Enterprise Console Web サービス・アダプターをホストする HTTP サーバーは、デフォルト・ポート <port> を使用するように設定されています。そのポートが Enterprise Console Web サービス・アダプターをインストールするシステムの別のプログラムによって使用されている場合、始動時に以下のエラーが発生します。
org.apache.coyote.http11.Http11Protocol init SEVERE: Error initializing endpoint java.net.BindException: Address already in use: NET_Bind:8080
上記のエラー・メッセージを受け取ったら、使用するポート番号を変更する必要があります。異なるポートを選択する方法については、『ポート構成』セクションを参照してください。
問題には、以下のような複数の原因がある可能性があります。
これは、Enterprise Console サーバーで wtdumprl
コマンドを実行することによって検出することができます。画面出力にイベントの「解析エラー」メッセージが表示されている場合、イベントが Enterprise Console サーバーで使用されるルール・ベースと互換性がないことを示しています。Enterprise Console サーバーのルール・ベースを変更する方法については、「Enterprise Console 3.9 Rule Developer's Guide」を参照してください。
これは、ファイル temp/cache.dat の内容を参照することによって検出できます。このファイルは、Enterprise Console サーバーがダウンしているかスローダウンしているためにサーバーに送信できないイベントを保持するのに使用されます。Enterprise Console サーバーが再度使用可能になると、イベントは自動的にサーバーにフラッシュされます。構成パラメーターの変更やトランスポート・ライブラリーのデバッグの使用可能化の詳しい情報については、『Enterprise Console 転送構成』セクションを参照してください。
上記の問題は、Enterprise Console Web サービス・アダプターで見られる最も一般的な問題です。それ以外の問題は、IBM サポートの支援が必要となることがあります。そのような場合は、ログ収集をオンにして問題を再現するように依頼されることがあります。
Enterprise Console Web サービス・アダプターのログ収集をオンにする方法については、『診断トレースの使用可能化』を参照してください。
関連トピック
診断トレースの使用可能化
アダプターの管理
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