Network Deployment の共通のインストール・シナリオを検討し、
アプリケーション・サービス環境のインストール方法を決定します。
このトピックでは、それぞれのシナリオをインストールする手順へのリンクを提供します。
始める前に
IBM WebSphere Application Server Network Deployment は、
アプリケーション・サーバー、Web 開発ツール、Web サーバー、および対応する追加ソフトウェアと資料を含む統合プラットフォームです。
バージョン 6.1 の WebSphere Application Server
Network Deployment のインストールでは、通常 2 つのアクションを実行します。
最初に、インストール・ウィザードは、コア製品ファイルの共用セットをインストールします。
次に、インストール・ウィザードは、オプションでプロファイルを作成します。
プロファイルは、デプロイメント・マネージャーまたはアプリケーション・サーバーなどの、
アプリケーション・サーバー・プロセスのランタイム環境を定義するファイルが含まれる別のデータ区画です。
実行中のアプリケーション・サーバー・プロセスは、そのプロファイル内の構成ファイル、データ・ファイル、
およびログ・ファイルを、作成、読み取り、更新、または削除することができます。
このアプリケーション・サーバー・プロセスは、
コマンド・ファイルおよびその他の共用製品バイナリー・ファイルが含まれているシステム・ファイルにアクセスできます。
ただし、ほとんどのシステム・ファイルは、修正パッケージ、暫定修正、または
Network Deployment を拡張する製品をインストールすることによってのみ更新されます。
インストール中に、アプリケーション・サーバー・プロファイル、
デプロイメント・マネージャー・プロファイル、デプロイメント・マネージャーおよびフェデレーテッド・アプリケーション・サーバーを含むプロファイルのセル・セット、
またはカスタム・プロファイルの作成を選択できます。
インストール・ウィザードにも、インストール中にプロファイルを作成しないオプションがあります。
ただし、稼働中のアプリケーション・サーバー環境を持つには、少なくとも 1 つのプロファイルが存在している必要があります。
インストール後は、Profile Management ツールを使用して追加プロファイルを作成します。
インストールのシナリオ
以下の情報では、1 つ以上のマシンに
さまざまなトポロジーで製品をインストールするシナリオを説明します。
Network Deployment 製品を使用する際、2 つのタイプの WebSphere Application Server トポロジーが可能です。
- スタンドアロン・アプリケーション・サーバー用のトポロジー
- 各スタンドアロン・アプリケーション・サーバー
は独自の管理コンソールを持ち、他のアプリケーション・サーバーとは無関係に実行します。
- 1 つのセル内にある複数のアプリケーション・サーバーの管理対象グループ用トポロジー
- セルは、1 つのデプロイメント・マネージャー、および、
管理対象ノードである 1 つ以上のフェデレーテッド・アプリケーション・サーバーで構成されています。
ノードは、以下の複数の方法で、管理対象ノードにすることができます。
- インストール中に、統合ノードを持つセルを作成することによって
- アプリケーション・サーバー・プロファイル内のノードをセルに統合することによって
- カスタム・プロファイル内のノードをセルに統合することによって
デプロイメント・マネージャーは、セル内のすべての管理対象ノードに対する単一の管理ポイントです。
デプロイメント・マネージャーは、管理する
ノードの構成ファイルを保守し、これらの管理対象ノードにアプリケーションをデプロイします。
このトピックでは、以下のセルのトポロジーを説明します。
シナリオ 5、6、7、および 8 は、セル内のすべてのノードが、
特定のマシンおよびオペレーティング・システム上に常駐していることが前提になっています。
ただし、この緻密なノード割り当てを適用する必要はありません。デプロイメント・マネージャー・ノードは、マシン A 上に存在可能で、
他の管理対象ノード (デプロイメント・マネージャーに統合されている) は、
異なるマシンおよびオペレーティング・システム上に存在可能です。
このような、異なるマシンまたはオペレーティング・システムの構成済みセルは、
異機種混合のセル と呼ばれ、Network Deployment として考えることが可能なトポロジーを拡張します。
このタスクについて
以下の各シナリオには、ダイアグラム、および詳細なインストール・ステップのリストが含まれています。
いくつかのシナリオは、実稼働環境においてより標準的です。
例えば、シナリオ 1 はシナリオ 3 またはシナリオ 4 よりも少ないワークロードをサポートします。
ただし、シナリオ 1 は完全な機能環境です。
シナリオ 3 および 4 は、スタンドアロンのアプリケーション・サーバーの標準的な実稼働環境です。
シナリオ 8 は、セル環境の標準的な実動シナリオです。
- シナリオ 1: スタンドアロン・アプリケーション・サーバーを単一マシンにインストールします。
単一マシン上に WebSphere Application Server Network
