WebSphere Application Server - Express, Version 6.0.x   
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows

             目次と検索結果のパーソナライズ化

インストールのトラブルシューティング

このトピックでは、WebSphere Application Server - Express 製品のインストールのトラブルシューティングを説明します。

始める前に

WebSphere Application Server の Web サーバー・プラグインのトラブルシューティング情報を 検索する場合は、Web サーバー・プラグインのインストールおよび除去のトラブルシューティング を参照してください。このトピックでは、プラグインについては説明しません。

このトピックは、WebSphere Application Server 製品のインストール後に使用します。

WebSphere Application Server 製品の正常なインストールでは、コア・プロダクト・ファイルがインストール され、server1 アプリケーション・サーバーが作成されます。

インストールが正常に行われなかった場合は、このトラブルシューティング情報を使用して 問題を訂正してください。

このタスクについて

インストールが正常に行われなかったとき、このトピックを使用してログ・ファイルを解釈し、考えられる問題を診断する助けとします。

インストーラー・プログラムは、ログに以下の成功の指標を記録します。
  • INSTCONFSUCCESS
  • INSTCONFPARTIALSUCCESS
  • INSTCONFFAILED

プロシージャー

  1. ファースト・ステップ・コンソールを使用して、インストール検証テスト (IVT) を実行します。

    インストール・ウィザードは、インストールの終了時にファースト・ステップ・コンソールを 始動することができます。「インストール検査」を選択します。テスト結果の概要を profile_root/logs/ivt.log ファイルで調べます。すべてのエラーを訂正し、再試行します。カスタム・インストールを実行した場合、 デフォルト・プロファイルのロケーションは、インストール中にユーザーが選択したプロファイル・インストール・ルート・ディレクトリー の中です。

    プロファイル作成ウィザードまたは wasprofile コマンドを使用して、別のプロファイルを作成した場合、 プロファイルのロケーションおよび名前は、例に表示されるものとは異なります。

  2. installver コマンドを実行して計算し、すべてのインストール済みコンポーネントのチェックサムを、製品用資料リストの勘定書と比較します。

    詳しくは、インストール済みファイルのチェックサムの検査 を参照してください。

    installver コマンドからの出力を、次のステップで説明されるインストール・ログ・ファイルと比較します。

  3. インストール後に、インストール・ログ・ファイルでエラーがないか調べます。

    インストールおよびプロファイル作成状況は、app_server_root/logs/log.txt ファイル、 app_server_root/logs/wasprofile/wasprofile_create_profile_name.log ファイル、および profile_root/logs/pctLog.txt ファイルに 記録されます。

    インストールの初期にエラーが発生した場合は、システム一時領域の log.txt ファイルを探します。 インストール・プログラムは、インストールの最後に一時領域から logs ディレクトリーにログをコピーします。

    インストール中、app_server_root/logs/log.txt ファイルの単一エントリーが、 一時ログ・ファイル (Windows プラットフォームの場合は %TEMP%¥log.txt、AIX または Linux などの プラットフォームの場合は /tmp/log.txt) を指します。 インストール・プログラムは、インストールの最後に、 このファイルを一時ディレクトリーから app_server_root/logs/log.txt ロケーションにコピーします。

    インストールが失敗し、log.txt ファイルに 一時ディレクトリーに対するこの 1 つのポインターしかない場合は、 一時ディレクトリーの log.txt ファイルを開きます。 このログに、インストールの失敗についての手掛かりが含まれる場合があります。

    アンインストールによって、app_server_root/logs/uninstlog.txt ファイルが作成されます。

    InstallShield MultiPlatform (ISMP) によって インストール・ウィザードが開始されない場合は、ログに情報が記録されます。

    app_server_root/logs/log.txt ファイルまたは profile_root/logs/pctLog.txt ファイルに問題の記録がないにもかかわらず、 問題が生じている場合は、インストールの検査またはトラブルシューティングを行います。profile_root ディレクトリーが ある場合、pctLog.txt ファイルは logs ディレクトリー内にあります。 インストールの初期にエラーが発生した場合は、 システム一時領域のログを探してください。 インストール・プログラムは、インストールの最後に、このログをシステム一時領域から logs ディレクトリーにコピーします。

    profile_root ディレクトリーがない場合、pctLog.txt ファイルは、USER_HOME ディレクトリーに .$~pctLog.txt という名前で存在します。 AIX または Linux などのオペレーティング・システムで USER_HOME ディレクトリーを表示するには、env コマンドを実行します。 Windows システムで変数の値を表示するには、環境変数設定を参照します。

