WebSphere Application Server Network Deployment, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows, Windows Vista

             目次と検索結果のパーソナライズ化

製品バージョン情報

WebSphere Application Server 製品には、以前のバージョンと構造的に異なる部分があります。

app_server_rootproperties/version ディレクトリーには、 作成バージョンおよび作成日付など、製品およびインストール済みコンポーネントに関する重要なデータが 含まれています。この情報は、WAS.product および [component].component ファイルに含まれています。

historyInfo コマンドを実行し、インストール済み保守パッケージを 作成します。historyInfo コマンドはコンソール上にレポートを作成し、また、app_server_root/properties/version/history ディレクトリー にトラッキング・ファイルを作成します。

タイム・スタンプ付きの詳細ログにより、各アップデート処理が app_server_rootproperties/version/log ディレクトリーに記録されます。

このトピックでは、WebSphere Application Server バージョン 6 製品の製品情報を保管する XML データ・ファイルについて説明します。デフォルトでは、これらのファイルの 文書タイプ宣言 (DTD) は、app_server_rootproperties/version/dtd フォルダー またはサーバー・ルート・ディレクトリーに置かれます。詳しくは、ディレクトリー・ロケーション セクションを参照してください。

このトピックには、以下のセクションがあります。

製品情報ファイル

バージョン情報を保管する properties/version ディレクトリー内の XML ファイル。
platform.websphere
WebSphere Application Server 製品がインストール済みであることを示すファイル。以下にファイルの例を示します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE websphere PUBLIC "websphereId" "websphere.dtd">
<websphere name="IBM WebSphere Application Server" version="6.1"/>
properties/version ディレクトリー内の以下の XML ファイルは、 製品エディション、バージョン、コンポーネント、および作成情報などの、インストール済み項目および インストール・イベントを表します。
WAS.product
インストール済みの特定の WebSphere Application Server 製品を示す 1 つのファイル。インストール済み製品のタイプは、<id> タグによって示されます。 ファイルのデータは、バージョン、作成日付、および作成レベルを示します。
例えば、<id>ND</id>.product は、 インストール済み製品が WebSphere Application Server Network Deployment であることを示します。 以下にファイルの例を示します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE product PUBLIC "productId" "product.dtd">
<product name="IBM WebSphere Application Server - ND">
  <id>ND</id>
  <version>6.1.0</version>
  <build-info date="02/03/06" level="s0461.18"/>
</product>
component-name.component
インストール済みのコンポーネント (製品の一部) が存在することをそれぞれ示す任意の数のコンポーネント・ファイル。ファイルのデータは、コンポーネントの作成日付、作成バージョン、コンポーネント名、および製品バージョンを示します。 例えば、activity.component ファイルは、 アクティビティー・コンポーネントがインストールされていることを示します。アクティビティー・コンポーネントは、Network Deployment 製品の一部です。以下にファイルの例を示します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE component PUBLIC "componentId" "component.dtd">
<component build-date="05/31/06" build-version="a0522.07" 
   name="activity" spec-version="6.1.0.0"/>
extension.id.extension
ユーザー拡張、サービス契約の一部として、またはサード・パーティー製品によりインストールされた拡張機能が存在することをそれぞれ示す任意の数の拡張ファイル。<extension.id>.extension ファイルは、 WebSphere Application Server 製品により作成、記録、または除去されることはありません。
ptf-id.ptf
インストール済みのリフレッシュ・パック、修正パッケージ、または暫定修正があることを示す 任意の数の保守パッケージ・ファイル。
バージョン・ヒストリー情報ファイルを保管する properties/version/history ディレクトリー 内の XML ファイル。properties/version/history ディレクトリー内の以下の XML ファイルは、 現在インストールされているリフレッシュ・パック、修正パッケージ、および暫定修正について説明します。 これらの XML ファイルは、 基本 ID 情報 (以下の例ではイタリック体テキストで示す) によりインストール項目に関連付けられます。
xxxmaintenance_package_identifierxxx.ptfDriver
ドライバー・ファイルには、暫定修正および修正パッケージの内容全体に関する有用な情報が含まれています。
xxxmaintenance_package_identifierxxx.ptfApplied
適用されたファイルには、現在適用されている暫定修正または修正パッケージに関連した情報が含まれています。
event.history
発生したアップデート・イベントをリストする 1 つのファイル。アップデート・イベントは、暫定修正または修正パッケージをインストールまたはアンインストールする操作です。ファイルは、リストされるイベントの日時別にソートされます。

