通知メソッドの構成


概説

タスク

組み込み先

Tivoli Service Desk

概説

通知

Tivoli Service Desk ユーザーは、TSD 通知を使用して、相互にメッセージを送信することができます。 また、問題の自動調整のような特定のイベントでは、Tivoli Problem Management ユーザーに対して自動的にメッセージが生成されることがあります。これらのメッセージは通知と呼ばれます。詳細については、通知およびアラームを参照してください

システム・アドミニストレーターは、通知モニターを構成し、適切なメッセージ・システムを使用して個々のユーザーおよびグループにメッセージを配信する責任を負います。

通知メソッド

通知メソッドは、ユーザーに通知を送信する方法を定義します。 Tivoli Service Desk に通知が配信される方法は 2 つあります。アラーム通知と非アラーム通知です。通知の詳細については、通知およびアラームを参照してください。

使用可能な非アラーム通知メソッド

Tivoli Service Desk は、すでに構成されているいくつかの一般的な非アラーム通知メソッドと一緒に出荷されます。非アラーム通知メソッドは、通知が TSD から Micorsoft Mail などの外部システムに渡される方法を定義します。すでに構成されている通知メソッドには以下が含まれます。
  • ディジタル・ページャー
  • Netware Send
  • Microsoft Mail
  • Lotus cc:Mail
  • Internet Mail

ユーザーは他の非アラーム通知メソッドを追加し、既存の通知メソッドを編集したり削除することができます。

: 非アラーム通知メソッドを使用する前に、以下を行なう必要があります。

  • ntfyfunc.kb ファイルの 1 つまたは複数の Tivoli Script ルーチンをカスタマイズします。
  • 非アラーム通知メソッドを構成します。
  • 非アラーム通知を受信する各ユーザーにデフォルトの非アラーム通知メソッドを割り当てます。
  • 非アラーム通知を受信できる各ユーザー・グループにデフォルトの非アラーム通知メソッドを割り当てます。

「通知メソッドの追加」ダイアログ・ボックス

「通知メソッドの追加」ダイアログ・ボックスは、ユーザーおよびグループへの通知の送信に通知メソッドを使用できるようにするために使用します。詳細については、非アラーム通知メソッドの追加を参照してください

「通知メソッドの追加」ダイアログ・ボックスにアクセスするには:

  1. 「通知オプション」ダイアログ・ボックスで、メソッド・タブを選択します
  2. 「追加」を選択します。
    結果:「通知メソッドの追加」ダイアログ・ボックスが表示されます。

「通知メソッドの編集」ダイアログ・ボックス

「通知メソッドの編集」ダイアログ・ボックスは、既存の通知メソッドを変更するために使用します。

「通知メソッドの編集」ダイアログ・ボックスにアクセスするには:

  1. 「通知オプション」ダイアログ・ボックスで、メソッド・タブを選択します
  2. メソッド・リストから通知メソッドを選択します。
  3. メソッド・リストの下で「編集」を選択します。
    結果:「通知メソッドの編集」ダイアログ・ボックスが表示されます。

タスク

アラームの構成

アラームの構成で必要な作業はわずかしかありません。アラームは、Tivoli Service Desk をインストールすると使用することができます。

これに必要なことは、各 Tivoli Service Desk ユーザーに対してアラーム・スキャン間隔を指定することだけです。スキャン間隔は、特定のユーザーに対して Tivoli Service Desk がアラームをチェックする頻度です。このインターバルの頻度は、15 秒ごとから 4 時間ごとの範囲で設定することができます。 アラーム・スキャン・インターバルの設定については、ユーザーの保守を参照してください。

注: アラーム・スキャン間隔は Tivoli Service Desk の内部でコントロールします。ユーザーがスキャン間隔をコントロールするのは、アラーム・モニターを独立のプログラムとして実行する場合だけです。詳細については、アラーム・モニターの構成を参照してください。

ntfyfunc.kb のカスタマイズ

Tivoli Service Desk と一緒に出荷されたもの以外の非アラーム通知メソッドを使用したい場合には、ntfyfunc.kb ファイルの通知ルーチンの 1 つをカスタマイズして、外部メッセージ・システムをアクティブ化する必要があります。

注意: ntfyfunc.kbc ファイルをオープンしたり変更してはいけません。 ntfyfunc.kb ファイルのすべての Tivoli Script のカスタマイズを実行してください。また、変更しようとしているすべてのファイルのバックアップ・コピーを作成してください。

注: Tivoli Script および ntfyfunc.kb ファイルのカスタマイズの詳細については、Tivoli Service Desk 6.0 Developer's Toolkit の文書セットを参照してください。

ntfyfunc.kb で使用可能な通知ルーチンは次のとおりです。

通知ルーチン 説明
Netware_Send このルーチンは、Novell Netware ネットワークで SEND コマンドを使用して通知を送信するために使用します。ユーザーは、ログオン ID とメッセージの送信先アドレスを指定する必要があります。