    特定のイベントにより、インストーラーがインストール・ウィザードを開始できない場合があります。 例えば、このようなイベントとは、インストール・ウィザードの起動に十分なディスク・スペースがないことなどです。 インストールが失敗し、インストール・ログに情報がない場合は、-log パラメーターを 使用して、インストーラー・プログラムがインストール・ウィザードの開始に失敗する原因となるイベントのエントリーを記録します。 このようなイベントを記録するための install コマンドの構文は、以下のとおりです。
    install  -options fully_qualified_options_response_file_name               
             -silent
             -log # !fully_qualified_log_file_name  @ALL 
    • [AIX]
      install -options "/usr/IBM/WebSphere/silentFiles/myresponsefile.txt" 
              -silent -log # !/usr/IBM/WebSphere/myOptionFiles/log.txt  @ALL
      
    • [Linux] [HP-UX] [Solaris]
      install -options "/opt/IBM/WebSphere/silentFiles/myresponsefile.txt" 
              -silent -log # !/opt/IBM/WebSphere/myOptionFiles/log.txt  @ALL
      
    • [Windows]
      install.exe -options "C:¥IBM¥WebSphere¥silentFiles¥myresponsefile.txt" 
                  -silent -log # !C:¥IBM¥WebSphere¥silentFiles¥log.txt  @ALL

    ログ・ファイルの 名前と位置

    以下の情報は、製品ディスク上のインストール可能なすべてのコンポーネントのログ・ファイルを示します。

    IBM HTTP Server のログ・ファイル

    次のテーブルに、IBM HTTP Server を インストールする際のインストール・ログのロケーションを示します。
    表 1. IBM HTTP Server インストール時のインストール・ログのロケーション
    Windows システムのログ・パス名 AIX または Linux などの オペレーティング・システムのログ・パス名

    [Windows] C:¥Program Files¥IBM HTTP Server¥log.txt

    [Windows] C:¥Program Files¥IBM HTTP Server¥ihsv6_install.log

    [AIX] /usr/IBMHttpServer/ log.txt

    [AIX] /usr/IBMHttpServer/ ihsv6_install.log

    [Linux] [HP-UX] [Solaris] /opt/IBMHttpServer/ log.txt

    [Linux] [HP-UX] [Solaris] /opt/IBMHttpServer/ ihsv6_install.log

    Application Client for WebSphere Application Server のログ・ファイル

    次のテーブルに、Application Client を インストールする際のインストール・ログのロケーションを示します。
    表 2. Application Client for WebSphere Application Server インストール時のインストール・ログのロケーション
    Windows システムのログ・パス名 AIX または Linux などのシステムの オペレーティング・システム・ログ・パス名

    [Windows] C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥ AppClient¥logs¥log.txt

    [AIX] /usr/IBM/WebSphere/AppClient/logs/log.txt

    [Linux] [HP-UX] [Solaris] /opt/IBM/WebSphere/AppClient/logs/log.txt

    WebSphere Application Server - Express のログ・ファイル: 以下の表は、バージョン 6.1 用 WebSphere Application Server - Express のインストール・ログ、内容、 および成功と失敗を示すインディケーターを示しています。

    wasprofile_create_profile_name.log ファイルの説明

    wasprofile_create_profile_name.log ファイルは、 最後のプロファイルの作成時に発生するイベントのレコードが含まれる XML ファイルです。

    ファイルの先頭にある日付タグに加えて、ログ・ファイル内のその他の重要なタグには、 シーケンス・タグ、レベル・タグ、メソッド・タグ、メッセージ・タグなどがあります。
    • シーケンス・タグは、プロファイル作成時に発生するイベントの順序を記録します。
    • レベル・タグは、イベント状況の初期の標識です。
      INFO
      通常のイベントを示します。
      WARNING
      プロファイルの作成を妨げないエラーで発生したイベントを示します。
      ERROR
      プロファイルの作成を妨げるイベントを示します。
    • メソッド・タグは、イベントを記録したルーチンの名前を示します。
    • メッセージ・タグには、イベントの説明と、メソッドによって戻されたデータが含まれます。
    次のスタンザは、各ログ・ファイルでイベントが文書化される方法の例です。
    <record>
      <date>2004-09-08T11:51:39</date>
      <millis>1094658699225</millis>
      <sequence>0</sequence>
      <logger>com.ibm.ws.profile.WSProfile</logger>
      <level>INFO</level>
      <class>com.ibm.ws.profile.WSProfile</class>
      <method>getRegistryFile</method>
      <thread>10</thread>
      <message>Returning registry file at: 
         C:¥IBM¥WebSphere¥AppServer¥properties¥profileRegistry.xml
      </message>
    </record>

