Crystal Reports Toolkit for the Rational Software Development Platform リリース ノート
このリリース ノートについて
このリリース ノートには、インストールの問題、その他の既知の問題、および以前のリリースからのアップグレードを行うお客様向けの情報など、この製品リリースに関する重要な情報が記載されています。この製品をインストールする前に、このドキュメントの内容をすべてお読みください。
インストール
Linux では、“ルート”としてログインしていないユーザーが Crystal Reports をインストールする必要があります。
制限
このバージョンの Crystal Reports Toolkit for the Rational Software Development Platform には次の制限が適用されます。
- Java Reporting Component で処理されるレポートは、Crystal Reports 9 以降で作成されたレポートだけです。以前のバージョンの Crystal Reports で作成されたレポートは、レポート変換ツールを使用して変換する必要があります。このツールは Business Objects の Web サイトからダウンロードできます。
- Java Reporting Component 用のレポート作成および変更 API は、このリリースでは公開されていません。
- 次のデータ ソースにアクセスするレポートは使用できません。
- Java Reporting Component を使用する場合、レポートは PDF、RPT、CSV、および RTF にのみエクスポートできます。
- 以下の機能は、このリリースではサポートされていません。
- レポート テンプレート
- 地理マップ
- Crystal レポート リポジトリ
- レポートのアラート
- 動的プロンプト
- グループ並べ替えオプションが元の順序に設定されているグループを含むレポートは開くことができません。
- Java Reporting Component を使用してレポートをエクスポートするには、java.io.tmpdir を絶対パスに設定してください。
Crystal Reports Designer
- Crystal Reports Designer では、複数のウィンドウで同じレポートを同時に編集できません。
- [グループ化]フィールド以外のフィールドに名前指定グループ条件を含むレポートは、前のバージョンの Crystal Reports Designer では正しく表示されません。
- カスタムのクエリー テーブルとデータベース テーブル間のリンクを含むレポートはプレビューできません。
InfoView
- サーバーの IP アドレスをシステム フィールドで使用している場合、BusinessObjects Enterprise Java InfoView にはログオンできません。
回避策:Central Management Server(CMS)のホスト名を使用してログオンしてください。
- Rational Software Development Platform から InfoView を実行している場合、新しいレポートの作成に使用するオプション(ヘッダー パネル ツールバー>[新規]>[Crsytal レポート])は機能しません。
回避策 1:Crystal Reports Designer を使用して新しいレポートを作成してください。
回避策 2:外部のブラウザから InfoView を起動してください。
- BusinessObjects Enterprise からログオフする場合は、キャッシュされたレポート ソースを含むすべてのセッション変数をクリアし、レポート ビューアが、更新されたアカウント情報を使用して BusinessObjects Enterprise に接続するようにする必要があります。
公開
- レポートに、[評価条件の種類]が[レコードごと]に設定されているか、[リセット条件の種類]が[リセットしない]に設定されている積算合計が含まれている場合、レポートは BusinessObjects Enterprise に公開できません。
回避策:それぞれの条件の種類リストで他のオプションを使用してください。
- 複数の JDBC 接続を含むレポートを公開する際、公開ウィザードに一部の接続が表示されない場合があります。
回避策:セントラル管理コンソール(CMC)で、公開ウィザードに表示されない JDBC 接続を変更してください。
Java Reporting Component
- JSF ビューアでインプロセス JRC を使用している場合、JSF はサーバー サイド ステートの保存モードにあることが必要です。
- 新しい JSP ページを作成する場合は、[JSP テンプレートを使用する]チェック ボックスをオフにしてください。Crystal Reports のコード スニペットではビューアの独自のページがデフォルトで true に設定されており、テンプレートを使用すると HTML タグが重複する可能性があります。
- JRCHelperSample アプリケーションは、Web プロジェクトに対してランタイムが定義されていない場合、コンパイルされません。
回避策:[プロパティ]メニューで[Targeted Runtimes]をクリックし、ランタイムを設定ししてください。
- プロジェクトから JRC ファセットが削除されても、JRCHelperSample クラスは変更されている可能性があるため自動的に削除されません。
- Crystal Reports スニペットをページ デザイナのデザイン ビューに挿入できません。
