分散データ・マネージャー用のサイトの構成


概説

タスク

組み込み先

Tivoli Problem Management の管理

概説

サイトの構成

分散データ・マネージャーを使用して、コール、問題、およびソリューションをリモート・サイトに転送するには、ユーザー・サイトおよびエンタープライズ内のリモート・サイトについての情報で Tivoli Problem Management を構成しなければなりません。 リモート・サイトについての情報には、各リモート・サイトの名前とサイト番号の他に、Tivoli Problem Management の 1 次ホストおよび 2 次ホストの IP アドレスまたは IP ホスト名が含まれます。このデータは、Tivoli Problem Management データベースの SITES テーブルにレコードとして保管されます。

注: ユーザー・サイトでこれらの手順のそれぞれを実行します。このヘルプ・トピック中では、ステップでリモート・サイトについてのデータが参照されている時には、これは、ユーザー・サイトで構成しなければならないデータです。

ヒント: 有効とするには、これらの手順で、Tivoli Problem Management をすべてのアプリケーション・サーバーおよびクライアント・ワークステーションで再始動しなければなりません。したがって、これらのすべての構成タスクは、ヘルプ・デスクで同時またはオフピークの時に実行するように考えてください。

「サイトの処理」ダイアログ・ボックス ユーザー・サイトでローカル・サイトおよびリモート・サイトのデータを構成するには、「サイトの処理」ダイアログ・ボックスを使用します。

「サイトの処理」ダイアログ・ボックスには、次のタブが含まれています。

タブ 機能
リモート・サイト ローカル・サイト・データを構成し、ローカル・ユーザー ID およびグループ ID をリモート・サイトにコピーします。 ユーザー・サイトについてのデータの追加および分散データ・マネージャー用のユーザー ID およびグループ ID の構成を参照してください。
ローカル・サイト ローカル・サイトに保管されているリモート・サイトのデータを構成します。リモート・サイトについてのデータの追加を参照してください。

「サイトの処理」ダイアログ・ボックスにアクセスするには、次の 1 つを実行してください。

  • Tivoli Problem Management アドミニストレーターまたは Tivoli Service Desk アドミニストレーターのプロファイルを使用している場合には、「編集」メニューから「サイト」を選択します。
  • 「ヘルプ」メニューから、「ユーザーのシステム・プロファイル」を選択し、「分散データ・マネージャー」の下の指示に従います。
「サイトの追加」ダイアログ・ボックス ユーザー・サイトに新規リモート・サイトのデータを追加するには、「サイトの追加」ダイアログ・ボックスを使用します。

「サイトの追加」ダイアログ・ボックスにアクセスするには、次のようにします。

「サイトの編集」ダイアログ・ボックス ユーザー・サイトでリモート・サイトのデータを変更するには、「サイトの編集」ダイアログ・ボックスを使用します。

「サイトの編集」ダイアログ・ボックスにアクセスするには、次のようにします。

「サイトの照会」ダイアログ・ボックス エンタープライズ内のリモート・サイトを検索するには、「サイトの照会」ダイアログ・ボックスを使用します。

「サイトの照会」ダイアログ・ボックスにアクセスするには、次のようにします。


タスク

ユーザー・サイトについてのデータの追加

Tivoli Problem Management でサイト・データを構成する時には、ユーザー・サイトについての説明的なデータを追加することができます。

サイトについてのデータを追加するには、次のようにします。

  1. 「編集」メニューから「サイト」を選択します。
    結果: 「サイトの処理」ダイアログ・ボックスが現れます。
  2. 「ローカル・サイト」タブを選択します。
    結果: 「ローカル・サイト」タブが現れます。
    「ローカル・サイト」タブには、ユーザー・サイトの ID が表示されます。これは、Tivoli Service Desk のインストール時に定義されたものです。ユーザー・サイトの ID は変更することができません。
  3. 「名前」ボックスで、必要であれば、サイト名を編集します。
    デフォルトでは、このボックスには、サイト ID ボックスと同じテキストが含まれています。
  4. 「記述」ボックスで、ユーザー・サイトについての記述を入力します。
  5. 「更新」を選択します。
    結果: ユーザー・サイトの SITES テーブルが更新されます。
  6. 「クローズ」を選択します。
    結果: 「Tivoli Service Desk」ウィンドウが現れます。

