サイレント・インストール

Rational® Tester for SOA Quality 製品パッケージは、Installation Manager を サイレント・インストール・モードを実行してインストールできます。Installation Manager をサイレント・モードで実行する場合は、ユーザー・インターフェースは使用できません。 代わりに、Installation Manager は応答ファイルを使用して、 製品パッケージのインストールに必要なコマンドを入力します。Installation Manager インストーラーを使用して、Installation Manager のインストールをサイレントで実行することもできます。その後、インストーラーを使用して、製品パッケージをサイレントでインストールすることができます。

Installation Manager をサイレント・モードで実行すると、バッチ処理で スクリプトを通じて製品パッケージのインストール、更新、変更、およびアンインストールを行えるため便利です。

Rational Tester for SOA Quality パッケージをサイレント・インストールする前に、Installation Manager をインストールする必要があることに注意してください。 Installation Manager のインストールについて詳しくは、IBM Installation Manager の管理を参照してください。

サイレント・インストールに必要な主要な作業は、以下の 2 つです。

注:
Rational Performance Tester と一緒にデータ収集インフラストラクチャーをサイレントでインストールするには、追加の応答ファイルを作成しなければなりません。
  1. 応答ファイルの作成。
  2. Installation Manager のサイレント・インストール・モードでの実行。

Installation Manager を使用した応答ファイルの作成

Installation Manager または Installation Manager インストーラーを使用して、 Rational Tester for SOA Quality の製品パッケージのインストール時のアクションを記録することにより、応答ファイルを作成することができます。 応答ファイルを記録すると、Installation Manager の GUI で選択した項目がすべて XML ファイルに保管されます。Installation Manager をサイレント・モードで実行すると、Installation Manager は XML 応答ファイルを使用して、パッケージが含まれているリポジトリーの検索、インストールするフィーチャーの選択などを行います。

インストール (またはアンインストール) 用の応答ファイルを記録するには、以下のようにします。

  1. コマンド行で、Installation Manager をインストールしたディレクトリーの eclipse サブディレクトリーに移動します。例:
  2. コマンド行で次のコマンドを入力して、Installation Manager を開始します。応答ファイルおよび (オプションで) ログ・ファイルのファイル名およびロケーションは、ご使用のものに置き換えてください。
    注:
    入力するファイル・パスが存在することを確認してください。 Installation Manager では、応答ファイルとログ・ファイル用のディレクトリーは作成されません。
  3. 「パッケージのインストール」ウィザードの指示に従って、インストールのための選択を行います。詳しくは、Installation Manager GUI の使用による Rational Tester for SOA Quality のインストールを参照してください。
  4. 「完了」をクリックして Installation Manager を閉じます。

コマンドで指定したロケーションに XML 応答ファイルが作成されます。

データ収集インフラストラクチャー応答ファイルの作成

サイレント・インストール時にデータ収集インフラストラクチャーを組み込むためには、 オペレーティング・システムの一時ディレクトリーに次の UTF-8 テキスト・ファイル (rpt_dci.rsp) が置かれていなければなりません。

-V VAccessAll=true
-V VAccessLocal=false
-V VAccessCustom=false
-V VHosts=" "
注:
VHosts には、コンマで区切った有効なホスト・システムのリストを指定します。
  1. オペレーティング・システムまたはログイン・プロファイルで使用する一時ディレクトリーを決定します。 例えば、Windows® では、コマンド行から set と入力します。 set 変数のリストが表示されます。 ここで、tmp に割り当てられている値を探します。 これが、サイレント・インストール・ルーチンが rpt_dci.rsp 応答ファイルを探す一時ディレクトリーです。
  2. ディレクトリーをこの一時ディレクトリーに変更します。
  3. 先ほどリストした引数を格納する、rpt_dci.rsp という名前の UTF-8 テキスト・ファイルを作成します。

Installation Manager インストーラーを使用した応答ファイルの記録

Installation Manager インストーラーを使用して、Installation Manager やその他の製品のインストールを記録することができます。

Installation Manager のインストールを記録するには、次のステップを実行します。

  1. Installation Manager を unzip してから、InstallerImage_platform ディレクトリーに移動します。
  2. 記録を開始するには、次のコマンドを入力します。 install -record <応答ファイルのパスおよび名前> -skipInstall <agentDataLocation> -vmargs -Dcom.ibm.cic.agent.hidden=false

