ワークステーション用の開発シート・ライセンスの管理

インストール済みの IBM® ソフトウェアおよびカスタマイズ・パッケージの開発シート・ライセンスは、IBM Installation Manager の「ライセンスの管理」ウィザードを使用して管理します。「ライセンスの管理」ウィザードでは、インストール済みのパッケージごとにライセンス情報が表示されます。

Rational® Performance Tester バージョン 7.0 以降に付属している開発シート・ライセンスは試用版ライセンスで、インストール後 30 日で有効期限が切れます。有効期限日以降にも継続して Rational Performance Tester を使用するには、開発シート・ライセンスを購入してアクティベーションする必要があります。

「ライセンスの管理」ウィザードを使用すると、プロダクト・アクティベーション・キットをインポートして本製品の試用バージョンをライセンス交付を受けたバージョンにアップグレードしたり、フローティング・ライセンスの適用を可能にして、ライセンス・サーバーから入手したフローティング開発シート・ライセンス・キーを使用したりできます。

重要:
また、Rational Performance Tester では、フローティング・ライセンスを使用して、テスト再生中にプロトコル拡張機能や仮想テスターを使用できます。こうしたフローティング・ライセンスは、開発シート・フローティング・ライセンスを提供するのと同じライセンス・サーバーから取得できます。ただし、以下の規定が適用されます。 このトピックにおけるフローティング・ライセンスとは、開発シート・フローティング・ライセンスのことです。 このトピックで他のライセンスに言及する場合には、そのように特定されます。

テスト再生用のフローティング・ライセンスの管理については、プロトコル・キーおよび仮想テスター・ライセンス・キー・パックの管理を参照してください。

ご使用の Rational 製品の開発シート・ライセンスの管理について詳しくは、以下の情報を参照してください。

ライセンス

IBM Rational ソフトウェア製品の購入者として、許可ユーザー・ライセンス、許可ユーザー期限付使用権 (FTL)、およびフローティング・ライセンスの 3 つのタイプの製品ライセンスの中から選択することができます。どのタイプのライセンスが組織に最適であるかは、 製品を使用する人数、アクセス頻度、ソフトウェア購入の方針などによって異なります。

許可ユーザー・ライセンス

IBM Rational 許可ユーザー・ライセンスは、1 人の個人に対して Rational ソフトウェア製品の使用を許可します。購入者は、 製品を使用する個々のユーザーごとに、任意の方法で許可ユーザー・ライセンスを入手します。許可ユーザー・ライセンスを再割り当てするには、最初に割り当てられたユーザーを、購入者が長期間にわたってまたは永続的に置き換える必要があります。

例えば、許可ユーザー・ライセンスを 1 つ購入した場合、 そのライセンスをある個人に割り当てることができます。割り当てられた個人は、 Rational ソフトウェア製品を使用することができます。 許可ユーザー・ライセンスでは、いかなる場合も (ライセンス交付を受けた個人が製品を使用中でない場合でも) その製品を使用する権利を他者に与えることはありません。

許可ユーザー・ライセンスをインストールするには、プロダクト・アクティベーション・キットのインポートを参照してください。

許可ユーザー期限付使用権

IBM Rational 許可ユーザー期限付使用権 (FTL) は、1 人の個人に対して特定期間 Rational ソフトウェア製品の使用を許可します。購入者は、 製品を使用する個々のユーザーごとに、任意の方法で許可ユーザー FTL を入手します。許可ユーザー FTL を再割り当てするには、最初に割り当てられたユーザーを、購入者が長期間にわたってまたは永続的に置き換える必要があります。

注:
パスポート・アドバンテージ・エクスプレス・プログラムで 許可ユーザー FTL を購入した場合、 ライセンス満了前に購入者が IBM に 延長を希望しないことを通知しない限り、 IBM は現行価格でライセンス期間を さらに 1 年間自動的に延長します。継続 FTL 期間は、最初の FTL 期間の満了時から開始します。 この継続 FTL の価格は、現在、最初の FTL 価格の 80 パーセントですが、 変更される可能性があります。

