リポジトリーの設定

リポジトリーとは、パッケージのインストール、変更、ロールバック、更新、またはアンインストールを行う場合のデータの格納場所です。

始める前に

インストール、変更、または更新を行う場合は、事前に管理者または IBM® から、インストール・リポジトリーのロケーションを入手してください。

このタスクについて

「リポジトリー」ウィンドウでは、リポジトリーの追加、編集、削除、およびリポジトリー・テーブル内でのリポジトリー順序の変更を行うことができます。 リポジトリーの資格情報をクリアしたり、リポジトリーへの接続をテストしたりすることもできます。 パッケージのインストールまたは更新時にサービス・リポジトリーで検索を行うかどうかの設定を行うこともできます。

リポジトリーのロケーション

リポジトリー・ロケーションは、 「設定」ウィンドウの「リポジトリー」ページで追加します。新規リポジトリーのロケーションを追加するには、diskTag.inf、repository.config、.zip、またはリポジトリーを含む JAR ファイルのいずれかを選択する必要があります。 選択するファイルは、インストール、変更、または更新する内容によって異なります。 リポジトリー・ファイル・テーブルは、各種ファイルに関する情報を提供します。

表 1. リポジトリー・ファイル
リポジトリー・ファイル 情報
diskTag.inf diskTag.inf は、ファイルがディスク・イメージからのものであることを Installation Manager に示します。 diskTag.inf は、複数のディスクにまたがっていることもあります。 diskTag.inf は、HTTP サーバーからは使用できません。 更新に diskTag.inf は含まれません。

一部の IBM 製品には、ランチパッドが付属しています。 ランチパッドは、リリース情報を表示してインストール・プロセスを開始するための単一のロケーションになります。 ランチパッドにはディスク・イメージのみが添付されているため、ランチパッドは diskTag.inf のみを使用します。 ランチパッドが付属する IBM 製品には、ファイル launchpad.exe または launchpad.sh が含まれています。

注: Packaging Utility で diskTag.inf を作成することはできませんが、Packaging Utility で diskTag.inf を選択することは可能です。
リポジトリーを含む JAR ファイル ライセンス・キットの配布には .jar ファイルが使用されます。
repository.config repository.config は、リポジトリー・ファイルから取得されます。 更新の場合、通常、このファイルは install_files¥IBMProduct ディレクトリーにあります。

repository.config は、Packaging Utility で作成または選択できます。

ランチパッドは repository.config を使用しません。

.zip ファイル diskTag.inf を含む、またはサイズが 2.2 GB を超える .zip ファイルは、解凍する必要があります。

IBM 製品のインストール・ファイルの検索を実行すると、diskTag.inf と repository.config の両方が見つかることがあります。 リポジトリーのロケーションを選択する場合は、diskTag.inf を使用してください。

接続のテスト

リポジトリーへの接続をテストするには、以下の手順を実行します。
  1. テストするリポジトリーの左側にあるチェック・ボックスをオンにします。
  2. 「接続のテスト」をクリックします。

接続しているリポジトリーの場合は、リポジトリー・テーブルの「接続」列に緑のボックスが表示されます。 Installation Manager がリポジトリーに接続できない場合は、リポジトリーへの接続に失敗したことに関する情報を含むメッセージが表示されます。 「詳細」をクリックすると、失敗した接続に関する追加の詳細情報が表示されます。 接続に失敗した場合は、「接続」列に赤のボックスが表示されます。

サービス・リポジトリー

Installation Manager は、サービス・リポジトリーと、リポジトリー・テーブルまたは応答ファイルにリストされているリポジトリーの両方を検索します。 Installation Manager では、リポジトリー・テーブルが使用可能です。 リポジトリー・テーブルを表示するには、「ファイル」>「設定」>「リポジトリー」に進みます。 サイレント・インストールでは、応答ファイルが使用されます。

サービス・リポジトリーとは、IBM.com にあるリポジトリーのことです。 これらのリポジトリーには製品の更新が含まれています。 各 IBM 製品には、製品に固有のサービス・リポジトリーへのリンクが組み込まれています。 サービス・リポジトリーのリンクを表示したり、変更したりすることはできません。 設定「インストール中および更新中にサービス・リポジトリーの検索」をオンにすると、Installation Manager は、IBM.com にアクセスし、インストール済みの製品について使用可能な更新を検索します。 この設定はデフォルトで選択されています。
重要: マシンが IBM.com にアクセスできない場合、またはマシンを IBM.com にアクセスさせたくない場合は、「インストール中および更新中にサービス・リポジトリーの検索」をオフにします。 このオプションがオンの場合、インストール、変更、および更新の各ウィザードは、サービス・リポジトリーにアクセスすることを試みます。 接続が確立されていないと、Installation Manager はタイムアウトになり、インストール、更新、または変更を開始する前に再接続を試みます。
設定「インストール中および更新中にサービス・リポジトリーの検索」をオンにすると、サービス・リポジトリーでインストール済みパッケージの更新が検索されます。 Installation Manager でこの設定を行うには、「ファイル」 > 「設定...」 > 「リポジトリー」に進みます。 応答ファイルでは、キー offering.service.repositories.areUsed を true に設定します。 サービス・リポジトリーを検索しない場合は、Installation Manager で、設定「インストール中および更新中にサービス・リポジトリーの検索」をオフにするか、 応答ファイルで、offering.service.repositories.areUsed を false に設定します。
注: サービス・リポジトリーからの更新は、リポジトリー・テーブルには表示されません。 例えば、インストール済みの IBM 製品に対して、サービス・リポジトリーからの更新が使用可能であるとします。 「インストール中および更新中にサービス・リポジトリーの検索」をオンにしました。 リポジトリー・テーブルを開きます。 サービス・リポジトリーからの更新は表示されません。 ただし、Installation Manager で「インストール」、「変更」、または「更新」をクリックすると、サービス・リポジトリーからの更新が表示されます。

設定「インストール中および更新中にサービス・リポジトリーの検索」および「Installation Manager の更新を検索」によって、どの更新が Installation Manager による検索対象であるかが判別されます。 これらの設定の組み合わせがどのように機能するかについては、更新の検索を参照してください。 「Installation Manager の更新を検索」について詳しくは、更新の設定を参照してください。

Installation Manager でリポジトリーのロケーションの追加、編集、または削除を行うには、以下の手順を実行します。

手順

  1. Installation Manager で、「ファイル」 > 「設定...」 > 「リポジトリー」をクリックします。 「リポジトリー」ページが開き、使用可能なリポジトリー、リポジトリーのロケーション、およびリポジトリーの接続状況が表示されます。
  2. 「リポジトリーの追加」をクリックします。
  3. リポジトリーのロケーションを入力するか、「参照」をクリックします。 参照する場合は、リポジトリーのロケーションにナビゲートして、ご使用の環境に適した diskTag.inf ファイル、repository.config ファイル、.zip ファイル、または JAR ファイルを選択します。
  4. 「OK」をクリックします。

    HTTPS または制限付き FTP のリポジトリーのロケーションを指定した場合は、ユーザー ID とパスワードの入力を求めるプロンプトが出されます。

    新しいリポジトリー・ロケーションがリストに追加されます。リポジトリーに接続していない場合は、「接続」列に赤のボックスが表示されます。
  5. オプション: 「インストール中および更新中にサービス・リポジトリーの検索」をオンにします。 Installation Manager は、サービス・リポジトリーでインストール済みパッケージの更新を検索します。
  6. 「OK」をクリックして、「設定」ページを閉じます。

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