Enterprise Console 転送構成

conf/cbe_adapter.conf ファイルのパラメーターに値を指定して、Enterprise Console サーバーへのイベントの移送を構成します。 構成には、イベントを転送する Enterprise Console サーバーの場所やイベント・バッファリングが使用可能かどうかなどの情報が含まれています。構成情報は、keyword=value というフォーマットを使用して指定します。キーワードごとに別の行で指定する必要があります。

構成ファイルには、以下のキーワードが含まれています。

ServerLocation=host

イベント・サーバーまたは Tivoli Enterprise Console ゲートウェイがインストールされているホストの名前を指定します。このフィールドの値は、イベント・サーバーのホスト名か IP アドレスでなければなりません。

ServerLocation キーワードには、値を最大 8 つ指定できます。値はコンマで区切ります。1 番目の位置は 1 次イベント・サーバーで、それ以降は 1 次サーバーがダウンした時に使用する 2 次サーバーを順番に指定します。

ServerPort=number
イベント・サーバーまたは Tivoli Enterprise Console ゲートウェイがイベントを listen するポート番号を指定します。イベント・サーバーで portmapper を使用できない場合を除き、このキーワードはデフォルト値 0 に設定してください。 portmapper が使用できないのは、イベント・サーバーが Microsoft Windows 上で実行されていたり、 Tivoli Availability Intermediate Manager である場合です (下記の注を参照)。ポート番号が 0 (ゼロ) または指定されていない場合、 ポート番号は、portmapper を使用して検索されます。
注:
portmapper は、Enterprise Console ゲートウェイで非 TME アダプターからのイベントを受信する場合はサポートされません。非 TME アダプターがこのゲートウェイにイベントを送信する場合は、Enterprise Console ゲートウェイ構成ファイルの gwr_ReceptionPort キーワードの値と一致するよう、ServerPort キーワードをコーディングする必要があります。

ServerPort キーワードには、値を最大 8 つ指定できます。 値はコンマで区切ります。UNIX イベント・サーバーにイベントを送信する非 TME アダプターの場合は、 デフォルト値の 0 を使用します (ServerLocation キーワードで、 UNIX のイベント・サーバーが複数指定されている場合でも 0 の値 1 つだけを使用します)。Windows のイベント・サーバー または Tivoli Availability Intermediate Manager にイベントを送信する非 TME アダプターの場合、ServerLocation キーワードに定義されているイベント・サーバーに、それぞれ値を 1 つ指定します。

イベント・サーバーを UNIX オペレーティング・システムで稼働している場合、ServerPort キーワードはオプションですが、 Windows オペレーティング・システムで稼働している場合、このキーワードは必須です。TransportList キーワードが指定されている場合は使用しません。

注:
イベント・サーバーが Windows オペレーティング・システム上で実行されている場合: Windows システムには、実行時にアダプターが受信ポートを照会できる portmapper デーモンはありません。イベント・サーバーは、 接続やアダプターの入力用に、固定受信ポート (.tec_config ファイルの tec_recv_agent_port) を listen します。ServerPort キーワードを tec_recv_agent_port エントリーの値 ($BINDIR/TME/TEC ディレクトリーの .tec_config ファイル内) に設定します。デフォルト値は 5529 です。 Tivoli Availability Intermediate Manager は portmapper を使用しません。 Tivoli Availability Intermediate Manager サーバーは、 Tivoli Availability Intermediate Manager のグラフィカル・ユーザー・インターフェースで設定されている固定ポートで listen します。
BufferEvents=YES | NO
イベント・バッファリングを どのように使用可能にするかどうかを指定します。
YES
BufEvtPath キーワードで指定されたファイルにイベントを格納します。
NO
イベントの格納もバッファリングも行いません。
この値の大文字小文字は区別されません。デフォルト値は YES です。
BufferFlushRate=events_per_minute
1 分間に送信するイベントの数を指定します。 Web サービスが接続をリカバリーしたときに バッファー内にイベントがあった場合、それらのイベントは 1 分ごとにこのレート送信されます。デフォルト値は 0 です。この場合は、すべてのイベントが一度に送信されます。
LogLevel=level
Java API がログ・メッセージを生成するかどうかを指定します。デフォルトでは、メッセージは生成されません。 メッセージを生成させる場合は ALL を指定します。その他の値を指定した場合、または値を指定しなかった場合は、メッセージは生成されません。
LogFileName=pathname
Java API の場合のログ・ファイルの絶対パス名を指定します。デフォルトのファイル位置は logs/teceif.log です。
BufEvtPath=pathname
アダプターのキャッシュ・ファイルの絶対パス名を指定します。キーワード BufferEvents が YES に設定されている場合、これは必須のキーワードです。


親トピック
Enterprise Console Web サービス・アダプターの管理

関連トピック
Enterprise Console のイベント・クラス定義
Enterprise Console アダプター・ポート
共通問題のトラブルシューティング