IBM Rational Method Composer バージョン 7.2

インストール・ガイド

バージョン 7.2
ご注意

本書および本書で紹介する製品をご使用になる前に、特記事項に記載されている情報をお読みください。

本書は、IBM Rational Method Composer (5724-G52) バージョン 7.2、および新しい版で明記されていない限り、以降のすべてのリリースおよびモディフィケーションに適用されます。

IBM 発行のマニュアルに関する情報のページ

http://www.ibm.com/jp/manuals/

こちらから、日本語版および英語版のオンライン・ライブラリーをご利用いただけます。また、マニュアルに関するご意見やご感想を、上記ページよりお送りください。今後の参考にさせていただきます。

(URL は、変更になる場合があります)

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 原 典:
GI11-8260-02
Rational(R) Method Composer, Version 7.2
Version 7.2
Installation guide
 発 行:
日本アイ・ビー・エム株式会社
 担 当:
ナショナル・ランゲージ・サポート

第1刷 2007.9

Copyright International Business Machines Corporation 2000, 2007. All rights reserved.
(C) Copyright IBM Japan 2007

目次

概説
IBM Installation Manager
インストール要件
ハードウェア要件
ソフトウェア要件
ユーザー特権の要件
インストールの計画
インストール・シナリオ
インストール・リポジトリー
Installation Manager のリポジトリー設定
電子イメージの確認と解凍
ダウンロードしたファイルの解凍
プリインストール作業
インストール作業
DVD からの Rational Method Composer のインストール: 作業の概要
ワークステーション上の電子イメージからの Rational Method Composer のインストール: 作業の概要
電子イメージからのインストール
共有ドライブ上の電子イメージからの Rational Method Composer のインストール: 作業の概要
ライセンスの管理
IBM Tivoli Unified Process のインストール
ITUP ライブラリーのインストール
ITUP 公開済みサイトのインストール
IBM Installation Manager の管理
Windows への Installation Manager のインストール
Windows での Installation Manager の開始
Windows での Installation Manager のアンインストール
Installation Manager のサイレント・インストールおよびサイレント・アンインストール
Windows への Installation Manager のサイレント・インストール
Windows からの Installation Manager のサイレント・アンインストール
ランチパッド・プログラムからのインストール
ランチパッド・プログラムの開始
ランチパッド・プログラムからのインストールの開始
IBM Installation Manager のグラフィカル・インターフェースを使用した Rational Method Composer のインストール
サイレント・インストール
応答ファイルの作成
Installation Manager のインストーラーを使用した応答ファイルの記録
Installation Manager のサイレント・モードでのインストールおよび実行
使用可能なすべての製品を検索してサイレント・インストールする
現在インストールされているすべての製品の更新をサイレント・インストールする
応答ファイルのコマンド
サイレント・インストール設定コマンド
サイレント・インストール・コマンド
参照: サンプル応答ファイル
サイレント・インストール・ログ・ファイル
Rational Method Composer のアンインストール
IBM Packaging Utility
Packaging Utility のインストール
Packaging Utility を使用した HTTP サーバーへの製品パッケージのコピー
ライセンスの管理
ライセンス
ライセンスの有効化
インストールしたパッケージのライセンス情報の表示
製品のアクティベーション・キットのインポート
ライセンスの購入
Linux ワークステーションのファイル・ハンドル数の引き上げ
Rational Method Composer のアップグレード
既存の Rational Method Composer ライブラリーの更新
カスタマイズしたライブラリーの更新
特記事項
商標

概説

この本書には、Rational Method Composer および IBM Tivoli Unified Process のインストールおよびアンインストールについての説明が掲載されています。

このガイドの最新バージョンは、IBM Publications Center からオンラインで入手できます。

注:
トラブルシューティング情報については、http://www.ibm.com/software/rational/support/を参照してください。

IBM Installation Manager

IBM(R) Installation Manager は、Rational Method Composer 製品パッケージをワークステーションにインストールするためのプログラムです。また、インストールするこのパッケージと他のパッケージの更新、変更、およびアンインストールも行います。パッケージとは、Installation Manager によってインストールされるよう設計された、製品、コンポーネントのグループ、または単一のコンポーネントです。

どのインストール・シナリオに従って Rational Method Composer をワークステーションにインストールするにしても、Rational(R) パッケージのインストールには Installation Manager を使用してください。

IBM Installation Manager には、時間を節約するための多くの機能が用意されています。これは、インストールしようとしているもの、すでにインストールされているソフトウェア・コンポーネント、およびインストールに使用できるコンポーネントを追跡します。これは更新を検索するため、最新バージョンの Rational 製品パッケージをインストールしていることがわかります。また、 Installation Manager には、インストールした製品パッケージのライセンスを管理するためのツールも用意されています。これは、パッケージの更新と変更用のツールを備えています。また、Installation Manager を使用して製品パッケージをアンインストールすることもできます。

IBM Installation Manager は、そのライフ・サイクルを通じて製品パッケージを簡単に保守するための 5 つのウィザードから構成されています。

インストール要件

このセクションでは、ソフトウェアをインストールし、実行するために満たす必要がある、ハードウェア、ソフトウェア、およびユーザー特権の要件の詳細を示します。

ハードウェア要件

製品をインストールする前に、ご使用のシステムが最小ハードウェア要件を満たしていることを確認してください。

ハードウェア 要件
プロセッサー Intel(TM) Pentium(R) III 800 MHz 以上のプロセッサー。
メモリー 768 MB 以上の RAM。応答性が向上するので、メモリーを増設することをお勧めします。

BIRT レポート機能をインストールするには、1 GB の RAM が必要です。

ディスク・スペース
  • IBM Rational Method Composer のインストール用に 900 MB
  • インストール時の TEMP ディレクトリー用に 1800 MB
複数のローカライズ済みライブラリーをインストールする場合には、さらに多くのディスク・スペースが必要になることがあります。
ディスプレイ 最低 256 色の 1024 x 768 のディスプレイが必須 (最適な結果を得るには、これより上が必要)。

1280 x 1024 の解像度を推奨します。 Linux システムの標準的な 1 画面でページ全体を表示するには、1280 x 1024 の解像度が必要です。 High Color または True Color をお勧めします。

その他のハードウェア Microsoft(R) マウスまたは互換性のあるポインティング・デバイス

ソフトウェア要件

製品をインストールする前に、ご使用のシステムがソフトウェア要件を満たしていることを確認してください。

オペレーティング・システム

この製品は以下のオペレーティング・システムをサポートしています。

リストされているオペレーティング・システムは、サポートされているすべての言語をサポートしています。

ブラウザー

以下のブラウザーをサポートしています。

BIRT レポート

BIRT レポートを使用する場合は、以下のソフトウェアが必要です。

ユーザー特権の要件

Rational Method Composer をインストールするには、以下の要件を満たすユーザー ID が必要です。

インストールの計画

製品機能のインストールを開始する前に、このセクションにあるすべてのトピックに目を通しておいてください。効果的な計画を立てたり、インストール・プロセスの重要な点を理解したりすることは、インストールを正常に実行する上で役に立ちます。

前のリリースの Rational Method Composer からアップグレードする場合は、Rational Method Composer 7.2 をインストールする前に、Rational Method Composer のアップグレードに記載された重要情報を確認してください。

インストール・シナリオ

Rational Method Composer をインストールする際に使用できるシナリオは多数あります。

以下に、インストール・シナリオを決定するいくつかの要因を挙げます。

典型的なインストール・シナリオには、以下のものがあります。

後ろの 3 つのシナリオでは、Installation Manager プログラムをサイレント・モードで実行してインストールを実行できることに注意してください。サイレント・モードでの Installation Manager の実行について詳しくは、サイレント・インストールを参照してください。

また、基本製品パッケージのインストールと同時に更新をインストールできることにも注意してください。

DVD からのインストール

このインストール・シナリオでは、製品パッケージ・ファイルが収められた DVD を使用し、典型的な例として、自分の使用しているワークステーション上に Rational Method Composer をインストールします。

ワークステーションにダウンロードした電子イメージからのインストール

このシナリオでは、 IBM パスポート・アドバンテージ(R)からダウンロードしたインストール・ファイルを使用してインストールを行い、各ステップの概要を確認します。

共用ドライブ上の電子イメージからのインストール

このシナリオでは、社内のユーザーが単一の場所からインストール・ファイルにアクセスできるように、共有ドライブ上に電子イメージを配置します。

インストール・リポジトリー

IBM Install Manager は、指定したリポジトリー・ロケーションから製品パッケージを取得します。

ランチパッドを使用して Rational Method Composer を開始すると、Install Manager にリポジトリー情報が渡されます。

デフォルト時の IBM Install Manager は、各 Rational ソフトウェア開発製品の組み込み URL を使用して、インターネット経由でリポジトリー・サーバーに接続します。その後、Installation Manager が、製品パッケージと新規フィーチャーを検索します。

