WebSphere Application Server Network Deployment, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows, Windows Vista

             目次と検索結果のパーソナライズ化

WebSphere MQ 接続ファクトリー設定

このパネルを使用して、JMS プロバイダーとして WebSphere MQ で使用する、選択済み JMS 接続ファクトリーの構成プロパティーを表示または変更します。 これらの構成プロパティーは、関連する JMS キューおよびトピックへの接続の作成方法を制御します。

このタイプの接続ファクトリーは、「統合された」または「ドメインに依存しない」 JMS 接続ファクトリーとも呼ばれ、JMS 1.1 ドメインに依存しないインターフェース (JMS 仕様では「共通インターフェース」と呼ばれる) をサポートします。 これにより、アプリケーションで point-to-point およびパブリッシュ/サブスクライブ・メッセージング両方に対して、 同一の一般的なインターフェースを使用することができます。統合された JMS 接続ファクトリーは、JMS 1.0.2 で使用されるドメイン指定 (キューおよびトピック) インターフェースもサポートします。 したがって、アプリケーションは、それらのインターフェースを引き続き使用することができます。

このページを表示するには、管理コンソールを使用して以下のステップを実行します。
  1. ナビゲーション・ペインで、「リソース」 > 「JMS」 > 「JMS プロバイダー」と展開します。
  2. コンテンツ・ペインで、有効範囲がセル有効範囲、あるいはバージョン 6 ノードのノードまたはサーバー有効範囲に設定されていることを確認してください。
  3. コンテンツ・ペインで、「WebSphere MQ メッセージング・プロバイダー」をクリックします。
  4. コンテンツ・ペインで、「追加プロパティー」の下の「接続ファクトリー」をクリックします。
  5. 作業の対象となる JMS 接続ファクトリーの名前をクリックします。
WebSphere MQ JMS プロバイダーの統合された JMS 接続ファクトリーには、以下のプロパティーがあります。
注:
  • 指定するプロパティー値は、 WebSphere MQ の JMS リソースを構成する際に指定した値と一致していなければなりません。WebSphere MQ JMS リソースの構成の詳細については、「WebSphere WebSphere MQ Using Java」を参照してください。また、「MQSeries システム管理の手引き」(SC88-7776) を参照してください。この資料は、WebSphere MQ メッセージング・プラットフォーム固有の資料の Web ページ ( IBM Publications Center)、または「WebSphere MQ collection kit (SK2T-0730)」から使用可能です。
  • WebSphere MQ では、名前には最大 48 文字まで使用できますが、 チャネルの場合は例外で最大 20 文字までになります。
  • WebSphere MQ の SSL プロパティーの設定について詳しくは、「WebSphere MQ Using Java」のセクション『SSL properties』を参照してください。
名前

IBM WebSphere Application Server 内で、この JMS 接続ファクトリーを管理目的で使用する際の名前。 この名前は、WebSphere 管理ドメイン全体の JMS 接続ファクトリー内で固有でなければなりません。

データ型 ストリング
JNDI 名

接続ファクトリーをネーム・スペースにバインドする際に使用される JNDI 名。

規則として、完全修飾の JNDI 名を使用します。例えば、 jms/Name の形式です。ここで、Name は、リソースの論理名です。

この名前は、プラットフォームのバインディング情報をリンクするために使用します。 バインディングにより、モジュールのデプロイメント記述子で定義されているリソースと、 プラットフォーム別に JNDI にバインドされている実際の (物理的な) リソースとの関連付けが行われます。

データ型 ストリング
説明

IBM WebSphere Application Server 内で管理目的で使用する、この接続ファクトリーの説明。

データ型 ストリング
デフォルト Null
カテゴリー

IBM WebSphere Application Server 管理レコード用の、この接続ファクトリーの分類またはグループ化に使用されるカテゴリー。

データ型 ストリング
認証メカニズム設定

この接続ファクトリーによって作成された WebSphere MQ への接続のために使用される認証メカニズム。

WebSphere MQ が認証メカニズム設定をサポートするように構成されていない場合は、無視されます。

データ型 列挙型
デフォルト BASIC PASSWORD
範囲
BASIC PASSWORD
認証は認証エイリアスによって提供されたユーザー ID およびパスワードを基にして実行されます。 使用される認証エイリアスは、以下のプロパティーの 1 つから入手されます。
KerbV5
認証は、SSL 証明書を基にして実行されます。
コンポーネント管理認証エイリアス

このエイリアスは、アプリケーション管理認証のための JMS プロバイダーへの接続を認証するのに使用するユーザー ID とパスワードを指定します。

このプロパティーでは、WebSphere Application Server に定義されている J2C 認証データ・エントリー・エイリアスのリストを提供します。 使用するデータ・エントリー・エイリアスを選択して、 JMS プロバイダーへの新規接続を作成するための認証を受けることができます。

