Windows NT および Windows 2000 オペレーティング・システム用の IBM HTTP Server には、高速応答キャッシュ・アクセラレーター、
またはキャッシュ・アクセラレーター と呼ばれる高速キャッシュが組み込まれています。
高速応答キャッシュ・アクセラレーターは、Windows NT および
Windows 2000 オペレーティング・システム、AIX プラットフォームで使用可能です。
ただし、動的コンテンツのキャッシュのサポートは Windows NT および
Windows 2000 オペレーティング・システムでのみ使用可能です。
キャッシュ・アクセラレーターを使用可能にすると、動的コンテン
ツおよび静的コンテンツをキャッシュできます。
始める前に
Microsoft® Windows Vista™ オペレーティング・システムにおける Fast Response Cache Accelerator (FRCA) 使用の制限: FRCA は IBM Advanced Fast Path Architecture (AFPA) をベースとしており、Microsoft Windows Vista
オペレーティング・システム上ではサポートされません。
FRCA が構成ファイル内で有効な場合、IBM HTTP Server は起動に失敗します。
これは永続的な制限です。
このタスクについて
以下のディレクティブを IBM HTTP Server の conf ディレクトリー内にある httpd.conf 構成ファイルに追加することによって、静的コンテンツをキャッシュするためのキャッシュ・アクセラレーターを使用可能にします。
- AfpaEnable
- AfpaCache on
- AfpaLogFile "app_server_root¥IBMHttpServer¥logs¥afpalog" V-ECLF
サーブレットや JavaServer Pages (JSP) ファイルなどの動的コンテンツをキャッシュするために
キャッシュ・アクセラレーターを使用可能にするには、WebSphere Application Server と
分散プラットフォーム用 IBM HTTP Server を以下のように構成します。
プロシージャー
- 高速応答キャッシュ・アクセラレーターを使用可能にするように、
WebSphere Application Server を構成します。 クラスター内の各アプリケーション・サーバーに対してすべての
ステップを実行することが重要です。
- キャッシュ・アクセラレーターを使用する各アプリケーション・サーバーのサーブレット・キャッシュをオンにします。
- アプリケーション・サーバーで外部キャッシュ・グループを構成します。
- 「サーバー」>「アプリケーション・サーバー」>「server_name」>「コンテナー・サービス」>「動的キャッシュ・サービス」>「外部キャッシュ・グループ」をクリックします。
- 「External cache group」管理コンソール・ページで「新規作成
」をクリックして、キャッシュ・アクセラレーターを使用する各アプリ
ケーション・サーバーに対して afpa という名前の外部キャッシ
ュ・グループを定義します。
- 「External cache group」フィールドで、afpa と入力し、変更を適用します。
- com.ibm.ws.cache.servlet.Afpa というアダプター Bean 名を持つグループにメンバーを追加します。
- 「Afpa」>「External cache group members」とクリックします。
- 「External cache group members」管理コンソール・ページで、「新規作成」をクリックします。
- 「AdapterBean name」フィールドに com.ibm.ws.cache.servlet.Afpa と入力します。
- 「アドレス」フィールドに、未使用のポート番号を入力します。
- キャッシュするサーブレットまたは JSP ファイルのためのキャッシュ・ポリシー
を cachespec.xml ファイルに追加します。
キャッシュ・ポリシーに以下のプロパティーを追加します。
<property name="ExternalCache">afpa</property>
- 分散プラットフォーム用 IBM HTTP Server でキャッシュ・アクセラレーターを使用可能にするには、
以下のようにします。
- httpd.conf ファイルの末尾に以下のディレクティブを追加します。
- AfpaEnable
- AfpaCache on
- AfpaLogFile "app_server_root¥IBMHttpServer¥logs¥afpalog" V-ECLF
- IBM HTTP Server 1.3.x - LoadModule afpaplugin_module app_server_root¥bin¥afpaplugin.dll
- IBM HTTP Server 2.0 - LoadModule afpaplugin_20_module app_server_root¥bin¥afpaplugin_20.dll
- AfpaPluginHost WAS_Hostname:port。ここで
WAS_Hostname はアプリケーション・サーバーのホスト名、
port は外部キャッシュ・グループ・メンバーの構成の際に「アドレス」フィールドに指定したポート番号です。
LoadModule ディレクティブにより、高速応答キャッシュ・アクセ
ラレーターを WebSphere Application Server フラグメント・キャッシュ
に接続する IBM HTTP Server プラグインがロードされます。 複数の IBM HTTP Server が単一のアプリケーション・サーバーに要求をルーティングしている場合、
上記のディレクティブを、分散プラットフォームの各 IBM HTTP Server の httpd.conf ファイルに追加してください。 単一の IBM HTTP Server がアプリケーション・サーバーのクラスターに要求をルーティングしている場合は、クラスター内の各アプリケーション・サーバーの
httpd.conf ファイルに AfpaPluginHost WAS_Hostname:port ディレクティブを追加してください。
例えば、クラスター内に 3 つのアプリケーション・サーバーが存在する場合には、以下のディレクティブを httpd.conf ファイルに追加します。
- LoadModule afpaplugin_module app_server_root/bin/afpaplugin.dll
- AfpaPluginHost WAS1_Hostname:port1
- AfpaPluginHost WAS2_Hostname:port2
- AfpaPluginHost WAS3_Hostname:port3