資産の編集


概説

タスク

組み込み先

Tivoli Asset Management


概説

資産の編集について

資産 を追加した後では、その資産についての情報を変更する必要が出てくる場合もあります。この編集には、資産についての新しい情報の追加、最初に 「資産の追加」ダイアログ・ボックス に入力された情報の変更などがあります。たとえば、資産に影響するイベントについての情報を追加または変更したり、資産を新規契約に関連付けたりしなければならなくなるかもしれません。

資産情報の編集は、「資産の編集」ダイアログ・ボックスで行います。 このダイアログ・ボックスには、「資産の追加」ダイアログ・ボックスと同じタブおよびツールが含まれていますが、このダイアログ・ボックスでは資産に使用される コンテナーも編集できるようになっています。

以下の説明では、「資産の編集」ダイアログ・ボックスを使用して手操作で資産を編集する方法を示しています。

「資産の編集」ダイアログ・ボックス

「資産の編集」ダイアログ・ボックスでは、既存の資産についての情報を変更することができます。

このダイアログ・ボックスには、次のタブが含まれています。

タブ 説明
資産 「資産」タブでは、資産についての必要な情報を編集することができます。これには、資産タグだけでなく、他の一般情報も含まれていますが、この情報は必要となることもあれば、必要とならないこともあります。
属性 「資産」タブ上の資産に 資産カテゴリー を指定し、アドミニストレーターがそのカテゴリーに 属性を定義している場合には、 「属性」タブで属性値を指定または変更します。
契約(C) 「契約(C)」タブでは、資産に関連した基本、2 次、購買、および保証 契約を指定または変更することができます。
取得 「取得」タブでは、資産評価を計算するために使用される情報を指定または変更することができます。
リース 「リース」タブでは、資産についてのリース情報を指定または変更することができます。リース資産を購入したかどうかを示すこともできます。 資産が購入されると、資産評価を計算するために情報が「リース」タブから「取得」タブに移されます。
保守費用 「保守費用」タブでは、資産に関連した見積りおよび実際の 保守費用を指定または変更することができます。
問題 資産は、Tivoli Problem Management登録された 問題に関連付けることができます。 「問題」タブでは、資産に関連した問題のリストを表示することができ、またそれぞれの問題の詳細を表示することができます。このタブ中のどの情報も変更することはできません。
変更 資産は、 Tivoli Change Management を使用して変更に関連付けることができます。「変更」タブでは、資産に関連した変更のリストを表示することができ、またそれぞれの変更の詳細を表示することができます。このタブ中のどの情報も編集することはできません。
イベント 「イベント」タブでは、資産に関連した完了または計画済み イベントを処理することができます。 計画済みイベント完了イベントとしてマークすることもできます。

「資産の編集」ダイアログ・ボックスにアクセスするには、次の 1 つを実行してください。

  • 「資産のクィック検索」ダイアログ・ボックスで資産を選択してから、「編集」を選びます。
  • 「資産リスト」ダイアログ・ボックスで資産を選択してから、「編集」を選びます。

タスク

資産の編集

資産を編集するには、次のようにします。
  1. 「資産の編集」ダイアログ・ボックスをオープンします。
  2. 次のいずれかまたはすべてを行ってください。
  3. 「了解」を選択します。

資産タグの変更

資産は、 特定の資産を識別する固有の 1 組の文字 (文字、数字、句読記号の組み合わせ) である資産タグによって識別されます。資産タグは、手操作で割り当てられるか、資産が 「資産の追加」ダイアログ・ボックスに入力された時に自動的に割り当てられてます。

資産タグを変更するには、次のようにします。

  1. 「資産の編集」ダイアログ・ボックスで、「資産」タブを選びます。
  2. 「資産タグ」ボックスで、既存のタグを強調表示して、その上から別のタグを入力します。
    注: システム・アドミニストレーターが資産タグを自動的に生成するように Tivoli Asset Management を構成している場合には、それを変更することはできません。
  3. TAB キーを押します。
    結果: 入力した資産タグが固有でない場合には、メッセージ・ボックスが現れます。「了解」を選んでから、新規資産タグを入力します。

注: 貴社では、基本タグだけではなく、代替タグの使用を採用している場合があります。代替タグによって、資産を識別するのに、2 つの方法を使用できるようになります。代替タグは、 資産がネットワーク・スキャン・リポジトリーから移行される時に第三者 ID としてしばしば使用されます。詳しい指示については、 一般情報の変更を参照してください。

