Tivoli Service Desk 6.0 Developer's Toolkit Script 言語解説書

TSD Script メッセージ

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イベントおよびメッセージの概説

ウィンドウ化された TSD Script アプリケーションでは、イベント は、アプリケーションの基本的な機能要素です。各イベントは、結果としてリアクションを導くかもしれないアクションを表します。こうしたイベントは、次のものを含めて様々なソースから発生する可能性があります。

イベントを処理するには、イベント・ハンドラー を作成します。イベント・ハンドラーは、アプリケーションの特定エリア内で発生することがあるイベントのタイプを定義し、そうしたイベントに対する適切なリアクションを定義するルーチンです。イベント・ハンドラーは、 $Event にアクセスします。この $Event は、メッセージ定数 を含む変数です。このメッセージ定数は、起こっている活動の正確なタイプを表します。このページには、こうしたメッセージ定数 (ここで取り上げられている時にはメッセージ ) についての詳しい情報があります。

送信および受信するメッセージ

ウィンドウおよびダイアログ・ボックスは、ユーザーからの指示を受け取り、それを受け継いで情報を TSD Script アプリケーションに送ります。この活動は、メッセージ転送と呼ばれています。

イベント・ハンドラーを定義する時には、送信および受信するメッセージのことを考えてください。

このページでは、メッセージは次のものにグループ分けされています。

TSD Script 関数の一部の呼び出し (ユーザー・インターフェースでのコントロールに影響を及ぼすものなど) は、メッセージをイベント・ハンドラーに送信することができます。たとえば、ダイアログ・ボックス・コントロールで DlgSetFieldValue を呼び出すと、そのダイアログ・ボックスのイベント・ハンドラーに $MsgSelect が送られます。

TSD Script ステートメントから受け取られるメッセージ

このページの始めで述べたように、イベント (およびそのメッセージ) は、様々なソースから受け取ることができます。直接にアプリケーションにメッセージを送る TSD Script ステートメントがあります。

こうした TSD Script ステートメント、さらにアプリケーションで受け取ることができるメッセージを次の表にリストしてあります。

TSD Script ステートメント 受け取られる標準的なメッセージ
DlgSelectField $MsgExitField$MsgEnterField$MsgSelect
DlgSetFieldValue $MsgSelect または $MsgInitialize
DlgListBoxClearDlgListBoxDelete $MsgSelect
DlgListBoxInsertDlgListBoxUpdate $MsgSelect
DlgSQLSelectDlgSetListBoxIndex $MsgSelect
DlgBoxDlgCreate $MsgCreate$MsgInitialize
WinCreate $MsgSize$MsgCreate
WinCreateHyperViewer $MsgCreate
WinCreateScrollWindow $MsgCreate
WinSetIconBarWinSetMenuBar $MsgSize

ユーザー定義メッセージ

各メッセージ定数は、TSD Script アプリケーションによって解釈される数値を表します。メッセージ定数 $MsgUser には、Tivoli Systems Inc. によってメッセージ定数値として確保されている数値の範囲の最高の値が含まれています。

アプリケーション用のカスタム・メッセージを作成するには、$MsgUser+n を使用してください。n は、新規メッセージ定数に割り当てる任意の数です。カスタム・メッセージ定数 $MsgUser+n は、送信可能メッセージとしても、受信可能メッセージとしても使用可能です。 $MsgUser+n の詳細は、このページの後のほうにあります。


受信可能メッセージ

この項では、次のトピックについて説明します。

受信可能メッセージの要約

受信可能メッセージとは、イベントによって受け取られるメッセージのことです。受信可能メッセージのテーブルには、TSD Script のすべての受信可能メッセージが要約されています。

受信可能メッセージのテーブルの解釈に役立つように、次のヒントを覚えておいてください。

  1. $Event 欄にリストされたアイテムは、メッセージ定数を表します。
  2. 「ソース」欄にリストされたアイテムは、メッセージを送るアプリケーション・コンポーネント (ダイアログ・ボックスまたはウィンドウ) のタイプを表します。
  3. 「ソース」欄にリストされたアイテムの一部は、次のように省略されています。
  4. ダイアログで受信可能なメッセージ」、「ウィンドウで受信可能なメッセージ」、および「DDE で受信可能なメッセージ」のトピックには、メッセージおよびそのパラメーターの詳しい説明が含まれています。
  5. 「パラメーター」欄には、$Event 欄のメッセージ定数に定義されたイベント・パラメーターがリストされます。同義語値は $ で始まります。

受信可能メッセージのテーブル

$Event ソース パラメーター
$MsgAccept ダイアログ・ボックス $FieldId$FieldName
$MsgButton ハイパーテキスト・ウィンドウ、ダイアログ・ボックス 1=ボタンのテキスト、
2=ボタンの ID
$MsgCancel ダイアログ・ボックス $FieldId$FieldName
$MsgChar ダイアログ・ボックス

その他

$FieldId$FieldName
3=KeyCode

$KeyCode

$MsgCreate ダイアログ・ボックス

その他

$FormFile$FormName

なし

$MsgDDEAcknowledge いずれか $DDEWindow$DDEStatus (DDE 同義語を参照)
$MsgDDEAdvise いずれか $DDEWindow$DDETopic
$MsgDDEData いずれか $DDEWindow$DDETopic$DDEData
$MsgDDEExecute いずれか $DDEWindow$DDETopic$DDEData
$MsgDDEInitAcknowledge いずれか $DDEWindow$DDETopic$DDEData
$MsgDDEInitiate いずれか $DDEWindow$DDETopic$DDEData
$MsgDDEPoke いずれか $DDEWindow$DDETopic$DDEData
$MsgDDERequest いずれか $DDEWindow$DDETopic
$MsgDDETerminate いずれか $DDEWindow
$MsgDDEUnAdvise いずれか $DDEWindow$DDETopic
$MsgDestroy いずれか ウィンドウからはなし
$MsgEnterField ダイアログ・ボックス $FieldId$FieldName
$MsgExitField ダイアログ・ボックス $FieldId$FieldName
$MsgFocus いずれか $EventParm (1、ブール)
$MsgHelp ダイアログ・ボックス $FieldId$FieldName
$MsgImage イメージ・ウィンドウの親 1=イメージ ID
$MsgInitialize ダイアログ・ボックス $FieldId$FieldName
3=旧値、4=新規値
$MsgLabel ハイパーテキスト・ウィンドウ、ダイアログ・ボックス 1=ボタン・テキスト、2=ボタン・ラベル
$MsgMandField ダイアログ・ボックス $FieldId$FieldName
$MsgMouse マウス・ゾーン 1=ID、2=マウス活動、3=X、4=Y
$MsgMenu メニュー・バー


ツールバー

$MenuSelection (n*100 + m) またはユーザー定義。
$MenuId、2=ストリング

$MenuSelection (1-99) またはユーザー定義。
$MenuId、2=ストリング

$MsgPaint 汎用 なし
$MsgPaintStatus 状況バーが含まれているいずれかの
ダイアログ・ボックスまたはウィンドウ
なし
$MsgPageChange ノートブックが含まれているいずれかのダイアログ・ボックス 1 = ページ変更が起こる前の現行ページの名前
2 = 現在現行ページであるページ (すなわち新規ページ) の名前
$MsgPageChangeRequest ノートブックが含まれているいずれかのダイアログ・ボックス 1 = ページ変更が起こる前の現行ページの名前
2 = 現在現行ページであるページ (すなわち新規ページ) の名前
$MsgScroll 汎用ウィンドウ 1=$WinHScroll/$WinVScroll、2=サムの位置
$MsgSelect ダイアログ・ボックス $FieldId$FieldName、3=旧値、4=新規値
$MsgSize 汎用、スクロール可能ウィンドウ 1=ウィンドウの幅、2=ウィンドウの高さ
$MsgTimer いずれか 1=タイマー ID
$MsgUser+n いずれか 送信側および受信側に属する詳細。

メッセージ・パラメーターおよび同義語

各メッセージ定数は、実際には $Event ステートメントのパラメーターです。しかし、メッセージ定数の定義には、追加情報またはイベント・パラメーターが含まれています。たとえば、ユーザーがダイアログ・ボックスのあるボタンを選択すると、アプリケーションは、 $MsgButton メッセージ定数を受け取ります。このメッセージ定数に定義されたイベント・パラメーターは、選択されたボタンのフィールド名およびフィールド ID です。

$MsgButton メッセージを受け取ると、メッセージ同義語を使用して、イベント・パラメーターの値を入手することができます。同義語は、値を入手するためのショートカットとなります。たとえば、フィールド名の値を入手するには、同義語 $FieldName を使用してください。例:

Name of Field: = $FieldName; 

イベント・パラメーターに定義された同義語がない場合には、$EventParm を使用して値を入手することができます。$EventParm を使用するには、イベント・パラメーターの番号および値のデータ・タイプを指定しなければなりません。たとえば、ダイアログ・ボックスで受信可能なメッセージの場合にはすべて、フィールド名はイベント・パラメーター 2 に含まれます。フィールド名のイベント・パラメーターの値を入手するには、次の表記を使用することができます。

$EventParm (2、string);

以下はその例です。

EVENT ExampleEvent (REF rec : MyRecord) IS
  VARIABLES
 width、height : INTEGER;
   ACTIONS
 WHEN $Event IS $MsgSize THEN
 width := $EventParm(1、INTEGER);
 height := $EventParm (2、INTEGER);
 ELSWHEN...
         END;
         END;

可能であれば常に、同義語を使用して、イベント・パラメーターの値を入手してください。 「受信可能メッセージのテーブル」には、それぞれの受信可能メッセージについて、イベント・パラメーターおよび同義語がリストされています。

