複数マシン・スケーリング手法は、アプリケーション・サーバーの複数コピーの使用に依存します。 さまざまなクライアントからの複数の連続した要求は、別々のサーバーで処理を行うことができます。 各クライアント要求が、互いに他のクライアント要求から完全に独立している場合、 連続した要求が同じサーバー上で処理されるかどうかは、重要ではありません。 しかし、現実には、クライアント要求は独立していません。 クライアントは、たびたび要求を出し、その結果を待ち、 先に出した要求に対して受け取った結果次第で、1 つまたは複数のその後の要求を出します。
クライアントに代わるこの一連のオペレーションは、以下の 2 つのカテゴリーに分けられます。
ステートレス対話の場合、異なる要求が、異なるサーバーによって処理されるかどうかは重要ではありません。 しかし、ステートフル対話の場合、要求を処理するサーバーは、 その要求にサービスを提供するのに必要な状態情報へのアクセスを必要とします。 同じサーバーが同じ状態情報に関連付けられているすべての要求を処理できるか、または、 状態情報が状態情報を必要とするすべてのサーバーによって共用されることができるかのいずれかです。 後者の場合、同じサーバーからの共用の状態情報にアクセスすると、 複数のサーバーからの共用の状態情報へのアクセスに関連した処理オーバーヘッドが最小限に抑えられます。
WebSphere Application Server の負荷分散機能は、以下のいくつかの手法を利用して、クライアント要求間の状態情報を保持します。