WebSphere Application Server - Express, Version 6.0.x   
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アプリケーション・プロファイルの自動構成

Application Server Toolkit (AST) には、アプリケーション・プロファイルの構成を支援する静的分析エンジンが含まれています。 このツールで、コンパイル済みクラス、および Java 2 Platform, Enterprise Edition (J2EE) アプリケーションのデプロイメント記述子を検査することにより、トランザクションのエントリー・ポイントを判別し、それぞれのトランザクションに参加する一連のエンティティーを計算し、識別された個々のトランザクションの処理中にそのエンティティーが読み取られたか、更新されたかを判別できます。

アプリケーション・プロファイルでは、アプリケーション・トランザクション構成に関する正確な知識と、 各トランザクションの通過中に状態が永続的なアプリケーションとの対話が必要です。

分析は、closed world モードまたは open world モードのどちらかで実行できます。closed-world 分析では、アプリケーションのすべての可能なクライアントが分析の対象となり、 分析結果にはすべてが含まれ結果が正しいことが想定されています。closed-world 分析の結果では、Web、JMS、またはアプリケーション・クライアントが起動可能な一連のすべてのトランザクションが報告されます。 結果からは、実行時に起動されなかった多数の潜在的なトランザクションは除外されます。

open-world 分析では、必ずしもすべてのクライアントが分析の対象にはならず、 分析で完全かつ正確な結果を戻すことはできないことが想定されています。open-world 分析は、可能なトランザクションの完全セットを戻します。

分析結果は、アプリケーション・プロファイル構成として保持されます。 このツールは、サーブレット、JavaServer Pages (JSP) ファイル、アプリケーション・クライアント、およびメッセージ駆動型 Bean (MDB) 用にコンテナー管理タスクを設定します。 タスクのアプリケーション・プロファイルは、タスクによって表記されるトランザクションに参加するエンティティーに対して適切な、アクセス・インテントで構成されます。 ただし実際には、最善な場合でも未完了という結果をツールが戻す状況が多数存在します。 すべてのアプリケーションが、静的分析に従っているわけではありません。 呼び出しグラフを判別できなくしているファクトリーおよびコマンド・パターンがいくつか存在します。 ツールでは、ActivitySessions の分析はサポートされていません。

分析結果は、十分注意して調べる必要があります。 多くの場合、アプリケーション要件に適合させるために、手動で修正する必要があります。 ただし、ツールは、ほとんどのアプリケーションにとって有効な開始点であり、アプリケーションによっては、 完全で迅速なアプリケーション・プロファイルを構成できます。




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最終更新: Jan 21, 2008 11:31:28 PM EST
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