ネットワーク・ノードの処理


概説

タスク

組み込み先

Tivoli Service Desk

概説

「ネットワーク・ノードの処理」ダイアログ・ボックス 「ネットワーク管理の構成」ダイアログ・ボックスで TPM NSM Gateway を構成した後、TPM NSM Gateway がユーザーの NSM プラットフォーム でモニターする個別のノードを構成することができます。

ネットワーク・ノードの処理」ダイアログ・ボックスは、ノードの保守 (ネットワーク・ノードの追加、変更、および削除) に関連したすべての活動の開始点です。 「ネットワーク・ノードの処理」ダイアログ・ボックスには、TPM NSM Gateway システムのすべてのノード・レコードがリストされています。

「ネットワーク・ノードの処理」ダイアログ・ボックスのオープン Tivoli Network Management アドミニストレーターのプロファイルを使用している場合には、「編集」メニューから「ネットワーク・ノードの処理」を選択してください。

「ヘルプ」メニューから、ユーザー・システムのプロファイルを選択して、「ネットワーク・ノードの処理」の下の指示に従ってください。

ノード・レコード Tivoli Problem Management データベースでノードの問題をオープンするには、そのノードのレコードが存在しなければなりません。レコードのないノードのイベントが検出されると、TPM NSM Gateway は自動的にそのレコードを追加します。TPM NSM Gateway は自動化を最大にするように設計されているので、手作業で ノード・レコード を追加する必要はほとんどありません。
ノード・レコードの自動追加 TPM NSM Gateway をインストールすると、必要な基準に適合するすべてのノードのノード・レコードを自動的に追加するプロセスが実行されます。

このプロセスが行なわれた後でネットワークに新しいノードが追加されると、 NSM プラットフォーム は自動的にそれを検出して TPM NSM Gateway に通知します。TPM NSM Gatewayは、適切に応答して、そのノードが必要な基準に適合している場合には、ノードのレコードを追加します。

検索用の論理演算子 検索用の次の論理演算子の 1 つを選択してください。

論理演算子

大文字小文字の区別?

説明

= なし

ユーザーが指定した値と一致するノード・レコードを検索します。

> なし

ユーザーが指定した値に英数的に続く値を持つノード・レコードを検索します

< なし ユーザーが指定した値に英数的に先行する値を持つノード・レコードを検索します
>= なし ユーザーが指定した値に英数的に一致するかまたはそれに続く値を持つノード・レコードを検索します
<= なし ユーザーが指定した値に英数的に一致するかまたはそれに先行する値を持つノード・レコードを検索します
<> なし ユーザーが指定した値に一致しないノード・レコードを検索します
= = あり = の大文字小文字の区別したバージョン
>> あり > の大文字小文字を区別したバージョン
<< あり < の大文字小文字を区別したバージョン
>>= あり >= の大文字小文字を区別したバージョン
<<= あり <= の大文字小文字を区別したバージョン
<<>> あり <> の大文字小文字を区別したバージョン
IS NULL 適用されません ボックスに値が入っていないレコードを検索します
IS NOT NULL 適用されません ボックスにいずれかの値が入っているレコードを検索します

