IBM インストール・マネージャーを使用した Rational Team Concert クライアントのインストール
IBM Installation Manager の
使用によるクライアントのインストール
クライアントは、IBM® Installation
Manager を使用して、ダウンロード可能なファイルとして配布されます。
このタスクについて
注:
クライアントを既存の Eclipse ワークベンチにインストールするには、IBM Installation Manager を使用します。
IBM Installation Manager のインストールでは、拡張するワークベンチを指定するようにプロンプトが出され、将来のワークベンチの更新、ロールバック、および変更の管理が自動的に行われます。
注:
Security-Enhanced Linux® (SELinux) が使用可能な場合は、Rational Team Concert をインストールして実行するには、これを使用不可にするか、テキストの再配置を行えるように Java ランタイム環境 (JRE) のセキュリティー・コンテキストを変更する
必要があります。詳しくは、
Security-Enhanced
Linux
での Rational Team
Concert
のインストールを参照してください。
- 次のインストール・パッケージのいずれかをダウンロードします。
Rational® Team
Concert
クライアントをインストールする方法は、次の 3 とおりあります。
- ランチパッド・プログラムを開始します。
Installation Manager がまだ実行されていない場合は、以下のステップを実行して開始してください。
注:
ランチパッド・プログラムを実行するには、管理者特権が必要です。
注:
ランチパッド・プログラムを開始する Linux コマンドは、
Rational Team
Concert for
Eclipse IDE 専用です。
ランチパッド・プログラム・ファイルを開始するには、以下の手順を実行します。
- クライアント CD コンテンツ .zip ファイルを使用している場合は、アーカイブのコンテンツを一時ディレクトリーに抽出して、ランチパッド・プログラムを実行します。ランチパッド・プログラム・ファイルを開始するには、以下の手順を実行します。
- Windows でファイルを実行するには、次のコマンドを実行します。
launchpad.exe
- Linux でファイルを実行するには、次のコマンドを実行します。
sh launchpad.sh
- Installation Manager Web インストールを使用している場合は、実行可能ファイルを実行します。ファイルがディレクトリーに抽出され、ランチパッド・プログラムが表示されます。実行可能ファイルを開始するには、以下の手順を実行します。
- フル DVD コンテンツ .zip ファイルを使用している場合は、アーカイブのコンテンツを一時ディレクトリーに抽出して、ランチパッド・プログラムを実行します。ランチパッド・プログラム・ファイルを開始するには、以下の手順を実行します。
- Windows でファイルを実行するには、次のコマンドを実行します。
launchpad.exe
- Linux でファイルを実行するには、次のコマンドを実行します。
sh launchpad.sh
- 次のクライアントをインストールできます。
- Eclipse 用の Rational Team
Concert クライアントをインストールするには、「Eclipse IDE 用の Rational Team
Concert クライアント
(Rational Team
Concert Client
for Eclipse IDE)」リンクをクリックします。
- Microsoft Visual Studio 用の Rational Team
Concert クライアントをインストールするには、「Rational Team Concert Client for Microsoft® Visual Studio IDE」リンクをクリックします。
「Installation Manager」ウィザードが表示されます。
ウィザードにより、クライアントのインストールについて説明されます。
- クライアントを始動するには、インストールによって作成された Rational Team
Concert
のショートカットをクリックします。
- サーバーに接続します。 サーバーに接続する最も簡単な方法は、チームへの招待を使用することです。招待がない場合は、手動で接続できます。
- 「ファイル」 -> 「チームへの招待を受諾」とクリックします。ウィザードでプロセスが説明されます。
注:
招待がない場合は、サーバー管理者からの URI または URL が必要です。(サンプル・フォーマットは https://example.com:9443/jazz です)。「チームへの招待を受諾」ウィンドウの右下隅に表示される「既存プロジェクト・エリアへの接続 (connecting to an existing project area)」ハイパーリンクをクリックします。
- ウィザードの指示に従って、接続をセットアップします。
例
トラブルシューティング: 以下に、推奨される問題管理の手法を示します。
- 空のワークスペースで開始します。
- クライアント・ビルドとサーバー・ビルドが一致する必要があります。クライアント配布とサーバー配布の両方でビルド ID が一致するようにしてください。
