IBM WebSphere Application Server Hypervisor Edition 仮想イメージを始動し、
ローカル・グラフィカル・ユーザー・インターフェースを使用して、オペレーティング・システムおよび
アプリケーション・サーバー製品を構成します。
始める前に
『WebSphere Application Server Hypervisor Edition の概要』を参照して、
IBM WebSphere Application Server Hypervisor Edition をよく理解してください。
IBM WebSphere
Application Server Hypervisor with SLES 10 for VMware OVF 仮想イメージを実行するには、
VMware ESXi 3.5.x、Virtual Center 2.5 が必要です。
VMware OVF ツールは、
この文書の関連リンクのセクションに記載されている VMware Web サイトからダウンロードできます。
このタスクについて
IBM WebSphere Application Server Hypervisor Edition 仮想イメージには、
以下の製品が含まれています。
表 1. 含まれている製品とその説明
製品 |
説明 |
Novell SLES 10 for x86 オペレーティング・システム |
- / にマウントされます
- 12 GB SCSI ディスク
- root ユーザーおよび virtuser オペレーティング・システム ID
- 追加ドライブ (例えば、CD-ROM や DVD など) は構成されていません。
追加ドライブは、VMware ESX Server コンソールを使用して追加できます。
|
WebSphere Application Server バージョン 6.1.0.x |
- WebSphere Application Server Network Deployment 環境は、獲得した仮想イメージ内で提供されます。
- /opt/IBM/WebSphere/AppServer にマウントされます
- 2 GB SCSI ディスク
|
IBM HTTP Server for WebSphere Application Server
Version 6.1.0.x |
/opt/IBM/HTTPServer にマウントされます |
IBM HTTP Server plug-in for WebSphere Application
Server Version 6.1.0.x |
/opt/IBM/HTTPServer/Plugins |
Update Installer for WebSphere Application Server バージョン 6.1.0.x |
/opt/IBM/WebSphere/AppServer/UpdateInstaller |
IBM Support Assistant Lite |
/opt/IBM/WebSphere/AppServer/ISA/ISALite |
WebSphere Application Server バージョン 6.1.0.x の事前作成プロファイル |
/opt/IBM/WebSphere/Profiles にマウントされます |
仮想イメージは、1 GB の使用可能な RAM 用に設定されていますが、
大きくすることができます。また、仮想イメージでは NAT ネットワーキングが使用可能になっています。
仮想イメージは、ブリッジに変更したり、あるいはホストのみに変更したりすることができます。
以下の
手順に従って、仮想イメージ製品を入手し、オペレーティング・システムを構成して、
アプリケーション・サーバー製品を構成します。
手順
- 圧縮パッケージを一時ディレクトリーにダウンロードするか、
または製品ディスクにアクセスします。 ハード・ディスク上のインストール・イメージのルート・ディレクトリーにアクセスするか、ディスクをディスク・ドライブに挿入します。
あるいは、関連ファイルをダウンロードすることもできます。
表 2. 仮想イメージ・ファイル名
製品 |
ファイル |
VMware OVF |
- was.6123.nd.linux.vmware.ovf.sles.os.tgz または was.6123.fep.linux.vmware.ovf.sles.os.tgz
- was.6123.nd.linux.vmware.ovf.binary.tgz または was.6123.fep.linux.vmware.ovf.binary.tgz
- was.6123.nd.linux.vmware.ovf.profiles.tgz または was.6123.fep.linux.vmware.ovf.profiles.tgz
- was.6123.nd.linux.vmware.ovf.metadata.tgz または was.6123.fep.linux.vmware.ovf.metadata.tgz
- was.6123.nd.linux.vmware.ovf.ihs.tgz または was.6123.fep.linux.vmware.ovf.ihs.tgz
|
- ご使用のオペレーティング・システムでサポートされる圧縮ユーティリティーを使用して、
圧縮パッケージの内容を選択したディレクトリーに解凍します。すべての圧縮パッケージを
同じディレクトリーに解凍してください。VMware OVF アプライアンスを使用している場合は、
