カレッジ・スポーツ・ページング・システム

ユースケース・モデルの概要

バージョン 1.0

 

改訂履歴

日付

バージョン

説明

作成者

1999 年 10 月 13 日 1.0 初版 Context Integration

目次

ユースケース・モデルの概要

はじめに ページの先頭へ

目的

このレポートでは、どのようにモデルがパッケージの中に構造化されるか、モデルにはどのようなユースケースとアクターがあるかといった観点から、ユースケース・モデルを総合的に説明します。

範囲

このユースケース・モデルの概要は、Context Integration により開発される、カレッジ・スポーツ・ページング・システムに適用します。このシステムにより、 加入者は通知予約している大学スポーツ・イベントまたはチームに関連するイベントの通知を受け、通知予約しているコンテンツを閲覧できます。

定義、頭字語、略語

用語集」を参照してください。

参考資料

なし

アクター・カタログ ページの先頭へ

名前 説明
加入者 加入者は、WebNewsOnLine に料金を支払い、 興味のあるイベントが発生した場合にカスタマイズされたコンテンツと英数字のページを提供してもらう個人です。加入者はプロファイルにより、 コンテンツのどのカテゴリーに興味があるかを指定します。
広告主 広告主は、WebNewsOnLine に料金を支払って、 加入者と潜在的加入者に広告コンテンツを表示するエンティティーです。広告主は、Web サイトへの広告コンテンツの掲示も行います。
編集者 編集者は、コンテンツや広告コンテンツの分類、修正、承認、拒否を行う WebNewOnLine の従業員です。
ページング・サービス ページング・サービスは、英数字のページをページング・デバイスに送信するシステムです。
ページャー・ゲートウェイ ページャー・ゲートウェイは、加入者に送信するページを収集し、整形して、ページング・サービスへ送信します。
現在の WebNewsOnLine システム このシステムでは、現在、オンラインのカスタマイズされていないニュースおよびスポーツ・コンテンツを提供しています。
潜在的加入者 潜在的加入者は、現在はカレッジ・スポーツ・ページング・システムの通知予約を行っていないが、今後通知予約を行う可能性のある個人です。

 

ストーリーの承認 ページの先頭へ

概要

このユースケースは、編集者がストーリーをカレッジ・スポーツ・ページング・システムに 組み込むことを承認するときに行われます。既存のシステムから自動的に伝播するストーリーもありますが、 編集者の介入が必要となるストーリーもあります (ストーリーの主題が明確でないか、 ストーリーが属するカテゴリーが明確でないという理由によります)。このフローは広告コンテンツの掲示を承認するのにも使用されます。

イベント・フロー

基本フロー

  1. システムが、ストーリーを編集者の「予定事項」ワークフローに配置する。
  2. 編集者がストーリーを閲覧する。
  3. 編集者がストーリーを分類し、承認済みとマーク付けする。
  4. システムがストーリーを取り込み、メッセージのページングを開始する。

代替フロー

  1. コンテンツの拒否
    1. 編集者がストーリーを閲覧する。
    2. 編集者が、ストーリーに拒否とマーク付けする。
    3. システムが、コンテンツの作成者にストーリーが拒否されたことを通知する。
  2. コンテンツの修正
    1. 編集者が [Modify Story] を選択する。
    2. システムが、使用できるすべてのストーリーのタイトルを表示する。
    3. 編集者が特定のタイトルを選択する。
    4. システムがストーリーの特性を表示する。
    5. 編集者が特性を更新する。
    6. 編集者が [保存] を選択する。
    7. システムが再度ストーリーを掲示し、必要に応じてページング作業を開始する。
  3. 広告コンテンツの承認
    1. 編集者が広告コンテンツを閲覧する。
    2. 編集者がこれに承認済みとマーク付けする。
    3. システムが広告コンテンツを取り込み、表示する。
    4. システムが仮の請求記録に承認済みとマーク付けする。
  4. 広告コンテンツの拒否
    1. 編集者が広告コンテンツを閲覧する。
    2. 編集者がこれに拒否とマークし、拒否の理由を提示する。
    3. システムが、広告主に拒否されたこととその理由を通知する (電子メール経由)。
  5. 閲覧できないストーリー
  6. ストーリーが別の編集者により削除され、閲覧できなくなっている場合、ユースケースは終了する。

