WebSphere Application Server for i5/OS, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: i5/OS

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ログ・ハンドラー

ログ・ハンドラーは、ログ・レコード・オブジェクトを、ログ・ファイル、ソケット、および通知メカニ ズムなどの出力装置に書き込みます。

ロガーは、付加されたハンドラーを持たないことも、1 つ以上持つこともできます。 ハンドラーが指定された場合、ロガーに記録されたすべてのオブジェクトは、 付加されたハンドラーに渡されます。

ハンドラーは、レベルを指定して構成することができます。 ハンドラーは、ログに記録されたオブジェクトに指定したレベルを、 ハンドラー指定したレベルと比較します。 ログに記録されたオブジェクトのレベルの重大度が、 ハンドラーに設定したレベルより小さい場合、 このオブジェクトはハンドラーによって無視されます。 ハンドラーのデフォルトのレベルは、「ALL」です。

ハンドラーは、フィルターを持つことができます。 フィルターが指定された場合、 フィルターは着信オブジェクトごとに起動され、 着信オブジェクトを無視するか否かをハンドラーに知らせます。

ハンドラーは、フォーマッターを持つことができ ます。 フォーマッターが指定された場合、 フォーマッターは、ログに記録されたオブジェクトをどのようにフォーマットするかを制御します。 例えば、フォーマッターは、最初にタイム・スタンプ、 その後に、レベルのストリング表記、 その後に、記録されたオブジェクトに組み込むメッセージを組み込むことを決定できます。 ハンドラーは、このフォーマット済みの表記を出力装置に書き込みます。アプリケーションでのカスタム・フォーマッターの使用法について詳しくは、例: java.util.logging を使用したカスタム・フォーマッターの作成 を参照してください。

ロガーとハンドラーは両方とも、レベルとフィルターを持つことができ、 記録されたオブジェクトは、出力するためにこれらの要素すべてを渡さなければなりません。 例えば、ロガー・レベルを FINE に設定することができますが、 ハンドラー・レベルが WARNING に設定されている場合は、 WARNING レベルのメッセージのみがそのハンドラーの出力に表示されます。 逆に、ログ・ハンドラーがすべてのメッセージを出力するように設定されていても (level=All)、 ロガー・レベルが WARNING に設定されている場合、 ロガーはログ・ハンドラーに WARNING より低いメッセージを決して送信しません。




関連概念
ロガー
ログ・フィルター
ログ・フォーマッター
関連タスク
管理コンソールを使用した Java ロギングの構成
関連資料
ログ・レベル
概念トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 5:46:14 PM EST
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