Web Service Invocation Framework (WSIF) は、Web サービスを呼び出すための Java API を提供します。 この API は、サービスのフォーマットや、そのサービスを呼び出すトランスポート・プロトコルには依存しません。
このフレームワークは、WSIF の目標 で取り上げた すべての問題に対処しま す。
WSIF は Web サービスと、作成時には不明だった WSDL 拡張機能およびバインディングのランタイム・サポートを提供します。 この機能は、動的呼び出し と呼ばれます。WSIF を使用すると、クライアント・アプリケーションは 、Web サービス・オペレーションの起動に使用するのに最適のバインディングを、 動的に選択することができます。例えば、Web サービスは、SOAP バインディングを提供し、またローカル・サービス・インプリメンテーション (Java クラス) を Web サービスとして扱えるようにする、ローカル Java バインディングも提供することができます。 クライアント・アプリケーションがサービスと同じ環境にデプロイされている場合、 このクライアントは、そのサービス用のローカル Java バインディングを使用できます。 これにより、SOAP バインディングを使用して間接的に呼び出すのではなく、 直接 Java を呼び出すことで、クライアントとサービスとの間でより効率的な通信を行うことができます。WSIF は、プロバイダーの使用によって、このランタイム・サポートを提供します。プロバイダーは、WSDL 記述を使用してターゲット・サービスにアクセスすることにより、作成時に不明だった Web サービス、WSDL 拡張機能およびバインディングをサポートします。
WSIF は、管理されていない環境 (スタンドアロン) でも、管理コンテナー内でも使用できるように設計されています。 Java Naming and Directory Interface (JNDI) を 使用して WSIF サービスを検索するか、WSDL で記述されているロケーションを使用することができます。
WSIF は Internet Protocol バージョン 6、および SOAP 用 Java API for XML-based Remote Procedure Calls (JAX-RPC) バージョン 1.1 をサポートします。