Rational Site Preparation Tool を使用すると、Rational の製品の設定を指定できます。
クイック リファレンス
Site Preparation Tool を使用する際、このリファレンスを使用すると、実行するタスクについての情報が素早く見つかります。
Site Preparation、リリース領域、およびサイト デフォルト ファイルについて
Site Preparation Tool を使用すると、管理者は、サイト デフォルトと呼ばれる一連の構成パラメータを
定義することにより、多数のエンド ユーザーに対して製品を容易に事前構成することが可能です。
これを行うと、エンド ユーザーは、構成パラメータの長いリストを入力しないで済むようになります。
管理者は、特定のエンド ユーザー グループに対する一連のサイト デフォルトをカスタマイズできます。これにより、
時間を節約したり、将来の冗長なデータ入力を不要にしたりすることも可能になります。
リリース領域は、ネットワーク上の中心的な場所です。この領域はすべてのホストがアクセス可能であり、
この領域からソフトウェアがインストールされます。
リリース領域には、管理者が Site Preparation Tool を使用して定義した一連のサイト デフォルト ファイルが含まれます。
通常、大部分の管理者は、Site Preparation Tool の実行中に最初のリリース領域を作成します。
このツールを使用して一連のサイト デフォルトを定義した後、管理者は、
(後で使用するために) 意味のある名前と説明を付けて、サイト デフォルト ファイルを保存します。
この作業は非常に重要です。なぜなら、この情報は Site Preparation Tool とリリース領域にショートカットとして
表示され、これをダブルクリックすることにより、インストールの開始が可能になるからです。
Site Preparation Tool は、インストール時に実行することもできますし、
リリース領域から Site Preparation Tool (siteprep.exe) を実行し、
スタンドアロン モードで実行することもできます。
Site Preparation Tool の実行方法
Site Preparation Tool を実行するには、2 つの方法があります。
- 自動: Rational セットアップ ウィザード
(setup.exe) を実行すると、ツールが開始します。
- 手動: リリース領域にナビゲートし、siteprep.exe を実行して、ツールを開始します。
setup.exe を実行してツールを開始すると、
インストールする製品の Site Preparation 画面が一覧表示されます。
詳細については、セットアップ ウィザードを使用したリリース領域とサイト デフォルト ファイルの作成を参照してください。
このツールを手動で開始した場合は、既存のサイト定義ファイルを編集するか、新規のサイト定義ファイルを作成するかを選択する必要があります。
詳細については、スタンドアロン モードでの Site Preparation Tool の実行を参照してください。
セットアップ ウィザードを使用したリリース領域とサイト デフォルト ファイルの作成
この項では、セットアップ ウィザードを使用したリリース領域の作成とサイト デフォルト ファイルの保存方法について説明します。ユーザーはこのリリース領域を使用して、Rational 製品をサーバーまたはクライアント デスクトップにインストールできます。
サイト デフォルト ファイルのデフォルトは
sitedefs.dat です。
setup.exe コマンドを引数なしで実行する場合、セットアップ ウィザードでは
sitedefs.dat 内の設定が使用されます。製品またはチームごとに固有のサイト デフォルト ファイルを複数作成して、
developers.dat や
qualityengr.dat などの分かりやすい名前を割り当てることができます。
setup.exe コマンドでサイト デフォルト ファイルを指定すれば、作成した構成を使用して製品をインストールできます (例、
setup.exe developers.dat
)。または、これらのファイルのショートカット (developers または
developers.lnk など) を作成して、それらをユーザーのデスクトップから実行できます。
サイト デフォルト ファイルを作成するときは、sitedefs.developers.dat のようにファイル名拡張子を追加しないでください。
[エンタープライズ レベルに展開] インストールのリリース領域のパスの最大長はおおよそ 30 ~ 35 文字です。この制限は、インストールされる製品と、各製品がインストールするファイルのパスの長さによって異なります。ルート パスが最大長を超えると表示されるエラー メッセージも、異なる可能性があります。
リリース領域を作成するには
- リリース領域ディレクトリを共有に設定します。
そのディレクトリがあるドライブが既に共有に設定されていても、ディレクトリ自体を共有に設定にすると、製品リリース領域を簡単に検索できるようになります。
- Windows エクスプローラでネットワークのリリース領域を右クリックし、[共有] をクリックします。
- プロパティ ウィンドウの [共有] ページで、[このフォルダを共有する] をクリックして、分かりやすい名前 (例、7.0 Release Area) を入力します。
Site Preparation Tool では、リリース領域をネットワーク共有の下で作成する場合のみ、
サイト デフォルト ファイルへのショートカットが作成されます。このショートカット (ファイル拡張子 .dat なしの sitedefs や developers など) は、リリース領域で開きます。