ファイルを解凍する必要はありません。 例えば、IBM WebSphere Application Server
Hypervisor Edition 仮想イメージを解凍するには、各パッケージに対して tar コマンド
を実行します。
tar zxvf was.6123.nd.linux.VMware.ovf.sles.os.tgz
tar zxvf was.6123.nd.linux.VMware.ovf.binary.tgz
tar zxvf was.6123.nd.linux.VMware.ovf.profiles.tgz
tar zxvf was.6123.nd.linux.VMware.ovf.metadata.tgz
tar zxvf was.6123.nd.linux.VMware.ovf.ihs.tgz
またはtar zxvf was.6123.fep.linux.VMware.ovf.sles.os.tgz
tar zxvf was.6123.fep.linux.VMware.ovf.binary.tgz
tar zxvf was.6123.fep.linux.VMware.ovf.profiles.tgz
tar zxvf was.6123.fep.linux.VMware.ovf.metadata.tgz
tar zxvf was.6123.fep.linux.VMware.ovf.ihs.tgz
これらのイメージ内に、
以下の 4 つの仮想ディスクと 1 つの OVF ファイルがあります。
- WebSphere_V6-0.vmdk
- WebSphere_V6-1.vmdk
- WebSphere_V6-2.vmdk
- WebSphere_V6-3.vmdk
- WebSphere_V6.ovf
- VMware Infrastructure Client を使用して Virtual Appliance をインポートします。
- 詳細については、VMware イメージに関連したその他の注記をお読みください。
- 「パワー オン (POWER ON)」ボタンをクリックして、
VMware Infrastructure Client または Web ベースのクライアントで VMware イメージを起動します。
- 仮想マシンが起動し、コマンド行インターフェースが表示されます。
デフォルトの root 資格情報を使用してオペレーティング・システムにログインします。
- wasvmx ログイン: root
- パスワード: password
ヒント: コマンド行インターフェースでの入力時に入力を誤った場合は、
Ctrl+h キーの組み合わせをバックスペースとして使用します。
- Novell と WebSphere の両方についての
ライセンス・ステートメントおよびご使用条件を読み受諾します。
すべてのライセンスに同意しないと、仮想イメージは停止します。 ご使用条件を読み、「同意します (I understand)」を選択し、
Enter キーを押して続行します。
- ライセンス・ステートメントに同意すると、言語およびキーボードの選択パネル
が表示されます。ご使用の値を指定して、「同意 (Accept)」を選択し、
Enter キーを押します。 オペレーティング・システムは追加言語をサポートしますが、
インストール・パネルは WebSphere Hypervisor Edition でサポートされる言語でのみ使用可能です。以下の表は、サポートされる言語をリストしています。
表 3. WebSphere Application
Server Hypervisor Edition サポートされる言語
ロケール |
国 |
言語 (UTF-8) |
en_US |
米国 |
英語 |
de_DE |
ドイツ |
ドイツ語 |
ja_JP |
日本 |
日本語 |
ko_KR |
韓国 |
韓国語 |
zh_CN |
中国 |
中国語 (簡体字) |
zh_TW |
中国 |
中国語 (繁体字) |
fr_FR |
フランス |
フランス語 |
it_IT |
イタリア |
イタリア語 |
es_ES |
スペイン |
スペイン語 |
pt_BR |
ブラジル |
ポルトガル語 |
cs_CZ |
チェコ共和国 |
チェコ語 |
hu_HU |
ハンガリー |
ハンガリー語 |
pl_PL |
ポーランド |
ポーランド語 |
ru_RU |
ロシア |
ロシア語 |
- 「ネットワーク構成」画面が表示されます。 「固定 (static)」または
「動的ホスト構成プロトコル (DHCP)」ネットワーク・プロトコルのいずれかを指定します。指定するには、選択項目の横に x と入力します。
DHCP を選択する場合には、「ホスト名 (Host name)」および「ドメイン (Domain)」フィールドに値を入力します。
固定アドレス指定 (static) を選択する場合には、「IP アドレス (IP
address)」、「サブネット・マスク (Subnet mask)」、
「デフォルト・ゲートウェイ (Default gateway)」(オプション)、
および「DNS サーバー (DNS server)」(オプション) の各フィールドに値を入力します。
DNS サーバーの値は、IP アドレスとして入力する必要があります。
「次へ (Next)」
を選択して Enter キーを押します。
- root ユーザーの「パスワード」構成画面が表示されます。
root ユーザーの新規パスワードを入力します。このパスワードをデフォルト値から
変更することをお勧めします。「次へ (Next)」
