組織階層の保守


概説

タスク

組み込み先

Tivoli Service Desk

概説

組織(O)

組織とは、担当者 のグループのことです 組織は、カスタマー (連絡先)、会社、基幹業務、または部門のグループとすることができます。
  • Tivoli Asset Management では、組織は資産の所有権を示すコスト・センターとして使用されます。 組織に資産を割り当てた後で、以下を行なうことができます。
    • コスト・センターによる資産の表示またはリスト
    • コスト・センターによる資産の物理的な監査の実行
    • コスト・センターによる資産の額の決定
  • Tivoli Change Management では、組織はコスト・センターとして使用されます。次のことができます。
    • 変更またはモデルに対するコスト・センターとしての組織の割り当て
    • 変更の承認者 (CCB)としての組織の追加
    • Tivoli Asset Management とのインターフェースを介した組織への資産の割り当て
  • セキュア・モードで実行中のTivoli Service Desk インストールでは、組織はデータのセグメント化の基本を形成します。担当者をメンバーとして組織に割り当て、サポート可能な組織のユーザーを定義してから以下を行なうことができます。
    • 組織 ID を使用してデータ・アクセス権限を定義しデータを分離する
    • サポートする組織のデータだけを表示できるようにする

    詳細については、複数カスタマー・データのサポートを参照してください。

組織ウィンドウ

「組織」ウィンドウを使用して、組織階層を作成および保守し、組織を担当者 に割り当てます。

「組織」ダイアログ・ボックスにアクセスするには、次のいずれかを行なってください。

  • Asset Management アドミニストレータープロファイル、Problem Management アドミニストレーター・プロファイル、または Tivoli Service Desk アドミニストレーター・プロファイルを使用している場合には、「編集」メニューから「組織」を選択します。
  • Change Management アドミニストレーター・プロファイルを使用している場合には、「デモグラフィックス」メニューから「組織」を選択します。
  • 「担当者の追加」ダイアログ・ボックスまたは「担当者の編集」ダイアログ・ボックスで、「一般」タブを選択します。「組織」の下の「追加」を選択してください。
  • 「ヘルプ」メニューから「ユーザーのシステム・プロファイル」を選択して、「組織の処理」の下にある指示に従ってください。

「組織」ウィンドウには次の 3 つのタブがあります。

タブ 機能
組織 担当者を組織に割り当てます。組織のメンバーシップの構成を参照してください。
設定 組織特有のダイアログ・ボックスおよび補足問題データ・テーブルを割り当てます。組織の設定の構成を参照してください。
機能 問題の作成、組織のメンバーの機能の表示および更新を定義します。また、問題を解決するために組織のメンバーが使用できる診断エイドを決定します。組織の機能の構成を参照してください。

「組織の表示」ダイアログ・ボックス

「組織の表示」ダイアログ・ボックスは、グループに割り当てられた組織の詳細または選択した担当者が所属している組織のメンバーシップを表示するために使用します。グループ組織の構成および担当者に割り当てられた組織のメンバーシップを表示するにはを参照してください。

タスク

標準保守タスク

このヘルプ・トピックでは、組織階層に特有の保守タスクについて説明します。任意の階層で実行できるタスクについては、階層の保守を参照してください。

階層での資産の保守

組織の資産の保守については、階層内の資産の保守を参照してください。

準備

組織階層を設定する前に、会社の組織またはヘルプ・デスクがサポートする組織を表す階層図またはリストを作成する必要があります。

ルート・レベルの組織の追加

組織階層の設定の最初のステップは、ルート・レベルの組織の設定です。ルート・レベルの組織は、データを保護したい一番広い範囲の組織レベルでなければなりません。

ルート・レベルの組織を追加するには:

  1. 「組織」ウィンドウで「ルート」を選択します。
    結果: 「組織」ウィンドウの右側のセクションの名前が「ルート組織の追加」に変わります。
  2. 「名前」ボックスに組織名を入力します。
  3. 「ルートに貼り付け」を選択します。
    結果: 「組織」ウィンドウに新しいルート・レベルの組織が表示されます。
  4. これで、次のいずれかを行なうことができます。

子レベルの組織の追加

各ルート組織をより小さい、より特定の組織に分割することができます。より特定の組織は、ルート組織のと呼ばれます。しかし、それぞれの子の組織は、他の子組織の親になることもあります。

: グループ資産にしたい組織レベルに達するまで、子レベルの組織を作成してください。

子レベルの組織を追加するには:

  1. 「組織」ウィンドウで、追加したい組織の親組織を選択します。
    : 新しい組織が、選択した組織の子として追加されます。
  2. 「追加」を選択します。
    結果: 「組織」ウィンドウの右側のセクションの名前が「組織の追加」に変わります。
  3. 「名前」ボックスに組織名を入力します。
  4. 「貼り付け」を選択します。
    結果: 新しい組織が、「組織」ウィンドウに選択した組織の子として表示されます。
  5. これで、次のいずれかを行なうことができます。

組織のメンバーシップの構成

担当者が所属する組織を判別します。 担当者を組織に割り当てるために使用できるメソッドには、次の 2 つがあります。
  • 担当者が所属している組織のリストを、「担当者の追加」ダイアログ・ボックス、または「担当者の編集」ダイアログ・ボックスから保守することができます。担当者の組織の構成を参照してください。
  • 選択した組織に属している担当者のリストは、「組織」ウィンドウから保守することができます。次の指示を参照してください。

担当者を組織に追加するには:

