WebSphere Application Server では、インストール中、プロファイル作成中、 および一部の構成アクティビティーにホスト名仕様が必要です。 このトピックでは、ホスト名フィールドの許容値について説明します。
同一コンピューター上に共存している複数のノードを固有の IP アドレスで定義する場合は、 ドメイン・ネーム・サーバー (DNS) のルックアップ・テーブルで、 個々の IP アドレスを定義してください。 スタンドアロン・アプリケーション・サーバーの構成ファイルでは、 ネットワーク・アドレスが 1 つしかないマシンでの複数 IP アドレスのドメイン・ネーム解決が提供されません。
完全修飾 DNS ホスト名には、あいまいなところがなく、しかも柔軟性に富むという利点があります。 この柔軟性により、ユーザーは、ホスト・システムの実際の IP アドレスを変更しても、 アプリケーション・サーバー構成を変更する必要がありません。ホスト名のこの値は、 動的ホスト構成プロトコル (DHCP) を使用して IP アドレスを割り当てる際に頻繁に IP アドレスを変更することが予定されている場合には、 特に有用です。この形式の欠点は、 DNS に依存するということです。DNS が使用できないと、接続に支障を来します。
短縮ホスト名も、 動的に解決可能です。ショート・ネーム形式には、 ネットワークから切断されたときでもシステムがアプリケーション・サーバーを実行できるように、 ローカル・ホスト・ファイルで再定義されるという機能もあります。 ホスト・ファイルの 127.0.0.1 (ローカル・ループバック) に対するショート・ネームを、 切断した状態でも実行されるように定義します。この形式の欠点は、リモート・アクセスでは DNS に依存するということです。DNS が使用できないと、接続に支障を来します。
数値 IP アドレスには、DNS によって名前を解決する必要がないという利点があります。 リモート・ノードは、DNS が使用できなくても、 数値 IP アドレスを使用して名付けられたノードに接続できます。 この形式の欠点は、数値 IP アドレスを使用するとアドレスが固定化されるということです。 マシンの IP アドレスを変更したら、Express 構成文書の hostName プロパティーの 設定も必ず変更しなければなりません。 したがって、DHCP を使用するか、 あるいは IP アドレスを定期的に変更する場合は、数値 IP アドレスを使用しないでください。 もう一方の形式の欠点としては、ホストがネットワークから切断されるとノードを使用できないということがあります。