- サーバーが稼働中であることを確認してください。状況 URL https://example.com:9443/jazz を使用していることを確認してください。
- Linux では、ディレクトリー JazzInstallDir/client/eclipse の外部からクライアントを始動する場合は、JazzInstallDir/client/eclipse/links/ 内の各ファイルを変更して、指定されたディレクトリーへの絶対パスを含める必要があります。デフォルトでは、相対パスが使用されます。例えば、JazzInstallDir/client/eclipse/links/build.link には、テキスト「path=jazz/build」が含まれています。
クライアントがディレクトリー /home/username/teamconcert にインストールされている場合は、「path=/home/username/teamconcert/jazz/client/eclipse/build」のようになるようにファイルを編集します。
次のタスク
クライアントを正常にインストールした後で、次のトピックを参照して、Rational Team
Concert を開始する必要があります。
Rational Team
Concert 2.0 へのアップグレード
通常は、zip または IBM Installation Manager によるインストールを実行することで、Rational Team
Concert のクライアントおよびサーバーをアップグレードすることができます。
注:
IBM Installation Manager を使用して Rational Team
Concert 2.0 を Rational Team
Concert が現在インストールされていないコンピューターにインストールする場合、Installation Manager により、インストールする言語を選択するためのプロンプトが出されます。
しかし、2.0 より前のバージョンから更新する場合、IBM Installation Manager は、ユーザーが現行の言語を使用すると想定し、言語を選択するためのプロンプトを出しません。
追加の言語を選択するには、2.0 に更新した後で、IBM Installation Manager のメインスクリーンから「
変更」を選択して、オファリングを選択します。
次のスクリーンにサポートされる言語のリストが表示されます。 必要な言語を選択します。
2.0 に更新した後、「変更」を選択して言語の追加または削除を行う前に Jazz™ Team Server を始動した場合には、以下のようにしてサーバーをリセットする必要があります。
- Web ブラウザーで、https://server-host:9443/jazz/admin.action=com.ibm.team.repository.admin.serverReset にナビゲートします。
- 「サーバーのリセットの要求 (Request Server Reset)」をクリックします。
- サーバーをシャットダウンします。
その後、IBM Installation Manager で「変更」を選択して、言語の追加または削除を行います。
Rational Team
Concert Client for Eclipse IDE のアップグレード
バージョン 1.0、1.0.1、または 1.0.1.1 の Client for Eclipse IDE を使用している場合は、2.0 のクライアントを入手して、新しいバージョン 2.0 のサーバーに接続する必要があります。
zip ファイルを使用してこれをインストールすることも、IBM Installation Manager による以前のインストール済み環境を更新することもできます。
Rational Team
Concert Client for Microsoft Visual Studio IDE のインストール
バージョン 1.0.1.1 の Client for Microsoft Visual Studio IDE を使用している場合は、2.0 のクライアントを入手して、新しいバージョン 2.0 のサーバーに接続する必要があります。
要確認:
Client for Microsoft Visual Studio 用の .zip ファイルは提供されていません。
バージョン 2.0 のインストールまたはバージョン 2.0 へのアップグレードを行うには、IBM Installation Manager を使用する必要があります。
サーバーのトライアル版またはアーリー・アク
セス版から永続版へのアップグレード
Rational Team
Concert のアーリー・アクセス版を実行している場合は、まず 2.0 のトライアル版にアップグレードします。
サーバーを 2.0 のトライアル版から永続版にするには、ご使用のエディション用のサーバー・アクティベーション・キット (http://www.ibm.com/software/awdtools/rtc/ で入手可能) を購入してインストールします。
アクティベーション・キットは、永続サーバー・キ
ーを含む JAR ファイルから構成されます。 インストールは、サーバーの管理 Web インターフェースの「ライセンス・キーの管理」ページを使用して行います。
サーバーの 1.0、1.0.1、または 1.0.1.1 からのアップグレード
Rational Team
Concert の以前のリリースから 2.0 リリースに直接アップグレードできます。