コスト・センターの変更 コスト・センターは 、資産のコストまたは所有権に関連した 組織です。コスト・センターを選択する場合にも、組織を選択する場合にも、組織階層が使用されます。 異なる組織が既存の資産の所有権を獲得している時 (たとえば、資産が別の会社または部門に移動された時) には、新規のコスト・センターを指定する必要がある場合があります。

注: コスト・センターを変更するには、 システム・アドミニストレーターが最初に Tivoli Asset Management で使用するための 1 組の組織を定義しなければなりません。

指定したいコスト・センターの名前が分からない場合には、次のようにします。

  1. 「資産の編集」ダイアログ・ボックスで、「資産」タブを選びます。
  2. 「コスト・センター」ボックスの横の「ブラウズ」ボタンを選びます。
    結果: 「組織」ウィンドウが現れます。
  3. 「組織階層」リストから組織を選択します。
  4. 「選択」を選択します。
    結果: 「資産の編集」ダイアログ・ボックスが現れ、選択された組織が「コスト・センター」ボックスに示されます。

指定したいコスト・センターの名前が分かっている場合には、次のようにします。

  1. 「資産の編集」ダイアログ・ボックスで、「資産」タブを選びます。
  2. 「コスト・センター」ボックスで、組織の名前を入力するか、名前の最初の数文字を入力します。
  3. TAB キーを押します。
    • 入力した文字に一致する組織が 1 つあれば、その完全な名前が「コスト・センター」ボックスに現れます。
    • 該当する組織がない場合には、「注意」メッセージ・ボックスが現れます。
      • 「注意」ボックスで「No」を選んだ場合には、「コスト・センター」ボックスが空になっている「資産の編集」ダイアログ・ボックスが現れます。
      • 「注意」ボックスで「Yes」を選んだ場合には、「コスト・センター」ボックスで文字が強調表示された「資産の編集」ダイアログ・ボックスが現れ、そこでさらに文字を入力するか、別の文字を入力することができます。
    • 入力した文字に一致する組織が複数ある場合には、「一致」ダイアログ・ボックスが現れ、可能な一致のリストが示されます。
      • リストから組織を選択してから、「了解」を選択します。
        結果: 「資産の編集」ダイアログ・ボックスが現れ、選択された組織が「コスト・センター」ボックスに示されます。
場所の変更 資産が物理的に移動されると、 常に「場所」ボックスにその新規 場所を指定することができます。

注: 場所は、システム・アドミニストレーターが定義しなければなりません。

指定したい場所の名前が分からない場合には、次のようにします。

  1. 「資産の編集」ダイアログ・ボックスで、「資産」タブを選びます。
  2. 「場所」ボックスの横の「ブラウズ」ボタンを選びます。
    結果: 「場所」ウィンドウが表示されます。
  3. 「場所階層」リストから場所を選択します。
  4. 「選択」を選択します。
    結果: 「資産の編集」ダイアログ・ボックスが現れ、選択された場所が「場所」ボックスに示されます。

指定したい場所の名前がわかっている場合には、次のようにします。

  1. 「資産の編集」ダイアログ・ボックスで、「資産」タブを選びます。
  2. 「場所」ボックスで、場所の名前を入力するか、名前の最初の数文字を入力します。
  3. TAB キーを押します。
    • 入力した文字に一致する場所が 1 つあれば、その完全な名前が「場所」ボックスに現れます。
    • 該当する場所がない場合には、「注意」メッセージ・ボックスが現れます。
      • 「注意」ボックスで「No」を選んだ場合には、「場所」ボックスが空になっている「資産の編集」ダイアログ・ボックスが現れます。
      • 「注意」ボックスで「Yes」を選んだ場合には、「場所」ボックスで文字が強調表示された「資産の編集」ダイアログ・ボックスが現れ、そこでさらに文字を入力するか、別の文字を入力することができます。
    • 入力した文字に一致する場所が複数ある場合には、「一致」ダイアログ・ボックスが現れ、可能な一致のリストが示されます。
      • リストから場所を選択してから、「了解」を選択します。
        結果: 「資産の編集」ダイアログ・ボックスが現れ、選択された場所が「場所」ボックスに示されます。
資産カテゴリーの変更 Tivoli Asset Management は、 資産資産カテゴリーに分類します。 たとえば、貴社では、最初に資産を「ハードウェア」か「ソフトウェア」のいずれかのカテゴリーに割り当てることがあります。ハードウェアのカテゴリーは、プリンター、モニター、モデム、他のタイプのハードウェア資産のサブカテゴリーに分類されます。 同様に、ソフトウェア・カテゴリーは、ソフトウェア資産の特定タイプに細分することができます。

