この項では、ランチパッドを使用した IBM HTTP Server のインストールについて説明します。
始める前に
代替ロケーションにインストールする際には、/usr パーティションに最低 100 MB のフリー・スペースがあることを確認してください。
/usr パーティションへインストール・データを保管する際に使用可能な十分なディスク・スペースがない場合、インストールに失敗します。
umask 値を 022 に設定してください。umask 値が 022 に設定されていることを確認するには、umask コマンドを実行してください。
プロシージャー
- IBM HTTP Server のインストールでは、製品ディスク上のインストール可能なコンポーネントを
インストールする場合と同様に、ご使用のオペレーティング・プラットフォームを準備します。
特定の WebSphere Application Server 製品については、インフォメーション・センターのトピック「製品インストールのためのオペレーティング・システムの準備」を参照してください。
- 製品ディスクを挿入し、必要な場合はディスクをマウントします。
製品ディスクのマウントについての詳細は、AIX、HP-UX、Linux、および Solaris システムでの CD-ROM のマウントを参照してください。
- ランチパッド・コマンドを使用してインストールを開始します。
launchpad.sh
launchpad.bat
IHS ディレクトリーからインストールを開始することもできます。ここで
IHS は製品ディスク上のインストール可能なコンポーネント・ディレクトリーです。
製品ディスクから以下のコマンドを起動します。
ランチパッドを使用すると、IBM HTTP Server のインストール・ウィザードが起動します。
特定の WebSphere Application Server 製品については、インフォメーション・センターのトピック『Using the launchpad to start the installation』を参照してください。
ランチパッドまたはコマンド行からインストール・ウィザードを起動
すると、ISMP ウィザードが初期化され、次にウェルカム・パネルが表示されます。
- 「次へ」をクリックして、ご使用条件パネルを表示します。
- ご使用条件を受け入れ、「次へ」をクリックして、オペレーティング・システムの前提条件チェック・パネルを表示します。
- 「次へ」をクリックして、インストール・ルート・ディレクトリー・パネルを表示します。
- ルート・ディレクトリー情報を指定し、「次へ」をクリックして、ポート指定パネルを表示します。 ポート指定パネルでは、IBM HTTP Server および IBM HTTP Server 管理サーバーに使用するポートを変更できます。デフォルトのポート値は、IBM HTTP Server では 80、IBM HTTP Administration モジュールでは 8008 です。
別のアプリケーションがすでにデフォルトのポートを使用している場合は、固有のポート値を指定します。
ヒント: コマンド・プロンプトから netstat -an を発行して、
アクティブ・ポートのリストを表示します。
「次へ」をクリックして、
「Windows サービスの定義」パネルを表示します。 必要であれば、このパネルで、IBM HTTP Server および IBM HTTP Server 管理サーバー対応の Windows サービスを作成することができます。そのサービスを構成して、
ローカル・システム・アカウント、または指定ユーザー ID として実行することができます。
このユーザー ID には、以下の拡張ユーザー権限が必要です。
- 「オペレーティング・システムの一部としてアクションを行う」および「サービスとしてログオン」。
- WebSphere Application Server 管理コンソールを使用して IBM HTTP Server を管理しようとする場合は、「IBM HTTP Server Administration を Windows サービスとして実行」を「ローカル・システム・アカウントとしてログオン」と共に選択します。
この選択には、ユーザー名とパスワードは不要です。
- WebSphere Application Server 管理コンソールを使用して IBM HTTP Server を管理しない場合は、「IBM HTTP Server 管理サーバー を Windows サービスとして実行」を「指定されたユーザー・アカウントとしてログオン」と共に選択します。
ユーザー ID とパスワード情報を指定します。
「次へ」をクリックして、「IBM HTTP Server 管理サーバー認証」パネルを表示します。選択されている場合、Websphere Application Server 管理コンソールを使用して IBM HTTP Server 管理サーバーの認証を受けるためのユーザー ID とパスワードが、このパネルで作成されます。必要であれば、このユーザー ID とパスワードは、インストール後に htpasswd ユーティリティーを使用して作成することもできます。
「次へ」をクリックして、「IBM HTTP Server 管理サーバー・セットアップ (IBM HTTP Server Administration Server setup)」パネルを表示します。このパネルでは、必要な IBM HTTP Server およびプラグイン構成ファイルへのユーザー ID 書き込みアクセス権をインストール済み環境が許可できるようにするための情報を収集します。IBM HTTP Server 管理サーバーは、指定されたユーザー ID として実行します。
- 「次へ」をクリックして、
「IBM HTTP Server Plug-in for Websphere Application Server」パネルを表示します。このパネルでは、
リモート・セットアップ・タイプを使用して、
IBM HTTP Server インストール・ロケーションを起点とする相対ディレクトリーに
Websphere Application Server プラグインをインストールするための情報を収集します。
重要: この
plugin ディレクトリーが
IBM HTTP Server ディレクトリーと同じレベルに存在しない場合は、
プラグイン・インストーラーを選択するためのプロンプト・パネルが表示されません。この場合は、ランチパッドからプラグイン・インストーラーを起動するか、
plugin ディレクトリーから次のコマンドを起動します。
- 「次へ」をクリックして、確認パネルを検討し、選択内容を確認します。仕様を変更するには、「戻る」をクリックします。
- IBM HTTP Server のインストールを開始するには、「次へ」をクリックします。
結果
インストール状況の表示後に、インストールが正常に完了したことを示す完了状況パネルがウィザードに表示されます。
重要: インストール・ディレクトリー名に使用する文字を、
印刷可能な US ASCII 文字に制限します。
文字 {}`!&*()|:^;<>?"¥,=+ および
スペースは許可されません。
文字 {}:;*??<>|%,=+&?#^!`$[] は許可されませんが、
スペースは許可されます。
US-ASCII 以外のディレクトリー名を使用する場合の問題について詳しくは、WebSphere Application Server のサポート・ページ (
http://www.ibm.com/software/webservers/appserv/support.html) で Technote 1237598 を検索してください。