処理中のアクティブなトランザクションを持つアプリケーション
・サーバー・インスタンスが、失敗後に再始動する場合、トランザクション・
サービスはリカバリー・ログを使用してリカバリー処理を完了します。
これらのログはそれぞれのトランザクション・リソースによって維持され、
未確定のトランザクションを再実行し、自己整合性のある状態にシステム全体を
戻すために使用されます。
このタスクについて
リカバリー・モードでアプリケーション・サーバーを再始動するには、次のようにします。
- トランザクション・リソースにリカバリー・ログのアクションを完了させ、シャットダウンします。
このアクションは、アプリケーション・サーバーの障害が発生する前に保持していたリソースのロックを解放します。
- リカバリー期間中、処理するトランザクション・リカバリーに必要なアプリケーション・サーバー機能のサブセットのみが使用可能です。
- アプリケーション・サーバーは、リカバリー処理中に新規作業を受け入れません。
- アプリケーション・サーバーは、リカバリーが完了するとシャットダウンします。
このリカバリー処理は、アプリケーション・サーバー内のすべての必要なサブシステムが使用可能になればすぐに開始されます。
アプリケーション・サーバーがリカバリー・モードで再始動しない場合は、サーバーの準備が整い次第、アプリケーション・サーバーは新規作業を受け入れ始めることができます。これは、リカバリー作業が完了する前に行われる場合があります。
トランザクション・リカバリー処理を行っているアプリケーション・サーバーに新規作業を割り当てないようにするには、
リカバリー・モードでアプリケーション・サーバーを再始動します。
リカバリー・モードでアプリケーション・サーバーを再始動
できるようにするには、障害が発生する前に、以下のステップを実行して、
アプリケーション・サーバーを再始動し、構成変更を有効にする必要があります。
プロシージャー
未確定のトランザクションを残す壊滅的な障害が発生した場合
は、コマンド行から startServer server_name -recovery
コマンドを実行します。
このコマンドは、リカバリー・モードでサーバーを再始動します。
サーバーが関連付けられているプロファイルの
profile_root/bin
ディレクトリーから、コマンドを発行する必要があります。
結果
アプリケーション・サーバーがリカバリー・モードで再始動し、トランザクションのリカバリーを実行し、シャットダウンします。
アプリケーション・サーバーの障害が発生する前に保持していたリソースのロックを解放します。