各カテゴリーは、 属性のリストに関連付けることができます。 たとえば、ハードウェア・カテゴリーにデスクトップ・コンピューターが含まれる場合には、一部の資産をプロセッサー・クロック速度、メモリー容量、他の属性などの属性に関連付けることができます。資産のモデルおよび属性値を指定するには、 その前に資産カテゴリーを指定しなければなりません。

たとえば、資産が最初に間違ったカテゴリーに入れられた場合、あるいは貴社で追跡の目的で一部の資産のカテゴリー変更を決めた場合には、既存の資産に別のカテゴリーを指定する必要が生じる場合があります。

注: 資産カテゴリーは、システム・アドミニストレーターが定義しなければなりません。

指定したい資産カテゴリーの名前が分からない場合には、次のようにします。

  1. 「資産の編集」ダイアログ・ボックスで、「資産」タブを選びます。
  2. 「カテゴリー」ボックスの横の「ブラウズ」ボタンを選びます。
    結果: 「資産カテゴリー」ウィンドウが現れます。
  3. 「カテゴリー階層」リストから資産カテゴリーを選択します。
  4. 「選択」を選択します。
    結果: 「資産の編集」ダイアログ・ボックスが現れ、選択された資産カテゴリーが「カテゴリー」ボックスに示されます。

指定したい資産カテゴリーの名前がわかっている場合には、次のようにします。

  1. 「資産の編集」ダイアログ・ボックスで、「資産」タブを選びます。
  2. 「カテゴリー」ボックスで、資産カテゴリーの名前を入力するか、名前の最初の数文字を入力します。
  3. TAB キーを押します。
    • 入力した文字に一致する資産カテゴリーが 1 つあれば、その完全な名前が「カテゴリー」ボックスに現れます。
    • 該当する資産カテゴリーがない場合には、「注意」メッセージ・ボックスが現れます。
      • 「注意」ボックスで「No」を選んだ場合には、「カテゴリー」ボックスが空になっている「資産の編集」ダイアログ・ボックスが現れます。
      • 「注意」ボックスで「Yes」を選んだ場合には、「カテゴリー」ボックスで文字が強調表示された「資産の編集」ダイアログ・ボックスが現れ、そこでさらに文字を入力するか、別の文字を入力することができます。
    • 入力した文字に一致する資産カテゴリーが複数ある場合には、「一致」ダイアログ・ボックスが現れ、可能な一致のリストが示されます。
      • リストからカテゴリーを選択してから、「了解」を選択します。
        結果: 「資産の編集」ダイアログ・ボックスが現れ、選択された資産カテゴリーが「カテゴリー」ボックスに示されます。
モデルの変更 モデルは、 資産カテゴリーを細分したものです。たとえば、 資産がレーザー・プリンターのカテゴリーに分類されている場合には、 モデル名は HP4si とすることができます。各資産カテゴリーには 属性 のセットが 1 つしかありませんが、カテゴリー内の各モデルは、各種のデフォルトの属性値をもつことがあります。資産カテゴリーには複数のモデルが含まれることもあれば、モデルがまったく含まれないこともあります。

モデルを指定するには、最初に資産カテゴリーを指定しなければなりません。資産カテゴリー内にモデルを指定した後では、その資産の属性値を追跡することができます。

たとえば、資産の追加時に資産が間違って指定された場合、あるいは資産の追加時にモデル情報が提供されていない場合には、資産に別のモデルを指定する必要がある場合があります。

注: モデルは、システム・アドミニストレーターが定義しなければなりません。

モデルを変更するには、次のようにします。

  1. 「資産の編集」ダイアログ・ボックスで、「資産」タブを選びます。
  2. 「モデル」ドロップダウン・リストからモデルを選択します。
    結果: 選択したモデル名が「モデル」ボックスに現れます。対応するモデル属性が「属性」タブに現れます。
一般情報の変更 「資産の編集」ダイアログ・ボックスに次のいずれかの情報を指定し、後でこれを利用して、 資産を検索することができます。
  • 代替タグ
  • シリアル番号
  • 購買 ID
  • サービス ID

貴社では、基本タグに加えて、資産に代替タグが割り当てられることを採用している場合があります。この代替タグによって、資産を識別するのに、2 つの識別手法を使用できるようになります。

