IBM インストール・マネージャーを使用した Rational Team Concert クライアントのインストール
IBM Installation Manager の
使用によるクライアントのインストール
クライアントは、IBM® Installation
Manager を使用して、ダウンロード可能なファイルとして配布されます。
このタスクについて
注:
クライアントを既存の Eclipse ワークベンチにインストールするには、IBM Installation Manager を使用します。IBM Installation Manager のインストールでは、拡張するワークベンチを指定するようにプロンプトが出され、将来のワークベンチの更新、ロールバック、および変更の管理が自動的に行われます。
注:
Security-Enhanced Linux® (SELinux) が使用可能な場合は、Rational Team Concert をインストールして実行するには、これを使用不可にするか、テキストの再配置を行えるように Java ランタイム環境 (JRE) のセキュリティー・コンテキストを変更する
必要があります。詳しくは、
Security-Enhanced
Linux
での Rational Team
Concert
のインストールを参照してください。
- 次のインストール・パッケージのいずれかをダウンロードします。
Rational® Team
Concert
クライアントをインストールする方法は、次の 3 とおりあります。
- ランチパッド・プログラムを開始します。
Installation Manager がまだ実行されていない場合は、以下のステップを実行して開始してください。
注:
ランチパッド・プログラムを実行するには、管理者特権が必要です。
注:
ランチパッド・プログラムを開始する Linux コマンドは、
Rational Team
Concert for
Eclipse IDE 専用です。
ランチパッド・プログラム・ファイルを開始するには、以下の手順を実行します。
- クライアント CD コンテンツ .zip ファイルを使用している場合は、アーカイブのコンテンツを一時ディレクトリーに抽出して、ランチパッド・プログラムを実行します。ランチパッド・プログラム・ファイルを開始するには、以下の手順を実行します。
- Windows でファイルを実行するには、次のコマンドを実行します。
launchpad.exe
- Linux でファイルを実行するには、次のコマンドを実行します。
sh launchpad.sh
- Installation Manager Web インストールを使用している場合は、実行可能ファイルを実行します。ファイルがディレクトリーに抽出され、ランチパッド・プログラムが表示されます。実行可能ファイルを開始するには、以下の手順を実行します。
- フル DVD コンテンツ .zip ファイルを使用している場合は、アーカイブのコンテンツを一時ディレクトリーに抽出して、ランチパッド・プログラムを実行します。ランチパッド・プログラム・ファイルを開始するには、以下の手順を実行します。
- Windows でファイルを実行するには、次のコマンドを実行します。
launchpad.exe
- Linux でファイルを実行するには、次のコマンドを実行します。
sh launchpad.sh
- 次のクライアントをインストールできます。
- Eclipse 用の Rational Team
Concert クライアントをインストールするには、「Eclipse IDE 用の Rational Team
Concert クライアント
(Rational Team
Concert Client
for Eclipse IDE)」リンクをクリックします。
- Microsoft Visual Studio 用の Rational Team
Concert クライアントをインストールするには、「Rational Team Concert Client for Microsoft® Visual Studio IDE」リンクをクリックします。
「Installation Manager」ウィザードが表示されます。
ウィザードにより、クライアントのインストールについて説明されます。
- クライアントを始動するには、インストールによって作成された Rational Team
Concert
のショートカットをクリックします。
- サーバーに接続します。 サーバーに接続する最も簡単な方法は、チームの招待を使用することです。招待がない場合は、手動で接続できます。
- 「ファイル」 -> 「チームの招待を受諾」とクリックします。ウィザードでプロセスが説明されます。
注:
招待がない場合は、サーバー管理者からの URI または URL が必要です。(サンプル・フォーマットは https://example.com:9443/jazz です)。「チームの招待を受諾」ウィンドウの右下隅に表示される「既存プロジェクト・エリアへの接続 (connecting to an existing project area)」ハイパーリンクをクリックします。
- ウィザードの指示に従って、接続をセットアップします。
例
トラブルシューティング: 以下に、推奨される問題管理の手法を示します。
- 空のワークスペースで開始します。
- クライアント・ビルドとサーバー・ビルドが一致する必要があります。クライアント配布とサーバー配布の両方でビルド ID が一致するようにしてください。
- サーバーが稼働中であることを確認してください。状況 URL https://example.com:9443/jazz を使用していることを確認してください。
- Linux では、ディレクトリー JazzInstallDir/client/eclipse の外部からクライアントを始動する場合は、JazzInstallDir/client/eclipse/links/ 内の各ファイルを変更して、指定されたディレクトリーへの絶対パスを含める必要があります。デフォルトでは、相対パスが使用されます。例えば、JazzInstallDir/client/eclipse/links/build.link には、テキスト「path=jazz/build」が含まれています。
クライアントがディレクトリー /home/username/teamconcert にインストールされている場合は、「path=/home/username/teamconcert/jazz/client/eclipse/build」のようになるようにファイルを編集します。