ヒント: すべてのダイアログ・ボックス・メッセージでは、同じ最初と 2 番目のイベント・パラメーターに同義語が定義されています。$FieldId (イベント・パラメーター 1) にはフィールド ID が含まれ、 $FieldName (イベント・パラメーター 2) にはフィールド名が含まれています

メッセージを送信する時には、イベント・パラメーターの順序が意味をもってきます。詳細については、「メッセージの送信: 転記および送信」を参照してください。 PostMessage および SendMessage ステートメントも参照してください。

ダイアログで受信可能なメッセージ

この部分では、ダイアログ・ボックスから出され、イベント・ハンドラーが受け取ることができるメッセージについて説明します。

ヒント: DDE 会話に組み込まれているダイアログ・ボックスを起点とする受信可能メッセージは、この部分のトピック「DDE で受信可能なメッセージ」の下にリストされています。

次の表には、ダイアログ・ボックスを起点とし、イベント・ハンドラーが受け取ることができるメッセージだけがリストされています。

受信可能メッセージのテーブル (ダイアログ・ボックス・メッセージのみ)

$Event ソース パラメーター
$MsgAccept ダイアログ・ボックス $FieldId$FieldName
$MsgButton ダイアログ・ボックス 1=ボタンのテキスト、2=ID のボタン
$MsgCancel ダイアログ・ボックス $FieldId$FieldName
$MsgChar ダイアログ・ボックス


その他

$FieldId$FieldName、3=KeyCode

$KeyCode

$MsgCreate ダイアログ・ボックス $FormFile$FormName
$MsgDestroy いずれか なし
MsgDisplayImage ダイアログ・ボックス $ButtonText$FieldId$FieldName$FileName$ImageFile$ProgramArguments$SearchText$SoundFile
1=整数、2=ストリング、3=ストリング、4=ストリング
$MsgEnterField ダイアログ・ボックス $FieldId$FieldName
$MsgExitField ダイアログ・ボックス $FieldId$FieldName
$MsgHelp ダイアログ・ボックス $FieldId$FieldName
$MsgImage イメージの親 1=イメージ ID
$MsgInitialize ダイアログ・ボックス $FieldId$FieldName、3=oldValue、4=newValue
$MsgLabel ダイアログ・ボックス 1=ボタン・テキスト、2=ボタン・ラベル
$MsgListboxAccept ダイアログ・ボックス $FieldId$FieldName、3=リスト・ボックスの場合はストリング、テーブルの場合は整数
$MsgMandField ダイアログ・ボックス $FieldId$FieldName
$MsgMouse マウス・ゾーン 1=ID、2=マウス活動、3=X、4=Y
$MsgMenu メニュー・バー


ツールバー

$MenuSelection (n*100 + m)


$MenuSelection (1-99)

$MsgOpenFile ダイアログ・ボックス $ButtonText$FieldId$FieldName$FileName$ImageFile$ProgramArguments$SearchText$SoundFile
1=整数、2=ストリング、3=ストリング、4=ストリング
$MsgPlaySound ダイアログ・ボックス $ButtonText$FieldId$FieldName$FileName$ImageFile$ProgramArguments$SearchText$SoundFile
1=整数、2=ストリング、3=ストリング、4=ストリング
$MsgRunProgram ダイアログ・ボックス $ButtonText$FieldId$FieldName$FileName$ImageFile$ProgramArguments$SearchText$SoundFile
1=整数、2=ストリング、3=ストリング、4=ストリング
$MsgSearch ダイアログ・ボックス $ButtonText$FieldId$FieldName$FileName$ImageFile$ProgramArguments$SearchText$SoundFile
1=整数、2=ストリング、3=ストリング、4=ストリング
$MsgSelect ダイアログ・ボックス $FieldId$FieldName、3=oldValue、4=newValue
$MsgTimer いずれか 1=タイマー ID
$MsgUser+n いずれか 送信側および受信側に属する詳細

ダイアログ・ボックス同義語

ダイアログ・ボックスで受信可能メッセージには使用される幾つかの同義語があります。一番よく使用される同義語は、$FieldId$FieldName です。

受信可能メッセージのテーブルに現れるその他の同義語は、対応するメッセージによって詳しく説明されています。同義語の使用の一般的説明については、このページのトピック「メッセージ・パラメーターおよび同義語 」を参照してください。

「受信可能」ダイアログ・ボックス・メッセージの説明

ここでは受信可能メッセージのテーブルにリストされた受信可能なダイアログ・ボックス・メッセージについて説明します。

$MsgAccept

受け取り側 コントロールが含まれているいずれかのダイアログ・ボックス
説明 ダイアログ・ボックスで受諾イベントが生成されると、$MsgAccept が受け取られます。
イベント・パラメーター 次の 2 つのイベント・パラメーターがあります。
  • $FieldId には、コントロール ID (整数) が含まれています。
  • $FieldName には、コントロール名 (ストリング) が含まれています。
応答 受け入れアクションは、イベント・グループから 0 が戻されると、取り消されることがあります。
受け入れイベントは、次の方法で起こることがあります。
  • ユーザーが受け入れアクションに関連したボタンを選択する。通常、これは「了解」ボタンです。
  • ユーザーが複数行入力域コントロールで作業している場合には、ユーザーが新しい行を挿入すると、$MsgAccept が生成されます。
  • ユーザーがリスト・ボックスで作業している場合には、ユーザーがアイテムをダブルクリックするか、あるいはアイテムを選んで Enter キーを押すと、受け入れイベントが発生することがあります。
  • またデフォルトのボタンが定義されているダイアログ・ボックスでユーザーが Enter キーを押すと、メッセージ・イベントが生成されることがあります。

OS/2 では、デフォルトのボタンとして定義されたボタンがなく、カーソルが Enter キーを解釈できるフィールドにない場合には、ユーザーが Enter キーを押すと、受け入れイベントが生成されます。
Windows では、ユーザーが Enter キーを押すと、デフォルト・ボタンに影響するか、 $MsgAccept を生成します。アクションが取り消されなかった場合には、ダイアログ・ボックスがクローズされます。

$MsgButton

受け取り側 いずれかのハイパーテキスト・ビューアー・ウィンドウ
説明 $MsgButton は、ハイパーテキスト・ビューアー・ウィンドウでタイプ (デフォルト・タイプ) の ID のボタンが選択された時に受け取られます。
注: ハイパーテキスト・ビューアー中のボタンは、別のエンティティー (別のファイル、既存のファイルの別のポイント、イメージ、サウンド・ファイル、または実行可能ファイル) へのリンクを表します。
イベント・パラメーター 次の 2 つのイベント・パラメーターがあります。
  • イベント・パラメーター 1 (ストリング) にはボタン・テキストが含まれます。
  • イベント・パラメーター 2 (整数) にはボタン ID が含まれます。

$MsgCancel

受け取り側 コントロールをもつダイアログ・ボックス。
説明 $MsgCancel は、ダイアログ・ボックスが取り消しイベントを作成した時に受け取られます。ユーザーが「取消」ボタンを選択するか、あるいは Esc キーを押すと、取り消しイベントが生成されます。
イベント・パラメーター 次の 2 つのイベント・パラメーターがあります。
  • $FieldId には、コントロール ID (整数) が含まれています。
  • $FieldName には、コントロール名 (ストリング) が含まれています。
応答 取り消しアクションは、イベント・グループからゼロを戻すことによって打ち切ることができます。 アクションが拒否されなかった場合には、ダイアログ・ボックスがクローズされます。

$MsgChar

受け取り側 いずれかのダイアログ・ボックス。
説明 $MsgChar は、ユーザーがコントロールで処理できない文字をコントロールに入力した時に受け取られます。イベント・ハンドラーに渡される正確な文字は、フィールドによって変わります。一般的には、コントロール、Alt、および機能キーが受け取られます。
イベント・パラメーター 次の 3 つのイベント・パラメーターがあります。
  • $FieldId には、コントロール ID (整数) が含まれています。
  • $FieldName には、コントロール名 (ストリング) が含まれています。
  • イベント・パラメーター 3 (整数) には、イベント・ハンドラーに渡される文字が含まれています。
応答 $KeyCode パラメーターは、ダイアログ・ボックスでは使用することができません。文字は、3 番目イベント・パラメーター (整数) 中で渡されます。
F1 キー値は、ダイアログ・ボックスに渡されません。代わりに、F1 キーは、$MsgHelp を生成するか、あるいは既存のヘルプ・テキストを表示します。

$MsgCreate

受け取り側 作成中のプロセスのいずれかのダイアログ・ボックス。
説明 $MsgCreate は、作成されると、ダイアログ・ボックスが受け取る最初のメッセージの 1 つです。
イベント・パラメーター 4 つのイベント・パラメーターがあります。
  • 最初のイベント・パラメーターは、$MsgCreate メッセージでは不明です。その他のほとんどのダイアログ・ボックス・メッセージでは、通常、これにはコントロール ID ($FieldId) が含まれています。
  • 2 番目のイベント・パラメーター $FieldName には、選択されたコントロールの名前 (ストリング) が含まれています。この時点では通常、コントロールが選択されていないので、これは一般的に $Unknown です。
  • イベント・パラメーター 3 ($FormFile) には、大括弧付きのフォーム名を含め、フォーム・ファイルの名前が含まれています。
  • イベント・パラメーター 4 ($FormName) には、ダイアログ・ボックス・ファイルに指定されたフォームの名前 ( ストリング) が含まれています。
応答 イベント・グループからゼロが戻されると、ダイアログ・ボックスの作成が打ち切られます。 DlgCreate および DlgBox ステートメントは、「作成なし」のエラーを戻します。
$MsgCreate が受け取られた時点では、ダイアログ・ボックスはまだ表示されていません。しかし、すでに次のことが起こっています。
  • カーソルが所定の位置にあります。
  • アプリケーションがダイアログ・ボックスの最初のコントロールに $MsgEnter フィールドを受け取っています。
  • すべてのコントロールが作成され、ダイアログ・ボックス・ファイルに指定されたデフォルト値および初期化データとして渡される初期値に初期化されます。
  • インスタンス・データが作成され、デフォルトのコントロール値に一致するように更新されました。

