オペレーティング・システムのアンインストーラー・プログラムの実行と、ログ・ファイルおよびレジストリー項目を除去するいくつかの手動手順により、IBM HTTP Server をアンインストールします。
そのようなレジストリー項目が存在していると、オリジナルのディレクトリーに製品を再インストールできないことがあります。再インストールする計画がない場合は、手動でアンインストールする必要はありません。
始める前に
正しい製品を除去してクリーンなシステムを作成できるように、
製品のインストール・ルート・ディレクトリーを判別します。
アンインストール・プロシージャーを開始する前に、HTTPServer_root、HTTPServer_root/conf、または HTTPServer_root/bin ディレクトリー下で変更した httpd.conf、admin.conf、その他の構成ファイル、スクリプト・ファイル、パスワード・ファイル、または作成済みのウェブ文書を保存してください。
このタスクについて
installRegistryUtils コマンドを使用すると、インストール済みのすべての IBM HTTP Server 製品のインストール・ロケーションを調べることができます。
以下の手順を実行して、クリーンなシステムを作成します。
プロシージャー
- 本製品をインストールした際と同一のユーザー ID としてログオンします。
- 削除する IBM HTTP Server および IBM HTTP Server 管理サーバーのインスタンスが停止済みであることを確認してください。
- uninstall コマンドを実行します。アンインストーラー・プログラムを既に実行しているか、
またはアンインストーラー・プログラムを実行できない場合は、
このステップをスキップしてください。
HTTPServer_root/uninstall/uninstall
HTTPServer_root/uninstall/uninstall.exe
アンインストーラー・ウィザードが開始し、「ようこそ」パネルが表示されます。アンインストール処理を続行して終了します。
- 重要: root または管理者として IBM HTTP Server をインストールした場合、アンインストール要求が失敗したときには、以下の手順でレジストリーをクリーンアップできます。アンインストール処理が正常に完了した場合は、これらの手順を手動で行う必要はありません。
- インストール済みの IBM HTTP Server コンポーネントをリストします。関連パッケージを検索するには、以下のコマンドを入力します。
lslpp -l| grep -i IHS
IBM HTTP Server のパッケージ名は、WSIHS61 および WSIHS61LicensingComponent です。パッケージを除去するには、以下のコマンドを発行します。
geninstall -u packagename
アンインストールの対象でない IBM HTTP Server 製品のパッケージは除去しないでください。
- /usr/IBM ディレクトリー、
またはインストール先のトップ・ディレクトリーと
同等のディレクトリーに移動します。
- IBM HTTP Server ディレクトリーを削除するには、以下のコマンドを入力します。
rm -rf HTTPServer
- installRegistryUtils コマンドを使用すると、インストール済みのすべての IBM HTTP Server 製品のインストール・ロケーションを調べ、アンインストールする製品をインストール・レジストリーから除去できます。
- vpd.properties ファイルを編集します。このファイルは、ルート・ディレクトリーまたは /usr/lib/objrepos ディレクトリー内にあります。
vpd.properties ファイル
は、InstallShield MultiPlatform (ISMP) プログラムが、
インストールする他の製品に対して使用するため、
削除や名前変更を行わないでください。
vpd.properties ファイル内に項目を持つ製品が、現在アンインストールしている IBM HTTP Server 製品のみである場合は、このファイルを削除できます。
- HP-UX System Administration Manager (SAM) を使用して、パッケージを除去します。
- /usr/sbin/sam コマンドを使用して、SAM ユーティリティーを始動します
- ご使用の DISPLAY および TERM 環境変数が、適切に設定されていることを検証します
- 「Software management」をクリックします
- 「View installed software」をクリックします
- SD リストで、IBM HTTP Server エントリーを探します
- SD リストをクローズします
- 「Remove local host software」をクリックします
- SD 除去リストに表示される IBM HTTP Server インスタンスをすべてクリックします。
- 「アクション」>「Mark for remove」をクリックします
- 「アクション」>「除去」をクリックします
- 「Remove analysis」ダイアログ・ボックスの「OK」をクリックします
- 「Logs」をクリックして、選択したパッケージの除去をリアルタイムで表示します。
- すべてのパッケージを除去した後、「Done」をクリックします
- SAM を終了します
- パッケージを検索し、除去されたことを確認します
- IBM HTTP Server パッケージを表示するには、以下のコマンドを入力します。
swlist | grep IHS
IBM HTTP Server のパッケージ名は WSIHS61 です。
- HTTPServer_root ディレクトリー内の IBM HTTP Server ディレクトリーを除去するには、以下のコマンドを入力します。
rm -rf HTTPServer_root
