分散データ・マネージャー追跡ユーティリティーの使用


概説

タスク

組み込み先

Tivoli Problem Management の管理

概説

分散データ・マネージャー追跡ユーティリティーの使用

分散データ・マネージャー追跡ユーティリティーは、Tivoli Problem Management に組み込まれているアプリケーションで、リモート・サイトとのトランザクションでの問題を解決するために使用することができます。

分散データ・マネージャー追跡ユーティリティーを使用して、次のことを実行することができます。

  • ユーザー・サイトまたはいずれかのリモート・サイトの REMOTE_WORK レコードを表示する。
  • ユーザー・サイトまたはいずれかのリモート・サイトの REMOTE_WORK レコードに関連した REMOTE_TASKS レコードを表示する。
  • ユーザー・サイトまたはいずれかのリモート・サイトの LOCAL_WORK レコードを表示する。
  • ローカル・サイトの REMOTE_TASKS レコードまたは REMOTE_WORK に関連したすべての REMOTE_TASKS レコードを再試行する
  • ローカル・サイトのすべての REMOTE_TASKS レコードを再試行する
  • ローカル・サイトの REMOTE_TASKS レコードまたは REMOTE_WORK に関連したすべての REMOTE_TASKS レコードを削除する
  • ローカル・サイトの LOCAL_WORK レコードを削除する

リモート・トランザクションの詳細については、分散データ・マネージャーのリモート・トランザクションの理解および分散データ・マネージャーのリモート・トランザクション・タイプのヘルプ・トピックを参照してください。

「分散データ・マネージャー追跡ユーティリティー」ダイアログ・ボックス

「分散データ・マネージャー追跡ユーティリティー」ダイアログ・ボックスでは、ユーザー・サイトの制御テーブル・レコードが表示され、またエンタープライズ中のいずれかのリモート・サイトから制御テーブルが検索され、表示されます。

「分散データ・マネージャー追跡ユーティリティー」ダイアログ・ボックスにアクセスするには、次のようにします。

  • 「アプリケーション・サーバー」ダイアログ・ボックスで、「リモート作業 / タスク」を選択します。
    結果: 「分散データ・マネージャー追跡ユーティリティー」ダイアログ・ボックスが現れます。
「リモート作業データ」ダイアログ・ボックス 「リモート作業データ」ダイアログ・ボックスの上部域には REMOTE_WORK レコードのデータが表示され、下部域には選択された REMOTE_TASK レコードのデータが表示されます。

「リモート作業データ」ダイアログ・ボックスにアクセスするには、次のようにします。


タスク

ユーザー・サイトの制御テーブル・レコードの表示

分散データ・マネージャー追跡ユーティリティーを開始すると、デフォルトで、ユーザー・サイトの REMOTE_WORK および LOCAL_WORK レコードが表示されます。REMOTE_WORK レコードに関連した REMOTE_TASKS レコードを表示して、レコードが保留状況であるか、失敗状況であるかを判別することができます。

ユーザー・サイトの REMOTE_TASKS レコードを表示するには、次のようにします。

  • 「リモート作業 / タスク」の下で、表示したい REMOTE_TASKS レコードを含む REMOTE_WORK レコードをダブルクリックします。
    結果: REMOTE_WORK レコードに関連した REMOTE_TASKS レコードがテーブルに現れます。

リモート・サイトの制御テーブル・レコードの表示

エンタープライズ中の相手側サイトの制御テーブル・レコードを表示することができます。リモート・サイトの制御テーブル・レコードを要求することは、リモート・サイトのアプリケーション・サーバーとエンタープライズ・ネットワークが正常に作動しているかを判断する 1 つの手段です。この手順を定期的に実行して、リモート・サイトとのトランザクションが正常に行われているかを確認するように考えてみてください。