詳細については、$MsgInitialize メッセージを参照してください。

$MsgDestroy

受け取り側 いずれかのダイアログ・ボックス。
説明 このメッセージは、$MsgClose がダイアログ・ボックスに送られた時に生成されます。$MsgClose メッセージは、ユーザーがダイアログ・ボックスを受け入れるか、あるいはクローズした時に生成されます。
ダイアログ・ボックスに $MsgDestroy が受け取られると、そのウィンドウ・ハンドルは、破棄プロセスが完了するまでは、まだ有効になっています。ダイアログ・ボックスは、 $MsgDestroy メッセージから戻るまで、メッセージを受け取り続けます。
応答 どの応答も無視されます。
このメッセージは、すべてのコントロールおよび子ウィンドウが破棄された後でそのダイアログ・ボックスによって受け取られるはずです。

$MsgEnterField

受け取り側 いずれかのダイアログ・ボックス。
説明 $MsgEnterField は、(タブ・キーを押すか、あるコントロールでマウスをクリックすることによって) 別のコントロールに入った時に生成されます。
これは、カーソルが新規コントロールに切り替わる前に受け取られます。フォーカスを受け取ったコントロールは、$MsgExitField メッセージを受け取ります。
イベント・パラメーター 次の 2 つのイベント・パラメーターがあります。
  • $FieldId には、コントロール ID (整数) が含まれています。
  • $FieldName には、コントロール名 (ストリング) が含まれています。
応答 カーソルが新しいコントロールに移動しないようにするには、このメッセージの処理中にイベント・グループからゼロを戻します。
新しいコントロールに入ることが拒否された場合には、カーソルは、ユーザーが今出たフィールドに戻ります。この結果、カーソルが変わると、別の $MsgEnterField メッセージが生成されることになります。
そのコントロールに戻ることも拒否された場合には、イベントが取り消され、どのコントロールにもカーソルはありません。

$MsgExitField

受け取り側 いずれかのダイアログ・ボックス。
説明 $MsgExitField は、(タブ・キーを押すか、別のコントロールでマウスをクリックすることによって) コントロールから出た時に生成されます。このメッセージは、カーソルがコントロールを出る前に受け取られます。
イベント・パラメーター 次の 2 つのイベント・パラメーターがあります。
  • $FieldId には、コントロール ID (整数) が含まれています。
  • $FieldName には、コントロール名 (ストリング) が含まれています。
応答 カーソルが移動しないようにするには、このメッセージの処理中にイベント・グループからゼロを戻します。

$MsgFocus

受け取り側 いずれかのダイアログ・ボックス。
説明 $MsgFocus は、ダイアログ・ボックスでキーボードのフォーカスがなくなった時に生成されます。
イベント・パラメーター $EventParm (1、boolean) は、ダイアログ・ボックスでそのフォーカスがなくなるかどうかを示します。

$MsgHelp

受け取り側 いずれかのダイアログ・ボックス。
説明 $MsgHelp は、ユーザーが「ヘルプ」ボタンを選択したが、システムがダイアログ・ボックスまたはコントロールのヘルプを見つけることができない時に生成されます。
イベント・パラメーター 次の 2 つのイベント・パラメーターがあります。
  • $FieldId には、コントロール ID (整数) が含まれています。
  • $FieldName には、コントロール名 (ストリング) が含まれています。

$MsgInitialize

受け取り側 いずれかのダイアログ・ボックス。
説明 $MsgInitialize は、ダイアログ・ボックスの作成段階でのみ発生する $MsgSelect の特殊なバージョンです。
$MsgInitialize によって、作成中にダイアログ・ボックスのコントロールの値に対して特殊な処理を行うことができます。作成後、ダイアログ・ボックスのコントロールのすべてのイベントは、$MsgSelect メッセージとして受け取られます。
イベント・パラメーター $MsgInitialize には、$MsgSelect などの 4 つのイベント・パラメーターがあります。
  • $FieldId には、値が変更されたコントロールの ID (整数) が含まれています。
  • $FieldName には、値が変更されたコントロールの名前 (ストリング) が含まれています。
  • イベント・パラメーター 3 (ストリング) には、インスタンス・データの旧値が含まれています。
  • イベント・パラメーター 4 (ストリング) には、インスタンス・データの新規値が含まれています。

$MsgLabel

受け取り側 いずれかのダイアログ・ボックス。
説明 $MsgLabel は、ユーザーがハイパーテキスト・ビューアー・ウィンドウ中でタイプ LABEL のボタンを選択した時に生成されます。
イベント・パラメーター $MsgLabel メッセージには、次の 2 つのイベント・パラメーターがあります。
  • イベント・パラメーター 1 (ストリング) にはボタンのテキストが含まれています
  • イベント・パラメーター 2 (ストリング) にボタン・ラベルが含まれています

$MsgListboxAccept

受け取り側 いずれかのダイアログ・ボックス
説明 $MsgListboxAccept は、リスト・ボックス中でダブルクリックされたアイテムを報告します。
イベント・パラメーター 次の 3 つのイベント・パラメーターがあります。
  • $FieldId には、リスト・ボックスのコントロール ID (整数) が含まれています。
  • $FieldName には、リスト・ボックスのコントロールの名前 (ストリング) が含まれています。
  • イベント・パラメーター 3 (ストリング) には、リスト・ボックス、さらにテーブルの整数が含まれています。
応答 このメッセージから出ると $MsgAccept が防止されます。

$MsgMandField

受け取り側 いずれかのダイアログ・ボックス
説明 $MsgMandField は、ダイアログ・ボックスによって受け入れアクションが受け取られ、必須フィールドに値がない時に受け取られます。
イベント・パラメーター 次の 2 つのイベント・パラメーターがあります。
  • $FieldId には、カーソルが移動された先のコントロールの ID (整数) が含まれています。
  • $FieldName には、選択され、値が変更されたコントロールの名前 (ストリング ) が含まれています。
応答 FALSE が戻された場合には、システムはメッセージを処理することができません。
このメッセージが未処理の場合、あるいはイベント・グループがデフォルト値 (1) を戻した場合には、システムは、必須値が欠落していることおよび受け入れアクションが取り消されたことをユーザーに告げるメッセージ・ボックスを表示します。
ユーザーがメッセージ・ボックスをクローズすると、カーソルがダイアログ・ボックス中の最初の空の必須コントロールに移動します。この移動によって、$MsgExitField$MsgSelect、および $MsgEnterField メッセージが生成されることがあります。受け入れアクションは打ち切られます。
イベント・グループが 1 以外のどの値を戻した場合にも、システムはアクションを実行しません。アプリケーションがカーソルを位置付け、$MsgAccept を拒否しなければなりません。

$MsgMenu

受け取り側 いずれかのダイアログ・ボックス。
説明 $MsgMenu は、ユーザーがダイアログ・ボックス中のメニュー・バーまたはツールバーから選択を行った時に受け取られます。
イベント・パラメーター 疑似パラメーター $MenuSelection には、選択されたメニュー・アイテムの指標があります。 ツールバーから選択を行うと、アイコンの位置に基づいて 1〜99 の値が生成されます。メニュー・バーから選択を行うと、次の公式に基づいて値が生成されます。
n * 100 + m

n はメイン・メニュー・バーでのアクティブ選択の位置で、m はサブメニューでの選択の位置です。

このメッセージに伴う現行コントロールの名前または ID がありません。また前のバージョンでは、メニュー選択をシミュレートすることはできません。これはもうサポートされていません。

$MsgPaintStatus

$MsgPaintStatus メッセージが生成されると、そのつど状況バーの現行テキスト位置が 1,1 にリセットされます。

$MsgPageChange

受け取り側 ノートブックをもついずれかのダイアログ・ボックス。
説明 $MsgPageChange は、ノートブックの作成 (初期ページの設定) 時と、現在ページが変わった時に必ずノートブック・イベント・ハンドラーによって受信されます。 イベントのパラメーターは、旧ページと新ページを指定します。
イベント・パラメーター 次の 2 つのイベント・パラメーターがあります。
  • 最初のイベント・パラメーターは、ページ変更が起こる前に 現在ページであったページの名前を指定します。
  • 2 番目のイベント・パラメーターは、ここで 現在ページ (新ページ) となるページの名前を指定します。
このメッセージは、ノートブックが最初に表示される時にも受け取られます ($MsgCreate の後)。 この場合には、最初のパラメーターは $Unknown に設定され、2 番目のパラメーターは初期ページの名前です。

$MsgPageChangeRequest

受け取り側 ノートブックをもついずれかのダイアログ・ボックス。
説明 $MsgPageChangeRequest は、ページの変更前に転送されます。 (ゼロで終了すると、ページの変更ができなくなります。) イベントのパラメーターは、旧ページと新ページを指定します。
イベント・パラメーター 次の 2 つのイベント・パラメーターがあります。
  • イベント・パラメーター 1 は、ページ変更が起こる前に 現在ページであったページの名前を指定します。
  • イベント・パラメーター 2 は、ここで 現在ページ (新ページ) となるページの名前を指定します。

