Web ツール (Web ダイアグラム・エディター、Page Designer、Web サイト・デザイナー) のリリース情報

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リリース情報

1.0 制限
   1.1 Page Designer の CSS プロパティー・レンダリングに対する制限
   1.2 第 3 レベル・メニュー項目の非表示
   1.3 プロジェクト・エクスプローラーから Web サイト・ナビゲーションへのドラッグ・アンド・ドロップ中の NULL ポインター例外
   1.4 プロジェクト作成時に動的テンプレートとしてサンプル・テンプレートがコピーできない
   1.5 Web サイト・ナビゲーションが web.xml に行われた変更点を反映しない
   1.6 ロシア語でのボタン名の切り捨て
    1.7 「元に戻すアクション」メニュー項目の順序の間違い
    1.8 デザイン・ページのサイト変更で更新されないナビゲーション・トレール
2.0 既知の問題と回避方法
    2.1 Page Designer はフレームの分割後、ソフトウェア構成管理 (SCM) で処理しない
    2.2 Page Designer はフリー・レイアウト・テーブルの外部にキャレットが表示されるときは、メインメニューからフリー・レイアウト・テーブルを挿入しない
    2.3 「プロパティー」ビューのレイアウト縮小表示
   2.4 InfoPop は Web ダイアグラム・エディターで一般ヘルプを表示する
    2.5 HTML 構文妥当性検査は、HTML タグと JSP タグが混在すると「開始タグがありません」というエラーを不適切に報告する
   2.6 J2EE マイグレーション・ウィザードを使用してプロジェクトをマイグレーションするときは、一部のファセットは手動で更新する必要がある
   2.7 テキスト・セル内の要素を右クリックしたときに、Page Designer が正しいポップアップ・メニューを表示しない
   2.8 JDBC 接続を変更しても、ウェブ・バインディング・ファイルの認証別名が更新されない場合がある
   2.9 SWTError が発生し、ワークベンチを閉じることを示唆される
   2.10 関連レコード・ウィザードおよびレコード・リスト・ウィザードを使用している際の Derby ネットワーク・ドライバー・エラー
   2.11 WebSphere Application Server v6.1 へターゲットを再指定しても、 6.1 JDBC メディエーターが既に使用可能に設定されている場合は、適切なクラスパス変更が行われない
   2.12 JDBC メディエーターに対するデータ・ソースのリソース参照が、WAR/EAR インポートで除去される場合がある
   2.13 JSF タグが「h:outputLink」のページがある V512 Web プロジェクトをインポートすると、エラーをスローする場合がある

1.0 制限

1.1 Page Designer の CSS プロパティー・レンダリングに対する制限

例えば、Page Designer は非表示タイプの CSS プロパティーをサポートしません。

Page Designer は、以下の表示タイプの CSS プロパティーをサポートしません。
border-collapse、border-spacing、caption-side、clip、content、counter-increment、counter-reset、cursor、empty-cells、font-variant、letter-spacing、max-height、max-width、min-height、min-width、orphans、outline-color、outline-style、outline-width、outline、overflow、page-break-after、page-break-before、page-break-inside、quotes、table-layout、visibility、widows、および word-spacing。

Page Designer は、以下の表示タイプの CSS プロパティーを完全にはサポートしていません。
- margin、margin-top、margin-bottom、margin-left、および margin-right では、負の値はサポートされません。
- position の relative 値および fixed 値はサポートされません。
- vertical-align のパーセントまたは数値による長さ指定はサポートされません。
- vertical-align の top 値および bottom 値による指定はサポートされません。
- white-space の pre-wrap 値および pre-line 値による指定はサポートされません。

1.2 第 3 レベル・メニュー項目の非表示

メニューの深さが 3 を超える水平または垂直メニューを作成する場合、 keepSelection プロパティーが true であれば、メニュー項目にマウスを移動すると、 サブメニュー項目は展開されたままになりますが、第 3 レベルのメニュー項目は展開されたままにはなりません。

1.3 プロジェクト・エクスプローラーから Web サイト・ナビゲーションへのドラッグ・アンド・ドロップ中の NULL ポインター例外

「プロジェクト・エクスプローラー」ビューの WebContent フォルダーのあるページを Web サイト・ナビゲーションのナビゲーション・ページにドラッグ・アンド・ドロップすると、NULL ポインター例外がスローされます。

1.4 プロジェクト作成時に動的テンプレートとしてサンプル・テンプレートがコピーできない

Web プロジェクトを作成するときに、ウィザードの「Web サイトのページ・テンプレートを選択」ページで 「Web サイト・ナビゲーション」プロジェクト・ファセットを選択すれば、 「Web サイトにデフォルトのページ・テンプレートを使用」チェック・ボックスを選択し、さらにサンプル・テンプレートを選択できますが、選択できるのは設計時テンプレートのみです。動的ページ・テンプレートを選択することはできません。