インストーラーを使用した製品インストールの記録

Installation Manager インストーラーを使用して製品のインストールの記録を開始するには、次のステップを実行します。

  1. Installation Manager を unzip した場所の InstallerImage_platform ディレクトリーに移動します。
  2. -input および @osgi.install.area/install.xml という行を除去して、install.ini ファイルを開きます。
  3. 次のコマンドを入力します。install -record <応答ファイルのパスおよび名前> -skipInstall <agentDataLocation>。例: install -record
  4. Installation Manager を始動して、「パッケージのインストール」ウィザードを最後まで実行します。

サイレント・モードでの Installation Manager のインストールと実行

Installation Manager インストーラーを使用して Installation Manager をインストールした後、Installation Manager を使用して、コマンド行からサイレント・インストール・モードで製品パッケージをインストールします。

Installation Manager をサイレント・モードで実行する方法に関するその他の資料については、Installation Manager の Web サイトを参照してください。例えば、認証 (ユーザー ID とパスワード) を必要とするリポジトリーからのサイレント・インストールなどの説明が掲載されています。

次の表は、サイレント・インストール・コマンドで使用される 引数を示したものです。

引数 説明
-vm Java™ ランチャーを指定します。 サイレント・モードでは、Windows の場合は java.exe、その他のプラットフォームの場合は java を必ず使用します。
-nosplash
スプラッシュ画面を抑止することを指定します。
--launcher.suppressErrors
JVM エラー・ダイアログを抑止することを指定します。
-silent Installation Manager インストーラーまたは Installation Manager をサイレント・モードで実行することを指定します。
-input
Installation Manager インストーラーまたは Installation Manager への入力として、XML 応答ファイルを指定します。 応答ファイルには、インストーラーまたは Installation Manager が実行するコマンドが含まれています。
-log
(オプション) サイレント・インストールの結果を記録するログ・ファイルを指定します。ログ・ファイルは XML ファイルです。

Installation Manager インストーラーおよび Installation Manager のどちらにも、初期化ファイル、つまり .ini ファイル silent-install.ini があります。このファイルのテーブル内に引数のデフォルト値が含まれています。

Installation Manager インストーラーは、Installation Manager のインストールに使用されます。 Installation Manager をサイレントでインストールするには、次のステップを実行します。

Installation Manager をサイレントでインストールするには、インストーラーを unzip して、eclipse サブディレクトリーに切り替えてから、次のコマンドを使用します。

Installation Manager をインストールしたら、これを使用して、ほかの製品をインストールすることができます。Installation Manager インストーラーを使用して、製品をインストールすることもできます。

Installation Manager をサイレント・モードで実行するには、eclipse サブディレクトリーから次のコマンドを実行します。

Installation Manager インストーラーを使用して製品をサイレントでインストールする場合は、eclipse ディレクトリーから、次のコマンドを入力します。

Installation Manager インストーラーまたは Installation Manager がサイレント・インストール・モードで実行されると、応答ファイルを読み取り、ユーザーが指定したディレクトリーにログ・ファイルを書き込みます。 サイレント・インストール・モードで実行する場合、応答ファイルは必須ですが、ログ・ファイルはオプションです。 この実行の結果、成功時は状況として 0 が戻され、失敗時はゼロ以外の数値が戻されます。

すべての使用可能な製品の検索とサイレント・インストール

すべての使用可能な製品に対する更新をサイレントで検索してインストールすることができます。

すべての使用可能な製品を検索してサイレントでインストールする場合は、次の手順に従ってください。

  1. コマンド行で、Installation Manager をインストールしたディレクトリーの eclipse サブディレクトリーに移動します。
  2. 以下のコマンドを入力して実行します。 ログ・ファイル (オプション) のロケーションは、ご使用のものに置き換えてください。

Installation Manager に認識されているすべての使用可能な製品がインストールされます。

現在インストールされているすべての製品に対する更新のサイレント・インストール

現在インストールされているすべての製品に対する更新をサイレントで検索してインストールすることができます。

すべての使用可能な製品に対する更新を検索してサイレントでインストールする場合は、次の手順に従ってください。

  1. コマンド行で、Installation Manager をインストールしたディレクトリーの eclipse サブディレクトリーに移動します。
  2. 以下のコマンドを入力して実行します。 ログ・ファイル (オプション) のロケーションは、ご使用のものに置き換えてください。

Installation Manager で認識されているすべての使用可能な製品の更新がインストールされます。

応答ファイルのコマンド

Installation Manager のサイレント・インストール機能を使用する場合は、 Installation Manager で実行する必要のあるすべてのコマンドを含む応答ファイルを作成する必要があります。 これを行う際に推奨されるのは、 IBM® Rational Tester for SOA Quality パッケージのインストール時のアクションを記録することによって、 応答ファイルを作成する、という方法です。 ただし、応答ファイルは手動で作成したり編集したりすることができます。

