Enterprise Identity Mapping (EIM) for iSeries は、 IBM インフラストラクチャーの OS/400 実装です。 これを使用すると、管理者とアプリケーション開発者は、 企業全体で複数のユーザー・レジストリーを管理する問題を解決することができます。
ほとんどのネットワーク企業は、ユーザー・レジストリーが複数存在するという問題に直面しています。 この場合、企業内の各個人やエンティティーが、レジストリーごとにユーザー ID を持たなければならなくなります。複数のユーザー・レジストリーが必要であることから、 直ちに管理上の大問題に発展し、ユーザー、管理者、およびアプリケーション開発者に影響が及ぶことになります。 EIM を使用することで、企業内で複数のユーザー・レジストリーとユーザー ID の管理が容易になり、 安価な解決策となります。
EIM は、個人またはエンティティーを、企業全体でさまざまなレジストリーにある該当するユーザー ID にマップし、関連付けるためのメカニズムです。 EIM は、これらの ID マッピング関係を作成し、 管理するためのアプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) を提供し、 アプリケーションがこの情報を照会するために使用する API を提供します。 さらに、OS/400 は EIM と Kerberos の機能を使用して、シングル・サインオン環境を提供します。
iSeries のグラフィカル・ユーザー・インターフェースである iSeries Navigator は、 EIM を構成して管理するためのウィザードを提供します。 さらに、管理者は、iSeries Navigator を使用して、ユーザー・プロファイルの EIM 関係を管理できます。
Enterprise Identity Mapping について詳しくは、『Enterprise Identity Mapping concepts』を参照してください。