Tivoli Service Desk 6.0 Developer's Toolkit ツールおよびユーティリティーの手引き

第 4 章: Developer's Toolkit インターフェース生成プログラム

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概要

概説

インターフェース生成プログラムは、対応する .df ファイルが見つかったディレクトリーに .dfc ファイルを生成します。インターフェース生成プログラムを Interface Designer と混同しないでください。 Interface Designer は、.df ファイルの機能のカスタマイズし機能を追加するために使用します。インターフェース生成プログラムは .dfc ファイルに対して .df ファイルを処理します。インターフェース生成プログラムは
コマンド・プロンプト・バージョン (i-gen.exe) またはウィンドウ・バージョン (i-genw.exe) から実行します。

デフォルトでは、インターフェース生成プログラムは対応する .df ファイルが見つかったディレクトリーに .dfc ファイルを生成します。また、インターフェース生成プログラムは、.dfc 出力ファイルに文字列を書き込むときに OEM または ANSI コード・ページも使用します。コマンド・プロンプトで指定しないと、インターフェース生成プログラムは softart.ini ファイルから読み取った値を使用します。

.dfc ファイルの生成

ウィンドウ・バージョンのインターフェース生成プログラムの使用

ウィンドウ・バージョンのインターフェース生成プログラムは、次の方法のいずれかを使用してオープンすることができます。

  1. 「スタート」メニューから「プログラム」をポイントし、「Tivoli Service Desk 6.0,」をポイントして「Developer's Toolkit」をポイントしてから、「インターフェース生成プログラム」を選択します。

インターフェース生成プログラムを使用するには、次のようにしてください。

  1. 解析する .df ファイルの名前を「ファイル名」ボックスに入力するか、または「ブラウズ」ボタンを使用してファイルを見つけます。

    注: TSD Script Parser とは違い、インターフェース生成プログラムは .df ファイルの SAIPATH やパス環境変数を検索しません。現行ディレクトリーに入っていない場合には、ファイルの全パスを指定する必要があります。

  1. .df ファイルが古いバージョン (4.2 以前) で生成されている場合には、「4.x フォーマット」チェック・ボックスから「変換」を選択して .dfc ファイルを作成してください。

    注: OS/2 ユーザーの場合には、OS/2 画面にペイントしていなければ、インターフェース生成プログラムの変換機能は使用しないでください。画面のペイントには Interface Designer を使用してください。

  1. 「実行」を選択します。「ビルド状況」ボックスの現在の状況情報と「エラーおよび警告」ボックスのエラー・メッセージおよび警告が解析されます。.dfc ファイルは .df ファイルと同じディレクトリーに作成されます。

コマンド・プロンプトからのインターフェース生成プログラムの使用

インターフェース生成プログラムのコマンド・プロンプト・バージョン (i-gen) は次の構文を使用します。

i-gen [flags] [specification file]

注: 仕様ファイル (specification file) の名前を入力する必要があります。

有効なフラグは次の項にリストされています。

コマンド・プロンプトの引き数

コマンド・プロンプトのフラグ

次のフラグは、インターフェース生成プログラムのコマンド・プロンプト・バージョンで使用されるだけです。

フラグ 説明
-convert 仕様ファイルを前のバージョン (4.2 以前) から変換します。
-d .df ファイルの #IFDEF ディレクティブに影響を与える定数を定義します。
-l [filename] リスト・ファイル名を指定します。画面でなくファイルに出力します。
-e [filename] エラー・ファイル名を指定します。エラー・メッセージは画面でなくファイルに書き込まれます。
-IDE [filename] エラー・メッセージがエラーのソースに容易にアクセスできるように TSD Developer's Toolkit のハイパーテキスト形式で
書き込まれること以外は、 -e と同じです。
-Q 静止モード。画面にテキストは表示されません。
-? i-gen.exe を実行するための構文を印刷します。

インターフェース生成プログラムのエラー

次のエラーは、コマンド行だけでなく、インターフェース生成プログラムのグラフィカルなウィンドウ・バージョンにも適用されます。

エラー 説明
不明の文字 <c> TSD Script Parser が .df ファイルに構文的に違法な文字を見つけました。
不明のコマンド行スイッチ <switch> i-gen (または i-genw) に対するコマンド行の構文が正しくありません。違反しているスイッチを除去するかまたは置き換えて、インターフェース生成プログラムをもう一度実行してください。
仕様ファイル名が必要です コマンド行に仕様ファイル名を入力していません。
仕様ファイルをオープンできません ファイルが存在しないか、でなければ読み取り不能です。ディスクまたはネットワーク障害が起こっている可能性があります。
一時ファイルを作成できません インターフェース生成プログラムが、現行ディレクトリーに新規ファイルを作成するためのアクセス権を持っていません。
ストリングの先頭の引用符が抜けています ストリングの宣言構文は次のとおりです。
string <identifier> '<string text>'