次のタスク
クライアントを正常にインストールした後で、次のトピックを参照して、Rational Team
Concert を開始する必要があります。
Rational Team
Concert 1.0.1
または 1.0.1.1 へのアップグレード
Rational Team
Concert
クライアントおよびサーバーは、
zip を実行するか、Installation Manager によるインス
トールによって、アップグレードできます。
注:
Installation Manager を使用して Rational Team
Concert 1.0.1.1 を
Rational Team
Concert が現在インストールされていないコンピューターにインストールする場合、Installation Manager によりインストールする言語を選択するようにプロンプトが出されます。しかし、1.0.1.1 より前のバージョンから更新する場合は、Installation Manager は、ユーザーは現行の言語を使用すると想定し、言語を選択するプロンプトを出しません。
1.0.1.1 より前のバージョンは、英語のみで使用可能です。 追加する言語を選択するには、
1.0.1.1 に更新した後で、Installation Manager のメインスクリーンから「変更」を選択して、オファリングを選択します。次のスクリーンにサポートされる言語のリストが表示されます。 必要な言語を選択します。
1.0
Rational Team
Concert
Eclipse クライアントのアップグレード
バージョン 1.0 のクライアントをご使用の場合には、1.0.1 または 1.0.1.1 のクライアントを取得して新規の 1.0.1 または 1.0.1.1 サーバーに接続することをお勧めします。 zip ファイルを使用してこれらをインストールすることもできますし、Installation Manager による以前のインストールを更新することもできます。
サーバーのトライアル版またはアーリー・アク
セス版から永続版へのアップグレード
Rational Team
Concert のアーリー・アクセス版を実行している場合、まず 1.0 のトライアル版にアップグレードするか、または購入済みの 1.0.1 のサーバー製品に直接アップグレードします。 1.0 サーバー・キーでは、アーリー・アクセス版のサーバーを永続版にすることはできません。
1.0 のトライアル版からサーバーを永続版に
するには、ご使用のエディションのサーバー・アクテ
ィベーション・キット
(http://www-306.ibm.com/software/awdtools/rtc/
から入手可能) を購入してインストールします。
アクティベーション・キットは、永続サーバー・キ
ーを含む JAR ファイルから構成されます。 インストールは、サーバーの管理 Web インターフェースの「ライセンス・キーの管理」ページを使用して行います。
サーバーの 1.0 からのアップグレード
Rational Team
Concert
の 1.0.1 または 1.0.1.1 リリースには 1.0 リリースから直接アップグレードできます。 1.0 データベースは再利用可能です。データベースをマイグレーションする必要はありません。
注:
Websphere Application
Server のアップグレードを開始する前に、https://servername:9443/jazz/admin#action=com.ibm.team.repository.admin.serverReset にナビゲートし、「サーバーのリセットの要求 (Request Server Reset)」をクリックして、サーバーをリセットします。
以前のマイルストーンまたはベータを実行し
ている場合は、1.0
https://jazz.net/downloads/rational-team-concert/releases/
のアップグレード手順に従ってください。 まず、必要なデータベースの
マイグレーションを実行します。
zip ファイルから 1.0 リリースをインストールし
た場合は、以前のインストールとの共通部分はありません。 1.0.1 または 1.0.1.1 リリースを zip から新規ロケーションにインストールすることもできますし、Installation Manager を使用して 1.0.1 または 1.0.1.1 のインスタンスをインストールすることもできます。
Installation Manager を使用して 1.0
リリースをインストールした場合、1.0.1 または 1.0.1.1 を別のイン
スタンスとしてインストールするか、または 1.0 イン
スタンスを 1.0.1 または 1.0.1.1 に更新できます。 1.0.1 または 1.0.1.1 リリースを
別のサーバー・インスタンスとしてインスト
ールする場合は、
インストール・ウィザードの「パッケージのイン
ストール (Install Packages)」ページで「新規のパッケージ・グループの作成
(Create a new package group)」を選択します。
注:
Websphere Application Server をアップグレード
するには、1.0 jazz.war ファイルを除去して 1.0.1
jazz.war ファイルをデプロイします。
アップグレード
を完了するには、
以前のサーバーのインストール環境から必要な構成ファイルをコピーする
および
1.0.1 アクティベーション・キーのインストール
を参照してください。
Rational Team
Concert
のエディション間でのサーバーのアップグレード
Rational Team
Concert
のエディション間でアップグレードすることができます。
Express-C から
Express™
への移行や Express から Standard への移行などが
代表的なア
ップグレードです。同じプロセスに従って、逆にダウ
ングレードすることもできます。
すべての Rational Team
Concert 1.0.1 または 1.0.1.1 エディションで Derby データベースがサポートされるため、Express-C から Express または Standard に移行する場合は、Derby から DB2® または Oracle にマイグレーションする必要はありません。
