WebSphere Application Server - Express, Version 6.0.x   
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UDDI レジストリーの用語

UDDI レジストリー固有の一部の用語についても説明しています。 また、UDDI レジストリーのバージョン、Organization for the Advancement of Structured Information Specification (OASIS)、および WebSphere Application Server レベルの間の関係についても示します。

このインフォメーション・センターの UDDI 情報では、 WebSphere Application Server のディレクトリーのロケーションを app_server_root で表しています。

UDDI 定義

bindingTemplate
bindingTemplate はサービスのエントリー・ポイントおよび構造の仕様に関する技術情報です。
businessEntity
businessEntity はサービスのファミリーに関する情報を公開するパーティーについての情報です。
businessService
businessService は特定のサービスに関する説明情報です。
カスタマイズされた UDDI ノード
カスタマイズされた UDDI ノードとは、UDDI プロパティーおよび UDDI ポリシーのカスタマイズ設定で初期化された UDDI ノードを指します。 特に初期化後は読み取り専用になるプロパティーの、デフォルト値を持たないノードです。

カスタマイズされた UDDI ノードは、簡単なテスト目的 (この場合はデフォルトの UDDI ノードで十分です) を除く、 すべての用途で使用できます。 カスタマイズされた UDDI ノードをセットアップする場合は、カスタマイズされた UDDI ノードのセットアップを参照してください。

カスタマイズされた UDDI ノードを最初に開始するときには、 特定のプロパティーの値を設定してから (管理コンソールまたは UDDI 管理インターフェースを使用して) ノードを初期化する必要があります。 その後、そのノードで UDDI 要求を受け入れできるようになります。 設定が必要なプロパティーは UDDI ノードの特性を制御するものであり、初期化後に変更することはできません。

カスタマイズされた UDDI ノードを使用する利点は、これらのプロパティーを、環境や UDDI の使用法に適した値に設定できるということです。

カスタマイズされた UDDI ノードを初期化した後は、カスタマイズされた UDDI プロパティーとポリシーの値を使用するという点以外は、デフォルトの UDDI ノードと同じです。

デフォルトの UDDI ノード
デフォルトの UDDI ノードは、初期化後は読み取り専用になるプロパティーなど、UDDI プロパティーおよび UDDI ポリシーのデフォルト設定で初期化された UDDI ノードです。 デフォルトの UDDI ノードは、テストとして、あるいは UDDI レジストリーの振る舞いに慣れる簡単な手段として使用することを目的としています。

デフォルトの UDDI ノードは、2 つの方法でセットアップすることができます。 1 つ目は、「デフォルト」オプションを 指定して uddiDeploy.jacl スクリプトを実行する方法です。この場合、UDDI データベースは 自動的に作成される Cloudscape データベースとなります。

2 つ目は、デフォルト・オプションを指定して データベースを自分で作成する方法です。デフォルト・オプションは、 Cloudscape の場合は UDDICloudscapeCreate.jar ファイルを使用するときの DEFAULT パラメーターであり、 DB2 または Oracle の場合は SQL スクリプト insert_default_database_indicator です。

デフォルトの UDDI ノードを初期化した後は、UDDI のプロパティーとポリシーでデフォルトの値を使用するという点以外は、カスタマイズされた UDDI ノードと同じです。

ポリシー・プロファイル
ポリシー・プロファイルは、複数の UDDI ポリシーのセットです。デフォルトのポリシー・プロファイルは、 デフォルト UDDI ノードの作成時に作成されるプロファイルです。デフォルトのポリシー・プロファイルでは、nodeID とルート・キー・ジェネレーターは読み取り専用に設定されており、インストール後に変更することはできません。
publisherAssertion
publisherAssertion は 2 つのパーティー間の関係についての情報で、一方または双方が表明します。
tModel
tModel (テクニカル・モデルの省略形) は、Web サービス・タイプ、Web サービスの使用するプロトコル、カテゴリー・システムなど、再利用可能な概念を表すデータ構造です。

サービス記述内の tModel キーは、所定のサービスの互換性のある提供元をトレースするために使用可能な、 技術的な「指紋」です。これらは、互換性のあるサービスを識別可能にする、参照の共通点を提供します。

tModel は、さまざまな概念の存在を確立し、それら概念の技術的な定義を示す ために使用します。カテゴリーや ID などの値セットを表す tModel および 関連システムは、UDDI コア・エンティティーに追加のデータを提供し、 複数の次元に沿ってディスカバリーを支援するために使用されます。 この追加のデータは、categoryBags、identifierBags、または publisherAssertions 内にある keyedReferences にキャプチャーされます。これらの keyedReferences 内にある tModelKey 属性は、 表されている概念やネーム・スペースに関連する値セットを参照します。keyValues には、 その値セット内の実際の値が含まれます。関係の記述を行う場合や、一般的なキーワード値セットを使用する場合などでは、 keyNames が重要な意味を持つことがあります。 それ以外の場合、keyNames は読み取り可能な keyValue のバージョンを提供します。

