製品または保守パッケージをインストールした後で、インストール検査ユーティリティー (IVU) を使用し、インストールされたファイル・セットのチェックサムを計算し、製品の部品表にあるチェックサムと比較して検査することができます。
製品をインストールすると、IVU (installver コマンド行ツール) もインストールされます。
インストール検査ユーティリティーは バージョン 6.0.2 レベルでの新機能です。 このため、一部のオペレーティング・システム・ プラットフォームでは、IVU をインストールするため、WebSphere Application Server - Express バージョン 6.0 用の Refresh Pack 2 をインストールする必要があります。 新規にバージョン 6.0.2 への対応がなされ、 バージョン 6.0.2 レベルのインストール・ディスクが用意されている、 オペレーティング・システム・プラットフォームは少数です。 その他のプラットフォームではすべて Refresh Pack 2 が必要です。詳しくは、V6.0.2 WebSphere Application Server のインストールを参照してください。
このトピックでは、installver コマンドを使用して、インストールされたファイルのチェックサムを計算し、製品の部品表とチェックサムを比較する方法を説明します。
IVU は、構成を大きく変更した後でシステムの新しいチェックサムを計算する場合にも使用できます。installver ツールは、構成済みシステムのインベントリーで各ファイルの新規ベースライン・チェックサムを計算し、後の比較でファイルの変更の有無を識別するためにこれを使用します。このように比較をすることで、構成済みのシステムにおけるファイルの改ざんなどを見つけることができます。
このツールは、インストールまたは保守インストールの後で、製品の部品表とインストール済みのファイル・セットの比較を行うことが一般的な使用法ですが、その他のタスクも行うことができます。
インストールまたは更新したファイル・セットが製品の部品表に一致することが確認できたら、製品のインストールおよび検査、または更新および検査は終了です。
インストールの検査後は、プロファイルの作成や、既存のアプリケーション・サーバー・プロファイルに基づくアプリケーションの展開を行うことができます。
インストール、更新、および検査の次に行うステップは、製品を使用することです。アプリケーション・サーバーを始動し 、管理コンソールを使用して、既存のアプリケーションをデプロイします。詳しくは、WebSphere Application Server のファースト・パス を 参照してください。