時間帯の保守


概説

タスク
組み込み先 Tivoli Service Desk

概説

時間帯

さまざまな時間帯にあるさまざまなサイトから、ユーザーがたった 1 つの中央 Tivoli Service Desk データベースにアクセスしてくる場合があります。ユーザーはまた、いくつかの異なる時間帯にある 場所連絡先をサポートしている場合もあります。

システム・アドミニストレーターは、時間帯に関して次のような責任があります。

  • Tivoli Service Desk 内の使用可能な時間帯のリストを保守する
  • データベースの時間帯を識別する
  • GMT とデータベース時間のうちどちらが時間計算の基礎であるかを決定する
  • どんな場合に夏時間が有効であるかを指示する

時間帯と場所

システム・アドミニストレーターは、各 場所を時間帯と関連付け、 Tivoli Service Desk連絡先の場所の時間を計算できるようにします。 ヘルプ・デスク分析者が コールのディスパッチまたは登録を行うと、Tivoli Service Desk は連絡先の場所の時間を表示します。 場所階層の保守を参照してください。

: その時間帯がまだ Tivoli Service Desk に存在していなければ、システム・アドミニストレーターは、新しい場所を追加する前に、必要な時間帯を設定しなければなりません。 時間帯の追加時間帯の編集、および時間帯の削除を参照してください。

データベース時間帯

システム・アドミニストレーターは、データベースの時間帯も指示します。データベース時間は、Tivoli Service Desk における時間計算の基礎です。データベース時間帯の指示を参照してください。

警告: データベース時間帯は、Tivoli Service Desk がインストールされビルドされた直後の、まだどんなアクションも取られていない時に選択しなければなりません。

夏時間

システム・アドミニストレーターは、データベースが夏時間に従う時間帯に置かれているかどうかにかかわりなく、1 年に 2 度は、「夏時間アクション」チェック・ボックスが正しく設定されているかどうかを調べる必要があります。夏時間状況の指示を参照してください。

時間帯の定義

Tivoli Service Desk は、世界中の夏時間のうち多くのもののリストを含んでいます。次の表には、時間帯の定義を示すサンプル値が表示されています。

時間帯 GMT 差 (時間数)

DST 訂正
(分数)

説明
東部夏時間 -5 60 東部時間は GMT に 5 時間遅れ、夏の月の間は、60 分の夏時間訂正になります。
東部
標準時
(インディアナ州)
-5 0 インディアナ州の大部分は、1 年を通じて GMT に 5 時間遅れています。夏時間訂正はありません。
中部
夏時間
-6 60 中部標準時は GMT に 6 時間遅れ、夏の月の間は、60 分の夏時間訂正になります。
パリ +1 60 パリ時間は GMT より 1 時間早く、夏の月の間は、60 分の夏時間訂正になります。

タスク

データベース時間帯の指示

システム・アドミニストレーターはデータベース時間帯を設定します。データベース時間は、Tivoli Service Desk における時間計算の基礎です。

警告: データベース時間帯は、Tivoli Service Desk がインストールされビルドされた直後の、まだどんなアクションも取られていない時に選択しなければなりません。

データベースの時間帯を指示するには:

  1. 「TSD システム構成」ダイアログ・ボックスで、 「時間帯」タブを選択します。
  2. 時間帯リストから時間帯を選択します。
  3. 「了解」を選択します。
  4. 新しい時間帯が選択されたことを通知する「通知メッセージ」ダイアログ・ボックスで、「了解」を選択します。

: データベース時間帯の選択の変更が時間計算に反映されるためには、すべてのユーザーが Tivoli Service Desk を終了して再始動しなければなりません。

夏時間状況の指示

警告: システム・アドミニストレーターは、Tivoli Service Desk データベースが夏時間に従う時間帯に置かれているかどうかにかかわりなく、1 年に少なくとも 2 度は、「夏時間アクティブ」チェック・ボックスを正しく設定する必要があります。

夏時間が今すぐ有効になるように指示するには:

  1. 「TSD システム構成」ダイアログ・ボックスで、 「時間帯」タブを選択します。
  2. 「夏時間アクティブ」チェック・ボックスを選択します。
    : 夏時間が有効になっている時はいつでも、たとえこの場所が夏時間に従っていなくても、「夏時間アクティブ」チェック・ボックスを選択してください。
  3. 「了解」を選択します。

