WebSphere Application Server Version 6.1 Feature Pack for Web Services   
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, i5/OS, Linux, Solaris, Windows, Windows Vista, z/OS

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SOAP

SOAP は、非集中型の分散環境で構造化された情報を交換するための仕様です。 したがって、SOAP は、サービス指向アーキテクチャー (SOA) における 3 つの重要なアクター (サービス・プロバイダー、 サービス・リクエスター、およびサービス・ブローカー) の間で通信する主な方法を表します。 この設計の主な目標は、単純かつ拡張可能であることです。 SOAP メッセージは Web サービスを要求するために使用します。

SOAP 1.1

WebSphere Application Server は、SOAP 1.1 で概要が説明されている標準に従います。

SOAP は、Extensible Markup Language (XML) Protocol Working Group の基盤として、 IBM および Lotus を含む複数の企業によって World Wide Web Consortium (W3C) にサブミットされました。 このプロトコルは、以下の 3 つのパーツで構成されています。
  • メッセージ内容の記述および命令の処理を行うためのフレームワークを定義するエンベロープ
  • アプリケーション定義データ・タイプのインスタンスを表現するための一連のエンコード規則
  • リモート・プロシージャー・コールおよび応答を表現するための規則

SOAP 1.1 は、プロトコルに依存しないトランスポートであり、さまざまなプロトコルと組み合わせて使用できます。 WebSphere Application Server で開発およびインプリメントされる Web サービスでは、 SOAP は HTTP、HTTP 拡張フレームワーク、および Java Message Service (JMS) と組み合わせて使用されます。 SOAP は、オペレーティング・システムにも依存せず、 いずれのプログラム言語やコンポーネント・テクノロジーとも結合しません。

クライアントが XML メッセージを発行できる限り、 クライアントをインプリメントする際にどのテクノロジーを使用するかは問題ではありません。 同様に、サービスが SOAP メッセージを処理できる限り、 いずれの言語でもサービスをインプリメントできます。 さらに、サーバー・サイドとクライアント・サイドは、ともに任意の適切なプラットフォーム上に配置できます。

API の完全なリストについては、API 文書を参照してください。 また、Web サービス: 学習用リソースにある Web サービスの開発についての項目も検討します。

SOAP 1.2 新規またはこのフィーチャー・パックで更新されました

SOAP 1.2 仕様も W3C 推奨であり、WebSphere Application Server は SOAP 1.2 で説明されている標準に準拠しています。SOAP 1.2 の仕様は、3 つのパートと、いくつかのアサーションおよびテスト集で構成されています。
  • パート 0: 入門
  • パート 1: メッセージング・フレームワーク
  • パート 2: 付属
  • 仕様のアサーションとテスト集

SOAP 1.2 は SOAP 処理モデルのより具体的な定義を提供します。これにより、Web サービス・インターオペラビリティー (WS-I) プロファイルの欠如から発生するインターオペラビリティー問題につながる場合がある、多くのあいまいさが取り除かれます。 SOAP 1.2 は、異なるベンダー間での SOAP 1.2 の実装に伴うインターオペラビリティー問題の機会を低減します。

SOAP 1.2 仕様のより具体的な変更には、以下のようなものがあります。
  • ベンダーが SOAP 1.2 で定義されているバインディング・フレームワークに準拠している限り、HTTP 以外のトランスポート・プロトコルを正式に定義することができます。 HTTP はユビキタスである一方、TCP/IP や MQ などの他のトランスポートほど信頼性が高くありません。
  • SOAP 1.2 は、XML 情報セット (XML Infoset) に基づいています。 情報セットは XSD スキーマで XML 文書を記述する方法を提供しますが、必ずしも XML 1.0 シリアライゼーションを使用して文書をシリアライズするわけではありません。 SOAP 1.1 は XML 1.0 シリアライゼーションに基づいています。情報セットにより、バイナリー・プロトコル・フォーマットなどの他のシリアライゼーション形式を簡単に使用できるようになります。 一部の詳細なタグ付け情報を必要としない場合は、バイナリー・プロトコル・フォーマットを使って、メッセージを非常にコンパクトなフォーマットにすることができます。

Java API for XML Web Services (JAX-WS) 標準は、SOAP 1.1 と SOAP 1.2 の両方をサポートする機能を導入しています。

SOAP 1.1 と 1.2 の違いについて詳しくは、SOAP バージョンの違い を参照してください。




サブトピック
SAAJ (SOAP with Attachments API for Java) インターフェース
SAAJ バージョンの違い
Web サービスの SOAP/JMS プロトコル
メッセージ送信最適化メカニズム
SOAP バージョンの違い
関連資料
Web サービス: 学習用リソース
関連情報
SOAP バージョン 1.1 の注意点
SOAP バージョン 1.2
概念トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 4:10:06 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.wsfep.multiplatform.doc/info/ae/ae/cwbs_soap.html