検索および照会


概説

タスク

組み込み先

Tivoli Problem Management

概説

検索のタイプ

このヘルプ・トピックは、Tivoli Problem Management 内の情報を見つけるのに使用できる手法を説明しています。熟練度のレベルによって、検索の幾つかのタイプを実行することができます。
  • 単純照会: 任意の「照会」ダイアログ・ボックスで、単純照会を構成することができます。これらの検索を実行するために、特別な技術的スキルは必要ありません。照会を実行するためには、探しているデータ例を Tivoli Problem Management に提供します。
  • テキスト照会: テキスト照会を作成して、問題のソリューションまたは記述の中の語または句を検索することができます。この機能は、 IBM Intelligent Miner for Text によって提供されます。これをインストールした場合には、任意の「照会」ダイアログ・ボックスでテキスト照会を実行することができます。
  • 拡張検索: SQLをよく知っている場合には、任意の「検索」ダイアログ・ボックスで拡張検索を検索することができます。

2、3 の例外を除いて、単純照会および拡張検索では同じ情報が検出されます。

照会 および「検索」ダイアログ・ボックスは、検索するデータおよび保管されているデータベース・テーブルによって、外観が変わります。

  • 照会」ダイアログ・ボックス中のボックスは、検索中のデータベース・テーブルのデータベース・フィールド (列) と対応しています。データベース・テーブルの特定の名前を知っている必要はありません。データ入力ボックスは、"簡単な言語" ラベルを使用して、ユーザーを援助します。
  • 「検索」ダイアログ・ボックスで、データベース・フィールドのリストを使用して検索基準を定義します。 「検索」ダイアログ・ボックスを使用するには、データベース・フィールドの名前および検索基準の作成に使用する演算子を知っている必要があります。

「照会」および「検索」ダイアログ・ボックス

照会」および「検索」ダイアログ・ボックスは、検索するデータおよび保管されているデータベース・テーブルによって、外観が変わります。
  • 照会」ダイアログ・ボックス中のボックスは、検索中のデータベース・テーブルのデータベース・フィールド (列) と対応しています。データベース・テーブルの特定の名前を知っている必要はありません。データ入力ボックスは、"簡単な言語" ラベルを使用して、ユーザーを援助します。 単純照会の作成 を参照してください。
  • 「検索」ダイアログ・ボックスで、データベース・フィールドのリストを使用して検索基準を定義します。「検索」ダイアログ・ボックスを使用するには、データベース・フィールドの名前および検索基準の作成に使用する SQL 演算子を知っている必要があります。 拡張検索の実行 を参照してください。

使用例

このヘルプ・トピックには、"代表的な" ダイアログ・ボックスを使った 「照会」および「検索」ダイアログ・ボックスの使用法が説明されています。

タスク

単純検索の実行

照会」ダイアログ・ボックスは、データベースを照会したい担当者が SQLをよく知らない場合のために設計されています。

「照会」ボタンを選択するダイアログ・ボックスに表示されているのと同じタイプのレコードが検索されます。たとえば、「共通問題処理」ダイアログ・ボックス の「照会」を選択する場合には、共通問題レコードを検索できる場所に「共通問題処理」ダイアログ・ボックスが表示されます。

照会の機能

照会」ダイアログ・ボックスのいずれか、またはすべてのボックスを使用して、検索したいレコードを記述します。Tivoli Problem Management は、照会をデータベースに送る時に、すべての検索基準をリンクして検索したいレコードを記述します。

たとえば、場所として "Dallas"、および検索コンポーネントとして "ハード・ディスク" を指定した場合には、Tivoli Problem Management は、場所が "Dallas" でコンポーネントが "ハード・ディスク" であるレコードを検索します。これらの両方の基準と一致したレコードだけが、結果に含まれます。 ボックスが完全であればあるほど、照会の範囲が狭くなり、より正確な結果が得られます。

ヒント:照会」ダイアログ・ボックスで指定する情報が多ければ多いほど、 Tivoli Problem Management が検索しなければならないレコードが少なくなり、より早く結果が得られます。