$MsgSelect

受け取り側 いずれかのダイアログ・ボックス。
説明 コントロールの値の変更時にはいつでも $MsgSelect を受け取ります。
このメッセージの受け取り時に、インスタンス・データはコントロールの新しい値を反映するよう更新されます。
$MsgSelect の処理中に、コントロールの実際の値が決定することはありません。Windows では、 $MsgSelect の呼び出し前にインスタンス・データがフィールドの実際の値で更新されるので、これが実行されます。 OS/2 では、$MsgSelect の呼び出し後にインスタンス・データがフィールドの実際の値で更新されます。
イベント・パラメーター $MsgSelect メッセージには、次の 4 つのイベント・パラメーターがあります。
  • $FieldId には、値が変更されたコントロールの ID (整数) が含まれています。
  • $FieldName には、値が変更されたコントロールの名前 (ストリング) が含まれています。
  • イベント・パラメーター 3 (oldValue) には、インスタンス・データの旧値 (ストリング) が含まれています。ボタンの場合には、そうではありません。このメッセージの「注」を参照してください。
  • イベント・パラメーター 4 (newValue) には、インスタンス・データの新規値 (ストリング) が含まれています。ボタンの場合には、そうではありません。このメッセージの「注」を参照してください。
応答 新規値が残されるよう、値 1 を戻します。結果のメッセージは、 $MsgExitField および $MsgEnterField です。
$MsgSelect メッセージは、いくつかの方法で生成されます。
  • オプション・ボタン、チェック・ボックス、ボタン、テーブル制御、およびスライダーで、ユーザーまたは セット演算のいずれかによってこれらの値が変更された時にはいつでも、$MsgSelect が 生成されます。
  • ユーザーがコントロール内の値を変更したとすれば、コントロールを終了した時に、テキスト・ボックスで $MsgSelect が生成されます。
  • ユーザーが対話するコントロールの部分によってはリスト・ボックスまたはテキスト・ボックスと同じ方法で、コ ンボ・ボックスにより $MsgSelect が生成されます。コントロールの編集部分を変更す る場合には、最初に値が変更された時、および再びカーソルがコントロールを離れた時に、コンボ・ボック スで $MsgSelect が生成されます。
  • ユーザーがボタンを選択する度に、ボタンで $MsgSelect が生成されます。ただし、 イベント・パラメーター 3 または 4 には値がありません。

イベント・パラメーター 3 に入る値のデータ・タイプは、これが結合されたインスタンス・データに基づい ています。ID が結合されていない場合には、データは $Unknown となります。
イベント・パラメーター 4 に入る値のデータ・タイプは、コントロールのタイプに基づいています。たとえば 、コントロールがオプション・ボタンの場合には、この値は整数となります。コントロールがテキスト・ボックスの場 合には、その値はストリングとなります。


$MsgTimer

受け取り側 いずれかのダイアログ・ボックス。
説明 $MsgTimer は、タイマー・イベントに対する応答として受け取られます。
イベント・パラメーター イベント・パラメーター (整数) には、$MsgStartTimer を介して渡されたタイマーの ID が含まれています。
$MsgTimer を受信するには、ウィンドウに設定されたタイマーがなければなりません。

MsgUser+n

受け取り側 イベント・ハンドラーをもついずれかのダイアログ・ボックス。
説明 これは、ユーザー定義メッセージ定数です。
イベント・パラメーター どのイベント・パラメーターでも、ユーザー定義メッセージによって渡すことができます。 SendMessage ステートメントに追加のパラメーターを割り当てることができる場合には、そのパラメーターは、イベント・ハンドラー中で割り当てることができます。
受信側ウィンドウは、メッセージに有効なパラメーターを認識していなければなりません。
すべてのユーザー定義メッセージは、$MsgUser+n という値をもっていなければなりません。n は、新規メッセージ定数に割り当てるために選択する任意の数です。

ウィンドウで受信可能なメッセージ

この部分には、ウィンドウで受信可能なメッセージが含まれています。

受信可能メッセージのテーブルでは、$Event 欄にリストされたアイテムは、メッセージ定数を表します。

「ソース」欄にリストされたアイテムは、メッセージを送ったアプリケーション・コンポーネントのタイプ (ダイアログ・ボックスまたはウィンドウ) を表します。

この欄の項目は、メッセージの種別を決定します。たとえば、メッセージ $MsgCreate にソース (ダイアログ・ボックス) があると、そのメッセージは、ダイアログ・ボックスで受信可能なメッセージです。このメッセージについての詳細は、「 ダイアログで受信可能なメッセージ」にあります。

「ソース」欄にリストされたアイテムの一部は省略されています。例:

「パラメーター」欄には、メッセージ定数に定義されたイベント・パラメーターがリストされます。同義語値は $ で始まります。(詳細については、「ウィンドウ同義語」を参照してください。)

受信可能メッセージのテーブル (ウィンドウ・メッセージのみ)

$Event ソース パラメーター
$MsgActivate 汎用ウィンドウ、スクロール・ウィンドウ 1=アクティブ化状況
$MsgButton ハイパーテキスト・ウィンドウ、ダイアログ・ボックス 1=ボタンのテキスト、2=ボタンの ID
$MsgChar いずれかのウィンドウ $KeyCode
$MsgCreate いずれかのウィンドウ ボックスにのみ適用
$MsgDestroy いずれかのウィンドウ なし
$MsgImage イメージの親 1=イメージ ID
$MsgLabel ハイパーテキスト・ウィンドウ、ダイアログ・ボックス 1=ボタン・テキスト、2=ボタン・ラベル
$MsgMouse マウス・ゾーン 1=ID、2=マウス活動、3=X、4=Y
$MsgMenu メニュー・バー

ツールバー

$MenuSelection (n*100 + m)

$MenuSelection (1-99)

$MsgPaint 汎用 なし
$MsgPaintStatus 状況バーをもついずれかのウィンドウまたはダイアログ・ボックス なし
$MsgScroll 汎用ウィンドウ 2=サム位置、1=$WinHScroll / $WinVScroll
$MsgSize 汎用、スクロール可能ウィンドウ 1=ウィンドウの幅、2=ウィンドウの高さ
$MsgTimer いずれか 1=タイマー ID
$MsgUser+n いずれか 送信側および受信側に属する詳細

ウィンドウの同義語

受信可能メッセージ (ウィンドウ・メッセージのみ) のテーブルに現れる同義語は、その関連のメッセージと一緒にここで説明します。同義語の使用の一般的な説明については、「 メッセージ・パラメーターおよび同義語 」を参照してください。

ウィンドウで受信可能なメッセージの説明

$MsgActivate

受け取り側 ウィンドウまたはスクロール・ウィンドウ
説明 $MsgActivate は、ウィンドウまたはスクロール・ウィンドウがアクティブ化されるか、非アクティブ化される時に受け取られます。
イベント・パラメーター 1 つのイベント・パラメーターがあります。
  • ウィンドウがアクティブ化されると、このパラメーターは 1 になります。
  • ウィンドウが非アクティブになると、このパラメーターは 0 になります。
応答 ウィンドウがアクティブ化されると、そのウィンドウにフォーカスがおかれます。
ウィンドウが非アクティブになると、フォーカスは、アクティブ化されたウィンドウに移ります。
システム構成によっては、ウィンドウのカラーは、アクティブ化または非アクティブ化を反映して変わることがあります。

$MsgButton

受け取り側 ハイパーテキスト・ビューアー・ウィンドウ。
説明 $MsgButton は、ハイパーテキスト・ビューアー・ウィンドウでタイプ (デフォルト・タイプ) の ID のボタンが選択された時に受け取られます。
注: ハイパーテキスト・ビューアー中のボタン は、別のエンティティー (別のファイル、既存のファイルの別のポイント、イメージ、サウンド・ファイル、または実行可能ファイル) へのリンクを表します。
イベント・パラメーター 次の 2 つのイベント・パラメーターがあります。
  • イベント・パラメーター 1 (ストリング) にはボタンのテキストが含まれます。
  • イベント・パラメーター 2 (整数) にはボタンの ID が含まれます。ID が指定されていない場合には、デフォルトで 0 になります。
応答 ボタン ID が 0 で、イベント・ハンドラーが 0 を戻した場合には、ハイパーテキスト・ビューアー・ウィンドウでボタン・テキストが変更され、アクティブ・ファイルから一致するものが検索されます。一致が見つかると、ファイルがスクロールされ、その一致する行がビューアーの一番上におかれます。

$MsgChar

受け取り側 いずれかのダイアログ・ボックス。
説明 $MsgChar は、アクティブ・ウィンドウで処理されない文字をユーザーがキーボードから入力すると必ず受け取られます。
イベント・パラメーター パラメーター $KeyCode は、その文字にアクセスするために使用することができます。その文字は、印刷可能文字である場合も、標準 $Key 定義の文字の 1 つである場合もあります。(使用可能なキー・コードの完全なリストについては、$KeyCode を参照してください。)

$MsgCreate

受け取り側 いずれかのウィンドウまたはダイアログ・ボックス。
説明 このメッセージは、ウィンドウまたはダイアログ・ボックスのコントロールが初期化された後に受け取られます。このメッセージが受け取られると、ウィンドウまたはダイアログ・ボックスがペイントされます。

$MsgDestroy

受け取り側 いずれかのウィンドウ。
説明 $MsgDestroy は、ウィンドウが破棄される前にウィンドウで受け取られる最後のメッセージです (ただしウィンドウがアプリケーションの終了の一部として破棄される場合は除きます)。
$MsgDestroy メッセージが受け取られる時に、そのすべての子ウィンドウは、破棄を明示されていない限り存在しているかもしれません。

$MsgImage

受け取り側 いずれかのイメージ・ウィンドウ。
説明 $MsgImage は、ユーザーがマウスでイメージをクリックしたことを親ウィンドウに通知するためにイメージ・ウィンドウによって送られます。
イベント・パラメーター イベント・パラメーター (整数) には、選択されたイメージの ID があります。

$MsgLabel

受け取り側 ハイパーテキスト・ビューアー・ウィンドウ。
説明 $MsgLabel は、ハイパーテキスト・ビューアー・ウィンドウでタイプ LABEL のボタンが選択された時に受け取られます。
イベント・パラメーター 次の 2 つのイベント・パラメーターがあります。
  • イベント・パラメーター 1 (ストリング) にはボタンのテキストが含まれています
  • イベント・パラメーター 2 (ストリング) にボタン・ラベルが含まれています