- ローカル コンピュータに対する管理者権限を持つユーザーとしてログインします。
- ソフトウェアのディスク 1 をコンピュータの CD ドライブに挿入します。ソフトウェアをダウンロードした場合は、ファイルを抽出してから [Setup.exe] をクリックします。
製品のランチパッドが開始されます。ご使用のコンピュータで自動実行が無効になっている場合は、[スタート] > [ファイル名を指定して実行] をクリックして、
cd_drive:
¥Setup.exe
を入力します。ここで cd_drive は CD ドライブの文字です。
セットアップ ウィザードの指示に従ってソフトウェアをインストールし、[次へ] をクリックします。
- [展開方法] ページで [エンタープライズ レベルに展開] オプションを選択し、
[次へ] をクリックします。
- 選択した製品に応じて、ウィザードに 1 つまたは複数のカスタム設定のページが表示されます。
ウィザードのこのセクションの説明を参照するには、製品のヘルプを使用します。
ナビゲーションと特定のアイコンの意味については、ナビゲーションおよび
アイコンを参照してください。
- [完了] ページでは、[説明] ページと [リリース領域の作成] ページに情報を入力する必要があります。[インストールの開始] ページはオプションです。
- [説明] ページでは、ユーザーに関する説明を入力します。完了したら、[次へ] をクリックします。
- [リリース領域の作成] ページでは、リリース領域の場所と、作成するサイト デフォルト ファイルの
ファイル名 (*.dat) を入力します。
サイト デフォルト ファイルを使用してソフトウェアをコンピュータにインストールする場合は、[次へ] をクリックして [インストールの開始] ページに進みます。[これらの設定値を使用してインストールを開始します] を選択します。サイト デフォルト情報をファイルに保存し、コンピュータへのインストールを続行します。[完了] をクリックして、[次へ] をクリックします。
- リリース領域の作成のみ行う場合は、[完了] をクリックし、さらに [次へ] をクリックして、サイト デフォルト ファイルを作成します。それ以外の場合は、サイト デフォルト ファイルのテストにスキップします。
スタンドアロン モードでの Site Preparation Tool の実行
この項では、Site Preparation Tool を (Rational セットアップ ウィザード
からではなく) スタンドアロン モードで実行し、新規リリース領域の作成とその領域へのサイト デフォルト ファイルの保存、
または既存リリース領域のサイト デフォルト属性の編集を行う方法を説明します。
Site Preparation Tool をスタンドアロン モードで実行するには
- リリース領域ディレクトリを共有に設定します。
そのディレクトリがあるドライブが既に共有に設定されていても、ディレクトリ自体を共有に設定にすると、製品リリース領域を簡単に検索できるようになります。
- Windows エクスプローラでネットワークのリリース領域を右クリックし、[共有] をクリックします。
- プロパティ ウィンドウの [共有] ページで、[このフォルダを共有する] をクリックして、分かりやすい名前 (例、7.0 Release Area) を入力します。
セットアップ ウィザードでは、リリース領域がネットワーク共有として作成されている場合のみ、サイト デフォルト ファイルのショートカットを作成します。このショートカット (ファイル拡張子 .dat なしの sitedefs や developers など) は、リリース領域で開きます。
- ローカル コンピュータに対する管理者権限を持つユーザーとしてログインします。
- 既存のリリース領域、または製品 CD から siteprep.exe を実行します。
- サイト デフォルトを定義する製品を選択して、[選択] をクリックします。
- 以下のアクションのいずれかを実行します。
- 新規サイト定義ファイルを作成する場合は、[新規] をクリックします。
- 既存のサイト定義ファイルを変更する場合は、[開く] をクリックします。[開く] ウィンドウを使用してサイト定義ファイルにナビゲートし、そのファイルを選択して、[開く] をクリックします。
- 選択した製品に応じて、ウィザードに 1 つまたは複数のカスタム設定のページが表示されます。
ウィザードのこのセクションの説明を参照するには、製品のヘルプを使用します。ウィザードの各ページで、必要な情報を入力します
ナビゲーションと特定のアイコンの意味については、ナビゲーションおよび
アイコンを参照してください。
- [完了] ページで、サイト デフォルト ファイルの説明を入力し、ファイル名とリリース領域の場所を入力します。
注: ファイル名またはディレクトリ パスに 2 バイト文字は使用しないでください。
サイト デフォルト ファイルを使用してソフトウェアをコンピュータにインストールする場合は、[次へ] をクリックして [インストールの開始] ページに進みます。[これらの設定値を使用してインストールを開始します] を選択します。サイト デフォルト情報をファイルに保存し、コンピュータへのインストールを続行します。[完了] をクリックして、[次へ] をクリックします。
- リリース領域の作成のみ行う場合は、[完了] をクリックし、さらに [次へ] をクリックして、サイト デフォルト ファイルを作成します。それ以外の場合は、サイト デフォルト ファイルのテストにスキップします。
注: 特定の環境で必要な場合は、製品 CD から直接 siteprep.exe を実行することも可能です。
