分散データ・マネージャー用のユーザー ID および グループ ID の構成


概説

タスク

組み込み先

Tivoli Problem Management の管理

概説

ユーザー ID およびグループ ID の構成

分散データ・マネージャーでユーザー ID およびグループ ID を構成するには、分散データ・マネージャーが使用可能でない状態で Tivoli Problem Management を使用する時と同じプロセスを使用します。

しかし、分散データ・マネージャーを使用可能にする時には、ユーザー ID およびグループ ID を追加するために、新しいいくつかのルールに従う必要があります。 ユーザー・サイトのユーザー ID およびグループ ID をエンタープライズ内の相手側サイトにコピーする必要もあります。

ユーザーおよびグループの追加のガイド・ライン ユーザー ID およびグループ ID をユーザー・サイトに追加するには、Tivoli Problem Management の標準手順に従います。たとえば、ユーザー・サイトに Tivoli Problem Management の新しいユーザーまたはグループができた時には、いつでもユーザー ID またはグループを追加します。分散データ・マネージャーを使用可能にする前に存在するユーザー ID およびグループ ID のどれも変更する必要はありません。唯一の例外は、ユーザー・サイトのユーザー ID がリモート・サイトにも存在する場合だけです。
ユーザー ID の追加 ユーザー・サイトにユーザー ID を追加する時には、次の新しいルールが適用されます。
  • ユーザー ID は、エンタープライズ全体を通して固有でなければなりません。
    ユーザー ID が別のサイトに存在する時に、次のいずれかを行おうとすると、エラー・メッセージを受け取ります。
    • ユーザー ID およびグループ ID をエンタープライズ内の相手側サイトにコピーしようとする。
    • すでにリモート・サイトに存在する新規ユーザー ID を追加しようとする。
      エラー・メッセージを受け取った場合には、リモート・サイトのシステム・アドミニストレーターに連絡して、固有のユーザー ID を作成しなければなりません。たとえば、同じユーザー ID が両方のサイトに存在する場合には、1 つのサイトがそのユーザー ID を新しく作成された固有の ID で置き換える必要があります。
  • ユーザー・サイトを起点とするユーザー ID は、ユーザー・サイトで Tivoli Problem Management にログオンするためにしか使用できません。
グループ ID の追加 ユーザー・サイトにグループ ID を追加する時には、次のルールが適用されます。
  • グループ ID は、個別サイトでのみ固有でなければなりません。
  • アラート・グループを作成しなければなりません。アラート・グループは、分散データ・マネージャーの問題が起こった場合に、通知を受けるユーザー・サイトの 1 人または複数のユーザーからなります。詳細については、分散データ・マネージャーの構成を参照してください。

タスク

サイト間のユーザー ID およびグループ ID のコピー

リモート・サイトとの間でコール、問題、およびソリューションを送信および受信するには、その前にユーザー・サイトのユーザー ID およびグループ ID をエンタープライズ内の各サイトにコピーしなければなりません。ユーザー・サイトのユーザー ID およびグループ ID をリモート・サイトにコピーすると、各リモート・サイトは自動的にユーザー・サイトに自身のユーザー ID およびグループ ID データをユーザー・サイトに送ってきます。

注 : サイト間でユーザー ID およびグループ ID をコピーするのは、Tivoli Problem Management のインストール後に、分散データ・マネージャーを使用可能にした場合にのみ必要です。

ユーザー ID およびグループ ID をサイト間でコピーする必要がある場合には、1 回だけ行ってください。 分散データ・マネージャーが使用可能になった Tivoli Problem Management は、エンタープライズ内の各サイトの USERS および GROUPS テーブル中の新規または変更されたユーザーおよびグループ ID データを自動的に更新します。

リモート・サイトのシステム・アドミニストレーターとともにサイト間でのユーザー ID およびグループ ID のコピーを調整する必要はありません。しかし、これを正常に行うには、その前にエンタープライズ内のネットワークが正常に作動していることを確認してください。

サイト間でユーザー ID およびグループ ID をコピーした後に、次を行なってください。

  • ユーザー ID が固有でないことについての警告の Tivoli Problem Management 通知を調べてください。
    ID が固有でないことについての Tivoli Problem Management 通知を受け取った場合には、リモート・サイトのシステム・アドミニストレーターに連絡して状態を解消してください。
  • ヘルプ・デスク分析者に、「ユーザー選択」および「グループ選択」ダイアログ・ボックスの「最新表示」ボタンを選択したことを知らせてください。これにより、ユーザー ID およびグループ ID がリモート・サイトへのコール、問題、およびソリューションの転送に使用可能になります。

サイト間でユーザー ID およびグループ ID をコピーするには、次のようにします。

  1. 「編集」メニューから「サイト」を選択します。
    結果: 「サイトの処理」ダイアログ・ボックスが現れます。
  2. 「ローカル・サイト」タブを選択します。
    結果: 「ローカル・サイト」タブが現れます。
  3. 「ユーザー / グループの複写」を選択します。
    結果: 警告メッセージが表示されます。
  4. 「Yes」を選択します。
    結果: こちら側のユーザー ID およびグループ ID はエンタープライズ中の各サイトに送られ、各リモート・サイトのユーザー ID およびグループ ID がユーザー・サイトに送られてきます。
  5. 「サイトの処理」ダイアログ・ボックスから「クローズ」を選択します。
    結果: 「Tivoli Service Desk」ウィンドウが現れます。