構成変更は、変更がマスター構成リポジトリーとマージされるまで、一時ワークスペース・ファイル内に保管されます。
このトピックでは、一時ワークスペース・ファイルのロケーションの変更方法について説明します。
始める前に
一時ワークスペース・ファイルのロケーションを変更する前に、まず、WebSphere Application Server をインストールする必要があります。
このタスクについて
ユーザーが管理コンソールにログインするか、または wsadmin スクリプトを使用して構成変更を行うときはいつでも、その変更はワークスペース内に保管されます。
ユーザーが Java アプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) の ConfigService 構成サービス・インターフェースを使用する場合は、ユーザーは変更を保管するためにワークスペースと関連付けられたセッション・オブジェクトを指定します。
ユーザーが管理コンソール、wsadmin スクリプト、または Java API の下で保管操作を実行した場合のみ、変更が伝搬され、マスター構成リポジトリーとマージされます。
各管理コンソール・ユーザーまたは wsadmin スクリプトの各呼び出しに対
して、アプリケーション・サーバーは、変更がマスター構成リポジトリーと
マージされるまで、その中間変更を保管するために別のワークスペース・デ
ィレクトリーを作成します。
Java API のユーザーは、ワークスペース・ファイルのある場所を決定するために、異なるセッション・オブジェクトを使用します。
管理コンソールおよび wsadmin スクリプトの両方が、ランダムにユーザー ID を生成します。
このユーザー ID は、管理コンソールまたは wsadmin スクリプトにログインするために使用するユーザー ID とは異なります。
Java API はランダムにユーザー ID を生成するかまたはセッション・オブジェクトを作成するときにオプションとしてユーザー ID を指定するかのいずれかを行うことができます。
製品インストールから分離した場所に保持しようとする場合、一時ワークスペース・ファイルのロケーションを変更する可能性があります。
製品は、設定されたリストの最初の Java 仮想マシン (JVM) プロパティーを使用して、以下の順序でワークスペースのロケーションを判別します。
JVM プロパティーが設定されていない場合は、製品はデフォルトのワークスペース・ロケーションを使用します。
JVM プロパティー
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ロケーション |
コメント |
workspace.root |
ユーザー ID とは関係なく、workspace.root JVM property の値
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このプロパティーをシングル・ユーザー環境向けであるように設定しないでください。
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workspace.user.root |
workspace.user.root JVM property/user_id/workspace の値 |
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websphere.workspace.root |
websphere.workspace.root JVM property/user_id/workspace の値 |
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ワークスペース・プロパティーは何も設定されません。
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デフォルトのワークスペース・ロケーションは user.install.root JVM property/wstemp/user_id/workspace の値 です。
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プロシージャー
結果
一時ワークスペース・ファイルのロケーションを変更するために、管理コンソールまたは Java コマンド上の -D オプションのいずれかを使用しました。