このトピックでは、IBM Update Installer for WebSphere
Software を使用して、
暫定修正、修正パッケージ、およびリフレッシュ・パックを
インストールする方法を説明します。
Update Installer for WebSphere Software はまた、アップデート・インストーラー・プログラム、UpdateInstaller プログラム、およびアップデート・インストール・ウィザードとも呼ばれています。
始める前に
適切な許可を使用して、製品の更新を正常にインストールします。
アップデート・インストーラー・プログラムは、更新しようとしている製品をインストールしたときと同じインストーラー ID からのものを使用してください。
そうでない場合、ファイルの所有権の不一致により、root ユーザー
による修正の必要が生じる場合があります。
詳しくは、rins_nonroot.htmlを参照してください。
アップデート・インストーラー・プログラムは、特殊権限 *ALLOBJ を持つユーザー・プロファイルから使用してください。
重要:
- すべてのユーザーからのあらゆるプロセスによっても、
保守パッケージがインストールされるターゲット・ロケーション内の
ファイルがロックされないことを確認します。
アップデート・インストーラー・ウィザードは、応答ファイルを使用してサイレント・モードで実行する InstallShield for Multiplatforms ウィザードです。
以下の説明には、WebSphere Application Server 製品およびコンポーネントに、暫定修正、修正パッケージ、およびリフレッシュ・パックをインストールする場合の参照情報が含まれています。
- インストール手順の概説
- Update Installer for WebSphere Software がシステムにインストールされていることを確認します。
アップデート・インストーラーは、
インストール・メディアに付属している、WebSphere
for i5/OS 補足ディスクからインストールすることができます。
さらに、最新の WebSphere Application Server
for i5/OS のグループ PTF を適用する場合、
現行レベルのアップデート・インストーラーが
まだシステムにインストールされていないようであれば、
インストールしてください。
アップデート・インストーラーのデフォルトのインストール・ロケーションは QIBM/ProdData/WebSphere/UpdateInstaller/V61/UPDI です。
- 暫定修正、修正パッケージ、またはリフレッシュ・パック・ファイルの最新バージョンを、
サポート・サイトから updi_root /maintenance ディレクトリーにダウンロードします。
注: WebSphere Application Server for i5/OS のグループ PTF には、
製品の最新の修正パッケージまたはリフレッシュ・パックが、必ず含まれています。
グループ PTF を適用した場合は、
現行の修正パッケージ・レベル
またはリフレッシュ・パック・レベルを
ダウンロードする必要はありません。
- アップデート・インストーラーを使用して、暫定修正、修正パッケージ、またはリフレッシュ・パックをインストールします。
アップデート・インストーラーは、
app_server_root/properties/version/nif/backup
ディレクトリーにバックアップ・ファイルを作成します。
注: グループ PTF には、
フィーチャー・パックに関連する項目は含まれていません。これらの項目は、サポート・サイトから
ダウンロードできます。
- WebSphere Application Server 製品の既存プロファイルの更新
- アップデート・インストーラーは、WebSphere Application Server 製品のコア・プロダクト・ファイルを更新します。保守パッケージ内のサービスが、インストール・ルート・ディレクトリーの以下のファイルを更新する場合があります。
- lib ディレクトリー内の JAR ファイル
- bin ディレクトリー内のスクリプト
- プロファイル・テンプレート
- 製品の修正レベルの表示
- インストール・ルート・ディレクトリー内の bin ディレクトリーの versionInfo コマンド
および historyInfo コマンド
を使用して、製品の正確な修正レベルとバージョン・レベルを表示します。
ただし、保守パッケージのインストール中またはアンインストール中には、どちらのコマンドも使用しないでください。
重要:
アップデート・インストーラーに関する最新情報については、
ご使用の製品のリリース情報を参照してください。
- 特殊権限 *ALLOBJ を持つユーザー・プロファイルとしてログオンします。
- 更新しようとしている製品をインストールします。
現在更新を行っているソフトウェアは、
既にインストール済みであると考えられます。
まだそのソフトウェアがインストールされていない場合は、ここでインストールします。
- オプション: 新規バージョンのアップデート・インストーラーをインストールします。
WebSphere Application Server のグループ PTF の現行レベルをインストールしている場合、
アップデート・インストーラーは最新レベルに更新済みであるため、このステップを実行する必要はありません。
現行のアップデート・インストーラーをダウンロードしてインストールする前に、旧バージョンのアップデート・インストーラーをバックアップして、アンインストールします。新規バージョンのアップデート・インストーラーを使用するには、最初に旧バージョンを除去する必要があります。
- 必要であれば、updi_root/maintenance ディレクトリー内のすべてのファイルおよびサブディレクトリーをバックアップします。
- updi_root/uninstall にあるプログラムを使用して、旧バージョンのアップデート・インストーラーをアンインストールします。
- Update Installer for WebSphere Software をダウンロードしてアンパックし、そしてインストールするか、または WebSphere Application Server の補足ディスクにあるアップデート・インストーラーをインストールします。
- 保守パッケージ *.pak ファイルを、
サポート Web サイトから updi_root/maintenance ディレクトリーへダウンロードします。
注: 最新の修正パッケージと、現行レベルの WebSphere Application Server グループ PTF をインストール済みであれば、修正パッケージを含む保守パッケージが updi_root/maintenance ディレクトリーに配置済みであるため、このステップを実行する必要はありません。
ヒント: *.pak ファイルは unzip またはアンパックしないでください。
- WebSphere Application Server 製品を使用しているすべてのプロセスを停止します。
マシン上の暫定修正、修正パッケージ、およびリフレッシュ・パックをインストールまたはアンインストールする前に、そのマシン上の、WebSphere Application Server 製品を使用しているすべての Java プロセスを停止してください。
WebSphere
Application Server プロセスには、
server1 の実行中に作成されるプロセスなど、アプリケーション・サーバー・プロセスが含まれます。
- 保守パッケージのインストールの指示に従います。
Websphere Application Server グループ PTF をインストールすることで入手した
修正パッケージやリフレッシュ・パックのインストール手順については、
updi_root/ReadmeV61.html ファイルか updi_root/ReadmeV61.txt ファイルで参照します。
保守パッケージをサポート・サイトからダウンロードした場合、詳細は
ダウンロード・ページ上の README ファイル・リンクで参照できます。
- i5/OS の場合、サイレント・モードのみがサポートされています。
update -options responsefile