属していることに加えて、拡張ユーザー権限である「サービスとしてログオン」を備えている必要もあります。ユーザー ID が管理者グループに属しており、まだ拡張ユーザー権限がない場合は、インストール・ウィザードはそのユーザー ID に拡張ユーザー権限を付与します。

    インストール完了後にその他の Windows サービスを作成して、 別のサーバー・プロセスを開始することもできます。 詳しくは、サーバー・プロセスの自動再始動 を参照してください。

    プロファイル削除時に、プロファイル作成中に追加された Windows サービスを削除できます。

    IPv6 の考慮事項

    サービスがローカル・システム として実行されるように構成されている場合、IPv6 を使用すると、Windows サービスとして実行されるように作成されたプロファイルの開始は 失敗します。ユーザー固有の環境変数を作成して IPv6 を使用可能にします。この環境変数は、ローカル・システム 変数ではなくユーザー変数であるため、 その特定のユーザーとして実行される Windows サービスからのみアクセスできます。デフォルトで、 新規プロファイルが Windows サービスとして実行されるように作成および構成された場合、 サービスはローカル・システム として実行されるように設定されます。dmgr プロセスの Windows サービスで実行が試行された場合、 サービスは、IPv6 を指定するユーザー環境変数にアクセスできず、IPv4 として開始が試行されます。この場合、サーバーは正しく始動されません。 この問題を解決するには、 プロファイルを作成するときに、dmgr プロセスの Windows サービスが、ローカル・システム として実行されるのではなく、IPv6 を指定する環境変数が定義されているのと同じユーザー ID として実行されることを 指定します。

    デフォルトの Windows サービス情報

    [Windows] Windows のサービス定義パネルに表示されるデフォルトは次のとおりです。
    • デフォルトでは、Windows サービスとして実行します。
    • サービス・プロセスはシステム・アカウントとして実行するように選択されます。
    • ユーザー・アカウントは現在のユーザー名です。ユーザー名要件とは、 Windows オペレーティング・システムがユーザー ID に課す要件のことです。
    • 開始タイプは automatic です。開始タイプの値は、Windows オペレーティング・システムによって決定される値です。

    [Linux] 現在のオペレーティング・システムがサポートされるバージョンの Linux であり、現在のユーザーに適切な許可がある場合に、Linux のサービス定義パネルが表示されます。

    WebSphere Application Server は、startServer コマンドで開始されるアプリケーション・サーバー・プロセスの Linux サービスの開始を試行します。 例えば、アプリケーション・サーバーを Linux サービスとして構成し、startServer コマンドを実行すると、wasservice コマンドは定義されたサービスの開始を試行します。

    デフォルトで、WebSphere Application Server は、Linux サービスとして実行するようには選択されていません。

    サービスを作成するには、プロファイル管理ツールを実行するユーザーは root ユーザーである必要があります。 プロファイル管理ツールを非 root ユーザー ID で実行すると、Linux のサービス定義パネルは表示されず、サービスは作成されません。

    サービスを実行するユーザー名を指定する必要があります。

    Linux サービスを削除するには、ユーザーは root ユーザーであるか、サービスを削除するための適切な権限を持っている必要があります。 そうでない場合は、削除スクリプトが作成され、ユーザーの代わりに root ユーザーがこれを実行してサービスを削除できます。

    ウィザードは、 「プロファイル作成サマリー」パネルを表示します。

  14. 作成」をクリックしてデプロイメント・マネージャーを作成するか、または 「戻る」をクリックしてデプロイメント・マネージャーの特性を変更します。

    実行中の構成コマンドを示す「Profile creation progress」パネルが表示されます。

    プロファイル作成が完了すると、ウィザードは「Profile Creation Complete」パネルを表示します。

  15. 必要に応じて、「Create another profile」を選択します。 「終了」をクリックします。
  16. オプションで、「ファースト・ステップ・コンソールの起動」または「Create another profile」あるいはその両方を選択し、「終了」をクリックして終了します。

    ファースト・ステップ・コンソールでは、追加のプロファイルを作成し、アプリケーション・サーバーを始動できます。 「Create another profile」オプションを使用して追加ファイルを作成します。

結果

デプロイメント・マネージャー・プロファイルが作成されました。プロファイル内のノード には、dmgr というデプロイメント・マネージャーがあります。

ウィザードではなく、コマンドを使用してプロファイルを作成する方法を確認するには、manageprofiles コマンド を参照してください。

次の作業

アプリケーション・サーバー・プロファイルを作成し、 セルにノードを追加します。 これで、アプリケーションのデプロイ準備が整いました。

アプリケーションをデプロイして、開始します。

アプリケーションのデプロイを開始するには、WebSphere Application Server のファースト・パス を参照してください。




関連タスク
manageprofiles コマンド
ノード・ホスト名の変更
グラフィカル・ユーザー・インターフェースによるプロファイルの作成
関連資料
プロファイル: ファイル・システム要件
タスク・トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 4:10:06 PM EST
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