ライセンス期間を延長する意思がないことを IBM に通知した場合は、 ライセンス満了時に製品の使用を中止しなければなりません。

許可ユーザー期限付使用権をインストールするには、プロダクト・アクティベーション・キットのインポートを参照してください。

フローティング・ライセンス

IBM Rational フローティング・ライセンスは、 単一のソフトウェア製品に対する複数のチーム・メンバーで共用することができます。ただし、 同時ユーザーの総数は、購入したフローティング・ライセンスの数を超えてはなりません。例えば、Rational ソフトウェア製品のフローティング・ライセンスを 1 つ購入した場合、 組織内の 1 人のユーザーだけが任意の時期に製品を使用することができます。 製品を使用したい他のユーザーは、現行ユーザーがログオフするまで待たなければなりません。

フローティング・ライセンスを使用するには、 フローティング・ライセンス・キーを入手して、Rational License Server にインストールします。サーバーは、ライセンス・キーへのアクセスを要求するユーザー要求に応じます。 サーバーは、その組織が購入したライセンス数と同じ数の同時ユーザーにアクセスを許可します。

インストール済みパッケージに関するライセンス情報の表示

IBM Installation Manager からインストール済みパッケージのライセンス情報を確認することができます。ライセンス情報には、ライセンス・タイプおよび有効期限が含まれています。

ライセンス情報を表示するには、以下のようにします。

  1. IBM Installation Manager を開始します。
  2. メインページで「ライセンスの管理」をクリックします。

インストールされているパッケージごとに、パッケージのベンダー、現行ライセンス・タイプ、 および有効期限が表示されます。

ライセンスの購入

現行の製品ライセンスの有効期限が切れる場合、またはチーム・メンバー用に追加の製品ライセンス が必要な場合は、新規ライセンスをご購入いただけます。

ライセンスを購入して製品を使用するには、以下のステップを完了してください。

  1. 購入するライセンスのタイプを決定します。
  2. ibm.com® にアクセスするか、IBM 営業担当員に連絡を取り、製品ライセンスを購入します。詳しくは、IBM Web ページのソフトウェアのご注文方法をご覧ください。
  3. 購入したライセンス・タイプに応じて、受け取ったライセンス証書を使用し、以下のいずれかを実行して製品を使用可能にします。

この後、アクティベーション・キットをインポートするか、製品のフローティング・ライセンス・サポートを使用可能にする場合は、IBM Installation Manager の「ライセンスの管理」ウィザードを使用します。

ライセンスの使用可能化

Rational ソフトウェア製品を初めてインストールする場合、または開発シート・ライセンスを延長してこの製品の使用を継続する場合には、ご使用の製品のライセンスを使用可能にするためのオプションがあります。

Rational Software Delivery Platform 製品は、以下の 2 つの方法でライセンスを使用可能にできます。

プロダクト・アクティベーション・キットのインポート

パーマネント・ライセンス・キーをインストールするには、IBM Installation Manager を使用してダウンロード・ロケーションまたは製品メディアからアクティベーション・キットをインポートします。

アクティベーション・キットを購入していない場合には、先にアクティベーション・キットをダウンロードします。 製品または製品のアクティベーション・キットを購入済みの場合は、該当の CD を挿入するか、アクセス可能なワークステーションに IBM パスポート・アドバンテージからアクティベーション・キットをダウンロードします。アクティベーション・キットは、Java™ アーカイブ (.jar) ファイルを含む圧縮ファイルです。.jar ファイルにはパーマネント・ライセンス・キーが格納され、製品のアクティベーションのためにインポートする必要があります。

