© Copyright International Business Machines Corporation 2006. All rights reserved.
米国国防総省アーキテクチャー・フレームワーク (DoDAF) 文書成果物の生成は、Windows® 環境でのみサポートされています。
DoDAF 文書製品 (AV-1、OV-6a、SV-9、SV-10a、および DoDAF レポート) は、Microsoft Word の COM インターフェースを使用してコンテンツが提供される Microsoft® Word テンプレートを使用します。文書成果物の生成は Linux® 環境ではサポートされていません。
DoDAF モデルには固定構造があります。テンプレートから作成された DoDAF モデルが構造化されるため、1 つの製品を使用して後続の製品を生成することができます。モデル内の UML パッケージ名は予約され、パッケージ階層は固定されます。構造が変更されたり、パッケージの名前変更が行われる場合、さまざまな DoDAF コマンドが予期したとおりに機能しなくなる場合があります。
OV-2 および OV-3 製品は、OV-6c 製品のシーケンス図からのデータを使用して、OV-6c 製品から生成されます。手動で OV-2 を作成したり、直接変更をしたりしても、OV-3 製品は変更されません。
SV-3 および SV-6 製品は、SV-10c 製品のシーケンス図からのデータを使用して、SV-10c 製品から生成されます。シーケンス図が存在しない場合は、これらの製品は空です。
表示された OV-3 マトリックスは OV-3 製品のサブセットです。OV-3 ウィンドウには、オペレーショナル情報交換マトリックスが表示されます。このマトリックスに表示されるデータは OV-3 製品の小サブセットで、Information Exchange Requirement (IER) 特性の関連をサポートしません。ただし、マトリックスの Data 列には、受信オペレーショナル・ノードの対応する操作によって定義されるパラメーターの type プロパティーが表示されます。Receiving Activity 列には、対応するオペレーショナル・アクティビティーの名前が表示されます (例えば、オペレーショナル・ノード上のメソッド)。
表示された SV-6 マトリックスは SV-6 製品のサブセットです。SV-6 ウィンドウには、システム・データ交換マトリックスが表示されます。このマトリックスのデータは SV-6 製品の小サブセットで、データ交換特性の関連はサポートしません。ただし、マトリックスの Data 記述列には、コンシューマー・システム・ノードの対応する操作によって定義されるパラメーターの type プロパティーが表示されます。Consumer Function 列には、対応するシステム機能の名前が表示されます (例えば、システム上のメソッド)。
標準 UML モデリングは、一部の製品でのみサポートされています。オペレーショナルおよびシステム・ビュー製品の多くでは、標準 UML モデリング技法を使用してこれらの製品を作成する必要があります。影響を受ける製品は、OV-1、OV-4、OV-5、OV-6b、OV-7、SV-1、SV-2、SV-4、SV-7、SV-8、SV-10b、および SV-11 です。
トップダウン・アーキテクチャー設計のサポートは制限されています。DoDAF モデリング・フィーチャーがサポートする基本的なワークフローは、ボトムアップ・アプローチに基づいています。シーケンス図 (OV-6c) はオペレーショナル・ノード間の通信用に手動で作成され、その他の製品 (OV-2 および OV-3) はシーケンス図で定義されるデータから派生しています。同様に、シーケンス図 (SV-10c) は、システム・ノード間で交換されるデータ用に手動で作成される必要があり、その他の製品 (SV-3、SV-5 および SV-6) はシーケンス図データから派生しています。
CADM データベースは、DoDAF モデリング・フィーチャーによってサポートされていません。
DoDAF モデリング・フィーチャーは、別のパラダイムを使用して作成された既存の UML 設計モデルをサポートしません。UML モデルをインポートして、これらを DoDAF モデルに変換することはできません。ワークフローでは、新規 DoDAF モデルを開始する必要があります。ただし、Rational モデリング製品のバージョン 6.0.1.1 によって作成された DoDAF モデルをインポートし、開くことはできます。
IBM® Rational® Web 公開は、予期されるレポートを作成しません。Rational Software Development Platform のモデル公開フィーチャーを使用して DoDAF モデルを公開する場合、生成される Web レポートには DoDAF 文書製品もマトリックスも含まれません。
オペレーショナル・ノードが実現されると、モデルの SV-10c パッケージに、そのノードに対するコラボレーションが作成されます。オペレーショナル・ノード上で定義される各オペレーションについて、対応する SV-10c コラボレーション内でシーケンス図との相互作用が作成されます。コラボレーションの名前はオペレーショナル・ノードを反映し、含まれる相互作用は、そのノードの操作と同じ名前を持ちます。オペレーショナル・ノードまたはその操作の名前変更または削除が行われる場合、SV-10c 内のコラボレーションおよび相互作用で、その変更内容または削除は自動的に更新されません。同様に、SV-10c 内のコラボレーションまたは相互作用の名前変更または削除が行われる場合、オペレーショナル・ノードおよびその操作は更新されません。
回避方法: オペレーショナル・ノード、操作、実現したコラボレーション、または相互作用のいずれかの名前変更を行う場合、ナビゲーション用の DoDAF ポップアップ・メニュー項目 (例えば、「実現した操作へジャンプ (Go To Realized Operation)」または「操作実現へジャンプ (Go To Operation Realization)」) が機能します。ただし、要素が削除される場合、ナビゲーションが機能せず、該当する要素を手動で削除する必要があります。
DoDAF 文書製品を作成した後、生成された文書をデフォルトの Eclipse エディターで開く場合 (「パッケージ・エクスプローラー」ビューまたは「ナビゲーター」ビューでファイルをダブルクリックする)、文書を編集してコンテンツを更新する必要があります。デフォルトの Eclipse エディターは Microsoft Word の組み込みバージョンを使用し、Microsoft® Word と Eclipse の間に文書の状態に関する問題が存在するため、文書は変更されます。
回避方法: DOC ファイルを右クリックしてから、「アプリケーションから開く」>「システム・エディター」をクリックします。文書は Microsoft Word の外部ウィンドウで開き、予期されたとおりに機能します。特に CVS を 構成管理システムとして使用する場合、文書に変更を加えたら、ワークスペース内で対応するプロジェクトを選択し、リポジトリーで文書を更新する必要があります。
AV-2 製品には定義の記述はありません。「AV-2」ビューが表示されると、UML 文書を対応する要素に追加しない限りは、定義フィールドは空白です。
回避方法:「モデル・エクスプローラー」ビューまたはダイアグラムで要素を選択し、「プロパティー」ビューの「文書」ページに定義を追加します。
DoDAF 製品は、モデル変更が自動的に更新されません。DoDAF 製品がモデル内の他のデータから生成されており、そのデータが変更される場合、製品は更新されません。例えば、OV-3、SV-3、SV-5、または SV-6 製品が表示されるビューは、モデルが変更されるときに自動的に更新されません。同様に、生成される OV-2 ダイアグラムは、OV-6c シーケンス図に新規メッセージが追加される場合に、自動的に更新されません。
回避方法: 各 DoDAF ビュー (OV-3、SV-3、SV-5、または SV-6 製品) には、ビューを更新するためのローカル・メニュー項目 (およびツールバー・アイコン) があります。このメニュー項目を選択する前に、一部の DoDAF モデル要素 (パッケージまたはノード。ただしダイアグラムではない) が「モデル・エクスプローラー」ビューで選択されていることを確認します。OV-2 ダイアグラムが期限切れである場合、対応する DoDAF ポップアップ・メニュー項目を使用して OV-2 製品を再生成します。ダイアグラム上でレイアウトを修正する必要がある場合があります。