IBM HTTP Server for WebSphere Application Server, Version 6.1
             オペレーティング・システム: z/OS

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このトピックは、z/OS オペレーティング・システムにのみ適用されます。

IBM HTTP Server のインストール

このトピックでは、インストーラー・プログラムを使用して、z/OS 上で IBM HTTP Server for WebSphere Application Server の実行バージョン (サーバー・インスタンス) をインストールする方法について説明しています。

始める前に

インストーラー・プログラムを使用する前に、以下を行ってください。
  • SMP/E を使用している IBM HTTP Server for z/OS システムのサポートを提供する WebSphere Application Server バージョン 6.1 PTF を取得し、適用します。IBM HTTP Server のコードは、WebSphere Application Servers Optional Materials ツリーにインストールされます。 デフォルトのディレクトリー名は /usr/lpp/zWebSphere_OM/V6R1/HTTP/Server です。
  • このディレクトリーが置かれているファイル・システムを、IBM HTTP Server インスタンスが実行される z/OS システム上のディレクトリーにマウントしてください。
  • IBM HTTP Server に必要な z/OS システム構成 を実行します。
  • IBM HTTP Server で使用する System Authorization Facility (SAF) 用のユーザー ID およびグループを作成してください。 詳しくは、z/OS システム構成を参照してください。

    このトピック内の以下の例では、サーバー・ユーザー ID を WWWSERV、サーバー・グループを WWWGROUP として想定しています。

  • サーバー・インスタンスの構成ファイルを保持するインストール・ディレクトリーを作成してください。 詳しくは、z/OS システムへの IBM HTTP Server のマイグレーションとインストールを参照してください。
    このトピック内の以下の例では、インストール・ディレクトリーを /etc/websrv1 として想定しています。ディレクトリーのアクセス権を 770 に、ディレクトリーの所有権をサーバー・ユーザー ID およびグループにそれぞれ設定してください。
    mkdir  /etc/websrv1 
    chown  WWWSERV:WWWGROUP /etc/websrv1
    chmod 770 /etc/websrv1
    
  • インストーラーを実行しているユーザーは、選択済みのインストール・ディレクトリーへの 書き込みアクセス権を持っている必要があります。 ユーザー ID は、有効な OMVS セグメントを所有していること、および Web サーバーを実行するユーザー ID と同じであることが必要です。 (前のステップで参照した z/OS システム構成のセクションを参照してください。)
  • umask 値を 022 に設定します。umask 値が 022 に設定されていることを確認するには、umask コマンドを実行してください。
  • はじめて製品をインストールする場合は、SAF を使用して IBM HTTP Server グループに WebSphere Application Server の制御領域ユーザー ID を追加して、管理コンソールで httpd.conf ファイルを変更できるようにします。 例えば、ASCR1 という名前のユーザーを WWWGROUP という名前のグループに追加するには、コマンド
     CONNECT ASCR1 GROUP (WWWGROUP) OWNER (WWWGROUP) を入力します。

このタスクについて

インストーラー・プログラムを使用して、以下のタスクを実行し、ご使用のマシン上で IBM HTTP Server for z/OS の実行インスタンスをインストールします。

プロシージャー

  1. インストーラーを実行するユーザー ID で UNIX システム・サービス・シェルにログインしてください。 (『始める前に』セクションでこのトピックについて参照してください。) IBM HTTP Server 製品コード・ディレクトリーに移動します。
    cd /usr/lpp/zWebSphere_OM/V6R1/HTTP/Server
  2. インストーラー・プログラムを実行し、製品ファイルをインストール・ディレクトリーに インストールします。初期カスタマイズを実行し、インストール・ディレクトリーから製品ディレクトリーにシンボリック・リンクを張ります。

