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Tivoli Problem Management では、 自動調整は発行 (コールまたは問題) がオープンのままである場合にこれの認識を増大するプロセスです。たとえば、問題が長時間未解決のままである場合に、アテンションを自動調整する必要があります。 注: 自動調整は Tivoli Change Management でも起こります。TCM 自動調整ルールの構成および TCM 自動調整ルール・タイプの理解を参照してください。
ヘルプ・デスク分析者がコールまたは問題をオープンすると、それに対して Tivoli Problem Management は最低の自動調整レベルを割り当てます。発行が自動調整されると、その自動調整レベルは 1 段階ずつ増加されます。自動調整レベルは、自動調整間隔と呼ばれる時間枠と関連しています。自動調整レベルおよび間隔を構成して、指示された間隔の間にコールまたは問題が解決されない時にはユーザーまたはユーザー・グループに通知するように指定できます。
自動調整モニターは、定義された自動調整間隔よりも長時間オープンされている発行について、 Tivoli Service Desk データベースを定期的にスキャンします。見つけられたそのような発行それぞれに対して、次が実行されます。
- 指定されたユーザーまたはユーザー・グループに自動調整を通知
- 発行の所有者に通知 (該当する場合)
- 発行の自動調整レベルを 1 レベルずつ増加
注: 自動調整モニターを実行しない場合には、自動調整は起こりません。
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次の自動調整タイプの 1 つまたは複数を構成できます。
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自動調整ルールによってカバーされない発行を自動調整するために、基準を指定するデフォルトの自動調整ルールを設定できます。自動調整ルールを設定しない場合、または特定の発行をカバーする自動調整ルールがない場合には、 Tivoli Problem Management はデフォルトの自動調整ルールを使用します。 デフォルトの自動調整設定は最小および最大の自動調整レベルを指定して、発行、自動調整に応じて通知するユーザーまたはグループ、自動調整間隔、および自動調整モニターのポーリング間隔に割り当てます。ポーリング間隔は、自動調整モニターがデータベースをスキャンして、指定された自動調整間隔よりも長くオープンされている発行を捜す間隔です。 |
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自動調整ルールは、自動調整モニターが指定された自動調整間隔よりも長くオープンされている発行を見つけた時に通知するユーザーまたはユーザー・グループを指定する基準です。自動調整レベルだけに基づいた単純ルールを作成することも、あるいは重大度レベルまたは条件付きデータに基づいたより特定のルールを作成することもできます。 1 〜 99 の範囲で必要なだけの自動調整レベルにルールを定義できます。また、問題およびコールのオープンはデータベースに別々に保管されるので、自動調整ルールはそれぞれに異なる設定を構成できます。
次の点が自動調整ルールに適用されます。
- 自動調整レベルは、 1, 2, 3, というように厳密な順序でギャップなしに数値を指定する必要があります。
例: 自動調整レベルを 1, 5, および 7 だけ定義した場合には、自動調整モニターは正確に働きません。自動調整レベル 1 のルールは実行しますが、レベル 2 のルールがないので自動調整プロセスは停止され、レベル 5 および 7 のルールは無視されます。
- 自動調整ルールには明示的な順序があり、その順序で評価されます。
- 自動調整モニターは、現在の発行 (コールまたは問題) に適用するものが見つかるまで指定の自動調整レベルの自動調整ルールで行おうとします。
- 指定の発行に使用できるルールは常に 1 つだけです。一度自動調整モニターがルールを適用すると、指定のユーザーおよびグループに通知されてから、その発行の処理を停止します。
例: 次の表は、自動調整レベルだけに基づく 3 つのルールを説明します。
自動調整レベル |
間隔 (分) |
通知 |
所有者への通知 |
1 |
120 |
TAWILLIAMS |
YES |
2 |
60 |
MGRS |
YES |
3 |
20 |
EXECS |
NO |
TAWILLIAMS はスーパーバイザーのユーザー ID であり、 MGRS は部門マネージャーのグループであり、 EXECS は上級管理チームを構成するグループです。自動調整レベル 1 はユーザーがオープンした問題に対するものです。
この例では、次が起こります。
- この問題に対して 2 時間 (120 分) は自動調整が起こりません。
- 2 時間後に自動調整モニターが問題の所有者および自動調整のスーパーバイザー (TAWILLIAMS) に通知します。自動調整モニターは自動調整レベルを 1 に増分します。
