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製品保守の適用
WebSphere Application Server の保守には、MVS サービス技法および製品サービス・ストリームの詳細な知識が必要です。
特に、可用性が最も重要性を持つ、生産性の高い実稼働環境で重要となります。
したがって、サービスの計画、およびサービスの最適な適用方法についての知識が、
必須のスキルとなります。
始める前に
WebSphere Application Server for z/OS を対象とする
予防保守計画 (PSP) のアップグレードについては、IBM ソフトウェア・サポー
ト・センターにお問い合わせください。
PSP アップグレードについて詳しくは、「
WebSphere Application Server for z/OS: Program Directory」を参照してください。
プログラム・ディレクトリー には、
必要なプログラム一時修正 (PTF) のリストが含まれますが、最新の現行情報については、IBM ソフトウェア・サポート・センターにお問い合わせください。
z/OS System Modification Program Extended (SMP/E) プログラムを
使用して、WebSphere Application Server for z/OS に対する製品保守を適用します。
WebSphere Application Server アップデート・
インストーラーは、z/OS では使用されません。
「ポスト・インストーラー」と
呼ばれるスクリプトのセット (WebSphere Application Server for z/OS の一部) を
使用して、必要な構成ファイル・システムの変更を行います。
これが、結果として製品保守になります。
このタスクについて
ご使用のシステムに新規サービス・リリースを適用したいときには、次の手順を使用します。
プロシージャー
- ポスト・インストーラーを自動的に実行するのか、手動で実行するのかを決定します。
詳しくは、サービス・レベルの適用または前の受け入れ済みサービス・レベルへの復元
を参照してください。
- 製品データ・セットおよびファイル・システム構造をコピーします。
- ご使用のデプロイメント・マネージャー・ノードが同じサービス・レベル、またはアプリケーション・サーバー・ノードより後のサービス・レベルであることを確認します。
- SMP/E を使用して、
製品データ・セットおよびファイル・システム構造のコピーに、
必要な保守を適用します。
注: サービスを適用する際に、WTOR メッセージ
BBOO0286A を受け取るかどうかに注意してください。このメッセージは非常に重要です。このメッセージは、インストールされたサービスには後方互換性がないという問題点があるため、後でそのサービスをバックアウトする場合は、backoutPTF.sh スクリプトを実行する必要があるということを示しているからです。
- アプリケーション・サーバーおよび WebSphere Application Server
for z/OS ロケーション・サービス・デーモンを停止します。
- CTRACE を停止します。
- 新たにサービスに加わった WebSphere Application Server
for z/OS 製品データ・セットに切り替えます。 これは、2 つの方法のいずれかで行うことができます。
- 新規データ・セットを名前変更し、古いデータ・セットと置き換えます。
- 名前が同一の場合は、製品データ・セットを再カタログするか、
WebSphere Application Server for z/OS のカタログ式プロシージャーを、
新規データ・セットを明示的に参照するように変更します。
注: 新規データ・セット名を使用する場合、
プログラム制御を処理して、プログラム制御リストを更新する必要もあります。
MVS リンク・リストおよび APF リストが新しくサービスされたデータ・セットを参照していることを検査します。
- STEPLIBS が使用されている場合、setupCmdline.sh に正しい
STEPLIBS がエクスポートされていることを確認する必要があります。詳しくは、リンク・パック域、リンク・リスト、および STEPLIB
を参照してください。
- WebSphere Application Server for z/OS ランタイムがリンク・パック域にロードされている場合は、
古いモジュールを削除して新規モジュールをロードするか、システムに IPL を実行して新規モジュールを LPA にロードします。
- 新しくサービスされた製品ファイル・システムが正しくマウントされていることを確認します。
- PTF または APAR カバー・レターの指示どおりに、他のマイグレーション・アクションを実行します。
- ロケーション・サービス・デーモンおよびアプリケーション・サーバーを始動します。
- 必要なポストインストール・タスクを完了させます。特に、構成ファイル・システムを新しいサービス・レベルに更新するために、ポスト・インストーラーが (自動的にまたは手動で) 各ノードに対して実行されていることを確認してください。詳しくは、SMP/E を使用して新規サービス・レベルを適用した後のポストインストール・タスクの完了
を参照してください。
結果
WebSphere Application Server for z/OS のホスト・クラスターのアップグレード中に、
クライアントへのサービスを保守することができます。
WebSphere Application Server の前の保守レベルにロールバックする場合は、古いサービス・レベルに切り替える前に、必ず各ノードに対してポスト・インストーラーを実行し、構成ファイル・システムの変更をバックアウトしてください。詳しくは、SMP/E を使用して従来の受け入れ済みサービス・レベルに復元する前提としてのポストインストール・タスクの完了
を参照してください。
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