    アプリケーション・サーバー・プロファイルの作成時に作成されるログ・ファイル

    コア・プロダクト・ファイル内で作成されるログに加えて、 次のログが profile_root/logs ディレクトリーに作成されます。

    アプリケーション・サーバー・プロファイルを作成するときに、 プロファイル管理ツール および wasprofile コマンドの両方によって、ログが作成されます。

    activity.log
    さまざまなインストール・アクティビティーから編集されたアクティビティー・ログ
    amjrte_config.log
    Java ランタイム環境の Tivoli Access Manager 構成ログ
    collect_metadata.log
    インストール競合の可能性を評価して防ぐため、システム内の管理対象オブジェクトについてメタデータ情報を収集する
    createDefaultServer.log
    デフォルト・プロファイルで server1 プロセスの作成を記録する、wsadmin からのログ
    createshortcutforprofile.log
    メニュー項目およびショートカットを作成するための Windows ツール・ログ
    defaultapp_config.log
    デフォルト・アプリケーション・リソースの構成に関する JACL スクリプト・ログ
    defaultapp_deploy.log
    アプリケーション DefaultApplication インストール・ログ
    node_name Service.log
    server1 のイベントの開始または停止
    filetransfer_config.log
    アプリケーション filetransfer インストール・ログ
    ivt_config.log
    アプリケーション ivtApp インストール・ログ
    mejb_config.log
    アプリケーション ManagementEJB インストール・ログ
    pctLog.txt
    プロファイル管理ツール によるプロファイルの作成時に作成されるログ

    このログは、wasprofile コマンドを直接使用する場合には 作成されません。

    query_config.log
    アプリケーション Query インストール・ログ
    samples_config.log
    PlantsByWebSphere Samples アプリケーションの構成ログ
    samples_install.log
    SamplesGallery および PlantsByWebSphere Samples アプリケーションのインストール・ログ
    scheduler.cal_config.log
    アプリケーション SchedulerCalendars インストール・ログ
    SIBDefineChains.log
    サービス統合バス・エンドポイント、インバウンド・チャネルとチャネル・チェーン、 アウトバウンド・スレッド・プール、およびアウトバウンド・チャネルとチャネル・チェーンの作成ログ
    SIBDeployRA.log
    サービス統合バス機能のデプロイメント・ログ
    webui_config.log
    アプリケーション管理コンソールのインストール・ログ
    winservice_config.log [Windows]
    server1 用に作成される Windows サービスのサービス・ログ
    以下のログが、profile_root/logs/server1 ディレクトリーに作成されます。
    startServer.log
    開始サーバー・イベントのログ
    stopServer.log
    停止サーバー・イベントのログ
    SystemErr.log
    レコード・システム・エラー
    SystemOut.log
    システム内のすべてのアクティビティーのログ
    trace.log
    システム内でトレースされたすべてのイベントのログ
    以下のログが、profile_root/logs/ffdc ディレクトリーに作成されます。
    server1_exception.log
    server1 エラーの First Failure Data Capture ログ
    server1_numeric_identifier.txt
    すべての First Failure Data Capture ログ

    WebSphere Application Server の Web サーバー・プラグインのログ・ファイル

    ログ・ファイルの説明およびその他のトラブルシューティング情報については、Web サーバー・プラグインのインストールおよび除去のトラブルシューティング を参照してください。

  4. インストールの問題が、失敗した Ant スクリプトに起因するものであるかどうかを判定します。

    app_server_root/logs/instconfig.log ファイルには、 製品の正常動作を妨げる可能性のある ANT 構成の問題が表示されています。 AIX または Linux などのシステムの場合、このログ・ファイルは存在しません。

    ANT スクリプトの問題を手動で診断し、修正する方法については、 失敗した ANT 構成スクリプトの診断 を参照してください。

  5. app_server_root/classes ディレクトリー内に、ファイルが存在していないかどうか検証してください。

    IBM サポートはカスタマーのための作業をキューに入れ、テストまたはデバッグ修正を提供する場合があります。 修正用の共通ロケーションは、app_server_root/classes ディレクトリーです。

