アプリケーションとリレーショナル・データベースの間の接続を作成するために、WebSphere Application Server は JDBC プロバイダーによってカプセル化されたドライバー・インプリメンテーション・クラスを使用します。
始める前に
各 JDBC プロバイダーは本来、特定のベンダー・データベースへのアクセスを確立するために、ベンダー固有の
JDBC ドライバー・クラスを Application Server に対して示すオブジェクトです。JDBC
プロバイダーは、データベースへの物理接続をアプリケーションに提供する、データ・ソースの前提条件です。
『
JDBC
プロバイダー・テーブル』を参照して、ご使用のデータベースおよびアプリケーション要件に適した
JDBC プロバイダーを識別してください。
このタスクについて
WebSphere Application Server
環境内の特定の有効範囲で使用するそれぞれのデータベース・サーバーごとに、1 つ以上の JDBC プロバイダーを構成します。
プロシージャー
- 管理コンソールを開きます。
- 「リソース」>「JDBC」>「JDBC プロバイダー」とクリックします。
- アプリケーションが JDBC プロバイダーを使用することができる有効範囲 を選択します。
(この有効範囲が、このプロバイダーと関連付けるデータ・ソースの有効範囲になります。) セル、ノード、クラスター、またはサーバーを選択することができます。詳しくは、管理コンソールの有効範囲設定
を参照してください。
- 「新規」をクリックします。
このアクションによって、「新規の JDBC プロバイダーを作成」ウィザードが起動します。
- 最初のドロップダウン・リストから、作成する必要がある JDBC プロバイダーのデータベース・タイプを選択します。
ユーザー定義オプション: 以下のシナリオのいずれかが発生した場合は、そのデータベース・タイプに対して「
ユーザー定義」を選択します。
- データベース・タイプが表示されない。
- 次のステップで、必要な JDBC プロバイダー・タイプが選択できない。
ユーザー定義を選択すると、ウィザード・ページでは、
プロバイダー・タイプが「ユーザー定義 JDBC プロバイダー」、
インプリメンテーション・タイプが「ユーザー定義」と表示されます。
ユーザー定義プロバイダーに必要となる JDBC ドライバー・クラス・ファイル、データ・ソース・プロパティーなどについては、
ご使用のデータベースの資料を確認してください。次の 2 つのウィザード・ページで、この情報を提供する必要があります。1 つはデータベース・クラスパス情報のページで、もう 1 つはデータベース固有のプロパティーのページです。
- 2 番目のドロップダウン・リストで表示される場合は、ご使用の JDBC プロバイダー・タイプを選択します。
「Show Deprecated」を選択して、現行のプロバイダーと推奨されないプロバイダーの両方を表示させます。
この展開したリストでご使用のプロバイダーを見つけられなかった場合は、前のデータベース・タイプのリストから「ユーザー定義」を選択します。
- 3 番目のドロップダウン・リストから、
ご使用のアプリケーションに必要なインプリメンテーション・タイプを選択します。 アプリケーションで、接続が 2 フェーズ・コミット・トランザクションをサポートする必要がない場合は、
「Connection Pool Data Source」を選択してください。ただし、アプリケーションに 2 フェーズ・コミット・トランザクションをサポートする接続が必要な場合は、
「XA データ・ソース」を選択します。
このデータ・ソース構成を使用するアプリケーションには、
コンテナー管理トランザクション・リカバリーという利点があります。
インプリメンテーション・タイプを選択すると、JDBC プロバイダーの名前および説明のフィールドはウィザードによって入力されます。これらのフィールドに別の値を入力することもできます。
これらは管理目的でのみ存在します。
- 「次へ」をクリックして「Enter database class path
information」ウィザード・ページを表示します。
- 「クラスパス」フィールドに、データベース JDBC ドライバー・クラス・ファイルの絶対パス・ロケーションを入力します。
このクラスパス情報が、このページに ${DATABASE_JDBC_DRIVER_PATH} の書式で表示される WebSphere 環境変数の値となります。
WebSphere Application Server は、この変数を使用して JDBC プロバイダーを定義します。
これにより、個々のアプリケーションに対して静的 JDBC クラスパスを指定する必要がなくなります。
変数の JDBC ドライバー・クラスパスを完全かつ正確に提供しない場合には、最終的にデータ・ソースに障害が生じますので注意してください。フィールドで既に完全修飾クラスパスが表示されている場合は、このウィザード・ページを完了して「次へ」をクリックすることで、その変数の定義を受け入れることができます。
- 「Native library path」フィールドを使用して、ご使用の JDBC ドライバーが WebSphere Application Server プラットフォーム上で正常に機能するために必要となる可能性がある、追加のクラス・ファイルを指定します。
これらのクラス・ファイルのフル・ディレクトリー・パス名を入力します。
- 「次へ」をクリックして JDBC プロバイダー設定の要約を表示します。
- JDBC プロバイダー構成の全体を見て問題がなければ「終了」をクリックします。 これで、同じ有効範囲に対して構成されている他のプロバイダーとともにテーブル内に新しい JDBC プロバイダーが表示された「JDBC provider collection」ページが表示されます。