Tivoli Service Desk 6.0 Developer's Toolkit Interface Designer の手引き

第 1 章: 概要

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概要

Interface Designer とは?

Interface Designer は、ユーザーがビルドする Developer's Toolkit GUI アプリケーション用のフォーム、メニュー、ツールバー、および文字列を作成するために使用するツールです。

用語規則

次の用語は本書で頻繁に使用されます。

フォーム

概要

フォームはすべての GUI アプリケーションに統合コンポーネントを提供します。フォームはエンド・ユーザーに情報を提供し、エンド・ユーザーから情報を受け取ります。

フォームの説明

フォームは、多くのタイプのコントロールを入れることができる特殊なウィンドウです。コントロールは、エンド・ユーザーが操作できるフォーム上のオブジェクトです。コントロールの例には、オプション・ボタン、テキスト・ボックス、およびチェック・ボックスが含まれます。

フォームのビルドに使用するプロセス

フォームをビルドするプロセスは、次のステップに関係しています。

  1. リソース・ファイルの作成またはオープン。
  2. リソース・ファイルへの新規フォームの追加。
  3. フォームのプロパティー、サイズ、および位置のカスタマイズ。
  4. フォームへのコントロールの追加。
  5. コントロールのプロパティー、サイズ、および位置のカスタマイズ。
  6. コントロールのプロパティー、サイズ、および位置の保管。
  7. リソース・ファイルの保管 (このファイルは保管時に自動的に解析されます)。
  8. リソース・ファイル中のフォームのテスト。

リソース・ファイル

概説

リソース・ファイル (.df ファイルとしても知られている) は、フォーム用定義の作成時に作成される物理テキスト・ファイルです。Interface Designer を用いて、最初にリソース・ファイルをオープンしてから、そのファイルと関連した任意のフォームにアクセスすることができます。

新規リソース・ファイルのオープン

Interface Designer を開始すると自動的に新規リソース・ファイルが作成されます。次の手順で別のリソース・ファイルを作成することができます。

別のリソース・ファイルをオーブンする場合は、次の通りです。

注: 一度にオープンできるリソース・ファイルは 1 つだけです。

リソース・ファイルは、任意のオペレーティング・システムのコマンド・プロンプトから次のように入力することでもアクセスすることができます。

i-design myfile

ここで、myfile はリソース・ファイルの名前です。(.df 拡張子は自動的にファイル名に追加されます。)

既存リソース・ファイルのオープン

既存リソース・ファイルをオーブンする場合は、次の通りです。

  1. Interface Designer をオープンします。
  2. 「ファイル」メニューから、「オープン」を選択します。
  3. オープンしたいリソース・ファイルを選択します。
    結果: リソース・ファイルがオープンされます。「フォーム」タブがアクティブになり、そのリソース・ファイルに属しているフォームのリストが表示されます。

開始および終了

Interface Designer の開始

Interface Designer を立ち上げる方法はオペレーティング・システムに応じて幾つかあります。Windows、OS/2、または X Motif for UNIX の場合の手順は次の通りです。また、言及したサポートされる任意のオペレーティング・システムのコマンド・プロンプトから I-Designer を開始することもできます。

Interface Designer を開始する場合は、次の通りです。

使用中のオペレーティング・システム... 手順...
Windows 95 または NT 4.0 「スタート」メニューから「プログラム」を指示し、「Developer's Toolkit」を指示し、さらに「Developer's Toolkit Interface Designer」を選択します。
OS/2 Developer's Toolkit フォルダーで、「Interface Designer」アイコンを選択します。
UNIX 上の X-Motif
  1. ディレクトリーおよびパスが Tivoli Service Desk (TSD) 製品の位置を指していることを確認してください。
  2. コマンド・プロンプトで。i-design と入力します。
  3. Enter キーを押します。

Interface Designer の終了

Interface Designer を終了する場合は、次の通りです。

  1. 「ファイル」メニューから「終了」を選択します。
  2. 「了解」を選択して変更内容を保管します。

「了解」および「適用」

概説

Interface Designer のすべてのダイアログ・ボックスの大部分で、「了解 」または「適用」ボタンを用いて変更内容を設定することができます。どちらのボタンも即時に変更内容を設定します。相違は、「了解」ボタンは、変更を行ったダイアログ・ボックスのクローズ中に変更内容を設定する点です。「適用」ボタンは、変更を行ったダイアログ・ボックスがオープンされている間に変更内容を設定します。

「適用」をいつ使用するか?

