WebSphere Application Server Network Deployment, Version 6.1   
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WebSphere MQ カスタム・プロパティー

WebSphere Application Server はカスタム・プロパティーの使用をサポートし、 WebSphere MQ プロパティーを定義します。 これにより、WebSphere Application Server が、WebSphere Application Server 管理コンソールでは公開されていな いプロパティーが存在する新しいバージョンの WebSphere MQ と連動できるようになるため、便利です。

新規カスタム・プロパティーの作成方法については、WebSphere MQ メッセージング・プロバイダーのカスタム・プロパティーの構成 を参照してください。

WebSphere Application Server バージョン 6.1 では、 ユーザーが定義するカスタム・プロパティーは、WebSphere MQ クライアント JAR ファイルによって妥当性検査されます。 このファイルは WebSphere Application Server に存在します。 前のバージョンでは、これは WebSphere Application Server 自体で行われてから、 WebSphere MQ クライアントの JAR ファイルによって行われていました。 WebSphere MQ では無効なプロパティーが定義されている場合、 WebSphere MQ クライアント JAR ファイルは例外を作成します。 この例外は WebSphere Application Server でキャッチされ、Systemout.log および SystemErr.log に記録されます。 エラー・メッセージの例は、このトピックの最後にあります。

WebSphere Application Server インストールでサポートされる WebSphere MQ の新しいバージョンが使用可能である場合は、 WebSphere Application Server で認識されていない新しい MQ プロパティーが作成される可能性があります。 これらのプロパティーは、WebSphere Application Server を介してカスタム・プロパティーとして構成できます。 これにより、WebSphere MQ クライアントの JAR によって認識されます。 JMS プロバイダーとしての WebSphere MQ のインストールおよび構成 で説明されるように、 外部 JMS プロバイダー内の WebSphere MQ の JAR を指すように WebSphere Application Server を構成することもできます。

WebSphere MQ プロパティーの有効な値について詳しくは、 「WebSphere WebSphere MQ Using Java」または「WebSphere MQ System Administration」を参照して ください。これらは、IBM Publications Center で入手可能です。

以下のシナリオは、さまざまなセル構成がどのような影響を受ける可能性があるかを説明しています。

混合ノードのシナリオ

このシナリオでは、セルが WebSphere Application Server バージョン 6.1 デプロイメント・マネージャーと 4 つのノードで構成されています。 これらのノードのうち 2 つは WebSphere Application Server バージョン 6.1 で、 2 つは WebSphere Application Server バージョン 6.0 です。 WebSphere MQ 接続ファクトリーがセル・レベルで定義され、 WebSphere MQ バージョン 6 で使用可能な新規フィールドを活用するカスタム・プロパティーが定義されている場合、 接続ファクトリーはバージョン 6.1 レベルの WebSphere Application Server セルにバインドされるだけです。 WebSphere Application Server バージョン 6.0 ノードは、 新しい WebSphere MQ プロパティーを認識せず、JNDI にバインドしません。 WebSphere Application Server バージョン 6.1 に対して行われる機能拡張により、 プロパティーの妥当性検査が据え置かれ、WebSphere MQ クライアント の JAR で行われます。
図 1. 混合ノードのシナリオ

将来の WebSphere MQ バージョンのシナリオ

このシナリオでは、 セルが WebSphere Application Server バージョン 6.1 デプロイメント・マネージャーと複数のノードで構成されていま す。 WebSphere MQ メッセージング・プロバイダーはバージョン 6 より後のレベルで実行しています。 WebSphere Application Server は、WebSphere Application Server と同梱のデフォルトの WebSphere MQ クライアントの JAR (バージョン 6) を使用しています。 このシナリオでは、WebSphere MQ クライアントの JAR は新しい WebSphere MQ プロパティーを認識していないため、 妥当性検査は失敗し、接続ファクトリーは JNDI にバインドしません。
図 2. 将来の WebSphere MQ バージョンのシナリオ

正しく構成されたシナリオ

このシナリオでは、前述のシナリオと同様に、 セルが WebSphere Application Server バージョン 6.1 デプロイメント・マネージャーと複数のノードで構成されています。 WebSphere MQ メッセージング・プロバイダーは、バージョン 6 より後のレベルで稼働しています。 新規 WebSphere MQ プロパティーを正常に使用するには、 WebSphere MQ の将来のバージョンに関連付けられた WebSphere MQ クライアントの JAR を指すように WebSphere Application Server を構成する必要があります。
図 3. 正しく構成されたシナリオ

エラー・メッセージの例

次の例は、クライアントの JAR が作成した例外に含まれるテキストの一例を示しています。
[09/02/06 15:40:06:377 GMT] 0000000a ContainerImpl E   WSVR0501E: Error creating component null [class com.ibm.ws.runtime.component.ApplicationServerImpl]
com.ibm.ws.exception.RuntimeWarning: com.ibm.ws.runtime.component.binder.
ResourceBindingException: invalid configuration passed to resource binding logic.
REASON: Failed to create connection factory: Error raised constructing AdminObject,
error code: XAQCF PropertyName : XAQCF PropertyName
ここで、PropertyName は無効なプロパティーの名前です。



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最終更新: Jan 21, 2008 7:44:53 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.nd.doc/info/ae/ae/cmm_customprops.html