このエラーは最初の単一引用符が抜けている場合に起こります。

ストリングが 4096 文字より長くなっています - <string> これは、ストリング・リテラルの終わりの単一引用符が抜けているために起こっています。
違法なプリプロセッサー・ディレクティブ <directive> 有効なプリプロセッサー・ディレクティブは次の通りです。
#INCLUDE、#DEFINE、#IFDEF、#IFNDEF、#ELSE、#ENDIF
<variable> を再定義できません 値を定義できるのは 1 回だけです。このエラーは、2 番目の定義が行なわれたときに生成されます。
#else が #if ブロックの外側 <name> 最初に #ifdef のない #else が見つかりました。
始めに #ifdef ステートメントがない #endif このエラーは、#IFDEF / #END のペアのミスマッチによって起こっています。
廃止された構文 現行バージョンでは <name> キーワードはサポートされていません。 -convert コマンド行フラグを使用するか、または TSD Developer's Toolkit の「4.x 変換」チェック・ボックスを選択して .df ファイルからこれらのキーワードを除去してください。
DISPLAY は廃止されたキーワードです。DEFINE を使用してください。 DISPLAY 構成は廃止されています。現在、コントロールはすべて DEFINE ステートメントを使用して宣言されます。
FORM 名 <name> の再宣言
STRING 名 <name> の再宣言
TOOLBAR 名 <name> の再宣言
MENU 名 <name> の再宣言
FIELD 識別子 <name> の再宣言
エンティティー名は固有でなければなりません。このエラーは、もう 1 つの識別子が現れたために生成されています。
宣言されていない定数 <name> 存在しない定数を宣言しているか、または別の有効範囲に存在する定数を宣言しています。.df プログラマーは、CONSTANT セクションをファイルに置いて有効範囲を形成することができます。
ストリングおよび整数定数を定義できます Interface Designer は、これを廃止する constant セクションをサポートしません。
セミコロンが抜けています すべてのステートメントの終わりにはセミコロンを使用しなければなりません。
コンマが抜けています 区切り文字としてコンマを使用しなければなりません。
正しく形成されていないフィールド修飾子 <name> フィールド定義の修飾子の 1 つが無効です。
パターン修飾子の再定義 n/a
正しく形成されていないウィンドウ属性 <name> フォームの WINDOW セクションの属性の 1 つが無効です。
解析済みのコード・ファイル <name> をオープンできません .dfc ファイルを作成できません。
一緒に使用できない修飾子が指定されました 1 つのフィールドに 2 つの適法の修飾子が指定されていますが、修飾子が相互に排他的です。たとえば、受諾と取り消しはボタンの属性です。
複数のデフォルト・ボタンが指定されました デフォルトのスタイルのボタンは 1 つだけ指定してください。 (サブフォームを使用する場合には厳格に強制はされません。)
'#include の後には単一引用符付きのファイル名が続けられなければなりません なにも組み込まれていない #include ステートメントが見つかりました。
<name> が #endif で終わっていません #endif でクローズされていない #ifdef または #else が見つかりました。
フォーム名 <name> が定義されていません。ページ名はフォームを定義していなければなりません。 ノートブックを指定する場合には、使用する前にタブを宣言しなければなりません。 TSD Developer's Toolkit 5.0 には、他のファイルからの下方参照やタブを組み込むことができるようにタブを宣言する代替方式があります。
InputLength はパターン定義によってオーバーライドされます 入力フィールドまたはテキスト・ボックスに入力の長さがあって、カスタム・パターンが指定されています。このパターンが入力の長さを定義しているので InputLength ステートメントが無視されます。
複数の充てん文字が指定されました パターンは 1 つの充てん文字しか持つことができません。(最後に見つかった充てん文字が使用されます。)
パターン <name> の表示および入力マスクが同じ長さではありません パターンが正しく機能するためには、表示マスクと入力マスクが同じ長さでなければなりません。
ラジオ・ボタンにはボタン・リストが必要です オプションのボタン・セットが定義されましたが、オプションのボタンが指定されていません。
NoWordWrap が指定されていないと HorizontalScrollBar は無視されます 通常、MLE は長すぎる行を右マージンで折り返して横方向のスクロールを困難にします。
初期ラジオ・ボタン値が範囲外です ボタンのリストに入っていないオプションの初期ボタンが指定されています。
ログ・ファイルをオープンできません。 ディスクがいっぱいでなく、ディレクトリーに対してネットワークの作成 / 書き込みアクセス権を持っていることを確認してください。
サブフォーム <name> が定義されていません。参照する前にサブフォームを定義しなければなりません。 サブフォームを指定する場合には、使用する前に組み込みフォームを宣言しなければなりません。 Developer's Toolkit には、他のファイルからの下方参照を使用できるようにサブフォームを宣言する代替方式があります。

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