WebSphere Application
Server Hypervisor Edition は、Distributed Management Task Force (DMTF) の Open Virtualization Format (OVF) 1.0 仕様をサポートします。この仕様を IBM WebSphere Application Server Hypervisor
Edition のサイレント構成メソッドとして使用します。
始める前に
以下の手順を実行する前に、DMTF 仕様についてよく理解してください。
完全な仕様は、
このトピックの関連リンクのセクションに記載されている「OVF 1.0 仕様」を参照してください。
このタスクについて
サイレント・アクティベーションは、
IBM WebSphere Application Server Hypervisor
Edition 仮想イメージを構成するための代替メソッドを提供します。以下の手順では、
サイレント・アクティベーションを使用して、ESX ハイパーバイザー上に単一の仮想マシンを構成します。
手順
- ESX 仮想システム・ディスクを ESX ハイパーバイザーに転送します。
IBM WebSphere Application Server
Hypervisor Edition 仮想システム・ディスクをターゲットのハイパーバイザーに転送します。OVF 仮想システム・ディスクを使用している場合は、この手順を省略して、OVF 仮想システム・ディスクの転送の説明に従ってください。
IBM WebSphere Application
Server Hypervisor Edition 仮想イメージを ESX ハイパーバイザーに転送する方法は複数あります。
- 圧縮パッケージの内容を ESX ハイパーバイザーに解凍します。 各パッケージ
に対して tar コマンドを実行してください。
tar zxvf was.7003.nd.linux.vmware.esx.sles.os.tgz
tar zxvf was.7003.nd.linux.vmware.esx.binary.tgz
tar zxvf was.7003.nd.linux.vmware.esx.profiles.tgz
tar zxvf was.7003.nd.linux.vmware.esx.metadata.tgz
tar zxvf was.7003.nd.linux.vmware.esx.ihs.tgz
- ファイルを ESX ハイパーバイザーにアップロードします。 解凍したファイル
を VMware Infrastructure Client を使用して VMware ESX ハイパーバイザーに転送します。
「構成 (Configuration)」>「ストレージ (Storage)」をクリックし、データ・ストアを
ダブルクリックします。Datastore Browser が開きます。このブラウザーで、ディレクトリーを作成し、
ファイルをシステムにアップロードすることができます。/vmfs/volumes/XXX の
いずれかの有効なボリューム内にファイルを配置します。
パッケージの解凍後、以下のファイルが転送可能になります。
SLES10SP2-32.vmdk
WebSphere_Binaries.vmdk
WebSphere_Binaries-flat.vmdk
WebSphere_Profiles.vmdk
WebSphere_Profiles-flat.vmdk
WebSphere_IHS.vmdk
WebSphere_IHS-flat.vmdk
WebSphere_V7.vmx
WebSphere_V7_activation.vmx
- 仮想イメージを登録します。 仮想マシンは、
VMware Infrastructure Client を使用して登録できます。WebSphere_V7_activation.vmx ファイルを右クリックして「インベントリに追加 (Add to inventory)」を選択します。
- OVF パッケージ仮想システム・ディスクを ESX ハイパーバイザーに転送します。
IBM WebSphere Application Server
Hypervisor Edition 仮想システム・ディスクをターゲットのハイパーバイザーに転送します。ESX 仮想システム・ディスクを使用している場合は、この手順を省略してください。
IBM WebSphere Application
Server Hypervisor Edition 仮想イメージを ESX ハイパーバイザーに転送する方法は複数あります。
- 圧縮パッケージの内容を ESX ハイパーバイザーに解凍します。 各パッケージ
に対して tar コマンドを実行してください。
tar zxvf was.7003.nd.linux.vmware.esx.sles.os.tgz
tar zxvf was.7003.nd.linux.vmware.esx.binary.tgz
tar zxvf was.7003.nd.linux.vmware.esx.profiles.tgz
tar zxvf was.7003.nd.linux.vmware.esx.metadata.tgz
tar zxvf was.7003.nd.linux.vmware.esx.ihs.tgz
ファイルを解凍すると、
以下のファイルが作成されます。WebSphere_V7-0,vmdk
WebSphere_V7-1,vmdk
WebSphere_V7-2,vmdk
WebSphere_V7-3,vmdk
WebSphere_V7.ovf
- VMware Infrastructure Client を使用して Virtual Appliance をインポートします。 「ファイル (File)」>「Virtual Appliance」>「インポート... (Import...)」をクリックして、
Virtual Appliance のインポート・ウィザードにアクセスします。これらのファイルは、
ローカル・ハード・ディスク・ドライブあるいは Web サーバーからインポートできます。
- サイレント・アクティベーション・ファイルを作成します。 OVF
仕様では、仮想マシンの多くの構成パラメーターを指定する ovf-env.xml ファイル
を ISO イメージに含めることを勧めています。
ovf-env.xml ファイルについて詳しくは、
「ovf-env.xml ファイル」を参照してください。
- ISO イメージを作成します。 ISO イメージは、標準の ISO 作成ソフトウェア
を使用して作成できます。以下の例では、mkisofs ユーティリティーを使用して
ISO イメージを作成しています。
mkdir /tmp/ovfenv
cp ovf-env.xml /tmp/ovfenv
mkisofs –J –r –o activation.iso /tmp/ovfenv
- activation.iso ファイルを
IBM WebSphere Application Server
Hypervisor Edition 仮想イメージ・ディスクがあるデータ・ストアに転送します。 activation.iso ファイルを、仮想イメージ・ディスクが転送された方法と同じ方法で
データ・ストアに転送します。
- activation.iso ファイルが仮想イメージに接続されていることを
確認します。 VMware Infrastructure
Client を使用して、「設定の編集 (Edit Settings)」をクリックし、
activation.iso が仮想マシンの基本 iCD イメージであることを確認します。
- 仮想マシン名を右クリックし、「パワー オン (POWER ON)」を選択して、
仮想マシンを始動します。
結果
上記の手順を正常に完了したら、稼働しており使用可能な
単一の仮想マシンのサイレント構成を行ったことになります。
次の作業
Websphere 管理コンソールのアイコンをクリックして、管理コンソールを開きます。ovf-env.xml ファイルを使用して構成した virtuser ユーザー ID とパスワードを使用してログインします。
Update Installer for WebSphere Software
を使用するか、または IBM によって更新された仮想イメージ
により、アプリケーション・サーバーにメンテナンスを適用します。
アプリケーション・サーバーのメンテナンスについて詳しくは、インフォメーション・センターの
『メンテナンス・パッケージ、インテリム・フィックス、フィックスパック、およびリフレッシュ・パックの
インストール』のトピックを参照してください。
ダウンロード可能なパッケージまたは IBM によって更新された仮想イメージを使用して、
オペレーティング・システムのメンテナンスを仮想イメージに適用してください。