サイレント・インストールを使用した、
カスタマイズ・インストール・パッケージ (CIP) のインストールとは、
ユーザーと対話せずに、インストール・オプションを提供する
ファイルを使用することを指します。
このサイレント・インストールを構成するには、インストール・コマンドを発行する前に、応答ファイル内のオプションを変更します。サイレント・インストール・モードでは、対話式のインストール・オプションは受け入れられません。サイレント・インストール中にデフォルト以外のオプションを指定するには、応答ファイルを使用する必要があります。サイレント・インストールを実行するには、使用許諾契約オプションで、使用条件を受け入れる必要があります。
始める前に
WebSphere Application Server 製品および 1 つ以上の
保守パッケージ、およびその他のカスタマイズを含むカスタマイズ・インストール・パッケージ (CIP) を
インストールできます。CIP をインストールする前に、Installation Factory で CIP を作成する必要があります。
カスタマイズ・インストール・パッケージ (CIP) の作成について詳しくは、Installation Factory によるインストール・パッケージの作成
を参照してください。
インストールするコンポーネントと、そのコンポーネントをインストールする順序を知っておくことは、重要な考慮事項です。このインストールを開始する前に、WebSphere Application Server のインストール計画
を
参照してください。
このシナリオには、製品の標準的なトポロジーが示されます。
Microsoft® Windows Vista™ オペレーティング・システム上での WebSphere Application Server のサイレント・インストールに関する注意: Microsoft Windows Vista オペレーティング・システムが稼働するマシン上で Websphere
Application Server バージョン 6.1 のサイレント・インストールを実行するには、
管理者特権が必要です。標準のユーザー特権を使用してサイレント・インストールを
開始すると、続行する前に、管理者特権への昇格を求めるプロンプトが出されます。
以下のアクションを実行すると開くコマンド・プロンプト・ウィンドウからサイレント・インストールを実行すると、
このプロンプトを回避することができます。
- コマンド・プロンプトのショートカットを右クリックします。
- 「管理者として実行 (Run As Administrator)」をクリックします。
このタスクについて
この手順を使用して、製品のサイレント・インストールを実行します。
サイレント・インストールでは、インストール・ウィザードの使用時に、
グラフィカル・ユーザー・インターフェースを使用せずに、サイレント・モードで製品をインストールします。
サイレント・インストールによって、インストール・プログラムは、ウィザード・インターフェースを
表示する代わりに、ユーザーが提供するファイルからユーザーの応答をすべて読み取ることができます。
プロシージャー
- オペレーティング・システムにログオンします。
![[Windows]](../../windows.gif)
Windows システムでインストールを行う際に、
インストーラーのユーザー・アカウントが、
以下の拡張ユーザー権限を持っている場合、Windows サービスが
自動的に作成され、アプリケーション・サーバーを自動始動します。
- オペレーティング・システムの一部としてアクションを行う
- サービスとしてログオンする
例えば、一部の Windows システムでは、
「管理ツール」 >
「ローカル・セキュリティー・ ポリシー」 >
「User Rights Assignments」をクリックして、拡張オプションを表示します。
詳しくは、Windows の資料を参照してください。
アプリケーション・サーバーを Windows サービスとして
実行する予定の場合は、スペースを含むユーザー ID からインストールしないでください。ユーザー ID にスペースが含まれていると、妥当性検査ができません。
このようなユーザー ID を使用すると、インストールを続行できません。
この問題を回避するには、
スペースを含まないユーザー ID を使用して、インストールを行います。
- 応答ファイルを myoptionsfile としてディスク・ドライブにコピーし、それをカスタマイズします。
WebSphere Application Server CIP 用の応答ファイルのカスタマイズ
を参照してください。
オリジナル・ファイルの名前は responsefile.base.txt
です。
- カスタム応答ファイルを使用するには、正しいコマンドを実行します。例えば、
以下のようなコマンドを実行します。
mnt_cdrom/WAS/install
-options /tmp/WAS/myoptionsfile.txt -silent
"disc_drive_D:¥WAS¥install"
-options "C:¥temp¥WAS¥myoptionsfile.txt" -silent
結果
インストール・ウィザードおよびプロファイル管理ツールが、以下のログ・ファイルにインストール・イベントを記録します。
表 1.
WebSphere Application Server のインストールおよびプロファイル作成ログ
ログ (Log) |
内容 |
インディケーター |
app_server_root /logs/install/log.txt |
すべてのインストール・イベントを記録します。 |
- 戻りコード
- 意味
- 0
- 正常
- 1
- 失敗
- 2
- 部分的な成功
|
app_server_root/logs/manageprofiles/profile_name_create.log |
- 名前付きのプロファイルの作成中に発生するすべてのイベントをトレースします。
- プロファイル管理ツールまたは
manageprofiles コマンドを使用したときに作成されます。
|
- INSTCONFFAIL
- すべてのプロファイル作成の失敗。
- INSTCONFSUCCESS
- プロファイル作成の成功。
- INSTCONFPARTIALSUCCESS
- プロファイル作成エラーが発生しましたが、プロファイルは機能しています。
追加情報でエラーを識別します。
|
app_server_root/logs/manageprofiles/profile_name_delete.log |
- 名前付きのプロファイルの削除中に発生するすべてのイベントをトレースします。
- プロファイル管理ツールまたは
manageprofiles コマンドを使用したときに作成されます。
|
- INSTCONFFAIL
- すべてのプロファイル削除の失敗。
- INSTCONFSUCCESS
- プロファイル削除の成功。
- INSTCONFPARTIALSUCCESS
- プロファイル削除エラーが発生しましたが、プロファイルは削除されています。
追加情報でエラーを識別します。
|
app_server_root/logs/install/
installconfig.log.gz |
- インストール手順の最後で実行される ANT 構成スクリプトのアクティビティーを記録します。
- gzip ファイル
|
- 構成アクションは失敗しました。
- ANT スクリプト構成が失敗しました。
- 構成アクションが成功しました。
- ANT スクリプト構成が成功しました。
|
profile_root ディレクトリーが
ない場合、pmt.log ファイルは USER_HOME ディレクトリー内にあります。
AIX または Linux などのオペレーティング・システムで
USER_HOME ディレクトリーを表示するには、env コマンドを実行します。
Windows システムで変数の値を表示するには、環境変数設定を参照します。
WebSphere Application Server をインストールする前に、
一時ディレクトリーに少なくとも 250 MB の空き容量があることを確認してください。