    デフォルトでは、app_server_root/classes ディレクトリーが最初に WebSphere Application Server クラスパスで選択され、他のクラスをオーバーライドします。

    このディレクトリーに修正を置くことにより、 ユーザーは、修正が問題を実際に解決するかどうかを検査できます。 修正が問題を解決することを検査したら、app_server_root/classes ディレクトリーから修正を削除して、システムを作業状態に戻します。

    app_server_root/classes ディレクトリーからこのような修正を除去しない場合は、 エラーが発生することがあります。

  6. エラー・ログに問題の原因を判別するための十分な情報が含まれない場合は、 可能であれば製品をアンインストールし、トレースをオンにしてから再インストールします。
    • 以下のように、install コマンドに -is:javaconsole パラメーターを追加して、標準出力ログおよび標準エラー出力 ログをコンソール・ウィンドウにレポートします。
      • [AIX] [HP-UX] [Linux] [Solaris]
        install -is:javaconsole
        次のコマンドで、ストリームをファイルに取り込みます。
        install -is:javaconsole > captureFileName.txt 2>&1
      • [Windows]
        install.exe -is:javaconsole
        次のコマンドで、ストリームをファイルに取り込みます。
        install -is:javaconsole > drivecaptureFileName.txt
    • -is:log file_name オプションを使用して、選択したログに対する追加情報を取り込みます。
    • 以下のように、install コマンドに -W Setup.product.install.logAllEvents="true" パラメーターを渡して、 追加のインストール・ロギングをオンにします。
      • [AIX] [HP-UX] [Linux] [Solaris]
        install -W Setup.product.install.logAllEvents="true"
      • [Windows]
        install -W Setup.product.install.logAllEvents="true"
  7. ファースト・ステップ・コンソールまたはコマンド行を使用して、 アプリケーション・サーバーを始動します。
    特定のノードのファースト・ステップ・コンソールを始動します。
    コマンド行からサーバーを始動します。
    1. ディレクトリーをプロファイルの profile_root/bin ディレクトリーに変更します。
    2. サーバー・プロセスを開始します。
      • [AIX] [HP-UX] [Linux] [Solaris] ./startServer.sh server1
      • [Windows] startServer server1
  8. 実行中の Java プロセス、および SystemOut.log ファイルと SystemErr.log ファイル内の Open for e-business というメッセージを調べて、 サーバーが適切に始動およびロードされているかどうかを確認します。

    Java プロセスが存在せず、メッセージも記述されていない場合は、 同じログでその他のエラーを検査します。 すべてのエラーを訂正し、再試行します。

    SystemOut.log および SystemErr.log ファイルは、Application Server プロファイルの profile_root/logs/server1 (AIX または Linux などのプラットフォームの場合) ディレクトリー、または profile_root¥logs¥server1 (Windows プラットフォームの場合) ディレクトリーにあります。

  9. Snoop サーブレットを開始し、アプリケーション・サーバーからアプリケーションを検索する Web サーバーの機能を検証します。

    ご使用のアプリケーション・サーバーおよび Web サーバーを 開始し、IP アドレスとスヌープ・サーブレットを使用して、ご使用の環境をテストします。

    1. アプリケーション・サーバーを始動します。
      ディレクトリーを profile_root/bin ディレクトリーに変更して、以下のように startServer コマンドを実行します。
      • [AIX] [HP-UX] [Linux] [Solaris] ./startServer.sh server1
      • [Windows] startServer server1
    2. 使用している IBM HTTP Server または Web サーバーを始動します。

      コマンド・ウィンドウを使用して、IBM HTTP Server のインストール済みイメージ、 またはユーザーの Web サーバーのインストール済みイメージに移動します。 IBM HTTP Server に適切なコマンドを実行して、Web サーバーを始動します。 コマンドの例を以下に示します。

      IBM HTTP Server をコマンド行から始動する方法は、以下のとおりです。

      IBMHttpServer/bin ディレクトリーの apache コマンドと apachectl コマンドにアクセスします。
      • [AIX] [HP-UX] [Linux] [Solaris] ./apachectl start
      • [Windows] apache
    3. ブラウザーで http://localhost:9080/snoop を参照して、アプリケーション・サーバーによって提供される内部 HTTP トランスポートをテストします。 ブラウザーで http://Host_name_of_Web_server_machine/snoop を参照して、Web サーバー・プラグインをテストします。