「適用」ボタンは、ダイアログ・ボックスをクローズしないで変更内容をプリビューしたい場合に使用します。たとえば、コントロールに幾つか異なる優先カラーを試したい場合には、「適用」ボタンを使用すると、各カラーの選択後に「オプション」メニューから「プリファレンス」を選択する手間が省かれます。

プリファレンスの設定

概要

Interface Designer の環境は「プリファレンス」を使用してカスタマイズすることができます。「プリファレンス」は、作成されるフォーム上のコントロールの外観の他に、 Interface Designer の機能と外観にも影響を与えます。

一般プリファレンスの設定

一般プリファレンスを設定する場合は、次の通りです。

  1. 「オプション」メニューから「プリファレンス」を選択します。
    結果: 「プリファレンス」ダイアログ・ボックスが表示され、「一般」タブが表示されます。
  2. コントロールを最も近くの格子座標に位置合わせするには、「格子に合わせる」チェック・ボックスを選択します。そうでない場合は、ステップ 3 から続行します。
  3. 新規フォームまたはコントロールの作成時に自動的に「プロパティー」ダイアログ・ボックスを表示するには、「自動プロパティー・シート」チェック・ボックスを選択します。そうでない場合は、ステップ 4 から続行します。
  4. 複数のコントロールを同時にドローまたは作成するには、「複数のコントロールをドロー」チェック・ボックスを選択します。そうでない場合は、ステップ 5 から続行します。
  5. コントロール・パレットを固有のウィンドウに初期表示するには、「切り離されたコントロール・パレット」チェック・ボックスを選択します。そうでない場合は、ステップ 6 から続行します。
  6. 「Developer's Toolkit Interface Designer」ウィンドウで「メニュー」タブを表示するには、「メニュー・ページを表示」チェック・ボックスを選択します。そうでない場合は、ステップ 7 から続行します。
  7. 「Developer's Toolkit Interface Designer」ウィンドウで「ツールバー」タブを表示するには、「ツールバー・ページを表示」チェック・ボックスを選択します。そうでない場合は、ステップ 8 から続行します。
  8. 「エディター」ボックスに、.df ファイル解析エラーを訂正するために使用したいテキスト・エディターの名前を入力します。
  9. 「格子スペーシング」ボックスに、フォームの格子線の好みのポイント・サイズを入力します。
  10. 「適用」または「了解」を選択します。

カラー・プリファレンスの設定

カラー・プリファレンスは、Interface Designer を使用するときに、選択済みコントロールおよびアクティブ・コントロールの他に、フォームの背景色と前景色も設定するために使用されます。(インターフェースが Developer's Toolkit アプリケーションと統合されていると、これはフォームのカラーには影響を与えません。)

カラー・プリファレンスを設定する場合は、次の通りです。

  1. 「オプション」メニューから「プリファレンス」を選択します。
  2. 「カラー」タブを選択します。
  3. 「キャンバス背景」リスト・ボックスからフォームの背景色を選択します。
  4. 「キャンバス前景」リスト・ボックスからキャンバス前景の格子点のカラーを選択します。
  5. 「選択済みコントロール」リスト・ボックスから選択済みコントロールの枠のカラーを選択します。
  6. 「アクティブ・コントロール」リスト・ボックスからアクティブ・コントロールの枠のカラーを選択します。
    注: 「選択済みコントロール」および「アクティブ・コントロール」の設定値が使用されるのは、コントロールの位置合わせおよびサイズ指定を行う場合です。選択済みコントロールは、アクティブ・コントロールの位置または位置に従って位置合わせまたはサイズ指定されます。これは、「コントロールの設計」で詳細に説明されています。
  7. 「適用」または「了解」を選択します。

プリファレンス選択の保管

Interface Designer の次のセッションでユーザーのプリファレンス選択を残しておきたい場合には、その選択を保管しなければなりません。

プリファレンス選択を保管する場合には、次の通りです。

注: プリファレンスを保管するには、「ファイル」メニューから「保管」を選択する必要があります。「了解」または「適用」ボタンを選択し、「保管」を選択しないで「プリファレンス」ウィンドウを終了した場合には、ユーザーのプリファレンスは保管されません。


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