タスク

ノード・レコードを手作業で追加 この情報は、既存のノード・レコードを変更したい場合にも役立ちます。

TPM NSM Gateway に手作業でノード・レコードを追加するには、次のようにしてください。

  1. ネットワーク・ノードの処理」ダイアログ・ボックスで、「追加」を選択します
    結果:ネットワーク・ノード」ダイアログ・ボックスが表示されます。
  2. 「ノード名」ボックスに、ノードの名前を入力します。
    この名前は固有でなければならず、ドメイン・ネーム・サーバーで有効な名前でなければなりません。
    注意: ノード・レコードを追加して「了解」を選択すると、その名前を変更することはできなくなります。
  3. ノードの nsmnodes.conf ファイルに指定されたトラップがある場合には、「ノード連絡先」リストでその通知を受け取る担当者の名前を選択します。
  4. 「ノードの場所」ボックスに、場所識別子を入力します。
    これは、ノードの物理的な場所を識別します。これは Tivoli Problem Management の場所ではありません。この情報の妥当性は検査されません。参考のために使用されるだけです。
  5. 該当する場合には、「SNMP から更新」チェック・ボックスを選択します。
    このチェック・ボックスを選択すると、SNMP を通して NSM プラットフォーム で検出された情報によって「ノード連絡先」および「ノードの場所」ボックスを更新することができます。
  6. 該当する場合には、「障害時に通知」チェック・ボックスを選択します。
    このボックスを選択すると、Tivoli Problem Management でノードの問題がオープンされたときに、ノード連絡先に通知が送られます。
  7. 該当する場合には、「復元時に通知」チェック・ボックスを選択します。
    このボックスを選択すると、ノードが復元されてサービスできるようになったときに、Tivoli Problem Management のノード連絡先に通知が送られます。
  8. 「障害の重大度」リストで、このノードに関連したすべての問題に割り当てる Tivoli Problem Management の重大度コードを選択します。
    注: デフォルト重大度コードを選択していない場合には、「システムの構成」ダイアログ・ボックスのオープン・タブで定義された重大度コードが使用されます。
  9. 「障害の影響」ボックスに、ノードがダウンした場合に、Tivoli Problem Management 分析者に役立つ情報を入力します。
    TPM NSM Gateway によって管理されているノードが障害条件になった場合には、Tivoli Problem Management の「ネットワーク障害の処理」ダイアログ・ボックスとゲートウェイ・モジュールに、そのノードのネットワーク・フォールト・レコードが表示されます。ネットワーク・フォールト・レコードの「障害の影響」ボックスには、特定のノードの障害の結果が記述されます。
  10. 「了解」を選択します。
    結果: 「ネットワーク・ノードの処理」ダイアログ・ボックスが再表示されます。

注: 「問題の構成」ボタンは、ノードの追加時には非アクティブ状態になります。ノードの問題の構成を設定するためには、最初にノード・レコードを追加してからそれを編集する必要があります。詳細については、ノード問題の構成を参照してください。

ノード・レコードの編集 ノード名以外のノードの設定はいつでも編集することができます。

NSM プラットフォーム に、システム連絡先情報 (すなわち、Tivoli Problem Management で問題がオープンされたときに通知を受ける者) の更新を許可していない場合には、既存のノード・レコードを編集する必要がある場合があります。

ノード・レコードを編集するには、次のようにしてください。

  1. ネットワーク・ノードの処理」ダイアログ・ボックスで、編集したいノードを選択します
  2. 「編集」を選択します。
    結果:「 ネットワーク・ノード」ダイアログ・ボックスが表示されます。
  3. 適切な変更を行ないます (ノード・レコードを手作業で追加 を参照)
  4. 「了解」を選択します。
    結果: 「ネットワーク・ノードの処理」ダイアログ・ボックスが再表示されます。
ノード・レコードの表示 ネットワーク・ノードの処理」ダイアログ・ボックスの「表示」ボタンは、「追加」ボタンおよび「編集」ボタンがオープンしたものと同じタイプの「ネットワーク・ノード」ダイアログ・ボックスをオープンします。違いは、「ノード情報」ダイアログ・ボックスを表示した時に、そのすべてのボックスが読み取り専用になっていることです。

この機能は、ユーザーにセキュリティー権限を付与するときに便利です。「表示」ボタンの使用だけを許可することで、特定のユーザーに読み取り専用許可を効果的に割り当てることができます。

ノード・レコードの削除 ノード・レコードは Tivoli Problem Management データベースに保管されます。ノード・レコードを削除するには、直接データベースにアクセスするか、あるいは TPM NSM Gateway 内からこれらを削除することができます。

ゲートウェイ・モジュールでは、いつでもノード・レコードを削除することができます。 NSM プラットフォーム からノードを削除しても、そのノード・レコードは Tivoli Problem Management データベースから自動的には除去されません。 この情報を保持するか、あるいは削除することができます。 Tivoli Problem Management でノードのオープン問題がない場合には、ノード・レコードを削除しても、Tivoli Problem Management や TPM NSM Gateway に影響はありません。

注意: Tivoli Problem Management にノードのオープン問題がある場合には、ノード・レコードは TPM NSM Gateway で削除することができます。しかし、Tivoli Problem Management は自動的には問題をクローズしません。代わりに、ユーザーが Tivoli Problem Management で問題をクローズしなければなりません。

削除されたノードに問題の構成レコードが存在する場合には、その問題の構成レコードも自動的に削除されることに注意してください。

ノード・レコードを削除するには、次のようにしてください。

  1. ネットワーク・ノードの処理」ダイアログ・ボックスで、削除したいノードを選択します
  2. 「削除」を選択します。
    結果: ノード・レコードの削除の確認を求めるメッセージが表示されます。
  3. 「Yes」を選択します。
    結果: リストからノードの名前が除去されます。
ノード・レコードのリストに対する照会の実行 「ネットワーク・ノードの処理」ダイアログ・ボックスには、何千もの ノード・レコードが入っていることがあります。照会機能を使用して、特定の特性を持つノード・レコードだけを表示することができます。

