WebSphere Application Server - Express for i5/OS, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: i5/OS

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versionInfo コマンド

versionInfo コマンドは、 properties/version フォルダー内の XML ファイルから抽出されたデータからレポートを生成します。 レポートには、変更されたコンポーネント、およびインストール済みまたはアンインストール済みの保守パッケージのリストが含まれています。

製品バージョン情報

versionInfo ツールは、ビルド・バージョンおよびビルド日付など、製品およびインストールされたコンポーネントに関する重要なデータを表示します。 保守パッケージのインストールおよび除去のヒストリー情報も、レポート内に表示されます。 このツールは特に、問題の原因を判別するためのサポート要員と作業する場合に役立ちます。

製品バージョン・レポート

以下のレポート生成スクリプトは、 properties/version フォルダーの XML データ・ファイルからデータを抽出します。
  • versionInfo script

    パラメーターを使用して、バージョン・レポートを作成することができます。

  • genVersionReport スクリプト

    versionReport.html レポート・ファイルを 現行作業ディレクトリーに作成します。通常は、bin ディレクトリーです。

コマンド・ファイルのロケーション

versionInfo コマンドはスクリプトです。

コマンド・ファイルは、 app_server_root/bin ディレクトリー内の versionInfo という名前のスクリプトです。

versionInfo コマンドの構文

コマンド構文は次のとおりです。

versionInfo [ -format text | html]
            [ -file file_name]
            [ -long ]
            [ -maintenancePackages ]
            [ -maintenancePackageDetail ]
            [ -components ]
            [ -componentDetail ]


versionInfo [ -help | /help | -? | /? | -usage ]

このコマンドは、app_server_rootbin ディレクトリーから実行します。

パラメーター

-? または /?
コマンド構文を表示します。
-components
インストール済みコンポーネントのリストをレポートに追加します。
-componentDetail
インストール済みコンポーネントの詳細をレポートに追加します。
-file file_name
出力ファイルの名前を指定します。 デフォルトでは、レポートは標準出力 (stdout) に出力されます。
-format text | html
レポートのフォーマットを選択します。 デフォルトは「text」です。
-help または /help
コマンド構文を表示します。
-long
レポートを長いバージョンで生成します。
-maintenancePackages
適用された保守パッケージのリストをレポートに追加します。
-maintenancePackageDetail
適用された保守パッケージの詳細をレポートに追加します。
-usage
コマンド構文を表示します。

レポート説明

versionInfo コマンドは、以下の情報を報告します。

インストール情報

現行のインストールについての以下の一般情報を表示します。
  • レポート日時 - レポートが生成された日時。 タイム・スタンプは現行ロケールに従ってフォーマットされています。
  • 製品ディレクトリー - WAS_HOME 環境変数によって定義されたインストール・ルート・ディレクトリーへのファイル・パス。
  • バージョン・ディレクトリー - 現行の IBM WebSphere Application Server - Express インストールの version ディレクトリーのファイル・パス。
  • DTD ディレクトリー - 現行の IBM WebSphere Application Server - Express インストールの DTD ディレクトリーのファイル・パス。
  • ログ・ディレクトリー - 現行の IBM WebSphere Application Server - Express インストールの log ディレクトリーのファイル・パス。保守パッケージのログ・ファイルはこのディレクトリー内にあります。
  • バックアップ・ディレクトリー - 現行の IBM WebSphere Application Server - Express インストールの backup ディレクトリーのファイル・パス。保守パッケージのインストール中に生成されるバックアップ・ファイルは、このディレクトリー内にあります。
  • TMP ディレクトリー - 現行のマシンの一時的ディレクトリーのファイル・パス。

製品リスト情報

インストールされた WebSphere 製品のリストを表示します。
  • 製品 ID - インストールされた製品の製品 ID。
  • 状況 - インストールされたかまたはアンインストールされた製品の状況。

インストールされた製品情報

この情報およびその他の情報トピック説明は、それぞれのインストールされた製品、コンポーネント、コンポーネント更新、インストールされた保守パッケージ、組み込み APARs、およびコンポーネント更新に対して階層的です。

レポートのこのセクションは、以下の情報を表示します。
  • 名前 - インストールされた製品の名前。
  • バージョン - 製品の現行バージョン。 修正パッケージまたは更新パックの、インストールまたはアンインストールは、このバージョンを変更します。
  • ID - インストールされた製品の製品 ID。例えば、BASE、BASETRIAL、ND、EXPRESS、EXPRESSTRIAL、embeddedEXPRESS、IHS、XD、PLG、CLIENT など。
  • ビルド・レベル - インストールされた製品のビルド・レベル。
  • ビルド日付 - インストールされた製品のビルド日付。

インストールされたコンポーネントの情報

/properties/version ディレクトリーの下の .component ファイルから、 以下のインストールされたコンポーネントのコンポーネント・レベルの情報を表示します。
  • コンポーネント名 - インストールされたコンポーネントの名前
  • スペック・バージョン - 現行のコンポーネントのスペック・バージョン
  • ビルド・レベル - 現行のコンポーネントのビルド・レベル
  • ビルド日付 - 現行のコンポーネントのビルド日付
インストールされたコンポーネントの更新情報
その他の保守パッケージ情報を表示します。
  • コンポーネント名 - インストールされたコンポーネントの名前
  • 更新タイプ - すべての暫定修正、修正パッケージおよび更新パックは保守パッケージです。 更新タイプ・フィールドは、常時 maintenance package に設定されています。
  • 保守パッケージ ID - 製品の現行の保守レベルに対して責任がある保守パッケージの ID。
  • 更新の影響 - 特定のコンポーネントでとられた更新アクション。 デフォルトの影響は、 置換です。
  • ログ・ファイル名 - 現行の保守レベルに対する保守アクションを記録するログ・ファイルのファイル・パス。
  • バックアップ・ファイル名 - 保守パッケージのインストール中に生成 されるバックアップ・ファイルのファイル・パス。 コンポーネントが保守パッケージのアンインストールの結果として復元された場合は適用できません。
  • タイム・スタンプ - コンポーネントが更新された時刻。 タイム・スタンプは、GMT オフセット値で示されます。
インストールされた保守パッケージ情報
その他の保守パッケージ情報を表示します。
  • 保守パッケージ ID - 保守パッケージ ID
  • 説明 - 保守パッケージの説明
  • ビルド日付 - この保守パッケージのビルド日付
組み込み APARs 情報

この保守パッケージによって修正された APAR のリストを表示します。

コンポーネントの更新情報
インストールされた保守パッケージによって更新された、それぞれのコンポーネントについての以下の情報を表示します。
  • コンポーネント名 - インストールされたコンポーネントの名前。
  • 更新の影響 - 保守パッケージによってコンポーネント上でとられた更新アクション。 デフォルトのアクションは置換です。
  • タイム・スタンプ - コンポーネントの更新がインストールされた時刻 (GMT オフセット)。
参照トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 7:05:28 PM EST
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