  1. 「組織」ウィンドウで組織を選択します。
  2. 「組織」タブで「組み込み」を選択します。
  3. 「担当者」ダイアログ・ボックスで、「担当者」検索の下に選択基準を指定して「検索」を選択します。
  4. 「担当者」リストから、組織に割り当てたい担当者を選択して「選択」を選択します。
    結果: 「組織」ウィンドウの「組織」タブの「メンバー」リストに、選択した担当者が表示されます。
    ヒント: 複数の担当者を選択する場合については、リストからの選択を参照してください。
    : Tivoli Service Desk がセキュア・モードで実行中の場合には、サポートする組織 (とその子組織) のメンバーである担当者 (ユーザーおよび連絡先を含む) が「担当者」リストに表示されます。
  5. 「保管」を選択します。

Tivoli Service Desk インストールがセキュア・モードで実行中の場合に、担当者が組織に所属している唯一の担当者か、またはそれがデフォルトの組織である場合には、組織から担当者を除去することはできません。これらの場合には、「担当者の編集」ダイアログ・ボックスで組織のメンバーシップを変更することができます。担当者の組織の構成を参照してください。

組織から担当者を除去するには:

  1. 「組織」ウィンドウで組織を選択します。
  2. 「組織」タブで、次のいずれかを行なってください。
    • 「メンバー」リストから、担当者を選択して「除去」を選択します。
      結果: 選択した担当者が「メンバー」リストから除去されます。
    • 「すべて除去」を選択します。
      結果: すべての担当者が「メンバー」リストから除去されます。
  3. 「保管」を選択します。

Tivoli Change Management では、タイトル・ホルダーが通知を受信するために割り当てられた組織の唯一のメンバーです。 1 つの組織に複数のタイトル・ホルダーを指定することができ、一人のメンバーを複数の組織のタイトル・ホルダーにすることができます。

組織のメンバーをタイトル・ホルダーとして指定するには:

  1. 「組織」ウィンドウで組織を選択します。
  2. 「組織」タブで、「メンバー」リストから担当者を選択して「タイトルの許可」を選択します。
    結果: 選択した担当者に対してタイトルが「Yes」に設定されます。
    : タイトル・ホルダーの指定を除去するには、タイトル・ホルダーを選択してからもう一度「タイトルの許可」を選択します。
  3. 「保管」を選択します。

組織の設定の構成

各組織のメンバーは、Tivoli Problem Management「コール登録」ダイアログ・ボックスおよび「問題の状況」ダイアログ・ボックスの組織特有のバージョンを見ることができます。また、その組織の追加の問題データ・テーブルを指定することもできます。

組織の設定を構成するには:

  1. 「組織」ウィンドウで組織を選択して、「設定」タブを選択します。
  2. 「コール登録」ダイアログ・ボックスの組織特有のバージョンを指定するには、「コール登録」ダイアログ・ボックスに DFC ファイルおよびフォーム名を入力します。
    : calls.dfc[XYZCALLREG]
  3. 「問題の状況」ダイアログ・ボックスの組織特有のバージョンを指定するには、「問題の再開」ダイアログ・ボックスに DFC ファイルの名前とフォーム名を入力します。
    : resume.dfc[XYZEDITPROB]
  4. 標準 TSD PROBLEMS テーブルに保管されているデータを補足するために使用する追加の問題データ・テーブルを指定するには、「補足問題の問題テーブル」ボックスにそのテーブルの名前を入力します。
    : XYZPROB
  5. 「保管」を選択します。

組織の機能の構成

機能は、組織のメンバーが問題を作成、表示、または更新できるかどうかを定義します。また、機能は Tivoli Problem Management 診断エイドへのアクセスもコントロールします。

エンド・ユーザーである連絡先は、それらの組織の機能に加えて「担当者の追加」ダイアログ・ボックスまたは「担当者の編集」ダイアログ・ボックスで割り当てられた機能を持ちます。詳細については、エンド・ユーザー・アカウントの機能の構成を参照してください。

組織の機能を構成するには:

  1. 「組織」ウィンドウで組織を選択して、「機能」タブを選択します。
  2. 「問題」の下で、この組織のメンバーの問題保守機能を選択します。

    この組織のメンバーに以下ができるようにするには:
    • 問題レコードの作成。「作成」チェック・ボックスを選択します。
    • 問題の表示。「表示」チェック・ボックスを選択します。表示されるリストから、表示できる問題レコードを選択します。この組織のメンバーが以下を表示できるようにするには:
      • それらに所属する問題のみ
      • メンバーが所属している組織に属する問題のみ
      • すべての問題
    • 問題を解決してクローズし、「更新」チェック・ボックスを選択します。付随するリストから、メンバーが処理できる問題レコードを選択します。メンバーが以下を処理できるようにすることができます。
      • それらに所属する問題のみ
      • メンバーが所属している組織に属する問題のみ
      • すべての問題
  3. 「診断」の下で、この組織のメンバーが使用できる診断エイドを選択します。次の 1 つを実行してください。
    • 使用できるようにするには、当該の診断エイドのチェック・ボックスを選択します。
    • 使用でないようにするには、当該の診断エイドのチェック・ボックスをクリアします。
  4. 「保管」を選択します。

組織の編集

組織を編集して、階層内の組織の名前または設定を変更することができます。

組織を編集するには:

  1. 「組織」ウィンドウで、編集したい組織を選択します。
  2. 「編集」 を選択します。
  3. 結果: 「組織」ウィンドウの右側のセクションの名前が、組織の編集に変わります。選択した組織の詳細が、「組織の編集」セクションのタブに表示されます。
  4. 組織情報に必要な変更を行なってください。
    詳細については、次を参照してください。
  5. 「組織の編集」の下で「保管」を選択します。