com.ibm.websphere.logging.messageId.version システム・プロパティーを設定することにより、
サーバー・ログのメッセージ ID のデフォルト・フォーマットを変更できます。
始める前に
非推奨の機能 (Deprecated feature): WebSphere Application Server の
新リリースでは、ロギング・ファイルは標準化されたシステムに従って
フォーマットされます。ただし、デフォルトのランタイム動作はまだ旧フォーマットを使用するように
構成されています。WebSphere Application Server の新リリースでは、
ログ・ファイルに書き込まれるメッセージ ID が、他の IBM 製品と競合しないように
変更されます。
バージョン 6.1では、
以前のメッセージ ID の使用は非推奨とされていますが、デフォルトのランタイムの振る舞いは
引き続きそれらのメッセージ ID を使用するように構成されています。
depfeat
I
以下に、
デフォルトのメッセージ ID を使用した trace.log ファイルのエントリーのサンプルを示します。メッセージ ID が
PMON0001A であることに注意してください。
[1/26/05 10:17:12:529 EST] 0000000a PMIImpl A PMON0001A: PMI is enabled
次に、
新規メッセージ ID を使用した同じエントリーのサンプルを示します。メッセージ ID が
CWPMI0001A であることに注意してください。WebSphere Application Server の新規メッセージ ID は、
すべて「CW」で始まります。
[1/26/05 10:17:12:529 EST] 0000000a PMIImpl A CWPMI0001A: PMI is enabled.
このタスクについて
新しく標準化されたフォーマットを使用するロギング・ツールを使用している場合は、
ログの出力を適切なフォーマットにするために、デフォルトの構成を変更するとよい場合があります。アプリケーション・サーバー全体で
出力フォーマットを統一するには、セルの各 JVM の構成を変更する必要があります。
プロシージャー
ログ・ファイルを新規システムに従って構成するには、wsadmin ユーティリティーで以下のコマンドを使用してください。 set jvmEntry [$AdminConfig list JavaVirtualMachine]
$AdminConfig create Property $jvmEntry {{name com.ibm.websphere.logging.messageId.version} {value 6} {required false}}
注:
変更内容を有効にするには、アプリケーション・サーバーを再始動する必要があります。また、
出力フォーマットに一貫性を持たせるには、セル内の各 JVM について上記を実行してください。
結果
ログ・ファイルに書き込まれるメッセージ ID は、新規標準に準拠したものになります。