IBM(R) Rational(R); PurifyPlus(TM) for Windows リリース ノート V7.0.1

バージョン 7.0.1

ファイル最終更新日: 10/05/2009

資料 ID: GC88-8198-00


(C) Copyright IBM Corporation. 1992, 2009. All Rights Reserved.

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本書をご使用になる前に、付録. 特記事項 に記載されている情報をお読みください。



範囲

この資料で説明されている製品の変更内容は、以下に適用されます。

このリリース ノートでは、以下について説明します。

このリリース ノートでは、サポートされるプラットフォームおよびこのリリースでの既知の問題のリストを含む、PurifyPlus のインストールおよび使用について重要な情報を記載します。

PurifyPlus のコンポーネントには以下が含まれます。

このリリース ノートでの PurifyPlus に関する記述は、Purify、Quantify、PureCoverage に該当します。

目次

このリリースにおける新機能
製品資料
ハードウェア/ソフトウェア情報
互換性の問題
Rational 製品との互換性
サード パーティ製品との互換性
制限とガイドライン
既知の問題と解決された問題
このリリースにおける既知の問題
サービス リリースにおける解決された問題
マニュアルの更新
追加情報
Rational Software 製品に関して IBM カスタマ サポートに連絡する方法

このリリースにおける新機能

製品資料

PurifyPlus 製品資料は、以下の場所から入手できます。

ハードウェア/ソフトウェア情報

以下のセクションでは、このバージョンの PurifyPlus に関する、サポートされるプラットフォームとインストールの要件について概説します。

デスクトップ要件と推奨事項
項目
ハードウェア要件と推奨事項
オペレーティング システム
  • Microsoft Windows Vista Business ベース、SP2 まで
  • Microsoft Windows Vista Enterprise ベース、SP2 まで
  • Microsoft Windows Vista Ultimate ベース、SP2 まで
  • Microsoft Windows XP Professional ベース、SP3 まで
  • Microsoft Windows 2000 Professional SP2 から SP4
  • Microsoft Windows 2000 Server SP2 から SP4
  • Microsoft Windows 2000 Advanced Server SP2 から SP4
  • Microsoft Windows Server 2003 Standard Edition ベース、SP2 まで
  • Microsoft Windows Server 2003 Enterprise Edition ベース、SP2 まで
  • Microsoft Windows Server 2003 R2 Standard Edition ベース、SP2 まで
  • Microsoft Windows Server 2003 R2 Enterprise Edition ベース、SP2 まで
  • Microsoft Windows Server 2008 Enterprise Edition ベース、SP2 まで
  • Microsoft Windows Server 2008 Standard Edition ベース、SP2 まで
  • Microsoft Windows Server 2008 Datacenter Edition ベース、SP2 まで
ハードウェア
  • Pentium III、Pentium 4、Xeon、Opteron
  • 500 MHz 以上
  • 256 MB RAM が必要ですが、1024 MB RAM を推奨します。
    一般に、メモリが大きいほど応答性が向上します。
  • スワップ スペース: 2 x 物理メモリ
  • 600 X 800 X 256 色以上のビデオ解像度。ハイ カラーまたはトゥルー カラーを推奨します。
  • Microsoft Mouse または互換ポインティング デバイス
インストールに必要なディスク容量
  • IBM Rational PurifyPlus - 97 MB
  • IBM Rational Purify - 55 MB
追加ディスク容量