WebSphere Application Server に対するセキュリティーを使用可能にしている場合は、 JMS プロバイダーへの新規接続の作成の認証を受けるために使用するユーザー ID とパスワードを指定するエイリアスを選択します。 このエイリアスの使い方は、アプリケーション・コンポーネントのデプロイメント記述子の接続ファクトリー・リソース参照で宣言されているリソース認証 (res-auth) の設定によって異なります。

制約事項:
  1. 12 文字より長いユーザー ID は、 WebSphere MQ による認証には使用できません。 例えば、デフォルトの Windows のユーザー ID Administrator は、 13 文字なので有効ではありません。 したがって、WebSphere MQ キュー接続ファクトリーの認証エイリアスでは、12 文字以下のユーザー ID を指定する必要があります。
  2. WebSphere MQ への JMS キュー接続でバインディング・トランスポート・モードを使用したい場合は、 WebSphere MQ キュー接続ファクトリーの BINDINGS に、プロパティー 「トランスポート・タイプ」を設定します。 さらに、次のオプションのいずれか 1 つを選択する必要があります。
    • セキュリティー・クレデンシャルを使用する場合、WebSphere Application Server プロセスの 現在のログオン・ユーザーをユーザーとして指定する必要があります。指定されたユーザーが WebSphere Application Server プロセスの現在のログオン・ユーザーでない場合、WebSphere MQ JMS バインディング認証は「MQJMS2013 MQQueueManager で提供されたセキュリティー認証は無効」エラーをスローします。
    • セキュリティー・クレデンシャルは指定しないでください。WebSphere MQ 接続ファクトリーで、 「コンポーネント管理認証エイリアス」プロパティーと「コンテナー管理認証エイリアス」プロパティーがいずれも設定されていないことを確認してください。
コンテナー管理認証エイリアス

このエイリアスは、 コンテナー管理認証のための JMS プロバイダーへの接続認証に使用するユーザー ID とパスワードを指定します。

このプロパティーでは、WebSphere Application Server に定義されている J2C 認証データ・エントリー・エイリアスのリストを提供します。 使用するデータ・エントリー・エイリアスを選択して、 JMS プロバイダーへの新規接続を作成するための認証を受けることができます。

WebSphere Application Server に対するセキュリティーを使用可能にしている場合は、 JMS プロバイダーへの新規接続の作成の認証を受けるために使用するユーザー ID とパスワードを指定するエイリアスを選択します。 このエイリアスの使い方は、アプリケーション・コンポーネントのデプロイメント記述子の接続ファクトリー・リソース参照で宣言されているリソース認証 (res-auth) の設定によって異なります。

制約事項:
  1. 12 文字より長いユーザー ID は、 WebSphere MQ による認証には使用できません。 例えば、デフォルトの Windows のユーザー ID Administrator は、 13 文字なので有効ではありません。 したがって、WebSphere MQ キュー接続ファクトリーの認証エイリアスでは、12 文字以下のユーザー ID を指定する必要があります。
  2. WebSphere MQ への JMS キュー接続でバインディング・トランスポート・モードを使用したい場合は、 WebSphere MQ キュー接続ファクトリーの BINDINGS に、プロパティー 「トランスポート・タイプ」を設定します。 さらに、次のオプションのいずれか 1 つを選択する必要があります。
    • セキュリティー・クレデンシャルを使用する場合、WebSphere Application Server プロセスの 現在のログオン・ユーザーをユーザーとして指定する必要があります。指定されたユーザーが WebSphere Application Server プロセスの現在のログオン・ユーザーでない場合、WebSphere MQ JMS バインディング認証は「MQJMS2013 MQQueueManager で提供されたセキュリティー認証は無効」エラーをスローします。
    • セキュリティー・クレデンシャルは指定しないでください。WebSphere MQ 接続ファクトリーで、 「コンポーネント管理認証エイリアス」プロパティーと「コンテナー管理認証エイリアス」プロパティーがいずれも設定されていないことを確認してください。
キャッシュ・ハンドルの管理

キャッシュ・ハンドル (Bean の inst var に保持されている) をコンテナーによって追跡するかどうかを指定します。

ハンドルを追跡すると、実行時に使用された場合、大きなパフォーマンス上のオーバーヘッドの原因になる可能性がありますが、デバッグのためにはハンドル管理を使用可能にすると便利です。