Installation Manager のリポジトリー設定

ランチパッド・プログラムから Rational Method Composer のインストールを開始すると、開始時に、インストールする製品パッケージの入ったリポジトリー・ロケーションが自動的に IBM Installation Manager に定義されます。しかし、Installation Manager を直接開始する場合 (例えば、Web サーバー上のリポジトリーから Rational Method Composer をインストールする場合など) は、 Installation Manager のリポジトリー設定 (製品パッケージを含むディレクトリーの URL) を指定してからでないと、製品パッケージをインストールできません。「設定 (Preferences)」ウィンドウの「リポジトリー (Repositories)」ページで、これらのリポジトリー・ロケーションを指定します。デフォルト時の Installation Manager は、各 Rational ソフトウェア開発製品に組み込まれている URL を使用して、インターネット経由でリポジトリー・サーバーに接続し、インストール可能なパッケージおよび新規機能を検索します。組織によっては、イントラネット・サイトを使用するようにリポジトリーを指定変更する必要がある場合もあります。

注:
インストール・プロセスを開始する前に、管理者からインストール・パッケージのリポジトリー URL を入手しておくようにしてください。

Installation Manager でリポジトリー・ロケーションを追加、編集、または除去するには、以下のようにします。

  1. Installation Manager を開始します。
  2. Installation Manager の「開始」ページで、「ファイル」 -> 「設定 (Preferences)」とクリックして、「リポジトリー (Repositories)」をクリックします。 「リポジトリー (Repositories)」ページが開き、使用可能なリポジトリー、そのロケーション、およびそれらがアクセス可能かどうかが示されます。
  3. 「リポジトリー (Repositories)」ページで、「リポジトリーの追加 (Add Repository)」をクリックします。
  4. 「リポジトリーの追加 (Add repository)」ウィンドウで、リポジトリー・ロケーションの URL を入力するか、そのロケーションを参照して、ファイル・パスを設定します。
  5. OK」をクリックします。HTTPS のリポジトリー・ロケーションを指定した場合は、ユーザー ID およびパスワードを入力するようにプロンプトが出されます。 新規または変更されたリポジトリー・ロケーションがリストされます。アクセス可能でないリポジトリーには、その「アクセス可能 (Accessible)」欄に赤い x が表示されます。
  6. OK」をクリックして終了します。

注:
Installation Manager が、インストールされるパッケージのデフォルトのリポジトリー・ロケーションを検索するようにするには、「リポジトリー (Repositories)」設定ページの「インストールおよび更新の際にリンク先リポジトリーを検索する (Search the linked repositories during installation and updates)」を選択してください。この設定はデフォルトで選択されています。

電子イメージの確認と解凍

公開されている MD5 値とダウンロードしたファイルのチェックサムを比較して、ダウンロードしたファイルが破損していないか、または不完全なものでないか確認することができます。

ダウンロードしたファイルの解凍

各圧縮ファイルを同じディレクトリーに解凍します。

プリインストール作業

製品をインストールする前に、以下のステップを実行してください。

  1. システムが、インストール要件セクションに記載された要件を満たしているか確認します。
  2. 自分のユーザー ID に、製品をインストールするために必要なアクセス権があるか確認します。 ユーザー特権の要件を参照してください。
  3. インストールの計画セクションに目を通します。

インストール作業

次のセクションでは、セクション インストール・シナリオで説明しているインストール・シナリオの概要を示します。詳しい説明には、メイン・ステップのリンクからアクセスできます。

DVD からの Rational Method Composer のインストール: 作業の概要

このインストール・シナリオでは、インストール・ファイルが収められた DVD を使用し、典型的な例として、自分の使用しているワークステーション上に Rational Method Composer をインストールします。

以下に、DVD からインストールする場合の一般的なステップを示します。

  1. プリインストール作業にリストされているプリインストール・ステップを実行します。
  2. DVD ドライブに DVD を挿入します。
  3. Linux の場合: DVD ドライブをマウントします。
  4. システムで自動実行が有効になっている場合は、ランチパッド・プログラムが自動的に開きます。自動実行が無効になっている場合は、ランチパッド・プログラムを開始してください。 詳しくは、ランチパッド・プログラムの開始を参照してください。
  5. ランチパッドから Rational Method Composer のインストールを開始します。 詳しくは、ランチパッド・プログラムからのインストールの開始を参照してください。
  6. 「パッケージのインストール (Install Packages)」ウィザードの指示に従って、インストールを実行します。

ワークステーション上の電子イメージからの Rational Method Composer のインストール: 作業の概要

以下に、電子インストール・イメージから Rational Method Composer をインストールする場合の一般的なステップを示します。

  1. IBM パスポート・アドバンテージからダウンロードする必要があるファイルおよび解凍したインストール・イメージの両方を格納できるだけの十分なスペースをワークステーション上に確保してください。 ハードウェア要件を参照してください。
  2. 製品イメージに必要なすべてのパーツを IBM パスポート・アドバンテージから一時ディレクトリーにダウンロードします。
  3. ダウンロードしたファイルからインストール・イメージを解凍し、インストール・イメージの完全性を検査します。詳しくは、電子イメージの確認と解凍を参照してください。
  4. 下記の電子イメージからのインストールのステップに進みます。

電子イメージからのインストール

  1. プリインストール作業にリストされているプリインストール・ステップを実行します。
  2. ランチパッド・プログラムを開始します。詳しくは、ランチパッド・プログラムの開始を参照してください。
  3. ランチパッドから Rational Method Composer のインストールを開始します。 詳しくは、ランチパッド・プログラムからのインストールの開始を参照してください。
  4. 「パッケージのインストール (Install Packages)」ウィザードの指示に従って、インストールを実行します。

共有ドライブ上の電子イメージからの Rational Method Composer のインストール: 作業の概要

このシナリオでは、社内のユーザーが単一の場所から Rational Method Composer のインストール・ファイルにアクセスできるように、共有ドライブ上に電子イメージを配置します。

共有ドライブ上にインストール・イメージを配置する担当者は、以下のステップを実行します。

  1. IBM パスポート・アドバンテージからダウンロードする必要があるファイルおよび解凍したインストール・イメージの両方を格納できるだけの十分なディスク・スペースを共有ドライブ上に確保してください。詳しくは、ハードウェア要件を参照してください。
  2. 製品イメージに必要なすべてのパーツを IBM パスポート・アドバンテージから共有ドライブ上の一時ディレクトリーにダウンロードします。
  3. ダウンロードしたファイルから共有ドライブ上のアクセス可能なディレクトリーにインストール・イメージを解凍し、インストール・イメージの完全性を検査します。詳しくは、電子イメージの確認と解凍を参照してください。

共有ドライブ上のインストール・ファイルから Rational Method Composer をインストールするには、以下のようにします。

  1. 共有ドライブ上の disk1 ディレクトリー (インストール・イメージが収められている) に移動します。
  2. 電子イメージからのインストールのステップに従います。

ライセンスの管理

IBM Rational Method Composer のライセンスは、「ライセンスの管理 (Manage Licenses)」ウィザードを使用して管理します。

IBM Rational Method Composer に用意されている試用ライセンスは、インストール後 30 日で有効期限が切れます。期限日付後にも IBM Rational Method Composer を使用するには、アクティベーションを行う必要があります。「ライセンスの管理 (Manage Licenses)」ウィザードを使用して製品のアクティベーション・キットをインポートすることにより、IBM Rational Method Composer の試用バージョンをライセンス交付バージョンにアップグレードすることができます。

Rational 製品のライセンス管理について詳しくは、Rational のライセンス・サポート・ページ (http://www-306.ibm.com/software/rational/support/licensing/) を参照してください。

IBM Tivoli Unified Process のインストール

Rational Method Composer をインストールしても、IBM Tivoli(R) Unified Process (ITUP) はインストールされません。必要な言語で、ご使用のマシンに ITUP ファイルを手動でコピーする必要があります。

ITUP ライブラリーのインストール

ITUP ライブラリーをインストールするには、以下のステップに従います。

  1. 目的のライブラリーを入れるフォルダーを作成します。
  2. 目的のライブラリー・ファイルを、CD-ROM または CD イメージからコピーします。例えば、フランス語のライブラリーをインストールするには、CD-ROM の content フォルダーにあるファイル ITUP_content_fr.zip を、作成したフォルダーに unzip します。
  3. IBM Rational(R) Method Composer を開始して、ITUP ライブラリーを開きます。