ただし、Site Preparation を実行するときは、リリース領域を作成する方法がよく使用されます。
ナビゲーション
Site Preparation Tool を開始すると、構成する製品の Site Preparation 画面が左側のペインに一覧表示されます。
これらの画面をナビゲートするには、キーボードの矢印キーを使用するか、特定のトピックをクリックします。
左側のペインで画面のタイトルをクリックし、画面を直接選択しても構いません。メニュー一覧は動的であり、各種オプションで選択する値に応じて変わります。ナビゲーションには、各画面上の [次へ] または [戻る] を使用することもできます。
[キャンセル] をクリックすると、Site Preparation Tool をいつでもキャンセルして終了できます。
右側のペインには、左側のペインで現在選択している Site Preparation 画面のヘルプ トピックが一覧表示されます。
サイト デフォルト ファイルのテスト
リリース領域を作成する場合は、デスクトップに製品をインストールするオプションがあります。
サイト デフォルト ファイルをテストするには
- インストールを開始し、[サイトのデフォルト構成] ページに到達するまでページをナビゲートします。
このページには、以前入力したリリース領域の説明が含まれます。ユーザーのコンピュータ用に設定したサイト デフォルトを使用するかどうかを指定します。[標準構成を使用する] (設定済みのサイト デフォルト) または [独自のカスタム クライアント構成を作成する] をクリックします。
- [独自のカスタム クライアント構成を作成する] を選択した場合は、選択する製品機能が [カスタム セットアップ] ページに表示されます。[次へ] をクリックすると、任意の既存サイト デフォルト値を変更できます。(サイトのデフォルト値に対する変更は、現在処理中のインストールにのみ適用されます)。
値を変更したら、[完了] をクリックしてから [インストール] をクリックして、インストールを開始します。
- [標準構成を使用する] を選択した場合は、既存のサイト デフォルト値の機能がインストールに使用されます。
インストールを開始するには、[次へ] をクリックしてから [インストール] をクリックします。
- セットアップ ウィザードの実行中に、インストールに必要なファイルが使用中であり、かつ共有コンポーネントをインストールしなければならない場合は、コンピュータの再起動が必要になる可能性があります。その場合は、[Windows の再起動] ページが開きます。[再起動する] または [再起動しない] を選択します。[再起動しない] を選択した場合は、Windows を再起動しないとインストールを完了できないという内容のメッセージがウィザードで表示されます。
ログイン後、インストール プロセスの残りの部分が開始します。
- [セットアップが完了しました] ページが開いたら、新しい機能と既知の問題に関する現行情報をリリース ノートで
確認してください。リリース ノートを参照するには、[README ファイルの表示] チェック ボックスを選択します。これらの情報は、IBM developerWorks の Web ページでも参照できます。
セットアップ ウィザードの一環として Site Preparation Tool を実行している場合は、
[完了] をクリックしてインストールを完了します。
スタンドアロン モードで Site Preparation Tool を実行している場合は、
[終了] をクリックしてインストールを完了します。
Site Preparation Tool による複数のサイト デフォルト ファイルの作成
サイトに複数のサイト デフォルト ファイルが必要になる場合があります。たとえば、データベース管理者のグループとクライアント ユーザー グループの両方が同じ製品を使用するが、その製品ではグループ別のデフォルト設定を使用して作業する必要がある場合は、グループごとに 1 つのサイト デフォルト ファイルを作成できます。
リリース領域に複数のサイト定義ファイルを作成するには
- セットアップ ウィザードを使用したリリース領域とサイト デフォルト ファイルの作成の説明に従って、最初のリリース領域を作成します。
1 つめのユーザー グループに必要なサイト固有のパラメータを使用して、この領域をセットアップします。
- ステップ 1 で作成したサイト デフォルト ファイル (例、sitedefs.dat) を開きます。これを開くには、siteprep.exe を (リリース領域内で) 実行して、[開く] をクリックします。
Site Preparation Tool に sitedefs.dat 内の値セットが表示されます。両方のグループに適用される値はそのまま使用しますが、必要に応じて 2 つめのグループ用に値を変更してください。
- [名前を付けて保存] アイコンをクリックし、新しいサイト デフォルト ファイルを保存します。新しいサイト デフォルト ファイルの名前とフォルダを入力します。
注: Site Preparation Tool では、各サイト デフォルト ファイルのショートカットが作成されます。
インストールで使用する一連のサイト デフォルトに対応するショートカットをダブルクリックしてください。
Site Preparation Tool を Rational セットアップ ウィザード
から実行する場合、インストーラはデフォルトの sitedefs.dat ファイルしか検索しないことに注意してください。
sitedefs.dat とは異なる名前の一連のサイト デフォルトからインストールを行う場合は、
スタンドアロン モードで Site Preparation を実行するか、コマンド ラインから siteprep.exe を
実行してください。