データ型 チェック・ボックス
デフォルト クリア
範囲
クリア
キャッシュ・ハンドルはコンテナーによって追跡されません。
選択
キャッシュ・ハンドルはコンテナーによって追跡されます。大きなパフォーマンス上のオーバーヘッドの原因となる可能性があるので、デバッグだけを目的としてこのオプションを選択する必要があります。
トランザクション・コンテキストの欠落をログに記録

接続が作成された時に欠落トランザクション・コンテキストが存在した場合、コンテナーがログに記録するかどうかを指定します。

データ型 チェック・ボックス
デフォルト 選択
範囲
選択
接続が作成された時に、欠落トランザクション・コンテキストはすべてアクティビティー・ログに記録されます。
クリア
欠落トランザクション・コンテキストはログに記録されません。
キュー・マネージャー

この接続ファクトリー用の WebSphere MQ キュー・マネージャーの名前。 このファクトリーによって作成された接続は、そのキュー・マネージャーに接続します。

データ型 ストリング
デフォルト Null
範囲 1 から 48 文字の ASCII 文字で表される、有効な WebSphere MQ キュー・マネージャー名
ホスト

WebSphere MQ キュー・マネージャーが実行されているホストの名前 (クライアント接続の場合のみ)。

データ型 ストリング
デフォルト Null
範囲 有効な TCP/IP ホスト名
ポート

WebSphere MQ キュー・マネージャーへの接続に使用される TCP/IP ポート番号 (クライアント接続の場合のみ)。

このポートは、WebSphere MQ キュー・マネージャー上で構成される必要があります。

データ型 整数
デフォルト Null
範囲 WebSphere MQ キュー・マネージャー上で構成された有効な TCP/IP ポート番号
チャネル

WebSphere MQ キュー・マネージャーへの接続に使用されるチャネルの名前 (クライアント接続の場合のみ)。

データ型 ストリング
デフォルト Null
範囲 1 から 20 文字の ASCII 文字
トランスポート・タイプ

WebSphere MQ キュー・マネージャーとの接続に、WebSphere MQ クライアント接続を使用するか、JNI バインディングを使用するかを指定します。JMS プロバイダーとしての WebSphere MQ が、JMS クライアントおよび JMS サーバー間の通信プロトコルを制御します。 非 ASF の、非永続的で耐久性のない非トランザクション・メッセージングを使用しているか、またはセキュリティー問題に対処したい場合で、クライアントがキュー・マネージャー・ノードに対してローカルのときは、トランスポート・タイプを調整してください。

データ型 列挙型
単位 該当なし
デフォルト BINDINGS
範囲
BINDINGS
JNI バインディングを使用してキュー・マネージャーに接続します。BINDINGS は共用メモリー・プロトコルです。BINDINGS は、キュー・マネージャーが JMS クライアントと同じノードにあり、EJB 役割を使用して処理する必要のあるいくつかのセキュリティー・リスクを見つけた場合にのみ使用できます。
CLIENT
WebSphere MQ クライアント接続を使用してキュー・マネージャーに接続します。CLIENT は典型的な TCP ベースのプロトコルです。
推奨 BINDINGS の方が 30% 以上も高速ですが、セキュリティー面で劣ります。セキュリティーに 不安がある場合、CLIENT は BINDINGS よりも望ましいでしょう。
モデル・キュー定義

モデル・キュー定義の名前。キュー・マネージャーがこの定義を使用すると、 要求されたキューがまだ存在しない場合に一時キューを作成することができます。

データ型 ストリング
デフォルト Null
範囲 1 から 48 文字の ASCII 文字
クライアント ID

WebSphere MQ キュー・マネージャーへの接続に使用される JMS クライアント ID。

データ型 ストリング
デフォルト Null
CCSID

WebSphere MQ キュー・マネージャーで使用するコード化文字セット ID (CCSID)。

このコード化文字セット ID (CCSID) は、WebSphere MQ でサポートされている CCSID のいずれかである必要があります。

用語「null」は、空白のままにしておくという意味です。この値を設定すると、NULL 値が渡され、デフォルトの WebSphere MQ CCSID 値が使用されます。

データ型 ストリング
単位 整数
デフォルト Null
範囲 1 から 65535

サポートされている CCSID、およびあるコード化文字セットから別のコ ード化文字セットへのメッセージ・データの変換について詳しくは、「 MQSeries システム管理の手引き」および「 WebSphere MQ アプリケーション・プログラミング解説書」を参照し てください。 これらの資料は、WebSphere MQ メッセージングのマルチプラットフォーム資料およびプラットフォーム固有の資料に関する Web ページ (例えば、IBM Publications CenterWebSphere MQ library)、または「WebSphere MQ collection kit (SK2T-0730)」から入手可能です。

