このページを使用して、例を参照しながら要求メトリックの使用法について学習します。
この例では、HitCount サーブレットおよび Increment エンタープライズ Bean を 2 つの異なるアプリケーション・サーバー・プロセスでデプロイします。
次の図に示すように、Web コンテナー層および Enterprise JavaBeans
(EJB) コンテナー層は、2 つの異なるアプリケーション・サーバーで稼働しています。このような構成をセットアップするには、WebSphere Application Server Network Deployment をインストールしてください。
Web サーバーと Web コンテナー層の両方が、マシン 192.168.0.1 で稼働し、 Enterprise JavaBeans (EJB) コンテナー層が 2 番目のマシン 192.168.0.2 で稼働していると想定しています。クライアント要求は、 異なるマシン、例えば、192.168.0.3、または他のマシンから送信される可能性 があります。
ソース IP フィルターの使用を示すには、 1 つのソース IP フィルター (192.168.0.3) を定義して使用可能にします。 マシン 192.168.0.3 から発信される要求を http://192.168.0.1/hitcount?selection=EJB&lookup=GBL&trans=CMT を介してトレースできます。 ただし、他のマシンから発信される要求は、 ソース IP アドレスがフィルター・リスト内にないためトレースされません。
ソース IP フィルターを作成することによって初めて、そのソース IP アドレスからの要求が有効にトレースされます。 このツールは、負荷がかかっているシステムでのパフォーマンス問題の検出に有効となります。 通常の負荷が他の IP アドレスから発信されている場合は、 その IP アドレスからの要求がトレースされるということはありません。 要求を生成するように定義済みのソース IP アドレスを使用して、 負荷のかかったシステムのトレース記録を、負荷のかかっていない実行からのトレース記録と比較することによって、 さまざまなホップにおけるパフォーマンス・ボトルネックを調べることができます。 この能力により、複雑なデプロイメント環境の中で、 作業を適切なノードとプロセスの調整に集中させることができます。
管理コンソールを使 用して要求メトリックが使用可能になっていることを確認してください。 さらに、トレース・レベルが少なくとも hops (プロセス境界での書き込み要求トレース) に設定されていることも確認してください。 以前にリストされた構成を使用して、マシン 192.168.0.3 から HitCount サーブレットを介して要求 http://192.168.0.1/hitcount?selection=EJB&lookup=GBL&trans=CMT を送信します。
PLUGIN: parent:ver=1,ip=192.168.0.1,time=1016556185102,pid=796,reqid=40,event=0 - current:ver=1,ip=192.168.0.1,time=1016556185102,pid=796,reqid=40,event=1 type=HTTP detail=/hitcount elapsed=90 bytesIn=0 bytesOut=2252 Application server (web container tier) PMRM0003I: parent:ver=1,ip=192.168.0.1,time=1016556185102,pid=796,reqid=40,event=0 - current:ver=1,ip=192.168.0.1,time=1016556186102,pid=884,reqid=40,event=1 type=URI detail=/hitcount elapsed=60
PMRM0003I: parent:ver=1,ip=192.168.0.1,time=1016556186102,pid=884,reqid=40,event=1 - current:ver=1,ip=192.168.0.2,time=1016556190505,pid=9321,reqid=40,event=1 type=EJB detail=com.ibm.defaultapplication.Increment.increment elapsed=40