- installRegistryUtils コマンドを使用すると、インストール済みのすべての IBM HTTP Server 製品のインストール・ロケーションを調べ、アンインストールする製品をインストール・レジストリーから除去できます。
- IBM HTTP Server 関連パッケージを検索します。アンインストールの対象でない IBM HTTP Server 製品のパッケージは除去しないでください。
パッケージ名の詳細情報については、インフォメーション・センターの「オペレーティング・システムのレジストリー・キー」トピックを参照してください。
- 削除するパッケージがある場合は、以下のコマンドを入力して、アンインストールする製品のパッケージを除去します。
rpm -e packagename
あるいは、以下のようにコマンドを入力してすべての IBM HTTP Server パッケージをリストし、リスト中のすべてのものが削除対象であることを確認することができます。
rpm -qa | grep IHS
パッケージの依存関係に問題がある場合は、
以下のコマンドを使用してパッケージを除去します。rpm -e packagename --nodeps --justdb
nodeps オプションを指定すると、依存関係の検査がスキップされます。
justdb オプションを指定すると、パッケージのデータベースのみが更新され、ファイル・システムは更新されません。
nodeps オプションだけを指定すると、パッケージを除去する際に、依存するファイル・システム (ファイルおよびディレクトリー) にミスマッチが生じた場合に、障害が発生する可能性があります。
- HTTPServer_root ディレクトリー内の IBM HTTP Server ディレクトリーを除去するには、以下のコマンドを入力します。
rm -rf HTTPServer_root
- vpd.properties ファイルを編集します。vpd.properties ファイル
は、InstallShield MultiPlatform (ISMP) プログラムが、
インストールする他の製品に対して使用するため、
削除や名前変更を行わないでください。
vpd.properties ファイル内に項目を持つ製品が、現在アンインストールしている IBM HTTP Server 製品のみである場合は、このファイルを削除できます。
- installRegistryUtils コマンドを使用すると、インストール済みのすべての IBM HTTP Server 製品のインストール・ロケーションを調べ、アンインストールする製品をインストール・レジストリーから除去できます。
- IBM HTTP Server 関連パッケージを検索します。IBM HTTP Server 製品のすべてのパッケージをリストするには、以下のコマンドを入力します。
pkginfo | grep IHS
上記のコマンドを使用してもパッケージが表示されない場合は、
次のステップはスキップしてください。
パッケージの結果リストの形式は、次のとおりです。
- アプリケーション WSIHS61
- IBM HTTP Server
- パッケージ情報が登録されているディレクトリーに移動します。
cd /var/sadm/pkg
- 次のコマンドを実行し、IBM HTTP Server 関連のパッケージをすべて除去します。例えば、以下のようにします。
pkgrm packagename1 packagename2 ...
アンインストールの対象でない IBM HTTP Server 製品のパッケージは除去しないでください。/var/sadm/pkg ディレクトリーから次のコマンドを発行し、
/var/sadm/pkg ディレクトリーに登録されている IBM HTTP Server 製品関連パッケージを検索および除去します。IBM HTTP Server 製品の正しいディレクトリーに移動します。
cd /var/sadm/pkg
ls |grep IHS|xargs -i pkgrm -n {}
IBM HTTP Server のパッケージ名は、WSIHS61 および WSIHS61LI です。パッケージを除去する際に問題が発生する場合は、preremove ファイルを含め、/var/sadm/pkg ディレクトリーの関連パッケージ・ディレクトリーを除去します。
例えば、pkgrm -n WSIHS61 コマンドを実行する前に、以下のファイルを除去します。/var/sadm/pkg/WSIHS61/install/preremove
- HTTPServer_root ディレクトリー内の IBM HTTP Server ディレクトリーを除去するには、以下のコマンドを入力します。
rm -rf HTTPServer_root
- installRegistryUtils コマンドを使用すると、インストール済みのすべての IBM HTTP Server 製品のインストール・ロケーションを調べ、アンインストールする製品をインストール・レジストリーから除去できます。
- レジストリーの更新手順を完了するには、管理者特権でログオンします。
- Emergency Recovery Disk があることを確認します。このディスクを作成するための指示は、Windows のヘルプ文書に記載されています。
このステップは安全機能です。この手順では、リカバリー・ディスクは必要ありません。
- Windows Resource Kit に含まれている regback.exe プログラムを使用して、レジストリーをバックアップします。
このステップは安全機能です。この手順では、レジストリーのバックアップ・コピーは必要ありません。
- アンインストールする IBM HTTP Server 製品の製品レジストリー項目を削除します。
コマンド・プロンプトから theregedit.exe コマンドを入力して、Windows のシステム・レジストリーを編集します。
注意:
レジストリーは、細心の注意を払って編集してください。
レジストリー・エディターを使用して、レジストリーの内容を表示したり編集したりする際に、
