WebSphere Application Server for i5/OS, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: i5/OS

             目次と検索結果のパーソナライズ化

統合リポジトリー

フェデレーテッド・リポジトリー により、ユーザーは複数のリポジトリーを WebSphere Application Server で使用できます。これらのリポジトリー (ファイル・ベースのリポジトリー、LDAP リポジトリー、LDAP のサブツリーのリポジトリー) は、単一のレルム下で定義され、理論的に結合されます。 フェデレーテッド・リポジトリー機能下で構成されたすべてのユーザー・リポジトリーは、WebSphere Application Server からは見えません。

フェデレーテッド・リポジトリー機能を使用する場合、フェデレーテッド・リポジトリー構成の一部として指定するすべての構成済みリポジトリーがアクティブになります。 同じフェデレーテッド・リポジトリー構成下で構成されている複数のユーザ ー・リポジトリーにおいては、ユーザー ID および LDAP リポジトリーの識別 名 (DN) を固有にすることが必要です。 例えば、フェデレーテッド・リポジトリー構成に対して構成された 3 つの異なるリポジトリー、リポジトリー A、リポジトリー B、およびリポジトリー C があるとします。 user1 がログインすると、フェデレーテッド・リポジトリー・アダプターは、そのユーザーのすべての出現について、各リポジトリーを検索します。 そのユーザーの複数のインスタンスが結合されたリポジトリーで検出された場合は、エラー・メッセージが表示されます。

さらに、WebSphere Application Server のフェデレーテッド・リポジトリー機能は、Application Server がリポジトリーからエントリーを検索して取り出すときに、複数のユーザー・リポジトリーにわたってエントリーを論理的に結合することをサポートしています。 例えば、アプリケーションで 21 歳以上の人々のソート済みリストを呼び出す場合、 WebSphere Application はフェデレーテッド・リポジトリー構成内のすべてのリポジトリーを検索します。 結果は、Application Server が結果をアプリケーションに戻す前に結合され、ソートされます。

ローカル・オペレーティング・システム、スタンドアロン LDAP レジス トリー、またはカスタム・レジストリーなどのオプションとは異 なり、フェデレーテッド・リポジトリーはユーザーおよびグループ管理に読み取りおよび書き込み機能を提供します。 フェデレーテッド・リポジトリーを構成する場合は、ユーザーおよびグループの追加、作成、および削除に次のメソッドの 1 つを使用できます。
重要: フェデレーテッド・リポジトリー・レルム下に複数のリポジトリーを構成する場合は、対応するエンティティー・タイプも構成し、デフォルトの親に基本エントリーを指定する必要があります。 デフォルトの親の基本エントリー によって、指定されたタイプのエンティティーが、ユーザーおよびグループ管理による書き込み操作の際に 配置されるリポジトリー・ロケーションが決まります。詳しくは、フェデレーテッド・リポジトリー構成におけるサポートありのエンティティー・タイプの構成 を参照してください。

フェデレーテッド・リポジトリー機能を構成しないか、フェデレーテッド・リポジトリーをアクティブ・リポジトリーとして使用可能にしない場合は、フェデレーテッド・リポジトリーに関連付けられているユーザー管理機能を使用することはできません。 LDAP サーバーはアクティブ・ユーザー・レジストリーとして構成することができ、その同じ LDAP サーバーをフェデレーテッド・リポジトリーの下に構成できますが、フェデレーテッド・リポジトリーをアクティブ・ユーザー・リポジトリーとして選択することはできません。 このシナリオでは LDAP サーバーを使用して認証が行われ、ユーザーはフェデレーテッド・リポジトリーに使用可能な LDAP のユーザー管理機能を使用することができます。

次の表では、WebSphere Application Server バージョン 6.1 で使用可能なフェデレーテッド・リポジトリー機能と、Application Server の以前のバージョンから変更されていないレジストリー機能を比較しています。
表 1. フェデレーテッド・リポジトリー対ユーザー・レジストリー実装
統合リポジトリー ユーザー・レジストリー
ファイル・ベース、LDAP、データベース、およびカスタムなどの、複数のタイプのリポジトリーをサポートします。 WebSphere Application Server バージョン 6.1 では、ファイル・ベース・リポジトリーおよび LDAP リポジトリーが管理コンソールに対応しています。 ただし、フェデレーテッド・リポジトリー機能はローカル・オペレーティング・システムの実装をサポートしません。 データベース・リポジトリーおよびカスタム・リポジトリーについては、wsadmin コマンド行インターフェースまたは構成のアプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) を使用することができます。 ローカル・オペレーティング・システム、スタンドアロン LDAP レジストリー、およびスタンドアロン・カスタム・レジストリーなどの複数のタイプのレジストリーをサポートします。
セル内のレルムの複数のリポジトリーをサポートします。 セル内のレルムの 1 つのレジストリーのみをサポートします。
フェデレーテッド・リポジトリー構成で定義されたリポジトリーについて、読み取りおよび書き込み機能を提供します。 レジストリーの読み取り専用機能を提供します。
レジストリー・タイプごとに定義されたアカウントおよびパスワード・ポリシーのサポートを提供します。 ただし、このサポートはフェデレーテッド・リポジトリー機能では提供されません。 レジストリー・タイプごとに定義されたアカウントおよびパスワード・ポリシーのサポートを提供します。
ID プロファイルをサポートします。 ID プロファイルをサポートしません。
カスタム UserRegistry 実装を使用します。 カスタム UserRegistry 実装を使用します。



関連タスク
フェデレーテッド・リポジトリー構成におけるレルムの管理
概念トピック    

ご利用条件 | フィードバック

最終更新: Jan 21, 2008 5:46:14 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.base.iseries.doc/info/iseries/ae/cwim_fedrepos.html