リモート・サイトの制御テーブル・レコードを表示するには、次のようにします。

  1. 「サイト」リストから、リモート・サイトを選択します。
    結果: 分散データ・マネージャー追跡ユーティリティーのメッセージが現れます。
  2. 次のいずれかが起こります。
    • リモート・サイトのアプリケーション・サーバーとエンタープライズ・ネットワークが正しく作動している場合には、リモート・サイトの REMOTE_WORK レコードが「分散データ・マネージャー追跡ユーティリティー」ダイアログ・ボックスに現れます。REMOTE_WORK に関連した REMOTE_TASKS レコードを表示したい場合には、その REMOTE_WORK レコードをダブルクリックします。 リモート・サイトの制御テーブル・レコードのみを表示できるということに注意してください。そうでない場合は、ステップ 4 から続行します。
    • リモート・サイトのアプリケーション・サーバーまたはエンタープライズ・ネットワークが正しく作動していない場合には、エラー・メッセージが現れます。このメッセージは、この状態が解消されるまで、リモート・サイトとのトランザクションが行われないということを示します。
  3. 「了解」を選択します。
    結果: メッセージがクローズされ、「分散データ・マネージャー追跡ユーティリティー」ダイアログ・ボックスにユーザー・サイトの制御テーブル・レコードが表示されます。
  4. 別のリモート・サイトの制御テーブル・レコードを表示したい場合には、ステップ 1 と 2 を繰り返してください。そうでない場合には、「クローズ」を選択します。
    結果: Tivoli Service Desk が現れます。

REMOTE_WORK レコードおよび REMOTE_TASKS レコードの表示

REMOTE_WORK レコードおよび関連した REMOTE_TASKS レコードを表示するには、次のようにします。
  1. 「リモート作業 / タスク」テーブルから、表示したいデータをもつ REMOTE_WORK レコードまたは REMOTE_TASKS レコードを選択します。
  2. 「表示」を選択します。
    結果: 「リモート作業データ」ダイアログ・ボックスが現れます。
  3. REMOTE_WORK レコードに関連した他の REMOTE_TASKS レコードがあり、その REMOTE_TASKS レコードのデータを表示したい場合には、RCV_Site リストからサイトを選択します。 そうでない場合には、ステップ 4 に進みます。
    結果: 選択したサイトの REMOTE_TASKS レコードのデータが「リモート作業データ」ダイアログ・ボックスの REMOTE_TASKS レコード・データ域に現れます。
  4. 「クローズ」を選択します。
    結果: 「分散データ・マネージャー追跡ユーティリティー」ダイアログ・ボックスが現れます。

REMOTE_TASKS レコードの再試行

新規、保留中、または失敗した REMOTE_TASKS レコードを再試行することができます。このように、分散データ・マネージャーがトランザクションを再試行するのを待機するのではなく、新規、保留中、または失敗した REMOTE_TASK レコードを即時に再試行することができます。

注: ユーザー・サイトの REMOTE_TASKS レコードのみを再試行することができます。

REMOTE_TASKS レコードを再試行するには、次のようにします。

  1. 「リモート作業 / タスク」の下のテーブルから、再試行したい REMOTE_TASKS が含まれている REMOTE_WORK レコードをダブルクリックします。
    結果: その REMOTE_WORK レコードに関連したすべての REMOTE_TASKS レコードが「リモート作業 / タスク」の下のテーブルで REMOTE_WORK レコードのすぐ下に現れます。
  2. このテーブルから、再試行したい REMOTE_TASKS レコードを選択します。
  3. 「再試行」を選択します。
    結果: タスク再試行メッセージが現れます。
  4. 「Yes」を選択します。
  5. 結果: 分散データ・マネージャーが即時に REMOTE_TASKS レコードを再試行します。
  6. 「最新表示」を選択します。
  7. REMOTE_WORK レコードをダブルクリックして、再試行されたリモート・タスクの結果を表示します。
    結果: 「分散データ・マネージャー追跡ユーティリティー」ダイアログ・ボックスの「リモート作業 / タスク」の下のテーブルに再試行された REMOTE_TASKS レコードの結果が表示されます。
    注: REMOTE_TASKS レコードが正常に処理された場合には、 REMOTE_TASKS レコードは現れません。

REMOTE_WORK レコードの再試行

REMOTE_WORK レコードを再試行すると、その REMOTE_WORK レコードに関連したすべての REMOTE_TASKS レコードが自動的に再試行されます。