1.5 Web サイト・ナビゲーションが web.xml に行われた変更点を反映しない

web.xml ファイルに変更を加えた場合、Web サイト・ナビゲーションはこの変更を反映しません。  例えば、web.xml 内にて、あるページに対するサーブレット・マッピングが変更された場合でも、Web サイト・ナビゲーションはこの変更を詳細ページに直ちに反映することも、または web.xml ファイルの保管後に反映することもありません。

1.6 ロシア語でのボタン名の切り捨て

 ボタン名が英語からロシア語 (または他の言語) に翻訳されると、翻訳後のストリングの長さは英語のストリングよりも長くなる場合があります。ボタン・サイズが同じである場合は、 ボタンの名前は切り捨てられて表示されます。

1.7 「元に戻すアクション」メニュー項目の順序の間違い

英語などの言語では、メニュー項目は「Undo <Action>」として表示されます (例えば、「Undo  Adding Web Page」) が、韓国語ではメニュー項目は「<Action> Undo」 (例えば、「Adding Web Page Undo」) として表示されるはずです。現在、これらのメニュー項目は「Undo <Action>」と表示されます。

1.8 デザイン・ページのサイト変更で更新されないナビゲーション・トレール

ナビゲーション・トレールをサイトのページの 1 つに挿入する場合、サイトを変更しても Page Designer のデザイン・ページの変更に反映されません。例えば、変更点を確認するには、プレビュー・ページに切り替えてから、Page Designer のデザイン・ページに戻して画面を更新する必要があります。

2.0 既知の問題と回避方法

2.1 Page Designer はフレームの分割後、ソフトウェア構成管理 (SCM) で処理しない

ファイルが Page Designer のフレームを分割することによって新規に作成され、SCM 下で管理されている場合は、そのファイルを同一の Page Designer で編集できない可能性があります。

回避方法: Page Designer を閉じてそのファイルを再度開きます。

2.2 Page Designer はフリー・レイアウト・テーブルの外部にキャレットが表示されるときは、メインメニューからフリー・レイアウト・テーブルを挿入しない

Page Designer のデザイン・ページにあるフリー・レイアウト・テーブルの外部にキャレットが表示される場合は、メインメニューからフリー・レイアウト・テーブルを挿入することはできません。

回避方法: この場合はパレットからフリー・レイアウト・テーブルを挿入します。

2.3 「プロパティー」ビューのレイアウト縮小表示

Page Designer を常駐のスクリーン・リーダー (読み上げソフトウェア) と一緒に使用すると、 「プロパティー」ビューのレイアウトが縮小表示される場合があります。

回避方法:
このようなソフトウェアと一緒に「プロパティー」ビューを使用しないでください。 「プロパティー」ビューのローカル・ツールバー・メニューで、「すべての属性を表示」から「すべての属性」モードを使用します。

2.4 InfoPop は Web ダイアグラム・エディターで一般ヘルプを表示する

Web ダイアグラムを編集する場合、コンテキスト・ヘルプはダイナミック・ヘルプ・ビュー内では使用できますが、InfoPop 内では使用できません。 ダイナミック・ヘルプ・ビューでコンテキスト・ヘルプを表示する設定を行うには、次のようにします。「ウィンドウ」>「設定」>「ヘルプ」をクリックし、さらに「ウィンドウのコンテキスト・ヘルプを開く」の下で、「ダイナミック・ヘルプ・ビュー」ラジオ・ボタンをクリックします。「InfoPop 内」ラジオ・ボタンをクリックした場合は、 Web ダイアグラムを編集するときに一般ヘルプのみが使用できます。

2.5 HTML 構文妥当性検査は、HTML タグと JSP タグが混在すると「開始タグがありません」というエラーを不適切に報告する

HTML タグと JSP タグ (カスタム・タグを含む) を混在させると、 HTML 構文バリデーター が開始タグおよび終了タグの欠落エラーを不適切に報告する可能性があります。  例えば、以下のコードの場合:

<c:when test="${status.first}">
<div class="topNavRight"><ul>
</c:when>
...
<c:if test="${status.last}">
</ul></div>
</c:if>

<div> および <ul> 開始タグは <c:when> タグ内にあり、 </ul></div> 終了タグは <c:if> タグ内にあります。 これは有効なコードですが、HTML 構文バリデーターは、</ul> および </div> タグに開始タグがないと報告します。

回避方法 #1: 可能な場合は、HTML タグと JSP タグを重複させないでください。  上の例では、回避方法は以下のようにコードを変更することです。

<div class="topNavRight"><ul>
<c:when test="${status.first}">
</c:when>
...
<c:if test="${status.last}">
</c:if>
</ul></div>

