Common Base Event フォーマットの拡張データ・エレメントの Enterprise Console イベント・フォーマットへのマッピング

CBE イベントをルール・ベースの Enterprise Console イベント・クラスにマップすると、 各拡張データ・エレメントは、結果の Enterprise Console イベントの属性にマップされます。

拡張データ・エレメントの完全な名前が Enterprise Console イベント・クラス定義の属性名に一致しない場合、拡張データ・エレメントは廃棄されます。

表 1 に、CBE 拡張データ・エレメントの Enterprise Console イベントの属性へのマッピングを示します。

拡張データ・エレメントのサブフィールド

Enterprise Console 属性

extendedDataElement.name

属性名

extendedDataElement.type

Enterprise Console の属性値が単純な値か配列かを示します。

extendedDataElement.values

属性値

extendedDataElement.children

各拡張データ・エレメントの子エレメントは、Enterprise Console イベントの別の属性に変換されます。この処理は、拡張データ・エレメントにサブエレメントがなくなるまで繰り返し実行されます。Enterprise Console イベントの結果の属性名について詳しくは、 『名前』セクションを参照してください。

表 1. CBE 拡張データ・エレメントの Enterprise Console 属性へのマッピング


以下のセクションでは、CBE イベント定義の各属性を Enterprise Console イベント・クラス定義の属性にマップする方法について詳しく説明します。

名前

extendedDataElement は、別の extendedDataElement 内でネストさせることができます。Enterprise Console イベント・クラス定義の結果属性の名前は、最上位の名前からマップ対象のエレメントの名前に至るまでのすべての extendedDataElement の名前を連結して形成されます。「.」(ピリオド) が、分離文字として使用されます。

例として、以下の拡張データ・エレメントを持つ CBE イベントを考えてみましょう。

<CommonBaseEvent ...>
    <extendedDataElements name="abc" type="string">
      <values>my value</values> 
      <children name="def" type="int">  
        <values>123</values> 
      </children>  
    </extendedDataElements>
...
</CommonBaseEvent>

Enterprise Console イベントの結果の属性と対応する値は以下のとおりです。

abc='my value'
abc.def=123

マップされた拡張データ・エレメントの名前が Enterprise Console イベントの別の属性の名前と競合する場合、その拡張データ・エレメントは廃棄されます。詳しくは、『拡張データ・エレメントの名前の競合』を参照してください。

同じ理由で、以下の名前を持つ拡張データ・エレメントは、Enterprise Console イベントの属性にマップされません。変換アルゴリズムでは、基本属性を処理してから拡張データ・エレメントを処理するためです。

注:

結果属性の名前は、Enterprise Console イベントの属性名に使用される文字スペースに収まるよう変換しなければならない場合があります。

タイプと値

拡張データ・エレメントの type サブフィールドは、エレメント内の値の拡張データ・タイプを表します。両方のタイプに互換性がある場合、拡張データ・エレメントはターゲットの Enterprise Console イベントの属性のみにマップされます。

表 2 に、拡張データ・エレメント・タイプと Enterprise Console 属性タイプとの間のタイプの互換性を示します。

拡張データ・エレメント・タイプ

Enterprise Console 属性タイプ

  • noValue
  • なし。拡張データ・エレメント全体が無視されます。
  • byte
  • short
  • INTEGER
  • INT32
  • REAL
  • STRING
  • int
  • long
  • INT32
  • REAL
  • STRING
  • Float
  • double
  • REAL
  • STRING
  • string
  • dateTime
  • boolean
  • hexBinary
  • STRING
  • byteArray
  • shortArray
  • LIST_OF INTEGER
  • LIST_OF INT32
  • LIST_OF REAL
  • LIST_OF STRING
  • intArray
  • longArray
  • LIST_OF INT32
  • LIST_OF REAL
  • LIST_OF STRING
  • floatArray
  • doubleArray
  • LIST_OF REAL
  • LIST_OF STRING
  • stringArray
  • dateTimeArray
  • booleanArray
  • LIST_OF STRING

表 2. 拡張データ・エレメント・タイプの Enterprise Console 属性タイプへのマッピング

例として、以下の拡張データ・エレメントを持つ CBE イベントを考えてみましょう。

<CommonBaseEvent extensionName="CustomEvent" ...>
    <extendedDataElements name="slot1" type="string">
      <values>my value1</values> 
      <values>my value2</values> 
      <values>my value3</values> 
    </extendedDataElements>
...
</CommonBaseEvent>

ルール・ベースのイベント・クラス「CustomEvent」の属性「slot1」がストリングのリストとして定義されている場合、結果の Enterprise Console イベントには以下の値が含まれます。

slot1=['my value1', 'my value2', 'my value3']
注:
  1. Enterprise Console 属性の複合タイプが SINGLE STRING で、拡張データ・エレメントの属性が配列の場合、 値を連結して最終ストリングが形成されます。
  2. 拡張データ・エレメントの属性が配列で、Enterprise Console 属性の複合タイプが LIST_OF でない場合、拡張データ・エレメントは廃棄されます。
  3. 拡張データ・エレメントの属性が配列で、属性のタイプが STRING でなく、Enterprise Console 属性の複合タイプが SINGLE の場合、拡張データ・エレメントは廃棄されます。


関連トピック

拡張データ・エレメントの名前の競合


親トピック

Common Base Event フォーマットのイベントの Enterprise Console イベント・フォーマットへの変換


ダウンロード | ライブラリー | サポート | ご利用条件 | フィードバック

(C) Copyright IBM Corporation 1999,2005. All Rights Reserved.
(C) Copyright IBM Japan 2006