リモート・サイトについてのデータの追加

エンタープライズ内の各リモート・サイトについてのデータを追加する必要があります。リモート・サイトについてのデータをユーザー・サイトに追加する前に、各リモート・サイトについて次のことを知っておく必要があります。
  • サイト ID
  • サイト番号
  • リモート・サイトでの Tivoli Problem Management アプリケーション・サーバーの名前。
  • 存在する場合には、リモート・サイトの 2 次 Tivoli Problem Management アプリケーション・サーバーの名前。

Tivoli Problem Management を稼働するアプリケーション・サーバーの IP アドレスか IP ホスト名のいずれかを使用することができます。

リモート・サイトについてのデータを追加するには、次のようにします。

  1. 「編集」メニューから「サイト」を選択します。
    結果: 「サイトの処理」ダイアログ・ボックスが現れます。
  2. 「リモート・サイト」タブで、「追加」を選択します。
    結果: 「サイトの追加」ダイアログ・ボックスが現れます。
  3. 「サイト ID」ボックスで、リモート・サイトのシステム・アドミニストレーターによって定義されたサイト ID を入力します。
  4. 「名前」ボックスで、リモート・サイトの名前を入力します。
    この名前は、リモート・サイトのシステム・アドミニストレーターによって指定された名前と対応する必要はありません。これは、参照用にのみ表示される説明的なデータです。
  5. 「サイト番号」ボックスで、リモート・サイトのシステム・アドミニストレーターによって定義されたサイト番号を入力します。
  6. 「1 次ホスト」ボックス で、1 次 Tivoli Problem Management サーバーのホスト名を 入力します。
    Tivoli Problem Management サーバーのホスト名は、リモート・サイトのアドミニストレーターによって Tivoli Problem Management 1 次ホストとして識別されるアプリケーション・サーバーの IP アドレスまたは IP ホスト名と対応しなければなりません。
  7. 2 次 Tivoli Problem Management サーバーが存在していれば、そのホスト名を「2 次ホスト」ボックスで入力します。
    Tivoli Problem Management サーバーのホスト名は、リモート・サイトのアドミニストレーターによって Tivoli Problem Management 2 次ホストとして識別されるアプリケーション・サーバーの IP アドレスまたは IP ホスト名と対応しなければなりません。
  8. 「記述」ボックスに記述を入力します。
    注: このデータは、参照用に過ぎません。
  9. 「アクティブ・サイト」ボックスを選択します。
  10. リモート・サイトのアプリケーション・サーバーが IBM OS/390 サーバーである場合には、「IBM OS/390 ホスト・サーバー」を選択します。
  11. 「了解」を選択します。
    結果: 「サイトの処理」ダイアログ・ボックスが再び現れ、「リモート・サイト」リストに新しいデータが表示されます。
  12. さらにリモート・サイトのデータを追加したい場合には、ステップ 3 - 9 を繰り返してください。
  13. 「クローズ」を選択します。
    結果: 「Tivoli Service Desk」ウィンドウが現れます。
  14. ユーザー・サイトのすべてのアプリケーション・サーバーおよびクライアント・ワークステーションで Tivoli Problem Management を再始動します。
リモート・サイトについてのデータの変更 時として、リモート・サイトについてのデータを変更する必要がある場合があります。たとえば、リモート・サイトのシステム・アドミニストレーターがその 1 次 Tivoli Problem Management アプリケーション・サーバーのホスト名が変更されているということを通知してきた場合には、ユーザー・サイトを新しいデータで更新しなければなりません。

リモート・サイトについてのデータを変更するには、次のようにします。

  1. 「編集」メニューから「サイト」を選択します。
    結果: 「サイトの処理」ダイアログ・ボックスが現れます。
  2. 「リモート・サイト」リストからサイトを選択します。
  3. 「編集」 を選択します。
    結果: 「サイトの編集」ダイアログ・ボックスが現れます。
  4. 選択されたサイトのデータを変更します。
  5. 「了解」を選択します。
    結果: 「サイトの処理」ダイアログ・ボックスに変更されたデータが表示されます。
  6. 「サイトの処理」ダイアログ・ボックスから「クローズ」を選択します。
  7. 結果: 「Tivoli Service Desk」ウィンドウが現れます。
  8. ユーザー・サイトのすべてのアプリケーション・サーバーおよびクライアント・ワークステーションで Tivoli Problem Management を再始動します。
リモート・サイトについてのデータの非アクティブ化 デフォルトでは、すべてのリモート・サイトのデータは、ユーザー・サイトでアクティブになります。しかし、リモート・サイトのデータを永続的または一時的に非アクティブ化する必要がある場合も時にはあります。