シリアル番号、購買 ID、および サービス ID は、特定の資産の位置を正確に示すのに役立つことがあります。こうした ID は、修理または移動のために正確な資産を見つける必要がある時に役立ちます。

一般情報は、いつでも変更する必要がある場合があります。特に資産がコピーされた時に変更が必要になります。コピー処理中、この情報は重複資産に移され、変更が必要になる場合があります。資産のコピーの詳細については、 資産のコピーを参照してください。

資産についての一般情報を変更するには、次のようにします。

  1. 「資産の編集」ダイアログ・ボックスで、「資産」タブを選びます。
  2. 「代替タグ」ボックスをクリックして、既存のタグを強調表示し (存在する場合)、新規タグを入力します。
  3. 「シリアル番号」ボックスをクリックして、既存のシリアル番号を強調表示し (存在する場合)、新規番号を入力します。
  4. 「購買 ID」ボックスをクリックして、既存の注文番号を強調表示し (存在する場合)、新規番号を入力します。
  5. 「サービス ID」ボックスをクリックして、既存のサービス ID 番号を強調表示し (存在する場合)、新規番号を入力します。

資産のコンテナーの編集

「資産の編集」ダイアログ・ボックス中の資産情報を追加または更新するのに加えて、コンテナーを作成および編集することもできます。 コンテナーは、現在の資産内に他の資産が存在することを示す 1 つの手段です。

すべての資産でコンテナーを使用するというわけではありませんが、一部の資産は複雑過ぎてコンテナーとして指定したほうがよい場合があります。たとえば、コンピューターは資産ですが、 ハード・ディスク、モニター、CD-ROM ドライブ、他の個々のコンポーネントなどのコンテナーでもある場合があります。 コンピューターをコンテナーとして指定することは、その構成資産が取り外し可能で、交換可能である場合に特に役立ちます。これらをコンテナー資産に割り当てることによって、いつでもその正しい場所を判別することができます。

コンテナーの編集については、コンテナーの処理を参照してください。

別の担当者の指定 何人の 担当者でも 資産に関連付けることができます。 一般的に「資産の追加」ダイアログ・ボックスで新規資産が作成されると、その資産は、資産のユーザーとみなされる少なくとも 1 人の担当者に関連付けられます。担当者の名前は、Tivoli Asset Management を 1 セットになった Tivoli Service Desk の他の製品と統合するために使用されます。たとえば、 Tivoli Problem Management は、この担当者の名前を使用して、 連絡先に関連した資産をリストして、分析者が資産についての詳しい情報を簡単に検討できるようにします。 Tivoli Change Management は、担当者の名前を使用して、 起ころうとしている変更をその影響を受けるユーザーに通知します。

「資産の編集」ダイアログ・ボックスを使用して、新規担当者を資産に関連付けるか、あるいは資産に現在関連付けられている担当者を除去することができます。 1 つの資産に複数の担当者を関連付けることができます。たとえば、共用ネットワーク・プリンターのユーザーとして数人の担当者を指定することができます。

注: 組織によって用いられる担当者は、システム・アドミニストレーターが定義しなければなりません。

指定したい担当者の名前分からない場合には、次のようにします。

  1. 「資産の編集」ダイアログ・ボックスで、「資産」タブを選びます。
  2. 「担当者」ボックスの横の「ブラウズ」ボタンを選びます。
    結果: 「担当者」ダイアログ・ボックスが現れます。
  3. 「担当者検索」グループ・ボックスで、1 人または複数の担当者を検索するための検索基準を指定します。 (指示については、担当者のブラウズを参照してください。)
    結果: その検索基準に一致する担当者がいれば、その名前が「担当者」一覧表に現れます。
  4. 「担当者」一覧表で、担当者を選択してから、「了解」を選択します。
    結果: 「資産の編集」ダイアログ・ボックスが現れ、選択された担当者が「担当者」リストに示されます。
  5. 資産に指定する必要のある追加の担当者の数に対応する回数だけ 1 〜 4 のステップを繰り返します。

