アーカイブ・ユーティリティーの構成


概説

タスク

組み込み先

Tivoli Problem Management

概説

アーカイブ・ユーティリティーの構成

このヘルプ・トピックは、アーカイブ・ユーティリティーの構成のプロセスを説明します。このヘルプ・トピックは、アーカイブ・ユーティリティーが他の Tivoli Service Desk コンポーネンツとともにすでにインストールされているものとします。

アーカイブ・ユーティリティーを構成するには、次を実行する必要があります。

「カスタム・スクリプトのオープン」ダイアログ・ボックス 「カスタム・スクリプトのオープン」ダイアログ・ボックスは、アーカイブする Tivoli Problem Management のバージョンおよびユーザーの DBMS と関連したビルド・スクリプトを選択するために使用されます。

タスク

アーカイブ・ユーティリティー・ファイルの解析

アーカイブ・ユーティリティーをインストールした後で、それを解析する必要があります。

解析とは、ファイルを ASCII テキスト形式から、TSD Script 実行時システムが解釈できる 2 進形式に変換するアクションです。 解析では、プログラマーが入力したコマンドおよび構造を機械語に変換されます。 TSD Script プログラムまたはユーティリティーのソース・ファイルをインストールまたはカスタマイズした後で、これらを解析する必要があります。

以下の手順は、アーカイブ・ユーティリティーの解析方法を説明したものです。

  1. 次の表を使用して、ユーザーの最初のアクションを決定します。
  2. 使用中のオペレーティング・システム... 操作
    Windows 95、Windows 98、または Windows NT 4.0
    1. タスクバーから「スタート」を選択します。
    2. 「スタート」メニューから「プログラム」をポイントし、「Tivoli Service Desk」をポイントし、「ユーティリティーの解析」をポイントしてから、「TPM アーカイブ・ユーティリティーの解析」を選択します。
    OS/2
    1. 「Tivoli Problem Management アーカイブ・ユーティリティー」フォルダーを選択します。
    2. フォルダーをオープンした時に、「アーカイブ・ユーティリティーの解析」アイコンを選択します。
    UNIX
    1. アーカイブ・ユーティリティー・プログラムが常駐しているディレクトリーに変更します。
    2. コマンド行に kml eaaprs と入力します。
    3. Enter キーを押します。
  3. 「Tivoli アーカイブ・データベース・ログオン」ダイアログ・ボックス では、データベース・ログオン ID を入力します
  4. 必要な場合には、パスワード・ボックスにパスワードを入力してください。
  5. 「了解」を選択します。
  6. TSD Script Parser が表示されたら、「実行」を選択します。
  7. TSD Script Parser を実行する時に、このテーブルを使用して、「ビルド状況」の情報を解釈します。
    説明
    現行 解析している現行 .kb ファイルの合計
    合計 現行セッション中に解析されたすべての .kb ファイルの累積合計

    解析が完了すると、「エラー」および「警告」のボックスに情報が表示されます。

    • エラーがない場合には、ステップ 6 に進んでください。
    • エラーがある場合には、ステップ 4 に進んでください。
  8. 次の情報を確認してください。
    • ユーザーの Tivoli ディレクトリーの位置が正しい。
    • 有効な Tivoli Problem Management データ・ソースが選択された。
  9. ステップ 1 に戻って、この手順を繰り返えしてください。アーカイブ・ユーティリティーの解析で続いて障害が起こる場合には、IBM サポート・センター (ISC) に連絡してください。
  10. 「クローズ」を選択します。

    アーカイブ・ユーティリティーが正常に解析されました。

データをデータベースにアーカイブしようとする場合には、アーカイブ・テーブルの作成と変更を続行してください。

データをフラット・ファイルにアーカイブするか、あるいはアーカイブ済みデータを削除しようとする場合には、アーカイブ・ユーティリティー・インターフェースを続行してください。