(インストゥルメンテーション キャッシュに対応するために必要)
  • インストゥルメントされる .exe および .dll ファイルの数およびサイズによって異なります。概算としてインストゥルメントしたモジュールは最初のモジュールの 1.5 倍と見積もります。
項目
ソフトウェア要件と推奨事項
サード パーティ アプリケーションとの統合
コンパイラ
  • Visual Studio 6.0 の Microsoft Visual C++ 6.0、SP4 から SP6
  • Microsoft Visual C++ 6.0 Processor Pack
  • Visual Studio 6.0 の Microsoft Visual Basic 6.0、SP4 から SP6
  • Microsoft Visual C++ .NET (非管理)
  • Microsoft ASP.NET、Visual Basic、C++、C#、J# .NET (管理)
  • Microsoft Visual C++ .NET 2003 SP1 (非管理)
  • Microsoft ASP.NET、Visual Basic、C++、C#、J# .NET 2003 (管理)
  • Microsoft Visual C++ 2005 SP1 (非管理)
  • Microsoft ASP.NET 2.0、Visual Basic、Visual C#、Visual C++、Visual J# 2005 (管理)
  • Microsoft Visual C++ 2008 SP1 (非管理)
  • Microsoft ASP.NET 3.5 および 3.5 SP1、Visual Basic、Visual C#、Visual C++、Visual J# 2008 (管理)
デバッガ
  • Microsoft Visual Studio 6.0、SP3 から SP6 (デバッグ フォーマット: COFF、CV4) (デバッグ ファイル: .exe、.pdb、.dbg、.map)
  • Microsoft Visual Studio .NET (デバッグ フォーマット: COFF、CV4、CLR) (デバッグ ファイル: .exe、.pdb)
  • Microsoft Visual Studio .NET 2003 SP1 (デバッグ フォーマット: COFF、CV4、CLR) (デバッグ ファイル: .exe、.pdb)
  • Microsoft Visual Studio 2005 SP1 (デバッグ フォーマット: COFF、CV4、CLR) (デバッグ ファイル: .exe、.pdb)
  • Microsoft Visual Studio 2008 SP1 (デバッグ フォーマット: COFF、CV4、CLR) (デバッグ ファイル: .exe、.pdb)
IDE
統合開発環境
  • Microsoft Visual Studio 2005、SP1
  • Microsoft Visual Studio 2008、SP1
ラン タイム環境
  • IBM JVM 1.4.2、5.0 (PureCoverage のみ)
  • Sun JVM 1.4.2、1.5.0 (PureCoverage のみ)
  • Microsoft .NET Framework 1.1、2.0、3.0、3.5、3.5 SP1
IBM Rational マニュアル
オンライン PDF ファイルを表示するには、Adobe Acrobat Reader 4.x 以上が必要です。 Adobe Acrobat Reader は、www.adobe.co.jp から無料でダウンロードできます。
言語サポート
PurifyPlus は、以下の各国語オペレーティング システムにインストールできます。
  • 中国語 (簡体字または繁体字)
  • オランダ語、フランス語
  • ドイツ語
  • ヘブライ語
  • イタリア語
  • 日本語
  • 韓国語
  • スウェーデン語
表示、メニュー、コントロール、ウィザード、レポート、およびユーザー マニュアルはすべて、英語 (米国) です。
  • 中国語 (繁体字)、オランダ語、ヘブライ語、または韓国語のオペレーティング システムを使用している場合、データ (パス名など) は英語 (米国) または ASCII 文字セットで入力します。
  • 中国語 (簡体字)、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、またはスウェーデン語のオペレーティング システムを使用している場合、データは英語 (米国) またはネイティブ言語の文字セットで入力します。入力および出力の両方について、地域の日付、時刻、通貨、および番号付け規則もサポートされています。

互換性の問題

このセクションでは、PurifyPlus を Rational の製品やサード パーティのソフトウェア製品などの他の製品と併用する際の特別な考慮点について説明します。

サード パーティ製品との互換性

Windows ターミナル サーバー環境への IBM Rational Software のインストール

他のサポートされる Windows Server システムの場合と同様に、PurifyPlus を Windows ターミナル サーバー コンソール システムにインストールして実行できます。

ターミナル サーバー クライアントで IBM Rational 製品を使用するには、フローティング ライセンスを使用するようにコンソール システムを構成する必要があります。

