用語の構成


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タスク

組み込み先

Tivoli Service Desk

概説

用語

Tivoli Service Desk インターフェースに表示される語句を変更することができます。用語を構成すると、ユーザーの一般的なプロセスおよびオブジェクトの記述方法によりよく Tivoli Service Desk インターフェースを対応させることができます。

用語ファイル

Tivoli Service Desk の用語は DF ファイルに保管されます。Tivoli Service Desk 用語の構成または国際化対応のためのキー DF ファイルは、*_msgs.df、*_labels.df、*_data.df です。

ファイル名の最初の文字は、特定の DF ファイルを使用する TSD アプリケーションを示します。

ファイル名の接頭部 TSD アプリケーション
p Tivoli Problem Management
i Tivoli Asset Management
r Tivoli Change Management
c TSD の組のすべてのアプリケーションによって共用される Tivoli Service Desk ファイル
t Tivoli Service Desk モニター・ファイル
m Tivoli Problem Management Mail Gateway
n Tivoli Problem Management ネットワーク・システム管理ゲートウェイ
d TSD/390 インターフェース
s Tivoli Service Desk アプリケーション・サーバー
b Tivoli Service Desk テーブル・ビルダー

DF ファイル名の残りは、ファイルの内容を示します。

DF ファイルのタイプ 内容(C)
*_msgs.df これらのファイルには、ウィンドウ (モニターなど) あるいは警告またはエラー・メッセージ・ダイアログ・ボックスに表示されるメッセージが入っています。

: p_msgs.df ファイルには、ユーザーがコールを登録した後で表示されるメッセージ "このコールを終了してもよろしいですか ?" が保管されています。

*_labels.df これらのファイルには、他の DF ファイルのラベルまたはいずれかの場所で参照される一般的な語 (用語) の語または句が入っています。

ストリングの例: c_labels.df では、ストリング C_COMMON_PROBLEMS に値 'Common Problems' が入っています。他の DF ファイルは、
このストリングを %!c_labels[C_COMMON_PROBLEMS] として参照します。単一引用符 (') で囲まれている値は変更することができます。

ラベルの例: p_labels.df では、ストリング P_ALTB_IN_ACTIONS にハイパーメディア・リンクに追加するための値 'Use Alt+B in %!c_labels[C_ACTIONS] が入っています。このストリングは、"Actions" に対して c_labels.df に入っている用語を参照します。

注: このストリングが入っているファイルの名前は、パーセント記号 (%) および感嘆符 (!) の後になります。ファイル名は小文字であり、 UNIX システムでファイルを見つけられるようになっています。ストリング名は大括弧 [ ] で囲まれています。

*_data.df これらのファイルには、TSD Build ユーティリティーがデータベースに挿入するストリングが入っています。

: メニューのアクション、ツールのヒント、プロファイル名、アクション・グループ名、システム・アクション名と説明、およびデータ・ビューアー名。


タスク

DF ファイルの編集

テキスト・エディターを使用して、ストリング DF ファイルを変更できます。単一引用符中の情報を変更することにより、ストリングの値を変更できます。

: TDT Interface Designer を使用して、ストリング DF ファイルを変更することはできません。 TDT Interface Designer は DF ファイルのすべてのコメントを除去し、すべてのストリング情報を再配置します。

DF ファイルを編集するには、次のようにしてください。

  1. 任意のテキスト・エディターでファイルをオープンします。
  2. 変更したいストリング値を見つけます。
  3. 単一引用府の間に入った値を変更します。
    たとえば、 STRING P_RESUMED 'Resumed' を STRING P_RESUMED 'Restarted' に変更できます。
  4. 変更をファイルに保管します。

DF ファイルの解析

用語が入っている DF ファイルを変更したら、それらを解析する必要があります。DF ファイルは他の DF ファイルを参照しているので、特定の解析順序に従う必要があります。

用語の構成後に正しく解析するためには、以下のステップに従ってください。

  1. 最初に、共通ディレクトリーから始めて製品ディレクトリーへと *_labels.df ファイルを解析します。

    : これは、-d オプションを指定した解析ユーティリティーですべての DF ファイルを解析することによって行なうことができます。
    Tivol Service Desk ディレクトリー (通常は TIVTSD) で parse -d を入力します。
  2. DF ファイルが *_labels.df ファイルに入っているストリングだけを参照していることを確認します。
  3. *_msgs.df ファイルを変更したら、対応する KB ファイルを解析する必要があります。
    : これらの KB ファイルは、*_string.kb ファイルがストリングをリソースとして使用するので、再解析する必要があります。

解析の詳細については、TSD Script Parser を参照してください。