レポート

WebSphere Application Server は、ファイル内のデータからバージョン ・レポートおよび ヒストリー・レポートを生成する能力を提供します。次のレポート生成スクリプトは、 app_server_root bin ディレクトリーから使用できます。

製品バージョン・レポート

以下のレポート生成スクリプトは、 properties/version フォルダーの XML データ・ファイルからデータを抽出します。
  • versionInfo スクリプト

    パラメーターを使用して、 AIX や Linux などのプラットフォームか、 または Windows プラットフォームで、 バージョン・レポートを作成することができます。

  • genVersionReport スクリプト

    versionReport.html レポート・ファイルを、 AIX や Linux などのプラットフォーム、 または Windows プラットフォームの bin ディレクトリーに 生成します。 レポートには、コンポーネント、およびインストール済みおよびアンインストール済みの保守パッケージのリストが含まれています。

製品ヒストリー・レポート

以下のレポート生成スクリプトは、 properties/version/history フォルダーの XML データ・ファイルからデータを抽出します。
  • historyInfo スクリプト

    パラメーターを使用して、 AIX や Linux などのプラットフォームか、 または Windows プラットフォームで、 ヒストリー・レポートを作成することができます。

  • genHistoryReport スクリプト

    historyReport.html レポート・ファイルを、 AIX や Linux などのプラットフォーム、 または Windows プラットフォームの bin ディレクトリーに 生成します。 レポートには、コンポーネントおよび、インストール済みおよびアンインストール済みの保守パッケージのヒストリーのリストが含まれています。

ログおよびコンポーネント・バックアップ

WebSphere Application Server 製品では、更新操作の際に、別の 2 つのディレクトリーを使用してロギングおよびバックアップを行います。
app_server_root /logs/update
製品用のログ・ディレクトリーを更新します。

アップデート・インストーラー・プログラムの使用中に発生するイベントを説明するログ・ファイルのロケーション。

app_server_rootproperties/version/backup
製品アップデート・バックアップ・ディレクトリー

WebSphere Application Server 製品では、暫定修正および修正パッケージの適用前に、コンポーネントのバックアップが行われます。暫定修正または修正パッケージをアンインストールする場合、 WebSphere Application Server 製品は、バックアップ・コンポーネント JAR ファイルを復元します。

ファイル名の命名規則
タイム・スタンプ
YYYYMMDD_HHMMSS

例: 20050324_211832 は、2004 年 3 月 24 日 9:18:32 pm (GMT) を表します。 タイム・スタンプはすべて GMT で表されます。

ID
暫定修正 ID または修正パッケージ ID

例: apar6789c は暫定修正 ID、PTF_1 は修正パッケージ ID です。

オペレーション
install | uninstall
暫定修正ログ・ファイル名
timeStamp_fixID_operation.log

例えば、アップデート・インストーラー・プログラムは、以下のログを作成します。app_server_rootlogs/update/20050324_211832_apar6789c_install.log および app_server_root/logs/update/ 20050324_211912_apar6789c_uninstall.log

暫定修正コンポーネント・ログ・ファイル名
timeStamp_fixId_componentName_operation.log

例えば、アップデート・インストーラー・プログラムは、以下のログを作成します。app_server_root/logs/update/20050324_211832_apar6789c_ras_install.log および app_server_root/logs/update/ 20050324_211912_apar6789c_ras_uninstall.log

修正パッケージ・ログ・ファイル名
timeStamp_ptfId_operation.log

例えば、アップデート・インストーラー・プログラムは、以下のログを作成します。app_server_root/logs/update/20050924_211832_was60_fp1_install.log および app_server_root/logs/update/ 20050924_211912_was60_fp1_uninstall.log

修正パッケージ・コンポーネント・ログ・ファイル名
timeStamp_ptfId_componentName_operation.log

例えば、修正パッケージ 2 より前: properties/version/log/20050324_211832_was50_fp1_ras_install.log および properties/version/log/20030325_211912_was50_fp1_ras_uninstall.log