Deployment を単独でインストールすることにより、スタンドアロン・アプリケーション・サーバー・プロファイルを作成することができます。
各スタンドアロン・アプリケーション・サーバー・プロファイルには、server1 アプリケーション・サーバー・プロセスが含まれます。
Network Deployment をインストールすると、システム・ファイルのセットが作成されます。
プロファイル管理ツールは、アプリケーション・サーバーのプロファイルを作成します。
このプロファイルは、スタンドアロン・アプリケーション・サーバー環境を定義するファイルが含まれる別個のデータ区画です。
このシナリオでは、
アプリケーション・サーバーは通信のために内部 HTTP トランスポート・チェーンを使用します。
これは、比較的に小さな要求ワークロードでアプリケーションを処理するために適しています。
例えば、このタイプのインストールは、単純なテスト環境または
部門イントラネット環境をサポートすることができます。
- WebSphere Application Server Network Deployment をインストールします。
インストール中に、
アプリケーション・サーバー・プロファイルを作成します。
- シナリオ 2: スタンドアロン・アプリケーション・サーバーと Web サーバーを単一マシンにインストールします。
IBM HTTP Server などの Web サーバーをアプリケーション・サーバーと同じマシン上にインストールすることによって、
より多くの構成オプションが得られます。Web サーバー・プラグインのインストールによって、Web サーバーはアプリケーション・サーバーと通信できます。
このインストール・シナリオは、ファイアウォールを必要としない厳密なテスト環境または実稼働環境をサポートします。
ただし、このシナリオは、すべてが 1 つのマシン上にあるため、標準の実稼働環境ではありません。

- WebSphere Application Server Network Deployment をインストールします。
インストール中に、
アプリケーション・サーバー・プロファイルを作成します。
- IBM HTTP Server またはサポートされる別の Web サーバーをインストールします。
IBM HTTP Server のインストール中に、インストール・ウィザードを使用して、Web サーバー・プラグインをインストールします。IBM HTTP Server のインストール完了後、ステップ 4 に進みます。
- その他のサポートされている Web サーバー、
または既にインストールされている IBM HTTP Server を使用している場合、
プラグイン・インストール・ウィザードを使用して、Web サーバー・
プラグインのインストールと、Web サーバーの構成を行います。
Web サーバーおよびアプリケーション・サーバーが同一マシン上にあるため、
プラグイン・インストール・ウィザードは Web サーバー定義を作成します。ユーザーは、ステップ 4 をスキップできます。
- 管理コンソールを使用して、Web サーバー定義を作成します。
「サーバー」>「Web サーバー」>「新規」とクリックします。
- シナリオ 3: スタンドアロン・アプリケーション・サーバーと Web サーバーを別個のマシンにインストールします。
標準的な実稼働環境では、1 台の
マシン上のアプリケーション・サーバーは、Web サーバー・プラグインを介して、
別個の (リモート) マシン上の Web サーバーと通信します。
オプションのファイアウォールにより、アプリケーション・サーバー・マシンのセキュリティーを追加することができます。
- WebSphere
Application Server Network Deployment を、マシン A にインストールします。
インストール中に、
アプリケーション・サーバー・プロファイルを作成します。
- IBM HTTP Server または
その他のサポートされている Web サーバーを、マシン B にインストールします。
IBM HTTP Server のインストール中に、
そのインストール・ウィザードを使用して、Web サーバー・
プラグインをインストールします。
- その他のサポートされている Web サーバー、
または既にインストールされている IBM HTTP Server を使用している場合、
プラグイン・インストール・ウィザードを使用して、
マシン B で、Web サーバー・プラグインのインストールと
Web サーバーの構成を行います。
プラグイン・インストール・ウィザードは、マシン B 上の plugins_root/bin ディレクトリーに、configureWeb_server_name という名前のスクリプトを作成します。
- マシン B の configureWeb_server_name スクリプトをマシン A の app_server_root/profile_name/bin ディレクトリーにコピーします。
- 管理コンソールで、マシン A の configureWeb_server_name スクリプトを実行して、Web サーバー定義を作成します。
次に、管理コンソールを使用して Web サーバーを
管理することができます。
