グループ・モードでのアクセス権の設定

グループ内のすべてのユーザーが等しいアクセス権を持ち、そのグループによって管理されるファイルの読み取り機能および書き込み機能を共有する必要があります。バージョン 1.5 および 1.5.1 では、グループ・モード用の許可を設定する必要があります。 バージョン 1.5.2 では、Installation Manager が自動的に許可を設定します。

始める前に

  • バージョン 1.5 および 1.5.1

    各ユーザーの 1 次グループを、グループ Installation Manager のインスタンスを共有しているグループに設定します。1 次グループが設定されていない場合、 ユーザーは chgrp を実行して、ユーザーのインストール済みファイルに関連付けられているグループを変更する必要があります。

  • バージョン 1.5.2

    グループ・モードでは、ユーザーの umask 値が 0n0 (n は 8 進値) であるとき、Installation Manager が umask 値を 002 に変更します。 umask 値は Installation Manager の現行セッションについてのみ設定され、ユーザーが Installation Manager を終了した後は存続しません。 umask 値はログ・ファイルに記録されます。 Installation Manager によって作成されたファイルには、デフォルトでグループ書き込み許可があります。 Installation Manager が起動するとき、ユーザーのグループ ID はグループ・モードのグループ ID と同じものでなければなりません。 これらのグループ ID が一致していない場合、ユーザーは Installation Manager を起動できません。 このトピックにおいて、これ以降の記述はバージョン 1.5.2 には適用されません。

このタスクについて

このセクションの情報は、バージョン 1.5 および 1.5.1 に適用されます。

アクセス権は、システム管理者またはグループ・メンバーが設定できます。 管理者はすべてのユーザーに対するアクセス権を設定できます。 各ユーザーは個人としてアクセス権を設定できます。

インストールされた製品ごとに Installation Manager のインストール・ディレクトリー、アプリケーション・データ・ロケーション、共有リソース・ディレクトリー、およびターゲット・インストール・ディレクトリーに対するアクセス権を設定する必要があります。 アクセス権を設定するには、それぞれのディレクトリーで次のコマンドを実行します。

chmod -R g=u

このコマンドは、グループのアクセス権が所有者のアクセス権と同じになるように、上位ディレクトリーおよびファイルのアクセス権を設定します。

アクセス権を設定する 1 つの方法として、グループへのユーザー・マスクの設定があります。 ユーザー・マスクの各種設定方法の概要は、『手順 (Procedure)』セクションにあります。 ユーザー・マスクの設定が、ユーザー・アクセス権の最も効率的な管理方法です。

ユーザー・マスクを設定できない場合は、それぞれのディレクトリー・ロケーションでモード変更コマンドを実行して、グループ・ユーザーにファイルへのアクセス権限を付与することができます。
重要: ユーザー・マスクを設定しない場合は、異なるユーザーが Installation Manager で作業をするたびに、モード変更コマンドを実行する必要があります。 モード変更コマンドが実行されない場合、ファイルのアクセス権による問題が生じることがあります。

例えば、ユーザー 1 がパッケージをインストールしたとします。 ユーザー 2 は Installation Manager を開いて、異なるパッケージを変更します。 ユーザー 2 が Installation Manager を開始する前にモード変更コマンドが実行されていないので、 ユーザー 2 はユーザー 1 によって作成された Installation Manager ファイルに対するアクセス権を持ちません。 ユーザー 2 は権限がないことを知らせるエラーを受け取ります。

手順

「手順」セクションの情報は、バージョン 1.5 および 1.5.1 に適用されます。

ユーザー・マスクを使用してアクセス権を設定するには、以下のいずれかのタスクを実行します。

次のタスク


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