こららの構成パラメーターは、IBM HTTP Server の Advanced Fast Path Architecture (AFPA) 機能を制御します。
Fast Response Cache Accelerator (FRCA) を Microsoft® Windows Vista™ オペレーティング・システムで使用する際の制限: FRCA は IBM Advanced Fast Path Architecture (AFPA) をベースとしており、Microsoft Windows Vista
オペレーティング・システム上ではサポートされません。
FRCA が構成ファイルで有効になっている場合は、IBM HTTP Server を始動できません。
これは、永続的な制限事項です。
Fast Response Cache
Accelerator (FRCA) は、AFPA プレフィックスの派生元である IBM Advanced Fast Path Architecture を
基にした特別な高性能のコンポーネントを利用しています。
IPV4 の FRCA を構成できます。IPV6 はサポートされません。
AfpaBindLogger ディレクティブ
AfpaBindLogger ディレクティブを使用して、カーネル内の Fast Response Cache Accelerator
(FRCA) ロギング・スレッドを特定のプロセッサーにバインドします。
コマンドの書式は AfpaBindLogger [-1, 0, 1, ..., n] であり、
ここで、-1 は、ロギング・スレッドをアンバインドしたままにし、
0 から、システム上にあるプロセッサーの総数までの数は、
ロギング・スレッドをその数のプロセッサーにバインドします。
構文 |
AfpaBindLogger [-1,0,1,..,n] |
有効範囲 |
物理 Apache サーバーごとに 1 つ |
デフォルト |
(-1) |
注 |
AIX オペレーティング・システムでのみ有効です。 |
AfpaCache ディレクティブ
AfpaCache ディレクティブは、特定の有効範囲 (ディレクトリーなど) に対して、
Fast Response Cache Accelerator (FRCA) をオン/オフにします。
AfpaCache ディレクティブは、別のディレクティブにより変更されない限り、有効範囲のすべての下位に適用されます。
有効範囲 |
サーバー構成、仮想ホスト、ディレクトリー |
構文 |
on または off |
使用法 |
AfpaCache on
|
オーバーライド |
オプション |
構成ファイル内の複数インスタンス |
許可される |
注 |
Windows 32 ビットおよび AIX オペレーティング・システムで有効です。 |
AfpaDynacacheMax ディレクティブ
AfpaDynacacheMax ディレクティブは、Windows オペレーティング・システム
で使用され、サーブレットおよび JavaServer Pages ファイルのキャッシングに利用される
メモリーの総量を制御します。
静的ファイルがキャッシュされるとき、
各エントリーのオーバーヘッドは非常にわずかなものです。
これは、ファイルそのものはキャッシュ内のスペースを取らず、
ファイル・ハンドルのみで済むためです。
しかし、サーブレットおよび JavaServer Pages ファイルの場合、
応答の本体が物理メモリー内に保管されるため、
使用可能なすべてのメモリーが消費されるのを避けるように注意する必要があります。
このディレクティブを指定しなければ、Fast Response Cache Accelerator は、自動的に上限を物理メモリーの約 8 分の 1 に設定します。
このデフォルトをオーバーライドするために、このディレクティブを使用します。
構文 |
AfpaDynacacheMax size (Megabytes) |
有効範囲 |
物理 Apache サーバーごとに 1 つ |
注 |
Windows 32 ビット・オペレーティング・システムで有効です。 |
AfpaEnable ディレクティブ
AfpaEnable ディレクティブは、Fast Response Cache Accelerator
(FRCA) を使用可能にします。AfpaEnable ディレクティブが存在し、mod_afpa_cache.so がロードされている場合、FRCA は
AfpaPort ディレクティブによって指定されたポート上で listen します。
構文 |
AfpaEnable |
有効範囲 |
物理 Apache サーバーごとに 1 つ |
注 |
AIX および Windows オペレーティング・システムで有効です。 |
AfpaLogFile ディレクティブ
AfpaLogFile ディレクティブは、Fast Response Cache Accelerator
(FRCA) のログ・ファイル名、場所、およびロギング・フォーマットを定義します。
有効範囲 |
物理 Apache サーバーごとに 1 つ |
構文 |
AfpaLogFile log_file_name [CLF | ECLF | V-CLF | V-ECLF| BINARY] |
注 |
AIX および Windows 32 ビット・オペレーティング・システムで有効です。
Windows 32 ビット・オペレーティング・システムでは、
現在日付がログ・ファイルのファイル・タイプとして使用され、
ログ・ファイルは毎日深夜 12 時に自動的にロールオーバーされます。
|
ログ・フォーマットは、以下のとおりです。
- CLF = 共通ログ・フォーマット
- ECLF = 拡張共通ログ・フォーマット
- V-CLF = 仮想ホスト情報を備えた共通ログ・フォーマット
- V-ECLF = 仮想ホスト情報を備えた拡張共通ログ・フォーマット
BINARY = 仮想ホスト情報を備えたバイナリー・ログ
AfpaLogging ディレクティブ
AfpaLogging ディレクティブは、Fast Response Cache Accelerator (FRCA) のロギングをオン/オフにします。
有効範囲 |
物理 Apache サーバーごとに 1 つ |
構文 |
AfpaLogging On | Off |
注 |
AIX オペレーティング・システムでのみ有効です。 |
AfpaMaxCache ディレクティブ
AfpaMaxCache ディレクティブは、
Fast Response Cache Accelerator (FRCA) キャッシュに挿入する最大ファイル・サイズを指定します。
構文 |
AfpaMaxCache [size (bytes)] |
有効範囲 |
物理 Apache サーバーごとに 1 つ |
デフォルト |
なし |
注 |
AIX オペレーティング・システムでのみ有効です。 |
AfpaMinCache ディレクティブ
AfpaMinCache ディレクティブは、Fast Response Cache Accelerator (FRCA) キャッシュに挿入する最小ファイル・サイズを指定します。
構文 |
AfpaMinCache [size] |
有効範囲 |
物理 Apache サーバーごとに 1 つ |
デフォルト |
なし |
注 |
AIX オペレーティング・システムでのみ有効です。 |
AfpaPort ディレクティブ
AfpaPort ディレクティブは、TCP ポートを listen する FRCA を知らせます。AfpaPort ディレクティブは、
サーバー・マシン上でアクティブなすべての TCP ネットワーク・アダプター
に listen コマンドを発行します。
listen コマンドは、すべての TCP アドレスに対して有効です。
構文 |
AfpaPort port number |
有効範囲 |
サーバーごとに 1 つのディレクティブ |
注 |
AIX および Windows 32 ビット・オペレーティング・システムのみで有効です。 |
AfpaRevalidationTimeout ディレクティブ
AfpaRevalidationTimeout ディレクティブは、キャッシュされたオブジェクトの再検証の時間間隔を設定します。
RevalidationTimeout が、キャッシュされたオブジェクトに対して超過すると、新しいコピーがキャッシュされます。
構文 |
AfpaRevalidationTimeout [value] |
有効範囲 |
グローバル |
デフォルト |
60 秒 |
注 |
AIX オペレーティング・システムでのみ有効です。 |