- 管理コンソールを使用して、マシン A の plugin-cfg.xml ファイルをアプリケーション・サーバーから Web サーバーに伝搬します。
「サーバー」>「Web サーバー」>「Web_server_name」>「プラグインの伝搬」とクリックします。IBM HTTP Server 以外の Web サーバーでは、
手動で伝搬する必要があります。
- シナリオ 4: 1 台のマシンに複数のスタンドアロン・アプリケーション・サーバーをインストールし、
別個のマシンに Web サーバーをインストールします。
プロファイル管理ツールは、デプロイメント・マネージャー・プロファイル、アプリケーション・サーバー・プロファイルまたはカスタム・プロファイルを作成できます。
各プロファイルは、ランタイム環境を定義するファイルが含まれる別個のデータ区画です。
プロファイルを作成し、専用の Web サーバーをインストールした後に、
プラグイン・インストール・ウィザードを使用して、プラグインを
インストールし、Web サーバー構成ファイルを更新します。これで、Web サーバーはアプリケーション・サーバーと通信することができます。
この
トポロジーにより、各プロファイルは同じシステム・ファイルのセットを共用する一方で、固有のアプリケーション、構成設定、データ、
およびログ・ファイルを持つことができます。複数のプロファイルを
作成すると、目的別に専用化された複数のアプリケーション・サーバー環境が作成されます。
例えば、Web サイト上の各アプリケーション・サーバーは、
異なるアプリケーションを提供します。別の例では、各アプリケーション・サーバーを、
プログラマーまたは開発チームに割り当てる別個のテスト環境とすることができます。
複数のプロファイルを持つことには、保守容易性を高めるという別のフィーチャーがあります。
例えば、修正パッケージがシステム・ファイルを更新した場合、
すべてのアプリケーション・サーバーは、更新されたコア製品ファイルを使用して始動します。

- WebSphere
Application Server Network Deployment を、マシン A にインストールします。
インストール中に、
アプリケーション・サーバー・プロファイルを作成します。
- IBM HTTP Server または
その他のサポートされている Web サーバーを、マシン B にインストールします。
IBM HTTP Server のインストール中に、
そのインストール・ウィザードを使用して、Web サーバー・
プラグインをインストールします。
- その他のサポートされている Web サーバー、
または既にインストールされている IBM HTTP Server を使用している場合、
プラグイン・インストール・ウィザードを使用して、
マシン B で、Web サーバー・プラグインのインストールと
Web サーバーの構成を行います。
プラグイン・インストール・ウィザードは、マシン B 上の plugins_root/bin ディレクトリーに、configureWeb_server_name という名前のスクリプトを作成します。
- マシン B の configureWeb_server_name スクリプトをマシン A の app_server_root/profile_name/bin ディレクトリーにコピーします。
- 管理コンソールで、マシン A の configureWeb_server_name スクリプトを実行して、Web サーバー定義を作成します。
次に、管理コンソールを使用して Web サーバーを
管理することができます。
- 管理コンソールを使用して、マシン A の plugin-cfg.xml ファイルをアプリケーション・サーバーから Web サーバーに伝搬します。
「サーバー」>「Web サーバー」>「Web_server_name」>「プラグインの伝搬」とクリックします。IBM HTTP Server 以外の Web サーバーでは、
手動で伝搬する必要があります。
- マシン A で、プロファイル管理ツールを使用して、
次の Application Server プロファイルを作成します。
- 次の IBM HTTP Servers または
その他のサポートされている Web サーバーを、
マシン B にインストールします。
IBM HTTP Server のインストール中に、
そのインストール・ウィザードを使用して、Web サーバー・
プラグインをインストールします。
- その他のサポートされている Web サーバー、
または既にインストールされている IBM HTTP Server を使用している場合、
プラグイン・インストール・ウィザードを使用して、
マシン B で、追加の Web サーバーをそれぞれ構成します。
Web サーバー・プラグインのインストールによって、マシン B の plugins_root/bin ディレクトリーに、configureWeb_server_name という名前のスクリプトが作成されます。
- マシン B の configureWeb_server_name スクリプトをマシン A の app_server_root/profile_name/bin ディレクトリーにコピーします。
- 管理コンソールで、マシン A の configureWeb_server_name スクリプトを実行して、Web サーバー定義を作成します。