特殊要件

特殊要件は次の反復で決定します。

事前条件

編集者がログインしていること。

事後条件

事後条件は次の反復で決定します。

拡張点

ユースケースの拡張点は推敲フェーズで特定します。

 

プロファイルの編集 ページの先頭へ

概要

このユースケースは、加入者が自分のプロファイル情報を変更する場合、または、新規加入者が登録をする場合に発生します。

イベント・フロー

基本フロー

  1. ユーザーが「Edit Profile」を選択する。
  2. システムが、プロファイルのカテゴリー (個人情報、基本設定、ページャー情報、「ページング情報」の選択) を表示する。
  3. ユーザーがカテゴリーを選択する。
  4. システムが詳細を表示する。
  5. ユーザーが詳細を更新し、「OK」をクリックする。
  6. システムが要求に応じてデータを有効化し、加入者プロファイルを更新する。

代替フロー

新規加入者の場合は、上記の手順 5 に続いて、ユースケース「クレジット・カードによる料金の支払い」が呼び出されます。

特殊要件

特殊要件は次の反復で決定します。

このプロファイルにはクレジット・カード情報が入るので、保護する必要があります。

事前条件

事前条件は次の反復で決定します。

事後条件

事後条件は次の反復で決定します。

拡張点

ユースケースの拡張点は推敲フェーズで特定します。

クレジット・カードによる料金の支払い ページの先頭へ

概要

このユースケースは、新規加入者が年間通知予約料金をクレジット・カード番号と暗証番号を指定して支払う場合に発生します。既存の加入者が更新する場合にも発生します (代替フロー 1 を参照)。

イベント・フロー

基本フロー

  1. 加入者が、[pay fee with credit card] を選択する。
  2. システムが加入者に、クレジット・カード番号、有効期限、(オプションで) 暗証番号の入力を求める。
  3. システムが、請求の認証および申請のため、クレジット・カード情報を外部システムに送信する。
  4. 認証の受領により、システムが加入者レコードを更新し、新しい有効期限を表示する。

代替フロー

加入者の通知予約の更新

これが発生すると、次のようなフローが走ります。

  1. 加入者が、[pay fee with credit card] を選択する。
  2. システムが、現在のクレジット・カード情報を表示する。
  3. ユーザーは、情報をそのまま了承するか、適宜更新する。
  4. システムが、請求の認証および申請のため、クレジット・カード情報を外部システムに送信する。
  5. 認証の受領により、システムが加入者レコードを更新し、新しい有効期限を表示する。
無効なクレジット・カード情報

加入者から提供された情報が外部システムにより認証されない場合は、エラー・メッセージが表示され、加入者レコードは更新されません (上記の最後の手順は実行されません)。

特殊要件

特殊要件は次の反復で決定します。

問題 - 外部のクレジット・カード・システムとのインターフェース仕様を検証する必要がある。

事前条件

事前条件は次の反復で決定します。

事後条件

事後条件は次の反復で決定します。

拡張点

ユースケースの拡張点は推敲フェーズで特定します。

 

広告主レポートの印刷 ページの先頭へ

概要

このユースケースは、広告主がカレッジ・スポーツ・ページング・システムにアクセスし、広告主の広告コンテンツがいかに読まれているかのレポートを取得する場合に発生します。