回避方法 #2: 重複が必要な場合の回避方法は HTML 構文妥当性検査を使用不可にすることです。プロジェクトで HTML 構文妥当性検査を使用不可にするには、 プロジェクトのプロパティー・ダイアログを呼び出し、「検証」プロパティー・ページを選択し、「検証の設定の上書き」にチェック・マークを付け、 「HTML 構文バリデーター」のチェック・マークを外します。

2.6 J2EE マイグレーション・ウィザードを使用してプロジェクトをマイグレーションするときは、一部のファセットは手動で更新する必要がある

J2EE マイグレーション・ウィザード (Migrate 下にあるプロジェクトのコンテキスト・メニューから使用できる) によりアプリケーションをマイグレーションする場合は、 特定の動的 Web バージョンに依存する一部のファセットが適切に更新されない場合があります。 

回避方法: マイグレーションを完了した後、プロジェクトの「プロパティー」ページ (プロジェクト・コンテキスト・メニューから「プロパティー」を選択する) に移動し、さらにプロジェクト・ファセットのプロパティー・ページへ進みます。「プロジェクト・ファセットの追加/除去」をクリックします。一部のファセットは、動的 Web モジュールの特定バージョン (JSTL、JDBC メディエーター、 WebSpher®e Web (Co-existence) および (Extended)) を必要とするというエラー・メッセージが表示される場合があります。ほとんどのファセットの場合、ドロップダウン・リストから該当する必須バージョンを選択して、 「終了」をクリックするだけです。JDBC メディエーター・ファセットの場合は、 該当する JDBC メディエーター Jar をクラスパスに追加するために、 古いファセットを手動で選択解除し、「終了」をクリックしてから、ファセット・ページを再オープンし、該当するファセット・バージョンを選択する必要があります。

2.7 テキスト・セル内の要素を右クリックしたときに、Page Designer が正しいポップアップ・メニューを表示しない

1 つの要素のみがテキスト・セル内にある場合は、そのテキスト・セル内のその要素を右クリックしても その要素のポップアップ・メニューを表示できません。

回避方法: テキスト・セルの要素に対する正しいポップアップ・メニューを表示するには、マウス・ボタンを右クリックする代わりに、Shift+F10 キーを押します。

2.8 JDBC 接続を変更しても、ウェブ・バインディング・ファイルの認証別名が更新されない場合がある

JDBC 接続のランタイム詳細を更新する (プロジェクトのプロパティーから) と、 拡張された EAR ファイルに新規接続が作成され、この新規データ・ソースの新規 JNDI 名をポイントするリソース参照が更新されます。しかし、認証別名は更新されません。

回避方法: JDBC 接続と同じ名前を持つ、web.xml ファイル内のリソース参照を選択します。リソース参照名は、(「名前」プルダウンから) 更新用に選択された元の接続をベースにしており、 更新時に指定された接続の名前ではありません。認証別名を今作成されたものに設定します (新規の認証別名には更新時に指定された接続の名前が含まれている)。 それは、WebSphere Application Server v5.1 テスト環境サーバーを使用している場合は、 EAR 配置ディスクリプターのデプロイメント・セクションまたはサーバー構成にあります。

2.9 SWTError が発生し、ワークベンチを閉じることを示唆される

Page Designer で作業しているときに、SWTError がワークベンチを閉じることを示唆しているという、 プロンプトが出る場合があります。これは、Web ページが開いている場合や、Page Designer でポップアップ・メニューを開こうとしているときに発生しやすくなります。この問題が発生すると、 システム負荷が高く、多数のアプリケーションが稼働している可能性があります。

回避方法:

  1. Windows® Task Manager を開きます。
  2. プロセス」タブに進みます。
  3. ハンドル」、「USER オブジェクト」および「GDI オブジェクト」の列で大きな値を持つプロセスを見つけます。
    • そのような列が見つからない場合は、メニュー「ビュー」> 「列の選択」を選択します。「列の選択」ウィンドウの「ハンドルの数」、「USER オブジェクト」および「GDI オブジェクト」を検査します。

  4. これらのプロセスは、多数のシステム・オブジェクトを消費し、本製品はこれらのアプリケーションを一緒に実行することはできません。 これらのアプリケーションの一部をクローズして、ワークベンチを再び始動してください。

2.10 関連レコード・ウィザードおよびレコード・リスト・ウィザードを使用している際の Derby ネットワーク・ドライバー・エラー

Derby ネットワーク・データベースへ接続する場合、関連レコード・ウィザードおよびレコード・リスト・ウィザードを使用すると、問題が発生する可能性があります。これが発生する可能性があるのは、 複数列の主キーがある表への外部キー関係があるデータベースの表を持っている場合に、 前者の表から後者の表へ関係を追加しようとした場合です。

