カスタム・プロパティーを設定することによって、
セッション管理のための追加の設定を指定できます。
セッション管理のためのカスタム・プロパティーを指定するには、以下のステップを実行します。
- 管理コンソールで、「サーバー」 > 「アプリケーション・サーバー」 > 「server_name」 >
「Web コンテナー設定」 > 「Web コンテナー」とクリックします。
- 「追加プロパティー」の下の「カスタム・プロパティー」をクリックします。
- 「カスタム・プロパティー」ページで、「新規」をクリックします。
- 設定ページで、構成するプロパティーを「名前」フィールドに入力し、
設定する値を「値」フィールドに入力します。
- 「適用」または「OK」をクリックします。
- コンソール・タスクバーの「保管」をクリックして、変更した構成を保管します。
- サーバーを再始動します。
- このプロパティーを使用して、セッションの類縁性を維持します。
サーバーのクローン ID は、コロンで区切られてセッション ID に付加されます。
一部の Wireless Application Protocol (WAP) デバイスでは、コロンが使用できません。
このプロパティーを「true」に設定すると、クローンの分離文字を正符号 (+) に変更することができます。
- このプロパティーを使用して、クラスター・メンバーのクローン ID を変更します。
クラスター内では、セッションの類縁性を維持するために、この名前は固有でなければなりません。
このプロパティーを設定すると、WebSphere Application Server が生成するデフォルト名がこの名前で上書きされます。
デフォルトのクローン ID の長さ: 40 文字
- HttpSessionIdLength
- このプロパティーを使用して、セッション ID の長さを構成します。
極端に小さい値は使用しないでください。小さい値を使用すると、可能な組み合わせの数が少なくなるので、セッション ID を推測されるリスクが大きくなります。
クラスターでは、すべてのクラスター・メンバーの ID の長さを同じにして構成する必要があります。
許容範囲: 8 から 128 文字。デフォルトの長さ: 23 文字
- HttpSessionReaperPollInterval
- このプロパティーを使用して、無効なセッションを除去するプロセスのウェイクアップ間隔を設定します。
デフォルトは、セッション管理で設定した非アクティブ状態の最大間隔によって決まります。
許容値: 整数
- NoAdditionalSessionInfo
- この値を「true」に設定すると、セッション ID には不要な情報を強制的に除去します。
- SessionIdentifierMaxLength
- この値を使用して、セッション ID の最大長を設定します。
このプロパティーを設定することによって、
状況を判断して、適切な処置を講じ、
サーバーのフェイルオーバーに対処することができます。
このプロパティーを指定すると、指定した最大長に達したときにメッセージがログに記録されます。
許容値: 整数
- SessionRewriteIdentifier
- このプロパティーを使用して、URL の再書き込みで使用するキーを変更します。
デフォルト・キー: jsessionid