たとえば、組織の支社が閉店または移転したと想定してください。この場合には、将来、コール、問題、およびソリューションがサイトに転送されないように、データベースからそのサイトを永続的に除去する必要があります。しかし、コールまたは問題がリモート・サイトに転送されてしまった後では、そのリモート・サイトのデータを削除することができません。 この場合には、サイトのデータを非アクティブ化にすると、同じ結果が得られます。

コール、問題、およびソリューションのリモート・サイトへの転送を一時的に非アクティブにしたいだけの場合もあります。この場合、データは残っているので、後で再度アクティブにできませ。非アクティブ化はユーザー・サイトのユーザーにのみ影響を与え、リモート・ユーザーには影響を与えないということに注意してください。ローカル・サイトおよびリモート・サイトのユーザーが互いにリモート・トランザクションを試みた場合には、エラーが起こり、リモート・トランザクションは失敗します。

リモート・サイトのデータを非アクティブ化するには、次のようにします。

  1. 「編集」メニューから「サイト」を選択します。
    結果: 「サイトの処理」ダイアログ・ボックスが現れます。
  2. 「リモート・サイト」の下で、非アクティブ化したいデータをもつサイトを選択します。
  3. 「編集」 を選択します。
    結果: 「サイトの編集」ダイアログ・ボックスが現れます。
  4. 「アクティブ・サイト」ボックスのチェックマークを消します。
  5. 「了解」を選択します。
    結果: 「サイトの処理」ダイアログ・ボックスが再び現れます。
  6. 「サイトの処理」ダイアログ・ボックスから「クローズ」を選択します。
  7. 結果: 「Tivoli Service Desk」ウィンドウが現れます。
  8. ユーザー・サイトのすべてのアプリケーション・サーバーおよびクライアント・ワークステーションで Tivoli Problem Management を再始動します。
リモート・サイトについてのデータの再アクティブ化 非アクティブ化されたリモート・サイトについてのデータの再度アクティブ化するには、次のようにします。
  1. 「編集」メニューから「サイト」を選択します。
    結果: 「サイトの処理」ダイアログ・ボックスが現れます。
  2. 「照会」を選択します。
    結果: 「サイトの照会」ダイアログ・ボックスが現れます。
  3. 「アクティブ・サイト」ボックスのチェックマークを消します。
  4. 「了解」を選択します。
    結果: 「サイトの処理」ダイアログ・ボックスが現れます
  5. 「サイトの処理」ダイアログ・ボックスで、リモート・サイト・テーブルからアクティブ化したいサイト・データを選択します。
  6. 「編集」 を選択します。
    結果: 「サイトの編集」ダイアログ・ボックスが現れます。
  7. 「アクティブ・サイト」ボックスを選択します。
  8. 「了解」を選択します。
    結果: 「サイトの処理」ダイアログ・ボックスが再び現れます。
  9. 「クローズ」を選択します。
    結果: 「Tivoli Service Desk」ウィンドウが現れます。
  10. ユーザー・サイトのすべてのアプリケーション・サーバーおよびクライアント・ワークステーションで Tivoli Problem Management を再始動します。
リモート・サイトについてのデータの削除 データベースからリモート・サイトについてのデータを削除することができます。このデータを削除しても、こちら側のデータベースからデータが除去されるだけです。エンタープライズからリモート・サイトは除去されません。

たとえば、データを間違って追加し、データを編集するのではなく始めからやり直したい場合には、リモート・サイトのデータを削除することができます。ユーザー・サイトがリモート・サイトからコール、問題、またはソリューションを受け取らなかった場合、あるいはそのサイトにそれを送信しなかった場合にのみリモート・サイトのデータを削除することができます。 リモート・サイトのデータを非アクティブ化すると、データを削除するのと同じ結果をもたらします。

リモート・サイトについてデータを削除するには、次のようにします。

  1. 「編集」メニューから「サイト」を選択します。
    結果: 「サイトの処理」ダイアログ・ボックスが現れます。
  2. 「リモート・サイト」の下で、サイトを選択します。
  3. 「削除」を選択します。
    結果: 警告メッセージが表示されます。
  4. 「Yes」を選択します。
    結果: 「サイトの処理」ダイアログ・ボックスが再び現れますが、リモート・サイトがテーブルにリストされなくなります。
  5. 「クローズ」を選択します。
    結果: 「Tivoli Service Desk」ウィンドウが現れます。
  6. ユーザー・サイトのすべてのアプリケーション・サーバーおよびクライアント・ワークステーションで Tivoli Problem Management を再始動します。