を選択して Enter キーを押します。
- virtuser ユーザーの「パスワード」構成画面が表示されます。
virtuser ユーザーの新規パスワードを入力します。
virtuser は、インストール用のデフォルトの非 root ユーザーです。このパスワードをデフォルト値から
変更することをお勧めします。「次へ (Next)」
を選択して Enter キーを押します。
- ネットワークおよびパスワードの選択が構成され、構成結果画面が表示されます。
結果情報を検討し、「終了 (End)」を選択して Enter キーを押します。
- Linux の構成の完了後、WebSphere® プロファイル構成が起動され、
環境選択画面が表示されます。最初に、事前に構成されている 6 つの WebSphere Application Server プロファイル
から 1 つを選択するか、あるいは、
仮想イメージの始動後に プロファイル管理ツール または manageprofiles コマンドを使用してプロファイルを作成したい場合は
「なし (None)」を選択します。
これらのプロファイル・タイプの完全な説明は、
WebSphere の資料を参照してください。
以下の事前に構成されているいずれかの WebSphere プロファイル・タイプを選択します。
表 4. WebSphere 環境タイプ
プロファイル・タイプ |
説明 |
カスタム・プロファイル |
デプロイメント・マネージャー・セルに属するカスタム・プロファイルを作成して、インターネットまたはイントラネットにおいて、デプロイメント・マネージャーの管理下でアプリケーションを使用できるようにします。使用するためには、このノードを統合する必要があります。
|
デプロイメント・マネージャー |
複数の統合ノードに管理機能を提供するデプロイメント・マネージャーを作成します。
ノードおよびデプロイメント・マネージャーは、セル を構成します。 |
なし |
プロファイルを作成しません。ただし、この時点でプロファイルを作成しない場合は、
インストール後にプロファイルを作成して、製品を操作可能にする必要があります。 |
「次へ (Next)」
を選択して Enter キーを押します。
- 「プロファイル」構成画面が表示されます。選択したプロファイルのセル名および
ノード名を変更できます。選択したプロファイルがアプリケーション・サーバー・プロファイル、
カスタム・プロファイル、または IBM HTTP Server プロファイルである場合は、
プロファイルをデプロイメント・マネージャーに統合するように選択できます。
また、構成完了時に、作成したサーバーを自動的に始動するオプションを選択することもできます。
- 構成プロセスが実行され、構成進行画面が表示されます。
構成ログのロケーションは、結果画面に示されます。「終了 (End)」を
選択して Enter キーを押します。
- 仮想イメージによるロードが完了し、virtuser 用のデスクトップが表示されます。 デスクトップは、WebSphere 管理コンソール、ファースト・ステップ、および プロファイル管理ツール のアイコンを使用して事前構成されています。また、デスクトップには、選択したプロファイルに応じて、事前構成されているデプロイメント・マネージャー
またはアプリケーション・サーバーを開始するためのアイコンもあります。
- 仮想イメージで、Network Time Protocol (NTP) サーバーを構成するか、または手動で
現在の日付、時刻、および時間帯を設定します。
仮想システム時刻は、フェデレーションが正しく行われるように同期化する必要があります。
NTP サーバーをセットアップする方が好ましい方法ですが、代替の方法として、システム時刻を手動で
同期化する方法もあります。
結果
これで、WebSphere 仮想イメージのインストールおよび構成が完了しました。環境がまだ始動されていない場合は、使用可能なデスクトップ・アイコンでプロファイル環境を始動してください。アクティベーション中に問題が発生した場合は、
/opt/IBM/AE/AR/ConfigWAS.traceout および /opt/IBM/WebSphere/Profiles/.ibm/ConfigWAS.summary でアクティベーション・ログを見ることができます。
イメージのリセット
WebSphere Hypervisor
Edition の構成後にイメージをリセットするには、以下の操作を行います。
次の作業
環境がまだ始動されていない場合は、使用可能なデスクトップ・アイコンでプロファイル環境を始動してください。Websphere 管理コンソールのアイコンをクリックして、管理コンソールを開きます。前に構成した virtuser ユーザー ID とパスワードを使用してログインします。
Update Installer for WebSphere Software
を使用するか、または IBM によって更新された仮想イメージ
により、アプリケーション・サーバーにメンテナンスを適用します。
アプリケーション・サーバーのメンテナンスについて詳しくは、インフォメーション・センターの
『メンテナンス・パッケージ、インテリム・フィックス、フィックスパック、およびリフレッシュ・パックの
インストール』のトピックを参照してください。
ダウンロード可能なパッケージまたは IBM によって更新された仮想イメージを使用して、
オペレーティング・システムのメンテナンスを仮想イメージに適用してください。