サーバーのエディションをマイグレーションした後に、既存のデータベースの処理に問題がないかどうかを確認し、必要に応じてデータベースのマイグレーションを実行することをお勧めします。データベースのマイグレーションの実行について詳しくは
、
『Jazz™ Team Server のマイグレーション』を参照してください。
Rational Team
Concert 1.0.1 または 1.0.1.1 エディションが既にインストールされている場合に、別のエディションにアップグレードするには、新規エディションをダウンロードして、既存のエディションと共存するようにインストールし、新規エディションの実行に必要な構成ファイルをコピーします。以下のセクションで、必要な構成ファイル
について説明します。
以前のエディションを zip ファ
イルからインストールした場合は、
以前のインストールとの共通部分はありません。 新規エディションを zip から新規ロケーションにインストールすることもできますし、Installation Manager を使用して新規エディションをインストールすることもできます。今後の更新を適用できるようにするために、
実動サーバーについては、
Installation Manager を使用することをお勧めします。
以前のサーバーのインストールに Installation Manager を使用しており、新規エディションのインストールにも Installation Manager を使用する場合には、Installation Manager での新規インストール時に、以前のエディションをオーバーレイしないでください。インストール・ウィザードの「パッケージのインストール (Install Packages)」ページで「新規のパッケージ・グループの作成 (Create a new package group)」を選択します。
これによって新規のエディションが別のロケーションにインストールされ、新規のパッケージ・グループ名を使用して、プログラム・ショートカットが作成されます。
このタスクを実行しないと、ファイルが衝突し、インストールが失敗します。これが発生した場合、「Installation Failed」というエラー・ダイアログが表示され、以下のようなテキストで詳細が示されます。
Installation failed.
Error during "install" phase:
Failed to extract zip standard 1.0.1.I20081018-1820. File
D:¥JazzTeamServer¥server¥license-update-site¥site.xml already exists.
これが発生しても、致命的な状態ではありません。インストールを再実行して、新規のパッケージ・グループを正しく作成できます。
以前のサーバーのインストール環境から必要な構成ファイルをコピーする
ソース・サーバーからターゲット・サーバーに、以下のファイルをコピーします。まず、アップグレードするサーバーのインストール環境に存在するオリジナル・ファイルの名前を変更して、バックアップを作成します。Installation Manager を使用して 1.0 から 1.0.1 に更新した場合、1.0 構成ファイルを含むバックアップ・ディレクトリーが、インストール・ロケーションのサーバー・サブディレクトリーに、backup-config-timestamp というような名前で作成されています。
- workitemindex (ディレクトリー)
- Derby を使用している場合は、repositoryDB ディレクトリー・ツリーをコピーします。
- Tomcat を使用している場合に、構成を変更した時は、tomcat/conf ディレクトリーをコピーします。
- Tomcat ユーザー・データベースを使用している場合は、tomcat-users.xml をコピーします。
- Tomcat を使用している場合に、アプリケーションのデプロイメント記述子をカスタマイズした時は、¥JazzTeamServer¥server¥tomcat¥webapps¥jazz¥WEB-INF にある jazz.war 用の変更済みの web.xml ファイルをコピーします。
Standard Edition にアップグレードす
る予定であり、
Developer Client Activation Kit for Express を購
入済みである場合は、クライアントのライセンスが使
用できるように、Developer
Client Activation Kit for Standard Edition を購入
してインストールしてください。 開発者ライセンスの割り当ては
引き続き有効ですが、正しいアクティベーション
・キットがインストールされるまで、開発者ライ
センスは非アクティブ化されます。
1.0.1 アクティベーション・キーのインストール
永続のサー
バー・アクティベーション・キーおよびクライアント
・アクティベーション・ライセンス・キーを 1.0 サ
ーバーのインストール済み環境にインストールした場
合、これらのキーの
1.0.1 バージョンを取得してインストールします。 1.0.1 にアップグレ
ードした後に、サーバーはトライアル・ライセンスに戻
ります。 1.0.1
アクティベーション・キーは、
Passport Advantage®から取得してください。 サーバーのエデ
ィションごとに適用できるキーの名前を、以下に列挙します。
Express
Edition のキー
- IBM Rational Team
Concert Express
Edition - Server License Activation Kit V1.0.1 Multiplatform
- IBM Rational Team
Concert Express
Edition - Developer Client License Activation Kit V1.0.1 Multiplatform
- IBM
Rational Team
Concert -
Contributor Client License Activation Kit V1.0.1 Multiplatform
Standard Edition のキー
- IBM Rational Team
Concert Standard