$MsgMenu

受け取り側 メニュー・バーまたはツールバーをもついずれかのダイアログ・ボックス。
説明 $MsgMenu は、メニュー・バーまたはツールバーから選択が行われた時に受け取られます。
イベント・パラメーター $MenuSelection には、選択されたメニュー・アイテムの ID が含まれています。
選択されたメニュー・アイテムの ID は、メニュー・バーをもついずれのウィンドウにも送ることができます。これは、MenuSelection パラメーターに含まれる指標でメニュー・アイテムを選択するユーザーのアクションをシミュレートします。
ツールバーから選択を行うと、ツールバー上のアイコンの位置に基づいて 1〜99 の値が生成されます。
メニュー・バーから選択を行うと、次の公式に基づいて値が生成されます。
n * 100 + m

n はメイン・メニュー・バーでのアクティブ選択の位置で、m はサブメニューでの選択の位置です。
詳細については、WinSetMenuBar を参照してください

$MsgMouse

受け取り側 いずれかのウィンドウ。
説明 $MsgMouse は、WinCreateMouseRect
ステートメントによって定義されたマウス・ゾーンにマウス活動がある時に受け取られます。
イベント・パラメーター $MsgMouse には次のイベント・パラメーターがあります。
  • 最初のイベント・パラメーター (整数) には、WinCreateMouseRect に渡される ID が含まれています。
  • 2 番目のイベント・パラメーター (整数) には、マウス活動のタイプが含まれています (下のマウス活動のリストを参照してください)。
  • 3 番目のイベント・パラメーター (整数) には、マウスの X 座標が含まれています。
  • 4 番目のイベント・パラメーター (整数) には、マウスの Y 座標が含まれています。
WinSetMousePointer は、$MsgMouse が処理されるたびに呼び出さなければなりません。

定義されたマウス活動には次のものが含まれます。

  • $MouseNone
  • $MouseLeftClick
  • $MouseRightClick
  • $MouseLeftDouble
  • $MouseRightDouble
  • $MouseLeftStartDrag
  • $MouseLeftEndDrag

詳細については、 WinCreateMouseRect を参照してください

$MsgPaint

受け取り側 いずれかの汎用ウィンドウ。
説明 $MsgPaint は、ウィンドウのすべてまたは一部が再ペイントを必要する時に受け取られます。

$MsgScroll

受け取り側 いずれかのウィンドウ。
説明 $MsgScroll は、ユーザーが水平または垂直スクロール・バー上でスクロール・ボックスを移動した時に受け取られます。
イベント・パラメーター 次の 2 つのイベント・パラメーターがあります。
  • 最初のイベント・パラメーター (整数) には、メッセージを生成したスクロール・バーが含まれています。 これは、$WinHScroll (水平) か $WinVScroll (垂直) のいずれかです。
  • 2 番目のイベント・パラメーター (整数) には、スクロール・バーの位置が含まれています。この値は、アプリケーションの WinSetScroll バー・ステートメントによって指定された単位で表されます。

$MsgSize

受け取り側 いずれかの汎用ウィンドウまたはスクロール・バーをもつウィンドウ。
説明 これは、ウィンドウのサイズを設定します。

$MsgTimer

受け取り側 いずれかのウィンドウ。
説明 $MsgTimer は、タイマー・イベントに対する応答として受け取られます。
イベント・パラメーター イベント・パラメーター (整数) には、$MsgStartTimer に渡されるタイマーの ID が含まれています。
ウィンドウには、$MsgTimer を受け取るためのタイマー設定がなければなりません。

$MsgUser+n

受け取り側 イベント関数をもついずれかのウィンドウ。
説明 これは、ユーザー定義メッセージ定数です。
イベント・パラメーター どのイベント・パラメーターでも、ユーザー定義メッセージによって渡すことができます。 SendMessage ステートメントに追加のパラメーターを割り当てることができる場合には、そのパラメーターは、イベント関数中で割り当てることができます。
すべてのユーザー定義メッセージには次の値が必要です。

$MsgUser+n

n は、新規メッセージ定数に割り当てるために選択した任意の数です。

DDE で受信可能なメッセージ

この部分には、ダイアログ・ボックスに定義されたイベント・ハンドラーまたは DDE アプリケーションで実行中のアプリケーションによって受け取ることができるメッセージが含まれています。

$Event 欄にリストされたアイテムは、メッセージ定数を表します。

「ソース」欄にリストされたアイテムは、メッセージを送ったアプリケーション・コンポーネントのタイプ (ダイアログ・ボックスまたはウィンドウ) を表します。

この欄の項目は、メッセージの種別を決定します。たとえば、メッセージ $MsgCreate にソース (ダイアログ・ボックス) があると、そのメッセージは、ダイアログ・ボックスで受信可能なメッセージです。このメッセージについての詳細は、「 ダイアログで受信可能なメッセージ」にあります。

「ソース」欄では、いずれか は、実行中のアプリケーション中のいずれかのダイアログ・ボックスまたはウィンドウ・アイテムを表します。

「パラメーター」欄には、メッセージ定数に定義されたイベント・パラメーターがリストされます。同義語値は $ で始まります。詳細については、「DDE 同義語」を参照してください。

次の表には、ダイアログ・ボックスに定義されたイベント・ハンドラーまたは DDE アプリケーションで実行中のアプリケーションによって受け取ることができるメッセージがリストされています。

受信可能メッセージのテーブル (DDE メッセージのみ)

$Event ソース パラメーター
$MsgDDEAcknowledge いずれか $DDEWindow$DDEStatus
$MsgDDEAdvise いずれか $DDEWindow$DDETopic
$MsgDDEData いずれか $DDEWindow$DDETopic$DDEData
$MsgDDEExecute いずれか $DDEWindow$DDETopic$DDEData
$MsgDDEInitAcknowledge いずれか $DDEWindow$DDETopic$DDEData
$MsgDDEInitiate いずれか $DDEWindow$DDETopic$DDEData
$MsgDDEPoke いずれか $DDEWindow$DDETopic$DDEData
$MsgDDERequest いずれか $DDEWindow$DDETopic
$MsgDDETerminate いずれか $DDEWindow
$MsgDDEUnAdvise いずれか $DDEWindow$DDETopic



ヒント: DDE メッセージが受け取られると、必ず $MsgDDEAcknowledge メッセージが戻されるはずです $MsgDDEAcknowledge が戻されない場合には、メモリーの消失につながる可能性があります。

ヒント: $MsgDDExxx が受け取られた時に肯定応答を送りたい場合には、EXIT ($DDEAck) とするだけでかまいません。 否定応答を送りたい場合には、EXIT(0) とするだけでかまいません。

DDE 同義語

DDE メッセージで使用可能な特殊な同義語グループがあります。これらの同義語は次の通りです。

これらのフラグを使用する時には、BitAnd ステートメントで構文解析してください。詳細については、BitAnd を参照してください

DDE 定義

以下のテーブルは、DDE アプリケーション間で受け渡しされるメッセージを説明するために使用される用語を示したものです。

用語 定義
会話 DDE セッションにおける 2 つのアプリケーション間の情報の交換。
パートナー DDE 会話のメンバー。
クライアント 会話で別のアプリケーションからの情報を要求するパートナー。
サーバー クライアントの DDE パートナーに要求された情報を提供するパートナー。
アプリケーション / トピックの対 DDE クライアントである場合には、これは、DDE サーバーとの通信リンクを確立するために DDE サーバーに送られる情報です。
あるいは DDE サーバーである場合には、これは、サービスできるアプリケーションとトピックの組み合わせです。

DDE で受信可能なメッセージの説明

$MsgDDEAcknowledge

受け取り側 一方の DDE パートナー (クライアントまたはサーバー)。
説明 このメッセージは、要求されたアクションの成否を DDE パートナーに通知します。 $MsgDDEAcknowledge は、次のいずれかのメッセージに対する応答として送られるはずです。
  • DDEAdvise
  • DDEData
  • DDEExecute
  • DDEPoke
  • DDERequest
  • DDEUnAdvise
イベント・パラメーター
(Windows)
次のイベント・パラメーターは、Windows で DDEExecute ステートメントとともに使用されます。
  • $DDETopic - 現行の DDE 会話で扱われるトピックまたは総称応答としての $Unknown
  • $DDEData - 実行されたコマンド。
  • $DDEStatus - 状況コードのリストについては、DDE 同義語を参照してください。

次のイベント・パラメーターは、Windows で他のすべての DDE メッセージとともに使用されます。

  • $DDETopic - トピックまたはアイテム
  • $DDEData - $Unknown
  • $DDEStatus - 有効な状況コードのリストについては、DDE 同義語 を参照してください。
イベント・パラメーター (OS/2) 次のイベント・パラメーターは、OS/2 で $DDEExecute とともに使用されます。
  • $DDETopic - $Unknown
  • $DDEData - 長さがゼロのストリング
  • $DDEStatus - 有効な状況コードのリストについては、DDE 同義語 を参照してください。

次のイベント・パラメーターは、OS/2 で他のすべての DDE メッセージとともに使用されます。

  • $DDETopic - トピックまたはアイテム
  • $DDEData - 長さがゼロのストリング
  • $DDEStatus - 有効な状況コードのリストについては、DDE 同義語 を参照してください。
$DDEData が受け取られたメッセージである場合には、実際のメッセージ・データの代わりにこれを送ることができます。