応答ファイルのコマンドには、以下の 2 つのカテゴリーがあります。

サイレント・インストール設定コマンド

通常は「設定」ウィンドウを使用して設定を指定しますが、 サイレント・インストール中に使用する応答ファイルに設定 (キーとして識別されます) を指定することもできます。

注:
応答ファイルには、複数の設定を指定できます。

応答ファイルに設定を定義する場合、使用する XML コードは次の例のようになります。

<preference
	name = “the key of the preference"
	value = “the value of the preference to be set">
</preference>

次の表に、サイレント・インストール設定用のキーとそれに関連した値を示します。

キー
com.ibm.cic.common.core.preferences.logLocation Installation Manager のログ・ファイルのロケーションを指定します。
重要:
このキーはオプションで、テストとデバッグ用に設計されています。ログ・ファイルのロケーションが未指定である場合、Installation Manager のサイレント・インストールと UI バージョンの両方で同じロケーションが使用されます。
com.ibm.cic.license.policy.location リモート・ライセンス・ポリシー・ファイルを置く場所を定義する URL を指定します。
com.ibm.cic.common.core.preferences.http.proxyEnabled True または False 「False」がデフォルト値です。
com.ibm.cic.common.core.preferences.http.proxyHost ホスト名または IP アドレス
com.ibm.cic.common.core.preferences.http.proxyPort ポート番号
com.ibm.cic.common.core.preferences.http.proxyUseSocks True または False 「False」がデフォルト値です。
com.ibm.cic.common.core.preferences.SOCKS.proxyHost ホスト名または IP アドレス
com.ibm.cic.common.core.preferences.SOCKS.proxyPort ポート番号
com.ibm.cic.common.core.preferences.ftp.proxyEnabled True または False 「False」がデフォルト値です。
com.ibm.cic.common.core.preferences.ftp.proxyHost ホスト名または IP アドレス
com.ibm.cic.common.core.preferences.ftp.proxyPort ポート番号
com.ibm.cic.common.core.preferences.eclipseCache c:¥IBM¥ common (Windows)

/opt/IBM/common (Linux®)

注:
上記のパスは、この設定のデフォルト値です。通常、各インストール・パッケージには、この設定にそれぞれ固有の値があります。
すでにパッケージをインストール済みである場合は、このロケーションは変更できません。
com.ibm.cic.agent.core.pref.offering.service.repositories. areUsed True または False 使用不可にするには、この設定を「False」に変更します。「True」の場合、製品のインストールまたは更新時に、リンクされているすべてのリポジトリーが検索されます。
com.ibm.cic.common.core.preferences. preserveDownloadedArtifacts True または False 使用不可にするには、この設定を「False」に変更します。「True」の場合、パッケージを前のバージョンにロール・バックするために必要なファイルがシステムに保管されます。 「False」の場合、これらのファイルは保管されません。これらのファイルを保管しない場合、ロールバックするためには、元のリポジトリーまたはメディアに接続する必要があります。

サイレント・インストール・コマンド

次の表では、サイレント・インストール時に使用する応答ファイル・コマンドについての詳細を示します。

応答ファイルのコマンド 説明

プロファイル

<profile
id="プロファイル (パッケージ・
グループ) ID"
installLocation="the install location of
 the profile">
<data key="key1" value=”value1”/>
<data key="key2" value=”value2”/>

</profile>
このコマンドは、パッケージ・グループ (またはインストール・ロケーション) を作成する場合に使用します。 指定したパッケージ・グループがすでに存在する場合は、このコマンドの影響はありません。 現在サイレント・インストールでは、プロファイルを作成すると、2 つのインストール・コンテキストも作成されます。 1 つは Eclipse 用で、もう 1 つはネイティブ用です。 プロファイルは、インストール・ロケーションです。

プロファイルのプロパティーを設定するには、 <data> エレメントを使用します。

現在サポートされているキーおよび関連する値は次のリストのとおりです。

  • eclipseLocation キーは、c:¥myeclipse¥eclipse など、 既存の Eclipse ロケーション値を指定します。
  • cic.selector.nl キーは、 zh、ja、en など、 自然言語 (NL) のロケール選択を指定します。
注:
NL 値が複数ある場合はコンマで区切ります。

