WebSphere Application Server, Version 6.1   
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WebSphere Application Server の Common Base Event

Common Base Event とは、イベントの共通表現を定義する XML 文書です。 エンタープライズ管理 およびビジネス・アプリケーションでの使用を、目的としています。 Common Base Event によって、共通フィールド、共通フィールドに指定できる値、 および各値の正確な意味が定義されます。

アプリケーションは、後で分析するために記録する必要がある事項が発生した場合や 追加作業が必要となる事項が発生した場合に、イベント・オブジェクトを作成します。イベント は、状態に関連する情報を報告する構造化された通知で す。イベントでは、以下の 3 つの情報が報告されます。

イベント・オブジェクトを作成するアプリケーションは、イベント・ソース と呼ばれます。イベント・ソースは、イベントに対し共通の構造を使用できます。 このような構造の受け入れ済み規格は、Common Base Event と呼ばれます。Common Base Event は、オートノミック・コンピューティング・イニシアチブの一部として定義されている XML 文書です。

Common Base Event モデルとは、エンタープライズ管理およびビジネス・ アプリケーションで使用することを目的 とした、イベントの共通表現を定義する規格です。 この IBM オートノミック・コンピューティング・アーキテクチャー・ボードで開発された規格では、 共通の XML ベースのフォーマットを使用するロギングのエンコード、トレース、管理、 およびビジネス・イベントがサポートされます。このフォーマットにより、さまざまなアプリケーションのさまざまなイベントのタイプを相関 することが可能になります。 Common Base Event モデルについて詳しくは、Common Base Event 仕様 (正規状態データ・フォーマット: Common Base Event V1.0.1) を参照してください。 共通イベント・インフラストラクチャーでは、バージョン 1.0.1 の仕様がサポートされています。

Common Base Event モデルの基本概念は、状態 です。 状態とは、サーバー・シャットダウン、ディスク・ドライブ障害、ユーザー・ログインの失敗など、コンピューター・インフラストラクチャー内で発生する事項のことです。 Common Base Event モデルは、発生する可能性のあるほとんどの状態に適応する一連の標準状態タイプを定義します (StartSituation や CreateSituation など)。

Common Base Event には、コンシューマーがイベントを理解するために必要なすべての情報が含まれています。 この情報には、ランタイム環境、ビジネス環境、およびイベントを作成したアプリケーション・オブジェクトのインスタンスに関するデータが含まれています。

Common Base Event フォーマットとについて詳しくは、ftp://www6.software.ibm.com/software/developer/library/ac-toolkitdg.pdf にある Common Base Event 仕様書に含まれている XML スキーマを参照してください。




サブトピック
問題判別イベントのタイプ
Common Base Event の構造
サンプル Common Base Event インスタンス
Common Base Event のサンプル・テンプレート
問題判別のためのコンポーネントの識別
関連資料
Common Base Event の showlog コマンド
概念トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 5:05:53 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.base.doc/info/aes/ae/ctrb_cei.html