制限とガイドライン

制限とガイドライン
トピック
該当する対象
制限
インストレーション PurifyPlus PurifyPlus v7.0 (またはこれ以前) が現在インストールされている場合は、v7.0.1 をインストールする前にアンインストールしておく必要があります。これは、v7.0 が、IBM Installation Manager と互換性のない異なるインストール テクノロジを使用しているためです。[プログラムの追加と削除] を使用して v7.0 をアンインストールしてから v7.0.1 をインストールします。
インストレーション PurifyPlus IBM Rational Common Licensing クライアントは、デフォルトで選択されているオプション機能です。これがインストールされると、[プログラムの追加と削除] リストに項目が作成されます。この機能はインストールしてください。また、[プログラムの追加と削除] を使用してこの機能をアンインストールしないでください。この機能の追加および削除には、Installation Manager の変更機能を使用します。
インストレーション PurifyPlus Windows 2000 SP4 にインストールする場合は、Installation Manager を実行する前に、gdiplus.dll がインストールされている必要があります。 Gdiplus はデフォルトでは Windows 2000 にインストールされませんが、Visual Studio や Platform SDK などのさまざまなダウンロードの一部としてインストールされます。まだインストールされていない場合は、www.microsoft.com/downloads で gdiplus.dll を検索し、適切なダウンロード ファイルを探してください。
AppInit_DLLs PurifyPlus PurifyPlus は、dll が AppInit_DLLs レジストリ キーを介してプロセスに入力される場合は正しく機能しません。これは、入力されたライブラリをインストゥルメントできないためです。PurifyPlus を正しく動作させるには、このキーを使用するアプリケーションをアンインストールして、システムを再起動する必要があります。ComSpyNT ユーティリティは、このレジストリ キーを使用することが分かっています。
Visual C++ PurifyPlus Visual C++ の [エディット コンティニュ] を使用して実行中のインストゥルメント済みプログラムに変更を適用することは、サポートされていません。
SetWindowsHook PurifyPlus PurifyPlus と、SetWindowsHook() および SetWindowsHookEx() を使用するアプリケーションとの間には互換性の問題があります。この互換性の問題は通常、フック DLL に対して最小のインストゥルメンテーションを使用することによって解決できます。

SetWindowsHookEx() API は、インストゥルメント済みプログラムでは無効になっています。これは、インストゥルメント済みアプリケーション内からのインストゥルメントされていないコードのフックを回避するためです。この回避策については、Rational Software のテクニカル・サポートに連絡してください。