GMT 処理のオーバーライド

Tivoli Service Desk の時間処理機能は、データベースにある時間データをすべて GMT 値であるとみなします。時間が地方時の値で保管されている既存のデータベースを持っているサイトや、すべてのユーザーおよび連絡先が同じ時間帯にあるサイトの Tivoli Service Desk アドミニストレーターは、GMT 処理をオーバーライドすることができます。 そうするとデータベース時間は、時間値の保管について標準時になります。

GMT 処理をオーバーライドするには:

  1. 「TSD システム構成」ダイアログ・ボックスで、 「時間帯」タブを選択します。
    : 時間帯リストの下にあるボックスに現れる時間帯情報は、データベース時間帯と一致しなければなりません。そうならない場合には、データベース時間帯の指示を参照してください。
  2. 「選択した時間基準を時刻にする」チェック・ボックスを選択します。
  3. 「了解」を選択します。
  4. 選択した時間帯が新しい GMT 基準になることを通知し、さらに GMT 処理がオーバーライドされることを警告する「通知メッセージ」ダイアログ・ボックスで、「了解」を選択します。

: GMT オーバーライドの状況の変更が時間計算に反映されるためには、すべてのユーザーが Tivoli Service Desk を終了して再始動しなければなりません。

時間帯リストのソート

時間帯リストの項目の順序を変更するには:
  1. 「TSD システム構成」ダイアログ・ボックスで、 「時間帯」タブを選択します。
  2. 「並べ替えの基準」のもとで、次のいずれかを行います。
    • 時間帯を名前のアルファベット順に並べるには、「時間帯」を選択します。
    • 時間帯をグリニッジ標準時 (GMT) からの差で並べるには、「時間差」を選択します。
      結果: 時間帯リストが選択したものに従ってただちにソートされます。

時間帯の追加

Tivoli Service Desk にまだ現れていない時間帯を追加することができます。

時間帯を追加するには:

  1. 「TSD システム構成」ダイアログ・ボックスで、 「時間帯」タブを選択します。
  2. 「クリア」を選択します。
  3. 「時間帯」列の下にあるボックスで、時間帯の名前を入力します。
  4. 「差」列の下にあるボックスで、この時間帯とグリニッジ標準時 (GMT) との時間差 (時間数) を入力します。
    : GMT からの差は半時間の増分で表すことができます。時間に 2 桁、分に 2 桁の hh:mm 形式を使用してください。たとえば、ニューファウンドランド島時間帯は GMT -3:30 です。この時間帯を設定するには、「差」列の下にあるボックスに -03:30 と入力してください。
  5. 次の 1 つを実行してください。
    • この時間帯が夏時間 (DST) に従っている場合には、「訂正」列の下にあるボックスに訂正の分数を入力します。
    • そうでない場合には、次のステップへ進みます。
  6. 「了解」を選択します。
    結果: 新しい時間帯が、「アプリケーション」ダイアログ・ボックスの「時間帯」タブにある時間帯リストの下に現れます。

時間帯の編集

必要な時にはいつでも、選択した時間帯の設定を調整することができます。コールまたは問題で参照される場所に割り当てられている時間帯の名前を変更することはできません。

時間帯を編集するには:

  1. 「TSD システム構成」ダイアログ・ボックスで、 「時間帯」タブを選択します。
  2. 時間帯を選択します。
  3. 「時間帯」、「差」、および「訂正」列の下にあるボックスで、必要な変更を行います。詳細については、 時間帯の追加を参照してください。
  4. 「置き換え」を選択します。
    結果: 編集した時間帯情報が時間帯リストに現れます。
  5. 「了解」を選択します。

時間帯の削除

コールまたは問題で参照される場所に割り当てられている時間帯を削除することはできません。

時間帯を削除するには:

  1. 「TSD システム構成」ダイアログ・ボックスで、 「時間帯」タブを選択します。
  2. 時間帯を選択し、「削除」を選びます。
  3. 「警告メッセージ」ダイアログ・ボックスで「Yes」を選択します。
  4. 「TSD システム構成」ダイアログ・ボックスで、「了解」を選択します。