アーカイブ・テーブルの作成と変更

アーカイブ・ユーティリティーを正常に解析した後では、アーカイブ・テーブルの作成または変更が可能となります。

実行する必要があるアクションは、異なったいくつかの要素によって異なります。次の ガイド を使用して、アーカイブ・ユーティリティーの使用の前に、次のどの 手順を完了する必要があるかを判別してください。

  1. データベースをアーカイブするつもりですか ?
    • Yes の場合には、ステップ 2 に進んでください。
    • No の場合には、これらのどの手順も完了する必要はありません。 ステップ 9 に進みます。
  2. アーカイブ・ユーティリティーを初めてインストールしているのですか ?
    • Yes の場合には、ステップ 3 に進んでください。
    • No の場合は、ステップ 6 に進んでください。
  3. Tivoli Problem Management 中のこれらのテーブルのどれかをカストマイズしましたか ?
      • PROBLEMS
      • SESION
      • CALL
      • PROBLEM_HISTORY
      • WORK_HISTORY
    • Yes の場合には、ステップ 4 に進んでください。
    • No の場合には、ステップ 5 に進んでください。
  4. 手順 1、2、および 4 は完了しなければなりません。
  5. 手順 2 と 4 は完了しなければなりません。
  6. Tivoli Problem Management をインストールしますか ?
    • Yes の場合には、ステップ 7 に進んでください。
    • No の場合には、これらのどの手順も完了する必要はありません。 ステップ 9 に進みます。
  7. eaartxxx.alt スクリプトを使用して、Tivoli Problem Management での使用のためにアーカイブ・テーブルをすでに変更していますか ?
    • Yes の場合には、これらのどの手順も完了する必要はありません。ステップ 9 に進みます。
    • No の場合には、ステップ 8 に進んでください。
  8. 手順 3 と 4 は完了しなければなりません。
  9. アーカイブ・ユーティリティー・インターフェースを続行します。

プロシージャー

  1. ビルド・スクリプト および eaacust.kb ファイルをカストマイズして、どの Tivoli Problem Management のカストマイズも一致させてください。
  2. アーカイブされたデータの 宛先データベース・テーブルを作成します。
  3. Tivoli Problem Management で使用するために アーカイブ・データベース・テーブルを変更 します。
  4. アーカイブ・ユーティリティーを解析します。

次の項では、これらの各手順を完了するための説明を提供します。

手順 1: ビルド・スクリプトと eaacust.kb のカストマイズ

データベースにアーカイブしようとしていて、Tivoli Problem Management データベースのテーブルをカストマイズした場合には、そのアーカイブ・ユーティリティーのビルド・スクリプトをカストマイズして、これらの変更を反映させる必要があります。次のテーブルのいずれかを変更した場合には、これが必要な唯一の処置です。

  • PROBLEMS
  • SESION
  • CALL
  • PROBLEM_HISTORY
  • WORK_HISTORY

テーブル変更のためのアーカイブ・ユーティリティーのカストマイズには、次の 2 つのプロセスがあります。

  • ユーザーの特別な DBMS および Tivoli Problem Management のバージョンと対応するビルド・スクリプトを変更します。スクリプトのリストは、宛先データベース・テーブルの作成で調べることができます。 ビルド・スクリプトの変更の説明については、IBM サポート・センター (ISC) に連絡してください。
  • テキスト・エディターを使用して eaacust.kb ファイルを編集して、ビルド・スクリプトで行なった変更と対応する変更を行ないます。 eaacust.kb ファイルの編集の説明については、Tivoli Problem Management のカストマイズを参照してください。

これらの変更を行なった後、宛先データベース・テーブルの作成 に進むことができます。

手順 2: 宛先データベース・テーブルの作成

アーカイブ・ユーティリティーを初めてインストールして、データベースへのデータのアーカイブを選択した場合には、宛先データベース・テーブルは、そのデータをアーカイブする前に作成しなければなりません。 これは、アーカイブされるすべてのデータを保管する場所であるので、アーカイブ・データベース・テーブルは次の通りでなければなりません。

