このセクションでは、前のバージョンの IBM HTTP Server からのアップグレードについての情報を説明しています。
始める前に
前のバージョンの IBM HTTP Server からアップグレードし、
新規バージョンを同じディレクトリー・ロケーションにインストールする場合、
最初に前のバージョンの IBM HTTP Server をアンインストールする必要があります。
このタスクについて
IBM HTTP Server のバージョンをアップグレードする際は、以下の情報に考慮してください。
プロシージャー
- 以前インストールしたバージョンから IBM HTTP Server へのアップグレード
以前のバージョンから IBM HTTP Server へアップグレードする際は、以下のステップを実行して新規バージョンを前のバージョンと同じディレクトリー・ロケーションにインストールします。
新規バージョンが異なるディレクトリーにインストールされている場合、これらのステップを実行する必要はありません。
- 前のバージョンの IBM HTTP Server をアンインストールします。初期インストール後に
追加されたカスタマイズ済み構成ファイルは残ります。
- アンインストールした IBM HTTP Server のファイルが含まれるディレクトリーの
名前変更をします。
- 新規 IBM HTTP Server をインストールします。
- 新規 IBM HTTP Server 構成ファイルを、名前変更されたディレクトリーの保管済みファイルで
上書きします。
- IBM HTTP Server V2.0 からのアップグレード
構成ディレクティブは互換性がありますが、一部の
プラットフォームでは、サード・パーティー・モジュールのアプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) が
以下のように変更されています。
- IPv6 サポートは、HP-UX および Solaris プラットフォームで提供されます。この変更のために apr_sockaddr_info_t 構造のフィールドを使用するサード・パーティー・モジュールは再コンパイルする必要がある場合があります。そのようなモジュールのプロバイダーは、モジュールを再コンパイルする必要があるかどうかを決定するため IPv6 が
サポートされている場合に apr_sockaddr_info_t の定義がどのように変わるかを調べる必要があります。
- IBM HTTP Server V1.3 からのアップグレード
IBM HTTP Server V1.3 からのアップグレードのメインタスクは、
IBM HTTP Server V6.1 または Apache HTTP Server V2.0 と互換性のあるサード・パーティー・モジュールの
バージョンを取得することです。
構成変更も必要です。これらについては、
http://publib.boulder.ibm.com/httpserv/manual60/upgrading.html
のセクション『Run-time configuration changes』で説明しています。
IBM HTTP Server モジュールは、Fast Response Cache Accelerator (FRCA) を除き、IBM HTTP Server V1.3 から
IBM HTTP Server V6.1 まで同じ構成ディレクティブを保持します。FRCA が listen するポート番号を定義するための Port ディレクティブの使用は、
AfpaPort ディレクティブと置き換えられました。
IBM HTTP Server V1.3 の以下の機能は、
IBM HTTP Server V6.1 では使用できません。
- ディスク・キャッシング・プロキシー
- ダイジェスト認証
- Simple Network Management Protocol (SNMP) エージェント
- Windows パフォーマンス・モニター
新規の htdbm コマンドは、
mod_auth_dbm を使用する場合、ユーザー ID データベースの
推奨される操作方法です。htdbm および mod_auth_dbm モジュール
は、サポートされるデータベース・フォーマットのセットに整合します。デフォルトでは、
dbmmanage コマンドは、mod_auth_dbm がサポートしていない
データベース・フォーマットを使用することがあります。