Stdin PurifyPlus [プログラムの実行] ダイアログを使用してプログラムをインストゥルメントおよび実行する場合は、test.exe < test.txt の場合のように、stdin リダイレクト要求を使用することはできません。代わりに、コマンド行インターフェイスを使用してください。
argv[0] PurifyPlus ネイティブにインストゥルメントされたアプリケーションでは、argv[0] はインストゥルメント済みファイル名に設定されます。アプリケーションが argv[0] の特定の値に依存する場合は、[設定] > [実行可能プログラムの設定] > [ファイル] > [インストゥルメント済みファイル名] でインストゥルメント済みファイルの名前を指定できます。
デバッグ データ PurifyPlus PurifyPlus は、モジュールでの NB05 デバッグ データ フォーマットの使用はサポートしません。PurifyPlus で使用するデバッグ情報の更新には、Microsoft Visual Studio に組み込まれている cvpack ユーティリティ プログラムを使用できます。このためには、モジュールのバックアップ コピーを作成してから、そのモジュールに対して cvpack を実行します。これにより、モジュールの適切な位置に新規デバッグ情報が再書き込みされます。
インストゥルメンテーション PurifyPlus ファイルのインストゥルメンテーションの実行は、以下の状況では失敗します。
  • .dll または .exe ファイルがインストゥルメントされた後に .pdb file が提供される。アプリケーションが再実行されるとき、.pdb ファイルは再インストゥルメントされません。
  • 名前と作成時間が同じである 2 つの .dll が交換される場合 (デバッグ バージョンと実動バージョンなど)。新規の .dll は、タイム スタンプが同じで、名前が同じファイルが既にキャッシュ ディレクトリに存在するため、インストゥルメントされません。
  • キャッシュ ディレクトリ外に存在するインストゥルメント済み .dll および .exe ファイルが、新バージョンの PurifyPlus がインストールされるときに削除されない。 このいずれかのファイルを使用するアプリケーションが実行される場合、既存のインストゥルメント済みバージョンが使用されます。
いずれの場合も、インストゥルメント済みファイルを削除して強制的に再インストゥルメントすることによって問題を解決できます。
キャッシュ ディレクトリ PurifyPlus PurifyPlus は、汎用名前付け規則 (UNC) 名をキャッシュ ディレクトリ設定でサポートしません。代わりに、ネットワーク ドライブをマップして、リモート マシン上のキャッシュ ディレクトリを指定する必要があります。
VirtualAlloc PurifyPlus PurifyPlus は、実行可能コードを含む VirtualAlloc 領域をサポートしません。 このコードは、データ セクションの一部と見なされるため、インストゥルメントされません。
再配置 PurifyPlus PurifyPlus には、インストゥルメント済みアプリケーションにソース行情報を提供するために、再配置データが必要です。必要な再配置データをアプリケーションに必ず含めるために、実行可能ファイルのビルド時に、Visual C++ リンカ オプション /FIXED:NO を使用する必要があります。
ハンド コーディング アセンブリ PurifyPlus PurifyPlus は、ハンド コーディング アセンブリが含まれているモジュールはサポートしません。このモジュールを適切に動作させるには、除外モードでインストゥルメントする必要があります。
日本語版パック PurifyPlus Windows XP での日本語版パック内の同期化問題のため、PurifyPlus では、インストゥルメント済みプログラムのデフォルト キーボード設定を日本語から英語に変更する必要があります。これを行う前に、この確認を要求するダイアログ ボックスが表示されます。
非管理ユーザーとして実行 PurifyPlus PurifyPlus キャッシュ ディレクトリのデフォルトの場所はインストール フォルダ下です。通常は c:\Program Files\Rational\PurifyPlus ディレクトリにあります。管理者の権限のないユーザーは Program Files フォルダに書き込みアクセスできず、キャッシュ ディレクトリを作成 (または書き込み) できないことを示すエラー メッセージが PurifyPlus から出されることがあります。この問題を解決するため、非管理ユーザーには、PurifyPlus がキャッシュ ディレクトリ用の書き込み可能フォルダを指すよう、環境変数を定義することが提示されます。
set RATL_PQC_PROFILE_DIR=<writable folder> - たとえば、ユーザーのプロファイル ディレクトリ
詳細については、PurifyPlus オンライン ヘルプの [ファイルとファイルの場所] セクションを参照してください。
Microsoft Visual Studio 2005 も Visual Studio 2008 もインストールされていない場合の、このいずれかに組み込まれた非管理 C/C++ モジュールの分析 PurifyPlus Visual Studio 2005 も Visual Studio 2008 もインストールされていないコンピュータで、このいずれかに組み込まれているモジュールを実行できます。しかし、分析されるコード内のシンボリック データに関する詳細情報を指定するには、すべての PurifyPlus コンポーネント (Purify、PureCoverage、および Quantify) に Microsoft Debug Interface Access Software Development Kit (DIA SDK) がインストールされている必要があります。 DIA SDK は、Visual Studio 2005 インストレーションに付属するインストール パッケージを使用してインストールできます。 このパッケージは Visual Studio 2005 インストール ディレクトリにあります。通常は、Program Files\Microsoft Visual Studio 8\SDK\v2.0\BootStrapper\Packages\vcredist_x86.exe です。

DIA SDK をインストールしない場合、PurifyPlus コンポーネントは継続して作動しますが、通常表示されるような非管理 C/C++ モジュールに関する詳細情報が提供されなくなります。

