注: 本書および本書で紹介する製品をご使用になる前に、『特記事項』に記載されている情報をお読みください。
本書の内容は、新版で特に指定のない限り、IBM 32-bit SDK for Windows, Java 2 Technology Edition, Version 1.4.2 および IBM 32-bit Runtime Environment for Windows, Java 2 Technology Edition, Version 1.4.2 と、それ以降のすべてのリリースならびにモディフィケーションに適用されます。
本マニュアルに関するご意見やご感想は、次の URL からお送りください。今後の参考にさせていただきます。
http://www.ibm.com/jp/manuals/main/mail.html
なお、日本 IBM 発行のマニュアルはインターネット経由でもご購入いただけます。詳しくは
http://www.ibm.com/jp/manuals/ の「ご注文について」をご覧ください。
(URL は、変更になる場合があります)
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第1刷 2004.5
© Copyright Sun Microsystems, Inc. 1997, 2003, 901 San Antonio Rd., Palo Alto, CA 94303 USA. All rights reserved.
© Copyright International Business Machines Corporation, 1999, 2004. All rights reserved.
© Copyright IBM Japan 2004
この「ユーザー・ガイド」には、IBM(R) 32-bit SDK for Windows(R), Java(TM) 2 Technology Edition, Version 1.4.2 および IBM 32-bit Runtime Environment for Windows, Java 2 Technology Edition, Version 1.4.2 のインストールと構成に関する情報が記載されています。
SDK は、次の製品でサポートされています。
本 1.4.2 での技術的な変更は、「1.4.1」から「1.4.2」への更新などの小さい変更や明らかな変更の場合を除き、 HTML やカラー印刷コピーでは赤で示され、変更個所の左側に縦線が表示されています。
SDK パッケージまたは Runtime Environment パッケージをインストールする前に、関連したインストール・パッケージをダウンロードする必要があります。
サイズの大きなパッケージを 1 つで、またはいくつかの小さなパッケージに分けてダウンロードすることができます。小さなパッケージに分けてダウンロードする場合は、マージ・ユーティリティーもダウンロードし、各パッケージを 1 つのファイルに結合する必要があります。
すべてのパッケージを同じディレクトリーにダウンロードしてください。パッケージとファイル名は、『手動 (対話式) インストール』にリストされています。パッケージのファイル名は、変更しないでください。
インストールを始める前に、インストールに必要なディスク・スペースが C:¥WINDOWS¥TEMP ディレクトリーにあることを確認してください。インストール時に TEMP ディレクトリーに必要となる一時スペースの量は次のとおりです。
一時スペースが不足すると、インストール・プログラムはエラーを発生してインストールは終了します。十分な一時スペースがあるにもかかわらず、依然としてこのメッセージが表示される場合には、インストールしようとしているパッケージが完全にダウンロードされたかどうかを調べてください。それには、お手持ちのパッケージのファイル・サイズと、ダウンロードしたパッケージがあった Web ページに示されているファイル・サイズを比較してください。
インストールできるパッケージは次のとおりです。
上記のほかに、もう 1 つ、次のパッケージをインストールすることができます。
このパッケージは、ZIP ファイルで提供されます。インストールの説明は、『Java Communications API のインストール』を参照してください。
ほかにも zip ファイルとして提供されるパッケージがあります。
分割パッケージをダウンロードした場合、以下のマージ・ユーティリティーを使用して結合する必要があります。
ファイルを手動でマージするには、コマンド・プロンプトから次のように入力します。
copy /b ibm-java2-sdk-amd64-142.ex1 + ibm-java2-sdk-amd64-142.ex2 + ibm-java2-sdk-amd64-142.ex3 ... ibm-java2-sdk-amd64-142.exe
すべてのファイル名を指定してください。
パッケージをインストールする方法:
SDK のインストール可能パッケージをダウンロードした場合は、以下の選択項目がインストール・ウィザードに表示されます。
「SDK」を選択すると、Runtime Environment もインストールされます。デフォルトでは、Runtime Environment は C:¥Program Files¥IBM¥Java142¥jre ディレクトリーにインストールされます。
Runtime Environment を (SDK のインストール可能パッケージの一部としてか、または Runtime Environment のインストール可能パッケージから) インストールする場合、Runtime Environment をシステム Java 仮想マシン (JVM) としてインストールするかどうかを尋ねられます。これをシステム JVM としてインストールすると、インストール・プログラムは java.exe および javaw.exe ファイルを Windows システム・ディレクトリーにコピーします。java.exe または javaw.exe がすでに Windows システム・ディレクトリーに存在する場合、既存のバージョンを現行バージョンで上書きするかどうかプロンプトが出されます。これらのファイルを Windows システム・ディレクトリーにインストールすると、この Runtime Environment がシステムのデフォルト JVM になります。さらに、「Current Version」レジストリー・キーがこのインストールと一致するように設定されます。