: ユーザー・サイトの REMOTE_WORK レコードのみを再試行することができます。

REMOTE_WORK レコードを再試行するには、次のようにします。

  1. 「リモート作業 / タスク」の下のテーブルから、再試行したい REMOTE_WORK レコードを選択します。
  2. 「再試行」を選択します。
    結果: 作業再試行メッセージが現れます。
  3. 「Yes」を選択します。
    結果: 分散データ・マネージャーは、REMOTE_WORK レコードに関連したすべての REMOTE_TASKS レコードを再試行します。
  4. 「最新表示」を選択します。
  5. REMOTE_WORK レコードをダブルクリックします。
    結果: 「分散データ・マネージャー追跡ユーティリティー」ダイアログ・ボックスの「リモート作業 / タスク」中のテーブルに再試行された REMOTE_TASKS レコードの結果が表示されます。
    注: すべての REMOTE_TASKS レコードが正常に処理された場合には、 REMOTE_WORK レコードは現れません。

すべての REMOTE_TASKS レコードを一度に再試行

「リモート作業 / タスク」の下のテーブルに表示されたすべての REMOTE_WORK レコードのすべての REMOTE_TASKS レコードを一度に再試行することができます。

すべての REMOTE_TASKS レコードを再試行するには、次のようにします。

  1. 「リモート作業 / タスク」の下のテーブルから、REMOTE_TASKS レコードを選択します。
  2. 「すべてを再試行」を選択します。
    結果: 「すべての作業の再試行」メッセージが現れます。
  3. 「Yes」を選択します。
    結果: 分散データ・マネージャーがすべての REMOTE_TASKS レコードを再試行します。
  4. 「最新表示」を選択します。
  5. REMOTE_WORK レコードをダブルクリックして、再試行された REMOTE_TASKS レコードの結果を表示します。
    結果: 「分散データ・マネージャー追跡ユーティリティー」ダイアログ・ボックスの「リモート作業 / タスク」中のテーブルに再試行された REMOTE_TASKS レコードの結果が表示されます。
    注: 正常に処理された REMOTE_TASKS レコードは現れません。

REMOTE_TASKS レコードの削除

リモート・サイトへの失敗した問題転送など、もう分散データ・マネージャーに自動的に再試行させたくない REMOTE_TASKS レコードは削除することができます。

REMOTE_TASKS レコードを削除するには、次のようにします。

  1. 「リモート作業 / タスク」の下のテーブルから、削除したい REMOTE_TASKS レコードを選択します。
  2. 「削除」を選択します。
    結果: 「リモート・タスクの削除」メッセージが現れます。
  3. 「Yes」を選択します。
    結果: 次のいずれかが起こります。
    • REMOTE_TASKS レコードがリモート・サイトへの問題転送でない場合には、 REMOTE_TASKS レコードが削除されます。
    • REMOTE_TASKS レコードがリモート・サイトへの問題転送である場合には、通知メッセージが現れます。
  4. 「了解」を選択します。
    結果: REMOTE_TASKS レコードが削除されます。

REMOTE_WORK レコードの削除

REMOTE_WORK レコードを削除すると、 REMOTE_WORK レコードに関連したすべての REMOTE_TASKS レコードも同様に削除されます。

: ユーザー・サイトの REMOTE_WORK レコードのみを削除することができます。

REMOTE_WORK レコードを削除するには、次のようにします。

  1. 「リモート作業 / タスク」の下のテーブルから、削除したい REMOTE_WORK レコードを選択します。
  2. 「削除」を選択します。
    結果: 「リモート作業の削除」メッセージが現れます。
  3. 「Yes」を選択します。
    結果: REMOTE_WORK レコードおよび関連したすべての REMOTE_TASKS レコードが削除されます。

LOCAL_WORK レコードの削除

ユーザー・サイトの LOCAL_WORK レコードを削除することができます。

注意: LOCAL_WORK レコードを削除した場合には、リモート・サイトは、ユーザー・サイトで実行されるトランザクションの成否に関する応答を受け取りません。

LOCAL_WORK レコードを削除するには、次のようにします。

  1. 「リモート作業 / タスク」の下のテーブルから、削除したい LOCAL_WORK レコードを選択します。
  2. 「削除」を選択します。
    結果: 「ローカル作業の削除」メッセージが現れます。
  3. 「Yes」を選択します。
    結果: LOCAL_WORK レコードが削除されます。