ITUP 公開済みサイトのインストール

IBM Tivioli Unified Process 用の公開済みサイトをインストールするには、以下の説明に従います。

  1. 目的の公開済みサイトを入れるフォルダーを作成します。
  2. CD-ROM から、目的の公開済みサイトのファイルをコピーします。 例えば、フランス語の公開済みサイトをインストールするには、CD-ROM の published フォルダーにあるファイル ITUP_published_fr.zip を、作成した新規フォルダーに unzip します。
  3. 公開済みサイトを表示するには、新規フォルダー内にある index.htm を Web ブラウザーで開きます。

IBM Installation Manager の管理

このセクションでは、IBM Installation Manager に関するいくつかの一般的な作業について説明します。詳しくは、Installation Manager のオンライン・ヘルプを参照してください。

Windows への Installation Manager のインストール

製品のインストールをランチパッド・プログラムから開始した場合、 IBM Installation Manager がまだワークステーション上にインストールされていなければ、自動的にインストールが開始されます。 (このプロセスについて詳しくは、ランチパッド・プログラムからのインストールを参照してください。) それ以外の場合は、手動で Installation Manager のインストールを開始しなければなりません。

Installation Manager のインストールを手動で開始するには、以下のようにします。

  1. 最初のインストール・ディスクの InstallerImager_win32 フォルダーにある install.exe を実行します。
  2. 「ようこそ」画面の「次へ」をクリックします。
  3. 「ご使用条件 (License Agreement)」ページのご使用条件を確認して、受け入れる場合には、「ご使用条件に同意します (I accept the terms in the license agreement)」を選択します。「次へ」をクリックします。
  4. 「宛先フォルダー (Destination Folder)」ページでは、必要に応じて「変更 (Change)」ボタンをクリックし、インストール場所を変更します。「次へ」をクリックします。
  5. 「セットアップのタイプ (Setup Type)」ページの「次へ」をクリックします。
  6. 「プログラムのインストール準備 (Ready to Install Program)」ページの「インストール (Install)」をクリックします。インストール完了後に「完了 (Completed)」ページが開きます。
  7. 完了 (Finish)」をクリックします。

Windows での Installation Manager の開始

IBM Installation Manager はランチパッド・プログラムから開始する必要があります。そのようにすることで、Installation Manager が、構成済みのリポジトリー設定および選択された Rational Method Composer パッケージを使用して開始されます。 Installation Manager を直接開始した場合には、リポジトリー設定の構成および製品パッケージの選択を手動で実行しなければなりません。

Installation Manager を手動で開始するには、以下のようにします。

  1. タスクバー」の「スタート」メニューを開きます。
  2. 「すべてのプログラム」 -> IBM Installation Manager」 -> 「IBM Installation Manager」と選択します。

Windows での Installation Manager のアンインストール

Installation Manager を手動でアンインストールするには、以下のようにします。

  1. 最初のインストール・ディスクの InstallerImager_win32 フォルダーにある installlc.exe を実行します。
  2. 「ようこそ」画面の「次へ」をクリックします。
  3. 「プログラムの保守 (Program Maintenance)」ページの「除去」ボタンを選択します。「次へ」をクリックします。
  4. 「セットアップのタイプ (Setup Type)」ページの「次へ」をクリックします。
  5. 「プログラムの除去 (Remove the Program)」ページの「除去」をクリックします。
  6. InstallShield ウィザードの「完了 (Completed)」ページにある「完了 (Finish)」をクリックします。

注:
コントロール パネルを使用して Installation Manager をアンインストールすることもできます。 「スタート」 -> 「設定」 -> 「コントロール パネル」とクリックし、「プログラムの追加と削除」をダブルクリックします。 IBM Installation Manager の項目を選択して、「削除」をクリックします。

Installation Manager のサイレント・インストールおよびサイレント・アンインストール

IBM Installation Manager は、サイレントにインストールおよびアンインストールすることができます。

Windows への Installation Manager のサイレント・インストール

Installation Manager を Windows のデフォルトのインストール・ロケーションにサイレント・インストールするには、以下のようにします。

  1. 最初のインストール・ディスクの InstallerImage_win32 フォルダーにディレクトリーを変更します。
  2. setup.exe /S /v"/qn" を実行します。

インストール・ロケーションを変更する場合は、/v オプションの中に INSTALLDIR プロパティーを追加することができます。例えば、setup.exe /S /v"/qn INSTALLDIR=¥"C:¥InstallationManager¥"" などです。

Windows からの Installation Manager のサイレント・アンインストール

Windows で Installation Manager をサイレント・アンインストールするには、以下のようにします。

  1. コマンド行から、Installation Manager のアンインストール用ディレクトリーに移動します。デフォルト時のこのディレクトリーは、C:¥Documents and Settings¥All Users¥Application Data¥IBM¥Installation Manager¥uninstall です。
  2. コマンド uninstallc.exe --launcher.ini silent-uninstall.ini を入力します。

ランチパッド・プログラムからのインストール

ランチパッド・プログラムを使用することで、単一の場所からリリース情報を参照したり、インストール・プロセスを開始したりできるようになります。

以下の場合には、ランチパッド・プログラムを使用してインストールを開始してください。

ランチパッド・プログラムからインストール・プロセスを開始すると、IBM Installation Manager がまだコンピューターにインストールされていない場合にはそれが自動的にインストールされ、Rational Method Composer パッケージを含むリポジトリーのロケーションが事前構成された状態で開始されます。 Installation Manager をインストールして直接開始した場合は、リポジトリー設定を手動で設定しなければなりません。

ランチパッドからインストールするには、以下のようにします。

  1. まだ実行していない場合は、プリインストール作業に記載されたプリインストール作業を実行します。
  2. ランチパッド・プログラムを開始します。 ランチパッド・プログラムの開始を参照してください。
  3. Rational Method Composer のインストールを開始します。 ランチパッド・プログラムからのインストールの開始を参照してください。

「パッケージのインストール (Install Packages)」ウィザードの指示に従って、インストールを実行します。

ランチパッド・プログラムの開始

まだ実行していない場合は、プリインストール作業に記載されたプリインストール作業を実行します。

DVD からインストールを行っている場合にワークステーションで自動実行が有効になっていると、最初のインストール・ディスクを DVD ドライブに挿入したときに、ランチパッドが自動的に開始されます。電子イメージからインストールしている場合、またはワークステーションで自動実行が設定されていない場合は、ランチパッド・プログラムを手動で開始しなければなりません。

ランチパッド・プログラムを開始するには、以下のようにします。

  1. DVD ドライブに Rational Method Composer の DVD を挿入します。 Linux の場合: DVD ドライブをマウントしてください。
  2. システムで自動実行が有効になっている場合は、ランチパッド・プログラムが自動的に開きます。システムで自動実行が有効になっていない場合は、以下のようにします。

ランチパッド・プログラムからのインストールの開始

  1. ランチパッド・プログラムを開始します。
  2. まだ確認していない場合には、「リリース・ノート (Release notes)」をクリックして、リリース情報に目を通します。
  3. インストールを開始する準備ができたら、「Rational Method Composer のインストール (Install Rational Method Composer)」をクリックします。
  4. メッセージ・ウィンドウが開き、ワークステーション上に IBM Installation Manager プログラムが検出されたかどうかが通知されます。
  5. 「パッケージのインストール (Install Packages)」ウィザードの指示に従って、インストールを実行します。

IBM Installation Manager のグラフィカル・インターフェースを使用した Rational Method Composer のインストール

以下に示すのは、Installation Manager の GUI を使用して Rational Method Composer パッケージをインストールするステップです。

インストール・シナリオによっては、「パッケージのインストール (Install Packages)」ウィザードが自動的に開始される場合があります。その他のシナリオの場合には、手動でウィザードを開始する必要があります。