- 問題が 1 時間後にまだオープンしている場合には、自動調整モニターは問題の所有者と部門マネージャー (MGRS グループ) の両方に通知し、自動調整レベルを 2 に増分します。
- 問題がさらに 20 分経過してもオープンのままである場合には、自動調整モニターは企業の上級管理職 (EXECS グループ) に通知して、問題の所有者には通知せず、自動調整レベルを 3 に増分します。
- 自動調整レベル 4 にはルールが定義されていないので、自動調整モニターは自動調整レベル 3 を超えた発行を自動調整しません。
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重大度レベルに基づいて発行を自動調整する必要がある場合には、重大度レベルを自動調整ルール基準に追加できます。たとえば、自動調整を早くするため、あるいは低いクリティカルの発行とは異なるユーザーおよびグループに対して、よりクリティカルな発行が必要な場合があります。 例: 重大度レベル 1 をもつすべての発行を、他の発行より早く自動調整 (たとえば 30 分後に自動調整レベル 1 、 20 分後にレベル 2 、 10 分後に 3) したいと仮定します。次のルールを追加することにより、発行を自動調整する時に重大度を考慮するように自動調整モニターを構成できます。
自動調整レベル |
重大度レベル |
間隔 (分) |
通知 |
所有者への通知 |
1 |
1 |
30 |
TAWILLIAMS |
YES |
1 |
(any) |
120 |
TAWILLIAMS |
YES |
2 |
1 |
20 |
MGRS |
YES |
2 |
(any) |
60 |
MGRS |
YES |
3 |
1 |
10 |
EXECS |
NO |
3 |
(any) |
20 |
EXECS |
NO |
各自動調整レベルにはルールが 2 つあることに注意してください。最初のルールは、特定の事例である重大度レベル 1 の発行をカバーします。これらのルールでは重大度の欄が 1 の値です。各レベルの 2 番目のルールでは重大度の欄がブランクのままであり、重大度レベルは適用されません。
必要な場合には、 Tivoli Problem Management で定義された各重大度レベルのルールを追加できます。他のルールが適用されない場合に適用するルール (この例では重大度レベルがブランクのルール) は、ソート順の各自動調整レベルのその他のルールに準じることを確認してください。
例: 次の表は、重大度レベルに基づく自動調整ルールを作成する誤った方法を説明しています。この例では、自動調整モニターは重大度レベルが 1 以外の発行に 2 番目のルールを実行し、 3 番目のルールが実行されることはありません。
自動調整レベル |
重大度レベル |
間隔 (分) |
通知 |
所有者への通知 |
1 |
1 |
30 |
TAWILLIAMS |
YES |
1 |
(any) |
120 |
TAWILLIAMS |
YES |
1 |
5 |
180 |
TAWILLIAMS |
YES |
例: 重大度レベルが 1 である発行に最初のルールを実行し、重大度レベルが 5 である発行に 3 番目のルールを実行してから、他のすべての発行に 2 番目のルールを実行するには、ルールを定義する時に次のソート順を使用します。
自動調整レベル |
重大度レベル |
間隔 (分) |
通知 |
所有者への通知 |
1 |
1 |
30 |
TAWILLIAMS |
YES |
1 |
5 |
180 |
TAWILLIAMS |
YES |
1 |
(any) |
120 |
TAWILLIAMS |
YES |
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自動調整の間に重大度以外の係数を考慮事項に用いるルールを構成できます。 自動調整ルールの条件として発行に関連されたデータをどれでも使用できます。たとえば、問題にクリティカル・システムあるいは優先順位の高い組織または接続がある場合には、その問題をより早く自動調整したい場合があります。
自動調整条件にはデータベース・フィールド名および条件付きデータが入った文節があります。これらの文節は、 and および or というワードでつなぐことができます。これにより、自動調整ルールの構成が非常に融通性をもち強力になります。さらに予期させるように、条件付きデータおよび重大度レベルの両方に基づくルールを定義できます。文節は、 SQL 照会を定義する場合と同じルールに従います。拡張検索の実行を参照してください。
例: 異なる問題タイプの自動調整ルールを定義できます。次の表では、ネットワークが入った問題は通信が入った問題よりも迅速に自動調整されます。ネットワーク問題は 45 分間オープンした後で自動調整されます。通信問題は 1 時間後に自動調整されます。その他のすべての問題は 90 分後に自動調整されます。
自動調整レベル |
条件 |
間隔 (分) |
通知 |
所有者への通知 |
1 |
