状況コードの構成


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Tivoli Change Management 管理

概説

状況コードとは?

Tivoli Change Management では、 変更がそのライフ・サイクルを通じて進むにつれ、その変更に状況コードが割り当てられて行きます。 状況コードは、変更を作成する元になるモデルにも割り当てられます。Tivoli Change Management では、次に示す変更状況タイプのそれぞれについて少なくとも 1 つの状況コードを持つ必要があります。
  • 保管済み
    「保管済み」変更はデータベースに保管されていて、承認の処理依頼がなされていないものです。変更がこの状況を持っている間は、変更要求者とその変更に割り当てられている担当者がその変更を編集することができます。 変更の状況タイプを「保管済み」に変えると、その変更と関連したすべてのタスクおよびアクティビティーに「保管済み」状況が割り当てられます。
  • 処理依頼済み
    「処理依頼済み」変更は最低優先順位にある他の承認者に承認の処理依頼がなされるもので、その変更に割り当てられている担当者にそのことが通知されます。変更がこの状況を持っている間は、変更要求者と 「割り当て先」担当者がその変更を編集することができます。処理依頼済み変更が修正されると、その変更は再度処理依頼され、以前の承認はすべて無視されます。各承認者に再び通知されます。
  • 承認済み
    変更を承認できるのは、関連した承認者とシステム・アドミニストレーターのみです。その変更に割り当てられている担当者とタスクのリソースは、その変更の承認の通知を受け取ります。要求者も通知を受け取ることがありますが、 それは、「変更」ダイアログ・ボックス「承認」タブで「承認時に通知」ボックスが選択された場合です。
  • 拒否済み
    変更を拒否できるのは、関連した承認者とシステム・アドミニストレーターのみです。変更要求者とその変更に割り当てられている担当者は、拒否の通知を受け取り、その変更に閉止または再処理依頼の編集を行うことができます。
  • 保留済み
    変更を「保留済み」にできるのは、関連した承認者とシステム・アドミニストレーターのみです。 保留済み変更は、保留が解かれるまで、何も変わりません。変更要求者とその変更に割り当てられている担当者は、保留済み変更の通知を受け取り、その変更がこの状況を持っている間、その変更を編集することができます。
  • フリーズ済み
    変更がフリーズされると、ユーザーはその変更、関連アクティビティー、および関連タスクを修正することができません。変更がすべてのアクティビティーを承認の場合には、変更は親変更からフリーズされます。 変更が「アクティビティーに依存する」の場合には、変更は親変更または関連アクティビティーからフリーズされます。変更がアクティビティーからフリーズされる場合には、そのアクティビティーのみをフリーズしたいか、 あるいはそのアクティビティーとそれに従属するアクティビティーをフリーズしたいかを選ぶことができます。「処理依頼済み」状況を持つ変更がフリーズされる時には、その変更がフリーズされるという通知を適格承認者が受け取ります。 「承認済み」状況を持つ変更がフリーズされる時には、その変更がフリーズされるという通知をタスク・リソースが受け取ります。変更要求者と割り当て先も通知を受け取ります。変更がフリーズされている間は、 どのような方法でも変更を編集したり修正したりすることはできません。ただし、 「変更」ダイアログ・ボックスから、その変更に関する情報を印刷することができます。
  • 完了
    「完了」状況は、すべてのアクティビティーおよびタスクが完了した時に割り当てます。

これらの状況タイプのそれぞれに対する状況コードは、インストール時にデータベースに追加されます。これらの必要な状況タイプのほかに、Tivoli Change Management は「なし」という状況タイプを提供します。

Tivoli Change Management は「なし」に状況コードを割り当てることを要求しませんが、このタイプを使用すれば、必要な状況タイプのどれとも似ていない状況コードを追加することができます。

これ以上の状況タイプを追加することはできませんが、代替名および定義を状況コードに割り当てることができます。たとえば、「承認済み」状況タイプに対して、「ためらいのある承認済み」および「自身のある承認済み」 という状況コードを作成することができます。

状況タイプの基本的な意味は変わらないということを忘れないことが重要です。たとえ状況コードがどんな違いを表すにしても、「承認済み」状況タイプは Tivoli Change Management にとって常に "承認" の意味があります。

状況タイプに新しいコードを作成することにより、組織は変更を処理する担当者に対して、状況タイプをより記述的で意味のあるものにすることができます。

「リスト保守」ダイアログ・ボックスから、新しい状況コードおよび定義を作成することができます。状況コードのリストに対して追加変更削除、または印刷を行なうことができます。ただし、常に、必要な 7 つの状況タイプのそれぞれに少なくとも 1 つの状況コードを割り当てる必要があります。