  1. 「パッケージのインストール (Install Packages)」ウィザードが自動的に開始されない場合には、以下のようにして開始します。
    1. Installation Manager を開始します。
    2. 「開始」ページの「パッケージのインストール (Install Packages)」をクリックします。
      注:
      新規バージョンが検出された場合は、先に進む前に新規バージョンをインストールすることを確認するプロンプトが出されます。「OK」をクリックして先に進みます。 Installation Manager の新規バージョンが自動的にインストール、停止、再始動されて、作業が再開されます。
      Installation Manager は開始後、定義されたリポジトリーの中に使用可能なパッケージがないか検索します。
  2. 「パッケージのインストール (Install Packages)」ウィザードの「インストール (Install)」ページに、検索したリポジトリーにあるすべてのパッケージがリストされます。同じパッケージの 2 つのバージョンが見つかった場合には、そのパッケージの最新のバージョン、つまり推奨されるバージョンのみが表示されます。
  3. Rational Method Composer パッケージをクリックすると、「詳細」ペインにその説明が表示されます。
  4. パッケージの更新を検索するには、「更新を確認 (Check for updates)」をクリックします。
    注:
    Installation Manager が、インストール・パッケージの事前定義された IBM 更新リポジトリー・ロケーションで検索を行うようにするには、「リポジトリー (Repositories)」設定ページの「インストールおよび更新の際にリンク先リポジトリーを検索する (Search the linked repositories during installation and updates)」設定を選択する必要があります。この設定はデフォルトで選択されています。インターネット・アクセスも必要です。
    Installation Manager が、製品パッケージの事前定義された IBM 更新リポジトリーで更新を検索します。また、設定したすべてのリポジトリー・ロケーションの中も検索します。進行標識に検索の実行状況が表示されます。製品の基本パッケージをインストールする際に、同時に更新をインストールすることができます。
  5. パッケージの更新が見つかると、「パッケージのインストール (Install Packages)」ページにある「インストール・パッケージ (Installation Packages)」リストの対応する製品の下に、それらが表示されます。デフォルトでは、推奨される更新のみが表示されます。
  6. インストールするパッケージおよびそのパッケージに対するすべての更新を選択します。同時に、依存関係のある更新が自動的に選択およびクリアされます。 「次へ」をクリックして先に進みます。
    注:
    同時に複数のパッケージをインストールする場合は、すべてのパッケージが同じパッケージ・グループの中にインストールされます。
  7. 「ライセンス (Licenses)」ページで、選択したパッケージのご使用条件に目を通します。複数のインストール・パッケージを選択した場合、パッケージごとにご使用条件が表示されることがあります。「ライセンス (License)」ページの左側でそれぞれのパッケージ・バージョンをクリックすると、そのご使用条件が表示されます。インストール対象として選択したパッケージ・バージョン (例えば、基本パッケージおよび更新など) が、パッケージ名の下にリストされます。
    1. すべてのご使用条件に同意する場合は、「ご使用条件に同意します (I accept the terms of the license agreements)」をクリックします。
    2. 「次へ」をクリックして先に進みます。
  8. 「場所」ページの「共用リソース・ディレクトリー (Shared Resources Directory)」フィールドに共用リソース・ディレクトリー のパスを入力するか、デフォルトのパスを受け入れます。共用リソース・ディレクトリーには、1 つ以上のパッケージ・グループが共用可能なリソースが入ります。 「次へ」をクリックして先に進みます。
    重要:
    共用リソース・ディレクトリーを指定できるのは、パッケージを最初にインストールするときだけです。今後使用可能になるパッケージの共用リソースを格納できるだけの十分なスペースを確保するには、できるだけ大きいディスクを使用するようにしてください。すべてのパッケージをアンインストールしない限り、ディレクトリーの場所を変更することはできません。
  9. 「場所」ページで、パッケージのインストール先となる既存のパッケージ・グループ を選択するか、新規のグループを作成します。パッケージ・グループとは、パッケージが同じグループ内の他のパッケージとリソースを共用することになるディレクトリーを表したものです。新しいパッケージ・グループを作成するには、以下のようにします。
    1. 新規パッケージ・グループの作成 (Create a new package group)」をクリックします。
    2. パッケージ・グループのインストール・ディレクトリーのパスを入力します。 パッケージ・グループの名前は、自動的に作成されます。 Vista 以外の Windows におけるデフォルトのパスは、C:¥Program Files¥IBM¥RMC72 です。 Windows Vista のデフォルトのパスは、C:¥Program Files_IBM¥RMC72 です。 Linux のデフォルトのパスは、/opt/IBM/RMC72 です。
    3. 「次へ」をクリックして先に進みます。
  10. 「機能 (Features)」ページの「言語 (Languages)」で、パッケージ・グループの言語を選択します。英語およびネイティブ・ライブラリー 7.2 とともに、パッケージのユーザー・インターフェースおよび文書用の対応する各国語翻訳データがインストールされます。ここでの選択は、このパッケージ・グループにインストールされるすべてのパッケージに適用されることに注意してください。 RUP ライブラリーおよび公開サイトは、選択した言語でインストールされます。
  11. 「要約」ページでは、パッケージをインストールする前に、選択項目の確認を行います。これまでのページで行った選択を変更したい場合は、「戻る」をクリックして変更を行います。インストールの選択項目が適切であれば、「インストール (Install)」をクリックして、パッケージをインストールします。 進行標識にインストールの完了率が表示されます。
  12. インストール・プロセスが完了すると、プロセスが正常に行われたことを示すメッセージが表示されます。
    1. ログ・ファイルの表示 (View log file)」をクリックすると、現行セッションのインストール・ログ・ファイルが新しいウィンドウで開きます。先に進むには、「インストール・ログ (Installation Log)」ウィンドウを閉じなければなりません。
    2. 「パッケージのインストール (Install Package)」ウィザードで、終了時に開始するかどうかを選択します。
    3. 完了 (Finish)」をクリックすると、選択したパッケージが起動します。「パッケージのインストール (Install Package)」ウィザードが閉じられ、「開始」ページに戻ります。

サイレント・インストール

Installation Manager をサイレント・モードでインストールすると、バッチ処理を使用して、スクリプトによる製品パッケージのインストール、更新、変更、およびアンインストールが行えるようになるため、便利です。

Rational Method Composer パッケージをサイレント・インストールするには、まず Installation Manager をインストールしなければならないことに注意してください。 Installation Manager のインストールまたは Installation Manager のサイレント・インストールおよびサイレント・アンインストールについて詳しくは、IBM Installation Manager の管理を参照してください。

サイレント・インストールに必要な主な作業は 2 つです。

  1. 応答ファイルを作成します。
  2. Installation Manager をサイレント・インストール・モードで実行します。

応答ファイルの作成

Installation Manager、または Installation Manager のインストーラーを使用して 製品パッケージをインストールするときのアクションを記録することで、応答ファイルを作成することができます。応答ファイルを記録すると、Installation Manager の GUI で選択した項目のすべてが XML ファイルに保管されます。Installation Manager をサイレント・モードで実行すると、Installation Manager は、XML 応答ファイルを使用して、パッケージが含まれているリポジトリーの検索やインストールする機能の選択などを行います。

インストール (またはアンインストール) 用の応答ファイルを記録するには、以下のようにします。

  1. コマンド行で、Installation Manager をインストールしたディレクトリーの eclipse サブディレクトリーに移動します。例えば、以下のようになります。
  2. コマンド行で次のコマンドを入力して、Installation Manager を開始します。応答ファイルおよび (オプションで) ログ・ファイルのファイル名とロケーションは独自のものに置き換えます。

    インストールまたはアンインストールを行わずに記録を行う場合は、ウィザードを先に進めて Installation Manager を閉じると、ファイルが作成されます。

    注:
    入力するファイル・パスが存在することを確認してください。Installation Manager では、応答ファイルとログ・ファイル用のディレクトリーは作成されません。
  3. 「パッケージのインストール」ウィザードの画面に表示される指示に従って、使用するインストールを選択し、「要約」ページが表示されたら停止します。詳しくは、IBM Installation Manager のグラフィカル・インターフェースを使用した Rational Method Composer のインストールを参照してください。
  4. インストール」をクリックし、インストール・プロセスが開始したら「キャンセル」をクリックします。
  5. 終了」をクリックして Installation Manager を閉じます。

コマンドで指定したロケーションに XML 応答ファイルが作成されます。

Installation Manager のインストーラーを使用した応答ファイルの記録

Installation Manager のインストーラーを使用して、Installation Manager およびその他の製品のインストールを記録することができます。

Installation Manager のインストールを記録するには、以下のステップを実行します。

  1. Installation Manager を unzip し、eclipse ディレクトリーに移動します。
  2. 記録を開始するには、install -record <response file path and name> -skipInstall <agentDataLocation> -vmargs -Dcom.ibm.cic.agent.hidden=false と入力します。

インストーラーを使用した製品インストールの記録

インストーラーを使用して製品インストールの記録を開始するには、以下のようにします。

  1. eclipse ディレクトリーに移動します。
  2. -input、@osgi.install.area/install.xml の各行を除去して、install.ini ファイルを開きます。
  3. コマンド install -record <response file path and name> -skipInstall <agentDataLocation> を入力します。例えば、install -record のようになります。

Installation Manager のサイレント・モードでのインストールおよび実行

Installation Manager のランチャーを使用して Installation Manager をインストールし、その後 Installation Manager を使用して、コマンド行から製品パッケージをサイレント・インストール・モードでインストールします。

Installation Manager をサイレント・モードで実行する方法についての追加資料としては、Installation Manager の Web サイトを参照してください。例えば、認証 (ユーザー ID およびパスワード) を必要とするリポジトリーからサイレント・インストールを実行する場合などについてです。