メッセージ保存を使用可能にする

不要なメッセージがキューに残されるかどうか。このオプションが使用可能でない場合は、不要なメッセージはその処理オプションに従って処理されます。

データ型 チェック・ボックス
デフォルト クリア
範囲
選択
不要なメッセージはキューに残されます。
クリア
不要なメッセージは後処理オプションに従って処理されます。
XA 使用可能

接続ファクトリーが、メッセージの XA 調整のためのものか、非 XA 調整のためのものかを指定し、アプリケーション・サーバーが XA QCF/TCF を使用するかどうかを制御します。 同一のトランザクションで複数のリソースが使用されていない場合は、XA を使用可能にしてください。

このプロパティーをクリアすると、JMS セッションはトランザクションに参加してはいますが、XA 呼び出しではなく、 リソース・マネージャーのローカル・トランザクション呼び出し (session.commit および session.rollback) を使用します。 これによって、パフォーマンスを向上できます。ただし、WebSphere Application Server のトランザクションに参加させることができるリソースは、1 つだけになります。

最終参加者サポートを使用することにより、 1 つの非 XA リソースをその他の XA 可能リソースとともに参加させることができます。

データ型 チェック・ボックス
単位 該当なし
デフォルト 選択済み (XA は使用可能)
範囲
選択
接続ファクトリーは、メッセージの XA 調整用です。
クリア
接続ファクトリーは、メッセージの非 XA 調整用です。
推奨 受信したメッセージ・キューがトランザクションの唯一のリソースである場合は、XA を使用可能にしないでください。 他のキューまたは他のトピックなど、他のリソースが関係している場合は、XA を使用可能にしてください。
シャットダウン時にリターン・メソッドを使用可能にする

キュー・マネージャーが制御されたシャットダウン状態になった場合に、メソッド呼び出しからアプリケーションが戻されるかどうかを指定します。

データ型 チェック・ボックス
デフォルト 選択
範囲
選択
キュー・マネージャーが制御されたシャットダウン状態になった場合に、メソッド呼び出しからアプリケーションが戻されます。
クリア
キュー・マネージャーが制御されたシャットダウン状態になった場合に、アプリケーションはメソッド呼び出しから戻りません。
ローカル・サーバー・アドレス

WebSphere MQ キュー・マネージャーと接続するときに使用されるローカル・ポートの範囲です。

クライアント・モードで JMS アプリケーションが WebSphere MQ キュー・マネージャーと接続しようとすると、ファイアウォールは特定のポートまたはポートの範囲から発生する接続だけしか許可しない可能性があります。 このような場合、このプロパティーを使用して、アプリケーションがバインド可能なポートあるいはポイントの範囲を指定できます。

データ型 ストリング
デフォルト Null
範囲 次のフォーマットのストリング。
[ip-addr][(low-port[,high-port])]
以下に例を示します。
  • 9.20.4.98

    チャネルはローカルにアドレス 9.20.4.98 にバインドします。

  • 9.20.4.98(1000)

    チャネルはローカルにアドレス 9.20.4.98 にバインドして、ポート 1000 を使用します。

  • 9.20.4.98(1000,2000)

    チャネルはローカルにアドレス 9.20.4.98 にバインドして、範囲 1000 から 2000 のポートを使用します。

  • (1000)

    チャネルはローカルにポート 1000 にバインドします。

  • (1000,2000)

    チャネルはローカルに 1000 から 2000 の範囲のポートにバインドします。

IP アドレスの代わりにホスト名を指定できます。

直接接続については、マルチキャストが使用されており、プロパティーの値がポート番号を含んでいない場合のみ、このプロパティーが適用されます。 ポート番号を含んでいる場合は、接続はリジェクトされます。 このため、プロパティーの有効な値は、ヌル、IP アドレス、またはホスト名のみになります。

ポーリング間隔

非同期メッセージ・デリバリー中のすべての受信側のスキャンの間隔 (ミリ秒)。

データ型 整数
単位 ミリ秒
デフォルト 5000
範囲 1 から 2147483647
再スキャン間隔

トピックに順不同で追加されたメッセージを探すために、トピックをスキャンする間隔 (ミリ秒)。

この間隔は、トピックに順不同で追加されたメッセージの WebSphere MQ ブラウズ・カーソルを考慮したスキャンを制御します。

データ型 整数
単位 ミリ秒
デフォルト 5000
範囲 1 から 2147483647
SSL 暗号スイート

WebSphere MQ への SSL 接続に使用する暗号スイートです。

このプロパティーは、ご使用の JSSE プロバイダーで提供されている有効な暗号スイートに設定してください。これは、「チャネル」プロパティーで指定されている SVRCONN チャネルの CipherSpec と一致している必要があります。