  • アーカイブするテーブルがすべて入っている。
  • 生産データベースで実行したすべてのカストマイズを反映している。

アーカイブ・テーブルは Tivoli Problem Management データベースと同じデータベース上に作成しなければなりません。アーカイブ・ユーティリティーでは、別個の宛先データ送信側を選択することはできません。

宛先データベース・テーブルを作成する手順は次の通りです。

  1. 次の テーブル を使用して、自分の最初のアクションを判別します。
  2. 使用中のオペレーティング・システム... 操作
    Windows 95、98 または Windows NT 4.0
    1. タスクバーから「スタート」を選択します。
    2. 「スタート」メニューから「プログラム」をポイントし、「Tivoli Service Desk 6.0」をポイントし、「Tivoli Service Desk」をポイントしてから、「Table Builder」を選択します。
    Windows NT 3.5.1
    1. 「Tivoli Service Desk Table Builder」プログラム・グループ・アイコンを選択します。
    2. プログラム・グループから、「TSD Build」アイコンを選択します。
    OS/2
    1. 「Tivoli Service Desk Table Builder」フォルダーを選択します。
    2. 「Tivoli Service Desk」フォルダーから、「TSD Build」アイコンを選択します。
    UNIX
    1. Tivoli Service Desk Table Builder プログラムが常駐しているディレクトリーに変更します。
    2. コマンド行に kml esmbuild と入力します。
  3. 「Tivoli Service Desk Table Builder」ウィンドウでは、「構成」メニューから適切なデータベース・サーバーを選択します。
    結果:データベース の構成」ダイアログ・ボックスが表示され、選択したデータベースに適切なボックスが示されます。
  4. すべての情報が正しいことを確認してください。
  5. 「了解」を選択します。
  6. 「アクション」メニューから、「スクリプト・ファイルの実行」を選択します。
  7. 「カスタム・スクリプトのオープン」ダイアログ・ボックスで、そのアーカイブ・ユーティリティーがインストールされているディレクトリーに変更します。
  8. ファイルのリストから、アーカイブする Tivoli Problem Management のバージョンおよびユーザーの DBMS と関連したビルド・スクリプトを選択します。
    注: このテーブルを使用して、選択するファイルを判別してください。
  9. 製品名 Oracle 7.x DB2 MS-SQL Server Sybase 10.x Informix
    Expert Advisor 3.0 eaa30or7.tab eaa30db2.tab eaa30mss.tab eaa30syb.tab サポートされていません
    Expert Advisor 3.1 eaa31or7.tab eaa31db2.tab eaa31mss.tab eaa31syb.tab eaa31inf.tab
    Expert Advisor 3.5 eaa35or7.tab eaa35db2.tab eaa35mss.tab eaa35syb.tab eaa35inf.tab
    Expert Advisor 3.5 DDM 付き eaartor7.tab eaartdb2.tab eaartmss.tab eaartsyb.tab eaartinf.tab
    Expert Advisor 5.0 eaa50or7.tab eaa50db2.tab eaa50mss.tab eaa50syb.tab eaa50inf.tab
    Expert Advisor 5.0 DDM 付き eaartor7.tab eaartdb2.tab eaartmss.tab eaartsyb.tab eaartinf.tab
    Tivoli Problem Managmenent 6.0 tpmaora.tab tpmadb22.tab

    DB2 Mainframe の場合: tpmadb2.tab

    tpmamss.tab tpmasyb.tab tpminf.tab
  10. 「オープン」を選択します。
  11. 「TSD Build データベース・ログイン」ダイアログ・ボックス では、その「ログイン」ボックスに、ユーザーのデータベース・ログオン ID を入力するか、あるいは現行情報のままにして置きます。
  12. 「パスワード」ボックスでは、必要な場合に、ユーザーのデータベース・パスワードを入力してください。
  13. 「了解」を選択します。
  14. 警告メッセージが表示されて、そのデータベース・スクリプトを確認するプロンプトが出された時に、「了解」 を選択してください。
  15. スクリプト・ファイルが完了すると、「Tivoli Service Desk Table Builder」ウィンドウにメッセージが表示されて、そのアクションが正常に実行されたかどうかが示されます。
    スクリプト・ファイルが正常に実行されなかった場合には、そのデータベース構成情報を調べて、ステップ 2〜13 を繰り返えしてください。
    そうでない場合には、次のステップに進みます。
  16. TSD Build ユーティリティーの終了