以下の表は、サイレント・インストール・コマンドで使用される引数について説明したものです。

引数 説明
-vm Java のランチャーを指定します。サイレント・モードでは、常に java.exe を使用します。
-nosplash
スプラッシュ画面を抑制するための指定です。
--launcher.suppressErrors
JVM エラー・ダイアログを抑制するための指定です。
-silent Installation Manager のインストーラーまたは Installation Manager をサイレント・モードで実行するための指定です。
-input
Installation Manager のインストーラーまたは Installation Manager への入力として、XML 応答ファイルを指定します。応答ファイルには、インストーラーまたは Installation Manager を実行するコマンドが含まれています。
-log
(オプション) サイレント・インストールの結果を記録するログ・ファイルを指定します。このログ・ファイルは XML ファイルです。

Installation Manager のインストーラーおよび Installation Manager の両方に初期設定ファイル、つまり .ini ファイル silent-install.ini があり、その中に表に示された引数のデフォルト値が含まれています。

Installation Manager のインストールには、Installation Manager のインストーラーを使用します。 Installation Manager をサイレント・インストールするには、以下のステップを実行します。

Installation Manager をサイレント・インストールするには、インストーラーを unzip して、eclipse サブディレクトリーに移動し、以下のコマンドを使用します。

Installation Manager がインストールされたら、それを使用して他の製品をインストールします。 Installation Manager のインストーラーを使用してそれらの製品をインストールすることもできます。

Installation Manager をサイレント・モードで実行するには、eclipse サブディレクトリーから以下のコマンドを実行します。

Installation Manager のインストーラーを使用して製品をサイレント・インストールする場合は、eclipse ディレクトリーから以下のコマンドを入力します。

サイレント・インストール・モードで実行された Installation Manager のインストーラーまたは Installation Manager は、応答ファイルを読み取り、指定のディレクトリーにログ・ファイルを書き込みます。サイレント・インストール・モードで実行する際、応答ファイルは必須ですが、ログ・ファイルはオプションです。これを実行した結果、正常に完了した場合は状況が 0 に、失敗した場合はゼロ以外の数値になります。

使用可能なすべての製品を検索してサイレント・インストールする

使用可能なすべての製品の更新をサイレントに検索して、インストールすることができます。

使用可能なすべての製品を検索して、サイレント・インストールするには、以下のようにします。

  1. コマンド行で、Installation Manager をインストールしたディレクトリーの eclipse サブディレクトリーに移動します。
  2. 応答ファイルの場所、およびオプションでログ・ファイルの場所を自分の環境のものに置き換えて、以下のコマンドを入力、実行します。

Installation Manager が認識している、使用可能なすべての製品がインストールされます。

現在インストールされているすべての製品の更新をサイレント・インストールする

現在インストールされているすべての製品の更新をサイレントに検索して、インストールすることができます。

使用可能なすべての製品の更新を検索して、サイレント・インストールするには、以下のようにします。

  1. コマンド行で、Installation Manager をインストールしたディレクトリーの eclipse サブディレクトリーに移動します。
  2. 応答ファイルの場所、およびオプションでログ・ファイルの場所を自分の環境のものに置き換えて、以下のコマンドを入力、実行します。

Installation Manager が認識している、使用可能な製品のすべての更新がインストールされます。

応答ファイルのコマンド

Installation Manager のサイレント・インストール機能を使用する場合は、Installation Manager で実行する必要があるすべてのコマンドを含む応答ファイルを作成する必要があります。応答ファイルは、パッケージのインストール時にアクションを記録する方法で作成することをお勧めします。ただし、応答ファイルは手動で作成したり編集したりすることができます。

応答ファイルのコマンドには、以下の 2 つのカテゴリーがあります。

サイレント・インストール設定コマンド

通常は「設定」ウィンドウを使用して設定を指定しますが、サイレント・インストール中に使用する応答ファイルに設定 (キーとして識別されます) を指定することもできます。

注:
応答ファイルには、複数の設定を指定できます。

応答ファイルに設定を定義する場合、使用する XML コードは次の例のようになります。

<preference>
	name = "the key of the preference"
	value = "the value of the preference to be set" 
</preferences>

次の表を使用して、サイレント・インストール設定用のキーとそれに関連した値を識別します。

キー
com.ibm.cic.common.core.preferences.logLocation Installation Manager のログ・ファイルのロケーションを指定します。 重要: このキーはオプションで、テストおよびデバッグ用に設計されています。ログ・ファイルのロケーションが指定されていない場合、Installation Manager のサイレント・インストールと GUI バージョンの両方で同じロケーションが使用されます。
com.ibm.cic.license.policy.location リモート・ライセンス・ポリシー・ファイルを置く場所を定義する URL を指定します。
com.ibm.cic.common.core.preferences.http.proxyEnabled True または False False がデフォルト値です。
com.ibm.cic.common.core.preferences.http.proxyHost ホスト名または IP アドレス
com.ibm.cic.common.core.preferences.http.proxyPort ポート番号
com.ibm.cic.common.core.preferences.http.proxyUseSocks True または False False がデフォルト値です。
com.ibm.cic.common.core.preferences.SOCKS.proxyHost ホスト名または IP アドレス
com.ibm.cic.common.core.preferences.SOCKS.proxyPort ポート番号
com.ibm.cic.common.core.preferences.ftp.proxyEnabled True または False False がデフォルト値です。
com.ibm.cic.common.core.preferences.ftp.proxyHost ホスト名または IP アドレス
com.ibm.cic.common.core.preferences.ftp.proxyPort ポート番号
com.ibm.cic.common.core.preferences.eclipseCache コンポーネント用の共通ディレクトリー

サイレント・インストール・コマンド

この参照テーブルを使用すると、サイレント・インストール中に使用する応答ファイル・コマンドについての詳細が分かります。

応答ファイルのコマンド 説明

プロファイル

<profile 
id="the profile (package group) id" 
installLocation="the install location of
 the profile">
<data key="key1" value="value1"/>
<data key="key2" value="value2"/>

</profile>
このコマンドは、パッケージ・グループ (またはインストール・ロケーション) を作成する場合に使用します。指定したパッケージ・グループがすでに存在する場合は、このコマンドの効果はありません。現時点では、プロファイルを作成すると、サイレント・インストールでは 2 つのインストール・コンテキストも作成されます。1 つは Eclipse 用で、もう 1 つは native 用です。プロファイルは、インストール・ロケーションです。

プロファイルのプロパティーを設定するには、<data> 要素を使用します。

現在サポートされているキーおよび関連する値は、次のリストのとおりです。

  • eclipseLocation キーは、c:¥myeclipse¥eclipse など、既存の Eclipse のロケーション値を指定します。
  • cic.selector.nl キーは、zh、ja、en など、自然言語 (NL) のロケール選択を指定します。
注:
NL 値が複数ある場合はコンマで区切ります。

現在サポートされている言語コードは、次のリストのとおりです。

  • 英語 (en)
  • フランス語 (fr)
  • イタリア語 (it)
  • 中国語 (簡体字) (zh)
  • ロシア語 (ru)
  • 中国語 (繁体字) (台湾) (zh_TW)
  • 中国語 (繁体字) (香港) (zh_HK)
  • ドイツ語 (de)
  • 日本語 (ja)
  • ポーランド語 (pl)
  • スペイン語 (es)
  • チェコ語 (cs)
  • ハンガリー語 (hu)
  • 韓国語 (ko)
  • ポルトガル語 (pt_BR)

リポジトリー

<server>
<repository location="http://example/
repository/">
<repository location="file:/C:/
repository/">
<!--add more repositories below-->
<...>
      </server>
このコマンドは、サイレント・インストール中に使用するリポジトリーを指定する場合に使用します。リモート・リポジトリーを指定するには URL または UNC パスを使用し、ローカル・リポジトリーを指定するにはディレクトリー・パスを使用します。

インストール

<install>
<offering profile= "profile id" 
features= "feature ids" 
id= "offering id" version= "offering 
version"></offering>

<!--add more offerings below>
<...>

</install>
このコマンドは、インストールするインストール・パッケージを指定する場合に使用します。

プロファイル ID は、既存のプロファイル、またはプロファイル設定コマンドで作成されたプロファイルと一致している必要があります。

フィーチャー ID は、コンマで区切られたリスト (「feature1, feature2」など) によって、オプションで指定できます。フィーチャー ID が指定されていない場合は、指定したオファリングのすべてのデフォルト・フィーチャーがインストールされます。

バージョン番号は不要です。バージョンが指定されていない場合、Installation Manager は、指定の ID、および更新や修正があればそれらも使用して、最新の製品をインストールします。

注:
必須のフィーチャーは、コンマで区切られたリストで明示的に指定されていない場合であっても、インストール用に組み込まれます。

<install modify="true"> または <uninstall modify="true"> (オプション属性)

<uninstall modify="true">
<offering profile="profileID"
 id="Id" version="Version" 
features="-"/>
</uninstall>