イベント・フロー

基本フロー

  1. 広告主が、[Print Reports] を選択する。
  2. システムが、広告主により提供されているすべての広告コンテンツを表示する。
  3. 広告主が、レポートするコンテンツを 1 つ以上選択する。
  4. システムが、この広告主に対するレポートの一覧を表示する。
  5. 広告主が、作成するレポートを 1 つ以上選択する。
  6. 広告主が、フォーマット (Microsoft(R) Word(R)、Microsoft(R) Excel(R)、ブラウザー・ウィンドウ) を選択する。
  7. システムが最初のレポートを作成し、ユーザーに保存か閲覧を求める。
  8. 広告主がレポートを保存または閲覧し、[Next Report] を選択する。
  9. システムが次のレポートを作成し、ユーザーに保存か閲覧を求める。
  10. 必要に応じてフロー 8) と 9) を繰り返す。

代替フロー

なし

特殊要件

特殊要件は次の反復で決定します。

問題 - 古いコンテンツをどうするか。 Web サイトですでに利用できなくなったコンテンツのレポートをいつまで作成可能とするか。この送信を暗号化する必要があるか。

事前条件

ユーザーが接続され、広告主として認証されること。

事後条件

事後条件は次の反復で決定します。

拡張点

ユースケースの拡張点は推敲フェーズで特定します。

 

フィードバックの提供 ページの先頭へ

概要

このユースケースは、システム・ユーザー (広告主、加入者、潜在的加入者) が、サービスまたは Web サイトにコメントする場合に発生します。

イベント・フロー

基本フロー

  1. ユーザーが、[Provide Feedback] を選択する。
  2. システムが、センターのユーザー・サポートの電話番号を検索する。
  3. システムが電話番号を表示し、ユーザーにすぐに電子メールを送信するオプションを与える。
  4. ユーザーが電子メールのオプションを選択する。
  5. システムが顧客サービスの電子メール・アドレスを検索し、これをブラウザーに渡す。
  6. システムが電子メール・ブラウザー・クライアントを起動する。
  7. ユーザーがメッセージを入力し、[送信] をクリックする。
  8. 電子メール・ブラウザー・クライアントがメールを送信する。

代替フロー

なし

特殊要件

特殊要件は次の反復で決定します。

事前条件

事前条件は次の反復で決定します。

事後条件

事後条件は次の反復で決定します。

拡張点

ユースケースの拡張点は推敲フェーズで特定します。

 

広告コンテンツの掲示 ページの先頭へ

概要

このユースケースは、広告主が広告コンテンツ (バナー広告) を Web サイトに掲示し、表示に使用する加入者プロファイルを指定する場合に発生します。

イベント・フロー

基本フロー

  1. 広告主が、[Post Content] を選択する。
  2. システムがアカウント請求情報を検証し、確実に新規コンテンツを受け付けられるようにする。
  3. システムがコンテンツを要求する。
  4. 広告主が、GIF フォーマットでコンテンツをアップロードする。
  5. システムが、広告を表示する候補となるカテゴリーを表示する (加入者プロファイルのオプションをもとに)。
  6. 広告主が、この広告を表示するカテゴリーを選択する。
  7. システムが、広告の頻度と料金の候補を表示する。
  8. 広告主が、希望するこの広告の頻度を選択する。
  9. システムが、この広告の仮の請求記録を作成する。
  10. システムが、承認のため、コンテンツを編集者の「予定事項」ワークフローに配置する。

代替フロー

無効アカウント情報
  1. 広告主が、[Post Content] を選択する。
  2. システムがアカウント請求情報を検証し、確実に新規コンテンツを受け付けられるようにする。
  3. アカウント情報が無効の場合、広告主が連絡をとるように求められる。

特殊要件

特殊要件は次の反復で決定します。

事前条件

ユーザーが接続され、広告主として認証されること。

広告主のアカウントが存在すること。

事後条件

事後条件は次の反復で決定します。

拡張点

ユースケースの拡張点は推敲フェーズで特定します。

 