回避策:スニペットを挿入するには、ページ デザイナのソース ビューに切り替えてください。
- JSF ビューアにレポートを正しく表示するには、DOCTYPE 宣言を <!DOCTYPE html PUBLIC"-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN"> に変更する必要があります。
- コントロールを、[最新のインスタンスを使用]オプションを使用して作成された EnterpriseItem Bean と同期すると、ページ コードでエラーが発生する場合があります。
回避策:ページ コードで、“getParentItemID”を“getItemID”に変更し、“setParentItemID”を“setItemID”に変更してください。
- ページ データ ビューでは Page Bean カテゴリの下にある項目の設定を変更できません。
回避策:Faces Managed Beans の下にある同じ項目の設定を変更してください。
レポーティング機能
- 保存データを含み、[レポートを最初に最新表示するときに検証する]オプションが有効に設定されているレポートをプレビューすると、保存データは破棄され、警告メッセージが表示されます。
回避策:レポートをプレビューする前に Crystal Reports Designer でそのレポートを開き、[レポートを最初に最新表示するときに検証する]オプションをオフにして、レポートを保存してください。
- 別の操作が進行中にページを開くと、java.lang.IndexOutOfBoundsException 例外が発生する場合があります。これは、JSF ビューアが使用され、javax.faces.STATE_SAVING_METHOD が“server”に設定されている場合に発生します。この問題は、Sun の JSF の実装におけるバグが原因です。
回避策:Sun JSF の実装をバージョン 1.1 よりも新しいバージョンに更新するか、JSF の代替実装を使用してください。
- java.sql.ResultSet のデータ ソースを設定した後に、OldTableAlias と NewTableName が異なる場合、RAS SDK は NewTableName の値を使用して新しいテーブルに名前を付けることができません。
- レポートをプレビューするときに、DataEngine は java.util.Date 型の POJO データをフェッチできません。
回避策:代わりに java.sql.Date 型を使用してください。
- オンデマンド サブレポートをエクスポートする場合、メイン レポートの最初のページのサブレポートしか CSV 形式にエクスポートできません。
- チャートを変更している場合、[並べ替え順序]を[上位 N]、[下位 N]、[上位パーセント]または[下位パーセント]のいずれかに設定した後に、[グループ化]プロパティを変更することができません。
回避策:[グループ化]フィールドを変更する前に、[並べ替え順序]を[昇順]または[降順]に変更してください。
- データベース エクスプローラは、ストアド プロシージャをサポートしません。これは、既知の Eclipse に関する問題です。詳細については、Eclipse Bugzilla バグ 132107 を参照してください。
回避策:考えられるコードの回避策については、フォーラム スレッド(http://diamond.businessobjects.com/node/520#comment-209)を参照してください。
プラットフォーム固有の問題
- Sun JVM では、「java.lang.OutOfMemoryError: PermGen space」というエラー メッセージが表示される場合があります。
回避策:eclipse.ini ファイルを次の設定で更新してください。
-vmargs
-Xms40m
-Xmx512m
-XX:MaxPermSize=256m
詳細については、Eclipse Bugzilla バグ 129490 および 92250 を参照してください。
- Apache Tomcat サーバーに既に公開されているレポートを編集する場合、変更を正しく保存するためには、Tomcat をシャットダウンしてからレポートを保存する必要があります。
- ファセットを削除すると、ビルド パスではなく lib ディレクトリからファイルが削除されます。これによって、問題ビューにエラーが表示される場合があります。
- IBM WebSphere 6.0 および 6.1 では、一部のエクスポート形式についてエクスポート機能が動作しない場合があります。
回避策 1:JSF Crystal レポート ページ ビューアを使用してレポートを複数の形式にエクスポートしてください。
回避策 2:ビューア コードがそのページでの唯一の出力であることを確認してください。
- バージョン 1.5.0_07 よりも前の Sun JVM では、OLE オブジェクト イメージが含まれるレポートをロードするときに、マルチスレッド環境で java.awt.color.CMMException が発生する場合があります。
- Konqueror はサポートされていないブラウザです。JSP コードを実行して Konqueror でレポートを表示すると、エラー メッセージが表示される場合があります。
回避策:サポートされる Web ブラウザを使用してください。
- Sun JVM 1.4.2 でセクション値を XML にエクスポートすると、結果が異なる場合があります。