SetErrorMode Purify SetErrorMode() は、Windows の [アプリケーション エラー] メッセージ ボックスなどの、システム レベルのすべてのメッセージ ボックスを抑止します。 SetErrorMode() を呼び出すプログラムに対して Purify の [エラー発見時に中断] を有効にすると、Purify で [エラー表示] ウィンドウにアクセス エラーが表示されますが、[アプリケーション エラー] メッセージ ボックスは表示されず、プログラムは継続して実行されます。
デバッグ Purify Purify は、レジストリ内のデフォルトの AeDebug Debugger 項目に基づいてデフォルトのデバッガを割り当てます。Microsoft Visual Studio がインストールされていない場合は、登録されたプログラムがフル デバッグをサポートしない可能性があります。
可変クロック速度 Quantify Quantify は、可変クロック レート メカニズムが装備されたシステムでは、正しくない処理時間結果を出すことがあります。多くのモバイル プロセッサなど、一部のプロセッサでは、クロック レートは稼働中に変化するように設計されています。システムがビジーであると、クロック レートは速くなります。あまりビジーではない場合は、クロック レートは低下します。Quantify では、プロセッサがビジーであるときにクロック レートが測定され、ブロックまたは待機させる関数 (Sleep() など) の時間を測定するためにクロック刻みがカウントされます。クロック レートが低下しているときは、クロック刻み数は多くないため、Sleep() などの関数について Quantify がレポートする数も同様に小さくなる可能性があります。このシステムでの処理時間結果を修正するには、オペレーティング システムをシャットダウンし、システムの CMOS 設定を介して可変クロック レート機能を停止します。この機能は、SpeedStep (Intel プロセッサ) や PowerNow! (AMD プロセッサ) などのさまざまな名前で呼ばれています。 Quantify を使用しているときにこの機能を無効にすることにより、システムが常にビジーではない場合でも正確な処理時間結果を得られるようにすることができます。

既知の問題と解決された問題

このリリースにおける既知の問題

次の表に、PurifyPlus v7.0.1 における既知の問題をリストします。

既知の問題
トピック
製品
変更依頼
説明
デバッグ PurifyPlus RATLC00031747 Visual Studio .NET 内から管理アプリケーションをデバッグする場合、ブレークポイントおよびシングル ステップの設定は、PurifyPlus が関与している場合は有効になりません。これは、Visual Studio .NET に固有の問題です。デバッグは、Visual Studio .NET 2003 では予期したように動作します。
デバッグ PurifyPlus RATLC00369792 Visual Studio .NET および Visual Studio .NET 2003 内では、PurifyPlus が関与したボタンは、非管理アプリケーションでは動作しません。PurifyPlus が関与した状態で非管理アプリケーションを実行するには、いずれかの PurifyPlus コンポーネントに対して [実行] メニュー項目が選択されている必要があります。たとえば、PurifyPlus が関与した状態で非管理アプリケーションを実行するには、[PurifyPlus] > [Purify] > [実行] を選択します。Purify が関与した状態で非管理アプリケーションをデバッグするには、[実行] ダイアログの [デバッガの下で実行] を選択して、スタンドアロン Purify GUI からアプリケーションを実行する必要があります。PureCoverage または Quantify が関与した状態で非管理アプリケーションをデバッグすることは、現在はできません。
選択インストゥルメンテーションと ASP.NET PurifyPlus RATLC0070331 PurifyPlus を使用して ASP.NET アプリケーションを選択的にインストゥルメントすることはできません。この機能を有効にするために必要なオプションが、実行中のアプリケーションに適切に渡されません。この問題は、システム環境変数を設定することにより回避できます。Purify の場合、これは以下のようにして実現できます。

PURIFYOPTIONS=sys_ini_filename="<User Profile>\Application Data\Rational\Purify\purifyw_pure.ini"

