複数カスタマー・データ・サポート


概説

タスク

組み込み先

Tivoli Service Desk

概説

複数カスタマー・データ・サポート

複数カスタマー・データ・サポートは、Tivoli Service Desk の任意選択機構です。これは、Tivoli Service Desk でサポートされるそれぞれの 組織 のデータ・セキュリティーおよび機密性を保守します。Tivoli Service Desk アドミニストレーターは、単一の Tivoli Service Desk データベース内の組織別にこの機能およびセグメント・データを実装するかどうかを決定します。

複数カスタマー・データ・サポートには、次の利点があります。

  • 機密データは、ヘルプ・デスクに初めて連絡した組織を基本にして完全に隔離される。
  • データへのアクセスは組織別に制限される。
  • ヘルプ・デスクのアウトソーサーは 1 つの TSD データベース内の複数の組織を追跡できる。
  • 1 つの組織のヘルプ・デスクが複数の基幹業務をサポートできる。
  • 広範囲に分散されたサイトのデータ管理が簡単にできる。

編成およびデータ・セグメント化

組織は、データをセグメント化し、データへのアクセス権限を定義するために使用される識別子です。組織は、連絡先、 会社、基幹業務、または業務部門のグループとすることができます。

Tivoli Service Desk アドミニストレーターは、それぞれの ユーザー に、特定の組織をサポートするために実行できる権限を割り当てます。TSD ユーザーは、サポートされている各組織のデータを表示することができます。TSD ユーザーに対して対話を許可する、その組織がそのユーザーのセキュリティー・ドメインを制定します。TSD ユーザーは、それらのセキュリティー・ドメインの範囲外にある保護データを表示することはできません。

保護されるデータのタイプ

複数カスタマー・データ・サポートは次のデータ・タイプへのアクセスをコントロールします。

詳細情報

複数カスタマー・データ・サポートの詳細については、Tivoli Service Desk 6.0 管理者の手引き を参照してください。

タスク

複数カスタマー・データ・サポートを使用可能にする

TSD インストールで複数カスタマー・データ・サポートを使用可能にするためのプロセスは、Tivoli Service Desk 6.0 管理者の手引き に説明されています。

要約すると、このプロセスは次の通りです。

  • 組織的な構造体の確立
  • すべての担当者の組織への割り当て
  • すべてのユーザーでサポートされる組織の構成
  • すべての組織に対してアクセス権をもつ少なくとも 1 人のユーザー (通常、TSD システム・アドミニストレーター) の作成
  • 既存のデータが複数カスタマー・データ・サポートと互換性があることの検査
  • 既存の TSD レコードの必要に応じた更新
  • 1 つのワークステーションで保護モードで TSD を実行することによって、複数カスタマー・データ・サポートを使用可能にする影響の検査
  • TSD インストール全体で複数カスタマー・データ・サポートを使用可能にする

タスク進行中

TSD アドミニストレーターが複数カスタマー・データ・サポートを使用可能にした、次のタスクが進行中の状態で実行されます。