(PROBLEM_TYPE = 'NETWORK') AND (SYSTEM = 'FILE SERVER') |
30 |
FTFORD |
YES |
1 |
PROBLEM_TYPE= 'COMMUNICATIONS' |
60 |
FTFORD |
YES |
1 |
(any) |
90 |
FTFORD |
YES |
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「自動調整」ダイアログ・ボックスを使用して、 Tivoli Problem Management の自動調整ルールおよび自動調整デフォルトを構成します。 「自動調整」ダイアログ・ボックスには、次の 2 つのタブがあります。
「自動調整」ダイアログ・ボックスをアクセスするには、次のいずれかを実行してください。
- Problem Management アドミニストレータープロファイルを使用している場合には、「構成」メニューから「自動調整」を選択します。
- Tivoli Service Desk アドミニストレーター・プロファイルを使用している場合には、「Problem Management」メニューから「自動調整」を選択します。
- 「ヘルプ」メニューから「ユーザーのシステム・プロファイル」を選択し、「自動調整の構成」の下にある指示事項に従います。
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「自動調整の追加」ダイアログ・ボックスを使用して、 Tivoli Problem Management の新規自動調整ルールを作成します。 「自動調整の追加」ダイアログ・ボックスをアクセスするには、次のようにしてください。
- 「自動調整」ダイアログ・ボックスで 「ルール」タブを選択します。
- 次の 1 つを実行してください。
- 問題の自動調整ルールを追加するには、「ルール」の下で「問題」を選択します。
- コールの自動調整ルールを追加するには、「ルール」の下で「コール」を選択します。
- 「追加」を選択します。
結果: 「自動調整の追加」ダイアログ・ボックスが表示されます。
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「自動調整の編集」ダイアログ・ボックスを使用して、 TPM 自動調整ルールへの変更を行います。 「自動調整の編集」ダイアログ・ボックスをアクセスするには、次のようにしてください。
- 「自動調整」ダイアログ・ボックスで 「ルール」タブを選択します。
- 次の 1 つを実行してください。
- 問題の自動調整ルールを編集するには、「ルール」の下で「問題」を選択します。
- コールの自動調整ルールを編集するには、「ルール」の下で「コール」を選択します。
- 「ルール」リストから自動調整ルールを選択して、「編集」を選択します。
結果: 「自動調整の編集」ダイアログ・ボックスが表示されます。
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「自動調整の表示」ダイアログ・ボックスを使用して、 TPM 自動調整ルールの情報を検討します。 「自動調整の表示」ダイアログ・ボックスをアクセスするには、次のようにしてください。
- 「自動調整」ダイアログ・ボックスで 「ルール」タブを選択します。
- 「ルール」リストから自動調整ルールを選択して、「表示」を選択します。
結果: 「自動調整の表示」ダイアログ・ボックスが現れます。
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「自動調整の通知」ダイアログ・ボックスを使用して、自動調整ルールが使用されると通知されるユーザーおよびグループを選択します。 「自動調整の通知」ダイアログ・ボックスをアクセスするには、次のようにしてください。
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ヘルプ・デスク分析者および管理チームのアテンションに対して、コールおよび問題を自動調整させる方法をコントロールする自動調整ルールを定義できます。 自動調整ルールを追加するには、次のステップを実行してください。
- 「自動調整の追加」ダイアログ・ボックス で、「タイトル」ボックスにルールの名前を入力します。
- 「記述」ボックスにルールの目的を入力します。
- 「レベル」ボックスにルールを適用する自動調整レベルの数値を入力します。
注: 各自動調整レベルは、 1 と Tivoli Problem Management で定義された最大自動調整レベルの間の整数 (自然数) でなければなりません。 詳細については、自動調整デフォルトの構成を参照してください。
警告: 複数の自動調整レベルのルールを定義する場合には、レベルを連続した整数で番号付けする必要があります。そうでない場合には、自動調整モニターは順序が連続しないとその後続ルールをすべて無視します。
- 「重大度」リストから、このルールを適用する 重大度レベルを選択します。
- 「間隔」ボックスに、次のレベルに自動調整するまでにこの自動調整レベルで発行を保持する分数を入力します。