      HTTP トランスポート・ポートはデフォルトで 9080 であり、 すべてのプロファイルで固有でなければなりません。このポートは、default_host という名前の仮想ホストと関連し、 その仮想ホストは、インストール済みの DefaultApplication およびインストール済みサンプルをホストするよう構成されています。 スヌープ・サーブレットは、DefaultApplication の一部です。ポートを変更して、 実際の HTTP トランスポート・ポートに一致させます。

    4. スヌープが稼働していることを確認します。

      どちらかの Web アドレスで 「Snoop Servlet - Request/Client Information」ページが表示されるはずです。

    5. リモート IBM HTTP Server のみ:

      以下のステップを使用することによって、 自動伝搬機能がリモート IBM HTTP Server に対して動作することを確認します。 この手順は、ローカル Web サーバーでは必須ではありません。

      1. IHS_root /conf/admin.passwd ファイル内に user=adminUser、password=adminPassword を作成します。 例: c:¥ws¥ihs60¥bin¥htpasswd -cb c:¥ws¥ihs60¥conf¥admin.passwd adminUser adminPassword
      2. Application Server の管理コンソールを使用して、IBM HTTP Server の管理ユーザーのために作成された、ユーザー ID およびパスワード情報を入力します。 「サーバー」>「Web サーバー」>Web_server_definition>「Remote Web server administration」へ進みます。値を admin Port=8008、User Id=adminUser、Password=adminPassword と設定します。
      3. httpd.conf ファイルおよび plugin-cfg.xml ファイルについて、正しい読み取り/書き込み許可を設定します。 詳しくは、IHS_root /logs/admin_error.log ファイルを参照してください。
      プラグイン構成ファイルの自動伝搬では、 IBM HTTP 管理サーバーが稼働中である必要があります。WebSphere Application Server 管理コンソールを使用して IBM HTTP Server を管理している場合は、次のエラー・メッセージが表示される場合があります。
      「Could not connect to IHS Administration server error」
      以下の手順を実行して、 エラーを訂正します。
      1. IBM HTTP Server 管理サーバーが稼働していることを確認します。
      2. WebSphere Application Server 管理コンソールで定義された Web サーバーのホスト名とポートが、IBM HTTP Server の管理ホスト名とポートと一致することを確認します。
      3. ファイアウォールが原因で WebSphere Application Server 管理コンソールから IBM HTTP Server 管理サーバーへのアクセスが不能になっていないことを確認します。
      4. リモート管理対象の WebSphere Application Server 管理コンソー ルで指定したユーザー ID とパスワードが、htpasswd コマンドを使用して admin.passwd ファイルに作成されることを確認します。
      5. 安全に接続するには、IBM HTTP Server 管理サーバー keydb 個人証明書を署名者証明書として WebSphere Application Server 鍵データベースにエクスポートすることを確認します。 この鍵データベースは、 ご使用の管理コンソールが稼働しているプロファイルの sas.client.props ファイル内 の com.ibm.ssl.trustStore ディレクティブによって指定されます。 この考慮事項は、主に 自己署名証明書用です。
      6. 問題が解決しない場合は、IBM HTTP Server admin_error.log ファイルと WebSphere Application Server ログ (trace.log ファイル) を確認して、問題の原因を判別します。
  10. WebSphere Application Server の管理コンソールを始動します。
    1. アプリケーション・サーバーを始動します。
    2. ブラウザーで http://localhost:9060/ibm/console にアクセスします。

      HTTP Admin ポートはデフォルトで 9060 であり、各スタンドアロン・アプリケーション・サーバーの管理コンソールに対して 固有でなければなりません。このポートは、admin_host という名前の仮想ホストと関連し、 その仮想ホストは、システム・アプリケーションとしてデフォルトでインストールされる 管理コンソールをホストするよう構成されています。 このポートを、実際の HTTP Admin ポートと一致するように変更します。

      インストール後、 管理コンソールにアクセスする際に問題が発生した場合は、installAdminConsole.log ファイルで障害の原因を確認してください。 システムの一時ディレクトリーをクリーンアップし、wsadmin スクリプト機能を 使用して管理コンソールを再インストールします。