Java Communications API パッケージをインストールする場合、事前に Runtime Environment を、 SDK パッケージの一部としてインストールするか、または Runtime Environment パッケージからインストールしてください。
Java Communications API をインストールする方法:
たとえば、Runtime Environment のインストール時にデフォルト・ディレクトリーを受け入れた場合は、comm.jar ファイルは C:¥Program Files¥IBM¥Java142¥jre¥lib¥ext ディレクトリーに入っています。
ファイルを別のディレクトリーで unzip しても、各ファイルは同じディレクトリー構造に展開されますが、その場合には、前述の C:¥Program Files¥IBM¥Java142¥ の部分がファイルを unzip したディレクトリーに置き換えられます。
自動インストールを正しく完了するには、まず手動インストールを完了してから、インストール中に選択する項目を記録する応答ファイル (setup.iss) を作成します。作成した応答ファイルが正しく機能するには、それを使用する予定のコンピューターに適合していなければなりません。必要があれば、コンピューターの構成ごとに別々の応答ファイルを作成して、パッケージのインストールに使用してください。
インストールの実行中に応答ファイルを作成するには、コマンド・プロンプトに以下のコマンドを入力してください。
ibm-java2-sdk-142 /r
または
ibm-java2-jre-142 /r
ご使用の Windows 製品によって、応答ファイル (setup.iss) は C:¥Windows または C:¥Winnt ディレクトリーのいずれかに作成されます。 C: はブート・ドライブです。
対話式インストールでは、以下のメッセージが表示される場合があります。
他の Java Runtime Environment が System JVM として現在インストールされています。このバージョンを上書きする場合は「はい」を選択し、このインストールを終了する場合は「いいえ」を選択します。
このメッセージが表示された場合、「いいえ」を選択してインストールを終了してください。そして Windows システム・ディレクトリーに移動し、次の 2 つのファイルを削除します。
これらのファイルを削除し終わったら、この項の冒頭にあげたコマンドを使用して対話式インストールを再始動してください。
自動インストールを実行するシステムで、 setup.iss 応答ファイルを C:¥Windows または C:¥Winnt ディレクトリーにコピーしてください。正しいディレクトリーにファイルをコピーした後に、コマンド・プロンプトで以下を入力してください。
ibm-java2-sdk-142 /s /f1c:¥Windows¥setup.iss /f2c:¥setup.log ibm-java2-jre-142 /s /f1c:¥Windows¥setup.iss /f2c:¥setup.log
注意:
インストールが正常に完了すると、ログ・ファイルには ResultCode=0 が記録されます。
IBM Accessibility Bridge には、デフォルトの JRE 1.4.2 インストール中に所定のディレクトリーに入る 4 つのファイルが含まれます。パッケージとファイル名は次のとおりです。
ファイル | ディレクトリー |
---|---|
JawBridge.jar | jre¥lib¥ext |
JawBridge.dll | jre¥bin |
Accessibility.properties | jre¥lib |
jaccess.jar | jre¥lib¥ext |
デフォルトでは、IBM Accessibility Bridge はインストールされますが、使用不可になっています。IBM Accessibility Bridge を使用可能にするには、Accessibility.properties ファイルで以下の行の先頭から「#」を削除します。
#assistive_technologies=JawBridge
次の Web サイトで、Accessibility Utilities についてさらに詳しく知ることができます。
http://java.sun.com/products/jfc/accessibility/index.jsp
手動インストール、自動インストールのどちらを行った場合でも、SDK をアンインストールするには、以下のようにします。
これにより、インストーラーでインストールしたパッケージのすべてを除去します。Java Communications API パッケージや、zip パッケージから抽出された追加ファイルは除去されません。
注: すべてのファイルやレジストリー項目、またはその両方が除去されていない旨の警告メッセージが表示されることがあります。これは、Windows がいくつかのファイルがまだ使用中であると判断したからです。これらのファイルまたはレジストリー項目、あるいはその両方は、次回のリブート時に除去されます。
IBM 32-bit SDK for Windows, v1.4.2 と旧版の複数のレベルをシステムにインストールしている場合に、バージョン 1.4.2 がすでにインストールされている状態でバージョン 1.3.1 以下をアンインストールすると、1.3.1 アンインストーラーによって、 1.4.2 で必要な次のレジストリー・キーとすべてのサブキーが除去されてしまいます。