- ルールの条件付きデータを指定するには、「設定」を選択して「検索」ダイアログ・ボックスをオープンし、 SQL 検索照会を作成したように条件付きデータを作成します。完了した時に「検索」ダイアログ・ボックスで「了解」を選択して、次のステップを続行します。 SQL 照会の定義の詳細については、拡張検索の実行を参照してください。
- 「ソート順」ボックスに、自動調整ルールで新規ルールを表示する順序を指示する数値を入力します。ソート順は、自動調整モニターが他の自動調整ルールに関連してこのルールを実行する時を決定します。
注: 自動調整モニターはソート順が小さい数値のルールを先に実行します。ソート順が 1 のルールは常に最初に実行されます。最初に実行するルールがどれでもいい場合には、複数のルールに同じソート順を割り当てることができます。ソート順は順次にする必要はありません。たとえば、ソート順 1 のルールを 5 つとソート順 100 のルールを 6 つもつことができます。これは最後に実行されるルールが 6 つあるということです。
ヒント: ソート順と自動調整レベルを混同しないでください。 ソート順は 自動調整ルールが実行される順序を決定します。自動調整レベルは自動調整ルールの定義の一部です。
- ルールが発行を自動調整する時に通知されるユーザーまたはグループを選択するには、「追加」を選択してください。
注: 詳細については、自動調整についての通知先の選択を参照してください。
- 自動調整モニターがこのルールを使用する発行を自動調整した時に発行の現行所有者に通知するには、「所有者への通知」チェック・ボックスを選択してください。
- 「了解」を選択します。
結果: 新規自動調整ルールが、「自動調整」ダイアログ・ボックスの「ルール」タブにある「ルール」リストに表示されます。
- 「クローズ」を選択します。
注: 新規自動調整ルールは、自動調整モニターを停止してから再始動するまで有効になりません。 モニターの停止および自動調整モニターの開始を参照してください。 |
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自動調整ルールが発行を自動調整した時に通知するユーザーおよびグループを選択します。 通知リストにユーザーまたはグループを追加するには、次のようにしてください。
- 「自動調整の通知」ダイアログ・ボックス の「ユーザー / グループ」の下で、次の 1 つを実行してください。
- ユーザーを追加するには、「ユーザー」を選択します。
- グループを追加するには、「グループ」を選択します。
- 「ユーザー / グループ」ボックスでユーザー ID またはグループ ID を入力するか、あるいは「ブラウズ」ボタンを選択して、ユーザーまたはグループを選択します。
- 「通知メソッド」リストから、発行が自動調整される時にこのユーザーまたはグループに使用する通知メソッドを選択します。
注: このリストに表示されるのは、「通知オプション」ダイアログ・ボックスでこのユーザーまたはグループに割り当てた非アラーム通知メソッドだけです。
ここで通知メソッドを選択しない場合には、システムはこのユーザーまたはグループのデフォルトの通知メソッドを使用します。ユーザーまたはグループがデフォルトの通知メソッドを割り当てられていない場合には、発行が自動調整されると Tivoli Problem Management がアラームを送信します。
注: 通知メソッドの割り当てに関する詳細については、 ユーザーまたはグループの通知メソッドの保守を参照してください。
- 「了解」を選択します。
結果: 選択したユーザーまたはグループが、「自動調整の追加」ダイアログ・ボックスまたは「自動調整の編集」ダイアログ・ボックスの「通知」リストに表示されます。
「通知」リストからグループまたはユーザーを除去するには、次のようにしてください。
ルールが発行を自動調整する時にユーザーまたはグループに通知しないように、自動調整ルールを変更できます。ただし、「通知」リストのユーザーまたはグループがただ 1 つだけの場合には除去できません。発行が自動調整された時には、少なくとも 1 つのユーザーまたはグループに通知する必要があります。
- 「自動調整の追加」ダイアログ・ボックスまたは「自動調整の編集」ダイアログ・ボックスで、「通知」リストからユーザーまたはグループを選択して、次に「削除」を選択します。
結果: ユーザーまたはグループは「通知」リストから即時に除去されます。
- 「了解」を選択します。
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自動調整ルールは任意の時に変更できます。ただし、その変更を有効にするには、自動調整モニターを停止してから再始動する必要があります。 モニターの停止および自動調整モニターの開始を参照してください。 自動調整ルールを編集するには、次のようにしてください。
- 「自動調整の編集」ダイアログ・ボックス で必要な変更を行います。詳細については、自動調整ルールの追加を参照してください。
- 「了解」を選択します。
