カレッジ・スポーツ・ページング・システム

開発個別定義書

 

バージョン 1.0

 

 

改訂履歴

日付

バージョン

説明

作成者

1999 年 10 月 1 日 1.0 初版 Context Integration

目次

はじめに ページの先頭へ

目的

この文書では、WebNewsOnLine の カレッジ・スポーツ・ページング・システム・プロジェクトに対して、どのように RUP と ContextWISE の開発手順が使用されているかを説明します。

範囲

この開発個別定義書は、カレッジ・スポーツ・ページング・システム・プロジェクトの、方向づけ、推敲、作成、移行フェーズに適用します。

定義、頭字語、略語

ContextWISE は、継続的な統合により開発された Web 用に最適化された手順です。Web ベースのプロジェクト用に Rational Unified Process を改造したものです。

成果物は、さまざまな作業の中で作成された納入物です。

RUP は、Rational Unified Process という、ソフトウェア開発手順です。

参考資料

なし

概要

この文書では、どのように RUP がプロジェクトに適用されているかを説明します。RUP がそのまま使用されている部分では、そのように記されています。

セクション 2 には、プロジェクト管理および品質保証作業を含む開発プロセスの概要が含まれます。セクション 3 では、 推敲および作成フェーズの反復ワークフローを説明します。セクション 4 では、ビジネス・モデリング・ワークフローを説明します。

開発プロセスの概要 ページの先頭へ

このプロジェクトは、完全な方向づけフェーズ、推敲フェーズ、反復が 3 回の作成フェーズ、 完全な移行フェーズから成り立ちます。主な反復のマイルストーンで設計およびコード・レビューが行われ、各フェーズの最後にはプロジェクトの品質レビューが行われます。

フェーズ ページの先頭へ

方向づけ

範囲と開発構想の定義

開発されるシステムの利害関係者とともに、プロジェクトの開発構想と範囲の定義に取り組みます。これは簡易化されたセッションにより行い、 成果物として開発構想書を作成します。プロジェクト・リスクの初版も、この時点で作成されます。

システム機能の概要化、識別

セッションを行い、システムで何を行うべきかについて、 利害関係者の意見を収集します。この時点で、後続の設計作業の基礎として、 ユースケース・モデルの概要を作成します。このプロジェクトに固有な用語の用語集も作成します。

プロジェクトの実現可能性の検討とソフトウェア開発計画書の定義

ユースケース・モデルからの入力情報を使用して、 開発企画書を更新し、プロジェクトの投資コスト、リソース見積もり、必要な環境、成功の基準 (収益予測、マーケットの認知) を考慮して、開発構想を経済用語に置き換えます。リスク・リストも更新し、特定のユースケースに照合して新しく特定されたリスクを追加します。最初のソフトウェア開発計画書を作成し、さらに十分にプロジェクトのフェーズを計画します。

推敲ワークフロー

プロジェクトで後に定義します。

作成ワークフロー

プロジェクトで後に定義します。

移行ワークフロー

プロジェクトで後に定義します。

ビジネス・モデリング ページの先頭へ

この作業において、用語集を洗練します。

成果物

このワークフローにおいて、次の成果物を作成します。

成果物 使用するツール 正式な納入物かどうか
用語集 Microsoft® Word® はい

主要な入力成果物

なし

ワークフロー

補足ビジネス仕様書、ビジネス分析モデル、ビジネス・ユースケースの作成は、標準のワークフローから省略します。

要求 ページの先頭へ

ユースケースの作成を通して、要求を把握します。ユースケースでは、アクター (システムと対話する個人) と ユースケース (アクターがいかにシステムと対話するかについての説明) を定義します。ユースケースの作成 (簡易化されたセッションで行われる) の中で、 ユースケースではない要求も補足仕様書の中に取り込まれます。

成果物

このワークフローにおいて、次の成果物を作成します。

成果物 使用するツール 正式な納入物かどうか
開発構想書 Microsoft Word はい
アクター Rational Rose いいえ
バウンダリー・クラス Rational Rose いいえ
用語集 Microsoft Word はい
補足仕様書 Microsoft Word はい
ユースケース (更新済み) Rational Rose
Microsoft Word
いいえ
創造的設計の概要 Microsoft Word はい
ナビゲーション・マップ Microsoft Word はい
ユーザー・インターフェースのプロトタイプ Microsoft® PowerPoint®、Microsoft Word はい