    3. 管理コンソール・ウィンドウで任意の ID を入力し、「OK」 をクリックします。

    サーバーが始動します。管理コンソールが始動します。管理コンソールには、 ブラウザーを介してアクセスできます。 管理コンソールがログインを受け入れます。

  11. IP アドレスのキャッシング問題を解決します。

    デフォルトでは、 Java 2 SDK がドメイン・ネーム・サービス (DNS) ネーミング・ルックアップ用の IP アドレスをキャッシュに入れます。 ホスト名が正常に解決されると、IP アドレスはキャッシュにとどまります。 デフォルトでは、キャッシュ・エントリーはいつまでも残ります。

    このデフォルトの IP キャッシング・メカニズムが、以下の問題シナリオが示すように、 問題を引き起こす場合があります。

    問題例 1

    host1.ibm.com のアプリケーション・サーバーの初期 IP アドレスが 1.2.3.4 であるとします。 host2.ibm.com のクライアントが host1.ibm.com の DNS ルックアップを実施すると、 クライアントがアドレス 1.2.3.4 をキャッシュに保管します。それ以後の DNS 名ルックアップでは、キャッシュされた値である 1.2.3.4 が戻されます。

    キャッシュされた値は、host1.ibm.com の IP アドレスが、例えば 5.6.7.8 に変更されるまでは、問題とはなりません。 host2.ibm.com のクライアントは現在の IP アドレスを取得するのではなく、 常に、キャッシュに入っている以前のアドレスを取得します。

    そうなると、クライアント・プロセスを停止して再始動するまでは、クライアントは host1.ibm.com に到達できません。

    問題例 2

    host1.ibm.com のアプリケーション・サーバーの初期 IP アドレスが 1.2.4.5 であるとします。アプリケーション・サーバーの IP アドレスが変わらなくても、ネットワークの障害により、キャッシュ内の IP アドレスとして例外コードが記録されることがあります。この例外コードは、クライアントが稼働中のネットワーク上で再始動するまで、キャッシュ内にとどまります。

    例えば、host2.ibm.com のクライアントがケーブルが抜けたためにネットワークから切り離された場合、 host1.ibm.com のアプリケーション・サーバーの切断ルックアップは失敗します。 この失敗により、IBM Developer Kit が、IP アドレス・キャッシュに特別な例外コード・ エントリーを書き込みます。

    それ以後の DNS 名ルックアップでは、例外コード java.net.UnknownHostException が戻されます。

    Java 2 SDK の詳細

    Java 2 Platform Standard Edition (J2SE) 1.4 の Web サイト (http://java.sun.com/j2se/1.4/docs/guide/net/properties.html) で 説明されている private sun.net.inetaddr.ttl プロパティー は、Java 2 SDK, Standard Edition 1.3 (WebSphere Application Server バージョン 5.0.0、バージョン 5.0.1、およびバージョン 5.0.2)、 および Java 2 Platform Standard Edition (J2SE) 1.4.2 (WebSphere Application Server バージョン 5.1 およびバージョン 6.0) の 両方で動作します。

  12. [Linux] etc/issue ファイルが変更されている場合は、このファイルのオリジナル・コピーを復元します。

    インストール・ウィザードの prereqChecker プログラムは、そのファイルを使用し、オペレーティング・システムのバージョンを確認します。 オリジナル・バージョンを復元できない場合は、サポートされていないオ ペレーティング・システムに関するオペレーティング・システム・レベル・チェックのメッセージを無視してください。 警告が表示されても、インストールは正常に継続されます。

結果

この手順の結果、インストール中に発生する可能性のあるエラーをデバッグします。

次の作業

デバッグおよびレポートについての説明の詳細は、インストールの問題 を参照してください。 インストールのトラブルシューティングについての詳細は、インストール・コンポーネントのトラブルシューティングのヒント を参照してください。

IBM サポートから入手可能な既知の問題およびその解決法に関する最新の情報については、IBM サポート・ページを参照してください。

IBM サポートが提供する資料を参照すれば、 問題を解決するために必要な情報を集める時間を短縮することができます。 PMR を開く前に、IBM サポート・ページを参照してください。




サブトピック
Web サーバー・プラグインのインストールおよび除去のトラブルシューティング
インストール・コンポーネントのトラブルシューティングのヒント
インストールの問題
インストール時のエラーまたは警告、あるいはインストールの停止
失敗した ANT 構成スクリプトの診断
Web サーバーのインストールおよび始動の問題
インストールおよびプロファイル作成中に発行されるメッセージ
タスク・トピック    

ご利用条件 | フィードバック

最終更新: Jan 21, 2008 11:31:28 PM EST
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