承認者の指定


概説

タスク

組み込み先

Tivoli Change Management のユーザー

概説

承認者の指定

変更を検討するユーザーまたは変更コントロール・ボード (CCB) が承認者です。 変更の承認者には、変更の検討およびその変更に対する状況の割り当てに責任があります。一般的な状況タイプは、承認、拒否、フリーズ、および保留です。

変更の承認者を追加する方法には、次の 3 つがあります。

  • モデル
    関連したモデルがあるカテゴリーを選択した場合には、デフォルトの承認者情報を自動的に提供することができます。
  • ルール
    変更に適用されるルールによって、その変更の承認者を自動的に追加することができます。
  • 手動
    変更の要求者または作成者には、個人および CCB を承認者として追加できます。

変更を作成時に、選択したカテゴリーと関連したモデルがある場合には、承認者情報をその変更自動的に組み込むことができます。ない場合には、ユーザー、 CCB、またはユーザー自身を追加できます。 さらに、モデルおよび ルールと関連したリストに追加の承認者を追加できます。 追加した承認者と、モデルまたはルールによって指定された承認者との間で矛盾がある場合には、そのモデルまたはルールが優先されて、ユーザーの手動入力を上書きすることができます。

注: ユーザーが「TCM モデル・ルール値上書き権限」または「TCM システム管理権限」のいずれかをもっていないかぎり、モデルまたはルールの結果として追加した承認者を削除することはできません。

通知優先順位 変更を処理依頼する時には、その変更を最初に検討し承認する必要がある承認者に対して、承認通知が出されます。それぞれの承認者に優先順位を設定することによって、その通知を最初に、2 番目に、3 番目に受け取る担当者を指定することができます。新規の承認者の場合には、優先順位のデフォルトとして 1 が使用されます。

手動で追加した承認者の場合には、デフォルトの優先順位を変更することができます。ただし、モデルまたはルールによって承認者が追加された場合には、特別な権限なしで承認者または優先順位を削除または変更することができません。

優先順位番号は 1 〜 99 の範囲とすることができますが、順次でなくてもかまいません。 優先順位が最も低い承認者が最初に通知を受け取ります。最初の優先順位の承認者が変更を受け入れると、Tivoli Change Management は次に高い優先順位の承認者に承認通知を出します。

たとえば、取締役が通知を受け取る前に、マネージャーがその変更を受け取るようにしたい場合には、そのマネージャーには優先順位 1 を設定し、取締役には優先順位 2 を設定することができます。

承認メソッド 変更の承認者を割り当てる時には、その変更を承認する 方法 も指定することができます。それぞれの承認者には、次の 2 つの選択項目があります。
  • すべてのアクティビティーの承認
    承認者が親の変更を承認するか、拒否するか、フリーズするか、あるいは保留にする時には、それに付随するすべてのアクティビティーも同じ状況になります。
  • アクティビティーに依存する
    承認者は、親の変更自体を承認する前に、すべてのアクティビティーを個別に承認しなければなりません。

また、以下の条件のもとで、承認者の承認メソッドを変更することもできます。

  • Tivoli Change Management システム・アドミニストレーター権限がある場合
  • 変更のアクティビティーではなく、親の変更が選択された場合
  • 変更の状況が "保管済み" である場合

: 変更と関連したアクティビティーの承認メソッドは、親の変更の承認メソッドに従ったものになります。

承認メソッドを「アクティビティーに依存する」から「すべてのアクティビティーの承認」に変更した場合には、アクティビティーの承認要件が次のものとともに 「変更」ダイアログ・ボックス「承認」タブ に表示されます。

  • 「承認リスト」の「後処理」列に"使用不可"
  • 「承認リスト」の「理由」列に"「ルート変更にすべてのアクティビティー承認の承認メソッドがある」"

さらに、ルート変更の承認メソッドを「すべてのアクティビティーの承認」から「アクティビティーに依存してする」に変更した場合には、「すべてのアクティビティーの承認」の使用不可の承認メソッドをもつ、それと関連したアクティビティーはすべて、この時点で使用可能となり、承認プロセスの一部となります。

ヒント: 「すべてのアクティビティーの承認」の変更のアクティビティーは、その変更が承認されると、自動的に承認されます。したがって、Tivoli Change Management の処理時間を最小限にするには、その変更が「すべてのアクティビティーの承認」の場合には、アクティビティーの承認要件を定義しないでください。


タスク

ユーザーを承認者として追加

変更を検討し承認する ユーザーは、必要なだけ追加できます。

ユーザーを承認者として追加するには、次のようにしてください。

  1. 「変更」ダイアログ・ボックスから、「承認」タブを選択します。
    結果: 「承認」タブ が表示されます。
  2. 「ユーザーの追加」 を選択します。
    結果: 「ユーザー」ダイアログ・ボックスが表示されます。
  3. 「ユーザー検索」の下に、担当者の名前またはその他の識別情報を入力します。
    注: 「テキスト」ボックスのどれかに入力する前に、「検索」を選択して、すべてのユーザーを表示することができます。また、ワイルドカードとしてアスタリスク (*) を指定することもできます。
  4. 「検索」を選択します。
    結果: 注意メッセージが現れます。
  5. 「Yes」を選択します。
    結果: 一致するすべてのものが表示されます。
  6. ユーザーのテーブルから、ユーザーを選択します。
  7. 「了解」を選択します。
    結果: 選択したユーザーが「承認」リストに表示されます。

CCBを承認者として追加

変更を検討し承認する CCB は、必要なだけ追加できます。

CCB を承認者として追加するには、次のようにしてください。

  1. 「変更」ダイアログ・ボックスから、「承認」タブを選択します。
    結果: 「承認」タブ が表示されます。
  2. 「グループの追加」を選択します。
    結果: 「グループの処理」ダイアログ・ボックスが現れます。
  3. 「グループ」リストの下でグループを選択します。
  4. 「選択」を選択します。
    結果: 選択したグループが「承認」リストに表示されます。
通知優先順位の指定 1 以外の通知優先順位を指定することができます。

通知優先順位を指定するには、次のようにしてください。

  1. 「変更」ダイアログ・ボックスから、「承認」タブを選択します。
    結果: 「承認」タブ が表示されます。
  2. 「承認リスト」の下で、承認者を選択します。
  3. 「優先順位の設定」 を選択します。
    結果: 「承認優先順位の設定」ダイアログ・ボックスが表示されます。
  4. 「承認優先順位の設定」ダイアログ・ボックスでは、選択した承認者の優先順位を示す番号を入力します。
  5. 「了解」を選択します。
    結果: 選択した承認者が新規優先順位の「承認者リスト」に表示されます。

変更の承認メソッドの指定

変更の承認のメソッドを指定することができます。

承認メソッドを指定するには、次のようにしてください。

  1. 「変更」ダイアログ・ボックスから、「承認」タブを選択します。
    結果: 「承認」タブ が表示されます。
  2. 「変更の承認」の下で、該当するオプションを選択します。
  3. 「了解」を選択します。
    結果: 変更者には、承認メソッドが割り当てられます。

承認での通知の保証

要求者としては、変更が拒否、フリーズ、または保留された時にかぎり、デフォルトによって通知を受け取ります。しかし、すべての承認者がその変更を承認した時に、承認通知を受け取ることができます。

変更を承認した時に通知を受け取るには、次のようにしてください。

  1. 「変更」ダイアログ・ボックスから、「承認」タブを選択します。
    結果: 「承認」タブ が表示されます。
  2. 「承認」タブから、「完全承認で要求者に通知」を選択します。