アップデート・インストーラー・プログラムは、以下のログを作成します。app_server_root/logs/update/20050324_211832_was60_fp1_ras_install.log および app_server_root/logs/update/20030325_211912_was60_fp1_ras_uninstall.log
バックアップ JAR ファイル名
timeStamp_ptfId_componentName_undo.jar または timeStamp_fixId_componentName_undo.jar

例えば、20020924_211832_apar6789c_ras_undo.jar のようになります。

バックアップ JAR ファイルは削除しないでください。コンポーネント・アップデートは、対応するバックアップ JAR ファイルが存在しない場合、除去できません。

アップデート処理でも、必要に応じて一時ディレクトリーを使用する場合があります。Java プロパティーでは、次のセクションに示すように、このディレクトリーを指定します。

ディレクトリー・ロケーション

製品情報ファイルは、WebSphere Application Server 製品の app_server_root または サーバー・ルート・ディレクトリーとの相対位置に置かれます。

デフォルトのファイル・パスは以下のとおりです。
バージョン・ディレクトリー
app_server_root/properties/version
ヒストリー・ディレクトリー
app_server_root/properties/version/history
アップデート・ログ・ディレクトリー
アップデート・インストーラー・プログラムは、ログ・ファイルを app_server_root/logs/update ディレクトリー内に保管します。
アップデート・バックアップ・ディレクトリー
app_server_root/properties/version/backup
DTD ディレクトリー
app_server_root/properties/version/dtd
一時ディレクトリー
java.io.tmpdir Java システム・プロパティーにより指定

操作の記述

WebSphere Application Server 製品では、修正または修正パッケージのインストールまたはアンインストール・イベントを実行する際に、製品のバージョン・ヒストリー情報が更新されます。以下のイベントが発生する可能性があります。
  • WebSphere Application Server 製品では、修正をアンインストールするときに、 version ディレクトリーから対応する暫定修正ファイルが除去されます。
  • WebSphere Application Server 製品では、ファイル (拡張子 .ptf) が version ディレクトリーに追加され、これによりリフレッシュ・パック、 修正パッケージ、または暫定修正が現在インストールされていることが示されます。
  • WebSphere Application Server 製品では、リフレッシュ・パック、修正パッケージ、 または暫定修正をアンインストールするときに、version ディレクトリーから 対応するファイル (拡張子 .ptf) が除去されます。
  • WebSphere Application Server 製品では、historyInfo コマンドの実行時に、 ドライバー・ファイル (拡張子 .ptfDriver) が version/history ディレクトリーに 追加されます。修正パッケージ・ドライバー・ファイルには、修正パッケージの定義情報が含まれています。
  • WebSphere Application Server 製品では、historyInfo コマンドの実行時に、 修正パッケージが適用されたファイル (拡張子 .ptfApplied) が version/history ディレクトリー に追加されます。修正パッケージ・アプリケーション・ファイルには、修正パッケージに適用されたコンポーネント・アップデートを識別する情報が含まれます。アプリケーション・ファイルは、コンポーネント・ログとバックアップ・ファイルにもリンクされています。
  • WebSphere Application Server 製品では、保守パッケージのインストールまたはアンインストールを行うときに、 ヒストリー・ファイル event.history にエントリーを作成します。
  • WebSphere Application Server 製品では、インストールまたはアンインストールしたリフレッシュ・パック、 修正パッケージ、または暫定修正ごとに親イベントに関する行が書き込まれます。
  • WebSphere Application Server 製品では、インストールまたはアンインストールしたコンポーネント・アップデートごとに、 対応する暫定修正、修正パッケージ、またはリフレッシュ・パックの親イベント以下に、子コンポーネント・イベントが 保管されます。
  • WebSphere Application Server 製品では、暫定修正、修正パッケージ、またはリフレッシュ・パックを 1 つ インストールまたは アンインストールするごとに、logs/update ディレクトリーに 1 つのログ・ファイルが保管されます。
  • WebSphere Application Server 製品では、暫定修正、修正パッケージ、またはリフレッシュ・パックをインストールまたは アンインストールするごとに、行われた各コンポーネント・アップデートに対応して、 logs/update ディレクトリーに 1 つのログ・ファイルが保管されます。
  • WebSphere Application Server 製品では、インストールしたコンポーネント・アップデートごとに、バックアップ・ディレクトリーにコンポーネント・バックアップ・ファイルが保管されます。
  • WebSphere Application Server 製品では、アンインストールしたコンポーネント・アップデートごとに、バックアップ・ディレクトリーからコンポーネント・バックアップ・ファイルが除去されます。