既存のインストールを変更することを指示する場合は、install コマンドおよび uninstall コマンドの <install modify="true"> 属性を使用します。この属性が true に設定されていない場合、値はデフォルトで false に設定されます。変更操作を、追加の言語パックをインストールすることだけを目的に行う場合、オファリング・フィーチャー ID リストでハイフン「-」を使用して、新しいフィーチャーを追加するわけではないことを指示する必要があります。

重要:
例で指定しているように、"modify=true" とハイフン "-" のフィーチャー・リストを指定してください。そうしないと、install コマンドではオファリングのデフォルト・フィーチャーがインストールされ、uninstall コマンドではすべてのフィーチャーが除去されます。

アンインストール

<uninstall>
<offering profile= "profile id" 
features= "feature ids" 
id= "offering id" version= "offering 
version"></offering>

<!--add more offerings below>
<...>

</uninstall>
このコマンドは、アンインストールするパッケージを指定する場合に使用します。

プロファイル ID は、既存のプロファイル、またはプロファイル・コマンドで指定されたプロファイルと一致している必要があります。さらに、フィーチャー ID が指定されていない場合は、指定したオファリングのすべてのフィーチャーがアンインストールされます。オファリング ID が指定されていない場合は、指定のプロファイル内のすべてのインストール済みオファリングがアンインストールされます。

ロールバック

<rollback>
<offering profile= "profile id"
 id= "offering id" 
version= "offering version">
</offering>

<!--add more offerings below
<...>

</rollback>
このコマンドは、指定したオファリングを、指定したプロファイルに現在インストールされているバージョンからロールバックする場合に使用します。rollback コマンドでフィーチャーを指定することはできません。

すべてインストール

<installALL/>
注:
このコマンドは、
-silent -installAll
と同じです。
このコマンドは、すべての使用可能なパッケージをサイレントで検索し、インストールする場合に使用します。

すべて更新

<updateALL/>
注:
このコマンドは、
-silent -updateAll
と同じです。
このコマンドは、すべての使用可能なパッケージをサイレントで検索し、更新する場合に使用します。

ライセンス

<license policyFile="policy file
 location"/>

例えば、以下のようになります。

<license policyFile="c:¥mylicense.opt"/> 
このコマンドは、レコード・モードで Installation Manager を始動してからライセンス・ウィザードを開始することで、license コマンドを入れる応答ファイルを生成する場合に使用します。

レコード・モード時に、ライセンス管理ウィザードでフレックス・オプションを設定すると、設定されたオプションは、生成された応答ファイルと同じディレクトリーにある「license.opt」という名前のライセンス・ポリシー・ファイルに記録されます。応答ファイルには、そのポリシー・ファイルを参照する license コマンドが入ります。

ウィザード

<launcher -mode wizard -input 
< response file >
このコマンドは、UI モードで Installation Manager を始動する場合に使用します。UI モードでは、インストール・ウィザードまたはアンインストール・ウィザードのいずれかで、Installation Manager を始動します。ただし、この場合、応答ファイルに入れることができるのは preference コマンドと install コマンド、または preference コマンドと uninstall コマンドのみです。Installation Manager を UI モードで実行する場合は、同じ応答ファイルに install コマンドと uninstall コマンドを混在させることはできません。

参照: サンプル応答ファイル

XML ベースの応答ファイルを使用して、サイレント・インストール設定、リポジトリーのロケーション、インストール用プロファイルなどの事前定義情報を指定することができます。応答ファイルは、インストール・パッケージをサイレントでインストールし、インストール・パッケージのロケーションと設定を標準化したいチームや企業にとって有益です。

サンプル応答ファイル
<agent-input >

<!-- add preferences -->
<preference name="com.ibm.cic.common.core.preferences. http.proxyEnabled" 
value="c:/temp"/>

<!-- create the profile if it doesn't exist yet -->
<profile id="my_profile" installLocation="c:/temp/my_profile"></profile>

<server>
<repository location= 
"http://a.site.com/local/products/sample/20060615_1542/repository/"></repository>
/server>

<install>
	<offering profile= "my_profile" features= "core" id= "ies" 
version= "3.2.0.20060615">
	</offering>
/install>

</agent-input>

サイレント・インストール・ログ・ファイル

サイレント・インストール・ログ・ファイルを使用して、サイレント・インストール・セッションの結果を調べることができます。

サイレント・インストール機能は、サイレント・インストールの実行結果を記録する、XML ベースのログ・ファイルを作成します (ログ・ファイルのパスが -log <your log file path>.xml を使用して指定されている場合に限ります)。サイレント・インストール・セッションが正常に終了した場合、ログ・ファイルには <result> </result> のルート要素のみが含まれます。ただし、インストール中にエラーが発生した場合は、以下のようなエラー要素が、メッセージとともにサイレント・インストール・ログ・ファイルに記録されます。

<result>
	<error> Cannot find profile: profile id</error>
	<error> some other errors</error>
</result>

詳細な分析については、Installation Manager データ域に生成されるログを確認することができます。設定コマンドを使用することで、応答ファイルのトピックに示されているように、オプションでデータ域を選択したロケーションに設定することができます。

Rational Method Composer のアンインストール

Installation Manager の「パッケージのアンインストール」オプションを使用すると、単一のインストール・ロケーションからパッケージをアンインストールすることができます。すべてのインストール・ロケーションからすべてのインストール済みパッケージをアンインストールすることもできます。

パッケージをアンインストールするには、製品パッケージのインストールに使用したのと同じユーザー・アカウントを使用してシステムにログインしなければなりません。

パッケージをアンインストールするには、以下のようにします。

  1. Installation Manager を使用してインストールしたプログラムを閉じます。
  2. 「開始」ページの「パッケージのアンインストール」をクリックします。
  3. 「パッケージのアンインストール」ページで、アンインストールする Rational Method Composer 製品パッケージを選択します。「次へ」をクリックします。
  4. 「要約」ページで、アンインストールされるパッケージのリストを確認し、「アンインストール」をクリックします。 アンインストールが終了すると、「完了 (Complete)」ページが表示されます。
  5. 完了 (Finish)」をクリックすると、ウィザードが終了します。

IBM Packaging Utility

HTTP または HTTPS を介して使用可能な Web サーバー上に配置することのできるリポジトリーに製品パッケージをコピーするには、 IBM Packaging Utility ソフトウェアを使用します。

Packaging Utility ソフトウェアは、 に含まれている Rational Method Composer のインストール DVD に収められています。 HTTP または HTTPS を介して使用可能な Web サーバー上に パッケージを含むリポジトリーを配置する場合は、Packaging Utility を使用して、 の製品パッケージをリポジトリーにコピーしなければなりません。

このユーティリティーでは、以下の作業を実行します。

ツールの使用についての完全な説明については、Packaging Utility のオンライン・ヘルプを参照してください。

Packaging Utility のインストール

IBM Packaging Utility を使用して 製品パッケージをコピーするには、まず、Rational Method Composer のインストール DVD からこのユーティリティーをインストールしなければなりません。

IBM Packaging Utility ソフトウェアをインストールするには、以下のステップを実行します。

  1. Rational Method Composer の DVD に移動します。
  2. Packaging Utility のインストール・ファイルを見つけます。
  3. Rational Method Composer の DVD の PackagingUtility ディレクトリーに移動します。あるいは、電子イメージをダウンロードした場合には、その解凍先ディレクトリーに移動します。
  4. Packaging Utility のインストール・ファイルを単一のディレクトリーに解凍します。圧縮ファイルのディレクトリー構造を保持するようにしてください。
  5. Packaging Utility のインストール・ファイルの解凍先ディレクトリーに移動し、インストール・プログラムを開始します。
  6. ワークステーション上に IBM Installation Manager が検出されなかった場合は、これをインストールするよう促すプロンプトが出され、その後インストール・ウィザードが開始されます。ウィザードの指示に従って、Installation Manager のインストールを実行します。詳しくは、Windows への Installation Manager のインストールを参照してください。
  7. Installation Manager のインストールが完了したか、すでにコンピューター上に Installation Manager がある場合は、Installation Manager が開始され、「パッケージのインストール (Install Packages)」ウィザードが自動的に開始されます。
  8. 「パッケージのインストール (Install Packages)」ウィザードの指示に従って、インストールを実行します。

Packaging Utility を使用した HTTP サーバーへの製品パッケージのコピー

HTTP サーバーまたは HTTPS サーバーにリポジトリーを作成するには、Packaging Utility を使用して、 Rational Method Composer の製品パッケージをコピーしなければなりません。

Packaging Utility を使用して、複数の製品パッケージを単一のリポジトリー・ロケーションに結合できることにも注意してください。詳しくは、Packaging Utility のオンライン・ヘルプを参照してください。

