データの名前と値のペアを構成することができます。 名前はプロパティー・キー、値はストリング値で、これらを使用することにより、内部のシステム構成プロパティーを設定できます。 新規プロパティーを定義すると、管理コンソールで提供されるもの以外の設定を構成することができます。以下に、 使用可能な Web コンテナー・カスタム・プロパティーの一部をリストします。
HTTP Transport カスタム・プロパティーも、Web コンテナー・レベルで設定することができます。これらのプロパティーの説明については、HTTP トランスポートのカスタム・ プロパティーを参照してください。
サード・パーティー・ツールを使用して パッケージ化された Web アプリケーション・アーカイブ (WAR) ファイルは、Web コンテナーの 内部サーブレットによって公開されたサービスの振る舞いを指定できません。 内部サーブレットは、Web コンテナー・レベルの すべての Web アプリケーションに対して、以下のような名前と値のペアを作成することによって、 グローバルに使用可能および使用不可にすることができます。
名前 | 値 |
fileServingEnabled | true |
directoryBrowsingEnabled | true |
serveServletsByClassnameEnabled | true |
アセンブリー・ツールで定義された設定は、Web コンテナー・レベルでのカスタム・プロパティーによる グローバル設定より優先します。
Web アプリケーション・デプロイメントの拡張は、 内部サーブレットで指定されたサービスの構成情報を保持し続け、 Web コンテナー・レベルのカスタム・プロパティーで設定されたグローバル設定より優先されます。
UTF-8 エンコードされた URL フィーチャーは、 UTF-8 エンコードされた URL を提供して URL で 2 バイト文字をサポートしますが、 これはデフォルトで使用可能です。以下の名前/値のペアを使用して、Web コンテナーにより URL が UTF-8 で明示的にデコードされないようにして、現行の HTTP 仕様に従って ISO-8859 標準が使用されるようにすることができます。
名前 | 値 |
DecodeUrlAsUTF8 | false |
サーブレット仕様は、 サーブレット関連のイベントのリスナーを、 web.xml 記述子を介して個々のアプリケーションごとに登録するアプリケーションをサポートします。 ただし、リスナー・カスタム・プロパティーを使用して、サーバーは Web アプリケーション間の サーブレット・イベントを listen することができます。グローバルな listen をインプリメントするため、リスナーは Web コンテナー・レベルで登録され、インストール済みおよび新規 Web アプリ ケーションのすべてに伝搬します。 内部サーブレット・リスナーのグローバルな振る舞いは、以下の名前と値のペア形式を使用することにより、 リスナー・カスタム・プロパティーに制御されます。
名前 | 値 |
リスナー | listener_class |
このプロパティーの値は、リスナー・クラスのコンマ区切りリストを指定するストリングです。 この提供されたリスナーは、Java Servlet API からの標準リスナー・クラス または IBM リスナー拡張クラスをインプリメントする必要があります。
UseOracleBLOB カスタム・プロパティーは、中間列のバイナリー・ラージ・オブジェクト (BLOB) データ型を使用して、 HTTP セッション・データベース・テーブルを作成します。このプロパティーは、Oracle データベースが 使用されている場合に、持続セッションのパフォーマンスを向上させます。Oracle 制限により、 4000 バイトを超えるデータの場合、BLOB サポートには Oracle の oci データベース・ドライバーの使用が必要です。 また、古いセッション・テーブルを除去するか、セッション・テーブルが含まれない データベースを参照するようにデータ・ソース定義を変更するかして、 サーバーを再始動する前に新規セッション・テーブルが確実に作成されるようにする必要もあります。 BLOB データ型を使用してセッション・テーブルを作成するには、 以下の名前と値のペアを使用します。
名前 | 値 |
UseOracleBLOB | true |
DebugSessionCrossover カスタム・プロパティーにより、コードで追加検査を実行して、要求に関連付けられているセッションのみがアクセスまたは参照されているか確認することができるようになります。 矛盾が検出されると、メッセージがログに記録されます。 セッション・データ・クロスオーバー検出を使用可能にするには、 次の名前と値のペアを使用します。
名前 | 値 |
DebugSessionCrossover | true |
詳しくは、HTTP セッションの問題 の項目を参照してください。
パフォーマンスを改善するために、同じアプリケーション・サーバー・プロセスに配置された Web サービス・クライアント・アプリケーションと Web コンテナーとの間に、最適化された通信パスがあります。 通常、ネットワーク接続を使用して Web コンテナーに送信される Web サービス・クライアントからの要求は、 最適化されたローカル・パスを使用して Web コンテナーに直接配布されます。 Web サービス・クライアント・アプリケーションと Web コンテナーが同じプロセスで稼働しているため、 ローカル・パスは使用可能です。 デフォルトでは、この最適化された通信パスは使用不可となっています。 このプロパティーを使用可能にする前に、 Web コンテナー・ポートにワイルドカードが指定されていないことを確認してください。 最適化通信パスが使用可能である場合は、Web コンテナーに対して特定のポートを使用します。 最適化通信パスを使用可能にするには、以下の名前と値のペアを使用します。
名前 | 値 |
enableInProcessConnections | true |
詳しくは、Web コンテナーの最適化された通信に対する Web サービス・クライアント の項目を参照してください。
WebSphere Application Server 5.x では、 先頭にスラッシュ ( / ) のない URL が許可されます。互換性を保持するためには、 カスタム・プロパティー prependSlashToResource を true に設定してください。 仕様を無視して先頭にスラッシュのない URL を使用する場合は、以下の名前と値のペアを使用します。
名前 | 値 |
prependSlashToResource | true |
カスタム・プロパティー httpsIndicatorHeader は、 WebSphere Application Server の前で使用される SSL オフローダーからアプリケーション・サーバーに転送される HTTPS 要求を管理します。 HTTPS 要求は、SSL オフローダーに受信されると、HTTP を介して、WebSphere Application Server を使用する アプリケーション・サーバーにリダイレクトされます。 SSL オフローダーは、元の要求が HTTP を介したものであったことを示すヘッダーを追加します。 httpsIndicatorHeader プロパティーは、SSL ボックスで追加されるヘッダー名を指定します。 アプリケーション・サーバーはこの標識を検査して、SSL が必要かどうかを判断します。 要求が SSL over HTTP だと判断した場合は、HTTPS スキームが選択されます。
名前 | 値 |
httpsIndicatorHeader | 要求ヘッダーのキー名 |
カスタム・プロパティー HttpSessionIdReuse により、ブラウザーから送信されるセッション ID をセッション・マネージャーが使用して、セッション・パーシスタンス用に構成されていない環境で稼働中の Web アプリケーション全体のセッション・データを保存するかどうかが決まります。 セッション・パーシスタンス用に構成されていない マルチ JVM 環境で、 このプロパティーを true に設定すると、 ユーザーのすべての要求を処理する Web アプリケーションが 別の JVM によって管理されている場合でも、 セッション・マネージャーは、 それらの要求に対して 同じセッション情報を使用することができます。 このプロパティーのデフォルト値は false です。 ブラウザーから送信されるセッション ID をセッション・マネージャー ton が使用して、セッション・パーシスタンス用に構成されていない環境で稼働中の Web アプリケーション全体のセッション・データが保存されるようにするには、次の「名前-値」ペアを使用します。
名前 | 値 |
HttpSessionIdReuse | true |