Java Database Connectivity (JDBC) Data Mediator Service (DMS) は、JDBC 接続をサポートするデータベースへの接続を行う Service Data Objects (SDO) コンポーネントです。これにより、DataGraph とデータベース間でデータを移動するメカニズムを提供します。
通常の JDBC 呼び出しでは、結果セットは表形式で戻されます。この形式は、Java のオブジェクト指向データ・モデルと直接対応しておらず、ナビゲーションおよび更新操作が複雑化する場合があります。クライアントが JDBC DMS 経由でデータの照会を送信すると、表データの JDBC 結果セットは、関連する DataObject から構成される DataGraph へと変換されます。これにより、クライアントはグラフをナビゲートして、関連するデータを見つけることができ、JDBC 結果セットの行を反復する必要はありません。DataGraph が変更された場合は、JDBC DMS によりすべての変更が一緒にコミットされてデータベースへと戻されます。取り込みとコミットのプロセスの間、DataGraph はデータベースから切断され、アクセスされるデータにはロックは保持されません。この切断状態により、複数の変更をグラフに加える際に、データベースとの余計なやり取りを行わずに済み、パフォーマンスが向上します。
JDBC DMS は、バックエンド固有のメタデータによって作成されます。 メタデータは、 バックエンドに対して使用される照会だけでなく、DMS によって作成される DataGraph の構造も定義します。