$MsgDDEAdvise

受け取り側 いずれかの DDE サーバー。
説明 $DDETopic に含まれるトピックについて連続更新を要求します。 これは、テキストだけのメッセージです。
イベント・パラメーター (Windows) Windows では次のイベント・パラメーターが使用されます。
  • $DDETopic - 通知されるものについてのトピックまたはアイテム
  • $DDEData - $Unknown
  • $DDEStatus - 有効な状況コードのリストについては、DDE 同義語 を参照してください。
イベント・パラメーター (OS/2) 次のイベント・パラメーターは、OS/2 で使用されます。
  • $DDETopic - トピックまたはアイテム
  • $DDEData - $Unknown
  • $DDEStatus - 有効な状況コードのリストについては、DDE 同義語 を参照してください。
応答 アプリケーションは、データが変わるたびに DDEData を実行しなければなりません。

$MsgDDEData

受け取り側 いずれかの DDE クライアント。
説明 このメッセージは、次の 2 つの場合に送られます。
  • DDERequest に対する応答として
  • クライアントが通知するように要求したものについてのトピックまたはアイテムでデータ変更が行われた場合。
イベント・パラメーター 可能な幾つかのイベント・パラメーターがあります。
  • $DDETopic は、トピックまたはアイテムを含みます
  • $DDEData は、データ値を含みます
  • OS/2 のみ: $DDEStatus
終了値 このデータが使用されると、$DDEAck が戻されます。例:
 EXIT ($DDEAck)
データが DDEAdvise に対する応答として送られた場合には、 $DDEStatus フラグが $DDENoData に設定されることがあります。この場合には、アプリケーションは、DDERequest を出して、実際のデータを検索します。

$MsgDDEExecute

受け取り側 いずれかの DDE サーバー。
説明 このメッセージは、何かのアクションを取るようにサーバーに指示するためにサーバーに送られます。
イベント・パラメーター (Windows) 次のイベント・パラメーターは、Windows で使用されます。
  • $DDETopic - $Unknown
  • $DDEData - 実行するコマンド
イベント・パラメーター (OS/2) 次のイベント・パラメーターは、OS/2 で使用されます。
  • $DDETopic - トピックまたはアイテム
  • $DDEData - 実行するコマンド・ストリング
  • $DDEStatus - 有効な状況コードのリストについては、DDE 同義語 を参照してください。
終了値 コマンドが完了した場合には、$DDEAck が送られるはずです。
コマンド・ストリングを定義するのは、パートナーの責任です。

$MsgDDEInitAcknowledge

受け取り側 いずれかの DDE サーバー。
説明 $MsgDDEInitAcknowledge は、DDEInitiate 関数に対する応答として受け取られます。 DDEInitiate に渡されたアプリケーションまたはトピックの対に一致するすべてのアプリケーションは、次のアイテムとともに $MsgDDEInitAcknowledge を送ります。
  • その DDE ウィンドウ・ハンドル ($DDEWindow)
  • 一致するアプリケーション / トピックの対 ($DDEData)
  • 会話のトピック ($DDETopic)
イベント・パラメーター 次の 2 つのイベント・パラメーターがあります。
  • $DDETopic には、要求されたトピックが含まれています
  • $DDEData には、要求に応答しているアプリケーションが含まれています。
一致するアプリケーションまたはトピックの対ごとに 1 つの $MsgDDEInitAcknowledge メッセージが送られます。 たとえば、トピック・ストリングがブランクとなるように指定されている場合には、サーバーはサポートするトピックごとに $MsgDDEInitAcknowledge を送ります。

$MsgDDEInitiate

受け取り側 可能ないずれかの DDE サーバー・アプリケーション。
説明 $MsgDDEInitiate は、アプリケーションが受信側アプリケーションに DDE サーバーとなるように要求した時に受け取られます。受信側アプリケーションは、 $DDEData のアプリケーション名を検査して、それが目標の宛先であるかどうかを判別しなければなりません。
アプリケーションが目標の宛先である場合には、アプリケーションは、$DDETopic の値を検査して、要求を満たすことができるかどうかを判別しなければなりません。$DDEData および $DDETopic の長さがゼロのストリングは、いずれかのアプリケーションとトピックに一致するものとして受け入れられます。
イベント・パラメーター 次の 2 つのイベント・パラメーターがあります。
  • $DDETopic には、トピックが含まれています。これが $Unknown または空のストリング ('') である場合には、トピックについて会話できれば、クライアントは応答を求めます。
  • $DDEData には、クライアントが要求した会話の相手先のアプリケーションが含まれています。 これが $Unknown または空のストリング ('') である場合には、トピックについて会話できれば、クライアントは応答を求めます。
応答 DDERespond を呼び出します。必要に応じて各トピックおよびアプリケーション名を渡してください。
$MsgDDEInitiate メッセージを処理している時には、DlgBoxWinMessageBox、または WinWait を使用しないでください。
$MsgDDEInitiate はアプリケーションにメッセージを同報通信して、応答が戻されるまでメッセージ待ち行列をロックします。その間、これらのステートメントは、同様にメッセージ待ち行列からの応答を待機しているそれぞれイベント・ハンドラーを始動します。
これらのステートメントによって、他のアプリケーションは、メッセージ待ち行列にメッセージを送ることができなくなります。この結果はデッドロックとなり、実際上はユーザー・インターフェースをロックしてしまいます。

$MsgDDEPoke

受け取り側 いずれかの DDE サーバー。
説明 これには、非送信請求データ (通知メッセージまたは要求メッセージに対する応答として送られないデータ) が含まれています。
イベント・パラメーター 幾つかのイベント・パラメーターがあります。
  • $DDETopic には、poke されるトピックまたはアイテムが含まれています。
  • $DDEData は、データ値を含みます
  • OS/2 のみ: $DDEStatus
応答 データが使用または処理された場合には、受信側アプリケーションは、肯定応答 ($DDEAck) を送らなければなりません。

$MsgDDERequest

受け取り側 いずれかの DDE サーバー。
説明 これは、トピックに関するデータの要求です。
イベント・パラメーター 次の 2 つのイベント・パラメーターがあります。
  • $DDETopic には、要求されたトピックまたはアイテムが含まれています。
  • $DDEData には、$Unknown が含まれています。
応答 DDEData を呼び出します。要求された情報を渡します。
終了値 データが戻されている場合には、$DDEAck で終了します。

$MsgDDETerminate

受け取り側 一方の DDE パートナー (クライアントまたはサーバー)。
説明 会話を終了します。一方のパートナーがいつでも $MsgDDETerminate を送るかもしれません。
イベント・パラメーター 有効な状況フラグのリストについては、「DDE 同義語」のトピックを参照してください。
応答 DDETerminate を呼び出した場合には、応答を行ってはいけません。 DDETerminate を呼び出さなかった場合には、呼び出しを受けるはずです。

$MsgDDEUnAdvise

受け取り側 いずれかの DDE サーバー。
説明 これにより、一定のクライアントまたはトピックの対に対する通知要求が取り消されます。これは、テキストだけのメッセージです。
イベント・パラメーター (Windows) Windows では次のイベント・パラメーターが使用されます。
  • $DDETopic - 通知を停止するトピック
  • $DDEData - $Unknown
イベント・パラメーター (OS/2) OS/2 では次のイベント・パラメーターが使用されます。
  • $DDETopic - 通知を停止するトピック
  • $DDEData - 長さがゼロのストリング
トピック・ストリングがブランクの場合には、クライアントのすべての通知を取り消さなければなりません。

送信可能メッセージ

この項では、次のトピックについて説明します。

TSD Script プログラムは、アプリケーションの他のパーツまたはウィンドウ・システムにメッセージを送信することができます。どのウィンドウまたはダイアログ・ボックスでも、適切であればどのような送信可能メッセージでも送信または転記することができます。

送信可能メッセージのテーブルには、ウィンドウ・ハンドルに送信または転記できるイベント・メッセージがリストされています。

$Event 欄にリストされたアイテムは、メッセージ定数を表します。

「受信側」欄にリストされたアイテムは、メッセージを受け取るアプリケーション・コンポーネントのタイプ (ダイアログ・ボックスまたはウィンドウ) を表します。

「受信側」欄にリストされたアイテムの一部は省略されています。 例:

「転記 / 送信」欄は、メッセージが PostMessage ステートメントによって送られるのか、 SendMessage ステートメントによって送られるのか、その両方によって送られるのかを示します。アイテムが送信される場合には、トピック「送信メッセージ」に詳しい説明があります。メッセージが転記される場合には、トピック「転記メッセージ」に詳しい説明があります。

「パラメーター」欄には、メッセージのパラメーターが含まれています。

ヒント: パラメーターはリストされた順序で使用されなければならないので、パラメーターの順序が重要になります

次の表には、ウィンドウ・ハンドルに送信可能なイベント・メッセージ (SendMessage ステートメントで送信) と転記可能なイベント・メッセージ (PostMessage ステートメントで送信) がリストされています。