ここで、<User Profile> は Windows ユーザー プロファイル ディレクトリのシステム返送ロケーションです。

サービスとして実行する .NET アプリケーションのプロファイル作成 PurifyPlus RATLC00031871 Windows サービスとして実行する .NET アプリケーションのプロファイルを正しく作成するには、次の手順を実行します。
  1. COR_ENABLE_PROFILING=1 を設定します。
  2. COR_PROFILER={679367E3-FC39-11D3-8A11-00105A2A1490} を設定します。
  3. PURE_MONITOR_ENABLE=<Product> を設定します。
    ここで、<Product> は、Purify、Quantify、または PureCoverage のいずれかです。
  4. PURE_MONITOR_TARGET_PATTERN=<Basename of EXE> を設定します。
    ここで、<Basename of EXE> はサービス実行可能ファイルのベース名です (たとえば、foo は foo.exe のベース名です)。
  5. マシンを再起動します。
JNI Quantify RATLC00369104 Java の JNI インターフェイスを介して起動されたネイティブ コードのプロファイルを作成すると、Java ランタイムから例外がスローされ、作成が中止されることがあります。これは既知の問題であり、ネイティブ コードをインストゥルメントするときに Quantify のオプション /profiler-runtime-flags=4 を指定することによって回避できます。このようにした場合、JNI を介して戻される関数の下位関数の処理時間が、通常よりも長くなることがあります。ただし、関数の時間は正しくなっています。
データ セット操作 Quantify RATLC00369110 サブツリー データのフォーカスおよび削除などのデータ セット操作によって、F および F+D 時間を変更できます。また、コメント付きソースのある特定の関数を除去することもできます。 現在では、行レベルで収集されたデータはすべて、データ セット操作時には変更されません (データ セット全体の合計を反映します)。

このリリースにおける解決された問題

次の表に、v7.0.0.0-011 のリリース以降に解決されたすべての問題を示します。このリリースは、v7.0 の最新の暫定修正版です。

つまり、v7.0.0.0-011 後の限定使用可能暫定修正でデリバー済みの問題が含まれています。この場合、組み込まれていた修正は識別されています。

v7.0.1 で初めて解決された問題は、グレーで強調表示されています。

解決済みの問題
製品
障害番号
APAR
説明
ビルドでの配布
Purify、Quantify、PureCoverage RATLC00402303 PK86825 CQ PurifyPlus 統合: CQ 7.1 は PurifyPlus 7.0 と統合されない 限定利用暫定修正 7.0.0.0-011.B ビルド 10240
PureCoverage RATLC00415133 - クラスをフィルタリングしないで Java プログラムを実行すると、CoverageW がクラッシュする 限定利用暫定修正 7.0.0.0-011.B ビルド 10240
Purify RATLC00415252 PK94479 メモリ リーク ボタンをクリックすると、Purify アプリケーションおよび Purify 自体が中止される 限定利用暫定修正 7.0.0.0-011.B ビルド 10240
Purify RATLC00768090 IC48235 フォーマットされた文字列がステータス バーに正常に表示されない 限定利用暫定修正 7.0.0.0-011.B ビルド 10240
PureCoverage RATLC01479817 PK82870 PureCoverage の終了時に「PureCoverage で問題が発生し、閉じる必要があります。」というメッセージが表示される 限定利用暫定修正 7.0.0.0-011.A ビルド 10193
Purify RATLC01485928 PK89722 [新規リーク] ボタンで、誤ったメモリ リークが報告される 限定利用暫定修正 7.0.0.0-011.A ビルド 10193
Purify RATLC01487543 PK92049 フィルタリング後に [新規リーク] ボタンを使用したときに MLK 用のクイック フィルタを使用すると、クラッシュする 限定利用暫定修正 7.0.0.0-011.A ビルド 10193