- SUSE Linux プラットフォームでは、オンライン ヘルプの検索機能が動作しません。
回避策:ヘルプの目次で情報を検索してください。
書式設定と描画機能
- テキスト オブジェクト内でのドロップ アンド ドラッグ操作を元に戻すには、[元に戻す]を 2 回クリックします。
- テキスト オブジェクト編集モードでは、段落の先頭にあるフィールド オブジェクトの前に挿入されている最初のタブ マークは表示されません。
- レポート内に新しいテキスト オブジェクトを作成するときに、テキスト オブジェクトの[第 1 行インデント]が負の値に設定されている場合、テキストはカーソルが左のインデントを通過した後にのみ表示されます。
- テキスト オブジェクトで段落を編集している場合、テキスト オブジェクトには最初のタブ マークは表示されますが、以降のタブ マークは表示されません。
- テキスト オブジェクトでは、複数行の段落でテキストを書式設定すると、テキストは改行されて書式設定されます。
- ボックスの下にあるオブジェクトを選択するには、最初にボックスを裏側に移動します。
- セクションの[相対位置]プロパティは、セクション内の行やボックスに適用されません。
- Crystal Reports Designer の[日付の書式]プロパティで、[曜日のかっこ]オプションを[丸かっこ]または[丸かっこ (スペースあり)]のどちらに設定しても、[サンプル]領域の表示には違いがありません。
- 次の表に、サポートされない機能を使って実行時にレポートを開いたり保存したりした場合の JRC の動作を示します。
機能 | この機能を使ってレポートを開いたときの JRC の動作 | この機能を使ってレポートを保存したときの JRC の動作
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レポートのアラート | アラートは発生しない。 | レポート定義内のアラート情報は保持される。ただし、アラート ビューは保持されない。 |
地理マップ | 空白のオブジェクトとして表示される。 | レポート定義で保持される。 |
テクスチャとピクチャを含む Crystal Reports 9 レポート チャート | 表示されない。 | レポート定義で保持される。 |
チャート ラベルの配置 | ラベルが移動すると、ラベルはデフォルト位置にリセットされる。 | レポート定義で保持される。 |
Crystal Enterprise コンテキストでの特殊フィールド:現在の CE ユーザー ID。
| Vertical Page Number にマップされる。
| 特殊フィールドは保持される。 |
動的な画像 | サポートされない。 | 完全サポート。 |
パラメータ付き並べ替え | サポートされる。 | 完全サポート。 |
階層グループの並べ替え | サポートされる。 | 完全サポート。 |
式関数の追加 | サポートされる(Crystal Enterprise タイム ゾーンを除く)。 | 完全サポート。 |
動的プロンプト | サポートされない。 | 保持されない。 |
グリッド拡張 | クロスタブの列見出しの平坦化をサポート。 | 平坦化された列見出しが保持される。ドリルスルー ビューは保持されない。 |
リレーショナル データベースと SQL ステートメント
- Oracle JDBC ドライバは、結合の種類“Full Outer Join”で結合されたテーブルをサポートしません。「Full Outer Join はサポートされていません。」というメッセージが表示されます。
- setTableLocation を使用してデータベース テーブルの場所を ODBC に設定すると、レポート オブジェクトが削除される場合があります。
回避策:テーブルの場所を、JDBC、JNDI、XML、または Java Result Set に設定してください。
- レポートを SunOne8 アプリケーション サーバーまたは Oracle 10g アプリケーション サーバーにロードする場合は、相対パスではなく絶対パスを指定する必要があります。
- JRC のデータ ソースの保存場所の設定コマンドを使用してテーブルの場所を ODBC から JDBC/JNDI に変更すると、JRC でのみレポートが最新表示されます。
回避策:レポートの最新表示を有効にして Crystal Reports Designer で機能させるためには、JNDI サーバーの情報を[場所の設定]コマンドで指定してください。
- Informix ドライバは、Informix データベースからレポートに追加された BLOB フィールドをサポートしません。
- Informix JDBC ドライバの問題が原因で、ストアド プロシージャを含む Informix レポートを表示すると、ルーチン(prc_decimal)を解決できなかったことを知らせるエラーが表示されます。
- Designer から Microsoft SQL Server データベースに接続する場合、データベース名を入力した後に、データベース エクスプローラにユーザーのデフォルト データベースが表示されます。
回避策:データベース名を含む完全な接続文字列を指定してください。
- レポート内の[データ フィールド]フィールドが式フィールドである場合、[集計しない]オプションはフィールドのプロパティに表示されません。
- Real 型の SQL Server のデータベース フィールドを含むレポートをプレビューすると、値を要求された型に変換できないことを知らせる JDBC のエラー メッセージが表示される場合があります。この問題は、Microsoft JDBC の問題が原因です。