「SSL ピア名」プロパティー を設定する場合は、このプロパティーを設定しておく必要があります。

SSL CRL

SSL 証明書の失効をチェックするために使用される、ゼロ個以上の証明書取り消しリスト (CRL) サーバーのリストです。 (このプロパティーを使用するには、Java 2 バージョン 1.4 の WebSphere MQ JVM が必要です。)

この値は、スペースで区切られた項目のリストで、次のような形式になります。
ldap://hostname:[port]

オプションで、単一の / (スラッシュ) を続けることができます。port を省略した場合は、デフォルトの LDAP ポートである 389 が想定されます。接続時に、サーバーから提示された SSL 証明書が、指定された CRL サーバーと照合されます。 CRL セキュリティーについての詳細は、「WebSphere MQ Security」のセクション『"Working with Certificate Revocation Lists"』を参照してください。(http://publibfp.boulder.ibm.com/epubs/html/csqzas01/csqzas012w.htm#IDX2254 などにあります。)

SSL ピア名

SSL の場合は、識別名のスケルトンです。これは、WebSphere MQ キュー・マネージャーによって提供された名前に一致していなければなりません。 この識別名は、接続時にサーバーによって提示された識別証明書を検査するために使用されます。

「SSL 暗号スイート」プロパティーが指定されていない場合は、SSL ピア名プロパティーは無視されます。

このプロパティーは、コンマまたはセミコロンで区切られた、属性名と値の対のリストです。以下に例を示します。
CN=QMGR.*, OU=IBM, OU=WEBSPHERE

この例の場合、接続時にサーバーによって提示された識別証明書が検査されます。正常に接続するためには、証明書は QMGR で始まり、少なくとも 2 つの組織単位名 (最初が IBM、 2 つ目が WEBSPHERE) で構成される共通名を持っていなければなりません。検査では、大/小文字が区別されません。

識別名と、WebSphere MQ におけるその使用方法の詳細については、「WebSphere MQ Security」で、セクション『"Distinguished Names"』(http://publibfp.boulder.ibm.com/epubs/html/csqzas01/csqzas010p.htm#HDRDCDN) などを参照してください。

一時キュー接頭部

接頭部は、この接続ファクトリーを使用するアプリケーションによって作成された一時的な JMS キューの名前として使用されます。

データ型 ストリング
デフォルト Null
MQ 接続プールを使用可能にする

WebSphere MQ 接続プールを使用するかどうかを指定します。

データ型 チェック・ボックス
デフォルト 選択
範囲
選択

接続ファクトリーは WebSphere MQ 接続プールを使用可能にして、使用します。 接続が必要でなくなると、接続を破棄せずにプールし、 後で再使用します。 これによって、同じキュー・マネージャーへ繰り返し接続を行う場合にパフォーマンスが大幅に向上します。

WebSphere MQ 接続プールは、初めて接続ファクトリーから接続が作成されたときに、使用可能になります。 このプールは、使用可能になると、このプロパティーの値とは関係なく、 アプリケーション・サーバー上のすべての定義済み WebSphere MQ 接続ファクトリーによって使用されます。 最後の接続が WebSphere MQ 接続プールから除去されると、このプールは使用不可になります。 この動作は、WebSphere MQ 接続プールの機能方式によるものです。

クリア
Websphere MQ 接続プールが非アクティブの場合、接続ファクトリーは WebSphere MQ 接続プールを使用しません。 接続が必要でなくなると、破棄されます。 同じキュー・マネージャーを使用するには、新規接続を作成します。
ブローカー・コントロール・キュー

パブリッシャーおよびサブスクライバー・アプリケーションが (パブリケーションと、パブリケーションの削除要求を除く) すべてのコマンド・メッセージを送るパブリッシュ/サブスクライブ・ブローカーのコントロール・キューの名前。

データ型 ストリング
デフォルト Null
範囲 1 から 48 文字の ASCII 文字
ブローカー・キュー・マネージャー

Publish/Subscribe メッセージ・ブローカーを提供する WebSphere MQ キュー・マネージャーの名前。

データ型 ストリング
デフォルト Null
範囲 1 から 48 文字の ASCII 文字
ブローカー公開キュー

デフォルト・ストリームのすべてのパブリケーション・メッセージを受信するブローカーの入力キュー (ストリーム・キュー) の名前。 アプリケーションは、このキューに対して、 デフォルト・ストリーム上のパブリケーションの削除要求を送信することもできます。

データ型 ストリング
単位 En_US ASCII 文字
デフォルト Null
範囲 1 から 48 文字の ASCII 文字
ブローカー・サブスクリプション・キュー