マニュアルの更新

今回は、マニュアルに関する既知の問題はありません。

追加情報

製品メモ
トピック
該当する対象
メモ
デバッグ データ PurifyPlus PurifyPlus には、指定されたモジュールの関連デバッグ データが見つからない場合に、シンボリックおよび行レベルの情報を表示する限定機能があります。 ユーザーの作業ディレクトリにインストゥルメントする DLL をコピーすると、関連するすべての .pdb、.dbg、または .map ファイルもコピーされます。これにより、メッセージおよびプロファイリング詳細ができる限り有益になります。デバッグ データが見つかってインストゥルメントされていることを検証するには、モジュール インストゥルメンテーション ダイアログを確認します ([設定] > [実行可能プログラムの設定] > [PowerCheck] > [インストゥルメントするモジュール] > [構成])。
カスタム アロケータ Purify Purify は、いくつかのカスタム メモリ アロケータをサポートします。 new および malloc のカスタム バージョンによって、メモリを初期化したり割り当てサイズを増加したりできます。独自のサブ割り当てを行うカスタム割り当てスキーマもサポートされます。多重定義された new、malloc、calloc、 realloc、delete、および free の関数プロトタイプおよび呼び出し規則は、標準のアロケータと一致する必要があります。さらに、new/delete と malloc/free 呼び出しが一致することも重要です。
例外処理 (初回) Purify Purify でインストゥルメントされたアプリケーションをデバッガの下で実行すると、「例外処理 (初回)」またはアクセス違反が表示されます。このメッセージは、無視してもかまいません。
オブジェクト参照データ Purify データ ブラウザのオブジェクト リスト表示 (Java コードの場合) では、[オブジェクト + 参照 (O+R)] 列に、デフォルトでデータはリストされません。O+R の計算は時間がかかる可能性があるため、オプションの計算となっています。この計算を強制的に実行させるには、オブジェクト詳細ビューを表示します。つまり、オブジェクト参照グラフ ペインで右クリックして、[折れ線スケール ファクタ] -> [線形または折れ線スケール ファクタ] -> [対数] メニュー項目を選択します。
在庫サンプル Purify Purify には、サンプル プログラム (在庫プログラム) を作成するためのソース ファイルが用意されています。この在庫プログラムには、意図的なエラーが含まれています。このプログラムを Purify の外部またはデバッガで実行すると、プログラムがクラッシュすることがあります。

製品の追加情報は、IBM Publications Center から入手できます。

Rational Software 製品に関して IBM カスタマ サポートに連絡する方法

この製品のインストール、使用、または保守についてのご質問は、次の方法で IBM カスタマ サポートにお問い合わせください。

サポートの資格をお持ちのすべてのお客様は、電話や電子メールによるサポートもご利用になれます。 Rational の製品に関する IBM ソフトウェア サポートのホーム ページは、http://www.ibm.com/jp/software/rational/support/ にあります。

IBM Rational ソフトウェア サポートのインターネット サイトでは、ご自分でサポート情報を検索することができます。 特定の国の電話番号については、http://www.ibm.com/planetwide/ を参照してください。

メモ:
IBM カスタマ サポートにご連絡いただく場合は、以下の情報をお知らせください。

IBM Support Assistant のダウンロード

IBM Support Assistant (ISA) は、IBM ソフトウェア製品の問題解決に役立つローカルにインストールする保守用ワークベンチです。 ISA は、IBM からダウンロードできる無料のスタンドアロン アプリケーションです。

ISA には以下の機能が含まれています。

ISA と製品プラグインのダウンロードおよびインストールの手順など、ISA の詳細については、ISA の「Software support」ページを参照してください。

IBM Support Assistant: http://www.ibm.com/software/support/isa/

付録. 特記事項

本書は米国 IBM が提供する製品およびサービスについて作成したものであり、 本書に記載の製品、サービス、または機能が日本においては提供されていない場合があります。 日本で利用可能な製品、サービス、および機能については、日本 IBM の営業担当員にお尋ねください。 本書で IBM 製品、プログラム、またはサービスに言及していても、その IBM 製品、プログラム、または サービスのみが使用可能であることを意味するものではありません。これらに代えて、IBM の知的所有権を侵害することのない、機能的に同等の 製品、プログラム、またはサービスを使用することができます。 ただし、IBM 以外の製品とプログラムの操作またはサービスの 評価および検証は、お客様の責任で行っていただきます。

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この文書に含まれるいかなるパフォーマンス・データも、管理環境下で 決定されたものです。 そのため、他の操作環境で得られた結果は、異なる可能性があります。 一部の測定が、開発レベルのシステムで行われた可能性がありますが、 その測定値が、一般に利用可能なシステムのものと同じである保証はありません。 さらに、一部の測定値が、推定値である可能性があります。 実際の結果は、異なる可能性があります。お客様は、お客様の特定の環境に適したデータを確かめる必要があります。

IBM 以外の製品に関する情報は、その製品の供給者、出版物、もしくはその他の公に利用可能なソースから入手したものです。 IBM は、それらの製品のテストは行っておりません。したがって、他社製品に関する実行性、互換性、またはその他の要求については確証できません。 IBM 以外の製品の性能に関する質問は、それらの製品の供給者にお願いします。

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