WebSphere Application Server Version 6.1 Feature Pack for Web Services   
             オペレーティング・システム: z/OS

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このトピックは、z/OS オペレーティング・システムにのみ適用されます。

オペレーター・メッセージ・ルーティングの管理

WebSphere Application Server for z/OS の機能改良されたメッセージ・ルーティング機能を使用して、サーバーのトラフィック・フローを制御します。

BBO プレフィックスが付いたエラー・メッセージの多くを、多数のトラフィックを作成し得る SYSLOG にルーティングする代わりに、特定のデータ・セットにルーティングすることができます。 これは、ras_default_msg_dd および ras_hardcopy_msg_dd の 2 つの環境変数を使用し、JCL 開始プロシージャーで適切な DD ステートメントを指定することにより実装されます。

メッセージが WebSphere Application Server でどのようにしてルーティングされるのかを、以下で詳しく説明します。
  • 初期化中に WebSphere Application Server によって発行される WTO メッセージは、 ハードコピーに送信されますが、 ほとんどは ras_default_msg_dd によって指定されたデータ・セットにルーティングすることができます (ログの出力宛先および特性 を参照してください)。
  • Java「監査」メッセージもハードコピーに送信されますが、 ras_hardcopy_msg_dd で指定されたデータ・セットにルーティングすることができます。 (ログの出力宛先および特性 を参照してください)。
  • トレース・エラー、サービス、および致命的メッセージは、 ras_log_logstreamName によって指定されるエラー・ログに送信されます。 それ以外の場合は、CERR (SYSOUT) に送信されます。 一部はハードコピーに送信されることもあります。 W500104 サービス・レベルでは、ras_log_logstreamName 環境変数は、 was.env 変数内のエラー・ログ・ストリーム名に設定されません。 ras_log_logstreamName 環境変数を設定するには、管理コンソールで、 「環境」->「WebSphere 変数の管理」->「新規」の順に選択します。
  • WebSphere Application Server がログ・ストリームに接続するまでは、 早期のエラー・メッセージは STDERR (SYSOUT) に送信されます。 WTO (BBOO0153I) が発行されて、 ユーザーがログ・ストリームに接続するまでに STDERR に送信されたメッセージ数を知らせます。
  • トレース・メッセージ (BUFFER、SYSPRINT、TRCFILE DD など) も、 ras_trace_outputLocation にルーティングされます。
  • System.out.println、System.err.println、Tr.Sysout、stdout (cout)、およびクライアント出力は SYSPRINT に送信されます (HFS ファイルの SYSPRINT 出力、STDOUT および STDERR ストリームの表示
  • を参照)。 Tr.Syserr および STDERR (CERR) は SYSOUT に送信されます。
これらのメッセージ・ルーティング変数を使用するには、以下の 2 つを実行する必要があります。
  1. 「環境」->「WebSphere 変数の管理」により、管理コンソールを使用して、 以下のパラメーターをサーバー定義に追加します。
    • ras_default_msg_dd =DEFALTDD
    • ras_hardcopy_msg_dd =HRDCPYDD
    これらの変数は、個々の制御およびサーバント処理に対して設定できますが、 セル全体に対する環境変数で設定するほうが簡単です。 デーモンの場合、以下のように 接頭部として「DAEMON_」を付け、セル・レベルで設定する必要があります。
    • DAEMON_ras_default_msg_dd =DEFALTDD
    • DAEMON_ras_hardcopy_msg_dd =HRDCPYDD
  2. PROCLIB 内に組み込まれた &Z メンバーを更新して、 以下の新規 DD ステートメントを追加します
    //* Output DDs
    //CEEDUMP DD SYSOUT=*,SPIN=UNALLOC,FREE=CLOSE
    //SYSOUT DD SYSOUT=*,SPIN=UNALLOC,FREE=CLOSE
    //SYSPRINT DD SYSOUT=*,SPIN=UNALLOC,FREE=CLOSE
    //DEFALTDD DD SYSOUT=*,SPIN=UNALLOC,FREE=CLOSE
    //HRDCPYDD DD SYSOUT=*,SPIN=UNALLOC,FREE=CLOSE
    
注:
  • 新しい環境変数を指定したが、プロシージャーに DD カードを指定しなかった場合、 DD カードの欠落を示すエラー・メッセージは出されませんが、トレース出力はどこにも書き込まれません。
  • ras_default_msg_dd および ras_hardcopy_msg_dd を両方とも DEFALTDD に対して (または SYSPRINT に対して) 設定するなどして、 マルチストリームの出力を同じ DD に送信しようとすると、割り振りが失敗して、 出力はデフォルト・ロケーション (JOBLOG/SYSLOG) に送信されます。
例えば、以下の DD ファイルは、メッセージを隔離するために使用され、 ほとんどすべてのメッセージをハードコピー・コンソール (SYSLOG) から分離します。
  1. JESMSGLG - いくつかの開始メッセージおよびシャットダウン・メッセージ
  2. JESYSMSG - MVS 割り振りメッセージおよび割り振り解除メッセージ
  3. SYSOUT - いくつかの開始メッセージおよびシャットダウン・メッセージ
  4. SYSPRINT - いくつか開始メッセージおよびシャットダウン・メッセージ
  5. HRDCPYDD - 通常 SYSLOG に送信される監査メッセージ
  6. DEFALTDD - 通常 SYSLOG に送信される通知メッセージ



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最終更新: Jan 21, 2008 4:10:06 PM EST
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