データ・ディクショナリー

タイプ・ファミリー: WebSphere 製品ファミリー

ファイル・タイプ (複数):
websphere
ファイル・タイプ:
websphere
エレメント:
name                  ストリング     必須
version               ストリング     必須
パーシスタンス:
versionDir/platform.websphere

タイプ詳細:

websphere ファイルは、WebSphere ファミリー製品が存在することを 示します。

エレメント詳細:

websphere.name           WebSphere 製品ファミリー名。
websphere.version        WebSphere 製品ファミリー・バージョン。


タイプ・ファミリー: 製品

ファイル・タイプ (複数): product
                  コンポーネント (component)
                  拡張 (extension)
ファイル・タイプ: product

パーシスタンス:      versionDir/WAS.product

エレメント:       id                    ストリング     必須
                  name                  ストリング     必須
                  version               ストリング     必須
                  build-info            複合           必須

タイプ詳細:

product ファイルは、特定の WebSphere ファミリー製品が存在することを示します。製品 ID は、
製品ファイル名に埋め込まれています。

エレメント詳細:

product.id               製品の ID。
product.name             製品の名前。
product.version          製品のバージョン。
product.build-info       製品のビルド情報を含むエレメント。
エレメント・タイプ: build-info

エレメント:       date                  日付           必須
                  level                 ストリング     必須

タイプ詳細:

build-info インスタンスは、
特定のインストール済み WebSphere ファミリー製品のビルドに関する詳細を示します。
エレメント詳細:

build-info.date          製品のビルド日付。
build-info.level         製品のビルドのレベル・コード。

ファイル・タイプ: component

パーシスタンス:      versionDir/name.component

エレメント:       name                  ストリング     必須
                  spec-version          ストリング     必須
                  build-version         ストリング     必須
                  build-date            日付           必須

ファイル詳細:

component ファイルは、特定のコンポーネントが存在することを示します。コンポーネント名は
、component ファイル名に組み込まれます。

エレメント詳細:

component.name           コンポーネントの名前。
component.spec-version   コンポーネントの仕様バージョン。
component.build-version  コンポーネントのビルド・レベル。
component.build-date     コンポーネントのビルド日付。


タイプ・ファミリー: アップデート

ファイル・タイプ:       ptf
                  ptf-applied

ファイル・タイプ: ptf

パーシスタンス:      versionDir/id.ptf

エレメント:       id                    ストリング     必須
                  short-description     ストリング     必須
                  build-version         ストリング     必須
                  build-date            日付           必須
                  component-name        complex    最小=1、最大=無限

タイプ詳細:

ptf ファイルは、特定のリフレッシュ・パック、修正パッケージ、または暫定修正の
ある部分が存在することを示します。
リフレッシュ・パック、修正パッケージ、または暫定修正の ID は、
修正パッケージ・ファイル名に組み込まれます。
ptf ファイルには、コンポーネント・アップデートのリストが含まれています。

リフレッシュ・パック、修正パッケージ、または暫定修正をインストールする場合、
適用の可能性がある特定のコンポーネント・アップデートを省略できますが、
これは対応するコンポーネントがインストールされていない場合に限ります。
別のアプリケーション・ファイルを検査して、特定のリフレッシュ・パック、修正パッケージ、
または暫定修正がアップデートするコンポーネントを判別します。
リフレッシュ・パックまたは修正パッケージには、複数の暫定修正のアップデートを含めることができます。


エレメント詳細:

ptf.id                   修正パッケージの ID。

ptf.short-description    修正パッケージの簡略説明。

ptf.build-version        修正パッケージのビルド・バージョン。                         これは、修正パッケージに含まれるコンポーネント・アップデートのビルド・バージョンとは異なります。
ptf-build-date           修正パッケージのビルド日付。これは、修正パッケージに含まれるコンポーネント・アップデートのビルド・バージョンとは異なります。
ptf.component-name       コンポーネントのリスト。



ファイル・タイプ: ptf-applied

パーシスタンス:      versionDir/id.ptfApplied

エレメント:       ptf-id                ストリング     必須
                  component-applied     複合           最小=0、最大=無限