手順 3: Tivoli Problem Management で使用するためのアーカイブ・テーブルの変更

データベースへのアーカイブを行ない、Tivoli Problem Management で使用するために DDM をインストールする場合には、そのアーカイブ・テーブルが DDM と互換していることを確認する必要があります。

そのガイド を参照して、DDM で使用するためにアーカイブ・テーブルを変更するこのステップを実行する必要があるかどうかを判別してください。すなわち、次が該当する場合にかぎり、この手順を実行する必要があります。

  1. データベースにアーカイブする。
  2. アーカイブ・ユーティリティーをインストールした後、および宛先データベース・テーブルを作成した後で Tivoli Problem Management をインストールした。
  3. Tivoli Problem Management での使用のためにアーカイブ・テーブルを変更するために、eaartxxx.alt スクリプトをまだ実行 していない

上記のすべてに該当する場合には、Tivoli Problem Management での使用のためにアーカイブ・テーブルを変更する必要があります。アーカイブ・テーブルを変更する手順は次の通りです。

  1. 次の テーブル を使用して、自分の最初のアクションを判別します。
  2. 「Tivoli Service Desk Table Builder」ウィンドウでは、「構成」メニューから適切なデータベース・サーバーを選択します。
  3. データベース の構成」ダイアログ・ボックスが表示され、選択したデータベースに適切なボックスが示されます。
  4. すべての情報が正しいことを確認してください。
  5. 「了解」を選択します。
  6. 「アクション」メニューから、「スクリプト・ファイルの実行」を選択します。
    結果: 「カスタム・スクリプトのオープン」ダイアログ・ボックス が表示されます。
  7. アーカイブ・ユーティリティーがインストールされているディレクトリーに変更します。
    ファイルのリストから、ユーザーの DBMS と関連したビルド・スクリプトを選択します。
    このテーブルを使用して、選択するファイルを判別します。
  8. ユーザーの DBMS このスクリプト・ファイルの実行
    Oracle 7.x eaartor7.alt
    DB2 eaartdb2.alt
    MS-SQL Server eaartmss.alt
    Sybase 10.x eaartsyb.alt
    Informix eaartinf.alt
  9. 「オープン」を選択します。
  10. 「TSD Build データベース・ログイン」ダイアログ・ボックス では、その「ログイン」ボックスに、ユーザーのデータベース・ログオン ID を入力するか、あるいは現行情報のままにして置きます。
  11. 「パスワード」ボックスでは、必要な場合に、ユーザーのデータベース・パスワードを入力してください。
  12. 「了解」を選択します。
  13. 警告メッセージが表示されて、そのデータベース・スクリプトを確認するプロンプトが出された時に、「了解」 を選択してください。
  14. スクリプト・ファイルが完了すると、「Tivoli Service Desk Table Builder」ウィンドウにメッセージが表示されて、そのアクションが正常に実行されたかどうかが示されます。
    スクリプト・ファイルが正常に実行されなかった場合には、そのデータベース構成情報を調べて、ステップ 2〜13 を繰り返えしてください。
    そうでない場合には、次のステップに進みます。
  15. TSD Build ユーティリティーの終了

手順 4: アーカイブ・ユーティリティーの再解析

ビルド・スクリプトをカスタマイズするか、あるいはアーカイブ・テーブルを作成または変更した後、そのアーカイブ・ユーティリティーは解析し直す必要があります。

この手順の説明については、アーカイブ・ユーティリティー・ファイルの解析 を参照してください。

アーカイブ・ユーティリティーを解析し直した後、アーカイブ・ユーティリティー・インターフェース を続行することができます。