回避方法: 「データベース・エクスプローラー」ビューを開き、使用するテーブルをすべて展開し、関連レコード・ウィザードおよびレコード・リスト・ウィザードを実行する前に、主キー制約が正しくロードされていることを確認します。

2.11 WebSphere Application Server v6.1 へターゲットを再指定しても、 6.1 JDBC メディエーターが既に使用可能に設定されている場合は、適切なクラスパス変更が行われない

JDBC メディエーター・ファセットを使用して動的 Web プロジェクトを作成すると、 選択したファセット・バージョンに関係なく、ランタイム JAR ファイルはターゲット・サーバーに基づいてセットアップされます。例えば、WebSphere Application Server V5.1 をターゲットにするが、 JDBC メディエーター・ファセットの 6.1 バージョンを選択した場合は、5.1 の該当する JAR ファイルがプロジェクトに追加されます。次に、Web プロジェクトのターゲット・ランタイムを WebSphere Application Server v6.1 へ設定した場合は、JDBC メディエーターのランタイムは更新されません。

回避方法: プロジェクトから JDBC メディエーター・ファセットをアンインストールし、さらに再インストールします。そのようにするには、Web プロジェクトを右クリックし、「プロパティー」をクリックします。「プロジェクト・ファセット」をクリックし、次に「プロジェクト・ファセットの追加/除去」ボタンをクリックします。「JDBC メディエーター」チェック・ボックスをクリアし、「終了」をクリックします。「プロジェクト・ファセットの追加/除去」ボタンを再びクリックし、「JDBC メディエーター」チェック・ボックスを選択して、「終了」をクリックします。「OK」をクリックします。

2.12 JDBC メディエーターに対するデータ・ソースのリソース参照が、WAR/EAR インポートで除去される場合がある

JDBC メディエーターを使用して関連レコードまたは関連レコード・リストにアクセスすると、 データ・ソースのリソース参照が、プロジェクトの web.xml に作成されます。プロジェクトが WAR または EAR ファイルへエクスポートされ、また再インポートされると、 リソース参照が削除されて、データ・アクセスがランタイム時に失敗する原因となります。リソース参照がインポート時に削除された場合は、2 つのうちの 1 つを実行して問題を訂正することができます。1 つは、データ・アクセス・ツールを使用してデータ・ソース接続を再作成することです。また、これは、作成した Web ページで関連レコードまたはリストを変更したい場合にも必要です。もう 1 つは、WAR ファイルをディレクトリーに unzip し、リソース参照を web.xml ファイルから、ワークスペースのインポート済みプロジェクトの web.xml ファイルへコピーすることです。これを行う場合は、リソース参照記述も除去する必要があります。そうしないと、 プロジェクトをビルドするときにリソース参照が再び削除されます。リソース参照記述は、「Auto Generated - SDO Datasource connection to XXXX」となります。

2.13 JSF タグが「h:outputLink」のページがある V512 Web プロジェクトをインポートすると、エラーをスローする場合がある

WebSphere Studio Application Developer、 またはサンプルの Web サイト・ナビゲーション・コントロール (例えば、垂直または水平タブ) を含んだ WebSphere Studio Site Developer v5.1.2 で作成された動的 Web プロジェクトをインポートすると、 ユーザーのプロジェクトに追加されるサンプル JSP ファイルに対する「問題」ビューに以下のエラーが表示されます。

Invalid identifier, "${siteid.id}".

原因:

V512 では、JSF タグ「h:outputLink」がサイトのナビゲーション・バーで使用される度に、 その「ID」属性が生成されて使用されます。V7 などの場合、この「ID」属性は生成も使用もされません。 したがって、Faces バリデーターは Web サイト・ナビゲーションに導入されたこれらのステートメントを理解しませんが、重複した ID にはエラーとしてマークを付ける必要があります (そうしないと、ランタイムがクレームを付ける)。

回避方法:

手動で、JSF タグ「h:outputLink」(JSP ページ・コードのサイト・ナビゲーション・バーにある) の「ID」属性 (すなわち、テキスト id="${siteid.id}" を除去する必要がある) を削除します。

例えば、V512 プロジェクトの .jsp ファイルに以下の行があると、上述のエラーの原因となります。
<td nowrap valign="middle" style="background-image: url('${sitenav.navtabSelImg[4]}')"><h:outputLink id="${siteid.id}" style="${sitenav.navstyle}" styleClass="${sitenav.navclass}" value="${item.href}"><h:outputText value="${item.label}"></h:outputText></h:outputLink></td>

これを、以下のように変更します。

<td nowrap valign="middle" style="background-image: url('${sitenav.navtabSelImg[4]}')"><h:outputLink  style="${sitenav.navstyle}" styleClass="${sitenav.navclass}" value="${item.href}"><h:outputText value="${item.label}"></h:outputText></h:outputLink></td>