指定したい担当者の名前がわかっている場合には、次のようにします。

  1. 「資産の編集」ダイアログ・ボックスで、「資産」タブを選びます。
  2. 「担当者」ボックスで、担当者の名前を入力するか、名前の最初の数文字を入力します。
  3. 「担当者」ボックスの横の「ブラウズ」ボタンを選びます。代わりに TAB キーを押すことができます。
    • 入力した文字に一致する担当者の名前が 1 つあれば、その完全な名前が「担当者」ボックスに現れます。
    • 該当する担当者がない場合には、「注意」メッセージ・ボックスが現れます。
      • 「注意」ボックスで「No」を選んだ場合には、「担当者」ボックスが空になっている「資産の編集」ダイアログ・ボックスが現れます。
      • 「注意」ボックスで「Yes」を選んだ場合には、「担当者」ボックスで文字が強調表示された「資産の編集」ダイアログ・ボックスが現れ、そこでさらに文字を入力するか、別の文字を入力することができます。
    • 入力した文字に一致する担当者が複数ある場合には、「担当者リスト」ダイアログ・ボックスが現れます。
      • リストから担当者を選択してから、「選択」を選択します。
        結果: 「資産の編集」ダイアログ・ボックスが現れ、選択された担当者が「担当者」リストに示されます。

資産から担当者を除去するには、次のようにします。

  1. 「資産の編集」ダイアログ・ボックスで、「資産」タブを選びます。
  2. 「担当者」リスト・ボックスで、除去したい担当者を選択します。
  3. 「除去」を選択します。
    結果: その担当者の名前がリストから除去され、その担当者は資産に関連付けられなくなります。
別の接続の指定 いくつでも 接続資産に関連付けることができます。接続を指定する時には、 資産がネットワーク環境の一部であるということを示します。接続名は、Tivoli Asset Management を 1 セットになった Tivoli Service Desk の他の製品と統合するために使用されます。たとえば、 Tivoli Change Management では、ある種の変更が起こった時に、 どの資産が影響を受けるのかを判別するのに接続名が使用されます。

「資産の編集」ダイアログ・ボックスを使用して、1 人または複数の新規担当者を資産に関連付けることができます。各資産につき複数の接続を指定することができます。 たとえば、ネットワーク・サーバーに数個の接続を指定することができます。現在資産に関連しているどの接続でも除去することができます。

注: 接続は、システム・アドミニストレーターが定義しなければなりません。

指定したい接続の名前が分からない場合には、次のようにします。

  1. 「資産の編集」ダイアログ・ボックスで、「資産」タブを選びます。
  2. 「接続」テキスト・ボックスの横の「ブラウズ」ボタンを選びます。
    結果: 「接続」ウィンドウが現れます。
  3. 「接続階層」リストから接続を選択します。
  4. 「選択」を選択します。
    結果: 「資産の編集」ダイアログ・ボックスが現れ、選択された接続が「接続」リストに示されます。
  5. 資産に指定する必要のある追加の接続の数に対応する回数だけ 1 〜 4 のステップを繰り返します。

指定したい接続の名前がわかっている場合には、次のようにします。

  1. 「資産の編集」ダイアログ・ボックスで、「資産」タブを選びます。
  2. 「接続」ボックスで、接続の名前を入力するか、名前の最初の数文字を入力します。
  3. 「担当者」ボックスの横の「ブラウズ」ボタンを選びます。代わりに TAB キーを押すことができます。
    • 入力した文字に一致する接続の名前が 1 つあれば、その完全な名前が「接続」リスト・ボックスに現れます。
    • 該当する接続がない場合には、「注意」メッセージ・ボックスが現れます。
      • 「注意」ボックスで「No」を選んだ場合には、「接続」ボックスが空になっている「資産の編集」ダイアログ・ボックスが現れます。
      • 「注意」ボックスで「Yes」を選んだ場合には、「接続」ボックスで文字が強調表示された「資産の編集」ダイアログ・ボックスが現れ、そこでさらに文字を入力するか、別の文字を入力することができます。
    • 入力した文字に一致する接続が複数ある場合には、「一致」ダイアログ・ボックスが現れ、可能な一致のリストが示されます。
      • リストから接続を選択してから、「了解」を選択します。
        結果: 「資産の編集」ダイアログ・ボックスが現れ、選択された接続が「接続」リストに示されます。

資産から接続を除去するには、次のようにします。

  1. 「資産の編集」ダイアログ・ボックスで、「資産」タブを選びます。
  2. 「接続」リスト・ボックスで除去したい接続を選択します。
  3. 「除去」を選択します。
    結果: その接続の名前がリストから除去され、その接続は資産に関連付けられなくなります。
注の追加および編集 資産 レコードとともに保管される自由形式のテキスト注を作成することができます。既存の注を編集または削除することもできます。