Packaging Utility を使用して製品パッケージをコピーするには、以下のようにします。

  1. Packaging Utility を開始します。
  2. ユーティリティーのメインページで、「製品パッケージのコピー (Copy product package)」をクリックします。 「前提条件 (Prerequisite)」ページが開き、2 つのオプションが表示されます。
  3. IBM Web から製品パッケージをダウンロードします (I will be downloading product packages from IBM Web)」をクリックします。
    注:
    アクセス可能なリポジトリーをすでに定義している場合には、「その他のソースから製品パッケージを入手します (I will be obtaining the product packages from other sources)」オプションを使用することができます。
  4. 次へ」をクリックして、「ソース」ページに進みます。選択すべき製品パッケージがない場合には、製品パッケージの含まれたリポジトリーを開かなければなりません。
  5. リポジトリーを開くには、「リポジトリーのオープン (Open repository)」ボタンをクリックします。 「リポジトリーのオープン (Open Repository)」ウィンドウが開きます。
    注:
    リポジトリーとして指定できるのは、ファイル・システム内のディレクトリーへのパス、製品の最初の CD または DVD が入っているディスク・ドライブ、またはサーバー上のディレクトリーを表す URL です。
  6. リポジトリー・ロケーションを定義するには、「リポジトリー・ロケーション」の「参照」ボタンをクリックして、リポジトリー・ロケーション (電子ディスク・イメージの含まれた共通ルート・ディレクトリーまたは最初の製品インストール CD または DVD の入ったドライブのいずれか) に移動して、これを選択します。 例えば、 ファイル (disk1、disk2 など) が C:¥My product¥unzip にある場合は、このロケーションをリポジトリーとして定義します。
  7. OK」をクリックしてリポジトリー・ロケーションを定義し、「リポジトリー・ディレクトリーの参照 (Browse to a repository directory)」ウィンドウを閉じます。
  8. 「宛先 (Destination)」ページの「参照」ボタンをクリックして、既存のリポジトリー・ディレクトリーを選択するか、製品を格納する新規フォルダーを作成します。
  9. 選択した製品パッケージおよび修正用のリポジトリーを指定したら、「OK」をクリックして「ディレクトリーの参照 (Browse to a directory)」ウィンドウを閉じます。 定義したファイル・パスが、「宛先 (Destination)」ページの「ディレクトリー」フィールドにリストされます。
  10. 次へ」をクリックして、「要約」ページに進みます。 「要約」ページには、宛先リポジトリーにコピーされる選択済みの製品パッケージが表示されます。また、このページには、コピー時に必要となるストレージ・スペース量とドライブ上の使用可能スペース量もリストされます。
  11. コピー」をクリックして、選択した製品パッケージを宛先リポジトリーにコピーします。 ウィザードの下部にステータス・バーが開き、コピー・プロセスが完了するまでの残り時間が表示されます。 コピー・プロセスが完了すると、「完了 (Complete)」ページが開き、正常にコピーされたすべての製品パッケージが表示されます。
  12. 完了」をクリックして、Packaging Utility のメインページに戻ります。

これで Packaging Utility を使用した インストール・ファイルのリポジトリーへのコピーが完了しました。 Web サーバー上にリポジトリーを配置したり、HTTP を介して使用可能なディレクトリーおよびファイルを作成したりすることができます。 (リポジトリーは、UNC ドライブ上に置くこともできます。)

ライセンスの管理

IBM Rational Method Composer のライセンスは、「ライセンスの管理 (Manage Licenses)」ウィザードを使用して管理します。

IBM Rational Method Composer に用意されている試用ライセンスは、インストール後 30 日で有効期限が切れます。期限日付後にも IBM Rational Method Composer を使用するには、アクティベーションを行う必要があります。「ライセンスの管理 (Manage Licenses)」ウィザードを使用して製品のアクティベーション・キットをインポートすることにより、IBM Rational Method Composer の試用バージョンをライセンス交付バージョンにアップグレードすることができます。

Rational 製品のライセンス管理について詳しくは、Rational のライセンス・サポート・ページ (http://www-306.ibm.com/software/rational/support/licensing/) を参照してください。

ライセンス

Rational Method Composer では、許可ユーザー・ライセンスを使用します。

許可ユーザー・ライセンス

IBM Rational 許可ユーザー・ライセンスでは、特定の一個人が、Rational ソフトウェア・プロダクトを使用することができます。購入者は、製品を使用する (使用方法は問いません) それぞれの個人ユーザーごとに許可ユーザー・ライセンスを取得しなければなりません。購入者が元の指定ユーザーを長期または永続的に置き換えない限り、許可ユーザー・ライセンスを再割り当てすることはできません。

例えば、許可ユーザー・ライセンスを購入した場合、そのライセンスは特定の一個人に割り当てることができ、その一個人が、Rational ソフトウェア・プロダクトを使用することができます。許可ユーザー・ライセンスは、いかなるときにも、2 人目の人物にその製品の使用許可を与えるものではありません (ライセンスを受けた個人がその製品をそれほど頻繁に使用していない場合も例外ではありません)。

アクティベーション・キット

製品のアクティベーション・キットには、試用版の Rational 製品の永久ライセンス・キーが含まれています。アクティベーション・キットを購入した場合には、ローカル・マシンにアクティベーション・キットの .zip ファイルをダウンロードし、そのアクティベーション・キットの .jar ファイルをインポートして、製品のライセンスを有効にします。製品へのアクティベーション・キットのインポートには、IBM Installation Manager を使用します。

ライセンスの有効化

最初に Rational ソフトウェア・プロダクトをインストールする場合や、ライセンスの期間を延長して引き続き製品を使用できるようにする場合、製品のライセンスを有効にする方法を選択することができます。

Rational Software Development Platform オファリングのライセンスを有効にする方法は、以下の 2 つです。

注:
一部の Rational 製品の 7.0 以降のバージョンに付いてくる試用ライセンスは、インストール後 30 日または 60 日で有効期限が切れます。期限日付後にも製品を使用するには、その製品のアクティベーションを行う必要があります。製品のアクティベーションについては、このサポート記事にあるアクティベーション・プロセスのフローチャートを参照してください。

アクティベーション・キット

製品のアクティベーション・キットには、試用版の Rational 製品の永久ライセンス・キーが含まれています。アクティベーション・キットを購入した場合には、ローカル・マシンにアクティベーション・キットの .zip ファイルをダウンロードし、そのアクティベーション・キットの .jar ファイルをインポートして、製品のライセンスを有効にします。製品へのアクティベーション・キットのインポートには、IBM Installation Manager を使用します。

フローティング・ライセンスの使用

オプションでフローティング・ライセンス・キーを取得することができます。 IBM Rational License Server をインストールして、製品の「フローティング・ライセンスの使用」を有効にします。フローティング・ライセンスを使用すると、以下の利点があります。

注:
7.0 以降の Rational 製品のうち、一部のものでは、アップグレードされたバージョンの Rational License Server が必要になります。ライセンスのアップグレード情報については、このサポート記事を参照してください。

アクティベーション・キットおよびフローティング・ライセンスの入手について詳しくは、 ライセンスの購入を参照してください。

インストールしたパッケージのライセンス情報の表示

ライセンス・タイプや有効期限など、インストールしたパッケージのライセンス情報は、IBM Installation Manager から確認することができます。

ライセンス情報を表示するには、以下のようにします。

  1. IBM Installation Manager を開始します。
  2. メインページの「ライセンスの管理 (Manage Licenses)」をクリックします。

インストールした各パッケージのパッケージ・ベンダー、現行のライセンス・タイプ、および有効期限が表示されます。

製品のアクティベーション・キットのインポート

永久ライセンス・キーをインストールするには、IBM Installation Manager を使用して、ダウンロード・ロケーションまたは製品メディアからアクティベーション・キットをインポートしなければなりません。

アクティベーション・キットを購入していない場合は、まず購入しなければなりません。製品または製品のアクティベーション・キットを購入している場合は、アクセス可能なワークステーションに、所要の CD を挿入するか、IBM パスポート・アドバンテージからアクティベーション・キットをダウンロードします。アクティベーション・キットは、Java(TM) アーカイブ (.jar) ファイルを含んだ .zip ファイルとして圧縮されています。 .jar ファイルには永久ライセンス・キーが含まれているため、製品のアクティベーションを行うには、このファイルをインポートしなければなりません。

アクティベーション・キットの .jar ファイルをインポートして新規のライセンス・キーを有効にするには、以下のようにします。

  1. IBM Installation Manager を開始します。
  2. メインページの「ライセンスの管理 (Manage Licenses)」をクリックします。
  3. パッケージを選択し、「アクティベーション・キットのインポート (Import Activation Kit)」ボタンをクリックします。
  4. 次へ」をクリックします。 現在のライセンスの種類やライセンスの製品バージョン範囲など、選択されたパッケージの詳細が表示されます。
  5. アクティベーション・キットのあるメディア CD またはダウンロード・ロケーションのパスを参照し、所要の Java アーカイブ (JAR) ファイルを選択して、「開く」をクリックします。
  6. 次へ」をクリックします。 「要約」ページに、アクティベーション・キットのターゲット・インストール・ディレクトリー、新規ライセンスの適用対象製品、およびバージョン情報が表示されます。
  7. 完了 (Finish)」をクリックします。

