このページを使用して、管理コンソール・パネルでリソースが可視になるレベルを指定します。
有効範囲の値を変更すると、その有効範囲に定義されたリソースのみを参照することができます。
コレクション・テーブルの内容は、変更する場合があります。リソースは、セル、ノード、またはサーバー
有効範囲の管理コンソール・コレクション・テーブルで可視になります。
コンソールは、使用可能なすべての有効範囲のドロップダウン・リスト (3 つ) を表示します。
有効範囲を変更するには、ドロップダウン・リストから任意の項目を選択してください。
すべての有効範囲がデフォルトです。
すべての有効範囲を選択して新規のリソースを作成することはできません。
新規のリソースを作成する場合、選択可能な有効範囲のうちの 1 つをドロップダウン・リストで選択しなければなりません。
リソースが複数の有効範囲で可視であっても、管理コンソール・パネルで選択されている
現行の有効範囲で常時リソースを作成します。
Java Database Connectivity (JDBC) プロバイダー、ネー
ム・スペース・バインディング、または共用ライブラリーなどのリソースを複
数の有効範囲で定義することが可能です。
より限定的な有効範囲で定義されたリソースは、
それより一般的な有効範囲で定義された重複するリソースをオーバーライドします。
- アプリケーションの有効範囲はすべての有効範囲より優先されます。
- サーバーの有効範囲はノードおよびセルの有効範囲より優先されます。
- ノードの有効範囲はセルの有効範囲より優先されます。
定義済みリソースの有効範囲に関わらず、そのリソースのプロパティーは
個々のサーバー・レベルでのみ適用されます。
例えば、あるデータ・ソースの有効範囲をセル・レベルで定義する場合、
そのセルのすべてのユーザーが、そのデータ・ソースをルックアップおよび使用できます。
このとき、そのデータ・ソースはそのセル内で固有です。ただし、
リソース・プロパティー設定は、そのセルの各サーバーに対してローカルです。例えば、
最大接続数を 10 に設定する場合、そのセル内の
各サーバーは 10 個の接続を使用できます。
そのセルの有効範囲は最も一般的な有効範囲で、他の有効範囲をオーバーライドしません。一般的に、
セルの有効範囲ではなく、より限定された有効範囲を指定することをお勧めします。
より限定された有効範囲でリソースを定義すると、より多くのリソースを分離できます。
比較的一般的な有効範囲でリソースを定義すると、あまり多くのリソースを分離できません。
比較的一般的な有効範囲で定義したリソースの場合、アプリケーション間の競合が生じやすくなります。
- セル
- 指定したセル上のすべてのサーバーに対する可視性を制限します。
セルの有効範囲内のリソース・ファクトリーは、以下のとおりです。
- このセル内のすべてのサーバーに関して定義されます
- このセル内にあり、同じ Java Naming
and Directory Interface (JNDI) 名を持つアプリケーション、サーバー、ノードの有効範囲内で定義されるリソース・ファクトリーによってオー
バーライドされます
リソース・ファクトリーによって必要とされるリソース・プロバイダーは、アプリケーションがそれらをバインドまたは使用する前に、セル内のすべてのノードにインストールされる必要があります。
- ノード
- 指定したノード上のすべてのサーバーに対する可視性を制限します。
ノードの有効範囲は、大部分のリソース・タイプのデフォルト有効範囲です。
ノードの有効範囲内で定義されるリソース・ファクトリーは、以下のとおりです。
- 使用するこのノード上のサーバーで使用可能です
- セルの有効範囲内で定義された、同じ JNDI 名を持つリソース・ファクトリーをオーバーライドします
このノード上のサーバーは、ノードの有効範囲内で定義されるリソース・ファクトリーのほか、
セルの有効範囲内で定義されるリソース・ファクトリーも使用できます。
- サーバー
- 指定したサーバーに対する可視性を制限します。サーバーの有効範囲は、リソースの定義における、最も限定的な有効範囲です。
サーバーの有効範囲内で定義されるリソース・ファクトリーは、以下のとおりです。
- このサーバーでデプロイされるアプリケーションが使用可能です
- ノードおよびセルの有効範囲内で定義された、同じ JNDI 名を持つリソース・ファクトリーをオーバーライドします
このサーバーは、サーバーの有効範囲内で定義されるリソース・ファクトリーのほか、
ノードおよびセルの有効範囲内で定義されるリソース・ファクトリーも使用できます。
- アプリケーション
- 指定したアプリケーションの表示に対する制限を設けます。
アプリケーションの有効範囲リソースは、コンソールから表示および編集できますが、作成することはできません。
また、WebSphere Application Server Toolkit (AST) または wsadmin ツールを使用して、アプリケーション有効範囲リソース構成を表示または編集することができます。
アプリケーションの有効範囲内で定義されたリソース・ファクトリーは、このアプリケーションでのみ使用することができます。
アプリケーションの有効範囲は、その他すべての有効範囲をオーバーライドします。
ネーム・スペース・バインディングおよび共用ライブラリーを構成できるのは、セル、ノード、およびサーバー有効範囲においてのみです。4 つのすべての有効範囲で、リソースと製品の変数を構成することができます。