注を追加または編集するには、次のようにします。

  1. 「資産の編集」ダイアログ・ボックスで、「資産」タブを選びます。
  2. 「注」を選択します。
    結果: 「資産注」ダイアログ・ボックスが現れ、注を入力できるテキスト・ボックスが表示されます。このテキスト・ボックスには挿入場所を示す明滅するポイントが現れます。
  3. テキスト・ボックスに 1 つまたは複数の既存の注がテキスト・ボックスに現れている場合には、挿入ポイントを注の最後の行に移動してから、Enter キーを押し、別の注のために改行してください。
  4. 注を入力します。
    注: テキスト・ボックスに既存の注が含まれている場合には、いずれかのテキスト・エディターを使用した場合と同様に注のどの部分でも編集または削除することができます。
  5. 「了解」を選択します。
    結果: 「資産の追加」ダイアログ・ボックスが表示されます。

注: 注に新規のテキストを追加するか、あるいは既存の注テキストを編集するのに、必要な回数だけ上記のステップを繰り返すことができます。単一の資産の場合、すべての注が「資産注」ダイアログ・ボックスに一緒に表示されます。

属性値の変更 資産カテゴリー についての情報を設定する時には、システム・アドミニストレーターは、各カテゴリーに対して 1 セットの 属性を定義することができます。たとえば、PC ハードウェアのカテゴリーを作成する時には、システム・アドミニストレーターは、プロセッサー速度、ハード・ディスク容量、RAM などの属性を定義することができます。

一般的に新規資産が作成されると、 それが資産カテゴリーに割り当てられます。カテゴリーに 1 つまたは複数の属性が定義されている場合には、新規資産に属性値を設定することもできます

「資産の編集」ダイアログ・ボックスを使用して、資産のいずれの属性値でも変更することができます。たとえば、資産が最初に作成された時に属性値が指定されていない場合、あるいはシステム・アドミニストレーターが資産のカテゴリーに 新しい属性を定義した場合に、これが必要になることがあります。

注: システム・アドミニストレーターは、カテゴリーごとに属性を定義し、そのデフォルト値を設定しなければなりません。

資産の属性値を変更するには、次のようにします。

  1. 「資産の編集」ダイアログ・ボックスで、「属性」タブを選びます。
    属性一覧表には次の 3 つの欄があるということに注意してください。
    • 属性。この欄には、この資産カテゴリーに定義された属性の名前が表示されます。
    • 。この欄には、各属性の値が表示されます。これは、資産に設定できる値です。たとえば、資産がコンピューターで、属性が RAM である場合には、コンピューターの RAM の容量を示すようにこの値を設定することができます。 値のタイプによっては、この欄にテキスト、整数、10 進数などが表示されることがあります。
    • 単位。この欄には、各属性に用いられる計測単位が表示されます。たとえば、属性が RAM である場合には、単位は "MB" (メガバイト) となることがあります。
  2. 「属性」一覧表から属性を選択します。
  3. 「値」ボックスをクリックして、既存の値 (ある場合) を強調表示します。
    注: 「値」ボックスは、「属性」タブの一番下の「値」欄の下に現れます。
  4. 属性の新規値を入力します。
    注: 属性の計測単位に合った値を入力しなければなりません。たとえば、選択した属性の単位が「インチ」である場合には、値は数値でなければなりません。不適切な値を入力すると、警告メッセージが現れ、 別のタイプの値を入力するようにプロンプトで指示されます。
  5. 「置き換え」を選択します。
    結果: 新規値は、属性一覧表でその属性の横に現れます。
関連した契約の変更 資産を 1 つまたは複数の 契約に関連付けることができます。 たとえば、資産を購買契約だけでなく、保守契約やシステム・アドミニストレーターによって定義された他のいずれかの種類の契約に関連付けることができます。

「資産の編集」ダイアログ・ボックスを使用して、 1 つまたは複数の新規契約を資産に関連付けることができます。現在資産に関連しているどの契約でも除去することができます。

注: 組織で使用する契約は、システム・アドミニストレーターが定義しなければなりません。

資産に関連した契約を変更するには、次のようにします。

  1. 「資産の編集」ダイアログ・ボックスで、「契約」タブを選びます。
  2. 「追加」を選択します。
    結果: 「契約」ダイアログ・ボックスが現れます。
  3. 「検索」グループ・ボックスで、1 つまたは複数の契約を検索するための検索基準を指定します。(詳しい指示については、契約のブラウズを参照してください。)
    結果: 検索基準に一致する既存の契約がある場合には、それが「契約」一覧表に表示されます。
  4. 「契約」一覧表では、契約を選択します。
  5. 「選択」を選択します。
    結果: 「資産の編集」ダイアログ・ボックスが現れ、選択された契約が「関連契約」一覧表に示されます。

