アプリケーションとリレーショナル・データベースの間の接続を作成するために、WebSphere Application Server は JDBC プロバイダーによってカプセル化されたドライバー・インプリメンテーション・クラスを使用します。
始める前に
各 JDBC プロバイダーは本来、特定のベンダー・データベースへのアクセスを確立するために、ベンダー固有の
JDBC ドライバー・クラスを Application Server に対して示すオブジェクトです。JDBC
プロバイダーは、データベースへの物理接続をアプリケーションに提供する、データ・ソースの前提条件です。
『
JDBC
プロバイダー・テーブル』を参照して、ご使用のデータベースおよびアプリケーション要件に適した
JDBC プロバイダーを識別してください。
このタスクについて
WebSphere Application Server
環境内の特定の有効範囲で使用するそれぞれのデータベース・サーバーごとに、1 つ以上の JDBC プロバイダーを構成します。
プロシージャー
- 管理コンソールを開きます。
- 「リソース」>「JDBC プロバイダー」とクリックします。
- アプリケーションが JDBC プロバイダーを使用することができる有効範囲 を選択します。(この有効範囲は、ご使用のデータ・ソースの有効範囲になります。)
セル、ノード、クラスター、またはサーバーを選択することができます。詳しくは、管理コンソールの有効範囲設定
を参照してください。
- 「新規」をクリックします。
注:
Java スクリプトがブラウザーで使用不可の場合、次の 3 つのステップ (データベース・タイプ、プロバイダー・タイプ、およびインプリメンテーション・タイプ) で説明される 3 つのドロップダウン・リストは表示されません。
その代わり、すべての JDBC プロバイダーの選択項目が一度にリストされる単一のドロップダウン・ボックスが表示されます
(すべてのデータベース、プロバイダー、およびインプリメンテーション・タイプが含まれる)。
- 最初のドロップダウン・リストから、作成する必要がある JDBC プロバイダーのデータベース・タイプを選択します。
データベース・タイプのリストに、使用する製品が含まれていない場合は、「ユーザー定義」を選択します。
これを選択すると、
プロバイダー・タイプを「ユーザー定義 JDBC プロバイダー」、
インプリメンテーション・タイプを「ユーザー定義」とコンソールが表示するトリガーとなります。
ユーザー定義プロバイダーに必要となる JDBC クラス・ファイル、データ・ソース・プロパティーなどについては、
データベースの資料を確認してください。これらの設定は、
このタスクのステップ 8 からステップ 10 で説明する「JDBC プロパティー」ページに
入力します。またこの情報のいくつかは、データ・ソース構成タスクの一部であるプロパティー・ページにも入力する必要があります。
- 2 番目のドロップダウン・リストから、JDBC プロバイダー・タイプを選択します。
- 3 番目のドロップダウン・リストから、
ご使用のアプリケーションに必要なインプリメンテーション・タイプを選択します。 アプリケーションで、接続が 2 フェーズ・コミット・トランザクションをサポートする必要がない場合は、
「Connection Pool Data Source」を選択してください。ただし、アプリケーションに 2 フェーズ・コミット・トランザクションをサポートする接続が必要な場合は、
「XA データ・ソース」を選択します。
このデータ・ソース構成を使用するアプリケーションには、
コンテナー管理トランザクション・リカバリーという利点があります。
- 「次へ」をクリックして、JDBC プロバイダーの汎用プロパティー設定ページを表示します。
- 必要なプロパティーの値がすべて有効であることを確認します。 詳しくは、JDBC プロバイダー設定 を参照してください。
- 「適用」をクリックすると、新規 JDBC プロバイダーの設定ページが表示されます。
このページの「追加プロパティー」見出しの下には、
アクティブなデータ・ソース・リンクが 2 つ表示されています。データ・ソースをセットアップするには、
アプリケーション、バージョン 4 以降のデータ・ソースで必要なタイプに該当するリンクをクリックします。
(詳しくは、トピックデータ・ソース
の「データ・ソースの選択」というセクションを参照してください。)
- 「OK」をクリックすると、JDBC プロバイダー・ページに戻ります。
このページのリストに新規 JDBC プロバイダーが表示されます。
要確認: JDBC プロバイダーのクラスパス、
またはネイティブ・ライブラリー・パスを修正する場合は、「OK」をクリックしてから、
この JDBC プロバイダーの有効範囲内にあるすべてのアプリケーション・サーバーを再始動 します。
再始動しないと、新しい構成が有効にならないため、データ・ソースの失敗を示すメッセージが表示されます。