1.x から 2.x への更新では、データベースのマイグレーションが必要です。
注:
WebSphere® Application Server のアップグレードを開始する前に、https://servername:9443/jazz/admin#action=com.ibm.team.repository.admin.serverReset にナビゲートし、「サーバーのリセットの要求 (Request Server Reset)」をクリックして、サーバーをリセットします。
以前のリリースを zip ファイルからインストールした場合は、以前のインストールとの共通部分はありません。
zip から新規ロケーションに 2.0 リリースをインストールすることも、IBM Installation Manager を使用して 2.0 のインスタンスをインストールすることもできます。
IBM Installation Manager を使用して以前のリリースをインストールした場合は、2.0 を別のインスタンスとしてインストールするか、以前のインスタンスを 2.0 に更新することができます。
2.0 リリースを別のサーバー・インスタンスとしてインストールする場合は、インストール・ウィザードの「パッケージのインストール (Install Packages)」ページで「新規のパッケージ・グループの作成 (Create a new package group)」を選択します。
注:
Jazz Team Server の WebSphere Application Server デプロイメントをアップグレードするには、以前の jazz.war ファイルを除去して、2.0 の jazz.war ファイルをデプロイします。
アップグレード
を完了するには、
以前のサーバーのインストール環境から必要な構成ファイルをコピーする
および
2.0 のアクティベーション・キーのインストール
を参照してください。
Rational Team
Concert のエディション間でのサーバーのアップグレード
Rational Team
Concert
のエディション間でアップグレードすることができます。
Express-C から Express™ への移行や Express から Standard への移行などが代表的なアップグレードです。
同じプロセスに従って、逆にダウ
ングレードすることもできます。
Rational Team
Concert 2.0 のすべてのエディションが Derby データベースをサポートしているため、Express-C から Express または Standard に移行する場合には、Derby から DB2® または Oracle にマイグレーションする必要はありません。
サーバーのエディションをマイグレーションした後に、既存のデータベースの処理に問題がないかどうかを確認し、必要に応じてデータベースのマイグレーションを実行することをお勧めします。データベースのマイグレーションの実行について詳しくは、Jazz Team Serverアップグレード後の Jazz リポジトリーのマイグレーションを参照してください。
Rational Team
Concert 2.0 エディションが既にインストールされている場合に別のエディションにアップグレードするには、新規のエディションをダウンロードして、既存のエディションと並行する形でインストールし、新規のエディションの実行に必要な構成ファイルをコピーします。
以下のセクションで、必要な構成ファイル
について説明します。
以前のエディションを zip ファ
イルからインストールした場合は、
以前のインストールとの共通部分はありません。 zip から新規ロケーションに新規のエディションをインストールすることも、IBM Installation Manager を使用して新規のエディションをインストールすることもできます。
今後の更新を適用できるようにするために、実動サーバーについては、IBM Installation Manager を使用することをお勧めします。
以前のサーバーのインストールに IBM Installation Manager を使用していて、新規のエディションのインストールにも IBM Installation Manager を使用する場合には、Installation Manager での新規インストール時に、以前のエディションをオーバーレイしないでください。
インストール・ウィザードの「パッケージのインストール (Install Packages)」ページで「新規のパッケージ・グループの作成 (Create a new package group)」を選択します。
これによって新規のエディションが別のロケーションにインストールされ、新規のパッケージ・グループ名を使用して、プログラム・ショートカットが作成されます。
このタスクを実行しないと、ファイルが衝突し、インストールが失敗します。これが発生した場合、「Installation Failed」というエラー・ダイアログが表示され、以下のようなテキストで詳細が示されます。
Installation failed.
Error during "install" phase:
Failed to extract zip standard 1.0.1.I20081018-1820. File
D:¥JazzTeamServer¥server¥license-update-site¥site.xml already exists.