耐久性のないサブスクリプション・メッセージの検索元となるブローカーのキューの名前。 サブスクライバーは、サブスクリプションの登録時にキューの名前を指定します。

データ型 ストリング
デフォルト Null
範囲 1 から 48 文字の ASCII 文字
ブローカー接続コンシューマー・サブスクリプション・キュー

ConnectionConsumer についての非永続的サブスクリプション・メッセージの検索元となるブローカー・キューの名前。 このプロパティーは、Web コンテナーを使用する場合にのみ適用されます。

データ型 ストリング
デフォルト Null
範囲 1 から 48 文字の ASCII 文字
ブローカー・バージョン

WebSphere MQ MA0C Supportpac によって提供されたメッセージ・ブローカーか、または WebSphere メッセージ・ブローカー製品のより新しいバージョンかを指定します。

データ型 列挙型
デフォルト 拡張
範囲
拡張
メッセージ・ブローカーは、WebsSphere MQ Integrator および Event Broker のような、より新しいバージョンの WebSphere メッセージ・ブローカー製品によって提供されます。
基本
WebSphere MQ MA0C SupportPac (MQSeries - Publish/Subscribe) または MA0C 互換モードで動作する MQSI のメッセージ・ブローカーを使用します。
パブリッシュ/サブスクライブ・クリーンアップ・レベル

パブリッシュ/サブスクライブ・クリーンアップ・ユーティリティーで提供されるクリーンアップ・レベル

サブスクライバー・オブジェクトが確実にクローズしなかった場合に発生する問題を避けるために、JMS プロバイダーとしての WebSphere MQ は、早期の JMS パブリッシュ/サブスクライブ問題を検出するパブリッシュ/サブスクライブ・クリーンアップ・ユーティリティーを提供します。 大量の問題が検出された場合、リソースのクリーンアップ中に、パフォーマンスが若干低下することがあります。 このユーティリティーは、バックグラウンド・スレッドで透過的に実行され、他の WebSphere MQ 操作に影響を与えません。

データ型 列挙型
デフォルト SAFE
範囲
SAFE
クリーンアップ・スレッドは、障害のあるサブスクリプションのために、使用されていないサブスクリプション・メッセージまたは一時的なキューを除去しようとします。 このクリーンアップ・モードは、他の JMS アプリケーションの操作に影響を与えません。
ASPROP
クリーンアップの使用スタイルは、JVM 開始で照会されるシステム・プロパティー com.ibm.mq.jms.cleanup によって決定されます。 このプロパティーは、-D オプションを使用して、Java コマンド行で設定することが可能で、NONE、SAFE または STRONG に設定されなくてはなりません。 他の値はすべて、例外の原因となります。 設定されない場合、プロパティーのデフォルトは SAFE です。 これにより、システムで使用されているトピック接続ファクトリーごとに更新する必要がなくなり、クリーンアップ・レベルに対する JVM 全体の変更を容易に行うことができます。
NONE
この特殊なモードでは、クリーンアップは実行されず、クリーンアップ・スレッドは存在しません。 また、アプリケーションが単一キュー・アプローチを使用している場合、使用されていないメッセージはキューに残される可能性があります。

このオプションは、アプリケーションがキュー・マネージャーから離れている場合、特にサブスクライブではなくパブリッシュだけ行う場合に有効です。 ただし、アプリケーションの中には使用されなかったメッセージを処理するためにキュー・マネージャーでクリーンアップを行う必要があるものもあります。例えば CLEANUP(SAFE) や CLEANUP(STRONG) を指定した JMS アプリケーションや、WebSphere MQ 手動クリーンアップ・ユーティリティーを持つ JMS アプリケーションです。

STRONG
クリーンアップ・スレッドは、CLEANUP(SAFE) として実行されますが、すべての認識されていないメッセージの SYSTEM.JMS.REPORT.QUEUE も消去します。
パブリッシュ/サブスクライブ・クリーンアップ間隔

パブリッシュ/サブスクライブ・クリーンアップ・ユーティリティーのバックグラウンド実行の間隔 (ミリ秒)。

データ型 整数
デフォルト 60000
範囲 1 から 2147483647
メッセージの選択

メッセージの選択をブローカー側で行うか、クライアント側で行うかを指定します。

データ型 列挙型
デフォルト BROKER
範囲
BROKER
メッセージの選択はブローカー側で行います。
CLIENT
メッセージの選択はクライアント側で行います。
パブリッシュ肯定応答間隔