タイプ詳細:

ptf-applied コレクションは、ID により指定されたリフレッシュ・パック、修正パッケージ、
または暫定修正に対してアップデートされたコンポーネントを指定します。
エレメント詳細:

ptf-applied.ptf-id         applieds が記録されるリフレッシュ・パック、修正パッケージ、または暫定修正の ID。

ptf-applied.component-applied  記録された適用のリスト。

エレメント・タイプ: component-applied

エレメント:       component-name        ストリング     必須
                  update-type           列挙           必須 [enumUpdateType]
                  log-name              anyURL         必須
                  backup-name           anyURL         必須
                  time-stamp            日付           必須

タイプ詳細:

applied インスタンスは、特定のコンポーネントに対する特定の暫定修正、修正パッケージ、
またはリフレッシュ・パックへのアップデートの適用を示します。
(特定の暫定修正、修正パッケージ、またはリフレッシュ・パックは、
applied の親によって指定されます。) applied は、元に戻す操作に必要な情報も提供します。
applied のエレメントは、アップデート・イベントからの値のコピーです。
エレメント詳細:

component-applied.component-name   更新されたコンポーネントの名前。

component-applied.update-type      コンポーネント・アップデートのタイプ。

component-applied.log-name         この適用で生成されたログ・ファイルの名前。
component-applied.backup-name      この適用で生成されたバックアップ・ファイルの名前。
component-applied.time-stamp       この適用の時刻 (対応するアップデート・イベントの終了時刻)。
列挙型:           enumUpdateType

値:               0 追加
                  1 置換
                  2 除去
                  3 パッチ

タイプ詳細:

アップデート・タイプ・インスタンスは、アップデートのタイプを指定します。'add' アップデートは、システムにコンポーネントを追加します。'replace' アップデートは、特定のバージョンのコンポーネントを、そのコンポーネントの別のバージョンに置き換えます。'remove' アップデートは、コンポーネントを除去します。'patch' アップデートは、コンポーネントのバージョンを変更することなく、コンポーネントに対して限定的なアップデートを行います。
コンポーネントを追加する場合、そのコンポーネントが存在しなくてもかまいません。
コンポーネントの置換または除去を行う場合には、そのコンポーネントが存在している必要があります。
コンポーネントにパッチを適用する場合には、そのコンポーネントが存在している必要があります。

コンポーネントの置換または除去を行う場合、あるいはコンポーネントにパッチを適用する場合、通常はコンポーネント・アップデートに少なくとも 1 つのバージョン前提条件を指定します。
値の詳細:

enumUpdateType.add       アップデートによりコンポーネントを追加するよう指定します。

enumUpdateType.replace   アップデートによりコンポーネントを置換するよう指定します。

enumUpdateType.remove    アップデートによりコンポーネントを除去するよう指定します。

enumUpdateType.patch     アップデートによりコンポーネントを変更するよう指定しますが、バージョンの変更は行いません。
タイプ・ファミリー: ヒストリー

ファイル・タイプ: event-history

パーシスタンス:      historyDir/event.history

エレメント:         update-event          複合    最小=0、最大=無限

タイプ詳細:

WebSphere 製品ファミリーのインストールにつき、1 つのイベント・ヒストリーが用意されます。
このイベント・ヒストリーには、その製品ファミリーの実際のアップデート・イベントに対応したアップデート・イベントのヒストリーが含まれています。
エレメント詳細:

event-history.update-event  WebSphere 製品ファミリーのアップデート・イベントのリスト。トップレベルのイベントは、リフレッシュ・パック、修正パッケージ、および暫定修正イベントで、それぞれ 1 つまたは複数のコンポーネント・イベントを含んでいます。
エレメント・タイプ: update-event

エレメント:       event-type            列挙           必須 [enumEventType]
                  parent-id             ストリング     必須
                  id                    ストリング     必須
                  update-type           列挙           必須 [enumUpdateType]
                  primary-content       anyURI         必須
                  update-action         列挙       必須 [enumEventAction]
                  log-name              anyURI         必須
                  backup-name           anyURI         必須
                  start-time-stamp      dateTime       必須
                  result                ストリング     必須
                  update-event          複合           オプション

タイプ詳細:

アップデート・イベントは、設定イベント・タイプに応じて、修正、修正パッケージ、
リフレッシュ・パック、またはコンポーネントに適用される単一のアップデート・アクションを
示します。
エレメント詳細:

update-event.event-type        このイベントのタイプで、リフレッシュ・パック、修正パッケージ、または暫定修正タイプのイベントかコンポーネント・タイプのイベントのいずれか。
update-event.parent-id         このエレメントは、コンポーネント・イベント用にのみ存在します。このイベントの、親の暫定修正、修正パッケージ、またはリフレッシュ・パックの ID。
update-event.id                イベントのタイプに応じてアップデート、解釈された暫定修正、修正パッケージ、リフレッシュ・パック、またはコンポーネントの ID。
update-event.update-type       アップデート・イベントのアップデート・タイプ。

update-event.update-action     このイベントのアクションのタイプ。

update-event.log-name          このイベントで生成されたログ・ファイルの名前。
update-event.backup-name       このイベントで生成されたバックアップ・ファイルの名前。
update-event.start-time-stamp  イベントの開始時刻を示す XML タイム・スタンプ。このタイプ・スタンプは XML タイム・スタンプ形式で、時間帯情報が組み込まれます。
update-event.result            アップデートの結果。

update-event.update-event      子イベントのコレクション。このコレクションは、暫定修正および修正パッケージ・タイプのイベントに使用されます。コンポーネント・タイプのイベントの場合、このコレクションは空です。


タイプ詳細:

イベント・タイプ・インスタンスは、アップデート・イベントのタイプを指定します。
タイプは、リフレッシュ・パック、修正パッケージ、または暫定修正 (ptf) イベント、またはコンポーネント・イベントのいずれかです。特定のイベント・エレメントについての解釈は、
設定されたイベント・タイプにより異なります。

値の詳細:

EventType.ptf        リフレッシュ・パック、修正パッケージ、または暫定修正アップデートのイベントであることを指定します。
EventType.component  コンポーネント・アップデートのイベントであることを指定します。

列挙型:        update-action

値:               0 インストール
                  1 アンインストール

タイプ詳細:

イベント・アクション・インスタンスは、アップデートで実行される操作を指定します。
指定できる操作は、インストールまたはアンインストール操作です。
値の詳細:

enumEventAction.install              イベントがインストール操作であることを指定します。
enumEventAction.uninstall            イベントがアンインストール操作であることを指定します。
列挙型:           enumUpdateType

値:           0 追加
                  1 置換
                  2 除去
                  3 パッチ

タイプ詳細:

アップデート・タイプ・インスタンスは、コンポーネント・アップデートのタイプを指定します。
'add' アップデートは、システムにコンポーネントを追加します。
'replace' アップデートは、特定のバージョンのコンポーネントを、そのコンポーネントの別のバージョンに置き換えます。'remove' アップデートは、コンポーネントを除去します。
'patch' アップデートは、コンポーネントのバージョンを変更することなく、コンポーネントに対して限定的なアップデートを行います。
新しいコンポーネントを追加する場合、そのコンポーネントが既に存在するものであってはなりません。コンポーネントを置換または除去するには、コンポーネントが存在している必要があります。コンポーネントにパッチを適用するには、コンポーネントが存在している必要があります。
コンポーネントの置換または除去を行う場合、あるいはコンポーネントにパッチを適用する場合、通常はコンポーネント・アップデートに少なくとも 1 つのバージョン前提条件を指定します。
値の詳細:

enumUpdateType.add       アップデートによりコンポーネントを追加するよう指定します。

enumUpdateType.replace   アップデートによりコンポーネントを置換するよう指定します。

enumUpdateType.remove    アップデートによりコンポーネントを除去するよう指定します。

enumUpdateType.patch     アップデートによりコンポーネントを変更するよう指定しますが、バージョンの変更は行いません。
列挙型:           enumEventResult

Values:           0 正常終了
                  1 失敗
                  2 キャンセル

タイプ詳細:

イベントの結果インスタンスは、アップデート・イベントの特定の結果を示します。結果は、正常終了、失敗、または取り消しを示します。

値の詳細:

enumEventResult.succeeded  操作が正常に行われたことを指定します。

enumEventResult.failed     操作が失敗したことを指定します。

enumEventResult.cancelled  操作が取り消されたことを指定します。



参照トピック    

ご利用条件 | フィードバック

最終更新: Jan 21, 2008 7:44:53 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.nd.doc/info/ae/ae/rins_prodVersion.html