これが発生しても、致命的な状態ではありません。インストールを再実行して、新規のパッケージ・グループを正しく作成できます。
WebSphere Application Server 構成の更新
Rational Team
Concert 2.0 で WebSphere Application Server を適切に構成するには、以下の手順を実行する必要があります。
- WAS および WASDK 用の最新のフィックスパックを必ずインストールしてください。
WAS 7.0 にデプロイする場合には、少なくとも WebSphere Application Server 7.0.0.3 がインストールされていることが不可欠です。
- 以下の古いカスタム JVM プロパティーを除去します。
- com.ibm.team.repository.provision.profile
- com.ibm.team.server.configURL
- log4j.configuration
- 新規のカスタム JVM プロパティー JAZZ_HOME を追加して、値を以下のように設定します。
file:///<JazzInstallDir>/server/conf
- 必ず、WAS のセキュリティー設定「無保護の URI にアクセスがあったときは、使用可能な認証データを使用する (Use available authentication data when an unprotected URI is accessed)」にチェック・マークを付けます。
WAS Integrated Solutions Console を使用している場合は、以下のようにしてこの設定を行います。
- 「セキュリティー」->「管理、アプリケーション、およびインフラストラクチャーの保護 (Secure administration, applications, and infrastructure)」->「Web セキュリティー - 一般設定 (Web Security - General Settings)」とナビゲートします。
- 「無保護の URI にアクセスがあったときは、使用可能な認証データを使用する (Use available authentication data when an unprotected URI is accessed)」のチェック・ボックスを選択します。
以前のサーバーのインストール環境から必要な構成ファイルをコピーする
ソース・サーバーからターゲット・サーバーに、以下のファイルをコピーします。まず、アップグレードするサーバーのインストール環境に存在するオリジナル・ファイルの名前を変更して、バックアップを作成します。IBM Installation Manager を使用して 1.0、1.0.1、または 1.0.1.1 から 2.0 に更新した場合は、1.0.x の構成ファイルを含むバックアップ・ディレクトリーが、インストール・ロケーションのサーバー・サブディレクトリーに、backup-config-timestamp のような名前で作成されています。
Standard Edition または Enterprise Edition にアップグレードしているとき、Developer Client Activation Kit for Express を購入済みである場合は、クライアントのライセンスを使用できるように、Developer Client Activation Kit for Standard Edition (または Enterprise Edition) を購入してインストールしてください。
開発者ライセンスの割り当ては
引き続き有効ですが、正しいアクティベーション
・キットがインストールされるまで、開発者ライ
センスは非アクティブ化されます。
2.0 のアクティベーション・キーのインストール
2.0 リリースでは、2.0 のアクティベーション・キーを使用します。
1.0.x.x から 2.0 にサーバーをアップグレードすると、アップグレード後のサーバーはトライアル・ライセンスに戻ります。そのため、Passport Advantage®から 2.0 のアクティベーション・キーを入手する必要があります。
各キットに適用可能なキーの名前を以下に示します。
- IBM Rational Team
Concert Express Edition - Server License
Activation Kit V2.0 Multiplatform (jazz_team_server_express_release.jar)
- IBM Rational Team
Concert Express Edition - Developer Client
License Activation Kit V2.0 Multiplatform (rtc_express_developer_unlocked.jar)
- IBM Rational Team
Concert -
Contributor Client License Activation Kit V2.0 Multiplatform (rtc_all_contributor_unlocked.jar)
- IBM Rational Team
Concert Standard
Edition - Server License Activation Kit V2.0 Multiplatform (jazz_team_server_standard_release.jar )
- IBMRational Team