送信可能メッセージのテーブル

$Event 受信側 転記 / 送信 パラメーター
$MsgActivate フレームをもついずれかのウィンドウ S、P なし
$MsgChar いずれかのダイアログ・ボックス S、P 1=フィールド ID、2=フィールド名、3=キー・コード
$MsgClockSet クロック・ウィンドウ S 時刻
$MsgClose いずれか S なし
$MsgDisplayImage ハイパーテキスト・ビューアー・ウィンドウ S、P 1=ファイル名、2=タイトル、3=スタイル
$MsgEnable いずれか S、P enableState
$MsgMaximize フレームをもついずれかのダイアログ・ボックスまたはウィンドウ S なし
$MsgMenu メニュー・バーをもついずれかのウィンドウまたはダイアログ・ボックス S、P menuSelection、2=ストリング
$MsgMinimize フレームをもついずれかのウィンドウまたはダイアログ・ボックス S なし
$MsgMove フレームをもついずれかのウィンドウまたはダイアログ・ボックス S 1=x、2=y
$MsgOpenFile ハイパーテキスト・ビューアー・ウィンドウ S、P 1=ファイル名、2=タイトル、3=スタイル
$MsgPaint いずれか S、P なし
$MsgPaintStatus 状況バーをもついずれかのウィンドウまたはダイアログ・ボックス P なし
$MsgPlaySound ハイパーテキスト・ビューアー・ウィンドウ S、P 1=ファイル名、2=タイトル、3=スタイル
$MsgReadOnly ダイアログ・ボックス S writeState
$MsgRestore フレームをもついずれかのウィンドウまたはダイアログ・ボックス S なし
$MsgSearch ハイパーテキスト・ビューアー・ウィンドウ S、P searchText
$MsgSetIcon ウィンドウ S iconFile
$MsgSetImage イメージ・ウィンドウ
ダイアログ・ボックス、スクロール可能ウィンドウ
S
S
imageFile
ウィンドウ ID
$MsgSetSize フレームをもついずれかのウィンドウまたはダイアログ・ボックス S 1=幅、2=高さ
$MsgSetTitle フレームをもついずれかのウィンドウまたはダイアログ・ボックス S タイトル
$MsgShow いずれか S visibilityState
$MsgSize 汎用、スクロール可能ウィンドウ S 1=幅、2=高さ
$MsgStartTimer イベント・ハンドラーをもついずれかのウィンドウまたはダイアログ・ボックス S 1=タイマー ID、2=間隔
重要: 間隔は 65535 を超えることができません。
$MsgStopTimer イベント・ハンドラーをもついずれかのウィンドウまたはダイアログ・ボックス S タイマー ID
$MsgTimer いずれかのダイアログ・ボックス S、P タイマー ID
$MsgUpdate ハイパーテキスト・ビューアー・ウィンドウ S、P なし
$MsgUser+n いずれか S、P 送信側および受信側に属する詳細

次の表では、同様の送信可能イベント・メッセージがリストされ、各メッセージの効果について説明します。

送信可能メッセージの定義

イベント 説明
$MsgActivate 受信側ウィンドウをアクティブ化します
$MsgClockSet クロックを新規時刻に設定します
$MsgClose ウィンドウを破棄します
$MsgDisplayImage ハイパーテキスト・ビューアー・ウィンドウに新規イメージ・ビューアーを作成します
$MsgEnable ウィンドウの使用可能状態を設定します
$MsgMaximize ターゲット・ウィンドウを最大化します
$MsgMenu メニュー・アイテムのユーザー選択をシミュレートします
$MsgMinimize ターゲット・ウィンドウをデスクトップ上のアイコンに最小化します
$MsgMove ターゲット・ウィンドウの左上隅を移動します
$MsgOpenFile ファイルを表示するために新規ハイパーテキスト・ビューアー・ウィンドウを作成します
$MsgPaint ターゲット・ウィンドウに自身を再ペイントさせます
$MsgPaintStatus ターゲット・ウィンドウにその状況バーを再ペイントさせます
$MsgPlaySound オーディオ・ファイルを再生するために新規ハイパーテキスト・ビューアー・ウィンドウを作成します
$MsgReadOnly 一定のコントロールを読み取り専用に設定するようにダイアログ・ボックスに指示します
$MsgRestore ターゲットをそのサイズに復元させます
$MsgSearch 行を検索して、それをハイパーテキスト・ビューアー・ウィンドウの最上部に移動するようにハイパーテキスト・ビューアー・ウィンドウに指示します
$MsgSetIcon 最小化される時のウィンドウのアイコンを設定します
$MsgSetImage イメージをイメージ・ウィンドウに表示されるように設定します
$MsgSetSize ウィンドウの全体のサイズを設定します
$MsgSetTitle ウィンドウのタイトル・バーの内容を設定します
$MsgShow ウィンドウの可視属性を設定します
$MsgSize ウィンドウの作業域のサイズを設定します
$MsgStartTimer ウィンドウのタイマーを開始します
$MsgStopTimer タイマーを停止します
$MsgTimer ウィンドウに送られるタイマー・メッセージをシミュレートします
$MsgUpdate コントロールに表示された値をインスタンス・レコードのデータで更新するようにダイアログ・ボックスに指示します。
このメッセージは、ダイアログ・ボックスにのみ送信または転記することができます。
このメッセージは、コントロールに表示された値をインスタンス・レコードのデータで更新するようにダイアログ・ボックスに強制します。
このメッセージは、1 つのダイアログ・ボックスの複数のフィールドを 1 つのコマンドで更新するのに有効な方法です (複数 DlgSetFieldValue 関数呼び出しと対比)。レコードの値を更新して、このメッセージをダイアログ・ボックスに送ります。
$MsgUser+n ウィンドウにプログラム定義メッセージを送ります

メッセージの送信: 転記および送信

TSD Script は、メッセージおよびデータを送信するために SendMessagePostMessage という 2 つの組み込みルーチンを提供しています。メッセージの送信と転記の相違は、SendMessage は、呼び出されたイベント・ハンドラーがメッセージの処理を完了するのを待機するという点です。 PostMessage は、イベント待ち行列に情報を入れ、これによって転記ルーチンがメッセージの完了を待機せずに続行することができます。

あるタイプのメッセージは、一部のウィンドウに転記することができません。

メッセージを送信する時には、SendMessage ステートメントか PostMessage ステートメントか、適切な方を使用します。これらのステートメントの構文は、基本的には同じです。

SendMessage (VAL whdl: WINDOW,
 VAL message: INTEGER,
 [VAL または REF messageParm: ANY...]):
 INTEGER;

詳細については、SendMessage または PostMessage を参照してください

後に続くトピックでは、送信可能メッセージは、送信 可能なもの (SendMessage で送信) と 転記 可能なもの (PostMessage) 別に編成されています。

送信メッセージ

次のメッセージは、SendMessage ステートメントによってウィンドウ・ハンドルに送信することができます。

$MsgActivate

送信先 このメッセージは、フレームをもついずれのウィンドウにも送信することができます
説明 受信側ウィンドウをアクティブ・ウィンドウにします

$MsgClockSet

送信先 このメッセージは、クロックをもついずれのウィンドウにも送信することができます
説明 クロックを新規時刻に設定します
イベント・パラメーター イベント・パラメーター (時刻) には、クロックの新しい時刻が含まれています。
WinCreateClock を参照してください

$MsgClose

送信先 このメッセージは、いずれのウィンドウにも送信することができます
説明 ウィンドウを破棄します

$MsgDisplayImage

送信先 このメッセージは、ハイパーテキスト・ビューアー・ウィンドウに送信することができます
説明 新規イメージ・ビューアーを作成して、指定されたファイルを表示します。
イベント・パラメーター 次の 3 つのイベント・パラメーターがあります。
最初のイベント・パラメーターには、ハイパーテキスト・ビューアー・ウィンドウに現れるファイルの名前 (ストリング) が含まれています
2 番目のイベント・パラメーターには、タイトル・バーに現れるタイトル (ストリング) が含まれています。
3 番目のイベント・パラメーターには、BitOr ステートメントで結合された次のスタイルのいずれかの組み合わせからなるスタイルが含まれています。
  • $HyperScrollImage - ハイパーテキスト・ビューアー・ウィンドウには垂直スクロール・バーがあります。
  • $HyperScaleImage - イメージは、ハイパーテキスト・ビューアー・ウィンドウに合うように位置取りされます。
  • $HyperNoWordWrap - ハイパーテキスト・ビューアー・ウィンドウのテキストにはワード・ラップはありません。

$MsgEnable

送信先 これは、いずれのウィンドウにも送ることができます。
説明 これはウィンドウの使用可能状態を設定します
イベント・パラメーター イベント・パラメーターには、TRUE または FALSE が含まれ、ウィンドウの使用可能状態を表します。
  • TRUE は、ウィンドウが使用可能であるということを示します。
  • FALSE は、ウィンドウが使用不可であるということを示します。

$MsgMaximize

送信先 このメッセージは、フレームをもついずれのウィンドウにも送信することができます
説明 これは、画面全体を占めるように受信側ウィンドウを最大化します。

$MsgMenu

送信先 このメッセージは、メニュー・バーをもついずれのウィンドウにも送信することができます
説明 指定されたメニュー・オプションを選択するユーザーをシミュレートします
イベント・パラメーター イベント・パラメーターには、選択されたメニュー・アイテムの値 (整数) が含まれています。この値は、次の公式を使用して計算されます。
n * 100 + m

n はメイン・メニュー・バーでのアクティブ選択の位置で、m はサブメニューでの選択の位置です。

詳細については、 WinSetMenuBar を参照してください

$MsgMinimize

送信先 このメッセージは、フレームをもついずれのウィンドウにも送信することができます
説明 受信側ウィンドウをアイコンに最小化します

$MsgMove

送信先 このメッセージは、いずれのウィンドウにも送信することができます
説明 ウィンドウ・フレームの左上隅を指定された位置に移動します
イベント・パラメーター 次の 2 つのイベント・パラメーターがあります。
  • 最初のイベント・パラメーターには、ウィンドウの新規 X 座標 (整数) が含まれています。
  • 2 番目のイベント・パラメーターには、ウィンドウの新規 Y 座標 (整数) が含まれています。

$MsgOpenFile

送信先 このメッセージは、ハイパーテキスト・ビューアー・ウィンドウに送信することができます
説明 新規ファイル・ビューアーを作成して、指定されたファイルを表示します。
イベント・パラメーター 次の 3 つのイベント・パラメーターがあります。
  • 最初のイベント・パラメーターには、オープンするファイルのファイル名 (ストリング) が含まれています。
  • 2 番目のイベント・パラメーターには、ファイル・ビューアーに現れるタイトル (ストリング) が含まれています。
  • 3 番目のイベント・パラメーターには、BitOr ステートメントで結合された次のスタイルのいずれかの組み合わせが含まれています。
    • $HyperScrollImage - ハイパーテキスト・ビューアー・ウィンドウには垂直スクロール・バーがあります。
    • $HyperScaleImage - イメージは、ハイパーテキスト・ビューアー・ウィンドウに合うように位置取りされます。
    • $HyperNoWordWrap - ハイパーテキスト・ビューアー・ウィンドウのテキストにはワード・ラップはありません。