次に、管理コンソールを使用して Web サーバーを
管理することができます。
- 管理コンソールを使用して、マシン A で、2 番目のアプリケーション・サーバーから
Web サーバーへ、plugin-cfg.xml ファイルを伝搬します。
「サーバー」>「Web サーバー」>「Web_server_name」>「プラグインの伝搬」とクリックします。IBM HTTP Server 以外の Web サーバーでは、
手動で伝搬する必要があります。
- シナリオ 5: 管理対象アプリケーション・サーバーのセルを 1 台のマシンにインストールします。
WebSphere Application Server Network Deployment は、単一マシン上の、
デプロイメント・マネージャーおよび 1 つのフェデレーテッド・アプリケーション・サーバー・ノードで構成されたセルを作成できます。
インストール中に、プロファイルのセル・セットのインストールを選択します。
プロファイル管理ツールは、
他のスタンドアロン・アプリケーション・サーバー・プロファイルまたはカスタム・プロファイルを作成できます。
デプロイメント・マネージャーの管理インターフェースを使用して、追加サーバーをセルに統合できます。
スタンドアロン・アプリケーション・サーバー・プロファイルは、
デプロイメント・マネージャーの管理インターフェースがサーバーまたは管理対象ノードを制御するときに、
ユーザーがこれらのプロファイルをデプロイメント・マネージャーのセルに統合するまで、
固有の管理インターフェースを保持しています。
アプリケーション・サーバー・プロファイルには、server1 と呼ばれるデフォルト・アプリケーション・サーバー・プロセスがあり、
オプションで、デフォルト・アプリケーションおよびサンプル・アプリケーションが組み込まれている場合があります。
カスタム・プロファイルには、デフォルトのサーバー・プロセスも、いずれのアプリケーションも組み込まれていません。
デプロイメント・マネージャーは、
そのセルにあるすべての管理対象ノードに対する管理を提供します。
管理対象ノード上の構成ファイルおよびアプリケーション・ファイルは、同期中に、デプロイメント・マネージャー上でホストされるファイルのマスター・コピーから定期的にリフレッシュされます。
セル環境では、
管理対象ノードのみがアプリケーションを提供し、デプロイメント・マネージャーは提供しません。
このシナリオの管理対象ノードは、内部 HTTP トランスポート・チェーンを使用して通信します。
これは、わずかな Web 要求を処理するために適しています。
例えば、このタイプのインストールは、単純なテスト環境または
部門イントラネット環境をサポートすることができます。

- WebSphere Application Server Network Deployment をインストールします。
インストール中に、セル環境を作成します。
セル環境は、デプロイメント・マネージャー・プロファイル、
およびデプロイメント・マネージャーのセルに統合されるアプリケーション・サーバー・プロファイルを作成します。
- ファースト・ステップ・コンソールを使用して、またはデプロイメント・マネージャー・プロファイルの
bin ディレクトリーである app_server_root/profile_name/bin で startManager コマンドを実行することによって、デプロイメント・マネージャーを始動します。
- ファースト・ステップ・コンソールを使用して、デプロイメント・マネージャーの管理コンソールを開始します。
- アプリケーション・サーバー・プロファイルの
bin ディレクトリーである
app_server_root/profile_name/bin で、startNode コマンドを実行することによって、ノード・エージェント・プロセスを始動します。
- デプロイメント・マネージャーの管理コンソールを使用して、
アプリケーション・サーバー・プロセスの作成および始動を行います。
「サーバー」>「アプリケーション・サーバー」>「スタート」とクリックします。
- シナリオ 6: 管理対象アプリケーション・サーバーのセルと Web サーバーを 1 台のマシンにインストールします。
IBM HTTP Server などの Web サーバーをアプリケーション・サーバーと同じマシン上にインストールすることによって、
より多くの構成オプションが得られます。Web サーバー・プラグインのインストールは、Web サーバーが
管理対象ノード内のサーバーと通信するために必要です。
このタイプのインストールは、ファイアウォールを必要としないセル環境または実稼働環境のいずれかにおける
厳密なテストをサポートすることができます。

- WebSphere Application Server Network Deployment をインストールします。
インストール中に、セル環境を作成します。
セル環境は、デプロイメント・マネージャー・プロファイル、
およびデプロイメント・マネージャーのセルに統合されるアプリケーション・サーバー・プロファイルを作成します。
- ファースト・ステップ・コンソールを使用して、またはデプロイメント・マネージャー・プロファイルの
