Rational Business Developer Extension、バージョン 7.0 リリース・ノート

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README ファイル

1.0 このリリースについて
   1.1 このリリースでの新機能
2.0 インストール情報
   2.1 ハードウェア要件
   2.2 ソフトウェア要件
3.0 既知の問題と制限事項
   3.1 iSeries の EGL COBOL 生成には APAR SE26597 が必要
   3.2 Jasper レポートのパフォーマンス
   3.3 GOTO 文が許可されない
   3.4 非サポートの EGL Web サービス・パラメーター・タイプ
   3.5 iSeries Web サービス・クライアントのパラメーターに関する制約事項
   3.6 Java Web サービス・クライアント WAR ファイルに関する問題
   3.7 時刻パラメーターとタイム・スタンプ・パラメーターのある CICS Web サービスおよび Web サービス・クライアント
4.0 Rational サポート
5.0 特記事項

1.0 このリリースについて

本書の最新バージョンは、 http://download.boulder.ibm.com/ibmdl/pub/software/rationalsdp/v7/rbd/70/docs/readme/readme.html から入手できます。

IBM® Rational® Business Developer は、IBM Rational Enterprise Generation Language (EGL) の包括的な開発環境を提供し、ビジネス指向の開発者のニーズを満たすように設計されています。EGL は、開発者が複雑なソフトウェア・テクノロジーにとらわれることなく、ビジネスの問題に力を注げるようにすることで、 アプリケーションの迅速な開発を促進させるシンプルな高水準プログラム言語です。

IBM Rational Business Developer には、EGL ソースを、サポートされる各種プラットフォームにわたるデプロイメントのために最適化された Java または COBOL コードに変換する生成エンジンが用意されているほか、 EGL アプリケーションおよびサービスの定義、テスト、およびデバッグを行うためのツールも用意されています。

1.1 このリリースでの新機能

このセクションでは、Rational Business Developer 製品に包含されている Rational Enterprise Generation Language (EGL) 機能に加えられた機能強化について説明します。

サービス

このバージョンではサービス・サポートが大幅に拡張されました。EGL は、WSDL ファイルから直接 サービスにアクセスする必要のあるすべてのパーツを作成することができます。逆に言えば、サービスを EGL でコーディングし、これを Java または CICS® プラットフォームでのデプロイ用に生成できるということです。

エディター

EGL コード・エディターが拡張されて、コード・セクションの折りたたみ、および import ステートメントの再編成が可能になりました。

モデル駆動型の開発

UML モデルから EGL コードを作成できるので、スターター・コードを作成する前にアプリケーションを計画することが できます。 EGL コードをどのように表すかを記述するパラメーターを指定し、次にそれらのパラメーターを、 UML モデルまたはモデル内のエレメントに適用します。

コンソール UI

文字ベース・インターフェースのための EGL サポートが拡張されて、リッチ・クライアント・ウィジェット用のサポート が組み込まれました。 リッチ・クライアント・プラットフォーム (RCP) モードでコンソール UI アプリケーションを実行する際、 ユーザー・インターフェースでマウス・アクションおよび拡張キーボード機能がサポートされるようになりました。 また、コンソール UI アプリケーションに、ボタンやコンボ・ボックスなどのグラフィカル・ユーザー・インターフェース 要素を追加できるようになりました。

言語の機能強化

このバージョンの EGL では、ExternalType パーツのほかに、論理型の基本タイプが導入されました。 これにより、EGL コード内で EGL 以外のコードをより簡単に使用できるようになりました。

2.0 インストール情報

Rational Business Developer Extension バージョン 7.0 のインストールに関する情報 (ハードウェア要件およびソフトウェア要件を含む) については、「Rational Business Developer Extension インストール・ガイド」 (install.html) を参照してください。 このインストール・ガイドは、インストール・ランチパッドから表示できます。   このファイルは、1 枚目の製品 CD の文書ディレクトリーにも格納されています。

最新バージョンの「Rational Business Developer Extension インストール・ガイド」は、http://download.boulder.ibm.com/ibmdl/pub/software/rationalsdp/v7/rbd/70/docs/install_instruction/install.html から入手できます。

重要: 本製品のインストール後、必ずライセンスを有効にしてください。

2.1 ハードウェア要件

Rational Business Developer Extension をインストールするためのハードウェア要件については、「インストール・ガイド」を参照してください。

2.2 ソフトウェア要件

Rational Business Developer Extension をインストールするためのソフトウェア要件については、「インストール・ガイド 」を参照してください。

重要: IBM Rational Business Developer (Rational Business Developer Extension と、Rational Application Developer の制限付きライセンス・コピー) を購入した場合は、Rational Application Developer をインストールする際に、 デフォルトで選択される Rational Application Developer 機能をすべてクリアし、次の機能のみを インストールする必要があります。

Rational Application Developer の追加機能をインストールした場合、60 日の試用期間が終わると、 それらの機能はすべて有効期限が切れます。これは、ライセンス交付を受けている機能の使用にも支障をきたす可能性があります。たとえば、製品を実行すると、機能の有効期限が切れたことを示すダイアログ・ウィンドウが表示されます。このようなダイアログ・ウィンドウの表示を停止させるには、インストール・マネージャーの「パッケージの変更」ウィザードを使用して、失効した機能をアンインストールする必要があります。

