WebSphere Application Server Network Deployment, Version 6.1   
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Session Initiation Protocol プロキシー・サーバーのインストール

WebSphere Application Server の Session Initiation Protocol (SIP) プロキシー・サーバーは、 ユーザー間の通信とデータ・セッションを開始します。 このプロキシー・サーバーは、 ハイパフォーマンスの SIP プロキシー機能を提供します。 これにより、ネットワークの末端における、SIP ダイアログから バックエンド SIP リソースへのルーティング、ロード・バランシング、 および応答時間の短縮が可能になります。 SIP プロキシーは、ほかのコンポーネントが基本機能を拡張し、 追加のデプロイメント・シナリオをサポートできるメカニズムを備えています。このトピックでは、Session Initiation Protocol (SIP) プロキシー・サーバーのインストールに関する情報について説明します。

始める前に

SIP アプリケーションがインストール済みであることを確認します。SIP アプリケーションがインストールされていないと、SIP コンテナーはポートで listen しません。プロキシー・サーバーが役に立つようにするために、SIP アプリケーション・サーバーのクラスターを入手する必要があります。

このタスクについて

SIP プロキシー設計は、WebSphere Application Server HTTP プロキシー・アーキテクチャーに基づいており、 HTTP プロキシーと対等の機能を持つと考えることができます。 SIP と HTTP プロキシーは、ともに同じ WebSphere Application Server プロキシー・サーバー内で稼働するように設計されています。 また、メッセージ処理と経路指定には、ともに類似したフィルター・ベースのアーキテクチャーを使用して います。

SIP プロキシーは、エンタープライズの内外を流れる SIP メッセージに対する、 ファイアウォール後の入り口の初期点として機能します。 SIP プロキシーは、エンタープライズ内の SIP アプリケーション・サーバーの代理の役割を果たします。 実際に、SIP プロキシー・サーバーをホストしているノードは、 エンタープライズの SIP パブリック・ドメインをホストします。 SIP プロキシーは代理として、SIP コンテナーのクラスターに経路指定し、 そのロード・バランスを取るための規則で構成することができます。 SIP プロキシーは、Secure Sockets Layer (SSL) を使用してトランスポートを保護することも、 さまざまな認証と許可の体系を使用してコンテンツを保護することも可能です。

SIP プロキシーはまた、バックエンド SIP コンテナーおよびプロキシーがホストするドメイン内にあるクライアントの代わりに、 リモート・ドメインへのアウトバウンド接続の確立も担当します。 SIP プロキシーのもう 1 つの重要な機能は、SIP クライアントから、バックエンド SIP コンテナーの ID を保護する機能です。

重要: WebSphere Application Server のインストール時に、 セル、デプロイメント・マネージャー、およびノードを作成した場合、 最初の 5 ステップは適用されませんので、ステップ 6 に進んでください。

プロシージャー

  1. オプション: プロファイル作成ウィザードを起動して、プロファイルを作成します。
  2. オプション: プロファイル作成ウィザードを起動して、デプロイメント・マネージャー・プロファイルを作成します。
  3. オプション: デプロイメント・マネージャーを開始します。
  4. オプション: 新規に作成したプロファイルが含まれるノードを、デプロイメント・マネージャー・セルに統合します。 以下のいずれかの方法で、 ノードを統合します。
    • <WAS_home>profiles/<name_of_profile>/bin/addNode <deployment_manager_host_name> 8879 を入力します。

      8879 は、デフォルトのブートストラップ・ポートです。コマンド行でこのタスクを実行する場合は、 統合対象のサーバーは実行しないでください。

    • デプロイメント・マネージャー管理コンソールで、「アプリケーション・サーバー」>「ノード」とクリックし、ノードを追加します。

    デプロイメント・マネージャー管理コンソールで統合する場合は、 統合対象のノード内のサーバーを実行する必要があります。

  5. オプション: 管理コンソールで、「サーバー」>「クラスター」>「新規」 とクリックしてクラスターを作成します。 クラスターに統合サーバーを追加します。
    重要: SIP プロキシー設定で定義されているデフォルトのクラスターが、 有効なクラスターを指していることを確認してください。「なし」は使用しないでください。これはデフォルトです。
  6. 「サーバー」>「プロキシー・サーバー」>「新規」とクリックして、 統合したノード上、またはプロキシーがその前に位置するクラスターを含むセル内のほかのノード上に プロキシー・サーバーを作成します。
    重要: 必ず、SIP プロトコルを選択するようにしてください。
    クラスター内にそのサーバーの 1 つも含んでいるマシン上に、プロキシー・サーバーをインストールする必要はありません。

結果

これで、機能的な SIP プロキシー・サーバーが作成されます。
ヒント: SIP コンテナー・ポートに仮想ホストを定義し、 新規仮想ホストを追加してから SIP コンテナーを再始動する必要があります。



サブトピック
外部ドメインとの通信
Session Initiation Protocol プロキシー・サーバーのトレース
Session Initiation Protocol プロキシー・サーバーによる高可用性およびワークロード管理
Session Initiation Protocol プロキシー・サーバーでのロード・バランシング
SIP プロキシー設定
SIP 外部ドメイン・コレクション
SIP 外部ドメイン
SIP ルーティング・ルール・コレクション
SIP ルーティング・ルールの順序の設定
SIP ルーティング・ルールの詳細
SIP ルール条件コレクション
SIP ルール条件の詳細
SIP プロキシー・インバウンド・チャネルの詳細
関連タスク
プロキシー・サーバーのセットアップ
関連資料
SIP プロキシー設定
タスク・トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 7:44:53 PM EST
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