現在サポートされている言語コードは次のリストのとおりです。

  • 英語 (en)
  • フランス語 (fr)
  • イタリア語 (it)
  • 中国語 (簡体字) (zh)
  • ロシア語 (ru)
  • 中国語 (繁体字) (台湾) (zh_TW)
  • 中国語 (繁体字) (香港) (zh_HK)
  • ドイツ語 (de)
  • 日本語 (ja)
  • ポーランド語 (pl)
  • スペイン語 (es)
  • チェコ語 (cs)
  • ハンガリー語 (hu)
  • 韓国語 (ko)
  • ポルトガル語 (pt_BR)

リポジトリー

<server>
<repository location="http://example/
repository/">
<repository location=”file:/C:/
repository/”>
<!-以下にリポジトリーを追加-->
<...>
      </server>
このコマンドを使用して、サイレント・インストール中に使用するリポジトリーを指定します。 リモート・リポジトリーを指定する場合は URL または UNC パスを使用し、 ローカル・リポジトリーを指定する場合はディレクトリー・パスを使用します。

インストール

<install>
<offering profile= "プロファイル ID"
features= "フィーチャー ID"
id= "offering id" version= "offering
version"></offering>

<!-以下にオファリングを追加>
<...>

</install>
このコマンドを使用して、インストールするインストール・パッケージを指定します。

プロファイル ID は、既存のプロファイルまたはプロファイル設定コマンドで作成されたプロファイルと一致している必要があります。

フィーチャー ID は、コンマで区切られたリスト (「feature1, feature2」など) によって、オプションで指定できます。 フィーチャー ID が指定されていない場合は、指定の製品のすべてのデフォルト・フィーチャーがインストールされます。

バージョン番号は不要です。バージョンが指定されていない場合、Installation Manager は指定された ID を持つ最新の製品と使用可能な更新およびフィックスをインストールします。

注:
必須フィーチャーは、コンマで区切られたリストで明示的に指定されていない場合でも、 インストールされます。

<install modify="true"> または <uninstall modify="true"> (オプション属性)

<uninstall modify="true">
<offering profile="プロファイル ID"
 id="Id" version="バージョン"
features="-"/>
</uninstall>

既存のインストールの変更を指示する場合は、 install コマンドおよび uninstall コマンドの <install modify="true"> 属性を使用します。この属性が true に設定されていない場合、値はデフォルトの false に設定されます。 追加の言語パックのインストールのみを目的として変更操作を行う場合、オファリング・フィーチャー ID リストでハイフン「-」を使用して、新しいフィーチャーを追加しないことを指定する必要があります。

重要:
例で指定しているように、"modify=true" とハイフン "-" から成るフィーチャー・リストを指定してください。 そのようにしなければ、install コマンドではオファリングのデフォルト・フィーチャーがインストールされ、 uninstall コマンドではすべてのフィーチャーが除去されます。

アンインストール

<uninstall>
<offering profile= "プロファイル ID"
features= "フィーチャー ID"
id= "offering id" version= "offering
version"></offering>

<!-以下にオファリングを追加>
<...>

</uninstall>
このコマンドは、アンインストールするパッケージを指定する場合に使用します。

プロファイル ID は、既存のプロファイルまたはプロファイル・コマンドで指定されたプロファイルに一致している必要があります。 さらに、フィーチャー ID が指定されていない場合は、 指定の製品のすべてのフィーチャーがアンインストールされます。 製品 ID が指定されていない場合は、指定のプロファイル内のすべてのインストール済み製品がアンインストールされます。

ロールバック

<rollback>
<offering profile= "プロファイル ID"
 id= "製品 ID"
version= "製品バージョン">
</offering>

<!-以下にオファリングを追加
<...>

</rollback>
このコマンドは、指定したプロファイルに現在インストールされているバージョンから、指定したオファリングへロールバックする場合に使用します。 rollback コマンドでフィーチャーを指定することはできません。

すべてインストール

<installALL/>
注:
このコマンドは、次のコマンドを使用した場合と同じ処理を実行します。
-silent -installAll
.
このコマンドは、すべての使用可能なパッケージをサイレントで検索し、インストールする場合に使用します。

すべて更新

<updateALL/>
注:
このコマンドは、次のコマンドを使用した場合と同じ処理を実行します。
-silent -updateAll
.
このコマンドは、すべての使用可能なパッケージをサイレントで検索し、更新する場合に使用します。

ライセンス

<license policyFile=“policy file
 location”/>

例:

<license policyFile=”c:¥mylicense.opt”/> 
このコマンドは、レコード・モードで Installation Manager を始動してからライセンス・ウィザードを開始することで、 license コマンドを含む応答ファイルを生成する場合に使用します。