この問題を回避するためには、バージョン 1.4.2 をインストールする前に IBM 32-bit SDK for Windows, v1.4.2 のそれ以前のバージョンをアンインストールします。または、バージョン 1.4.2 を再インストールすることによって、必要なレジストリー・キーを復元させることもできます。この制約事項は、1.4.2 以降のリリースでは修正されています。
Java Communications API パッケージをアンインストールするには、Runtime Environment がインストールされているディレクトリーから以下のファイルを削除してください。
デフォルトでは、Runtime Environment は C:¥Program Files¥IBM¥Java142¥ ディレクトリーにインストールされています。
Web Start をアンインストールしても、Web Start を使用してダウンロードされた Windows のデスクトップ・アイコンは削除されません。
以下の項には、IBM 32-bit SDK for Windows, v1.4.2 の使用法に関する基本的な情報が記載されています。
IBM ビルド番号およびバージョン番号を確認するには、コマンド・プロンプトで以下を入力してください。
java -version
JAVA_ASSISTIVE 環境変数を使用して、Java Accessibility サポートを使用不可あるいは使用可能にすることができます。 JVM が Java Accessibility サポートをロードしないようにするには、JAVA_ASSISTIVE 環境変数を OFF に設定します。 JVM をネットワーク・アクセス経由で実行中で、JVM がデフォルトでロードする Java Accessibility サポートを必要としない場合、JAVA_ASSISTIVE 環境変数を使用不可にするのも有効な方法です。 JAVA_ASSISTIVE 環境変数を使用不可にすることにより、Java assistive technology サポートを提供しない Java アプリケーション の JVM ロード・パフォーマンスが向上します。
just-in-time (JIT) コンパイラー (jitc.dll) は、Java アプリケーションやアプレットの実行中に、頻繁に使用されるバイトコード・シーケンスのマシン・コードを動的に生成します。
SDK for Windows には JIT (jitc.dll) が組み込まれていて、デフォルトで使用できます。Java アプリケーション、アプレット、またはコンパイラー自体のいずれに問題があるかを判別するために、JIT を使用しないようにすることができます。
JIT を使用不可にするには 2 つの方法があります。
set JAVA_COMPILER=NONEWindows NT、Windows 2000、Windows XP、および Windows Server 2003 では、システム・プロパティーの環境設定から JAVA_COMPILER を永続的に設定することもできます。(Windows NT の場合には、「コントロール パネル」を選択し、「システム」を選択してから「環境」を選択します。 Windows 2000、Windows XP、および Windows Server 2003 の場合は、「コントロール パネル」から「システム」を選択し、「詳細」タブから「環境変数」を選択します。)
java -Djava.compiler=NONE myapp
JIT を使用可能にするには、コマンド・プロンプトで次のように入力します。
set JAVA_COMPILER=jitc
JIT が使用可能かどうかを確認するには、 コマンド・プロンプトで次のように入力します。
java -version
JIT が使用できる場合には、以下の入ったメッセージが表示されます。
(JIT enabled: jitc)
JIT が使用できない場合には、以下の入ったメッセージが表示されます。
(JIT disabled)
Java アプリケーションを実行するには、コマンド・プロンプトに以下のコマンドを入力してください。
java classname
classname は、実行する Java クラス・ファイル (Java アプリケーション) の名前です。
注: Runtime Environment をシステム JVM としてインストールしていない場合、最初に該当するディレクトリーを含むようにパスを設定する必要があります。パスを更新するには、コマンド・プロンプトに次のコマンドを入力します。
set path=javadir¥bin;javadir¥jre¥bin
javadir は Runtime Environment がインストールされているディレクトリーです。デフォルトでは、このディレクトリーは C:¥Program Files¥IBM¥Java142¥ です。
Java アプリケーションを開発しようとしている場合には、PATH および CLASSPATH の設定の詳細について、「SDK User Guide (SDK ユーザー・ガイド)」を参照してください。
Windows では、プロセスに 2 つのコード・ページがあります。Ansi (または Windows) コード・ページと OEM (または DOS) コード・ページです。
コマンド・ウィンドウは通常、OEM コード・ページを使用します。Java は、コンソール出力を、Java が開始されたコマンド・ウィンドウのコード・ページに変換します。javaw コマンドは常に Ansi コード・ページを使用します。コンソール出力に使用するコード・ページを指定するには、java コマンドの -Dconsole.encoding オプションを使用します。たとえば、-Dconsole.encoding=Cp1252 と指定すると、すべてのコンソール出力が Windows Ansi Latin1 コード・ページ (1252) になります。
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