「ネットワーク・ノードの照会」ダイアログ・ボックスを正常に使用するために、1 つのボックスに検索基準を入力するだけで済みます。 しかし、複数のボックスに検索基準を入力することによって、「ネットワーク・ノードの処理」ダイアログ・ボックスに入れられるノードのリストを狭めることができます。

ノードのリストで照会を実行するには、次のようにしてください。

  1. ネットワーク・ノードの処理」ダイアログ・ボックスで、「照会」を選択します
    結果: 「ネットワーク・ノードの照会」ダイアログ・ボックスが表示されます。
  2. 「ノード名」リストから、検索に使用したい論理演算子を選択します。 それらの論理演算子から選択します
  3. 「ノード名」ボックスに、検索したいノードの名前を入力します。
    この値には任意の英数字を入力することができます。しかし、最良の検索結果を得るために、可能な限り完全な値を指定してください。

    また、= 論理演算子を選択すると、より一般的な検索を実行するためにワイルドカード文字を使用することができます。

    • ? は単一文字を置き換えるワイルドカード文字です。たとえば、 M?KE は MIKE と一致しますが、MOOSE とは一致しません。
    • * は単一文字または連続した文字ストリングを置き換えるワイルドカード文字です。たとえば、 M*E は MIKE と MOOSE の両方に一致します。
  4. 「ノード連絡先」リストから、検索に使用したい論理演算子を選択します。 「ノード連絡先」リストには、「ノード名」リストと同じ論理演算子が入っています。
  5. 「ノード連絡先」ボックスに、検索したいノード連絡先の名前を入力します。 「ノード名」ボックスのルールが「ノード連絡先」ボックスにも適用されます。
  6. 「ノードの場所」リストから、検索に使用したい論理演算子を選択します。「ノードの場所」リストには、「ノード名」リストと同じ論理演算子が入っています。
  7. 「ノードの場所」ボックスに、検索したいノードの場所を入力します。「ノード名」ボックスのルールが「ノードの場所」ボックスにも適用されます。
  8. 「障害の重大度」リストから、検索に使用したい論理演算子を選択します。「障害の重大度」リストには、「ノード名」リストと同じ論理演算子が入っています。しかし、障害の重大度に演算子の大文字小文字を区別したバージョンを選択することはできません。
  9. 「障害の重大度」ボックスに、リストから検索したい障害重大度を選択します。「ノード名」ボックスのルールが「障害の重大度」ボックスにも適用されます。
  10. 「SNMP から更新」リストで、次のいずれかを選択します。
    • TRUE 演算子の上のブランク・スペースは「SNMP から更新」ボックスをクリアします。
    • TRUE は、SNMP からノード連絡先およびノードの場所に関する更新済みデータを自動的に受け取るように構成されたノード・レコードを検索します。
    • FALSE は、SNMP からノード連絡先およびノードの場所に関する更新済みデータを自動的に受け取るように構成されていないノード・レコードを検索します。
  11. 「障害時に通知」リストから、行ないたいアクション (もしあれば) を選択します。このリストは、「SNMP から更新」リストと同じです。
  12. 「復元時に通知」リストから、行ないたいアクション (もしあれば) を選択します。このリストは、「SNMP から更新」リストと同じです。
  13. 「レコードの作成時刻および日付」リストから、検索に使用したい論理演算子を選択します。「レコードの作成時刻および日付」リストには、「ノード名」リストと同じ論理演算子が入っています。
  14. 「時刻」ボックスに、ノード・レコードの作成時刻を指定します。
    「時刻」ボックスをクリアするには、「ネットワーク・ノードの照会」ダイアログ・ボックスと「ネットワーク・ノードの処理」ダイアログ・ボックスの両方をクローズします。
  15. 「日付」ボックスに、ノード・レコードの作成日付を指定します。
    「日付」ボックスをクリアするには、「ネットワーク・ノードの照会」ダイアログ・ボックスと「ネットワーク・ノードの処理」ダイアログ・ボックスの両方をクローズします。
  16. 「了解」を選択します。
    結果: 「ネットワーク・ノードの処理」ダイアログ・ボックスが表示されて、照会基準に適合するすべてのノードが示されます。
    照会基準に適合するノード・レコードがない場合には、「ネットワーク・ノードの処理」ダイアログ・ボックスにノード・レコードは表示されません。