レコード・モード時に、ライセンス管理ウィザードでフレックス・オプションを設定すると、 設定されたオプションは、生成された応答ファイルと同じディレクトリーにある「license.opt」 という名前のライセンス・ポリシー・ファイルに記録されます。 応答ファイルには、そのポリシー・ファイルを参照する license コマンドが記述されます。

ウィザード

<launcher -mode wizard -input
< response file >
このコマンドは、UI モードで Installation Manager を始動する場合に使用します。UI モードでは、 Installation Manager の始動時にインストール・ウィザードまたはアンインストール・ウィザードのいずれかが表示されます。 ただしこの場合、応答ファイルに記述できるのは、preference コマンドおよび install コマンドの組み合わせと、 preference コマンドおよび uninstall コマンドの組み合わせのいずれかのみです。 Installation Manager を UI モードで実行する場合は、 同じ応答ファイルに install コマンドと uninstall コマンドを一緒に記述することはできません。

応答ファイルの属性の追加

応答ファイルの属性 説明

クリーン

<agent-input clean="true">
</agent-input>
デフォルトは、clean="false" です。Installation Manager は、Installation Manager 内の既存の設定に加えて、リポジトリー、および応答ファイル内で指定されている他の設定を使用します。 設定が応答ファイルと Installation Manager の両方で指定されている場合は、応答ファイル内の設定が優先されます。

clean="true" に設定した場合、Installation Manager は、リポジトリー、および応答ファイル内で指定されている他の設定を使用します。 Installation Manager 内で設定されている既存の設定は使用されません。

一時

<agent-input clean="true" temporary="false">
</agent-input>
デフォルトでは temporary は「false」に設定され、応答ファイルに設定されている設定が保持されます。temporary="true" に設定すると、応答ファイルに設定されている設定は保持されません。

「一時」および「クリーン」属性を共に使用できます。例えば、clean を true に設定し、temporary を false に設定すると、サイレント・インストールの実行後、Installation Manager を使用して以前のセッションで設定された設定は、応答ファイルに指定されているリポジトリー設定値によってオーバーライドされます。

ご使用条件の受諾

<agent-input acceptLicense="false">
</agent-input>
デフォルトでは、Installation Manager をサイレント・インストール・モードで使用する場合、インストール・パッケージによって示されるご使用条件にすべて同意することになっています。 ご使用条件に同意しない場合、<agent-input> エレメントに追加属性 <agent-input acceptLicense="false"> を使用し、サイレント・インストール操作が自動的に失敗に終わるようにできます。 インストール中のインストール・パッケージに、同意しなければならないご使用条件がある場合、サイレント・インストール操作は失敗します。

参照: サンプル応答ファイル

XML ベースの応答ファイルを使用すると、サイレント・インストール設定、リポジトリーのロケーション、 インストール用プロファイルなどの事前定義情報を指定できます。 応答ファイルは、インストール・パッケージをサイレントでインストールし、 インストール・パッケージのロケーションと設定を標準化するチームや会社に役に立ちます。

サンプル応答ファイル
<agent-input >

<!-- add preferences -->
<preference name="com.ibm.cic.common.core.preferences. http.proxyEnabled"
value="c:/temp"/>

<!-- create the profile if it doesn't exist yet -->
<profile id="my_profile" installLocation="c:/temp/my_profile"></profile>

<server>
<repository location=
"http://a.site.com/local/products/sample/20060615_1542/repository/"></repository>
</server>

<install>
	<offering profile= "my_profile" features= "core" id= "ies"
version= "3.2.0.20060615">
	</offering>
</install>

</agent-input>

サイレント・インストール・ログ・ファイル

サイレント・インストール・ログ・ファイルを使用すると、 サイレント・インストール・セッションの結果を検査できます。

サイレント・インストール機能によって、XML ベースのログ・ファイルが作成されます。このログ・ファイルには、サイレント・インストール実行の結果が記録されます。これは、-log <ログ・ファイルのパス>.xml を使用してログ・ファイル・パスが指定されている場合です。 サイレント・インストール・セッションが正常に行われた場合、 ログ・ファイルには、<result> </result> のルート・エレメントのみが含まれます。 しかし、インストール中にエラーが発生した場合は、 以下のようなエラー・エレメントが、メッセージとともにサイレント・インストール・ログ・ファイルに記録されます。

<result>
	<error> Cannot find profile: profile id</error>
	<error> some other errors</error>
</result>

詳細な分析については、 Installation Manager データ域に生成されたログを参照してください。 設定コマンドを使用することにより、 選択したロケーションにデータ域をオプションで設定できます (応答ファイルのトピックを参照)。