製品のアクティベーション・キットとその永久ライセンス・キーが製品にインポートされます。「ライセンスの管理 (Manage Licenses)」ウィザードに、インポートが正常に行われたかどうかが表示されます。

ライセンスの購入

現行の製品ライセンスの有効期限が切れそうな場合や、チーム・メンバー用に追加の製品ライセンスを取得する必要がある場合には、新規のライセンスを購入することができます。

ライセンスを購入して製品を使用できるようにするには、以下のステップを実行します。

  1. 購入するライセンスのタイプを決定します。
  2. ibm.com(R) を利用するか、IBM の営業担当員に連絡して、製品ライセンスを購入します。詳細については、IBM の Web ページにあるソフトウェアの購入方法に関するセクション (How to buy) を参照してください。
  3. 購入するライセンスのタイプに応じて、受け取ったライセンス証書を使用して以下のいずれかを実行し、製品を使用できるようにしてください。

IBM Rational Method Composer のアクティベーション・キットをインポートする場合は、IBM Installation Manager の「ライセンスの管理 (Manage Licenses)」ウィザードを使用します。

Linux ワークステーションのファイル・ハンドル数の引き上げ

重要: 最良の結果を得るには、Rational 製品を使用する前に、で使用可能なファイル・ハンドルの数を増やしてください。これは、Rational 製品では、プロセスごとに、デフォルトの限度である 1024 よりも多くのファイル・ハンドルを使用するためです。 (システム管理者がこの変更を行わなければならない場合があります。)

以下のステップに従って Linux 上のファイル記述子を増やす場合には、注意が必要です。正しく指示に従わないと、コンピューターが正常に始動しなくなる可能性があります。最良の結果を得るには、システム管理者がこの手順を実行するようにしてください。

ファイル記述子を増やすには、以下のようにします。

  1. root としてログインします。 root アクセス権限がない場合は、作業を進める前にそれを入手する必要があります。
  2. etc ディレクトリーに移動します。
  3. vi エディターを使用して、etc ディレクトリー内の initscript ファイルを編集します。このファイルがない場合には、vi initscript と入力して作成します。

    重要: ファイル・ハンドルの数を増やすことにした場合は、コンピューター上の initscript ファイルを空のままにしないでください。空のままにすると、次に始動または再始動した際に、マシンが始動しなくなります。

  4. 最初の行に、ulimit -n 4096 と入力します (ここで重要なのは、この数値が、ほとんどの Linux コンピューターのデフォルトである 1024 よりもかなり大きいということです)。 注意: 高すぎる値は設定しないでください。システム全体のパフォーマンスに大きな悪影響を与える可能性があります。
  5. 2 行目に、eval exec "$4" と入力します。
  6. ステップ 4 および 5 が完了したら、ファイルを保存して閉じます。
    注:
    これらのステップは正しく実行するようにしてください。そうしないと、マシンがブートしなくなります。
  7. オプション: etc/security ディレクトリーにある limits.conf ファイルを変更することによって、ユーザーまたはグループを制限します。 SUSE Linux Enterprise Server (SLES) バージョン 9 と Red Hat Enterprise Linux バージョン 4.0 の両方に、デフォルトでこのファイルがあります。このファイルがない場合は、上記のステップ 4 で、より小さな値 (例えば、2048) を指定する必要がある場合があります。これを行う場合には、プロセスごとに許容されるオープン・ファイル数の限度が、ほとんどのユーザーにとって無理のない範囲で低くなるようにする必要があります。ステップ 4 で比較的に低い数値を使用した場合、このようにすることはあまり重要ではありません。ただし、ステップ 4 で高い数値を選択した場合には、limits.conf ファイルで限度を設定しないと、コンピューターのパフォーマンスに大きな悪影響が出る可能性があります。

    以下に示すのは、すべてのユーザーを制限し、後から他のユーザーに別の限度を設定する limits.conf ファイルのサンプルです。このサンプルでは、上記のステップ 4 で記述子を 8192 に設定したと仮定します。

    *      soft nofile 1024
    *      hard nofile 2048
    root    soft nofile 4096
    root    hard nofile 8192
    user1   soft nofile 2048
    user1 hard nofile 2048

    上記の例の * では、最初にすべてのユーザーに限度を設定していることに注意してください。これらの限度は、後から指定する値よりも低い値です。 root ユーザーは、許容されるオープン記述子の数として大きい値を持っていますが、user1 は 2 つの中間です。変更を行う前に、limits.conf ファイルに含まれている文書を読んで理解するようにしてください。

ulimit コマンドについて詳しくは、ulimit のマニュアル・ページを参照してください。

Rational Method Composer のアップグレード

Rational Method Composer 7.2 では、更新されたライブラリー構造が導入されています。 Rational Method Composer 7.2 へのアップグレードの一部として Rational Method Composer ライブラリーを手動で更新しなければならないケースが 2 つあります。

1 つ目は、Rational Method Composer 7.0、7.0.1、7.1、または 7.1.1 からアップグレードする際に、独自のメソッド・ライブラリーを作成しているか、Rational Method Composer バージョン 7.0、7.0.1、7.1、または 7.1.1 で Rational ライブラリーに変更を行っている場合です。ライブラリーを手動で更新する必要があります。更新したライブラリーは、前のバージョンの Rational Method Composer では使用できなくなります。

このセクションでは、このリリースに含まれる更新済みの Rational Method Composer メソッド・プラグインを使用して既存ライブラリーを更新する方法についても説明します。

インストール中に、新しいバージョンのメソッド・プラグインが exported_libraries¥library.72 ディレクトリーにコピーされます。

2 つ目は、ライブラリーを 7.1.0 または 7.1.1 から 7.2 にアップグレードする際に、そのライブラリーが構成管理の制御下にある場合です。以前のリリースの Rational Method Composer で作成されたライブラリーを開いたときに、そのライブラリーがソース制御下にないと、Rational Method Composer アップグレード・ツールにより、そのライブラリーを自動的にアップグレードするかどうかが確認されます。これを受け入れると、自動的にアップグレードが行われるため、ここで説明する手順に従う必要はありません。

注:
以前のリリースの Rational Method Composer からアップグレードする場合は、Rational Method Composer 7.2 をインストールする前に、実行中の現在の Rational Method Composer のインスタンスを停止する必要があります。

既存の Rational Method Composer ライブラリーの更新

既存の Rational Method Composer ライブラリーを更新するには、以下の手順に従います。

  1. IBM Rational Method Composer を開始する前に、既存のライブラリーのコピーを作成します。 (詳しくは、『IBM Rational Method Composer のアンインストール』を参照してください。)
  2. Rational Method Composer を開始して、既存のライブラリーを開きます。ライブラリーのアップグレードが必要であるという警告が表示され、先へ進むかどうかをたずねられます。「はい」をクリックします。
  3. 先へ進む前にライブラリーをバックアップするかどうかをたずねられます。ステップ 1 でライブラリーをバックアップしなかった場合は、「はい」をクリックしてバックアップを行います。確実にバックアップが済んでいる場合は、「スキップ」をクリックします。
  4. これで、ライブラリーが更新されました。

カスタマイズしたライブラリーの更新

独自のコンテンツをライブラリーに追加済みで、それを Rational の最新コンテンツで更新する場合は、以下を実行します。

  1. IBM Rational Method Composer を開始して、既存のライブラリーを開きます。
  2. ファイル」->「インポート」と選択します。これでインポート・ウィザードが開始されます。
  3. 「ライブラリー構成」を選択し、「次へ」をクリックします。
  4. /exported_libraries/library_72 を参照します。「OK」をクリックし、「次へ」をクリックします。
  5. ご使用のライブラリーのオリジナル・プラグインのいずれかがロックされている場合は、警告が表示され、継続するかどうかをたずねられます。「OK」をクリックします。
  6. ライブラリーのインポート・アイテムおよび対応アイテムの中にあるプラグインおよびコンテンツ・パッケージのバージョンについてのレポートが表示されます。インポートを継続するには、「完了 (Finish)」をクリックします。
  7. 現行ライブラリーのバックアップ・コピーがない場合、プラグインをインポートする前にバックアップ・コピーを作成しておくことをお勧めします。ライブラリーのバックアップ・コピーを作成するかどうかを聞かれたら、「OK」をクリックします。
  8. プラグインがライブラリーにインポートされ、以前のバージョンと置き換えられます。

特記事項

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