マイグレーション・ツールを使用して、WebSphere Application Server 製品構成をマイグレーションします。
WebSphere Application Server の旧バージョンを使用している場合、 システム管理者により、さまざまなアプリケーションおよびサーバーの設定が、 環境に応じて細かく調整されている可能性があります。 これらの設定を最大の効率と最小の損失でマイグレーションするように戦略を立てることが重要です。
マイグレーション・ツールを使用する前に、バージョン 6.0 リリース・ノートを調べて、 旧バージョンへの適用が必要な修正を把握してください。旧バージョンに修正を適用すると、マイグレーションに関与するファイルにも修正が適用される場合があります。 任意の修正を適用して、最も効率的に 構成およびアプリケーションをマイグレーションできるようにしてください。
WebSphere Application Server バージョン 6.0.x のマイグレーション・ツールでは、WebSphere Application Server バージョン 4.0.x、バージョン 5.0.x、およびバージョン 5.1.x からのマイグレーションがサポートされます。
IBM は、WebSphere Application Server バージョン 4.0.x、バージョン 5.0.x、またはバージョン 5.1.x からバージョン 6.0.x 基本製品に管理構成をマイグレーションするための、マイグレーション・ツールのセットを提供しています。
製品構成のマイグレーションには、マイグレーション・ウィザードまたはコマンド行のマイグレーション・ツールを使用することができます。
マイグレーション・ツールを複数回呼び出し、 呼び出しごとに異なる構成ファイルを指定することにより、バージョン 4.0.x または 5.x ノードの インクリメンタル・マイグレーションを実行することができます。 複数の構成ファイルを持つことに関しては、さまざまな理由があります。 その理由が何であれ、1 回に 1 つの構成ファイルをマイグレーションすることにより、 次の構成ファイルへと続行する前に、アプリケーションを段階的にテストすることができます。
マイグレーション・ウィザードは、WASPostUpgrade コマンドを呼び出します。WASPostUpgrade コマンドは、マイグレーションを実行する前に、backupConfig コマンドを使用して既存のバージョン 6.0.x 構成を保管します。結果は、profile_name/temp ディレクトリーに保管されます。必要に応じて、restoreConfig コマンドを使用して、バックアップを復元できます。