間違うことがよくあります。エディターは、きわめて危険な結果を生じる場合もある編集上のエラーについて、警告を発してはくれません。
レジストリーが壊れることにより、システムが破壊され、Windows オペレーティング・システムを再インストールせざるを得なく
なる場合もあります。
- Ctrl-F を押して、HTTP Server のすべてのインスタンスを検索し、それぞれの項目について、削除する必要があるかどうかを決定します。IBM HTTP Server に関するすべてのエントリーを除去できない場合がありますが、それは問題ありません。
- 以下にリストされている IBM HTTP Server 製品および IBM HTTP Server ウィンドウ・サービス (IBM HTTP
Server Window Services) に関連したキーを展開して選択します。
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥IBM¥HTTP Server¥6.1.0.0
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥IBMHTTPServer6.1
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrrentControlSet¥Services¥IBMHTTPAdministration6.1
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Microsoft¥Windows¥CurrentVersion¥Uninstall¥IBM HTTP Server 6.1.0.0
注: 製品をインストールしたときの方法により異なりますが、前にリストしたレジストリー・キー HKLM¥...IBMHTTPServer6.1 および HKLM¥...IBMHTTPAdministration6.1 は、オプションでのみ含まれます。
検索して削除する Windows のレジストリー・キーのリストについては、インフォメーション・センターのトピック「オペレーティング・システムのレジストリー・キー」を参照してください。
- 関連するキーごとに、メニュー・バーから「編集」>「削除」とクリックします。
- キーの削除について確認を求められた場合は、「はい」をクリックします。
- 終了したら、メニュー・バーから「Registry」>「終了」の順にクリックします。
8.
- アンインストールしている製品のインストール・ルート・ディレクトリーを削除します。
- Windows エクスプローラー・ウィンドウを開き、C:¥Documents and Settings¥All Users¥ スタート・メニュー ¥ プログラム ディレクトリーを参照します。IBM HTTP Server 製品のインストール済み環境がある場合は、ディレクトリー・フォルダー IBM HTTP Server V6.1 を削除してください。
- %WINDIR%¥IsUninst.exe ファイルを削除します。
- vpd.properties ファイルを編集します。このファイルは、C:¥WINNT ディレクトリーまたは C:¥windows ディレクトリーといった、オペレーティング・システムのインストール・ディレクトリー内にあります。
vpd.properties ファイル
は、InstallShield MultiPlatform (ISMP) プログラムが、
インストールする他の製品に対して使用するため、
削除や名前変更を行わないでください。
vpd.properties ファイル内に項目を持つ製品が、現在アンインストールしている IBM HTTP Server 製品のみである場合は、このファイルを削除できます。
- installRegistryUtils コマンドを使用すると、インストール済みのすべての IBM HTTP Server 製品のインストール・ロケーションを調べ、アンインストールする製品をインストール・レジストリーから除去できます。
- GSKit エントリーを手動で除去します。
以下の手順を使用してほかの製品が GSKit に登録されていないことを確認してから、isuninst コマンドを実行します。
- 「開始」 > 「実行」をクリックし、regedit コマンドを実行してレジストリーを編集します。
- ディレクトリーを HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥IBM¥GSKx¥CurrentVersion¥REGAPP に変更します。ここで、x は、GSKit のバージョン (GSK7 など) です。
- GSKit に登録されている IBM HTTP Server を探します。これは IHS61_time stamp として表示されますが、ここで time_stamp は、IBM HTTP Server がインストールされた時間を表します。
- IBM HTTP Server エントリーがある場合、以下のコマンドを入力して GSKit アンインストーラー・プログラムを起動し、GSKit を削除することができます。
C:¥Windows¥gsk7BUI.exe IHS6.1_time_stamp
ここで time_stamp は、IBM HTTP Server がインストールされた時間を表します。
- このコマンドは、IBM HTTP Server のこのインスタンスについてのみ GSKit レジストリーを除去します。他のアプリケーションがまだこの GSKit インストール済み環境を使用している場合は、GSKit を除去しません。
- マシンを再始動します。
結果
このプロシージャーにより、お使いのシステムから IBM HTTP Server を除去します。
以前に削除したインストール済み環境のトレースは残りません。
製品のアンインストールを手動で行った後で、IBM HTTP Server を再インストールすることができます。