WebSphere Application Server, Version 6.1   
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ネーム・スペース・バインディングの構成

プログラムからネーム・スペース・バインディングを作成する代わりに、 管理コンソールを使用してネーム・スペース・バインディングを構成することができます。 ネーム・サーバーは、このバインディングについての構成データを読み取ることにより、これらの構成済みバインディングをネーム・スペース・ビューに追加します。 構成済みバインディングには、そのバインディングがネーム・スペースの一時的な区画に作成される場合でも、サーバーが始動するたびに作成されます。 構成済みバインディングは、主に固定修飾名をサーバー・アプリケーション・オブジェクトに提供するために使用されます。

始める前に

アプリケーションをアプリケーション・サーバーにアセンブルし、デプロイします。 アプリケーションが別のサーバー・プロセスで実行中のアプリケーションのクライアントである場合は、 アセンブリーまたはデプロイメント時に、 他方のアプリケーションのサーバー・オブジェクトの修飾 jndiName 値を指定します。 修飾名について詳しくは、 デプロイメント記述子およびシン・クライアントにおけるルックアップ名のサポート を参照してください。

このタスクについて

デプロイされるアプリケーションがシン・クライアント・アプリケーション、または J2EE クライアント・アプリケーションあるいは別のサーバー・プロセスで実行中のサーバー・アプリケーションによってアクセスされる場合は、 修飾固定名が必要です。

ネーム・スペース・バインディングを構成する際に、サーバー・オブジェクトの修飾固定名を作成します。 固定名は、オブジェクトが別のサーバーに移動されても変わりません。セルの有効範囲を持つ修飾固定名は、 以下の形式です。

cell/persistent/fixedName

ここで、fixedName は、任意の固定名です。

以下のオブジェクトに対して、ネーム・スペース・バインディングを構成できるため、 修飾固定名も構成できます。

デプロイ済みアプリケーションのオブジェクト用のネーム・スペース・バインディングを表示または構成するには、 以下を実行します。

プロシージャー

  1. 「ネーム・スペース・バインディング」ページに移動します。

    管理コンソールで「環境」>「Naming」>「ネーム・スペース・バインディング」とクリックします。

  2. 必要な有効範囲を選択します。

    有効範囲は、 ネーム・スペース・バインディングを作成するネーム・スペース内の場所を決定します。 また、管理するネーム・スペースのバインディングが格納されるネーム・サーバーにも影響します。 有効範囲に関係なく、ネーム・スペース・バインディングにはセル内のすべてのネーム・サーバーからアクセスできます。 ただし、有効範囲は、ネーム・サーバーがルックアップをローカルに解決できるかどうか、またはネーム・サーバーが バインディングを解決するために別のネーム・サーバーへのリモート呼び出しを行う必要があるかどうかに影響することがあります。

    ページ上のコレクション表に表示できるのは、選択した有効範囲を使用して作成されたネーム・スペース・バインディングのみです。 有効範囲を変更して、別の有効範囲のバインディングを表示したり、作成することができます。

    1. 有効範囲を選択します。

      新規ネーム・スペース・バインディングを作成する場合は、 有効範囲の選択に関するガイドとして以下の表を参照してください。

      有効範囲 説明
      セル セルを有効範囲とするバインディングは、セル・パーシスタント・ルート・コンテキスト下で作成されます。 ネーム・スペース・バインディングが特定のノードまたはサーバーに固有でない場合、 あるいは、バインディングを特定のノード、またはサーバーに関連付けない場合は、「セル」を選択します。 例えば、セルを有効範囲とするバインディングを使用して、 エンタープライズ Bean 用の固定修飾名を作成することができます。 固定修飾名には、ノード、またはサーバー名が埋め込まれていません。
      ノード ノードを有効範囲とするバインディングは、選択されたノードのノード永続ルート・コンテキスト下で作成されます。 ネーム・スペース・バインディングが特定のノードに固有の場合、 あるいは、バインディングを特定のノードに関連付ける場合は、「ノード」を選択します。
      サーバー サーバーを有効範囲とするバインディングは、選択されたサーバーのサーバー・ルート・コンテキスト下で作成されます。 バインディングが、 特定のサーバー上で稼働しているアプリケーションのクライアントにのみ使用される場合、または、 別のサーバー上で別のオブジェクトへ解決される同一名のバインディングを構成する場合は、 「サーバー」を選択します。 2 つのサーバーは、同一名の、別のオブジェクトへ解決される構成済みバインディングを持つことができるので、注意してください。

      サーバーを有効範囲とするバインディングは、選択したアプリケーション・サーバーのプロセス内で作成されます。 したがって、選択したアプリケーション・サーバーで実行中のネーム・サーバーはこれらのバインディングをローカルに解決できます。 バインディングを解決するためにその他のネーム・サーバーをリモートに呼び出す必要はありません。 ただし、セル内のその他のすべてのネーム・サーバーがバインディングを解決するためには、選択したサーバーをリモートに呼び出す必要があります。 例えば、ノード node1server1 で実行中のネーム・サーバーが名前 cell/nodes/node1/servers/server2/serverScopedConfiguredBinding を解決するには、node1server2 をリモートに呼び出す必要があります。その他のネーム・サーバーを呼び出さなくても名前を解決できるのは、node1server2 内のネーム・サーバーのみです。

    2. 適用」をクリックします。
  3. 新規のネーム・スペース・バインディングを作成します。
    1. 「新規ネーム・スペース・バインディング」ウィザードを開きます。

      「ネーム・スペース・バインディング」ページで「新規」をクリックします。

    2. バインディング・タイプの指定」パネルで、 バインディング・タイプを選択します。

      ネーム・スペース・バインディングは、 定数ストリング値、EJB ホーム、CORBA CosNaming NamingContext または CORBA リーフ・ノード・オブジェクト、あるいは JNDI を使用して間接的に検索できるオブジェクト用のものがあります。

    3. 基本プロパティーの指定」パネルで、バインディング ID とバインディング用の他のプロパティーを指定します。

      プロパティーの説明については、以下を参照して下さい。

    4. 要約」パネルで設定を確認し、「終了」をクリックします。
    新規バインディングの名前は、 「ネーム・スペース・バインディング」ページのコレクション表内に表示されます。
  4. オプション: 前に作成したバインディングを編集します。
    1. 「ネーム・スペース・バインディング」ページのコレクション表で、 編集するバインディングの名前をクリックします。
    2. 必要に応じてバインディング・プロパティーを編集します。 ステップ 3(c) は、プロパティーの説明へのリンクを提供します。
    3. OK」をクリックします。

結果

セルを有効範囲とするバインディングは、セル・パーシスタント・ルート・コンテキスト下で作成されます。 ノードを有効範囲とするバインディングは、指定されたノードのノード永続ルート・コンテキスト下で作成されます。 サーバーを有効範囲とするバインディングは、選択されたサーバーのサーバー・ルート・コンテキスト下で作成されます。



サブトピック
ネーム・スペース・バインディング・コレクション
バインディング・タイプ設定の指定
ストリング・バインディング設定
EJB バインディング設定
CORBA オブジェクト・バインディング設定
間接ルックアップ・バインディング設定
関連概念
ネーミング
ネーム・スペースの統合
構成済み名前バインディング
タスク・トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 5:05:53 PM EST
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