単純照会の作成

単純照会を 作成する ためには、次のとおり実行してください。
  1. 照会ボタンが表示されるいずれかのダイアログ・ボックスをオープンします。
    たとえば、「ホット・ニュース処理」ダイアログ・ボックスをオープンします。
  2. 「照会」を選択します。
    結果:照会」ダイアログ・ボックスが表示されます。このタイトルおよび外観は、どのダイアログ・ボックスをオープンしたかによって変わります。
  3. 検索を狭くするためには、選択可能なボックスで識別する情報を指定してください。
    ワイルドカード: 入力には、文字とワイルドカード の任意の組み合わせを使用することができます。次のワイルドカード文字を使用することができます。
    • 疑問符 (?) は単一の文字に対する置換文字です。たとえば、S?ASH は SMASH と一致しますが、SPLASH とは一致しません。
    • アスタリスク (*) は単一の文字または連続した文字のストリングを置換します。たとえば、M*E は MIKE および MOOSE と一致します。
    • いずれかのテキスト・ボックスで最初の位置の等号 (=) を入力し、大文字小文字を区別しないで検索します。

    ヒント: すべてのボックスを空にしておいた場合には、この 「照会」ダイアログ・ボックスによってカバーされるすべてのタイプのレコードが検索されます。たとえば、すべてのホット・ニュース・レコードまたはすべての共通問題レコードです。データベースのサイズによって、照会などを完了するのに時間がかかり、結果が特定の問題を解決するのに役立たないことがあります。

  4. 「了解」を選択します。
    結果: 「照会」選択したダイアログ・ボックスにいずれかの一致するレコードが表示されます。一致するレコードが見つからない場合には、そのダイアログ・ボックスは空になります。
    注: 通常は、一致したレコードのうち最初の 200 個が表示されます。システム・アドミニストレーターが、表示するレコードの数を決定します。

値の範囲の指定

照会」ダイアログ・ボックスの多くで、検索基準としての値の範囲を指定することができます。たとえば、「ホット・ニュースの照会」ダイアログ・ボックスで、開始 ID および終了 ID ボックスの値の範囲を指定することができます。

指定するもの 一致するレコード
開始および終了の値 その範囲の任意の値
開始の値のみ 開始値と等しいか、あるいはそれよりも大きい値
終了の値のみ 終了値と等しいか、あるいはそれよりも小さい値
なし 任意の値

テキストの検索

しばしば問題記述またはソリューションに現れた語句を検索したいことがあります。「照会」ダイアログ・ボックスのソリューションまたは記述ボックスにテキストを入力することによって、一致するソリューションおよび問題を検索することができます。 さらに、IBM Intelligent Miner for Text を使用して、よりよい結果をより早く検索することができます。

IBM Intelligent Miner for Text の使用法

IBM Intelligent Miner for Text をユーザーのサイトで使用する場合には、これを次の場所から使用することができます。

  • 「共通問題の照会」ダイアログ・ボックス
  • 「エラー・メッセージの照会」ダイアログ・ボックス
  • 「ホット・ニュースの照会」ダイアログ・ボックス
  • 「ソリューションの照会」ダイアログ・ボックス

「テキスト索引の使用」チェック・ボックスが使用可能な場合には、IBM Intelligent Miner for Text を使用して問題記述またはソリューションの中のテキストを検索することができます。

「テキスト索引の使用」チェック・ボックスが使用できない場合には、システム・アドミニストレーターにチェックしてもらってください。IBM Intelligent Miner for Text が更新進行中の場合があります。その場合には、すぐに使用可能になります。

注: サイトで IBM Intelligent Miner for Text が使用可能でない場合には、 単純照会の作成 の手順に従ってください。その場合、問題記述およびソリューションの中のテキストを検索する特別なガイドラインはありません。

IBM Intelligent Miner for Text を使用したテキスト照会の作成

IBM Intelligent Miner for Text には、テキストを検索するために特別な構文が必要です。この構文の熟知度合いによって、「照会」ダイアログ・ボックス中のテキスト検索を作成するのに、次のメソッドの両方を使用することができます。

  • IBM Intelligent Miner for Text 構文をよく知っている場合には、これを使用して記述またはソリューション・ボックスに検索するテキストを直接入力してください。構文の参照については、IBM Intelligent Miner for Text 構文 を参照してください。
  • IBM Intelligent Miner for Text 構文をよく知らない場合には、テキスト照会ボタンを使用することができます。テキスト照会の書式化に役立つダイアログ・ボックスが表示されます。訂正された構文が、自動的に適用されます。次の指示事項は、テキスト照会の作成プロセスを通して、ユーザーのガイドとなります。