ブローカーからの肯定応答が必要なパブリッシュ要求間の間隔 (メッセージ数)。

データ型 整数
デフォルト 25
範囲 1 から 2147483647
疎サブスクリプションを使用可能にする

マッチング頻度の低いメッセージを受信するサブスクリプションをサポートするにはこのオプションを選択します。

データ型 チェック・ボックス
デフォルト クリア
範囲
選択
サブスクリプションはマッチング頻度の低いメッセージを受信することができます。 この値は、サブスクリプション・キューがブラウズに対してオープンであることを要求します。
クリア
疎サブスクリプションはサポートされません。 サブスクリプションは、マッチング頻繁の高いメッセージを受信します。
パブリッシュ/サブスクライブ状況間隔

パブリッシュ/サブスクライブ状況をリフレッシュするためのトランザクション間の間隔 (ミリ秒)。

データ型 整数
デフォルト 60000
範囲 1 から 2147483647
パーシスタント・サブスクリプション・ストア

WebSphere MQ が、アクティブな JMS サブスクリプションに関するパーシスタント・データを保管する場所。

データ型 列挙型
デフォルト MIGRATE
範囲
MIGRATE
このオプションでは、キュー・マネージャーのレベルとインストールされているパブリッシュ/サブスクライブ・ブローカーに応じて、キュー・ベースまたはブローカー・ベースのサブスクリプション・ストアが動的に選択されます。キュー・マネージャーおよびブローカーの両方が SUBSTORE(BROKER) をサポート可能である場合、SUBSTORE(BROKER) と同様に機能します。サポートしていない場合は、SUBSTORE(QUEUE) と同様に機能します。 さらに、SUBSTORE(MIGRATE) では、永続的サブスクリプション情報がキュー・ベースのサブスクリプション・ストアからブローカー・ベースのストアに送られます。
QUEUE
サブスクリプション情報は、ローカル・キュー・マネージャーの SYSTEM.JMS.ADMIN.QUEUE および SYSTEM.JMS.PS.STATUS.QUEUE に保管されます。
BROKER
サブスクリプション情報は、アプリケーションの使用するパブリッシュ/サブスクライブ・ブローカーによって保管されます。このオプションは、新しいレベルのキュー・マネージャーおよびパブリッシュ/サブスクライブ・ブローカーを必要とします。 このサブスクリプション・ストアは、キュー・マネージャーおよびパブリッシュ/サブスクライブ・ブローカー両方の新しいレベルを必要とします。 このサブスクリプション・ストアは、より優れた回復力を提供するように設計されています。
マルチキャスト・トランスポートを使用可能にする

この接続ファクトリーがマルチキャスト・トランスポートを使用するかどうかを指定します。

マルチキャストでは、メッセージがすべてのコンシューマーに配信されます。 これは、多数のクライアント全員が、同じメッセージを受信したいと思っている環境で有効です。これは、マルチキャストでは、それぞれのメッセージのコピーが 1 つだけ送信されるからです。 マルチキャストはネットワーク・トラフィックの総量を削減します。信頼できるマルチキャストは、信頼性レイヤーが追加された標準マルチキャストです。

データ型 列挙型
デフォルト NOTUSED
範囲
NOTUSED
この接続ファクトリーは、マルチキャスト・トランスポートを使用しません。
ENABLED
この接続ファクトリーはマルチキャスト・トランスポートを使用していますが、信頼性のあるマルチキャスト接続を提供しません。
ENABLED_IF_AVAILABLE
この接続ファクトリーは、メッセージ・ブローカーがサポートしている場合は、マルチキャスト・トランスポートを使用します。
ENABLED_RELIABLE
この接続ファクトリーは、信頼性のあるマルチキャスト・トランスポートを使用します。
ENABLED_RELIABLE_IF_AVAILABLE
この接続ファクトリーは、メッセージ・ブローカーがサポートしている場合は、信頼性のあるマルチキャスト・トランスポートを使用します。
クローン・サポートを使用可能にする

このチェック・ボックスを選択してクローン・サポートを使用可能にし、 トピック・クローン全体で同一の永続サブスクリプションを使用できるようにします。

データ型 チェック・ボックス
デフォルト クリア
範囲
選択
クローン・サポートが使用可能になります。
クリア
クローン・サポートが使用不可になります。

このプロパティーを選択する場合は、「クライアント ID」プロパティーにも値を指定する必要があります。

ダイレクト・ブローカー認証

ブローカーが、直接接続に基本または証明書ベース認証を使用するかどうかを指定します。

このプロパティーは、直接接続上で認証を選択します (TRANSPORT プロパティーが DIRECT に設定されている場合)。

データ型 列挙型
デフォルト NONE
範囲
NONE
ダイレクト・ブローカー認証は使用されません。
PASSWORD
パスワード・ベースの認証が直接接続に対して使用されます。 認証は認証エイリアスによって提供されたユーザー ID およびパスワードを基にして実行されます。 使用される認証エイリアスは、以下のプロパティーの 1 つから入手されます。
CERTIFICATE
証明ベースの認証が直接接続に対して使用されます。 認証の確認を行うのに「SSLPEERNAME」と「SSLCRL」プロパティーを使用します。

