作業域を使用するビジネス・アプリケーションでは、一般にサーバー・オブジェクトが 作業域のプロパティーを取得し、それらを使用してローカルの作業を進めていきます。
例: SimpleSample アプリケーションにおける作業域の使用 のサーバー・サイドは、 クライアントからのリモート呼び出しを受け入れます。 クライアントが作業域を作成済みの場合は、サーバーは各リモート呼び出しを使って、 クライアントから作業域を取得します。 作業域は透過的に伝搬されます。 どのリモート・メソッドも、その引数リストに作業域は組み込みません。
サンプル・アプリケーションでは、サーバー・オブジェクトはデモンストレーションのためにだけ、 作業域インターフェースを使用しています。 例えば、SimpleSampleBean は、インポートされた作業域に、 意図的に直接書き込みを行おうとします。これにより、NotOriginator 例外が作成されます。同様に、この Bean は、読み取り専用の SimpleSampleCompany を意図的にマスクしようとします。 これにより、PropertyReadOnly 例外が発生します。 SimpleSampleBean はまた、SimpleSampleBackendBean を呼び出す前に、作業域をネストし、優先順位プロパティーを正常にオーバーライドします。 実際のビジネス・アプリケーションでは、作業域のプロパティーを抽出し、 それらを使用してローカルの作業を進めていきます。 SimpleSampleBean は、要求がセールス環境から出るときに、 機能が拒否されましたというメッセージを書き込んで、これと同様の処理をしています。