Tivoli Service Desk 6.0 Developer's Toolkit Interface Designer の手引き
形状管理は、フォームのサイズが変更される時に、フォームでのコントロールのサイズおよび位置を自動的に決定するために、Interface Designer および GUI ライブラリーで使用されます。形状管理は、それに付随するものを設定することによって、コントロールに適用します。アタッチメントの詳細については、「コントロールの設計」を参照してください。
アタッチメントは、コントロール側からフォーム側への行として現れます。デフォルトでは、すべてのコントロールは、2 つのアタッチメントの線をもちます。コントロールをフォームに追加する時に、シフト・キーを押すことによって、アタッチメントをコントロールの各辺に追加することができます。
アタッチメントは、コントロールの辺とフォームの辺との間の距離を設定するために使用されます。たとえば、コントロールの左アタッチメントは、コントロールの左辺からフォームの左辺までの距離を決定します。
アタッチメントには次の 2 つのタイプがあります。
アタッチメントのタイプについては、次のセクションで詳しく説明します。
固定アタッチメントは、コントロールの 1 辺とフォームの 1 辺との間の設定間隔を指定するもので、フォームのサイズが変更されても変わりません。フォームにコントロールを追加する時には、コントロールに似たものがコントロール・パレットの下にあるアタッチメント・エディター上に現れます。 固定アタッチメントは、コントロールの 1 辺からフォームの 1 辺までの実線として表されます。次の図は、2 つの固定アタッチメントをもつコントロールを示したものです。
パーセント・アタッチメントは、コントロールの 1 辺とフォームの 1 辺との間の一定比率の距離を指定するもので、これは、フォームのサイズが変更されると、変わります。フォームにコントロールを追加する時には、コントロールに似たものがコントロール・パレットの下にあるアタッチメント・エディター上に現れます。 パーセント・アタッチメントは、コントロールの 1 辺からフォームの 1 辺までの破線として表されます。次の図は、2 つのパーセント・アタッチメントをもつコントロールを示したものです。
オフセットは、パーセント・アタッチメントにのみ適用され、パーセント・アタッチメントが計算された後で、コントロールの位置を更新するために使用されます。オフセットは、コントロールの位置を調整する時に使用する正数または負数とすることができます。
ダイアログの座標は、画面の解像度に関係なくコントロールのサイズおよび位置を決定します。ダイアログ座標によって、ボタン、ラベル、および入力フィールドは、その内容を表示する時に自動的に位置取りされます。また、どのフォントでも使用することができます。フォームは比例して調整されます。
フォントを選択する時には、横方向と縦方向に別々の種類の目盛りがあるということを思い出してください。横方向の目盛りは、単一文字の幅に基づいています。縦方向の目盛りは、フォントの高さに基づいています。これは、6 ポイント・フォントではフォームは 12 ポイント・フォントの場合よりかなり小さく現れるということを意味します。 (また各種のフォントは異なる幅と高さの比率をもちます。)
このセクションには、アタッチメントの各種設定の例があります。アタッチメント線の横の数字は、アタッチメントのサイズを示します。
注: アタッチメントがどのように働くかを見たい場合には、Interface Designer を使用して各例を構成し、フォームをサイズ変更してフォームをテストしてください。
そのタイプのコントロールを使用しても、形状管理をテストすることができます。
このフォームのサイズが変更されると、コントロール 1 - 4 は、各コントロールが一番近いフォームの 2 辺に対して固定アタッチメントをもつので、その対応する位置に留まります。コントロールの 2 辺だけがフォームに接続されているので、コントロールのサイズは変わりません。
コントロール 5 は、4 辺すべてがフォームに接続されているので、異なって機能します。コントロール 5 の各辺は、フォームの辺からの固定距離に設定されているので、フォームのサイズが変更されると、コントロールのサイズが変わります。
コントロール 1 - 4 は、サイズを変えませんが、フォームの辺からの距離は、フォームのサイズに比例して変わります。コントロール 5 は、フォームのサイズが変更されると、比例してサイズを変えます。
コントロール 1 と 2 は、フォームの使用可能な幅を等分に分配されます。しかし、2 つのコントロール間のスペースは、フォームがサイズ変更されると、拡大および縮小します。コントロール間のスペースのサイズは、フォームの幅の 2% に過ぎません。コントロール間のこの小さなスペースは、フォームの外観の見づらくします。パーセント・アタッチメントによるオフセットを使用すれば、コントロール間にさらにスペースができます。
2 つのコントロール間の距離は、フォームのサイズが変更されても一定しています。 アタッチメントのパーセント・サイズが計算された後に、オフセット値が加えられます。
注: 固定アタッチメントではオフセットを使用しないでください。
このフォームは、2 つのコントロールを用いた前の例と同様に働きます。隣接する辺をもつコントロールのパーセント・アタッチメントは、合計すると 100% になるようにしなければなりません。たとえば、コントロール 1 の右アタッチメントは 67% であるので、コントロール 2 の左アタッチメントは 33% です。同様に、コントロール 2 の右アタッチメントは 33% であるので、コントロール 3 の左アタッチメントは 67% でなければなりません。100% に等しくなる反比例のパーセント・アタッチメントは、最適のレイアウトを作り出します (ただし 100% 合計は必須なものではありません)。
固定アタッチメントおよびパーセント・アタッチメントの場合には、コントロール 2 および 3 に負数のオフセットを使用し、それらをフォームの中央におきます。(コントロール 2 と 3 の幅は、40 ダイアログ単位と想定されています。)
アタッチメントの詳しい例については、Interface Designer のリソース・ファイル中のフォームを参照してください。
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