「自動調整」ダイアログ・ボックスの「ルール」タブが表示されます。「ルール」リストに変更が表示されます。
- 「クローズ」を選択します。
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自動調整ルールに対する変更を行うことができるのは、該当するセキュリティー権限をもっている場合だけです。もたない場合であっても、自動調整ルールを表示して、自動調整ルールの詳細の検査は行えます。自動調整ルールを表示している時に自動調整ルールの変更は行えません。 自動調整ルールを表示するには、次のようにしてください。
- 「自動調整の表示」ダイアログ・ボックス で、選択した自動調整ルールの情報を表示します。ここに表示された情報の詳細については、自動調整ルールの追加を参照してください。
- 「了解」を選択します。
- 「自動調整」ダイアログ・ボックスの「ルール」タブが表示されます。
- 「クローズ」を選択します。
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必要なくなった自動調整ルールは削除できます。ただし、その自動調整ルールの使用を停止にするには、自動調整モニターを停止してから再始動する必要があります。モニターの停止および自動調整モニターの開始を参照してください。 自動調整ルールを削除するには、次のようにしてください。
- 「自動調整」ダイアログ・ボックスで 「ルール」タブを選択します。
- 次の 1 つを実行してください。
- 問題のルールのリストを表示するには、「ルール」の下で「問題」を選択します。
- コールのルールのリストを表示するには、「ルール」の下で「コール」を選択します。
- 「ルール」リストから削除する自動調整ルールを選択します。
- 「削除」を選択します。
- 自動調整ルールの削除を確認する警告メッセージが表示された時に、「Yes」を選択します。
- 「クローズ」を選択します。
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自動調整モニターが自動調整ルールが適用されない問題またはコールを見つけると、デフォルトの自動調整ルールに基づいて発行を自動調整します。自動調整ルールが定義されていない場合には、 Tivoli Problem Management は常にデフォルトの自動調整ルールを使用します。 ルールにかかわらず、 Tivoli Problem Management は常にデフォルトの初期自動調整レベルと最終自動調整レベルおよび自動調整ポーリング間隔を使用します。
注: 自動調整デフォルトに対する変更を有効にするには、自動調整モニターを停止してから再始動する必要があります。モニターの停止および自動調整モニターの開始を参照してください。
自動調整デフォルトを構成するには、次のステップを実行してください。
- 「自動調整」ダイアログ・ボックスで 「デフォルト」タブを選択します。
- 「初期自動調整レベル」ボックスに最低の自動調整レベルの数値 (通常は 1) を入力します。
結果: これが Tivoli Problem Management がすべての新規問題およびコールに割り当てるレベルとなります。
- 「最大自動調整レベル」ボックスに、コールまたは問題を自動調整できる最大自動調整レベルの数値を入力します。
結果: 自動調整モニターは、このレベルに達すると発行の自動調整を停止します。
- 「自動調整間隔」ボックスにデフォルトの自動調整間隔を分数で入力します。
結果: 発行が自動調整ルールにカバーされず、この期間にオープンされたままである場合には、自動調整モニターはその発行を自動調整します。
- ヘルプ・デスク分析者が問題の処理を再開した時に、問題の自動調整レベルを初期自動調整レベルにリセットするには、「再開時に問題自動調整をリセット」チェック・ボックスを選択します。
- デフォルト・ルールに基づいて自動調整された発行の通知を受け取るユーザーまたはグループを指定するには、次のいずれかを実行してください。
- ユーザーを指定するには、「ID タイプ」の下で「ユーザー ID」を選択します。
- グループを指定するには、「ID タイプ」の下で「グループ ID」を選択します。
- 「デフォルト通知ターゲット」リストから通知を受け取るグループまたはユーザーのユーザー ID またはグループ ID を選択します。
- デフォルト・ルールに基づいて自動調整される発行の所有者に通知するには、「自動調整時に所有者に通知」チェック・ボックスを選択します。選択しない場合には、「デフォルト通知ターゲット」リストから選択されたユーザーまたはグループだけが通知を受け取ります。
注: Tivoli Problem Management は、ユーザーまたはグループのデフォルト通知メソッドを使用します。ユーザーまたはグループがデフォルトの通知メソッドを割り当てられていない場合には、発行が自動調整されると Tivoli Problem Management がアラームを送信します。
- 「了解」を選択します。
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