UDDI アプリケーション
UDDI アプリケーションとは、UDDI レジストリー J2EE アプリケーションのことです。
UDDI 資格
UDDI 資格とは、UDDI ユーザーまたはパブリッシャーが UDDI レジストリー内で有している資格のことです。 keyGenerators を公開する機能、パブリッシャーが割り当てられる層 (すなわち、 パブリッシャーが公開する資格のあるエンティティーの数) などがあります。 各 UDDI パブリッシャーには、さまざまな UDDI 資格に関する一連の設定があります。UDDI 資格は、「ユーザー資格」とも、 あるいは UDDI パブリッシャーの「ユーザー資格」のセットとも呼ばれます。
UDDI ノード (UDDI node)
UDDI ノードとは、UDDI API セットのうち、少なくとも 1 つをサポートする Web サービスのセットのことです。 UDDI API セットは、UDDI API を介して UDDI データとの対話をサポートします。 UDDI ノードと WebSphere Application Server ノードの間には、直接のマッピングは存在しません。 UDDI ノードは、アプリケーション・サーバーで実行している UDDI アプリケーションのインスタンス (または、アプリケーション・サーバーのクラスターで実行している UDDI アプリケーション・インスタンスのクラスター) と、UDDI データを含む UDDI データベースのインスタンスで構成されています。
UDDI ノードの初期化 (UDDI node initialization)
UDDI ノードの初期化とは、UDDI データベースの値をセットアップし、UDDI ノードの「パーソナリティー」を確立するプロセスのことです。UDDI ノードは、初期化されていないと UDDI API 要求を受け入れできません。
UDDI ノード状態 (UDDI node state)
UDDI ノード状態は、UDDI アプリケーションの状態 (停止または開始済みのいずれか) ではなく、UDDI ノードの現在の状態を示します。 UDDI ノードの状態は、以下のいずれか 1 つです。
  • 初期化されていない
  • 初期化保留
  • 初期化進行中
  • マイグレーション保留
  • マイグレーション進行中
  • 値セットの作成保留
  • 値セットの作成進行中
  • 活動化済み
  • 非活動状態
UDDI ノード ID
UDDI ノード ID は UDDI ノードの固有 ID です。
UDDI ポリシー (UDDI policy)
UDDI ポリシーは、UDDI レジストリーの、必要な振る舞いや予想される振る舞いを記述したものであり、 UDDI バージョン仕様で定義された各種ポリシーのポリシー値を使用して指定されます。
UDDI プロパティー (UDDI property)
UDDI プロパティーは、UDDI ノードのパーソナリティーまたは振る舞いを制御するプロパティーの値です。
UDDI パブリッシャー
UDDI パブリッシャーは、指定した UDDI レジストリーに UDDI エンティティーを公開する資格を持つ WebSphere ユーザーです。UDDI パブリッシャーは、「UDDI ユーザー」と呼ばれることも、 あるいは UDDI コンテキストで使用される場合は単に「パブリッシャー」とだけ呼ばれることもあります。
UDDI レジストリー
UDDI レジストリーは、1 つ以上の UDDI ノードで構成されています。本バージョンの WebSphere Application Server の UDDI レジストリーは、単一ノードの UDDI レジストリーのみを サポートしています。
UDDI 層
UDDI 層は、UDDI パブリッシャーが公開できる各タイプの UDDI エンティティー (ビジネス、ビジネスごとのサービス、 サービスごとのバインディング、tModel、パブリッシャー表明) の数を決定します。 UDDI パブリッシャーはそれぞれ、(デフォルトで、あるいは UDDI 管理者によって明示的に) 特定の層に割り当てられ、その層で許可されている以上のエンティティーを公開することはできません。 UDDI レジストリーでは事前定義の層がいくつか提供されており、UDDI 管理者がそれ以外の層を 作成することもできます。UDDI 層は、UDDI コンテキストで使用される場合は単に「層」とだけ呼ばれることがよくあります。
バージョン 2 UDDI レジストリー
バージョン 2 UDDI レジストリーは、バージョン 2 (およびバージョン 1) の UDDI 仕様をサポートする UDDI レジストリー実装です。バージョン 2 UDDI レジストリーは、WebSphere Application Server Network Deployment バージョン 5.x に組み込まれています。
バージョン 3 UDDI レジストリー
バージョン 3 UDDI レジストリーは、バージョン 3 (およびバージョン 1 および 2) の UDDI 仕様をサポートする UDDI レジストリー実装です。 バージョン 3 UDDI レジストリーは、WebSphere Application Server に組み込まれています。 バージョン 3 UDDI レジストリーは、UDDI バージョン 3 要求のみをサポートする UDDI レジストリー実装を示すものではない点に注意してください。
次の表は、UDDI レジストリーの各種バージョンと、OASIS 仕様および WebSphere Application Server レベルとの関係を表しています。
UDDI レジストリーのバージョン サポートされる OASIS UDDI 仕様のレベル サポートされる WebSphere Application Server のバージョン
1.1
  • UDDI バージョン 1
  • UDDI バージョン 2
4.0.2
1.1.1
  • UDDI バージョン 1
  • UDDI バージョン 2
4.0.3 以降
2.0.x
  • UDDI バージョン 1
  • UDDI バージョン 2
5.0.x
2.1.x
  • UDDI バージョン 1
  • UDDI バージョン 2
5.1.x
3.0.2
  • UDDI バージョン 1
  • UDDI バージョン 2.0.4 (API)、バージョン 2.0.3 (データ構造)
  • UDDI バージョン 3.0.2
6.0 以降



関連タスク
UDDI レジストリーの使用
参照トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 11:31:28 PM EST
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