資産から契約を除去するには、次のようにします。

  1. 「資産の編集」ダイアログ・ボックスで、「契約」タブを選びます。
  2. 「契約」一覧表で、資産に関連している契約を選択します。
  3. 「除去」を選択します。
    結果: その契約が「関連契約」一覧表から除去され、その契約は資産に関連付けられなくなります。
評価の再計算 「資産の編集」ダイアログ・ボックスでは、「取得」タブを使用して、購入したか、あるいは取得した (リースではない) 資産の現在の帳簿価格を計算するために使用される情報を編集することができます。 資産を修理に出すか、それとも取り替えるかを判断する時に、この機能を利用することができます。また「取得」タブでは、保険金請求の目的で資産の保険価額を記録することもできます。Tivoli Asset Management ではどのような種類の金額でも入力できますし、また保険価額を取得価格に等しくなるように自動的に設定できるようになっています。

最初に資産が作成された時に、この情報が入力されていない場合には、「資産の編集」 ダイアログ・ボックスでこの情報を入力する必要がある場合があります。そうでない場合には、貴社で異なる減価償却方法を使用するように選択した場合、資産の処分日変更を使用するように選択した場合など、 様々な理由でこの情報を変更する必要がある場合があります。

2 つの異なる公式を使用して、資産の評価を計算することができます。

  • 定額法。定額償却法では、毎年同額の減価償却を行なうことによって、資産の減価償却基礎価額がその耐用年数期間を通して均等に減額していきます。
  • 定率法。定率償却法では、毎年定率で価額を減価していきますが、毎年の資産の減価償却基礎価額はそれまでの累計償却額分減額されます。

注: 評価計算は、修理の判断を下すためのものに過ぎません。 減価を計算するために使用されるこれらの公式は、減価を記録する行政機関の税法に準拠していません。これらの計算は、税務会計の目的には適していません。

評価を再計算するには、次のようにします。

  1. 「資産の編集」ダイアログ・ボックスで、「取得」タブを選びます。
  2. 「取得日」ボックスで、資産が購入された日付を入力します。
    注: 取得日は、両方の計算方式に必要です。
  3. 「処分日」ボックスでは、資産を処分しなければならない日付を入力します。
    代わりにいずれかの日付ボックスの横の「カレンダー」ボタンを選ぶことができます。「カレンダー」ダイアログ・ボックスがオープンされ、選択された現在日付が表示されます。カレンダーから別の日付を選択してから、「了解」を選択します。
  4. 「減価償却月数」ボックスでは、資産の合計減価償却を計算するために使用される月数を入力します。
    注: 減価償却月数は、両方の計算方式に必要です。
  5. 「通貨」ドロップダウン・リストから、通貨コードを選択します。(詳細については、 Tivoli Asset Management で使用される通貨コードを参照してください。)
  6. 「取得値」ボックスでは、資産の支払金額を入力します。
    注: この情報は、両方の計算方式に必要です。通貨記号は入力しないでください。
  7. 「保険金控除額」ボックスで、保険金控除額を入力します。
    注: この情報は、定額法の減価償却計算の場合にのみ必要です。通貨記号は入力しないでください。
  8. 「減価償却方式」の下で、計算方式を選択します。
  9. 保険金額を取得額に等しいものとして記録したい場合には、「保険額 = 取得額」チェック・ボックスを選択します。
  10. 「計算」を選びます。
    結果: 現行値が現れます。
リース情報の変更 「資産の編集」ダイアログ・ボックスの「リース」タブを使用して、リースの開始日と終了日、リース価格、リースの買い取り価格など、リースされた 資産についての情報を追跡することができます。

「リース」タブを使用して、 リース資産が取得された時点を示すことができます。リース資産を取得すると、リースの終了日が取得日にコピーされ、買い取り価格が「取得」タブの取得価格に移されます。

最初に資産が作成された時に、この情報が入力されていない場合には、「資産の編集」ダイアログ・ボックスでこの情報を入力する必要がある場合があります。そうでない場合には、リースの終了日が変更された場合など、 様々な理由でこの情報を変更する必要がある場合があります。

