インストール検証ツールを使用して、製品およびアプリケーション・サーバーまたはデプロイメント・マネージャー・プロファイルのインストールが成功したかどうかを検査します。プロファイルは、デプロイメント・マネージャーまたはアプリケーション・サーバー用にランタイム環境を定義するファイルから構成されます。installver チェックサム・ツールを使用してコア・プロダクト・ファイルを検査します。IVT ツールを使用して、それぞれのファースト・ステップ・コンソールから各プロファイルを検査します。
始める前に
Network Deployment 製品のインストール、およびデプロイメント・マネージャーまたはアプリケーション・サーバー・プロファイルの作成が完了したら、
インストール検証ツールを使用できます。
Microsoft® Windows Vista™ オペレーティング・システム上でランタイム操作を実行する前提としての、Websphere Application Server Version 6.1.0.9 以降が含まれるサービス・パックのインストールに関する注意 : WebSphere Application Server Version 6.1 を Microsoft Windows Vista オペレーティング・システムにインストールした後、バージョン 6.1.0.9 以降を含むサービス・パックをインストールしてから以下の操作のいずれかを実行してください。
- WebSphere Application Server ランタイムの起動
- インストールの検証
- プロファイル管理ツールまたは manageprofiles コマンドによるプロファイルの作成
このタスクについて
インストール検証ツールを使用して、製品が正しくインストールされることの保証を得ます。
2 つのツールがあります。
以下のタスクは、両方のツールの使用時期と使用方法を説明します。
ツールの 1 つはチェックサム・ツール (installver ツール) です。 installver ツールは、インストールされたファイルごとにそのチェックサムをそれぞれのファイルの正しいチェックサム値と比較して、その差を報告します。
もう 1 つのツールは、インストール検証テスト (IVT) です。
IVT は、デプロイメント・マネージャー・プロファイルおよび
スタンドアロン Application Server プロファイルを検査して、
サーバー処理が開始できることを確認します。
IVT プログラムは、製品のログ・ファイルをスキャンしてエラーの有無を判断し、
インストールした製品のコア機能を検証します。
プロファイル管理ツールは、プロファイルを作成します。
プロファイルの作成後に、
プロファイル管理ツールはファースト・ステップ・コンソールを開始するためのプロンプトを表示します。
ファースト・ステップ・コンソールは、プロファイルごとに固有です。
詳しくは、firststeps コマンド
を参照してください。
インストール検査は、ファースト・ステップ・コンソールでの最初のオプションです。
アプリケーション・サーバー・プロファイルの IVT プログラムは、server1 プロセス
であるアプリケーション・サーバー・プロセスを開始して、モニターします。
デプロイメント・マネージャー・プロファイルのインストール検査は、dmgr プロセス
であるデプロイメント・マネージャー・プロセスを開始して、モニターします。
デプロイメント・マネージャー・プロファイルの IVT 処理は、スタンドアロン・アプリケーション・サーバーの IVT 処理とは異なります。
スタンドアロン・アプリケーション・サーバーでは、IVT は ivtApp アプリケーションからサーブレットを照会します。ただし、デプロイメント・マネージャーには ivtApp アプリケーションがないため、IVT はログ・ファイルのみを参照します。
プロシージャー
- installver ツールを実行して、すべてのファイルが正しくインストールされていることを検証します。
詳しくは、インストール済みファイルのチェックサムの検査
を参照してください。
- インストール検証テストを使用して、プロファイルが適切に作成されたことを検証します。
- デプロイメント・マネージャー・プロファイルまたはアプリケーション・サーバー・プロファイルの作成後に、
ファースト・ステップ・コンソールを開始して、「インストール検査」を選択します。
カスタム・プロファイルには、インストール検査を実行できません。
ノードを統合し、デプロイメント・マネージャーを使用してサーバーを作成したら、
サーバー・プロセスを開始して、その機能を検証することができます。
プロファイル作成の最後に、ファースト・ステップ・コンソールを起動するチェック・ボックスを選択します。
また、firststeps コマンド
に説明されているように、コマンド行からファースト・ステップ・コンソールを開始することもできます。
ivt コマンド
は、プロファイルの
bin ディレクトリーからも直接開始できます。
別のロケーションにプロファイルを作成する場合、ivt スクリプト・ロケーションは、plugins_root/bin ディレクトリー内になります。
- 「ファースト・ステップ」状況ウィンドウの結果を監視します。
インストール検査のログ・ファイルは、profile_root/logs/ivtClient.log です。
IVT は、アプリケーション・サーバーに関して以下のような役立つ情報を提供します。
- アプリケーション・サーバー名
- プロファイルの名前
- プロファイルのファイル・パス
- プロファイル・タイプ
- ノード名
- 現行のエンコード
- 管理コンソールのポート番号
- SystemOut.log ファイルのロケーションおよびファイル内に
リストされたエラーの数を含むさまざまな通知メッセージ。
- 完了メッセージ
IVT は、Windows プラットフォームでアプリケーション・サーバーを開始
する際、Windows サービスが存在する場合は、アプリケーション・サーバーの Windows サービスの開始を試行します。
Windows サービスのタイプが手動で開始するものであっても、開始を試行します。
スタンドアロン・アプリケーション・サーバーを統合した場合でも、
そのサーバー上で IVT を実行することができます。
IVT は、デプロイメント・マネージャーに関して以下のような役立つ情報を提供します。
- デプロイメント・マネージャーのサーバー名: dmgr
- プロファイルの名前
- プロファイルのファイル・パス
- プロファイルのタイプ: dmgr
- セル名
- ノード名
- 現行のエンコード
- 管理コンソールのポート番号
- SystemOut.log ファイルのロケーションおよびファイル内に
リストされたエラーの数を含むさまざまな通知メッセージ。
- 完了メッセージ
IVT は、Windows プラットフォームでデプロイメント・マネージャーを開始
する際、Windows サービスが存在する場合は、デプロイメント・マネージャーの Windows サービスの開始を試行します。
Windows サービスのタイプが手動で開始するものであっても、開始を試行します。
詳しくは、サーバー・プロセスの自動再始動
を参照してください。
- インストール検査中に発生したエラーがログに示される場合は、
エラーを訂正し、IVT を再実行してください。
必要に応じて、エラー修正後に新規プロファイルを作成し、新規プロファイルで IVT を実行してください。
結果
installver ツールは、インストールされたすべてのファイルの整合性を妥当性検査します。
IVT ツールは、サーバーが稼働していない場合は自動的にプロファイルのサーバー・プロセスを始動します。
サーバーが初期設定されると、IVT は一連の検査テストを実行します。
ツールは、コンソール・ウィンドウに正常または障害の状況を表示します。また、ツールは、plugins_root/logs/ivtClient.log ファイルにも結果を記録します。IVT のシステム検証時に、ツールは検出可能なすべてのエラーを SystemOut.log ファイルに報告します。
次の作業
製品のインストールおよびインストールの検証をしてから、さらにプロファイルを作成することによって、インストールを構成することができます。
また、製品のインストール・イメージに、IBM HTTP Server、Web サーバー・プラグイン、またはアプリケーション・クライアントのような、他のパッケージをインストールすることもできます。
詳しくは、タスクの概説: インストール
を参照してください。