    インストーラー・プログラムは bin/install_ihs です。

    インストーラー・プログラムを起動するには、次の 3 つのパラメーターを使用することができます。
    • オプション: -admin キーワード。このキーワードを使用すれば、管理コンソールで httpd.conf ファイルを変更することができます。
    • サーバー・インスタンスのインストール・ディレクトリー。これは、製品ディレクトリーとは別でなければなりません。
    • オプション: Web サーバーの SSL 非対応ポート。 デフォルト・ポートは 80 です。このポートを Listen ディレクティブで変更することもできます。
    以下の例では、管理コンソールからインストーラー・プログラムを起動しています。このコマンドは、httpd.conf ファイルを変更するためのサポートを得て起動することも、サポートなしで起動することもできます。どちらの例でも、/etc/websrv1 はインストール・ディレクトリーで、80 は Web サーバーの SSL 非対応ポートです。
    • 次の例では、httpd.conf ファイルを変更するためのサポートを得て、このコマンドを起動します。
      bin/install_ihs -admin /etc/websrv1 80
    • 次の例では、httpd.conf ファイルを変更するためのサポートなしで、このコマンドを起動します。
      bin/install_ihs /etc/websrv1 80
    注: お使いの製品ディレクトリー・パスでシンボリック・リンクが使用されている場合、シンボリック・リンクをデフォルトの製品ディレクトリー /usr/lpp/zWebSphere_OM/V6R1/HTTP/Server にポイントしてください。 デフォルトの製品ディレクトリーを使用していない場合は、/WebSphere/6.1/SMPE/bin/install_ihs などの絶対パスを使用してインストール・スクリプトを起動する必要があります。 2 つの方法のいずれも使用しない場合、IBM HTTP Server は、インストール・ディレクトリーのシンボリック・リンク作成時に論理リンクではなく物理リンクを作成します。
  3. オプション: このステップは、管理コンソールが IBM HTTP Server を始動および停止するように構成されていない場合は、オプションになります。IBM HTTP Server インスタンスは、インスタンスの JCL (ジョブ制御言語) カタログ式プロシージャーを作成することにより MVS コンソールから始動することができます。 詳しくは、z/OS で IBM HTTP Server を始動するための JCL プロシージャーの使用を参照してください。 必要な z/OS システム構成の実行 で説明したように、JCL (ジョブ制御言語) プロシージャーが IBM HTTP Server 用に定義したユーザーおよびグループに割り当てられていることを確認してください。
  4. オプション: IBM HTTP Server インストーラー・プログラムを 2 回以上実行することにより、IBM HTTP Server の複数インスタンスを作成できます。 ただし、インストーラー・プログラムの実行時には、毎回別のインストール・ディレクトリーを指定する必要があります。

結果

以下のステップを実行し、製品の実行バージョンがマシンに正常にインストールされていることを 確認してください。

  1. サーバーのユーザー ID を使用して、OMVS シェルにログインします。 サーバーのユーザー ID がゼロ以外の UID 値であることを確認してください。 サーバー・インスタンスのインストール・ディレクトリーに移動します。
    cd /etc/websrv1
  2. 以下のコマンドを実行し、プログラムのインストールを検証します。apachectl -v および apachectl configtest
    以下の出力例は、正常なプログラム・インストールの例です。
    # bin/apachectl -v
    Server version: IBM_HTTP_Server/6.1-rc2 Apache/2.0.47
    Server built:   Oct  6 2006 17:33:30
    # bin/apachectl configtest
    Syntax OK
    実際のバージョン・ストリングおよびビルド日は異なります。
  3. IBM HTTP Server を始動します。
    bin/apachectl start
  4. ブラウザーからデフォルトの Web ページを読み込み、IBM HTTP Server が操作可能であることを確認します。インストーラー・プログラムの実行時に指定した SSL 非対応ポート番号またはデフォルト・ポート (80) のいずれかを使用して、Web ブラウザーをお使いの z/OS システムの IP 名またはアドレスにポイントしてください。
  5. 以下のコマンドを実行して、IBM HTTP Server を停止します。
    bin/apachectl stop

次の作業




関連概念
z/OS で IBM HTTP Server を始動するための JCL プロシージャーの使用
関連タスク
必要な z/OS システム構成の実行
IBM HTTP Server のアンインストール
Installing and configuring the WebSphere Application Server plug-in for IBM HTTP Server on z/OS
関連資料
FastCGI ディレクティブ
SSL ディレクティブ
タスク・トピック    

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最終更新: Feb 19, 2009 11:52:36 AM CST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.ihs.doc/info/ihs/ihs/tihs_installihsz.html