Enterprise JavaBeans (EJB) コンテナーは、 アプリケーション・サーバー内にエンタープライズ Bean のランタイム環境を提供します。 このコンテナーは、 アプリケーション・サーバー内のエンタープライズ Bean のオペレーションのすべての側面を処理し、Bean 内のユーザー作成のビジネス・ロジックとアプリケーション・サーバー環境の残りの部分との間の仲介プログラム役として機能します。
それぞれに 1 つ以上のエンタープライズ Bean が入った、1 つ以上の EJB モジュールを単一のコンテナーにインストールできます。
Bean がアクティブ状態になったり、 非アクティブ状態になったりする際に、 アクティブ Bean インスタンスの集合の保守や永続ストレージと Bean 状態との同期化を動的に行うことで、 コンテナーは、 別の方法でアプリケーション・サーバーのメモリー内に同時に保持できるよりも多くの Bean インスタンスをアプリケーションにより管理できるようにします。 この点で、EJB コンテナーは、 オペレーティング・システム内の仮想メモリーと同様のサービスを提供します。
デフォルトで、EJB コンテナーは「quick start」モードで稼働します。EJB コンテナーの始動ロジックは、 メッセージ駆動型 Bean (これらにメッセージが通知される前に存在する必要があるため)、 開始 Bean (サーバー始動時に処理される必要があるため)、サーバー始動時に初期化されるよう指定する EJB タイプ 以外 のすべての EJB タイプのロードおよび処理を遅らせます。 EJB タイプのクイック・スタートを使用不可にするには、詳しくは、エンタープライズ Bean タイプを変更し、Application Server Toolkit を使用してアプリケーション開始時に初期化する を参照してください。
その他すべての EJB 初期化は、最初に EJB が使用されるまで遅れます。 ローカル・インターフェースを使用する場合は、最初に使用されるのは、そのタイプに InitialContext.lookup() メソッドを 実行するときです。 リモート・インターフェースの場合は、EJB またはホームで最初のメソッドを呼び出すときです。
EJB コンテナーの詳細については、エンタープライズ Bean: 学習用リソース を参照してください。