概説 |
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タスク |
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組み込み先 |
Tivoli Service Desk |
TSD 時間処理 |
Tivoli Service Desk には、時間をデータベースに保管する方法を標準化したり、時間データを理解しやすくしたりする、いくつかの機能が取り込まれています。 |
表示される時間データ |
ユーザーが TSD データベースに保管されている時間依存データを表示すると、時間はそのユーザーの時間帯の状況で表示されます。その結果、すべてのユーザーは、問題やその他の発行がオープンされたままでいた時間の長さを正確に認識することができます。 たとえば、ヘルプ・デスク分析者がニューヨークで問題をオープンし、それをシカゴに転送した後、ロサンゼルスにいるユーザーがその問題に対する作業を再開すると、各ユーザーはこの問題に関係する時間を、それぞれの時間帯によって知ります。問題がオープンされた時間は、ニューヨークのユーザーには 8:00 a.m.、シカゴのユーザーには 7:00 a.m.、そしてロサンゼルスのユーザーには 5:00 a.m. になります。 |
正規化 |
正規化は、Tivoli Service Desk を使用している各種のワークステーションの時間クロックにおけるわずかな差を調整するものです。TSD データベースに保管されている時間データは、データベース時間と一致するように "正規化" または更新されます。
これにより、監査証跡や、 自動調整および自動 通知などのアクションが単一の一貫した時間基準を反映することが保証されます。 ユーザーが TSD を開始するたびに、ワークステーション時間とデータベース時間との差が GMT を用いて計算されます。これは、ワークステーション GMT が現行データベース GMT と異なる時、分、および秒です。この差は、時間データが TSD データベースに保管される時に、ワークステーション時間に加算されます。 注: Tivoli Service Desk アプリケーションを実行している時にワークステーション・クロックの時間を変更した場合には、時間差を再計算するためにその TSD アプリケーションを再始動しなければなりません。 たとえば、あるユーザーがシカゴで TPM を開始し、ワークステーションのクロック時間が 10:30:00 (GMT 16:30:00) であるとします。ニューヨークのデータベース・クロック時間は 11:31:30 (GMT 16:31:30) です。2 つのクロックの差は 00:01:30 です。 シカゴのユーザーは 12:15:00 (GMT 18:15:00) に問題をオープンします。TSD が通常の GMT 処理を使用している場合には、問題がオープンされた時間は 18:16:30 として保管されます。これは、18:15:00 というシカゴ時間に、ワークステーション・クロックとデータベース・クロックとの差である 00:01:30 を加えたものです。 |
標準化 |
時間計算はすべて、正確さを期するために単一の標準に基づいて行われます。システム・アドミニストレーターは、標準が GMT であるかデータベース時間であるかを決定します。実際には、システム・アドミニストレーターは、GMT 処理をオーバーライドし、代わりにデータベース・サーバーの時間に基づいた時間計算を使うように決めることができます。この決定は、時間をデータベースに保管する方法に直接影響します。 GMT 処理のオーバーライドを参照してください。 |
グリニッジ標準時 |
グリニッジ標準時 (GMT) は、データベース・サーバーの内部クロックが守っている時間から計算され、データベースが置かれている時間帯と関連した時間差および夏時間訂正が考慮されています。 時間帯の保守を参照してください。 |
夏時間 |
システム・アドミニストレーターは、データベースが夏時間に従う時間帯に置かれているかどうかにかかわりなく、1 年に 2 度は、「サマー・タイム・アクティブ」チェック・ボックスが正しく設定されているかどうかを調べる必要があります。 夏時間状況の指示を参照してください。 |
通常の GMT 処理 |
通常の GMT 処理が行われるのは、システム・アドミニストレーターが、「TSD システム構成」ダイアログ・ボックスの「時間帯」タブにある「選択した時間を基準時間にする」チェック・ボックスをクリアすることによって、時間計算の標準として GMT を選択した時です。 例: 以下の条件のもとで通常の GMT 処理がどのように機能するかを示します。
例: 「TSD システム構成」ダイアログ・ボックスの「時間帯」タブで「サマー・タイム・アクティブ」チェック・ボックスが選択されると、通常の GMT 処理では、保管された時間が調整されます。
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GMT オーバーライド処理 |
GMT オーバーライド処理が行われるのは、システム・アドミニストレーターが、「TSD システム構成」ダイアログ・ボックスの「時間帯」タブでデータベース時間帯および「選択した時間を基準時間にする」チェック・ボックスを選択することによって、時間計算の標準としてデータベース時間を使うことに決めた時です。 例: 以下の条件のもとで GMT オーバーライド処理がどのように機能するかを示します。
例: 「TSD システム構成」ダイアログ・ボックスの「時間帯」タブで「サマー・タイム・アクティブ」チェック・ボックスが選択されると、オーバーライド GMT 処理では、保管された時間が調整されます。
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