bin ディレクトリーである app_server_root/profile_name/bin で startManager コマンドを実行することによって、デプロイメント・マネージャーを始動します。
- ファースト・ステップ・コンソールを使用して、デプロイメント・マネージャーの管理コンソールを開始します。
- アプリケーション・サーバー・プロファイルの
bin ディレクトリーである
app_server_root/profile_name/bin で、startNode コマンドを実行することによって、ノード・エージェント・プロセスを始動します。
- デプロイメント・マネージャーの管理コンソールを使用して、
アプリケーション・サーバー・プロセスの作成および始動を行います。
「サーバー」>「アプリケーション・サーバー」>「スタート」とクリックします。
- IBM HTTP Server またはサポートされる別の Web サーバーをインストールします。
IBM HTTP Server のインストール中に、インストール・ウィザードを使用して、Web サーバー・プラグインをインストールします。IBM HTTP Server のインストール完了後、ステップ 4 に進みます。
- その他のサポートされている Web サーバー、
または既にインストールされている IBM HTTP Server を使用している場合、
プラグイン・インストール・ウィザードを使用して、Web サーバー・
プラグインのインストールと、Web サーバーの構成を行います。
Web サーバーおよびアプリケーション・サーバーが同一マシン上にあるため、
プラグイン・インストール・ウィザードは Web サーバー定義を作成します。ユーザーは、ステップ 4 をスキップできます。
- 管理コンソールを使用して、Web サーバー定義を作成します。
「サーバー」>「Web サーバー」>「新規」とクリックします。
- シナリオ 7: 管理対象アプリケーション・サーバーのセルを
1 台のマシンにインストールし、Web サーバーを別のマシンにインストールします。
標準的な実稼働環境では、
セル内の管理対象ノードは、Web サーバー・プラグインを介して、別個 (リモート) のマシン上の Web サーバーと
通信します。
オプションのファイアウォールにより、アプリケーション・サーバー・マシンのセキュリティーを追加することができます。

- WebSphere
Application Server Network Deployment を、マシン A にインストールします。
インストール中に、セル環境を作成します。
セル環境は、デプロイメント・マネージャー・プロファイル、
およびデプロイメント・マネージャーのセルに統合されるアプリケーション・サーバー・プロファイルを作成します。
- ファースト・ステップ・コンソールを使用して、またはデプロイメント・マネージャー・プロファイルの
bin ディレクトリーである app_server_root/profile_name/bin で startManager コマンドを実行することによって、デプロイメント・マネージャーを始動します。
- ファースト・ステップ・コンソールを使用して、デプロイメント・マネージャーの管理コンソールを開始します。
- アプリケーション・サーバー・プロファイルの
bin ディレクトリーである
app_server_root/profile_name/bin で、startNode コマンドを実行することによって、ノード・エージェント・プロセスを始動します。
- デプロイメント・マネージャーの管理コンソールを使用して、
アプリケーション・サーバー・プロセスの作成および始動を行います。
「サーバー」>「アプリケーション・サーバー」>「スタート」とクリックします。
- マシン B に、IBM HTTP Server または
その他のサポートされている Web サーバーをインストールします。
IBM HTTP Server のインストール中に、インストール・ウィザードを使用して、Web サーバー・プラグインをインストールします。
- その他のサポートされている Web サーバー、
または既にインストールされている IBM HTTP Server を使用している場合、
プラグイン・インストール・ウィザードを使用して、
マシン B で、追加の Web サーバーをそれぞれ構成します。
Web サーバー・プラグインのインストールによって、マシン B の plugins_root/bin ディレクトリーに、configureWeb_server_name という名前のスクリプトが作成されます。
- マシン B の configureWeb_server_name スクリプトをマシン A の app_server_root/profile_name/bin ディレクトリーにコピーします。
- 管理コンソールで、マシン A の configureWeb_server_name スクリプトを実行して、Web サーバー定義を作成します。
次に、管理コンソールを使用して Web サーバーを
管理することができます。
- 管理コンソールを使用して、マシン A で、2 番目のアプリケーション・サーバーから
Web サーバーへ、plugin-cfg.xml ファイルを伝搬します。
「サーバー」>「Web サーバー」>「Web_server_name」>「プラグインの伝搬」とクリックします。IBM HTTP Server 以外の Web サーバーでは、