Concert Developer
Client License Activation Kit V2.0 Multiplatform (rtc_standard_developer_unlocked.jar)
- IBM Rational Team
Concert Floating
Developer Client License Activation Kit V2.0 Multiplatform (rtc_standard_floating_developer_unlocked.jar)
- IBM Rational Team
Concert -
Floating Contributor Client License Activation Kit V2.0 Multiplatform
(rtc_standard_floating-developer_unlocked.jar)
- IBMRational Team
Concert Enterprise
Edition - Server License Activation Kit V2.0 Multiplatform (jazz_team_server_enterprise_release.jar )
プロジェクト予定表の設定
Rational Team
Concert 1.x の場合、プロジェクトは複数の予定表 (以前の名前は「開発ライン」) を持つことができ、これらの予定表はすべて同等であると見なされていました。
Rational Team
Concert 2.0 の場合、プロジェクトは引き続き複数の予定表を持つことができますが、「プロジェクト予定表」のマークを付けることができるのは、そのうちの 1 つです。
データベースを 2.0 にマイグレーションした場合、プロジェクトの 1 次予定表が分からないため、プロジェクトにプロジェクト予定表が設定されていない状態になります。
2.0 へのアップグレード後には、プロジェクトを手動で更新して、プロジェクト予定表を設定することができます。
ソース管理スナップショットの構成
データウェアハウスのソース管理 (SCM) スナップショットでは、ストリームに関するデータ (ストリームのサイズおよびストリーム内のアクティビティー (変更セット、およびファイル/フォルダーの変更) に関する情報など) が収集されます。
バージョン 1.0 の場合、このスナップショットでは、自動的にすべてのストリームに関する情報が収集されました。
これはコストのかかる操作になる可能性があるため、バージョン 2.0 では、SCM スナップショットに構成可能なオプションが追加され、どのストリームのデータを収集するかをユーザーが決定できるようになりました。
この変更が与える直接の影響は、これを構成しない限り、どのデータも収集されないということです。
SCM スナップショットを構成するには、以下のようにします。
- データ収集対象のストリームに対する書き込みアクセス権を持っている必要があります。
- Web UI の「レポート」ページに移動します。
- 左側のナビゲーション・パネルで、「SCM スナップショットの管理 (Administer SCM Snapshot)」を選択します。
ストリームのリストが表示されます。
- 1 つ以上のストリームのチェック・ボックスを選択して、「変更を保存します」を選択します。
以後のすべてのスナップショットで、選択したストリームのデータが収集されます。
BIRT レポートに対する互換性のない変更
BIRT Report Designer を使用して独自のレポート・テンプレートを作成していた場合、それらのレポートをバージョン 2.0 で使用しようとすると、1 つ以上の問題が発生する可能性があります。
以下の問題に注意する必要があります。
- Java クラスおよび JavaScript クラスの解決順序の変更。
java.lang パッケージをインポートするための importPackage() ステートメントを使用する JavaScript コードを BIRT レポートに書き込んでいた場合は、コード内で Java クラスを参照するために使用されたオブジェクトへの非修飾参照が、現在では JavaScript クラスを参照している可能性があります (結果として正常に機能しません)。
java.util.Date など、JavaScript と Java で同じ名前が付いているその他のクラスについて、同様の問題が発生する可能性があります。
解決方法は、Java クラスへの参照を完全修飾し、importPackage() ステートメントを除去することです。
- データ・セットの処理の変更。
従来は、単に要素 (ラベルなど) をデータ・セットにバインドするだけで、その要素のレンダリング時にデータ・セットがすべて処理されていました。
処理される順序に従ってデータ・セットにバインドされた (隠し) ラベルを使用することにより、データ・セットの処理に順序付けを行うことができたため、これは便利でした。
現在、そのようなバインディングを行うと、データ・セットの最初の行のみが処理されます。
以前のような動作をさせるには、ダイナミック・テキスト要素を使用して、強制的にデータ・セット全体の処理を行う何らかの JavaScript コードを呼び出してください。
Total.count() を選択するのが適切です。
- BIRT Report Designer のバグにより、データが失われる可能性があります。