レポート

このワークフローにおいて、次のレポートを作成します。

レポート 使用するツール 正式な納入物かどうか
ユースケース概要 Microsoft Word はい

主要な入力成果物

成果物 使用するツール 正式な納入物かどうか
用語集 Microsoft Word はい

入力要求の保守

不要―現状維持

ワークフロー

2 つの成果物、創造的デザインの概要とナビゲーション・マップの作成が標準のワークフローに追加されます。また、ユーザー・インターフェースのプロトタイプの作成は、方向づけフェーズに移動します。

分析と設計 ページの先頭へ

要求ワークフローの中で作成されたユースケースは、 以降の分析と設計の基礎を作成します。オブジェクト指向の設計と分析技術を使用して、最初に作成されたユースケースを完成させ、 分析と設計のオブジェクト・モデル、データ・モデル、ソフトウェア・アーキテクチャー説明書を作成します。

成果物

このワークフローにおいて、次の成果物を作成します。

成果物 使用するツール 正式な納入物かどうか
データ・モデル Rational Rose はい
設計モデル Rational Rose はい
データベースの設計 Rational Rose はい
ソフトウェア・アーキテクチャー説明書 Microsoft Word はい

レポート

このワークフローにおいて、次のレポートを作成します。

レポート 使用するツール 正式な納入物かどうか
ユースケース概要 Microsoft Word はい

主要な入力成果物

成果物 使用するツール 正式な納入物かどうか
用語集 Microsoft Word はい
補足仕様書 Microsoft Word はい
ユースケース (更新済み) Rational Rose
Microsoft Word
いいえ
創造的設計の概要 Microsoft Word はい
ナビゲーション・マップ Microsoft Word はい
ユーザー・インターフェースのプロトタイプ Microsoft PowerPoint、Microsoft Word はい

ワークフロー

これはリアルタイム・システムではないため、リアルタイム設計ワークフローは省略します。この時点でデータベースを設計するため、このフェーズにはオプションのワークフローを含みます。

実装 ページの先頭へ

前もって作成された設計モデルをもとにオブジェクトとパッケージを開発すると、 実装を行います。これらが最初に作成されると、開発チームによりレビューされ、開発者による単体テストが行われて、 統合テストにむけ、サブシステムとシステムに統合するため、構成管理のもとで実装します。

成果物

このワークフローにおいて、次の成果物を作成します。

成果物 使用するツール 正式な納入物かどうか
実装サブシステム Microsoft® FrontPage® はい

コード・レビュー

方向づけフェーズの最後に、正式なコード・レビューを行います。

単体テスト・カバレッジ

テスト計画を参照してください。

主要な入力成果物

成果物 使用するツール 正式な納入物かどうか
データ・モデル Rational Rose はい
設計モデル Rational Rose はい
データベースの設計 Rational Rose はい
ソフトウェア・アーキテクチャー説明書 Microsoft Word はい

ワークフロー

標準ワークフローを使用します。

プロジェクト管理 ページの先頭へ

成果物

このワークフローにおいて、次の成果物を作成します。

成果物 使用するツール 正式な納入物かどうか
リスク・リスト Microsoft Word はい
ソフトウェア開発計画書 Microsoft Word はい
反復計画書 Microsoft Word はい
反復評価 Microsoft Word はい
ステータス評価 Microsoft Word はい

レポート

なし

主要な入力成果物

成果物 使用するツール 正式な納入物かどうか
開発構想書 Microsoft Word はい
開発個別定義書 Microsoft Word はい
ソフトウェア・アーキテクチャー説明書 Microsoft Word はい

ワークフロー

標準ワークフローを使用します。

テスト ページの先頭へ

テスト・ワークフローは、ユースケースより作成されるテスト・ケースとスクリプトにより進められます。統合テスト (システム機能のテスト)、 負荷およびストレス・テスト (さまざまな負荷条件でのシステムのテスト) は、推敲フェーズに従います。

成果物

このワークフローにおいて、次の成果物を作成します。

成果物 使用するツール 正式な納入物かどうか
テスト・パッケージ Microsoft Word はい
変更依頼 Microsoft Word はい

レポート

このワークフローにおいて、次のレポートを作成します。

レポート 使用するツール 正式な納入物かどうか
テストのまとめ Microsoft Word はい

主要な入力成果物

成果物 使用するツール 正式な納入物かどうか
実装サブシステム Microsoft FrontPage はい

ワークフロー

標準ワークフローを使用します。

配置 ページの先頭へ

1 カ月間のベータ・テストにより、システムの配置適合性を判断します。主な障害がすべて修正されると、 システムは汎用に解放されます。方向づけフェーズでは、配置は行われません。

 

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