IBM Intelligent Miner for Text を使用してテキストを検索するためには、次のとおり実行してください。

「ソリューション処理」ダイアログ・ボックス は、これらのステップの例として使用されます。

  1. 記述またはソリューション・ボックスの横にある「ソリューションの照会」ダイアログ・ボックスで、「テキスト照会」を選択してください。
    注: 両方のボックスに対してテキストを検索したい場合には、ステップ 1からステップ 4 までを繰り返して、記述ボックスおよびソリューション・ボックスの指示事項を 1 回ずつ実行することができます。
  2. 検索項目ボックス中の 「テキスト照会」ダイアログ・ボックス で、検索したいテキストを入力します。
    注: スペースまたはコンマで、用語を区切ってください。 区切り記号として AND または OR の語は、使用しないでください。たとえば、コンピューター および グラフィックス の語を含む問題記述を検索したい場合には、検索項目として コンピューター,グラフィックス と入力します。
  3. 検索オプション・リストから、次の 1 つを実行してください。
    • 検索用語ボックスで指定された すべての 用語を一致させるためには、「すべての用語の一致 (AND)」を選択します。
    • 検索用語ボックスで いくつかの 用語のみを一致させるためには、「いずれかの用語の一致 (OR)」を選択します。
  4. 「了解」を選択します。
    結果: 「ソリューションの照会」ダイアログ・ボックスが表示されます。ステップ 1 で選択したボタンによっては、「テキスト照会」ダイアログ・ボックス から検索パラメーターが、記述またはソリューション・ボックスに表示されます。
  5. 「ソリューションの照会」ダイアログ・ボックスで他の検索情報をすべて完成し、「了解」を選択します。
    結果: 「ソリューション処理」ダイアログ・ボックス が表示され、すべての一致したレコードが表示されます。一致するレコードが見つからない場合には、そのダイアログ・ボックスは空になります。

IBM Intelligent Miner for Text 構文

必要な場合には、IBM Intelligent Miner for Text 構文を使用して記述またはソリューション・ボックスに検索するテキストを直接入力することができます。次の表は、IBM Intelligent Miner for Text 構文の重要な要素のリストです。

用語 説明
CONTAINS 特定の語 (1 つまたは複数) を含むテキストを検索するのに、CONTAINS を使用します。たとえば、window という語を検索するためには、次のとおり入力します。

CONTAINS 'WINDOW'

複数の語 CONTAINS 副文節または WHERE 文節で、複数の語を区切るためには、これらの演算子 (テキストではなく記号の場合のみ) を使用します。たとえば、banana という語、または applefruit flies という語を含む記述を検索するためには、次のとおり入力します。

CONTAINS 'BANANA'| 'APPLE' &
'FRUIT FLIES'

演算子 意味
& and
| or
~ not
複数の副文節 WHERE 副文節中の複数語を区切るためには、これらの演算子を使用します。たとえば、 close という語は含むが open という語は含まない、window または view という語を含む記述を検索するためには、次のとおり入力します。
CONTAINS 'WINDOW' | 'VIEW' AND 
'CLOSE' & ~ 'OPEN'
演算子 意味
AND and
OR or
NOT not
接近性 接近性を考慮しながら語を検索するためには、それらを区切る最大文字数を指定することができます。たとえば、ウィンドウのクローズにふれた記述を見つけるためには、次のとおり入力します。
 CONTAINS 'WINDOW' WITHIN 20
CHARACTERS OF 'CLOSE'
ワイルドカード % ワイルドカード を使用して、入力したのと少し異なるテキストのオカレンスを検索します。たとえば 次の検索によって、windowwindow s、および windowing という語が検索されます。
 CONTAINS 'WINDOW%'

あるいは、下線 (_) を使用して任意の 1 文字を置換することができます。たとえば、次の検索によって、window および winnow が検索されます。

CONTAINS 'WIN_OW'

