WebSphere Application Server バージョン 6.1 は、
特定の条件の下で他の WebSphere Application Server バージョンと相互運用できます。
始める前に
マイグレーション、共存、およびインターオペラビリティーの概要
および事前マイグレーションの考慮事項
を参照してください。
WebSphere Application Server バージョン 6.1 は
通常、WebSphere Application Server バージョン 5.x および 6.0.x との相互運用が可能ですが、
各バージョンに対応する固有の要件があります。一般に、インターオペラビリティーをサポートするために
最新の修正レベルを適用する必要があります。これが可能でない場合は、
以下の暫定修正を使用して、環境をサポートすることができます。
プロシージャー
- 必要な暫定修正を適用します。
表 1. バージョン 5.0.x に適用する暫定修正
暫定修正 |
バージョン 5.0 |
バージョン 5.0.1 |
バージョン 5.0.2 |
PQ89426 (PQ88653 が必要) |
|
|
適用 (または 5.0.2.8 に移動) |
表 2. バージョン 5.1.x に適用する暫定修正
暫定修正 |
バージョン 5.1.0
|
バージョン 5.1.1 |
PQ84384 |
適用 (または 5.1.0.4 以上に移動) |
|
すべての修正は、WebSphere Application Server のサポート・サイトから入手できます。
- 暫定修正 PQ89426 (バージョン 5.0.2) および PQ84384 (バージョン 5.1.0):
- トランザクションが従属サーバーで rollbackOnly に対してマークされると
上位サーバーに通知されるように、トランザクション・サービスが変更されています。
これにより、上位サーバーで稼働しているアプリケーションは、この状況の変更を検出できます。
- WebSphere
Application Server バージョン 5.x に必要なガイドラインに従います。
- ガイドライン 1 (バージョン 5.0.2 以前):
- WebSphere Application Server バージョン 5.0.2 以前のアプリケーション・サーバーからバージョン 6.0 以降の
アプリケーション・サーバーへ要求を送信するには、以下の JVM プロパティーを設定する必要があります。
com.ibm.ejs.jts.jts.ControlSet.nativeOnly=false
com.ibm.ejs.jts.jts.ControlSet.interoperabilityOnly=true
重要: 暫定修正を適用するか、またはバージョン 5.0.2.8 に移動するだけでなく、
このガイドラインを適用してください。
WebSphere Application Server バージョン 5.0.2 以前のアプリケーション・サーバーで、
バージョン 6 以降のアプリケーション・サーバーからの要求を受け取るように、
これらのプロパティーを設定する必要はありません。
- ガイドライン 2:
- 使用する各機能がサポートされる WebSphere Application Server レベルに注意してください。
相互運用を可能にする予定のアプリケーションは、WebSphere Application
Server の全レベルでサポートされる機能のみをクラスターで使用する必要があります。
例えば、バージョン 6.0 の新規機能である commonj.timer.TimerManager リソースを
使用するアプリケーションは、バージョン 5.1 およびバージョン 6.1 の両方のサーバーを含むクラスターにデプロイしないでください。
- ガイドライン 3:
- 関連するクロスドメイン相互運用アプリケーションを実行する場合 (例えば、1 つのサーバーが
rtp.raleigh.ibm.com にあり、もう 1 つのサーバーが cn.ibm.com にある場合) は、WebSphere Application Server
バージョン 6.1 をインストールするときに完全修飾ホスト名を使用する必要があります (例えば、単に host9 を
使用する代わりに host9.rtp.raleigh.ibm.com を使用します)。
- ガイドライン 4:
- WebSphere Application Server バージョン 6.1 とバージョン 5.0 を相互運用する場合は、
バージョン 5.0.2.7 レベル以上である必要があります。
バージョン 6.1 とバージョン 5.1 を相互運用する場合は、
バージョン 5.1.1.1 レベル以上である必要があります。
バージョン 5.0 およびバージョン 5.1 の古いレベルでは、バージョン 6.1 との相互運用
はサポートされていません。
- バージョン 6.1.x のサポートにより使用される Software Development Kit (SDK) をアップグレードします。
Recommended fixes for WebSphere Application Server を参照してください。