Edition - Server License Activation Kit V1.0.1 Multiplatform
- IBM Rational Team
Concert Standard
Edition - Developer Client License Activation Kit V1.0.1 Multiplatform
- IBM
Rational Team
Concert -
Contributor Client License Activation Kit V1.0.1 Multiplatform
Security-Enhanced
Linux
での Rational Team
Concert
のインストール
Security-Enhanced Linux (SELinux) が使用可能に設定されている場合、これを使用不可にするか、または
Rational Team
Concert
のインストールおよび実行に使用される
Java™
ランタイム環境 (JRE)
のセキュリティー・コンテキストを、テキストの再配置が許可されるように変更する必要があります。
このタスクについて
Rational Team
Concert
を評価することのみを目的にマシンをセットアップしており、
SELinux フィーチャーが重要ではないと判断している場合、操作を続行する一番簡単な方法は、SELinux
を使用不可にすることです。
注:
- Red Hat Enterprise
Linux
5 では、デフォルトで SELinux がインストールされ、使用可能に設定されます。
- Suse Linux Enterprise Server 10 や Suse Linux Enterprise
Desktop 10 では、SELinux はインストールされません。
- SELinux を使用不可にするには、以下のいずれかを実行します。
- ウィンドウ操作システムから実行する場合:
- 「システム」 -> 「管理」 -> 「セキュリティー・レベルおよびファイアウォール (Security Level and Firewall)」と選択します。
- 「SELinux」タブに切り替えます。
- 「SELinux」設定を「使用不可」に変更します。
- 「OK」をクリックして新規の設定を保存します。
- コマンド行から実行する場合:
- 「セットアップ」コマンド (つまり /usr/bin/setup) を実行します。
- 「ファイアウォール構成 (Firewall Configuration)」を選択し、Enter を押します。
- タブおよび矢印キーを使用して、「SELinux」を「使用不可」に変更します。
- 「OK」を選択し、Enter を押します。
-
JRE のセキュリティー・コンテキストを変更する場合:
-
DVD メディアから直接インストールを行っている場合は、
ステップ『2』にスキップしてください。
それ以外の場合は、インストール JRE のセキュリティー・コンテキストを変更します。
- インストール・ファイル・ディレクトリーで、ディレクトリー jre、linux/jre_5.0.2.sr5_20070511/jre
を見つけます。
インストール・ファイルを /tmp/rtc に解凍した場合、ディレクトリー jre
は /tmp/rtc/linux/jre_5.0.2.sr5_20070511/jre にあります。
- この jre ディレクトリーに対してコマンド chcon -R -t textrel_shlib_t を実行します。
このコマンドは再帰的にファイルを処理し、テキスト再配置を許可します。例えば、インストール・ファイルを
/tmp/rtc に解凍した場合、次のコマンドを実行します。
chcon -R -t textrel_shlib_t /tmp/rtc/linux/jre_5.0.2.sr5_20070511/jre
-
Rational Team
Concertのサーバー、クライアント、およびコネクターをインストールします (始動はしません)。
- Rational Team
Concert
を始動する前に、製品 JRE のセキュリティー・コンテキストを変更する必要があります。インストールする製品ごとに、
製品固有の適切な JRE ディレクトリーを指定して同じコマンド
(chcon -R -t textrel_shlib_t) を実行します。
デフォルトのディレクトリーを、以下にリストします。
注:
製品をユーザー root としてインストールした場合、パスはデフォルトです。
非 root ユーザーとしてインストールした場合は、インストール・ユーザーのホーム・ディレクトリーの opt/IBM 構造内で、これらのディレクトリーを探します。
- IBM Installation
Manager:
- /opt/IBM/InstallationManager/eclipse/jre_5.0.2.sr5_20070511/jre
- Jazz Team Server:
- /opt/IBM/JazzTeamServer/server/linux/ibm-java2-i386-50/jre
- Rational Team
Concert -
Client: (4 つのディレクトリーすべてで chcon を実行)
- /opt/IBM/TeamConcert/jdk/bin
- /opt/IBM/TeamConcert/jdk/lib
- /opt/IBM/TeamConcert/jdk/jre/bin
- /opt/IBM/TeamConcert/jdk/jre/lib
- Rational Team
Concert - Build
System Toolkit:
- Rational Team
Concert - ClearCase® Connector:
(4 つのディレクトリーすべてで chcon を実行)
- /opt/IBM/ClearCaseConnector/jdk/bin
- /opt/IBM/ClearCaseConnector/jdk/lib
- /opt/IBM/ClearCaseConnector/jdk/jre/bin
- /opt/IBM/ClearCaseConnector/jdk/jre/lib
- Rational Team
Concert - ClearQuest® Connector:
- /opt/IBM/ClearQuestConnector/gateway/linux/ibm-java2-i386-50/jre