拡張検索の実行

Tivoli Problem Management は、SQLに精通しているユーザーに「検索」ダイアログ・ボックスを提供します。 このダイアログ・ボックスは、複雑な照会を実行し、またオープンされたダイアログ・ボックスに表示されるアイテムのソート順を変更するのに使用します。

「検索」ダイアログ・ボックスによって、「検索」ダイアログ・ボックスをオープンするダイアログ・ボックスに表示されているのと同じタイプのレコードを検索することができます。たとえば、「ホット・ニュース処理」ダイアログ・ボックス で SQL を選択する場合には、「検索」ダイアログ・ボックスが表示され、ホット・ニュース・レコードを保管に使用されるテーブルのデータベース・フィールドだけが表示されます

SQL 照会を定義するためには、次のとおり実行してください。

  1. SQL ボタンが表示されるいずれかのダイアログ・ボックスをオープンします。
    たとえば、「共通問題処理」ダイアログ・ボックス をオープンします
  2. 「SQL」 を選択します。
    注: 「検索」ダイアログ・ボックスの「行の選択と順序」リストのフィールド名は、検索しているレコードの種類によって変わります。それ以外は、すべての「検索」ダイアログ・ボックスは類似しています。
    SQL 文節: SQL 照会には、いくつかの 文節 が入っていることがあります。各文節は、一致するレコードの基準を表します。たとえば、文節に入っているレコードがすべて 1997 年 6 月以降に作成されていることがあります。「行の選択」セクションのボタンおよびボックスを使用して、文節を 1 度に 1 つずつ追加します。ステップ 3 からステップ 7 を繰り返して、必要な文節を追加します。
  3. 「行の選択」セクションの列リストから、列 (フィールド) 名を選択します。
  4. 演算子リストから演算子を選択します。
  5. 値ボックスで値を入力します。
    値ボックスを完成する時に、次のルールに従ってください。
    • 次の ワイルドカード を使用することができます。
      • 疑問符 (?) は単一の文字に対する置換文字です。たとえば、S?ASH は SMASH と一致しますが、SPLASH とは一致しません。
      • アスタリスク (*) は単一の文字または連続した文字のストリングを置換します。たとえば、M*E は MIKE および MOOSE と一致します。
    • % または * ワイルドカードを使用する場合には、LIKE または NOT LIKE 演算子のいずれかを使用しなければなりません。
    • 最初の位置に = を入力して、大文字小文字の区別なしの検索を作成します。
    • MM/DD/YYYY など、システムに合った日付形式で日付を指定します。
    • HH:MM:SS 形式で時刻を指定してください。24 時間制の時刻を使用します。

    この値で照会の文節は完成します。例:

    EVENT_BEGIN_TIME > 04/04/1998

    ただし、EVENT_BEGIN_TIME が列名で、> が演算子で、04/04/1998 は値です。

  6. 「適用」を選択します。
    結果: 検索基準がリストに追加されます。
    ヒント: 必要な場合には、検索基準を入力することができます。これを実行する場合には、注意して行ってください。エラー・チェックがないので、誤った照会によって誤った結果が生じます。
    警告: リストに検索基準を直接入力する場合には、SELECT 文を入れてはいけません。 Tivoli Problem Management は、データベースに照会を送る時に自動的にこれを挿入します。
  7. 他の文節を照会に追加したい場合には、And または Or ボタンのいずれか適した方を選択してください。照会のすべての文節を指定するまで、必要に応じてステップ 3 からステップ 7 を繰り返してください。
    そうでない場合は、ステップ 8 から続行します。
  8. 検索文節を除去したい場合には、その検索文節を選択して文節のリストの上の「除去」を選択します。
    そうでない場合は、ステップ 9 から続行します。
  9. レコードがソートされる順序を設定したい場合には、「列別順序」リストからフィールド名を選択し、昇順または降順のいずれかを選択してください。
    そうでない場合は、ステップ 11 から続行します。
  10. ソート順の選択項目を除去するためには、そのソート順の選択項目を選択し、選択項目リストの下の「除去」を選択します。
    そうでない場合は、ステップ 11 から続行します。
  11. 「了解」を選択します。
    結果: SQL を選択したダイアログ・ボックスが表示され、一致するレコードが表示されます。 一致するレコードが見つからない場合には、そのダイアログ・ボックスは空になります。