$MsgPlaySound

送信先 このメッセージは、ハイパーテキスト・ビューアー・ウィンドウに送信することができます。
説明 新規オーディオ・プレイヤーを作成して、指定されたファイルを再生します。
イベント・パラメーター 次の 3 つのイベント・パラメーターがあります。
  • 最初のイベント・パラメーターには、再生するオーディオ・ファイルのファイル名 (ストリング) が含まれています。
  • 2 番目のイベント・パラメーターには、ハイパーテキスト・ビューアー・ウィンドウに現れるタイトル (ストリング) が含まれています。
  • 3 番目のイベント・パラメーターには、ハイパーテキスト・ビューアーのスタイルが含まれています (値 0 を使用)。

$MsgReadOnly

送信先 このメッセージは、TSD Script ダイアログ・ボックスに送ることができます。
説明 これはダイアログ・ボックスの読み取り専用フラグを設定または消去します。
イベント・パラメーター イベント・パラメーターには、TRUE または FALSE のいずれかが含まれています。
  • TRUE は、ダイアログ・ボックスが読み取り専用であるということを示します。
  • FALSE は、ダイアログ・ボックスが読み取り / 書き込みであるということを示します。
詳細については、DlgBox を参照してください

$MsgRestore

送信先 このメッセージは、フレームをもついずれのウィンドウにも送信することができます
説明 受信側ウィンドウを元のサイズ (最小化または最大化の前のサイズ) に復元します。

$MsgSearch

送信先 このメッセージは、ハイパーテキスト・ビューアー・ウィンドウに送信することができます。
説明 アクティブのサブハイパーテキスト・ビューアー・ウィンドウ中で指定されたテキストを検索します。 一致が見つかると、一致した行がビューアーの一番上に位置付けられます。
イベント・パラメーター イベント・パラメーターには、ハイパーテキスト・ビューアー・ウィンドウ中で検索するストリングが含まれています。
アクティブのサブハイパーテキスト・ビューアー・ウィンドウは、テキスト・ビューアーになるようになっています。 検索メッセージがボタン・メッセージに対する応答として送られる場合には、常にこれが当てはまります。 ユーザー定義メッセージは、イベント関数をもつどのウィンドウにも送ることができます。
すべてのユーザー定義メッセージには、$MsgUser 以上の値が必要です。 ユーザー定義メッセージとともに追加のどのようなパラメーターでも渡すことができます。
メッセージにどのパラメーターが有効であるかを認識するのは、受信側ウィンドウの責任です。 SendMessage ステートメントで追加のパラメーターを割り当てることができる場合には、それらはイベント関数で割り当てることができます。

$MsgSetIcon

送信先 このメッセージは、汎用ウィンドウ、スクロール・ウィンドウ、ハイパーテキスト・ビューアー・ウィンドウ、またはダイアログ・ボックスに送ることができます。
説明 ウィンドウが最小化される時に表示されるアイコンを設定します。
イベント・パラメーター イベント・パラメーターには、表示するアイコン・ファイル名 (ストリング) が含まれています。

$MsgSetImage

送信先 このメッセージは、イメージ・ウィンドウに送ることができます。
説明 イメージを設定します。
イベント・パラメーター イベント・パラメーターには、表示するイメージ・ファイル名 (ストリング) が含まれています。イメージは、OS/2 ビットマップ・ファイル、Windows ビットマップ、または PCX イメージ・ファイルとすることができます。
詳細については、WinCreateImage を参照してください

$MsgSetSize

送信先 このメッセージは、いずれのウィンドウにも送信することができます
説明 ウィンドウのサイズ (フレーム、タイトル・バー、およびその他の要素を含む) を設定します。
イベント・パラメーター 次の 2 つのイベント・パラメーターがあります。
  • 最初のイベント・パラメーターには、ウィンドウの幅 (整数) が含まれています。
  • 2 番目のイベント・パラメーターには、ウィンドウの高さ (整数) が含まれています。

$MsgSetTitle

送信先 このメッセージは、タイトル・バーをもついずれのウィンドウにも送信することができます
説明 タイトル・バーのテキストを指定されたテキストに設定します。
イベント・パラメーター イベント・パラメーターには、タイトル・バーに表示するテキスト (ストリング) が含まれています。

$MsgShow

送信先 このメッセージは、いずれのウィンドウにも送信することができます
説明 ウィンドウの可視性を設定します。
イベント・パラメーター イベント・パラメーターには、ウィンドウが目に見えるか (TRUE) 、目に見えないか (FALSE) を示す TRUE または FALSE のいずれかが含まれています。

$MsgSize

送信先 このメッセージは、汎用ウィンドウまたはスクロール・ウィンドウに送ることができます。
説明 ウィンドウのユーザー域のサイズを指定された高さと幅に設定します。これにしたがって、ウィンドウ・フレームのサイズを調整します。
イベント・パラメーター 次の 2 つのイベント・パラメーターがあります。
  • 最初のイベント・パラメーターには、ウィンドウの幅 (整数) が含まれています。
  • 2 番目のイベント・パラメーターには、ウィンドウの高さ (整数) が含まれています。

$MsgStartTimer

送信先 このメッセージは、汎用ウィンドウまたはスクロール・ウィンドウに送ることができます。
説明 ウィンドウのシステム・タイマーを開始します。このタイマーは、指定された間隔でウィンドウに $MsgTimer メッセージを送ります。
イベント・パラメーター 次の 2 つのイベント・パラメーターがあります。
  • 最初のイベント・パラメーターには、タイマー ID (整数) が含まれています。
  • 2 番目のイベント・パラメーターには、$MsgTimer メッセージの間隔 (整数) が含まれています。間隔はミリ秒で表されます。Windows の場合も OS/2 の場合も、この間隔は、 65535 を超えることはできません。
オペレーティング・システムは、$MsgTimer メッセージがウィンドウに送られる間隔の正確性を保証しません。
使用可能なタイマーの数には制限があります。不要になった時には、常にタイマーを停止してください。

$MsgStopTimer

送信先 このメッセージは、汎用ウィンドウまたはスクロール・ウィンドウに送ることができます。
説明 $timerId で開始されたタイマーを停止します。
イベント・パラメーター イベント・パラメーターには、タイマーの ID (整数) が含まれています。

$MsgTimer

送信先 このメッセージは、汎用ウィンドウまたはスクロール・ウィンドウに送ることができます。
説明 ウィンドウに送られるタイマー・メッセージをシミュレートします。
イベント・パラメーター イベント・パラメーターには、タイマーの ID (整数) が含まれています。

$MsgUser + n

送信先 ユーザーによって定義されたいずれかのウィンドウまたはダイアログ・ボックス
説明 これは、ユーザー定義メッセージ定数です。
イベント・パラメーター どのようなパラメーターでもユーザー定義メッセージとともに渡すことができます。 SendMessage ステートメントに追加のパラメーターを割り当てることができる場合には、そのパラメーターは、イベント関数中で割り当てることができます。
受信側ウィンドウは、メッセージに有効なパラメーターを認識していなければなりません。
すべてのユーザー定義メッセージは、$MsgUser+n という値をもっていなければなりません。n は、新規メッセージ定数に割り当てるために選択する任意の数です。

転記メッセージ

次のメッセージは、PostMessage ステートメントによってウィンドウ・ハンドルに送信することができます。

$MsgMenu

転記先 このメッセージは、メニュー・バーをもついずれのウィンドウにも転記することができます。
説明 menuSelection 引き数に指定された ID をもつメニュー・アイテムのユーザー選択をシミュレートします。
イベント・パラメーター menuSelection (整数)
詳細については、 WinSetMenuBar を参照してください

$MsgMove

転記先 このメッセージは、いずれのウィンドウにも転記することができます
説明 ウィンドウ・フレームの左上隅を指定された位置に移動します
イベント・パラメーター 次の 2 つのイベント・パラメーターがあります。
  • 最初のイベント・パラメーターには、ウィンドウの X 座標 (整数) が含まれています。
  • 2 番目のイベント・パラメーターには、ウィンドウの Y 座標 (整数) が含まれています。

$MsgPaint

転記先 このメッセージは、いずれのウィンドウにも転記することができます
説明 ウィンドウに自身で再ペイントするように要求します。

$MsgPaintStatus

転記先 このメッセージは、状況バーをもついずれのウィンドウにも転記することができます。
説明 ウィンドウに自身の状況バーを再ペイントするように要求します。

$MsgUser+n

転記先 ユーザー定義メッセージは、イベント関数をもつどのウィンドウにも転記することができます。
説明 すべてのユーザー定義メッセージには、$MsgUser 以上の値が必要です。
イベント・パラメーター どのイベント・パラメーターでも、ユーザー定義メッセージとともに渡すことができます。メッセージにどのパラメーターが有効であるかを認識するのは、受信側ウィンドウの責任です。パラメーターは、常に値によって渡されます。

DDE 送信可能メッセージ

DDE アプリケーションからの発信通信は、すべて該当する TSD Script ステートメントによって処理しなければなりません。次のステートメントを参照してください。

ヒント: DDE メッセージが受け取られるたびに、$MsgDDEAcknowledge メッセージが戻されるはずです $MsgDDEAcknowledge が戻されない場合には、メモリーの消失につながる可能性があります。

ヒント: $MsgDDExxx が受け取られた時に肯定応答を送りたい場合には、EXIT ($DDEAck) とするだけでかまいません 。 否定応答を送りたい場合には、EXIT(0) とするだけでかまいません。


Tivoli Service Desk 6.0 Developer's Toolkit Script 言語解説書

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