: SEND プログラムがパスに入っていなければなりません。

PagerNotification このルーチンは、WinBeep (Integra Technologies International が市販しているアプリケーション) でディジタル・ページャー通知を送信するために使用します。
WinBeep 通知メッセージは、sai_root ディレクトリーとして定義されたディレクトリーの .wba ファイル (WinBeep メッセージ待ち行列ファイル) に保管されます。
VIM_Interface このルーチンは、VIM 対応 (たとえば、Lotus cc:Mail) のメッセージ・システムに通知メッセージを送信するために使用します。

注: VIP_Interface、MAPI_Interface、および xxxx ルーチンは、電子メール・システムを使用して Tivoli Problem Management で作成された通知を送信します。これは送信専用機能です。 通知モニターを実行してこれらのメソッドのいずれかによって作成された通知と一緒に渡す場合には、通知モニターが適切なメール・システムやメール・サーバーおよびインターネット・ゲートウェイに アクセスするようにメール・ログオン情報を指定する必要があります。

MAPI_Interface このルーチンは、MAPI 対応メール・システム (たとえば、Microsoft Mail) に通知メッセージを送信するために使用します。

注: ntfyfunc.kb ファイルで VIM または MAPI インターフェースを使用したい場合には、メッセージがユーザー・システムに保管されるディレクトリーに対するパスを挿入しなければなりません。 VIM_Interface ルーチンの説明にある注も参照してください。

SMTP_Interface このルーチンは、インターネットで SMTP/POP プロトコルを使用して通知メッセージを送信するために使用します。

注: VIM_Interface ルーチンの説明にある注も参照してください。

非アラーム通知メソッドの追加

非アラーム通知メソッドを追加する前に、ntfyfunc.kb ファイルの Tivoli Script ルーチンをカスタマイズして、メッセージ・システムをアクティブ化する必要があります。ntfyfunc.kb のカスタマイズ を参照してください

非アラーム通知メソッドを追加するには:

  1. 通知メソッド・ボックスの 「通知メソッドの追加」ダイアログ・ボックスに、外部メッセージ・システムの記述名を入力します この名前は、ユーザーおよびグループにこの通知メソッドを割り当てるために使用します。
  2. 「記述」ボックスに、外部メッセージ・システムの簡単な記述を入力します。
  3. 「機能」ボックスに、外部メッセージ・システムをコールて通知を配信する Tivoli Script 機能の名前を入力します。
    : cc:Mail は、ntfyfunc:VIM_Interface() を使用します。この場合に、ntfyfunc はその関数が入っているファイルの名前で、VIM_Interface() はその関数の名前です。
  4. 次の 1 つを実行してください。
    • 通知メソッドを個々のユーザーとユーザー・グループの両方に使用できるようにするには、「グループ通知可能」チェック・ボックスを選択します。
    • 通知メソッドを個々のユーザーに制限するには、「グループ通知可能」チェック・ボックスをクリアします。
  5. 「了解」を選択します。
    結果: 「通知オプション」ダイアログ・ボックスのメソッド・タブにあるメソッド・リストに新しい通知メソッドが表示されます。
  6. 「クローズ」を選択します。
  7. 通知モニターを停止し、再始動して、新しい通知メソッドが有効になるようにします。
    注: 通知モニターは、再始動されるまで、新しいメソッドで送信された非アラーム通知を処理しません。しかし、通知モニターを再始動する前に、ユーザーおよびグループに非アラーム通知メソッドを割り当てることができます。

非アラーム通知メソッドの編集

既存の非アラーム通知メソッドは、それを編集することによって変更することができます。

非アラーム通知メソッドを編集するには:

  1. 「通知メソッドの編集」ダイアログ・ボックスで、必要な変更を行ないます。 詳細については、非アラーム通知メソッドの追加を参照してください。
  2. 「了解」を選択します。
    結果: 更新された通知メソッドが、「通知オプション」ダイアログ・ボックスの「メソッド」タブにあるメソッド・リスト表示されます。
  3. 「クローズ」を選択します。
  4. 通知モニターを停止し、再始動して、変更が有効になるようにします。
    : 通知モニターは、再始動されるまで、非アラーム通知メソッドの変更による影響を受けません。

非アラーム通知メソッドの削除

ユーザーまたはグループがそれ以上使用しない通知メソッドを削除することができます。

非アラーム通知メソッドを削除するには:

  1. 「通知オプション」ダイアログ・ボックスのメソッド・タブを選択します
  2. メソッド・タブで、メソッド・リストから削除する通知メソッドを選択します。
  3. 「削除」 を選択します。
  4. メソッドの削除を確認する警告メッセージが表示されたら、「Yes」を選択します。
    結果: 選択した通知メソッドは、以後「通知オプション」ダイアログ・ボックスの「メソッド」タブにあるメソッド・リストに表示されません。
  5. 「クローズ」を選択します。
  6. 通知モニターを停止し、再始動して、変更が有効になるようにします。
    注: 通知モニターは、再始動されるまで、非アラーム通知メソッドの削除による影響を受けません。