これらの問題が発生するのは、BIRT 2.3.2 (つまり、RTC 2.0) Report Designer を使用して BIRT 2.2.2 (つまり、RTC 1.0) で作成した BIRT レポート設計ファイルを開いたときです。
以下の問題が確認されています。
- BIRT 2.3.2 で初めてデータ・セットを編集する際に、「パラメーター」ページの「デフォルト値」フィールドおよび「レポート・パラメーター」フィールドが失われることがあります。
回避策として、値を再入力するか、以前のバージョンのエディターから値をコピーして貼り付けてください。
新規の値を入力してファイルを保存した後に問題が再発することはありません。
- BIRT 2.3.2 で初めてレポート設計ファイルを編集する際に、レポート・パラメーターのデフォルト値が失われることがあります。
これは、上で説明した問題の後でも発生する可能性があります。
回避策として、値を再入力するか、以前のバージョンのエディターから値をコピーして貼り付けてください。
新規の値を入力してファイルを保存した後に問題が再発することはありません。
これらの問題に気付かなかった場合は、レポートによって収集されるデータが誤ったものになる可能性があるため、非常に重大な問題となる場合があります。
BIRT 2.3.2 Report Designer で最初にレポートを編集する際には、各データ・セットおよび各レポート・パラメーターを確認することをお勧めします。
これらの問題は、BIRT 2.3.2 のツールで作成した新規レポートの場合には発生しません。
上記の変更は、Rational Team
Concert 2.0 のすぐに使用可能なすべてのレポートに対して行われます。ユーザー側のアクションは必要ありません。
しかし、すぐに使用可能なレポートを使用してプロジェクト・エリアに手動でレポート・テンプレートを作成していた場合に、適切な ID (用途に一致するもの) を指定していなかったときは、レポート・テンプレートをマイグレーションしたときにそれが更新されません。
つまり、内容が古くなり、機能しなくなります。
その場合は、すぐに使用可能な .rptdesign ファイルのうちの適切なものを使用して、影響のあったテンプレートに新規の内容をアップロードしてください。
データウェアハウスのワークアイテム・データのインポート
Rational Team
Concert 2.0 では、データウェアハウスのワークアイテム・テーブルにいくつかのスキーマ変更が行われました。
結果として、1.0 から 2.0 にマイグレーションする際に、インポーターがウェアハウス内のワークアイテム・データを無視します。
その結果、最初に 2.0 のサーバーを始動する際に、ワークアイテム・レポートが正常に機能しない可能性があります。
回避策は、最初のワークアイテム・スナップショットが実行されるのを待つか、サーバーの始動後に手動でこれを実行するかのいずれかです。
マイグレーション後の最初の実行時に、ワークアイテム・スナップショットは、データウェアハウス内のすべてのヒストリカル・ワークアイテム情報を再構成します。
これは、マイグレーション後の最初のスナップショットの実行には、平均的な夜間の実行よりもはるかに長い時間がかかる可能性があることも意味しています。
新規レポートのディスカバー
Rational Team
Concert 2.0 では、いくつかの新規レポートが追加されました。
これらのレポートは、製品に含まれている新規のプロセス・テンプレートには使用されていますが、マイグレーション時に既存のプロジェクト・エリアに自動的に追加されることはありません。
マイグレーション後にこれらの新規レポート・テンプレートをディスカバーし、既存のプロジェクト・エリアにデプロイする上で便利な新規アクションが追加されています。
新規レポート・テンプレートをデプロイするには、以下のようにします。
- リッチ・クライアントで「チーム成果物」ビューを開きます。
- プロジェクト・エリアを展開して、「レポート」を展開します。
- 「レポート・テンプレート」を右クリックして、「新規テンプレートのデプロイ (Deploy New Templates)」を選択します。
ダイアログは、使用可能ではあるが、まだプロジェクト・エリアにデプロイされていないレポート・テンプレートをディスカバーする際に便利です。
テンプレートを 1 つ以上選択すると、それらが作成されます。
作成後は、選択可能なメニュー・アクションを使用して、それらのテンプレートから新規レポートを作成できます。
カスタマイズ
ワークアイテム・タイプ、属性、ワークフロー、役割、およびイベント・ハンドラーに対して行った変更は、1.x から 2.0 にアップグレードする際に保存されます。
定義済みプロセス・テンプレート (スクラムなど) をカスタマイズした場合は、その定義済みテンプレートを (「プロセス・テンプレート」ビューで) 再デプロイするとカスタマイズ内容が上書きされることに注意してください。
定義済みのテンプレートを再デプロイする必要がある場合は、カスタマイズした定義済みテンプレートの名前および ID を最初に変更しておくと、上書きされなくなります。
Security-Enhanced
Linux
での Rational Team
Concert
のインストール
Security-Enhanced Linux (SELinux) が使用可能に設定されている場合、これを使用不可にするか、または
Rational Team
Concert
のインストールおよび実行に使用される