タスク

状況コードの追加

Tivoli Change Management が提供する状況コードのほかに、状況コードを追加することができます。

状況コードを追加するには:

  1. 「構成」メニューから「Change Management の構成」を選択します。
    結果: 「リスト保守」ダイアログ・ボックスが現れます。
  2. 「リスト保守」ダイアログ・ボックスから「状況」タブを選択します。
    結果: 「状況」タブが現れます。
  3. 「置き換え」ボタンの上にあるボックスで、追加する状況コードの名前を入力します。
    状況コードは「変更」および「モデル」ダイアログ・ボックスの状況リストに現れるので、コードは記述的なものにしてください。
  4. 「記述」列の下にあるボックスで、その状況コードの定義を入力します。
  5. 「後」列の下にあるリストから、その状況コードに対応する状況タイプを選択します。
    その状況が必須状況タイプのどれとも対応しない場合には、「なし」を選択します。
  6. 「承認後」チェック・ボックスを選択して、その状況が承認後に変更に適用されるようにします。
    注: 「完了済み」状況タイプと関連した状況コードは、「承認後」チェック・ボックスの状況にかかわりなく、常に承認後に使用可能になります。
  7. 「追加」を選択します。
    結果: その状況コードが状況テーブルに追加されます。
  8. 次の 1 つを実行してください。
    • 「クローズ」を選択する。
    • ダイアログ・ボックスの他のタブを選択して、Tivoli Change Management の構成を続ける。
      注: 6 つの必須状況タイプのそれぞれに状況コードがなければ、「リスト保守」ダイアログ・ボックスをクローズすることはできません。

状況コードの変更

状況コード記述、対応する状況タイプ、および「承認後」フラグを変更できますが、状況コードそのものの名前を変更することはできません。

状況コードを変更するには:

  1. 「構成」メニューから「Change Management の構成」を選択します。
    結果: 「リスト保守」ダイアログ・ボックスが現れます。
  2. 「リスト保守」ダイアログ・ボックスから「状況」タブを選択します
    結果: 「状況」タブが現れます。
  3. 「状況」の下で、変更する状況コードを選択します。
    結果: 状況コードとその記述が、リストの下にあるそれぞれのボックスに現れます。
  4. 「記述」列の下にあるボックスに、新しい記述を入力します。
  5. 「後」列の下にあるリストから、対応する状況タイプを選択します。
  6. 「承認後」チェック・ボックスを選択して、その状況コードが承認後に変更に適用されるようにします。
  7. 「置き換え」を選択します。
    結果: 選択した状況コードが変更したコードに置き換えられます。
  8. 次の 1 つを実行してください。
    • 「クローズ」を選択する。
    • ダイアログ・ボックスの他のタブを選択して、Tivoli Change Management の構成を続ける。

状況コードの削除

削除できる状況コードは、変更またはモデルによって使用されていないものだけです。必須状況タイプの状況コードを削除する場合には、その状況タイプを持つ他のコードを追加しなければ、 保管して「リスト保守」ダイアログ・ボックスをクローズすることはできません。

状況コードを削除するには:

  1. 「構成」メニューから「Change Management の構成」を選択します。
    結果: 「リスト保守」ダイアログ・ボックスが現れます。
  2. 「リスト保守」ダイアログ・ボックスから「状況」タブを選択します。
    結果: 「状況」タブが現れます。
  3. 「状況」の下で、削除する状況コードを選択します。
  4. 「削除」を選択します。
    注: Tivoli Change Management は削除の確認を求めてきません。
    結果: その状況コードが削除されます。
  5. 次の 1 つを実行してください。
    • 「クローズ」を選択する。
    • ダイアログ・ボックスの他のタブを選択して、Tivoli Change Management の構成を続ける。
状況コードの印刷 ユーザーの組織で使用している Tivoli Change Management 状況コードのリストを印刷することができます。

状況コードのリストを印刷するには:

  1. 「構成」メニューから「Change Management の構成」を選択します。
    結果: 「リスト保守」ダイアログ・ボックスが現れます。
  2. 「リスト保守」ダイアログ・ボックスから「状況」タブを選択します。
    結果: 「状況」タブが現れます。
  3. 「印刷」を選択してください。
    結果: 状況コードの現行リストが印刷されます。