3.0 既知の問題と制限事項

3.1 iSeries の EGL COBOL 生成には APAR SE26597 が必要

EGL COBOL 生成のアプリケーションを iSeries 上でコンパイルするには、iSeries コンピューターで、COBOL コンパイラー上に APAR SE26597 をインストールしておく必要があります (バージョン 5.3 の場合は PTF SI23518 を使用し、バージョン 5.4 の場合は PTF SI23523 を使用します)。

3.2 Jasper レポートのパフォーマンス

このタイプのプロジェクトをマイグレーションして EGL コンソール・ユーザー・インターフェースを使用するときに、 場合によっては I4GL レポートのパフォーマンスとレイアウトが予想どおりにならないことがあります。

3.3 GOTO 文が許可されない

Informix® 4GL から EGL へ変換されるアプリケーションに GOTO 文が含まれている場合、これを生成しようとすると、以下に類似したエラー・メッセージが表示されます。

 IWN.VAL.4282.e 12/0 ターゲット・システム WIN では GOTO 文はサポートされていません。  

3.4 非サポートの EGL Web サービス・パラメーター・タイプ

各プラットフォームで非サポートのパラメーター・タイプを以下にリストします。

3.5 iSeries Web サービス・クライアントのパラメーターに関する制約事項

iSeries Web サービス・クライアントでは、構造化レコード内部での 16 進(2) 配列はサポートされていません。 

3.6 Java Web サービス・クライアント WAR ファイルに関する問題

EGL  Web サービス・クライアントを Websphere Application Server にデプロイすると、実行時例外が発生します (EAR デプロイメント記述子を手動で変更すれば、この実行時例外は発生しません)。  デフォルトでは、EAR の Web プロジェクト用 WAR ファイルは、そのクラス・ローダー・モードが PARENT_FIRST に設定されています。 EGL Web サービス・クライアントは、 クラス・ローダー・モード PARENT_LAST 下で実行しなければなりません。 

次のようにクラス・ローダー・モードを変更します。

  1. EAR ファイルのデプロイメント記述子を開きます。  
  2. 「デプロイメント」タブを選択し、次に「アプリケーション」グループを選択します。  
  3. ツリー内の EAR をクリックし、「WAR クラス・ローダー・ポリシー」が「モジュール」に設定されていることを確認します。 
  4. EGL Web サービス・クライアントが含まれている WAR ファイルをクリックし、次に「クラス・ローダー・モード」を「PARENT_LAST」に変更します。

WebSphere Application Server へのデプロイ済み Web サービスには PARENT_FIRST のクラス・ローダー・モードが必要であることが、これまでに判明しています。  つまり、現時点では、Web サービス・クライアントと Web サービスを同じ Web プロジェクトに入れることはサポートされていません。

3.7 時刻パラメーターとタイム・スタンプ・パラメーターのある CICS Web サービスおよび Web サービス・クライアント

Java および iSeries の Web サービスおよび Web サービス・クライアントは、EGL の時刻データ型とタイム・スタンプ・データ型を、Web サービスとの間で送受信される SOAP メッセージに対して GMT に自動的に変換します。また逆に、GMT からそれらのデータ型への変換も自動的に行います。  CICS の Web サービスおよび Web サービス・クライアントでは、GMT との間の変換はサポートされていません。  このため、EGL Web サービスおよび EGL Web サービス・クライアントが別のプラットフォームで実行されると 問題が発生します。 

これに対処するには、時刻データとタイム・スタンプ・データを文字列データとして送信し、それらのデータを、サービス論理で時刻データとタイム・スタンプ・データに変換し直します。  

4.0 Rational サポート

IBM Rational ソフトウェア・サポートは、技術支援を提供します。

サポートが必要な場合の連絡先、およびガイドラインや参照資料に ついては、http://techsupport.services.ibm.com/guides/handbook.html に ある「IBM Software Support Handbook」を参照してください。

よくある質問、既知の問題とフィックスのリスト、およびその他のサポート情報については、Rational Business Developer Extension の製品サポート・ページ (www-306.ibm.com/software/awdtools/developer/business/support/index.html) にアクセスしてください。

製品情報、イベント、およびその他の情報については、Rational Business Developer Extension の製品ホーム・ページ (www-306.ibm.com/software/awdtools/developer/business/) にアクセスしてください。

IBM Rational ソフトウェア・サポートに連絡する前に、問題の説明に必要な背景情報を収集してください。 IBM ソフトウェア・サポート・スペシャリストに問題を説明するときは、 できる限り具体的に、かつ、関連するすべての背景情報も含めれば、 サポート・スペシャリストから、問題を効率よく解決するための支援を受けることができます。時間を節約するために、以下の質問の答えを用意してください。

5.0 特記事項

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本書は米国 IBM が提供する製品およびサービスについて作成したものであり、 本書に記載の製品、サービス、または機能が日本においては提供されていない場合があります。日本で利用可能な製品、サービス、および機能については、日本 IBM の営業担当員にお尋ねください。 本書で IBM 製品、プログラム、またはサービスに言及していても、その IBM 製品、プログラム、またはサービスのみが使用可能であることを意味するものではありません。これらに代えて、IBM の知的所有権を侵害することのない、機能的に同等の製品、プログラム、またはサービスを使用することができます。ただし、IBM 以外の製品とプログラムの操作またはサービスの 評価および検証は、お客様の責任で行っていただきます。

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