アクティベーション・キットの .jar ファイルをインポートして、新しいライセンス・キーを使用可能にするには、次のようにします。

  1. IBM Installation Manager を開始します。
  2. メインページで「ライセンスの管理」をクリックします。
  3. パッケージを選択し、「アクティベーション・キットのインポート」ボタンをクリックします。
  4. 「次へ」をクリックします。 選択したパッケージの詳細 (現行のライセンスの種類、ライセンスが適用される製品のバージョン範囲など) が 表示されます。
  5. アクティベーション・キットのメディア CD またはダウンロード・ロケーションのパスを参照し、適切な Java アーカイブ (.jar) ファイルを選択して、「開く」をクリックします。
  6. 「次へ」をクリックします。 「要約」ページに、アクティベーション・キットのインストール宛先ディレクトリー、 新規ライセンスが適用される製品、およびバージョン情報が表示されます。
  7. 「完了」をクリックします。

パーマネント・ライセンス・キーを含むプロダクト・アクティベーション・キットが製品にインポートされます。 「ライセンスの管理」ウィザードに、インポートが正常に行われたかどうかが示されます。

フローティング・ライセンスの使用可能化

ご使用のチーム環境がフローティング・ライセンスの強制をサポートしている場合は、製品に対してフローティング・ライセンスを使用可能にし、フローティング・ライセンス・キーへのアクセスを取得するようにサーバー接続を構成することができます。

フローティング・ライセンスの強制を使用可能にする前に、管理者からライセンス・サーバー接続情報を入手する必要があります。ライセンス・サーバー、ライセンス・キー、および Rational Common Licensing 管理の詳細については、 「IBM Rational ライセンス管理ガイド」を参照してください。

注:
ワークステーションへのフローティング・ライセンスの適用を可能にすると、プロダクト・アクティベーション・キットに含まれるライセンスが使用不可になります。

ライセンス管理ガイド」の最新版は、次の Web サイトで入手できます。http://download.boulder.ibm.com/ibmdl/pub/software/rationalsdp/v7/rcl/701/docs/install_instruction/license_admin.pdf

フローティング・ライセンスを指定のパッケージのライセンス・タイプとして使用可能にし、 ライセンス・サーバー接続を構成するには、次のようにします。

  1. IBM Installation Manager for the Rational Software Delivery Platform では、 「ファイル」「開く」「ライセンスの管理」をクリックします。
  2. パッケージのバージョンを選択し、「フローティング・ライセンス・サポートの設定」ボタンを選択します。
  3. 「次へ」をクリックします。
  4. フローティング・ライセンスの適用を可能にする」ボタンをクリックします。
  5. 1 つ以上のライセンス・サーバー接続を構成します。
    1. 「サーバー」テーブルの空のフィールドをクリックするか、 「追加」ボタンをクリックします。
    2. 管理者から冗長サーバー環境の情報を入手した場合は、「冗長サーバー」ボタンをクリックします。 第 1、第 2、第 3 のサーバー名およびポートのフィールドが表示されます。
    3. ライセンス・サーバーのホスト名を「名前」フィールドに入力します。
    4. オプション: ファイアウォールを使用する環境では「ポート」フィールドに値を入力します。管理者から指示が無い限り、このポートには値を割り当てないでください。
    5. 冗長サーバー環境では、(必要に応じて) 第 2、第 3 のサーバーの名前とポートを入力します。
    6. オプション: 「接続のテスト」ボタンをクリックして、接続情報が正しいことと、サーバーが使用可能であることを確認できます。
    7. 「OK」をクリックします。
  6. 「次へ」をクリックします。
  7. オプション: 共用するシェルまたはカスタム・パッケージのライセンス使用順序を構成します。リスト内のライセンスの順序によって、ご使用のパッケージが特定ライセンス・パッケージのライセンス・キーにアクセスする順序を決定します。
  8. 「完了」をクリックします。

「ライセンスの管理」ウィザードに、フローティング・ライセンスの構成が正常に行われたかどうかが示されます。

使用可能にした製品を開くと、ライセンス・サーバーに接続され、 使用可能なフローティング・ライセンス・キーのプールからライセンス・キーを入手することができます。