- 複数の SQL 文を SQL スクラップブック ページに追加すると([Crystal Reports]を右クリックし、[新しいレポートに追加]をクリックする)、最初の SQL 文だけがレポートに追加されます。この問題は、Derby データベースを使用している場合に発生します。
- DB2 UDB iSeriese データベース接続を新規作成しているときに誤ったパスワードを入力すると、Eclipse プロセスが予期せず終了する場合があります。詳細については、Eclipse Bugzilla バグ 148920 を参照してください。
- Crystal Reports Designer で SQL Server データベース接続を新規作成しているときに、接続 URL にパスワード情報を含めてから、接続プロパティを更新すると、Crystal Reports Designer はその接続が同じ接続であると認識せず、すべてのテーブルが同じデータベースからのものであってもクロス データベース結合を含む SQL を生成する場合があります。
回避策:レポートを保存してから、もう一度開きます。新しい接続を作成している場合は、URL にパスワード情報を含めないことをお勧めします。
- SQL 文を Crystal レポートに追加する場合は、デフォルト設定によってではなく、SQL エディタを使用して SQL ファイルを開きます。
- Relational Software Developement Platform に付属している Derby サンプル データベースに接続する際、オブジェクトを追加できず、ログオン エラーでユーザー名が無効であることを知らせるエラー メッセージが表示されることがあります。
回避策:データベース接続を変更して、ユーザー ID が接続の詳細に入力されるようにします。
特定の言語に関する問題
- 製品にローカライズされたマニュアルが含まれていても、すべての言語パックに対応しているとは限りません。したがって、一部の UI 用語は、最新の言語パックのセットで翻訳されていても、マニュアル内では英語のままになっています。
- JRC は右から左のテキストを段落レベルでは解釈しますが、文字レベルでは解釈しません。したがって、右から左のテキストと左から右のテキストを段落内に混在させると、正しく表示されない場合があります。
- RTF 形式にエクスポートすると、アラビア文字とヘブライ文字は正しくエンコードされません。
- ドイツ語やイタリア語など、小数点区切りとしてカンマを使用しているオペレーティング システムでは、Swing バグにより小数点の桁合わせ表示が正しく機能しません。
- JRC を使用してレポートを PDF 形式にエクスポートすると、一部の言語では、いくつかの文字が疑問符やボックスとして表示される場合があります。
- イタリア語環境では、一部の Crystal Reports Designer ダイアログ ボックスで小数点区切りが正しく表示されません。ただし、正しいイタリア語の小数点区切りをレポートで使用するように設定できます。
- 英語以外のオペレーティング システムでは、文字化けを防ぐために、象形文字が選択したフォントに対する文字セットに含まれていることを確認します。
- ポーランド語環境では、[通貨]の書式設定ダイアログ ボックスに、記号と金額の間にスペースがない形式で通貨金額が表示されます。
アクセシビリティ
- JAWS などのスクリーン リーダーを Crystal Reports Designer で正しく機能させるためには、Java Access Bridge をインストールする必要があります。Java Access Bridge は、http://java.sun.com/products/accessbridge からインストールできます。
IBM JVM 1.5 と Java Access Bridge を併用するには、いくつかの jar ファイルを再配布する必要があります。詳細については、http://java.sun.com/products/accessbridge/README.txt にある readme.txt ファイルを参照してください。
- スクリーン リーダー JAWS は、Crystal Reports で使用されているキーの組み合わせと異なるショートカット キーをマップします。
回避策:JAWS Keyboard Manager で、Alt + ↑、Alt + ↓、Ctrl + Home、および Ctrl + End のキーのバインドを、Crystal Reports でのそれらのキーの組み合わせの機能に合わせてリセットしてください。
- [プレビュー]ページのドリルダウン機能はキーボードから使用できません。
- JAWS では Crystal Reports Designer パレット内のフィールドを読み上げることができません。詳細については、Eclipse Bugzilla バグ 146620 を参照してください。
- JAWS では、Crystal Reports Designer のパレット ラベルをスライダとして読み上げます。詳細については、Eclipse Bugzilla バグ 146859 を参照してください。
- データベース エクスプローラ ビューでは、固有のアクションに割り当てられていない一部のホット キーが機能しない場合があります。この問題は、コンテキスト メニュー項目の最初の文字のみを読み取る JAWS の制限が原因で発生します。
- キーボードを使用してフィールド オブジェクトをテキスト オブジェクトに挿入するには、2 つのオブジェクトを選択し、ショートカット メニューの[テキスト オブジェクトへのフィールドの追加]オプションをクリックします。