WebSphere Business Integration Event Broker または WebSphere Business Integration Message Broker ブローカーに直接接続する場合は証明書ベースの認証を使用することができます。

プロキシー・ホスト名

Web スケール・プロキシー・ホストのホスト名。

接続要求をメッセージ・ブローカーに送るプロキシー・サーバーへの直接接続が作成されます。

TRANSPORT プロパティーが DIRECT に設定された場合、メッセージ・ブローカーへの接続タイプは、このプロパティーの値により、以下のルールに従って決定されます。
  • このプロパティーが空ストリングに設定されている場合、直接接続は、HOSTNAME および PORT によって識別されたブローカーに対して作成されます。
  • このプロパティーが空ストリング以外の値に設定されている場合、直接接続は、このプロパティーおよび PROXYPORT プロパティーで識別されたプロキシー・サーバーを通してブローカーに対して作成されます。
データ型 ストリング
デフォルト Null
プロキシー・ポート

Web スケール・プロキシー・ポートのポート番号。

直接接続は、接続要求をメッセージ・ブローカーに送る PROXYHOSTNAME プロパティーによって識別されたプロキシー・サーバー上でこのポートに対して作成されます。 詳しくは、PROXYHOSTNAME プロパティーの説明を参照してください。

データ型 整数
デフォルト 0
接続プール

接続プールの設定のオプショナル・セットを指定します。

接続プール・プロパティーは、すべての J2C コネクターに共通です。

アプリケーション・サーバーは、JMS プロバイダーとの接続とセッションをプールすることで、 パフォーマンスを向上させます。 これは、WebSphere MQ 接続プールとは無関係です。 アプリケーションの接続とセッションのプール・プロパティーを適切に構成する必要があります。 構成が適切でないと、接続とセッションが正しく動作しない場合があります。

JMS リソースへのサーバー・サイド・アクセスが並行して行われ、それがデフォルト値を超える場合は、接続プールのサイズを変更してください。接続プールのサイズは、キューごと、あるいはトピックごとに設定されます。

セッション・プール

セッション・プール設定のオプションのセット。

このリンクは、すべての J2C コネクターに共通の、オプションの接続プール・ プロパティーのパネルを提供します。

アプリケーション・サーバーは、JMS プロバイダーとの接続とセッションをプールすることで、 パフォーマンスを向上させます。 これは、WebSphere MQ 接続プールとは無関係です。 アプリケーションの接続とセッションのプール・プロパティーを適切に構成する必要があります。 構成が適切でないと、接続とセッションが正しく動作しない場合があります。

カスタム・プロパティー

WebSphere MQ に渡されるカスタム・プロパティーの名前と値の対のオプション・セットです。

「構成」タブ

有効範囲

このリソース定義をアプリケーションに対して可視にするレベルを指定します。

メッセージング・プロバイダー、ネーム・スペース・バインディング、または共用ライブラリーなどのリソースを複数の有効範囲で定義することが可能です。より限定的な有効範囲で定義されたリソースは、それより広い有効範囲で定義された重複するリソースをオーバーライドします。

表示された有効範囲は情報のためだけです。このパネルで変更することはできません。異なる有効範囲のこのリソース (あるいは他のリソース) を参照するかまたは変更したい場合は、メッセージング・プロバイダー設定パネルで有効範囲を変更し、「適用」をクリックしてから、リソース・タイプのリンクをクリックします。

データ型 ストリング
マッピング構成エイリアス

認証エイリアスのマップに使用されるモジュール。

このフィールドは、「セキュリティー」 > 「JAAS 構成」 > 「アプリケーション・ログイン構成」プロパティー上で構成されたモジュールのリストを提供します。 マッピング構成について詳しくは、Java Authentication and Authorization Service の構成エントリー設定を参照してください。

データ型 列挙型
デフォルト Null
範囲
ClientContainer
クライアント・コンテナーが認証エイリアスをマップします。
WSLogin
WSLogin モジュールが認証エイリアスをマップします。
DefaultPrincipalMapping
JAAS 構成が、認証エイリアスをユーザー ID およびパスワードにマップします。



関連タスク
J2EE コネクター・アーキテクチャー認証データ・エントリーの管理
非同期メッセージング - セキュリティーの考慮事項
WebSphere MQ 用 統合された JMS 接続ファクトリーの構成
関連資料
WebSphere MQ キュー接続ファクトリー設定
WebSphere MQ library
関連情報
JMS インターフェース - メッセージの明示的なポーリング
参照トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 7:44:53 PM EST
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