Web サイトにおけるコンテンツの閲覧 ページの先頭へ

概要

このユースケースは、アクティブな加入者または未登録のユーザーがシステムに接続し、情報を閲覧する場合に発生します。

イベント・フロー

基本フロー

  1. システムが、「アーカイブ済み」コンテンツ・リストをスキャンする。2 日を経過したストーリーは一般のカテゴリーに戻す。
  2. システムが、バナー広告、一般のコンテンツ・カテゴリー、および、ページが送信された特定のストーリーを表示する。
  3. 加入者がストーリーを閲覧する。
  4. ページングされたストーリーについては、ストーリーが閲覧済みとマークされ、「アーカイブ済み」カテゴリーに配置される。

代替フロー

ユーザーが加入者登録されていない場合
  1. システムが、バナー広告と一般のコンテンツ・カテゴリーを表示する。
  2. システムが、ユーザーに通知予約を行うオプションを提供する。
  3. ユーザーがストーリーを閲覧する。

特殊要件

特殊要件は次の反復で決定します。

事前条件

なし

事後条件

事後条件は次の反復で決定します。

拡張点

ユースケースの拡張点は推敲フェーズで特定します。

 

コンテンツの送信 ページの先頭へ

概要

このユースケースは、コンテンツが既存の WebNewsOnLine Web サイトに掲示される場合に発生します。いくつかのストーリーは カレッジ・スポーツ・ページング・システムへの伝送のタグが付けられ、予定のページングと表示用に送信されます。

イベント・フロー

基本フロー

  1. コンテンツ編集者が、コンテンツを WebNewsOnLine Web サイトに配置する。
  2. 大学スポーツ・コンテンツについては、システムはカテゴリーや見出しをチェックする。
  3. カレッジ・スポーツ・ページング・システムとして識別されるカテゴリーについては、ストーリーがカテゴリー情報とともに送信される。
  4. ストーリーは、起こりうるページングに向けて、カレッジ・スポーツ・ページング・システムに配置される。

代替フロー

コンテンツが分類されない場合

コンテンツが分類されない場合、ストーリーは編集者の「予定事項」ワークフローに配置される。

特殊要件

特殊要件は次の反復で決定します。

事前条件

編集者がログインしていること。

事後条件

事後条件は次の反復で決定します。

拡張点

ユースケースの拡張点は推敲フェーズで特定します。

 

ページの送信 ページの先頭へ

概要

このユースケースは、新規のコンテンツがカレッジ・スポーツ・ページング・システムに掲示される場合に発生します。

イベント・フロー

基本フロー

  1. システムが、新規コンテンツのカテゴリーをチェックする。
  2. システムが、加入者リストをチェックし、どの加入者がこのコンテンツのカテゴリーのページングを希望しているかを判断する。
  3. システムが、見出しをもとにテキスト・メッセージを作成する。
  4. システムが、一連の電子メール・メッセージを作成する。
  5. システムが、加入者に電子メール・メッセージを送信する。(加入者はこのメッセージを英数字のページとして受信する。)

代替フロー

なし

特殊要件

特殊要件は次の反復で決定します。

事前条件

コンテンツが掲示され、見出しが利用可能で、分類が可能なこと。

事後条件

事後条件は次の反復で決定します。

拡張点

ユースケースの拡張点は推敲フェーズで特定します。

 

通知予約 ページの先頭へ

概要

このユースケースは、潜在的加入者がサービスを通知予約する場合に発生します。

イベント・フロー

基本フロー

  1. システムが、現在の契約条件と利用可能なサービス・オプションを検索する。
  2. システムが、契約条件とサービス・オプションを表示する。
  3. 潜在的加入者が条件を承諾し、サービス・オプションを選択する。
  4. システムが、現在選択されているサービス・オプションを記録する。
  5. システムが、「プロファイルの編集」ユースケースを呼び出す。

代替フロー

ユーザーが契約条件を拒否する場合

潜在的加入者が契約条件を承諾しない場合、ユースケースは終了します。

特殊要件

特殊要件は次の反復で決定します。

事前条件

なし

事後条件

事後条件は次の反復で決定します。

拡張点

ユースケースの拡張点は推敲フェーズで特定します。

 

© Copyright IBM Corp. 1987, 2005. All Rights Reserved.