Java™
ランタイム環境 (JRE)
のセキュリティー・コンテキストを、テキストの再配置が許可されるように変更する必要があります。
このタスクについて
Rational Team
Concert
を評価することのみを目的にマシンをセットアップしており、
SELinux フィーチャーが重要ではないと判断している場合、操作を続行する一番簡単な方法は、SELinux
を使用不可にすることです。
注:
- Red Hat Enterprise
Linux
5 では、デフォルトで SELinux がインストールされ、使用可能に設定されます。
- Suse Linux Enterprise Server 10 や Suse Linux Enterprise
Desktop 10 では、SELinux はインストールされません。
- SELinux を使用不可にするには、以下のいずれかを実行します。
- ウィンドウ操作システムから実行する場合:
- 「システム」 -> 「管理」 -> 「セキュリティー・レベルおよびファイアウォール (Security Level and Firewall)」と選択します。
- 「SELinux」タブに切り替えます。
- 「SELinux」設定を「使用不可」に変更します。
- 「OK」をクリックして新規の設定を保存します。
- コマンド行から実行する場合:
- 「セットアップ」コマンド (つまり /usr/bin/setup) を実行します。
- 「ファイアウォール構成 (Firewall Configuration)」を選択し、Enter を押します。
- タブおよび矢印キーを使用して、「SELinux」を「使用不可」に変更します。
- 「OK」を選択し、Enter を押します。
-
JRE のセキュリティー・コンテキストを変更する場合:
-
DVD メディアから直接インストールを行っている場合は、
ステップ『2』にスキップしてください。
それ以外の場合は、インストール JRE のセキュリティー・コンテキストを変更します。
- インストール・ファイル・ディレクトリーで、ディレクトリー jre、linux/jre_5.0.2.sr5_20070511/jre
を見つけます。
インストール・ファイルを /tmp/rtc に解凍した場合、ディレクトリー jre
は /tmp/rtc/linux/jre_5.0.2.sr5_20070511/jre にあります。
- この jre ディレクトリーに対してコマンド chcon -R -t textrel_shlib_t を実行します。
このコマンドは再帰的にファイルを処理し、テキスト再配置を許可します。例えば、インストール・ファイルを
/tmp/rtc に解凍した場合、次のコマンドを実行します。
chcon -R -t textrel_shlib_t /tmp/rtc/linux/jre_5.0.2.sr5_20070511/jre
-
Rational Team
Concertのサーバー、クライアント、およびコネクターをインストールします (始動はしません)。
- Rational Team
Concert
を始動する前に、製品 JRE のセキュリティー・コンテキストを変更する必要があります。インストールする製品ごとに、
製品固有の適切な JRE ディレクトリーを指定して同じコマンド
(chcon -R -t textrel_shlib_t) を実行します。
デフォルトのディレクトリーを、以下にリストします。
注:
製品をユーザー root としてインストールした場合、パスはデフォルトです。
非 root ユーザーとしてインストールした場合は、インストール・ユーザーのホーム・ディレクトリーの opt/IBM 構造内で、これらのディレクトリーを探します。
- IBM Installation
Manager:
- /opt/IBM/InstallationManager/eclipse/jre_5.0.2.sr5_20070511/jre
- Jazz Team Server:
- /opt/IBM/JazzTeamServer/server/linux/ibm-java2-i386-50/jre
- Rational Team
Concert -
Client: (4 つのディレクトリーすべてで chcon を実行)
- /opt/IBM/TeamConcert/jdk/bin
- /opt/IBM/TeamConcert/jdk/lib
- /opt/IBM/TeamConcert/jdk/jre/bin
- /opt/IBM/TeamConcert/jdk/jre/lib
- Rational Team
Concert - Build
System Toolkit:
- Rational Team
Concert - ClearCase® Connector:
(4 つのディレクトリーすべてで chcon を実行)
- /opt/IBM/ClearCaseConnector/jdk/bin
- /opt/IBM/ClearCaseConnector/jdk/lib
- /opt/IBM/ClearCaseConnector/jdk/jre/bin
- /opt/IBM/ClearCaseConnector/jdk/jre/lib
- Rational Team
Concert - ClearQuest® Connector:
- /opt/IBM/ClearQuestConnector/gateway/linux/ibm-java2-i386-50/jre