手動で伝搬する必要があります。
- シナリオ 8: デプロイメント・マネージャーを 1 台のマシン上に、複数の管理対象アプリケーション・サーバー・ノードを
2 番目のマシン上に、Web サーバーを 3 番目のマシン上にインストールします。
スタンドアロン・アプリケーション・サーバー上のセルの主な利点は、スケーラビリティーです。
セルをワークロード・レベルの比率で保持するよう管理することが可能です。
このシナリオでは、管理対象ノードはマシン C に存在します。
管理対象ノードはすべて、同じデプロイメント・マネージャーに統合されます。
必要に応じて、各管理対象ノードのアプリケーション・サーバーは、
同じアプリケーションまたは異なるアプリケーションを提供することができます。
マシン A およびマシン C は、
垂直スケーリングおよび水平スケーリングの両方のスケーリング・タイプを持ちます。
- 垂直スケーリングは、同じ物理マシン上に複数の管理対象ノードを作成します。
- 水平スケーリングは、複数の物理マシン上にセル・メンバーを作成します。
このシナリオの管理対象ノードは、同じ Web サーバーと通信します。
ただし、代わりに、管理対象ノードごとに専用 Web サーバーを用意することもできます。

- WebSphere
Application Server Network Deployment を、マシン A にインストールします。
インストール中に、
デプロイメント・マネージャー・プロファイルを作成します。
- ファースト・ステップ・コンソールを使用して、またはデプロイメント・マネージャー・プロファイルの
bin ディレクトリーである app_server_root/profile_name/bin で startManager コマンドを実行することによって、デプロイメント・マネージャーを始動します。
- WebSphere
Application Server Network Deployment を、マシン C にインストールします。
インストール中に、
アプリケーション・サーバー・プロファイルを作成します。
- マシン C で、ファースト・ステップ・コンソールを使用して、
または最初のアプリケーション・サーバー・プロファイルの bin ディレクトリーである
app_server_root/profile_name/bin で startServer server1 コマンドを実行することによって、最初のアプリケーション・サーバーを始動します。
- マシン C で、プロファイル管理ツールを使用して、2 番目のアプリケーション・サーバー・プロファイルを作成します。
- ファースト・ステップ・コンソールを使用して、
または最初のアプリケーション・サーバー・プロファイルの bin ディレクトリーである
app_server_root/profile_name/bin で startServer server1 コマンドを実行することによって、2 番目のアプリケーション・サーバーを始動します。
- マシン A で、デプロイメント・マネージャーの管理コンソールを使用して、
両方のアプリケーション・サーバー・ノードをセルに追加します。
「システム管理」>「ノード」>「ノードの追加」とクリックします。
- マシン B に、IBM HTTP Server または
その他のサポートされている Web サーバーをインストールします。
IBM HTTP Server のインストール中に、インストール・ウィザードを使用して、Web サーバー・プラグインをインストールします。
- その他のサポートされている Web サーバー、
または既にインストールされている IBM HTTP Server を使用している場合、
プラグイン・インストール・ウィザードを使用して、
マシン B で、追加の Web サーバーをそれぞれ構成します。
Web サーバー・プラグインのインストールによって、マシン B の plugins_root/bin ディレクトリーに、configureWeb_server_name という名前のスクリプトが作成されます。
- マシン B の configureWeb_server_name スクリプトをマシン A の app_server_root/profile_name/bin ディレクトリーにコピーします。
- 管理コンソールで、マシン A の configureWeb_server_name スクリプトを実行して、Web サーバー定義を作成します。
次に、管理コンソールを使用して Web サーバーを
管理することができます。
- 管理コンソールを使用して、マシン A で、2 番目のアプリケーション・サーバーから
Web サーバーへ、plugin-cfg.xml ファイルを伝搬します。
「サーバー」>「Web サーバー」>「Web_server_name」>「プラグインの伝搬」とクリックします。IBM HTTP Server 以外の Web サーバーでは、
手動で伝搬する必要があります。
次の作業
一致する可能性のあるトポロジーの判別後に、手順全体のステップを実行します。
これらいずれのシナリオでも説明されていない、
オペレーティング・システムのインストール準備というステップがあります。
インストール可能な各コンポーネントのインストール手順へのリンクは、関連トピックにリストされています。