資産のリース情報を変更するには、次のようにします。

  1. 「資産の編集」ダイアログ・ボックスで、「リース」タブを選びます。
  2. 「開始日」ボックスにリースの発効日を入力します。
  3. 「終了日」ボックスにリースの終了日を入力します。
    代わりにいずれかの日付ボックスの横の「カレンダー」ボタンを選ぶことができます。「カレンダー」ダイアログ・ボックスがオープンされ、選択された現在日付が表示されます。カレンダーから別の日付を選択してから、「了解」を選択します。
  4. 「リース価格」ボックスでリース金額を入力します。
  5. 「リース買い取り価格」ボックスで、リースに応じた資産の購入価格を入力します。

リース資産を取得するには、次のようにします。

  1. 「リース」タブから「適宜購入」チェック・ボックスを選択します。
  2. 「了解」を選択します。
    結果: リース価格が「取得」タブに移されます。
    注: 「適宜購入」チェック・ボックスを選択する前に、「取得」タブの一定の値を完了している必要があります。こうした値のいずれかが完了していない場合には、警告メッセージが現れます。 ここで Tivoli Asset Management は、「取得」タブの情報を「リース」タブの情報で上書きする前に、その承認を求めるプロンプトを出します。
保守費用情報の変更 個々の 資産の見積りおよび実際の 保守費用を追跡することができます。システムは、各見積りの差額を自動的に計算し、 見積り額、実際額、および合計見積り額と合計実際額との間の差額の現在合計を記録します。リスト中にすでにある料金を更新することも、料金を削除することもできます。

資産の保守費用を変更するには、次のようにします。

  1. 「資産の編集」ダイアログ・ボックスで、「保守費用」タブを選択します
  2. 日付ボックス (「日付」欄の下) に保守費用の請求日付を入力します。
    代わりに日付ボックスの横の「カレンダー」ボタンを選ぶことができます。「カレンダー」ダイアログ・ボックスがオープンされ、選択された現在日付が表示されます。カレンダーから別の日付を選択してから、「了解」を選択します。
  3. 「実際額」ボックス (「実際額」欄の下) に実際の保守費用額を入力します。通貨記号は入力しないでください。
  4. 「見積り額」ボックス (「見積り額」欄の下) には、見積り額を入力します。通貨記号は入力しないでください。
  5. 「通貨」ドロップダウン・リストから通貨を選択します。(詳細については、 Tivoli Asset Management で使用される通貨コードを参照してください。)
  6. 「追加」を選択します。
    注: 保守費用は「保守費用」一覧表に現れます。実際額と見積り額の合計、およびその両者の差額は、「合計」グループ・ボックスに現れます。

保守費用を更新するには、次のようにします。

  1. 「資産の編集」ダイアログ・ボックスで、「保守費用」タブを選択します。
  2. 「保守費用」一覧表で更新したい料金を選択します。
  3. 「日付」、「実際額」、または「見積り額」ボックスで、保守費用の請求日付、実際額、または見積り額の更新された情報を入力します。
  4. 「置き換え」を選択します。
    注: 「保守費用」一覧表で料金が更新されます。実際額と見積り額の合計、およびその両者の差額が「合計」グループ・ボックスで更新されます。

保守費用を削除するには、次のようにします。

  1. 「資産の編集」ダイアログ・ボックスで、「保守費用」タブを選択します。
  2. 「保守費用」一覧表で削除したい料金を選択します。
  3. 「削除」を選択します。
    注: 「保守費用」一覧表からその料金が削除されます。実際額と見積り額の合計、およびその両者の差額が「合計」グループ・ボックスで更新されます。
イベント情報の変更 Tivoli Asset Management は、 イベント を使用して、 資産の履歴を追跡します。「資産の編集」ダイアログ・ボックスで資産の 計画済みイベントおよび 完了イベントを指定できます。計画済みイベントは、スケジュールされてはいるが、 まだ完了マークの付けられていないイベントです。

また、イベントは資産の履歴の追跡に役立つように、自動的に作成されます。 こうしたイベントは、資産の カテゴリー組織場所、または 接続に対する変更が記録されるか、あるいは Tivoli Change Management での変更の完了時に資産が更新された時点を追跡します。

注: 貴社で追跡したいイベントのタイプは、システム・アドミニストレーターが定義しなければなりません。

イベントと資産の関連付けの詳細については、イベントの処理 を参照してください。