ネーミングおよびディレクトリー・サービスに関連する主要な概念を説明します。ネーミングには、サーバー・サイドとクライアント・サイドの両方のコンポーネントが含まれています。サーバー・サイドの
コンポーネントは、Common Object Request Broker Architecture (CORBA) ネーミング・サービス (CosNaming) です。クライアント・サイドの
コンポーネントは、Java Naming and Directory Interface (JNDI) サービス・プロバイダーです。
JNDI は、Java 2 Platform, Enterprise Edition (J2EE) プログラミング・モデルのコア・コンポーネントです。
- ネーミング
- ネーミングは、WebSphere Application Server アプリケーションのクライアントが、Enterprise JavaBean (EJB) ホームなどの、アプリケーションに関連したオブジェクトへの参照を取得するために使用します。
- ネーム・スペースの論理ビュー
- セル全体のネーム・スペースは、
セル内のすべてのサーバー間で統合されます。
各サーバー・プロセスには、ネーム・サーバーがあります。
すべてのネーム・サーバーは、セル・ネーム・スペースの同じ論理ビューを提供します。
- JNDI キャッシング
- JNDI 操作のパフォーマンスを向上させるために、
WebSphere Application Server の JNDI インプリメンテーションは、
キャッシングを使用して、ルックアップ操作のためのネーム・サーバーへのリモート呼び出しの数を減らします。
ほとんどの場合、デフォルト・キャッシュ設定を使用します。
- JNDI を使用するアプリケーションの開発
- JNDI 名前構文は、デフォルト構文であり、一般的な JNDI クライアントに適しています。
INS 構文は、CORBA アプリケーションと相互運用する必要がある JNDI クライアント用に設計されています。
- JNDI から CORBA への名前マッピングの考慮事項
- WebSphere Application Server ネーム・サーバーは、CORBA CosNaming インターフェースのインプリメンテーションです。
WebSphere Application Server は、JNDI インターフェースを介して CosNaming ネーム・サーバーにアクセスするときに使用できる JNDI インプリメンテーションを提供します。
CORBA 名との間で JNDI 名前ストリングをマッピングするときに、問題が発生する可能性があります。
- 構成済み名前バインディング
- 管理者は、ネーム・スペースへのバインディングを構成することができます。
構成済みバインディングは、ターゲット・コンテキストが一時的区画にある場合でも、サーバーが始動するたびにシステムがバインディングを作成するという点で、プログラマチック・バインディングとは異なります。
- ネーム・スペースの統合
- ネーム・スペースの統合には、コンテキストをあるネーム・スペースから別のネーム・スペースへバインドすることが含まれます。